ちなつ「あかりちゃんのバカーっ!」あかり「えぇぇ!?」(114)

~放課後 娯楽部~

千歳「お邪魔しますぅ」

綾乃「お邪魔するわよ、歳納京子ぉ!」

京子「おー、どしたのー?」

結衣「また京子がなにかやった?」

ちなつ「なにやったんですか?京子先輩」

あかり「だめだよぉ、京子ちゃん」

京子「あ、あれ?」

千歳「歳納さんは、なんもやってへんよぉ」

京子「ほらほらー」ぶーっ

綾乃「ひ、ひどい扱いね」

結衣「それじゃあどうしたの?」

千歳「この前、うちが迷惑かけたやんかぁ」

千歳「そのお詫びにと思って、これをなぁ」

ぱかっ

京子「これは・・・なに?」

千歳「うちで漬けた、はりはり漬けなんよぉ」

あかり「わぁ、池田先輩の漬け物って美味しいんだよぉ」きらきら

結衣(ちゅ、中学生の会話じゃない気がする)

あかり「というか、お詫びってなんですかぁ?」

綾乃「合宿で千歳がその、あの」

京子「あー、キス魔になったことかー」

綾乃「そ、それよ!」

千歳「ほんまに申し訳なかったわぁ」

ちなつ「あの時は結衣先輩とつき合ってるかと思って」

ちなつ「びっくりしましたぁ」

結衣「ちなつちゃんは、その時気を失っちゃったんだよね」

京子「その後も、ひどかったよねー」

千歳「うち全然覚えてなくてなぁ」たははぁ

千歳「赤座さんには2回もしちゃったみたいやしぃ」

あかり「あははは、はぁ」うぅぅ

ちなつ「え?」

ちなつ「あかりちゃんとも、したんですか?」

京子「バスタオル1枚のあかりは」

京子「熱いキスを受け入れた!」

ちなつ「!?」びくっ

あかり「受け入れてないからぁ!」わーん

結衣「むしろ、受け入れたの京子だろ」

京子「そうだっけー?」

結衣「どうしたの?ちなつちゃん」

ちなつ「あ、なんでもないですぅ」えへへ

結衣「とにかくチョコレートのせいなんだから」

結衣「あまり気にしないで」

京子「わたしも、気にしてないよー」

千歳「おおきにぃ」

綾乃「じゃあ千歳、帰るわよ!」

千歳「ほな、失礼しましたぁ」

~1時間後 通学路~

京子「じゃあまた明日ー」

結衣「またね」

あかり「うん、ばいばーい」

ちなつ「お疲れさまでしたぁ」にこにこ

あかり「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」にこにこ

あかり「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」にこにこ

あかり「あ、あれ?ちなつちゃん帰らないの?」

ちなつ「やだなぁ」

ちなつ「あかりちゃんの家に行くって決まったじゃない」

あかり「え、いつ決まったっけ?」

ちなつ「さっき、わたしの中で」

あかり「あかりの意志はっ!?」がーんっ

~あかりの家~

あかり「はい、ジュースどうぞ」

ちなつ「ありがとぉ」

あかり「そうだ、池田先輩の漬け物も出す?」

ちなつ「ジュースに漬け物!?」

あかり「そっか、さすがに合わないよねぇ」あはは

ちなつ(なにも言わなかったら)

ちなつ(普通に食べさせられてた気がする)たらーっ

ちなつ「そうだ、池田先輩といえば」

ちなつ「あかりちゃんもキスされてたんだね」

あかり「お、思い出させないでよぅ」

ちなつ「しかも2回も」

あかり「あぅぅ」ぷしゅぅぅぅ

ちなつ「あかりちゃん、イヤだったんだぁ」

あかり「嬉しいわけないじゃん!?」

ちなつ「そっかぁ」

あかり(あ、あの唇に指をあてるポーズ)

