幼馴染「あの子最近あいつとよく喋ってる」(201)

女「その犬がさー」

男「あはは」

女「そういえば行きたいお店があるんだけど、一人で入る勇気ないから付いてきてくれないかな?」

男「別にいいけど」

女「ありがとう、いつにする?」

男「日曜なら一日暇だけど」

幼馴染「わ、私も行っていい?」

男「お前日曜は確かバイトだろ」

幼馴染「ぐぬぬ」

女「じゃあ二人で行こ、いいよね?」

男「何だよ勝手に部屋入ってくるなよ」

幼馴染「いいでしょ別に、それよりさ何で二人で行こうって言われて素直にうんって言うかな」

男「まずかったのか?」

幼馴染「それはまずいでしょ、男女二人だけで買い物なんてデートみたいじゃないの」

男「でもあの子が言い出したことだし」

幼馴染「誰かに見られて噂になったらどうするの?」

男「そんなこと一々気にしてたら疲れる、もう約束しちゃったし」

幼馴染「ぐぬぬ」

男「お前わざわざそんなこと言いに来たのかよ」

幼馴染「いや、ゲームしにきた新しいの手に入れたんだ」

男「これ俺が前からやりたがってたやつじゃん!」

幼馴染「そうだったんだー偶然ってあるんだねー」

男「いいから早くやろうぜ、つってもこのゲーム一人用だけど」

幼馴染「私ゲームしてるの見てるの好きだしいいの、それよりもうご飯食べた?」

男「え、まだだけど?」

幼馴染「しょうがないなぁ、じゃあ私ゴハン作るからゲーム先にしてていいよ」


男「まじで、俺お前の料理好きなんだよねー」

幼馴染「なら日曜日バイト終わった後に作りに来てあげようか?」

男「んー日曜はなー夜飯食ってくるかもしれないし、土曜じゃ駄目?」

幼馴染「日曜以外だったら作ってあげない」

男「わかった、じゃあ夜飯食わずに帰ってくるよ」

幼馴染「おー」

男「ごちそうさまでした」

幼馴染「そいえばさ、彼女とか欲しいなって思うこととかある?」

男「なんで?」

幼馴染「いや、クラス内でもカップルとかでき始めたし、そういうお年頃だし」

男「んー、たまに欲しくなる」

幼馴染「へーやっぱり彼女欲しいんだ、どういう子がいいとかあるの?」

男「今のところ特にない」

幼馴染「そうなんだ、好きな子できたら私に教えてね」

男「なんでお前に教えないといけないんだよ」

幼馴染「だって気になるじゃん、私もできたら教えるからさー」

男「まあいいけどさ、そんなことよりさっきここまで進めたんだけどお前もやる?」

幼馴染「いいよ、私は見てるから」

男「お、何か超展開だな」

幼馴染「このままだと主人公と幼馴染がやられちゃうよ」

男「大丈夫大丈夫、ここら辺で主人公が覚醒するっていうのが基本だろ」

幼馴染「それもそうだね、って幼馴染の服が脱がされてるんだけどっ!」

男「大丈夫大丈夫、それに主人公が怒って覚醒するんだろ、プレイヤーをハラハラさせようとしてるんだよ」

幼馴染「そうだよねきっと大丈夫、って幼馴染の腕切られちゃったじゃん!」

男「大丈夫大丈夫、ってこれエロゲーだったのかよ、よく買えたな」

幼馴染「パッケージが格好良かったから普通のゲームだと思ってたんだけど、どうりで買うとき店員の目が」

男「まあこっから何とか挽回をしてくれるだろ」

幼馴染「幼馴染もうやられちゃいましたよ」

男「なんかこう、変な気分になるな一家の団欒中にエッチなシーンが流れてくるかのような」

幼馴染「・・・うん」

男「いきなり大人しくなるなよ怖いから」

幼馴染「もし私がゲームに出てくる幼馴染みたいに襲われちゃったらどうする?」

男「え?」

幼馴染「どうする?」

男「とりあえず怒るかな、ほらこのゲームの主人公も怒ってるじゃん」

幼馴染「なんで怒るの?」

男「なんでって、あオシッコかけられてるぞ幼馴染」

幼馴染「ちょっと、今私で想像しなかった?」

男「・・・・・・してない」

幼馴染「嘘」

男「少しだけ」

幼馴染「えっち」

男「いやお前が変な話をしたせいであって、お前に対して劣情とか尿意とか催してるんじゃないんだから、か、勘違いしないでよねっ!」

幼馴染「想像して私にこういうことしたくなったの?」

男「べ、べつにこんなサディスティックな趣向は無いんだから勘違いしないでよね、あくまで普通のいちゃラブがっ、て今はそんなこと全然関係無いんだから一々変なこと聞かないでよね!」

