ゴッド・リー「巨人?・・・・・面白ェ・・・!!」(284)


リー「俺がやる 巨人ならば高熱に弱いはずだ」

ボッ   ドン!

巨人「・・・」プスプス…


しかし、人類の捕食者(巨人)死なず


リー「チッ・・・・・おもしr―パクッ!

巨人「・・・」モグモグ

ゴックン


おいしくいただきました!





※嘘です 本当の本編は次からです


「進撃の巨人」と「テラフォーマーズ」のクロスssです
テラフォのゴッド・リーが進撃の巨人の世界で珍しく活躍するssです

※キャラ崩壊、戦闘能力の上昇(リーさんが無双!?)、勝手な設定などがあります ご了承下さい


人口増加、環境破壊、エネルギー問題など様々な要因によって地球は将来、パンクしてしまうのではないのか?
その問題を解決する為に人類はある計画を立てた


火星の地球化計画「テラフォーミング計画」


火星を地球の様に人類が住める環境にする為に20世紀の科学者達は、火星に苔と黒い生物を解き放った その黒い生物は・・・


「ゴキブリ」


そして、西暦2599年 15人の男女がそのゴキブリを駆除する為に火星に向かった 当初はゴキブリ駆除剤を拡散させて、ゴキブリの死骸を回収する簡単な作業のはずだった
しかし、火星では彼らの予期せぬ事態が起こっていた ゴキブリが進化していたのである 

その進化したゴキブリ「テラフォーマー」は一人の船員を殺した 他の船員はその事実に困惑し、仲間の死を悲しんでいた そんな中、一人の男が立ち上がった 
巣を見つけてくると言って一人で外に出たその男の名は・・・



『ゴッド・リー』




タタタタタタッ


彼は怒っていた それは仲間が殺された為・・・では無い 
この計画の立案者であるU-NASAが、ゴキブリが進化している事実を自分達に伝えていなかった事に対して怒っていたのだ


リー(アイツら・・・俺らの身体を改造したのはその為か チッ・・・どこまで俺らをモルモット(実験台)にすれば気がすむんだ!!)ギリッ


先ほども言ったように、彼は仲間の敵を取る為にテラフォーマーに立ち向かおうとしているわけではない 
彼は自分達の命に価値が無い事を知っていた だからといって、意志のある自分達をまるで実験動物みたいに扱われた事が気に食わなかったのである


リー(・・・ん?)ピタッ

リー「・・・・・・何だありゃあ・・・」


ガサッ


リー「・・・!!」


彼は何かを見つけてそれを眺めていた すると、後ろから不穏な物音が聞こえた


リー「・・・早速か・・・・・」スッ


ピカッ!!


リー「くっ!?何だこの光は!?」


彼が注射器を首元に刺そうとしたその時、彼の眺めていた物体から強烈な光が放たれた
そして、その光は彼を包み込んでいく・・・・・

____________________

地球

ワシントンD.C. 国連空港宇宙局(U-NASA)



そこでは彼の内蔵型カメラによって、火星の映像が映し出されていた 
しかし・・・


ザザザザ…プツンッ!――


ニュートン「・・・“ラハブ”め・・・死してなお、我々を嘲笑うつもりかッ・・・!!」


____________________
__________
_____
__


・・・・・何だ・・・何が起きたんだ・・・?


ベシッ! ベシッ!


痛てぇな・・・誰だ?俺の顔を叩いてるのは・・・


バチンッ!!


リー「!?」ガバッ


イルゼ「やっと起きた!早く逃げるわよ!」グイッ

リー「??」


彼女は彼を叩き起こすと、すぐさま彼を連れて走り始めた


タタタタタッ


リー(・・・どういうことだ?明らかにここは火星じゃない・・・
それに知らない人間もいるし、何より・・・・・頬が痛てぇ)ヒリヒリ


彼は自分に起きている現状を把握しようと頭をフル回転させた 
だが・・・


リー(フン・・・・・・さっぱりわからない)

今日は短いですけどここまで


これからゆっくり進めたいと思っています


ではまた

HENTAIゲームハードユーザーのルドンさんは出ますか?

前作に引き続き、見てくれてありがとうございます
今回はそんなに長くしないで、ゆっくりと投下していく予定です 目標は300レス以内!!

>>11
残念ながらリーさん以外のテラフォキャラは出ません
ルドンは今頃、火星でテクノブレイク中です

では少しですが投下します


イルゼ「お願いだから現れないでよね・・・」キョロキョロ

リー(・・・コイツは何から逃げているんだ?俺に敵意は無いようだが・・・
・・・とにかく情報が少ない 今はコイツと一緒にいるのが得策か・・・)

リー「・・・オイ、ここは何処なんだ?」

イルゼ「!?ここは壁外よ!何故、あなたみたいな一般人(?)が、危険な壁外にいるのかわからないけど・・・あなたは何も覚えてないの?」キョロキョロ

リー(壁外?・・・・・駄目だ、何を言っているのかさっぱりだ
・・・・・だが、一つだけわかった事がある ここは戦場だ そして、ここは・・・敵地だ)

イルゼ(!?この人はまさか・・・記憶喪失なの!?)

イルゼ「・・・何故、あなたはあそこで倒れてたの?どうやってここまで来たの?」

リー「・・・・・わからない」


イルゼ(やっぱり記憶喪失みたいね・・・・・これからどうしよう
私一人でも壁内への帰還は絶望的なのに、この人を助けながらなんて不可能・・・)

イルゼ(・・・いえ!駄目よ!私は死をも恐れぬ人類の翼、調査兵団の一員だ!
例え命を落とす事になっても最後まで戦い抜く!武器は無いけど・・・絶対にあきらめない!
私は・・・屈しない!私は屈しn―ガサッ

イルゼ「!?」


彼女が確固たる決意を自分に言い聞かせているその時、憎き天敵が現れた 
そう、巨人である


リー「・・・何だこのデカブツは!?」

巨人「・・・」バッ

リー「なっ!?」


その6m級の巨人は彼女に襲い掛かった


イルゼ「ひッ・・・」ドサッ


巨人は座り込んだ彼女に覆いかぶさり、直ぐに食べようとせず少し興奮しながら、至近距離で彼女をジーッと見つめている


巨人「・・・」フー!フー!

イルゼ(直ぐに私を食べない!?・・・奇行種か?・・・私もここまでか
・・・お父さんやお母さんには何もしてあげられなかったな ごめんね、親不孝者で・・・・・)ポロポロ

巨人「う・・・う~~・・・ユm― ボッ


ドオォォンッ!!


彼女は生きるの諦めた しかし、その思いを吹き飛ばすように爆音が鳴り響いた


イルゼ「きゃあぁッ!!」ドサッ

イルゼ「い、一体何が起きたの!?」ガバッ

イルゼ「!?」


爆音に畏怖して彼女は倒れこんだ そして、何が起こったか確認する為に身体を起こして振り返ると、そこには顔の上半分を吹き飛ばされた巨人の姿があった
そしてその横には先ほどまでとはまるで違った、異形な姿をした彼が立っていた 


リー「・・・」プスプス…


彼の手のひらから白い煙が出ていた


イルゼ「あ・・・あなたは一体・・・!?」


巨人「」パキパキパキ

リー「!?・・・コイツ、頭を吹き飛ばしても再生するのか!?」

イルゼ「項よ!巨人は項を破壊すれば消滅するわ!!」

リー「!!・・・・・」ダッ


彼はすぐさま頭を再生している巨人の後ろに回り、背中に乗った


イルゼ(ここからじゃ巨人で彼が何をするのか見えない・・・)


リー「フン・・・」ボッ


ドオォォンッ!!


さきほどと同じように、爆音と共に巨人の項は吹き飛んだ


イルゼ(ば、爆発した!?)


ドシィィィン

巨人「」シュウウゥゥゥ…

リー(・・・なるほど 確かに項を破壊すれば死ぬらしいな)プスプス…

イルゼ「あ・・・ありがと・・・」

リー「・・・礼はいらない それよりも早く安全な場所まで俺を誘導しろ どうせさっきの奴は一匹じゃねぇんだろ?」

イルゼ「そ、そうだったわ」ムクッ

イルゼ「じゃあとりあえず北を目指して走るわよ」ダッ


タタタタタタッ


リー(ここは俺のいた世界では無い・・・何故、この世界に来てしまったんだ?
・・・・・あの光が原因か?)

イルゼ「・・・」チラ

リー「・・・んーだよ」ギロッ

イルゼ「い、いえ!何でもありません!」アセアセ

イルゼ(いや、何でもあるでしょ!あの姿は何なの!?頭から触覚みたいなの生えてるし、腕なんてまるで化け物じゃん!!)

リー(・・・ここではさっきの巨人ってのがいて、ソイツらが人間を襲うのか
・・・・・フッ、何処に行っても俺は戦う運命にあるみたいだな)

イルゼ「・・・」チラ チラ

リー「・・・さっきからこっちをチラチラ見やがって・・・何だって言ってんだろ?」ギロッ


イルゼ「ひぃぃ!?ご、ごめんなさい!そ、その姿が気になってしまって・・・」アセアセ

リー(・・・まあ、考えてみれば普通はそうなるか)

リー「・・・俺を見ている暇があったら周りを警戒しろ 今は説明よりも身の安全が優先だろ?」

イルゼ「そ、そうよね 兵士として冷静な判断が出来ていなかったわ・・・ありがと」

リー「・・・フン」

イルゼ(彼が何者かはわからない・・・でも、敵でないことは確かだ
・・・いえ、もし彼が私達の仲間になってくれれば、かなりの戦力になるはず・・・)


ドドドドドドッ


リー「!!」

イルゼ「そ、そんな!?嘘でしょ!?」


彼らの後方から7m級の巨人が、変な格好で走って追いかけてきた 奇行種である


リー「チッ・・・お前は邪魔だから隠れてろ」ダッ


彼はすぐさま方向転換し、巨人に向かって走り出した


リー(さっきの奴よりも少しでかい・・・足から崩していくか)バッ

_____
______________

______________
_____


巨人「」シュウゥゥゥ…

リー「フン・・・つまらねぇな」

イルゼ「す・・・凄い・・・・・」

リー「・・・おい、さっさと出発するぞ」

イルゼ「ハ、ハイ!」ビクッ


タタタタタタッ


イルゼ(彼が両手をかざすと爆発が起きていた・・・あれは一体・・・何なの!?)


その後も度々、巨人と遭遇したがその度に彼が巨人を始末し、そのまま北へと進んでいった


イルゼ(つ、強すぎる・・・立体機動装置無しでここまで巨人を倒せるなんて・・・)


確かに彼は巨人を圧倒するほどの実力は持っている しかし、彼とて無敵では無い 大勢の巨人に囲まれれば一溜まりも無いだろう 
だが幸運な事に、彼らを襲ってきた巨人は全て単体だった


ズズズズズ…


リー「チッ・・・切れたか」

イルゼ(あっ、元の姿に戻った・・・)


リー(念の為、もう一回変態しておくか・・・)スッ

リー「・・・・・ん?」チラ


もう一度異形な姿に変態しようとした時、彼は遠くを走る馬の姿を捉えた


リー「おい、あれはお前の仲間じゃないのか?」

イルゼ「えっ!?・・・本当だ!!良かった・・・これで助かる・・・」ウルッ

イルゼ「オーーーイ!!こっちだーーー!!」フリフリ


ダダダダダダッ


オーーーイ!!コッチダーーー!!


ハンジ「・・・ん?」クルッ

ハンジ「!!あっちにまだ生存者がいる!モブリット!行くよ!」

モブリット「ハイ!」


ダダダダダダッ


ハンジ「君達、大丈夫?」

イルゼ「えっ!?帰還命令があったのに何故、ハンジ分隊長がここに!?」

ハンジ「実は・・・特別任務を受けていたんだ」

イルゼ「特別任務?」

モブリット「嘘です 本当は・・・『モブリット!とってもキュートな巨人を見つけたよ!!さぁ、追いかけるよ!!絶対に捕まえて実験してやるぅぅ!!』と言って暴走してしまって・・・」

ハンジ「あの巨人とは運命の糸で繋がっていた気がしたんだけどなぁ~
・・・結局、うっかり項を削いじゃったし・・・」シュン

イルゼ(さ、さすがは調査兵団一の変人と言われるハンジ分隊長だ・・・)ハハ…


モブリット「危険な壁外なのに、まったく分隊長は・・・・・もう今日みたいな事はやめて下さいよ?」

ハンジ「ごめんごめん、今度からは・・・」

モブリット「・・・」

ハンジ「・・・・・自粛するよ」ニヤリ

モブリット「その間と顔は何ですか!!絶対に自粛する気ないですよね!?」

イルゼ「で、でも、そのおかげで私達は助かりました!ありがとうございます」ペコ

ハンジ「まだ助かってないよ 壁内に戻るまでは安心できないからね・・・
さぁ、後ろに乗って 帰還するよ」

イルゼ「ハイ!失礼します」バッ

モブリット「(この人は調査兵団じゃないよな?)・・・あなたも乗って下さい」

リー「・・・」バッ

今日はここまで

こんな感じで戦闘シーンというか、リーさんの能力をしばらく明確には描写しません

ではまた

少しですが投下します


ダダダダダダッ


ハンジ「彼が巨人を!?」

イルゼ「はい、彼がいなかったら私は巨人に食べられていました」

ハンジ「う~ん・・・一般人が壁外にいるだけでもありえないのに、ましては立体機動装置も無しに巨人を倒すなんて・・・・・一体どうやって?」

リー(コイツらは立体機動装置って武器で巨人を殺しているのか・・・この腰と足に着けているやつがそうなのか?)

イルゼ「実は彼は・・・」

リー「・・・おい、お前も分かってねぇんだろ?後で詳しく説明してやるから今は黙ってろ」

イルゼ「・・・はい」

ハンジ「めっちゃ気になるんだけど・・・」


ハンジ(彼は本当に記憶喪失なの?・・・見た事無い服を着ているし、記憶もしっかりしてるように見えるけど・・・
まさか、壁外から来た敵!?でもそれだと彼女を助けるはずは無いし、彼も巨人に襲われてたらしいからその可能性は低いか・・・
あともう一つ気になった事が・・・・・何で爪楊枝をずっと口にくわえているの?)

モブリット「この後、どうしますか?」

ハンジ「・・・とりあえずエルヴィンの所に彼を連れて行く
まずは彼が巨人を知らないって言うから、壁とか調査兵団とかも一緒に説明をしておくよ」


ハンジは彼に巨人、壁、調査兵団などについて一通り話した


リー(やはり俺の知っている世界では無いか・・・まっ、別に元の世界にどうしても戻りたいってわけじゃねぇし、とりあえずはコイツら調査兵団と行動を共にするか)

ハンジ「それで、君はこれからどうするつもりだい?」

リー「・・・行く当てもないから、とりあえずは協力してやってもいい」

ハンジ「そう言ってくれてうれしいよ じゃあ急いで壁内に戻ろう!」


トロスト区 外門前


リー(この壁、近くで見るとかなりでけぇな こん中に人類が住んでんのか・・・まるで鳥籠に囚われた鳥だな)

ハンジ「君をこのまま壁内に連れて行くと、“何故一般人がいるんだ?”て騒がれるな・・・モブリット、調査兵団のマントを貸してあげて」

モブリット「わかりました はい、どうぞ」つマント

リー「・・・すまない」バサッ


彼は自分のマントを脱ぎ、調査兵団のマントを着て、その上からいくつもの薬が付いているベルトを体に巻きつけた


リー(・・・背中の翼は悪くないデザインだな)


ハンジ「へぇ~結構似合ってんじゃん これである程度はごまかせるな
じゃあ、さっき言ったとおり、モブリットとイルゼは先にエルヴィンに彼の事を伝えてきてね 私は彼に街の事も説明しながらゆっくりと向かうよ」

モブリット「わかりました じゃあ行きましょう」

イルゼ「ハイ!」バッ

ハンジ「君・・・リーって呼んでいい?」

リー「・・・ああ」

ハンジ「じゃあリー、後ろに乗って 私達も壁内に戻るよ」

リー「・・・」バッ

とりあえずここまで


また夜に続きを投下します


トロスト区


パカパカパカ


ハンジ「ここがトロスト区だよ」

リー(ほう・・・鳥籠の中にしては栄えてるな)



エレン「おい、見ろよ!また二人、調査兵が帰ってきたぞ!」

アルミン「ほんとだ!」

エレン「やっぱかっこいいよな~ 俺も早く卒業して、調査兵団に入りたいぜ!」

アルミン「・・・・・あれ?」

ミカサ「どうしたの?アルミン」


アルミン「いや、あの人・・・・・立体機動装置を着けてないんだ」

ミカサ「本当だ・・・立体機動装置無しで壁外から帰ってきたのかしら?」

エレン「おそらく壁外で故障でもしたんだろ?それでも壁内に帰って来れるなんて、きっとあの人は相当優秀な兵士なんだよ!」

アルミン「そうだよね・・・」

アルミン(でも、調査兵団のマントの下・・・あんな格好の服なんて見たときないんだけど・・・)



