見崎鳴「あなたに甘えたい。特別に許可してください」恒一「えっ」(154)

鳴「はいっ」スッ…

恒一「み、見崎…?」

恒一「いきなり両手を広げてどうしたの…?」

鳴「まずは、ぎゅっ、ってしてほしい」

鳴「ぎゅっ、ってして、それから私の頭を撫でてほしいの」

恒一「えっ…いや、その…」

鳴「本当はベタベタといちゃついたりするのは嫌い」

鳴「けれど今日は特別に許可します」

恒一「……」

鳴「…だから、早く甘えさせてください」

はよ

はよ

恒一「えっと……こ、こうでいいのかな?」ギュッ

鳴「んっ……」

恒一「……」ギュー

鳴「……」ギュー

恒一(見崎、いい匂いするなあ……)

鳴「……早く撫でて」

恒一「あ、ごめん忘れてた」ナデナデ

鳴「んっ……♪」

鳴「……♪」

恒一「……見崎の髪やわらかくて気持ちいいね」ナデナデ

鳴「そう?」

恒一「うん、ずっと触ってても飽きないや」ナデナデ

鳴「ふふ……ね、もっとぎゅーっとして?」

恒一「こう?」ギューッ

鳴「ん……榊原くんの匂い、なんだか落ち着く」スーハー

恒一「はは……に、匂い嗅がれるのはちょっと恥ずかしいかな」

鳴「……じゃあ、榊原くんも私の匂い嗅いでいいよ」

恒一「えっ」

くっそ……死ね……榊原死ね……俺と代われ……

ktkr

鳴「それでお相子でしょ?」

恒一「そ、そういうものなのかな?」

鳴「そういうものなの」

恒一「じゃあ……遠慮なく」クンクン

鳴「あっ……」

恒一「……」クンクン スーハースーハー

鳴「やっ……」

恒一(石鹸の甘い香り……何だか頭がボーッとしてきた)

鳴「ちょっ、ちょっと。榊原くんっ」ペシン

恒一「いてっ」

鳴「……嗅ぎ過ぎ」

恒一「ご、ごめん……ちょっと夢中になっちゃって」

鳴「まったくもう、今日は私が甘える日なのに……」

恒一「ごめんってば。なんでもするから許してよ」

鳴「……本当に? じゃあ次は――」

1.膝枕

2.添い寝

3.お姫様だっこ

>>30

3

鳴「お姫様だっこしてほしい」

恒一「お、お姫様だっこ?」

鳴「そう」

恒一「わかった……じゃあこっち来て?」

鳴「うん」

恒一「じゃあ行くよ……よいしょっと」

鳴「きゃっ!?」

恒一「おっとと……見崎、軽いなあ」

鳴「そ、そう? 重くない? 大丈夫?」

恒一「全然大丈夫だよ」

鳴「それならよかった……あ、あの」

恒一「ん? どうしたの?」

鳴「お、思ったよりも高くて、その……こ、怖いからしがみついてもいい?」

恒一「えっ!? し、しがみつくって……」

鳴「もう限界っ」ガバッ

恒一「うわっ!?」

鳴「……」ギュゥウウウ

恒一(うわ、うわ、首の後ろに手回されて……か、髪の毛が首筋に当たってくすぐったい)