幼馴染「したくなっちゃったらしてもいいんだよ、私になら」

男「ごくり」

幼馴染「嘘だよーだ、ばーか」

男「わかってたよばーか、俺はお前に騙されるような馬鹿ではありません、強く生きていきますこのゲームの主人公のように」

幼馴染「その主人公殺されちゃったよ、主人公じゃないし」

男「ぐぬぬ」

女「待たせてごめんね、焦らすのも女の嗜みだって爺やが」

男「全然いいよ、俺も今来たところだし」

女「それでね、今日はこことあそこに行きたいんだけど」

男「これって全部アベックが行くようなお店じゃない?」

女「実はそうなんだよねー、どうしても行ってみたかったんだけど私彼氏いないし、仲のいい男子も一人しかいないから」

男「その一人ってもしかして俺?」

女「そうだよ、それに男女で入ったほうがカップル割りとかで安くなる店も多いって爺やが」

男「なるほど、じゃあどこから行く?」

女「とりあえずあのお店行きたい」

男「次はどこ行く?」

女「そうだなーちょっと一回休もう?」

男「うん、ちょうど近くに喫茶店もあるしそうしよう」

女「私こうやって男の子と一緒に出かけるの初めてなんだよねー」

男「え、そうだったの、なんかモテそうだしてっきりこういうの慣れてると思ってた、なんか俺を誘ってくれたときも慣れてる感じだったし」

女「ひどいなーもー私のことそんな風に見てたんだ、私は逆になんか学校で見てて女の子の扱い上手だなーって思ってた」

男「俺が?」

女「うん、もしかしたらプレイボーイなんじゃないかなーって」

男「ないない、女子の扱いはあれだよ、昔から幼馴染がいてそいつに、こういうときはこうされたら女子は嬉しいみたいなのを聞かされてきたからかなー」

女「そうなんだ、幼馴染ってあの子ね、二人は付き合ってるの?」

男「付き合ってないよ、昔から一緒にいるし兄妹みたいなもんだと思ってる」

女「ふーんそうなんだ」

男「こういうことよく聞かれるんだけど俺達ってそんなに付き合ってるように見える?」

女「うーん、そういう年頃の男女が二人でいるとどうしても周りかはそう見えちゃうものなのよね、今の私達もそうだけど」

男「俺達も?」

バカ店員「可愛い彼女っすねwww僕とも付き合ってくださいよぉおおwwwwwwあっこれ今当店がカップルにサービスしてるジュース1つにストロー2つのアレっすwwwwwwよwかwっwwたwwwらwwwww」