あかり(どっかで見たような気がするよぉ)ひぃ

ちなつ「ねぇ、あかりちゃん」

あかり「な、なにっ?」

ちなつ「キス・・・しよっか?」

あかり「なななな、なんでぇ!?」

ちなつ「池田先輩とは嬉しくなかったんでしょ?」

あかり「う、うん」

ちなつ「じゃあさぁ」

ちなつ「口直しのキス、しよ♪」

あかり「いいいい、意味がわかりません!」がーんっ

ちなつ「ひどいよ、あかりちゃん!」

あかり「!?」びくぅ

ちなつ「池田先輩とは2回したくせに!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

ちなつ「わたしにも2回する権利あるよねぇ!?」

あかり「なにその権利!?」

ちなつ「さぁ、あかりちゃあん」

あかり「ちょぉぉぉ!落ち着いてぇ!」

ちなつ「わたしは落ち着いてるよぉ」にじりっ

あかり「勘弁してくださぃぃぃ!」

だだだだだっ

ちなつ「待ってよぉ、あかりちゃあん!」

あかり「ひぃぃぃ!?」

ちなつ「逃げてもムダだよぉ」

ちなつ「この家には2人しかいな・・・い?」

あかね「あら、いらっしゃい」ごごごごごっ

~10分後 通学路~

ちなつ「はぁぁ」

ちなつ「お姉さんのプレッシャー、半端なかったぁ」

ちなつ「笑顔で殺人オーラふりまくって、どんなよ」たらーっ

ちなつ「おかげでキス出来なかったしぃ」

ちなつ「!?」

ちなつ「ていうか、あれ?」

ちなつ「なんであかりちゃんとキスしたかったんだろ?」

ちなつ「あれ?あれれ?」

~翌日昼休み 娯楽部~

京子「いやー」

京子「千歳の漬け物、家族に大評判だったよー」

あかり「うちのお母さんなんて、漬け物の神様扱いですよぉ」

綾乃「か、神様って」

千歳「でも、喜んでくれて嬉しいわぁ」

結衣(またこの話題)

結衣(ここはほんとに中学校なのか?)

千歳「また漬けたら持ってくるわぁ」

京子「おかず代が浮くぜー」

結衣「お前が作ってるわけじゃないだろ」

あかり「でも次はお礼しないとだねぇ」

千歳「お礼なんていらへんよぉ」

千歳「そやなぁ、またキスしてそのお詫びってどう?」ぽっ

ちなつ「!?」

ちなつ「だだだ、ダメですぅ!!!」

京子「うわっ!びっくりした!」

千歳「じょ、冗談だったんやけど」たじっ

ちなつ「・・・あ」

ちなつ(ま、またやっちゃった)

ちなつ(なんでわたし、あかりちゃんのキスにこだわってるのぉ!?)がーんっ

京子「ちなつちゃん、どしたー?」

結衣「昨日から様子が変だね」

ちなつ「そ、そんなことないです!」

ちなつ「どっからでも掛かってきやがれです!」

結衣(つ、つっこみずらい)

~放課後 一年生教室~

あかり「ホームルーム終わったぁ」

ちなつ「じゃあ、あかりちゃん部室・・・」

向日葵「もう堪忍袋の緒が切れましたわ!」

櫻子「それは、こっちのセリフだし!」

向日葵「ぬぅぅぅぅぅ」

櫻子「ぐぬぬぬぬぬ」

向日葵「赤座さん!」

あかり「は、はい!?」

向日葵「ちょっとお時間ありますか!?」

~15分後 ドーナツ屋~

向日葵「ごめんなさい、お手間を取らせて」

あかり「は、話って?」

向日葵「櫻子のことで相談・・・だったんですけど」

あかり「で、でもぉ」ちらっ

向日葵「なんで櫻子まで、ここにいるんですの!?」がるる

櫻子「たまたま入ったら、そっちがいたの!」がるる

向日葵「嘘もたいがいにしやがれですわ!」

櫻子「嘘じゃないもん!」

ちなつ(えっと)

ちなつ(なんでわたしまで)

