京子「私の特別、結衣の特別」(179)

教室

京子「あーあ、甘いもの食べたいなぁー」

結衣「わざとらしい奴だなお前は……」

京子「というわけで綾乃、チョコちょーだい」

綾乃「ふえぇ!? ちょ、なんで歳納京子なんかに」

京子「だってなにか後ろに隠し持ってるじゃん」

京子「この匂いは……クンクン……チョコとみた!」

結衣「お前は猟犬かよ」

綾乃「うぅ……こ、これは千歳と船見さんにあげるものよ!」

結衣「あ、ほんとに? ありがとう綾乃」

京子「え~、あたしのは~?」

千歳「ありがとうな綾乃ちゃん……でも、ほら」

綾乃「ぐっ……ま、まあ同じクラスメイトだし?副生徒会長であるから歳納京子の分も一応持ってきているけど?」

結衣「副生徒会長なのは関係あるのか?」

京子「ひゃっほー! さっすが綾乃ー!」

綾乃「か、勘違いしないでよね! あくまであなたと私はテストのライバルであって別に本命だとかそんなんじゃないんだからね!」

京子「うんうん、ありがとう綾乃」

綾乃「ど、ドウイタシマシテ……///」

千歳「ええよええよ、チョコ食べなくても鼻血でそうやわあ」

結衣「お願いだから出さないでね……あ、私も綾乃と千歳の分も作ったからよかったら食べてよ」

綾乃「わぁ、ありがとう船見さん」

千歳「船見さんの作ってきたチョコ、期待できそうやなあ」

結衣「あ、ありがとう/// 口に合えば嬉しいけど……」

すれ違い百合世界支援

良いよ

千歳「ほんなら私の作ってきた分も合わせてみんなで食べよか」

綾乃「そうね、じゃあちょっと机くっつけてみんなで集まりましょ……んしょっと」

京子「ゆいー、ゆいー」

結衣「ん、なんだよ?」

京子「私の分は?」

結衣「ああ、あるから少し待ってろ……ほら」

私怨

京子「おー……おぉ?」

京子「結衣さん結衣さん」

結衣「今度はなに? たくさん食べたら太るからそれしかないぞ」

京子「これ綾乃と千歳のと同じじゃん」

結衣「いや当たり前だろ、同じチョコなんだから」

京子「……」

綾乃「二人ともー、一緒にこっちで食べましょー」

結衣「うん、いまいくよ」

結衣「ほらいくよ京子……何ボーっとしてるんだよ」

京子「お、おー! いくいく!」

結京バレンタインってもしかして初めてか

結京綾千はよ!

