男「友の姉さんいいな」友「男んとこのお姉さんのがいい」(132)

姉「し、失礼します…」

姉「え?まぁその通りなんですが…」

姉「いいじゃないですか!小さい頃はよく一緒に寝たでしょ!」

姉「そ、それは関係ありません!偶然です!」

姉「たまたま怖い映画を見た後だったんです!その夜はたまたま一緒に寝たくなるんですよ!」

姉「本当です!」

姉「ほんとですよぉ!?」

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姉「…弟君?寝ちゃいました?」

姉「……」

姉「はわ!?お、お、起きてるなら起きてると言ってください!」

姉「え?なんで抱きついてるか、ですか…」

姉「…あのその」

姉「そう!私冷え性なんですよ!」

姉「初めて聞いた?今初めて言いましたから!」

姉「だからこうして弟君を湯たんぽ変わりしてるんです!」

姉「あぁ!待ってください!本物より弟君湯たんぽのほうがいいんですー!」

男「冬場はほぼ毎晩だよ」

友「かわーいーじゃねーか」

男「かわいいか?」

友「ほら、おまえんとこのお姉さん小さいだろ」

男「身長がね」

友「だけど年上じゃん」

男「…うん」

友「ギャップがやばいだろ」

男「…うん?」

男「ロリコン?」

友「違う」

男「俺は友の姉さんのがいいと思うな」

友「あの男勝りの何処がいいんだよ」

男「頼りになるし、カッコイイよくない?」

友「ガサツなだけだって」

男「そーかなー」

友「こないだなんてさぁ――」

友姉「おい、ピーマン残すなっつったろ。ちゃんと食え」

友姉「はぁ?知るかよ。食え」

友姉「これでも少なめにしたんだぞ」

友姉「…ったく、しゃーねーな。半分は食ってやるから、もう半分はしっかり食えよ?」

友姉「文句あるなら晩飯食わなくてもいいんだぞ?」

友姉「はは、よく食ったな。えらいえらい」

友姉「からかってねーって。褒めてんだよ」

友姉「拗ねんなよ。うりうり~」

友「ウザイだろ?」

男「優しいじゃん」

友「超ウザイだろ!?」

男「姉さんなりのスキンシップだよ」

友「馬鹿にされただけだろー」

男「違うって」

友「絶対そうだね」

男「ひねくれてるなぁ」

友姉「――おわっ!?」

友姉「お、おま!なな、なんてカッコで歩いてんだ!」

友姉「風呂上りで暑かっただぁ!?知るか!服着ろ服!」

友姉「あ、赤くなってねー!変な勘違いしたらしょーちしねーぞ!」

友姉「親しき仲にも礼儀あり、だ!」

友姉「ば、馬鹿馬鹿!こっちくんな!」

友「な?」

男「意味が分からないよ」

友「あの図体でだぜ?弟の裸見て恥ずかしがるとかなくね?」

男「それこそギャップ萌えじゃないの?」

友「身長の高い女の人はちょっと…」

男「…そう」

友「ロリコンじゃねーって」

男「分かったよ」

男「すらーっとしてて、モデルみたいでいいと思うけど」

友「身長が低いほうがぜってーいい。かわいいは正義って言うじゃん」

男「初めて聞いたよ」

友「言うんだよ」

男「……」

友「……」

男「強引なとこ似てるよね」

友「おまえのおっとりした所、お姉さんにそっくりだぜ」

男「あ、お風呂で思い出したんだけどさ」

友「覗いたのか?」

男「覗かないよ」

友「もしも、おまえのお姉さんが俺の姉だったら俺は覗くね!」

男「断言されても、返答に困るよ」

友「それより何を思い出したんだ?」

男「ああ、こないだのことなんだけどね――」

姉「お、弟君!あれはどういうことですかぁ!?」

姉「お風呂のお湯加減に決まっています!いつもお姉ちゃん言ってるでしょ!」

姉「弟君が入った後は熱過ぎると言っているんです!」

姉「熱過ぎるのは体に毒だとテレビでも言ってましたよ!?」

姉「だから!…へ?タオル?」

姉「……」

姉「~~ッッ!!」

男「今さら裸見たって、こっちはなんとも思わないよね」

友「恥ずかしさに悶えてるトコ想像したらムラムラしてきた」

男「凹凸の少ない体見ても興奮しないでしょ」

友「少ないのか?」

男「…多少あったかな?」

友「そこ重要よ!?」

友「男のお姉さんはかわいくてい~よな~」

男「友んちの姉さんだって美人だろ」

友「口開かなきゃそれなりに見える」

男「たしかに多少荒々しい口調ではあるけれども」

友「それだけじゃないだってばよ」

男「そうなの?」

友「人を顎で使うんだ。ありゃ、嫁さんにしたら、旦那を尻に敷くタイプだね」

男「俺はそれぐらいのほうが好きだな」

友「おまえMだもんな」

男「ち、違うよ!」

友姉「ん、それな」

友姉「そっちじゃねーって。隣の甘そうなやつ」

友姉「そうそう、そのミカンな。早く皮剥け」

友姉「分からねーやつだなぁ。食べさせろっつってんだよ」

友姉「さみーから、こたつから手ぇ出したくない」

友姉「たーべーさーせーろー」

友姉「うひゃっ!?」

友姉「ミカンの汁目に飛ばすのやめろ!」

友姉「ぎゃー!」

友「姉貴ミカン、俺ビンタ食らう…みたいな…?」

男「友が悪いだろ」

友「寒いから手を出したくないと言い切る姉もおかしいだろ」

男「友に甘えたかったんじゃない?」

友「ないないない。何かあれば毎回コキ使われてるもん」

男「俺の場合は逆だな」

