ククリ「進撃の巨人?」 (458)

――入団式

キース(まったく、さっきの芋女はとんでもない奴だった……もうさすがにあれほどひどい奴はそうそういないだろう)

キース(さて他に腑抜けた顔をしたやつは居ないか……)

キース(むっ、居るな?ケツの穴の開ききった顔をした、世の中をなめてそうなあまぞうが2人!)

キース「おいそこの貴様ら!貴様らは何者だ!」



ニケ「オレはニケ!職業は盗賊の勇者だ!」


ククリ「あたしククリ!ミグミグ族の魔法使いよ!」




キース「だから一体何者なんだ貴様らはぁぁぁ!?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383576301

キース「貴様らふざけてるのか!?やれ勇者だ魔法使いだと嘘ばかり並べおって!」

ククリ「嘘じゃないもん!」

ニケ「本当だよ!」

キース「第一本当だとしたところでそんな素性も分からない者を訓練兵団に入れる訳にはいかん!もしスパイだったらどうする!?」

ライベルアニ(((ギクッ)))

ニケ「そう言われると思って!」

ククリ「はいこれ、紹介状!」ヒョイ

エレン(あの手紙の紋章は自由の翼!?あいつら調査兵団から来たのか!?)

キース「えー、なになに……」

~~~~~

~~~



――数日前 壁外(ウォールマリア南方)



ニケ「しっかしここどこだろーな?せめてどっか村や街があればいいんだが」

ククリ「ねえ勇者様、あそこに人がいっぱい歩いてるよ!あの人たちに道聞いてみようよ」


ニケ「すみませーん!この近くに村とかないですかー?」

ハンジ「ああ、あいにくこの辺に人は住んでないねー、村や街に出るには壁内に入らないと」

エルヴィン「ここをまっすぐ行ったら門がある、そこを通ればすぐトロスト区という街があるからそっちに行けばいいだろう」

ククリ「ありがとうございまーす!」

ニケ「よーし、行こうぜククリ!」

ハンジ「じゃあねー」

エルヴィン「気を付けるんだよー」




リヴァイ「……おいちょっと待て」

~~~~~

――壁内帰還後


ハンジ「いやだってさ、あまりにもナチュラルに道を聞いてくるもんだからさ」

エルヴィン「我々がどこにいるかも忘れて、危うくスルーしてしまう所だった」

リヴァイ「お前らなあ……」


ハンジ「えっとつまり、君たちは元からここにいたとかじゃなくて、そこのククリちゃんが魔法で出した金のトビラに吸い込まれて気付けばここにいた、って訳だね?」

ニケ「てっきりル○ラ系のワープ魔法と思ってたけど、まさか世界ごとワープしちゃうなんてな」

ククリ「ご、ごめんね勇者様」

エルヴィン「どうやって帰るとかは分かるかい?」

ククリ「それがわからないの、そもそもあれは『ミグミグげきじょう』の失敗作だから元の魔法陣描いてもイミないし…」

ニケ「ところでさ、そっちの話によればここは魔法も魔王もモンスターもいない世界って本当なのか?」

ハンジ「うん、魔法もないし魔王もいないよ、人類を襲って食べる巨人ならいるけど」

ニケ「えーっ、なにそれつまんねー!」

ククリ「勇者様それじゃ勇者様のパパと同じこと言ってるわよ」

【勇者は危機感がなかった▽】

ハンジ「しかし異世界、勇者、それに魔法……私でも正直すぐ信じられないなー」ウーン

リヴァイ「本当にあんなガキ達が世界を救った勇者なのか?」

エルヴィン「でももしこちらに引き入れられたらこれは大きな前進だ、魔法が巨人やこの世界の秘密に関わってるやもしれんし、そうでなくとも今まで強大な怪物と闘ってきたそうだ。戦力になるだろう」

リヴァイ「このまま報告してしまえばきっと身柄は憲兵団だろうしな」

ハンジ「ねえ二人とも!もし良かったらこっちで」

ニケ「え?なにモンスター退治?この国はそのイベント越えるまで出れない感じ?」

ククリ「やるやる面白そう!がんばろうね勇者様♪」

ニケ「まぁククリが言うならしゃーねぇか、そんじゃよろしく!」

ハンジ「あ、うん……どうも……」

【勇者たちがあっさりと仲間になった▽】

リヴァイ「とりあえず魔法については実際この目で確かめないとな、正直うさんくせぇ」

ククリ「じゃ、トップバッターククリ、魔法やります!」ドキドキ

ニケ「よっしゃ!いったれククリ!」



ククリ「らん、ららら、らん、らん♪」クルクル

ハンジ「へえ、陣を描いて魔法を使うんだー」

リヴァイ「俺には踊りながららくがきしてるようにしか見えないが」ジーッ

ククリ「らん、らら……」カキカキ

リヴァイ「……」ジーッ

ククリ「ら……」ビクッ

リヴァイ「……」ジーッ

ククリ「……」ビクビク

リヴァイ「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

ククリ「いや~~っ!こわい顔~~!!」トンッ



ボワン!

進撃と何のクロスなの?

長い体のネコ「プルニャーーーー」ズズズズ

ククリ「あ~!失敗しちゃった!」



ハンジ「うおっ!?描いた円から本当になんか出てきた!?」

エルヴィン「ほ、本物の魔法だ……」

ククリ「こ、これじゃないの!あのね、本当だったら別の魔法が出るはずで……」アタフタ

ニケ「ククリは楽しく描かないと失敗するんだ!そこのオッサンがこわい顔で見てたせいで失敗したんだ!」

リヴァイ「は?」ビキッ

ハンジ「あっはっはっはっは!!怖い顔のオッサンだって!まったく子供は正直だね!!」ゲラゲラ

リヴァイ「おい笑うなクソメガネぶっ殺すぞ」

エルヴィン「とにかく魔法が使えるのは本当の様だな」

>>7
魔法陣グルグルです
最初に書いておけば良かったですね申し訳ございません

ニケ「じゃあ次はオレの番だな!」

ククリ「きゃーっ、勇者様がんばってー!」



ニケ「光魔法キラキラ、火の剣!」ボオオオオ

エルヴィン「炎で出来た剣か!これは分かりやすい」

ハンジ「でもあいにく巨人には炎そんな効かないんだよねー再生するし、やっぱうなじ切らないと」

ニケ「あ、そう…」ガクッ

ニケ「地の剣!こいつは地上の物なら斬れない物はなく、切ったすべてのものが砂に変わり土になる!」

ハンジ「わお強力!これなら即戦力間違いなしだね」

ニケ「まず、地に向かって手をかざす!そうするとタイコが出てくる」ボコボコ

ニケ「次に、オッポレオッポレととなえながらタイコを叩くんだ、オッポレオッポレ!」ドンドン

ニケ「そうするとやっと地の剣が出てくる!ただこのツタのケーブルの届く範囲でしか動けないけどな!」ゼエゼエ

ハンジ「前言撤回、こりゃ使えないや」

リヴァイ「まるで繋がれた犬だな……」

ニケ「水の剣!これは水から作る剣で水があればどこでも出来る!」

エルヴィン「確かに便利だが……壁外は何かと水が貴重だぞ」

ニケ「要は水分があればなんでもいいんだ、だから水がない時はこうやって……」ダラー

ククリ「げっ!よだれ!」ドンビキ

ニケ「こんな風に涙やおしっこからでも水の剣は作れる!」キュピーン

リヴァイ「汚ねぇな……」

ニケ「風の剣!風より軽くADSLより速い!」

ニケ「とぉっ!!」ブゥン!

風の剣『ハズレ』ボヨーン

リヴァイ「ダメじゃねぇか」

ニケ「ま、まあこんな風に効果は気まぐれだけどうまくいけば多くの敵を一瞬でなぎ払ったり…もう一回!」スカッ

ニケ「あ、あれ?あれ~~!?ずっとハズレばっかだ~~!?」スカッ スカッ スカッ

ククリ「ねえ勇者様、ここはずっと壁に囲まれてるから、それで風通しがよくなくて力が出ないんじゃない?」

ニケ「そういやギップルもずっと見てないしな」

エルヴィン「そんな事ってあるのか…」





リヴァイ「おい、ロクな魔法がないぞ」

エルヴィン「いやしかし二人ともこれは凄い……正直無茶苦茶だが鍛えたら人類最強、人類の希望も夢ではないぞ」

ハンジ「13歳じゃ調査兵団入りも早いし、とりあえず訓練兵団行けば?」

リヴァイ「そもそも立体機動が出来なかったら話にもならねぇからな」


~~~~~

~~~




キース「と言う訳で彼らの身元およびその特殊能力についてはこの私が保証致します……」

キース「私の信頼する元上官、かつ問題児の扱いに長けている名教官である貴方様なら必ずや彼らを無事卒団させられると信じております。byエルヴィン・スミス……か」

キース「うーん、信じられんがどうも信用に足る話らしいな……」

ニケ「な?言っただろ?」

キース「まぁ良い、エルヴィン団長の推薦とあらばこの訓練兵団への在籍を認めざるを得んだろう!」

ククリ「わーい!やったー!」ピョーン

キース「だがしかし!ちょっと異世界から来てそこで魔王を倒して世界を救ったようだがそんなことで驚くほど私は甘くないぞ!」

アルミン(あの教官どうやったら驚くんだ…)

エレン(すげえな…)

キース「推薦があったようだが贔屓なぞせずしごき倒してやるから覚悟しておくんだな!」

キース「だからまずはその腑抜けた根性を叩き直してくれるわ!直ちに営庭をいいと言うまでまで走ってこい!無論夕食は抜きだ!」

ニケ「げ!ランニング!?」

ククリ「しかもご飯ぬき!?」

キース「黙れ!人をなめた態度ばかりとりおって!そんな事で今後やっていけると思うなよ!?これは罰則だ!!」

ククリ「えー!?そういうものなの!?」

キース「いいから走ってこいばかたれがーーー!!」ドカーン

ニケクク「「は、はは~~っ!!」」ワタタタタタ

【ニケとククリは走っていった▽】



エレン(…魔法、それに外の世界、か……)

――夜


ニケ「ひぃ、ひぃ、や~っと終わったあ~!もうヘトヘトだぁ」ドサリ

ククリ「走りすぎてもうお腹ペコペコ~、でももうご飯ないのよね」グギュウゥゥ



エレン「一人半分ずつで良かったらパンとっておいたけど、食うか?」スッ

ククリ「あ、ありがとう!」パクパク

ニケ「モグモグすっごい助かったぜ!えっと名前は…」

エレン「エレン・イェーガーだ、こっちが幼馴染のアルミンとミカサだ」

アルミン「はじめまして」

ミカサ「よろしく」

ククリ「よろしくねー!(わーなんかエキゾチックな子だー)」

アルミン「なんかさっきのパンの見返りを求めるっぽくなって申し訳ないんだけど、良かったら壁外の事とか魔法の事とか色々教えてくれないかな!?すっごい興味あるんだ!」キラキラ

エレン「本当に外の世界から来たのか!?異世界ってどういうことなんだ!?何があるんだ!?魔法って本当にあるのか!?今すぐ使えたりするのか!?」ワクワク

ミカサ「エレン、一気にまくし立てては駄目、気持ちは分かるけど落ち着いて」


クリスタ「あ、魔法は私も気になる!」

コニー「俺も!俺も見たい!」

サシャ「魔法ってこうなんかブワーってなったり、キラキラ~ってなったりするんですか!?」


オレモー アタシモー
ワイワイ ガヤガヤ


ククリ「なんかいっぱい人が集まってきちゃった」ポカーン

ニケ「せっかくだし見せてやれよククリ」

ククリ「えーっ、そ、それじゃあいきまーす///」テレッ

一同「「「わーっ!!!」」」パチパチパチ

カキカキ

マルコ「魔法ってこれ描くだけでいいの?」

サシャ「なんか呪文とかいらないんですか?」ジー

ククリ「お願いだから下がってて、あぶないわ」カリカリカリ

ククリ「いくわよ?火の魔法、ツチヘビ!」カッ!


ビュン!


コニー「うおわあぁぁぁっ!」

クリスタ「い、今のが魔法?なんか火みたいなものが、土の中にもぐっていったみたいだけど……」

ユミル「うーん、早すぎて分かんねえな」

ジャン「お、おい!俺の髪が焦げたぞ!?なんかかすったぞ!?」

ククリ「へんねー、動く敵(モンスター)がいない時は、陣の内側にとどまっているはずなのに……」

ニケ「どこいったんだろうな?」

2じゃなくて1のギリ倒す直前辺りの時系列?

~~~~~

ライナー「おい早く来いよベルトルト、急がないと魔法が終わっちゃうかもしれないぞ?」バタバタ

ベルトルト「待ってよライナー、それに僕達はその…戦士なんだからさ、あんまり皆と馴染みすぎるのもどうかと思うよ?」

ライナー「いいだろ別にまだ初対面なんだし、それにこれは今後脅威になるかもしれない魔法への偵察だよテーサツ!」

ベルトルト「そんな事言って単に魔法に興味あるだけの癖に……」ハァ

ライナー「ほら早く見に行くぞ」ウキウキ


モコモコモコ


ボコッ


ライナー「え」ボン!!


ライナー「ギャアアアァァァァァッ!!!」バターン シュウウウゥゥゥ

ベルトルト「ライナァァァァァーー!?」ダラダラダラ


【特に理由のないツチヘビがライナーを襲った!▽】

今日はここまでです
何ぶん至らない所も多いと思いますが読んでいただいて本当にありがとうございます、途中のレスが何より嬉しかったです!

>>19
一応1以降2以前ぐらいの時系列です
でも色々設定がふわっとしてるところもありますごめんなさい

一同「「「もう一回!もう一回!」」」

ククリ「そうね、今のはなんだかおかしかったから、もう一回やりまーす!」

一同「「「わーっ!!!」」」


キース「こらーーーーーっ!!!お前ら、いつまでも何をやっとるかーーっ!!」

ニケ「げぇっ!教官!?」

キース「明日から訓練が始まるというのに何をダラダラしているんだ!消灯も近いぞ!さっさと宿舎に戻って明日に備えんか!!」

一同「「「はっ!!!」」」ババッ

ククリ「あ、あの~」

キース「む、なんだ」

ククリ「明日って、魔法の特訓の時間ありますか?」

キース「そんなものはない!」クワッ

ククリ「ひっ!」ビクッ

キース「前にも言ったが私は貴様らを特別扱いするつもりは毛頭無い!!」

キース「魔法使いだろうがなんだろうが今後も他の連中と同じ訓練内容をさせるからそのつもりでいるんだな!!」

キース「魔法の訓練がしたければ後で勝手にやってろ!!」

ククリ「ええ~!そんなぁ~!」

ニケ「んじゃククリ、また明日な」

ククリ「えっ、勇者様とここでお別れなの!?」

ニケ「当たり前だろ、これからオレは男子宿舎、ククリは女子宿舎で泊まるんだから」

ククリ「もういつもみたいにお隣同士の部屋では寝れないの!?そんなのヤダ!」

ニケ「あははククリは寂しんぼだなあ!なぁお前らもそう思うだろ?」

エレン「お、おう……(今までミカサと部屋どころか同じベッドで3人で寝てたなんて)」

アルミン「まあまあ……(とてもじゃないけど言い出せそうにないね……)」

ククリ「もう!勇者様のいじわる!」プクーッ

ニケ「大丈夫大丈夫!シュギ村の修行の時みたいに半年ずっと別れ別れな訳じゃないんだしさ、すぐ慣れるって!」ポン

ニケ「おやすみ~また食堂でな~」


ククリ「勇者様……」ポツン

エレン「なぁニケ!今度は砂漠の話をしてくれよ!」

ニケ「おうよ!オレ達は地の王に会いにエルエル砂漠に行ったんだけどそいつがまたヘンなオヤジでさぁ~」

ジャン「またヘンなオヤジかよ…」

ライナー「ニケの話にはいっつもヘンなオヤジが出てくるな…」

ニケ「しかたないだろ自然界の王たちはキモい男ばかりなんだから」

アルミン「ねえ!他にはどんな王様がいるの!?」



アハハハ ナンダソレ スゲー




ククリ(すごいなあ勇者様、もうみんなとなじんでる…)

ククリ(あたしたくさんの同年代の女の子と一緒にすごすのはじめてだし、どうしたらいいかわかんないや…)

ククリ(しかもみんな大人っぽいしあたしより背もたかいしっ、囲まれても正直キンチョーしちゃうよっ!)

【ククリの身長は115cmだ▽】


ククリ(……今晩はおつきさまがきれいに出てるわね)チラッ

――女子宿舎 合部屋


ミーナ「あれ?そういえばククリは?」

アニ「さあ?大方部屋が分からなくて迷子になってるんじゃない?」

サシャ「でももうすぐ消灯時間になっちゃいますよ」

ミカサ「私ちょっと探してくる」ガチャ

クリスタ「いってらっしゃーい」

ユミル「早よ戻って来いよー」

――深夜 訓練所空地


♪~   ♪~




ミカサ(何か聞こえる……?)


ククリ「らん、ららららん、らん♪ らん、ららららん、らん♪」

ミカサ「あの」

ククリ「よっるはこわ~い♪ 巨人いっぱ~い……って、ひゃあっ!?」ビクッ

ククリ「あ、えーっと、あなたは……」

ミカサ「私はミカサ、ミカサ・アッカーマン」

ククリ「そうそう!ミカサちゃんね!」

ミカサ「もう消灯時間は過ぎてしまった、見回りの教官に見つかったらまた怒られてしまう」

ククリ「あ…ごめんね」

ミカサ「こんな時間まで何をしてたの?」

ククリ「こっそり魔法の練習してたの」

ククリ「教官さんにも魔法の訓練は後にしろーって言われたし、ギリを倒してからグルグルはますます不安定になっちゃったから」

ミカサ「そう……しばらくここで見ててもいい?」

ククリ「あ、うん、いいよ」

ミカサ「……」

ククリ「……」

ミカサ「……」

ククリ「……」

ククリ(どうしよう…間が持たない!)

【ククリは正直気まずい▽】

ミカサ「ねえ」

ククリ「ひゃい!?」ビックリ

ミカサ「こういう魔法って、向こうの世界では誰でも出来るものなの?」

ククリ「んーとね、他にも色々魔法はあるけどグルグルを使えるのは向こうでもあたしだけかな」

ミカサ「一人だけ?」

ククリ「うん、他のミグミグ族はみんな天界に行っちゃったから。この世にいるミグミグ族はあたし一人だけなの」

ミカサ(この世に、たった一人……)

ミカサ「……私も実は唯一の東洋人の生き残り、だからといって特に何か出来るという訳ではないけれど」

ククリ「そうなの!?どおりでエキゾチックな美人さんだと思ったー!」

ミカサ「そ、そう?///」

【ミカサはちょっと照れている▽】

申し訳ございませんが所用で一時離れます
一時間後くらいには戻ります

あとさっきのレスと相反しますが…今月のグルグル2で出ましたね…ミグミグ族…

お待たせしてしまったのにレスありがとうございます嬉しいです!
再開します

ちなみにニケは120cmらしいです
でも二人とも13歳なので現時点ではエレン他多くの104期生より年上と言うことに…

ククリ「あたしたち、実はちょこっと似てるかもしれないね!」

ミカサ「本当?」

ククリ「もちろん、そこ以外はあたしみたいな寂しんぼじゃない大人っぽい子だから全然似てないけど」アハハ

ミカサ「実はそうでもない」

ククリ「え?」

ミカサ「あなたはああ言われてたけど私も今までエレンとアルミンと寝る時もずっと一緒だった」

ミカサ「今晩ここに来たのは正直二人がいなくて寂しいのもある」

ククリ「そうだったんだ」ヘェー

ミカサ「ので、私の方がずっと寂しんぼ…かもしれない」

ククリ「……ふふっ、そうよね!みんな寂しんぼなんだもの!いいわよね!」

ミカサ「そういう訳で、私達、実は結構似てるかもしれない」

ククリ「本当!?やったー!おそろいね!」ピョン

ミカサ「もし良かったら、またここに来てもいい?」

ククリ「うん!この時間はあたしとミカサちゃんの時間ね!」

ミカサ「魔法の練習って踊りながらするものなの?」

ククリ「こうした方が上手くいくの♪」クルクル

ミカサ「今まで見てたけど凄く素敵だった、ので、私もお返しに東洋人伝統の踊りを披露しよう」

ククリ「わー!見たい見たーい!」


ミカサ「それではいきます『東洋お達者チャッキリホッコリ節』」


ククリ「え゛」

ミカサ「ハァチャッキリホッコリナァ~~」ズンドコ

【ミカサはふしぎなおどりをおどった▽】

ククリ(東洋っていったい…)

ミカサ「ハァ~~巨人倒すなら~♪」ハイナ

ククリ「あっははは!おもしろ~い!」

ミカサ「チョイトこのブレードでつつきましょ♪」オッポレオッポレ

ククリ「……」ジー

――『あたしイルクよ、踊りの練習してたの』

――『じゃあここで毎日いっしょに練習しない?』

ククリ「……」

――『おわかれを言いにきたの』

――『ごめんねすぐ行かなくちゃいけないの……さようなら』

ククリ「……なんだかちょっぴりコワくなってきちゃった」ポツリ

ミカサ「何故?」ピタッ

ククリ「だって、こんなに月がきれいな夜で、あたしが魔法の練習してるところにちゃんが来て、踊ってて、お友達になって…って」

ククリ「まるでイルクちゃんを思い出しちゃって」

ミカサ「イルクちゃん?」

ククリ「うん、まだ八つのころ、夜しかお外に出してもらえなかったけど、その時に仲良くなったはじめてのおともだち」

ククリ「毎晩二人で一緒に魔法と踊りの練習をしてたんだけど、雨の日からいなくなっちゃった」

ククリ「その子はあたしが落書きで、魔法陣で出しちゃったおともだちだったから消えちゃったんだ…」

ミカサ「……」

ククリ「だから、ミカサちゃんも雨が降ったらいなくなっちゃったりしたらやだな、なーんて」アハハ

ミカサ「…ちょっと待ってて」

ミカサ「お待たせ」チャップチャップ

ククリ「どうしたの急にお水をバケツいっぱいになんて持ってきたりして」

ミカサ「えいっ」ザッパァ

ククリ「わ~~~っ!なんでいきなり水を被ったの~~!?」アタフタ

ミカサ「……大切な人が急にいなくなってしまうつらさと怖さは私もよく分かる」

ククリ「え…」

ミカサ「ので、不安なようならこうしてでも証明したかった、安心してほしかった」グッ

ミカサ「大丈夫、私は消えたりしない。私はいなくなったりしない」

ミカサ「私はずっとあなたのお友達」

ククリ「ミカサちゃん……」ジーン



<クッサアアアアアアァァァァ



ククリ「」ビクッ

ミカサ「何だろうか今の声は」

ククリ「さ、さあ~」

【ククリは聞かなかったことにした▽】

ミカサ「そろそろ眠い…」ウトウト

ククリ「待っててね、もうすぐ描き終わるよ~♪」クルクル

ミカサ「あ、流石に濡れた服のままでは冷たいので、この場で着替えてもいい?」

ククリ「うんいいよー、さぁーてこれで魔法完成よー!」

ミカサ「よいしょっと」ヌギッ

ミカサの腹筋「ヤア!」バキバキバッキーン

ククリ「ふ…腹筋」ピシッ



カッ!

みかりん「ハァチャッキリホッコリナァ~~」ズズゥーン


【『みかりん大活躍』】
【巨大化した腹筋系アイドルみかりんが現れ、踊りながら敵を殴る▽】


ミカサ「ねえ……これが……魔法……?」

ククリ「し、失敗…しちゃった……」




キャァァァァ---!!!

――翌朝


マルコ「今日の午前中の訓練全部なしになったってさ」

ジャン「はぁ?初日からなんだよそれ」

マルコ「なんか空き地にモンスターが出たらしくて、教官総出で対処してるらしいよ」

ライナー「モンスター?巨人じゃなくてか?」

コニー「おい見ろよ!こっちの窓から様子がちょっとだけ見えるぞ!」

ベルトルト「すごいや、あの教官たちが手も足も出てない」


アルミン「……ねぇ、僕にはあのモンスターがでっかいミカサみたいに見えるんだけど……」

エレン「ああ……俺にもそう見える……」





クリスタ「ところでミカサとククリを見てない?」

ユミル「あの二人ならさっき揃って仲良く走らされてるのを見たよ、まったく何をしたんだか」

おまけ

――深夜 壁外

ギップル「クッサアアアアァァァァ!!」

ギップル「はっ!ククリさんのいる方からなにやらクサいセリフの気配を感じましたよ!」

ギップル「これは今すぐククリさんの所へ行かなくては!しかし…」

壁「」ズゥーン

ギップル「これはちょっと私では越えられそうにないですねぇ~、まったく風通しの悪い」

ギップル「しかたない、中にいる人に頼んで通してもらいますか」

ギップル「すみませーん」コンコン


ガラガラ


壁巨人「」ナーニ?

ギップル「あの、私は風の精霊のギップルと申します」

ギップル「壁の中に入りたいので良ければそこを通してもらえたらありがたいのですが…」

壁巨人「」フルフル

ギップル「え?ダメ?門が開くか穴があくかしないといけない?」

ギップル「そこをなんとか~!ちょっとそこをどいてもらえるだけでいいんですよ~!」

壁巨人「」ムリムリ

ギップル「ムカッ!強情な人ですね!私知ってるんですよ、さっぱり妖精は通してるって事!」

壁巨人「」ネムネム

ガラガラ

ギップル「あ、こら、寝ないでください!壁を戻さないで!非礼なら詫びますから~!」


ギップル「ギップリャ~~~~!!!!」



おまけおしまい

今日はここまでです
レスとか乙とか期待とか本当にありがとうございます!至らない所も多いSSですが身に余る光栄です!

訂正

>>61

×>ククリ「だって、こんなに月がきれいな夜で、あたしが魔法の練習してるところにちゃんが来て、踊ってて、お友達になって…って」

○>ククリ「だって、こんなに月がきれいな夜で、あたしが魔法の練習してるところにミカサちゃんが来て、踊ってて、お友達になって…って」

――立体機動訓練

キース「まずは貴様らの適性を見る!これができない奴は囮にも使えない!開拓地に移ってもらう!!」

眼鏡教官「これはまだ初歩の初歩だが、この段階から立体機動の素質は見てとれる」

眼鏡教官「素質のある奴は何をどうすればよいか全て分かるが……」


エレン「があっ!」ビターン

ニケ「ぐへっ!」ビターン


眼鏡教官「その一方で素質が無いとああなる」

キース「何をやってるイェーガー、ニケ訓練兵!さっさと上体を起こせ!」

ニケ「今やろうとしてるよ!」

エレン(おかしい、なんで上がらないんだ…!)

