魔王「これはキラーマシン!?」側近「いいえ、タイムマシンです」(266)

立ったら書きます
代行 ID:Zz4XMvS00

>>1
代行感謝です

魔王「だせー!ここから出せー!」ガタガタッ

トコトコ

側近「その声は......魔王様ですか?」

魔王「おお!お前は......門番か?」

側近「側近です!あーあ、こんな壷に入れられちゃって」

魔王「勇者にやられたのだ!魂だけにされてしまった」

側近「それで生きてられるところがすごいですねー」

魔王「ん?そういえばお前は肉体があるな。なんで生き残っている」

側近「そりゃ悪名高い勇者一行が来たと聞いて一目散に逃げ......い、いや......この時のためにここに隠れてたんです!」

魔王「うそつけ!逃げてたんだろうが!」

側近「まぁまぁ、この場所ごと私も一緒に封印されちゃったんですからお互い様ってことで」

魔王「なに!?この空間自体が封印されておるのか!?」

側近「ええ、あれはやぶれませんねー」

魔王「うぬぬ......どうしたものか」

側近「そこで私はこんなものを作ってみました」ジャーン

魔王「これはキラーマシン!?」

側近「いいえ、タイムマシンです」

魔王「タイムマシンだと?キラーマシンの残骸にしか見えないが」

側近「いっぱい落ちてたので組み合わせてみました」

キラーマシン「ギ......ピ......ピッ......ピー!」

魔王「おお!動くのか?」

側近「いえ、魂が入ってませんので」

魔王「じゃあこれでどうしろというのだ!」

側近「ご存知のようにキラーマシンはこの機械に異次元から魔物の魂を入れて動かす機械です」

魔王「そうだな」

側近「そこで、これは逆に中の魂を別の時間に飛ばす機能に改造しました」

魔王「別の時間に飛ばす?」

側近「ただし、生身の体は無理です。魂だけです」

魔王「ほほぅ」

側近「しかし魂だけで動ける者など魔王様くらいのもの」

魔王「まぁそうだろうな」

側近「そこでこれを使っていただきたい」

魔王「ふむ......」

側近「俗に言うタイムマシンのようなものです」

魔王「しかし、お前が作ったものだろう?」

側近「だいじょぶですって」

魔王「うーむ......どうするか」

側近「ほらほらっ、どうぞ」

魔王「しかし......」

側近「いいから!はよ入れ!」

魔王「お前何気に偉そうだな」

側近「あ......ささっ......お入りください」

魔王「あ、ああ......まぁやってみるか」スゥ

側近「じゃ、スイッチオン!」

魔王「ちょっ!早いって!」

側近「えー」

魔王「まだ行き先も決めてないではないか」

側近「あ、そういえばそうでした。てへっ」ペロッ

魔王「まぁ、封印がやぶれるであろう1000年後くらいにいけばいいか」

側近「え......だ、だめですよ!」

魔王「はぁ?なんでだ」

側近「それじゃ私がここから出られないじゃないですか!」

魔王「逃げた罰だ。そのくらい我慢しろ」

側近「そ、それより勇者達に負けた歴史を変えてしまったほうがいいでしょ」

魔王「あ、それもそうか」

側近「子供の頃の勇者を殺してしまえば、我々の勝利で歴史は終るでしょう」

魔王「とすると10年前くらいか」

側近「では10年前に設定して......と」

キラーマシン「ピピピ......」

側近「それから注意点ですが」

魔王「なんだ」

側近「いくら魔王様が魂だけで動けるからといって限界があります。せいぜい一呼吸の間くらいでしょう」

魔王「まぁそうだな」

側近「普通の魔物では一呼吸も持ちませんから過去に飛ばしても意味がないんです」

側近「ですので、過去に行ったらすぐに誰かに憑依してください」

魔王「ああ、分かった」

側近「誰にでも憑依できるわけではありませんから気をつけてください。余り強すぎる相手は無理です」

魔王「うむ、弱ければ誰でもいいのか?」

側近「いえ、たぶん勇者は無理でしょう。聖なる力が邪魔をすると思います」

魔王「そうすると、勇者に憑依してその肉体を破壊するというのは無理なのだな」

つまりなんだかんだで勇者と仲良くなってハッピーエンドか

側近「じゃ、いきますよ」

魔王「ああ、任せておけ。未来を変えてやる」

側近「さあいけ!魔王!そして私を助けるのだ!」

魔王「おい、お前呼び捨てにしたな!後で絶対ぶんなぐ......」

ドヒューン

キラーマシン「テンソウ......シュウリョウ......ピピピ」

【10年前】

魔王「るからなああああああ!」

魔王(む......ここは......うっ......壷がない......)

魔王(は、はやく!誰か!誰かいなのか!!?)

ガーゴイル「あれぇ?おかしいなぁ。こっちで物音がしたような気が......」

魔王(いた......!今だ!)

スゥ

しえ

ガーゴイル(魔)「ふぅ......間に合った......。そばにこいつがいなかったら危なかったな......」

ガーゴイル(魔)「危ない真似させおって、側近め」

ガーロイル(魔)「とりあえず、ここがいつか確認しないとな」

テクテク

ガーゴイル(魔)「♪Time is on my side~~~~♪」

ガーゴイル(魔)「♪yes it is!!」

ガーゴイル(魔)「ふふっ、乗ってきたぞ。イケる!」

門番「んっ?お前配置ここじゃないだろ?どうしたんだ?」

ガーゴイル(魔)「おお!門番ではないか!元気か!」

門番「はぁ?どうしたんだ?まぁ元気だけどよ」

ガーゴイル(魔)「そうか!元気か......!あんな最後を迎えてしまったお前だが......元気な姿がまた見られてうれしいぞ!」

門番「どうしたんだよ。まじでお前」

ガーゴイル魔「おっと、喜んでいる場合ではなかった。おい、門番。今、魔王歴何年だ?」

門番「420年だけど......大丈夫か?医務室行くか?」

ガーゴイル(魔)(間違いない。10年前だ......っとすると勇者は5歳......。ふふっ、容易いな)

ガーゴイル(魔)「ふははははは!待っていろ!勇者!今から行くぞ!」

バサバサッ

門番「お......おい、どこに飛んでいくんだよ」

ガーゴイル(魔)「はーっはっはっは!待っていろ門番!我らの未来は明るいぞ!!」

【王国】

ガーゴイル(魔)「よし......ここだな。どこだ......?勇者の家は......」

バサバサッ

兵士A「ん?あれは......」

ガーゴイル(魔)「え?」

兵士A「モ......モ......モモモモンスターだああああああああああ!」

兵士B「な、なんだと!?」

兵士C[出あえ、出あえ!町に入れるな!!」

兵士D「これでも食らえ!メラ!」

ボボゥ

ガーゴイル(魔)「ぐぁ!」

兵士E「空だ!弓か魔法で攻撃するんだ!」

シュンシュンッ

ガーゴイル(魔)「いてっ、や、やばいぞ......どんどん増える」

兵士F「応援を呼べー!」

ガーゴイル(魔)「く、くっそー」

バサバサッ

兵士G「逃げたぞ!追えー!」

ガーゴイル(魔)「ふぅ......まいたか」

ガーゴイル(魔)「うかつであった......つい元の体のノリで来てしまった......」

ガーゴイル(魔)「この姿では町に入れないな......どうするか......」

ガーゴイル(魔)(んっ......あれは......)

旅人A「ふぅ......やれやれ、もうすぐ王国か。ちょっと一休みしていくか」

旅人B「そうだな。飯でも食おうぜ」

ガーゴイル(魔)(あいつの姿なら怪しまれずに町にはいれるな......よし!)

スゥ

ガーゴイル「んっ?あれ?ここどこ!?」

フヨフヨ

魔王(お体......いただきます!)

スゥ

旅人A「うっ......」

旅人B「どうした?飯が喉につまったか?」

旅人A(魔)「♪Time is on my side~~~~♪」

旅人A(魔)「♪yes it is!!」ビシッ

旅人B「え?え?な、なんだよ。突然」

旅人A(魔)「ふむ、人間の大人の体か......まぁよいか」

旅人B「ちょ、ちょっと......」

旅人A(魔)「勇者は子供であろうし、十分だろう」

スタスタ

旅人B「おい、休憩するんじゃなかったのかよ」

旅人A(魔)「ふふふっ、はーっはっは。勇者、お前の命もこれまでだ」

ダダダッ

旅人B「おーい!」

旅人A(魔)「いっくぞー!ひゃっはー!」

【王国】

旅人A(魔)(ここが勇者の生まれた町......ふんっ、私の魔王城ほどではないな)

旅人A(魔)(とりあえず勇者の家を聞いてみるか)

旅人A(魔)「おい、そこのお前」

子供A「え?僕?」

旅人A(魔)「そうだ。ちょっとこっちへ来い」

子供A「え?え?なに?」

旅人A(魔)「勇者の家を知っているか?」

子供A「うっ......うん......」

旅人A(魔)「教えろ!」

グイィ

子供A「く......苦しい......そこの教会からちょっと北に行った所だよ。表札が......」

旅人A(魔)「本当だろうな!人間。もし、ウソだったら貴様をやつざきにし......」

支援

子供A「う......う......うわああああああああああああん!」

衛兵「おい!ちょっと君!」

旅人A(魔)「え?」

クルッ

衛兵「子供に何をしている!はなしなさい!」

子供A「うっ......ううっ......くるしいよお」

旅人A(魔)「うるさい!私に指図するでない!」

衛兵「ちょっと署までご同行いただこうか」

ガチャッ

旅人A(魔)「手錠!?え?え?」

衛兵「さあ!来い!」

旅人A(魔)(な、なんだと......ここでは子供に乱暴すると捕まるのか!?)

