きらり「きらりは大きいよ」 (41)

 
【モバマスSS】です

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 きらりはねぇ、アイドルなんだよ
 アイドルなんだけど、ちょっと大きいんだにぃ

 ……ちょっとじゃナイナーイよね?
 うきゃ☆ あのね、きらりは、とっても大きいよ?
 にょわ、大きいんだにぃ……
 にょわ

 
杏「うん、そうだね」

杏「きらりは大きいよ」

杏「だけど、小さいきらりは想像できないよ」

杏「杏にとっては、きらりは大きくて当たり前だから」

杏「ううん、大きいきらりが嫌なわけないよ」

杏「ちょっと強引なところがあるな、と思うだけ」

杏「うん」

杏「そうだね」


杏「ねえ、そろそろご飯食べない?」

杏「きらりの作ったご飯が食べたい」

杏「そうだよ、きらりは料理できるじゃん」

杏「杏は出来ないよ」

杏「美味しい出前のお店は知ってるけど」

杏「カップ麺に入れるお湯も沸かせるけど」

杏「テーブルの上くらいは、さすがに自分で片付けるけど」

杏「美味しいご飯、よろしく」



 Pちゃんが、きらりをアイドルにしてくれたんだにぃ
 ファンのみんなが、いっぱいいっぱい応援してくれりゅ
 それもみーんな、Pちゃんがきらりをアイドルにしてくれたからだよ
 だからきらりは、Pちゃんにだーい感謝すぅの

 きらりは、ファンのみんなとPちゃんがハピハピ大好き!
 みんなで、ハピハピになりゅ!


仁奈「きらりおねーさんはでけぇですね」

仁奈「?」

仁奈「なんでごぜーますか? 凛おねーさん」

仁奈「……」

仁奈「」

仁奈「ごめんなさい、きらりおねーさん」

仁奈「仁奈は悪い子でやがりました」

仁奈「……」

仁奈「本当でごぜーますか?」

仁奈「きらりおねーさんは、仁奈を許してくれやがるんですか?」


仁奈「言い直すです」

仁奈「きらりおねーさんは、背が高いのでごぜーます」

仁奈「?」

仁奈「凛おねーさん?」

仁奈「きらりおねーさんがいいなら、別にいいけれど。ですか?」

仁奈「仁奈は、きらりおねーさんも凛おねーさんも大好きでごぜーます」

仁奈「きらりおねーさんの抱っこは、プロデューサーの抱っこの次に大好きです」

仁奈「とっても高えですよ?」

仁奈「抱っこして欲しいです」

仁奈「おおーー、やっぱりきらりおねーさんの抱っこは高えです!」

仁奈「ハピハピでごぜーますよ」

 
 
 事務所にはキャワワ☆な子ばっかりで、きらりもハピハピ

 うきゃ、お持ち帰りすゆ? んんー。Pちゃんがメッするから駄目ぇにょわ
 ふみぃ、Pちゃんはちょっとだけ意地悪だにぃ
 だけど、事務所に行ったらみんなとハピハピできてうれすぃよミ☆
 みーんな大好きぃ
 Pちゃんも好きだよ?


みく「みくはハンバーグを所望するにゃ」

みく「……きらりんの作るご飯は美味しいと、杏チャンに聞いたにゃ」

みく「今日はきらりんがご飯を食べさせてくれると聞いて、楽しみにしていたにゃ」

みく「今、みくの前には、おサカナさんがあるにゃ」

みく「招かれて、あまつさえ食べさせてもらって文句を言うのはマナー違反にゃ」

みく「だけど、みくは断固として言いたいにゃ」

みく「何故、おサカナ」

みく「不思議なこともあるものにゃ」

みく「みくは昨日聞かれたにゃ」

みく「嫌いなモノありゅう? と聞かれたにゃ」


みく「みくは【おサカナ】と答えたにゃ」

みく「……嘘? 本当はおサカナが好きなのに遠慮してる? みくは嘘なんか付かないにゃ。誰にゃ、そんなことを言ったのは」

みく「……のあ……にゃん?」

みく「きしゃああああああっ!!!!」

みく「」

みく「あ、何するにゃ」

みく「どうして手を押さえるにゃ」

みく「待つにゃ、きらりん」


前川「待ってください、きらりさん」

前川「あかん、あかんて、きらりはん」

前川「サカナを! 無理矢理! 口の中にぃぃいいっ!!」

前川「」

前川「」

みく「これ、ハンバーグにゃ」

みく「フェイクフィッシュ? 材料はハンバーグと一緒で、形だけサカナ?」

みく「きらりん、凄いにゃ」

 
 
 きらりのご飯は美味すぃ♪ なかなかの評判だにぃ、てぃへへ

 杏ちゃんは美味しいご飯じゃないと食べてくれないんだにぃ
 不味いご飯よりカップ麺の方がいいって
 栄養が心配~~ぐっすんだから、きらりは杏ちゃんのご飯作りゅよ☆
 だけどたけど、お仕事が忙しくて時々失敗するんだにぃ、しょぼん
 だけどだけど、杏ちゃんは食べてくれりゅんだにぃ
 
「いやいや、不味いご飯だったら杏は食べないよ。美味しいから食べるんだよ」

 杏ちゃんは優しー、きらりもハピハピ


 うさうさ

 うっさーうさ
 きゅらきゅきゅきゅ

 うさ♪ うさ☆

 うっさーうさうささ☆

 うさぁ

 うさうさ

 うさ? うさうさ


 ロボちゃんのお話は~いつも愉快~~☆
 ロボちゃんはとっても良い子なんだにぃ
 さすがは晶葉ちゃん、菜々ちゃんウサミン星人も凄ぉい
 Pちゃんもそう思うよね?
 ……
 Pちゃんは、ロボちゃんの言葉解らないんだにぃ

 
 
 きらりはアイドルだから、ファンレターもいっぱい来りゅう

 きゃー、恥ずかすぃ☆
 でもでもファンの応援はとーーっても嬉すぃから、がんばって全部読むよ?

