響「やっぱ沖縄はいいなぁ~プロデュ―サー!」(693)

代行

P『そうか・・・』

響「・・・」

P『・・・元気でな?』

響「・・・うん」


Fin

響「やっぱ沖縄はいいなぁ~プロデューサー!」

P「ああ」

響「ここならプロデューサーもゆっくり休めると思うぞ!」

P「ああ」

響「いくらでもウチにいていいんだからな!」

P「ああ」

響「……プロデューサー……」

自分は765プロのアイドル、我那覇響。
で、横にいるこの人が自分のプロデューサーさ。

プロデューサーのお陰で自分はトップアイドルになれた。本当に感謝してる。
だからこうして沖縄の実家にも戻ってこれたんだ。


響「プロデューサー、そろそろ行こう」

P「………………」


でも、その代償は大きかった。

プロデューサーは、自分や他のアイドル達の面倒をたった一人で見てた。
他のみんなもアイドルとしては十分成功してたから、きっとすごく大変だったんだろうな。
プロデューサーは本人も気付かないうちに、心も体もボロボロになっていたんだ……

プロデューサーは自分がトップアイドルになったその日の夜、事務所で急に気を失った。
そのまま病院に運ばれて、お医者さんがやってきて……過労とかストレスとか、色々言ってたっけな。


律子「私のせいだ……私、竜宮小町以外のことは全部彼に押し付けちゃって……」

春香「私、もっと成長しなきゃいけなかったのに……自分のこともプロデューサーに任せっきりだったんです」

高木「私がアイドルの成果ばかり見て、プロデューサーの彼を気にかけてやらなかったからだ……」


そんな感じで、事務所の空気も最悪。
自分がトップアイドルになったお祝いなんてする空気じゃなくなったさ……

自分はトップアイドルになったら、一度実家に帰って家族に報告するつもりだった。
だったらこの際プロデューサーも連れていって、沖縄で療養してもらおうって思ったんだ。

それでついさっき空港に着いたんだけど、久しぶりに見渡す限りの海!
沖縄の綺麗な海を見てると、帰ってきたー!って気分になるんだけど……


P「………………」

響(……やっぱり、それくらいじゃ元気にならないよな……)

響(でも、時間はたくさんあるんだ。自分がしっかりプロデューサーを立ち直らせてやるからな!)

素晴らしい、こういうのを待っていた!

【響の実家】

響「ただいまー!」

久しぶりにウチに帰ると、家族が出迎えてくれた。
先に今日帰ることは伝えてあったからなー。

響「……うん、うん、そうさ! 自分、トップアイドルになったんだ!」

響「え? CDも写真集も全部持ってる? なんで……へっ、にーにが?」

意外にも、自分の関連グッズとかを買ってるのはにーに……自分の兄貴らしい。
だって、ケンカ別れしたくらいだぞ。生気の無かったプロデューサーですら、少しびっくりしてるぞ……

響「あっ、にーに……」

ああ、変わってないなあ。きっと性格も変わってないんだろうなあ。
自分、怒られるのかな。それとも殴られちゃうかな……

響「…………!? え、ええっ、なんで泣くんだ!? な、泣くなよぉー!」

響「は? もう帰ってこないと思った? そんなワケないだろっ!」

響「……うん、ただいま。ただいま、にーに……」

良かった。にーに、自分のことキライになったわけじゃなかったんだ。
って、どこ見てんのにーに? あ、プロデューサーか。そういえばまだ紹介できてなかったぞ。

響「この人は自分のプロデューサーさ! 自分をトップアイドルにしてくれた、一番の恩人だぞ!」

P「…………」ペコリ

P「……あ、はい…………」

P「いえ……我那覇さんは、すごく……はい……」

プロデューサー、倒れる前はもっとテキパキと話すような人だったのに。
営業の敏腕っぷりにみんなどれだけ助けられただろう。それが、今じゃ見る影もなくなってしまった。

響「みんな。帰ってきて早々だけど、ちょっと大事な話があるんだ」

P「………………」

響「とりあえず上がってよ、プロデューサー。荷物片付けてくるから、居間でくつろいでていいぞ!」

【響の部屋】

響「入っていいぞ、プロデューサー。って言っても何にも無いけどなー」

部屋は、家を出る時に全部キレイに片付けちゃったから。
見られて困るような物は無いハズだぞ……たぶん。

響「……意外だった? ウチの家族、みんな大雑把なんだ」

居間での話し合いはあっさり終わった。
自分がプロデューサーにどれだけ助けられたか、プロデューサーはどれだけ苦労したか。
自分はそれしか話してないけど、みんなはプロデューサーがここに滞在することを許してくれた。

でも、たぶん今のプロデューサーを見たのも理由の一つだとは思う。
だってプロデューサー……まるで死んでるみたいでさ。なんだか、身投げでもしそうで不安になるんだ……

P「……響」

響「ん?」

P「…………ありがとう」

響「……い、いいんさーお礼なんて! そんなのこっちが言いたいくらいだぞ!」

響「自分、プロデューサーには本当に感謝してるんだからさ……」

プロデューサー、ありがとう。
トップアイドルになれたこともだけど、それよりもっと大切なこと。

響「一人で頑張らなきゃって思ってた自分に『俺を頼れ』って言ってくれた……」

響「あれは絶対に忘れないよ、プロデューサー」

P「………………」

……なんか改まって言うと照れくさいな。あ、そうだ!

響「プロデューサー、お腹空いてないか?」

P「…………少し」

響「よーし! じゃあ自分が沖縄料理を」


prrrrrr!!

P「!?」ビクッ


唐突に、狭い自分の部屋にプロデューサーの携帯が鳴り響く。
ああ、いいところだったのに。あんまりだぞ、電話のくせに……


P「…………」ガクガク

響「……プロデューサー? 電話、とらないのか?」

P「い……嫌だ……」

響「え?」

P「もう、嫌だ……」ブルブル

プロデューサー、震えてる。何かを怖がってるみたいだ。
さっきから鳴り続けてる携帯が原因なのか?

響「……ごめん、ちょっと借りるよ」

プロデューサーの胸ポケットから携帯を抜き取る。
携帯のディスプレイには『秋月律子』というよく知った名前が表示されていた。

プロデューサーは出られそうにない。
でも知り合いからの電話に出ないのもたぶんマズいぞ……しょうがない。

響「……もしもし?」


マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じのキュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

律子『あれ? その声……』

響「響だよ、律子」

律子『ああ、響ね。プロデューサーはどうしたの? そこにいないの?』


響「………………」チラッ

P「…………うう……」フルフル


響「……プロデューサーは今、ウチの家族と出かけてる。しばらく帰ってこないと思うぞ」

律子『は? 出かけてるって、携帯置いて?』

響「さっき実家に着いたとこなんだけど、家族がプロデューサーを地元案内するって。ドタバタしてて携帯忘れたみたい」

律子『もう。携帯忘れるなんて、プロデューサーの自覚はあるのかしら。いざって時に連絡とれないと困るのに』

響「…………」

これなんて俺得

プロデューサーは心と体を休めるために沖縄に来てるんだぞ。
なのに、こんな時でもプロデューサーの仕事をしなくちゃいけないのか?


響「……それで、何か用だった?」

律子『実は、あんたに映画やCMの話がドッサリ来てるのよ。それで、私だけじゃ判断できないから……』


なんだよそれ。やっぱり仕事の話じゃないか。

……あ、そうか。だからプロデューサーは電話に出るのを嫌がったんだ。
また自分が酷使されて、倒れちゃうって分かってたから……


響「……なあ律子。律子はプロデューサーが」

律子『響、プロデューサーとなんとか連絡つかないの? それなりに急ぎなのよ』

響「……………」イラッ

プロデューサーが倒れた時、律子はすごく後悔してた。
だから、本当は今もプロデューサーに電話なんかかけたくなかったはず。

それでもこうして電話をかけてくるのは、自分……我那覇響っていう、一人のアイドルの為なんだ。
映画なんてそう転んでくる話でもないし、プロデューサーだって、もし元気だったら『やってこい』って言うと思う。


響(今のプロデューサーに、仕事の話なんて聞かせたくない)

響(でも前のプロデューサーなら、俺のことはいいからやれ、って言うだろうな……)

響(……どうしよう。プロデューサーに伝えた方がいいのか? 伝えちゃだめなのか?)


携帯を保留にして、まだ震えてるプロデューサーの顔を見る。
だんだん顔が青白くなってる……こんな状態のプロデューサーに、仕事の話なんて……

こんな時、自分はどうしてきたんだっけ。
迷った時。つらい時。どうしたらいいか分からない時。

……そういう時は、自分がやりたいようにやるんさ!
家出だってしたし、無茶な特訓だってしたじゃないか!


響「……自分はもう、プロデューサーのそんなつらそうな顔、見たくないんだ」

P「…………?」

響「自分、バカだから……ごめん!!」


そう言った瞬間にはもう、ばきっ、と。

プロデューサーの二つ折りの携帯を、真っ二つに裂いていた。

P「…………!」


プロデューサーが目を丸くしてる。
さっきまで死んだ魚みたいな目をしてたのに。そりゃあ、怒ると思うさ……商売道具を壊しちゃったんだし。


P「ひび、き……お前……」

響「ごめん、ごめんなさい! でもこうしないとまたプロデューサー、頑張って仕事しちゃうだろ!?」

響「身を削って他人のために頑張るのって、自分も嫌いじゃないさ! でもプロデューサー、今は違うと思うさ!」

響「何しに沖縄まで来てるんだよ! 自分、プロデューサーに元気になってほしくって……!」


嫌われたくなくて、精一杯の言い訳をする。自分って、嫌な人間だ。
きっと自分のやりたいことやって、後から正当化するための言い訳を考えてるんだ……


P「…………ははっ」

響「…………!?」

P「いや……ありがとな、響」

響「……プロデューサー?」

P「スッキリしたよ。これでようやく、あの忙しかった毎日を忘れられる」

P「俺は、もう戻れないところまで進まないと、いつだってうっかり戻ってしまう駄目な男だったらしい」

P「だからどんなに忙しくても、お前達のためと思って更に仕事を増やしていったんだな……」


プロデューサー……憑き物が落ちたみたいな顔してる。
それに、プロデューサーの笑顔なんて久しぶりに見たぞ!