ごらく部部室

京子「おーっす、ちなつちゃーん!」

結衣「こんにちは、あかり、ちなつちゃん」

ちなつ「あ!結衣先輩!ここここんにちはあああああああの……」

あかり「京子ちゃん結衣ちゃんハッピーバレンt」

ちなつ「結衣先輩!コレもらって下さい!!!」

しえ

結衣「うわあ! えっと……チョコ、で合ってるんだよね……?」

ちなつ「はい! 先輩のために一生懸命心を込めてカカオ豆から作りました!」

結衣「あ、うん……すごいと思う……ありがとう、大切に食べるよ……」

ちなつ「やったー!ありがとうございます!」

京子「ちょっとちょっと! ちなつちゃん!」

ちなつ「なんですか京子先輩? 人が喜んでるところに水ささないでくれますか?」

京子「冷たい! そうじゃなくて、私のチョコは!?」

ちなつ「ああ、京子先輩の分ですか、じゃあ今出しますね」ゴソゴソ

カカオ豆から

京子「おお! ついにちなつちゃんのチョコが!」

ちなつ「はいこれ、どうぞ」

京子「わー!こんなにたくさんありがとうちなつちゃん! ってこれちっちゃくない?」

結衣「これ……チロルチョコだね」

ちなつ「はい、京子先輩といえども一応先輩ですし、チロルチョコ5個さしあげます」

京子「チロルチョコでも嬉しいよちなつちゃん!ちなつちゃん!」スリスリ

ちなつ「うわ!あんまり寄らないで下さいよ!」ゲシッ

京子「あう」

カカオかよwwwwwwww

ちなつ「それより結衣先輩、その袋もしかして……」

結衣「うん、ちなつちゃん達の分もちゃんとあるよ」

ちなつ「キャー!!!結衣先輩のチョコー!ありがとうございますー!!!」

あかり「結衣ちゃんの作るチョコおいしいからあかり楽しみだなあ」

結衣「あはは、うまく作れたし味の保障は出来ると思うよ、はいどうぞ」

ちなつ「いやーん!センパイの作ってくれたチョコ、大切に食べますね!」

あかり「わあー!ありがとう結衣ちゃん」

京子「……」ジー

結衣「どうした京子?」

ちなつ「当たり所が悪かったですか?」

京子「え? いやいやそんなことないよん」

ちなつ「そういえば京子先輩はチョコ持ってきてないんですか?」

京子「私は食べる専門なので!」

結衣「自慢するところじゃねーよ」

ちなつ「まあそんな事だろうとは思ってましたけど」

あかり「結衣ちゃんのチョコとってもおいしいね!」

帰り道

結衣「じゃあ私達はここで」

京子「じゃあねーん」

ちなつ「お疲れ様です先輩方」

あかり「京子ちゃん結衣ちゃんまたねー」




結衣「……」テクテク

京子「……」テクテク

支援

結衣「そういえばさ」

京子「お、おう! なんでい?!」

結衣「誰だよそのキャラは……今日はウチくるか?」

京子「!」

京子「もちろん!いきますとも!」

結衣「急に元気になったな……」

京子「へっへ~」

結衣「まあいいけどさ」

ほう

結衣の家

京子「ソワソワ、キョロキョロ」

結衣「そういうのは口に出すもんじゃないだろ……」

京子「おっとこりゃ失敬!」

結衣「変なヤツだな・・・夕食は麻婆豆腐でいい?」

京子「麻婆豆腐ぅ?」

結衣「あれ? そんな気分じゃない?」

京子「いや、食べたいけどさ、チョコに合わなくない?」

結衣「なんで夕食にチョコが出てくるんだよ、どう考えても合わないだろ」

京子「え、いや、そりゃそうだけどさ……」

結衣「んで、麻婆豆腐でいいんだな?」

京子「じゃあそれで」

結衣「はいはい、レベル上げとけよ」

京子「まかされたー!」


…………


結衣「うまいか?」

京子「うまい! さすが私の嫁!」

結衣「そりゃよかった」

結衣「でも嫁になった覚えはねーよ」

京子「いけずぅ」

結衣「そういや今日はラムレーズンちょうど切らしてたんだけど後で買いに行くか?」

京子「え? いいよそこまで食べれないし」

支援

支援

結衣「……お前熱でもあるのか?」

京子「いやいやありませんよ」

結衣「だってお前がラムレーズン欲しがらないなんて……」

京子「さすがに私も甘いものは一度にたくさん食えないしなー」

結衣「? さっき部室で食べただろ?」

京子「夕食後のデザートの話!」

結衣「ふーん……?」

期待してるんですね

夕食後…

京子「あー甘いもの食べたいなー」

結衣「だからさっきラムレーズン買いに行けばって言ったのに」


お風呂中…

京子「さっぱりした後は甘いもん食べたいなー」

結衣「お前いつもお風呂の後は牛乳じゃん」ゴシゴシ


ゲーム中…

京子「ゲームした後は甘いもの欲しくなるなー」

結衣「もう寝る前なんだからそんなもん食べるなっての」

今回のSSでのキマシタワーの建設が如何に困難かは我々も承知だ

そして就寝…

結衣「じゃあ電気消すぞー」

京子「……」

結衣「パチッ ……おやすみ京子」

京子「おやすみ」

京子「……」

結衣「……」





京子「おいコラ」

しえん

支援するしかない

とりあえず木間市の土地買った

結衣「……ん、なに?」

京子「なに? じゃなくて!」

結衣「いや本気で分からないんだけど」

京子「チョコだよ!!チョコ!!!」

結衣「チョコ?」

京子「チョコ!」

結衣「……いや上げただろ」

京子「あれだけ?!」

紫煙

きまして?