キース「これができなければ開拓地に移ってもらう!」

エレン「!」

ニケ「開拓地だって!?」



ニケ「で、そもそも開拓地ってなに?」

キース「そんなことも知らんのか貴様は」ガクッ

アルミン「開拓地っていうのは、ものすごく分かりやすく言うとド田舎の農家村だよ!しかも強制労働!」

ククリ「つまり【ニア はじめから】になっちゃうのよ勇者様!村スタートってこと!」

ニケ(む、村スタートは嫌だあぁ~~!よしこうなりゃ……)



ニケ「光魔法・カッコいいポーズ!!」ビシッ ピカーーッ



キース「何!?なんだあれは!?」

ククリ「きゃーっ!勇者様かっこいいーっ!」

ジャン「うわっ眩しっ!本当に光ってるのか?」

コニー「おい見ろ!ニケが宙に浮いてるぞ!」

アルミン「しかもなんかいつもよりかっこよく見える!」

エレン「ニケがやった…」

エレン(そうだ……俺はこんな所で立ち止まってる場合じゃない!)

エレン(あの時巨人を一匹残らず駆逐するって決めたんだ!)

エレン(そのためならなんだって絶対にやってやる!素質がないとか関係ない!)

エレン(あいつだって出来たんだ……これが、俺の武器だ!)



エレン「光魔法…カッコいいポーズ!!」ビシッ ピカーーッ



キース「貴様もかイェーガー!?」

ジャン「あいつもあの光って浮くやつ出来るのか!?」

ククリ「すごーい、くん修行無しでカッコいいポーズできちゃった」

ミカサ「いつもカッコいいエレンが更にカッコよく見える…」ポー




ニケ(美化)(ふっ……いきなりでその輝き……お前さては主人公だな?やるじゃねえか)ピカーン

エレン(美化)(はっ……言ってる意味がよく分からねえがそっちこそやるな)キラーン

【主人公たちは目で会話している▽】

キース「貴様もかイェーガー!?」

ジャン「あいつもあの光って浮くやつ出来るのか!?」

ククリ「すごーい、エレンくん修行無しでカッコいいポーズできちゃった」ホヘー

ミカサ「いつもカッコいいエレンが更にカッコよく見える…」ポー



ニケ(美化)(ふっ……いきなりでその輝き……お前さては主人公だな?やるじゃねえか)ピカーン

(美化)(はっ……言ってる意味がよく分からねえがそっちこそやるな)キラーン

【主人公たちは目で会話している▽】

キース「貴様もかイェーガー!?」

ジャン「あいつもあの光って浮くやつ出来るのか!?」

ククリ「すごーい、エレンくん修行無しでカッコいいポーズできちゃった」ホヘー

ミカサ「いつもカッコいいエレンが更にカッコよく見える…」ポー



ニケ(美化)(ふっ……いきなりでその輝き……お前さては主人公だな?やるじゃねえか)ピカーン

エレン(美化)(はっ……言ってる意味がよく分からねえがそっちこそやるな)キラーン

【主人公たちは目で会話している▽】

キース「貴様もみているのか!?」

ジャン「あいつもあのΣ様が!?」

ククリ「すごーい、エレンくんΣ様と握手できてる」ホヘー

ミカサ「いつもカッコいいΣ様がエレンと握手することにより更にカッコよく見える…」ポー



Σ様(美化)(ふっ……いきなりでその輝き……お前さては主人公だな?やるじゃねえか)ピカーン

エレン(美化)(はい!!……ありがとうございます!!)キラーン

【主人公たちは目で会話している▽】
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/#1

ジャン「ケッ何だよ、あんなんズルしてるみたいで好きになれねえな、なぁミカサもそう思わな」クルッ

ミカサ「素敵……」ポワーン

ジャン「」ピクッ

クリスタ「でも二人ともほんとうにいつもよりカッコよく見えちゃうね」キャッ

ライナー「」ピクピクッ



ライナー「おい皆!俺たちも頑張って光魔法カッコいいポーズを習得するぞ!!」

ジャン「あの死に急ぎ野郎やアホ勇者に出来て俺らに出来ないはずがない!!」

ライジャン「「これ以上あの二人に女子の目を奪わせてたまるかぁぁ!!」」


オオオォォォーー!!!


【男子訓練兵たちに闘志がうまれた!▽】


キース「貴様等!そんなあやふやなものを頼るのは……いやでもガス切れやアンカーが突然抜けたような場合に有効か?うーむ…」ブツブツ

ジャン「ケッ何だよ、あんなんズルしてるみたいで好きになれねえな、なぁミカサもそう思わな」クルッ

ミカサ「素敵Σ様……」ポワーン

ジャン「」ピクッ

クリスタ「でも二人ともほんとうにいつもよりカッコよく見えちゃうね」キャッ

ライナー「」ピクピクッ



ライナー「おい皆!俺たちも頑張ってΣ様のカッコいいポーズを習得するぞ!!」

ジャン「あの死に急ぎ野郎やアホ・・・Σ様に出来て俺らに出来ないはずがない!!」

ライジャン「「これ以上あの二人に女子の目を奪わせてたまるかぁぁ!!」」


オオオォォォーー!!!


【男子訓練兵たちに闘志がうまれた!▽】
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/
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キース「貴様等!そんなあやふやなものを頼るのは……いやでもガス切れやアンカーが突然抜けたような場合に有効か?うーむ…」ブツブツ

キース「貴様らふざけてるのか!?やれ神だ飯使いだと嘘ばかり並べおって!」

Σ様「嘘じゃないもん!」

Σ様の犬「本当だよ!」

キース「第一本当だとしたところでそんな素性も分からない者を訓練兵団に入れる訳にはいかん!もしスパイだったらどうする!?」

ライベルアニ(((ギクッ)))

犬「そう言われると思って!」

Σ様「はいこれ、紹介状!」ヒョイ

エレン(あの手紙の紋章はリヴァイ班!?あいつらリヴァイ班から来たのか!?)

キース「えー、なになに……」

~~~~~

~~~

ニケ(美化)「見たか教官!これで姿勢は安定しただろ!」

エレン(美化)「どうですか!教官!」

キース「(こっち見んな)確かに二人とも姿勢は安定している……いいだろう、合格だ!」

ククリ「やったあー!二人とも合格よー!」ピョンピョン

ミカサ「良かった…」ホッ

アルミン「一時はどうなることかと思ったよ」

【こうしてニケとは試験に合格した▽】

キース(グリシャよ、お前の息子は今光り輝いているぞ……文字通りの意味で)

>>1はトリつけてくれるとありがたいかも

エルヴィン「いやしかし二人ともこれは凄い……正直無茶苦茶だが鍛えたら人類最強、人類の希望も夢ではないぞ」

ハンジ「13歳じゃ調査兵団入りも早いし、とりあえず訓練兵団行けば?」

リヴァイ「そもそも立体機動が出来なかったら話にもならねぇからな」


~~~~~

~~~




キース「と言う訳で彼らの身元およびその特殊能力についてはこの私が保証致します……」

キース「私の信頼する元上官、かつ問題児の扱いに長けている名教官である貴方様なら必ずや彼らを無事卒団させられると信じております。byエルヴィン・スミス……か」

キース「うーん、信じられんがどうも信用に足る話らしいな……」

Σ様の犬「な?言っただろ?」

キース「まぁ良い、エルヴィン団長の推薦とあらばこの訓練兵団への在籍を認めざるを得んだろう!」

Σ様「わーい!やったー!」ピョーン
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/#1

ミカサ「ハァ~~奴隷を倒すなら~♪」ハイナ

Σ様「あっははは!おもしろ~い!」

ミカサ「チョイトこのブレードでつつきましょ♪」オッポレオッポレ

Σ様「……」ジー

――『あたし奴隷よ、踊りの練習してたの』

――『じゃあここで毎日いっしょに練習しない?』

Σ様「http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/

――『おわかれを言いにきたの』

――『ごめんねすぐ行かなくちゃいけないの……さようなら』

Σ様「……なんだかちょっぴりコワくなってきちゃった」ポツリ

おい、Σ様とやら 乗っとりは厳禁ですぜ?


>>1 乗っとり防止のためにトリップつけるといい

>>91 >>94
了解しました
出来てますかね?

>>94
我が板に来てくれたら乗っ取りはやめるよ
愚民どもめ

ニケ「よーし次はククリの番だな!」

ククリ「あ、忘れてた」



ククリ「うわ~~ん目が回る~~」グルングルン

眼鏡教官「はーい、明日再試験ねー」

【だがククリは不合格だった▽】

犬「よーし次はΣ様のお番です!」

Σ様「あ、忘れてた」



Σ様「うわ~~ん目が回る~~」グルングルン

眼鏡教官「はーい、明日再試験ねー」
Σ様「は?」
【だがΣ様は合格だった▽】

http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/

ニケ「は~もうクタクタだよ、あの教官ジジイ鬼だよ鬼!」

ククリ「明日合格しなかったら勇者様と離れ離れになっちゃう……」グスン

ククリ「ねーなんかコツとかないのー?」

ライナー「うーん、そう言われてもなあ……?」

ベルトルト「正直ただぶら下がるだけだしね」

エレン「俺、浮いたし……」

Σの犬「は~もうクタクタだよ、あの教官ジジイ鬼だよ鬼!」

Σ様「明日合格しなかったら犬と離れ離れになっちゃう……」グスン

アルミン「ねーなんかコツとかないのー?」

サシャ「うーん、そう言われてもなあ……?」

エレン「正直ただぶら下がるだけだしね」

ミカサ「俺、浮いたし……」

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html#0

ニケ「だいたいあの教官が悪いんだ、あーんな怖い顔して開拓地だーって怒鳴って脅してるからビビって出来なくなっちゃうんだ」ツリメ

コニー「お前教官の顔マネうめーな」マネシテツリメ


ニケ「だからいざとなったら……教官を倒す!」

ククリ「勇者様、教官はあたしが倒すわ!!」

【勇者たちは殺る気に満ちている▽】


エレン「そんなが訓練兵いるか!」

アルミン「まあまあ二人とも、あれはあれで教官の優しさかもしれないよ」

ニケ「優しさ?あれがー?」

アルミン「うん、ここの訓練は時に死人が出るくらい過酷だし、そうなっちゃう前に別の道で生きれるようにしてあげようという考えあっての事かもしれないってこと」

ククリ「そうよ!教官さんはあの怖い顔と態度で損をしているのよ!」ズイッ

アルミン「え、ええー……?」

ククリ「もしかしたらとってもさびしいんじゃないかしら…人生うまくいかなくて…」

ククリ「ううん、きっとそうよ!そして意地悪はその裏返し…」キラキラ

ニケ「あちゃー、ククリがまた暴走してるよ」

ククリ「ねえ勇者様!あたしたちで教官さんをなぐさめてあげましょうよ!」

ニケ「お、おい冗談よせよ!」

――教官宿直室


キース「やれやれ今期の訓練兵ときたら……ふぅ、最近では寝るのが一番の楽しみだな」


パシュン ヒュン


キース「む、この音は、立体機動の駆動音?こんな時間まで自主練とは感心な…」


ヒュッ


キース「今、窓の外を何かが横切ったような…」ガラッ



ニケ「ここのキースは良いキース~♪」パシュン ヒュン

ニケ「子どもにやさしく金持ちだ~♪」パシュン ヒュン

ニケ「おお キースよ フォーエバーソーファイン~♪」パシュン ヒュン


キース「」

Σ様の犬「だいたいあの教官が悪いんだ、あーんな怖い顔して開拓地だーって怒鳴って脅してるからビビって出来なくなっちゃうんだ」ツリメ

コニー「お前教官の顔マネうめーな」マネシテツリメ


Σ様の犬「だからいざとなったら……教官を倒す!」

Σ様「犬よ、お前程度ではダメだ!!」

【勇者たちは[ピーーー]気に満ちている▽】
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/#1

エレン「そんな訓練兵いるか!」

アルミン「まあまあ二人とも、あれはあれで教官の優しさかもしれないよ」

Σ様の犬「優しさ?あれがー?」

アルミン「うん、ここの訓練は時に死人が出るくらい過酷だし、そうなっちゃう前に別の道で生きれるようにしてあげようという考えあっての事かもしれないってこと」

Σ様「そんなわけねぇだろ金髪ガリベン

アルミン「え?」


キース「やれやれ今期の訓練兵ときたら……ふぅ、最近では寝るのが一番の楽しみだな」


パシュン ヒュン


キース「む、この音は、立体機動の駆動音?こんな時間まで自主練とは感心な…」


ヒュッ


キース「今、窓の外を何かが横切ったような…」ガラッ



Σ様「ここのキースは良いキース~♪」パシュン ヒュン

エレン「子どもにやさしく金持ちだ~♪」パシュン ヒュン

アルミン「おお キースよ フォーエバーソーファイン~♪」パシュン ヒュン


キース「お前ら全員開拓地に移ってもらう!!http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/」        」

キース「なーにやっとんじゃーーー!!」

ニケ「げぇっ!!教官!!」ジャーンジャーンジャーンジャーン



ニケ「お、おい、怒ってるぞ」ヒソヒソ

ククリ「ほら、やっぱり呼び捨ては良くなかったのよ」ヒソヒソ

キース「そういう問題ではないわっ!こんな時間に立体機動まで持ち出して貴様らいったい何をしていた!」

ククリ「あたしたち、かわいそうな教官さんをなぐさめてあげようと思ったんです!」

ニケ「オレはほら、催眠術的な感じでうまいこと教官の性格を優しく変えられないかな~って思って」

キース「貴様ら揃って馬鹿か!馬鹿ばっかりか!!もういい、二人とも夜が明けるまで走ってこーい!!!」ドカーン!

ニケ「そ、そんなぁ~」

ククリ「教官さんのためを思ってやったのに~」

【二人はまた罰則を食らった▽】


――再試験

眼鏡教官「前使ってた子が浮いたから分からなかったけど金具が壊れてるね、取り換えよう」

ククリ「ほんと?ありがとうございまーす」

【ちなみにククリは無事合格した▽】

ククリ「ぶいっ!」プラーン

今日は眠いから明日書くますね。
誰か保守してくれるとありがたいなぁチラチラ

今日最後の宣伝
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<ククリの手記>
こうして、勇者様とあたしの訓練生活がはじまりました


――立体機動訓練中

パシュン

ヒュン


ニケ「よっ ほっ」クルッ スタッ

ニケ「たぁーーーーっ!!」ピューッ


模型「」サクッ



ニケ「あーくそっ!またあんま切れなかった!!」

ライナー「そりゃお前ブレードの刃を短く折ってるからに決まってんだろ」

ジャン「ったくもったいない使い方しやがって」

ニケ「だってさー、長いの使いづらいんだもん!」




キース(『ニケ』身のこなしがサルの様に軽く、素早さと悪運の強さはは今期トップクラス)

キース(特に立体機動での移動術と対人格闘での木製の短剣を持たせた時の動作は他の追随を許さない)

マルコ「ちょっとニケ前見て!危ない!」

ニケ「へ?」

エレン「げっ!」ヒュン


ドカッ!!



コニー「うわあぁ!やっぱり衝突した!」

サシャ「二人とも落ちてっちゃいますよ!?マズイです!」


ニケ「慌てるな!オレ達なら大丈夫だ!」ヒュー

エレン「よしいくぞ!」クルッ



ニケ・エレン「「光魔法・カッコいいポーズ!!」」ビシッ キラキラーン!



クリスタ「ほっ、良かった……」

ユミル「やっぱ便利だよなーそれ」

ベルトルト「こういう時に浮けるってのは有利だよ」


キース(そして異世界の秘技である『光魔法・カッコいいポーズ』の使い手でもある)


ニケ「見たかこの輝きを!まるで教官のハゲ頭のようだろ!」ケラケラ

キース(……だがどんなに強くても頭の中は浮かれたアホ!あんにゃろ平常点5点引いてやる!)

【勇者の平常点が5下がった▽】

ヒュン

ミカサ「エレン!無事!?」スタッ

ジャン「!?」ドキッ

エレン「なんだミカサか、わざわざ戻って来なくてもよかったのに」※カッコいいポーズ継続中

ミカサ「で、でも……」

エレン(美化)「そんなに心配しなくても俺はもう大丈夫だ」キラーン

ミカサ「やだ、カッコいい……」キュン

ジャン「」


キース(『エレン・イェーガー』格闘術に秀でるほかは目立った特技は見られないが、他ならぬ努力で徐々に成績を伸ばした。人一倍強い目的意識を持つ)

キース(あと何故かニケ同様『光魔法カッコいいポーズ』を完全に使いこなす事が出来る、理由は不明)

アルミン「やっぱりニケとエレンが一番安定してカッコいいポーズ使えてるよね」

マルコ「僕たちなんて5秒も浮けない人がほとんどだというのに」

サシャ「女子なんてそもそも使える人が少ないですよ」

ミーナ「ミカサとアニ、たまにユミルぐらいかな?」

クリスタ「私も頑張って早く使えるようになりたいなー」ムン!


キース(そして『光魔法カッコいいポーズ』は今期訓練兵全体に浸透してきている)

キース(単に光りながら短時間浮くだけの技だが、上手く使えば戦場での生存率の向上が期待できるだろう)



ジャン(美化)「くそっ!俺だって負けてたまるかよ!」バッ

ライナー(美化)「ああ!勝負は今、ここで決める!(クリスタ見てるし)」カッ

コニー(美化)「これやんの楽しいんだよなー、俺も混ざろーっと」ツルピカッ



キース(しかし異様な光景だ)

キース(で、『ククリ』……彼らの元の世界において魔王を封印した伝説の魔法使いだそうが……)



ユミル「おいククリ、遅れてるぞ早く来い!」パシュ

ククリ「ご、ごめんねユミルちゃん、ちょっと待ってて」ガサッ ピョン

ククリ「きゃ~~~っ!?」ズザザザザ

クリスタ「ククリ大丈夫!?」ストッ

ククリ「や~ん、ワイヤーからまっちゃった~~っ」ジタバタ


キース(頭脳面、体力面、技術面、どれをとっても全然ダメ!キング・オブ・ブキヨーっ!正直推薦なかったらとっくに落第じゃーい!)


ミーナ「ククリー!落ち着いてアンカーを飛ばすのよー!」

ククリ「う、うん、やってみる!えいっ!」パシュ

キース「ぎゃあああぁぁぁぁ!?」サクッ

【キースに10のダメージ!▽】

今日はここまでです
なにかと未熟で至らない所の多いSSですが読んで下さった人は本当にありがとうございます!
特にトリの事教えてくれた人には厚く御礼申し上げます!

後さっき書き溜めが途中で尽きましたので少し間が空くかもしれませんごめんなさい、早く投下できるようにはしたいです

キース(で、『Σ様』……彼らの元の世界において魔王を封印した伝説の魔法使いだそうが……)



Σ様「おいユミル遅れてるぞ早く来い!」パシュ

ユミル「ご、ごめんねユミルちゃん、ちょっと待ってて」ガサッ ピョン

ユミル「きゃ~~~っ!?」ズザザザザ

クリスタ「ユミル大丈夫!?」ストッ

ユミル「や~ん、ワイヤーからまっちゃった~~っ」ジタバタ


キース(頭脳面、体力面、技術面、どれをとっても完璧!!キング・オブ・テンサイーっ!正直推薦なくても主席じゃーい!)


ミーナ「ユミル!落ち着いてアンカーを飛ばすのよー!」

ユミル「う、うん、やってみる!えいっ!」パシュ

キース「ぎゃあああぁぁぁぁ!?」サクッ

【キースに10のダメージ!▽】
http://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/

アルミン「やっぱりニケとエレンが一番安定してカッコいいポーズ使えてるよね」

マルコ「僕たちなんて5秒も浮けない人がほとんどだというのに」

サシャ「女子なんてそもそも使える人が少ないですよ」

ミーナ「ミカサとアニ、たまにユミルぐらいかな?」

クリスタ「私も頑張って早く使えるようになりたいなー」ムン!


キース(そして『光魔法カッコいいポーズ』は今期訓練兵全体に浸透してきている)

キース(単に光りながら短時間浮くだけの技だが、上手く使えば戦場での生存率の向上が期待できるだろう)



ジャン(美化)「くそっ!俺だって負けてたまるかよ!」バッ

ライナー(美化)「ああ!勝負は今、ここで決める!(クリスタ見てるし)」カッ

コニー(美化)「これやんの楽しいんだよなー、俺も混ざろーっと」ツルピカッ



キース(しかし異様な光景だ。Σ様のおかげで訓練生の士気があがりつつあるやはりhttp://jbbs.livedoor.jp/internet/14514/を見たからか!!)

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html#0

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html#0

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html#0

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/index.html#0

――食堂

サシャ「はぁ~お腹すきました~」グデン

コニー「お前さっき食ったばっかだろ…しかも俺のパンまでとりやがって」

サシャ「あんなんじゃ足りませんよー……そうだ!ククリの魔法陣でご飯が出せたりしませんかね!?」

ククリ「え~っ!?一応やってみるけど…」シューッ


ボン!


ククリ「これは『へびいちご』!植物系の攻撃魔法で……」

サシャ「ひゃっほい大きないちご!それではいっただっきまーす!!」ルパンダーイブ

ククリ「あっ」


カプッ


ドッカァァァァン

ククリ「中にはいちご爆弾が…詰まってるの…」プスプス

サシャ「た、食べられないじゃないですかぁ~」クロコゲ

ジャン「この芋女が!大爆発起こしたじゃねえか!」ゲホゲホ



ガチャ



キース「今しがた大きな音が聞こえたが……誰か説明してもらおうか」

ミカサ「サシャが放屁した音です」

サシャ「えっ」

キース「また貴様か……少しは慎みを覚えろ」

サシャ「えっ…………えっ!?」

マルコ(教官もなんで納得するんだろう……)

――対人格闘術


ニケ「へいへいそこのおねえさ~ん、今エステの無料体験キャンペーンあんだけどさ~ちょっと今時間ある~?」

アニ「……」



キース「確かにならず者役をやれとは言ったが、誰がキャッチセールスの物真似までやれと言った!!」

――兵站行進

アルミン「ゼェ…ハァ……くそっ…」

ライナー「アルミン、貸せ!このままじゃ不合格だぞ!」

アルミン「いい!……お荷物なんか、死んでもごめんだ!」ガッ

ククリ「じゃあアルミンくん、一緒にヨンヨンに乗ってかない?」ヒョコ

ヨンヨン「よんよんよんよん」フヨーン

アルミン「だからいいってば…………うわあっ!?」ギョッ

キース「ククリ訓練兵!ズルをするなズルをっ!!」

ニケ「そうだぞククリ!やるならもっとばれないようにやれ!」ピトッ

キース「なぁっ!?貴様いつの間に背中にしがみついて……さっさと降りんかあっ!!」ビクッ

――男子宿舎


エレン「アルミン、こんな所にノート出しっぱなしだ」

エレン「なになに、『グルグルの研究レポート』?あいつこんなの書いてたのか」

エレン「…ちょっと読んでもいいよな」ペラ


『○月1日 今日からククリの使う魔法「グルグル」について観察及び研究をしようと思う。』
『異世界の、ここにはない現象だから分からない事ばかりだけど、もしかしたらいつかきっと人類の為に活かせるかもしれない』

『○月2日 ククリが緊張したりこわいものを見たりするとよく失敗するらしい』
『どうも使用時の精神性に深く依存する魔法の様だ』

『○月3日 踊ってると上手くいくことが多いみたいだ。円周運動と何か関係しているのかな?』

『○月4日 今日もまた特に意味のないツチヘビがライナーを襲った』
『ツチヘビはこちらの世界に来てから失敗ばかりらしく、この間もア二のベッドを燃やしてしまったらしい。』
『べルトルトなんて完全におびえていて、ククリが魔法を使い出すといつもライナーの後ろに隠れてしまう』
『発動自体はちゃんとしているらしいが、なぜ敵じゃない人に襲い掛かるのだろう?』

『○月10日 おかしい…なんでここで失敗するんだ?どうしてあんな失敗が起こるんだ?』
『また一から仮説の立て直しだ、これでもう何度目だろう』
『もうグルグルの秘密って魔法陣の中じゃなくて女の子のお尻にあるような気さえしてきた』

『○月α日 ワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイワカラナイ』

『○月☆日 かゆ うま』

『○月31日 グルグルは「ヘンな魔法」です。オワリ』

『以下白紙』




エレン「アルミンが匙を投げた……」

所用で席を外していました
間が空いて申し訳ありません

すみませんまた空きます

安定して投下出来ずお待たせして申し訳ございません
大した量ではありませんが今度こそ再開です

――雪山演習


ニケ「ククリはオレと旅をしてんだ、連れて行くならオレを倒せーー!!!」

ククリ「ひとりの時はこわくても、勇者様といっしょなら安心して目をつぶれる、ハートが見えるーー!!!」


ユミル「なあ、あの二人はさっきからなんであんなクサいセリフを叫んでんだ?」

クリスタ「ああしたらなんかテントになる風の精霊が来るんだって…」


<クッサアアアァァァ


ククリ「こだまでしょうか?」

ニケ「いいえ、ギップルです」

――座学授業


眼鏡教官「では、巨人の弱点について答えてみなさい」

ニケ「はい!答えは『肩の後ろの二本の角の真ん中にあるトサカの下のうろこの右』だ!!」

サシャ「違いますよ!『肩のうしろの2本のゴボウのまんなかのスネ毛の下のロココ調の右』ですよ!」

コニー「何言ってんだよお前ら!『肩車して後ろ向きに乗り2本のゴボウを持った歌舞伎顔の男』だろうが!」

アルミン「どれも間違いだよ!?」



ボウン!

乳者様「」ズウウゥゥン

ミーナ「きゃあ!なにこれ!?」

エレン「ククリ!お前また授業中に落書きしてただろ!」

ククリ「あまりにも授業がつまらなくて……」

ミカサ「ショックで教官が気絶してしまった」

眼鏡教官「」チーン

――教官宿直室



キース「わざわざここに呼び出した理由は分かっているな?だいたい普段から貴様の行いは……」クドクド


ニケ「」ササッ

【勇者はタンスをあけた!▽】
【なんと ぬののふくをみつけた!▽】

【勇者はツボをのぞきこんだ!▽】
【なんと 毛生え薬をみつけた!▽】



キース「なにをやっているかドロボーーッ!!」

ニケ「いや…その体が勝手に…」ビクッ

キース「それが怒られに来た者の行動か!?こんな事をやった奴は今まで一人もおらんわ!!」

ニケ「人にできないことをやるのが勇者です!!」ドヤ

キース「自慢になるかアホたれ!!」

キース「見ろ!貴様らが問題ばかり起こすせいで最近はとうとうスネ毛がごっそりと抜けてしまった!!」スポッ ツルーン

ニケ「いいじゃないスかムダ毛処理の手間が省けて」

――深夜 訓練所空地


♪~  ♪~


http://www.youtube.com/watch?v=_1Z72c4L7sk

むかし むかし そのむかしの 月の下の 花の国♪

まわる まわる ほらおどれば 笑いだすよ 神様だって♪



エレン「オッポレ!」ビシィッ!

