魔王「…私に世界征服は不可能なようだ」(286)

魔王「…諦めよう。」

魔王「私には無理だったのだ。」

魔王「静に余生を過ごすとしよう。」

魔王「かと言って人間の街に住む訳にはいかないし…」

魔王「とりあえず山にでもこもるとするかな。」

   ー濃霧の森 洞窟ー

魔王「なかなかいいところだな。ここに住むとしよう。」

魔王「こんなところまで来る物好きの人間はいないだろうしな。」

魔王「それに万が一見つかっても魔王だと言わなければいいだけの話だ。」

魔王「誰からも命を狙われる危険が無いって幸せだな!」

魔王「…少しこの洞窟を探索してみるか。」

魔王「結構広いな。魔王の城とは比較にならん程だが、ひと一人すむには

   十分すぎる広さだ。」

魔王「…ん?…水?なんでこんなところに水があるんだ?」

魔王「…それに温かい。温泉のようだな。」

魔王「この近くに火山でもあるのか?」

魔王「まぁいいだろう。…飲み水と風呂を一気に手に入れられるとは…」

魔王「なかなか運がいいな。今まで巡って来なかったつきがやっと来たか。」

魔王「出来ればもう少し早く来てほしかったものだが…」

魔王「まぁそんな事を言っても仕方ないな。」

魔王「どうやらこの洞窟はこの地下温泉で行き止まりのようだな。」

魔王「結構いいところじゃないか。よし!ここに住むぞ!」

   ー数日後ー

魔王「この生活にも結構なれてきたな。」

魔王「一人だから少し寂しいが、わがままを言うつもりはない。」

魔王「このまま一生ここで暮らすかな。」

魔王「…って言っても私は不老不死だったな。まぁいいさ。」

 ドサッ…その時、洞窟の入り口でなにか音がした。

魔王「ん?なんの音だ…?まさか、人間か!?」

魔王「…どうする?人間だったら戦う事も考えておかねばならんな。」

魔王「…なにもこんな雷雨の日に来なくてもよいものを。」

魔王「とりあえず様子を見にいくとしよう。」

 洞窟の入り口には、ボロボロになった服を着た、一人の少女が倒れていた。

魔王「…なんだこの痛々しい傷は…生きているのか?」

 魔王が少女の首に手を当てると、まだ微かに脈があった。

魔王「…どうやらまだ生きているようだな。」

魔王「仕方ない…助けてやるとしよう。」

魔王「早めに手当てしないと死んでしまいそうだな。」

魔王「とりあえず洞窟の中に運び入れるとしよう。」

 魔王は回復魔法Ⅸを唱えた。少女の全身の傷が消えた。

魔王「…どうやら結構衰弱もしているようだな。肋骨が浮き出ているな。」

魔王「随分と栄養状態が悪いな。目を覚ましたら林檎でも食ってもらうか。」

魔王「…昔の話とはいえ、魔王である私が人間の娘を助ける事になるとはな。」

魔王「世の中、何が起こるかわからないものだな。」

 ゴロゴロゴロ…ドシャァー

魔王「…雨がますます激しく降ってきたな。」

魔王「まぁz、雨は嫌いじゃないからいいのだが。」

魔王「それにしても、この娘は一体どこから来たんだ?」

魔王「まぁ…そのうち目を覚ますだろう。回復魔法もかけといたしな。」

少女「…ん…?ここ…は?」

魔王「やっと目が覚めたか。ここはただの洞窟だ。」

少女「…どう…くつ…?」

魔王「ああ、そうだ。洞窟だ。」

魔王「お前さんが倒れていたから、なかに運んだだけだ。」

魔王「…それで、何があったんだ?随分と大変な目にあっていたようだが。」

少女「…あ!え、えっと…その…あの。」

魔王「言いたくなければ言わなくていいぞ。」

魔王「とりあえず、これでも食え。」

 魔王は少女に林檎を渡した。

少女「え…?食べて…いいんですか…?」

申し訳ない、少し席を外しますね。

魔王「ああ。」

少女「あ、ありがとうございます!いただきます!」

魔王「そんなに急いで食わなくても、別に林檎はなくならんよ。」

少女「…ふぅ、すごく美味しかったです!」

魔王「そうか。よかったな。」

魔王「他にも色々あるが何か食べるか?」

少女「…食べていいんですか?」

魔王「どうせ私一人では食べきれないからな。」

魔王「好きなだけ食っていいぞ。」

少女「ありがとうございます!本当にありがとう!」

魔王(果物を食べていいって言っただけでここまで喜ぶか…)

魔王(やはり、そうとう苦労していたようだな)