響「プロデューサー。本当にごめん……」

P「それはもういいんだ、響」

響「でも、きっとこれから大変だぞ……プロデューサーが面倒見てるの、自分だけじゃないのに」

P「ま、色々あるとは思うが……『なんくるないさー』でいいんじゃないか?」

響「…………そうだなっ!」

風呂入ってくる

その日の夜。
自分と自分の家族。それにプロデューサーを交えての賑やかな食卓。

家族との食事っていいなあ。765プロのみんなとの食事とは違う良さがあるぞ。

響「いただきまーす!」

P「居候の身で食事までいただいてしまって、すみません」

プロデューサー、遠慮することないのに。
お金に困ってるわけでもないし、みんなそんなの気にしないさー。

P「あ、我那覇さんが仕送りしてるから……そうですね、ウチの稼ぎ頭ですよ」

P「ええ、もう凄い活躍です。ファンの数も桁外れで」

うわっ、自分が褒められてる!? こ、こういうのって恥ずかしいな……

P「そうですね、普段は『響』って呼んでます……あ、はい。じゃあご家族の手前ですが」

P「響。この炒め物すごく美味いよ。お前が作ったんだって?」

響「え? う、うん」

実は今日出てる料理のいくつかは自分が作ってるんだ。
べ、別にプロデューサーがいるからってわけじゃないけどさ……

P「これってゴーヤチャンプルか? 聞いてた程苦くないんだな」

響「そ、そうか? ならどんどん食べるといいぞ!」

苦いと食べられないと思って、色々味付けに凝ったのが良かったみたい。
プロデューサーが喜んでくれてなにより……

P「え……この炒め物、響がそんなことまで?」

うわあぁぁぁぁ!! にーに何喋ってるんさあぁぁ!?

P「……え!? い、いやいや! 付き合ってるとかは無いです!」

ぎゃああぁぁぁ!! やっぱりそういう話になったじゃないか!
そう思ったから自分が作ったって言わなかったのに、みんなのバカぁ!

P「はい、はい……娘が男を連れ込んだようにしか見えない、はい、仰る通りです、はい……」

ああ、最悪だぞ……自分、こういうの苦手なんだ。
周りから、からかわれたりするの……

P「響、すまん。ご家族に余計な誤解を与えてしまった」

……でも誤解って言い切られるのも、ちょっと寂しいぞ。
それにどうせこの手の噂はすぐに広まるんだし。孤島だからなー、ここ……

久々の家族との団欒を楽しんだ後、居間でごろごろしてたら
庭からにーにとプロデューサーの声が聞こえてきた。

そういえば男同士で話したいことがあるってプロデューサー、連行されたんだっけ。
なに話してるんだろ。

P「……いや、それはまずいですよ。年頃の女の子ですし……」

P「居候の身で我儘言える立場じゃないっていうのは分かってます。でも……」

P「そ、そうですね。俺がしっかりしていればいいだけの話です、はい」

……あっ、話終わったのかな? プロデューサーが俯きながら戻ってきた。
でも、またさっきみたいに死にそうになってる、ってわけじゃなさそうだぞ。

P「響……落ち着いて聞いてくれ」

響「……な、なに?」


P「俺……お前と一緒の部屋で寝ることになった」

響「んな……ななな、なんで!?」

P「お兄さんの話だと、他に俺が寝られる場所が無いとか」

響「え? 部屋ならまだ余ってるはずだぞ!」

P「それは響が上京してる間に、物置き代わりになったそうだ……」

響「なら片付ければいいじゃん!」

P「それがこの家、響の仕送りを使って再来月くらいに建て替える予定らしい。どうせその時大掃除するから」

響「今物置き整理なんかしたくないってことか!?」

ああでも、確かにウチの家族はものぐさなんだ。自分が逆の立場でもそうするかも。

P「しかも、響の部屋って今ほとんど物置いてないだろ。二人くらいなら余裕で寝られるってことらしい……」

響「う、うう…………」

な、なんでこうなっちゃうんだ!?
ぷ、ぷぷプロデューサーと自分が、同じ部屋で!? ねっ、寝られるわけないじゃないか!!

【響の部屋】

P「……なんだかすまないな」

響「で、でもしょうがないさー、他に部屋が無いんだし! それよりプロデューサーは床でいいのか?」

P「ああ。布団は1つしかないし、アイドルが床で寝て体でも痛めたらどうするんだ」

響「だ、だよな! じゃあ遠慮無く布団で寝かせてもらうぞ!」

明るく振舞ってみるけど、正直自分、心臓が止まりそうだ……

時刻は夜11時。プロデューサーも自分も、ついさっきお風呂に入ったとこ。
ちょっと火照った体で、1つの部屋に2人の男女。

響(うわぁ、なんだよこれぇ……全然まともに顔見れないぞ……)

P「俺、なるべく離れて寝るから」

響「あ……う、うん」

P「おやすみ、響」

響「……おやすみ、プロデューサー」

それは、自分たちが横になってから1時間ほど経った時のことだった。
自分は緊張しちゃって全然眠れなかったから起きてたんだけど……


P「…………うう」

響「……?」

P「ごめんな、響……」


プロデューサー? 何を謝ってるんだ?


P「ごめんな……春香、千早、美希……真、雪歩、貴音……」


……そっか。そうだよな。プロデューサーは自分のせいで、全部仕事を投げちゃったんだ。

『忙しかった毎日を忘れられる』って言ったって、いずれは765プロに戻らなきゃいけない。
みんなへの罪悪感とかは残ったままで、結局プロデューサーはまだ割り切れてなんかいないんだ……

響「……プロデューサー」

P「! お、起きてたのか!?」

響「あはは……ごめん、聞いちゃった」

P「……すまん。響があそこまでしてくれたのに、俺はまだ……」

響「ううん。むしろ、それでこそプロデューサーって感じだぞ」

響「忘れなくてもいい。でも、こっちにいる間はそれで悩むのはやめにしようよ、携帯まで壊したんだから」

P「携帯を壊したのは響なんだが……」

響「……ま、まあそれはいいじゃないか。それで、また落ち込むようなことがあったら、今度は自分を頼って欲しいぞ」

響「つらい時は人に頼れって、俺を頼ってくれって言ったのは、プロデューサーだから……」

P「…………そうだったな。響、ありがとう」

響「あ、あはは……こ、今度こそおやすみっ」

P「ああ……おやすみ」

↓響にぃにでP鼻血ブー画像

朝。目覚めると、横で寝てるはずのプロデューサーがいなかった。


響(な、なんで……まさか……)


嫌な予感がする。昨日、プロデューサーの悩む姿を見て、
もしかしたら倒れた日の頃に後戻りしちゃうんじゃないかって不安になったんだ。

責任感に押しつぶされて、自分から命を……嫌だ、そんなの嫌だ!


P「響ー。朝ご飯できたぞー」ガラッ

響「………………」

な……なんだよ、もう! 心配させないでほしいぞ!

P「痛っ! なんで蹴るんだよ!?」

P「……俺が死ぬんじゃないかって不安になった?」

響「うん……」

P「そんなわけないだろ? 一週間後には765プロに復帰するつもりなんだ」

え……一週間?
倒れて病院に運ばれて、電話がかかってくるだけで震えるほど重症なのに、療養が一週間?

響「……ダメ。最低一ヶ月」

P「ん?」

響「一週間じゃ全然休んだうちに入らないぞ! 一ヶ月は沖縄にいてもらうからな!」

P「ええ!? ちょっ」

響「一ヶ月となると商店の案内や町内のルールとかも教えないとな! 後は観光地を回って……」


あははっ! もうこうなったらプロデューサーは、沖縄に缶詰にしてやるぞ!
帰りたくないって思わせて、意地でも休ませてやるさー!

すまない寝る

睡眠代行

~一ヶ月後~

P「ただいま戻りました!」
高木「ん?誰だい?キミは?」
P「え?いや…俺ですよ!俺!」
小鳥「え…えっと…どちら様でしょうか…?」
美希「あっ!ハニー!おかえり!」
P「美希!ただい…」
月島「ただいま、美希。いいコにしてたかい?」
P「!!!?」
美希「うん!」
P「誰だ…アンタ…」

【沖縄休息編終了】

連れて来てるか他のアイドルに頼んでるんでない?
やよいとかならいやとは言わんだろ

>>117
うっうー!
久しぶりのお肉ですぅ~

うっうーんこ

やよいのうんこもぐもぐ

一ヶ月も休んだらアイドル仕事ないよね

                _____
            , : '´ : : : : : : : : : : `丶

           /: ::l l: : : l : : : ヽ、 : \: :\
      __.   //: : : :| |: : : | : : : : l.ヽl、|、ヽ: :ヘ
   /´: : `ヽ/: /: : : : ::l l: : : |i: l : : :|  ヽ-\: :∧
   ,': : : : : : :!: :l: : : : : :ハlヽ|、l ̄ノ川    ,--、: ∧
   ! : : : : : : }: :|: : : : : : l_,,. イ 二ヽ:: : : : :(:::) ', :ハ
  .|: : : : : : ::l: ::l: : : : : :∧ / (::::::::)_:: : : : : ̄ ',: :!