アルミン「オッポレ!」ビシッ!

マルコ「はい、エレンの勝ち!」

ミーナ「アニもどう?悩みなんて吹っ飛ぶよ!オッポレー!」グイグイ

アニ「だから別に私はやらないって……」


サシャ「あむあむもぐもぐ」

ジャン「おい、お前食ってばっかいないで少しは踊れよ…」


コニー「よっしゃー!次はこの天才様がラガコ村名物クソババンバ音頭を踊ってやるぜー!」

ユミル「すっこんでろマルコメー!次は私の天使が踊るって決まってんだよ!」

クリスタ「えー!?私そんなの聞いてないよ!?無茶ぶりよしてよユミルー!」

ライナー「パンチラ!クリスタのパンチラ期待!(何?クリスタが踊るのか?それは楽しみだな)」

べルトルト「ライナー、本音と建前が逆だよ…」


ワイワイ キャッキャッ ドンチャン



ミカサ「……この時間の事は…結局皆にバレてしまった」

ククリ「そうだね」タハハ

ミカサ「そもそも私がエレンとアルミンなら口が固いだろう…と思ってこぼしたのが間違いだった」

アルミン「ごめんね、ミカサから話さないでと言われてたんだけど」

エレン「誰も聞いてないと思って俺たち丘の上で夕陽を見ながらついこの事を大声で叫んじまった」

ニケ「オレはそれをたまたま聞いてちょっと訓練兵100人ばかりに言いふらしちまった」

ククリ「」

ミカサ「ごめんなさい、二人にはきつくパーマをかけておいたから」

アルミン(アフロ)「ほんとうにごめんね」

エレン(アフロ)「これで勘弁してくれないか」

ククリ「きつくパーマをかけてどうするの…」

【エレンとアルミンはアフロになった▽】

ミカサ「ニケの行動は特にひどかったからうんと凹ませておいた」

ニケ「頭蓋骨が陥没しました~」ズタボロ

【勇者は物理的に凹んだ▽】

ククリ「でもいいのよ、やっぱりみんなで集まって踊った方がずっとずっと楽しいもの!」

ククリ「こんなに長い間、こんなにたくさんの人とパーティーを組んだのは初めてだけど」

ククリ「訓練所のみんなも教官さんも、ククリ好きよ?」

ニケ「ククリ…」

エレン「おーいククリ~こっち来てでグルグルの失敗作見せてくれよ~!」

コニサシャ「「失敗!失敗!」」

ククリ「はぁーい!ククリ、失敗作いきまーす♪」ダッ

ククリ「ほら、勇者様もご一緒に!」キュッ

ニケ「…おう!行こうぜククリ!」タタッ




~~~

眼鏡教官「おい!不審者は右に行ったぞ!」

キース「追え!!あんなスネ毛腰みの野郎を訓練兵たちの目に触れさせるな!!」

そんなこんなで、しんどくも楽しかった3年間はあっという間にすぎて、いよいよあたしたちも卒団の日が来ました


ニケ「ちなみにオレ達の年齢とか身長とかは言いっこなしだぜ!ずっと変わってないと思ってくれ!」

ククリ「勇者様いったい誰に向かって言ってるの?」

キース「これより成績上位者を発表する!」



10位 クリスタ・レンズ

9位 サシャ・ブラウス

8位 コニー・スプリンガー

7位 マルコ・ボッド

6位 ジャン・キルシュタイン

5位 エレン・イェーガー

4位 アニ・レオンハート

3位 ベルトルト・フーバー

2位 ライナー・ブラウン

主席 ミカサ・アッカーマン






ニケ「ですよねー」

ククリ「ですよねー」

【成績上位者に入れるわけがなかった!▽】

エレン「でもニケが上位にいないのは正直意外だな」

ライナー「実技の方はコ二ーと同じくらいの成績だっただろ?」

アルミン「でもまあ……普段のニケの行い見てたら分かるよね」

コニー「平常点引かれまくってたからなあ」

サシャ「教官にいつもちょっかい掛けてましたからね、私よりも罰則食らってたんじゃないですか?」

ニケ「だってあのオッサンおちょくるのチョーおもしれーんだもん」

ジャン「ほんとよく開拓地行きにならなかったよなお前」

エレン「で、ククリはまあ……よく卒団できたな」

ユミル「コニーのバカとアルミンの貧弱を足して2で割ったような成績だったもんな」ケケケ

クリスタ「失礼よユミル!本当の事でも言っていい事と悪い事があるでしょ!」ゴチン

【だがクリスタもナチュラルに失礼だ▽】

ミカサ「でも魔法もあるのにどうしてここまで悪くなったの?」

ククリ「だって立体機動とグルグルの相性すっごく悪いんだもん……」

アルミン「ある程度の広い場所がないと十分に描けないし、少しでも複雑になると描くのにも時間と余裕がいる。指で円を描くのは今じゃ不安定すぎる」

アルミン「ましてや立体しながら描いたら線がガタガタになってしまい失敗は避けられない、面的な動きと時間の必要なグルグルと俊敏で線的な移動を要求する立体機動とは致命的に相性が悪いんだ」

エレン「お前すっかりグルグルに詳しくなったな……」

ニケ「正直オレより詳しい」

コニー「アルミンが何言ってるか分からないのは俺がバカだからか?」

ククリ「空中に描けないこともないけど忙いでる時は書き慣れた『トカゲのしっぽ』くらいしかムリね」

ミカサ「なんて宝の持ち腐れ」

ニケ「ま、いっか!主役だし」

ククリ「ヒロインだし♪」

エレン(時々こいつらの言ってることが本気で分かんねえな…)


キース「何を言っとるかこのあまぞう共がーーー!!」

ニケ「げえっ教官!」ジャーンジャーンジャーン

サシャ「このやりとり見るのももう最後なんですね」シミジミ

キース「貴様らが卒団したらこの訓練所も平和になるだろう、もう二度と帰って来るな!!」

ニケ「まったまたー、オレ達が卒業するのが寂しい癖に~」

コニー「バカな子程可愛いといいますからねー」ウシシ

キース「確かにバカな子程可愛いという言葉はあるが、貴様ら4人はバカすぎて不安しかないわーい!この世界4大バカが!!」

キース「特にニケとククリ!調査兵団に行ってもくれぐれも上官の方々に迷惑はかけるなよ!?」

ニケ「へ?」

ククリ「どういうこと?」

キース「そもそも貴様らは調査兵団の推薦でここに来たのだろう、卒業後は調査兵団に入ってその異能をもって人類の為に尽くしてもらう、と紹介状にあったぞ?」

コニー「ってことは俺憲兵団に行く予定だからお別れだなー、母ちゃん喜ばせたいし」

エレン「俺たちとはこれからもまた一緒だな、よろしく!」


ニケ「なにそれ聞いてない……」

ククリ「なーんも考えてなかった……」

【勇者たちは今後の事をさっぱり考えていなかった▽】


さっぱり妖精「はぁ~さっぱりさっぱり~」

今日はここまでです
途中何回も中断してしまい誠に申し訳ありませんでした
読んで下さりありがとうございます、レスの数々が何より嬉しいです!

訂正です誤字脱字多くてごめんなさい

>>152

×コニー「よっしゃー!次はこの天才様がラガコ村名物クソババンバ音頭を踊ってやるぜー!」
○コニー「よっしゃー!次はこの天才コニー様がラガコ村名物クソババンバ音頭を踊ってやるぜー!」

>>159
×立体→○立体機動

>>160-161
×卒業→○卒団

グルグル知らないが面白そうなんで見たくなったんだが
アニメ見る時間はないので漫画の方だけ読もうと思うがそれで大丈夫?
アニメと漫画で全然話が違うとかある?

>>168
このSSは原作漫画グルグル準拠なのでまったく問題ありません
アニメは1期2期どちらも原作連載中に始まったので、1期は途中からオリジナル展開で、2期はラスト2,3話だけオリジナル展開です
話の違う度は1期の方が上ですがギャグや雰囲気はそのまんまで原作に逆輸入された物も多いです

――トロスト区 市場



ククリ「すてき~~!トロスト区ってこんなににぎやかなのね~!」

エレン「しっかし、最前線の町だっていうのに人が増えたよな…」



ニケ「いいか?こういうところに来たら、まずは観光記念の落書きだーっ!」キュッキュッキュー

ククリ「はい!勇者様!」カキカキ

エレン「バカやろー!!俺たちは打ち上げの買い出しに来てるんだよ!!」

アルミン「じゃあエレンとニケとククリはこのリストの買い出しと予約の受け取り、僕とミカサはこのメモの品をあっちで買ってくるよ」

エレン「ああ、頼んだ」

ニケ「また後でな」

エレン「さて、俺たちはあのレストランに予約してた料理を……あれ、いない!?」




露店商婆さん「ほらすごいじゃろ、ここを押すとベロが出てピーと音がなるんじゃ」

ククリ「わぁおもしろーい!これちょーだい!」

エレン「そんなしょーもない物買ってどうするんだよ!買い物が先だ先!」ガッシ

ククリ「やーん」ズルズル




服屋女店員「ほらほらお兄さん、この服なんて似合うわよ、ペナントもあるわよ」

ニケ「じゃ、じゃあそれ……」デヘヘ

エレン「お前もヘンな服買わされてんじゃねえ!うろちょろしてないでさっさと行くぞ!」ガッシ

ニケ「あ、おいちょっと!」ズルズル




屋台店主「ハッハッハ、あんちゃん子守も大変だねぇ、兄弟かい?」

エレン「いえ、同期生です」

――レストラン『異様にうまい店』



客A「異様にうまい~」ダバー

客B「異様にうますぎる~」ダバー

店員「いらっしゃいませー、何になさいますー?」

エレン「あの、パーティーセット持ち帰りを予約していたイェーガーですが」

店員「はいお待ちしておりました!今お持ちしますね!」


エレン「しかし皆泣きながら食べてるな、そんなにうまいのか?」

ニケ「この店自体がなんか異様だな」

ククリ「なにがオススメなのかな?」

サシャ「この店はなんでもうまいんだよーん!」

エレン「うわっ!サシャ!?」

ニケ「だ、だよーん?」

サシャ「はい、だよーんです!」

ククリ「なんでサシャちゃんここにいるの!?」

サシャ「なんでも何もここは私の行きつけですよ?幹事のマルコにここを勧めたのも私です!」

ニケ「どんな料理かな」

ククリ「楽しみー!」



店員「お待たせしましたー!蒸かした芋パーティーセットでーす!」


ニケ「ふ、蒸かした芋ー!?」

ククリ「なにそれいつものご飯じゃな~い!」

エレン「おいあんた!訓練兵だからって足元見てんじゃ…」

店員「まあそんなこと言わずに、少し試食してはいかがですか?」ヒョイパク

エレン「あんむ……うおおおおぉぉぉー!異様にうまいーー!!」ダバー

~~~~~

エレン「最後はお菓子だな」

ククリ「そうだ!ククリね、こっち来てからずーっと食べたいものがあったの!」

エレン「食べたいもの?」

ククリ「チョコレートよ!うーんと甘くておいしくてMPも回復しちゃう夢のようなお菓子なの!」

エレン(MP……?)

ニケ「チョコレートはククリの大好物だもんな」

ククリ「聞いたんだけど、この辺のお菓子屋さんは『あまいものなーんだ』って聞いたら、『それは○○屋のチョコレートだよ』ってその店のチョコレートを出してくれる風習があるんだって!」

エレン「へえー(なあ、これめんどくさくね?)」ヒソヒソ

ニケ「ふーん(オレもそう思う)」ヒソヒソ

ククリ「もう!聞こえてるわよ2人とも!」プンスコ

カランカラン


店員A「へいらっしゃい!」

ククリ「あまいもの、なーんだ?」


店員A「それはお前の認識力だ!」

店員B「この御時世じゃチョコレートなんてロクに売ってねえよ!とっとと他所に行きな!」

ククリ「きゃーーーっ!!ガンコ親父の店ーーっ!」バターン!

エレン「まあ、ただでさえ食糧難が進んでるからな…こういう嗜好品は中々売ってないよ」

ククリ「さようなら、チョコレート……こんにちは、食糧難……」グスッ

ククリ「レジ待ち長いなぁ」プラプラ

エレン「あれ?ニケは?」



ガチャ


アリガトウゴザイマシター



カランカラン

ニケ「ただいまー」

ククリ「勇者様どこ行ってたの!?」

エレン「他所の店行かなくても、ここでもう全部揃うぞ?」

ニケ「いやそうじゃなくて……はいこれククリに」ヒョイ

ククリ「これは……チョコレート!?」

エレン「しかもこの箱、この辺で一番の高級店のやつだな」

ククリ「勇者様いいの!?」

ニケ「いいんだよ、ククリには今までずっと助けてもらってたし、特にこの3年間は一緒に頑張ってきたし」

エレン「そうか、お前らこっち来る前から2人で旅してたもんな」

ニケ「この世界に来てから、いつもの走り込みも!めんどい倉庫掃除も!教官のゲンコツも!汚い営倉も!みんなククリと一緒に頑張って乗り越えてきたんだ!」

【すべて罰則である▽】

ニケ「まあ卒団っていう区切りだしここらでなにかお礼にプレゼントしようかなー、って思ってさ」

ククリ「すっごくすっごく嬉し~い!!勇者様ありがと~~っ!!」ピョンピョン

ニケ「おいおい、人多いのにひっつくなよ!」

エレン「そうか、いつものお礼か……」

ニケ「もあの2人になにかあげたらどうだ?」

エレン「そうだな…」

~~~~~

ククリ「たっだいまー!」

アルミン「3人ともおかえり、意外と早かったね」

エレン「あの2人が迷子にならないようにしっかり見張っておいたからな」

アルミン「あはは、まるで保護者だ」

エレン「それで……はいこれ」

アルミン「えっこれ、僕に?」

エレン「ああ、あの2人の入れ知恵だが、丁度いい機会だし今までとこれからのお礼にな」

アルミン「いいの?中身は……あ、この絵本懐かしいな」ガサ

ニケ「懐かしい?」

アルミン「僕の爺ちゃんは外の世界について書かれた本を沢山持っていてね、よく僕たち3人でそれを読んでいたんだ」

アルミン「でもその本は見つかったら憲兵に取られるから、どうしても人通りの多い所に出なきゃいけない時はこの絵本を読む事にしてた」

エレン「ほら、アルミンの爺ちゃんの本はみんなシガンシナに置いてきただろ?だからアルミンが喜びそうな本っていうとこれしか思いつかなくてさ」

エレン「もっと難しい本の方も見てみたんだけどな、俺にはちんぷんかんぷんだったしの手持ちの本と被るかもしれないと思ったんだ」

エレン「こんな易しい絵本よりそっちの方がよかったかもしれないけど……」

アルミン「ううん、そんなことない……すっごく嬉しいよ!ありがとう!!」

ククリ「ねえ、どんなお話なの?」

アルミン「短編連作ものでね、ある夜眠れなくて退屈している子供たちのところに、お月様が降りてきてくる」

アルミン「それから子供たちは、三日月に乗って冒険に出かけるんだ」

アルミン「妖精の村に行ったり、塔を登ったり、砂漠の祭りに参加したり、犬にされそうになったり、魔法の国の王子様とお姫様と一緒に星くずで悪い奴らをやっつけたり」

「そんな感じで、色んな所に旅しに行くんだ!壁の向こうへどこまでも……」


ククリ「素敵~~!いいなあ、ククリもそーゆーのやりたいなあ」

アルミン「僕も子供の頃はそんな夢を見てたよ、ところで、もうミカサへのプレゼントは買ったのかい?」

エレン「う、それがまだ……大体女子がどんなの欲しがるのか分かんねえし」

アルミン「ミカサだったらエレンのあげるものなら何でも喜ぶと思うよ?」

エレン「そうか…じゃあそこのメリケンサックでもや」



ククリ「あーっ!これこっちの世界にも売ってるのねー!」ヒョイ

ニケ「おいククリ!勝手に商品取るなよ!」

ククリ「ねえねえ!これなんてあげたらどうかしら!?」スッ

~~~~~

ガヤガヤ   イラッシャーイ


ミカサ「エレン達遅い……」ボンヤリ


スッ


パチン


ミカサ「あっ」

エレン「お、おまたせ」

ミカサ「エレン、これは…」

エレン「確か、リコっていう花の髪飾り」

エレン「なんかククリ達の世界にもある花で、向こうではこれを付けてると一度だけ身を守ってくれる…らしい」

エレン「もちろんこっちじゃそんな効果はないけど、昔からお守りとして伝わってる花だそうだ。女の子の名前にも使われる位だとか」

ミカサ「えっと、あの、どうして急に?」

エレン「ミカサにはいつも何かと世話されてばっかりだったからな、まぁそのなんだ…お礼だよ」

エレン「ミカサの方が強くて、何でも俺よりできて、俺はいつまでたっても守ってもらってばかりで……」

エレン「……せめてこういうのだけでも俺が守る側になりたかったんだ」

ミカサ「……ありがとう!」

エレン「おうよ……ほら、行こうぜ。皆に待ってもらってる」

ミカサ「誓って大切にする」

エレン「おう」

ミカサ「ずっと付けているようにする」

エレン「おう」

ミカサ「家宝にする」

エレン「それは大げさだろ」

ミカサ「だって本当に本当に嬉しかったから、の気持ちが何よりも何よりも嬉しかった!だから…」

エレン「ああもういい加減にしろよ恥ずかしい!いいから黙って付けてろ!」

ミカサ「うん……///」

――翌日 壁上 固定砲台前




サシャ「あのぅ、みなさん…」スッ

エレン「?」

サシャ「上官の食糧庫からお肉盗ってきました」ジャーン

エレン「なっ!?お前一体なにやってんだよ」

ミーナ「見つかったら営倉よ!?」

トーマス「バカだ!本物のバカがいる!!」

コニー「バカって怖えぇ……」

サシャ「安心してください!絶対に捕まらない技術を身につけましたから!」

サシャ「ねえ師匠?」

ニケ「この子はわしが育てた」ニュッ

エレン「ニケ!なんでここにいんだよ!お前クリスタの班だろ!?」

ニケ「弟子の卒業試験を見届けに来たのじゃ」

サムエル「てかなんだよ弟子って」

サシャ「ニケの職業は盗賊でしたから、途中からずっと食料の盗み方を指導してもらってたんですよ!」

ミーナ「そういや最後の方あんまサシャが捕まってるの見なくなったよね」

サシャ「ハードな修行だったんですよ?そこら中に仕掛けられたワナをかわしつつ攻撃もよけながら盗まなきゃいけなかったんですから」

サシャ「まあその甲斐あってかどんな食糧庫でも余裕で盗みに行けるようになりましたけどね!」ドヤァ

ニケ「サシャよ、よくぞ師の試験を突破した!これでお前も立派な盗賊だ!」ダバー

サシャ「師匠~!」ダバー

エレン「もうお前ら転職しろよ」

トーマス「組んじゃいけない奴らが組んじゃったな」

コニー「つーか戻して来いよ」

ミーナ「そうだよ、土地が減ってから肉なんてすごく貴重になったんだから」

サシャ「……大丈夫ですよ」

サシャ「土地を奪還すればまた……牛も羊も増えますから」

トーマス「まあいいじゃねぇか、ウォール・マリアを奪還する前祝いに頂こうぜ」

エレン「……トーマス…」

サムエル「……オレもその肉食う!!」

ミーナ「わ…私も食べるから! 取っといてよ…!!」

ニケ「いいからとっとと食っちゃおうぜ」

エレン「サムエル、ミーナ、それにニケも……!」

【だが勇者は早く証拠隠滅したいだけだ▽】

トーマス「しっかしやっぱいい景色だよなー、トロスト区の街が一望できる」

ニケ「こんないい景色だと、やはりオヤジのいい落ちッぷりを見たいよなァ」

コニー「なんだよそれー」アハハ

サシャ「じゃあお昼はこの景色を見ながら食べましょうよ」

ミーナ「いいねそれ!さんせーい!」

サムエル「昼が待ち遠しいなー」


エレン「……」

エレン(あれから……5年たった……)



コ二ー「おいニケ、何持ってるんだ?」

ニケ「ああこれ?魔除けの人形だよ、悪いものが近づくと鳴いて知らせるんだってさ」



エレン(2分の1の領土と2割の人口を失ってようやく、人類は尊厳を取り戻しつつある)



ミーナ「わー可愛い!でもどうしてこんなお人形ニケが持ってるの?」

ニケ「どうしてって…ククリが好きそうだからだよ。あげようと思ってさっき買ってきたんだ」

トーマス「ニケってなにげにマメだよなー」

サムエル「ククリがベタ惚れな理由も分かるなー」



エレン(勝てる――)



サシャ「はやくお人形泣きませんかねー、どんな声でしょうか」



エレン(人類の反撃は――――)

エレン(これからだ――)









人形(とてもきたない声)「おい、超大型巨人が来たぜ おい、超大型巨人が来たぜ 」

エレン「!?」

ミーナ「いや~~!可愛くな~~い!!……って、えっ!?」



超大型巨人「……」ズーーーン


【超大型巨人があらわれた!▽】



エレン「なんだとっ!?」

ニケ「いきなりボスのお出ましってか!」

超大型巨人「……」ブッシュウウウウウ

【超大型巨人の 蒸気こうげき!▽】


ブワッ


【勇者たちは ふきとばされた!▽】

エレン「熱ッ……!?」

コニー「うわあああああああ!!」

トーマス「な 何が!?」

ニケ「飛ばされる~~!…こういう時は…!」


ニケ・エレン「「全員『光魔法・かっこいいポーズ』に移れ!!」」




全員(美化)「「「「はっ!!!」」」」バババッ キラキラキラーン!!




エレン「おい!サムエルは大丈夫か!?」

コニー(美化)「大丈夫だ!さっき浮いてた!」

超大型巨人「……」ズオオォォッ


ドゴオオォォン!!!


ミーナ「ああ!!門が蹴破られた!!」

コニー「くそ…!まじかよこれ…か、壁が…壊された!」

トーマス「このままじゃ…また壁内に巨人が入って来る!」




エレン「固定砲整備4班! 戦闘用意!!」

一同「「「!?」」」

エレン「目標、目の前!! 超大型巨人!!!」

一同「……!!」

エレン「コレはチャンスだ、絶対逃がすな!!」ダダッ

ニケ「おうよ!逃がすもんか!」バッ

サシャ「ニケ!?」



ニケ(この機会を逃せば……エレンばかり目立ってこの先オレはトマのような空気キャラになってしまう!!)

【勇者の動機は不純だった!▽】


シュルルルルッ

ザッ!!





エレン「よう……5年振りだな……!」

ニケ「よう……は、はじめまして、だな……」

今日はここまでです
こんな大したことない至らないSSですが読んで下さってる方には心よりお礼申し上げます
あと書き溜めと忙しさ的な意味で次の更新は少し遅れそうですごめんなさい

光魔法カッコいいポーズの扱いは漫画版基準です

いけるとこまで再開します

【前回のあらすじ】

あの伝説の超大型巨人の襲来から…
五年間!
人類は再び巨人の力に屈しようとしていた!

エレン「人類よえ~」

超大型巨人「……」ブン


ドガガガガガガッ


コニー「固定砲台を薙ぎ払っただと!?」

トーマス「あいつ知性があるのか!?」

ニケ「これ以上オレたちをなめんなよ!」タンッ


ニケ「もういっちょ、『光魔法・カッコいいポーズ』!」ビシッ キラリーン


超大型巨人「……!」ピタッ


サシャ「よし!動きが止まりました!」

コニー「そのままうなじまで飛んで行くんだ!」

ニケ「無理だよ、カッコいいポーズってのは浮くだけで、飛べるわけじゃないんだからさ!」


超大型巨人「……」ハッ

【超大型巨人は われにかえった!▽】


超大型巨人「……」ブン!


トーマス「振りかぶった!避けろニケ!」

ニケ「だから移動はムリだってば~!」


超大型巨人「……」グワッ!


ニケ「ぎゃ~~っ!やられちまう~~~っ!」






ニケ「……なんてな!」ニッ

パシュッ


ギュン!!


ビュオオオォォォォッ




エレン「うおおおおおおっ!!!」ダダダダダダ

超大型巨人「……!?」

ニケ「言っただろ?オレ『たち』をなめんなよ、って(おっ、今のいいセリフ)」

超大型巨人(しまった、ニケに気をとられて……!)


エレン「もらったああああぁぁ!!!」ジャッ!

超大型巨人「……!!」ボッシュウウウゥゥゥゥ


エレン(ぐ!また蒸気かよ!)シュウゥゥ

エレン「この…っ!うおおおおおっ!!」ザン


スカッ


ヒュウウゥゥ・・・


エレン「なっ!?消えた!?」バシュッ

コニー「おいエレン、お前アイツ仕留めちまったのか!?」

エレン「違う!逃げられたくそッ!」

ニケ「やつめ、屁こいて逃げやがった!」

【蒸気である▽】

駐屯兵「何をしているんだ訓練兵!」

一同「「「!!」」」

駐屯兵「超大型巨人出現時の作戦は既に開始している!ただちにお前らの持ち場につけ!」

駐屯兵「そして『ヤツ』と接触した者がいれば本部に報告しろ!」

一同「「「「ハッ!」」」」

エレン「先遣班の健闘を祈ります!」

ニケ「とりあえず本部の方行こうぜ!」

サシャ「さっきの事報告しなきゃですもんね」

――本部近く


べルトルト(何とか防げたとはいえ、さっきのはかなり危なかった。光魔法カッコいいポーズは思ったより脅威だ……ん?)