リー(・・・うるせぇガキ共だ)

リー「おい、お前らは民衆からチヤホヤされてんのか?」

ハンジ「・・・前までは壁外に出ても、何も成果をあげられないまま多くの死者を出していたから、“税の無駄遣いだ”なんて言われてたんだ 
でも、3年前にウォール・マリアが崩壊されてからは、奪われた街の奪還を目標と掲げる私達は彼らにとって希望となったんだよ」

リー「・・・現金な奴らだな」


ハンジ「それでも多くの死者を出す調査兵団を志願する訓練兵は少ない だからあそこにいる訓練兵である彼らが、私達を憧れてくれるのはとても嬉しいことなんだよ」

リー(あのガキ共も訓練兵なのか・・・)

リー「・・・・・お前は本当にそう思うのか?」

ハンジ「え?・・・どういうこと?」

リー「いや・・・何でもねぇ」

ハンジ「?・・・じゃあ、調査兵団の本部に向かうよ」


調査兵団本部



コンコン


エルヴィン「入っていいぞ」


ガチャ


ハンジ「エルヴィン、連れてきたよ 彼がリーだ」

エルヴィン「そうか 私は調査兵団の団長を務めさせてもらっているエルヴィン・スミスだ、よろしく」

リー(この男がコイツらの頭(トップ)か
・・・・・いい眼をしているな かなりの死線を越えてきてるようだ)

エルヴィン「既にモブリット達から君の話は聞いている まずは礼を言いたい、ありがとう 君のおかげで一人の兵士の命が助かった」ペコ

リー「礼はいらない そっちの現状はこいつからある程度聞いた
・・・とりあえず俺もどうしたらいいのか分からねぇから、今のところお前らに協力するつもりだ」


エルヴィン「それはありがたい!ではまず・・・君は記憶喪失ではないのだろ?」

リー「ああ、こっちに来た時の記憶はない・・・だが、それ以外の記憶はちゃんと覚えている」

エルヴィン「こっちに来た?・・・とりあえず、君が何者なのか我々に話してくれないか?」

リー「わかった・・・俺は―――」


彼は自分が別の世界から来た事、火星での出来事、自分でも元の世界にどうやって帰るのか分からない事を伝えた


リー「―――てことぐらいだ」

エルヴィン「・・・・・」

ハンジ「・・・・・」

リー「・・・何だ、嘘は言ってないぞ?」


エルヴィン「あ、ああ、すまない 少し驚いてしまって頭の整理が追いつかなかった」

ハンジ「異世界からの来訪者・・・しかも、火星に行くなんて・・・そんな事が可能なの!?」

リー「・・・まあ、異世界っていっても848年頃じゃそんなに科学も発達してないから、驚くのも無理もねぇ」

エルヴィン「君は2599年から来たってことは・・・別の世界では無く、未来から来たのでは無いのか?」

リー「いや、俺のいた世界では過去に巨人がいたなんて事実はねぇ もちろんこんなに巨大な壁もな だからここは過去では無く、別の世界だ」

ハンジ「じゃあ・・・さっき聞けなかった、君の巨人の倒し方を教えてよ」

リー「いいだろう・・・・・俺は普通の人間じゃない 俺はある手術を受けて変態することが可能な・・・化け物だ」


ハンジ「化け物?」

エルヴィン「・・・それを見せてくれないか?」

リー(あまり薬を無駄に使いたくないんだが・・・しょうがねぇか)

リー「わかった・・・だが、ここじゃ変態した姿は見せれるが、俺の能力までは見せられない 外で見せる」

エルヴィン「・・・それはあまり人に見せないほうがいいのか?」

リー「見られても問題は無いが・・・見世物にはなりたくねぇ だから、できるだけ人気の無い場所の方がいい」

エルヴィン「こっちもそれがいいと思っていた では、馬で少し移動するぞ?」

リー「・・・ああ」


____________________

人気の無い森


ドオォォンッ!!


静かな森に爆音が鳴り響く


ハンジ「え?・・・・えええぇぇ!?!?」

エルヴィン「・・・・・まさに開いた口が塞がらないとはこのことだな」


バキバキ  ズシィィンン


彼の能力により大きな木の幹が吹き飛ばされて、そしてその木が倒れた


リー「これが・・・俺の能力だ」プスプス…


エルヴィン「姿が変わっただけでも驚愕な事実なのに、さらにこんな能力まで持っているとは・・・」

リー「この力はミイデr―ハンジ「リーィィ!!その腕、触っていいィィ!?」ダッ

リー「あ?」

ハンジ「ねぇ!?いいよねぇ!?いいんでしょ!?触るだけだから!!」バッ


ハンジは彼の手目掛けて飛び掛った


リー(何を言ってんだ、コイツは・・・気色悪りぃ)バッ


ガシッ


彼は飛び掛ってきたハンジの頭を鷲掴みして防いだ
しかし、ハンジは止まらなかった


ハンジ「うおおおおぉおぉぉ!!くッ・・・・・せぇぇ!!こんな近くで嗅ぐとクッッッソ臭くて、刺激臭がするぜェッ!!」オエェェ

リー(うぜぇ・・・)イラッ


ハンジ「それに!!」ガシッ

リー「テ、テメェ!?」


彼女は頭を鷲掴みにされながら、彼の手をベタベタ触り始めた


ハンジ「硬ッ・・・いぜぇ!!これは甲皮ってやつなのかい!?自分の姿が変わるのってどんな感じなの!?ねぇねぇ!?今どんな感じ!?」ベタベタ

リー「」イラ

リー「このままコイツの頭を吹き飛ばしていいか?」

エルヴィン「・・・・・すまないが、やめてくれ」

今日はここまで


ちなみにリーさんの屁は過酸化水素(酸化剤)が含まれているので、もし触れてしまったら皮膚が爛れてしまう危険性もあるので直ぐに洗いましょう!
あとゴミムシなので、ものすっごく臭いです ここでは至近距離で手の平を嗅ぐか、もの凄く嗅覚がいい人でないと影響がないという設定にします じゃないと臭すぎてリーさんが皆にハブられちゃうしね


とりあえず一段落したのでしばらく空けます
ではまた今度


次の日の朝


調査兵団 立体機動訓練場


エルヴィン「やあ 昨日は良く眠れたかい?」

リー「・・・まあまあだな」


エルヴィンは彼を調査兵団に入団させようとしていた 彼もそれに応じていた
しかし、彼の能力がもし憲兵団や民衆にバレれば彼は見世物に、最悪の場合は解剖されてしまう可能性もあった
その為、エルヴィンは彼を正式に調査兵団に入団させるべく、立体機動装置の扱いを教えることにした


リー「・・・そこの目つきの悪いチビは誰だ?」

リヴァイ「・・・耳に変なの着けてる奴に言われたくないがな」

リー「あ?」ギロッ

リヴァイ「何だ、やんのか?」ギロッ


ハンジ「まあまあ、お二人さん 似たもの同士で喧嘩しないで」

リー「どの辺が似てんだよ、こんなチビと」

リヴァイ「どうやら死にたいらしいな・・・」チャキ

リー「お前こそ・・・」チャキ


リヴァイは立体機動装置の剣(ブレード)を、リーは愛用のナイフを構えた


エルヴィン「二人とも落ち着け ここに何しに来たと思っているんだ」

リー「・・・チッ」

リヴァイ「・・・気にくわねぇ奴だ」

エルヴィン「さて、まずはこの姿勢制御の訓練をやってもらう」

ハンジ「キースさんに言って、わざわざ訓練場から借りてきたんだよ」

リヴァイ「訓練兵からやらせりゃいいのに・・・」

エルヴィン「とりあえず、これをやってみてくれ」


カチャカチャ


ハンジ「じゃあ上げるよー」キリキリキリ


ギシギシギシ


リヴァイ「・・・おい、ブレ過ぎだぞ」

エルヴィン「黙って見てろ・・・」

リー(なるほど・・・腰と足裏に体重を乗せて、バランスを取ればいいのか)


ギシ……


ハンジ「凄い・・・まったくブレなくなった」

エルヴィン「やはりな・・・彼はお前に似ている 目つきの悪さも実力もな」

リヴァイ「・・・まったく嬉しくないぞ」

ハンジ(大丈夫、身長は似てないよ)ボソッ

リヴァイ「」イラ

エルヴィン(そう・・・彼の目を見ればわかる 彼は・・・戦闘のプロだ)


その後、彼はたった約3週間で立体機動をマスターした 驚異的な速さである
そして晴れて正式に(エルヴィンの特別推薦により)調査兵団に入団した


ハンジ「まさかこんなに早く立体機動装置を扱えるようになるなんて・・・もう、私より上手いかも」

リヴァイ「空間把握能力や身体能力が高く、斬撃もピカイチ、そして頭も切れる
アイツが良い兵士なのはわかるが・・・特にあの精神力はおかしすぎる」

ハンジ「確かに・・・初日にいきなり空を飛んでもパニックも起こさなかったし、訓練で闇討ちをしても平然としてた・・・・・死ぬのが怖くないのかな?」

リヴァイ「・・・今、アイツは何処にいる?」

ハンジ「確か立体機動装置を整備しに行ったよ・・・行くの?」

リヴァイ「・・・少し探りを入れてくる」


シャッ シャッ シャッ


リー(・・・・・もう少し削るか)チャキ


ザッ


リー「・・・何か用か?」シャッ  シャッ

リヴァイ「何をしてんだ、お前?」

リー「見ればわかるだろ 柄を削ってんだ」フゥー

リヴァイ「柄を削ってんのぐらいわかってる 何故、削ってんのかを聞いてんだよ」

リー「・・・俺に必要だからだ」チャキ

リー(このぐらいで大丈夫か・・・)

リヴァイ「お前の立体機動装置は、柄の変更とトリガー部分の指穴を広げる為に今、特注で作らせてんじゃねぇのか?」

リー「ああ、そうだ だが、今度の壁外調査には間に合わない 
だから、指穴はどうしようもねぇから、せめて手のひらが使えるように柄を少しだけ削ったんだ」


リヴァイ「・・・話に聞く、お前の能力か」


彼の能力は調査兵団の中でも極秘扱いになっている 今の所知っている者は直接能力を見たエルヴィン、ハンジ、イルゼの3人と、彼が壁外で巨人を倒していた事を知っていたモブリット、そしてエルヴィンが信頼しているリヴァイとミケの6人だけである
しかし、モブリットとミケ、リヴァイの3人は話を聞いただけで能力は直接見ていない


リー「・・・まぁ飛びながら使えるか、ぶっつけ本番だがな」

リヴァイ「お前は・・・死ぬのが怖くないのか?お前の立体機動を見ていると、まるで自分の命など、どうでもいいようにさえ感じるが・・・」

リー「・・・・・俺の命には価値なんてねぇからそう感じるのは無理もねぇな」

リヴァイ「一体どうすればそんな考えに至るんだ?・・・お前はどんな人生を歩んできたんだ?」

リー「・・・何でお前に俺の過去を話さなくちゃいけねぇんだよ
・・・・・ただ、人に話すほどりっぱな人生を送ってきてねぇことは確かだな」


リー「・・・じゃあな」スタスタ

リヴァイ「・・・・・いけすかねぇ野郎だ それに・・・」

リヴァイ「削ったカスはちゃんと捨てろよな・・・」チャキ ← E:箒+三角巾

サササササッ 

リヴァイ(・・・それにしてもこの部屋、汚ねェな これは重大な問題だ、早急に片付けねば・・・)チャキ ←E:箒+はたき箒+雑巾+三角巾

パタパタ フキフキフキ サササササッ フキフキフキ


リー(・・・・・アイツは本当に人類最強の兵士なのか?)

今日はここまで


ではまた今度


現在公開可能な情報


『バグズ手術』
骨肉細胞における昆虫のDNA配列とのハイブリット手術である テラフォーマーの持つ“選択的免疫寛容”能力を司る臓器『免疫寛容臓(モザイクオーガン)』を移植することで、これを可能にした
これにより、薬を体内に摂取することで、様々な昆虫の特性が“人間大”になって使えるようになる

この手術の主な特徴(強み)は“開放血管系の併用”と“強化アミロースの甲皮”である
この開放血管系の併用により、通常よりも必要な酸素の消費量が少なくなる為、酸素の少ない火星でも活動が可能となる その副産物として通常状態でも、一般人より体力が多く身体能力も高い
そしてもう一つ、開放血管系は変態に適している 薬が全身に行き渡るのに時間が掛からず、人間の身体から昆虫の身体(強化アミロースの甲皮など)へと変化する際にもスムーズに行われるようになる
しかし、開放血管系にはデメリットもある 閉鎖血管系とうまく併用できないと、血管系を用いらない為に全身が血液のプールの状態になってしまい、身体の器官が窒息してしまって死に至る可能性もある
その為、この手術の成功率はとても低い(わずか30%)


原作ではあまり詳しく書かれていませんが、このssではこういう設定でいきます


ゴッド・リー 〔180cm 80kg 26歳 ♂〕:捨て子であったがイスラエルの武装勢力に拾われて、幼き頃から人を殺す技術を教えられながら育てられた青年
その為、26年間ずっと闘い続けて、闘いのたびに高い戦闘能力で生き延びることが出来た しかし、負傷と同時に組織に捨てられた 
その際に治療と同時に受けたバグズ手術で、負傷体でありながらも全被験者で最も早く回復した なお、負傷が激しかったのか、顔の左側の一部分、頭から耳、顎に掛けて機械で覆って保護している
いつもバンダナと、爪楊枝を口にくわえて、さらにマントを羽織り、大量の薬が備えられたベルトを身体に巻きつけている また、腕と足に炎の模様を装飾している

リーさんはゴキ初遭遇の段階で、小吉以外では唯一やる気満々だったのに、よりによって一番外れの能力に当てられたのが不幸すぎるよなw
多分素のスペックは一番高かったハズなのに勿体無い…オニヤンマがリーさんだったらなぁ…

>>56
スペック最強でも、所詮はへっぴり虫ですからね……

リーさんぐらいの大きさのミイデラなら、一人の人間を粉々に吹き飛ばすぐらいの威力になるそうですけど、ゴキの甲皮はそれほど硬かったんですかね?
ここではそのぐらいの威力を持っているという設定ですので、巨人にも有効です じゃないと>>1のようになってしまいますから……

では今日も少しだけ投下します


数日後


トロスト区


エルヴィン「これから第35回壁外調査を開始する!前進せよ!!」


ダダダダダダッ


今回の壁外調査の目的はローゼ、マリア間にある市街地までの行路の開拓 その為、補給物資などはほとんど運ばないで、20人ほどの少数精鋭のみで編成された旅団で行われている(荷馬車一台)


リー「・・・・・じゃあ俺は予定通り、先に行くぞ」

エルヴィン「ああ、頼むぞ」


ダダダダダダッ


エルド「・・・本当にいいんですか?あの人だけ先に行かせて」

グンタ「エルヴィン団長の推薦で特別に入団してから、まだ一週間も経って無いですよ 初めての壁外調査で単独行動なんて・・・ただの自殺行為です」

リヴァイ「ほっとけ 今は自分が生き延びる事だけ考えろ 今回の壁外調査で死んだら後輩に笑われるぞ」

エルド「確かに・・・まだまだ新兵とは言え、オルオとペトラは今回選ばれなくて相当ショックを受けてましたね 自慢する為にも生きて帰らないと・・・」

リヴァイ「・・・そろそろ、展開するぞ」

エルヴィン「長距離索敵陣形!展開!!」バッ


ダダダダダダッ


今回の壁外調査は先ほど言ったとおり、少数精鋭である その為、あまり広がらずに長距離索敵陣形を展開して進む


エルヴィン(この辺はちょっと木が多いな・・・今度からはもう少し右を進むか)


行路を作成する時に重要な点は、その行路から辺りを見渡せるかどうかである
通常巨人と戦闘を行う際、森や村、街の中のほうが戦いやすい しかし、長距離索敵陣形は巨人といかに遭遇しないかが重要である
その為、ならべく地形や障害物などの巨人が潜める場所を行路に選ばないようにしている なので必然的に立体機動装置を活かせない平地を進むことが多い


