P「ご機嫌斜めな小鳥のあやし方」 (83)




P「…………」カタカタカタカタ



小鳥「…………」カタカタカタカタ



律子「…………」カタカタカタカタ







P「………音無さん」

小鳥「………はい」

P「……進み具合どうです?」

小鳥「……ぼちぼちですよー」

P「そうですか……」

小鳥「…………」

P「…………」



律子「…………」








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P「…………」カタカタカタカタ



小鳥「…………」カタカタカタカタ



律子「…………」カタカタカタカタ







律子「……んんっ、プロデューサー。ちょっと」

P「?」

律子「明日のスケジュールに関してなんですが」

P「どうした?」

律子「社長と一緒に確認したい所があるので……」ちらっ

P「……分かった。……音無さん」

小鳥「なんですか」

P「ちょっと席空けますけど……」

小鳥「どうぞ。あたしの事など気にせずに」

P「…………」

律子「……プロデューサー殿」

P「あ、あぁ……行くか」

バタン






小鳥「…………」



小鳥「………ばか」ぐすっ









@社長室


高木「ふっふふっふふ~ん♪」

高木「ガッとやってチュッと吸ってはぁぁぁぁぁぁ」



P・律子「「失礼します」」ガチャッ



高木「ぁぁぁん………ん?」



律子「…………」

P「…………」



高木「……まぁ、入りたまえ」


バタン


律子「突然申し訳ありません。社長」

高木「いや、気にしないでいい律子君。それより、どうかしたのかね?」

律子「えぇ、ちょっと……」ちらっ




P「…………」ずーん




高木「……取り敢えず、訳を聞こうか」




P「…………」ずーん



律子「よく分からないんですが………プロデューサーと小鳥さん、喧嘩でもしたらしくて……」

高木「らしい?」

律子「実を言うと、まだ私も詳しい事は……」

高木「なに、そうなのかい?」

律子「はい。明らかに、プロデューサーと小鳥さんの様子がおかしかったので」

律子「一先ず二人を引き離して、プロデューサー殿から話を聞こうかと」



P「はぁ……つくづく申し訳ない……」ぞーん



高木「して、音無君は?」

律子「一人で仕事続けてます」



P「あぁ……音無さん……ごめんなさい」どよーん




高木「……なるほど、事態は理解した」





律子「今朝は、二人ともいつも通りだったので、尚更気になって」



P「ぴよ……」ぞほーん



律子「このままじゃ、業務にも支障をきたすだろうと――それで、連れ出してきました」

高木「ふむ……」

律子「どうしましょう?」

高木「…………」



P「ほぅ……」どぞーん




高木「よし分かった!僭越ながら、この高木順二郎。問題解決に協力しようじゃないか!」




律子「え?」

P「え?………そ、そんな!たださえご迷惑を……」

高木「水臭い事を言うな、我々は同じ職場の仲間だろう?」

P「社長……」

律子「そうですね……それに、おかしな空気のまま仕事させられるの、私だって嫌ですから」

P「律子……そうか、ごめん」

律子「謝罪は後です。それより」

高木「うむ。音無君と何があったのか……話してごらん」

P「は、はい」





P「実はですね……今日……」




こんな感じでP×小鳥ssを。

すでに二人は付き合ってる前提のお話です。



――朝


P「おはようございまーす」

小鳥「あ、おはようございます!プロデューサーさん!」

P「相変わらず早いですね、音無さん」

小鳥「いつも通り、です♪」

P「毎日朝早くから……ありがとうございます」にっこり

小鳥「そんな///……プロデューサーさんこそ、今日はこんなに早くどうしたんですか?」

P「俺ですか?俺は、その………」

小鳥「?」

P「……最近、ちょっと忙しかったじゃないですか。全然事務所にも来れなかったし」