~5分後~

向日葵「まったく櫻子ときたら!」

向日葵「最近だらしなさに拍車が掛かってますわ!」

あかり「そ、そうなんだぁ」

向日葵「赤座さんもあの子を甘やかしたりしないで ~くどくど」

あかり(もう帰りたいよぅ)うぅぅ

櫻子「まったく向日葵ってば!」

櫻子「宿題見せてってゆっただけで、死ねとかゆーんだよ!?」

ちなつ「そ、そっかぁ」

櫻子「ちなつちゃんも見かけに騙されないで ~くどくど」

ちなつ(もう帰らせてー)あぅぅ

~さらに5分後~

向日葵「クッキーなんて簡単に焼けますわよ」 ←どうでも良くなった

あかり「うーん、難しそうだなぁ」

向日葵「良かったら、今度教えて差しあげますわ」

あかり「ほんと?」

あかり「楽しみにしてるよぉ」にこにこ

向日葵「ええ、ぜひ」にこにこ

櫻子「な、なんか楽しそうだね、あっち」

ちなつ「う、うん」

櫻子「向日葵めぇ、ケチケチのくせにぃ」がるる

あかり・向日葵『あははは』

桜子「ぐぬ、もう許さな・・・」

ばんっ

ちなつ「許さないっ!!!」

櫻子「へ?」

ちなつ「あかりちゃん!」

あかり「は、はひ!?」びっくぅ

向日葵「よ、吉川さん、どうしたんですの?」

ちなつ「なんでそんなに楽しそうなの!?」

あかり「へ?」

ちなつ「ちなつといる時はそんな笑わないのに」

ちなつ「なんでそんなに笑顔なの!?」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

ちなつ『キス、しよっか?』 ←答え:こんなことしてるから

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

あかり「あ、あの、言ってる意味がわかんないんだけどっ」

ちなつ「!?」

ちなつ「ちなつだって、わけわかんないよ!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」がーんっ

ちなつ「もういい!帰る!」

あかり「ちょっと、ちなつちゃん!?」

あかり「ちょっと待ってよぉ!」

櫻子「いっちゃった」ぽかーん

向日葵「そうですわね」

櫻子「どうしちゃったんだろうね」

向日葵「たぶん」

櫻子「たぶん?」

向日葵「ヤキモチですわ」

櫻子「モチの話なんてしてなかったよ?」きょとん

向日葵「あ、あなた、それ本気で言ってましたのね」

~通学路~

あかり「待ってよ、ちなつちゃん!」

ちなつ「ついてこないで!」

あかり「だって、心配だよぉ」

ちなつ「!?」どっきーん

ちなつ「うぅぅ」

ちなつ「あかりちゃんのくせにっ!」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」がーんっ

ちなつ「ちなつは結衣先輩が好きなのに」

ちなつ「なんで、あかりちゃんなんか気にしなきゃなんないの!?」

あかり「そんなこと言われてもぉ」あぅぅ

ちなつ「うぅぅぅぅぅ」

ちなつ「あかりちゃんのバカー!でべそー!」

だだだだだっ

あかり「え、え?」

あかり「わ、わけがわかりません」がっくぅ


                  ⌒\
            __ ) )
  __   -ァ ´    <ー-

//  '⌒ く/  /⌒    ⌒ヽ \
: :,'  :/ //   /          \\
: :i :/ -=/   /   ∧. /|     :|   丶ト
乂_:{_:彡/      /|_/∨│   :|人/   小/ヽ      
: : : : : : /     〃⌒ヾ _|/i :/:i/|/|   | ∨ー}
/: : : : /|   :i :|/ {{   }} ` |/〃⌒Yヘ   | Lノ
∨: : /:_|   :i :|  ゞ _,,,ノ    {{  }} |: 八│
/\/:/ |   :i :| //       ー ''  |/  |     中学生にもなって、でべそって!?
: : : :人_|   :i八   / ̄ ̄`ヽ //{    |
i : : : : : |   :|   /       |    }
| :/|: : : |   :|、         |   .イ!:  ,′
|/ :|/| 八  :| :\{       」 イ: : :|:  /
-::=ミ\/\:レ'∨   ー=ァ:≦: : :/! : : i/|/

.::.::{{.::.::.  ̄.::.: 〈     ∧: :/|/ :|:/|/ 
\::\.::.::.::.::.::.::.:\   ヘ.:`'<

~3時間後 ちなつの家~

ちなつ「うぅー」

ちなつ「なんでわたしが、こんな悩まなきゃいけないのぉ」

ちなつ「全部あかりちゃんが悪いんだもん」

ちなつ「ちなつは悪くないもん」

ちなつ「・・・・・・」










ちなつ「ちゃんと、謝んなきゃ」ぐす

~翌朝 1年生教室~

あかり「お、おはよぉ、ちなつちゃん」

ちなつ「・・・・・・」つーん ←無理でした

あかり「あぅぅ」

向日葵「もしかして、昨日からそのままですの?」

あかり「う、うん」ずずぅん

向日葵「仕方ありませんわね」ちらっ

ちなつ「!?」びくっ

向日葵「赤座さん、明日の休みはお暇ですか?」

あかり「う、うん、暇だけど」

向日葵「よろしければ、うちにいらっしゃいませんか?」

向日葵「クッキーの焼き方を教えて差しあげますわ」

ちなつ「!?」

櫻子「!?」

~翌日 櫻子の家~

櫻子「な、なんでこんなことになってんだろうね」

ちなつ「さ、さあ」

櫻子「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

ちなつ・櫻子(き、気まずい)