ダダダダダダッ


ミケ「・・・」スンスン

ナナバ「ミケ、巨人は近くにいるか?」

ミケ「・・・おかしい 前方からいくつか巨人の匂いはする・・・
しかし、今はまったく動かないし、この匂いはおそらく巨人が・・・死んでいる」

ナナバ「なんだって!?」

ミケ(これが話しに聞いていたリーって奴の能力か・・・巨人の匂いとは別に妙に(かなり)臭いのもその能力のせいなのか?)オエェ


ミケの言うとおり、彼らの行く先々では巨人の死体が蒸気を上げながら横たわっていた


ダダダダダダッ


リヴァイ「もうすぐ休憩ポイントの村に着くぞ」

グンタ「それにしても・・・さっきから巨人の死体しか見てないんですが・・・一体何が起きてるんですか?」

リヴァイ「・・・おそらくアイツの仕業だ」

エルド「アイツって・・・単独行動しているあの新人ですか!?」

リヴァイ「そうだ・・・ほら、見えてきたぞ」


村の入口には彼が座っていた


エルヴィン「リー、村に巨人は?」

リー「・・・3体ほどいたが殺した」

エルヴィン「そうか・・・ミケ、周囲の警戒に当たってくれ」

ミケ「わかった ナナバ、トーマ、行くぞ」

ナナバ・トーマ「了解!」バッ


リヴァイ「お前らは荷馬車から予備の刃とガスを少し降ろしてこい どっかの誰かさんのおかげでほとんど消費してないからここに補充していく それでいいだろ?」

エルヴィン「ああ、そうだな 嬉しい誤算だ」

エルド「じゃあ、降ろしてきます」ダッ

エルヴィン「ご苦労だった、リー」

ハンジ「君のおかげでほとんど巨人に遭遇せずにここまで来れたよ(それは少し残念だけどね)」

リー「・・・フン」

リヴァイ「・・・どうだ?飛びながら能力は使えたのか?」

リー「・・・やっぱり無理だった ブレードを持ちながらは使えたがトリガーの穴に指が入らねぇ」

エルヴィン「そうか・・・ハンジ、壁内に戻ったら技巧科に彼の立体機動装置を急がせるように言ってくれ」

ハンジ「りょーかい」

リヴァイ「・・・あと、少しは俺の分も取っておけよ 身体がなまっちまう」

リー「んーなもん知るか 俺は襲ってきた奴だけきっちり殺してやってるだけだ」


ハンジ「そういえば、姿が戻ってるけど薬の効果が切れたの?」

リー「いや、切った・・・って言ったほうが正解だな」

ハンジ「自分でコントロールできるの!?」

リー「ああ、ある程度だがな 薬が切れる以外では、変態中は一種の興奮状態みたいなもんだから、精神を落ち着かせれば自然と戻る」

エルヴィン「そうか・・・薬は大量にあるが無駄に使うのも良くない この先は我々と一緒に今回の目的地点である市街地へ向かう」

リー「・・・薬は使わずって事か?」

エルヴィン「ああ、そうだ 君なら立体機動装置だけでも十分だろ?それに他の皆にも君の実力を知ってもらったほうが、この後の壁外調査で単独行動しても何も言われなくなるだろう」

リー「他の奴が俺の邪魔をしなきゃ文句はねぇが・・・」

エルヴィン「わかった、私から皆に言っておこう それと君はリヴァイとは逆の右翼索敵を担当してもらう」

リヴァイ「長距離索敵陣形はちゃんと覚えたんだろうな?」

リー「当たりめーだ 誰に向かって言ってんだよ」

リヴァイ「」イラ

リヴァイ(やはりコイツとは馬が合わないな・・・)

本当に少しですが今日はここまで

また別のssを掛け持ちしているのでこんなペースになっています すいません

ではまた今度


リー「スーパーサイヤ人ゴッド・リー?・・・・・面白ェ・・・!!」

悟空「いや、オラまだスーパーサイヤ人にもなってないし、それにリーって何だ?」

リー(サイヤ・・・サイヤサイヤサイヤサイヤサイヤサイ・・・野菜!?)

リー「俺がやる 野菜ならば高熱に弱いはずだ」

悟空(野菜?あっ!オラ、腹がへったぞ~)グゥ~

ボッ   ドン!

悟空(こっからだと亀仙人のじっちゃんとこが一番近いかな?)プスプス…


しかし、伝説の戦士 死なず


リー「チッ・・・・・おもしr―悟空(野菜もいいけどやっぱ肉が食いてぇな~)ヒューー…ン

リー「と・・・飛んだ!?」





すいません アルコールが入った状態で書いてしまいました 見なかった事にしてください

バグズ組はMO組と比べて、ツノゼミの強化をされていないから、強度に関しては俺らの思ってる以上に個人差が恐ろしくでかかったんじゃないかな?

あの中のベースでは本来スズメバチやバッタよりは絶対に固いはずのニジイロクワガタが秒殺だったあたり、手術に成功しても本人の資質や相性次第では必ずしも力を完全に引き出せる訳じゃないのでは?と妄想してる。

レスありがとうございます!やっぱり見ている人がいるってわかるとやる気が出ます!

>>68
なるほど、リーさんはミイデラと相性が悪かったから、かませいn…いえ、相性が悪かったにもかかわらず、奮闘したということですね


では投下します


ダダダダダダッ


エルヴィン(この辺は民家が多い・・・もう少し左を進んだ方が良さそうだな それに左には近くに巨大樹の森もある・・・)カチャ

ドオオォォォォン


通常、大部隊で長距離索敵陣形を展開する場合は、陣形が崩れて索敵能力が失われるので、巨大樹の森は避けて通らなくてはならない


エルヴィン(馬が路地を走れるのか、確認しておかなくてはならない・・・帰りはあの森を視察しておくか)


だがやはり、彼らにとって巨大樹の森は無くてはならない場所である
巨大樹は巨人よりも大きく、標高80mぐらいはある その為、巨人の脅威から逃れるには打ってつけで、さらに立体機動を活かすには最高の環境でもあるので、彼らの拠点になっているのも事実である


ダダダダダダッ


ドオオォォ…


イルゼ「少し左に進路変更よ」カチャ

ドオオオォォォン

リー(・・・何でまた、コイツと一緒なんだよ)

イルゼ(・・・ん?右から煙弾が上がらない・・・)チラ

イルゼ「あれは!?」


彼らより右翼側では索敵の兵士2人が巨人に追いかけられていた


リー「・・・お前はこのまま進め 俺が殺してくる」ダッ

イルゼ「ちょっと!?・・・行っちゃった」

イルゼ(あの人は・・・あの姿に変身しなくても戦えるの?)


パクッ 
  モグモグ ゴックン


ケイジ「くそぉぉ!!」


一人の兵士が巨人によって殺された


ケイジ(あの野郎!絶対殺してやる!!)カチャ


ダダダダダッ


そこに彼が現れた


リー「・・・・・お前邪魔だ、退け 俺が一人で殺る」

ケイジ「何言ってんだ!一人じゃ危険だ!それに・・・俺の相棒(パートナー)が殺られたんだ 俺がアイツの仇を取る・・・!!」ギリッ

リー「・・・・・そうか」ガンッ!

ケイジ「なっ!?」


彼はケイジを蹴飛ばして、馬から落とした


ドカッ ドザッ  ズザァァァ


ケイジ「チ、チクショウ・・・あの野郎・・・」ヨロ


ズシン  ズシン


落馬したケイジを食べようと後ろから巨人が近づく


巨人「」アーン

ケイジ「うわあああぁぁああああ!!」


ズバッ
      ズシィィィン


巨人「」シュウゥゥゥ…


ケイジが食べられる前に、リーが巨人の項を削いで殺した


リー「・・・早く自分の馬に乗れ」

ケイジ「お、お前俺を・・・エ、エサに使ったな!?」

リー「・・・フン」バッ


彼は何も言わずに馬に乗って走り去った


ダダダダダダダッ

リー「終わったぞ」

イルゼ「あなたって最低ね・・・何であんな事をしたの?」

リー「・・・うるさい」


その後も彼は巨人を数体、一人で殺しながら進んだ
そして、目的地点である市街地に着いた


ハンジ「エルヴィン、この市街地の貯蔵プラントは巨人に壊されてなかったよ」

エルヴィン「そうか、ならそこに酵母を置いて帰還しよう 次回の壁外調査で大量の補給物資と壁の資材等を運んでくれば、ここは良い拠点になる」

ザッ

ケイジ「エルヴィン団長!アイツは何なんですか!?」

エルヴィン「アイツ?リーのことか・・・何かあったのか?」

ケイジ「アイツが巨人の注意を引かせる為に俺をワザと落馬させて、エサに使ったんですよ!!」

ハンジ「リーが安易にそんな事をするとは思えないけど・・・どういう状況でそうなったの?」

ケイジ「仲間が巨人に食べられ、アイツがこっちに来て一人で殺ると言ったから、俺が仇を取るって言った後に蹴られて落馬させられたんです!」

ハンジ「・・・ケイジ、あなたは少し熱くなり過ぎる時がある その時もそうだったんじゃないの?」

ケイジ「で、でも!」

エルヴィン「・・・私がリーに直接話を聞いてくる」


スタスタ


イルゼ(あれは・・・エルヴィン団長とリーだ 何を話しているんだろう?)コソコソ


エルヴィン「何故、ケイジを落馬させたんだ?」

リー「チッ・・・何でその事で俺が尋問されなくちゃいけねぇんだよ」

エルヴィン「・・・じゃあ、私が今から君の考えを言う 君は何も話さなくていい
まず、ケイジは最初から冷静でなかった 仲間が食われていたのなら、その隙に巨人を殺せていたし、彼は煙弾すらも上げていなかったんだろ?だから君は最初に一人でやると言ったんだ」

リー「・・・・・」

エルヴィン「それでも彼は戦おうとした 冷静な判断が出来ない兵士がいれば、彼の命だけでなく、君やイルゼにも危険が及ぶ だから君は落馬をさせ、彼を無理矢理戦わせないようにしたんだ」

イルゼ(そんな理由があったんだ・・・後で最低って言った事謝っておかなくちゃ)


リー「・・・フン 勝手な推測だな だがそう思うなら、しっかりと部下を教育しろよ 邪魔でしょうがない」

エルヴィン「すまない だが皆、君みたいに心が強くないんだ 普通は仲間が目の前で死ねば、必ず動揺してしまうものなんだよ」

リー「・・・・・何を言ってんだ、お前は平気だろ?例えハンジやリヴァイが目の前で死んだとしても、お前は平然として巨人を殺すだろ?」

エルヴィン「・・・」

リー「お前は目的の為なら何でも利用する 俺やリヴァイでさえもな・・・お前はそういう男だ
・・・だが、それが悪いとは言ってない むしろそうじゃないと戦場では生き残れない
それに俺はお前のそういう黒い部分を分かっていて、調査兵団に入団したからな」

エルヴィン「・・・そうか では、遠慮なく利用させてもらう」

リー「へっ・・・勝手にしろ」


エルヴィン「帰りは左翼についてもらう もちろんペアはイルゼでな」

リー「・・・何であの使えない女が一緒なんだよ」

イルゼ(やっぱり私はそういう認識なの!?)ガーン

エルヴィン「そう言うな 彼女は強い信念を持っている良い兵士だ」

イルゼ(エルヴィン団長・・・)ジーン

リー(そうは見えねぇんだが・・・)

エルヴィン「それに君の事も良く知っているから、気兼ねなく話せるだろ?」

リー「いや、まったく」

イルゼ「」


今日も少ないけどここまで 


ではまた今度

今日は3時ぐらいに投下するはずだったんですが、予定を変更して今から投下します


と言うことでビール片手に投下します!


彼らは目的地である市街地に、酵母と少量の補給物資を置いて、帰路を進んでいる


ダダダダダッ

リー「・・・・・」チラ

イルゼ(どうせ私なんか・・・)ズーン…

リー(何でコイツはこんなに落ち込んでんだ?・・・チッ、めんどくせぇな)

リー「おい、俺はお前が巨人に襲われても助けねぇからな」

イルゼ「えっ!?な、何で助けてくれないの?」

リー「そもそも何で助けなくちゃならねぇんだよ お前だって兵士だろ?なら、自分の身ぐらい自分でどうにかしろ」

イルゼ(・・・確かにそうだわ 私は彼の強さに甘えていたのかもしれない・・・兵士失格だ)

リー「だから・・・もっと集中してろ」

イルゼ「・・・もしかして、私の事を気づかってくれてるの?」

リー「ちげーよ ただ単にお前がヘマすると俺にまで危険が及ぶから言ってんだ」

イルゼ「・・・そういう事にしておくわ ありがとね」フフ

リー(余計なこと言い過ぎたな・・・)


そして彼らは巨大樹の森に着いた


ハンジ「この森に入るの?」

エルヴィン「ああ、この森の路地を馬が走れるか確認しておきたいからな」

エルヴィン「これからこの巨大樹の森に進入する 長距離索敵陣形が使えなくなる為、巨人と遭遇する危険性が高まる
常に立体機動に移れるようにし、周りの警戒を怠るな では、進め!!」ダッ


ダダダダダダッ


彼らは長距離索敵陣形を崩して、ならべく固まって巨大樹の森を進んだ


巨大樹の森


リー(でけぇ・・・森の中から見ると、より樹々がでかく見えるな)

エルヴィン(巨人の往来があったのか・・・路地に草木があまり生えていない これなら荷馬車も楽々通れそうだな)

エルヴィン「・・・ミケ、巨人は近くにいるか?」

ミケ「いや、今のところ確認できていない」スンスン

リー(話には聞いていたが巨人を匂いで感知できる能力・・・まるで犬じゃねぇか)

ハンジ「ミケのおかげでこの人数なら巨大樹の森も鉄壁の要塞になるね」

エルヴィン「そうだな 補給物資を置いたあの市街地からも近いし、ここは重要な拠点になる」


ミケ「・・・・・」スンスン

ミケ「!!」

ミケ「エルヴィン、匂うぞ!北東から2体、巨人が来る!」

エルヴィン「そうか・・・」

リー「・・・・・」スンスン

リー(・・・まったくわからねぇ 本当に巨人が来てるのか?)

エルヴィン「こっちに来そうか?」

ミケ「ああ、このまま進むとぶつかるな」

リー「・・・俺が行く 本当に来てるのか、自分の目で確認しておきたい」

エルヴィン「・・・わかった、我々はこのまま進む 出口付近で合流だ」

リー「了解だ・・・おい、コイツ(馬)を頼むぞ」パシュ ギュイイィィィン

イルゼ「ハ、ハイ!」


エルド「本当に彼一人で大丈夫なんでしょうか?」

リヴァイ「・・・いい機会だ エルド、グンタ、お前らはアイツの補佐をしてこい」

グンタ「え?」

エルヴィン「そうだな リーの実力を知ってもらう為にも一回、彼の戦闘を見ておいたほうがいいぞ」

エルド「・・・わかりました グンタ、行くぞ」パシュ ギュイイイィィィン

グンタ「おう」パシュ ギュイイィィィン


ドドドドドドドドッ


リー(へぇ・・・本当に来てやがった アイツはただ、人の体臭を嗅ぐ変人じゃねぇってわけか・・・)


11m級と7m級の巨人がこっちに向かって走って来ていた


ヒュン


リー「・・・何か用か?」

グンタ「リヴァイ兵長からお前の補佐を頼まれたんだ・・・」

エルド「だから、俺達も一緒に戦う」

リー(あのチビ、いらねぇことしやがって・・・)

リー「・・・俺の邪魔をするなよ」ギュイイィィィン

エルド「オイ!連係の確認ぐらいしろよ!」

グンタ「アイツ・・・一人でやるつもりか!?」


ドドドドドドドッ


ヒュン

リー(まずはでけぇのから始末するか・・・)チャキ

エルド(スピードを緩めやがった!?あの野郎、自殺するつもりか!?)


彼はゆっくりと巨人の目の前に飛んだ


巨人「」アーン


もちろん巨人は彼を食べようと口を開けて走ってきた


リー「・・・遅せぇ」パシュ ギュイィィィン


ズバッ


彼は巨人の後ろの樹にアンカーを刺して、巨人の口の目前で一気にスピードを上げた
そして、巨人の顔の横をすり抜け、すれ違いざまに項を削いだ


ズシィィィン


巨人「」シュウゥゥゥ…

グンタ(う、上手い!自分をエサにして、ワザと緩急をつけたのか!?)

リー(あとは下にいるチビか・・・)パシュ ギュイイィィィン


彼はそのまま、下を通り過ぎた7m級の巨人にアンカーを刺して飛んだ


エルド(頭を下にしたまま飛んだ!?)

グンタ(おいおい・・・そのまま落ちたら首を折って死ぬぞ!?)

リー「これでお終いだ・・・」クルクル


ズバッ


彼はそのまま体を縦回転させ、下からすくい上げるように項を削いだ 削がれた肉片は空高く舞い上がった


ズシィィィィン


巨人「」シュウゥゥゥ…

リー(・・・さて、戻るか)ヒュン


グンタ(リヴァイ兵長ほどの速さは無いが・・・強い!)

エルド(あの度胸・・・まるで百戦錬磨の戦士みたいだ とても新人とは思えない・・・)

エルド「・・・グンタ、とりあえず俺達も戻るぞ」ヒュン

グンタ「そうだな・・・」ヒュン


ダダダダダダッ


イルゼ「・・・・・遅いな・・・」


ヒュン


リー「誰が遅いって?」

イルゼ「ひぃぃ!?」


リー「一々驚くな それより一旦止まって、俺を馬に乗せろ」ヒュン

イルゼ「わ、わかったわ」


リーとエルド達は本隊と合流した


リヴァイ「・・・どうだ?アイツは」

エルド「・・・凄かったです 俺達の補佐などまったくいりませんでした」

グンタ「アイツ・・・あの人は本当に新人なんですか?あんな立体機動を新人が出来るとは思えないのですが・・・」

エルヴィン「確かに新人だ 立体機動も扱ってからまだ、一ヶ月ぐらいだからな」

グンタ「一ヶ月!?たったそれだけで立体機動をあそこまでマスターしたんですか!?」

エルヴィン「ああ、そうだ 彼は元々、強い肉体と精神力を兼ね備え、多くの死線を越えてきた だからこそ短い期間で立体機動をマスターすることが出来たんだ」

リヴァイ「・・・・・」


グンタ(死線?・・・巨人との戦闘と同じぐらいの死線をくぐり抜けてきたとでもいうのか!?)