旅人A(魔)(魔界ではしつけで済まされるのに......なんとしたこと......)

旅人A(魔)(これでは大人に憑依して勇者を襲ったら捕まってしまうではないか!?)

旅人A(魔)(んっ?そうか......では子供ならよいのではないか?)

旅人A(魔)(子供同士なら......ふっふっ、では......)

衛兵「どうした!歩け!」

スゥ

旅人A「いたっ......え?」

衛兵「早くしろ!」

旅人A「な、なんで......俺の飯は......?」

衛兵「臭い飯ならいくらでもくわしてやる。来い!」

魔王(よし......移動するぞ!)

スゥ

子供A「うわああああああああああああん!うわああああああああん!うっ......」

子供A(魔)「♪Time is on my side~~~~♪」

子供A(魔)「♪yes it is!!」ビシッ

子供A(魔)「ふっふ、これでよし!ふむ、この体じゃ少し心もとないな......」

子供A(魔)「ナイフくらい手に入れて来ないとな......。待っていろ。勇者」

最後の食事として、
オニオンスライス添えのグレイビーソースで蒸し焼きにしたチキンステーキ2皿、ミートパテ三段重ねのベーコンチーズバーガー、
チーズオムレツ、ケチャップをかけたボウル山盛りのオクラフライ、(メキシコ料理の)ファヒータ3品、ブルーベルのアイスクリーム、
白パン半斤付きのバーベキューを注文。さらに、クラッシュドピーナツバターがかかったピーナツバターファッジ、
ピザ、ルートビール3本

【勇者の家】

勇者「いってきまーす!」

勇者母「気をつけて遊んでくるのよ」

勇者「はぁい!」

トコトコ

子供A(魔)(あいつが勇者か......。ただの子供だな)

子供A(魔)(ふふっ......お前には残酷な未来しか待っていないがな)

子供A(魔)(遊びにいくとか言ってたな。んっ公園にいくのか?)

子供A(魔)(これは利用できるな......)

【公園】

勇者「ねぇねぇ、みんなー僕も仲間にいれてよー」

子供B「うわっ......勇者だ」

子供C「僕あの子と遊んじゃだめってママが......」

子供B「だよなぁ......うっ」

スゥ

子供B(魔)「......」ギランッ

ボカッ

勇者「いたっ!な、なんで殴るんだよ!」

ドンッ

子供B「あうっ......え?勇者!突き飛ばすなんてひどいよ!」

子供C(魔)「そうだぞ!この乱暴者!」

ガッ

勇者「ぐっ......お腹が......このぉ!」

ポカッ

子供C「うっ......勇者が殴ったぁ!うわあああん」

ポカポカ

勇者「き、君が先に......」

子供D(魔)「このぉ!」

ポカッ

勇者「ううっ!もう!なんだよ!」

ポカッ

子供D「いたっ!やったなぁ!」

グイッ

子供E(魔)「なんでみんなの邪魔するんだよ!勇者め!みんなやっちまおぜ!」

子供F「そうだそうだ!」

子供G「僕達の公園を守れ!」

ワイワイ

子供B(魔)「♪Time is」

ボカボカ

子供C(魔)「♪on my side~~~~♪」

ゲシゲシ

子供D(魔)「♪yes it is!!」

勇者「やめて......やめてよぉ......」

スゥ

子供A(魔)「ふっふっふ、この混乱に紛れて......このナイフで......」

ザッ

勇者「や......やめて......こ......このぉ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ

子供A(魔)「なっ......!?魔力!?」

勇者「この......このぉ......」

ゴゴゴゴゴゴゴ

勇者母「やめなさい!!!勇者!!」

勇者「え......」

勇者母「あなた!!今、何をしようとしたの!!」

勇者「だ......だって......」

勇者母「何をしようとしたの!!!」

グイッ

勇者「ううっ......だってこいつらが......」

バシッ!!

勇者「あぅ......」

勇者母「君達......この子のしたことは私の責任です......ごめんなさい」

ズッ

子供B「うわっ......土下座だぜ」

子供C「だっせー」

勇者「か、母さん......」

勇者母「本当にごめんなさい......私が責任を取って殴るなりなんなりしていいですから......」

子供D「もういいや。いこうぜー」

子供E「う、うん......」

ザッ......ザッ......

勇者「かあさん......」

勇者母「『力』は使っちゃ駄目っていつもいってるでしょ」

勇者「......ごめんなさい」

勇者母「その力はとっても危険なものなの、分かる?」

グイッ

勇者「で、でも......あいつら酷いんだ......」

勇者母「あなはたあの子達を殺そうとしたのよ」

勇者「!?」

おさわりまんこっちです

勇者「勇者、あなた私が死んじゃったら悲しいでしょ?」

勇者「うん......」

勇者母「あなたはそれと同じことをしようとしたのよ。あの子達が死んじゃったらたくさんの人が悲しむわ」

勇者「......」

勇者母「それに、友達が死んじゃったらあなただって悲しいでしょ?」

勇者「うっ......うぇぇえええ、ご、ごめんなざいいいいい、ごめんなざいいい!」

勇者母「さ、今日はあなたの好物を作ってあげるから、帰りましょ」スッ

子供A(魔)(どうしてこうなった!?どうしてこうなった!?)

子供A(魔)(くっそー。なんだこの心のもやもやは......)

子供A(魔)(嫌なもの見せやがって......おのれ!)

子供A(魔)(あああーーー!もぅ!!勇者が殺しにくくなってしまったではないか!)

子供A(魔)(ちっ......仕方ない。暗殺はやめておいてやるか)

子供A(魔)(正々堂々正面から勝負で倒して、殺してやる!)

子供A(魔)(しかし、この体では......無理か。あの歳であの魔力......)

子供A(魔)(私もこの体でも多少の魔力は使えるし、強化はされておるが......むぅ......)

子供A(魔)(そういえば、戦士が同じ町にいたはず......まだ子供だろうが......)

子供A(魔)(行ってみるか)

戦士「いよっしゃー!また俺の勝ちー!」

ガキA「くっそー。お前強すぎだっての!」

戦士「ははは!毎日道場かよってっからな!」

ガキB「さすがガキ大将だぜ!」

戦士「ガキ大将って呼ぶな、かっこわるい!ははは!」

子供A(魔)(あいつだな......うむ、なかなかだ。あれなら勇者に対抗できるやも)

トコトコ

戦士「ん?どうした?迷子か?」

子供A(魔)「う、うん......ちょっとこっち来て......」

戦士「ちっ、しっかたねぇなぁ、みんな探してやろうぜ」

ガキA「戦士はお人よしだなー」

ガキB「そこがいいんすけどねー」

戦士「どこからきたん......うっ......」

スゥ

子供A「あれ?ここ......どこ......」

ガキA「だからそれを今から探してやるんだよ」

ガキB「そうそう」

戦士(魔)「♪Time is on my side~~~~♪」

戦士(魔)「♪yes it is!!」ビシッ

ガキA「ど、どうしたんだ?」

支援

戦士(魔)「お......おおお!」

ガキB「また変なものでも拾い食いしたんすか?」

戦士(魔)「この歳でこの力強いからだ......イケる!!」

戦士(魔)「はぁーっはっはは!今度こそ待ってろ!勇者!」

ダダダッ

ガキA「この迷子どうするんだよー!」

【数日後】

勇者「いってきまーす」

戦士(魔)(よし、やっと出てきたぞ)

トコトコ

戦士(魔)(ここじゃちょっと人目があるか......)

戦士(魔)(ん?また公園にいくのか?)

勇者「み......みんな......この間はその......ごめ......」

子供B「うわ、またあいつだ」

子供C「お母さんがあいつ危ないから近寄るなって言ってた」

子供D「僕達を丸めて食べちゃう力があるんだって!」

子供E「うわー怖いよー」

子供G「にげろー!」

ダダダッ

勇者「あ......」

勇者「うっ......ううっ......うぇぇぇ」

勇者「ぼ、僕そんなことしないよぉ......」

ポタポタッ

戦士(魔)(よし、人目がなくなったな!)

戦士(魔)「おい!!貴様!!」

勇者「え?僕?」

戦士(魔)「貴様以外に誰がおる!貴様強いらしいな。私と勝負しろ!」

勇者「しょ、勝負?」

戦士(魔)「ほらっ!ひのきの棒だ!受け取れ!」

カランッ

勇者「えっ......こ、これで殴りあうの?」

戦士(魔)「ふっふ!貴様自分が一番強いとでも思っているだろう!」

勇者「そ、そんなこと......」

戦士(魔)「うそをつけ!私を殺したお前はそういう男だった!」

ブンッ

勇者「うわっ!」ガッ

ギリギリギリッ......