記録上官「しかしなあ、やはりにわかには信じがたい…」

サシャ「だから!本当なんですって!」

コニー「俺たち目の前で見たんです!」

べルトルト(あの面子は、確かあの時いた……)

ニケ「『超大型巨人』は、オナラをしてから逃げました!!」

ニケ「だから、ヤツのことは『超大型巨人』じゃなくて、『屁こきの巨人』に改名するべきなんだ!!」



べルトルト「」

コニー「あいつが現れた時、急にブワッとすごい風が来ました!」

サシャ「しかもエレンが背後まで迫った時に振り向きもせず熱風で吹っ飛ばしたんです!」

ニケ「これはどう見てもオナラだ!ヤツはオナラで攻撃する巨人なんだよ!」

ニケ「やっぱりヤツは『超大型巨人』じゃなくて、『屁こきの巨人』の方がピッタリだ!!」

記録上官「ふむ、たしかに大きさだけをしめす呼称よりも、その特性をより示した物に変えた方が良いかもしれないな……」



べルトルト「ちょ、ちょっと待ったあ!」

コニー「いたのかよべルトルト」

べルトルト「記録は後世まで残るんだよ?そんな恥ずかしい名前はやめようよ!」

べルトルト「それにあれはオナラじゃなくて、蒸気を噴出しただけだよ!?」アセアセ

ニケ「お前見てない癖になんでそんな事言えるんだよ」

べルトルト「う」ギクッ

サシャ「憶測で物を言わないで下さいよ」モー

記録上官「他には情報ない?じゃあこれで上に報告しておくね」

べルトルト「いやあの、その……」ダラダラ

記録上官「はい、『屁こきの巨人』っと…」カキカキ

べルトルト「あ゛あ゛あ゛あ゛~~~っ!!」ダラダラダラダラ


【おめでとう!『超大型巨人』は『屁こきの巨人』に進化した!▽】

上官「それでは訓練通りに各班ごと通路に分かれ駐屯兵団の指揮の下、補給支援・情報伝達・巨人の掃討などを行ってもらう」

上官「中衛部は我々率いる訓練兵団がつく、住民の避難が完全に完了するまで、このウォール・ローゼを死守せねばならない」

上官「みな 心して命を捧げよ」


ミカサ「戦闘が混乱してきたら私の所にきて」

エレン「は?…何言ってんだ!?俺とお前は別々の班だろ!?」



ククリ(なんだか大変なことになっちゃった…)

ククリ「勇者様、あたし」

ニケ(美化)「いや、ここはオレにまかせとけ」

ククリ「ゆうひゃさま~///」トローン

ニケ(美化)「ククリ…」

上官「こら何をしている!お前らも早く持ち場につけ!」」

ニケ「うるさいんだよ~!今いいとこなんだから~!」

ニケ(美化)「ククリ…大丈夫、オレに任せとけ」

ククリ(美化)「勇者様…」


上官(長いな……)

【上官はまだ待っている▽】


ミカサ「ねぇ、私達もあれやろう、あれ」クイクイ

エレン「え、やだよ恥ずかしい」

ニケ「だけど……もし何かオレにあったら……」

ククリ「何かあったら?」

ニケ「すぐにオレを助けてね~~~!!」バタバタ

ククリ「」

【いいところが台無しだった▽】



上官「で、お前らさっきの会話はなんだったんだ?」

ククリ「特に意味はないかも……」テヘ

ニケ「ノリじゃよ、ノリ」

クリスタ班


班長  クリスタ・レンズ

    ユミル

    ニケ

    ククリ






ククリ「別名・苗字なしっ子班!」

クリスタ「えー?私は?」ムゥ

ユミル「拗ねるクリスタも可愛いなあもう」

ニケ「よし!みんな行くぞ!前進だ!」

一同「「「「おーー!!」」」」

クリスタ班


班長  クリスタ・レンズ

     ユミル

     ニケ

     ククリ






ククリ「別名・苗字なしっ子班!」

クリスタ「えー?私は?」ムゥ

ユミル「拗ねるクリスタも可愛いなあもう」

ニケ「よし!みんな行くぞ!前進だ!」

一同「「「「おーー!!」」」」

パシュ


ヒュン


タタタ


ククリ(足元が狭いなぁ……)パシュン ピョン


クリスタ「みんな!前方から一体来たよ!奇行種っぽいから気をつけて!」


ニケ「来たかモンスター!」チャキン

ククリ「倒しまくり決定!」

ニケ「でやーーーっ!!」ヒュン

【勇者のこうげき!▽】

奇行種「」ヒョイ

【だがかわされてしまった▽】

ニケ「こんにゃろ!」ヒュン

奇行種「」ヒョイ

【だがかわされて▽】

【だがかわされ▽】

【だがry)】




ニケ「ああぁ~~っ!なんだこいつマジですばしっこい~!デカいくせに~!!」ハーハー


ククリ「勇者様!いつの間にかあたし達追い込まれちゃってる!」バーン

ニケ「くそっ、こんなのにやられてたまるかよ!」

ニケ「ククリ!グルグルを頼む!」

ククリ「ダメ!描くスペースがないわ!」

クリスタ「なら空中は!?カンタンのなら描けるよね!?」

ククリ「できるけど高さが足りないの!」

ニケ「こんな時は肩車だ!高さエキスパンダー・ユミル!」

ユミル「ったく人を何だと……ほらよ生きたきゃ掴まれ!」ヒョイ

クリスタ「ククリ!急いで!」

ククリ(かみさまかみさまかみさま)シャシャシャ

ニケ「頼むぜ、ククリ大砲!」

ククリ「えーい、トカゲのしっぽ!!」ゴオオォォッ!

奇行種「」ボオォォォ

ニケ「やったか!?」

奇行種「」ズゴゴゴゴ

クリスタ「そんな!効いてない」

ユミル「やっぱりうなじでないと再生するか!」



奇行種「」ズオォッ

ククリ「きゃああぁぁっ!!」


ニケ「あぶないククリ!」ドンッ

ククリ「えっ!」ベシャッ

奇行種「ウアアアア」ヒョイ

ニケ「やめろ!はなせ!」ジタバタ

奇行種「」パクリ


ククリ「ゆ、勇者様ぁぁ~~~~~っ!!!」

【なんと、勇者は食べられてしまった!▽】

ククリ「うわああああん!勇者様が、勇者様が食べられちゃったあ!」

クリスタ「気持ちは分かるけど泣いてないで一旦引いて!このままじゃまで食べられちゃうよ!?だから私が……」チャキ

ユミル「引っ込め死にたがり!今の状態はマズイから体制を立て直すんだよ!おら、ククリ早く立て!」グイッ

ククリ「だってえ!だってええぇぇぇ!!」




「光魔法・キラキラ!!」


ククリ「えっ!?」

「水の剣!!」



ズバシュッ!!!


奇行種「」バタリ ズズーン


ニケ「待たせたなククリ!」

ククリ「勇者様!!!」パアッ

クリスタ「すごい……中から巨人を一刀両断しちゃった!」


トーマス「う……」ベシャッ

ミリウス「ここは、外?」ズルッ

ミーナ「嘘…私生きてるの?」ベトベト

ナック「助かった!奇跡的に助かったんだ!」


【中からトーマスがあらわれた!▽】
【中からミリウスがあらわれた!▽】
【中からミーナが▽】
【ナックがry)▽】


ユミル「うわっ、なんか他にも人数出てきたぞ!?」

ククリ「勇者様ー!無事で良かったー!!」

トーマス「俺達も助かった!ありがとう!!」

ミーナ「あやうく消化される所だったわ」

ニケ「光魔法キラキラ、水の剣のおかげさ」エバリッ

ニケ「これは水分さえあればどこでもできるからな!」

ククリ「でも勇者様、この水の剣すごくきたない色をしているわ」

クリスタ「ねぇ、水はどこから?」

ニケ「えっ、いや、それは…」ギクッ


トーマス「……」

ミリウス「……」

ミーナ「……」

ナック「……」


ククリ「いや~~~~~っ!!ゲロの剣~~~~っ!!」ダッ

ニケ「あっおい、ククリ!」

【なんと水の剣は巨人のゲロの剣だった!▽】

ニケ「なんでだ!?オレ巨人倒したんだぜ!?」

ユミル「いやこれはまぁ……総スカンだな」

クリスタ「気持ちはちょっと分かるよね……」


クリスタ「でも皆生きてて本当に良かった……」ホロリ

ユミル「(クリスタマジ天使)でもお前らよく生きてたな?全員丸のみで済むとか奇跡だぞ?」

ミーナ「そう!それなんだけどエレンが光魔法カッコいいポーズで気を引いてくれてたから何とか助かってて」

ナック「俺も俺も!でも結局逃げ切れなくて胃袋の中に落ちちまった」

トーマス「全員同じ奴に食われたんだな……」

ミーナ「ひいふうみい……ちょっと待って、ここにいるのみんなうちの班なの!?」

ミリウス「あ!本当だ!」

ミーナ「やばいよ…そしたらやばいよ…」



ミーナ「今うちの班、エレンとアルミンしかいない」

~~~~~

エレン「ぐぁっ!!」ゴロゴロゴロ バキィ

アルミン「!」

エレン「ハァ…ハァ…やっぱりこんな重症じゃ、カッコいいポーズは……厳しいみたいだな……」ズル・・・

アルミン「エレン……左足が……」


巨人「」ヒョイッ

アルミン「あっ」

巨人「」アーン

アルミン「うわああぁぁぁぁ!!」ズルズル

エレン「…アルミン!!」バッ


ガシッ!!


アルミン「!エ、エレン!?」ググッ

エレン「うおらああぁぁぁぁっ!!」ブンッ!

アルミン「っ!」ドシャッ!

エレン「はぁ、はぁ…っ!」ズルッ

アルミン「エレン!早く巨人の口から出るんだ!」ガバッ

エレン「アルミン……」ズルズル

アルミン「早く、手を……」


ガチンッ


エレンの左手「」ポロリ


アルミン「あ」

巨人「」ゲェップ

アルミン「嫌だ…そんな…」

アルミン「エレエェェェェェン!!!」

【なんと、エレンは食べられてしまった!▽】

今日はここまでです
レスありがとうございます嬉しいです、読んで下さり感無量です!

今週は少々忙しいので、一週間ぐらい間が空くかもしれません
誠に申し訳ございません

番外編


――第57回壁外調査中


ライナー「うおおおぉぉぉっ!!」バシュッ!

女型の巨人「」ギュム

ジャン「おい、嘘だろ…そんな、ライナーが……」

アルミン「待てぇい!!」

女型の巨人「!?」


アルミン「くらえ女型の巨人!!」オオオオオ


アルミン「ザ   ム   デ   ィ   ン!!!」ドーーン!



ジャン「アルミン!?お前カッコいいポーズ以外の魔法が使えるのか!?」

ライナー「な……なんだザムディンとは?」ヒョコ

女型の巨人「ザウディン、トア?」

一同「「「ザムディンとは?」」」




アルミン「僕の、爺ちゃんの名前だーーー!!!!!」ババーン!!

【故ザムディン・アルレルト(享年82)▽】


ジャン「そんなもんなんにも効かねーよ!!」



番外編おわり



パシュン


ヒュン


タタッ



ニケ「おーーーいククリーーー!!どこいっちゃったんだーー!?」パシュ ヒュン

ニケ「クリスタ達ならあの後ミーナ達を救護所に連れて行ったぞーーーー!!」ストッ

ニケ「あーくそっ!MPも切れちゃったしもうそんなにガスもない!困ったなー」ピュン シュン

ニケ「ん?あれは……」



~~~~~


ミカサ(ガスも全部無くなってしまった、目の前には巨人がいる)

巨人「……」ズンズン

ミカサ(これはもう助からない…)

ミカサ「エレン……」ポワーン


エレン『ミカサ!』

エレン(美化)『帰ろうぜ、俺たちの家に』キラン


ミカサ「いい人生だった…」

【エレンは美化されている▽】

エレン(美化)『マフラーぐらいいくらでも巻いてやる!』

エレン(美化)『大きくなったらお嫁さんにしてやるよ』

エレン(美化)『ばれないようにダンスパーティー2人でこっそり抜け出しちゃおうぜ』

エレン(美化)『人混みが激しくなってきたな、手繋いどくから離すんじゃねえぞ?』

エレン(美化)『吹雪いてきたか……こうなりゃ人肌で温めあうほかないな』

エレン(美化)『ミカサ、髪に芋けんぴ付いてるぜ』ヒョイ

エレン(美化)『ミカサ!ムーンストーンを使うんだ!』



ミカサ「素晴らしい思い出も沢山あった……」

【こんな思い出はない▽】

エレン(イケメン)『戦え!』キラッ!


ミカサ「……」


エレン(男前)『戦え!』キラリーン!!


ミカサ「……!」


エレン(絶世の美男子)『戦え!』キラキラキラリーン!!!



ミカサ「そうだ……死んでしまったら……」スクッ

ミカサ「エレンのことを思い出すことすら出来ない……!」

巨人「……」

ミカサ「だから……なんとしてでも勝つ!なんとしてでも生きる!!」

【ミカサの生きる気力が50上がった!▽】
【エレンの美化レベルが50上がった!▽】

ニケ「ミカサ!大丈夫か!?」シュタッ

ミカサ「今のところは平気、でもガス切れで墜落してしまった」

ニケ「巨人がすぐ近くに来てる、オレが運ぶから早く逃げよう」カチッ


ぷぅ~


ミカサ「……」クサ…

ニケ「だあぁ~~っ!ガスが切れてる~~っ!!」

【だが代わりに屁が出た▽】

巨人「……」ズンズン

ニケ「わぁぁこっち来た~~~!もうダメだぁ~~死んじゃうよ~~!」

ミカサ「あなたはさっさと逃げなさい、私は最後まで戦う!」ジャキン

ミカサ「エレンの死を、無駄にしない為にも……」

ニケ「エレンが、死んだ?」

ニケ「……エレンは死ぬわけない」

ミカサ「受け入れられないのは痛いほど分かる、でも……」

ニケ「大丈夫だオレには分かる!あいつは生きてる、あいつは死なない!」

ミカサ「どうしてあなたがそんな事言えるの!!知った風な口をきかないで!!」ガッ

ミカサ「この世界は残酷だから!!あなた達のいたような世界とは訳が違うの!!」


ニケ「なぜ死なないって言えるか教えてやろう!!」

ミカサ「っ!?」



ニケ「それは」



ドシン…ドシン…



ニケ「あいつが」




ドッ…ドッ…

ドドドドドド

巨人「……?」




ニケ「主役だからだ!!!」



エレン巨人「ウオオアアアアアアアア!!!」バッキイイィィィ!!

巨人「……!?!?」ズシャァァッ

エレン巨人「グァオオオオオォォォォ!!!」

ベシャッ グシャッ ドシャッ



ニケ「…なんだ、あいつ?」

ミカサ「巨人が巨人を…殺してる?」


アルミン「ミカサ!」

コニー「ニケもいるのか?」

ニケ「アルミン!それにコニーも!」

アルミン「ガス切らして落っこちただろ!?ケガは!?」

ミカサ「私は大丈夫……」

コニー「とにかく本部へ補給に向かうぞ!あいつがこっちに気付く前に!」

ニケ「オレはいい」

アルミン「え?」

ニケ「オレにはどうしてもやらなきゃいけない事があるんだ!だからミカサを連れて先に行け」

ミカサ「でもそしたらニケが!ガスも無いのに!」

ニケ「後でちゃんと本部に向かうから……またな!」ダッ

コニー「おい!一体どこ行くんだよ!?」

アルミン「とにかくここは危ない、ニケの事は心配だけど一旦上に移動しよう」

ミカサ「ええ」

コニー「大丈夫、あんなんでも別世界を救った勇者だし、そう簡単には死んだりしないだろ」

アルミン「それに彼はもっと別の視点から物事を見ているのかもしれない、僕らにも見えてないような何かを…」



ニケ「ハァ…ハァ…」タッタッタ

ニケ(昨日芋料理食ったおかげで……ものすごくうんこに行きたい!!)

【勇者はトイレしか見えてなかった!▽】


ニケ「……」チラッ



ズシン・・・ズシン・・・

バキッ ドカッ

エレン巨人「グオオオオオォォォッ!!」




ニケ「まさかね」クルッ タタタ

今日はここまでです
長い事間が空いてしまい、しかも今回投下量が少なくて申し訳ございませんでした
もしも待っていて下さった方がいらっしゃいましたら心よりお礼とお詫びを申し上げます

※注意
グルグルについては原作漫画準拠のSSと言いましたが
今回(書いてるのが間に合えば)アニメ1期に出てきたアニオリの魔法陣が登場します
ご了承くださいませ

――本部


ガシャーーーーーン!


ジャン「あっぶねえええ!!でもなんとか辿りついたぞ!」

サシャ「死ぬかと思いました…」

マルコ「無事なのはこの人数?」

ジャン「ミカサや、他の奴らは……やっぱり…」


パリィーーーン!


コニー「危ねええぇぇ!もう空だ……ギリギリ着いた!」ガシャン

アルミン「ニケ、は……来てないみたいだね……」

ミカサ「ええ……」ストッ

ジャン「お前ら…生きてるじゃねぇか」

コニー「アルミン先生がすっげぇ作戦を成功させてくれたからだよ!なっ!」バシバシ

アルミン「痛い痛い!」

ジャン「すごい作戦?」

ミカサ「その事については後で話す、今はまず補給室へ向かわないと」

~~~~~
補給班「中に巨人が入ってきてどうしようもなかったんだ!」

ジャン「それをなんとかするのがお前らの役割だろうが!」ガッ

マルコ「落ち着けジャン!今はそんな場合じゃない!」

ライナー「何かないのか…方法は」

アルミン「…方法は、ある……僕なんかが思いついた作戦だから、最善とは言い難いかもしれないけど…」

ミカサ「私はアルミンを信じる、どうすればいい?」

アルミン「あのね……」




ユラ・・・


アルミン「っ!?割れた窓に大きい影が!?」

ライナー「巨人か!?」

コニー「なんで!?だってさっき俺たち……」

ジャン(しまった、人が集中しすぎたからだ…)

ジャン(これが普通だろうな……普通に考えれば分かる……こんなでけぇ奴にはかてねぇってことくらい…)



ヌゥッ



ククリ「お、お邪魔しまーす」ヒョコ

ヨンヨン「よんよんよんよん」フヨーン

ジャン「ったくククリかよ、まったく肝を冷やしたぜ」ガクッ

ククリ「ご、ごめんね~、あたしもガスが切れちゃって…」

コニー「それならずっとヨンヨンで移動すればいいじゃないか、何のための魔法だよ」

ククリ「グルグル自体がギリ倒してからから色々不安定で、あまり長時間持たないし…もうヨンヨンも消えちゃったし…」

ククリ「それにそれにそれにねぇ!屋根の上は狭くて魔法陣描けないしっ!下に降りて止まってたら巨人が来ちゃうしっ!巨人怖いから焦っちゃうしっ!」

ククリ「ヨンヨンみたいな複雑な魔法陣成功させるのはホントにホントに大変だったんだからっ!!」クワッ

ジャン「お、おう」タジッ

ククリ「ほら見てよ窓の外!ここまで来るのにいっぱい失敗作出しちゃったのよ!」ビシッ

サシャ「どれです?」



くどいかおの巨ネコ「にゃっは~~~ん」ズンズン

サシャ「oh…」

マルコ「こんなんが、街にいっぱいか…」

【ある意味巨人より怖かった!▽】

アルミン「そうだ!僕たちニケに会ってね、かくかくしかじか」

ミカサ「これこれうまうま、という事があった」

ククリ「ええ~~っ勇者様が!?どうしよう絶対ククリの事探しに行ったんだ!」

ライナー「ククリ!お前クリスタの班だろ!クリスタは無事か?ほってきたのか!?」ズイッ

べルトルト「ユミルも思い出してやりなよ…」

ククリ「あのね、クリスタちゃんとユミルちゃんならここに来る途中で会ったよ、二人とも無事!」

ライナー「うおおぉぉ~~良かった~~!!」ズビズバー

ククリ「でね、ミーナちゃんトーマスくんナックくんミリウスくんは衰弱してるから、全員まとめて救護所に連れて行くんだって!」

アルミン「ちょっと待って!確かその4人は巨人に飲まれて死んだはずじゃ……」

ククリ「アルミンくん!あなたの班のみんなは生きてるの!勇者様が巨人のお腹の中から出してくれたのよ!」

アルミン「そうなの!?本当に!?……みんな生きてたんだ!ありがとう!!」グスッ

アニ「……良かったじゃない」ホッ

ミカサ「エレンは!?エレンはいた!?」

ククリ「……」フルフル

ミカサ「そう……」

アルミン「…もう行けるかい?時間がないから準備をしつつ説明の続きをしよう!みんな移動して!」ダッ

中途半端ですがご飯食べてきます
再開は遅れそうです

――補給室

アルミン「巨人は3~4m級が7体いる」

アルミン「ここにちょうどいいリフトがある。引きつけ班がぐるりと一周して散弾銃を構えて合図をして一斉に引き金を打つ」

アルミン「そこで戦闘能力の高い人…切り込み班が巨人一体に対し1人ついて巨人の急所に切りかかる…つまり、7人が7体の巨人を一撃で同時に仕留めるための作戦なんだ」

ククリ「ちょっと待って、そのリフトってみんなが乗れる位広いの?」

アルミン「うん、ただ立体機動が使えないここだと失敗する可能性が高いし、散弾銃の火力じゃすぐ再生されるだろう。そこで考えたんだけど、引きつけ班が…」

ククリ「聞いて!」





ククリ「それだけ広かったら……描けるよ、魔法陣」

――リフト上




アルミン「ククリ、この広さならいける?」

ククリ「うん、大丈夫…こわいけど頑張る!」

マルコ「でも良かったのかい、散弾銃の火力でも7体同時に視覚を奪うことは不可能じゃないだろう」

マルコ「本当に『これ』で大丈夫?」

アルミン「……正直、これは元々あやふやなものだから、頼るのが不安なのも仕方がないとは思う」

アルミン「でも今じゃもう104期皆が使える技だ…練度の差はあれど立体機動や散弾銃と同じぐらい使い慣れてる」

アルミン「加えて、僕たち一人一人の力は弱くても、みんなで使えば相乗効果でより大きな力を引き出せる!運が良ければ巨人も消してしまえる程に!」

マルコ「確かにあの『超大型巨人』もとい『屁こきの巨人』にも効いたんだ、巨人の目を惹きつける事にはこれ以上ないぐらい使えるね」

べルトルト(あの名前…もう浸透してる…)グスン

アルミン「それに何より……こんなんで死んだら情けなすぎる!」

マルコ「末代までの恥だよね……」タハハ


巨人×7「……」ズンズン


巨人×7「……」グルリ ニタニタ


ククリ「ひっ!?」ビクゥッ

アルミン「落ち着いてククリ、この作戦は君にも掛かってる」

マルコ「ギリギリまで十分引きつけるんだ……待て」ピタッ

アルミン(不利な戦闘は避けるんだ、一人も死なせたくないなら……この一瞬で決めるんだ!)


マルコ「いくぞみんな……3.2.1」



引きつけ班一同「「「光魔法・カッコいいやつら!!!」」」ビシィッ ピッカァァァァ


ライナー「うおっ!なんて光だ!」

べルトルト「眩しい!」

サシャ「見て下さい!巨人が引きつけ班に見とれてる!」

巨人×7「……」ボー

【巨人たちは魅了されている!▽】

ミカサ「そして何より」

一同「「「かっこいい……!」」」

アルミン(美化)「フッ……」キラキラーン

ミカサ「なんてこと…アルミンがこんなにカッコいいなんて!」

アニ「本人は否定するけど、いつもは可愛い系なのに!」

サシャ「でも今は中性的な感覚を残しつつもより凛々しくなっています!」

ライナー「まるでタ○ラヅカの男役のようだ…!」


マルコ(美化)「ハッ……」ピカピカリーン

べルトルト「特筆すべきはマルコのお輝きだ…正直普段地味なのに」

アニ「まるで消える間際の流れ星のような輝きが…」

ジャン「おいやめろ」

サシャ「そばかすでさえもまるでダイヤモンドの様に光り輝いて見えます!」

コニー「ああ、顔面ダイヤモンドだ!」

【本当に褒めているのだろうか▽】

訂正
>>283
×お輝き→○輝き

アルミン「ちょっと上のみんな!実況してないで早く攻撃してよ!?」

コニー「あ、しまった」

ライナー「忘れてた」

サシャ「ついうっかり見とれてました」

マルコ「何やってんだよおおおぉぉぉ!!」

【切り込み班も魅了されていた!▽】



アルミン「も、もうダメだ、効果が切れる!」

サシャ「落ちる!このままだと皆落ちちゃいます!」

ジャン「クソッ、やっぱり、最初の作戦通り散弾銃で目を封じた方が良かったのか?」

マルコ「魔法陣は、魔法陣は描けたの!?」

ククリ「みんな、ありがとう!もう大丈夫だよ!」


ククリ「ベームベーム、召喚っ!!」トンッ


ピカッ!




ゴゴゴゴゴゴゴゴ…



アルミン「あたっ!」ベシャ

サシャ「ひ、ひえぇっ」

ジャン「なんだこりゃ!?」

マルコ「リフトを突き破って緑のモンスターが生えてきた!?」

ククリ「別世界だけど出てきてくれた、いいこ」ホッ

ククリ「みんな!早く上に避難して!」


ベームベーム「」ズゥゥゥゥン


ククリ「え~い!もう今回は遠慮なくどんどんやっちゃえ~っ!」

ベームベーム「エビバリ ダーンス ナウ」ニヤ


カカカカカッ!!


巨人1「ギャ」ピシャーン!

巨人2「グオッ」ズガーン!

巨人3「ドヒーッ」ボカーン!




ミカサ「うなじにも当たってないのに巨人が一瞬で……」

アルミン「これが、ククリの切り札……」

コニー「うぉーかっこいいー!すげーなベームベーム!!」キャッハー

ピシャーン

巨人4「ギョエエエ」

柱「」ボーン


ミカサ「なにか様子がおかしい気がする、巨人以外の被害があまりにも大きい」

アルミン「ククリ…これってもしかして無差別攻撃魔法だったりする?」

ククリ「だったりする…」


バリバリバリ

巨人5「グヘッ」ドーン

壁「」バコーン

サシャ「ひ、ひいいぃぃぃぃっ!!」ガタガタ


ドガーン

巨人6「アベシ」ズドーン

ガスタンク1「」ボン!

マルコ「うわあぁぁっ!!ガスタンクがあぁぁ!!」


チュドーン

巨人7「ヌワーッ」ドドーン

ライナー「ギャアアアァァァァァッ!!!」バターン シュウウウゥゥゥ

ベルトルト「ライナァァァァァーー!?」ダラダラダラ


ククリ「も…もういい、もういい!もういいよーーーっ!!」


ズズズ…

シュウン


ククリ「ホッ」

【巨人は全滅した!▽】

ライナー「と、とにかく、これで巨人全部倒せたな!リフト組!もう大丈夫だ!!ガス補給開始してくれー!」

ジャン「なあ、これのどこが大丈夫なんだ?」


ボロッ・・・


【補給所は大惨事になっていた!▽】

サシャ「うううう……正直巨人よりよりベームベームが怖かったですようううう」エグエグ

ジャン「ガス足りなくなったらお前のせいだからな、ククリ!」シュコー

アルミン「まあまあ、これで僕たち助かったわけだしさ…」シュコー

マルコ「怒らないで聞いてほしいんだけど、これさっきの巨人の被害よりひどくなってるよ?」シュコー

ミカサ「ククリ、次からベームベーム禁止」シュコー

ククリ「わ~ん!ごめんなさ~い!」

モウダイジョウブダッテー

ヤッター ヨカッター

ワーワー

ジャン(でも窮地は乗り切れた、これでもう安心か…)



ドオオオォォォォォォ!!


ジャン「っ!?壁が!」

ククリ「さっきのベームベームちゃんででもろくなってたから!」

巨人「」ニヤァ

サシャ「う、嘘でしょう?巨人が、巨人が外に何体もいます…」ガタガタガタ

マルコ「しまった!散り散りだった人が一気に戻ってきたせいで…!」


巨人「」ス…

ククリ「!!」ギュッ


ヒュ


エレン巨人「アアアアアアァァァァァァアアァアァ!!」ドバキィッ

巨人「!?」メコッ

ジャン「……は!?…今度はなんなんだ…?」

アルミン「よし!やっぱりまだ残っててくれたみたいだ!」

ミカサ「アルミンの見立て通り、あの巨人は他の巨人に引き寄せられる性質があるみたい」

コニー「来た時より巨人も減ってるし、誘導した甲斐があったな!」

ジャン「ちょっ、どういうことだ!?説明してくれ!」

コニー「みんな!あの巨人は巨人を襲う奇行種だ!しかも俺達に興味がないんだってよ!」

ジャン「巨人を襲う巨人!?そんな夢みてぇなことが…」

ミカサ「夢じゃない、あの巨人は人類の希望。あの巨人に暴れてもらうこと、それが私達が生き残る最善の方法…」

コニー「実際俺たちが来た時にアイツを誘導してきててさ、本部回りの巨人を倒してもらってたから本部が今まで襲われなかったんだ!」

アルミン「人間に興味が無いのは本当みたいだよ。見てよ、ニケが頭の上でヘンなポーズしてても何も気にしてない」

一同「「「……」」」






一同「「「ニケ!?」」」

所用で少し抜けますごめんなさい
投下も遅いくせに何度も間が空いて本当に申し訳ございません

しかし書いてると話が進撃サイドのシリアスに引っ張られてるみたいで中々大変です

もし待って下さってた方が居たらお待たせしました再開します
ちょっと今色々立て込んでてどこまでいけるかは分かりませんがもし終わる時は宣言致します

ククリ「きゃ~~っ!?勇者様がなんで頭の上に乗ってるの~~っ!?」

ジャン「俺が知るかよ!」

べルトルト「で、でもなんかヘンなポーズしてるし、危険な状況ではないんじゃないかな?」

ライナー「むしろ積極的にふざけてるようにも見えるが」

ミカサ「アルミン、彼にはいったい何が見えているって……?」

アルミン「は、ははは……」

アニ「一体何があったんだか」

――少し前 本部近く民家



ニケ(みんな今がんばっているんだろうか……オレは、オレは……う~~~~ん!)


ポチョン ザーッ


ニケ「お腹がさっぱりしたー!」ハレヤカー

【勇者はふんばっていた!▽】

ニケ「いやーあちこち回ってやーっとトイレが生きてるとこ見つけたぜー!」ジャー


ドッゴオォォン!


ニケ「い゛っ!?」ビクッ


通常巨人「……」パラパラ・・・

ニケ「あ、あの、う、後ろでウンコしてて…た、大変…失礼しました…」ビクビク

ニケ「って、あれ、後ろ向き?じゃあどっかから飛ばされて…」


ズゴオォォォン!!

メキメキメキッ


ニケ「ひえええぇぇぇっ!?」ギャー

エレン巨人「ウオアアアアア!!」ベキャッ

通常巨人「」バターン


ニケ「あいつは、さっきの!」

エレン巨人「……」クルッ ズーンズーン…

ニケ(あいつやっぱり人間食べないのか…それに本部の方向いてるし…)

ニケ(そうだ、いいこと思いついちゃったぜ!)ニヤリ

ニケ「へいへいそこの巨人くーん!ちょっとそこまで乗せてってー!」ピョン

ヒョイ ガシッ

エレン巨人「?」

ニケ「へっへっへ乗車成功!名付けて『巨人の定期便』作戦だ!」モソッ

ニケ「頭の上は掴みやすいし、移動もガスいらずでらっくちーん!本部まですぐそこだぜ!」

エレン巨人「!」ピタッ



巨人A「ウアアアアア」ウヨウヨ

巨人B「ウアアアアア」ウヨウヨ



ニケ「うっわぁ、本部の周りに巨人がぞろぞろしてるぜ…こりゃうかつに入れないな」

エレン巨人「オ……オオオオオオオォォォ!!!」ドスドスドスドス

ニケ「ぎゃああ!いきなり走り出したーー!?」

エレン巨人「グオアアアアアアア!!」バキッ ボコッ

ニケ「そうか~こいつ巨人だと見境なく襲っちまうんだ~」ユッサユッサ

ニケ(速い~!超動く~!ちっとも快適じゃな~い!)

ニケ(何か酔い止めに効く方法は……そうだ!)

ニケ「ヘンなポーズして飛び跳ねてたらきっとあんまり酔わないぜーーーっ!!!」パンパカパーン

【勇者は常識を立体機動で飛び越えた!▽】