小鳥「ちょっとどころじゃなく忙しかったと思いますよ。無理しないで下さいね?」

P「はい……まぁ、それでですね……」

P「音無さんとも会えなかったですから………」

小鳥「え…?」



P「音無さんと二人きりの時間が欲しいなぁ…と思いまして……///」



小鳥「…………」

小鳥「っ/////」ぼんっ








小鳥「ふ、ふた……あの……」

P「っ……////」

小鳥「うぅ……////」

P「………////」

小鳥「………////」

P「……こ、こんなの迷惑でしたよね!す、すみません調子のっt」

ぎゅっ

小鳥「…………////」

P「お、音無さん……?」

小鳥「………嬉しいです」

P「え?」

小鳥「あたしも……おんなじこと、思ってましたから……///」

P「音無さん……」

ぎゅっ







高木「話を聞くに、いい雰囲気じゃないか」

律子「今日早かったの、そんな理由だったんですか……爆発しろ」

P「律子!?」

高木「まぁまぁ……それで?」

P「はい……問題はその後だったんです」








小鳥「さっ!仕事しましょ仕事////」

P「そ、そうですね////」



小鳥「~~~♪」カタカタカタカタ

P「…………」カタカタカタカタ



P「あの、音無さん」カタカタ

小鳥「なんですか?」カタカタ

P「今夜って、何か予定あったりしますか?」カタカタ

小鳥「いいえーありませんよ」カタカタ

P「でしたら、一緒に食事なんてどうです?」カタカタ

小鳥「はい、良いですよ」カタカタ



P「…………」カタカタ

小鳥「…………」カタカタ




小鳥「えぇ!?」

P「うわっ!?」







P「ど、どうしたんですか?」

小鳥「いや、だってお食事って……」

P「やっぱり、ダメでしたか?」

小鳥「そうじゃなくて!きゅ、急に言われたらびっくりするじゃないですか!」

P「すみません……でも、行きたかったんです。音無さんと」

小鳥「う………」


小鳥「……プロデューサーさんはずるいです……」

P「ず、ずるいですか?」

小鳥「楽しみにしてますね」にっこり

P「っ!は、はい!」

小鳥「ふふっ///」










高木・律子「「ほぉ~~~~ん?」」によによ

P「うぐっ……///」

律子「ささっ、良いですから続き続き」わくわく

高木「そのあとに事件が起きるわけだね?」わくわく

P「アンタら……」






prrrrrrr

小鳥「はい、765プロダクションです」


P「よし、こんなもんか」

P「……美希のやつ、遅いな……」


小鳥「えぇ、少々お待ち下さい……プロデューサーさん」

P「はい?」

小鳥「先月、美希ちゃんのグラビアで―――」

P「あぁ、○○さんですね。代わります」



P「電話代わりました……はい、そうですPです……お久しぶりです」



小鳥「さて、と……続きをやらなくっt」



ガチャッ


美希「おっはようございまーす」



小鳥「あら、美希ちゃん。おはよう♪」こそこそ

美希「あ、小t……ハニー電話中?」こそこそ

小鳥「えぇ、だから静かにね」こそこそ

美希「ガッテン承知なの!」こそこそ






P「え、本当ですか!!」

小鳥・美希「「!!」」

P「はい、喜んでお受けします!……はいっ……」



小鳥「何かお仕事決まったのかしら……」

P「さすがハニーなの!」



P「そうですね是非…………え、今夜ですか?」



小鳥「……今夜?」ぴくっ

美希「どうしたの小鳥?」

小鳥「何でもないわ………仕事じゃ、仕方ないかぁ……」

美希「??」



P「えぇ…予定ですか?大丈夫です!大した用事は入ってないですから!」



小鳥「大した……」ぴしっ

美希「ハニーすごく嬉しそうなの」

小鳥「…………」ぴしっ

美希「……小鳥?」






P「はい、それではまた……失礼します」

P「よしっ!」


美希「ハーーニーー!!!」ばっ

P「うおっ、美希!?」

美希「えっへへービックリした?」

P「あぁ、したよ。いつの間に来てたんだ?」