かわいい

結衣「もっとたくさん欲しかったのか?」

京子「そうじゃなくて!!」

京子「私達の仲じゃん!!!」

京子「なんでもっとこう、特別なやつじゃないんだよ!」

結衣「……」

京子「結衣はどんなチョコくれるんだろうって!」

京子「1週間前からすげー楽しみにしてたのにさ!」

京子「綾乃やあかり達と同じチョコじゃん!」

京子「結衣にとって私って特別じゃなかったのかよ?!」

結衣「京子……」

京子「家に来るか?って聞かれた時さ……」

京子「もしかして結衣んちでちゃんとしたチョコもらえると思ったのにさ……」

京子「まったくそんな素振りしないし……」

結衣「……」

京子「ずっと楽しみにしてたのに……」

京子「昔から結衣が私に作ってくれてたチョコは手が込んでてみんなより特別で嬉しかった」

京子「でも、段々それがなくなってきて」

京子「今年はみんなと同じチョコだった」

京子「結衣にとって私は」

京子「もう特別じゃないんだ……」

結衣「そんなこと……」

京子ちゃん…

京子「……おやすみ」

結衣「京子!」

京子「……」グスッ

結衣「京子……」



結衣「(特別、かあ……)」

結衣「(そんなに楽しみにしてくれてるとは思わなかった)」

結衣「(私の……)」

~~~~~~~~~~~~~~
~~~幼少期…~~~

きょうこ「ゆい、これ、バレンタインのチョコだよ」

ゆい「きょうこ……わたしに?」

きょうこ「うん、ゆいにはいつもおせわになってるもん」

きょうこ「それにきょうはとくべつなひとにチョコをわたすひだって」

ゆい「……ありがとうきょうこ」

きょうこ「えへへ、わたし、いつもゆいをこまらせてばかりだから、よろこんでくれてうれしいな」

TケXン結衣ちゃん期待

ゆい「じつはわたしもチョコもってきたんだ」

きょうこ「ゆいも?」

ゆい「おかしづくりはあまりしたことないから、じしんないけど……」

きょうこ「んーん、すごいうれしい、ありがとうゆい!」

ゆい「えへへ……じゃあいっしょにたべよ」

きょうこ「うん! はい、ゆい」

ゆい「えぇ?!」

きょうこ「あ~ん」

ゆい「あ、あーん……パクッ」

可愛すぎ支援

ニヤニヤニヤニヤ

きょうこ「おいしい?」

ゆい「うん、おいしいよ」

ゆい「ほら、きょうこも」

きょうこ「あ~ん」

ゆい「どう、おいしい?」

きょうこ「おいしい! いままでたべたチョコのなかでいちばんおいしい!」

ゆい「そんなにおいしかったの?!」

きょうこ「だってゆいがつくってくれたチョコだもん!」

きょうこ「ゆいがつくってくれるもの、なんでもだいすき!」

ゆい「そっか、じゃあきょうこのためにおりょうりじょうずになって、たくさんたべさせてあげる!」

きょうこ「うん! たのしみにしてる!」

ゆい「へへ……はい、あーん」

きょうこ「あ~ん」パクッ

ゆい「えへへ」

きょうこ「だいすきだよ、ゆい」

ゆい「わたしもすきだよ、きょうこ」

ウフフ

ニヤニヤ

~~~数年前…~~~

結衣「ほら、京子」

京子「結衣! これってもしかして……」

結衣「そ、ハッピーバレンタイン」

京子「よっしゃー! 結衣のチョコだー!」

結衣「そんなに喜ぶようなことかよ」

京子「何言ってんだよー! いっつも楽しみにしてるだからさー」

結衣「まあ……喜んでくれてるならいいけど……」

それにしてもチョコでいじける京子ちゃんかわいい

京子「開けていい?」

結衣「はいはいどうぞ」

京子「おー今年も豪華だなあ、いただきまーす!」

京子「うめー!」パクパク

結衣「食い意地はさておき、おいしいそうに食べてくれるのだけは素直に喜んでおくよ」

京子「ごちそうさまー」

結衣「もう食べたのかよ! もっと大事そうに食べろよ!」

京子「いやー、結衣のチョコおいしいからさー」

結衣「お前は食うだけだもんな」

ニヤニヤ

京子「でもこうやって結衣の作ってくれたものを食べると感じるんだよねー」

結衣「なにが?」

京子「結衣に愛されてるなって、特別なんだなって」

結衣「京子……」

京子「ま、私の思い上がりかもしれないけどさ」

結衣「……そんなことないよ」

結衣「お前は私にとっての特別だよ」プイッ

京子「ほんとに?」

ふへへ

結衣「だからこうやって毎年お前に手作りでお前だけのチョコを渡してるんだよ」

京子「……へへ、そっか」

結衣「そうだよ、言わせんな」

京子「サンキュー、結衣!」

結衣「来年も楽しみにしてろよ」

京子「おう!」

支援