少女「お、おいしかったです。ご馳走様でした。」

魔王「よかったな。後、この洞窟をもう少し奥に行くと温水が出ているところ

   がある。よかったらそこで体を洗ってきてはどうだ?」

少女「…本当にいいんですか?」

魔王「ああ、ゆっくりしてこい。」

少女「わかりました。じゃ…少しいいってきますね。」

魔王「…人間も大変だな。」

魔王「それにしても、今後はどうしたらいいものか。」

魔王「あのまま街に帰しても、結果は見えているしな。」

魔王「まぁ、何とかなるだろう。」

少女「…お風呂までお貸しして頂き、本当にありがとうございます。」

魔王「別に感謝されるような事をした覚えは無いな。」

魔王「元々、あの温泉だって、私が来たときには既にあった物だからな。」

少女「色々してくれて本当にありがとう。」

魔王「…それにしても、着るものがないんだな。」

少女「いえ、結構です。別に寒くは無いので。」

魔王「そうは言っても怪我とかしないためにも着た方がいいと思うんだがな。」

少女「食事やお風呂を借りた上、服までなんて…」

魔王「別に遠慮しなくていい。私がやりたくて勝手にやっている事だからな。」

魔王「サイズが合わないとは思うが、とりあえず私の服で我慢してくれ。」

少女「…本当にありがとうございます・・・グスッ」

魔王「おいおい。泣くなよ…」

魔王(…普通、家の前に人が倒れてたら、これくらいはすると思うんだが。)

魔王(愛やら、絆やらあれだけ言っていた癖に、結構冷たいんだな。)

魔王(人間界…予想以上に厳しい世界のようだな。)

魔王「まだ疲れているだろう。ゆっくり休んでいいぞ。」

少女「ありがとう…本当にありがとう…」

魔王「それじゃおやすみ。」

少女「おやすみなさい…」

魔王(…まぁ、これでもう大丈夫だろう。)

少女「すー…すー…」

魔王「よく眠っているようだな。」

魔王「とりあえず、こいつの服が必要だな。」

魔王「明日にでも買いに行くとするか。」

魔王「それにしても、よくみるとなかなか整った顔だな。」

魔王「将来は美人になりそうだな。なかなか楽しみだ。」

   ー翌朝ー

少女「おはようございます。」

魔王「ん?もう起きたのか。随分と早起きだな。」

魔王「夜も開けきってないし、まだ寝てていいぞ。」

少女「いえ、大丈夫です。」

少女「それで、なにかすることはありますか?」

魔王「いや、別にないぞ。」

少女「なんでもします。」

魔王「まぁゆっくり休んでくれ。そんなんじゃ体が持たんぞ。」

少女「でも…。」

魔王「いいじゃないか。少しくらい休んだって。」

魔王「必要な事は私がやるから、外の景色でも眺めていればいいさ。」

少女「…わかりました。本当にありがとう…」

魔王「とりあえず、朝飯でもつくるか。」

魔王「なににするかな?」

少女「あの…なにか作りましょうか…?」

魔王「…少しは休んだらどうだ?」

少女「いいんです!こんなにしてもらったのに、何もしない方が耐えられないんです!」

魔王(これは、一度決めたら絶対に意見を変えないタイプだな…)

魔王「…わかった。でも無理はするなよ。」

少女「は、はい!頑張ります!」

魔王(頑張るな、と言っているのだがな…まぁいいだろう)

落書きしえん
http://imepic.jp/20120222/331310

   ー数十分後ー

魔王「なんかいい匂いがしているな…。」

少女「出来ました!はいっ。」

魔王「…おいしそうだな。それじゃ頂くとしよう。」

少女「お口に合わないかもしれませんが…」

魔王「…いや、とてもおいしいぞ。よくここまで腕を上げたな。」

>>44さん 画像ありがとう。とても嬉しいです。

少女「本当ですか…そういってもらえてとても嬉しいです!」

魔王「ご馳走様。後片付けは私がやるから、少しは休んでくれ。」

少女「はい。ありがとう。」

何でコテハンつけてんの?
詰まらないうえに自己主張とかキモ過ぎw

魔王「今日、火の国まで買い物にいこうと思うのだが、どうする?」

少女「ついていっていいんですか?」

魔王「ああ、もちろんだ。なんせお前の服を買いにいくんだからな。」

少女「本当に買ってもらっていいんですか?」

魔王「そう遠慮するな。人の好意は素直に受け取っておくもんだぞ。」

少女「本当に…ありがとう。この恩は必ず返します!」

>>49 やめたほうがいいですか? 以前つけろと言われたもので。

魔王「別に返さなくていいさ。私がやりたくてやっているだけだからな。」

少女「でも…。」

魔王「それじゃいくぞ。」

 魔王は瞬間移動魔法を唱えた

落書きしえん
http://imepic.jp/20120222/341890

>>55さん ありがとう。保存しました

   ー火の国ー

魔王「人間界の街に来るのも久しぶりだな。」

少女「?」

魔王「ああ、気にしなくていい。」

魔王「それより、なにか欲しい物があったら言ってくれ。」

魔王「なんでも買ってやるぞ。」

少女「本当にいいんですか…?」

魔王「本当にいいよ。」

少女「本当に、本当にいいんですか?」

魔王「ああ、本当に本当にいいよ。」

少女「ありがとうございます…グスッ…本当にありがとう…。」

魔王「だから泣くなよ…」

魔王(これ…私が少女を泣かせたみたいじゃないか…)

魔王「ほら、泣いてないでほしいものを選んだらどうだ。」

少女「…このワンピースを買ってもらってもいいですか?」

魔王「わかった。これだな。買ってくるから少し待っててくれ。」

魔王「他に買いたい物はないのか?」

少女「いえ、もう大丈夫です。」

魔王「そうか。わかった。」

魔王(…無欲なんだな。まぁ…別にいいが。)