美希「ハニーがお電話中に来たの。ねぇねぇそれより!何のお電話だったの?」

P「え、あ…そうだ喜べ美希!美希に新しい仕事が決まったぞ!」

美希「ホント!?」

P「本当だ!この前、一緒に仕事した――――」

美希「あ!あの――――」




小鳥「…………」ゆら~

P「っっ!」ぞくぞくぞくっ




小鳥「お仕事決まったみたいですね……おめでとうございます」

P「え、えぇ……」

小鳥「それで、今夜は先方さんとお食事ですか」

P「はい、今夜……………あ」

小鳥「良かったですね、『大した用事』も無いことですし」

P「あ、あのそれは……」

小鳥「そろそろ美希ちゃんを送ってく時間じゃないですかー?」

P「え?そ、そうだ…美希っ」

美希「ミキはいつでも準備オッケーなの!」ぎゅっ

P「お、おい美希やめろっ」

小鳥「っ」







P「ったく………あの、音無さ」

小鳥「あたし仕事に戻ります」

P「…………」

美希「ほら、ハニー!早く行こっ」

P「ちょ、ちょっと美希」

小鳥「…………」つーん

美希「ハニーてばぁ」



P「………トホホ」











高木・律子「「あ~………」」

律子「やっちゃいましたね……」

高木「それはいかんよキミぃ……」

P「うぅぅ……分かってはいるんですけど……」

P「仕事関係ですから……仕方ないじゃないですか」

高木「うーん……」

律子「はぁ………プロデューサー。何で小鳥さんがあんなに不機嫌になってるか、分かってますか?」

P「だから、仕事で約束が潰れたから……」

律子「それは当たり前です。それもですけど、問題は――」




“P「えぇ…予定ですか?大丈夫です!大した用事は入ってないですから!」”




律子「――これです」

P「これが……?」






律子「良いですか?そんな風に言ったら」



小鳥『あたしとの約束はどうでもいい事だったんですね……』

小鳥『くすん……』ぴよぉ……



律子「普通、こう思ってもおかしくないです」

P「俺……あの時、咄嗟に……」

律子「ましてや、自分よりずっと若い子とイチャイチャしながら……」

P「そんな!イチャついてなんか――」

律子「説得力ないですよ」

P「うぐっ」

律子「とにかく、小鳥さんを怒らせてしまった事に変わりないんですから。どうにかしないと」

P「そうだよなぁ……」





高木「ふむ」


>>20
> P「さすがハニーなの!」

自演ワロタ




高木「ところでキミ、先方との食事の件は今日じゃなかったかい?」

律子「そういえば。どうしてここにいるんです?」

P「どうしてって………向こうの都合で、少し早い時間になったんですよ。だから6時半頃には終わって、事務所の方に向かってました」

高木「それで、帰ってきてからこの状態と……そういう事だね?」

P「はい……」


高木「だったら話は簡単じゃないか」


P・律子「「え?」」

高木「幸い、時間はまだ9時を少し回った位のものだ。大丈夫だろう」

律子「社長、まさか――」




高木「今からでも遅くない。音無君を誘って、食事に行けばいい!」ばぼーん




律子「やっぱり」



>>24 確かに何て茶番だww

P→美希です




P「い、今からですか?でもまだ仕事も――」

高木「それは、どうしても今日中に済ませなければいけない案件かな?」

P「そういう訳では……ありませんが」

高木「別にキミが今日遅くまで残る必要はないだろう」

律子「どうしてもって言うなら、代わりに私がやっといてあげても良いですし?貸一つですね」

P「り、律子まで……」




高木「いいかい?……この世の中は常に物事を取捨選択しなければならない」

高木「何を優先して、何を切り捨てなければならないのか」

高木「仕事も勿論大切だ。だが今、優先すべきは仕事ではなく―――」

高木「――キミの可愛い恋人だ。違うかね?」


P「しゃちょう……」ぶわっ






律子(さすが、やりますね社長)

高木(彼が雰囲気に飲まれやすいタイプで助かったよ)