戦士(魔)「ふふっ!それでいい!お前を倒して私は私の世界を救う!」

ドガッ

勇者「うぐっ......な、何わけのわからないこと言ってるのさ!!このぉ!」

シュバッ

戦士(魔)「おおう!さすがに速いな!」ガッ

いいぞ!続けろ

勇者「このっ!このっ!」

ガッガッ

戦士(魔)「お前の力はそんなものか!」

ドガッ

勇者「うわっ!す......すごい!」

ジンジン......・

戦士(魔)「本気でかかってこい!魔法も使ってな!それでなくては意味がない!」

勇者「本気......!?本気で......」

戦士(魔)「所詮子供か!?ならばこのまま......」グッ

勇者「はあぁぁぁ!」

ゴゴゴゴゴッ

勇者「灼熱!!」

ボボゥ!

戦士(魔)「ふんっ!こんなもの!」

ガシッ

シュウ......

勇者「す......素手で消し飛ばした!?」

戦士(魔)「ふっふ、それでこそ倒しがいがあるというものだ!いくぞ!」ググッ

勇者「う......うわあああああああああああああ!!」

カッ

【夕方】

戦士(魔)「ぜぃ......ぜぃ......」フラフラッ

勇者「はぁ......はぁ......も、もう終わりか......」

戦士(魔)「お......おまえこそ......」ガクガクッ

勇者「ひ、膝が笑ってるよ......」ガクッ

戦士(魔)「お......お前こそ......」

勇者「あはは......あはははははははは!」

戦士(魔)「な、何がおかしい」

勇者「ぼ......僕こんなに誰かと本気で喧嘩したのはじめてだよ!」

戦士(魔)「喧嘩じゃない!決闘だ!」

勇者「ふふっ、じゃあ決闘は引き分けだね」

戦士(魔)「く......くそっ!次は倒す!」

勇者「え?ま、また会ってくれるの?」

戦士(魔)「当たり前だ!お前を倒すのだ!」

勇者「ありがとう......」

戦士(魔)「なんで礼を言われるのだ。わけがわからん」

勇者「ね、ねぇ......あのさ......僕こんなに楽しかったの生まれて初めてだよ」

戦士(魔)「ほぅ」

勇者「みんなに勇者ってだけで怖がられちゃってさ......」

戦士(魔)「ああ......」

勇者「ねぇ、君、僕の友達になってよ......」

戦士(魔)「お......おぅ......」

勇者「やった!!ねぇ、僕は勇者。君の名前は?」

戦士(魔)「ま......いや......戦士だ」

戦士(魔)(どうしたこうなった!?どうしてこうなった!?)

戦士(魔)(なんで勇者と友達になってるんだ、私はああああああああ!)

戦士(魔)(いや、そうだ!友と書いて強敵と読む!勝負を挑んで隙をついて殺してしまえばいいのだ!)

戦士(魔)(まだ何度でも試合うことになるんだ。チャンスはいくらでもある!)

戦士(魔)(この体ももっと鍛えなければな......勇者に勝つには......)

戦士(魔)(もっと強く......もっと速く......!がんばるぞ!)

戦士(魔)(見ててくれ!魔界のみんな!私は......勇者を超えるぞ!)

【10年後】

勇者「これから魔王討伐に向かうよ。よろしく!」

魔法使い「あたし魔法使い。よろしくね」

僧侶「よ......よろしくおねがいします......勇者様。お会いできて......その......うれしいです」

勇者「あ、それからこいつが俺の親友の戦士」

戦士(魔)「......」

戦士(魔)(あれ?)

何言ってんだこいつ

やっぱそのパターンか

ワロタ

魔法使い「よろしくねー」

戦士(魔)「ああ......」

勇者「無愛想なやつだけど、ほんっといいやつだからさ。仲良くしてよ」

戦士(魔)(あれー?あれー?)

魔法使い「えー。親友?二人なんか怪しいー?」

勇者「そんなんじゃないよ。でも......戦士がいなかったら今の俺はなかったと思っている」

勇者「こいつがいたから俺は心が折れずに魔王を倒しにいけるんだ!」

魔法使い「ま、男同士の友情ってやつね。よかったね。僧侶!」

僧侶「え......?え......?そ......そんな......私は......」

魔法使い「そんな奥手だと私が勇者様とっちゃうわよー」

僧侶「あう......」

勇者「?」

戦士(魔)(な、なんで私が過去の自分を討伐に行かなければならないんだぁああああ!)

戦士(魔)(くそー!10年間一度も勝てなかった!!)

戦士(魔)(暗殺に切り替えようにも家に帰ってしまったら無理だったし!)

戦士(魔)(ま、まだだ......この旅なら......宿は一緒になるはず......)

戦士(魔)(そこで寝首をかいてくれる......)

戦士(魔)(もうなりふり構っていられん......時間がない!!)

勇者「どうしたの?戦士。難しい顔しちゃって」

戦士(魔)「なんでもない。くだらない話をしてないで行こう」

魔法使い「ちょっと、何よ。あんたくだらない話って」

僧侶「ちょ......ちょっと魔法使い」

魔法使い「自分がモテないからってひがんじゃってるんじゃない?」

戦士(魔)「ふんっ」

戦士(魔)(人間の雌など知ったことか......)

魔法使い「ちょっと何とかいいなさいよ、硬派きどっちゃってんの?」

勇者「まぁまぁ。そろそろ行こうか」

僧侶「は......はい!」

【宿屋】

魔法使い「あ、あんた結構強いじゃない......」

戦士(魔)「......」

戦士(魔)(今夜が最初のチャンス......勇者......必ず仕留める!)

魔法使い「町でのことまだ怒ってんの?」

戦士(魔)「......」

戦士(魔)(眠っている時なら......隙があるはず......)

魔法使い「あ......その......町ではちょっと言い過ぎたっていうかぁ」

戦士(魔)「......」

戦士(魔)(一撃でしとめないと......反撃されたら厄介だな、仲間も駆けつけてくる)

魔法使い「ちょっ、ちょっと聞いてるの!?」

戦士(魔)「ん?」

魔法使い「もういい!」

勇者「二部屋で部屋を取ったから、俺と戦士、魔法使いと僧侶でね。じゃあ、また明日」

僧侶「は、はい。勇者様......///」

【勇者の部屋】

勇者「くーっ......くーっ......」スヤスヤッ

戦士(魔)(寝たか!?むっ......)

戦士(魔)(こいつ......剣を手の届くところに......)

戦士(魔)(だが、寝ていれば......)

戦士(魔)(いや......試してみるか......)

戦士(魔)(ふっ!!)

ゴゴゴッ

勇者「うう~ん......」スゥ

戦士(魔)(私の殺気に反応して手が剣に......)

戦士(魔)(こいつ......どう見ても寝てるよな......)

戦士(魔)(なんてやつだ......寝てても隙がないとは......)

戦士(魔)(だが......やるしか......ない!!)

ジャキンッ

戦士(魔)(いくぞ......勇者!!)

ギィィ

戦士(魔)「!!!!?」

ビクゥ!!

魔法使い「起きてる?」

戦士(魔)(ビビった!まじビビった!)ダラダラダラッ

魔法使い「ちょっとこっち来て」

戦士(魔)「......」

ギィ......パタンッ

戦士(魔)「な、なんか用か」

魔法使い「くっくっく......あんたでもあんな驚いた顔するのね。ぷぷぷっ」

戦士(魔)「......」

魔法使い「案外かわいいとこあんじゃない」

戦士(魔)「用がないならさっさと寝ろ」

魔法使い「あ、怒った?ごめんごめん。ちょっと相談」

戦士(魔)「なんだ」イライラ

戦士(魔)(こんな時にやめてくれ......)

魔法使い「この子のことなんだけど......ほらっ、こっちおいで」

僧侶「......」トコトコ

戦士(魔)「なんで枕なんて抱きしめてるんだ?」

魔法使い「いやぁ、この子恥ずかしがっちゃって」

戦士(魔)「なにがだ」

僧侶「そ......それは......」カァ......

魔法使い「まぁ、要するにこの子は今夜勇者様と仲良くなりたいわけよ。分かるでしょ」

僧侶「そ、そんなはっきり言わないで......恥ずかしくて死んじゃう......///」

戦士(魔)「それで私に出て行けと?」

戦士(魔)(なんだ、人間同士の交尾か。くだらん)

魔法使い「そそ、そーゆーこと。お願い」パチッ

戦士(魔)(はぁ......どうせこの調子じゃ勇者は殺せないか......)

戦士(魔)「分かった」

戦士(魔)(あの隙のなさ......むぅ......もう面倒だな)

戦士(魔)(こいつら殺して勇者と正面からやってやるか......)

魔法使い「ありがと!!あんた話わかるじゃない!」ギュッ

戦士(魔)「おい、こらくっつくな」

もう魔王は戦士として生きればいいと思うよ

魔法使い「ふふふっ、うれしいくせにー、このむっつり!」

僧侶「じゃ、じゃあ私......」

魔法使い「うんっ、がんばって、僧侶」

僧侶「は......はい......」

ギィ......バタンッ

戦士(魔)「それで私はどうするのだ」

魔法使い「あたしの部屋にくればいいじゃん」

パンツ輸出した

【魔法使いの部屋】

魔法使い「さ、座って座って」

戦士(魔)「ああ」トスッ

魔法使い「あ......あのさ......」

戦士(魔)「なんだ」

魔法使い「さ......さっきは言いそびれちゃったけど、ごめんなさい......」

戦士(魔)「なんのことだ」

魔法使い「いやいやいや、気にしてないならいい!」

戦士(魔)「?」

魔法使い「で、でも戦士ってさ。よく見たらいい男だよ」

戦士(魔)「そうかぁ?」

戦士(魔)(人間の趣味はわからん......)