   !: : : : : : :l: : ',: : : : : : ∧ : : -‐''"´        }:::l
   l: : : : : : :ハ: :ハ: : : : : : :∧: :      ,. -┐  ,' : l
.   ',: : : : :/: :}/l ∨: : : : : :∧: U u  '"´ ̄ /: : :|
    ヽ: : : : : |: |\ヽ : : 、 : :∧____,,.. ィl"ヽ: :|: |
      V : : ::!ハ `ヽ|、: \: :∧    l : : :|__ :l: l
      }: : : :l: : ヽ   \l \:ハ 、  ヽ ̄/ }:`l/
      l: : : : : : : }     / .ヽ!  \  / /: /: \
      `ー-、: : ::l   /`丶、       /::/`ヽ: :
         ',: :,'  /:: ̄`丶、  ̄ ̄ ̄ ̄_.ノ   \

          ヽl  l: : : : : : : :| ̄ ̄ ̄ ̄
               |: : : : : : : :|

世間じゃPと駆け落ち扱いなってんのかね響は

>>1
寝すぎwww

ああ>>1じゃなく

響「」

でggr

おはよう

響「うわ~ん!ハム蔵が十一代目海老蔵になっちゃったぞ~!」
これ結構好きだが

>>157

はやく書け下さい

>>157
やっと起きたか
さあ続きを…

【765プロ】

春香「おはようございます……」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

私は音無小鳥、2X歳。765プロの事務員です。

事務員は、基本的に事務所でのお仕事がメインです。
だからほぼ毎日、アイドル達とは顔を合わせることになるんですけど……

千早「……おはよう」

春香「うん……おはよう」

プロデューサーさんが倒れた日から、なんだかみんな元気がありません。

アイドルのみんなは、プロデューサーさんに頼り切りだった自分自身を改善しようと頑張ってます。
でも今までプロデューサーさん主導でやってきたアイドル達が、いきなり一人で全てをこなすのは、はっきり言って無理です。

でも、彼女たちはそれをやろうとする。だから自身の負担が増えるって分かってるけど、それでもやる。
それだけ、今までの自分では駄目だと思ってるってことなんでしょうけど……

春香「あの、小鳥さん。プロデューサーさんから連絡、ありましたか?」

小鳥「ううん、残念だけど……」

春香「そうですか……プロデューサーさん、大丈夫なのかなぁ……」


昨日、律子さんがやむなくプロデューサーさんに電話をかけました。
でも応対したのは響ちゃん。しかも途中で切られた後、一切繋がらなくなってしまいました。

その時周りにいた春香ちゃんや千早ちゃんが響ちゃんに電話してくれましたが、
やっぱり彼女も繋がらない状態。二人とも電源を切ってるのかもしれません。


春香「もうこっちからは電話しちゃいけないんでしたっけ」

小鳥「ええ、社長命令だから。プロデューサーさんが倒れた原因を考えると、ね……」

そんな話をしていると、事務所のドアが開いて当事者の人がやってきました。


律子「……おはようございます」

小鳥「おはようござ……ちょ、ちょっと! 大丈夫なんですか!?」


律子さん、フラフラで顔も真っ青です! これ、絶対寝てないでしょう……
竜宮小町以外のアイドルもプロデュースする負担、やっぱり並じゃないんですね。


律子「……10分だけ、ソファで寝てもいいですか?」

小鳥「いま毛布持ってきます」


……でも、たぶん10分じゃ起きないと思います。
こんな状態で765プロ、やっていけるんでしょうか。

【沖縄:響の家】

P「…………はぁ……」

響「もー、また溜息ついてる。そんなんだと幸せが逃げちゃうだろっ」

朝ご飯食べてから全然元気無いな、プロデューサー。
やっぱり昨日のこと……でも、こんな時こそ自分がしっかりしないと!

響「よーし、今日はプロデューサーと買い物に行くぞ!」

P「え? 買い物?」

響「プロデューサー、まだこの辺のこと知らないだろ? 案内ついでに買い物しようと思ってるんだ」

P「あ、ああ……それは助かるな。確かに、日用品とか足りなくなりそうだ」

響「そうと決まれば早速出発! すぐ支度してくるさー!」

【商店街】

響「ここが、自分がよく来る商店街。家を出た時から全然変わってないぞ」

P「へぇ……結構色々な店があるんだな。土産物屋が多いみたいだけど」

響「沖縄だからなー。観光事業への力の入れ方がすごいって聞いたことあるぞ」

プロデューサー、物珍しそうにキョロキョロしてる。
なんか上京したばかりの頃の自分みたいだぞ。

響「そうだ。買い物終わったらどこかでお昼食べて帰らないか?」

P「おっ、それいいな! 沖縄に来たら食べたいと思ってた物がいっぱいあるんだよ」

響「あはは! それくらい、これからいくらでも食べられるさー」

うん、なんか楽しいぞ、こういうの。
ていうかプロデューサーと二人きりでお出かけなんて、初めてじゃないか?
もっとオシャレしてきた方が良かったかな……


P「おっ、それいいな! 沖縄に来たら食べたいと思ってた物がいっぱいあるんだよ」

響「あはは! それくらい、これからいくらでも食べられるさー」

P「一番食べたいのは、響、お前なんだ……」

響「それくらい、これから……いくらでも食べられるさー!」

>>175

響「あっ、あのまちやぐゎー! おじさんはいさーい!」

響「うん、うん。あっ、こっちのいきがぁないちゃ~。うちなぁじらないさ?」

響「わんぬしんかぁ……う、うむやぁぁ!?」

響「あはっ、にふぇでーびる! おじさんもちばりよ!」


えへへ……雑貨屋のおじさんに、恋人かって言われちゃったぞ!
もー、すぐみんなそういう話にしたがるんだから困っちゃうよな!


響「な、なー? まいっちゃうよな、プロデューサー!」

P「なにがまいったのか全然分からないんだが……なんでニヤニヤしてるんだ?」

響「へうっ!?」

響「い、いやあ、それは…………あっ!?」

まずい。

P「どうした響……あ」

あちゃあ……プロデューサーも気付いたみたいだ。
通りかかっただけの電気屋さん。ウィンドウの中には、大きなテレビが飾られていた。

そこに映ってたのは……

響「ご、ごめんプロデューサー。こんなの見せるつもりは無かったんだ……」

P「……このステージ、この衣装。先月のライブか」

響「………………」

見間違えるはずもない。それは、自分のライブの映像だった。
最終的にはこのライブで、自分はトップアイドルとしての地位を確かなものにしたんだ。

でも、それがどういう代償を払って得たものかよく分かってるから……手放しに喜べないんだ。

響「は、早く行こっ」

プロデューサー、やめようよ。そんなの見ちゃダメなんだ!
また思い出しちゃう……またあの時みたいに倒れちゃうじゃないか!

P「いや……響の家にもテレビはあるし、そのうち嫌でも見ることになるさ」

響「それは、そうだけど……」

P「それに、気付いてたか? ここに来るまで、あらゆるところに響の広告があっただろ」

もちろん、気付かないわけない。どの店にもポスターが貼ってあるくらいだし。
それくらいなら良かったけど、よりにもよってあの時のライブだなんて……

P「大丈夫。響のおかげで、ちょっとは立ち直れたから」

響「……ホントか? ホントに大丈夫なのか?」

P「ああ。響がそばにいてくれて良かった。今もこうして一緒にいられて、すごく嬉しいよ」

響「ふぇっ…………!?」

い、一緒にいられて嬉しいって……な、なに言っちゃってるかなプロデューサー!?
そんな言い方されたら。その、勘違いしちゃうだろ……

P「どうした?」

それともプロデューサー、ホントに自分のこと……
い、いやいやいやいや! ないない、それはないぞ! 楽観的すぎるぞ自分!

響「ほ、ほらプロデューサー、早く行くぞ! まだ何も買えてないだろっ!」

P「あ、ああ。何を焦ってるんだ?」

響「~~~~~~っっ!!」


も……もうやけくそだぞ!


響「……えいっ!」


ぎゅっ、と。
プロデューサーの手を握ってみる。

あ……おっきいな、プロデューサーの手……

P「えっ? ひ、響。急にどうし……というかこれ、まずくないか?」

響「い、いいんだ。どうせこんなとこに記者なんかいないし。スキャンダルにもならないさー」

P「いやそれもなんだが、年頃の女の子が男と」

響「あーうるさいうるさい! もう自分何も聞こえないからな!」

P「うわわ、引っ張るな! こけるって!」


無理やり誤魔化そうとしてみる。でも、やっぱ誤魔化せてないよな……

顔が熱い。今の自分の顔、ぜったい真っ赤になってる。
やっちゃった、勢いに任せてプロデューサーと手を繋いじゃったぞ!

じゃあとりあえず小鳥さんは俺がもらっていきますね?

その後。


P「実は3日くらいで帰る予定だったから、ロクに何も持ってきてないんだ」

響「この際、シャンプーとかパジャマとかも買っちゃえばいいと思うぞ」

一緒に日用品を買いに行って。


響「ここのソーキそばが美味しいんだ!」

P「へえ……さすが地元民だな」

一緒にお昼を食べて。


P「棚が必要だな。一部屋に二人の荷物を置くわけだし、整理しておかないと」

響「へへっ、プロデューサー。自分が払ってもいいんだぞ?」

P「くっ……そりゃあ響の方が稼いでるけど、そこは男を立てて欲しいな」

響「そう言うと思ったさ、あははっ」

一緒に共同生活のための家具も揃えて。

響「携帯、買わないか?」

P「……でも携帯があると、また……」

響「仕事用じゃなくて、プライベート用の。今、ペアで買うと安くなるキャンペーンやってるんだ」

P「そうなのか。ん、ペアで?」

響「ちょ、ちょうど自分も買い換えようと思ってた頃だし……どうかな?」

一緒にお揃いの携帯を買って、番号を交換して。


P「美味い! この焼串、なかなかの絶品だな」

響「だろ? あの店はよく行ってたんだ。あっ、あのにゃんこ! まだこの辺に住んでたんだな」

一緒に公園で買い食いしながら、猫と戯れて。
手を繋ぎながら、のんびりと帰宅。やっぱり手を繋ぐと、ドキドキして……


で、結局ウチに帰ったのは日が沈みかけた頃だった。

響「ただいまー!」

響「あ、うん、意外と遅くなっちゃった……え!? ち、違うぞ、デートとかじゃないぞ!」

響「ちょっと服とか家具とか携帯とか買って、お昼食べて、公園寄って帰ってきただけだぞ!」


うん、デートじゃない、デートじゃないんだ。
プロデューサーとアイドルが、ちょっと一緒にお出かけしたくらいで……


響「いい!? なな、なんでそんなことまで知ってるんさ!?」


なぜかウチの家族が、自分とプロデューサーが手を繋いで買い物してたことを知ってる!
たった数時間でそんな情報が伝わるなんて、いくらなんでも早過ぎるさ! 予想外だぞ……

P「響、これ部屋に運んでおくぞ」

プロデューサーがさっき買ったスチールラックの箱を掲げてる。

響「あっ、自分も」

そこで、にーにに『がしっ』て肩を掴まれた。
な、なんかニヤニヤしてる。すごーく嫌な予感がするぞ……?