P「俺、もう一度……音無さん誘ってみます」

P「嫌だって言われるかもしれませんけど、駄目で元々です!」



高木「イイぞ!その意気だ!」

P「それで……律子には本当に悪いんだけど……」

律子「やっとくのは、この書類のチェックだけですか?」

P「律子……」じーん

律子「さっきも言いましたけど、貸一つですよ」

P「ありがとう律子!」がしっ

律子「へぁ!?」



P「このお礼は、貸一つなんて言わずいくらでもする!本当にありがとうな!」きりっ



律子「わ、分かりました!分かりましたから手を……///」

P「あ、ご、ごめん!」

律子「もう……さっきまであんなに落ち込んでたのに、テンションについてけませんよ……///」






高木(彼も中々、罪作りな男だねぇ)によによ










@小鳥



小鳥「…………」カタカタカタカタ



小鳥「………遅いなぁ、二人とも」

小鳥「社長室に入ってから、もう30分くらい………まさかっ!」もわもわもわ~ん




――――――――――


P『律子っ!』

バタンッ

律子『だ、ダメですよプロデューサー!何考えてるんですか!』

P『何って……律子とナニする事しか考えてないよ』がばっ

律子『ぁんっ、本当にダメです、こんな……///』

P『いいだろ律子……律子も俺の事だけ考えてくれ……んっ』

律子『ぷ、ぷろりゅーさー……んっ』


いや~ん


――――――――――




小鳥「そ、そんなイヤラシイ!」ピヨー!

小鳥「神聖なる職場でなんてこと!」ピヨーー!

小鳥「…………」






小鳥「…………」




“P『音無さんと二人きりの時間が欲しいなぁ…と思いまして……///』”




小鳥「はぁ……本当に嬉しかったな」

小鳥(照れてるプロデューサーさんもカッコよかったし……///)




“P『すみません……でも、行きたかったんです。音無さんと』”




小鳥「あたしだって、そうですよ」

小鳥(プロデューサーさんとお食事なんて久しぶり……)


小鳥「…………」




“P『えぇ…予定ですか?大丈夫です!大した用事は入ってないですから!』”




小鳥「分かってるくせに……プロデューサーさん、わざと言ったんじゃないって」

小鳥(分かってるくせに、めちゃくちゃ気にして、不貞腐れて……)

小鳥「あーあ」

ぽてん

小鳥「………あたしって嫌な女だなぁ」

小鳥「………だからこの年になるまで恋人も出来なかったんだわ。きっとそう」

小鳥「…………」






小鳥「……ぐすっ……Pさぁん……」









P「じゃ、じゃあ、行きますよ!」

律子「はい」

高木「幸運を祈るよ」



P(今回の事は、俺の方に非がある)

P(何とかして小鳥さんに―――)ぐっ



律子「……本当に大丈夫ですかね?」

高木「案ずるより生むが易し、だよ」





ガチャッ


小鳥「ふぇ?」


つかつかつか


P「音無さん!」

小鳥「っ………なんですか」

がしっ

小鳥「ぴよっ!?」

P「……音無さん。俺と……俺と」



P「食事行きませんか」ぼーん



小鳥「い、行きませんかって……だって、プロデューサーさん予定が……」

P「…………」じ~

小鳥「…………っ」


小鳥「…………い、嫌、です」


P「ぐっはぁ!」







律子「もうちょっと良い誘い方あったでしょうに……」

高木「はは……しかし、これはどうしたもんかねぇ」






P「くっ………」

小鳥「…………」

小鳥(な、何断ってるのあたし!?)

P「ダメかぁ……」

小鳥(せっかく、またPさんが誘ってくれたのに……)

P「だが……しかし……」

小鳥(……なんでこうも意地っ張りなのかしら……うぅ)

P「えぇい!ままよ!」

小鳥「っ!?」ぴよっ!?