魔王「買って来たぞ…ん?姿が見えないが、どこにいったんだ?」

魔王「…人が多いからな…迷子になってなければいいが…」

   ー数分後ー

魔王「いないな…少し人に聞いてみるか。」

魔王「すまない、12・3歳の黒髪の少女をみなかったか?」

町人「黒髪の少女…ああ、あの子なら3人組の男と一緒に裏路地に入っていったよ。」

魔王「ありがとう。…どうやら、やっかいな事に巻き込まれたようだな。」

   ー裏路地ー

魔王「…3人組の男…か。」

魔王「3人組どころか、ほとんど人がいないな。」

魔王「…どうしたらいいものか。」

酒場の店主「どうしたんだい?困った顔して?」

魔王「…少々厄介な事に巻き込まれていてな。」

 魔王は酒場の店主に事情を説明した。

酒場の店主「あー…そいつは人攫いだね。」

酒場の店主「最近結構増えてるんだよねェ。」

魔王「そうなのか。それで、その人攫いとやらはどこにいるんだ?」

酒場の店主「この裏路地をまっすぐ行った先を、右に曲がったところに

      いるって話だよ。」

魔王「そうか。ありがとう。」

酒場の店主「おいおい、まさか一人で行くつもりかい?」

魔王「そうだが、なにか問題でもあるのか?」

酒場の店主「そりゃいくらなんでも無茶だよ…」

酒場の店主「相手は何人いるかわからないんだよ?」

酒場の店主「それに、噂だけど何でも凄腕の用心棒を雇ったって話だし…」

魔王「ご忠告どうもありがとう。だが、私はそんなに弱くは無い。安心してくれ。」

酒場の店主「え…あ、ちょっとー!…いっちゃった。」

魔王「ここが、酒場の店主の言っていたところか。」

魔王「見張りがいるな…まぁいいか。」

見張り「…なんのようだ?」

魔王「そこを通してくれないか?」

見張り「ふっ誰が貴様のようなやつを通すも…」

 魔王は催眠魔法Ⅶを唱えた

見張り「…ん?なっ…なんだこれは…急に眠気が…」バタッ

魔王「それじゃ、入らせてもらおうか。」

魔王「…随分と汚いところだな…ちゃんと掃除しているのか…?」

人攫い1「…なんだ貴様は…?ここがどこだかわかっているんだろうな?」

魔王「下衆な男の溜まり場だろ?」

人攫い2「どうやら、命が惜しくはないようだな?」

魔王「お前のような雑魚に殺される程やわじゃないぜ。」

人攫い3「なかなかデカい口きくじゃねぇか…それじゃ、死んでもらおうか。」

人攫い2「…お前…本当に人間か…?」

人攫い1「化け物…みてえな強さ…だ。」

魔王(まぁ実際その通りな訳だがな。)

魔王「一つ聞きたいんだが、黒髪の少女をどこにつれてったんだ?」

人攫い3「へへっ、お前の女か?…ガキに欲情するなんて…」

 魔王は人攫いの首に剣を突きつけた。

魔王「さっさと答えてもらおうか?」

人攫い3「ったく…二回の牢屋だよ。だが、そこまでたどりつけるかな…?」

魔王「…用心棒とやらか?」

人攫い2「よくしってるな…用心棒さんは俺らなんかよりずっと強いんだぜ。」

人攫い1「そうそう、滅茶苦茶強いんだぜ。ヒッヒッヒ。」

魔王(自らを卑下して他人の強さを強調するとは…)

魔王(こいつらにはプライドと言う物がないのか?)

魔王「まぁいい。お前たちが頼りにしている用心棒とやらに気をつければいいんだな?」

魔王「それじゃ、その2階の牢屋とやらにいかせてもらうとしようか。」

用心棒「まて…」

魔王「さっそく出てきたな。お前が用心棒とやらだな?」

用心棒「ほぅ…私の事を知っていながらここまでくるとは‥舐められたものだな。」

魔王「別に舐めているつもりはないんだがな。」

用心棒「その態度が舐めていると言っているのだ!」

魔王「…話は終わりか?まだ続くなら、急いでいるから手短にしてくれないか?」

用心棒「お…おのれ…どこの誰だか知らんが許さん!しねッ!」

魔王「…弱っ。」

魔王(いくら挑発されたからって、自分から魔法の中に飛び込んで焼け死ぬって
  
   どうなんだ…?)

用心棒「うぉ…あ、熱いッ…ぐはっ。」

魔王(全くプライドが無いのも問題だが、ありすぎるのも問題だな。)

魔王「…用心棒も倒した事だし2階の牢屋とやらに行ってみるとしよう。」

   ー2階ー

魔王「…ここがその牢屋か。」

少女「あっ…来てくれたんですね!」グスッ

魔王「無事だったか。」

少女「はい。ご迷惑をおかけして申し訳無いです。」

魔王「ん?そっちの子は誰なんだ?」

子供「…うぅ…ぐすっ…」

少女「この子もどこかからさらわれて来たみたいなんです。」

魔王「そうなのか。どこから来たのかはわからないのか?」

少女「ええ。どうやら親とはぐれてしまったところをさらわれてしまった

   みたいで。どこから来たのかもわからないみたいなんです。」

魔王「これはまた厄介な事になったな…とりあえずここから出るとしよう。」

魔王「すっかり日がくれて夜になったな。」

少女「そうですね。今日はどうしますか?一旦家に帰りますか?

