猫「ただいまも言えないの?」(41)

男「……」(誰だこいつ)

猫「お行儀が悪いよ?」

男「友の悪戯かな…いや、疲れてんのかな…」ブツブツ

猫「…どしたの?」キョトン

男「しかし魔法使い見習いの友にこんな斬新な知り合いはいるはずないし…バイトはこの前辞めたばかりだしな…」ブツブツ

猫「ねぇってば」ツンツン

男「」ブツブツ

猫「おうちに帰ったらただいまでしょ!」フシャー

男「…ただいま」

猫「おかえり」ニコニコ

男「お、おう」

猫「~♪」トテトテ

男「待たんかい」ガシ

猫「ひぎぃっ」ビクン

猫「尻尾はやめてよ!離してぇ!」ビクンビクン

男「なにこれエロい」

男(すごくリアルな耳と尻尾…コスプレ女は地雷っていうし丁寧にいこう)

男「すいませんでした」

猫「…」ムスー

男「
人のうちに勝手にあがりこんでるあん「カマボコ」

男「へ?」

猫「カマボコくれたら許す…」プイッ

男(どこまで猫気取ってるんだこいつ)

男「わかった。カマボコな」

猫「ほんとに!?」シッポピーン

男「食ったら帰れよ」

猫「~♪」ヒョコヒョコ

男(尻尾動くのか…すげえ)

男「しかしカマボコとはね…」

───────
チビ男「わー猫だー。」

母「にゃんこの子よ」

チビ男「にゃんこってお婆ちゃん家の?」

母「そうよ。子猫産んだからウチで一匹面倒みることになったの」

チビ男「カマボコ食べるかな?」ヒョイ

猫「にゃむにゃむ」ハグハグモグモグ

チビ男「食べたー。すげー」キラキラ

母「あげすぎちゃダメよ」

───────

男「……猫も好きだったよな」

前回中途半端なのは途中で寝てしまったからだ、済まない



猫「おとこーまだー?」

男「今持ってく」

猫「はよーはよー」パタンパタン

男「チーカマしかなかったけどいいよな」

猫「…ちーかま?」ピタッ

男(なんでチーカマでそんな不安な顔をするんだよ…)

男「…別に期限切れとかじゃないから安心しろって」

猫「カマボコ違う…」ジトー

男「ちゃんと食えるってば」モグモグ

猫「んー…」ジトー

男「いいから食え、食ったら帰れ」

猫「…スンスン……旨そう」ヨダレー

猫「カマボコじゃないけどおいしい」ピコピコ

男(しっぽとか耳とかかなり作り込んであるな…レイヤーってここまでするのか?)

猫「おかわり!」シッポピーン

男「かわいい顔して図々しいんだな」ヒョイ

猫「かわいい?きゃ~♪」パタンパタン

男「話し通じねぇし…」

猫「もうおとこってば~♪」ブンブン

男「尻尾振り回すな」

男「まぁいいや、何もしないでおいてやるから帰れよ」

猫「わかった」

スタスタ…トスッ

猫「むふ~」スリスリゴロニャーン

男「…は?」(なななな何故、膝に乗るんだだだだだだ)


猫「おーとーこー♪」フヨンフヨンムギュー

男「オゥフ」(けしからんぞこれはけしからんぞこれはけしからんぞこれは)

猫「ずっと寂しかったんだからね」ペロペロクンカクンカ

男「あばばばば」(普通逆じゃね?俺がペロペロクンカクンカする側じゃね?)

猫「ん~……ちゅ…ちゅむ…ちゅぷ」

男(キス?え?何?キス?マウストゥーマウス?しかもディープ?ナンデ?)