P「音無さん!どうしてもダメですか?もう一度……俺にチャンスを下さい!」




小鳥「…………」





P「俺の心無い一言で、音無さんの事を傷つけてしまいました……本当にごめんなさい」

P「でも朝に、あなたに言った事は本当だから。だから!」

P「謝罪の意味も込めて……もう一度、俺の誘いに乗ってくれませんか?」

P「お願いします!」ばっ



小鳥「…………」

P「…………」

小鳥「………ですよ」

P「え……?」



小鳥「いい、ですよって、言いました……///」

小鳥(あんなに真剣に言われたら……断れるわけないじゃないですかぁ///)



P「ほ、本当ですか!?」

小鳥「こんな事、嘘で言ったりしませんよ!」

P「いぃやったっぁ!」ぎゃるーん

小鳥「ちょ、ちょっとプロデューサーさん!声が大きいです!」

小鳥(こんなに喜ばれると……こっちが恥ずかしい////)














高木「よくやった!」

律子「……ふふっ」

高木「?どうしたかね?」

律子「いえ、何でも」

律子(良かったですね。プロデューサー殿!)










P「時間も時間ですし、早速行きましょう!」

小鳥「待って下さい!あたし、まだ仕事が――」

P「明日に回しましょう、俺も手伝いますから!」

小鳥「そんなっ、悪いですよ!」



P「音無さん!」

小鳥「ひゃいっ!」



P「仕事も大事ですけど、俺は今何よりもあなたを――小鳥さんを大事にしたい」

小鳥「えぇ!?」ぴよぉぉ!?



小鳥(今、あたしのこと名前で……)

P「小鳥さん」

小鳥「……わ、分かりました」

小鳥「よろしくお願いします///」

P「はいっ!」ぎゅっ

小鳥(////////)






バタンッ


律子「………行きましたか」

高木「決まってからは早かったね。さすが敏腕プロデューサーだ!」

律子「あれでもう少し、女性関係に鋭ければ良いんですけど」

高木「まぁまぁ、そう言ってやらんでくれ」

律子「はいはい………さてと」


カチャッ

律子「さっさと仕事終わらせて、私も帰ろうっと」


カチャッ

高木「ふっふふ~ん♪」



律子「………社長、何してるんです?」

高木「何って、仕事だよ?」

律子「いや、それは見て分かりますけど……」

高木「一人でやるより、二人でやった方が早く終わるだろう?……パソコンで事務仕事なんて久しぶりだ」わくわく

律子「……ありがとうございます」

高木「なんのことかなー」

律子「ふふっ」



高木「あ~いむれでぃ……………あ」カタカタカ、

律子「あ?」カタカタカタカタ

高木「いやいや何でもない!何でもない!」

律子「パソコン壊したとかやめて下さいよ?」

高木「もちろんだよ!」






パソ画面――――


『いいだろ律子……律子も俺の事だけ考えてくれ……んっ』

『ぷ、ぷろりゅーさー……んっ』






高木「…………」

高木(ちゃんと仕事してくれ……音無君……)






@居酒屋




P「…………」

小鳥「…………」




P「……すみません。予約とかしてなかったんで……あの」

小鳥「いえ……」

小鳥(まぁ、こんな所だろうと思ってましたけど……)

P「その代わり今日は、全部俺がおごりますから!遠慮しないで頼んじゃってください!」



小鳥「…………」

P「っ……」うるうる



小鳥「……分かりました。でも、プロデューサーさんも一緒に……ね?」

P「はい……ありがとうございます!」

小鳥「いえいえ。だってプロデューサーさんのおごりですもんね」

P「そうですよ、じゃんじゃんいっちゃってください!」

小鳥「ふふっ♪」



小鳥(お酒が入れば、少しは素直になれるかな)





P・小鳥「「かんぱーい!」」



P「……っはぁ!旨い!」

小鳥「んくっ、んくっ………ごくっ……」

P「そ、そんな急ピッチで飲んで大丈夫ですか?」

小鳥「…ぷはぁっ!大丈夫です!」

小鳥「今日はもう飲み明かしますからね。ほら、プロデューサーさんも!」

P「うおっ、分かりました!飲みます、飲みますから!」

小鳥「ふぃぃ~……」ぐびぐび




P(やっぱり、今日の事まだ怒ってるみたいだなぁ……)