P「…………じゃっ」

響「あ、プロデューサー逃げるなぁ! アイドルを助けるのがプロデューサーだろっ!」

P「響……時にはアイドルが自立しなければいけないこともあるんだ。俺が倒れた時はどうするんだ?」

響「それとこれとは別物だろー! あ、ああー! にーに引きずらないでぇぇ!」

お昼ごはん食べていいですか

美希が寝てるAAとかでないの?

おにぎり食ってきた

家族のみんなにいろんなコトを根堀り葉掘り聞かれて、
解放された時には1時間が経っていた。

あーあ、ついに全部喋っちゃったぞ……大半が自分とプロデューサーの話だったけど。

プロデューサーとの出会いとか、どうやってトップアイドルになったとか。
自分がプロデューサーを……その、す、す、好き……ってこと、とか……

……そういえば、プロデューサーには『かなさんどー』って言ったんだっけ。
きっと意味分かってないよな……ああぁぁ、思い出すだけでも顔から火が出そうだ……!!


って、なんかもやもやとした気持ちを抱えながら部屋に戻ると、
プロデューサーがせっせと部屋作りをしていた。人の気も知らないで!

響「ていっ」ゴスッ

P「ぐあ!?」

よくも逃げたな!って軽めにローキック。
いや、あそこにプロデューサーがいたら自分、恥ずかしさで死んじゃうと思うけど。

その後は自分も手伝って、ようやくマトモに住める部屋になった!
もう汗だくだし、ダンスレッスンより疲れちゃったぞ。

これからプロデューサーと一ヶ月の間、一緒に生活するのかあ。
な、なにか進展とかあったらいいな……


P「これでとりあえず、普通に生活はできるな」

響「そうだな!」

P「じゃあ、たった一ヶ月だけど。よろしくお願いします」

響「へっ……あ、う、うん! こちらこそ、不束者ですが……」


あれ? 不束者ですがって、こういう時に使うんだっけ……まあいっか!

あ……しまった! 買い忘れてた物があった!


響「布団だ。布団買ってくるの忘れてたぞ!」

P「ああ。俺は床でいいと思ったから言わなかったんだ」

響「床でいいって……いいわけないだろ!? 今から買いに……」

P「待て待て、もうこんな時間だぞ。買いに行くにしても明日でいいんじゃないか?」


時間……あっ、もう7時過ぎてるじゃないか。確かに、今から行っても閉まってるかも。
都会にいたから忘れてたけど、田舎は閉めるの早いんだった……

でも今日のプロデューサー、朝から疲れてる感じだった。
たぶん、床で寝たから疲れが取れてないんだ。どうしよう、これじゃ療養の意味がないさ……

二人でそいn・・・おっと美希か・・・こんな時間にどうした?

P「それより、腹が減ったな」

響「あ、自分も。こんな時間だからなー」


そういえば、晩ご飯ってどうなってるんだ? 誰か作ってくれてるかな。
ああでも、プロデューサーがいるから自分が作ることになってそうだぞ……


響「……晩ご飯の支度してくる」

P「え? 響が作るのか?」

響「たぶん……」

P「でも響も結構疲れてるだろ?」

響「疲れてるけど、プロデューサーのために頑張るさ!」

P「!?」


……なんか、プロデューサーがびっくりしてる。自分、変なこと言ったかな。
さーて、今日は何を作ろうかなっと!

P「いただきます」

響「うさがみそーれー!」

P「……うさがみ……? あ、召し上がれって意味なんですか」


あんまーがプロデューサーに説明してくれた。
それよりあんまーもにーにも、なんだよぉ。ニヤニヤするなよぉ……


P「今日も美味いよ、響」

響「そ、それは良かったぞ。ご飯のおかわりもあるからな!」

P「うん、いくらでもいけるぞ……」


結婚したら、こんな感じになるのかな……な、なーんてな!
自分、トップアイドルになることしか考えてなかったけど……引退したら、専業主婦もいいかもな。

P「え、昨日と様子が違う? だとしたら、響のおかげです。響に連れまわされて、頭の中が色々スッキリしました」

P「アイドル活動まで休止して、昨日も今日も、ずっと俺のことを気にしてくれて……なんか申し訳ないです」


そんなことないぞ、プロデューサー。
今まで自分が面倒見てもらってたことに比べたら、これくらい……なんくるないさー!


P「……はは、それはありますね。まだよく分からない言葉も多くて」

P「今日行った雑貨店でも、聞いたことのない言葉が結構あって。あっ、そうだ」

P「響がトップアイドルになった日だったかな。響に言われたことがあるんですけど」



P「『かなさんどー』ってどういう意味なんですか?」

響「…………!?」

な……なに聞いてるんさああぁぁぁぁぁ!!??

えんだああの準備はできておる

ヒュー
ストン

にーに、大声で笑い転げてるし!
あんまーも無表情だと思ったら、必死に笑い堪えてるじゃないか……!


P「……あれ? なにかまずかったですか……?」

響「プロデューサー……」

P「え? あ、あれ? 響、怒ってる?」

響「ばかああぁぁぁぁぁぁぁ!!」ゴッシャァ

P「うぐっ!? 心臓が……」


渾身のコークスクリューブローを、プロデューサーの胸に叩き込んでやった。
ばか、ばかぁ! そんなのみんなに聞くなんて、ひどいぞ!


P「な、なんだっていうんだ……」

響「知らないっ!!」

【お風呂】

響「ふぅ……もう、あんまりだぞ、プロデューサー」

知らないものはしょうがないんだろうけどさ。
でも、まさか二人の前でそんなこと言うなんて……

響「でも、プロデューサー鈍感そうだからなー」

もうちょっとハッキリ言わないとダメなのかな。
ただでさえライバルは多いんだし、ほっといたらすぐ誰かに取られそうな気がするぞ。

自分なんか一ヶ月も一緒に暮らすことになるんだし、これはきっとチャンスなんだ。
ここでやらなきゃ女がすたるよな……

響「……よーし! やってやるさー!」

【響の部屋】

響「ふー、いいお湯だったさー。プロデューサー、今何時くらい?」

P「10時。俺もさっき風呂入ったし、テレビでも観て寝るか」

響「テレビ……あっ、ワンセグか」


今日買った携帯は、なんとワンセグ付きなんだぞ。
ホントは自分の部屋にテレビが欲しかったけど、テレビを置くスペースはさすがに無いし。
物置のブラウン菅テレビじゃ、デジタル放送に対応してないしなー。


P「う……へっくしゅん! あれ、寒い……」

響「もう、お風呂上がりに寝巻き一枚でいるからだぞ。いくら沖縄でも湯冷めはするんだからな」

ひびきんが可愛すぎて生きるのがつらい
かなさんどー

響「布団に入ればいいんじゃないか?」

P「あー、そうだな。布団でうつ伏せからのケータイいじりは至高……って、布団が無いんだって」

響「……あるぞ」


自分はサッと布団を敷いて、その中に潜り込んだ。
で、横にもう一人入れるくらいのスペースを空けてみる……


響「……ど、どうぞ……?」

P「………………」ポカーン


う、うわぁ……今まで見たことない顔してるぞ、プロデューサー……

で、でも! たぶんこれくらいやらないとダメなんさ! このプロデューサーには!
やりすぎな感はあるけど……っていうかすっごい恥ずかしいけど!

P「ま、まずいだろ……」

響「……自分、プロデューサーならいいぞ」

P「いやほら、隣の部屋にはご家族もいるし、お兄さんも怒ると思うし」

響「にーにが、自分に手を出すなって言ったのか?」

P「いや出せって言われたけど……ってそうじゃなくて!」

響「……プロデューサー。自分のこと、キライなのか?」

P「そ、そんなわけないだろ! 俺たちはプロデューサーとアイドルでだな」


……良かった。精一杯否定してくれた。
キライだって言われたら自分、明日から生きていけなくなるところだぞ。


響「プロデューサーがここに入ってくれないと……自分、アイドル辞めちゃうぞ?」

P「なんでそうなる!?」

P「う、うぐぐ……」


すごく葛藤してるぞ、プロデューサー。
やっぱり、プロデューサーは『プロデューサー』なんだ。

アイドルとプロデューサーが付き合うのって、ご法度なんだっけ。
だったらこれって、プロデューサーには嫌がらせにしかならないのかな……


響「あの、ご、ごめ」

P「よし分かった。俺も男だ!」

響「……え?」

P「こ、後悔するなよ響。汗臭かったらごめんな」


え……え、ええぇ!?
ほほ、ほんとに入ってくるのか!? プロデューサー……!

P「し、失礼します……」

響「ど……どうぞ」


プロデューサーが少し布団を捲って、自分の横に入ってくる。
やばい、またドキドキしてきた……これ、心臓爆発しちゃいそうだぞ……!

……あっ!?


P「ごっ、ごめん」


脚が当たって、ビクってなっちゃった……
で、でもがんばれ自分! これくらいなんだっていうんだ。ここで引くからみんな失敗するんだぞ!