女「ほらね」

男「なるほどそんなもんか」

バカ店員「本当に可愛いっすねwwwwwちなみに俺7時終わりっすwwwwww」

男「そういえばあいつも噂になるとかなんとか言ってたなー」

女「意外とそういうの気にするんだ、私は全然気にならないけど」

バカ店員「つかつか連絡先教えてよwwwww市外局番何?wwwって自宅の電話かーいwwwwww」

女「そろそろ行こっか」

男「そうだな、買い物も残ってるし」

バカ店員「ありぁやしゃぁあああああああああwwwww」

男「大体こんなもんか?」

女「うん、今日は荷物もちやらせちゃってゴメンネ、行きたいところも全部行けたし、ありがとう」

男「別にいいよ、俺なんて大体暇だし、いつでも使ってくれよ」

女「ホントに?」

男「ああ、人との約束でもないと俺家から出ないし」

女「ありがとう、でも以外だなー家が好きな人だったなんて」

男「いや好きということはないんだけど居心地がいい」

女「そうなんだー行ってみたいなー、そうだ、これから行ってもいい?」

男「え、うんでも今日何かあったような、まあいいやとりあえず荷物置いて俺んち行こう何も無いけど」

女「やったー!」

女「お邪魔しまーす」

男「何もありませんがどうぞ」

女「おかまいなく」

男「いえいえお茶でもどうぞ」

女「男の子の部屋に入ったの初めてー、でけど何か男の子っぽい部屋だねー」

男「そうかな、殺風景なだけだよ」

女「うんん、なんか男の子の匂いがする」

女「あー私この漫画持ってる、面白いよねー」

男「うんうん、あのとき世界の仕組みが見えるようになった主人公がその仕組みを利用してキメラを作る熱い展開なんだよな!」

女「そうそう、魔界第108階層の魔王とその手下に致命傷を負わせて逃げた孤高の騎士が『深淵の女王』と対峙してうんたらかんたら」

男「そこで『死の調律師』が『失われた1000年』の謎を解明しようとうんたらかんたら」

女「あー、それにこれはティラノサウルス・レックス時代の音源じゃないですかー!」

男「知ってるの?」

女「うんうんクラスで知ってる人いないから話せるいないと思ってたー」

女「何か私達って相性いいのかもね、こんなに楽しいのはいつぶりかな」

男「まさか俺達好きなものがほとんど一緒だなんて」

女「一緒って言っても私こんなエッチな本もビデオも持ってないよぉー」

男「ち、違うし、それ俺のじゃないし、友達が置いて行ったやつだし!」

女「はいはい、でもこういうところ本当に男の子なんだなーって感じがする」

男「違うもん!」

女「って今思ったらこんなエッチな本とか持ってる普通の男の子の部屋にいるんだよね私」

男「ぼくのじゃないもん」

女「今日は親御さんはいるの?」

男「え、両親は両方愛人の家に住んでるから、いつもは一人なんだ、よっぽどのことがないと帰ってこない」

女「じゃあ今この家には私達二人だけしかいないんだね」

男「ごくり」

女「もしかして私、襲われちゃうのかな、そこの本とかビデオの女の子みたいなことされちゃうのかな?」

男「そんなことしないよ、そ、そういうのはちゃんとした恋人同士じゃないとしちゃ駄目なんだからねっ!」

女「・・・そうだよね、思ったより意気地なしだったけど、そういうところ嫌いじゃないよ」

女「でも、生まれも育ちもまったく違うのにこうも色々共通点があると運命感じちゃうよね」

男「運命か、そうかもしれない」

女「もうこんな時間、あんまり楽しいからつい話し込んじゃった」

男「送って行くよ」

女「大丈夫、荷物もないし一人で帰れるよ」

男「そうかじゃ・・・んむぅ!」

女「・・・・・・んっ」

男「・・・・・・ぷは」

女「これは今日のお礼のちゅーだよ・・・本当に今日はありがとう、それじゃあ明日学校でね」

男「ああ」

男(お礼でキスって最近の若者はみんなこうなのか、後であいつにでも聞いてみようかな、でもなんか秘密にしておかなければいけないような気もするし)

男(というか明日どういう顔して合えばいいんだよ、どうすればいんだよ、どうすればいいんだよ、これ顔見たら絶対思い出すわ)

男(あの子の唇が・・・うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

男「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」じたばたじたばた

隣の浪人生「うるせーよ、壁薄いんだよぼけが」

男「すんません」

男(あーなんか暴れたら腹減ってきたわ、そういえば今日はあいつが飯作ってくれるとか言ってたっけ)

男「あれ?」

男(材料だけ置いてある)

男「あいつ材料だけ置いてどこ行ったんだ、おーい」

男(メモがある)

男「なになに『気分が悪くなったので帰ります、材料は置いておくので自分で作ってください』だって?」

男(まじかよ、あいつ身体が丈夫なのが取り柄なのに、後で見舞いぐらい行ってやるか)

男(でもなーなんか今日はあんまり会いたくないというか)