魔法使い「勇者に話聞いたけどさ......あんたってめっちゃいい奴じゃん」

戦士(魔)「違う」

戦士(魔)(殺そうとしかしてないし、しかも失敗ばっかだ......くそ!)

魔法使い「そんなところもいいなぁって......」スルスルッ

戦士(魔)「何を脱いでいる」

魔法使い「戦士......お願い......」キュッ

戦士(魔)「はぁ......どうしようもないな」

魔法使い「え......?」

戦士(魔)「杖はどうした......」

魔法使い「杖?」

戦士(魔)「今のお前は隙だらけだ!誰かに襲われたらどうする!」

魔法使い「でも戦士はそんなひどいことは......」

戦士(魔)「私が酷いことをしないとなぜ言える?」

魔法使い「戦士......」

戦士(魔)「いつ誰に襲われるかもしれない旅だろう。武器を手の届かないところに置くとはどういうつもりだ」

魔法使い「そ、そんなこと......」

戦士(魔)「私はもちろん携帯している。勇者も寝てても警戒している」

魔法使い「ううぅ......」

戦士(魔)「私は外で寝る......」

魔法使い「ま......待って......」

戦士(魔)「後......そんな簡単に男に肌を晒すな」

魔法使い「えっ......」

バタンッ

魔法使い「へぇ......いまどきいるんだ......ああいうの......」

魔法使い「いいじゃん!」

俺「いいじゃん!」

戦士(魔)(まったく馬鹿馬鹿しい。人間の雌が......)

ブンッ

戦士(魔)(勇者も隙がないし......もっと強くならねばな......)

ブンッ

戦士(魔)(からなず......!かならず隙は見つかるはず......!!)

【魔王城】

勇者「今だ!!俺ごと魔王を貫け!!」

戦士(魔)(隙見つからなかった!!隙見つからなかった!!)

魔王「は......はなせええええ!」ジタバタ

僧侶「勇者様!!そんな!」

魔法使い「で......でも......勇者様の気持ちを考えたら......」

勇者「は......はやくしろ!戦士!!俺ごとその剣で!!」

戦士(魔)「駄目だ!!」

戦士(魔)(なんで自分で自分を殺さなきゃいけないんだ!!出来るわけないだろう!!)

わたしは>>1を応援している

禿同

戦士(魔)「だめだ!!絶対に死なせたくない!!」

魔法使い「せ......戦士......」

戦士(魔)「ずっと......ずっと死なせたくないって思ってきたんだ!!」

戦士(魔)「お前は......俺と一心同体だろおおおおお!!」

戦士(魔)(魔王!!助かってくれえええ!!)

僧侶「戦士さんがこんなに饒舌になるなんて......」

勇者「戦士......ありがとう......でも......」

戦士(魔)(とりあえず、ひきはがさないと......)

戦士(魔)「おおおおおおお!!」ドガッ

勇者「うわっ......」

クルッ

魔王「ぐぇ!!」

勇者「い......今だ!!みんな!!」

僧侶「疾風大魔法!!」ザクッ

魔法使い「炎熱極大魔法!!」ゴゴゴゴゥ

勇者「とどめだあああああああ!」

ザグゥ

魔王「おおおおおおおおおおおお!」ガクッ

戦士(魔)「NOOOOOOOOOOOOOOO!」

勇者「さてと、封印もすんだし、帰ろうか」

キュッ

僧侶「あ......勇者様......」

勇者「帰ったら......幸せにする......」

僧侶「は......はい......」

もちろん側近は探し出して殴ったんだろうな?

魔法使い「せ......せせせせせ戦士!!」

戦士(魔)「な......なんだ......私はこれから行くところがあるのだが......はぁ......」

魔法使い「何か元気ないわね......」

戦士(魔)「ほうっておいてくれ......」ショボーン

トボトボ

魔法使い「待って!あ......あああああの......魔王を倒したら言おうと思ってたことがあって......」

戦士(魔)「なんだ......はやくしてくれ......」

魔法使い「あ......あたし......あたしは......」

魔法使い「あ......あたしあんたが好き!!」

戦士(魔)「は?」

魔法使い「最初みたいないい加減な気持ちじゃない!!ホントに......ホントに好きだから!」

チュッ

戦士(魔)「!?」

\エンダァァァァァァァァ/

魔法使い「んっー!」

チュッ......チュッ

戦士(魔)「わかった、わかったから」

魔法使い「ほ......ほんと!?」

戦士(魔)「ああ......だからちょっと待っててくれ」

魔法使い「う......うん......!」

【封印の間】

戦士(魔)「しっかり封印しおって......」

戦士(魔)「だが、外からなら......」

戦士(魔)「よっと」

ビリビリッ

戦士(魔)「ここを壊して......」

ドガッ

シュウウウウ

戦士(魔)「よし!いける!」

ギギィ

側近「さあいけ!魔王!そして私を助けるのだ!」

魔王「おい、お前呼び捨てにしたな!後で絶対ぶんなぐ......」

ドヒューン

キラーマシン「テンソウ......シュウリョウ......ピピピ」

戦士(魔)「......」

スタスタッ

側近「ったく、偉そうにしやがって、魂だけのくせに......」

側近「もっと感謝しろっての」

側近「ちゃんと歴史変えてこいよ。まったく、さて、ゴロゴロしよっと」

ゴローン

戦士(魔)「うおりゃぁ!」

ボゴッ

側近「ぶげっ!」

ズザザー

戦士(魔)「私は帰ってきた!!」

側近「あ......あわわわ......戦士......」

側近「ど......どうか命だけは......わ......わたしは魔王様の命令に従ってただけで...…あんな足の臭い馬鹿に忠誠なんてちかってなかったんです!ホントですから!」

戦士(魔)「わたしだ。魔王だ!」

側近「ん?あ......ほんとだ!その魂の色は魔王様!」

戦士(魔)「いないと思ってすき放題言ってくれたなぁ、おい」

ズイッ

側近「え......あの......あはは、じょ、冗談ですよぉ」

戦士(魔)「お前は一人で冗談を言うか?」

側近「え、ええ!もちろん。ふとんがふっとんだぁ、なんてね、ははは......」

側近可愛い

戦士(魔)「ふんっ、まぁいい」

側近「あ、そうえいばどうしてそんな姿で?」

戦士(魔)「それは......」

側近「実はタイムスリップ失敗しちゃってました?」

戦士(魔)「それはしっかり10年前に行くことができた」

側近「あ、ほんとにいけたんだ!へぇ......」

戦士(魔)「お......おい!!まさか確信もないのにやったのか!?」

側近「あ......いけねっ。てへっ」ペロッ

戦士(魔)「こ......こいつは......」

側近「じゃあ、なんでここにいるんです?」

戦士(魔)「実は......」

側近「なるほど......やっぱり勇者は倒せませんでしたか」

戦士(魔)「やっぱり?」

側近「歴史の改編は大変難しいものだと昔から言われてます。歴史の修正力といいますか、運命の強制力といいますか」

戦士(魔)「運命の強制力?」

側近「ま、がんばらないと元通りの歴史になっちゃうぞって感じです」

戦士(魔)「私ががんばらなかったといいたいのか!?」

側近「そうじゃなくてですねー。がんばる方向が違うといいますか......真正面からぶつかっても勝ち目は薄いですよ」

戦士(魔)「くっ......確かに......」

まだ続くのか

私怨

PT中身全員魔王とかだったり

側近「とりあえず、もう一回いってみますか」

戦士(魔)「そうだな......いや......今度は......」

側近「どうしました?」

戦士(魔)「くっくっく、私としたことがなんでこんなことを思いつかなかったのだ」

側近「?」

戦士(魔)「勇者が倒せないなら勇者が生まれてこなければいいんじゃないか!」

側近「おお!」

戦士(魔)「はーっはっは!いくぞ!勇者の両親の若い時代へ!」

側近「それならいけるかもしれませんね。あ、その前にその体、ここで解放されると怖いんでどっかに捨ててきてくれませんか?」

戦士(魔)「捨てるっていっても、一息でここまで来れる距離のところだな」

側近「それでいいですから、私隠れますんで」

戦士(魔)「わかった。じゃあ、こんなところか......」

スゥ

戦士「ありゃ?どこだ......ここ......」

魔王(急げ......)

スゥ

キラーマシン「タマシイ ニュウリョク カンリョウ」

側近「おっけーです。では、勇者の生まれる前ですから......20年くらい前でしょうか」

魔王「もうちょっと25年くらい前にしよう。確かあいつの両親がまだ出合ってなかったはずだ」

側近「なるほど、出会い自体がなけれは勇者は生まれない」

魔王「その通り!イケるぞ!これは!はーはっは!」

側近「では25年前に、いってるのだ!今度こそ魔界を救うのだ!魔王よ!」

魔王「だから貴様!その決め台詞で呼び捨てにするんじゃない!ぜったいまた殴......」

ドヒューン

キラーマシン「テンソウ......シュウリョウ......ピピピ」

側近「さぁーてゴロゴロしようっと」ゴロゴロ

戦士「んー、ほんとにここどこだ......?」

トコトコ

魔法使い「あ......戦士......待ってたよ!!」ギュッ

チュッ

戦士「んーっ」

魔法使い「戦士ぃ......好きぃ......好きなのぉ......」

チュッ......チュウ......

