結衣「あなたのシアワセ 私のシアワセ…?」(244)

【ごらく部 部室】

京子「でさ~綾乃がさ」

京子「ほんとツンデレで~」

結衣「その話何回目だよ」

京子「あれ、前にも話したっけ?」

結衣「お前な…毎日ノロケ聞かされる私の身にもなってみろ」

京子「てへっ!京子ちゃんは短期記憶型なのです!」

結衣「はぁ…」

結衣「でも今思えば京子が綾乃と付き合うことになるなんて思ってもみなかったなぁ」

京子「もしかして寂しいのかい?結衣にゃん」

結衣「はは、そんなわけないだろ」

京子「結衣は寂しいと死んじゃうから心配だ…」

結衣「ねーよ」

結衣「それに今の私には…」

京子「ちなつちゃんがいる!!…ってか?」

結衣「先に言うなよ…」

京子「ふふふ、お熱いね~このこの~」ツンツン

結衣「ははは…」

夕方

【結衣のマンション】

結衣「京子さ、綾乃のこと話すときすごく幸せそうだった」

結衣「本当に嬉しそうにさ…」

結衣「無邪気に笑ってて…」

結衣「京子が幸せで、私も嬉しいよ」

ちなつ「……」

結衣「おい…聞いてるのかよ」

ちなつ「っ…!」ビクッ

ちなつ「き、聞いてます!聞いてます!」

結衣「でもね…私だってずっと京子のことを思ってきたんだよ」

結衣「綾乃よりずっと…ずっと…」

結衣「だから私は京子のことを守ってきた」

ちなつ「……」

結衣「ほんとはずっと一緒にいたかった…」

結衣「京子に振り向いてほしかった…」

結衣「京子がいとおしくてしかたなかった…」

ちなつ「……」

結衣「京子の笑顔も、怒った顔も、泣き顔も…全部ぜんぶ…」

結衣「今でも私は京子のことが大好きだ…」

結衣「……」

結衣「なのに…」

結衣「何であの女なんだろうね?」

結衣「何で京子の隣にいるのは私じゃないんだろう…?」

結衣「おかしいよね…?」

ちなつ「……」

結衣「……」

結衣「ねぇ…ちなつちゃん」

ちなつ「」ビクッ

結衣「そんな怯えないでよ」ナデ

ちなつ「ぁ…」

結衣「ちなつちゃんは、私のこと好き?」ナデナデ

ちなつ「す…き…」

ちなつ「好き…大好きです///」

結衣「そう」ニコ

ちなつ「はい…///」

結衣「でもね…」

結衣「私はお前のことが大嫌いだ」

ちなつ「ぁ…」

結衣「『私じゃ京子先輩の代わりになれませんか?』」

結衣「『結衣先輩のこと支えてあげたいです』…?」

結衣「ははは…」

結衣「馬鹿にしてるのかっ!!」バンッ!

ちなつ「」ビクッ

結衣「そんなに京子をとられた私が惨めだったのか?」

結衣「可哀想だったのか?」

ちなつ「ち、ちがいます…」

結衣「お前が京子の代わり…?」

結衣「ふざけるなよ!!」

結衣「お前なんかに京子の代わりが勤まるわけないだろ!!」

ちなつ「ぅ…ぁ…」

結衣「京子変わりもできないクセに!!」

ちなつ「ごめん…なさい…」グス

結衣「お前に私の何がわかるんだよ…?」

結衣「お前は京子じゃない!!」

結衣「なのに知った顔で私に同情しやがって!!」バンッ

結衣「クソッ!クソッ!!」

ちなつ「ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさい」ポロポロ

結衣「はぁ…はぁ…」

ちなつ「うぅ…ぁ…」ポロポロ

結衣「……」

結衣「あ…」

ちなつ「うっぅ…」ポロポロ

結衣「ごめん…」ギュッ

ちなつ「…ぁ」

結衣「ごめんね…ちなつちゃん」ギュゥ

ちなつ「せん…ぱい…?」

結衣「酷いこと言ってごめん」

結衣「傷つけてごめん」

ちなつ「……」

結衣「だからどこにも行かないで…」

結衣「一人にしないで」

ちなつ「結衣…先輩…」

結衣「お願い…」

ちなつ「大丈夫ですよ…」

ちなつ「約束したじゃないですか…」

ちなつ「私は結衣先輩だけのものです」

結衣「ちなつちゃん…」

ちなつ「私はどこにも行きませんよ」ニコ

翌日 夕方

【七森中 校門】

結衣「ん…?」

京子「……」キョロキョロ

結衣「あれは…京子?」

京子「……」

結衣(……)