響「も、もっとこっちに寄っていいぞ、プロデューサー?」

http://up3.viploader.net/game/src/vlgame048493.jpg

http://up3.viploader.net/game/src/vlgame048494.jpg

P独占なんて…
765に帰ったらまた響イジメが始まりそうで心配だぞ…
http://i.imgur.com/bhB5x.jpg
http://i.imgur.com/Qem26.jpg
http://i.imgur.com/vJID1.jpg

P「こ、これ以上は駄目じゃないか?」

響「もう、じれったいさ!」


プロデューサーの腕をグイッと引っ張って、こっちに引き寄せる。
うわぁ……プロデューサーの顔、こんなに近くで見たの初めてだぞ……


P「ちっ、近い! てか色々当たってる!」

響「そんなに布団大きくないんだから、これくらいでないとはみ出ちゃうぞ」

P「う……な、なんて強引なヤツだ……」

響「そんなの、今更だぞ?」


プロデューサー、あったかい……それに、やっぱり男の人だし、すごく大きい。
汗臭いって言ってたけど。自分はプロデューサーのこの匂い、好きだな……

>>270
響プロデユースしたくなった、アイマスしてくる。

くそぅ PSPしか持っていない俺はDSと箱を買って全響をプロデュースせねば……

響「……プロデューサー」

P「なんだ……?」

響「大事な話があるんだけど……聞いてくれる?」

P「……い、いいぞ」

響「へへ、ありがとな。すぐ終わるから」


ああ、また体が熱くなってきた……すごいなあ、女って。こんな気持ちになるんだ……

ほんとは怖いんだ、とっても。
でも、この時を逃すともう一生言えないような気がする……!


響「プロデューサー。ずっと一人でいた自分に手を差し延べてくれて、嬉しかった」

響「そして、自分をトップアイドルにしてくれた。だから今、自分はここにいられるんだ。感謝してるぞ」

響「それに……ずっとずっと、自分を見てくれてた。ありがとう……」

響「……『かなさんどー』の意味、教えてあげる」



響「『愛してる』……プロデューサー……」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

ひびきー
かなさんどー
かなさんどー

http://www.youtube.com/watch?v=14ivtcelIo0&feature=related
えんだあああああああああああああいやあああああああああああああああ

P「響、お前……」

響「……分かってる。いいんだ、答えは無くても。だって自分たち、アイドルとプロデューサーだから」

響「ただ、好きだって伝えたかっただけなんだ。大切な人に、この気持ちを」


あ……なんだかスッとした。
自分が抱えてた恥ずかしさとかモヤモヤとか、一気に抜けてく感じだ……


P「響……それはズルいだろう」

響「へ? ズルいって……」

P「だって、俺だってずっとずっと、我慢してきたんだぞ? お前に言いたかったことを」

響「…………え? そ、それって……」

P「そうだよ。ずっと前から、俺も『かなさんどー』なんだよ。響……」

えんだあああああああああああああああああああああああ

響「ほ……ホントか? う、嘘だったらひどいんだぞ?」

P「こんな嘘つくか。沖縄に来たのだって、お前が来いって言ったから来たんだ」

響「えっ……どういうことだ?」

P「社長や律子は、俺を目の届くところに置いときたかったみたいだけどな」

P「心身共にボロボロだった俺が一緒に居たかったのは、765プロの皆じゃなくて、お前だったんだよ」

響「…………!!」


プロデューサー……自分、ずっとプロデューサーに頼り切りだった。
でも今回はじめて、自分がプロデューサーの心の拠り所になれたんだ……


響「…………かなさんどー、プロデューサー」

P「……んっ!?」


この時……十何年の人生で、自分ははじめてキスをした。
大切な人と、あったかな布団の中で……

これはもう妊娠決定ですね

えんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
うえうおうえっずおらぶゆうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう

byホイットニー・ヒューストン享年48?

それから10分くらい……何回もついばむようなキスをした。
幸せだった。大好きなプロデューサーと、こんな時間を過ごせるなんて夢みたいだった。


響「……あはっ。プロデューサーの顔、ベトベトだぞ?」

P「響もじゃないか……ティッシュあるか?」

響「はい。あれっ? このティッシュって枕元に置いてたっけ……」

P「いや、夕食前はテーブルに置いてたような気がするけど」

響「だよなー?」


ヘンなの。何かの拍子に落としたのか?
……ま、いっか。

キスした後は、プロデューサーと色々な話をした。
今までのこと、これからのこと。みんなのこと。それに自分がどんな気持ちでいたか、とか……

そうやって話し込んでたら、いつの間にか時計は11時を指していた。


響「……もうこんな時間だ。もっと色々、恋人らしいことがしたいぞ」

P「焦るなって。少なくとも沖縄にいる一ヶ月はマスコミの目も少ないだろう。公然と付き合えるじゃないか」

響「……そ、そうだな! 一ヶ月もあるもんな!」


じゃ、じゃあ……一ヶ月以内に、あ、アレはした方がいいのか?
プロデューサーは、どう思ってるんだろう……

沖縄ってゴム売ってなさそう…ゴクリ…

お前沖縄をなんだと思ってるんだw

俺沖縄だけどチソコにコルク栓してるよ

P「……なんかテレビを見るだけのつもりが、凄いことになったな」

響「自分は、最初からそのつもりで誘ったんだぞ?」

P「なんだと……」

響「あはっ、プロデューサーが鈍感なのがいけないのさー」


プロデューサーの腕に、自分の腕を絡めて引き寄せる。
気持ちを確かめ合った今なら、いくらでも大胆になれる。


P「う……」

響「おやすみ、大好きなプロデューサー……」

P「お、おやすみ……」


P「うう、理性が……黄昏よりも暗きもの、血の流れよりも赤き存在もの、時の流れに……」ブツブツ

Pの股間がドラグスレイブってことか……
胸熱だな……


            ゴム
  ∧_∧     ↓

  (´・ω・`)     /□ そういうことなら
 ̄     \    ( E)  こいつをつかえ!
フ にぃに /ヽ ヽ_//

翌日の朝。

目を開けると、にーにが自分を見下ろしていた。
朝ご飯できてる、とだけ言って部屋を出ていくにーに。

ああ、わざわざ起こしにきてくれたんだ。にーに、ぶっきらぼうだけど優しいんだよな……

そういえばプロデューサーって、にーにとちょっと似てるんだよな。
もしかして自分、最初から……


……あ。


響「……プロデューサー。起きて」

P「ん……もう朝か……?」

響「うん。バレたよ」

P「そっかー、バレたかー……え?」

響「付き合い始めた一日目で、もうバレちゃったぞ……」

P「響さんをください! ぜひください!」


プロデューサーが『とりあえずご家族には話しておきたい』って言ったから、
ウチの食卓は朝から家族会議みたいになった。

で、第一声がこれ。ま、まだ早いんじゃないか……?


P「はい。響さんが引退するまで、公表は控えます」

P「ええ、私も一ヶ月後には仕事に復帰します。新しく守る物ができましたから、休んでられないですよ」

P「……へ? い、いや、そこまではしてないです! え、しろ!?」

P「!! あ、ありがとうございます!」


……そんなわけで、あんまーもにーにも、早々にプロデューサーのことを認めてくれたみたいだ。
自分の気持ちも聞かれたけど、やっと一緒になれたんだって笑顔で言ったら、あっさり了承してくれた。

それにしても今のプロデューサー、仕事の時みたいに説得力がすごかったぞ。
自分をトップアイドルにしてくれたってことで腕も確かだし、二人が断る理由は無かったのかもしれないなー……

アイマスのキャラは個性として欠点もしっかり書かれてるからなぁ……
みっきーやちっぱーやゆきぽんはデレる前に、そもそも欠点で敬遠されることも多々あるよね
好きなキャラランキング、嫌いなキャラランキングの両方で上位にいるような

音無さんが至高だとなんど言えば気がすむんですか!

にーにが仕事に行ったのを見送った後、今日もプロデューサーとお出かけすることにした。
昨日の案内の続きって名目だけど、要するにこれってデートだよな!


響「いんじちゃーびらー!」

P「……行ってきます、か?」

響「そうそう。あっちにいたから最近は標準語になっちゃうけどなー」

P「ただいま、は?」

響「けーてぃっちゃんどー! プロデューサーも頑張って覚えるんだぞ!」

P「ど、努力する……」


prrrrrr.....


響「……電話だ」

P「ん、昨日買ったばかりの携帯にかかってきたのか?」

響「アドレス帳引き継ぎしてるんだ。こんな朝早くから誰だ?」

雪歩は一人なんだからディグダにしてあげてくれ

おいそろそろやめろ
宗教戦争がおこる

これは不毛な争いすぎるよ。

ディスプレイに表示されてたのは『ぴよ子』……765プロの事務員、音無小鳥だった。
何かあったのかな。律子ならともかく、休暇中にぴよ子からかかってくるなんて。

……とりあえず、携帯の通話ボタンを押してみる。


響「もしもし、ぴよ子?」

小鳥『響ちゃん! よかった、繋がった……!』


ん……なんだろう。ぴよ子、すごく焦ってる。
こんなに取り乱してるぴよ子、初めてじゃないか?