戦士の精神って…

【25年前】

魔王(急げ!!魔物!!いや......動物でもいい!!早く......早く......)

フヨフヨ

魔王(いないのか......うううっ......意識が......)

魔王(し......城の外には......いた!!?」

スライム「ピッ......!」

スライム(魔)「♪ピ~ピ~ピピピキキピ~♪」

スライム(魔)「♪ピーピッピピー♪」ビシッ

スライム(魔)(くぅ......喋れん)

ピョンッピョンッ

スライム(魔)(早いところちゃんとした魔物に憑依せねば)

ビョンビョンッ

スライム(魔)(なかなかいないな......うーん......そういえば、25年前は魔王城の全員連れて旅行いってたな......)

ピョンッ

スライム(魔)(移動せねば......)

スライムベス「ピキー」フリフリ

スライム(魔)(むっ......いた......ってベスか......こいつと大して変わらんな......」

スライムベス「ピーピー」スリスリッ

スライム(魔)(な......何をする......体をこすり付けて......)

……ふぅ

スライムベス「ピー!」グイッ

スライム(魔)(なっ......押さえつけられた......)

スライムベス「ピーピ」

ズッ......

スライム(魔)(ま......まさか......こいつ......交尾する気か......)

スライムベス「///」

ズルズルッ

スライム(魔)(こ......こいつ......雌雄同体のくせに......逃げないと......)

スライムベス「ピゥ!」ガッ

スライム(魔)(ガッチリと捕まれてる......憑依しようにも他に魔物はいないし......ううっ)

スライムベス「......」

ズルゥ......

スライム(魔)(な......なんだ......体の中に何かが......ああああぁーっ!!)

スライム(魔)「ピキイイイイイイイイイイイ!」

ボコン......ボコンッ......

スライムベス「フーッフーッ」

スライム(魔)(あ......あ......卵を産み付けられてる......///)

スライム(魔)(や......やめろ......やめろ......やめろおおおおおおおおおおおお!!!アッー!)

スライム(魔)「ピキキキイイイイイイイイイ!」

【事後】

スライム(魔)(ううっ......ちくしょー!)

ズリズリッ

スライム(魔)(丸一日かけてじっくり交尾しやがって......)

ズリズリッ

スライム(魔)(ベスめ......元に戻ったら八つ裂きにしてくれる......)

ズリズリッ

スライム(魔)(や......やっと人里に来られたな......)

村人「あんらま......スライムだべ......」

しえ

スライム(魔)(ま......とりあえずこいつに憑依して......王国へ!)

スゥ

村人(魔)「♪Time is on my side~~~~♪」

村人(魔)「♪yes it is!!」ビシッ

スライム「ピ?ピピィ?」

村人(魔)「いくぞ!!」

ダダダッ

戦士どうなったの?

【王国】

村人(魔)「ふっふ、よし、あそこが勇者の家だったな......」

村人(魔)「とりあえず勇者父に憑依して......くっくっく......」

バタッ

勇者父「いってきます。よし、今日もいっちょ働くか」

村人(魔)(うっわ!勇者父わかっ!めっちゃ好青年じゃねーか)

村人(魔)(ま、当然か。よーし......)

村人(魔)「いくぞぉ......」

トコトコ

勇者父「おりゃ!」

ボコッ

村人(魔)「ぐぇ!」

勇者父「あれ?なんか邪な気配がしたようなきがしたんだけど......ありゃ!おっさん大丈夫?」

村人(魔)「な......なんで......」

勇者父「悪い悪い。気のせいだった......ほらっ、捕まって」

村人(魔)(いまだ!)

スゥ

勇者父「うっ!!?」

魔王(くっ......なかなか入り込めぬ......負けるかああああああ!!)

勇者父(魔)「ふっ......ふはははははは!!」

勇者父(魔)「まぁ、さすがは勇者父といったところだが、何とか成功したな」

勇者父(魔)「まったく、抵抗しおって......魔力を消費してしまったわ」

村人「あんりゃあ......ここはどこだべぇ......」

勇者父(魔)「Time is on my side~~~~♪」

勇者父(魔)「♪yes it is!!」ビシッ

勇者父(魔)「さてっ!この町から逃げれば勇者母に会うこともあるまい!」

ザッ......ザッ......

すみません......ちょっと休みます
落ちてしまったらごめんなさいm(。_。;))m

まかせろ

うん

おいこら早く戻れ

h

h

h

2:00

ほすh

落ちても立てて書いてくれよ

h

h

戦士の精神が心配で夜も眠れない

久々の良作

戦士体は大人頭脳は子供状態じゃね?

5:31

気になるわ

保守ありがとうございます。すみませんでした

きたー

チンピラA「おう、兄ちゃん待ちな」

勇者父(魔)「あぁ?」

チンピラA「てめぇ、ガンとばしやがっただろ。あぁん?」

勇者父(魔)「ふんっ......」

スタスタッ

チンピラB「待てっつってんだろ!てめぇ!」

グイッ

勇者父(魔)「やかましい!私は急いでこの町を離れねばならんのだ!いね!」

チンピラA「あぁん?俺らにんなこと言ってただで済むと思ってんのか!」

チンピラB「もう一度いってみろ!おう!」

ユサユサッ

勇者父(魔)「離せ、下郎が」

勇者父(魔)(面倒だな......だがここで殺るのはまずいか......)

チンピラA「ちっとそこまで顔かせや」

チンピラB「びびんなよ?人気のないところまで来い」

グイッ

勇者父(魔)「いいだろう」

勇者父(魔)(手間が省けるわ)

支援

勇者父(魔)「ここでいいのか?」

チンピラC「んっ?なにそいつ?」

チンピラA「いや、ガンくれやがったからよ、ヤキ入れてやろうってな」

チンピラD「だからって今ここにつれてくんなよなぁ......」

女「んっー!んっーっ!」

チンピラB「あ、わりっ!お楽しみ中だったか」

チンピラD「いや、まだこれからだ。まぁ、そいつはちゃっちゃっとやっちまって一緒に楽しもうぜ」

チンピラB「ははっ、そうこなくっちゃな!」

勇者父(魔)「人目は......ないな。よし!」

勇者父(魔)(ここにいるやつ全員殺してさっさと町を出よう......)

チンピラD「すかしてんじゃねーぞ!こらぁ!」

ブンッ

勇者父(魔)「ふんっ!ナイフの扱いに腰が入ってないな」

ドガッ

チンピラD「ぐぇ......」ガクッ

チンピラA「て......てめぇ!よくも!」

チンピラB「囲め囲め!」

チンピラC「うおりゃああ!」

ガッ

ドガッ

チーン

チンピラ達「......」ピクピクッ......

勇者父(魔)「ふんっ、この程度で人を襲うとな」

勇者父(魔)(あとは、この女も含めて殺してしまえば......)

勇者父(魔)「とりあえず、顔だけでも確認しておくか」

勇者父(魔)「麻袋と猿轡を取って......っと」

スッ......

女「ぷはあ!あ......ありがとうございます!!」キラキラッ

勇者父(魔)「な......なっ......」

勇者父(魔)(こいつは......勇者母!!なんとしたことだあああああああああああ!!)

魔王、諦めたらリア充なのに・・・

勇者母「あなたは命の恩人です!ぜひお礼をさせてください」

勇者父(魔)「あ、ごめん。用事思い出した。じゃあね」シュタッ

勇者父(魔)(早くこの場から逃げるのだ......)

勇者母「駄目ですよ。それにちょっと怪我してるじゃないですか。ほらっ、手を出してください」

勇者父(魔)「こんなのたいしたことなから!」

勇者母「駄目です。化膿したら跡が残っちゃいますよ」ギュッ

勇者父(魔)「あ!お腹痛い!ごめん!離して!」

面白い

勇者母「それはいけません!あ、私の家この近くなの。寄っていってください。胃薬もありますし」

勇者父(魔)「なっ!?」

勇者父(魔)(どうしてこうなった!?どうしたこうなった!?」

勇者母「さぁ、こっちです」

トコトコ

良いよ良いよ!

【勇者母の家】

勇者母「さあ、どうぞ。胃薬とお水です」

勇者父(魔)「あ、ああ......」ゴクゴクッ

勇者母「先ほどは本当にありがとうございました」キラキラッ

勇者父(魔)「ああ」

勇者父(魔)(うっ......さすがに若くて綺麗だな......。綺麗?なっ......わ......私はそんなこと......)

勇者母「あ、そうだ。傷の手当もしなくっちゃ。服捲くってください」

勇者父(魔)「え......いや......でも......」

勇者母「は......恥ずかしがらないでください......わ......私だって恥ずかしいんですから......///」

勇者父(魔)(な......なんだ......この気持ちは......ううっ......そ......そうか......)

勇者父(魔)「......」グイッ

勇者母「動かないでくださいね。ちょっとしみますよ」

ペタペタッ

勇者父(魔)(こ......これが運命の強制力というやつか......うっ......かわいい......)