結衣(久しぶりにうちに誘ってみるかな…)

結衣(ラムレーズンも買ってあるし…)

結衣「お~い!きょ…」

綾乃「歳納京子ぉぉぉ!!」

結衣「っ…!」

京子「お~綾乃~!」

綾乃「ま、待たせて悪かったわね///」

京子「綾乃のためだったらいつまでも待つさ~」

綾乃「な、ななな///何言ってるのよ~!!///」

京子「てへっ!」

綾乃「う…うう///」

京子「じゃ、一緒に帰ろ!」ギュッ

綾乃「う…うん///」ギュッ



結衣「……」

結衣「私も嬉しいよ…京子」

ちなつ「あ、結衣センパ~イ~!」

結衣「……」

ちなつ「…?」

結衣「ねぇ…ちなつちゃん」

ちなつ「なんですか?結衣先輩」

結衣「今日もうち来る?」

ちなつ「え…いいんですか?」

結衣「ああ、もちろんだよ」ニコ

結衣「じゃ、一緒に帰ろうか」ギュ

ちなつ「あ…先輩、手…///」

結衣「付き合ってるんだし、当然だろ」ギュッ

ちなつ「は、はい!///」

結衣「……」

夕方

【結衣のマンション】

ドカッ!

ちなつ「あぅ!…」

結衣「……」

ちなつ「結衣…先輩…なんで…」

結衣「二人で嬉しそうに手を繋いでたんだ…」

グリィッ!

ちなつ「い、痛いっ!」

結衣「あの女…殺してやりたいと思ったよ」

ギュウゥッ!!

ちなつ「せ、先輩…く…苦し…」

結衣「今すぐに…殺してやりたい…」

ギュゥゥウゥゥゥゥッ!!!

ちなつ「あ…ぁぁ…」

結衣「殺したい殺したい殺したい殺したい」

ギュウギュウギュウギュウ!!

ちなつ「あ゙…あ゙あ゙…ぁ…」

結衣「でもそんなことできない…」

パッ!

ちなつ「ゲホッ!…ゴホッ!……」ドサッ

結衣「私の京子が悲しむから…」

ちなつ「はぁ…はぁ…」

結衣「……」

バチンッ!

ちなつ「痛っ!…」ドサッ

結衣「京子を無理やりあの女から引き離すなんて私にはできない」

グイグイッ!