~~~去年…~~~

綾乃「とととっとと歳納京子ああああああああの……」

京子「んー? なに綾乃?」

結衣「あ、もしかして……」

千歳「うん、綾乃ちゃんが歳納さんにチョコ渡したいって」

綾乃「いやあの……た、たまたま千歳や船見さんのチョコ作ってて余ったから……別にあなたのためじゃ」

京子「おお! 綾乃ありがとう! めちゃ豪華じゃん!」

綾乃「ま、まあ生徒会副会長の私なら当然よね!」

京子「チョコうめぇ!」

イイヨイイヨー

結衣「よかったな京子」

綾乃「あ、あの」

結衣「ん?」

綾乃「船見さんも作ってきたんじゃないの? それ……」

結衣「え、ああ、まあ……」

京子「なんだよー、結衣も持ってきてくれてるんじゃん」

結衣「いや、お前が綾乃のチョコおいしそうに食べてたしな」

京子「私の胃袋は宇宙だ」

結衣「何言ってんだか……ほらよ」

京子「サンキュー結衣!」

結衣「綾乃達の分も作ったからよかったら食べてよ」

綾乃「わあ、ありがとう船見さん」

千歳「おいしそうやなあ」

京子「むむむ、いいなぁ~」

結衣「いやお前もう食ってるだろ今」

京子「ぶー」


~~~~~~~~~~~~~~



結衣「(そっか……そうだったんだ)」

結衣「(……よし!)」

>>64
これ初めてみたわクソワロタ

かっこ結衣くるか?

数日後…

千歳「船見さん今日も休みなん?」

綾乃「大丈夫なのかしら……」

京子「結衣……」

綾乃「船見さんから連絡は?」

京子「この前『3、4日休むけど大丈夫だから心配しないで』ってメールが来てそれっきり……」

綾乃「そう……」

あー…続けろください

かっこ結衣くるな

結衣ちゃん早くー

京子「(やっぱりあの夜言い過ぎたせいだ……)」

綾乃「とりあえず3、4日過ぎても休んでるようならお家を訪ねて様子を見に行きましょう」

千歳「そやね、そうしよ歳納さん」

京子「うん……」

京子「(結衣……もう我侭言わないから……)」

帰り道…

prrrrr
京子「?……ゆ、結衣からメールだ!」

京子「えっと……『今度の日曜日うちにきて』……」

京子「結衣……よかった!」

京子「(結衣に会える、結衣に会える!結衣に会える!)!」

おおッ

何がはじまるというんです?

日曜日…

ピンポーン
結衣「はーい」

京子「結衣!」

結衣「うわぁ! ってなんだ京子か、今開けるからそんなあせるなって」

バタン
京子「結衣!」

結衣「ちょ! ひっつくなって! お前は犬か!」

京子「ていうか学校サボって何してたんだよー!」

京子「すっげー心配したんだからな」

京子「綾乃達だって……」

うむうむ

キマシタワー建設着工し始めます

結衣「あー……ごめん、心配かけて」

京子「グスッ……うまい夕飯とラムレーズンで許す……」

結衣「えっと、それなんだけどさ」

京子「?」

結衣「ちょっとこっち来て」

京子「うん、ってなんかいい匂いがするけど……」

結衣「実はね……」

タワー建設用地を提供します

キマシタワー建設費用を提供します

結衣「これ、なんだけど……」

京子「……なにこれ」

結衣「チョコケーキ」

京子「天井の高さまであるじゃん……どこの結婚式だよ……」

結衣「ちょっと頑張りすぎた」

京子「このへんな装置は?」

結衣「チョコフォンデュ用のチョコレート噴水機械、こっちの皿に山盛りにあるのが漬けて食べる食材」

京子「こんなのTVでしか見たことないんだけど……こっちの皿に並んでるのは?」

結衣「チョコバウム、好きだろ京子」

京子「うん、まあ……てか明らかに2人前の量じゃないだろ……」

予想以上だった

結衣、凝り過ぎだwwww
でも、それがいい

アホやwwwwwww

         __

         /▲    LIVE中継
         ▼/       木間
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
         /▲
         ▼/
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  .___   /▲ |□□|