櫻子「ちなつちゃんは、あかりちゃん【友達として】好きなの?」

ちなつ「なななな、なに言ってんの!?」

櫻子「だってそんなに動揺してんじゃん」

ちなつ「ぜっっっっったいに【恋愛対象として】ないからっ!」くわっ

櫻子「そ、そっか」

ちなつ「櫻子ちゃんこそ、向日葵ちゃんと【恋人みたいに】仲いいよね?」

櫻子「はははは、はぁ!?」

ちなつ「だって、いつも一緒にいるし」

櫻子「【友達として】くされ縁なだけだからっ!」くわっ

ちなつ「そ、そうなんだ」

櫻子「いまごろ、なにやってるかな、あの二人」

ちなつ「そろそろ焼いてるんじゃないかなぁ」

櫻子「この前、二人ですっごく楽しそうに話してたよね」

ちなつ「うん、すっごく笑ってたね」

櫻子「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

櫻子「前から、あんな仲良かったっけ?」

ちなつ「あんまり二人でいるとこ、見たことないかも」

櫻子「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

櫻子「好きなのかな」

ちなつ「は?」

櫻子「向日葵は、あかりちゃんのこと」

櫻子「【わたしより友達として】好きなのかなっ!?」

ちなつ「それはないと思う、けど」

櫻子「そ、そーだよね!」

ちなつ「・・・・・・」

櫻子「・・・・・・」

ちなつ「じゃあ、あかりちゃんは?」

櫻子「ほぇ?」

ちなつ「あかりちゃんは向日葵ちゃんのこと」

ちなつ「【恋愛対象として】好きなんじゃない!?」

櫻子「そ、それはないっしょー」

ちなつ「そうだよね、あはは」

櫻子「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

櫻子「向日葵のクッキーって美味しいんだよね」

ちなつ「うん」

ちなつ「あかりちゃんのクッキーってどんなのかなぁ」

櫻子「うん」

櫻子「ふ、二人で食べさせあったりすんのかな」

ちなつ「ま、まさかぁ」

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

向日葵『はい、あ~ん♪』

あかり『恥ずかしいよぉ』ぽっ

あかり『じゃあ、こっちもあ~ん♪』

向日葵『て、照れますわね』ぽっ

*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*

櫻「・・・・・・」

ちなつ「・・・・・・」

櫻子「ゆ、ゆゆゆ」

ちなつ「ゆ?」

櫻子「許すまじっ!」ごごごごごっ

櫻子「あかりちゃんにあ~んする前に、食べてやるっ!」

ちなつ「ち、ちなつも」

ちなつ「向日葵ちゃんにあ~んする前に、奪っちゃうもん!」

櫻子「いこう、ちなつちゃん!」

ちなつ「そうだね、櫻子ちゃん!」

ちなつ・櫻子「あ~ん許すまじっ!!!」どーんっ

                     __ _,,  _
                  , r ´       ヽ
                /            >
              ,.彡        、 .、  、 .ヽ
            '" ./  .i  l ィ、 .|∧| l .ヘ .、 ヘ  ヽ
.             ./  | .|i  |_Nヘ: N .|ヘ| /从.}━ ヘ
          ( `、 ハ   从-`ミミ-┘  ‐彡=ミ-、.{━ ヘ、  あ~んするの、禁止!
         .ヘ .ヘ' ∨〉  l.,ィ'.ひハ     ∪:::) .'.| .ヘ  ヘミヽ
    (⌒ヽ    ヘ .ヘ .ノ 、 ヘ.弋:::::j.  ,  `‐‐' .ィ 、ヘ ヘ '/
    ヽ  .\  .ヘ  Y ..::.:} ヘ  ̄    __    .人 `ヽ、 {  ,
     .ヽ  ` 、 ヘ .ヘ:/:  >.ヽ   .r´  .l  ノ´ ,⊃:.....:) .`=イ
       `.ヽ、 ` ´  `ヽ '‐-┴ .、 `- .' ,ィ´:/:::::v' ´::.、 , ヽ