小鳥『落ち着いて聞いてね。実は、律子さんが……』

響「律子? 律子がどうかしたのか?」

小鳥『律子さんが……倒れたの。あの時の、プロデューサーさんみたいに……』

負の連鎖が……

プロデューサー、マネージャーが足りないんだよな……
新たに雇い入れるか5、6人くらい876とか961に移籍するしかないと思うんだけど……

Pが過労で倒れたのにその仕事を全部律子に振る会社って…

社長は『ティン』と来る人を見る目は確かなんだろうけど、それ以外の常人雇ってないんだろうか

響「ええ!?」

小鳥『それで、突然なんだけど……』

響「ま、まさか……プロデューサーに戻れって」

小鳥『ううん、違うわ。そんなことをしても、またプロデューサーさんに負担がかかるだけだから……』

響「だ、だよな……」

小鳥『765プロは実質、動けるプロデューサーがいない状態よ。だからしばらくは休業すると思う』

響「休業!? 今請けてる仕事はどうするんだ?」

小鳥『876プロのプロデューサーに手伝ってもらってそれだけはなんとか消化する、って社長は言ってるわ』

響「……そっか。それならなんとかなるよな……」

小鳥『プロデューサーさんと律子さんが戻ってきたら、新しいプロデューサーを雇うことも考えないといけないわね……』

おい……信じられるか……
ジュピター連中はプロデューサー無しであんなに活躍してるんだぜ……
黒井社長が凄いにしても、3人に営業能力があるにしても見習わせろよ……

通話を切る。ぴよ子、つらそうだったな……

ぴよ子の話だと、新しいプロデューサーの雇入れは来月から検討するらしい。
採用活動って、やるって言ってすぐ始められるものじゃないんだって……


響「……プロデューサー」

P「ああ、聞いてた。まさか律子が、俺の分まで……」

響「プロデューサー、ダメだぞ! 絶対戻っちゃダメだからな!」


……自分で自分が嫌になる。
律子が倒れてみんなが苦労してるのに、自分とプロデューサーのことしか考えてない。

でも……プロデューサーは今戻ったら、ぜったい765プロのために身体を粉にして働くと思う。
そんなの、あんまりだ。プロデューサーが、可哀想すぎるよ……

プロデューサーとマネージャーと事務員の違いkwsk

P「分かってる。響と約束したからな」

響「…………プロデューサー」

P「でも、見舞いの電話くらいは入れてもいいだろ? 律子が倒れた原因は、俺にもあるんだ」

響「……もう、みんなと電話しても大丈夫なのか? また震えが止まらなくなったり……」

P「お前がいれば大丈夫だよ。ずっと一緒にいてくれるんだろ?」

響「う……うん! あたいめー!」

P「当たり前、ってことか。ありがとな、響」


プロデューサーの携帯に、事務所と社長、ぴよ子、律子の番号を送信する。
ホントはそれ、プライベート携帯なのに。ごめんね、プロデューサー……

>>387
プロデューサー:売り出す方向性を決める 売り出しを決める意味では営業も兼務?
マネージャー:アイドルのスケジュール、身の回りのお世話
事務:その他庶務

>>389
あれ?ということは765プロにはマネージャー居ないの?それって無問題なの?

社長「えっ?プロデューサーとマネージャーって何か違うの?」

>>394
大丈夫じゃない、問題だ
・本番以外でやる気を出さない美希
・限定的だが対人恐怖症の雪歩
・放っておけばどこまでも迷うあずさ
この三人はマネージャーつきっきりにならないと仕事にならないレベル

876で愛ちゃんとまなみさんがいつも一緒にいるのはそういうこと
逆にやよいぐらい自己管理できるのは奇跡

P「律子か? ああ、久しぶり」

P「……うん、俺はなんとか。それよりお前だろ。ごめん、俺のせいで」

P「泣くなよ。俺もお前も悪かったんだ……お相子だろ」

P「…………ん? 代わるって?」

美希『ハニィィィィィィッッ!!』


み、美希!?
声大きすぎだぞ、この距離でも聞こえてきたさー……


P「っく……静かにしろ美希、そこ病院だろ?」

美希『ハニー今どこ!? ミキ、ハニーに会いたい!!』


……会いたい?

まぁ、雪歩や千早じゃないだけマシ……かな?

ブス「ハニー以外はいやなの!」

P「美希……ダメだろ、そんな我儘言って」

美希『でもでも! ミキ、ハニーがいないと死んじゃうよ!』

P「じゃあ、俺に会いに来るか? 今の仕事を放り出して」

美希『そ……それは…………』

P「俺はお前をそんな子に育てた覚えは無いぞ。お前の目指すトップアイドルって、そんな無責任な人間なのか?」

美希『………………』

P「言い過ぎた、悪い……でも、自分でも分かってるだろ?」

美希『……うっ、グスッ……わっ、わかったの……でもハニー、ミキずっと待ってるから……』

P「………………」

P「全員と突き合ってたら枯れた」

まぁアイマスSSスレでこんなことを言うのも野暮なんだけど……
アイドルと恋愛を両立させようってのが無理なんだよね……
トップアイドル目指すならPを諦める
Pが好きならアイドルを引退する

電話を切った後、プロデューサーはしばらく遠くを見てた……
何も言えないよな……プロデューサーは、自分なんかとは抱えてるものが全然違うんだ。


P「……よし。終わり」

響「?」

P「いま自分の中で、1つの区切りをつけたよ。海の向こうのことを考えるのは、来月からだ」

響「えー、本当かー? プロデューサー、美希にあんなこと言われて帰りたくなったんじゃないか?」

P「……正直言うと、ちょっとな」

響「あー、浮気者だー。にーにに言いつけてやろっと」

P「ち、違うって! 俺はこれまでもこれからも、お前一筋だ!」

響「ッ……う……そ、そうか」

P「『あたいめー』だろ!」

響「……あはっ! じゃあそういうことにしておいてやるか!」

その日は布団を買いに出かけたはずなのに、結局、布団を買うことはなかった。
たぶん、これからもいらなくなると思う……な、なんてな、へへっ。

……まぁそんなわけで、その日もプロデューサーと同じ布団に入ってたんだけど……


響「あ……このニュース」


『我那覇響さんや竜宮小町を抱える765プロが本日、急遽記者会見を行いました。突然の休業の通達に、関係各所からは……』


P「……社長、憔悴してるな。これを機会に、社長にもゆっくり休んで欲しい」

響「そうだな。社長がいないと、自分もプロデューサーも、ここにはいなかったんだ」

P「……俺たちも休もう。来月に備えて、な……」

響「うん。おやすみ、プロデューサー……」

それからの一ヶ月は、あっという間だった。

プロデューサーと一緒に、さとうきび畑で汗水たらして働いたり、海に泳ぎに行ったり、デートに行ったり、
布団でイチャイチャしたり、そのまま一線を越えたり、その声が家族に聞こえてたり……
そんなことをずっと繰り返してた。そのお陰か、プロデューサーもすっかり元気になったと思う。

765プロについては記者会見のニュース以降、特に新しいニュースは入ってこなかった。
だから、今の765プロがどんな状態なのかは全然分からないんだ。


P「……帰ってきな、ついに」

響「プロデューサー、まだ空港だぞ……それより765プロ、潰れてたりしてないといいけど……」

P「最悪、覚悟だけはしておいた方がいいな」

響「そうなったら、どうするんだ……?」

P「心配するな。その時は俺がなんとしても仕事を見つけて、お前を全力で養ってやる」

響「……貯金だけなら、自分の方がぶっちぎりで多いけどな?」

P「くっ……」

【765プロ】

P「……さて、着いたことは着いたが。一応、電気はついてるな」

響「入ってみようよ。はいさーい!」ガチャッ

小鳥「…………響ちゃん? それに……」

響「ぴよ子!」

P「音無さん!」

小鳥「プロデューサーさんも! 二人とも、本当に久しぶり……!」

伊織「なによ、うるさいわね……って響! それにプロデューサーまで!」

千早「ほ、本当!?」

あずさ「あらあら~、今日帰ってくるなんて聞いてなかったわよ~?」

響「あ……ごめんごめん、忘れてたさー!」

P「お前な……」

美希「ハニィィィィィィィ!!」ドゴォッ

P「うぐっ……なんのこれしき」

亜美「おお→、兄ちゃんがミキミキのゴキブリタックルに耐えたよ!」

貴音「面妖な……」

P「はは……よく響に蹴られてたからな」

響「だ、だってプロデューサーがさ……」

美希(…………んん?)

律子「あ……ぷ、プロデューサー殿!?」

P「律子! 体はもう大丈夫なのか?」

律子「平気です、いつまでも寝ていられませんから! それよりプロデューサー殿は?」

P「俺も万全だ。響のお陰でな」

律子「そうですか……響、あんたにプロデューサー殿を任せて正解だったみたいね」

響「へへ……もっと褒めてもいいぞ!」

美希「………………」

殿…?

響「ただいま、ハム蔵!みんな!一ヶ月の間元気にしてたか?」

家「……」

響「…おかしーさー、ワニ子以外見当たらないぞ?」

>>459




>>459

>>459
おい、やめろ馬鹿

P「今日は、なんでみんな集まってるんだ?」

律子「偶然なんですけど……実は今日が、レッスンの再開日なんです」

小鳥「あの記者会見の日から残った仕事を消化した後、765プロは休業。事務所も閉めました」

P「……嫌でも休めるようにか。でも、律子や音無さんは隠れて事務仕事とかしてたんじゃないのか?」

千早「そういうことが無いように、事務所の鍵は私が預かっていましたから」

響「へー! 千早ならなくす心配も無いし安心だな!」

真美「でもでもひびきん。それで真美たちレッスンもできなくて、超ヒマヒマだったんだよ→」

雪歩「だから今、お仕事も無い、レッスンも無い、ないないづくしの状態なんですぅ……」

真「で、今日から再開ってわけ。本格的な再出発はプロデューサーと響が帰ってきてから、の予定だったんだけどね」

律子「まさか二人がこのタイミングで帰ってくるなんて……偶然ってあるものなのね」

こと恋愛は魅力的であることよりも欠点があることがきっついからなぁ……
春香、あずさ、響、やよいから奪い取るのは無理ですな

>>467
えっ?