ナレーション「口づけをかわした日はママの顔さえも見れなかったとはよく言ったものである」

ナレーション「後半へー続く」

男「おーい入るぞー」

幼馴染「・・・・・・」

男「お前どうしたんだよ、具合は大丈夫なのか?」

幼馴染「・・・・・・うん、大丈夫だよ」

男「本当かよ、全く元気ねーじゃん、布団からも出てこないし」

幼馴染「本当に大丈夫、大丈夫だから」

男「そうか、あと材料ありがとうな、とりあえず何か欲しいものとかあるか?」

幼馴染「欲しいものあったけど・・・・・・もう取られちゃった」

男「え?」

幼馴染「うんん、なんでもない、もう寝るから」

男「長居してすまん、俺もう帰るから」

男「おい、今日ぐらい休んでも良かったんじゃないか、お前顔色凄く悪いぞ眼も赤いし、ちゃんと寝たのか?」

幼馴染「大丈夫、このぐらいで学校休めないよ」

男「そうか・・・辛くなったらすぐ帰れよ」

幼馴染「・・・・・・うん」

女「あっ二人ともおはよう!」

男「おはよう」

幼馴染「おはよう・・・・・・私、先行くね」

女「どうしたの?」

男「なんか昨日から具合悪いらしくてさ」

女「そうなんだー心配だねー」

男「おい待てよ、お前倒れそうになってんじゃん」

幼馴染「大丈夫だから」すたすた

女「ちょっと待ってよー歩くの早いよー」

クラス「がやがやがや」

男「おはよー」

クラスメイトA「お、おい来たぜ」

クラスメイトB「本当だ二人一緒に来てるー」

女「どうしたの?」

男「なんかあったのか?」

クラスメイトC「今よーお前らが付き合ってるって話をしてたら丁度二人一緒に入ってきたもんだから」

クラスメイトD「昨日お前らがデートしてるのを目撃した人物がいるんだよ!」

クラスメイトE「それにホラ黒板見てみろよ」

ナレーション「相合傘の中に二人の名前が書いてあるのであった」

男「ばっ、バカ野郎そんなんじゃねーよ」

クラスメイトF「照れんなよ」

幼馴染「・・・・・・」

クラスメイトG「どうしたの?」

幼馴染「なんでもないよ」

女「そうだよー私達はただ買い物してただけだよー、ねー」

男「う、うんそうだよな」

担任「二人で示し合わせちゃってもー可愛いなー」

クラスメイトH「俺はてっきりお前の幼馴染と付き合ってると思ってたぜー」

クラスメイトI「私も私も」

男「バカ、俺達はそんなんじゃねーよ」

幼馴染「・・・・・・うっ」

男「どうした、吐きそうなのか?」

幼馴染「触らないで」

男「・・・おう」

幼馴染「ごめん、具合悪いから私早退する」

友「じゃあ私も早退しまーす」

ナレーション「可愛い女の子が嘔吐く姿はいいものである」

友「何かあったの、って聞くまでもないか、アレでしょ?」

幼馴染「違う、そうじゃない、あんな噂だけだったらまだ・・・まだ良かったのに」

友「じゃあ何が」

幼馴染「・・・・・・」

友「ご、ごめん無理して言わなくていいから」

幼馴染「私これからどうすればいいんだろう、もう学校も行きたくない、あの二人にも二度と会いたくない」

友「どうすればって・・・あの二人本当に付き合ってるの?」

幼馴染「うん多分、昨日から」

女「なんか本当に噂になっちゃったねー」

男「なんかゴメン、噂になるとやっぱ色々困るよな、俺がちゃんと説明しておくから」

女「別にいいのに、昨日も言ったけど私は全然気にしないから、もしかして私と噂になるの嫌だった?」

男「いや別に噂になって嫌な気はしないけど、そっちは嫌じゃないの?」

女「私は全然嫌じゃないよ」

男「そうか、ならよかった」

女「また一緒に遊びに行こうね、そうだ今度は私の家に来てよ」

幼馴染(いつかはこうなるって心のどっかで分かってたのに)

幼馴染(二人が幸せになれるなら・・・いやちょっと違うか・・・本当言うとあいつが幸せになれるなら私は兄妹でもいいって)

幼馴染(明日からは普通に、いつもどおり、それでそこからちょっとずつ)

幼馴染(距離を・・・)