猫「…ふぁ……んん…ぷぁっ」

男「#&@:~;◆●★■」

猫「/////」ニヘラ

男「…これ童貞には厳しすぎるんとちゃう?」ガクン

猫「え?あれっ?おとこー?」ユサユサ

男「」ビクンビクン

猫「………!」ピコーン

猫「男と一緒に寝る!」ムギュー

少ないがここまで

詰め込みすぎな気もするけど猫の気まぐれな感じとか脈絡のない行動が伝わると嬉しい

言葉が足りなかった。今日はここまでと言いたかったんだよ

再開

───朝───

男「zzz」スヤー

猫「zzz」スヤー

ガチャカチャバタン

妹「兄さん、またしばらくお世話になりま」

男「くっついたらダメやってんワイ童貞じゃけぇ……zzz」

猫「おとこー大好きー……zzz」ダキツキー

妹「……これはこれは、兄さんの操が危ないですね。
  お赤飯でも炊いておきましょうか」ニヤニヤ

妹「兄さん、起きて下さい。朝ですよ」

男「んぅ…ぉお、妹か」パチクリ

妹「はい、家出してきたのでお世話になります」

男「またか…あまり父さんと母さんを困らせるなよ」

妹「だから兄さんのとこで妥協してるんですー」

猫「ん……ふぁわ~~」ノビー

男「っ!?」ビクッ

妹「で、その個性的な女性はどなた?」クスクス

猫「男、おはよー」ムギュー

男「…あー……こんなの、いたなぁ…」バタン

男「ブクブクブク」ビクンビクン

猫「男がカニになった!」

妹「女性が苦手なのは相変わらずですか
  操の心配は無駄でしたね」

猫「で、なんで妹がここにいるの?」ジー

妹「初対面で人を呼び捨てですか猫畜生
  私、猫が嫌いなんで例えコスプレでも何をするか解りませんよ」ニッコリ

猫「」ガクガクブルブル

妹「今のは許します。それより猫畜生、私とお話をしましょう。気になることがあります」

猫「」ガクガクブルブル

妹「お話をしましょう」ニコッ

猫「はい!」

妹「まずはその格好です」

猫「何か変?」

妹「充分に変ですが、今は置いときましょう
  何で星の数ほどある猫コスプレで耳の先が欠けた黒猫なんて選んだのか、と聞いてるのです」

猫「耳の先?ほんとだ!欠けてる!」

妹(どうも意図したコスプレ畜生もどきではありませんね
  これは素直に聞いた方が良さそうです)

妹「あなたは“猫”なのですか?」

猫「そうだけど?」

妹「確認のため聞きますが
  “猫”という名前の猫、でいいのですか?」

猫「男に貰った名前を忘れるはずない」

妹(これで二択ですね
  相当熱心な兄さんのストーカー、それとも本当に忌々しい猫畜生か)

妹「最後に一つ
  私は家で飼っていた猫に対して、ある嫌がらせをした事があります。
  それが分かりますか?」

妹(いくら兄さんにご執心でも私が猫にしたことまでは知るはずがありません
  これでこの畜生が猿真似か本物か判断できます)

猫「い、今の私はヒゲがないんだから!あんなの効かないもん!」ビクビク

妹(髭じゃなくても同じ事はできるんですけどね
  …多分これ“猫”なんだろうなぁ)

妹「ガムテープはどこにありましたっけ」

猫「ひぎぃ!」ドタンバタン

妹(この反応は間違いなくあのクソ忌々しい猫畜生ですね)

妹「なんで帰ってくるかなぁ…」ボソッ

妹「とりあえず兄さんを起こしましょうか」

男「」ビクンビクン

妹「今ならヤり放題ですね」ゴクリ

妹「…兄さん、おはようのキスしちゃいますよ?」(禁断の愛の第一歩を、いざ!)

男「」ビクンビクン

妹「んっ……」ムチュー

猫「だめえええええ!」ドン

妹「げふっ」

猫「男は私の!」ダキツキ

妹「…痛いじゃないですか」

猫「男はだめなのー!」ウルウル

妹「…独占欲の強さも相変わらず、と。……はぁ…」

地の文挟まない方針もあって露骨な説明パートがもう少し続くよ

とりあえず今日はここまで。更新遅くてごめん

再開

男「うぅん…」

妹「お目覚めですか兄さん」ジトー

男「おはよう……ん?さっきも挨拶した気がするぞ?」

妹「猫畜生にすり寄られて鼻血垂らす兄さんは失血で死ねばいいんです」プンスカ

男「なんか機嫌悪いね…?」

妹「知りたくもない事実を知ったので」ムスー

男「念のため確認するが俺のせいじゃないよな?」

妹「この猫畜生のせいですっ!」ズビシ

猫「男の匂いだよぉ」スリスリ

男「ぐふっ」

妹「失神しないで下さい」グリグリ

男「足ツボやめろって!痛い痛い!」

妹「兄さん、お話があります」ニッコリ

男「くっつかないでお願い」ヒョイッ

猫「えっ……ダメなの…?」シュン

男(可愛いなぁこの子)
妹(あざといなコイツ)