..r' ` ` ‐- - ィ'       ` マ__.{´:`<` ‐ ´.|..、::::`ヽ、\::::::}ノ, ィ
. ヽ 、 ___      /   ` ̄ ̄ `)   ヘ::.ヽ、::ノ::ノ:::::ィ:(  .,
        ノ      l   -ァ、__,,.彡.ヘ'三ミ}:::::`ァ:7、::ノ'.ヘ:`´ノ
     ,>´   /    _ ノ ノ:) } > .ミヽヽ:::}::::ノ:/ :ヘ  . ̄

.   /  , <‐- 、_  ./.´ /ノ / '   `.ヽソ彡ノ 、 l .) ,\
   `‐‐ ´     `‐-<>-- '-‐'       |.可   .`.|./   〉
                  .l        .j::::l    |   j:::}
                  |      , ' .j:::::::l    .|  /:/ \
.                  |    /  .j:::::::::l    .| /、〈   \

~向日葵の家~

ばったーん

櫻子「こぉらぁ!向日葵ー!」がるる

ちなつ「あかりちゃん!出て来なさいっ!」

あかり・向日葵「!?」

ばったり

ちなつ・櫻子「!?」

向日葵「な、なんですの騒々しい」

あかり「びっくりしたぁ」

櫻子「あ、あれ?」

ちなつ「なんでっ!?」

向日葵「クッキーが焼けたので、持っていこうとしてたんですわ」

櫻子「どこに?」

向日葵「くっ」

向日葵「ほ、ほら、受け取りなさいな!」

櫻子「わ、わたしに!?」きらきら

向日葵「ありがたく食べなさい///」

あかり「あ、あかりも、ちなつちゃんに作ったんだけど」

ちなつ「わたしにっ!?」

あかり「もらってくれるかなぁ」てへへ

ちなつ「う、うん、ありがと」

あかり「もらってくれて、良かったよぉ」にこっ

ちなつ「!?///」ぼふっ

ちなつ「あかりちゃん、ちなつのために?」

あかり「向日葵ちゃんに教わったから」

あかり「味は大丈夫だと思うんだけどぉ」

ちなつ「あかりちゃんの、クッキー」

あかり「う、うん」

ちなつ「あかりちゃんの」

あかり「えっと」

ちなつ「う、うぅぅ」

あかり「う?」

ちなつ「うえぇぇぇぇぇん」

あかり「なんで泣くのっ!?」がーんっ

ちなつ「だってぇ・・・ひぐっ・・・ぐすっ」

あかり「あの、ちょっとっ!?」あたふた

~10分後~

櫻子「ちなつちゃん、なんで泣いたんだろね」

向日葵「あなた、鈍感にもほどがありますわ」

櫻子「鈍感ゆーな!」

向日葵「まぁあの二人なら」

向日葵「素敵なカップルになるんじゃないかしら」

櫻子「へ?カップル?」

櫻子「だって二人とも女の子だよ?」

向日葵「よ、世の中にはそういうこともありますの」

櫻子「そーなんだ」

向日葵「そうなの!」

櫻子「ふーん」

向日葵「・・・・・・///」

櫻子「なーんだぁ」

櫻子「それじゃあ、わたしが向日葵好きでも問題なかったんだー」

向日葵「は?」

向日葵「はぁぁぁぁぁ!?」

~帰り道~

あかり「も、もうそろそろ手を離そっか」

ちなつ「やだ」ぐすっ

あかり「あぅぅ」

ちなつ「あかりちゃんが泣かせたんだから、責任取って」

あかり「あかりのせいなのっ!?」がーんっ

ちなつ「一生、責任取ってもらうんだからぁ!」

あかり「な、なんの責任っ!?」

ちなつ「これから何回も言うけど、毎回しっかり聞いてね」

あかり「う、うん」

ちなつ「ちなつのハートは、あかりちゃんのものだから」

ちなつ「責任取って、ずっとそばにいてね♪」

あかり「え?」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」

    /    ´ /                     ヽr‐v ┐    \
.  /  /  /  ./      /       ヽ      V//ノ     ヽ
    /    /  /  /    ′  ′   ハ   }     マ´   `ヽ、
  {/     ′     斗-‐ァ{     i∧   }--ミ     ト       \
.  /      |i .′ ′{  {八     i| }  ハ   }iヽ   }ハ    ヽ
 〃      |i {  i ∧__{ __ \_{__{ 人__/⊥ 八}   V  }    ハ
 ″   / |乂{   iV xr于 ミ 、      r于 ミxー|_} }