ちなつ「い、痛いっ!いたいです先輩!」

結衣「だって京子は私にとって一番大切な人だから…」

結衣「絶対に悲しませたりさせない…」

結衣「……」

ちなつ「やめて…」グス

結衣「京子が不幸になることは絶対しない」

ちなつ「もう…やめて…ください…」ポロポロ

結衣「ほんとはね…京子があの女と一緒にいるのがすごく苦しいんだ」

ちなつ「ぅ…ぅぅ…」ポロポロ

結衣「でも大丈夫…」ニコ

ちなつ「ぅ…ぁ…」

結衣「大丈夫だよ京子…」

ちなつ「ぃ…ゃ…」

結衣「京子のことを傷つけたりしないから…」

ちなつ「いや…いやぁ!」

結衣「私は京子に『だけ』は酷いことしないから…」

ちなつ「ごめんなさい…ごめんなさい…!」

 o ゜            ○    ゜ ゜゚  ゚ .       。   o      ○o

   o 。   ゜゚  ゚ .  o  ヽ (⌒    r    ⌒ヽ/, )  /⌒) ),   ○o  / /,
         \丶 r⌒ヽ  (⌒⌒)  r⌒ヽ/,   r⌒ヽ (⌒   r⌒ヽ/,   / /,
   ヽ  、、;(⌒ヾ ⌒-丶(;;;(⌒  ゜゚  ゚ . . ((( ハ,,ハ   ⌒)))       ,⌒⌒);; /⌒) ),  ,
 、ヾ (ゝ                         (´・ω・`) ゜゚  ゚ .      __ /, ,⌒⌒⌒) 
 、\(⌒ゝ;(⌒ヾ   ;;⌒ヾ  ∧__∧≡=- ;;⌒ヾ   O┬O           ∧_∧    ⌒)/)) .,  /
((⌒-丶(;;;(⌒ゝ;;⌒ヾ.    (´・ω・`)┐≡=-    ( .∩.|    ,⌒ ‐――と(´・ω・`)   ,⌒⌒);;;;;)))⌒) 
 (;;;;(⌒(⌒;;(         と´_,ノ゙ヾ.≡=- .    ι| |j::..       ― ‐/  と_ノ     ,⌒  )  ;;;;;)))⌒)   
ゞ (⌒⌒=─          (´ ヽ、 \≡=-   .  ,∪::::::⌒       / /⌒ソ      ⌒ ⌒);;;;)))⌒)
 、\(⌒ゝ(⌒ヾ         `ー' \__)≡=-                  -'´ ::...     ,⌒   ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
((⌒≡=─.     ⌒ヾ    ::::::    (⌒.ヾ        ⌒     ::::::           ─=≡⌒)丿;;丿ノ 
((⌒≡=─.                                        , ⌒─=     ≡⌒)  丿 
                                                            ..┼ヽ -|r‐、. レ |
                                                              d⌒) /| _ノ  __ノ()

結衣「そうだよ…」

結衣「京子の言うとおりだよ…」

ちなつ「あ…ぁぁ…」ポロポロ

結衣「だって私には…」



チナツチャンガイルカラ



放課後

【生徒会室前】

結衣「……」

綾乃「――っ!――」

京子「――」

結衣「あれ、京…子…?」

綾乃「―///」

京子「――///」

結衣「あ…」

結衣「何…やってんだよ…京子…」

綾乃「……///」

京子「……///」

結衣「やめろよ…やめてくれよ…」

結衣「そんな女なんかと…やめろよ…」

結衣「あ…」

結衣「……」



結衣「はは…よかったね京子…」

結衣「私も嬉しい…嬉しいよ…」

夕方

【結衣宅】

結衣「……」

結衣「あの女と私の京子がキスしてた…」

結衣「抱き合って…幸せそうに…」

ちなつ「結衣…先輩…?」

結衣「私には向けたことのない笑顔だったなぁ…」

結衣「嫉妬しちゃうよ…」

ちなつ「せん…ぱい…?」

結衣「苦しい…苦しいよ…京子…」

結衣「苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい

苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい」

ちなつ「ゆ…い…先輩…?」

結衣「……」

結衣「ふふ…」ニコ

ちなつ「っ!」ゾク

結衣「ねぇ…ちなつちゃん」

結衣「キス…しようか…?」

ちなつ「え…?」

結衣「私たちも『一応』恋人同士だろ」ユラ

ちなつ「ぁ…ぁぁ…」

結衣「ああ、そうだ…キスなんていわず…いろんなことしちゃおうか…」ニヤァ

ちなつ「何…を…?」

結衣「ちなつちゃんも私としたいんでしょ?」

ちなつ「そん…な…」

結衣「ふふ…分かってるわかってるよ…」

ちなつ「ぃゃ…」フルフル

結衣「……」ガシッ!

ちなつ「っ!」ビクッ

結衣「捕まえた」ニコ

ちなつ「ぃ…ゃ…」

ちなつ「離してっ!…離してくだいっ!…結衣先輩…っ!…」バタバタ

結衣「暴れるなよ…」

ちなつ「嫌っ!!…私こんなの嫌ですっ!…」バタバタ

結衣「大人しくしろ…」

ちなつ「やだっ!…こんなのっ!…嫌ぁぁ!!…」バタバタ

結衣「チッ…」

結衣「大人しくしてろよっ!!」 バンッ!