 …………
 ……
 何、これ
 よく、わかんない
 きらり、わかんない


モバP「すまん、俺のミスだ」

モバP「それは、俺とちひろさんでチェックして、捨てる方に仕分けしたはずの手紙だよ」

モバP「違う。それはファンレターなんかじゃない」

モバP「いや、気にするな。そんなのいくらでもあることだ」

モバP「アイドルってだけで、妬み嫉みをぶつけてくる奴は少なくない」

モバP「そいつらはきらりのことを知らない。きらりがどれだけ頑張っているかなんて知らない」

モバP「きらりと他の皆との関係も勘違いしてる」

モバP「だから、そこに書いてあることは間違いだ」

モバP「……ああ、確かにきらりは背が高い。それは事実だ」

モバP「そんな言い方は止めてくれ。化け物なんて自分で言うな!!」


モバP「絶対に違うぞ。きらりを化け物なんて言う奴は、鏡を見てるんだ」

モバP「そう言って相手を傷つけようとする気持ちの持ち主こそが化け物だ。きらりは絶対にそんなことしないだろう?」

モバP「きらりがそんな人間なら、杏はとっくの昔に本気で逃げてる」

モバP「きらりがそんな人間なら、俺はとっくに見限っている」

モバP「仁奈がそんな人間に懐くか? みくがご飯食べに行くか? 菜々や晶葉がロボを近づけるか?」

モバP「きらりは可愛いアイドルだ!」

モバP「誰がなんと言おうと! いや、頭おかしな奴がなんと言おうとだ!」

モバP「きらりにはファンがいるだろ。だったら、ファンは一体何なんだ。きらりのファンになった人たちは何なんだ」

モバP「腹が立つなら俺に怒ってくれ。手紙を隠した俺に怒ってくれ。売り方を間違えた俺に怒ってくれ。守れなかった俺を怒ってくれ」

モバP「でも、頼む。ファンだけは裏切らないでくれ!」

モバP「頼む!」

 
 
 きらり、反省だにぃ

 Pちゃんを信じなかったきらりはとっても悪い子
 ファンのみんなを信じなかったきらりはとっても悪い子
 きらりは頑張ってね、プンプンなお手紙をくれた人もきらりのファンにすりゅよ!
 頑張りゅ!

 きらりはファンを裏切らないよ
 ファンのみんな大好き
 Pちゃんにも怒らない。Pちゃんは、悪い子のきらりにちゃーんと教えてくれたから

 

 
 
 きらりはPちゃん大好きぃ

 でもなんだか、違うんだにぃ
 杏ちゃんも仁奈ちゃんもみくにゃんもみんな大好き。 
 だけど、Pちゃんも大好きだけど
 なんだか、違うんだにぃ
 ふーしぎぃ?


まゆ「ありがとうございます」

まゆ「ふふ……おかしいですね。お別れの日にありがとうなんて」

まゆ「でも、まゆにとっては夢だったんですから」

まゆ「ええ。わかってましたよ。他にも同じ夢を持ってる人がいたって」

まゆ「だけど、まゆは悪い子で、けちんぼなんです。わけることなんてできなかったんです」

まゆ「そうですね。凛さんはとてもわかりやすかったです」

まゆ「みくさんは、自分では気付いていなかったのかも知れませんね」

まゆ「だけど、二人だけじゃありませんよ」

まゆ「きらりさんも……ですよね?」

まゆ「あの人のことを好きなんですよね?」


まゆ「あの人も、きらりさんのことは好きですよ」

まゆ「いいえ、あの人は、みんなのことが大好きです」

まゆ「だから私は、『みんな』から抜け出すことにしたんです」

まゆ「まゆだけが、あの人の特別になれるように」

まゆ「アイドル失格なんです、まゆは」

まゆ「ファンを裏切ることも捨てることも、私にはできてしまったんですから」

まゆ「だから私は、アイドルとしては凛さんにもみくさんにも、当然きらりさんにも。皆さんの足下にも及びません」

まゆ「だから、言い直しますね」

まゆ「ありがとうございます、じゃなくて」

まゆ「ごめんなさい」

まゆ「まゆは、皆さんの夢を汚しました」


 まゆちゃんは、Pちゃんと結婚。おめでたいにぃ
 とっても幸せそうで、ハピハピで
 Pちゃんもハピハピで
 大好きな二人がハピハピで

 なに? 杏ちゃん

 きらりは、泣いてないよ?
 だって今日は、おめでとうの日だから
 二人の、ハピハピの日なんだからぁ


 きらりはねぇ、アイドルなんだよ
 アイドルなんだけど、ちょっと大きいんだにぃ

 ……ちょっとじゃナイナーイよね?
 うきゃ☆ あのね、きらりは、とっても大きいよ?
 にょわ、大きいんだにぃ……
 にょわ

 まゆちゃんみたいに小さくてキャワワだったら、何か違ってたかにぃ……

以上、お粗末様でした

きらりを書きたかった

乙です

前みくにゃんで似たような雰囲気のssを見たけど、同じ作者かな?
招き猫は両手を挙げないってやつ

>>27
そうです
その話の別視点、と言う感じで

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