グンタ「・・・エルヴィン団長、彼はどうのような人生を送ってきたんですか?」

エルヴィン「それは・・・・・本人から直接聞いてくれ」

リヴァイ「・・・お前はアイツの過去を知っているのか?」

エルヴィン「ああ、彼から聞いた 口止めはされていないが・・・私が勝手に話していいような過去ではない」

リヴァイ「・・・」


その後、彼らは無事にトロスト区へと帰還した
目的地であった市街地までの行路作成をし、さらに補給物資も少しではあるが補充できたので、今回の壁外調査は成功と言えるだろう
しかし・・・・・壁外に出た調査兵24人、内負傷者3人、死者4人  調査兵団の精鋭であっても被害がゼロというわけではない 
人類にとって巨人は強者 その力関係はけっして崩れないのであった

今日はここまで


これで一段落したのでまた、しばらく空けます


ではまた今度


リー「ゴッド・リーフェス?・・・・・面白ェ・・・!!」


リー「俺がやる 俺(ゴッド)ならば引きが強いはずだ」


ガチャン  コロコロ  パァァ


タイタン「・・・」

リー「」


しかし、神(ゴッド)当たらず


リー「チッ・・・・・面白ェ・・・もういちd―『魔法石が足りません。』

リー「」







すいません また酒の勢いで書いてしまいました 見逃してください

舞ってる!
…てかいまのレスで完結したと勘違いして某所がこのスレまとめてましたねw

しばらく空けてしまってすいません


>>97
ありがとうございます、見てきました!
勝手に未完のままでまとめられたあげく、ボロクソに叩かれてましたねw しかも本編ふれずに小ネタで
ちなみに他作の「Attack on Abs Titan」も某所でまとめられてたんですが、タイトルで腹筋の巨人って付け加えられてたし…まあ、別にいいんですけどね


めげずに今日の分を投下していきます!


調査兵団本部


ペトラ(あっ、リヴァイ兵長だ!)バッ

オルオ「リヴァイ兵長!壁外調査、お疲れ様です!」バッ

リヴァイ(この老け顔は確か・・・・・オルオ・ボザド・・・だったな)

ペトラ(オルオ!なに気安くリヴァイ兵長に話しかけてるのよ!)コソコソ

リヴァイ(こっちは・・・・・ペトラ・ラル・・・この二人はエルド達によると空中でションベンを散布したらしいからな 一応、名前だけは覚えている)スタスタ

オルオ(やっぱリヴァイ兵長はかっこいいなぁ~)キラキラ

ペトラ(私も早くあの人の下で働きたいなぁ~)キラキラ

エルド「・・・なにリヴァイ兵長を見つめてんだ、お前ら」


オルオ「何だよ、エルドとグンタかよ」

グンタ「一応、俺らは先輩だぞ お漏らしコンビ」

ペトラ「ちょっと!?それは言わない約束でしょ!!リヴァイ兵長に聞かれでもしたら・・・」

グンタ「いや、もうリヴァイ兵長は知ってるし」

ペトラ「ぎゃああああ!?何でよ!?まさか・・・グンタ、あんた・・・!?」

エルド「俺が伝えた」ドヤッ

オルオ「お前かよ!!何してくれてんだよ!?評価が下がったらどうすんだ!!」

エルド「大丈夫だ、ションベンの事と面白い(優秀な)後輩がいるって伝えただけだから」

ペトラ「アウトでしょ、それ!?」


グンタ「もしかしたら、それでリヴァイ兵長がお前らの名前を覚えてくれたかもしれないだろ?むしろ感謝されるべきだぞ」

オルオ「誰が感謝するか!!」

リー(・・・うるせぇ)スタスタ

エルド「あっ、リーさん、お疲れ様です」

リー「・・・・・」スタスタ

オルオ「無視かよ、感じ悪いな・・・・・ていうか誰だよあれ?」

グンタ「このあいだ、エルヴィン団長の特別推薦で入った新人だ お前らも聞いているだろ?」

ペトラ「あの人が噂の新人・・・さん付けするってことは結構年上なの?」

エルド「俺らもさっき聞いたんだが、26歳だってよ」

オルオ「けっ、オッサンじゃねぇか」

グンタ「その顔で言えるのか・・・」


ペトラ「今回の壁外調査にも参加したんでしょ、どうだったの?」

エルド「・・・強い ただその一言に尽きるな」

オルオ「そうには見えねぇんだが・・・服も一人だけ違うし」

グンタ「服は知らんが実力は本物だ 今回の壁外調査だけでも討伐数が二桁いったらしい・・・」

オルオ「はあ!?嘘だろ!?だってまだ入団してから一週間のペーペーだぞ!」

エルド「しかも立体機動は一ヶ月しか訓練してないんだと」

ペトラ「・・・超人じゃん」

グンタ「あのリヴァイ兵長も一目置いているらしいし、直ぐに階級をもらうだろう」

オルオ「なっ!?リヴァイ兵長が!?あの野郎・・・・・俺は絶対認めねぇからな!!」

エルド「お前に認めてもらう必要はまったく無いだろ」


半年後


トロスト区

定食屋


店主「らっしゃい!」

リー(この世界の飯はどこも味が薄くてマズイからな・・・)

娘「いらっしゃいませ、何にしますか?」

リー「・・・この店で一番美味いやつ」

娘「!・・・かしこまりました、少々お待ちください」ペコ


スタスタ


娘「パパ・・・じゃなくて店長!あのお客さんが一番美味しい料理だって」

店主「ほう、どれどれ・・・・・う~ん、わかった 任せろ!」


リー(・・・ん?駐屯兵団に訓練兵の奴らもいるのか)



ハンネス「お前ら、もっと俺に会いに来いよ!さみしいだろ!」

エレン「訓練兵は駐屯兵団みたいに暇じゃないんだよ 次会うのは卒業後かな」

ハンネス「コイツ・・・相変わらず口が悪いな!」ワシャワシャ

エレン「やめろよ!もう俺らはガキじゃないんだぞ!」

ミカサ「今のはエレンが悪い もう少し礼儀を覚えるべき」

アルミン「ハンネスさんもあまり大きな声出すと、周りのお客さんに迷惑だよ」

ハンネス「そりゃいけねぇな、じゃあキリッとしてるわ」キリッ

エレン「・・・まさか、もう酔ってんのか?」

ハンネス「一滴も飲んでねぇよ!これでも駐屯部隊長だぞ!」


アルミン「自分でこれでもって言っちゃ駄目だよ」

娘「そうですよ ハンネスさんは立派な人ですよ」

ハンネス「おっ、きたか!」

娘「はい!お待たせしました こちらが、ミネストローネとパンでございます」

エレン「おおっ!めっちゃ美味そうだな!」

ミカサ「本当に美味しそう・・・」

アルミン「トマトベースのスープだね とても良い香りだ」

ミカサ「ハンネスさんは良くこのお店に来るんですか?」

娘「はい!いつもご贔屓にしていただいてます」

ハンネス「この店の料理は美味いし、酒も豊富だからな」

エレン「・・・酒はいつもどのぐらい飲んでいますか?」

娘「駐屯部隊長になられてからは控えるようになりましたよ」

エレン「・・・意外だ」

ハンネス「ほれ見ろ」ドヤッ

ハンネス(瓶で買って家で飲んでるのは内緒だけどな)


ハンネス「それより早く食えよ 冷めちまったら美味しくなくなるぞ?」

エレン「じゃあ、さっそく・・・いただきます!」パクッ

エレン「美味い!」

アルミン「このスープ、凄い濃厚な味だね とても美味しい!」ズズズズ

エレン「いつも飲んでるスープとは大違いだぜ!」

ミカサ「このパンも普通のと違って味がついてて美味しい」モグモグ

娘「それはガーリックが塗ってあるの スープに入れて食べても美味しいわよ」

エレン「さっそく試してみよう!」ポチャン

エレン「どれどれ・・・う、うめぇ!」モグモグ

娘「ありがとうございます じゃあごゆっくりどうぞ」ニコ


リー(・・・腹減った)

娘「お待たせしました こちらがヒヨコ豆のコロッケになります」

リー「!!」

リー(これは・・・ファラフェルか?)
※イスラエル料理です

リー「・・・これが本当にこの店で一番美味い料理なのか?」

娘「いえ、うちの店長がお客様を見て、一番喜びそうな料理を作りました」

リー「・・・・・そうか」パクッ

リー(・・・懐かしい味だ)モグモグ

娘「お口にあいましたか?」

リー「まあまあだな・・・あと、あそこの連中が食ってるやつも頼む」

娘「ふふふ、かしこまりました」


リー「それと何故、この味が出せるんだ?塩や香辛料は貴重であまり使えないんだろ?」

娘「それは・・・愛情がたっぷり入ってるからです!」ニコ

リー「そ、そうか・・・」

リー(正直、意味がわからねぇ・・・・・が、味は確かだ)

娘「では、少々お待ちください」ペコ


ドンッ!


憲兵「汚ねぇ店だな、こりゃあ料理の味も最悪だろうな」ドカッ

憲兵「オイ!客が来たんだぞ!早く料理を持ってこい!」

娘「ご、ご注文はどうされますか?」

憲兵「いいから持ってこいよ こっちは腹が減ってんだからよ」


リー(何だアイツは・・・)モグモグ


ハンネス「厄介なことになっちまったな・・・」

エレン「何なんだよ、あの憲兵団は ガラが悪いなぁ」

ハンネス「おそらくこの店のライバル店があの憲兵に頼んで、この店を潰そうとしてんだろ」

エレン「クズだな・・・」ガタッ

ハンネス「待て!訓練兵のお前が問題を起こせば、直ぐに開拓地送りにされちまうぞ!それにただ飯を食ってるだけかもしれないだろ!」

エレン「くっ・・・」

アルミン(奴らはそうやって、いつも権力を武器に民衆をコケにしている・・・)ギリッ

ミカサ「・・・アルミンも落ち着いて」



憲兵「うわぁ!?くそマズイな!これで金とるとか詐欺だぞ!」ペッ

娘「す、すいませんでした!」ペコペコ

店主「お客様・・・」

憲兵「おう、ここの店の店長か」


店主「お口に合わないようなら、お帰りください」

憲兵「はあ?客に向かって帰れだと!?なめてんのか!!」

店主「なめてません 私はこれでも、自分の作った料理に誇りを持っている それでもマズイと言うなら真摯に受け止める・・・だが、ただの嫌がらせなら他のお客様にも迷惑だ お引取りください」ペコ

憲兵「ぐっ・・・うるせぇ!」バッ

ガシャン!

憲兵「いいから美味いもんを出せ!こんなゴミ屑じゃ食えねぇんだよ!」

娘「いい加減にしてください!パパの料理はゴミ屑なんかじゃない!!」

憲兵「うるせぇ!」ベシッ

娘「きゃあぁ!」ドサッ

店長「大丈夫か!?」


エレン「!!もう我慢ならねぇ!」ガタッ

ハンネス「待て!エレン!」ガシッ

憲兵「駐屯兵に訓練兵か・・・何か文句あんのか?開拓地に送られたくなかったら大人しくしてろ」

エレン「テメェ!!」

ハンネス「落ち着け!俺がどうにかするから!」

憲兵「駐屯兵が憲兵に逆らっていいと思うなよ」

ハンネス「まあまあ、ここはどうか穏便にすましてくださいよ」

憲兵「そうだな・・・それには相応の対価ってもんが必要だな」

エレン「ふざけるのもいい加減に・・・」

グサッ

憲兵「いってぇ!?投げたのは誰だ!?」

リー「んーだよ 手が滑って飛んだフォークが足に刺さるのがそんなに珍しいか?憲兵・・・」

アルミン(・・・凄く珍しいです)


憲兵「お前も兵士か・・・しかも調査兵団」

リー「騒がしいんだよ 美味くねぇ飯が不味くなんだろ」

憲兵「・・・いいのか?俺はエルヴィンと顔見知りだぞ」

憲兵(まあ、嘘だけどな)

リー「だからどうした?」

憲兵「お前みたいな下っ端なんか、直ぐにクビにしてやることもできるんだぞ?大人しくしてろよ、バンダナ君」ス…

リー「汚ねぇ手でさわんなよ」ガシッ


ブンッ
     ガシャーン!


彼は憲兵の手を掴んで、窓から店の外へと投げ飛ばした


ミカサ(片手で軽々と投げ飛ばした!?あの人・・・かなり強い)

ズザァァァ

憲兵「て、てめぇ・・・いい度胸じゃねぇか」チャキ

エレン「剣を抜きやがった!」


リー「・・・おい、駐屯兵」

ハンネス「な、何だ?」

リー「これは・・・正当防衛になるのか?」

ハンネス「!!・・・ああ、俺がそうなるようにしてやるよ」

リー「・・・フン」スタスタ

アルミン「剣を抜かずに近づいていくけど・・・大丈夫なのかな」

ミカサ「大丈夫、あの二人には相当の実力差がある」

憲兵「お、おい!この剣がみえねぇのか!!これ以上近づくと本当に斬るぞ!?」

リー「・・・早く斬れよ」

憲兵「お、おりゃああ!!」チャキ

ガッ

リー「どうした?早く斬れって」

憲兵(う、腕がピクリとも動かせねぇ!?)ググググ


リー「じゃあ今度は俺のばn―イルゼ「リー!!やっと見つけた!」

リー「何だよ 今、いいとこなんだよ」

イルゼ「何で憲兵団とケンカしてんの!?」

リー「してねぇだろ、一方的にやられそうなだけだ」

イルゼ「そんなことより、ハンジ分隊長が呼んでる・・・じゃなくて、お呼びです!っていうか朝、伝えておきましたよね!?」

リー(・・・・・そういや言ってたな)

イルゼ「ホラ、早く行きますよ リヴァイ兵長もお待ちしてますし」

憲兵(ハンジ分隊長にリヴァイ兵士長だと!?コイツはもしかして相当偉い奴なんじゃ・・・)

リー「・・・待ってろ 今、金を払ってくる」スタスタ

イルゼ「はぁー・・・あの人の部下は疲れるわ」

憲兵「お、おい」

イルゼ「あっ、すいません あの人がご迷惑をかけまして」ペコ


憲兵「アイツは偉い奴なのか?」

イルゼ「偉い・・・かは微妙ですけどこの前、分隊長になったばかりです」

憲兵「分隊長!?」

イルゼ(部下は私一人だけだけどね・・・)

ハンネス(最近、目覚しい活躍が認められ、入団半年で分隊長に抜擢された奴がいると言っていたが・・・アイツがそうなのか)

イルゼ「・・・でも、危なかったですよ あの人はめちゃくちゃ強くて限度をしりませんからね、あのままケンカしていたら確実に殴り殺されてましたよ?」

イルゼ(だからといってあの人は、何にもしてない人には手を出さないけどね・・・おそらく、この人が何かしたんでしょ)

憲兵「」ガクガク

憲兵(これは今のうちに逃げたほうがいいな!)ダッ


タタタタタタッ


ハンネス「あっ、あの野郎、逃げやがった」

俺はこの話しはリーさんゴキにヤられる瞬間に見た走馬灯的な妄想だと思ってるw

すいません 飯を食ってきました

>>118
結末がそれでもいい気がしてきましたw それなら、かませのリーさんが活躍してる理由になりますしね

では残りを投下していきます


リー「・・・窓を壊してすまないな」

店長「いや、助けてくれたんだ こちらが礼を言わねばならん、ありがとう」

娘「ありがとうございました!」ペコ

リー「フン・・・」

店長「・・・ここの飯は不味かったのか?」

リー「美味くねぇが、不味くもねぇ・・・まあまあだ」チャリン

店長「そうか、それは良かった・・・・・ん?金が多いぞ」

リー「スープの分も払っておいた・・・」

娘「でも、まだ食べて貰ってないのに・・・」

リー「・・・先払いだ」スタスタ

娘「!!・・・またのご来店を心よりお待ちしております!」ペコ


エレン「助けていただき、ありがとうございます!」バッ

リー「お前らを助けた覚えはねぇんだが・・・」

エレン「お、俺は訓練兵のエレン・イェーガーです!卒業したら調査兵団に入団したいと思っています!」

イルゼ「へぇ~じゃあ期待して待ってるね」

リー「・・・・・お前みたいなガキは必要ねぇよ」

イルゼ「ちょっと!何言ってんのよ!」

ミカサ「・・・私達はこれでも兵士 子供ではない」

リー(兵士は子供ではない・・・か)バッ

イルゼ「それ私の馬ですよ!?」

リー「いいから乗れ、行くぞ」

イルゼ「わかりましたよ・・・じゃあ君達、しっかりと訓練に励むようにね」バッ

エレ・ミカ・アル「ハッ!」バッ



ダダダダダダダッ


調査兵団本部  ハンジの部屋


コンコン


ハンジ「どうぞー」


ガチャ


イルゼ「失礼します リー分隊長をお連れしました」

リヴァイ「遅いぞ」

リー「うるせぇ・・・で、俺に何の用だ?」

ハンジ「リーにお届けの品が届いたんだよ ちょっと待ってね」ガサガサ

リー「お届けの品?」

リヴァイ「技巧科にお前専用のヤツを頼んでたろ アレだ」

リー「アレか・・・もう半年も経つぞ」


ハンジ「それほどコレを作るのが難しかったんだよ」ヨイショ


ドサッ


ハンジ「これが君の新しい立体機動装置だ!」

イルゼ「えっ!?柄が二個も付いてるんですか!?」

リー「・・・ほう」カチャ

ハンジ「そのとーり!この装置の最大のポイントは二個の柄なんだ!こっちが私達と同じ普通の柄、そして今リーが持っているのが変態用の柄だ!変態すると手が大きくなるから、握るとことトリガー部分の穴を大きくしつつ、手のひらは見えるようにしたんだ」