   それとも、どこか宿を探して泊まりますか?」

魔王「…そうだな…こいつの親も探さなきゃいけないし、今日はこの街で一泊

   するとしよう。」

   ー火の国 城下町 宿ー

魔王「値段の割になかなかいい宿だな。」

少女「…今日は本当に色々とご迷惑をおかけしてすみません。」

魔王「別に迷惑だとは思っていないよ、それに君から目を放してしまった私の

   責任でもあるからな。」

魔王「それで、その子の親はどこにいるんだろうね。」

少女「わかりません。きっと親も心配しているはずなので早く見つかると

   いいのですが…」

魔王「そうだな。…でもまぁ、今日はゆっくり休むとしよう。」

少女「そうですね。おやすみなさい…。」

子供「…すぴー…」

   ー翌日ー

魔王「雨か…」

少女「…雨ですね。先程そとに出てみたのですが、風もかなり強いですよ。」

魔王「嵐でも来るのか?…何にせよ、今日は探すのは無理そうだな。」

少女「…そうですね。探すのは明日か明後日にした方が、よさそうですね。」

魔王「しかし、そうなると暇だな。その子供もまだ目を覚まさないし。」

少女「そうですね。確かに暇と言えば暇ですが、私はこういう時間は嫌いじゃ無いですよ。」

魔王「それならいいのだが。」

少女「そういえば、あの時よく牢屋まで無傷で来れましたね。一体何をしたんですか?」

魔王「魔法で倒しただけだが。」

少女「魔法が使えるんですか?凄いですね!」

魔王「別に凄いものじゃないさ。練習すれば、誰にでも使えるようになる。」

少女「私にも使えるようになるのかな?」

魔王「ああ、使えるはずだ。」

少女「その…よければ魔法の使い方を教えてくれませんか?」

魔王「いいだろう。どうせ暇だしな。」

飯落ちしますね。ごめんなさい。

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

少女「火炎魔法Ⅰ!」
 
 少女の手から、小さな火球が飛び出した。

魔王「流石だ。たった1時間足らずで火炎魔法を会得するとはな。」

魔王「もしかしたら、修行をつめば大魔導士と呼ばれるクラスになれるかも

   しれないぞ。」

少女「ほ、本当ですか!?」

魔王「ああ。1時間で魔法を使えるようになるものなど、この世にそう

   多くはいない。お前が望むのなら、きっとなれるはずだ。」

少女「大魔法使いか~なりたいな。」

魔王「私で良ければ、修行を手伝うが。どうする?」

少女「いいんですか?」

魔王「もちろんだ。」

少女「ありがとうございます。頑張って練習しますね。」

子供「…う…ん?あ…」

魔王「どうやら起きたようだな。朝だぞ。」

子供「…あ…う…お母さん…うわあっぁ…」

魔王「おいおい…朝起きていきなり泣くなよ。」

少女「それだけ寂しいんでしょう。誰だって親は恋しいものですよ。」

子供「うあぁぁん…お父さん…」

魔王「…どうしたらいいんだ?子供の世話なんて、生まれてこのかたしたこと無い

   からな…」

少女「そうですね…とりあえず朝食にしましょうか。」

少女「お腹が一杯になれば、少しは落ち着くと思いますよ。」

魔王「そうだな。ちょうど腹も減ってきたところだ。」

少女「でも、3人分もありませんよ。買いに行きますか?」

魔王「仕方ない。あまり外に出たくはなかったのだが、そうするとしよう。」

少女「私もついていきます。」

魔王「いや、流石に危ないからここで待っていてくれないか?」

少女「わかりました。気をつけてください。」

違ってたら申し訳ないがSS速報VIPの魔王SSの人?
支援

>>125 ええ、SS速報でも魔王のSSを書いていますよ。
    支援ありがとうございます。

 ザアアアア…ビュオアアアアアードシャアアアア

魔王「…昨日の晴れが嘘のような天気だな。」

魔王「雨は眺めるのが楽しいのだが、残念だがこの風ではそれどころでは無いな。」

魔王「この雨風じゃ市場はやってないだろうし、大通りの店をあたってみるか。」

   ー火の国 城下町 パン屋ー

店員「いらっしゃい。ちょうど今焼きあがったところだよ。」

魔王「そうか。なにかオススメはあるのか?」

店員「そうだな…クロワッサンなんてどうだい?」

魔王「じゃそれをもらおうか。」

店員「まいどあり!」

店員「…近頃良くない噂が飛び交っているんだけど…知ってるかい?」

魔王「噂?何の事だ?」

店員「なんだ知らないのかい。あんたはいい男だから特別に教えてあげるわ。」

店員「…近い内に戦争が起きるって噂よ。」

魔王「戦争?どことどこが?」

店員「この国とお隣の木の国よ。」

魔王「魔族との戦争が終わったと思ったら今度は人間同士か。」

魔王「全く…人間ってのは争うことでしか生きていけないのか?」

店員「そうなのかねェ…まぁあくまで噂だからね。真に受けちゃだめよ。」

魔王「ああ、教えてくれてありがとう。それじゃまたな。」

店員「またのご来店お待ちしております。」

落ちちゃうよ!