P「よ、よし。俺も――」





三十分後



小鳥「……ひっく」ぴよ~ん

P「あの、小鳥さん……」

小鳥「なんれすかぁ!?」

P「いえ……さすがにちょっと飲み過ぎでは……?」

小鳥「いいんれす!今日はPさんと一緒に朝まで飲み明かすんれす!」ぐびっ

P「あぁ、また……」

小鳥「まだなにかぁ?」

P「めっそうもございません」

小鳥「うぃ~……ひっく」

P(典型的な酔っぱらいになってるな……)







小鳥「はぁ……ひっく」

P「大丈夫です、か……これ、水です」

小鳥「ありがとうござい、ます」

小鳥「…………」



小鳥(はぁ……何やってるんだろうあたし)



P「短時間で随分…ひっく…飲みましたね」

小鳥(お酒飲めば少しは素直にって……)

小鳥(ただ一人でヤケ酒呷ってるだけじゃない……)

P「こんなに飲んだの、久しぶりですよ…はは」

小鳥(どうしていつもこう、なのかな……)

小鳥(うぅ……)

P「明日に響きそ……小鳥さん?」

小鳥(うぅ……ごめんなさい……Pさん……)

P「聞こえますか……小鳥さん?」

小鳥「……ふぇ……」

P「ふぇ?」



小鳥「……うぅ、ごめん、なさい……Pさん……うぇぇん」ぐすっ



P「えぇ!?どうしたんですか!?ちょっと!!」

小鳥「うぇぇえん、ごべんなざいぃぃ」

P「何がですか?ちょっと、泣き止んでください!」




P「大丈夫ですか?」

小鳥「……はい」

P「良かった……」

小鳥「…………」



P(あのまま泣き止む様子がなかったから、居酒屋を出て近くの公園まで連れてきたけど……)

小鳥「…………」ぎゅっ

P(何も喋らずに、俺の腕を抱いてうつむいている……)

P(一体どうすれば………)

小鳥「…………」

P(………まったく、俺はいっつもこうだ)

P(せっかく、小鳥さんと恋人同士になれたってのに……はぁ……)

小鳥「………さん」

P「……はい?」

小鳥「P、さん……」

ぎゅっ



小鳥「あ、あの…………お話したいことが」



P「っ…………はい」

P(話したい事………か)







P「良いですよ……ちゃんと聞きますから、話して下さい」

小鳥「はい……」



小鳥(今日のあたし……最低だった)

小鳥(Pさんに迷惑いっぱい掛けて………)

小鳥(……きっと嫌な思いさせちゃった)



P「ふぅ………」

小鳥(だから、ちゃんと伝えなきゃ……)

小鳥(正直な気持ち……)



小鳥「Pさん」

P「はい」




小鳥「………好きです」

P「………え?」




小鳥「あたしは……Pさんの事が、好きです」

P「…………」




P「ぐふっ」がくっ

小鳥「え、Pさん!?」







小鳥「ど、どうしたんですか?」

P「い、いえ……その」

小鳥「ごめんなさい……急に何言ってるんだって……」

P「違います。そうじゃなくて――」

P(むしろその逆ですよ)

P「てっきり、別れを告げられるかと………」

小鳥「なっ……!」

P「だから、そうじゃなくて良かったって……」

P(どはぁ……緊張した……心臓にわr)



小鳥「ばかっ」どん

ぎゅっ



P「おっと!?」

小鳥「Pさんのばかっ!」

P「え、え?」

小鳥「そんな事、言うわけ無いじゃないですかっ!」

P「でも……」

小鳥「でもじゃないです!………うぇぇえん!」

P「こ、小鳥さん……」




P(また泣かせてしまった……)