 {{    /     |{  i { 〈{ {仆r仍        {仆r仍 }X〈´   }   }
. 八   .′    | ー'´,ヘ 弋ーシ      弋ーシ  ; ヽ  /  i  }i .′  
   \{        ′′ハ 、、、    ′    、、、  ′ }i }}′  /}乂
     { iト    {八 {圦     r   ┐     人ハ_j リ  ノ/
    乂  `ヽ .′ ノ( 丶     、  ノ    /\ ヽ    彡'
        、_ノ乂人(⌒ ー > ..  r く_   _,.ィ{   } リ{ v'´
.           r 、  /´)     〕:| | Y .|⌒)  、_ノ´ 乂_,
.       _   | l ./ ′   _」 | |(`ヽト .
      ∧∨/| l/ 〃⌒ヾ_フ⌒ヾ j ハ V: :> . . _

.       ∧ マj ’ ’ /⌒ ー '⌒ヽ     } }:/ : : : : : : :`ヽ
        ハ      { : : : : : \: :}   {  }i : : : : : : : : : ハ    チーナのハートは
        圦      乂_ : : : : _;ソ     / V: : : : : : : : : : :}    あかりちゃん専用だから♪
.         }: :\  _,. -ミ `Y´ _,. 、  /: : : :∨: : : : : : : : :/
       〈: : : :  ̄ ̄/'⌒´`⌒ヾ:⌒: : : : : : : ∨: : : : : : : :〉

       ∧:ヽ : : : : :} : : : : : : : : \: : : : : : : : }i : : : : : :

ちなつ「ちなみに、逃げてもムダだよぉ?」

ちなつ「あかりちゃんが好きになってくれるまで」

ちなつ「追い詰めちゃうんだからぁ」きらきら

あかり「ひぃぃぃ!?」

ちなつ「じゃあ、まずはぁ」

ちなつ「クッキーの口うつしから始めよっかぁ」

あかり「へ?」

ちなつ「はい、あ~ん♪」

あかり「ちょぉぉぉ!待ぁぁぁぁぁ!」

~週明け 1年生教室~

あかり「お、お互い、すごいことになってるね」

向日葵「まったくですわ」

あかり「ちょ、ちなつちゃん、腕から離れようよぉ」

ちなつ「やだ」

向日葵「櫻子も離れなさいな」

櫻子「やだ」

ちなつ「幸せだからいいんだもん」

ちなつ・櫻子「ねー♪」



END

誰とでもカップリングできるあかりちゃんの有能さ

>>104

                           {   _,. -─- .          ┌─────┐
                        X⌒´  -─=ミ 、>'⌒ヽ.       |          |
                      /'⌒_  {/⌒ヽ  `'く⌒ソ }       |   あ    |
                  , -==ァ' /          丶 くミ.      |    か    |
┌─────┐  フ     { (⌒{/)┐:′:  |  :ト、    Vヘ ヽ    |   り    .|
|          |   ッ     人 _∨ //)i: :.  ト、 :∟斗    } V´     |   っ     .|
│    罪    │        /:/   う|入 、 |⌒:{  ,Y     }      |   た    |
│   な   │       ⌒〉  爪{ヘ|  \ト{  -=彡|i   } V.      |   ら     .|
│    女    │         rァ′ / !小 -=彡  ,    '' |i ハ/ jハ     |          |
│     :    .|         |:\ .ハ 从 ヽ ''     _ ノ ノ/ /}八{      └─────┘
│     :    .|         |.:.:.:.\}:V \>==- . __ . イ > //∧
|          | (⌒  ノ  |:.:.:.:.:.:.:7` <{///////><//////∧_
└─────┘ {_ノ    |:.:.:.:.:.:/_r==vヘ//////////////////,ハ

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