幼馴染「おーさむっ」(22)

男「寒いって言うとさらに寒くなる」ハ-

幼馴染「うーん……なら暑い!」

男「…やっぱり寒い」ブルッ

幼馴染「こたつ出そうよー」

男「まだ早い」

幼馴染「それじゃあクーラー暖房スイッチオン♪」ピッ

男「風情…電気代……」

幼馴染「今日はみんな大好き日曜日ー」ゴロン

男「でも、夕飯終わった辺りから焦燥感がじわじわ来る」

幼馴染「あたしは勿論男の家でゴロゴロしてます」

男「太る」

幼馴染「大丈夫!脂肪は全部ここに行ってるから!」エッヘン

男「…言うほど大きくない」

幼馴染「セクハラっ!」

男「先に言ったのはお前だよ」

幼馴染「屁理屈はどうでも宜しいからみかんを取りたまえ」

男「……」

手塚スレかと思った

幼馴染「おお、良くやった男よ」ムキムキ

幼馴染「褒美にむいたみかんを与えよう」

男「餌付け?」

幼馴染「はい、あーん」

男「…」スッ

幼馴染「あ、めっ!ちゃんと口で受け取りなさい!ほら、あーん!」

男「……」ムキムキ

幼馴染「そんなに嫌か!このロリコン!」



男「いわれのない罵倒には訴訟も辞さない……ほらよ、あーん」スッ

幼馴染「! じ、じゃあお互い一緒にやろっ!あーん!」

男「ん」パクッ

幼馴染「んむっ♪」モグッ

幼馴染「私の初めては甘酸っぱい味でした…」キャッ

男「こっちはひたすら酸っぱかったんだけど」

幼馴染「片思いって酸っぱいってより塩辛いよねー」

男「えっ」

幼馴染「ん?」

男「……いや、酸っぱい」

幼馴染「いや塩辛いっ」

幼馴染「何なら確かめてみる?んー」

男「年頃の女の子がはしたない」ペシッ

幼馴染「えぅっ」

男「(……片思い…)」


母「幼馴染ちゃーん、ご飯出来たわよー!」

幼馴染「はーい男ママー、今行きまーす!」

男「俺は?」

幼馴染「捕虜交換」

男「虐待は条約違反」

…………


幼馴染「やっぱりおいしいー!」モリモリ

母「そう言ってくれると嬉しいわ、今度はもっと豪華にしちゃおうかしら?」

幼馴染「やった!あ、おかわりお願いしますっ」

母「はいはい」

男「太る」

幼馴染「もう、男ってばデリカシーがないっ」

母「あはは、本当このままじゃお嫁さんが見つからないわ。幼馴染ちゃんが貰ってくれないかしら?」

幼馴染「えー、私が勿体ないですよぉ♪」カァ

母「そうでしょうねぇ、うふふ」

男「訴訟も辞さない」

幼馴染「ごちそうさまー♪」マンプク

男「……」カチャ


母「ああ、そうそう。私これから用事があって今晩は家を空けるの。男、よろしくね」

男「ん」



母「…」メクバセ

幼馴染「……」メクバセ

男「何こいつら特殊部隊?」

幼馴染「と、言うワケで!」

男「かいさーん」

幼馴染「お 泊 ま り !!」クワッ

男「お泊まりって何だっけ、般若みたいな形相になるっけ」

幼馴染「ふふふ…今夜は激しい戦いになるぞ…」

男「もはや他意しか」

幼馴染「っていう冗談は置いといて」

男「(何だ、冗談か…)」

幼馴染「今夜は久しぶりによろしくねー」

男「小学生以来か、お泊まり」

幼馴染「ね、映画見よ」

男「何を」

幼馴染「ガンダム00!」

男「こんな子に育てた覚えはないわっ…!」

幼馴染「だって男と一緒にいるから似ちゃうに決まってるよ」

男「はいはい…」ピッ

ーーーー


幼馴染「スゥ…スゥ…」

男「……」

幼馴染「スウ…ん…」シナダレ

男「……」ドキドキ

幼馴染「むにゅ…おと…こ…」スウスウ

男「!………」ナデナデ

幼馴染「ん…♪……むにゃ…」スゥスゥ

幼馴染「スゥ…スゥ……」ギュッ

男「!?ぉ…幼?」

幼馴染「スゥ…」

男「……」


男「……」ソ-ッ

幼馴染「んにゅ…」ギュ-ッ

男「っ!」


幼馴染「スゥ…」ユルッ

男「(い、今!)」ソッ

スルッ


男「」ホッ




……さな……おさな…


男「幼」

幼馴染「ん…?おとこ…?」

男「もう風呂に入って寝よう。こっちは先に済ませた」

幼馴染「ん…のぞかないでね…」

男「当たり前」


幼馴染「……のぞかないの?」

男「どっちだよ」



幼馴染「あがったよー…歯も磨いたぁ…」ゴシゴシ

男「ん、幼の布団はこっちに敷いたから」

幼馴染「ん…」ゴソッ



男「そっちはこっちの」

幼馴染「どっちの…」

男「お れ の」

幼馴染「知らなかったからセーフ…」モゾモゾ

男「違法ダウンロードじゃあるまいし」

幼馴染「…寒いの…」

男「寒いって言うともっと寒くなる」モソモソ

幼馴染「ん…あったかい」

幼馴染「……」ピタッ

男「っ! お、幼、当たってる…」

幼馴染「当ててるのよ…この鈍感馬鹿…はか…」

男「……鈍感…」

男「……」


男「…幼」

幼馴染「何…」


男「好き」

幼馴染「嘘」

男「…どうしてそう思う」

幼馴染「だって、いつもアピールしても、男は相手にしてくれなかったんだもん…」ギュッ

男「……」

幼馴染「私、体だって頑張って痩せてたんだから」

男「何でそうまでして」

幼馴染「知ってるもん…男がどんな人なのかって…」

男「……」

幼馴染「いつも暗いけど、好きな事には一所懸命なんだから…」

男「……」


チュッ


幼馴染「え…ふぇ…?」

男「そこまでしてくれたのなら、もう知らないぞ」

幼馴染「あ…うぁ…」ジワッ

男「っ!?お、幼?」

幼馴染「ち、違うの…!う…嬉しくて…!」ギュウウッ

男「……」ナデナデ

幼馴染「えへへ…っ♪」ポロポロ

男「…涙、洗濯しなきゃ」

幼馴染「ほんと、ばか…っ」チュッ

男「んっーーんむー」

幼馴染「んっくーーぷはっ」

幼馴染「ね…ギュッてして…」

男「……」ギュッ

幼馴染「きゃっ…♪」ギュゥ

男「……」

幼馴染「…そう言えば、さっきの、甘酸っぱかった…」

男「…言った通り」

幼馴染「うふふぅ……♪」


幼馴染「……スヤ…」

男「おやすみ、幼」

男「ちゃんと、幸せにするから」


男「一生……」ブルッ


男「(おー…寒っ…)」

男「…寒いから、仕方ない…」ダキッ

幼馴染「んぅ……」スゥ

男「………」



幼馴染「スヤ……♪」ギュム

男「…スウ……♪」ギュッ




おしまい

>>3
俺の思考を読むのはやめろ



次は甘さ80%カットの鬱ブラックなスレで



また甘いのも書いて

ぱっと見おさむくんの話なのかと思った

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