>>469
ん? あぁ、ごめん貴音を忘れてた

響「プロデュ―サーとはもう人には言えない関係で・・//」

美希「・・・!?」

響「そ、そのエッチなことも・・・//」

美希「・・・!!?う、うぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ」

高木「おお、二人とも帰ってきていたのかね!」

P「社長!」

高木「キミには迷惑をかけた……本当にすまなかったね」

P「いえ、もういいんです。それより、すぐにでも新しいプロデューサーの話をしましょう」

あずさ「新しいプロデューサーさん、ですか?」

律子「ええ。二人では厳しいって、今回のことでよく分かりましたから」

小鳥「さっき採用ページも作って、求人情報も載せておきましたよ。どんな人が来るんでしょうね」

社長「……誰も来なかったら、私はもう……」

P「しゃ、社長! ネガティブにならないでください!」

律子「きっとたくさん来ますから! 社長好みのティンと来る人が!」

ラムサス「隊長!」
ダンケル「おむつ持参でお供しますよ!」

律子「じゃああんた達はレッスンに行ってきなさい。トレーナーの人はもうスタジオに向かってると思うから」

真美「え~、兄ちゃんじゃないの~?」

雪歩「だ、だめだよ真美ちゃん。プロデューサーのお仕事、ちょっとでも減らしていかないと……」

やよい「うっうー! 久しぶりに皆でレッスンするの、楽しみですー!」

貴音「そうですね。みなが一堂に会するこの日を、ずっと待ち望んでおりました……」

響「……あっ、そういえば伊織!」

伊織「分かってるわよ。レッスン終わったらウチに来なさい。やっと面倒見なくて済むと思うとせいせいするわ」

真「へー。めちゃくちゃ可愛がってたくせに」

伊織「うっ……うるさいわね……」

いおりんはツンデレなのはどこも一緒だけど、SSによって
『私が私が!!』ってキャラと常識人キャラになるよね
常識人いおりんマジ天使

俺も常識人ツッコミいおりんのほうが好きだな

【レッスンスタジオ】

響「はぁ、はぁ……久しぶりのレッスンはこたえるぞ……」

美希「……響。ちょっといいかな」


スポーツドリンク片手に休憩してたところに、美希がやって来た。
何か様子が変だぞ。真剣な顔して……真面目な話か?


響「いいぞ。何か用か?」

美希「………………」

響「………………」

美希「…………響ってさ」

響「うん」

美希「プロデューサーと付き合ってる?」

響「ぶふぅっ!?」

やましいことなんてなんにもない
なんくるないさー

裏切り者には死を…!

まあ傍から見たら『沖縄に行ってる間に何かがあった』だもんなぁ
『沖縄に行くことを決めた時点で勝負あった』とはお天道様も思うめぇ

響「げほっ、げほっ……」

美希「だ、大丈夫? 吹く物持ってくるの」


口に入ってたドリンク、盛大に吹き出しちゃったぞ……

……それにしても、なんで分かったんだ?
自分、こっちに帰ってきてからはプロデューサーとほとんど話してないぞ?


美希「はい、雑巾とティッシュ。響はまず自分の服を拭いた方がいいの」

響「あ、ありがとさー……」

美希「……で。さっきの、当たり?」

響「ゼンゼンチガウヨ!? 急に突拍子も無い話をするからびっくりしただけさー」

美希「ふーん……」

美希「じゃあ、ハニーはミキがもらうね」

響「それはダメだぞ!!」

美希「なんで? ハニーってフリーなんでしょ?」

響「そ、それは……プロデューサーは、忙しいんだ。誰かと付き合ってる暇なんか無いからさー」

美希「ミキはそれでもいいの。ハニーに時間ができるまで待つもん」

響「アイドルとプロデューサーが付き合うのがダメだってことくらい、美希も知ってるだろ!」

美希「ミキ、ハニーが約束してくれるなら、アイドルやめてもいいよ」

響「っ…………!!」


美希、ほんとにプロデューサーが好きなんだ。きっと、自分と同じくらい……
でもだからって自分、プロデューサーの隣を譲る気なんて無いぞ!

響「アイドルは辞めない
  プロデューサーも諦めない
  両方やらなくちゃいけないのがトップアイドルの辛いところだぞ」

この響って子はしんのすけみたいな口調だね

>>504-506
お前らは俺の大事なものを奪っていった……

絶倫先生の方で脳内再生すればまだいいとおもうよ

どんな声かしらんけど

美希「……響、ウソがヘタだね」

響「え…………」

美希「ごめんね。実は知ってるの、二人が付き合ってること」


え。な、なんでだ?
自分、そんなこと一言も……


美希「さっき……レッスンに行く前に、ハニーに呼び出されたの」

響「………………」

美希「ハニーね、好きな人がいるらしいの。だから、電話でもミキを突き放すような言い方したんだって」

美希「だから、ミキとは一緒になれないって……ハッキリとフラれちゃった」

おぉ……見直したぜP
他のSSみたいに優柔不断で泥沼一直線かと思ってたすまん

修羅場か諦めて引くか

ウチナーンチュ(笑)「おいそのプロデューサーってもしかしてナイチャーじゃないか!?」

響「えっ…えっと…」

ウチナーンチュ(笑)「なんてやつだ!!ナイチャーなんかと関わりあうと人生破滅するぞ!!」

響「そ、そんな…」

ウチナーンチュ(笑)「しーね!ナイチャーはしーね!!しーね!!」

美希「それで、ハニーが好きになった人が誰なのかなって思ったの。全然知らない人なら奪い取るのもミキ的にはアリかなって」

響「全然アリじゃないと思うぞ!?」

美希「あははっ! それは半分冗談なの」

響(半分……)

美希「……そこで、今日の二人のやり取りを思い出したの。そういえばなーんか怪しかったなって」

美希「目と目で通じ合うっていうか、ツーカーな仲っていうか……そんなカンジ?」

美希「それで、響に話を振ってみたらこれだもん。誰だって分かっちゃうよ……」

美希「ハニーが好きになったのが響なら、しょうがないよね。響、かわいいもん……ミキ程じゃないけど」

響(う……悪態をつくのはやめてほしいさー……)

支援するぞ!
ひびきー かなさんどー

美希「ハニーが元気になって戻ってきたのも、響のお陰みたいだし……好き好きーって言ってるだけじゃ勝てなかったみたい」

響「ご、ごめん……言えなくて」

美希「ううん、アイドルとプロデューサーだもん。言えなくてトーゼンだよ」

響「他のみんなは知ってるのか?」

美希「知らないと思うけど、社長と律子……さんには話しておいた方がいいって、ミキ的には思うな」

響「……そうだなっ。まず先にプロデューサーと相談してみるぞ」

美希「うん……あーあ、もうハニーって呼べなくなっちゃうの。ただのプロデューサー、かぁ」

響「………………」

美希「……さよなら、ハニー。響と幸せにね……」


そう言った美希の目には、大粒の涙が浮かんでいた。でも自分はそれを見て、何も言うことができなかった。
慰めるなんて、美希には惨めに感じるんじゃないかって思ったんだ……

美希スキーの俺「・・・」

かなさんどー

いっそあまとうをプロデューサーとして引きぬいちまおうぜ

【水瀬邸】

響「おじゃまするさー!」

伊織「ちょっと、走り回らないでよ! ホコリが立つでしょ!」

いぬ美「バウワウ!」

響「おぉ~! いぬ美、ハム蔵、へび香、シマ男、オウ助、うさ江、ねこ吉、ワニ子、ブタ太、モモ次郎! 元気にしてたか~!?」

伊織「あれ? ハムスターはハム太郎じゃなかったかしら?」

響「違うぞ、何言ってるんだ……それより伊織、ずっと面倒見てくれてありがとな!」

伊織「フン! まあ水瀬家の財力なら、ペットの住居や餌代くらいワケないわ」

響「今度、食事でも奢らせてもらうさ! 楽しみにしとくといいぞ!」

伊織「……ま、期待しないで待っとくわ。この一ヶ月、お金じゃ買えない物も貰ったことだしね」

響「なんか言ったかー?」

伊織「何でもないわよ。ただ、その子達に好かれてる誰かさんが羨ましいって思っただけよ」

響「伊織、みんなの面倒ありがとうさー! 」

伊織「べ、別にお礼なんていらないわよ。逆にこっちがお礼言いたいくらいだわ…」

響「…? そういえば伊織のその新しいバッグと財布お洒落だな! 」

伊織「そうなの!最近とてもいいヘビ革とワニ革が手に入ったのよ!」

響「うーん、羨ましいさー」

【響のアパート】

響「はぁ……久しぶりに帰ってきたなー」

いぬ美「ワン! ワンッ!」

響「ん? どうしたんだ、いぬ美」


いぬ美がドアに向かって吠えてる……
と、その瞬間にインターホンが鳴った。誰だ? こんな時間に。


響「はーい」

P「俺だー、開けてくれー」

響「プ、プロデューサー!? なんで!?」


しまった、アパートの方は散らかしたまま出てきたんだ!
こんな片付いてない部屋、見られたくないのに……!

保守だ 響のスレは俺が守るぜ かなさんどー

沖縄では気づかなかったけど響と付き合うってことはペットもついてくるのか…
ナシだな…

P「おーい、外寒いんだ。早く開けてくれないか?」


う、うう。どう考えても片付けるのに30分はかかるさ。
……しょうがない、プロデューサーを放置するわけにもいかないし……


響「プロデューサー……どんな光景でも、自分に幻滅しないって約束してくれるか?」

P「なんだ、散らかってるのか? 気にしないって」


プロデューサーの言葉を信じて、ロックを外す。
ドアを開けると、そこには……両手に荷物を抱えた、プロデューサーがいた。


響「……ど、どうしたのさ?」

P「今日は、765プロの再出発と同時に……俺の再出発記念でもあるからな。響とお祝いしようと思って」

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2630533.jpg
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http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2630549.jpg

>>556
そんなものなんくるないさー

響「じゃあ、今日はしゃぶしゃぶにするぞ! 寒い日は鍋にかぎるさー」

P「いいね、でもこの時間じゃあスーパーも空いてないんじゃないか?」

響「大丈夫さー。 おーい、ブタ太! ご飯だぞー!」

>>559
タイトルを…タイトルを教えてくれ!!