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  |□□|   ▼/ |□□|

 木間市タワー [Kima City Tower]
     (1990竣工 日本)
た.....高い

木間市の地価高すぎわろた

結衣「こっちはトリュフチョコ、こっちはブラウニー、そっちのはクッキー、そこにあるのが生チョコで……」

京子「ちょっと待って結衣」

結衣「どうしたの京子?」

京子「いや、どうしたのはこっちのセリフだよ……」

京子「もしかして学校休んでまでしてたのってこれのこと?」

結衣「……」

京子「ずっとこれ作ってたの? もしかして私のために?」

何この結衣ばかわいい

はい

結衣「……」

結衣「ごめん! 京子!」

京子「え? ちょっと、どうしたんだよ」

結衣「思い出したんだ、昔の事」

結衣「私は、お前が特別だって、大好きだって言ってくれたから……」

結衣「バレンタインの日は心を込めて、京子の為だけのチョコを作ってたはずなのに」

結衣「なのにいつも当たり前に一緒にいるお前に甘えて」

結衣「きっと手を抜いてしまってたんだ」

やりすぎかわいい

結衣「それにお前への特別は、綾乃がいるから」

結衣「私じゃなくてもいいんじゃないか、って心の中で思ってたんだと思う」

京子「結衣……」

結衣「でもさ」

結衣「私は、お前の10年来の一番の親友だからさ」

結衣「一緒に過ごした日々は誰にも負けないから」

結衣「どんな形でも、これからもずっとお前の特別であり続けたいから」

結衣「やっぱり、こうやって精一杯お前の為にチョコを作ってあげようと思ったんだ」

結衣「だから覚悟しとけよ」

二人でケーキ入刀

>結衣「だから覚悟しとけよ」
かっこよすぎ

かつてこれほど「覚悟しとけよ」が似合う女の子がいただろうか

京子「……」

結衣「……な、なんか言えよ」ドキドキ

京子「結衣」

結衣「なんだよ」

京子「愛が重いです」

結衣「ぐっ」グサッ

京子「どう考えても作りすぎだろこれ」

結衣「それは……今まで手を抜いた分が爆発したっていうか……」

やってることは阿呆の子なのにかっこかわいい

さすが結衣ブレないな

ええわー

京子「でも」

京子「めっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ嬉しいよ! 結衣!」

結衣「ほ、ほんとに?」

京子「うん!」

京子「そもそも結衣の特別が食べたいって我侭言ったの私だし」

結衣「まあ、そうだけど」

京子「それにさ……」

京子「綾乃から貰ったチョコだって、結衣から貰ったチョコだって」

京子「どっちも特別なんだよ……」

こんな結衣もいいもんだ

ええね

おいこら

ん?

あれぇー

さすがにこの量は他のメンバーも呼べよ

京子「だから私は二人からどんなチョコを貰ったとしても」

京子「それを全部受け止めて、そして食う!」

結衣「……」

結衣「それ結局お前は食うだけだな」

京子「はい」

結衣「ま、いいけどさ」

結衣「お前が嬉しそうに食べる姿見るために作ってるんだし」

京子「へへっ……それならさ」

京子「私もさ、ずーっと結衣の特別でいたいから」

京子「これからも、毎年、結衣のチョコを食べてあげる」

京子「だから覚悟しろよ」

結衣「……ふふ、そうだな」

結衣「なら、お前が受け止められないくらい凄いチョコ作ってやるからな」

京子「私の愛を甘く見るなよ~、ちょっとやそっとじゃ私の愛は満たされんぞ~」

結衣「まかせとけ」


京子「てかそろそろ食べようか」

結衣「あ、そうだな」

京子「……改めてみるとすごい量だなこれ」

結衣「どれから食べたい?」

京子「チョコフォンデュ!」

結衣「はいはい」

あらあらうふふ

メディィィィック!出血が止まらないぞぉおぉぉぉぉ!!


京子「楽しー! うめぇ!」

結衣「噴水きれいだな、片付け大変そうだけど」




京子「結衣ー、ほいあ~ん」

結衣「あ、あーん/// ってやらせんなよ!」