リー(確かに、このままだと持つだけで精一杯だが、変態すればちょうどいい大きさになるな)

リヴァイ「だが、両方の柄で操作できるようにするには無茶があるんじゃねぇか?」

ハンジ「そこの部分が技巧科が一番困っていたとこらしい まっ、結局重要な接続部分は教えてくれなかったけど、ちゃんと両方で操作できるみたいだよ」


リー「・・・この鞘は」

ハンジ「どう?君の戦闘服の腕と足に描かれていた炎のデザインを、この鞘にも描いてみたんだ!ちなみにこれは私の案だからね!」

リヴァイ「意味のねぇとこでこだわるなよ・・・で、これを描かせたことで、どれぐらい完成が遅れた?」

ハンジ「そ、それは3日ぐらい・・・・・かな?」

イルゼ「なんだ、意外と早く・・・」

モブリット「3週間です」

リヴァイ「おい」

ハンジ「ねっ、約3日でしょ?」

リヴァイ「お前にとって1週間が1日なのか?…それより、前回の壁外調査に間に合ったじゃねぇか」


ハンジ「それぐらい、いいじゃん!リーも気に入ってくれたみたいだし」

リヴァイ「こんなダサいデザインを気に入る奴が何処に・・・」チラ

リー「・・・・・」ジー

リヴァイ(めっちゃ凝視してやがる・・・気に入ったのか?)

リー「・・・・・」ニヤリ

イルゼ(…気に入ったのね)

ハンジ「嫌なら普通のと取りk―リー「いや、これでいい」

モブリット(はやっ!?)

イルゼ(壁外調査の時にあんな変な戦闘服を着るのに、さらにこんな目立つ立体機動装置を着けた人が上官って・・・・・最悪じゃん)


ハンジ「こだわった甲斐があったよ これは一台しかないからね、こまめにメンテナンスしてくれだって」

リー「了解だ」カチャカチャ

リー「・・・おい、こっちの変態用の柄はどこにしまうんだ?」

ハンジ「それは・・・適当な場所に」

リー「本当に適当だな」

ハンジ「嘘だよ、腰にもう一つホルダーがあるからそっちにしまっておいてね」

イルゼ「だが、それだと色々とマズイですよね?ただでさえこの炎の装飾で目立つのに、普通とは違う柄を持ってるとバレたら・・・」

ハンジ「ある程度バラすのが目的なんだよ」

イルゼ「??どういうことですか?」

ハンジ「まあこれもエルヴィンの考えだからね・・・そういうことでよろしく!」

リー「・・・わかった」カチャ

今日はここまで

エレン達が中々出てこないので無理矢理出しました
分かり易く立体機動装置の絵を描こうとしたんですが、時間と私の絵のセンスが圧倒的に無かったので、皆さんのご想像にお任せします

あと、もう一つの方のssを完結させてから続きを書くので、また空きます


ではまた今度

がとあり

昨日、並行して書いていたssを終わらせたので、今日から続きを書きます ので、もう少し空きます すいません

一応、今日は3、4レスだけ投下します


新しい立体機動装置を手に入れたリーは、ますます活躍をするようになった
しかしながら、問題もあった・・・


849年

調査兵団本部


エルヴィン「う~ん・・・」

ハンジ「どうしたんだい?エルヴィン」

エルヴィン「いや、リーのことでちょっとな」

ハンジ「ああ、皆から冷酷な戦闘マシーンもしくは、業火の死神って言われてる件?」

リヴァイ「鳥肌が立つぐらいダサいな」

ハンジ「ねー、みんなセンスが無いよ 私が付けるなら・・・屁コキなんてどう?」

リヴァイ「ひねってないし、能力バレバレだ 悪意の塊だな、クソメガネ」


ハンジ「リヴァイなら・・・アラサーのチビだぜ!」

リヴァイ「」イラッ

ミケ「お前ら、その辺にしておけ…」

ハンジ「ミケは犬」

ミケ「もう少しひねろ!俺の扱い雑すぎるぞ!」

エルヴィン「呼び名はどうでもいいが、今度彼を兵士長に昇進させる予定なんだ」

ハンジ「へぇ~スピード昇進だね まっ、これで能力がバレた時でも調査兵団に残せやすくできるし、実力も能力使わなくてもリヴァイと同等ぐらいだからね」

エルヴィン「兵士長になったら能力を使わせずに、もう少し部下をつかせる予定なんだが・・・ここまで他の兵士から慕われないのもいけないと思ってな」

ハンジ「確かに、あのチビで潔癖症のリヴァイでさえ慕ってる兵士がいるのに・・・」

リヴァイ(コイツ・・・いつか必ず俺が殺す)


エルヴィン「何か良い手はないものか・・・・・」

ハンジ「う~ん・・・仲良くなるきっかけに、皆一緒に風俗店に行くとかどう?裸の付き合いってヤツだよ いや、突き合い?」

リヴァイ「少し慎みを持て、下品だ」

エルヴィン「なるほど・・・」

ミケ「何がなるほどなんだ!?」

ハンジ「じゃあイルゼとデキてるって噂を流せば、少しだけ親近感がわくんじゃない?冷酷マシーンも恋愛をするだなぁ~って」

リヴァイ「お前は他人を利用しすぎだ」

エルヴィン「それは難しいだろう 少し前にそんな噂が流れたが、イルゼがキッパリと否定をしたからな」

ハンジ「あーやっぱり噂は流れるか 部下がイルゼしかいないもんね」


リヴァイ「・・・・・アイツは謎が多すぎる アイツの過去を話せば、他の兵士も少しは慕うんじゃないのか?」

エルヴィン「私もそう思うんだが・・・彼は自分から話さないし、私から話すのも悪いからなどうにか彼が話すように仕向けられればいいんだが・・・」

ハンジ「・・・!」ピコーン!

ハンジ「いい案を思いついたよ!」

エルヴィン「どんな案だ?」

ハンジ「それは・・・やっぱり、裸の付き合いだよ!!」




リー「・・・は?行かねぇぞ、俺は」

イルゼ「いえ、これはエルヴィン団長の強制命令です」

リー「何を考えてんだ、アイツは・・・」

イルゼ「ということで行きますよ、温泉に」

今日は短いですけどここまで


ということで温泉回です キャラ崩壊させてギャグでいくか考え中ですが、cpは作らない予定です


ではまた今度


___________________


ウォール・ローゼ北区  


ガラガラガラガラ


リー(・・・さみぃ)

ハンジ「もう直ぐ着くよー」

イルゼ「温泉かー、私初めてなんだよね」

ペトラ「私もですよ まず、北区に来るのが初めてだし」

エルド「でもいいんですか?民衆から貰った税で温泉なんて・・・」

ハンジ「いいんだよ、いくら兵士と言っても私達は人間なんだからね たまには休息も必要なんだよ それに温泉は疲労回復に効くし、一応今回は湯治ってことになってるからね」

ハンジ(ふっふっふ、やっぱり親睦を深めるには裸の付き合いだよね それに最近、実験室に入り浸りで、何日もお風呂に入れてなかったから一石二鳥だよ)ニヤリ


温泉がある旅館


ミケ「意外と大きいな」

エルヴィン「特別に今回はこの旅館の全部屋を貸切にしてもらったんだ」 

ケイジ「そんなことしてお金は大丈夫なんですか?」

ハンジ「ここの女将は調査兵団の支持者(ファン)でね それでリヴァイとの握手とサインで宿泊費を安くして貰ったんだ」

リヴァイ「おい、聞いてねぇぞ」

エルヴィン「とりあえず部屋に行って荷物を置こう それから各自、自由な時間を過ごしてくれ ただし、夕飯には遅れるなよ」

ハンジ「部屋割りは私が決めたから、そこんとこよろしく♪」

リー(・・・めっちゃ嫌な予感がするんだが・・・・・)


___________________

リー・イルゼの部屋


リー「・・・・・」

イルゼ「」

リー「あのクソメガネ・・・」

イルゼ(何で私達だけ二人部屋なのよ!?他は男女別々で4、5人部屋なのに!!)

リー「・・・おい」

イルゼ「ハ、ハイ!」ビクッ

リー「俺は寝るとき、別の場所で寝る だからここはお前が使え」


イルゼ「えっ!?で、でも・・・」アセアセ

リー「・・・荷物だけはここに置いておくぞ」スタスタ

ガチャ
バタン

イルゼ「・・・気を遣わせちゃった」シュン


リー(さて・・・どうするか)スタスタ


コソコソ

ハンジ「へぇ~意外と優しいとこあんじゃん」

エルヴィン「ハンジ・・・お前はリーで遊んでいるだろ」

ハンジ「そんなことないよ これで部屋にいづらくなったリーが行くところといえば・・・」

ミケ「・・・温泉か」

ハンジ「そのとおーり!だからエルヴィン達も他の皆を誘って温泉に入ってきなよ」


男子浴場


リー(・・・今の時間なら誰もいないし、とっとと入るかな)ヌギヌギ


ガラガラガラ


エルヴィン「早いな、リー 私が一番だと思ったんだが・・・」

リー(・・・エルヴィンなら大丈夫か)

ゾロゾロ

エルド「お疲れ様です、エルヴィン団長」

オルオ(げぇっ、アイツがいんじゃん)

リー(何で全員、こんな早くに風呂に入んだよ・・・出るか)バサッ

グンタ「?・・・どうしてリー分隊長は上着を着直しているんですか?」

リー「・・・俺は一人で入りたいんだ だから後でh―エルヴィン「よし、リー 行くぞ」フルチーン!


エルヴィン「どうした、まさかアレを見られるのが恥ずかしいのか?」

リー(真っ裸で何を言っているんだ、コイツは・・・)

ミケ「・・・実は小さいとか」

オルオ「ぷっ!」

ケイジ「オ、オルオ・・・笑うなんて、し、失礼だぞ!」プルプル


クスクスクス チイサイノカ… 
アンナニツヨイノニ、チイサインダ


リー(うぜぇ・・・)イラッ

エルヴィン(ほら、脱いで見せないとアレが小さいと決め付けられてしまうぞ)ボソッ

リー(コイツ、確信犯か!?)

リー「・・・ったく、めんどくせぇな」ヌギヌギ

オルオ(へっ、どうせ大した大きさじゃないん・・・だ・・・ろ!?)

リー「どうした・・・・・笑えよ」


彼らの視線はリーの息子では無く、彼の全身にある無数の傷跡に向けられた


リー「・・・・・フン」スタスタ

エルド(死線をくぐり抜けてきたと言っていたが・・・予想以上だ)

ゲルガー(銃痕、多すぎるだろ・・・)

エルヴィン「・・・・・どうした皆、裸のままだと風邪を引くぞ」スタスタ

エルヴィン(少しずつ彼を知ってもらおうとしたんだが・・・飛ばし過ぎたか?)


ザバァァ


リー「・・・・・」ゴシゴシ

オルオ「・・・」チラ チラ

リー「・・・んーだよ」

オルオ「い、いや、何でもねぇよ!」アセアセ

リー「じゃあチラチラ見んなよ、気持ち悪りぃ・・・・・まさか、お前はそっちか?」

オルオ「ちげーよ!!俺はこっちだ!!」

グンタ「こっちって何だよ それに上官にそのタメ口は駄目だろ」


リー「・・・・・お前らは兵士なんだから、別に体の傷ぐらい珍しくねぇだろ?」

ケイジ(確かに俺達だって巨人と戦っているんだ 体に傷のある奴や再起不能になった奴だって見てきた 
だが・・・明らかに巨人から受けた傷じゃなく、ここまで酷い傷痕の奴は見た時ねぇ・・・一体どんな人生を送ってくればここまでになるんだ・・・?)


ガラガラガラ


リヴァイ(結局、旅館の従業員全員と握手しちまったじゃねぇか・・・人の手ってのはもの凄く汚ねぇからな・・・早く手を綺麗にしないと・・・)スタスタ

オルオ「あっ、リヴァイ兵長!お疲れ様です!」

リヴァイ「おう」ドカッ

オルオ「せ、背中でも洗いましょうか?」

リヴァイ「はあ?やめろよ、(他人の手は汚ねぇから)お前が触ると汚くなんだろ」ゴシゴシ

オルオ「」ガーン

エルド(兵長は潔癖症だからな・・・)

グンタ(オルオ・・・ドンマイ)


リヴァイ「・・・ん?」チラ

リー「・・・・・んーだよ」ゴシゴシ

リヴァイ(なるほど・・・コイツの強さの理由が少しわかったな・・・)

リヴァイ「お前・・・左耳も無いのか?」

リー「ああ・・・顔の左側の一部は吹き飛んだ」

エルヴィン「・・・・・」

ミケ(・・・何だこの重苦しい空気は)

モブリット(とても体を休められる空気じゃないです・・・)

リヴァイ「・・・あと、何で風呂入るのに爪楊枝をくわえてんだ?」

ケイジ(それは俺も思った・・・)

ゲルガー(おそらくこの人のことだから何か重大な理由が・・・)






リー「・・・・・カッコイイからに決まってんだろ」


一同「」ブファッ!

リヴァイ(そういや少し感性がおかしかったな、コイツは・・・)

ケイジ(カ・・・カッコイイからって・・・)プルプル

オルオ(そ・・・そんな理由で立体機動の時もくわえてやがったのか・・・)ククク…

ミケ(皆、必死に笑いをこらえてやがるな・・・)

エルヴィン「・・・食事や寝るときはどうしているんだ?」

モブリット(エルヴィン団長!?ここでぶっこむんですか!?)

リー「・・・・・外す 喉に刺さったら危ねぇだろ」

エルド(外すのかよ)

グンタ(それに立体機動の時のほうが危ないだろ)


リヴァイ「・・・本当は?」

リー「・・・くわえながら寝る時もある」

オルオ(あんのかよ・・・!)プルプル

リヴァイ「喉に刺さらないのか?」

リー「・・・ああ、才能があるからな」

一同「」ブファッ!

オルオ「無理だ!我慢できねぇ!喉に刺さらない寝方ってどんな才能だよ!!」ダハハハハハハ

ケイジ「オ・・・オルオ、その辺にしておけ・・・し・・・失礼だろ・・・」プルプル

ミケ「小鹿のように震えながら言ったって、まったく説得力無いぞ」

ミケ(・・・ケイジってこんなキャラだったか?)

リー「」イラッ

リー「空中でションベンを撒き散らす奴よりはマシだろ?それとも巨人にションベンが効くとでも思ったのか?」

一同「」ブファッ!


ダハハハハハ!ソンナリユウガアッタノカ!!

オルオ「なっ!?ちげーよ!!ていうか何故それを知ってんだ!?」

エルド「俺じゃないぞ」

グンタ「俺でもないからな」

リヴァイ(そういやハンジがコイツに言ってたな)

エルヴィン「・・・・・」

ミケ「ん?どうした、エルヴィン」

エルヴィン「いや、巨人に尿が有効という可能性も、少しは考慮して・・・」

オルオ「しなくていいです!!・・・効きませんでしたから」ウルウル

ゲルガー(かけたんだ・・・)

モブリット(なにこの公開処刑は・・・・・)


オルオ「お前のせいで大恥かいたじゃねぇか!!」クワッ

リー「知るかよ テメェから先にケンカ売ってきたんだろ?・・・・・ん?」チラ

オルオ「なんだよ」チラ

リー「・・・・・」ドーン!

オルオ「・・・・・」チーン!

リー「・・・なんかすまねぇな」

オルオ(気を遣われたー)ガーン

オルオ「す、少し大きいからって威張んなよ!それに俺は平均より少し小さいだけだ!!」

エルド「小さいのは認めるんだな」

リヴァイ(・・・俺は見せないようにしよう)


女子浴場


オレノハチ、チイサクネェーーー!!ガチンッ!
ナニシタカミキッテンダ…シニタイノカ?