>>566
Traial Vacation

P「俺の面倒を見てくれた響がいないと、お祝いにもならないからな」

響「そ、そういうことかー! 先に言ってくれれば準備したのに、水くさいぞ!」

P「サプライズ的にやろうと思ったんだよ」

響「もー、しょうがないヤツだなプロデューサーは! 早く入って、寒かっただろ?」

P「ああ、ありが……うおっ」


……あ、やっぱり。自分の服や下着、バッグや編み物セット、大勢の動物にエサの破片。
こんな散らかってる部屋見て、幻滅しない人なんかいないよな……


P「響って俺と一緒に住んでた時、結構清潔にしてたよな?」

響「それは……プロデューサーがいたから、だぞ……」

P「……そっか。明日から、一緒に片付けような」

響「うん……」

>>568
ありがとう どっかで買ってくる

響はPと組ませるより貴音と組ませたほうがいいよ
これはアドバイスな

それから2時間後。

プロデューサーの用意してくれたご飯やお菓子を食べつつ、
知らないうちにお酒(プロデューサーの!)を飲んでいた自分は、凄いことになってた。


響「うっ、うっ……どうせ、自分は獣臭いガキなんだよぉ……」

P「いや、誰もそんな風に思ってないよ」

響「嘘だぁぁ! プロデューサーだって、ひっく、ホントはもっと、おっぱい大きい方が好きなんだろ!?」

P「そんなことない……そもそもそんな話してなかっただろ」

響「後から美希が良かったとか言うに決まってるんだ! ひくっ、うぎゃあああああ!!」

P「ああ、もう……ほら、こっちおいで。抱っこしてあげるから」

響「抱っこ……うん……」

P「お前がいいよ。お前でないと嫌だ」

響「ほんとか……? 自分もだぞ……ひっく」

ちっぱーの致命傷は胸じゃない
親しくない人、親しくなる前の人に対する思いやりのなさだ

響「ぷろりゅーさー」

P「おい響、大丈夫か? 本格的に酒が回ってきてるじゃないか」

響「……ぷろりゅーさー、かなさんどー……zzz」

P「はいはい……しょうがないヤツはどっちだよ、まったく。えっと、毛布はどこだ?」

いぬ美「ワフッ」

P「おお……お前、毛布持ってきてくれたのか。賢いな」

いぬ美「フフン」

P「いぬ美だっけ。お前のご主人、もらってくけど……いいか?」

いぬ美「バウワウ!」

P「……肯定か否定か、全然分からん。沖縄弁もあるし、俺は何個の言語をマスターすればいいんだか……」

http://livedoor.3.blogimg.jp/hatima/imgs/5/e/5e7ac1b3.jpg
おっぱいはこれでわかるな

身長分を加味した数値とか意味ないだろ
大事なのは実際の大きさだろうが

【765プロ】

朝9時頃。
昨日の記憶も曖昧なままに事務所に顔を出すと、知らない人が二人もいた。


P「新しい仕事が決まったって?」

律子「はい。新生765プロってことで、ユニットも総替えです」

小鳥「新しいプロデューサーさんも雇いましたし、準備はバッチリです」

ガリP「よ、よろしっ……ごほっ、ごほっ! あ、失礼。栄養剤を……」

デブP「デュフッ……よ、よろしくです、デュフ。ぼくはポテチが大好物なんだな」

社長「うむ、二人ともなかなかいい面構えだ。ティンときた!」


……社長。その二人、能力はどうか知らないけどすごく体力無さそうだぞ。
プロデューサーと律子は過労で倒れたのに、大丈夫なのか?

高木「ではプロデューサーの紹介もそこそこに、新しいユニットを発表する」

亜美「うう→ドキドキするね、兄ちゃん!」

P「いや、俺は知ってるから……」

伊織「ま、誰と組んでもこのスーパーアイドル伊織ちゃんなら余裕よ!」

千早「……高槻さんとがいい」

高木「ユニットの内容は……こうだ!」


ユニットA:美希・響

ユニットB:千早・やよい・あずさ

ユニットC:真・雪歩・伊織

ユニットD:亜美・真美・貴音

ソロ:春香

この事務所はPになんか恨みでもあんのかww

Dが一番芸人色強そう

Dはイロモノっつーよりバラエティに強そうだね

ゲテモノの間違い?

いや冗談だよ

おい、話は変わるんだが>>626
このドラム缶風呂に入る気はねーか? お前の為に準備したんだ
このセメント? このあと土方のバイトがあんだよ気にするな

え……美希と!?
だって自分、美希とは……なんか微妙な関係なんだぞ!?


美希「ハニ……プロデューサー、本気なの?」

P「冗談でこんな編成にしない。俺は、お前達が最強だと信じてるよ」

美希「……ミキ達のこと、分かっててこうしたんだよね?」

P「ああ。これが最良なんだ、俺の考えでは……」

響「美希……その、自分」

美希「……いいよ。やろうよ、響」

響「えっ……い、いいのか?」

美希「プロデューサーがそう言うんだから、間違いないの。響はプロデューサーのこと、信じられない? ミキは信じてる!」

響「……ううん。信じてるし、同じ人を好きになった同士だから、美希も信じてるってよく分かるぞ」

美希「今は、ちょっとギクシャクしてるかもしれないけど……」

響「そんなの、なんくるないさー!」

これ今日中に終わらんだろ

律子「大丈夫なんですか、プロデューサー殿」

P「ん?」

律子「トップアイドルに上り詰めた響と、天才肌でなんでもこなせる美希……確かに、能力を見ると一見最強です」

高木「だが二人の関係を考えると、どうしても不安が残るな」

P「大丈夫です。響と美希は、心の底から嫌い合ってるわけじゃない……壁を乗り越えれば、また仲良くなれるはずなんです」

律子「そうだといいんですけど……」

P「よく考えてみろ律子。現に、二人はこの間までほとんど話をしてなかっただろ?」

P「それが最近じゃ、ぎこちなくてもお互いコミュニケーションをとろうとしてるじゃないか」

律子「あ……そういえばそうですね。ケンカした後は、逆に会話が増えることもあるのか……」

P「よーし! それじゃ、お前たちの新しい仕事を発表していくぞ!」

P「春香、雑誌の撮影! 春香は前から映画やCMのオファーが多いからソロにした。できるな?」

春香「はい!」

P「ユニットD! グルメリポートの仕事が2件来てる、ガリと行ってこい!」

亜美「ガリガリ→、ちゃんとご飯食べれんの→」

ガリP「ご飯茶碗、半分までなら……」

P「ユニットCはライブ! コアなファンが多いお前たちならどの客層の心も掴めるはずだ!」

伊織「任せときなさい!」

P「ユニットB、オーディション! 美・幼・艶と三種のボイスで勝ち抜いてこい! 付き添いはデブ!」

デブ「よ、よろしくねぇ、やよいちゃん」

やよい「うっうー! よろしくお願いしますー!」

千早「……高槻さんは私が守らないと!」

確かに「行って来い!」ならプロデューサーじゃなくてマネージャーの仕事だもんね

響「あれ……自分たちの名前が呼ばれてないぞ?」

P「ユニットAは……最後まで迷ったんだが」

美希「?」

P「ユニットAはフェス! 対戦相手は、ジュピターだ!」

響「え……えええぇぇぇぇぇ!?」

美希「い、いきなりジュピターなの!? だってミキ達、一ヶ月もアイドル活動してないよ!?」

P「響は一度ジュピターに勝ってるだろ?」

響「で、でも……ジュピターは961プロを離れた後も、前以上の実力で人気を取り戻してきてるらしいぞ……」

P「らしいな。でもお前たちのデュオは、前の響や美希以上のポテンシャルを持ってると思うんだ」


不安そうな美希と顔を見合わせる。黒井社長から離れて自由を取り戻したあのジュピターに、勝てるのかな。
これからフェスまでの練習時間だけで、自分たち、そこまで強くなれるのかな……

急造ユニットでジュピターは無謀だよなぁ……

……いや、自分らしくないぞ。こういう時は、やりたいようにやるんだった。
家出したときも、プロデューサーの携帯を壊したときもそうだった。

負けるとか考えずに……ただ挑戦したいって気持ちでやればいいんさ!


響「プロデューサー。自分、やってやるぞ!」

美希「響……」

響「自分、プロデューサーと……美希がいれば、やれそうな気がする!」

美希「……ほんと? もしかしたらミキ、急にあの時の話を持ち出すかもしれないよ?」

響「そ、それは勘弁して欲しいけど……我慢するぞ!」

美希「…………ありがと、響。やっぱり、ハニ……プロデューサーが好きになっただけのことはあるね」

響「プロデューサー。自分たちにはプロデューサーが付いてくれるんだよな?」

P「ああ。お前たちに俺の力が合わされば、きっと勝てるはずだ」

響「じゃあ……改めてよろしくな、プロデューサー!」

美希「……プロデューサー、よろしく!」

響「へへっ、またプロデューサーと一緒に仕事できて嬉しいぞ!」

美希「でも二人とも、レッスン中はイチャイチャするのはやめてほしいの」

P「す、するか!」

響「……しないのか?」

P「なに……」

伊織「もうあの二人、全然隠す気ないでしょ……」

春香「バレバレだもんね」

貴音「悪しき記者の気配にだけは気をつけて欲しいものです」


響「プロデューサー、かなさんどー!」

P「分かった分かった、俺もかなさんどーだよ」

響「……プロデューサー、なんかテキトーだぞ。あの日は布団であんなに……」

P「うおぉぉぉ!? 何を言い出すんだお前は!!」


美希「……あーあ、結局こうなるの。まあ、ミキをフってくっつくんだから、それくらいでないと困るけどね」

美希「ミキもアイドル活動頑張って……ついでにいい人探さないとなの。あふぅ」


終わり。



響かなさんどー

なんかこのスレらしくみんなが『かなさんどー』って言ってるのが傍から見ててうれしいぜ


ほんとは代行依頼受けてなかったがすばらしかった!感謝!

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