ちなつ「っ!…」ビクッ

結衣「……」

ちなつ「……ぅ…ぁ…」

結衣「いい子にしようよ…」

結衣「ね、ちなつちゃん」ニコ

ちなつ「っ…」ガタガタ

結衣「私のこと大好きなんだろ?」ギュ

ちなつ「ぁ…」

結衣「だったら私のお願い…聞けるよね?」ナデ

ちなつ「…ます…」

ちなつ「聞きます…」

ちなつ「結衣先輩の言うとおりにします」

結衣「うん、いい子いい子」ナデナデ

ちなつ「ぁぁ…///」

結衣「じゃ、しようか」グイッ

ちなつ「あ…」

結衣「んっ…」チュッ

ちなつ「んんっ…ちゅ…」

結衣「ちゅっ…れろっ…」

ちなつ「ぅ…ふぁ…ちゅ…」

結衣「ん、ちゅぷっ…」ジュル

ちなつ「んっ…ふぅっ…ぷはぁっ…んっ…んん!」ビクッ

結衣「んむぅ…ちゅ…ん~…」ジュルジュル

ちなつ「~~ッ!」

結衣「んぅぅっ…ぷはぁっ…」

ちなつ「はぁはぁ…ぁ…ぅ…」

結衣「ふふ…」

ちなつ「ゆい…せん…ぱぃ…///」

結衣「それじゃ服脱がすね」スル

ちなつ「ぁ…」

結衣「~♪」スルスル

ちなつ「……」

結衣「お人形さんみたいだ」スルル

ちなつ「……」

結衣「ん、脱がせた」

ちなつ「あぁ…」

結衣「ははは、ちなつちゃんあんまり胸ないなぁ…」ムギュ

結衣「まぁ…どうでもいいけど…」モミモミ

ちなつ「うぅ…ぁ…」

結衣「んっ…」ハムッ

ちなつ「ぅぁっ!」

結衣「ちゅっ…んん…ん…」チュパチュパ

ちなつ「ああっ」

結衣「ちゅっ…ちゅう…」チュウチュウ

ちなつ「んっ…あっ…!」

結衣「んっ!」カプッ

ちなつ「っ!」ビクッ

結衣「…」チュゥゥゥゥ

ちなつ「うぁあぁっ!」

結衣「ぷはぁ…」

ちなつ「ぁ…ぁ…」

結衣「……」

結衣「触っていいよね…?」

ちなつ「ぇ…?」

クチュッ

ちなつ「っ…!」

結衣「なんだ、すっかり濡れてるじゃないか」

クチュ クチュ

ちなつ「ぁぁっ!」

ズチュ

ちなつ「ぅぁ!」ビクッ

クチュクチュクチュクチュ

ちなつ「ぅぅぁ…」

結衣「舐めるよ…」

ペロ ヌチュッ ヌチュッ

ちなつ「ぁ…ぁぁ…!」

グチュ ジュル ジュル

ちなつ「ふぁ…ああっ!…」

結衣「じゅる…んん」ピチャピチャ

クリュッ!

ちなつ「っ!!」

結衣「んんっ」ハムッ

チュウゥゥゥゥッ!

ちなつ「~~っ! ああぁぁぁぁぁぁ!」ガクガクガクッ

ちなつ「ぁ…ぁぁ…」ビクビク

結衣「もうイっちゃたの?」クス

ちなつ「ぁ…ぁぁ…」グッタリ

結衣「それじゃ…」

結衣「そろそろ、ちなつちゃんの初めてをもらおうかな」

ちなつ「っ!」

ちなつ「せん…ぱい…」

ちなつ「結衣…先輩…」

結衣「何?ちなつちゃん」

ちなつ「優しく…してください…」

結衣「ははは」



結衣「それは無理だよ」



ちなつ「ぇ…」

結衣「勘違いしないでよ」

結衣「私はちなつちゃんのことが好きでこんなことしてるんじゃないんだよ」

ちなつ「ぃ…ゃ…」

結衣「ちなつちゃんには私の苦しい思いを全部受け止めてもらう為にするんだよ」

ちなつ「ぁ…ぁぁ…」

結衣「だったら…いっぱい痛い思いしてもらわないと意味ないじゃないか」ニコ

ちなつ「ぃゃ…」

結衣「指…入れるね…」


クチュ…

ちなつ「ぃゃ…ぃや…」

グチュ…グチュ…

ちなつ「いや!…いやぁ!いやあぁぁぁ!!」バタバタ

結衣「~♪」

グチュグチュ…グチュッ

ちなつ「はな…して…はなして!はなしてっ!」バタバタ

ズププププ…

結衣「それじゃ、いくよ~」

ちなつ「あ…ぁぁ…ぁぁ!」

ズチュンッ!