~~~~~

~~~




アルミン「まぁどうせロクな考えじゃないと思うけどね」

ミカサ「そうね」

【見抜かれていた!▽】

ライナー「でもなんかあの巨人再生速度が遅くなってないか?」

アニ「あれは、共食い……?」

ククリ「や~~っ!腕とれちゃってる!いったそ~~!」

べルトルト「もしかしてあのままだとやられるんじゃ…」

ククリ「とにかく勇者様を拾って帰らなきゃ!」クルンクルン


ポン!


ククリ「れっつごー!ヨンヨン!」

ヨンヨン「よんよんよんよん」フワッ




ミカサ「待って!…私も途中まで乗せてって!」シュタッ

アルミン「どうしてミカサ!?早く逃げないと!」

ミカサ「……ねえアルミン、どうにかしてあの巨人の謎を解明できれば、この絶望的な現状を打開するきっかけにならない?」

アルミン「!?」

ライナー「同感だ!」シュタッ

ジャン「おい!正気かライナー!!やっとこの窮地から脱出できるんだぞ!!」

アニ「例えば、あの巨人が味方になる可能性があるとしたら、どう?」シュタッ

ジャン「味方だと?」

アニ「さっきジャンは『使えるものはなんでも使ってやる』と言った…この巨人も、使えると思わない?」

ジャン「……!だが、あれは意思疎通も出来ないんだぞ?」

ククリ「大丈夫よ、勇者様が乗ってるんだもの!きっとお友達になれるわよ!」

アルミン「お友達はさすがに言いすぎじゃないかなぁ…」シュタッ

ジャン「クソ、行くっきゃないか」シュタッ

べルトルト「あ、僕も」シュタッ


ククリ「これで全員ね?ヨンヨン行くわよっ!」

ヨンヨン「よんよんよんよん」ピューン

ククリ「勇者様!大丈夫!?」

ヨンヨン「よんよんよんよん」フワフワ

ニケ「ククリ!探したんだぞ!」


グラ!


ニケ「うわっとぉ!」ズルッ


巨人C「ウアアアアア」ガブガブ

巨人D「ウアアアアア」ガブガブ



ククリ「大変!下の巨人くんが他の巨人に食べられてる!」

ニケ「ああ!こいつももう限界だし早く逃げよう!」

ニケ「…でも惜しいな、あと3分くらいこいつが動けたら倒しきれたのに…」

ククリ「3分……3分でいいのよね!?」

ククリ「ヨンヨンちゃん!ちょっとそこで待ってて!」スタッ

ニケ「おいククリ!?なんでお前までこっち来たんだ!?」

ククリ「この子はククリ達が本部にいる間、ずーっと外で一人頑張ってもらってたんだもの!恩返ししなくちゃね!」シューッ

ククリ「勇者様!そこ立って!巨人くんにも…頭の上だから効くわよね!」ピピッ

ククリ「スペシャル・パワー・アーップ!!」トンッ


ピッカアアアァァァ


ニケ「うおおおおおーー!力がみなぎってくるぜーーーー!!」

エレン巨人「グォオオオオオオオオ!!!」


【勇者の魔力が上がった!▽】
【エレン巨人の魔力が上がった!▽】

ククリ「魔力かー…なんかビミョー…」



【スペシャル・パワー・アップ】
【魔法陣の所定の位置に居るものを、パワーアップさせる力がある▽】
【ただし、スペシャルパワーアップは3分しか持たず▽】
【しかも人を3通りにパワーアップさせるが、それがどの通りに作用するか分からないのが欠点である▽】
【魔法陣グルグルアニメ1期第35話『作ろう! 伝説のグルグルパイ』で登場▽】




ククリ「この二人じゃ魔力が上がってもどうしようもないじゃな~い!!」

ニケ「いや、意味はある!」

ククリ「え?」

ニケ「ほらククリ覚えてるか?バナナムーンのあれ!」

ククリ「えっとね確か……あ!そっか!勇者物語の!」パアッ



ククリ「じゃ勇者様たち!あれやってあれ♪」

ニケ「おっけー!」キラーン

ニケ「ほらほら!下の巨人くんもご一緒に♪」ペシペシ

エレン巨人「……!?」

ククリ「はい、せーの♪」



           サニー・サイド・アップ
ニケ&エレン巨人「「目・玉・焼!!!」」 ビィィーーーーム



巨人C,D「ウワアアアア!!」チュドーン!


ライナー「あ、ありのまま起こった事を話すぜ…ニケとあの巨人が光ったと思ったら目からビームを出して残りの巨人を倒した。な、何をry)」

べルトルト「目からビームする巨人なんて聞いたことないよ…」ダラダラダラ

アニ「まぁ十中八九ククリの仕業だと思うけど?」

ジャン「あいつらやりたい放題だな……ハチャメチャ戦車かよ」



エレン巨人「……」フラ・・・

ニケ「っと、さすがにHP切れか?」

ククリ「おつかれさま、ありがとうね!」イイコイイコ


ヨンヨン「よんよんよんよん」フヨフヨ

ニケ「じゃあみんな!オレたちはクリスタたちのいる救護所に合流しに行くから!」ヨジヨジ

ククリ「また遊びに来てねーっ!!」

アルミン「時間があったら顔を出すよ!」

ミカサ「二人とも気をつけて!」

~~~~~

ヨンヨン「よんよんよんよん」ヒューン


ニケ「とりあえず…」

ククリ「今回は…」


ニケ「すっごい怖かった~~~~!!!」ウワアアアァァァァ

ククリ「もうダメかと思った~~~!!!」ウワアアァァァァ

ニケ「生きててよかった~~~!!!」ウワアアァァァァ

【緊張の糸が切れた▽】

ニケクク「「バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」」


――同時刻 本部前

エレン巨人「……」ブツリ

アルミン「ミカサ!あれ…!」

エレン「……」シュウウウ

ミカサ「……エレン!」ガバッ

エレン「……」ドクン・・・ドクン・・・

ミカサ(エレンの鼓動が聞こえる…)

ミカサ(エレンが…生きてた…!)

ミカサ「う……うわああああぁぁぁん!」

【勇者たちは感動の名シーンを見逃していた!▽】



ミカサ(……でも本当はもっと美男子だったような気もする)チラッ

【ミカサはまだ美化を引きずっていた▽】

今日はここまでです
読んでいただいて誠にありがとうございます、数々のレスが大変嬉しゅうございます
ここ最近身辺の環境が変わり、投下がさらに不定期になるかもしれず誠に申し訳ございません
次も明日明後日、下手したら日曜日まで投下出来ないかもしれませんがごめんなさい

<ククリの手記>
こうしてあたしたちは救護所にたどり着いて、クリスタちゃん達と無事合流できました
ケガ人が多くて人手不足だったので、あたしたちの班はそのまま救護所で働くことになって、それから3日が経ちました……


――救護所


ククリ「キズ、しみる?痛かったら言ってね?いたいのいたいのとんでけー!」

負傷兵1「ああ、大丈夫さ!すっかり痛くなくなったよ!……っつぅ!」ジンジン




兵士1「なぁ、看護担当のククリって子かわいいよな」

兵士2「ぶきっちょだけど一生懸命なのがいいんだ」

兵士3「ソボクでさ、顔見るとほっとするんだよね」

兵士4「あの子を見てると村においてきた6歳の娘を思い出すよ」

兵士5「救護所の小さな天使だ!」

クリスタ「ごめんなさい包帯を切らしてて……私のハンカチしかないけど、汚い布でごめんね?」シュル

負傷兵2「いや!そんなことないよ!どうもありがとう!(むしろそっちの方が…)」デレデレ




兵士1「可愛いと言えば、クリスタは外せないだろ」

兵士2「手際もいいし何より献身的でうんと優しい」

兵士3「上品でさ、まるでお姫様の様な神々しい美人さんだよね」

兵士4「正直結婚したい」

兵士5「救護所の小さな女神だ!」

ユミル「おい」ズゥーン

兵士1「げっ!」

兵士2「あ、あんたは…」

ユミル「私のクリスタに手を出そうってか?いい度胸じゃねぇか」ニタァ

ユミル「私の強力な水中バレエを見て思い切り笑ったあとは魚も泳ぐ戦国風呂を味わうがよい!」

ユミル「この私がお前らのハナミズを飲みつくしてくれるわ~!」

兵士s「「「ひえぇ~!」」」ガタガタ

ユミル「ついでに言っとくとククリにもすでにニケっていう先約があるからやめとくんだな」

ユミル「おら運搬のジャマだどいたどいた!」ゲシッ

兵士4「ぐふっ」

兵士1「でもあの二人、特にクリスタにはユミルっていう凶悪なセコムがついてるんだよな」

兵士2「さっきも色々な意味で迫力があった」

兵士3「奇怪でさ、顔見るとゾッとするんだよね」

兵士4「クリスタに声をかけて死んだ奴は数えきれないらしいぞ!」

兵士5「救護所の大きな魔物だ!」


兵士3「ところで、さっき言ってたニケって誰だ?」

兵士5「ああ、そいつなら確か向こうの……」

――救護所 炊き出しテント『にけや』



ニケ「は~い、た~んと食べてくださいね~、ごはん重くしてありますよ~」

兵士1「なんのマネだ」

兵士2「元ネタがわからん」

兵士4「ネコさんの弁当にしてくれ!」

ニケ「いらっしゃいませ~~じゅんばんにおねがいしま~~す」

サシャ「はーい!次は私です!ご飯うーんと重くしてくださーい!」

マルコ「急に走らないでよ……っていうかお腹痛いんじゃなかったのか?やっぱ仮病だろ!」ゼエゼエ

ニケ「サシャに、マルコ?」キョト

~~~~~

ニケ「ミカサとアルミン?こっちには来てないぞ」

ククリ「受付の人にも聞いたけど、ケガ人リストにはいなかったよ?」

サシャ「そうですか…実はあの時外に出た『ヨンヨン組』がしばらく戻ってこなかったんですよ」

マルコ「今日戻ってきたジャン達とは会えたけど、なぜかこの二人がいなかったんだ」

ククリ「え!じゃあ、まさか…」

マルコ「いや、彼らから無事だとは聞いているんだけど、なんか守秘義務が課せられて今は言えないっていうんだ」

ニケ「そうなのか?じゃあいったいどこ行ってんだろうな?」

ククリ「ねえ勇者様、あたしたちで探しに行きましょうよ」

ニケ「ああ!」

今日はここまでです
ものすごく短くて大変申し訳ございません、読んで下さってる方には本当に感謝しきれません
あと明日明後日と投下できるかは怪しいですごめんなさい

~~~~~

ニケ「お、いたぞ!下だ!」


パシュ


プラン


ヒューン



ククリ「ミカサちゃーん!アルミンくーん!見ーつけたっ♪」ガバッ

ミカサ「ククリ!どうしてここに!」

ニケ「それはこっちのセリフだよ、行方不明なんて聞いたから心配したんだぜ」ストッ

アルミン「あ、うん、ありがと……」

エレン「」グッタリ・・・

ククリ「あ~~~っ!!そこにいるのはエレンくんじゃない!!生きてたのねよかった~~っ!!」パァッ

ニケ「な?オレの言った通りだったろ?」バシバシ

ミカサ「え、ええ……」チラッ

アルミン「ははは……」チラッ



ザワ…ザワ…


オイ…ナンダアイツラ…


アラテノテキカ?



ミカサ(どうしよう、普段なら素直に再会を喜びたいのだけれど……)

アルミカ((この2人が話をこじらせてくる予感しかしない!!))

アルミン(というか、駐屯兵に囲まれてるこの状況をガン無視してる時点ですでにアウトだよ!)

アルミン「もうこの際だから言うけど……これこれしかじか」

ミカサ「かくかくうまうま、だった」

ククリ「えっ!?こないだの巨人くんの正体ってエレンくんだったの!?」

ミカサ「シッ!声が大きい!」

ニケ(やっべ~!オレたちこいつに好き放題しちゃったよ~!後で絶対怒られる~!)

ククリ「ところで、なんでくん寝てるのに担がれてるの?」

ニケ「何?寝起きドッキリ?」

アルミン「それが、もう3日も意識が戻らなくて…」

ニケ「なんだい、ねぼすけさんだなあ!」

ククリ「目が覚めない……ねえ勇者様、あれ使いましょ!」

ニケ「まだ持ってるかなー……お、あった!」ゴソゴソ

アルミン「もうこの際だから言うけど……これこれしかじか」

ミカサ「かくかくうまうま、だった」

ククリ「えっ!こないだの巨人くんの正体ってエレンくんだったの!?」

ミカサ「シッ!声が大きい!」

ニケ(やっべ~!オレたちこいつに好き放題しちゃったよ~!後で絶対怒られる~!)

ククリ「ところで、なんでエレンくん寝てるのに担がれてるの?」

ニケ「何?寝起きドッキリ?」

アルミン「それが、もう3日も意識が戻らなくて…」

ニケ「なんだい、寝坊すけさんだなあ!」

ククリ「目が覚めない……ねえ勇者様、あれ使いましょ!」

ニケ「まだ持ってるかな…お、あった!」ゴソゴソ

ニケ「ちゃらららっちゃら~ん♪」

ミカサ「これは、薬草?」

ククリ「これは『目覚めの草』っていうの!これを食べさせたらどんな放心状態でも一発で目覚めるのよ!」

ニケ「懐かしいなァ、ネコジタ谷のえらそうなパーティーから貰ったやつだ!」

アルミン「……それ、最低でも3年前の物だよね?大丈夫?」

ククリ「大丈夫大丈夫!これで意識がもどるはずよ!」

ニケ「お味はいかが~」ヒョイ

エレン「んぐ……」モグ・・・


エレン(まずい~~~っ!!!)

エレン(まったりとして、それでいてクセもある究極のまずさ…!)

エレン(こんなまずいものを食わせるなんて…!こんなものを食わせた奴は…こんなものを食わせた奴は……!)

エレン「殺してやる……!」

【エレンは目を覚ました▽】


アルミン「ミカサ!エレンの意識が戻った!」

ミカサ「でも……!」

駐屯兵A「おい…今の聞いたか?」

駐屯兵B「ああ…殺してやる、って言ったよな?」

駐屯兵C「俺達を食い殺す気なんだ!」

ニケ「……あれ?」

【だが状況は悪化した!▽】

キッツ「イェーガー訓練兵!ならびにアッカーマン、アルレルト!ついでにえーっと、そこの二人!」

キッツ「いま貴様らがやってる行為は、はんぎゃっ行為だ!」

エレン「え……」

ミカサ「あ~な~た~た~ち~は~!」ゴゴゴゴゴゴ

ニケ「ぐぇぇ、よかれと思って~」

ククリ「あの人さっきむっちゃセリフ噛んだね!」クスクス

【ククリは着眼点がズレている▽】

キッツ「貴様らの命の処遇を問わせてもらう!」

キッツ「下手に誤魔化そうとしたり、そこから動こうとした場合は、ただちに榴弾をぶちこむ!」

ミカサ「くっ……」

ククリ「えっ、大砲!?イヤ~!そんなのこわ~い!」


ニケ「ちょっと待ったあ!!」

キッツ「なんだ!?」

エレン「ニケ?」

ニケ「オレ達が敵意がない事を伝えるために、今から駐屯兵団をたたえる文章を朗読します!」

ククリ「勇者様そんなものいつ書いたの!?」ヒソッ

キッツ「ほう…読んでみろ」




『駐屯兵団のみなさまへ ニケ
 駐屯兵団はすごいなあ 駐屯兵団は街の兵団だ ぼくにはとてもできない。
 駐屯兵団は市民の安全をつかさどっている ぼくにはとてもできない おわり』




リコ「な、なんて心に響かない文章…」

キッツ「無理やり書かされた夏休みの読書感想文のようだな…」

キッツ「もうよい!さっきのアホは当てにならん!!」

リコ「彼らの反抗的な態度は明らかです、有益な情報も引き出せそうにない……仰る通り時間と兵の無駄です」



ミカサ「私の特技は、肉を削ぎ落とすことです。必要に迫られればいつでも披露します」

ミカサ「私の特技を体験したい方がいれば、どうぞ一番最初に近づいて来てください」


キッツ「か、かげき……」ゾワッ

イアン「隊長……彼女がミカサ・アッカーマンです、私達精鋭と共に後衛に就きました」

イアン「彼女の働きは並の兵士100と等価です、失えば人類にとって大損害です」

キッツ「うーむ……」



ククリ「失礼しちゃうわねーっ、このお方はね、勇者様なのよーっ!」ビシィッ!

ニケ「ほが、ふがふがふが!(ククリ、指が鼻に入ってる~~!)」


イアン「そして、彼らがニケとククリです。世界を救った勇者だと自称しており、摩訶不思議な魔法を使う所を大勢の者が見ています」

イアン「詳しい経歴は不明ですが、なぜか調査兵団の後ろ盾があるようです……失えば関係悪化は避けられないかと」

キッツ「何も考えてなさそうな子供にしか見えないのだが……」

ミタビ「更にククリの方は救護所で天使と呼ばれ、かわいた心の兵士達から人気を集めています、かくいう私もファンです!」

リコ「そんな情報いらん!」

キッツ「ええい、もう一度やってみろ!貴様を粉々にしてやる!一瞬だ!正体を現すヒマなど与えん!」

キッツ「我々人類はお前のような得体の知れない者をウォール・ローゼ内に侵入させてしまっているのだ!リスクの早期排除は妥当だ!私は間違っていない!」

キッツ「今、我々は人類存亡の危機の現場に居るのだ!もう5年前の失態は許されない!」

キッツ「率直に問う!貴様の正体は何だ!?人かっ!?巨人かっ!?」


エレン「人間です!」

ククリ「ニコピョン族です!」

【そんなこと誰も聞いてない▽】

キッツ「ニコピョン族だあぁぁぁ!?そんな一族聞いたことも無いわっ!」

リコ「隊長、ですからこれ以上奴らに関わっても無駄だと……」

ニケ「どうだ!これがニコピョン族『戦いの踊り』だー!」シャカシャカ

ククリ「これを見てただですんだ者はいないのだー!」シャカシャカ

キッツ「キョッキレキーーーッ!!こいつらやる事なす事訳わからーん!!もう嫌じゃーーっ!!」ガーッ

リコ「だからかまうなっつってんだろ!しばくぞ小鹿!!」イライライライラ

【キッツ隊長は威厳が無かった!▽】

ドサクサ妖精「ダ~イコンラン、ダイコンラン!」



エレン「無茶を言うが、アルミンがもしここで駐屯兵団を説得できるというなら俺はお前を信じてそれに従う…これが二つ目の考えだ」

アルミン「え?」

ミカサ「大丈夫、自信を持って!アルミンは正解を導く力がある」

ミカサ「私もエレンも、その力に命を救われた」

アルミン(僕が勝手に、思い込んでただけだ…勝手に、自分が無力で足手まといだと…2人はそんなこと、思ってなかったのに……)

アルミン(これ以上の説得力がどこにある…僕に命を任せると言っている二人は…僕がこの世で最も信頼している人間だ……!)

アルミン「分かった……できる……必ず説得してみせる!!」

【勇者たちを無視して話は進行していた!▽】

キッツ「迎撃態勢をとれ!奴らの巧妙な罠に惑わされるな!奴らの行動は常に我々の理解を超える!!」

アルミン「ダメだ、考える事を放棄している……考えることが怖いんだ!」

ニケ「何?あのおっさんパニクってんの?あがり症?」

ククリ「なら、緊張感をなくしちゃえばいいのよね?」スーッ

アルミン「え?」

ククリ「『長い声のネコ』!!」トンッ


ボン!


長い声のネコ「オア~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」


キッツ「規則に反する者は排除すりゅうううぅぅぅぅぅ~~……あへぇ」フニャン

ミカサ「なんてマヌケな声……」ヘニョン

エレン「なんかダラ~っとしちゃうな」ヘチョン


【長い声のネコ】
【その鳴き声によってすべての魔法を無効化する▽】
【ただし戦闘の緊張感も無効化する▽】
【つまりフィールド上に魔法がないと緊張感だけが無効化される事になる▽】


アルミン「すんませーん、ちょっと聞いてもらいたいことがあるんすけどいいっすかー?」ダルーン

キッツ「あー、どぞどぞー」グデーン

【こうして勇者たちはアルミンの決死の説得により事なきを得た!▽】


ピクシス「どういう状況じゃいこれは……」

今日はここまでです
至らない所だらけですが読んで下さってる方、本当にありがとうございます!レスが何より嬉しいです!

<ククリの手記>
あの後、ピクシス司令って人に呼ばれたあたしたちは、シガンシナ区にあるエレンくんのおうちの地下室にすごい秘密があるって話を聞きました
アルミンくんが、巨人になったエレンくんに壊された門まで大岩を運んでもらって穴をふさごう、っていう提案をしたので、さっきまで作戦会議でした
作戦会議は動きのない地味なもので、巻頭カラーやアニメには向いてないなーと思いました




エレン「ぶっふぅ!」ブシャアァァ

ピクシス「やはりまだ酒の味は早かったかの」

ククリ「オレンジジュースはないんですか?」

ピクシス「ない」

リコ「司令、それに皆、おにぎりならありますが…食べますか?」

アルミン「あ、ではいただきます」ペコリ

ピクシス「なんじゃ、てっきりお主特製のうさぎさん弁当が食べられるかと思ったんじゃが…」

リコ「申し訳ありません、その、忙しくて……」ゴニョゴニョ

ミカサ「?」モグモグ

ニケ「大好物だぜぇーーっつ!!」ホッカホッカ

ニケ「でもさー、その地下室の事ってすっごい大事な事だろ?」

ニケ「どうして今まで思い出せなかったんだ?」

エレン「親父に打たれた注射のせいなんだ、俺がこうなっちまった原因もそれだ」

ミカサ「おじさんの、せい?」

エレン「あれはな……」


~~~
――845年 シガンシナ区


グリシャ「エレン、腕を出しなさい」

エレン「何するんだ!父さんは母さんが死んでおかしくなったんだ!」

エレン「それに俺注射とかやだよ、痛いし」

エレン「注射より風邪ひいた時貰うような甘ーいシロップがいい」

グリシャ「このワガママ息子め…確かにシロップの薬もあるにはある」

エレン「本当か?じゃあそっちにしてくれよ!」

グリシャ「ただし………シロップの場合、巨人化は尻からなる!」

エレン「みっちり注射でお願いします!!」

~~~


エレン「多分あれで記憶障害が起きたんだろうな」ウンウン

ミカサ「それってトラウマで記憶封印しただけじゃ…」

アルミン「思い出したくなかっただろうね、そりゃ」

【あやうく『尻の巨人』になるところだった!▽】

エレン「そういや、お前らの世界では俺みたいに…巨人化するような事ってあるのか?」

ニケ「あったあった!きりなしの塔でさ、トマのスクロールでオヤジが巨大化して敵を倒したんだっけ」

ククリ「レイドは竜に変身できたよね!ポーズも呪文もカッコ悪かったけど」エイヤハー!