魔王「戦争か…また面倒くさい事になりそうだな。」

魔王「まぁ…今回ばかりは関わらずにすみそうだがな。」

   ー宿ー

魔王「ただいま。」

少女「おかえりなさい。風が強くなってましたが大丈夫ですか?」

魔王「ああ、なんとかな。」

>>133 すまない色々用事をしながらだと、ついつい遅くなってしまうんだ。
    本当に申し訳ない。

魔王「それで子供はどうなったんだ?」

少女「とりあえず、遊んでいたら機嫌も直ったみたいですよ。」

魔王「そうか。早く親も見つかるといいんだがな…」

少女「…そうですね。それで何を買ってきたんですか?」

魔王「パンを色々買ってきたぞ。焼きたてらしいから、冷めないうちに食べると

   しよう。」

魔王「ふぅ…なかなか食べごたえがあったな。」

少女「そうですね。おいしかったです。」

子供「…おいしかった。」

魔王「どうやら機嫌も直ったようだな。」

魔王「君の親を探す上で色々聞きたい事があるんだが…いいか?」

子供「…うん。」

魔王「君のお父さんの職業はなんだ?」

子供「…兵士。」

魔王(…これは面倒くさいことに確実に巻き込まれたようだな…)

魔王(いや、まだ戦争が起きるとは決まってない。まだわからんぞ)

魔王「兵士か…ならすぐに見つかりそうだな。」

魔王「この嵐がすぎたら、城に行って君のお父さんを探そう。」

魔王「きっとすぐに見つかると思うよ。」

子供「ほんとに…?」

魔王「ああ。兵士は必ず城にいるはずだからな。」

魔王「城に行けばあえると思うよ。」

   ー3日後ー

魔王「…どうやら嵐は過ぎ去ったようだな。」

少女「そうですね。これでやっとこの子の親を探しにいけますね。」

子供「…お父さんに合えるの?」

魔王「多分あえると思うよ。身支度を済ませたら、城に行くとしよう。」

   ー火の城ー

兵士「何者だ?」

魔王「この子の親を探しているんだが、知らないか?」

兵士「ん…?こ、この子は兵士長さんの息子さんじゃありませんか!」

兵士「いままで一体どこにいたのですか?」

魔王「詳しい説明は後でするから、その兵士長のもとまで案内してくれないか?」

兵士「はっ!」

兵士「失礼します。お客様をお連れしました。」

兵士長「入れ。」

子供「お父さんー!」

兵士長「お、おお!今まで一体どこに行っていたんだ!?」

兵士長「ずっと…心配していたんだぞ!」

子供「ごめんなさい…」

兵士長「一体何があったんだ?お父さんに話してみなさい。」

魔王「ああ、そのことについてはこちらから説明しよう。」

 魔王は兵士長に子供が人攫いにあった事を話した。

兵士長「そうなんでしたか…息子を助けて頂き、本当にありがとうございます。」

魔王「いえいえ。それでは、我々はこれで。」

兵士長「もうお帰りになるんですか?せめて何かお礼をしたいのですが…」

魔王「…そうですね、ひとつ聞きたい事があるのですが、よろしいですか?」

兵士長「なんでしょう?」

魔王「近い内に、木の国と戦争があるいうのは本当なんですか?」

兵士長「…本当です。まもなく宣戦布告があると思います。」

魔王「そうなんですか。」

兵士長「…ですので、息子と娘はどこか遠くに避難させたかったのですが…」

兵士長「息子はこの国を離れる事を頑なに拒むんですよ。」

魔王「…慣れ親しんだ土地から離れるの嫌ですよね。」

兵士長「…あの、こんな事を頼んでいいのかわかりませんが、一つだけいいですか?」

魔王「なんでしょうか?」

兵士長「…戦争が終わるまでの間、娘を預かっては頂けませんか?」

兵士長「お願いです!娘だけでも、戦争からとうざけたいんです。」

魔王「…わかりました。貴方の娘さんは責任をもってお預かり致します。」

魔王「いいよな?」

少女「私はいいですよ。」

兵士長「…本当ですか!?」

魔王「ええ。安心してください。」

兵士長「…実は、娘は私の子供ではないんです。」

魔王「どういう事なんですか?」

兵士長「少し長くなりますが…よろしいですか?」

魔王「はい。」

兵士長「娘は10年程前に私が拾って育てたんです。」

魔王「拾った?」

兵士長「ええ。娘は魔族の襲撃で滅んだ、小さな村の生き残りなんです。」
 

申し訳ない、用事があるので少々出かけてきますね。
 

もし落ちたとしても立てなおして続きを書いて欲しい

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息子だったはずなのに娘になってた

ただいま 続き書きますね。
>>164 本当は>>144で娘と書くはずだったのだが、間違えて息子と書いてしまったため、
強引なストーリー変更をしてしまいました。そのせいで読みにくくなってしまって、
申し訳ない。