ちなつ「いやああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

―――
――

ちなつ「……」

結衣「ふふ、気持ちよかった…?」ナデ

ちなつ「ぁ…」グス

ちなつ「ぃたい…ぃゃ…ぃ…ゃ…」ポロポロ

結衣「わけないか」

ちなつ「痛い…いたぃ…」ポロポロ

結衣「大好きな私にしてもらったってのに、泣くなんて…」

結衣「傷つくなぁ…」

ちなつ「…な…さい…」

ちなつ「ごめん…い…」

ちなつ「ごめんなさい…ごめんなさい…」


ちなつ「ごめん…な…さい…」

【ごらく部 部室】

京子「ちなつちゃん今日もお休みかぁ~」

あかり「うん…そうだね」

結衣「……」

京子「結衣何か知らない~?」

結衣「私も何も知らないな」

結衣「心配だよ…」

あかり「……」

京子「だよね…私も心配だよ」

京子「……」ジロ

京子「ねぇ…結衣」

結衣「何?…京子」

京子「あのさ…」


京子「ちなつちゃんに何したの?」

結衣「は?」

結衣「何だよ…いきなり」

京子「いいから答えてよ~」

結衣「何言ってんだよ…」

京子「結衣~」

結衣「知らないよ…」

京子「嘘」

京子「私が何も知らないとでも思ったの?」

結衣「……」

京子「とっくに気づいてたよ」

京子「結衣さ、ちなつちゃんに酷いことしたでしょ?」

結衣「っ!」

結衣「ははは…ちなつちゃんには困ったなぁ…」

京子「ちなつちゃんは何も喋ってないよ」

結衣「え…?」

京子「ちなつちゃんの様子見てれば誰でもわかるよ」

京子「そうだな~私が結衣のうちにあんまり行かなくなったあたりからかな~」

京子「ちなつちゃん全然笑わなくなったもん」

京子「それに結衣に甘えなくなった」

京子「甘えるどころか怯えるようになった」

京子「ちなつちゃんは隠してるつもりだったんだろうけどね」

結衣「……」

結衣「はは、京子はよく知ってるなぁ…」

京子「すぐ問い詰めようと思ったよ」

京子「でもちなつちゃんが黙ってたから、何も言わなかった」

京子「ちなつちゃんの思いを踏みにじりたくなかったから知らないフリしてた」

京子「でも、もう限界」

京子「もう一度聞くけど、ちなつちゃんに何したの?」

あかり「教えて…結衣ちゃん…」

結衣「……」

結衣「……」

京子「……」

京子「ダンマリか…」

京子「ちなつちゃんさ、ずっと結衣のこと心配してたんだよ…」

結衣「心配…?そんなわけないだろ」

京子「気づかないの…?」

京子「なんでちなつちゃんが結衣に酷いことされてるのにずっと黙ってたか分かる?」

京子「私達に相談することだってできた…」

京子「結衣と別れることだだってできた…」

京子「なのにしなかった…どうしてだかわかる?」

結衣「私に逆らうのが恐かったからだろ…」

京子「何でそういう風にしか思えないの…?」

京子「違う…違うよ」

京子「大好きな結衣が私達に嫌われるのが嫌だからにきまってるじゃん」

結衣「っ…!」

結衣「やめてくれよ…そういうの…」

結衣「私は…」

あかり「結衣ちゃん」

あかり「あかりはね結衣ちゃんのこと大好きだよ」

あかり「でもあかりの大切なお友達をこれ以上傷つけるのなら…」

あかり「あかりもさすがに怒るよ」

結衣「……」

京子「なんでちなつちゃんに酷いことしたの?」

結衣「……」

京子「ねぇ…お願い教えてよ」

結衣「ははは…」

結衣「もちろん京子を傷つけないためだよ」ニコ

京子「え…?」

結衣「あのままじゃ綾乃に何するかわからなかったから…」

結衣「京子にだけは何もしたくなかった」

結衣「京子のためだったんだ…わかってくれよ」

結衣「私だって必死だったんだよ」

京子「…!!」

結衣「私は京子のことだ大せっ…!」


バチンッ!