勇者母「はい、これでオッケーです」

勇者父(魔)「......」ポーッ

勇者母「は......早く服なおしてください......///」

勇者父(魔)「あ......すまん......」

勇者父(魔)(これで勇者を庇うような気丈さとやさしさを持っているとは......)

勇者母「あ、そういえばお名前教えてもらってませんでしたね」

勇者父(魔)「ああ、私は......ま......ゆ......勇者父だ」

勇者母「私は勇者母です......。あの......また......お会いしたいのですがいいですか......?///」

勇者父(魔)「もちろん///」

【9年後】

友人A「結婚おめでとう!勇者父!」

友人B「あんな綺麗な嫁さん見つけるなんて......この幸せもの!」

勇者母「そんな......ねぇ......あなた......」

勇者父(魔)「あ......あなた......?」

勇者母「ふふっ......まだ言い慣れないわね......これからね......」

友人C「ひゅーっひゅーっ!見せ付けやがって!幸せ者!」

勇者父(魔)(どうしてこうなった!?どうしてこうなった!?)

勇者母「私......幸せすぎて......どうかなっちゃうかも......」

勇者父(魔)「俺もだ......」

チュッ

勇者父(魔)(なんでだああああああああああああああああああ!)

wktk

【その夜】

勇者父(魔)(くそう!くそう!勇者母がかわいすぎるからいけないのだ!そうだ!そうに決まっている!)

勇者母「あなた......おまたせ......///」

勇者父(魔)「oh......」

勇者母「あ......明かり消して......恥ずかしい......」

勇者父(魔)「わ......わかった......ふっ」

トサッ

勇者母「あ......あなた......」

勇者父(魔)「なんだ」

勇者母「や......やさしくしね......ね///」

優しく死ね

勇者父(魔)(な、なんで人間の雌なんぞにこんな気分になるんだ......。この肉体の影響か!?)

勇者父(魔)(くっ、だ、だからと言って勇者を作ってしまうわけは......)

勇者父(魔)「ゴ、ゴムをせねばな......」ゴソゴソ

勇者母「わ......わたし......今日大丈夫な日だから......」

勇者父(魔)「......」ブチッ

勇者父(魔)「勇者母ああああああああ!」

ギシッ

【数ヵ月後】

勇者母「できちゃった☆」

勇者父(魔)「なっ......なっ......」

勇者父(魔)(うそつきいいいいいいいいいいいい!どうする!?どうするのだ私!)

勇者父(魔)(ま......まだ間に合う......勇者が生まれる前に堕ろせば......)

勇者母「わたし......とっても幸せ......。ありがとうあなた」

勇者父(魔)(むぅ......いかんぞ!言え!言うのだ!堕ろしてくれと!)

勇者父(魔)「お......お......お......」

勇者母「私達の子よ。あなた」ニコッ

勇者父(魔)「お......めでとう」

勇者父(魔)(くぅ......命拾いしたな、勇者。わが子の命を奪うというのもどうかと思う。別の方法でいくか......)

2年数ヶ月後

勇者「ぱぁぱ!ぱぁぱ!」

勇者母「ほらっ、あなた。勇者が呼んでますよ」

勇者父(魔)「おお!よちよち!今日は誕生部でちゅねー」

勇者父(ふふっ!この数年で考えた計画!勇者を魔物好きにしてしまおう計画を発動する!)

勇者父(勇者が私を倒しに来なければいいのだからな。逆に私の部下になりたがったりして......くくくっ......可愛いやつよ)

勇者父(魔)「今日はブレゼントがあるんでちゅよ~。ほーら、お友達のスライムくんでちゅよー」

スライム「ピキー!」フルフル

勇者父(魔)「ほーらかわいいだろう?」

勇者「すぅらぁ?」

勇者母「あら、よかったわね。でもあなた大丈夫?魔物なんでしょ?辺境の村では人が襲われたって話も」

勇者父(魔)「全ての魔物が危険というのは間違いだ。友好的な魔物もいる。勇者には自分でそれを判断してほしいのだ」

勇者母「あなた......」

スライム「ピゥ!」ガツガツッ

勇者母「あ......勇者のおやつを......」

勇者「すぅらぁ......うっ......うわあああああああああああああああん!!」ゴゴゴゴッ

勇者父(魔)(なっ!これは微量だが......魔力!?」

勇者「あああああああああああん!めぇあああ!」

ボゥ!

スライム「ピギャアアアアアア!」グッタリ

勇者父(魔)「スライムううううううううううううう!」ガバッ

勇者母「あ、あなたこの子メラを唱えたわ!ねっ!この子天賦の才があるんじゃない!?」キュッ

勇者「うっ......ううっ......」

勇者母「あ、あなたどこにいくの?」

ダダダッ

勇者父(魔)「スライム!大丈夫か!?傷は浅いぞ!!死ぬな!死ぬんじゃない!」

スライム「......」

勇者父(魔)「ホイミ!」パァァ

スライム「ピキュー......」

勇者父(魔)「よかった......この体でも簡単な回復くらいはできるな......。すまなかったな......スライム」

スライム「ピキー」フルフル

勇者母「あなたこんなところにいたの。勇者、ほらっ、スライム君にごめんなさいしようねー」

勇者「すぅらぁ、めー」

勇者父(魔)「ゆ、勇者にはスライム君はちょっと早かったようだ......ほ、ほらっ、帰れ」スッ

スライム「ピー!」ダダダッ

勇者父(魔)(ふぅ......この歳で我が同胞を仕留めようとは末恐ろしいな......どうする......)

勇者「すぅらぁ、ないない......うっ......うええええん!」

勇者母「あらあら、泣かないの」

勇者父(魔)「勇者、魔物は友達だぞ。なっ、いじめちゃだめだぞ」

勇者「うーっ!」

勇者父(魔)(よし!この調子で刷り込み教育をしていけば......)

情景を表現できないSSは鼻くそ

【12年後】

勇者「父さん。俺、魔王を倒してくるよ!」

勇者父(魔)(駄目だった!!)

勇者父(魔)「ま、待て!ちょい待ち!」

勇者母「あなた、勇者が心配なのは分かりますけど、この子ならきっと......」

勇者父(魔)「ちがっ......」

勇者「父さん、ありがとう。今までいろんな魔物の話をしてくれたおかげで、魔物の特徴もわかったし怖くないよ」

勇者父(魔)(逆効果だったか!?)

勇者「じゃあ、行ってきます!」

勇者母「気をつけてね」

勇者父(魔)「こ......殺さないで......」

バタンッ

>>195
パンツ上げろよ

【魔王城】

僧侶「疾風大魔法!!」ザクッ

魔法使い「炎熱極大魔法!!」ゴゴゴゴゥ

勇者「とどめだあああああああ!」

ザグゥ

魔王「おおおおおおおおおおおお!」ガクッ

戦士「NOOOOOOOOOOOOOOO!」

勇者父(魔)(ここまでこっそりついてきてしまったが......。何にも変わらかったな......)

勇者父(魔)(あれだけ魔物はやさしい教育をしてやったものを......)

勇者父(魔)(もう一度やり直すしかないか......、おっと戦士は私の魂であったな。会わないようにしておくか。何があるか分からんからな)

【封印の魔】

勇者父(魔)(うむ......戦士が側近と話しておる)

勇者父(魔)(しかし......こうしてこっそり見ているとは戦士はまったく分かるまい......)

勇者父(魔)(んっ?待てよ......もし私がまた過去に戻って失敗した場合......この私を次の私が見ているということも......)

勇者父(魔)(......)クルッ

勇者父(魔)(あれは......!!?)

勇者父(魔)(勇者母!?あ、逃げた!)

勇者父(魔)(な......なんで私を見ていたのだ!?)

自分と結婚したのか

酷い話だwww

キラーマシン「テンソウ......シュウリョウ......ピピピ」

側近「さぁーてゴロゴロしようっと」ゴロゴロ

勇者父(魔)(まぁ、よい。どちらにしろ過去に戻るのだ)

勇者父(魔)「おい、ゴロゴロしている場合ではないぞ」

側近「ひぃ!!」ビククッ

側近「だ......だれ!?」

勇者父(魔)「私だ。魔王だ」

側近「え......今2回目送ったばっかりなんですけど......」

勇者父(魔)「また失敗してしまった」

側近「そうですか......運命の力は強いんですねぇ。で、その体は?」

勇者父(魔)「勇者の父だ」

側近「え?じゃあ、その体で勇者母と?え?作っちゃったんですか?勇者を」

勇者父(魔)「言うな......次は失敗しない」

側近「大丈夫ですか?肉体に逆に操られてません?」

勇者父(魔)「そ、そんなことはない!次は考えがある!!」

側近「ほんと頼みますよ?あー、なんか色んな魔王様がいて訳分からなくなってきました」

勇者父(魔)「次で終わりだ」

側近「分かりました。じゃ、その体捨ててきてください」

魔王「よし、キラーマシンにセット完了だ」

側近「じゃあ、次こそ頼みましたよ?」

魔王「わかっておる」

側近「じゃ、スイッチオン」

ブシュー

キラーマシン「......ピピピ テンソウ シュウリョウ」

側近「はぁーあの馬鹿大丈夫かな。つかえねー」

【25年前】

魔王(よし!ではここで......あ!そうだ!ここは......)