兵士長「…どこを探しても親は見つからなかった為、おいて帰る帰る訳にもいかず
   
    育てる事にしたんです。それが娘なんです」

魔王「…なるほど。苦労しているんですね。」

兵士長「…娘には、これ以上人が死ぬところを見てほしくは無いんです。」

兵士長「…こんな無理な頼みを聞いて頂いて、本当にありがとうございます。」

魔王「いえ。貴方の気持ちはよくわかります。娘さんは、私がお守りしますので

   ご安心ください。」


兵士長「ありがとうございます。」

兵士長「今から娘を呼んできますので、少々お待ちください。」

魔王「わかりました。」

少女「…娘さんってどんな人なんだろう?楽しみだな。」



 ここで兵士長の娘に関する安価

>>175 年齢…1、10歳 2、15歳 3、その他

>>178 性格…1、清楚 2、ツンデレ 3、その他

 無い場合は適当に私が選びます。

自分の中でも娘のキャラが定まらないので、みなさんの意見を聞こうかと
思ったからです。無い場合は両方とも1で行きたいとおもいます。

1

1

では10歳、清楚でいきたいと思います。

   ー数分後ー

兵士長「連れてきました。」

幼女「こんにちは。」

魔王「こんにちは。これからしばらくの間よろしくね。」

幼女「こちらこそ、よろしくお願いします。」

兵士長「今日からお前はしばらくの間は、この方の元で生活してもらう。」

幼女「わかりました。お父様。」

兵士長「…それでは、娘をよろしくおねがいします。」

魔王「はい。…では、我々はこのへんで。」

兵士長「今日は本当にありがとうございました。」

魔王「いえ、それでは。」

 魔王は瞬間移動魔法を唱えた。

   ー濃霧の森ー

魔王「ここに戻って来るのも随分と久しぶりのような気がするな。」

少女「そうですね。火の国で嵐にあって、何日か身動きがとれなくなって

   いましたからね。」

幼女「…ここに住んでいらっしゃるのですか。」

魔王「ああ、そうだ。ジメジメしているが、ここなら人間達の手も届かない
  
   はずだ。」

幼女「それで、どこに家があるんですか?」

魔王「…あの洞穴だ。」

幼女「…え?」

魔王「まぁ、驚くのも無理はないな。色々理由があって、今はここに住んで

   いるんだ。」

幼女「…そう…なんですか。」

魔王「まぁ、最初は嫌かもしれないが、しばらくすれば慣れるはずだ。」

魔王「…私はこれでも、昔は大きな城に住んでいたのだがな。」

魔王「だが、今じゃこのありさまだ。命があるだけでも感謝しないとな。」

少女「そ、そんなところに住んでいたんですか。」

幼女「…苦労されているんですね。」

   ー洞窟ー

魔王「とりあえず、生活に必要最低限の物はそろっているはずだ。」

幼女「なかは結構広いんですね。それに暖かい。」

魔王「…3人で生活するにはちょっと狭い気もするがな。」

魔王「まぁ、少しの間の我慢してくれ。」

幼女「わかりました。」

   ーその夜ー

少女「すぴー…すいー…」

魔王「…一人でこんなところに連れてこられて、寂しくは無いのか?」

幼女「…はい。…私の見えないところで、お父様はきっと頑張っていると

   思うんです。」

幼女「だから、私も頑張らなくちゃいけないんです。」

魔王「立派だな。私とは大違いだ。」

魔王「私が君くらいの時は、いつも親に迷惑ばかりかけていたよ。」

魔王「君のような子供を持てて、あの兵士長も幸せ者だな。」


   ー翌日ー

魔王「…この洞窟もだいぶ手狭になってしまったな。」

少女「私はこのくらいでも十分ですよ。」

幼女「私もです。」

魔王「そうか?…荷物おく場所とかほとんどないぞ。」

魔王「これから冬になるし、食料買いだめしなきゃいけないから、

   ますます狭くなるぞ?」

幼女「確かにそうですね…」

少女「何か広くする方法はあるんですか?」

魔王「魔法で部屋を広くしようかと思っているんだが。」

少女「…崩れたりしませんよね?」

魔王「慎重にやれば大丈夫だと思うぞ。」

少女「本当に大丈夫なんでしょうね?」

魔王「なに、少し深く掘るだけだ。別に心配はいらないさ。」

少女「…わかりました。それじゃ、始めましょうか。」

1です。猿さんが出たので、アイパッドから書いてます。
そのせいで、上げる速度がかなり落ちますが許してください。

ー数時間後ー

幼女「だいぶ広くなりましたね。

魔王「そうだな。…それにしても、結構疲れるな、これ。」

少女「でも、かなりいい感じになりましたね。」

魔王「とりあえず、今日はこれ位にしておこう。」

少女「まさか明日もやるんですか?」

魔王「当然だ。」

申し訳ないがめしおちしますね。
帰ってくまでに、猿さんが消えていてくれると
嬉しいのだが。

テスト

おお、さるさん解除されたみたいだ。
皿洗いしてくるのでもう少し待っててね。

   ー数週間後ー

魔王「だいぶ広くなったな。これで、もう十分だろう。」

少女「そうですね。風呂場もかなり広くなったし、生活感のある

   部屋、って感じですね。」

幼女「これなら問題なく冬を越せそうですね。」

魔王「そうだな。それじゃ今日は疲れたし早めに寝るとしよう。」

魔王「明日は久しぶりに、買い物にでもいかないか?」

少女「ええ、いきたいです。」