恒一「み、見崎……もうちょっと力緩めてくれない?」

鳴「いや。こわい」ギュッ

恒一「そんなあ……」

~20分後~

恒一「やっと解放された……」

鳴「ごめんなさい……ちょっと取り乱して」

恒一「いやいいよ、大丈夫」

鳴「……お詫びに一つ、言うこと聞いてあげるわ」

恒一「え?」

鳴「本当は私が甘えたいんだけど……一回だけ、特別に許可します」

恒一「本当に? じゃあ――」

1.膝枕してもらう

2.あぐらの上に座ってもらう

3.耳をなめさせてもらう

>>48

1

興奮してきた

安価近すぎすまん

恒一「膝枕してくれる?」

鳴「膝枕?」

恒一「うん、ちょっと疲れたから横になりたいなって……」

鳴「わかったわ……よいしょ」ペタン

鳴「はい、どうぞ」ペチペチ

恒一「じゃあ失礼して……」ヨッコラショ

鳴「ん……」

恒一「ふう……」

鳴「どう? 私の膝枕」

恒一「……やわらかくて気持ちいいよ。何だか眠くなってきちゃった」

鳴「そう。じゃあ少し寝ててもいいよ? 授業終わったら起こすから」

恒一「ほんとに? じゃあお言葉に甘えて、少し寝させて貰うね」

鳴「うん、おやすみ」

恒一「おやすみ……」

鳴「……」

恒一「……」スー…スー…

鳴「……」ナデナデ

恒一「んん……」

鳴「ふふっ……」

風呂入りたいんですが

20分ぐらいで済ましてくる

着替えながら書く


~授業終了後~


恒一「ふぁあ……よく寝た」

鳴「おはよう、榊原くん」

恒一「うん、おはよう見崎」

鳴「お昼だね。また屋上で食べる?」

恒一「そうしよっか」



クラス一同(やっと行きやがった……)

~屋上~


恒一「見崎、またサンドイッチと紅茶?」

鳴「うん」

恒一「たまには別のものも食べないの?」

鳴「これが一番好きだから」

恒一「でももっと栄養がいいもの食べたほうがいいよ?」

鳴「……それじゃあ、榊原くんのお弁当分けてくれる?」

恒一「僕の? 別にいいよ」

鳴「じゃあ、あーん」

恒一「え?」

鳴「あーん」

恒一(も、もしかして甘える云々っていうやつまだ続いてたのか?)

鳴「……早く」

恒一「わ、わかったよ……あ、あーん」

鳴「あーん……んっ」

鳴「……」モグモグ

恒一「どう?」

鳴「……うん、美味しい」

恒一「そ、よかった」

鳴「じゃあ次は私の番ね」

恒一「え?」


鳴「私もあーんってしてあげる」

恒一「でも見崎、サンドイッチしかないじゃないか」

鳴「……実は、お菓子持ってきたの」

恒一「お菓子?」

鳴「そう。これ」

恒一「え……こ、これは……」

鳴「ポッキー」

鳴「これを一本咥えて……」パクリ

鳴「んい、んーん」(訳:はい、あーん)

恒一「いやいやいやちょっと待って」

恒一(これって……か、完全にポッキーゲームじゃ……)

鳴「んん」(訳:早く)

恒一「いやいや、これは流石に」

鳴「ん」

恒一「……」

鳴「……」

恒一「……あ、あーん」

恒一「……」パクリ

鳴「ん……」

恒一「……」ポリポリ

鳴「……」

恒一「……」ピタッ

鳴「っ……」

恒一「……」

鳴「…………?」

恒一「」ポリポリポリポリ

鳴「っ!!」ビクッ

恒一(ちょっと面白いかも)

恒一「よいしょ……」パキン

鳴「あ……」

恒一「美味しかったよ、ありがと」

鳴「……」ムスッ

恒一「……あれ? どうしたの見崎?」

鳴「……なんでもない」プイッ

恒一「え? あれ……僕なにかした?」

鳴「……なんでもないって言ってるでしょ」ムスー

恒一「ええぇ……」

キーンコーンカーンコーン

恒一「そろそろ昼休み終わりか……あ、でも次体育か」

鳴「うん……またここでサボる?」

恒一「そうだね、またここで暇つぶししてようか」

鳴「じゃあ、さっきの続きしよ?」

恒一「続き? 甘えるやつの?」

鳴「うん。次は>>95して?」

1.膝枕

2.添い寝

3.あぐらの上に座る

さん

鳴「榊原くん、あぐらかいてくれる?」

恒一「こう?」ヨイショ

鳴「うん。じゃあちょっとごめんね」

恒一「えっ……うわっと」

鳴「よいしょ」チョコン

恒一「見崎、こ、これって……」

鳴「榊原くん、腕私の前に回して?」

恒一「えっと、こう?」

鳴「うん。そのままぎゅー、ってして?」

恒一「ぎゅ、ぎゅー……」

鳴「ふふっ……♪」

恒一(み、見崎の髪が目の前にあって……石鹸の香りが……)