結衣「っ!」

京子「……」

あかり「きょ、京子ちゃん!?」

京子「あかりは黙ってて!!」

結衣「はは、痛いなぁ…京子」

京子「何が私のためだ…」プルプル

京子「ふざけないでよ!!」

京子「必死だった…?綾乃に何するか分からなかった…?傷つけたくなかった…?」

京子「いい加減にしてよ!!」

結衣「……」

京子「ただ綾乃が気に入らないからちなつちゃんにあたってただけでしょ!?」

京子「何が私のためだよ…」

京子「ちなつちゃんの好意をさんざん踏みにじって…」

京子「なんとも思わなかったの!?」

結衣「……」

結衣「別に…」

京子「結衣っ!!」

結衣「私は自分が間違ってるなんて思ってないから」

京子「っ…!」

結衣「……」

京子「……」

京子「帰ろう、あかり」

あかり「え…で、でも…」

京子「もうほっとくしかないよ」

結衣「……」

京子「っ…」グスッ

あかり「……」

あかり「あかりは結衣ちゃんのこと…信じてる…!」

あかり「あかりはずっと待ってるから…!」

結衣「……」

京子「あかり…行くよ」

あかり「うん、じゃーね…結衣ちゃん」

ガララ

結衣「……」

結衣「はは…京子を悲しませちゃったな…」

結衣「何やってだろ…私…」

結衣「……」

―――
――

3日後

【ごらく部 部室】

京子「……」

あかり「結衣ちゃん今日も来なかったね…」

京子「そもそも学校に来てないからね」

京子「ちなつちゃんは…?」

あかり「学校には来たけど…」

あかり「ここには来ないって…」

あかり「それに…やっぱり結衣ちゃんのことは何も喋ってくれなかったよ」

京子「……」

【結衣のマンション】

結衣「……」

結衣(今日も学校休んじゃったなぁ…)

結衣(……)

結衣(でも学校に行かなければあの女の顔も見なくてすむや…)

結衣(京子にも嫌われちゃったし…)

結衣(初めからこうしとけばよかったな…はは…)

結衣(……)



ピンポーン


結衣(…?)


ピンポーン ピンポーン


結衣(誰だ…?)