ペトラ(最低な会話が聞こえたんだけど・・・)

ハンジ(少しはリーも皆と打ち解けてるみたいだなぁ・・・それに)

ハンジ「よかったね、イルゼ」

イルゼ「なにがですか?」

ハンジ「リーのアソコは大きいらしいよ」

イルゼ「」ブーッ!

イルゼ「だ、だから何なんですか!?私はあの人と何も無いですよ!!」

ハンジ「えーつまんないな せっかく同じ部屋で二人っきりにしたあげたのに・・・」

イルゼ「いらない気遣いありがとうございます!!」


ナナバ「そういえば・・・ハンジって女だったんだね」

ハンジ「君がそれを言う!?」

ペトラ「まぁまぁ、ハンジさんもナナバさんも綺麗な女性ですよ」ニコ

ハンジ「・・・・・」

ナナバ「・・・・・」

ペトラ「?」

ハンジ「何か今、上から目線で言われた気が・・・」

ナナバ「確かに・・・ちょっと嫌な言い方だったね」

ペトラ「そ、そんなことありませんよ!!」アセアセ

ハンジ「・・・ペトラって胸、結構あるよね」スー…

ナナバ「確かに・・・」スー…

ペトラ「あ・・・あの~・・・静かに近づいてこないでくれませんか?」ビクビク


ナナバ「大丈夫、痛くしないから 私達が優しくしてあげるよ・・・・・」ニヤリ

ハンジ「そうそう、直ぐに気持ちよくなるから・・・」ニヤリ

イルゼ(完全に犯罪臭たっぷりのオッサンのセリフです・・・)

ハンジ「そのパイオツを揉ませろ!!」ガバッ

ナナバ「私達に身をゆだねな!!」ガバッ

モミモミ   モミモミ

ペトラ「いやああああああああ///やめてええええええええ///」ジタバタ


リーネ「平和だね・・・」イイユダナー

イルゼ「そうだね・・・いつまでもこうやって騒げたらいいのにね」イイユダネー

今日はここまで


最近めっちゃスランプでこっちのssが全然かけません ので、またしばらく空けます すいません
また息抜きに別の短編も書いたんですが、そっちは60レス2時間ぐらいで終わったのに、こっちは今回の投下の分だけで5時間ぐらい使ってるという現実…マジで筆が進まないんです


ではまた今度

しばらく空けるので、短編のほうを暇つぶしに見てくださいね(ただの宣伝です)

アルミン「エレンの童貞が奪われた!?」

>>1です
本当に長い間空けてしまい、すいませんでした


もう少し書き溜めてから投下しようと思ったんですが、生存確認の為にも書き終わってるとこまで投下します


___________________


エルヴィン「今日の私達の任務は休養だ 適切な量であれば酒を飲んでもかまわん ただし・・・頼むからハメを外さない程度にしてくれ では、いただこう」


一同「乾杯!」


リヴァイ(ほぅ・・・意外と美味いな)モグモグ

ハンジ「で、リーはどうだった?」

リヴァイ「・・・とりあえずは作戦成功ってとこだ 現に今もオルオにからんでるからな」

ミケ「あれはオルオがからんでるんだろ・・・」

ハンジ(これは・・・チャンス!)ススス…


オルオ「おい!さっきはよくもやってくれたな!」

リー「自分で自爆してただけじゃねぇか」

オルオ「うるせぇ!!」

リー「テメェがうるせぇよ」

リー(めんどくせぇ・・・・・黙らすか)

リー「・・・まぁ、少しは俺も悪かったかもしれねぇな」

オルオ「おっ、意外と素直じゃねぇか」

ペトラ「だから何で平然と上官にタメ口を聞いてるのよ」


リー「お詫びと言っちゃなんだが・・・これでも飲め」コポコポ

オルオ「・・・おい、これって・・・」

リー「酒に決まってんだろ?」ドスウ40ダ

オルオ「お、お前!?」

リー「まさかとは思うが・・・上官の注いだ酒が飲めねぇってわけじゃねぇだろうな」

オルオ「なっ!?」

オルオ(こいつ・・・舌を負傷した俺に酒を飲ますのかよ!?)

リー「・・・リヴァイもそう思うだろ?」

リヴァイ「何で俺に振るんだよ・・・だがまぁ、普通はそうだろうな」

オルオ「俺!飲みます!」グビッ

リー(バカが・・・)


オルオ(し、沁みる~~~っ!!)ズキズキ

ペトラ「…大丈夫?」

オルオ「」チーン

グンタ「座ったまま気絶してるぞ!?」

リー(これで当分大人しくするだろう・・・)ゴクゴク

ササッ

ハンジ「ただいま戻ったぜ!」

リヴァイ「・・・また何かしてきたのか?」

ハンジ「リーの飲み物に酒を入れてきたよ」グッ

ミケ「だがあいつ、酒は飲まないって言ってたから、アルコールが入ってたら口をつけないんじゃないのか?」

ハンジ「そこは大丈夫!度数が低く、かなりさっぱりとしたお酒にしたから気づかないはずだよ」


リー(・・・何か変な味がするな)ゴクゴク


数分後


リー(うめぇ・・・)ゴクゴク

ハンジ(顔真っ赤にしながらずっとお酒を飲んでる・・・そろそろかな)

ハンジ「ねぇ、リー・・・あなたは皆のことをどう思ってるの?」

リヴァイ(いきなり切り込んだな・・・)

リー「・・・お子ちゃまの集まりだな」

オルオ「にゃんでゃとー!!」ヒック

ペトラ「酔っ払いは黙ってて」


リヴァイ「どうしてそう思う?」

リー「お前やエルヴィンなど、一部の者は別だ お前らは命の重さと軽さを知っている・・・」

ハンジ「命の重さと軽さ・・・」

リー「例えばエルヴィンは目的の為ならリヴァイや俺を平然と捨て駒にする だが逆に目的の為なら、俺達を救い自分の命を簡単に捨てることができる・・・」

エルヴィン「・・・・・」

リー「別に命を捨てるのが偉いって言ってるわけじゃねぇ・・・ただ、お前らは自分や仲間の命を重くみすぎだ お前らの命はもっと軽い、人の命は平等じゃないんだ・・・仲間が目の前で死んでも動揺するな、お前らは死んでもいい存在なんだ」

エルド「・・・じゃあ俺達は何の為に戦えばいいんですか?」

リー「それは俺が決めることじゃねぇ、お前らが自分で決めることだ 人類の為でもいいし、愛する者の為でもいい だが絶対に、死にたくないと思いながら死ぬな、その者達の為に死んでもいいと思いながら生き延びろ それが・・・兵士というものだ」


否定的な考えを持つ者もいたが、その場にいた者達は皆、自分の命の価値について真剣に考えた


ハンジ「・・・ま、私は巨人になら食べられてもいいと思ってるけどね」


プ…アハハハハハ!サスガハ、ハンジブンタイチョウデスネ


ハンジの一言で暗くなった空気が変わり、皆また飲み始めた


ワイワイ  ガヤガヤ


エルヴィン「ありがとな、ハンジ 場を盛り上げてくれて」

ハンジ「やっぱお酒の席は楽しくなくっちゃね さて、こっちではさっきの話の続きをしようよ・・・じゃあリー自身は一体、何の為に戦うの?」


彼の事情を知っている者達が集まっている場で、彼女はまた彼に質問した


ハンジ(彼は元々この世界の人間じゃない・・・なのに何故そこまでして戦うのか、私がずっと疑問に思っていたことだ)


リー「俺は・・・自分の命に価値が無いことを知っている、今まで散々利用されてきたからな・・・だから俺はいつ死んでもいいと思っている 俺は死に場所を探しているんだ・・・人に命令されて死ぬのではなく、自分の意思で死ねる場所を・・・」

リヴァイ「死ぬ為に戦うのか・・・とんだ戦闘狂だな」

リー「否定はしねぇ 実際に俺は戦っている時が一番生きてると実感できるからな」

ハンジ(何か納得いかない答えだな・・・)ウ~ン

エルヴィン「それにしても今日はよく喋るな」

リー「そうか?俺はいつもこんな感じだ」

イルゼ(いつも『わかった』『うるせぇ』ぐらいしか言わないくせに…)

リー「だが・・・確かに喋りすぎたかもしれない・・・じゃあ最後にもう一言だけ言って終わりにする」ガタッ


彼は立ち上がり、皆が注目してから一言言い放った


リー「俺は調査兵団なんか潰れたほうがいいと思ってる」


そしてその場から千鳥足で立ち去った


ケイジ「あいつ・・・俺達をバカにしやがって!」

エルド「さすがにあれは酷すぎるな」

ミケ「今の一言は俺も気に食わないな・・・」

ハンジ「何でリーはあんなことを言ったんだろ・・・本当にそう思ってるのかな?」

エルヴィン「・・・それは違う 外から来た彼だからこそ、我々調査兵団を客観的に見ることができ、そう感じるのだろう 彼は君らが思っているよりも過酷な世界で生きてきた・・・・・もしかしたら、彼がこの世界に来た理由はそれを我々に伝える為なのかもしれない」

ハンジ「ふ~ん・・・・・・あっ!そうだ!イルゼ、彼の面倒を見てきてくれないかな?」

イルゼ「・・・え!?でも、リー分隊長は他の部屋で寝るって・・・」

ハンジ「その一、彼は大分酔っ払っている その二、彼はみんながどの部屋で寝るのかしらない・・・では、今彼はどの部屋にいるでしょう?」

イルゼ「・・・・・私達の部屋です」ズーン


ハンジ「その通り!ということで、彼が起きてたらさりげなくさっきの発言のことも聞いておいてね」

イルゼ「はぁ・・・わかりました」トボトボ

ハンジ(避妊具は持っていくかい?)ボソ

イルゼ「いりません!!」


スタスタ


リヴァイ「お前、はしゃぎ過ぎだ」

ハンジ「何を言ってるの?まだまだこれからだよ ほら、盗み聞き(+イタズラ)しに行くよ!」オーッ!

リヴァイ「・・・・・」チラ

ミケ(俺は行かないぞ)ゴクゴク

エルヴィン(私もだ)ゴクゴク

モブリット(頑張って下さい、リヴァイ兵長!)ゴクゴク

リヴァイ「お前ら・・・」イラ

今日はここまで


やっぱりこんなのリーさんじゃないと思いながら書いているんですが……今更書き始めたのを後悔してます
だけど何度も言ってますが、絶対に完結はさせる予定です 書くスピードはまだ遅いままなんですけどね…すいません

最後に今まで保守して下さった方々、本当にありがとうございました


ではまた今度

まだまだ更新スピードが上がらず、すいません
またより道して、テラフォの短編を書いてたせいなんですけどね


では温泉回をとっとと終わらせます


___________________

リー・イルゼの部屋


イルゼ「ほら、水持ってきましたよ」


リー「悪いな」ゴクゴク


イルゼ「・・・一つ聞いていいですか?何で皆の前であんなこと言ったんですか?」


リー「あんなこと?」


イルゼ「調査兵団なんて潰れた方がいいって」


リー「あぁ、あれか・・・じゃあお前はそう思ってねぇのか?」


イルゼ「当たり前です 私達がいなかったら誰が巨人と戦うんですか?」


リー「俺が言いたいのは今現在じゃない 先の話だ」


イルゼ「どういうことですか?今は駄目で、先なら調査兵団が潰れてもいいってことですか?」


リー「・・・じゃあ逆に聞くがお前はこの戦いを終わらせるつもりがあるのか?」


イルゼ「え?」


リー「人類の為に少しでも貢献出来ればいい・・・程度にしか思ってないだろ?」


イルゼ「そう思うことの何がいけないんですか?立派なことじゃないですか」


リー「確かに立派だ・・・だがそれは、次の世代の奴らにバトンを渡してるだけに過ぎない・・・いや、宿題を押し付けているだけだ 
前にハンジが訓練兵を見て、調査兵団に入ってくれることは嬉しいことだって言ってたが、違うだろ?あんなガキ共を戦場に出すことが本当に嬉しいことなのか?ガキ共を殺すことが嬉しいことなのか?」


イルゼ「・・・・・私達は兵士です 年齢は関係ありません」


リー「それは俺も同意見だ だが、そもそもあんなガキ共が兵士になることが間違いなんだ お前らからは自分達で巨人を全滅させて、全てを終わらそうという気持ちがまったく感じられねぇ 巨人と戦う調査兵団が必要のない世界にすることが、この調査兵団の役目なんじゃねぇのか?」


イルゼ(・・・・・予想以上にちゃんとした答えで反論できない)


イルゼ「それでも・・・やっぱり!・・・・・・・・って、聞いてますか?」


リー「zzZ」


イルゼ(座りながら寝てるよ、この人・・・しょうがないな)


イルゼ「ほら、自分でベッドに入ってください」ズルズル


ドサッ


リー「zzZ」スヤスヤ


イルゼ(さて・・・ベッドは離れてるし、ここまで熟睡してたら襲われる心配もないでしょ 私も少し酔っ払ってるのよね・・・少し緊張するけど隣のベッドで寝よ)ゴロン


イルゼ「・・・・・zzZ」


ガチャ


ハンジ「・・・リーの本音を聞けてよかったよ。ありがと、イルゼ お礼に・・・イタズラしてあげるね♪」


リヴァイ「最低だな、クソメガネ・・・ほどほどにしとけよ」


ハンジ「アイアイサー!」ビシッ


___________________


チュン  チュン



リー(・・・ぅ・・・頭が痛てぇ それに・・・体の傷が疼く・・・俺、酒を飲んだのか?昨日の記憶が・・・・・)ゴロン


イルゼ「zzZ」スヤスヤ


リー「」


リー(・・・・・どういうことだ?何でこいつが俺の横で寝てんだ?)ガバッ


リー(・・・どうして俺は裸なんだ?・・・・・ヤッちまったのか!?・・・いや、ありえねぇ いくら酒を飲んだといっても、好きでもねぇ女と、ましては部下とヤるはずねぇ・・・)


リー「・・・・・ハンジだな」


イルゼ「ぅ・・・う~ん・・・」ムクッ


リー「・・・・・」


イルゼ「・・・・・え?ななななな、何で裸なんですか!?ていうか何で同じベッドで寝てるんですか!?」バッ


リー「一旦落ち着け あと前を隠せ」


イルゼ「!?」ササッ


イルゼ「・・・私達・・・ヤ、ヤッちゃったんですか?」


リー「心配すんな、ヤッてねぇ 自分で触って確認してみろ」カチャカチャ


イルゼ「セ、セクハラです!」


リー「大方、ハンジ辺りのイタズラだろ・・・イタズラの領域を超えてるがな そして・・・犯人は必ず犯行現場に来る」スタスタ


タタタタタタッ
       バンッ


ハンジ「二人共、昨日はお楽しみだった―「はずねぇだろ」


リー「お前・・・一度死にてぇようだな」


ハンジ「・・・じゃ!」ダッ


リー「・・・・・いつか殺す」



ハンジは部屋でのリーの会話内容も皆に伝えており、少しではあるが調査兵団での彼の評価(イメージ)は上がった

そして、リーは晴れて分隊長から兵士長に昇級した

今日はここまで


やっと終わりに向けて書くことが出来ます!温泉回・・・マジでいらなかった
どうやって終わらすかはまだ考えてないので、また空けると思います すいません


ではまた今度






あと、誰かテラフォのss書いてくださいよ ぜひ見てみたいです

保守ありがとうございます!最近落ちるペースがはやいのでとても助かります


キリが悪いんですが、早く帰って来れましたし長く空けすぎるのも嫌なので投下します


___________________


850年

トロスト区


ザワザワ


町人「来たぞ!!調査兵団の主力部隊だ!!」



エルヴィン「・・・・・」



町人「エルヴィン団長!!巨人共を蹴散らして下さい!!」


エレン「オイ・・・見ろ!人類最強の兵士、リヴァイ兵士長だ!!一人で一個旅団並みの戦力があるってよ!!」



リヴァイ「・・・・・」


ミカサ「・・・あの後ろにいる人って確か・・・」


アルミン「あっ!定食屋で助けてくれた人だ!」


町人「リー兵士長!今回の壁外調査でも巨人共を殺しまくってください!」



リー「・・・・・」



エレン「あの人がリー兵士長だったのか!?」


アルミン「通常、兵士長の階級を持つのは一人だけ つまり、リヴァイ兵士長だけなんだけど・・・特例としてもう一人、兵士長の階級を貰ったのがゴッド・リー兵士長・・・・・まさか、あの人がここまで偉い人だったとは・・・」


ミカサ「・・・ん?あの人、通常と違う立体機動装置を着けている」


アルミン「ホントだ・・・柄が二個付いてる立体機動装置なんて見たときないよ それに・・・・・あんなにサイズが大きい あれじゃ上手く飛ぶことなんて出来ないと思うんだけど・・・」


リヴァイ「うるせぇガキ共め・・・」


リー(あのガキ共・・・確か、定食屋で会った訓練兵・・・)