男「じゃなくて!
  なんでまだ部屋でいるんだ?昨日帰れって言っただろ」

猫「男の膝の上が私の定位置。私にはわかる」フフン

男「俺にはさっぱりわからんよ」

男「大体君は何?そんな格好「兄さん?」

妹「その猫畜生侍らせたままでいいので聞いて下さい」ニコニコ

男、猫「「はい」」ビシッ

妹「正座しろとは言ってませんが…」

男「お前が笑うとなんか恐いんだもん」ガクガク

猫「妹怖い」ブルブル

妹「何にせよ静かに聞いてくれるなら好都合です」

妹「兄さん、その女性が現れたのはいつからですか?」

男「…昨日からです。帰ったら部屋にいました」

妹「では次、猫は分かりますよね?」

男「猫を知らない人間がいるとは思わんが」

妹「そうじゃありません
  兄さんが邂逅5分で安直にも猫と名付けた忌々しい畜生のことです」

男「…猫なら葬式までやっただろ?なんで今更」

妹「覚えてるならいいです。
  では本題ですが、そこの畜生道に片足つっこんだ生き物をよく見て下さい」

男「ぉぅ…」

男(よく見ろって言われてもなぁ……まず顔、普通に可愛い)

猫「///」カァァァ

男(体つきは10代か?よく考えたら犯罪的な状況だな)

猫「恥ずかしいよぉ///」ビタンビタン

男(なにより特徴的なのは黒髪に合わせた黒い耳と尻尾)

猫「男ぉ…///」ピコピコ

男(耳は先が欠けてて尻尾は…ん?)

男「先の欠けた耳で黒毛って…まさか?」

妹「はい、兄さんが失神してる間に確信しました」

男「何の冗談だ?」

妹「冗談なら私も良かったのですが
  その方、…間違いなく猫ですよ」

男「……猫って…猫、だよな?あの猫で間違いないんだな?」

妹「恐らくは。葬式の後も尾を引いて兄さんが暫く学校を休んだ原因のあの猫です」

男「やめろ」

妹「死体と一緒に寝るほど溺愛してたあの猫です?」

男「言い直すな」

妹「なんにせよ感動の再開ですね」

男「いや…でも………お前、猫…なのか?」

猫「そーだけど?」クビカシゲ

男「言われてみれば、そんな感じがする…」ムギュッ

猫「えっ、ふぇぇっ!?」シッポピーン

男「おかえり、猫」

猫「あっ…そのぅ……ただいま、男///」

露骨な説明パートに精一杯の美化を施してみるテスト
次回からは念願のイチャラブ

書き溜めなしの即興故イライラさせるかもしれんが許して欲しい

ちょっとしかないけど再開

猫「ねぇ、撫でて」

男「おう」ナデナデ

猫「…すごく安心する」ゴロゴロゴロ

男「そっか」ナデナデ

猫「うん」スリスリ

妹「え、何ですかこの空気?一瞬で背景がピンクですよ」

猫「もっとくっついていい?」ムギュー

男「言う前から抱きついてるじゃないか」ナデナデ

妹「うわぁ…」ヒキッ

妹「兄さん、ちょっといいですか」

男「なに?」サワサワ

猫「~♪」

妹「ついさっきまでと扱いが全然違うのですが」

男「だって猫なんだから」ナデナデ

妹「ちょっと待って理解が追いつかない」

男「簡単だよ、猫が帰ってきたんだ」

猫「きたんだ♪」

妹「」イラッ

妹「兄さん、真剣に考えましょう」

男「ん」ナデナデ

妹「その猫畜生はどういうわけか人に化けてあの世から戻ってきた事になりますが、何とも思わないのですか?」

男「あー、確かに言われると気になる」ナデナデ

妹「気になる、で済む問題じゃないでしょうがっ!」バン

男「お、おぅ」

猫「妹怖い」ブルブル

妹「大層なオカルトですよ?これ」

男「確かに」

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