幼女「私も買い物にいきたいです。」

   ー翌朝ー

魔王「…朝食もとったし、近くの街に買い物に行くとしよう。」

少女「そうですね。それで、今日はどこに行くんですか?」

魔王「ここから最も近い、岩の街と言うところだ。」

幼女「岩の街…聞いてことのある名前ですね。」

魔王「この近くでは、火の国の次に栄えている街だからな。」

魔王「名前くらい知っていてもおかしくは無いだろう。」

魔王「それじゃ、行くとしよう。」

 魔王は瞬間移動魔法を唱えた。

   ー岩の街ー

魔王「ついたぞ。ここが岩の街だ。」

少女「人がいっぱいいますね。迷子になっちゃいそうです。」

幼女「そうですね。火の国程ではありませんが、店もたくさんありますね。」

魔王「そうだな。…何から買いにいこうか?」

少女「私は新しい服が欲しいです。」

幼女「私も服屋が見にいきたいです。」

   ー服屋ー

服屋の店主「いらっしゃい!なんでも買って行っておくれよ!」

魔王「何か欲しい服はあったか?」

少女「そうですね…このカーディガンを買ってもらってもいいですか?」

魔王「ああ、その他にほしいものは無いのか?」

少女「ええ。ありがとう。」

幼女「私はこのセーターが欲しいです。」

魔王「わかった。…この服とこの服、もらっていいか?」

服屋の店主「まいどあり!」

服屋の店主「なかなか可愛い子連れてるじゃないか。」

服屋の店主「きっと二人とも、将来はべっぴんさんになるに違いないぜ。」

服屋の店主「絶対取り逃すなよ。」

魔王「そういう関係じゃないからな。」

服屋の店主「全く…これだから最近の若者ってのは意気地がねえなぁ…」

服屋の店主「ガキだろうが、大人だろうが構わず食っちまうような漢になれよ。」

魔王「犯罪を助長するような事を平気で言うなよ。」

服屋の店主「まぁ何にしても将来が楽しみな事には違いないな。」

魔王「そうだな。その意見には同意しよう。」

服屋の店主「にしても…火の国と木の国がついに戦争を始めたらしいな。」

服屋の店主「ったく、戦争なんてなんでやるんだろうねェ…」

魔王「その話は本当なのか?」

服屋の店主「ん?知らなかったのか?つい1週間ぐらい前に始まったって

      話だぜ。」

魔王「そうか…もう始まっていたのか。」

魔王「それで、どっちが勝っているんだ?」

服屋の店主「さぁな…まだ始まって1週間だから何とも言えねぇが、

      俺の予想では木の国が勝つと思うぜ。」

魔王「なぜ木の国が勝つと思うんだ?」

服屋の店主「噂だが、木の国は大砲とか言う新しい武器を持っている

      らしいからな。」

服屋の店主「どれほどのもんか見当もつかんが、やっぱり新しい方が勝つだろう。」

魔王「なるほどな…教えてくれてありがとう。」

服屋の店主「礼はいいから、そのお嬢ちゃんをどっちか一人でいいから
    
      くれないか?」

魔王「そう言うことは本人に聞くんだな。それじゃ。」

服屋の店主「おう。またな!」

風呂入って来ますね。何度も中断して本当に申し訳ない。

保守ありがとうございます。続き書きますね

魔王「買ってきたぞ。」

少女「ありがとうございます。早速着てみてもいいですか?」

魔王「ああ。もうその服は君の物なんだ。好きにしていいぞ。」

幼女「私も着てみますね。少し待っててください。」

少女&幼女「どうですか…?」

魔王「二人ともよく似合っているよ。服選びのセンスがあるね。」

少女「本当ですか!ありがとう。」

幼女「そういってもらえると嬉しいです。」

魔王「さて、次はどこにいこうか。」

   ー昼ー

魔王「これで、大体必要な物は揃ったかな。」

幼女「そうですね。服や食料、本も買いましたし、もうこれ以上買う物は

   なさそうですね。」

少女「それじゃお昼ご飯にしませんか?ちょうどお腹も減ってきた事ですし。」

魔王「そうだな。ここで何か買って食べるとしよう。」

魔王「なんでも好きな物食べていいぞ。」

少女「わかりました。何にしましょうか?」

幼女「ご馳走様でした。」

少女「ご馳走様。とっても美味しかったね。」

魔王「ああ、そうだな。なかなか美味しかったな。」

幼女「それでは、食事もとった事ですし、家に戻りましょうか。」

少女「そうだね。そろそろ帰ろうか!」

魔王「その前に、少し大事な話があるんだが。」

少女「大事な話…?」

幼女「それは一体何なんですか?」

魔王「…どうやら一週間程前から、火の国とその隣国である木の国

   との間で戦争が起こっているらしい。」

幼女「えっ…?」

少女「せん…そう…?」

魔王「そうだ。戦争だ。」

少女「それは…本当なんですか?」

幼女「…お父様…お父様!」

魔王「落ち着け。これは本当の事だ。」

魔王「火の国の兵士長も近い内に戦争があると言っていた。」

幼女「…お父様…無事だといいのですが…」

少女「…無事だよ。きっと貴方のお父さんは無事だわ…!」

幼女「…励ましてくれてありがとう…」

魔王「戦況についてはまだ良くわからないが、何かわかったら、君たちにも

   伝えるから。」

少女「わかりました。」

魔王「それじゃそろそろ家に帰るとしよう。」

 魔王は瞬間移動魔法を唱えた。

あれ?上がった。どうなっているんだ?