フヨフヨ

魔王(やはり......魔物がほとんどいないのであった、しまった!?)

魔王(スライムは前の私が憑依してしまったし......急がねば......)

魔王(ううっ......苦しい......だ......誰かいないのか......)

魔王(むっ......いた!?)

スライムベス「ピゥ?」

スライムベス(魔)「ピキーン!」

スライムベス(魔)「♪ピ~ピ~ピピピキキピ~♪」

スライムベス(魔)「♪ピーピッピピー♪」ビシッ

スライムベス(魔)(やはり喋れんとしっくりこないな)

ピョンピョン

スライムベス(魔)(さて......いくか......んっ?)

スライムベス(魔)(あれは......スライム。そ、そうか......この肉体はあの時私を襲った......)

スライムベス(魔)(な......なんだこの気持ちは......あのスライム......すごく......かわいい)ドキドキ

スライムベス(魔)(お......お......おおおおおおおおおおお!)

ピョンピョン

スライムベス(魔)「ピゥ!」ガッ

ズルゥ......

スライム「ピキイイイイイイイイイイイ!」

スライムベス(魔)(や......やってしまった......自分で自分を......)

スライムベス(魔)(これが運命の強制力......恐ろしい......我慢できなかった......)

スライムベス(魔)(許せ......前の私......)

【王国】

狩人(魔)(ふぅ......やっとついたぞ......。次こそは......)

狩人(魔)(急いで来たからな......。前の私より早いはず......)

狩人(魔)(いくぞ!)

女「はたして、そううまくいきますかね?」

狩人(魔)(!!?)

狩人(魔)「誰だ!?」

女「え?なに?私?何おじさん突然......」

狩人(魔)「え?」

男「おい、あんたらどうした......うっ!?」

男「いくらやっても駄目なものは駄目ですよ」

狩人(魔)「な......なんだ!?」

幼女「運命は」

神官「変わらない」

兵士「お前が救われることは」

主婦「絶対にない」

狩人(魔)「どういうことだ!!?」

一同「......」

スタスタスタ

狩人(魔)「ど......どこへいく!?貴様ら!」

狩人(魔)(今のは......操られていたのか......?)

狩人(魔)(くっ......考えても分からん!計画通りいくのみだ!)

魔王を憐れむ歌

狩人(魔)(いた!?あれは勇者母)

狩人(魔)(まだ誘拐されていないな......。よし!)

狩人(魔)(勇者父は前の私が操っている。勇者母の方も操ってやれば......絶対に会うことはない!)

勇者母「それではまた......うっ......」

スゥ

勇者母(魔)「Time is on my side~~~~♪」

勇者母(魔)「♪yes it is!!」ビシッ

勇者母(魔)「ふむっ、女の体だが......意外としっくりくるな」

勇者母(魔)「さて、この町を出るか」

チンピラC「ねぇねぇ君、ちょっといいかな」

勇者母(魔)(こ......こいつらか......無視だな)

チンピラD「おい!無視すんじゃねーよ、おらっ!」

グイッ

勇者母(魔)(あー、もううっとうしい!)

勇者母(魔)「やめてください......ねっ!!」

ドガッ

ドゴォ

チンピラD「うがっ......」

チンピラC「い......いでぇ......くそっ!覚えてやがれ!」

勇者母(魔)「うむ。意外とすんなりいくな......。さて......これで身を隠していれば終わりだな」

チンピラC「待て!!」

勇者母(魔)「またあなたたちですか」

勇者母(魔)(馬鹿なやつらだ。さっさと蹴散らして行こう)

チンピラA「よくも仲間をやってくれたな。ここでぶっ殺してやる」

チンピラB「くっくっく」

チンピラD「ざまぁ見やがれ!」

勇者父「さあ!やっちまえ野郎ども!」

勇者母(魔)(おいいいいいいいいいいいいいい!何やってるんだ!前の私!!)

勇者母(魔)(勇者母を殺す方に計画を変えたのか!?)

チンピラ達「オラアアアアアアアア!」

ドガッ!バキッ!ベキッ!

チンピラ達「......」バタッ

勇者母(魔)(よし......逃げるぞ!)

勇者父「待て!」

勇者母(魔)「え......」

勇者父「」ジー......

勇者母(魔)「」ジー......

勇者父「か......かわいい......」

勇者母(魔)「うっ......ううっ......」

勇者母(魔)(な......なんだ......このドキドキは......)

勇者母(魔)(お......落ち着け......相手は男だ......しかも私だぞ......)

勇者母(魔)(耐えろ......耐えろ......耐えるんだ......私)

勇者母(魔)「好きっ!」ギュッ

スライムベスの時点でこうなることに気づけよ!

【9年後】

友人「結婚おめでとう!」

勇者母(魔)(どうしていつもこうなるのだろう......)

勇者母(魔)(逃げ出せばそれで終ったはずなのに......なんで勇者父にあんなにドキドキするのだ......)

勇者母(魔)(ま、まぁさすが私の魅力といったところだが......)

勇者母(魔)(だが、勇者父に私の正体を教えるのもどうかと思うしな......)

勇者母(魔)(それでどう未来がこじれるのか分からない以上、勇者母のふりは続けるが......)

勇者母(魔)(とりあえず今夜......どうしよう......)

勇者母(魔)(勇者を生むなどとんでもない。なんとか阻止せねばな)

神父「無駄なことを......いつまであがくのか」

勇者母(魔)(!?)

バッ

勇者母(魔)(今のは......)

【その夜】

勇者父「勇者母......」

勇者母(魔)(うっ......ううっ......なんて目で見やがる......)

勇者母(魔)(そ......そんな目で見られたら......そんな目で見られたら......)ドキドキ

勇者母(魔)(うっ......ううっ......体がうずく......)

勇者母(魔)(アソコが......ううっ......)

勇者母(魔)(こ......こいつの子供が欲しい......)

勇者母(魔)「あ......あなた......来て......」

ギシッ



勇者母(魔)(す......すごかった......)ポッ

勇者母(魔)(こんなにすごいなんて......)ドキドキ

勇者母(魔)「も......もっと///」

ダメダメじゃねーか

【15年後】

勇者「じゃあ母さん、行ってきます!」

勇者母(魔)「ま......待って!」

勇者「駄目だよ。母さん。魔王を倒して必ず帰ってくるから......」

勇者母(魔)「い......嫌ならやめてもいいのよ!」

勇者「母さん......心配してくれてるんだね。大丈夫!行ってきます!」

勇者母(魔)(だ......だめええええええええええええ!)

【魔王城】

魔王「おおおおおおおおおおおお!」ガクッ

戦士(魔)「NOOOOOOOOOOOOOOO!」

コソコソ

勇者母(魔)(よくやった......さすが私の子.......いや!違う!)

勇者母(魔)(こっそりついて来てしまったが......複雑な心境だな)

勇者母(魔)(私がお腹を痛めて生んだ子ががんばってるのは......いい)

勇者母(魔)(いや!良くない!また私が死んでしまった)

勇者母(魔)(封印の間からまたやり直しだな。この体がいかん)

【封印の間】

勇者母(魔)(あ、あれは勇者父?)

勇者母(魔)(そうか。そういえば前の私とその前の私もいるのであったな)

勇者父「......」クルッ

勇者母(魔)(あっ......見つかった。隠れろ!)

サササッ

勇者母(魔)(ふぅ......。ん?そういえば前ここで勇者母を見たが......どういうことだ?)

勇者母(魔)(もうその時点であれは私であったのか?)

勇者母(魔)(それとも元の勇者母がついてきてた......?)

勇者母(魔)(......ということは)

勇者「考えても無駄ですよ」

勇者母(魔)「!!?」

ビクゥ!