ガチャ


ちなつ「あ、結衣センパイ!!」ニコ

結衣「え…」

ちなつ「心配だったんで来ちゃいました!!」

~~~~~~~~~~~~~

ちなつ「ずっと学校休んでいるみたいですけど大丈夫ですか?」

結衣「……」

ちなつ「結衣先輩、顔色悪いですよ」

結衣「何で…」ボソ

ちなつ「どこか具合悪いんですか…?」

結衣「何しに…来たんだよ…」ボソ

ちなつ「私にできることがあったら何でも言ってください!」エッヘン

ちなつ「そうだ、おかゆ作りましょうか?」

結衣「何しに来たんだよっ!!」

ちなつ「」ビクッ

結衣「……」

ちなつ「あ…」

結衣「……」

ちなつ「ご、ごめんなさい!」

ちなつ「邪魔ならすぐ帰りますから!」アセアセ

ちなつ「そうですよね、結衣先輩も一人で安静にしたいですもんねっ」

ちなつ「私っておっちょこちょいだな~」

ちなつ「いると騒がしいし…えへへ」

結衣「……」

結衣「なんで…」

ちなつ「先輩…?」

結衣「なんで来たの…?」

結衣「私にさんざん酷いことされたのに」

結衣「わからないよ…なんで…」

結衣「どうしてっ!!」

ちなつ「え…?」キョトン

ちなつ「どうしてって…」




ちなつ「結衣センパイのことが大好きだからにきまってるじゃないですか」


結衣「え…」

ちなつ「私、優しい結衣センパイも怒ってる結衣センパイも…」

ちなつ「ちょっと恐いですけど、いじわるな結衣センパイも」

ちなつ「全部ぜ~~~んぶ!!」

ちなつ「と~~~っても!!大好きなんですっ!!!」

ちなつ「嫌いになんかなれませんよ」ニコ

結衣「ちなつちゃん…」

ちなつ「恋する乙女は強いんですよ!」

ちなつ「えへっ」



最低だ


ちなつ「せんぱい…?」


私は最低だ


ちなつ「結衣先輩…?」

結衣「…めん…」ポロ

結衣「ごめん…ごめん…」ポロポロ

結衣「酷いことしてごめんっ…!」

結衣「謝って許されるなんて思ってないけど…ごめんっ!」

結衣「ごめんね…ちなつちゃん…っ!」

ちなつ「何で謝るんですか?」

ちなつ「許すもなにも初めから責めてませんよ」

結衣「ぇ…」

ちなつ「約束したじゃないですか」

結衣「やく…そく…?」

ちなつ「私は結衣先輩だけのもの」

ちなつ「私はどこにも行きませんよ…って」

ちなつ「…ね?」

結衣「ぁ…」

結衣「うっう…ぁぁ…」グス

結衣「うぅぅぁぁぁ…」ポロポロ

結衣「あああぁぁぁぁぁ!!」ポロポロ

ちなつ「結衣センパイ…」ギュッ

結衣「ちなつ…ちゃん…ちなつちゃん…ちなつちゃん」ポロポロ

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「結衣先輩はほんと仕方ないですね」ナデナデ

―――
――

一週間後

【生徒会室】

結衣「綾乃いる…?」

綾乃「え?…あ、船見さん」

綾乃「何か用?」

結衣「ごめん…」

綾乃「え…?」

結衣「ごめん!!綾乃!!」

綾乃「と、突然どうしたの?」

結衣「それと…」

結衣「綾乃、京子をよろしく」

綾乃「京子をよろしくって…ええっ!?」

千歳「あらあらうふふ」

結衣「それじゃ、私部室に行かなきゃいけないから」

綾乃「ちょ、ちょっと船見さん!! それってどいういう…!」

結衣「それじゃ」タッタッタッ

「船見さ~~ん!!!!」

【ごらく部 部室】

京子「ちなつちゃん~ちゅっちゅ~」バッ

ちなつ「ちょ、ちょっと!離してください!京子先輩!」

京子「よいではないか~よいではないか~」スリスリ


ゴツンッ!


京子「痛ったあぁぁ!!?」

あかり「だ、大丈夫!?京子ちゃん!!」

結衣「何やってるんだ…?京子」ニコ


京子「結衣が…結衣が本気で私を殴ったぁ…」グス

結衣「いい加減ちなつちゃんに飛びつくのやめろよ」

結衣「…ていうか、お前には綾乃がいるだろ?」

京子「ち~な~ちゅ~は~…」

京子「別腹だあああぁぁぁぁ~~!!!」バッ

ちなつ「ひっ!」

ゴチンッ!

京子「うげ…」バタ

あかり「京子ちゃん!?」

結衣「いい加減にしろ…」

結衣「まったく…」グイッ

ちなつ「え…?」

結衣「ちなつちゃんは私のものだぞ」ギュ

ちなつ「ゆ///結衣先輩///!?」

結衣「勝手に触るなよ」ナデナデ

ちなつ「あう…///」トロン

京子「ぐぬぬ…」

あかり「あはは…」

結衣「ねぇ、ちなつちゃん」

ちなつ「何ですか?結衣センパイ」

結衣「ずっと一緒だからね」ニコ

ちなつ「っ…!」

ちなつ「もちろんです!結衣センパイ!!」ニコ






あかり『それはいいんだけど…』




その後

【ごらく部 部室】

ちなつ「結衣センパ~イ~」ムギュ

結衣「ははは…」

ちなつ「結衣センパイ大好き~」ムギュゥゥ

結衣「ちょ、苦しい…」

京子「ぐぐぐ…」

京子「いいもんっ!」

京子「私には綾乃がいるもんっ!」プクー


ガララッ!

綾乃「歳納京子ぉぉぉぉーー!!!」

京子「おっ!噂をすれば…!」

京子「あっやの~!!!」ガバッ

綾乃「あなたまたプリントを忘れ…ってひゃぁぁぁぁ///!!!?」ムギュ

京子「ふっふっふ…どお?」ギュッ

京子「私と綾乃の愛に比べたら二人の恋なんておままごとも同然だよ!!」

綾乃「ちょ、ちょちょちょ///な、ななな何言ってるのよぉぉ!!歳納京子ぉぉ~!///」

ちなつ「なんですって~!京子先輩!」

京子「へ~んだ!」ベー

ちなつ「ふんっ!おままごとはそっちですよ!」

京子「なにをぉ~!」

ちなつ「私と結衣センパイの愛のほうがずぅ~~と!ずぅ~~~と深いんですよ!」

結衣「ははは…」

ちなつ「なんていったってチーの初めては結衣先輩にもう上げちゃってるんですから!!」

結衣「はは……がっ!!??」ザクッ

結衣「あ…ああ…ぁぁぁ…」フラフラ

ちなつ「結衣先輩…?」

結衣「ごめん…ごめんねちなつちゃん…」ドンヨリ

結衣「ごめんねごめんねごめんねごめんね…」ポロポロ

ちなつ「ゆ、ゆゆゆ、結衣センパイ!!?大丈夫ですかっ!!?」

京子「綾乃~///」

綾乃「と、歳納京子…///」

結衣「ははは…ごめんねごめんねちなつちゃん…あははは…」ポロポロ

ちなつ「結衣センパイ~~!!カムバ~~~ク!!!!」ブンブン゙

あかり「……」

あかり(ど、どうしよう…)

あかり(気まずいよぉ…)

あかり(あかりの相手って…誰かいないのおぉぉぉ!!!)

おわれ

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