ニケ「ククリなんて悪魔になったこともあるもんな」

ククリ「やだもー、勇者様ったら恥ずかしいー!」バシィ

ニケ「ぐふっ、夢がそのまんま現実になったようなもんだったし別にいいだろ!」

ミカサ「悪魔になるって恥ずかしがるようなこと?」

アルミン「魔法で、夢を実現させるって……そんなのあり?」

ニケ「あの時のククリは大暴れだったもんな、ハシラを書き換えたりウソ予告をホントにしたりミュージカル始めたり」ニシシ

ククリ「もうやめてよ勇者様!外へ向かうハートがちょっと行き過ぎちゃったから仕方ないのー!」プクーッ

エレン「外へ向かう、ハート?」

ククリ「そう!ククリが悪魔になったのも、冒険に出たり、恋をしたり、キライな敵を消したりする外へ向かうハートの表れだったもの」

ククリ「きっとエレンくんのもおんなじよ?」

エレン「いや流石に全っ然違うと思うが…そもそも魔法じゃないし…」

エレン「けど……そういう考えもありだな」


ククリ「あくまでもなかよくしてください」スッ

エレン「きょじんでもなかよくしてください」キュッ





ピクシス「ちゅうもおおおおおおおおおおおおおおおおく!!」


アルミン「ほら、もう始まるみたいだよ、行こう?」

ニケ「おうよ!」ダッ


~~~~~

ギップル「クッサアアアアアァァァァ!!」ボン

ギップル「……あれ、誰もいない?皆さん行った後ですか?」

【ギップルは出遅れた!▽】

~~~~~

ピクシス「巨人と化した彼は!前門付近にある例の大岩を持ち上げ!破壊された扉まで運び穴を塞ぐ!」

ピクシス「諸君らの任務は!彼が運ぶまでの間、彼を、通称『目玉焼の巨人』を、他の巨人から守ることである!!」

エレン「」

ピクシス「これより作戦を説明する!まず~~~~~」



ククリ「あたしカタイ話って苦手~……」コックリコックリ

ニケ「おい……なんとかしてガマンしろよ」

ククリ「だって~、作戦説明会なんて動きがなくて楽しくな~い」フワーア







ボソボソ コソコソ


アンカ「えーっと、ここで突然ですが、トロスト区元区長より作戦成功祈願の踊りが披露されま…す?」

エレン「は?踊り?」

ニケクク「「まさか……」」

ピ~~~~ヒャラ~~~~♪


エレン「どこからか腰の力が抜けるような音楽が!」



バッ


キタキタおやじ「ちゅうもおおおおおおおおおおおおおおおおく!!」ドン!!!





エレン「」

ミカサ「」

アルミン「」

兵士一同「「「」」」

ニケクク「「やっぱり……」」

【キタキタおやじがあらわれた!▽】

今日はここまでです
最近少ない投下しかできなくて申し訳ございません
私生活がこれから更に忙しくなってしまうので余計に不定期で少ない投下になるかもしれません
読んで下さってる方本当にありがとうございます

『アドバーグ・エルドル』
『通称「キタキタおやじ」3年前トロスト区門外で巨人の群れに囲まれながらも踊り続けている所を駐屯兵団に捕獲…もとい保護された』
『不審者としてピクシス司令に引き渡されるが瞬く間に意気投合、「アドちゃん」「ピクちゃん」と呼び合うケンカ友達となる』
『その後、モンスターの出没する世界で村長を務めあげ、キタキタ踊りで魔王を封印したというキャリアを買われ、司令のコネもありトロスト区の区長に就任した』
『しかし「キタキタ踊りの義務教育化」「キタキタ劇場を乱立」「所構わず踊りを見せつけてくる」「そもそも存在自体イヤ」などの悪政を繰り返し、半年持たずに解雇された』
『また、生来の変態として知られており、「歩く犯罪」「人類最悪」「奇行種」との呼び声も高い』




アルミン「……僕が知ってる情報はこれぐらいかな」

ククリ「詳しい解説ありがとうございます」ペコリ

ニケ「ページ数が節約できました」ペコリ

エレン(何言ってんだこいつら)

訂正です
×村長→○町長

キタキタおやじ「おぉ~~!そこにいるのは勇者どのとククリちゃんではありませんか!お久しぶりですな!」

ニケ「キ、キタキタオヤジ~!?どうやってここへ?」

キタキタおやじ「いや~勇者殿とククリちゃんの懐かしい声が聞こえたからですな、キタキタ踊りを踊りながらやってキタ~~!という訳ですな」

ククリ「そうじゃなくて、なんでこっちの世界に来てるの?ってこと」

キタキタおやじ「あれは3年前、お二方を訪ねてジミナ村へ行った時の事ですじゃ。そしたら『勇者様追悼慰霊祭~悲しみを超えて~』なるものが開かれてましてな」

キタキタおやじ「広場の仏壇には『勇者様・ククリ様ここに眠る』と彫られた金のトビラが!」

ニケ「村のやつらめ…」

キタキタおやじ「ククリちゃんのお婆様の話によると、なんでもこのお二方の落ちたトビラは異世界に通じているとかで」

キタキタおやじ「そこでワシは思ったのです!お二人だけで活躍するつもりなんてズルいと!ワシも勇者どのと一緒にピンチになりたいと!!」

キタキタおやじ「何よりワシも異世界でキタキタ踊りを伝導したいですぞ!!!……と、意を決して踊りながら飛び込んでいったのです」

ククリ「こんでいい!」

キタキタおやじ「しかし、こうしてこの異世界で再び出会えるとはなんという奇遇!」

キタキタおやじ「では、再会記念にキタキタ踊りを!」ヒーラリヒラリラヒヒラリラー♪

ニケ「やめてくれ~~!キタキタおやじぃ~~!!」

【キタキタおやじの踊りこうげき!▽】
【勇者とククリの顔に斜線が入った!▽】


アルミン「ね、ねぇ……僕の勘違いだったらいいんだけど……あのキタキタ踊りの腰の動きって、本部で描いてた魔法陣の動きと……」

ククリ「ククリ知らない!何も知らないもん!」

【知らなくてもよい答えを導き出されてしまった!▽】

キタキタおやじ「では改めまして、作戦成功祈願の踊りを披露させていただきますぞ!」スチャッ

エレン「えっ、ちょっと!本当にこれやらせるんですか!?」

ピクシス「マジじゃ」

エレン「マジですか……」

キタキタおやじ「なお、この演舞の鍵であるキタキタ踊り次期後継者が隣にいるエレン・イェーガーどのである!!」

エレン「誰が後継者だーー!!」ドゲシッ

キタキタおやじ「ぬわ~~~~~~っ」グリン

【キタキタおやじに15のダメージ!▽】


キタキタおやじ「何故ですか!こんなにめでたい踊りは他にありませんぞ!」

エレン「そりゃお前の脳内はいつだってめでたいだろうよ!!」

キタキタおやじ「そんなっ、今度の作戦でどのに皆の希望としてご活躍頂いてキタキタ踊りを宣伝してもらおうという計画がぁ~~っ!」

エレン「おい……何もかも忘れてあのオヤジをさわやかに駆逐していいか…?」

ミカサ「あれは1.6m級の奇行種で人間じゃない、ので、今すぐ削ぎ殺しても問題ないだろう」ジャキン

アルミン「言うな!僕だってくじけそうなんだ!」

キタキタおやじ「では改めまして、作戦成功祈願の踊りを披露させていただきますぞ!」スチャッ

エレン「えっ、ちょっと!本当にこれやらせるんですか!?」

ピクシス「マジじゃ」

エレン「マジですか……」

キタキタおやじ「なお、この演舞の鍵であるキタキタ踊り次期後継者が隣にいるエレン・イェーガーどのである!!」

エレン「誰が後継者だーー!!」ドゲシッ

キタキタおやじ「ぬわ~~~~~~っ」グリン

【キタキタおやじに15のダメージ!▽】


キタキタおやじ「何故ですか!こんなにめでたい踊りは他にありませんぞ!」

エレン「そりゃお前の脳内はいつだってめでたいだろうよ!!」

キタキタおやじ「そんなっ、今度の作戦でエレンどのに皆の希望としてご活躍頂いてキタキタ踊りを宣伝してもらおうという計画がぁ~~っ!」

エレン「おい……何もかも忘れてあのオヤジをさわやかに駆逐していいか…?」

ミカサ「あれは1.6m級の奇行種で人間じゃない、ので、今すぐ削ぎ殺しても問題ないだろう」ジャキン

アルミン「言うな!僕だってくじけそうなんだ!」

ダズ「嘘だ!そんな訳の分からない理由で命を預けてたまるか!!俺達をなんだと思っているんだ!?俺達は使い捨ての刃じゃないぞ!!」

兵士A「人間兵器だとよ…」

兵士B「そんなまやかし真に受けっかよ…馬鹿にしやがって!」

訓練兵1「いやでも、魔法が実際あったしなぁ、もしかしたら…」

訓練兵2「現にカッコいいポーズとか訳分からん技を今まで散々使ってきたし」

ダズ「……それでもっ!人類最後の時を家族と過ごします!!」ダッ

兵士C「オイ!!待て!!死罪だぞ!?」

兵士D「今日ここで死ねってよ!!俺は降りるぞ!!」

兵士4「お、俺も!娘に会いに行くんだよ!」


オレモ ワタシモ

ドタドタ ザワザワ



ニケ「おいおい、なんか騒がしくなってきたぞ」

イアン「まずいな…これは」

リコ「ああ、このままじゃ秩序がなくな」

キタキタおやじ「このままでは皆さんがわしの踊りを見てくれなくなってしまいますぞ~~~!!」ピーヒャラー

【他に考える事はないのか!▽】

ピクシス「ワシが命ずる!!」ザッ

ピクシス「今この場から去る者の罪を、免除する!!」


ザワッ


エレン「司令……」

キタキタおやじ「あのピクちゃん、わしはどうすればよいのですかな?」

ピクシス「アドちゃんは勝手にしておれ」

キタキタおやじ「分かりましたぞ!」



ピクシス「一度巨人の恐怖に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

キタキタおやじ「キタキタキタキタ春がキタ♪」ピーヒャラー


ピクシス「巨人の恐ろしさを~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

キタキタおやじ「キタキタキタキタ福がキタ♪」チャカチャカ


ピクシス「そして、その巨人の恐ろしさを自分の~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

キタキタおやじ「キタキタキタキタごいっしょに♪」ヒーラリヒラリラヒヒラリラー





ダズ(ど、どうしよう…)

兵士4(司令が歴史に残る名演説をしてるような気がするのに…)




一同(((後ろの踊るオヤジのせいでなーんも頭に入ってこねえ……!)))

ピクシス「なーにをやっとるかーー!!」

キタキタおやじ「勝手にしておれと言ったから勝手に踊ってましたぞ!」キリッ

ピクシス「だからって誰がここまで好き勝手すると思うかー!!人の話してる間は何もするでない!!」

キタキタおやじ「そっそんな!じゃあわしの成功祈願の踊りはどうなりますのじゃ~~!」

ピクシス「お主の踊りは後じゃ後!だから今はおとなしくせんか~~~い!!」ケリッ

キタキタおやじ「ぬわあぁあぁぁああぁーーーー!!!」ヒューン

エレン「ちょ、司令!壁の上から蹴落としたらさすがに死にますって!」

アルミン「『トロスト区殺人事件・すね毛は死の香り』とかまっぴらですよ!」

ピクシス「案ずるな、ヤツはそれぐらいでは死なん」


ドーン



キタキタおやじ「まったくピクちゃんってば、やんちゃなんですからの~」ムクリ


ニケ「オヤジ、なぜ生きてる」

ククリ「HP1650はダテじゃないわね」

ミカサ「あいつ本当に人間なの?」

~~~~~
ピクシス「4年前の話をしよう!4年前のウォール・マリア奪還作戦の話じゃ!あえてワシが言わんでもわかっておると思うがの――」



ニケ「にしてもさー、元区長なのになんでこの辺でうろうろしてるんだよ、クビになってんだしもはやニートだろ?」

ククリ「そうよ、旅にも出てないとただの徘徊老人だわ」

【勇者たちはオヤジに辛辣だ!▽】

キタキタおやじ「聞き捨てなりませんな!わしは今日ずっと本部の厨房で炊き出しのお手伝いをしておりましたぞ!」

キタキタおやじ「なにを隠そう、さっきのおにぎりも実はこのわしが作ったのですぞ」

ククリ「あ、そうだったのね」

ニケ「ちぇー、あのおねーさん作じゃないのかよ」

エレン(変態だが悪い人ではないのか…?)

キタキタおやじ「おかわりならいくらでもありますからな!ほっ、ほっ」ギュッギュッ

エレン「わ、わきの下でおにぎりを!!」

エレン「マジで気持ち悪いよオヤジ……人類史上ここまで気持ち悪いやつはいねぇよ」オエエエ

アルミン「大丈夫、僕たちも皆食べたから一連託生さ……うぇっぷ」

ミカサ(『俺なら、ミカサの為なら、オヤジのわきの下でにぎったおにぎりを食える!』なんてエレンが言ってくれたら名言なのに……)ポー

ピクシス「――さて、ワシはもう言いたい事は全て言い終わった」

ピクシス「なのでこれより、トロスト区奪還作戦成功祈願の踊りをここにいる兵士全員で踊る事とする!!!」ドン!


<えぇ~~~~~っ!?


コニー「…なぁ!今司令が何言ってんのか分かんなかったんだが、それは俺が馬鹿だからじゃねぇよな?な?」

アニ「ああ、この場合司令たちの方が馬鹿なんだよ……」

ジャン「だから俺は憲兵団に行きたかったんだ……こんな変態オヤジ共のいる見苦しい街じゃなく、内地に……」シクシク

マルコ「ジャン……」ホロリ



ニケ「ちょ、司令のオッサン!あんた正気か!」

ピクシス「正気も何もワシはさっき『後でやるからとっとと出てけ』と言うたでな」

ピクシス「ワシは約束は守る男じゃ!という訳でアドちゃん、よろしく頼んだぞ」ウキウキ

ピクシス「ほれ皆の衆サクッと踊らんか!」

キタキタおやじ「さっすがピクちゃん!話が分かりますなー!」

ニケ「この、ダブルちょびひげハゲおやじどもが~~!!」

【類(ヘンジン)は友(ヘンタイ)を呼ぶ▽】

キタキタおやじ「それでは皆さんご一緒に!ヒ~ラリヒラリラヒヒラリラ~♪」ピーヒャラー♪

兵士一同「「「ヒーラリヒラリラヒヒラリラー……」」」ドヨーン


ザッザッザッザッ


ピクシス「ほっほっほ、大勢の兵士が一同に介し踊る様子は壮観じゃの」カサカサ

キタキタおやじ「まったく絶景ですな!」ヒラリラリー♪




エレン「俺は……こんな踊りをするために兵士になったんじゃない!」ヒーラリ

ミカサ(この動き…『東洋お達者チャッキリホッコリ節』と似ている……まさか、この男も東洋人!?)ヒラリラ

アルミン「ほーら、ククリ待望の動きのある会議だよーよかったねー(棒)」ヒヒラリラー

ククリ「あはははは、超いや」ピーヒャラー

ニケ「まったく、なんでオレたちは異世界に来てまでオヤジの踊りを見なきゃいかんのだ」キタキタキタキタ




【トロスト区奪還作戦 開始▽】




キタキタおやじ「め~~~~~ちゃくちゃ調子がいいですぞ~~~~~!!!」

今日はここまでです
まとまった量が投下できずに申し訳ございません
こんな拙いSSですが読んで下さってる方本当にありがとうございます

~~~~~

ニケ「なーんでオレたちがおとり部隊なんだよ」ブ-ブ-

ククリ「ミカサちゃんは向こうに行ってるのにねー」

アルミン「まぁまぁ、僕たちは僕たちで出来ることをしようよ」

ニケ「でも、こんなビッグクエストを逃してしまうのは問題な気がする、勇者的に」

ククリ「そうね、話の盛り上がりで活躍できないのは問題よね、主役的に」

アルミン「ま、まさか……」

ニケ「だってさ、パーティーの内2人ばっか戦っててもつまんないだろ?メンバー的に!」

ニケ「てな訳で行くぜククリ!」パシュ バッ

ククリ「はい!勇者様!」パシュン ピョン

マルコ「ニケ!ククリ!どこ行くんだよ!?」

アルミン「……あーもう!!ごめん補給お願い!」ダッ

マルコ「アルミンまで!?ちょ、ちょっと!!」

パシュン

ヒュヒュン

クルッ


エレン「」ガリッ


カッ!!


エレン巨人「……」シュウウウゥゥゥ…


ニケ「お、ギリギリ間に合った!」スタッ

ククリ「今から始まるっぽいね!」ピョコン

イアン「お前らなぜ来た!?」

アルミン「すみません!止められなくてホンッとすみません!」ペコペコ

エレン巨人「………」クルッ

ミカサ「……エレン?」

ニケ「おい、なんか様子がヘンだぞ!?」


ブン!!


ミカサ「!!」


ドガッシャアアアァァァン!


パラパラ…



イアン「な…ッ!アッカーマン!?」

リコ「くそ!作戦は失敗か!」

アルミン「ミカサ!!」



ぱん!

ミカサ「……え?」



キィィィィィィィィン




イアン「あの一撃を受けて無傷だと!?」

アルミン「花の形をした光の防壁が、ミカサを覆ってる…?」

ククリ「そっか!その手があったわ!」



ミカサ「あれ…私、ケガも…してない?」


パキィン!

ハラハラ・・・


ミカサ「エレンが買ってくれた髪飾りが……」ハッ


――『確か、リコっていう花の髪飾り』

――『なんかククリ達の世界にもある花で、向こうではこれを付けてると一度だけ身を守ってくれる…らしい』

――『ミカサの方が強くて、何でも俺よりできて、俺はいつまでたっても守ってもらってばかりで……』

――『……せめてこういうのだけでも俺が守る側になりたかったんだ』


ミカサ「あ……あ……」

ミカサ「エレンが…エレンが守ってくれた……」ポロポロ・・・

ニケ「……殴りかかったのもエレンだよなって言っちゃダメかな?」

ククリ「暴走中だからノーカンなの!勇者様のバカ!」プリプリ

ニケ「でもおかしいなあ?この世界は魔法もないしリコの花だってただの花だろ?なんでそんな…」

ククリ「分からない勇者様?愛よ、愛!エレンくんのミカサちゃんへの想う心が、愛の奇跡を起こしたのよ!!!」

ククリ「そう、それは数ある魔法の中でもっとも清らかな、もっとも強い、愛する人のためのハートの魔ほ」ウットリ

アルミン「分かった!あの時市場で一番最初にククリが髪飾りに触ったろ?その時に魔力が通って本来の防御効果を発揮したんだよ!!」

ククリ「」

【愛の奇跡は現実的に分析されてしまった▽】

ククリ「ロマンのわからんクソ男、死ねぃ!」ゲシッ

アルミン「守りの花だという伝承が残っているのはおそらく昔には微弱ながらもククリの様な魔力を持つ者がいてそれが……あ痛ぁっ!?」

【アルミンは膝に蹴りを受けた▽】


リコ「リコの花は守りの花…私の名の由来、か……」フッ

イアン「何か言ったか?」

リコ「……別に」ムスッ

【リコの発言はスルーされた▽】

ミカサ「エレン!!」キッ!

キュルキュル


パシュッ


イアン「アッカーマン、よせ!そいつから離れろ!」


タン!


ミカサ「私はミカサ!あなたの家族!」




リコ「分かってたよ…人間兵器なんか存在しないって」カチャ

ミタビ「イアン!撤退するぞ!早く指揮を頼む!」

ニケ「もしかして、力がデカすぎて使いこなせないのか!?」

アルミン「……いや違う!」

アルミン「見て!頭の上に何かいる!!」

ニケ「頭の上だって!?」

ククリ「!勇者様あれ!!」




さっぱり妖精「ハァ~さっぱりさっぱりさっぱりな、さっぱりさっぱりさっぱりな」

ニケ「あれはさっぱり妖精!?」

ククリ「そっか!頭の上でさっぱり妖精が踊ってるからミカサちゃんを攻撃したりしたのね?」

アルミン「こいつらを追っぱらってしまえば、正気に戻るはずだ!」



――エレンの心象風景

ドクン…  ドクン…


エレン(……)

エレン(……あれ? 俺は今…何をしているんだ……?)

エレン(父さんも母さんももいる…ここは、家か…)



カルラ「我らの敵はポッペケプー!」

エレン「」

グリシャ「子いぬも子ねこも笑ってる♪ほんとに笑ってたらちょっとこわいね、うふふ♪」

エレン「と…父さん?」

ミカサ「ぴょ~~~んっ♪プリンセスミカサ参上!!」キラッ☆

ミカサ「エレンは私の王子様♪さあ、一緒に戦いましょ!!」



ミカサ「わったーしーはーミーカサ♪おしろのプリンセスなの♪」 

父母「「GO!GO!」」

ミカサ「ちっちゃいーけーれどー♪夢がいーっぱいー♪ 肉をー削いじゃうー♪おひめさま♪」

さーあー♪みんなでー♪手拍子Clap your hands♪
Clap Clap Clap Clap Clap your hand♪
Clap your hands♪


ミカサ「歌ってえ、エレン!」キャピルン

エレン「これは夢だこれは夢だこれは夢だ……」ガクガクガク

【エレンの夢もさっぱりになっていた!▽】

ミカサ「エレン、あなたは人間! あなたは私の――」

エレン巨人「」ズ・・・

イアン「よけろ、アッカーマン!!」

ミカサ「!」バッ

エレン巨人「グオオオォォォッ!」ブン


アルミン(一瞬でも隙を作れれば!)タン

アルミン「こっちを見ろ!『光魔法・カッコいいポーズ』っ!!」カッ

エレン巨人「……!」ピタ

ククリ「今よ!ふせてっ!ミカサちゃん!」

ミカサ「!?」

ニケ「ツッコミ魔法・ゆうしゃの拳!」バッ

ニケ「なんでお前らがここにいるんじゃ~~~い!!」ズバシッ

さっぱり妖精「さっぱり~~~」ピュー

【さっぱり妖精はにげだした!▽】



エレン巨人「ウニョアー…………ア?」ハッ

ミカサ「あ、起きた?」

【エレンのこんらんがとけた!▽】



ドッスドッス・・・


ククリ「なんやかんやしてるうちにすっかり大岩から離れちゃったね」ヒョコ

ニケ「早く運んでしまわないとな」ヒョコッ

エレン巨人「……」

アルミン「二人とも!エレンの頭の上に乗るのはやめたげなよ!迷惑だろ!?」

ククリ「みはらしいいよ~~やっほ~~」ノシ

ニケ「そんなん言っちゃってさ~ホントはお前らもちょっと乗ってみたいんだろ~?」

アルミン「べ、別にそんなことは!」ギクッ

ミカサ「……!……!」ソワソワ チラチラ

イアン「だめだぞアッカーマン」

ミタビ「やめとけよアルレルト」

【アルミンとミカサは正直乗りたそうだ!▽】


ドッドッドッ・・・


エレン巨人「………オオオォォォ!?」キキーッ

ククリ「きゃ!」コロン

ニケ「うわっ!急に止まるなよ落ちちゃっただろ!……げっ!」

ククリ「う゛!あ、あれは……」ピシッ

キタキタおやじ「おお!勇者どのにククリちゃん、それにエレンどのご一行ではありませんか!お待ちしておりましたぞ!」

キタキタおやじ「いやぁ~実はこの大岩で穴をふさぐと聞きましてな、つまりこれは永久にあの大岩がトロスト区の皆様の目につくという事」

キタキタおやじ「その時わしは思いました、これはキタキタ踊りを後世まで伝えるチャンスだと!」

キタキタおやじ「そこで!この大岩をわしの顔の形に彫っておきましたぞ!!」キタキタキタキタ



大岩(キタキタ親父の頭部)「」ズーーーーン



ニケ「何やってんじゃこのシャイニングバカタレが~~~っ!」バチコーン!

キタキタおやじ「ワシはキタキタ踊りをこの区の人に広めたかっただけですのじゃ~~!」ヒューン


エレン巨人「ウエエエエェェェェェ……」ドヨーン

【エレンのやる気ががくっと下がった▽】

ミカサ「人類の存亡がかかってるの!あなたはこの岩で穴を塞がなくてはならない!」

ククリ「こんなんだったら人類滅亡の方がいい」

ニケ「おい……オレが許す……」

ニケ「こんな岩蹴っ飛ばしてしまえーーーー!!!」

エレン巨人「ウオオオアアアァァァァ!!!」ゲシィッ!!



オヤジの顔岩「」ゴロンゴロンゴロンゴロン



イアン「おい!お前何をさせたんだ!!」

アルミン「でもこれは妙案かもしれない、加工されて丸くなったおかげで転がした方が運搬に労力も使わずしかも速いんだ!」

リコ「あ、今2体ほど大岩に轢かれて潰れたぞ」

ミタビ「俺生まれて初めて巨人に同情したよ…死因がオヤジの顔とか嫌すぎる」

ククリ「岩の後を追っかけましょ!」

ミカサ「急いでエレン!」パシュ ヒュン

エレン巨人「」コクリ



ゴロゴロゴロ


オヤジの大岩「」ピタッ


ニケ「岩が止まった!!」

リコ「よし、かなり運ぶ距離を短縮できたぞ!予定の半分以下だ!」

アルミン「岩を!持ち上げろおおおぉぉぉぉ!!!」

エレン巨人「ウオオオオオオオオォォッッ!!!」ドッ

オヤジの顔の大岩「」ズズズ・・・

エレン(in巨人)(うおおぉぉぉ~~~っ!!持ち上げたら想像以上にオヤジの顔が近い~~~っ!!気持ち悪ぅ~~~っ!!)

エレン巨人「……」ゲッソリ

ククリ「なんかすっごいつらそう」

ミカサ「元々人間の比率で考えればあの岩を持ち上げられるとは思えない、ので、仕方ない」

【だが原因はそれ以外にもあった!】


アルミン「エレンを扉まで援護すれば!僕らの勝ちだ!!」

イアン「我々の命と引き換えにしてもエレンを扉まで守れ!絶対に、巨人を近づけさせるな!!」

兵士1「前扉から2体接近!10m級と6m級です!」



ニケ「おっと!ここから先は通さないぜ!」バッ

ミカサ「エレンには指一本触れさせない」ババッ

ニケ(美化)「光魔法・カッコいいポーズ!」ビシッ ピカーン

10m級「ウアアアア」ピタッ

6m級「ウアアアア」ピタリ


パシュッ ヒュン


ミカサ「ふっ!!」スパパパン!