はよ

勇者母(魔)「ゆ......勇者!?あ......よ......よく頑張ったわね。来ちゃった」ドキドキ

勇者「あれほど無駄だと忠告したのに愚かなことだ」

勇者母(魔)「え......」

勇者「運命を変えようとしても無駄ですよ。それは決定事項です」

勇者母(魔)「勇者......じゃない?」

勇者母(魔)「はっ!町に入ったときに人間を操っていた......」

勇者「運命を受け入れなさい」

勇者母(魔)「何者だ!?貴様!」

魔王ェ

勇者父には魔王が入っていたのに状況や台詞が変わってるのは神父の仕業か
続きwktk

勇者「何とでも呼んで結構。何をしようとあなたはここで勇者に倒されてしまう運命なのだから」

勇者母(魔)「なん......だと......」

勇者「そもそも運命とは私が決めた結末。私の定めた天数なのですから」

勇者母(魔)「貴様が決めただと!?ふざけるな!人の運命は人の意思で変えられる!」

勇者「それが出来ないということはあなたが身にしみて分かったのではないですか?魔王」

勇者母(魔)「なっ......私の正体まで......」

勇者「いくら過去に戻っても私の決定した運命からは逃れられませんよ」

勇者母(魔)「タイムマシンのことも知っているのか......本当に何者だ......」

支援
だがスライムベスに犯されてる時ベスに憑依すればよかったのでは?と思ったんだが

勇者「そして、あなたが封印された先の未来についても同じことです」

勇者母(魔)「え......」

勇者「このまま諦めて、未来に待っているのは勇者に倒され続けるあなただけということですよ」

勇者母(魔)「すべてが決まっているのならなぜこんなことを私に教えるのだ!それこそ放っておけばよいではないか!」

勇者「無駄な努力を続けるあなたが余りに滑稽で、おかしいのでね。無駄を省いて差し上げようと思ったまでです」

勇者母(魔)「そ......そんな......過去は変えられない!?」

勇者「その通り」

勇者母(魔)「未来も決まってしまっている」

勇者「そうです。諦めなさい」

勇者母(魔)「うっ......」

魔法使い「騙されるな!」

まさかの魔法使いに吹いた

>>228
運命の力で犯されたくなったんだろう

勇者「なっ......」

勇者母(魔)「え?」

僧侶「そいつの言っていることは全てが正しいわけではない!」

勇者母(魔)「魔法使い!?僧侶!?」

武闘家「この時を待っていた」

盗賊「覚悟するのだな。勇者......いや、運命」

賢者「それともこう呼ぼうか、神!!」

勇者「これは......あなたたち全員魔王の魂を......」

魔法使い「ふんっ、その通り」

勇者母(魔)「ど、どういうことだ......」

僧侶「タイムスリップを繰り返し......今、この場にいる全員は......魔王なのだ!」

勇者母(魔)「なに!?」

全員魔王わろた

武闘家「運命と言ったが、ここで勇者に神が降りるのもまた運命」

賢者「だが、この時、神が自分自身で行動しているこの時だけは運命から外れている!」

魔法使い「今、倒してしまえば......もう貴様にどうこうされることはない!」

盗賊「はーっはっはっは!この場で滅ぼしてくれる!!神!!」

勇者「愚かな......」

魔法使い「どうかな!?灼熱極大魔法!」ゴゴゥ

僧侶「疾風大魔法!」ドシュッ

武闘家「うらああ!」ドガガガガッ

賢者「呪縛!!」ヴォーン

盗賊「とどめだ!!食らえ!」ザグゥ

勇者「うっ......ぐっ......くくっ......これで終わり......と思いますか......」バタッ

神を殴る→過去に戻る→神を殴る→
お疲れ様です

僧侶、盗賊、賢者、魔法使い、武闘家
あと最低5回繰り返さないといけないのか

勇者母(魔)「やった......のか?」

魔法使い「いや、きっと人間や魔物に乗り移ろうとするだろう」

勇者母(魔)「そ、それでは終らないではないか」

僧侶「しかし、ここにいる人間や魔物は全て魔王なのだからな。どうなるか」

勇者母(魔)「あ......」

フヨフヨ

神(愚かな......肉体など仮初のもの)

神(別の肉体に移ればいいだけの話しです)

神(ふふっ、人間と魔物を全て自分が乗っ取っているからと安心しているようですが......)

神(本当に愚かですね。生物であれば何でも良いものを!)

神(虫でもミジンコでも降りればすむことです)

カエル「ケロケロ」

神(あの辺りでいいですか)

フヨフヨ

神(そろそろ息も危ないですが......憑依!!)

バチィ!

神(なっ......はじかれた!)

カエル(魔)(残念だな。ここは満員だ)

神(なっ......カエルまで......で、では......)

ハエ「ブーン」

神(憑依!)

ハエ(魔)(満員だといっているだろう)

神(な......な......この辺り全部の生物に......まさか!?)

神(何万匹いると思っているのですか......それが全部魔王!?)

神(い......息が......おお......おおおおおおおおおおお)ガクッ

魔法使い「この辺りはどんな小さな生物だって私が宿っているから大丈夫だ」

僧侶「何万回も過去に行くことになってしまったがな」

勇者母(魔)「......」

賢者「神もさすがに消滅したみたいだな」

武闘家「元々意識体のみのようなものだからな」

盗賊「それは今の私も変わらないではないか。はっはっは」

魔法使い「だが、これで運命とやらに縛られることもあるまい」

盗賊「さあ、今一番先にいるお前が過去に行って来るがいい」

僧侶「頼んだぞ」バシッ

勇者母(魔)「......いいだろう」

トコトコ

勇者母(魔)(この体は置いていくか......)

スゥ

フヨフヨ

ひっでえwwwwwwwww

【封印の間】

ブシュー

キラーマシン「......ピピピ テンソウ シュウリョウ」

側近「はぁーあの馬鹿大丈夫かな。つかえねー」

フヨフヨ カポン

側近「ん?壷に何か入った?」

側近「え!?魔王様!?」

魔王「ああ......」

側近「いや、今の馬鹿っていうのはですね。そのー、馬鹿に強いなーって言ってたんですお!」

側近「魔王様最強!!素敵!」

魔王「そうか......」

側近「どうしたんですか?魔王様。元気ないですね」

魔王「側近、もし、運命の強制力などが無くなって、過去がいくらでも変えられるとしたらどうする?」

側近「いきなり何言ってるんです?んーっ、でもまぁ自分が得するように色々変えてくるでしょうね」

側近「もしかしたら私が魔王として魔界に君臨しちゃったりして。むふふ」

魔王「そうか」

側近「もう、やりたい放題でしょうね。誰もがこの手の上という感じで」

側近「ま、強制力がなくなったらって話ですけどね」

魔王「そうしたら、過去がいくらでも変えられる存在自体がまるで運命の強制力......神のようだな」

側近「まーそう言えないこともないかも。新世界の神になる!なんつって」

魔王「だが、それで弄ばれる方はたまったものではないな」

側近「はぁ」

魔王「戦士も、勇者父も、勇者母も自分の人生があったであろう」

魔王「人間として生きて......生んで......育てて......人生の大切さというのは分かった気がする」

魔王「不滅の魂を持つ私がこんなことを思うなんてな......。くっくっく」

側近「どうしちゃったんですか?」

魔王「側近!次の行き先を決めたぞ!」

側近「タイムスリップです?どこまで?」

魔王「最初に私がタイムスリップした直前までだ」

側近「え?それ意味あるんですか?」

魔王「ああ!これで全て解決だ!」

側近「まぁ、無駄だと思いますけど。ま、ちょっと戻すだけですもんね」

側近「よしっと。準備できました。どうぞ」

魔王「ああ」

スゥ

ドヒューン

キラーマシン「テンソウ......シュウリョウ......ピピピ」

なかったことにしてはならない

【数時間前】

側近「ほらほらっ、どうぞ」

魔王「しかし......」

側近「いいから!はよ入れ!」

カッ

側近「うわっ!光った!?」

魔王「ほらみろ!何か危なくないか!?」

キラーマシン(魔)(これで......終る!)

ガシャン!ガシャン!

側近「動いた!?何も入ってないのに」

バキバキッ

側近「お......おいこら......自分を壊そうとするな」

魔王「どうなっているのだ?」

キラーマシン(魔)(これが壊れれば最初に過去に行くこともなくなる)

バチバチバチ

側近「うわっ!」

キラーマシン(魔)「魔王ヨクキケ」

側近「しゃ、喋った」

魔王「な......なんだ」

キラーマシン(魔)「運命ハ自分デ切リ開クモノダ。過去ニ行キ他人ノ運命ヲモテアソンデハナラナイ」

キラーマシン(魔)(ふっ、お前が言うなっとあいつらは言ってるだろうがな......)

魔王「ど......どういうことだ!?」

キラーマシン(魔)「オ前ナラ分カルハズダ。ソシテコレデ終ル」

ブチブチッ

ジ......ジジ......

側近「や......やめ......」

キラーマシン「自爆!!」

ドゴオオオン

側近「あああ......キラーマシンが......」

魔王「うっ......なんだ......空間が......歪んで......」

グニャア

魔王「うおおおおおおおおおおお!」

側近「わああああああああああああ!」

側近意外全員魔王オチかと思ってた

側近「魔王様?大丈夫ですか?」

魔王「......」

側近「魔王様?」

魔王「元の私に戻ったのか?だがこの記憶は......」

側近「いやぁ、封印されちゃいましたねー。暇だからゲームでもやりませんか?」

魔王「タイムマシンはどうなったのだ?」

側近「タイムマシン?なんです?新しいゲームですか?」

魔王「いや......なんでもない」

側近「あ、ずるいですよ!私にも教えてください!」ユサユサ

魔王「こらっ、壷を揺らすな!」

そういや魔王肉体ねーんだよな・・・

魔王(これでいい。ふんっ、これからは運命など関係ない)

魔王(人間どもよ。束の間の平和を享受しているがいい)

魔王(この封印はあるがまま受け入れてやる)

魔王(だが......もし、この封印を解くような愚かなものが現れた時)

魔王(もし、世界を......我らまで支配しようなどとして封印が解けるようなときは)

魔王(全力で滅ぼしてやるから......楽しみにしているがいい!)

魔王「ふふっ......ふはははは......はーはっはっは!!」

側近「魔王様!教えてくださいよー!」


おしまい

最後まで見ていただいた方いましたらありがとうございました。

それでは!

元ネタは映画の悪魔を憐れむ歌でした。

魔王様「気にするな、アッー!!!!!!!!!!」


おもしろかった


よかった

おつおつ

おつ

おつ

味のあるSF短編よんだあとのような読後感
おつ

なんかシュタゲみたいだった

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