幼馴染「私もそろそろオママゴトは卒業して彼氏でも作ろうかな」

友「うんうん絶対そうしたほうがいいって、私いい男紹介するからさ!」

幼馴染「ありがとう」

ナレーション「鬱展開へー続く」

バカ店員「まじでwwwこの子メッチャまぶじゃないっすかwwwwwwwちーすwwwwww」

幼馴染「ど、どうも」

友「この人は知り合いの喫茶店で働いてる大学生なんだー」

バカ店員「ねえねえこれから遊びに行こうよwww俺車持ってるからさwwwww車w高ww低wwwwいwwwwやwwつ」

友「ちょっと、この子チャラい人駄目だからあんたの友達紹介してよ」

バカ店員「もう連れてきたっすwwwww」

大学生「こんにちは」

友「じゃあ後は若いお二人で、おら帰るぞボケが」

バカ店員「おつかれさぁあしやゃあああwwwwwwwwwww」

大学生「二人本当に帰っちゃったね、これから暇ならどこか行こうよ」

幼馴染「で、でも私」

大学生「いいから、ほらっ行こう」

幼馴染「はい・・・」

幼馴染(はぁ・・・楽しくない)

大学生「それでさー君みたいに可愛い子に似合うと思って」

幼馴染(大人だし、いい人なんだけどなー)

幼馴染「あの・・・男の人を自分に振り向かせる方法とかないんですか?」

大学生「なになに、そんなに俺を振り向かせたいのかな、大丈夫俺は好きだよ」

幼馴染(ちゃれえな)

大学生「でもまあ自分に振り向かせたいなら危機感を与えることだな」

幼馴染「なるほど流石(チャラ男)ですね、もうちょっと時間潰してから帰りましょう」

ナレーション「鬱なのは今後の展開のためにいいように使われる大学生である」

男「今日あいつかなり具合悪そうだったけど大丈夫かな」ピンポーン

幼馴染母(偽)「あの子はまだ帰ってきてないけど、一緒じゃなかったの?」

男「え、一緒じゃないです」

幼馴染母(偽)「どうしたのかしらねー、いつもはこんな時間まで遊んでないんだけど」

男(早退してから家に戻ってないなんて)

幼馴染母(偽)「まああの子のことだから大丈夫よ」

男「そ、そうですよね」

男(久しぶりに自宅窓から観察するか)


男(おせーなー、おっ車があいつの家の前に)

大学生「今日は楽しかったよ」

幼馴染「家まで送っていただいてありがとうございます」

男(あいつ年上っぽい男の車から・・・)

大学生「いいって、それより今度はいつ会えるの?」

幼馴染「いつかなー」

男(今あいつちょっとこっち見たか)

大学生「今日何か暗い顔してたし、嫌なことがあったらまた連絡してよ、俺が忘れさせてあげるから」

男(何話してるかわかんねえ)

男(なんであいつスケコマシ的な男の車から出てきたんだろう)

男(むむむ、なんだこの言い表しようのない気持ちは、悲しいようなムカつくような何か大切なものがこう)

男(なんかこう、なんか、あいつの家行こうかな、でも行きたくねえ)

男(あぁあああああああああよくわからないけどなんか無性に死にてえ)

ナレーション「思春期にはよくあることである」

男(直接聞きに行こうかな、でも行きたくねえ、でもなー)

ナレーション「よくあることである」


男(結局来てしまった・・・)

男「お前もう具合良くなったのかよ」

幼馴染「うん、もう全然平気、わざわざありがとう」

男(笑顔だと・・・普段どおりだ、気持ち悪いくらい普段どおりだ、こいつ俺に隠しごとしてるくせに)

男(いや隠しごとしてるからって俺がどうこう言える立場じゃないんだけど、でもちょっとぐらいあんというかうわぁああああああああああああああ死にてえ)

男(というかこいつ男と会ってたから具合良くなったわけじゃねえだろうな、朝は死にそうな顔してたくせに)

男(というより男と二人で何してたんだ、男女二人が一緒にいてやることって一体なんだゲームか、ざけんなこいつゲームしてやがったのか?)