巨人×2「グエエ」バターン ジュワァー


ククリ「やったね!討伐数2!」

イアン「上手いやり方だな…今のも魔法か?」

アルミン「はい、光魔法カッコいいポーズは104期全員が習得済みです。そこまで難しいものではなかったですよ」

ミカサ「あそこまで完璧に使えるのはエレンとニケだけですが」シュタッ

イアン「もういいぞ!戻って来い!」

ニケ(美化)「戻るに戻れないんだよ~!助けて~!」※カッコいいポーズ継続中


巨人×5「「「ウアアアア」」」ズズーン


ククリ「大変!囲まれちゃってる!」

兵士2「13m級1体接近!更に10m級4体が新たに来てます!」

リコ「後方からも12m級が一体来た!こちらはうちの班で請け負う!」バシュ

イアン「何!?多くないか!?」

アルミン「まずい、魅了効果が強力すぎて引き寄せすぎたんだ!」

イアン「あのまま浮いてたら捕まって食われるぞ!」

ミカサ「これだけの数は…さすがに手が出せない!」

ククリ「勇者様!!」

ニケ「くそっ、今度こそうまくいくよう祈りつつ…」

ニケ「光魔法キラキラ・風の剣!!」バシュシュシュシュ!!

巨人×5「「「ギャアアアア」」」ジュー

ククリ「すごい勇者様!」

イアン「一振りで殲滅させただと!?」

ミカサ「これが…風の剣!」

ニケ「やったぜ!でも今まで失敗ばっかだったのに、なんでだ?」


ギップル「門に穴が空いて風通しが良くなったので、風の剣も威力が戻ったんですよ」ポン


アルミン「うわっ!?なんか変な生き物が!?」ギョッ

ククリ「ギップルちゃん久しぶり!こっちに来てたの?」

ギップル「いえ、元からこちらに居ましたよ?なにせ精霊は自然界の力そのものですから」

ギップル「どんな世界も火や地や水や風なくしては成り立ちませんからね、精霊はどの世界に出れるユビキタスな存在なんです」

ニケ「その割にはお前今まで呼んでも来なかったなー」ジトー

ギップル「仕方ないですよ、今までは中の人がイジワルして入れてくれなかったんですから」

アルミン(中の人……?)

ギップル「でも今は風通しのいい穴が空いたのでこうして壁の中にも自由に出入りできるようになったという訳ですね」

ミカサ「その風通しのいい穴のせいで私達人類は滅亡の危機なのだけれど」

ギップル「じゃ、そういう訳で私はこれから用事がありますので」クルッ

ククリ「待たんかい!」ガシッ

ニケ「せめてアイテムぐらい置いてけや」ガシッ

ギップル「お、おばあさんの法事がぁーーっ!」

アルミン「なにこれ、夏休みの工作?」ゴトン

ニケ「これは、トマ作の『ハイパー魔雷砲Ⅱ~おいしい物にはⅡがある~』だな」

ククリ「トマくんは魔技師って職業でね、魔力が無くても使える魔法アイテムを作るのよ!」

アルミン「…ってことはこれ、僕も使える?」

ククリ「もっちろん!やってみる?」

兵士3「15m級1体来ます!」

アルミン「うなじに照準を合わせて……発射!」


ズドーン!!


15m級「グヘエェ」ジュワー


ククリ「わーい!一発KOよ!」

アルミン「やった……出来た!僕にも倒せた!!」

ミカサ「アホみたいな見た目なのになんて威力なの」

ニケ(今の砲弾が『アッチ村の呪われた村長の像』の様に見えたんだが……きっと気のせいだな)

アルミン「トマって人は本当にすごい人だね!僕も見習いたいな!」

ニケ「やめとけ、トマを見習ったが最後どんどん地味になっていって最終回のコマに棒人間で描かれるようになるぞ」

兵士1「うわあああああああああああ!!食われる!」

兵士2「ああああああああ!!」

兵士3「ぎゃああああ!助けてくれえええ!」

巨人A,B,C「」アーン モグモグ


キタキタおやじ「む?どこからか助けを求めてわしを呼ぶ声が」

キタキタおやじ「このアドバーグ、およばずながら手助けいたしますぞ!」バッ


キタキタおやじ「キタ!」バキ
キタキタおやじ「キタキタキタ!」アタタタタ
キタキタおやじ「キタキタキタキタ!」チョップチョップ
キタキタおやじ「キタキタキタキタキタキターーーっ!!!」ドコーン!

巨人A,B,C「「ギャアアァァァ」」

【巨人の群れに大ダメージ!▽】



ミカサ「つ…強い!?」ポカーン

ニケ「しつこく踊り続けているうちに体が鍛えられて、もう戦士並みに強いんだ」

ククリ「ギリの即死魔法にも耐えたものね」

イアン「今だ!」ザシュッ!

リコ「隙あり!」ザンッ!

ミタビ「もらった!」ザクッ!

【巨人A,B,Cをたおした!▽】


兵士1「班長!助かりました!」

キタキタおやじ「皆様方、お怪我はありませんかな?」キリッ

兵士2「あ、ああ…」

キタキタおやじ「わしは何もしておりません!キタキタ踊りの力です!!」バーン

イアン(なんだろう…こんな変態オヤジに部下の命を救われるとは…)

リコ(なんかこう…素直に喜びきれない…)

キタキタおやじ「このアドバーグ、人類の為とあらば、この命を惜しみませんぞー!」キタキタキタキタ

イアン「よし、なら出来るだけ早急にその心臓を奉げ尽くしてくれ」

リコ「ぜひその命を速やかに人類の為に使いきってくれ」

【訳:とっとと死ね▽】



ズーンズーン


パシュン ヒュンヒュン スパァン


ワーワー


ククリ「みんな活躍しててうらやましいなあ……」ハァ

ククリ「でも今立ってるようなこんな狭い建物の上じゃ…」カキカキ

ククリ「ちっちゃくベームベーム!」ポン!


ベームベーム(ミニ)「キィアアアア!!」パリパリ


ククリ「あ、ダメだこりゃ」

【ククリは現在、役にたたない!▽】

兵士1「3m級3体!10m級2体!穴から入ってきました!」

兵士2「加えて後方より4m級2体と7m級2体が来てます!」

イアン「おい!いくらなんでも多すぎないか!?」

ニケ「なんでこんなに巨人がこっちに?」

アルミン「人間の数は少ないのに!……まさか」

ミカサ「エレンに引き寄せられている!?」


巨人s「「「アアアアア」」」ズンズン

エレン巨人「グゥ……」ヨロッ


リコ「マズイ!巨人がまとわりついて前に進めなくなってる!」

ミタビ「身動きがとれないのか!クソッ!」

キタキタおやじ「たいへんなことですじゃーっ!エレンどのが大ピンチですぞーーっ!」

キタキタおやじ「こんな時は、こんな時こそワシの踊りを見てくだされ~~~~!!!」ピーヒャラー♪

【オヤジは動けないと知るや踊りを見せつけてきた!▽】

エレン巨人「」ブチッ

エレン巨人「ウガアアアァァァァァ!!!」ドバキィッ

キタキタおやじ「ぬわあああぁぁあぁぁーーーー!!!」ヒューン

【かいしんの いちげき!▽】


ミタビ「オヤジを蹴り飛ばしただと!?あいつ、また暴走しているんじゃないのか?」

リコ「いや、あの反応は正しい!!」

ミタビ「巨人共が俺らに食いつかないんだ!食いつかれるまで接近するしかない!」

イアン「ミタビ班に続け!無理矢理接近してでも目標を俺達に引き付けろ!」

ミカサ「何より早くエレンに群がる巨人共を掃討しなければ」

アルミン「このままだともたずに倒れてしまう!」

ニケ「オレたちも行くぞ!」

ククリ「は、はい勇者様」



ドォォォン


グラ!



ククリ「ひゃっ!?」

ニケ「な、何だぁ!?」

13m級「オアアアア」ズンズン


ガラガラ ドガシャ


兵士3「13m級1体!そちらの建物を横断してエレンに向かって接近しています!もう建物の崩壊も時間の問題かと!」

リコ「もっと早く言え馬鹿者!」パシュ

アルミン「場所を移るよ!」パシュン ヒュン

ニケ「つかまれククリ!」パシュ タン

ククリ「わわわっ、待って勇者さ」パシュン


ガラガラガラ!!


ククリ「ま」ガクン

ニケ「え?」

リコ「!遅れたか!」

ミカサ「ククリ?」

エレン巨人「!?」クルッ



ククリのアンカー「」ポロリ


ククリ「あ…アンカーが……」フラッ

アルミン「いけない!崩落が予想以上に早かった!」

ミカサ(落ちていく……こんな時にまたこの痛みを思い出して……)ズキン

エレン(in巨人)(動けない上に今から行っても……とてもじゃないけど間に合わない!!)








ククリ「きゃあぁぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!!」ヒュゥゥゥン

ニケ「ククリーーーーーーっ!!!」

杖「」ポゥッ

パアアアァァァ



ククリ「……!!!」フワッ



アルミン「あ……空を、ういてる?」

ニケ「飛んでる!ククリが飛んでるぞ!!助かった!!!」





ククリ「浮いてる…夢みたい…」ポオォォォ



ヒュオオオォォォォ



ククリ(お空が高くて、広い……)ハタハタ

ククリ「……描ける!これなら描けるわっ!!」

ククリ「♪」スイーッ


ニケ「見ろ!踊ってる!空にグルグルを描いてるんだ!!」

ミカサ「神秘的……」



~~~

エレン巨人「……!」


ミタビ「考えたものだな、空中なら広さもあるし誰の手も届かない」

リコ「…そうだ!見とれてる場合じゃない!この間にも巨人がっ!」バッ

イアン「大丈夫だ。ほら、あそこを見ろ、巨人もみんな魅了されてる」


巨人1「…」ポケー

巨人2「…」ポヤー ポトリ



マルコ「ぐぁっ!!」ドシャッ

マルコ「あれ、さっきまでかじられかけたのに……生きてる?」オソルオソル

ククリ「♪~♪~」クルクル


~~~
コニー「うおおぉぉーーっ!!なんだあれすっげえ!あれって魔法だよな!?」

ジャン「あいつ立体機動へったくそだったからな、こんな芸当、魔法以外ありえないだろ」

サシャ「やっぱり魔法ってキラキラ~ってしててファンタジックですね~」ハワー

ライナー「なぁ、俺たちはあんな突飛すぎる奴らを敵に回しても勝てそうか?」

べルトルト「……ちょっと自信ない、かな」
~~~

ピクシス「ほっほっほっ、あのお嬢ちゃんも中々やるのう」

ピクシス「アンカ、わしのとっておきの酒を取ってきてくれんか?勝利の美酒にもってこいのやつをの」

~~~

ミーナ「ねえ見て!あれってククリじゃない?」

負傷兵1「うぉぉお~~っ!やっぱりククリちゃんは本物の天使だったんじゃ~~!」ダバー

クリスタ「素敵…まるで神様のダンスフロアみたい…」ホゥ

ユミル「あいつ、本気出せばすこいじゃないか」

~~~

リヴァイ「トロスト区が見えてきたが…その上空に見えるあれは何だ?」

エルヴィン「あれは魔法使いの方の、ククリの魔法だな。今頃世界でも救ってるんじゃないか?」

ハンジ「すごいね、まるで子供の夢だ」

~~~

眼鏡教官「まったく、今期の卒団生は不思議な事ばかり起こしますね…」

眼鏡教官「おや、キース教官泣いていらっしゃるのですか?」ニヤ

キース「泣いてなどおらん、いささか目から塩水が出ただけだ」

キース(ククリ、ついにやったのだな…えらいぞ!)






ククリ「でーきた!!『おつきさま召喚』!!」パアアァァァ


【『おつきさま召喚』】
【おつきさまが現れ、星の雨を降らせてモンスターを倒す強力魔法▽】
【アニメ劇場版魔法陣グルグルで登場▽】


ククリ「勇者様乗って!ミカサちゃんとアルミンくんも!」

アルミン「う、うん!」

アルミン(あれ……?)

ミカサ「…立体機動も無しに壁より高く飛ぶなんてはじめて」

ククリ「おほしさまで敵をやっつけちゃうのよ♪」

アルミン(この光景、どこかで見た事があるような……どこだったかな、夢の中の様な……)

ククリ「さぁ、いくわよーーっ!!」

ニケ「ヒュー―!飛べ飛べゴーゴー!」



――『子供たちのところに、お月様が降りてきてくる』

――『それから子供たちは、三日月に乗って冒険に出かけるんだ』

――『魔法の国の王子様とお姫様と一緒に星くずで悪い奴らをやっつけたり』

――『そんな感じで、色んな所に旅しに行くんだ!壁の向こうへどこまでも……』



アルミン(……思い出した!!この光景、こないだの絵本だ!)

アルミン(子供の頃に読んで、エレンから貰って、ニケとククリに話して聞かせたあの話の……!)

アルミン「…ねぇククリ、前に魔法で夢を実現させるって言ってたけど、あれって本当だったんだね」

ククリ「んー?」

アルミン「子供の頃の夢が、こんな所で叶っちゃった!!」

アルミン「ああどうしようミカサ!人類の進退のかかった大事な一戦だというのに僕はなんだかワクワクして仕方ないんだ!!」

ミカサ「私も!正直ひどく高揚している!風が気持ちいい…」

ニケ「よぉーし!じゃあここらで一つ壁の向こうまで行っちゃいますか!」

ククリ「ダメ~~~~~っ!!敵を倒すのが先でしょ!!」

ミカサ「急ごう、エレンの元へ!」





巨人s「「「アアアアア」」」ウゴウゴ

星の雨「」キィン! キィン! キィン! キィン!

巨人s「「ギャアァァァ!」」ズドドドド

エレン巨人「!?」


「お~~~~~~~い!!」

エレン巨人「!」



ニケ(歌舞伎顔)「ここで会ったがぁ百年目ぇ!この勇者様が、あ、助太刀してくれるぅ~」ポンポンポンポン

ククリ「お待たせっ!助けにきたよっ!」


エレン巨人「ジーッ……」キラキラ

ニケ「なんかすっごいキラキラした目で見てきてるぞ」

アルミン「あの目は遊びに入れてほしい時に昔からよくする目だね、多分これに乗りたいんじゃない?」

【エレンが仲間にしてほしそうにこちらを見ている!▽】

イアン「いいから岩を運ぶことだけに集中しろ!」パシュ

ククリ「またあとであそぼう」ノシ

ミカサ(さっきのエレンはちょっと可愛いと思ってしまった)キュン

キィン! キィン! キィン! キィン!

ニケ「ひゃっはーーーっ!!巨人は駆逐だぁーーっ!!」

ククリ「わ~いっ!くちく、くっちく~!!」ピョンピョン


ミタビ「あいつらが取りこぼした巨人は全て精鋭班で排除し尽くすんだ!」

リコ「子供たちが頑張っているというのに我々大人が頑張らないでどうする!」

イアン「道を切り開け!!死守せよ!!」


キタキタおやじ「ぬおおぉぉぉーー!わしも力の限り踊りますぞーーー!!」ピーヒャラー♪

【だがオヤジは役に立たない▽】


ズシン ズシン


エレン(……)


アルミン『どうしてエレンは、外の世界に行きたいと思ったの?』


エレン(俺たちはみんな、生まれたときから自由だ)

エレン(それを拒む者が、どれだけ強くても関係ない)

エレン(炎の水でも、氷の大地でも、何でもいい!)

エレン(それを見た者は、この世界で一番の自由を手に入れた者だ!!)


ニケ『でもククリと旅に出て知らなかった世界がぱーっと開けてさ、こんなにおもしろい世界があったなんてくやしいよね』

ククリ『いきおいでもいいの外に行こうよ、ドキドキするほうがいいもの』


エレン(そして、それを実現した者がすでにいる…)

エレン(あいつらを見ろ!はっきり言って自由すぎんだろ!!)

エレン(……そしてとても、羨ましい)

エレン(戦え!戦うんだ!)


ギップル「はっ!なんだかクサいモノローグが流れているような気がしますよ!?」クッサアアアァァァ

エレン(ぶっ潰してやろうかこのふんどし魔人)

ククリ「もうこの辺に巨人は一匹もいないよ!」

ミカサ「大丈夫!エレンには、私たちを導く強い力がある!」

アルミン「僕たちに……人類に、勝利を!」

ニケ「よっしゃあ!いてもうたれ!」







一同「「「「いっけえぇええ!!エレン!!!」」」」




エレン巨人「ウオオオオオオォォォォッッッ!!!」


ズウゥゥゥゥーーン・・・

シン・・・



ミカサ「穴が…塞がった…」

アルミン「終わった……んだよね?」

ククリ「や……」ウズウズ


一同「「「やったーーーーーーーっ!!!」」」

【勇者たちはクエストをクリアした!▽】


アルミン「勝った!勝った!人類が初めて勝った!」

ミカサ「生きてた甲斐があった!良かった!良かった!!」

ニケ「やっt……おわぁあぁぁぁーーーーー!!」ズルッ ヒューーー

ククリ「きゃあ!勇者様ーー!?」

ミカサ「あんな舳先で飛び跳ねるから…!」


ぽすっ


ニケ「およ?」プラーン

エレン巨人「アッタウ…………」フゥ

ニケ「へへ、ナイスキャッチだぜエレン!」ニッ


アルミン「いや全然カッコついてないから……っ」プルプル

ミカサ「ぶら下げられてるのに……ふふっ」クスクス

ククリ「…………ぷっ!」



あっはははははははっ!!!



~~~~~


~~~


おまけ


シュタッ


リヴァイ「オイ…これは…どういう状況だ?」

エルヴィン「酷いな、まるで地獄絵図だ」


オオオオオオオ・・・


リヴァイ「ああ……確かに、地獄の様だな……」



くまたいよう「ぼくは、くまたいよう!」

イイモデード「どーもどーもでーす」

猫みこしwith威勢のいい若い衆「ワッショイ!ワッショイ!」

一輪車に乗ってバックしながら砲丸投げするムジナ「バックします、バックします」

みかりん「ハァチャッキリホッコリナァ~~」ボカスカ

くさいにおいのネコ「ぷぅ~~~」モワーン

乳者様「ンモ~~~~~~」ズーン

くどいかおの巨ネコ「にゃっは~~~ん」ピシッ

じいさん大活躍「ポレポレ」バキボコ

たこたろう「10回失敗記念たこたろうでーす」グルングルン


リヴァイ「……どうしてこうなった」

【いろんな意味で地獄絵図だった▽】


リヴァイ「さて…帰るか」クルッ

エルヴィン「どこへ」ガシッ

リヴァイ「おいクソメガネ、これは一体なんだ」

ハンジ「あー、多分あれだ、ククリって子の魔法の失敗作。3年前にも見たじゃん」

リヴァイ「ちなみにその失敗作ってのはいつまで出ていたか覚えてるか?」

ハンジ「うーん……最短で3日くらい…だったかな?」

エルヴィン「これが、あと3日もか……」

リヴァイ「あのクソガキ共……次会ったらボコボコに躾け直してやる……」ゴゴゴゴゴゴ




くさいにおいのネコ「ぷぅ~~~」モワーン

ミケ「いやあああぁぁぁ!!くさいぃぃぃぃ!!」チーン

ぺトラ「兵長!屁が止まりません!」

リヴァイ「知るか!」


おまけおしまい

今日はここまでです
読んで下さってる方、本当にありがとうございます
おそらく次回の投下で最後になります

少々私用に追われていることがありまして
次回投下は水曜日以降になりそうですごめんなさい

あと、書き溜めてた次回投下分の内容が今月号の別マガ掲載分の進撃と齟齬が生じる箇所が出てきてしまいましたが
ちょっと書き直せそうにないので、原作と違ってしまいますがそのまま突っ切る事になります
本当に申し訳ございません

今まで沢山の誤字脱字をしてきて申し訳ございませんでした

>>90
×【こうしてニケとは試験に合格した▽】→○【こうしてニケとエレンは試験に合格した▽】

>>105
×そんなが訓練兵いるか!→○そんな訓練兵がいるか!

>>181
×ニケ「もあの2人になにかあげたらどうだ?」→○ ニケ「お前もあの2人になにかあげたらどうだ?」

>>185
×「そんな感じで、→○アルミン「そんな感じで、

>>187
×の気持ちが何よりも →○エレンの気持ちが何よりも

>>372
×(父さんも母さんももいる… →○(父さんも母さんもミカサもいる…


今回で最後なのでとりあえず目立つ名前抜けなど探しましたが他にも間違いがあるかもしれませんごめんなさい

再開します

ククリ「ねぇ勇者様」

ニケ「なんだいククリ」

ククリ「あたしたち、この街のピンチを救ったのよね?」

ニケ「ああ、俺たちがいなきゃやられてたしな、多分」

ククリ「こういう時はいつもその後どうなってたかしら?」

ニケ「まず村人総出で迎えに来てくれて、その後宴会を開いてくれる事が多いな」

ククリ「そうそう!おいしいごはんが沢山出てね、盛り上がってきたらダンスもしたりするの♪」

ニケ「そんでだいたい次の日には宿屋を出て旅立ちだな、村人から話を聞いて、太字の情報を元に次の目的地へ出発だ!」

ククリ「その前に装備を整えなくちゃダメよ勇者様、城下町でお買い物しなきゃ!」

ニケ「王様からほうびでお金が貰えるパターン多いしな、あと出かける間際で重要アイテムもらえたりな!」

ククリ「そうよね!いつもはそんな感じよね!…なのに…なのに……」







ククリ「なんであたしたち今ろうやにいるの~~~~~っ!!?」

【勇者たちはろうやのなかにいる▽】

ニケ「そもそもどうしてオレ達ここにいるんだ?」

ククリ「んーっと、確かあれからひとしきり遊んだあとね……」

~~~~~

――3日前


アルミン「くっ、熱!!」ブチブチッ

ミカサ「アルミン!エレンは!?」シュタッ

ククリ「早くしないとおつきさま消えちゃうよ?」

アルミン「信じられないくらいの高熱だ!体の一部も一体化しかけてる!」

ニケ「本当だ!おもしろいように野菜が揚がるぜ!」ゴウンゴウン

アルミン「なに人の身体で料理しとんじゃーい!」パコーン


ククリ「変身なんてクラシックな魔法にはクラシックな解法がいいのよ、つまり愛する人からのキッスとか♪」キャ-

ミカサ「キスだなんてそんな…でも命がかかってるし、恥ずかしがってる場合じゃ///」ドキドキ

ニケ「やめとけ!こいつがもしモテてた場合は人数分のキスが要るぞ?おかしらの悲劇を忘れたのか?」

ククリ「あ」ピシッ

ニケ「ミカサの愛でアヒルマンならぬ、顔だけ巨人な巨人マンが生まれるかもしれないんだぞ」

ミカサ「そ、それは嫌」ゾゾッ


ギャーギャーワーワー


巨人A「……」ズーン

巨人B「……」ズズーン

【はぐれ巨人Aが あらわれた!▽】
【はぐれ巨人Bが あらわれた!▽】

ニケ「げっ!まだいたのかよ!」

ククリ「あぶない!」


ヒュン


スパァン!!

巨人A,B「「」」チーン


ミカサ「!!」

アルミン「あの人は!」



リヴァイ「おいクソガキ共……これは一体どういう状況だ……」ゴゴゴゴゴゴ


エレン(あれは…こわい顔……じゃなくて…自由の、翼……?)ガクッ