ハンジ「あの子達の羨望の眼差しも・・・あなた達の性格を知れば幻滅するだろうね」


リー「・・・明日は確か、新兵勧誘式だよな」


ハンジ「ああ、そうだよ」


リー(てことは、あいつらも明日から調査兵団か・・・)


リヴァイ「・・・それよりリー、俺の部下を死なせるなよ」


ハンジ「ケイジのことも頼むね」


リー「・・・それはあいつら次第だろ」


モブ兵士「開門するぞ!!この先は巨人の領域だ!5年前に奪われた町を奪還するぞ!!」


今回の壁外調査は大規模なモノで、ウォール・マリアの補修作業に移る予定である

その為、どうしても大人数で移動することになってしまう

そこでエルヴィンが考えた作戦はこうだ

十数人の少数精鋭を先に行かせて、リヴァイ班が右に、リー班が左に巨人を引き付ける その間に中央を大部隊が長距離索敵陣形を展開しながら進むという作戦だ

リー班は元々部下が少ないので、オルオやケイジなどの精鋭が補助として一緒に行動をしている



ダダダダダダダッ


イルゼ「リー兵長!東から巨人が二体、走って向かってきます!おそらく奇行種です!」


リー(チッ、この辺は木も少ねぇ・・・一人じゃキツイか)


リー「・・・俺が二体の動きを止める オルオ、お前が仕留めろ」


オルオ「え?」


リー「しくじるんじゃねぇぞ」ダダダダダダッ


オルオ「わ、わかってるぜ!」ダダダダダダッ


イルゼ(ふふふ、何だかんだオルオや皆のことも信頼してくれるようになってきたみたい)



その後も巨人を避けるより、始末することに重点をおいて移動していた

だが、少し進んだところで彼は馬を止めて、壁の方へと振り返った



リー「・・・・・・」


イルゼ「?どうしたんですか?先に進まないんですか?」


リー(この感じ・・・嫌なニオイがする)



ニオイと言っても彼は嗅覚で感じとったわけじゃない

彼の生きてきた環境が作り出した、いわゆる第六感というものである

そして、そのニオイとは・・・



リー「・・・戻るぞ」


ケイジ「なっ!?どうしてですか!?まだ目的地まで着いてないし、負傷者も出てないんですよ!?」


リー「・・・ニオイがするんだ 戦争の・・・ニオイがな」


彼の独断で急いで壁内へと戻ってる最中、戦争の狼煙が上がった



オルオ「お、おい・・・嘘・・・だろ・・・?」


イルゼ「あれは・・・超大型巨人!?」


リー(チッ、悪い予感は本当に当たるな・・・)


リー「・・・・・オルオ、ケイジ!お前ら二人は急いでこの事をエルヴィンに伝えろ!」


オルオ「お、おう!」


イルゼ「ふ、二人だけじゃ危険ですよ!」


リー「・・・いけるだろ?」


オルオ「へっ、もちろんだ」


ケイジ「任せてください!」


ダダダダダダッ



リー(あの二人なら的確な判断も出来るし、巨人の大群に遭遇しない限り大丈夫だろう・・・)


イルゼ「またあの悪夢が・・・」


リー「・・・・・今更何を言ってんだ 今までも悪夢だったろ」


イルゼ「・・・そうですね」


リー「そして・・・悪夢を晴らすのはこれからだろ?」


イルゼ「はい!」


だが、彼らが着いた時には既に、壁内は悪夢では無く、地獄と化していた



イルゼ「ひどい・・・」


リー「・・・イルゼ、他の奴らを連れてここの責任者に状況を聞いてこい そして、そのままそいつの指示に従って援護しろ」


イルゼ「わかりました!」


リー「それとお前ら・・・俺の部屋にある書類、全部片付けろ・・・明日中にだ これは命令だからな」


イルゼ(この人は本当に素直じゃないんだから)クスッ


イルゼ「はい!必ず生き残ってみせます!!」パシュ  ギュイィィィン


リー(・・・さて、俺も始めるとするか)


ズシン  ズシン


リー(・・・早速か・・・・・)スッ


ブスッ


『バグズ手術』

彼が受けた手術である

これにより、注射器を用いて薬を体内に摂取することで、様々な昆虫の特性が“人間大”になって使えるようになる



ググググググ



頭から触覚が生え、腕が甲皮に包まれ、掌には大きな穴が開いている



リー「フン・・・面白ェ・・・・・!!」ダッ

今日はここまで


ではまた

すいません、トロスト区奪還まで書き溜めて終わらせたんですが…データがお亡くなりになりました

女型orウトガルド城ら辺で締める予定だったんですが、予定を変更してオリ展で一気に終わらせます…

今日の分、投下します…


ギュイィィィィン


リー(壁の上にいた駐屯兵から聞いたが、鎧の巨人は現れておらず、まだ訓練兵が大分残ってるらしい・・・・・が、どこにもいねぇ 誰かいればもっと詳しい現状を聞けるんだが・・・)


リー「・・・ん?あいつらは・・・」





コニー「ほら、こっち来いよ!」ヒュン


ミカサ「・・・・・」ヒュン


アルミン(このままあの巨人を殺す奇行種を補給所まで誘導出来れば・・・)


ヒュン


リー「おい」


アルミン「え?・・・ええっ!?」


アルミン(ゴ、ゴッド・リー兵士長!?それだけでも驚くことなのに・・・に、人間の姿をしていない!?)


リー「騒ぐな、敵じゃねぇ 一旦止まって今の状況を説明しろ」


アルミン「は、はい!」


コニー「・・・なあ、ミカサ あの人が化物に見えるのは俺がバカだからじゃねぇよな?」


ミカサ「ええ・・・私にもそう見える」


アルミン「――というのが現状です!」


リー「巨人を殺す巨人・・・・・なるほど、うまく利用すればいい兵器になりそうだな」


アルミン「え?」


リー「お前の作戦通り、このままあの巨人を補給所まで連れて行くぞ 俺について来い」ヒュン


アルミン「は、はい!」


――本部――


ドオオオォォォン!



ガスを補給するために人が密集したことで、本部に多くの巨人が集まっていた



ジャン(普通だ・・・これが現実ってもんだろうな・・・・・・俺は夢か幻でも見ようとしてたのか?俺は知ってたハズだ、現実ってヤツを・・・
普通に考えれば簡単にわかる こんなでけぇヤツには勝てねぇってことぐらい・・・)



ドオォォンッ!!



爆音と共に本部を襲っていた2体の巨人が、崩れるように倒れた



ジャン「は・・・!?」


コニー「おっしゃー!」スタッ


ミカサ「・・・・・」スタッ


アルミン「あの人のおかげでガスの消費も少なく予想以上に楽に来れた・・・」スタッ


コニー「それもお前の作戦のおかげだろ!」バン!バン!


アルミン「痛い!痛い!」


ジャン「ミカサ!?い、生きてるじゃねぇか・・・!!」


アアアアアアアァァァァ!!


ジャン「は・・・!?ありゃあ何だ・・・!?」


コニー「みんな!!あの巨人は巨人を殺しまくる奇行種だ!!しかも俺達には興味がねぇんだってよ!!」


ライナー「何だと!?」


アルミン「それに・・・あの人もいるし」


マルコ「あの人?」


スタッ


リー「チッ・・・ガスが切れやがった」


ジャン「は・・・!?」


アルミン「すいません、僕にガスを分けたから・・・」


リー「そんなことはどうでもいい とっととガス補給室に案内しろ」


ミカサ「どうやらガス補給室にも巨人が侵入してるみたいです」


リー「・・・・・何体だ?」


ミカサ「ジャン、補給室に巨人は何体いるの?」


ジャン「へ?・・・あ、ああ、7体だってさっき言ってた」


リー「そんぐらいなら問題ねぇ ハゲと女はこいつらからガスを出来るだけ集めて俺に渡せ」


コニー「ハイ!」


ミカサ「わかりました」


マルコ「な、なあ・・・ミカサ達と話をしてる人って・・・・・まず人なの?」


ベルトルト「わ、わからないけど・・・背中には自由の翼があるってことは調査兵団の人?みたいだね・・・」


リー「・・・楽に越したことはねぇから、お前は巨人が俺に集中しねぇように何か考えろ」


アルミン「えっ!?」


リー「お前はあの巨人を見て、すぐさま利用したんだ そんぐらい出来るだろ?」


アルミン「ハ、ハイ!」


リー「・・・・・」ギロッ


サシャ「ひぃい!?」ビクッ


リー「・・・俺は調査兵団のリーだ 死にたくねぇ奴は黙って俺の指示に従え」


マルコ「ちょ、調査兵団のリー兵士長!?」


訓練兵「もしかして俺達助かるんじゃねぇか!?」


アニ(調査兵団がいない時を狙ったのに・・・)


ライナー(よりによって兵士長が戻ってくるとは・・・それよりこいつの姿・・・俺達が言うのもあれだが、まるで化物じゃねぇか)


ベルトルト(外の巨人も気になるし、他にも調査兵がいるかもしれない・・・・・ここはもう少し様子を見るべきか)


____________________


ライナー「お前ら、あの巨人についてどこまで知ってんだ?」


コニー「?・・・助かってからでいいだろ、そんなもん」


ライナー「そ、そうだよな・・・」


ベルトルト(ライナー・・・今はこっちに集中して)ヒソヒソ


ライナー(すまん、焦りすぎた・・・)ヒソヒソ


ジャン「それより本当にいいのか?俺達はただリフトに乗って補給室に降りるだけで・・・」


アルミン「うん、リー兵士長は巨人の注意を集めればいいだけって言ってたから、大人数で集まって、もし巨人が近づいてきても散弾で視覚を奪えばいいだけだよ もしもの為にミカサとアニが下で準備してるけど・・・」


マルコ「合図はリー兵士長が出すって言ってたけどどうやって出すの?」



ドオオオン!



サシャ「合図が出ました!」


アルミン「じゃあ下げるよ!」ガコッ!


ライナー(さっきもそうだったが、これは一体何の音なんだ・・・?)


ガス補給室



ズシィィィン…


リー「残り5体か・・・」


ミカサ「す、凄い・・・」


アニ(立体機動の速さも凄いが・・・りょ、両手から炎を出した!?)



ゴゴゴゴゴゴゴ…



リー「・・・来たか」



中央の天井から大勢の人間を乗せたリフトが下がってきた

そしてエサに釣られた魚のように巨人は中央に集まっていく


巨人「・・・」ズシン ズシン


リー「敵を目の前に背を向けるなんて・・・本当にバカな奴らだ」ギュイィィィン


ズバッ!  ズバッ!


巨人「」シュウゥゥゥ…


ジャン「2体同時に!?」


アルミン「僕達が来る前に2体倒してるから、後残り3体だ!」


ギュイィィィイン
プシュ…


リー(チッ!やっぱり持たねぇか・・・)


コニー「ガスが切れちまったぞ!?」


巨人「・・・」アーン


サシャ「目の前に巨人が!?」


ライナー「駄目だ!食われる!!」



ガスが切れ、巨人の口の中へと吸い込まれるように飛ぶ彼はいたって冷静だった



リー「・・・息がくせぇんだよ」スッ…


ベルトルト(両手を前に突き出した・・・?)


ボッ


『ミイデラゴミムシ』

彼の手術ベースとなったこの昆虫は“過酸化水素”と“ハイドロキノン” 2つの物質を体内で合成し、超高温の「ベンゾキノン」を爆音と共に放出する



ドオオオン!



ライナー「巨人の頭がば、爆発した!?」



彼がそれを人間大のスケールで行えば最早「屁っぴり虫」では済まない、火炎放射器さながらの大爆発を起こす



スタッ


リー「相変わらず焼いてもくせぇな・・・」ズバッ


ズシィィィイイン


巨人「」シュウゥゥゥ…


リー(残り二体は・・・中央に集まってるか)


巨人「・・・」ズシン ズシン


ジャン「はっ!お前ら!銃をかまえろ!」チャキッ


コニー「お、おう!」チャキッ


リー「・・・上にいる女のどっちか!右を仕留めろ!」


ミカサ「了解」ダッ


マルコ「撃て!!」カチッ


ドドドドドドドドドドッ!



アルミン達の一斉射撃によって二体の巨人は視覚を奪われた



ズバッ!  ズバッ!



巨人はすぐさま目を修復させるが、104期主席のミカサと百戦錬磨のリーがそれを許すはずなかった



巨人「」シュウゥゥゥゥ…


リー「おら、とっとと補給作業に移れ」


アルミン「は、はい!」


カチャカチャ 


サシャ「や、やりましたね!これで脱出出来ます!」


アルミン(リー兵士長・・・普通の姿に戻ってる)


リー(ガスの補給は出来た 後は・・・)ヒュン


ミカサ「!!」ヒュン


アルミン「ミ、ミカサ!?」


スタッ


リー「チッ・・・共食いしてやがる」



黒髪の巨人「アアアアアアァァァァ・・・・・」



巨人を殺す奇行種は力尽きたのか、多くの巨人に囲まれて食べられていた



リー(再生が追いついてねぇみたいだな・・・)



スタッ  スタッ


アルミン「う・・・っ!」


ミカサ「リー兵士長・・・あの巨人どうしますか?」


リー「・・・・・あのままクズ共に食わせるには惜しい めんどくせぇが周りの巨人を消す」


スタッ


ジャン「正気か!?やっとこの窮地から脱出できるんだぞ!?」


リー「じゃあお前は巨人を殺す兵器をゴミに捨てるのか?そんな勿体ねぇこと出来るかよ
それにお前は勘違いをしてる 今脱出できたとしても銃弾であるお前らは、また戦場(ここ)に駆り出されるに決まってんだろ」


ジャン「くっ…!」


ベルトルト「ジャン、リー兵士長の言うとおりだよ ここは何としてでもあの巨人を延命するべきだ」


リー「・・・わかったらとっとと行け 巨人共はアレに群がってるから俺一人で十分だ」



黒髪の巨人「アアアアアアアアア!!」バキッ  バキッ



ライナー「また暴れだしたぞ!!」


リー(やはり通常の巨人より戦闘力は高い・・・・・利用できれば俺よりも使える兵器になるな)


黒髪の巨人「ア・・・ア・・・・・」ズシィィィン


ジャン「さすがに力尽きたみてぇだな・・・」



ブシュウゥゥゥゥゥ



リー「・・・はあ?」



巨人を殺す奇行種の項から一人の人間が現れた



リー(人間が出てきた!?それにあいつは・・・)


ミカサ「・・・・・・」ダッ


リー「おい、待て!・・・・・・チッ」ダッ


ミカサ(間違いなくエレン・・・心臓も動いてる・・・!)ジワッ


リー(やっぱりあの時のガキだ・・・)


ミカサ「・・・・・」ダキッ


リー「おい、勝手に連れて行くんじゃねぇぞ」


ミカサ(安全な所に移動させないと・・・)タタタタタタッ


リー「・・・・・めんどくせぇ女だな」


一旦、建物の上に避難したミカサは、エレンを抱きしめながら大粒の涙を流した



ミカサ「うわああああああああああああん!!」ボロボロ


アルミン「一体・・・何が・・・」ギュウゥゥゥ


リー(こーいう雰囲気マジで苦手・・・)イライラ


リー「・・・・・おい、いつまでそうやってるつもりだ いい加減ソレを渡せ」


アルミン「エ、エレンをどうするつもりですか!?」


ミカサ「ひっく・・・エレンは・・・わ・・・渡さない・・・っ!」ゴシゴシ


リー(うぜぇ・・・)イライラ

今日はここまでにしておきます…


何度も言いますが、このssでリーさんが強いのは主人公補正です 補正なしの場合が>>1です

念の為、乗っ取り防止で酉も付けておきます…


ではまた…

更新乙
データが亡くなったのは悲しいことだけど、無理に終わらそうとしないでゆっくりやってけばいいと思うよ

俺もやり方わからないけど、まとめサイトの※欄に削除依頼してみれば?

なんでジャンはリーに対してタメ口なの?少なくとも先輩やろ

>>234
元々第2案として考えてた展開に持っていくので無理をしてるわけではありません
削除依頼はこれが完結したらやってみます、アドバイスありがとうございます

>>235
ジャンは、熱くなるとタメ口なイメージがあったのでタメ口にしました


それにしても…基本的に下の方にあるのに、スレがごっそり無くなる時に限ってあがってるのは何故なんでしょう?
また復活するとは思いますが、保守してくださった方ありがとうございます!