幼馴染「どうしたの、なんかいつもと違う」

男「違うのはお前のほうじゃないのかよ?」

幼馴染「それどういう意味?」

男「いや、どうもこうもありますか、朝より随分お元気になられたようで」

幼馴染「あれ、もしかして怒ってるの?」

男「怒ってるって俺がか、バカ言うなよ、お前の具合が直ったんだから喜びはしても俺には怒る理由なんてねえよ」

幼馴染「ふーんそれならいいんだけど」

男「お前なんか楽しそうだな」

幼馴染「そういえばね、私彼氏作ることにしたの」

男「へ、へえーそうなんだお前もついにそういうことに興味が」

幼馴染「そうなんだよねー」

男「ってお前もう彼氏いるんじゃないのかよ」

幼馴染「んーなんでそんなこと聞くの」

男「いやもしかしたらもういるんじゃないかと思って、つかお前好きな人できたら俺に教えるって言ったよな?」

幼馴染「私だけが教えなくちゃいけないなんて約束した覚えないけど」

男「俺は別に好きなやつなんていねーよ」

幼馴染「自分はあの子とキスしてたくせにそんなこというんだ」

男(うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ)

男「それじゃあ俺も言うけど、お前が男の車から出てくるの見たんだよ、つか男と二人でなにしてたんだよ」

幼馴染「それ言わなくちゃいけないかな?」

男「お前って身持ち固いほうだと思ってたけど案外ほいほい付いていくのな、どうせ好きじゃないんだろ」

幼馴染「気になるの?」

男「いや気になるっていうか、今はそんなことどうでもいいだろ」

幼馴染「よくないよ、私はすごく気になるもんあの子とのこと、私だけ気にしてるなんて馬鹿みたいじゃん」

男「えっ」

幼馴染「ごめん」

男「何が?」

幼馴染「あの男の人とは何にもないの、ただ友達にしょうかいされて」

男「それでのこのこ付いていったのかよ」

幼馴染「だからごめんって、他の男と一緒にいるところを見せたらどんな反応するかどうしても見たかったの」

男「なんでそんな」

幼馴染「だって私が今日それをされたから」

幼馴染「そうしたら私が帰ってきてすぐ家に来てくれたでしょ」

男「ああ」

幼馴染「凄く嬉しかったんだ、心配されてる気がして」

ナレーション「面倒見のいい子かと思いきや、ただの面倒な子である」

男「でももうああいうことはやめろよ、なんというかこうハラハラするから」

幼馴染「うん、心配させちゃってごめんね、もうしないから、でも」

男「でも?」

幼馴染「あの子と付き合ってる?」

男「いや付き合ってないけど」

幼馴染「そう、ならいいけど」

男「付き合ってたらどうなってたんだ?」

幼馴染「私、もっとハラハラさせてたかも」

ナレーション「ブスには到底言えない台詞である」

男「もしかしてお前って俺のこと好きだったの?」

幼馴染「うん、ずっと昔から」

男「気づかなくてごめん」

幼馴染「いいんだよ別に、他の人のものにならなければ」

男(こいつちょっと怖いぞ)

幼馴染「私、今まで我慢してたけどもう我慢しないから」

男「うん」

幼馴染「それでさ、私のこと好き?」

男「>>150

1幼馴染が好き
2女が好き

1

男(あのなんとも言えない気持ち、気づかなかったけどあれは嫉妬心だったんだ、ってことはつまり)

男「お、俺も好きだよ、いつからかは分からないけど多分ずっと昔から」

幼馴染「そっか、やっぱり私達両思いだったんだね」

男「うん」

幼馴染「嬉しい・・・・・・」

幼馴染「じゃあ私が毎日ご飯作るね」

男「いいの?」

幼馴染「うん、だって私達将来的にはこのまま結婚するでしょ?」

男「ん、ああーそうかも」

幼馴染「あと今度から他の女と喋っちゃ駄目だからね」

出演

ナレーション:キートン

男:はまじ

幼馴染:まるこ

女:みぎわさん

友:タマちゃん

隣の浪人生:野口さんのお兄さん

まるこ「ちょっとそんなところ触ったら駄目だから・・・っ」

はまじ「いいだろ、俺たちやっと両思いになれたんだから、何年我慢したと思ってんだよ」

まるこ「で、でも・・・」

まるこ「はまじなんてもの出してるのさ、わたしゃそんなもの舐めないよ」

はまじ「う、うるせー」

みぎわさん「はまじくんのは私が舐めるわ!」

タマちゃん「ちょっと、もうやめなよマルちゃん!」

マルコ母「もうマルコったらそんなに遠くから」

ひろし「うぃー酒が足りねーぞー」

はまじ「もう叔父さんもいい加減にしてくれよな!」

タマちゃん父「じゃあ取るぞー」


写真END

あばよ

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