猿は随分前に廃止になってんぞ

   ー数ヶ月後ー

魔王「…ここには本当に誰も来ないな。」

少女「そうですね。…まぁこんな一年中霧の出ている森に入って来るような

   物好きはそうはいないでしょう。」

魔王「そのようだな。まぁ…人が来なくていいからここを選んだの
 
   だがな。」

幼女「そういえば、火の国と木の国の戦争はどうなったんでしょうか?」

>>250 え?本当ですか?先程から何度も出て、凄く鬱陶しいのですが。
    なんなんですかね?あれは。

某所から借りてきた

ばいさるは下の二つの条件が両方とも揃うと発生する
・毎時00分から10レス以上の書き込み
・毎時00分からのレスだけを見た時に、50%以上が同一IPである

回避するには
・時間経過(効果―小。大体10分で基準値を下回る)
・他人の支援(効果―中。これの基準は不明)
・投下者が他スレに書き込む(効果―大。投稿40秒ルールには目をつむるべし)

魔王「…それはちょっと私にもわからないな。」

魔王「また岩の街にでも行けばわかると思うが。ここのところ

   出かけてないしな。」

少女「よければ、明日あたりに久しぶりに街に出かけませんか?」

少女「食料もだいぶ減ってきてしまいましたし…」

魔王「そうだな。情報収集も兼ねて、明日岩の街に行くとしよう。」


支援

>>254 ありがとう。参考にさせてもらいます。

ばいさるなんで復活したの?

   ー岩の街ー

魔王「…相変わらずの賑わいっぷりだが…」

魔王「なにか雰囲気が違うな…なにかあったのか…?」

少女「…あれ…」

 少女が指差した先には、15歳位の男女が鉄の鎖で繋がれていた。

幼女「…なんなんですか…あれは…」

魔王「奴隷…か。」

魔王「…あんまり見ない方がいいぞ。手っ取り早く用事を済ませて帰るとしよう。」

少女「…わかった。」

幼女「…痛そう…なんでこんな事に…」

魔王「とりあえず、あの服屋に行ってみよう。」

魔王「あの店主なら、何か知っているかもしれない。」

幼女「そうですね…」

      キ        //   /::::://O/,|      /
      ュ     / |''''   |::::://O//|     /
      .ッ       \ |‐┐ |::://O/ ノ   ヾ、/
       :       |__」 |/ヾ. /    /
         ヽ /\  ヽ___ノ / . へ、,/
        /  ×    /  { く  /
        く  /_ \   !、.ノ `ー''"
  /\        ''"  //
 | \/、/           ゙′
 |\ /|\ ̄

   \|

   ー服屋ー

服屋の店主「いらっしゃいませー…ってあんたは!」

魔王「久しぶりだな。元気にしてたか?」

服屋の店主「おう。俺はいつでも元気だぜ。それで、今日は何の用だ?」

魔王「…この街で今起こっていることを教えてくれ。」

魔王「市場で売っていた子供は、奴隷だろ?」

服屋の店主「…そうだ。少し長くなるがいいか?」

魔王「ああ、詳しく教えてくれると助かる。」

服屋の店主「この前の火の国と木の国の戦争…結論から言うと木の国の圧勝だった。」

服屋の店主「木の国の新しい武器、大砲が予想以上に強力だったらしい。」

服屋の店主「大敗を喫した火の国は、木の国に吸収され、生き残ったガキたちは

      みんな奴隷にされたって訳だ。」

服屋の店主「それで、幸いにも戦争に巻き込まれなかった、この岩の街が

      物流の拠点となった、って事だ。」

服屋の店主「これが、今この街で起きている事だよ。」

魔王「…そうだったのか。」

服屋の店主「ったく…奴隷なんて人間のやる事じゃないぜ…」

服屋の店主「…ついこの前まで魔族とやりあってたっていうのに、今度は

      人間同士で殺し合いかァ?…面白くねぇ世の中だよなぁ、オイ!」

魔王「そうだな。確かに酷い世の中になったものだな。」

服屋の店主「奴隷は売る方もそうだが買う方も同罪だよな。…一握りでも
   
      人の心が残っているのなら、買えないと思うんだがな。」

服屋の店主「…魔族は残虐非道、俺もついこの前までそう思っていたのだが、
  
      こうしてみると、最も醜いのは人間なのかもしれねぇな…」

服屋の店主「ま、これが現状だ。…結局、どうあがいても世界が平和になる

      事なんかないのかね…?」

魔王「…さぁな。その答えはぜひとも私も知りたいな。」

服屋の店主「そうだな。…途中から愚痴になってすまなかった・

魔王「いや、情報をくれてありがとう。またくるよ。」

服屋の店主「おう!いつでも待ってるぜ!」

少女「どうでしたか?何かわかりましたか?」

魔王「ああ。大体の事はわかった。買い物を早めに済ませて、家に帰ると

   しよう。そこで、服屋の店主から聞いた事を話そう。」

幼女「…わかりました。それではまず、食料を買いに行きましょう。」

少女「そうですね。それじゃ市場に向かいましょうか。」

奴隷商人「さぁ、今日もとっても健康な男がなんと1万です!」

奴隷商人「たったの一万ですよ!?買わなきゃ後悔すること間違え無し!」

貴族「…では、その右から3番目の色黒の男をもらおうか。」

奴隷商人「まいどありッ!こいつは頭は馬鹿ですが、体力だけはあるので、働かせる

     のが一番ですよ!」

貴族「ああ、わかった。…さぁ来いッ!のろのろ歩くな、シャキッとしろ!」

今日の投下はこれで終わりますね。お付き合いありがとう御座いました。
明日もスレが残っていたら、続き書きますね。それでは。

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