ついでに少しだけ投下します


____________________



リコ「ソ、ソレを壁内に入れるのか!?」


リー「当たり前だろ」


リコ「だ、だがしかし…!ソレは巨人なんだぞ!!」


ミカサ「違う!エレンは巨人なんかじゃない!」


リー「話がややこしくなるからテメェは黙ってろ」


アルミン「ミカサ、ここはリー兵士長に任せようよ」


ミカサ「・・・確かに貴方はエレンを殺そうとはしない けど、エレンを人間としてではなく、兵器としてしか見てない ので、貴方だけに任せてはおけない」


リー「・・・別にコイツが兵器なのは事実だろ それに兵器なのはコイツだけじゃねぇ 俺やお前らだって兵士である以上、コイツほど威力はねぇが立派な兵器だ」


アルミン(独特な考えを持ってる人だな・・・)


リー「それより・・・お前、俺の部下を見なかったか?」


リコ「調査兵団のイルゼなら外門の方にいましたが・・・」


リー「そうか・・・・・少しこいつらをお前に任せるが・・・殺したりすんじゃねぇぞ」スタスタ


リコ(何で私が巨人のお守りなどしなくてはならないのだ・・・!)ギリッ


____________________


イルゼ「・・・・・」


ザッ


リー「・・・おい」


イルゼ「あっ、リー兵長・・・ご無事で何よりです」


リー「そんなことはどうでもいいからこの状況を説明しろ・・・・・壁外に巨人が見当たらねぇ理由は何だ?」


イルゼ「私にもわかりません・・・」


リー「・・・エルヴィン達はまだ来ねぇのか?」


イルゼ「はい・・・巨人が見当たらないのと何か関係があるんでしょうか?」


リー「おそらくな・・・」


リー(巨人は通常、多く人間が集まってる所に密集する 実際、ここ(シガンシナ)の巨人共もそうだった・・・つまりここら辺にいる巨人が全てアイツ(エレン)みたいに特殊ってわけじゃねぇ だとしたら・・・・・エルヴィン達の方に巨人が向かっているのは何故だ?)


イルゼ「リー兵長・・・いつまた鎧の巨人が現れて内門を壊すかもしれない現状で、これから私達はどうすればいいんですか?」


リー「・・・・・知るか、自分で考えろ」


イルゼ「私程度の頭じゃ正解を導き出せないんですよ・・・」


リー「確かに・・・それもそうだな」


イルゼ(少しぐらい否定してくれてもいいじゃん・・・)シクシク


リー「・・・正解なんて全て終わってからわかるもんだ 正解がわからねぇから俺達は戦うんだろ?」


イルゼ「・・・そうですね」


リー「(少しくせぇこと言い過ぎだか・・・)とりあえずあのガキを利用してこの街を奪還しねぇとな・・・」


イルゼ「えっ!?あの巨人を利用するんですか!?てかシガンシナを奪還できるんですか!?どうやって!?」


リー「・・・・・お前、本当にバカだな」


イルゼ「うっ!」グサッ


リー「ほら、行くぞ」スタスタ


イルゼ「はい・・・」トボトボ


リー(アイツが巨人の力をコントロール出来ると仮定し、あそこにある岩で穴を塞げばある程度の時間稼ぎは出来るだろう
問題は・・・超大型巨人と鎧の巨人だ おそらくアイツと同じように人間に化けるタイプ・・・そして一般人ではなく兵士の中に紛れているはずだ だとしたら・・・・・何故、今すぐ内門を破壊しないんだ?何かアクシデントが起きたのか?それとも・・・)



ドオオオオォォォン!



リー「!?」


イルゼ「な、何の音!?」


リー(まさか・・・!?)ダッ


イルゼ「ま、待ってください!」ダッ


____________________



ザッ


リー「チッ、やっぱりこうなってたか・・・」


イルゼ「な・・・何これ・・・?」



多くの兵士がエレン達を囲んでいて、その中心には蒸発している巨人の死体があった



リー(おそらくバカな指揮官が砲撃の指示を出し、アイツが巨人を出してそれを防いだんだろう・・・つまり、アイツは少なくとも自分の意思で巨人を発現させることが出来るということだ やはり殺すには惜しい兵器だな)


アルミン「つまり巨人は彼のことを我々人類と同じ捕食対象として認識しました!!我々がいくら知恵を絞ろうともこの事実だけは動きません!!」


キッツ「・・・!!」



リー(ほう・・・やはりあいつは既に現状を理解している それに比べあの指揮官は・・・)



キッツ「迎撃態勢をとれ!!奴らの巧妙な罠に惑わされるな!!」バッ



リー「・・・・・はぁ、めんどくせぇな」バシュ


イルゼ「リー兵士長!?」


アルミン「彼の持つ『巨人の力』と残存する兵力が組み合わされば!!この町の奪還も不可能ではありません!!人類の栄光を願い!!これから死に行くせめてもの間に!!彼の戦術価値を説きます!!」


キッツ(どう命乞いしようと私は規則に従うまで・・・規則に反する者は排除する)ス…



彼が腕を振り下ろす前に彼の首元にリーの刃が向けられた



リー「おい、やめろ」チャキッ


キッツ「ひぃ!?」


イアン「隊長!!」バッ


リー「動くな 一歩でも動けばこいつの首が吹き飛ぶぞ」


キッツ「き、貴様は何者だ!?アイツらの仲間か!?」


リー「俺は調査兵団のリーだ」


キッツ「リー!?あのリー兵士長!?」


リー「まったく・・・駐屯兵団にはこんな腰抜けしかいねぇのか?そもそも俺はお前にアイツらを殺さねぇよう命令しただろうが」


リコ「わ、私の上司はあくまでもキッツ隊長だ お前よりも隊長の指示を優先するのは当たり前だろ!」


リー「・・・くだらねぇな 階級なんて関係ねぇ よく考えればこいつとあそこのガキのどっちが正しいことを言ってるかわかるだろ」


ザッ


ピクシス「彼の言う通りじゃ もうあの者達を殺したりせん じゃからその男を放してやってはくれんかのぅ」


イアン「ピ、ピクシス司令!!」


リー「・・・・・ようやくまともなヤツが来たか」パッ


ピクシス「ワシがまとも?ハッハッハッ、初めて言われたかもしれんのぅ」



ピクシス司令が来た事により、その場は収まった

彼はエレン達の包囲網を解き、リーと共に壁上で話し合いをしている



ピクシス「エレン訓練兵よ・・・穴を塞ぐことは出来るか?」


エレン「・・・・・塞いでみせます!何があっても・・・!!」


リー(やはりこれが今考えうる作戦の中で一番成功率が高いか・・・)


イルゼ「・・・あまりにも彼の役割が大きすぎます もし彼が巨人の力を操ることが出来なかったら・・・・・」


リー「・・・コイツは何があっても塞ぐと言った なら俺らは俺らの出来ることをするまでだ」


エレン「・・・・・」


リー「お前が失敗すれば壁内の人類全てが死ぬ・・・そのつもりでいろ」


エレン「・・・はい!」


スタスタ


ピクシス「巨人に地上を支配される前、人類は種族や理の違う者同士で果てのない殺し合いを続けていたと言われている その時に誰かが言ったそうな もし・・・人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争い事をやめるだろうと・・・お主達はどう思うかの?」


エレン「そんな言い伝えがあるんですか・・・それは随分と呑気ですね・・・欠伸が出ます」


リー「・・・・・どの時代でも戦争は無くならねぇ」


エレン「えっ?」


ピクシス「・・・・・」


リー「この後兵士達の前で演説すんだろ?その時・・・俺にも少しだけ話させろ」


ピクシス「・・・うむ、いいじゃろう」

今日はここまで


ではまた

一ヶ月も放置して本当にすいません
ゆっくり書き溜めて、終わってから一気に投下しようと思ってたんですが、さすがに空けすぎましたね


保守がてらに少しだけ投下します


____________________


ザワザワ



リー(・・・やはり腰抜けどもは奪還作戦と聞かされて混乱してやがる これをどうまとめるか・・・南側領土最高責任者の手腕の見せ所だな)


ピクシス「オホン・・・・・注もおおおおおおおおおく!!」



ザワついた兵士達は静まり返り、ピクシスはトロスト区奪還作戦について話し始めた

作戦内容は巨人化したエレンが大岩を運んで穴を塞ぐ その間、他の兵士達は壁内に侵入した巨人を引き付ける

話だけ聞けば簡単そうに聞こえるが、兵士を納得させるには大きな問題がある

そう、エレンの力の信憑性だ



「嘘だ!!そんなわけのわからない理由で命を預けてたまるか!!俺達を何だと思っているんだ!?俺達は・・・使い捨ての刃じゃないぞ!!」


「人間兵器だとよ」

「そんなまやかし真に受ける奴が何割いるって見積もってんだろうな・・・馬鹿にしやがって」



リー(実際に見てない奴の方が多い・・・こうなるのは当然だ さぁ、この腰抜けどもをどうやってやる気にさせる?)


ピクシス「・・・ワシが命ずる!!今この場から去る者の罪を免除する!!」



「なっ!?」



リー「ほぅ・・・」


ピクシス「一度巨人の恐怖に屈した者は二度と巨人に立ち向かえん!巨人の恐ろしさを知った者はここから去るがいい!そして!!その巨人の恐ろしさを自分の親や兄弟、愛する者にも味わわせたい者もここから立ち去るがいい!!」



「それだけはダメだ・・・それだけはさせない 娘は・・・私の最後の・・・希望なのだから」


リー(さっきの奴と違って良い指揮官だ・・・・・だが、俺みたいに愛する者がいない奴には通用しないがな・・・)


リー「さて・・・次にお前が言いそうなことは大体想像できる だからこそ・・・俺に話させてくれ」


ピクシス「・・・うむ、わかった これから作戦を実行する前に皆に強力な助っ人を紹介しよう!彼は調査兵団所属、ゴッド・リー兵士長じゃ!!」



「ゴッド・リー兵士長!?そんな大物もいるのか!?」

「巨人殺しのプロがいるんだ もしかしたら・・・俺達、勝てるんじゃないのか!?」



リー「・・・俺がゴッド・リーだ 今から言う事は信じられねぇかもしれないが、全て本当のことだ」



「・・・・・今なんて言った?」

「ボソボソ声でまったく聞こえない・・・」


リー「・・・・・」


ピクシス「ここは壁の上なんじゃ。大声で叫ばんと皆に聞こえんぞ」


リー「チッ、めんどくせぇ・・・少し近づくか」パシュ  ギュイィィィン


スタッ



リーは壁から屋根に移動し、皆が彼に注目した



リー「俺がゴッド・リーだ まず始めにお前らに言っておく 俺は・・・この時代の人間じゃねぇ、未来からやってきた」



「・・・・・は?」



リー「それを証明するもんは何もねぇ だが、事実だ」


兵士達はさっきとは別の混乱に陥っていた

だが、変態した彼の姿を見て、あながち嘘ではないと感じた兵士の一人がある問いかけをした



「も、もしあなたが未来から来たって言うなら・・・・・俺達は今後どうなるかわかるのか?」

「そ、そうだ!未来では壁の中は!?俺達はどうなっているんだ!?教えてくれ!!」



リー「・・・知らねぇ」



「なっ!?」



リー「何で知らねぇかわかるか?知る必要がねぇからだ 俺は生まれてから今まで…人を殺すことしか教わってこなかったからだ 俺の時代では敵は巨人じゃねぇ・・・人間だ」



ザワついていた兵士達は静まりかえった


リー「こん中に人を殺したことがある奴はいるか?」



ベルトルト「・・・・・」

ライナー「・・・・・」



リー「・・・もし居たとしても数人だろう だが、この扉が破壊されたらそうはいかねぇ・・・4年前は奪還作戦という名の口減らしをしたことで回避できたが、今回はどうだ?無理だ 溢れかえった人間は限られた食料、土地を求めお互いを殺しあう・・・昨日まで仲間だった奴らがお前らに刃を向けるんだ」



「「「・・・・・」」」



リー「さっき誰かが『俺達は使い捨ての刃じゃない』って言ってたが・・・勘違いするな お前らは使い捨ての刃だ だがな・・・お前らの刃は人に向けるものじゃねぇ、巨人と戦う為の刃(命)だ 使い方を間違えるんじゃねぇ
お前らは何の為に今まで刃を研いできたんだ?巨人を殺すためだろ?だったらここで、本来の使い方で・・・使い捨ての刃らしく使ってから死にやがれ」



使い捨ての刃と言われて反感を持つ者もいたが、彼の言葉はここで死ぬ覚悟をさせるには十分だった


リー「・・・・・最後にもう一つだけ言っておく」



彼はまた話し始めた

それは兵士達にではなく、ある者達への訴えだった



リー「さっきも言ったが俺は多くの人間を殺した それを良い事だとは思ってないが、間違ってるとも思ってねぇ・・・自分が生きる為に人を殺してきたんだからな だがな・・・人を殺すのに理由があっても、人を殺していい理由にはならねぇ そんな理由は存在しねぇからだ
・・・・・自分の手を見てみろ、その真っ赤に染まった手は一生落ちねぇぞ 俺も・・・お前らもな」



「・・・ねぇ、あの人は一体誰に話してるの?」

アニ「・・・・・さあね」


リー「何の為にこんなことをしてんのか知らねぇが・・・一つだけわかってることがある」ブスッ



彼はいきなり首に注射を刺した



ググググググ…


「お、おい・・・ありゃ何なんだよ」



変貌していく彼の人外の姿に、皆驚愕していた



リー「・・・そんなことしても人間は変わらねぇ、争う事をやめない 何千年経とうがこんな人体実験をしてまで戦争を続ける生き物なんだ・・・」


彼は気づいていた

バグズ手術とは進化したゴキブリを駆除する為の手術では無く、人体兵器を作り出す手術であって、自分達がそのテスト実験のモルモットであると・・・



リー「俺はこの時代の人間じゃねぇから正直どうでもいい だからこそ言っておく、束の間の休息でも何でもいい・・・争いの無い時代があってもいいんじゃねぇのか?どっちかが休戦を申し出ない限り、この戦争は終わらない そして、それを選択出来るのは俺らじゃねぇ・・・お前らだ」



ライナー「・・・・・」

ベルトルト「・・・・・」

アニ「・・・・・」



リー「・・・以上だ」


____________________


ピクシス「お主も思い切ったことをするのぅ・・・で、向こう側はやめると思うか?」


リー「・・・いや、無理だな この程度で考えを変えるとは思えねぇ・・・だがまぁ、少しでも人の心ってモンがあるんだとしたら、今このタイミングでは実行しねぇはずだ」


ピクシス「そこまで計算しとったとは・・・恐い男じゃ」


エレン(・・・二人は何の話をしてるんだ?)


イルゼ「リー兵長は別の世界から来たって聞いてましたけど、未来から来てたんですか・・・」


リー「それは嘘だ」


イルゼ「へ?」


リー「いくら殺すことしか教わってなかったとしても、巨人がいたなんて事実があったら知らねぇはず無いだろ?この世界と俺のいた世界はまったくの別世界だ」


イルゼ「どうしてそんな嘘を・・・?」


リー「別世界よりも未来から来たって設定の方が言葉の重みがちげーんだよ 利用できるもんは利用しねぇとな お前も少しは嘘を使うようにしろよ・・・いや、すぐに顔に出るからやっぱやめておけ」


イルゼ「余計なお世話ですよ!」


リー「さて・・・さっさと作戦を実行して終わらせようぜ」


ピクシス「頼んだぞ、エレン」


エレン「・・・はい!」


___________________


リー「・・・俺らの仕事は至ってシンプルだ アイツ(エレン)の近くに寄るゴミ共を排除するのみ 今現在は扉から巨人の侵入がほとんどないが、今後どうなるかわからねぇ・・・今のうちに数を減らしておくぞ」


「「「ハッ!」」」


パシュ ギュイィィィイイン


リー(あいつらは仮にも調査兵団の兵士だ 壁外に比べたらここは最高の戦場なんだから、簡単には死なねぇだろう・・・問題はアイツだな)


ズシン  ズシン


イルゼ「前方から12m級と6m級です!後方からも一体接近してます!」


リー「・・・後方のヤツを引き付けておけ 前を片付けてから始末する」


イルゼ「はい!」パシュ


巨人「」シュウゥゥゥゥ…


イルゼ「お疲れ様です」


リー「この程度じゃ疲れねぇよ」


スタッ


伝令兵「ゴッド・リー兵士長、伝令です!壁外から多数の巨人が襲来!」


リー「!?・・・エルヴィン達は?」


伝令兵「詳しく話すと一体の巨人を調査兵団が追いかけ、その調査兵団を多数の巨人が追いかけてる状況です!」


リー(やはり向こうも緊急事態だったのか・・・エルヴィン達が追いかけてる巨人ってのはおそらく超大型達と同じ知性持ちってことだな)


ドオオォォォォ…


イルゼ「!?リー兵士長!こっちは赤い煙弾です!」


リー「チッ、あのガキ失敗しやがったのか・・・」


イルゼ「どうしますか!?」


リー「・・・お前は何人か連れてあのガキのところに行け 残りの者は俺と一緒に巨人の侵入を食い止める」


イルゼ「わかりました!」パシュ


リー(・・・・・フッ、こんな状況なのに・・・俺はやっぱりどうしようもねぇ戦闘狂だな)ニヤリ


リー「面白くなってきたじゃねぇか・・・!」パシュ

とりあえずここまで


また空けるかもしれませんが、今度こそ次の投下で終わらせる予定です


ではまた

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月06日 (日) 18:00:02   ID: 3FMnJbjY

そんなに無茶に終わらせなくても…
俺としてはもっと読みたいですよ…(笑)
このssのおかげで、ゴッドリーが好きになったと言っても過言ではありません(笑) 頑張って下さい( ´ ▽ ` )ノ

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