小鳥「うぇぇぇえん!ぐしゅっ」










小鳥「……ぐすっ……」

P「落ち着き……ました?」

小鳥「はい……また失礼しました」

P「良いんですよ」なでなで

小鳥「んっ……」

小鳥(何回みっともない姿を晒せば気が済むのあたしってば……)

P「よーしよし」

小鳥「…………」

小鳥(ちゃんと言わなきゃ)




小鳥「あたし……怖かったんです」

P「なにがですか?」

小鳥「Pさんに……嫌われちゃったんじゃないかって……」

P「はは、小鳥さんもですか」

小鳥「わ、笑わないでください!……ホントに怖かったんですから」

P「そうですか…………でも」

ぎゅっ

小鳥「ふみゅっ」

P「それこそ有り得ませんよ」

小鳥「?」




P「俺が、小鳥さんの事嫌いになるなんて……絶対に、有り得ないです」

P「絶対に、です」




小鳥「Pさん……///」

小鳥(嬉しい……////)







小鳥「えへへっ……Pさぁん……///」すりすり

P「急に甘えんぼになりましたね」

小鳥「……ダメ、ですか?」うるうる

P「っ……ダメじゃないですよ、もちろん」

小鳥「それじゃぁ遠慮なく……ふふっ///」

P(かわいい…………じゃなくて)

小鳥「~~♪」

P(どうやら機嫌は、治ったみたいだな……)

P「…………」




P(小鳥さんが、怖い思いしながら必死に気持ちを伝えてくれたんだ……)

P(俺だって、きちんと伝えないと……)




小鳥「えへへぇ///」

P「小鳥さん」

小鳥「ふぁ、はい!」




P「好きです」




小鳥「………///」ぽわわ~ん

小鳥「っ!?//////////」ぴよぉっ!?








小鳥「な、なんですか急に!?」

小鳥(心臓が止まるかと……)



P「いえ……せっかく、小鳥さんが言ってくれたので」

P「俺も好きだって事、ちゃんと言わないと……って思いまして」にっこり



小鳥「うっ……/////」

ぼふっ

P「……ことりさーん」つんつん

小鳥「~~~」ふりふり

P「まぁ、良いですけどね」ぎゅっ

小鳥(Pさんったら、反則です……)

小鳥(……恥ずかしくて、顔見れないじゃないですかぁっ)ぎゅっ




小鳥「~~~~!!」ぐりぐり

P(小鳥さんが俺の胸に顔を押し付けている)

小鳥「ぴよ~~~~!!」

P(ちらりと見えた彼女の耳が真っ赤になっているのを見て、なんだか心が落ち着いた)

P(……本当に可愛らしい人だ)



P「……小鳥」



小鳥「~~………」

小鳥「えぇ!?///」がばっ

P(驚いてる驚いてる……)

P(さてと……)