友「逆?」

友兄「弟も俺くんみたいに素直だったらな~」

俺「えーそうですか?でも友はいっつも友兄さんの自慢ばっかりしますよ。俺一人っ子だから兄弟って憧れてんすよね~」

友兄「本当に~?。じゃぁちょっと兄弟ごっこしてみよっか?」フニフ二っ

俺「えっ、あっ、えっ…」

友兄「どう?弟もこれしてやるとちょっとは大人しくなるんだけど?」あむあむっ

俺「…んぁ…きょ、兄弟ってこんなことするもんなんですか?…ん…」

姉「失礼します」

姉「昨日ケーキを作ったんです。一緒に食べようと思いまして」

姉「いいですいいです!コーヒーも私が用意します!」

姉「弟君はお砂糖は入れない派でしたよね?」

姉「ふふ、待っててくださいね。お姉ちゃん特性コーヒーを淹れてきますから」

友「至れり尽くせりだな」

男「過保護じゃない?」

友「そんだけ愛されてるってことだろ」

男「…限度があるよ」

友「他にもあるのか?」

姉「お、弟君」

姉「はい、またケーキ作ったんです。こないだおいしいって言ってくれたから…」

姉「その…とても嬉しくて…」

姉「…はい、またチーズケーキです」

姉「……」

姉「あ、飽きちゃいますよね!ごめんなさい」

姉「今度はチョコケーキにしますね…」

姉「…ケーキ自体…飽きちゃいましたよね」

友「お姉さんが作ったケーキ残したの?ん?お?」

男「食べたよ!ちゃんと食べた!」

友「残してたらやばかったな。俺のコークスクリューが抉り込むようにおまえの頬を」

男「続き話していい?」

友「どうぞ」

姉「弟君?」

姉「無理しても食べなくても…」

姉「え?世界一おいしい?」

姉「いくら食べても飽きない?」

姉「……」

姉「ふふ、私の分まで食べてしまいましたね」

姉「弟君……」

姉「私、弟君のお姉ちゃんでよかったです」

姉「な、なんでもありません!独り言ですよー」

男「そうして土日はチーズケーキの日になったよ」

友「俺だったら毎日食べるね」

男「実際経験してないからそういうことが言えるんだ」

友「別にケーキがまずいってわけでもないだろ?」

男「おいしいけど…」

友「けどなんだよ」

男「…さすがに飽きる」

友「自慢しやがって!このこのォ!」

男「あたた!」

友姉「へぇ、男君とこのお姉さんは料理が上手いのか」

友姉「遊び行った時に手作りケーキご馳走になった?」

友姉「……うまかったのかよ」

友姉「そりゃ良かったな!」

友姉「…怒ってねーし」

友姉「私だってな、その気になりゃケーキぐらいわけねーぜ!」

友姉「オリーブオイル?も、勿論知ってるぜ!」

友姉「あれだろ?スパゲッティにかけるやつだろ!?」

友姉「う、うちじゃパスタじゃなくてスパゲッティなんだよ!」

友「パスタをスパゲティって言うのはお年寄りとうちの姉貴ぐらいだな」

男「気にすることないでしょ」

友「最近のさ、冷凍食品のパスタうまいよなー」

男「あー、そうだね」

友「どうでもいいけどな」

男「…うん」

眠気覚ましに激辛ぺヤングソースやきそば食べてくる!

お腹痛い

友姉「入んぞー」

友「ノックしろつってんだろ!」

友姉「めんどくせぇなぁー」

男「どうも」ペコリ

友姉「遊びにきてたのか。もう暗くなるから、そろそろ帰ったほうがいいぜ」

男「あ、ほんとですね」

友「もっと遊んでけよー」

友姉「我がまま言うんじゃねーよ」

友「お姉さんによろしくな!」

男「はいはい」

友姉「またいつでも遊びにこいな」

男「お邪魔しましたー」

友「……」

友姉「……」

友「…さて」

友姉「ちょっと待て」

友「な、なんだよ!」

友姉「…おまえさ、こないだ手作りケーキが食いたいって言ってろ」

友「言ってない」

友姉「言ったんだよ!」

友「…もしかして」

友姉「作ったんだよ、ケーキ…」

友「マジかよ」

友姉「お、おう…」

友「しょーがねーから食ってやるよ」

友姉「……」

友「んで、ケーキは?」

友姉「……失敗した」

友「は?」

友姉「失敗して黒こげになっちまったんだよ!」

友「…あー」

友姉「つ、次こそは目に物見せてやるからな!覚悟しとけよ!」

友「期待してないから、安心しろ」

友姉「期待しろよ!」

男「ただいま」

姉「お帰りなさい!遅いので心配したんですよ?」

男「ごめんね」

姉「外寒かったでしょう?」

男「うん」

姉「お風呂入りますか?体温まりますよ」

男「まだいいかな」

姉「…でも」

男「ご飯食べてから入るからさ。お姉ちゃん先入っちゃっていいよ」

姉「な、なら一緒に…お風呂とか…」

男「それは無理かなぁ」

姉「…うー」

男「そんな目で見ないでよ」

姉「えいっ!」ギュム

男「おわっ!」

姉「ふふーん。お姉ちゃんの体は温かいでしょう?」

男「まぁ…うん…」

姉「名付けてお姉ちゃん湯たんぽですよ~」

男「……」

姉「くちゅん!」

男「冷えちゃったんじゃない?」

姉「いーのです!弟君を温めるのがお姉ちゃん湯たんぽのお仕事ですから!」

男「…うーん」

姉「~♪」

男「お姉ちゃん湯たんぽ温かくなくなってきたから、コタツに入るね」

姉「あんまりです!」

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