鳴「ね、榊原くん。もっと強く抱きしめて?」

恒一「う、うん」ギュー

鳴「んっ……榊原くんの腕の中、暖かい」

恒一「っ!!(や、やばい……顔が熱い……)」

鳴「とても落ち着く……」

恒一(僕は全く落ち着けません)

鳴「……」

恒一(やばいやばいやばいやばいってこれ)ドキドキ

鳴「……榊原くん、今ドキドキしてるでしょ?」

恒一「ひゃいっ!?」

鳴「心臓ドキドキ言ってるの、はっきり聴こえるもの」

恒一「う……ま、マジですか……」

鳴「……榊原くん、ちょっと腕緩めて?」

恒一「え? う、うん」

鳴「よいしょ」クルリ

恒一「うわぁっ!?」

鳴「これで顔が見えるね」

恒一「ちょっ、見崎、近い近い!」

鳴「やっぱり、こんなに顔が赤くなってる」サスサス

恒一「ほ、ほっぺ撫でないで!」

鳴「んっ」ダキッ

恒一「いいっ!?」

鳴「榊原くん、思ったより胸板厚いんだね」スリスリ

恒一「ほ、頬ずりやめて……」

鳴「ふふ、心臓の音がバクバク言ってるの直接聴こえるよ?」

恒一「うう……」カァアア

鳴「……ほら、ちゃんと抱きしめて」

恒一「は、はい……」

恒一「……」ギュー

鳴「……ん」ギュー

恒一「……(い、いつまで抱きしめてればいいんだろう)」

鳴「……」

恒一「……みっ、み、見崎?」

鳴「……」

恒一「…………見崎?」

鳴「……」クー…クー…

恒一「……寝ちゃ……った?」

恒一「……なんだろうこの拍子抜け感は」

鳴「……」スヤスヤ

恒一「……」

鳴「……ん……榊原くん」

恒一「ん?」

鳴「……榊原くん……好き……」

恒一「っ……! 見崎……」

鳴「榊原くん……」

恒一「…………だ、誰も見てないよな?」キョロキョロ

鳴「……」スー…スー…

恒一「顔を少し持ち上げて、っと…………」

鳴「んん……」ムニャムニャ

恒一「……僕も好きだよ、見崎」チュ

自分で書いててなんだけど榊原が憎い

~放課後~

鳴「……ふぁ?」

恒一「あ、起きた? 見崎」

鳴「あれ……榊原くん? なんで私……」

恒一「見崎が抱き着いたまま寝ちゃったから……」

鳴「えっ……っ! ご、ごめんなさい」パッ

恒一「ううん、大丈夫だよ」

鳴「ご、ごめんなさい……私からお願いしたのに勝手に寝ちゃって」

恒一「大丈夫だって……貴重な見崎の寝顔が見れたから、むしろ得したよ」

鳴「っ! ……も、もうっ」ペシン

恒一「あいた」

鳴「あんまり恥ずかしいこと言ったら、だめ」

恒一「……(見崎も余り人のこと言えないような)」

鳴「わかったら返事」

恒一「は、はい!」

恒一「もうすっかり夕方になっちゃったね」

鳴「そうね……」

恒一「……そろそろ帰ろっか?」

鳴「……うん(もうちょっとだけ、甘えていたかったなあ……)」

恒一「……ねえ、見崎」

鳴「? なあに?」

恒一「えっとさ……今日のお返しってわけでもないんだけど」

鳴「?」

恒一「あ、明日は……僕が甘えてもいいかな?」

鳴「えっ……」

恒一「今度は僕が甘えさせてください、ってことで」

鳴「……」

恒一「や、やっぱりダメ?」

鳴「……本当はベタベタといちゃついたりするのは嫌い」

鳴「けれど……榊原くんになら、特別に許可します」

恒一「え……そ、それじゃ」

鳴「うん……また明日、ね?」ニコッ




終わり

もう無理

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