小鳥「い、いま呼び捨て……ぴよぉ……////」

P「あのですね――」



P「自分で言うのもアレですけど………俺って鈍い人間です」

P「特に、女の人と付き合うのなんか、小鳥が初めてだし……」

P「もしかしたら、この先も……今日みたいに、小鳥を傷つけちゃうことがあるかもしれない」

P「そんな情けない男だけど………だけど!」

P「小鳥を好きな気持ちは誰にも負けない……その事だけは、誇れると思ってる」

P「だから……これからも宜しくお願いします。小鳥」





小鳥「…………」

P「…………」

小鳥「Pざぁぁぁん」ぶわっ

P「うわっと!!」







小鳥「あたじ、もう三十路になるおばさんですよ!?」

P「関係ありません。俺にとってはこれ以上なく素敵で可愛らしい人です」

小鳥「そのくせに今まで彼氏出来たことない、売れ残り女ですよ!?」

P「他の奴らの目が節穴だっただけですよ」

小鳥「今日みたいに、ちょっとした事で拗ねちゃうめんどくさいヤツなんですよ!?」

P「今日のは俺が悪いんです。今度からはこんな思いさせないように気をつけます」

小鳥「っ……なのに……なのになんで!」



小鳥「そんな風に言ってくれるんですか!」ぽろぽろ



ぎゅっ



小鳥「ふぁっ」

P「当たり前でしょう?」

小鳥「ふぇ?」

P「言ったじゃないですか……」




P「あなたの事が、世界中の誰よりも好きだから、ですよ」




小鳥「っ!」

小鳥「あたしだってあたしだって!」




小鳥「Pさんのこと大好きだもんっ!!!」

小鳥「誰よりも好きだもん!!!」





P「……ありがとうございます」にっこり






小鳥「うぅ……あたし大声で、恥ずかしい……///」

P「照れてる小鳥さんも、好きです俺」

小鳥「い、いじわるしないでくださいっ!」

P「……こういう事する俺は、嫌いですか?」

小鳥「………嫌いじゃないです/////」ぷいっ

P「ははっ………小鳥」

小鳥「な、なんですkんむっ……」

P「……ちゅっ……」

小鳥「んっちゅっ………ぷはぁ/////」

小鳥「きゅ、急になにするんですか!」

P「仲直りのキスです。小鳥さん、前に言っていたでしょう?」




小鳥『ケンカしたって、最後はキスで仲直りです!……きゃーーー恥ずかしーーーー!!////』




P「どうですか?」

小鳥「…………」

P「ダメでしたか……?」

小鳥「……もっと」

P「へ?」

小鳥「……もっともっと、いっぱいして下さい////」

P「…………」





P「喜んで」ぎゅっ

小鳥「きゃっ…うふふっ/////」








――翌朝



律子「……はぁ」

律子(結局、結構な時間まで残っちゃって……まだ体に疲れが残ってる……)


カランカラン


律子「ん?」




高木「…………」こそこそ




律子「……何してるんです社長」

高木「うおっ!?……なんだ律子君か。びっくりさせないでくれたまえ……」

律子「なんだとはなんですか……もう一度聞きます。何してるんですか?」

高木「……まぁ、取り敢えず見てもらえれば一発で分かるよ」おいでおいで

律子「?」すたすた



高木「ほら」

律子「え?………あぁ、そういう事ですか」










小鳥「うふふっ……Pさぁん♪」

P「はい、なんですか小鳥さん?」

小鳥「なんでもないでーす、えへへ///」

P「……まったく」なでなで

小鳥「あ……えへへへへへへへ////」ぴよぉ♪










律子「雨降って地固まる、ですか」

高木「いやぁ、良かった良かった!これで我が事務所も安泰だ」

律子「大袈裟ですよ……でも……」

高木「ん?」

律子「いえ、何でも」




律子(本当に良かったですね……二人とも)







高木「……さ、我々も行こうか」

律子「そうですね。昨日の借りを早速返してもらわないと」

高木「おぉ、怖い怖い……」

律子「頼もしいと言ってください」




小鳥「ほら早くぅ……おはようのキスですよ?」

P「わ、分かりましたから……んっ」

小鳥「ちゅっ……えへへへへ////」

P「っ……//////」




律子「はいそこまでーー」ばばーん

P・小鳥「「なっ!?/////」」



高木「いやいや、仲良きことは美しきかな。だね」にやにや

P・小鳥「「………///////」」ぷしゅー

律子「ほら、照れてる暇ありませんよ。昨日の分もしっかり働いてください!」



律子「………キスなんてしてる暇があったら、ね」にやにや



P・小鳥「「り、律子(さぁん)!!」」



律子「ふふっ」

高木「はっはっは」



P・小鳥「「…………」」



P「ははっ」

小鳥「えへへっ♪」








高木「ともあれ今日も、我が765プロは平和だ!はっはっはっは!」



おわり





これで終わりです。ピヨちゃん可愛いよ!
765プロでは、P、小鳥、律子、社長の絡みが好きなので、趣味全開で行きました。

取り敢えず、また何かネタが浮かんだらPと小鳥やりたいと思います。ではさらば。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年03月07日 (金) 05:31:42   ID: JcsEnKhd

鳥とは別れろよ

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