京子「うい~! 食った食った~!」

結衣「まだまだあるぞ」

京子「次はウェディングチョコケーキだー!」


京子「うぷ……」

結衣「疲れた……食べるのに疲れた……」

京子「つ、次……」




京子「はあ、はぁ……」

結衣「京子……残りは明日にしよう……」

京子「だめ……せっかく結衣が作ってくれたんだもん……」

結衣「そうか……よし、わかった……」

無理してんじゃねーかwwwwwwwww

さすがに作り過ぎだwww


京子「パク……パク……」

結衣「……パク……」

京子「……パク……パク」

結衣「……もう限界」バタッ

京子「パク……パク……」



京子「パク…………」

結衣「………………」




京子「……………………」

結衣「……………………」

ええな~

これは確実にデブま

っしぐら


次の日…

綾乃「今度は歳納京子も休みだなんて……」

千歳「心配やねぇ」

綾乃「船見さんに続いて歳納京子まで……」

綾乃「とりあえず連絡して聞いてみるべきね」

prrr
綾乃「ってメール? 歳納京子から?!」

綾乃「ふむふむ……」

千歳「歳納さん、何て?」

綾乃「……」

綾乃「食べすぎで船見さんと二人で寝込んでるって……」

千歳「はあ……」

わろた

む、ウエディングケーキだと!?


京子「ぎぼぢわ゛る゛い゛……」

結衣「もう半年は甘いもの見たくないな……」

京子「ラムレーズンは別腹」

結衣「マジかよ……」

京子「でもさ」

京子「来年も楽しみにしてるよ」

結衣「さすがにもうちょっと量考えて作ることにする」

ウェディングケーキということは誓いはもうお済ましで?

京子「別にいいと思うよ」

京子「それだけ結衣の気持ちがたくさん伝わったし」

結衣「……」

結衣「じゃあ、病気にならない程度には抑えとくよ」

京子「ん」



京子「結衣」

結衣「なに?」

>>134
近いうちに

婚約届ならここに

来いっ


京子「私はずっと結衣が特別だし」

京子「ずっと結衣の特別でいたいから、」

結衣「うん」


京子「結衣もずっと私が特別でいて欲しいし」

京子「私の特別でいて欲しいんだ」

結衣「うん」

やま

かわ

京子「だからこれからもよろしくね」

結衣「ああ、よろしく」


京子「おやすみ」

結衣「おやすみ」



おわり

たか

キマシ

まだー?

乙!

きてた

乙!

キマシマシマシマシタワー

乙ですの

ん?まだスレはいっぱい残ってるぞ?

乙だね
ゆるいのかガチなのか

乙!

女?

乙!

乙乙


結婚生活編はよ


でもまだ夜は長いのよ?

無断欠席のせいで結衣が実家に強制送還されてついでに転校させられる展開マダー

そうね乙

これはいいものだな
純度の高い百合SSなら、最近はゆるゆりが一番か

ゆるゆりって凄いよな

俺が信者になってしまっただけで他の作品のファンもこう思っているのだろうか

いや、ゆるゆりの凄さは特別だろ

とても乙

くっ付いたとか、くっ付かないとかは曖昧なままです
もしかしたらこの後、綾乃ちゃんと京子ちゃんがくっ付くのかもしれないし、京子ちゃんと結衣ちゃんがくっ付くのかもしれないし
結衣ちゃんと綾乃ちゃんがくっ付くのかもしれません

けどどういう結果になろうと誰と誰がくっ付こうと、京子と結衣の二人はお互いにお互いが特別な存在だという事はこれからもずっと変わりません
そんなお話です

結京・京結って別にくっつかなくても現状が素晴らしいよね

>>165
よくわかってらっしゃる

すっぱそうですっぱくないかなりあまいSS

あと、夜中までかかってしまってすいません
それでは、ありがとうございました

これは百合だわ ステキ

乙乙
素晴らしい距離感だった

理解した
改めて乙

おつ

結衣なんだかんだで日頃からみつぎすぎwww

おつ

今から読む

こういうのって和解する時よりも、すれ違っちゃう瞬間にきゅんとくるんだけどなんでだろ

身体が求めてるんだろ
切なさという快楽を

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