~~~~~

ニケ「そうだった、それで気絶してるエレンが連行されて、オレとククリだけ何故か兵長たちにむっちゃ怒られた後、この地下牢に連れて来られたんだっけ」

ククリ「あたし兵長さんにゲンコツ100回もされたのよ!?痛かったー!」

ニケ「オレなんてタイキック100発だぜ……まだケツが痛えよ~」ジンジン

ニケ「まぁでも、腹いせに団長のヅラその場でめくってやったけどな」ケケケ

ククリ「あれはびっくりだったよね~!しかもヅラの中にはあんなもの隠してたなんて……」クスクス

ニケ「じゃんけんぽいっ」

ククリ「あっちむいてほいっ」

ククリ「かったあーーっ!これで13連勝っ」キャーキャー

ニケ「うっそーなんでそんなに強いんだ?もう1回~っ!」

ククリ「ねぇねぇ勇者様、次はイエタ村のあの手遊びやりましょ!」パンクトルン♪ピンクトルン♪

ニケ「えぇ~それもう飽きたよ~、今度はあやとりしようぜ!」

見張り兵「あのーおたくら、もう少し静かにしてもらえない?」

【勇者たちはヒマをもてあましていた▽】

見張り兵「ったく……ん?」



ヒタ・・・ヒタ・・・



見張り兵「誰だ!?名を名乗れ!」チャキ

キタキタおやじ「わしじゃよ」

見張り兵「見るからに不審者!……じゃなくてアドバーグ元区長!なぜここへ?」

ニケ「オヤジ!どうしたんだ!?」

キタキタおやじ「実はですな、ドット・ピクシス司令がこの2人に面会したいと申してましてな」

ククリ「司令さんが?」

キタキタおやじ「魔法などの使用の事もありこの地下牢ではいささか不都合がありましてな、それでわしが代理として出迎えに来たという訳ですぞ」

見張り兵「し、しかし憲兵団の方からはそのような報告は何も…」

キタキタおやじ「わしを誰だと思っているのです!トロスト区元区長アドバーグ・エルドルですぞ!!」ドン

キタキタおやじ「そちらこそわしに口出しできる権限は何も持っていないでしょう?」

見張り兵「ですが、審議所での審問までは何人たりとも外に出せないと決まっ」

キタキタおやじ「言うてはなんですがあなたのような一般兵なぞ、わしの根回し一つでどうとでもなるのですぞ?」ジロリ

見張り兵「くそっ、こんな変態オヤジなんかに…」ガチャ

ククリ「あ、カギが開いた」

ニケ「久々のシャバの空気だぜぇ!」

【勇者はヤクザ用語に詳しい▽】

キタキタおやじ「ほらとっとと来なされ!」スタスタ

ニケ「お、おう」トテテ

ククリ「ばいばい見張り兵さん」

見張り兵「……あれ?これでいいの?あれ?」ボーゼン



ヒタ…ヒタ…


ククリ「ねぇおやじさん、あたしたち一体どこに連れてかれちゃうの?」

ニケ「司令はオレたちに何の用なんだ?」

キタキタおやじ「その用事というのはですな……」

キタキタおやじ「当然ウソにきまっておりますぞ」

ニケクク「「ウソ?」」ポカン




キタキタおやじ「どうです勇者どの!中々の迫真の演技だったでしょう!」ニカッ

キタキタおやじ「ピクちゃんの呼び出しも何もかも全部真ーっ赤なウソ!まあ面会までは元区長の立場をフル活用しましたがな」

キタキタおやじ「ささ、今のうちに逃げましょうぞ!」

ククリ「わぁ!おやじさんありがとう!」

ニケ「サンキューなオヤジ!やっぱり持つべきものは権力だぜ!!」

【それが主人公のセリフか!▽】

キタキタおやじ「おおそうでした、ククリちゃんの杖もちゃんと取り返しておきましたぞ、ほれ」ニュッ

ククリ「ぎゃ~~~っ!!こしみのから杖が~~~っ!!」

【オヤジの株はすぐに下がった!▽】

~~~~~

ククリ「ぐすん……ぐすん……」

ニケ「どうしたんだククリ?」

キタキタおやじ「おケガでもされてしまいましたかな?」


ククリ「ククリもうこの世界イヤ~~っ!!!暗いし怖いし全然ドキドキできないもの!!!」


ニケ「え!?」

ククリ「だって聞いちゃったんだもん!こないだは勝ったーってあんなに浮かれてたけど、本当は街も人もボロボロなんだって!」

ククリ「いっぱい人が死んじゃったんだって……街の人も、救護所にいた人も、駐屯兵団の人も、104期のみんなも、たくさん……」ジワッ

ククリ「こんなつらい思いはもうしたくないよ……魔王がいてもいいから元の世界に帰りたい……」ヒックヒック

ニケ「ククリ……」


ニケ「……オレも前から、思ってたことがあるんだ」

ニケ「オレたちとこの世界とは!!決定的に作風が合わない!!!」ドーン!

【勇者は言い切ってしまった!▽】

キタキタおやじ「わしも実はそろそろ元の世界に帰る頃だと思ってましたぞ」

キタキタおやじ「この世界ではどうもこしみの姿は不審者扱いされるましてな、外に出る度に何度も捕まってしまいまして」

キタキタおやじ「早く元の世界に戻って変態扱いされずにキタキタ踊りを思う存分踊りたいですぞ~~~っ!」ピーヒャラー

【だが元の世界でも変態扱いである▽】

ニケ「ただな…1個心残りがあるんだ……」

ククリ「心残りって、どんな?」

ニケ「それはな……」

ニケ「活躍し足りないんだよ~~~!!!」

ククリ「」

ニケ「だってだってだって!岩で穴ふさいだのもエレンだし、ピンチを打開したのもククリのグルグルだし、オレ今回な~んにも活躍してね~~っ!!」バタバタバタ

ニケ「オレは楽しておいしい所をいただく主義なのに、これじゃあんまりだ~~~っ!!」

ククリ「勇者様ワガママ…」ポカーン


ニケ「大体さ、いかにもボスっぽい『屁こきの巨人』を倒さずに終わるなんて無しだろ、勇者的に」

ククリ「……そうよねっ!こんな事になっちゃったのもっ!門が壊されたせいだしっ!」

ククリ「ご飯がいまいちおいしくないのだって、エレンくんのママやアルミンくんのおじいちゃんが死んじゃったのだって、そもそも5年前に壁が破られたせいだしっ!!」

ククリ「もうなんもかんも屁こきの巨人が悪いのよ~~~~っ!!!」ドカーン

【だが名前のせいでいまいち締まらなかった!▽】

キタキタおやじ「しかし壁を壊したらすぐ消えてしまったのでしょう?そもそも対戦するチャンスがないと思いますぞ」

ニケ「そこなんだよなぁ……」ポリポリ

キタキタおやじ「わしもボス巨人の皆にキタキタ踊りを教えて和平に持っていくという野望がありましたのに、それも潰えてしまいましたぞ~!」ヒヒラリラー♪

ニケ(潰えて良かったよ)

ククリ「まずは元の世界に帰る方法から考えなきゃね……別世界から戻るグルグルなんてあったかしら……」

ニケ(別世界……元の世界とは違う世界……)

ニケ「あ!!」

ククリ「え?」

ニケ「そうだ!何も『元の世界』に直接戻んなくてもいいんだ!!なんで今まで思いつかなかったんだろう!!」

ククリ「どういうこと?勇者様」

ニケ「もしかしたら、全部が全部まーるく収まっちゃうかもしれないぞ!!」

ニケ「ちょっと思いついたことがある、みんな耳貸して」チョイチョイ




「………なるほど、それなら……………」

「ただ…………耐えられるか?………」

「…団長さんの…うまく使えば……」

「……カギはエレンの……………」

「全部いけたら、きっと………」

ヒソヒソ ボソボソ

~~~~~

~~~

リヴァイ「しっかし…大岩を運ぶのを嫌がる、元区長を蹴り飛ばす、悪友連中と呵呵大笑して挙句の果てに任務終了後に遊びだすとか、よくもまあ好き勝手やったもんだ」

エレン「返す言葉もありません……」

エルヴィン「ダリス総統がこちらに到着したら審議が直ちに行われる予定だ。君達は審議所に通され、そこで審問を行い、判断が下される」

リヴァイ「ある程度は問題ないだろうな、幸いなことに駐屯兵団も協力的だし、あのクソオヤジをボコッたことで他からも大分印象が良くなってるみてえだ」

エレン(嫌われすぎだろキタキタおやじ)

エルヴィン「まだまだ分からないことだらけだが……今すべきことは君の意思を聞くことだと思う」

エレン「!……俺の、意思ですか?」

エルヴィン「君の意思がカギだ、この絶望から人類を救いだすカギなんだ」

エレン「俺は…………」



カツン


リヴァイ「誰だ!」バッ


ククリ「わーなにあれ手鎖じゃらじゃらでかわいそー」

ニケ「おっホントだ、団長と兵長が来てるな」

キタキタおやじ「な?わしの言った通りだったでしょう?」

エレン「ニケ!ククリ!どうしてここに!」

【オヤジは無視された▽】

エレン「お前らも確か俺と一緒に拘束されてたはずだろ?なんで外に」

ククリ「……ねぇエレンくん、お母さんに会いたい?」

エレン「はぁ?なんだよいきなり……」

ククリ「あなたのパパとママに、会いたい?」

エレン「…………」

エレン「……そんなの、会いたいに決まってるだろ…」ポツリ

ククリ「その言葉を待っていたの」ニコッ


ククリ「勇者様!オヤジさん!団長さんのことしっかり押さえてて!」

ニケ「あいよククリ!」ガシッ

キタキタおやじ「合点承知ですぞー!」ガシッ

エルヴィン「なっ!?」

リヴァイ「こいつら……本性を現したか」チャキッ

エレン「おい!一体なにしてんだよ!!」



ククリ「会いたくなったら、そっとヅラをめくるの!」


ヅラヴィン「なっ、何をするだぁーーッ!!」

星のかざり「」ピカーーーーッ!!



団長さんのヅラの中にあったのは、『星のかざり』っていってね
失敗を一度だけやり直す事ができるアイテムなの
エレンくんがお母さんとのことで失敗したな、後悔してるなってことがあったら
あたしたちは『あの日』に戻ってやり直す事ができるの――


ククリ「いってらっしゃい!」



~~~~~


~~~






スゥ…



エレン「……」

ミカサ「エレン……エレン!」

エレン「ん……」

ミカサ「起きて、エレン」

エレン「ミカサ…?」

エレン「俺……寝てたのか」

エレン「あれ、おまえ…三つ編みじゃなかったっけ?」

ミカサ「何言ってるの……まさか、若年性アルツハイマー!?」ハッ

エレン「いやお前こそ何言ってんだよ」

ミカサ「それでエレン……なんで泣いてるの?」

エレン「え……?」ツゥ…


【EXTRA STAGE ――845年 シガンシナ区▽】

~~~~~

エレン「だから!俺は将来調査兵団になりたいんだって!!」

カルラ「何言ってるの!壁の外に出て何人死んだと思ってるの!」

エレン「母さんの分からず屋め!」

カルラ「とにかく駄目ですからね!調査兵団なんてバカなまね……!!」

エレン「何だよ母さんはいつもいつも!」

エレン「母さんなんて、母さんなんて…………あれ?」ポロッ

カルラ「あら、何も泣くことないじゃない」

エレン「え……泣いてる…?」ポロポロ

エレン(母さんに怒られたからか?……違う、これは……?)

ミカサ「どうしたのエレン…?」オロオロ

エレン「し、仕方ないから今日は母さんに免じてこのくらいにしておいてやるよ」グスッ ゴシゴシ

エレン「だけど俺は諦めねーからな!ちょっとアルミンとこ行ってくる!」ダダッ

ミカサ「あっ待って!おばさん行ってきます!」パタタ

カルラ「はいはい強がり言っちゃって」クスクス




ミカサ「エレンが引き下がるなんて珍しい」

エレン「なんか……今日は母さんとケンカしたら後悔するような、そんな気がしたんだ」


コンコン

ガチャ


ニケ「ごめんくださーい」

ククリ「エレンくんとミカサちゃんは、いますか?」

カルラ「ごめんね、2人はついさっき遊びに行っちゃったのよ、多分アルミンと一緒だと思うけど」

ククリ「そ、そうですか…」

ニケ「ほらなククリ、聞いた話の通りならその時家にはいなかったんだろ?」

ニケ「それにさ、会ったところでオレたちの事は覚えてないと思うぞ?ミウチャがそうだったみたいに」

ククリ「うん……」シュン

カルラ「あなたたち、エレンとミカサのお友達?」

ニケ「はっ、はい!」

ククリ「おともだち…です!」キンチョー

カルラ「それは良かった!」パァッ

カルラ「そうだ、せっかく来たんだしお茶でも飲んでおいきなさいな」カチャ

ククリ「あ、ありがとうございますっ!」


ククリ「キレーなお母さん……」ホー

ニケ「エレンって母親似だったんだなー、でもこっちの方がずっとおしとやかっていうか雰囲気が全然ちが」



「えーいくそっ!!お茶っ葉のフタが開きやしねぇっ!!」ガラガラガッチャーン!



ニケ「」ビクッ

ククリ「」ビクッ



カルラ「待たせてごめんなさいね。さぁ、召し上がれ」ニッコリ


ニケ「……今のは、いったい」ボソボソ

ククリ「きっとキッチンに『怪力お茶のフタ開けババア』がいるんだわ」

ニケ(なんてムリのある解釈だ…)

カルラ「ほら、エレンってば誰に似たのか血の気が多いでしょ?」

カルラ「だから近所の子ともケンカばかりしててね……アルミン以外の友達を見た事がないの」

カルラ「それはミカサも同じでね…本当の事を言うと少し心配だったのよ」

カルラ「でも良かった!こんなにいい友達がいたなんておばさん安心したわ!」

カルラ「うちの子と仲良くしてくれてありがとうね」ナデナデ

ニケ「……」

ククリ「カルラさん、カルラさんはママみたい」

カルラ「あら、みたいじゃなくて本当にエレン達のママなのよ?」フフッ

ククリ「みんなに忘れられるのはさみしいけれど、あたしやっぱり星のかざりを使ってよかった」

ククリ「あなたには生きていてほしいもの」

カルラ「ククリちゃん……?」



キタキタおやじ「ぬおおぉぉぉ!それではここで奥さんの安全を祈願してキタキタ踊りを踊りますぞ~~~!!」ピーヒャラーラー♪

カルラ「ぎゃあああぁぁぁ!!変態いいぃぃぃ!!」

カルラ「誰か来てーーーー!変態よ!変態オヤジが出たわーーー!!」

アルミン爺「なんじゃなんじゃ」

ハンネス「どうしたどうした」

ニケ「げぇ!人が集まってきた!門まで急ぐぞククリ!」ダッ

ククリ「はい!勇者様!」ダダッ

カルラ「人の皮を被った害獣め!覚悟せいや!」ブンッ

キタキタおやじ「のわ~~っ!包丁を投げつけるのはやめてくだされ~~~っ!奥さんも血の気が多いですぞ~~っ!!」ピーヒャー




ハンネス「待てー!お前ら門に行って何をするつもりだー!」

ニケ「2週目以降から出てくる真ボスを倒しに行くんだよ!」

~~~~~

エレン「へぇー、それじゃ二人の夢にも同じ奴らが出てきたのか」

アルミン「そうそう、バンダナの男の子と三つ編みの女の子。同い年か少し年下くらいかな?」

ミカサ「私が見た夢は女の子と私で、その後にこの二人とエレンとアルミンと一緒に月夜にダンスパーティーする夢だった……アルミンは?」

アルミン「僕が見たのは、その子達と一緒にお月様に乗って、街の上を飛んでいく夢だったな」

エレン「なんだ、それっていつもの絵本の話じゃないか」

アルミン「はは、そうだね。夢は起きてた時の記憶を整理する役目もあるから、それでごっちゃになっちゃってるのかも」

ミカサ「ねえ、エレンはどんな夢を見たの?」

エレン「俺のは……俺の、夢は…?」


エレン(……あれは本当に夢だったのか?)

エレン(なんだか夢にしてはあまりに長い時間をすごした気がして、夢にしてはありありとした実感があって)

エレン(まるで本当に起こった思い出のような……)

エレン「……色々とゴチャゴチャした夢で、はっきりと思い出せないな~」ハハ

ミカサ「なーんだ」

アルミン「まぁ仕方ないよ、夢ってそういうもんだし」

エレン「ただ、『外に行こうよ』的な事を言われたような気はする…」

ミカサ「そう……」

エレン(…夢とはいえあの2人簡単に言いやがって、外の世界に行きたいって言っただけで白い目で見られちまうのに)

エレン(あんなデカい壁があって、その外には巨人がいるから、そう簡単には出られないってのに……)



ピッシャァアアァァン!!!



エレミカアル「「「!!!」」」グラッ


エレン「な、何だ!?爆発か!?」



ミシィッ


超大型巨人「……」オオオオオオ・・・




民衆「「「きょ…巨人だぁーーー!!」」」




アルミン「そ、そんな…あの壁は、50mだぞ!?」

エレン「……!!」



――その日、人類は思い出した

奴らに支配されていた、恐怖を――



「ちょーーーっと待ったあーーー!!!」


こんな時に本当に申し訳ございません
急用が入ってしまいまして一時間ほど席を空けなければいけなくなりました、投下はそれ以降になりそうです
もし読んで下さってる方が居たら、こんな所で本当にごめんなさい

只今戻りました
再開いたします

ニケ「お前ばっか注目を浴びさせてたまるか!!じゃなくて、お前ばっか目立ってずるいぞ!!」タンッ

ククリ「勇者様それじゃどっちも言ってる事おんなじよ!!」

ヨンヨン「よんよんよんよん」ピューン

ニケ「ええいもう何でもいい!!オレが活躍できたらそれでいい!!」バッ




ニケ「勇者エネルギー全っ開!!」クルクル


ニケ「『光魔法・カッコいいポーズ』!!!!」ビッシィ!! パアァァァァァ!!



超大型巨人「…………!?!?!?」




「なんなんだあいつは!」

「光って宙に浮いているぞ!」

「ねーママ!あの男の子のポーズかっこいい!」

「あとなんか横で踊ってるヘンなおやじもいるよ?」

「そっちは見ちゃいけません」

「あの大きな巨人が出てからすぐ顔のド真ん前に出てきたけど、まさか仲間か?」

「でも巨人も動かないままだぞ?」

「……もしかして、あいつがあそこにいるから巨人が攻めてこないんじゃないか?」

「って事は、私たちは今まさにあの子供に助けられてるんじゃ…」

「勇者だ!あの子は勇者なんだよ!」

「そうよ!勇者のおかげなのよ!」

「頑張れ勇者!!人類の命運はお前にかかってるんだ!!」



ガンバレー  ユウシャー  マケルナー  スゲー!


ククリ(すごい……街の人が今ではみんな勇者様を応援してる、笑顔でこっちを見てる)

ククリ(さっき巨人が出た時はあんなにおびえた、絶望的な顔をしてたのに……)

ククリ(そうよ、勇者様はどんなに大変で残酷な世界でも、いつだって楽しくてドキドキするような世界に変えてくれる!)

ククリ(どんな所だって、勇者様と一緒ならどこまでも笑っていられる!これからもいっしょにいたい!)

ククリ(やっぱりあたし、勇者様が大好き!もう勇者様が好きすぎて、体じゅうの愛が飛び出しそう!!)

ククリ(世界中の大好きを集めても、勇者様に届けたい想いに足りない!!!)

ククリ(この気持ち…今なら使える、今なら描ける!)

ニケ「ククリ!今のうちだ、魔法陣を!」

ニケ(うんこにいきたい…このままだと空中で撒き散らしちまう!)

ククリ「はい!勇者様!」





ククリ「魔法陣・恋するハート!!!」



ピカーーーーーーッ


エレン「うわ!すごい光だ!!」

ミカサ「女の子が今、何かした!」

アルミン「何!?あれって魔法陣!?すごい!勝手にのびてる!」


ミカサ「変なこと言うけどごめんなさい、私は、あの子達に夢で会ったことがある……」

エレン「俺もだ。なんだかあいつらを見てると懐かしいような、楽しかったような、そんな気がするんだ」

アルミン「今日みんなの夢に出てきたのは、やっぱりあの2人、だよね」

ミカサ「不思議…あの子たちは、いったい」


パアァァァァァ-----ッ!!!


アルミン「眩しすぎる!!もう目を開けていられない!!」ギュウッ

ミカサ「っ!!」ギュッ






エレン「……あいつら、いまこっち見て笑いかけなかったか?」


この世界に来て今日までのすべてのことが

巨大な魔法陣を作っていく

ここで出会ったみんなとつながったような

世界をすべて手に入れたような夢を見る

恋するハートは世界を平和にする魔法

魔法陣は内側から描いてあるの

あたしたちみんなが今、魔法陣の中に入ったのよ

世界がみんなククリの夢の中に……




キタキタおやじ「青・春!ストラ~~イクですぞ~~~!!」ピーヒャラピー♪

ギップル「クサさ天元突破ぁぁぁぁぁ~~~~!!」クッサアアァァァ!!!!

ククリ「ああ~~こんなラストはイヤ~~~!!」

「……光が、おさまった?」

「勇者は、さっきの女の子は一体どうなったんだ?」



ヒラッ…


ヒラヒラ…ヒラ…



「わぁー!空からリコの花がいっぱい降ってきたー!キレー!」

「おい!さっきの巨人がいなくなってるぞ!!」

「やった!!……って言うか壁もない!?」

「待て、ここを覆っていた壁が全部なくなってるぞ!?」

「えらいこっちゃー!!壁がなかったら巨人が攻めてくるじゃないかー!!」

「……でも、壁のあったとこより向こうに巨人が全然いないぞ?」

「本当だ!!見ろ!地平線が見える!!そして巨人が一体も見えないぞ!!」

「人類は…もう巨人に恐怖しなくていいのか?世界は…救われたんだな!?」

「もう世界のどこにも巨人はいないんだ!」

「勇者の聖なる光が世界を救ったんだ!」

「じゃあさっきの女の子は世界を平和にする天使だったんだ!」

「この降りそそぐリコの花は祝福の花だ!」

「バンザイ!!勇者バンザイ!!」


アルミン「あの2人のおかげだ!!僕たちはこれからどこにでも行ける!!どこにだって行ける!!!」

エレン「ああ!あいつらが、ニケとククリがやったんだ!!」

エレン「人類は……俺たちは……ついに本当の自由を手に入れたんだ!!!」



ワアアアァァーッ バンザーイ! ハレルヤー!



ミカサ「……」

ミカサ「魔法陣が消えていく……」

ミカサ(今はすごく喜ばしい場面のはずなのになんでだろう、胸の奥がきゅうってなる)

ミカサ(まるで、もうあの子とは二度と会えないみたいな、そんな気が……)

ミカサ「ばいばい……私のお友達」ツゥー・・・

<ククリの手記>
こうしてあたしたちは『恋するハート』の効果で世界中の巨人を引き連れて、天界(アナスタシア)に到着しました
そこから天界とつながってるアラハビカの教会に行くことで、無事元の世界に戻ってくることができました



ジュジュ「まったく、クーちゃん達があんたらみたいなデカブツばかりゾロゾロ連れてきたから教会が壊れちゃったじゃない」ジトッ


巨人「」ゴメンナサイ

壁巨人「」ベンショウシマス

奇行種「」フンデクダサイ



アラハビカは人間と魔物が仲良く暮らす街だから、巨人のみんなも人を食べちゃったりしないで自然に馴染んでるみたい!



獣の巨人「その腰につけてるやつ……それは何ていうんですか?」

トマ「はい!これはウニョール石といいます!」

アダムスキー「今なら青トウガラシとセットでお安くしとくぞい」



ほら、モンスターも人間もごいっしょに!……なんてね♪

キタキタおやじ「それではみなさん、基本形から参りますぞ~!キ~タよキタキタ福がキタ~!!」ピ-ヒャラ-♪




ライナー「こんな恥ずかしい踊りは嫌だ……」ヒーラリ♪

べルトルト「故郷に帰りたい……」ヒラリラ♪

アニ「うぅっ……お父さーん」ヒヒラリラー♪


それから一番びっくりしたのは、なんと屁こきの巨人…もとい超大型巨人の正体がべルトルトくんで、ライナーくんとアニちゃんと仲間で巨人側のスパイをしてたってことです

キタキタおやじ「たしかにこの子達は大罪を犯そうとしました」

キタキタおやじ「ですが!全ては年端もいかぬいたいけな子供たちを戦場に送り出していた大人が悪いのですじゃ!」

キタキタおやじ「だからワシが大人代表として責任をもってこの三人をキタキタ踊りで更生させてみせますぞーー!!!」キタキタキタキタ


という訳であわれ三人はキタキタ踊りの後継者として日夜キタキタ踊りを踊らされています


ククリ「やっぱりちょっと可哀想……」

ニケ「あの三人には気の毒だがレッスンを続けてもらおう。これも人類の平和のためだ」ウンウン


でもこの先三人がたくさん人を殺すことになっちゃうよりはずーっとずーっとよかった……のかな?



キタキタおやじ「はりきっていきますぞ~~!!」ピ-ヒャラ-♪

三人「「「はりきらんでいい~~~!!!」」」

ククリ「ねえ勇者様」

ニケ「なんだククリ」

ククリ「あのね……ククリの事どう思ってるのかちゃんと言ってほしいの!」

ニケ「う、なんだよいきなりー!」ギクッ

ニケ「第一さ、恋するハートの中でも色々あったし別に良くないか?」

ククリ「恋するハートの中でのこと……うふふふふー」トローン

ニケ「おい、にやけた茹でダコみたいになってるぞ」

ククリ「だって~、勇者様ったら言葉はいらない、男は黙って態度で示す!だなんて感じですっごく大胆だったんだもの///」モジモジ

ククリ「しかもパンフォスの時とは違って、ほっぺじゃなくて、く、口に……///」キャーッ

ニケ(早く終わらせてトイレに行きたかったという思惑もあったなんて口が裂けても言えない)

ククリ「それでもやっぱりよくないの!」ズイッ

ニケ「あ、あのさ、やっぱこーゆーのって言葉で聞きたいもんなのか?」タジッ

ククリ「聞きたい!ミカサちゃんを見てて思ってたんだけど、いつも素っ気なくても、いざという時に行動で示してくれるのもすごくすごく嬉しいの」

ククリ「けど、やっぱりちゃんと言葉で聞いておかないと、なんだかまだ片思いしてるみたいで不安になっちゃうの」

ニケ「……」ポリポリ

ニケ「ギップルに聞かれないようにするぞ、耳かせククリ!」グイッ

ククリ「きゃ」

ニケ「~~~~~っ!///」ゴニョゴニョ

ククリ「ゆ、勇者様……///」カァッ

ニケ「こっ、これでいいかよ……///」




ギップル「クサさ最高潮~~~~!!!」クッサァァァアアア!!!

ニケ「ほら見ろやっぱり来ただろ!」

ククリ「ふふふふっ!」


ククリ(ありがとう……ニケくん)



~~~~~


~~~





――845年 シガンシナ区


エレン「ただいま母さん!」ガチャッ

ミカサ「ただいま!」

カルラ「おかえりなさいエレン、ミカサ、なんだか大変な事になってしまってるわね」

ミカサ「そう!超大型巨人が顔出したと思ったら光る勇者がいて、女の子が魔法を使って、その二人が夢で見たお友達で……」アワアワ

エレン「壁も巨人もみんな無くなったんだ!俺たちはもう外の世界だってどこだって行けるんだぜ!」

カルラ「そんな事より花びらがたくさん降ってきたから町内会総出で掃除しなくちゃいけなくて大変なのよ!ああもうめんどくさい!」

ミカサ「おばさん…大変のポイントが違う…」

エレン「なぁなぁ聞いてくれよ母さん!」

カルラ「はいはいなあにエレン?」

エレン「調査兵団に入りたいっていったけどあれやめた!もっと他になりたいものができたんだ!」

カルラ「あらそうなの?じゃあエレンは一体何になりたいのかしら?」





エレン「俺、将来は勇者になる!」



おしまい

おまけ


――レイス家


信者A「壁が消えて無くなってしまっただと!?」

ヒストリア「……!!」ピクッ

レイス家A「そんな……壁教は、レイス家はどうなる……」

信者B「もうおしまいだー!神様ー!」

ヒストリア「壁が、無くなった……?」

ヒストリア「そうよね…もう私を縛る物はない…私はもう自由なのよね…」スクッ

レイス家B「おい!お前何を言っている!」

レイス家A「どういう状況か分かっているのか!?これだから妾の子は……!」

ヒストリア「おだまり」グイッ

レイス家「えっ?」


ヒストリア「よくも今までコケにしてくれたわねー?ばぁか、かぁば、ブタのケツー」

ヒストリア「死ねぃ!」ドゲシッ

レイス家A「ぎゃああっ!?」


ヒストリア「あはははは!ごちそうさまと言いなさいごちそうさまと!!」ゲシゲシ

信者A「ご乱心じゃー!ヒストリア様がご乱心じゃあーー!!」

レイス家A「ダメだ!いっちゃってて手が付けられない!」

レイス家B「あ、でもなんか気持ちよくなってきたかも」

信者B「ごちそうさまです!ヒストリア様!」

ニック「もっと踏んで下さい!」




ギャーギャー ワーワー ドタバタ




ユミル「なにあの子最高にイカしてる……結婚しよ」コソッ


その後「壁教」が壁の消失により無くなった後、新たに「女神教」が台頭
そのトップたる巫女(ルナー)についたヒストリア・レイスが謎のそばかす少女ユミルを引き連れて政界や宗教界を表から裏から牛耳ったのはまた別のお話


おまけおしまい

このSSはこれで終わりです
思ったより長くかかってしまいすみませんでした
至らない所も多かったですが、読んで下さって本当にありがとうございました!

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