あかね「もし、れいちゃんが元の世界に帰れなかったら」 (66)

「「「行ってきまーす」」」

今日もあおいちゃんとの待ち合わせの場所へ向かう

妹のもも、そしてウチで暮らすことになったれいちゃんと一緒に



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「おはよ?!!あおいちゃん」

もも「おはようございます。あおいちゃん」

あおい「おはよう。みんな」

れい「お、おはよう。二葉さん」


あおいちゃんと合流して、ブルーアイランドへ向かうモノレールへ

う?ん、れいちゃんはまだ少しだけ遠慮してるんだよね

んでもだいじょーぶ!!すぐに親友になれるよね!!


「「「おはよう」」」

わかば「おはよう。あかねちゃん、あおいちゃん、れいちゃん」

ひまわり「あけね、あおい、れい、おはよ」

ももと別れてクラスに行くと、わかばちゃんと、ひまわりちゃんがいたので朝の挨拶


わかば「ちょっと聞いてよ3人共!!ひまわりちゃんったら、昨日……」

いつも通りのお喋りタイム。わかばちゃんとひまわりちゃんが行った工場見学について

ひまわり「れいはどう思う?」

れい「えっと、その、あの……」

あおい「ひまわりちゃん。れいちゃん困ってるよ」

ひまわり「えー。ただ意見聞いただけじゃん」



れい「ごめんなさい」ボソッ


上手く答えらずしょんぼりしたれいちゃんの顔が、授業中も頭から離れなかった


「「「「「いただきまーす」」」」」

お昼休みは外でお弁当

私とれいちゃんは、ももの手作りお弁当。れいちゃんも少しだけ手伝ってるとか

「はい、れいちゃん!!」

れい「有難う、あかね」

私とれいちゃんはマヨネーズをズバババーンっと

ももとおじいちゃんがいつも変なものを見る目で見てくる。美味しいのに……


午後の授業は体育
れいちゃんは凄い運動が出来るという話になり

わかば「やっぱり!れいちゃんは今まで手を抜いていたのね」

れい「え、ええ。目立つのは良くないと思って……」

ひまわり「でも前に助けてくれたときにバレバレ」

あおい「うん。れいちゃん凄かったね」

わかば「れいちゃん、私と勝負してくれない!!」

れい「えっ!!三枝さんが前にあかねとしたみたいに!?」


みんなに誉められてるれいちゃんは、恥ずかしそだけど嬉しそう


授業も終わり放課後になると、私とわかばちゃんは大抵忙しい

わかば「私は部活があるから、皆は先に帰ってて」

「そっか。今日もバイトあるから、帰らないと」

あおい「じゃあ、帰ろっか」

ひまわり「うん」

れい「ええ」


5人で出掛けたことがまだ無いんだよね

みんなでどっか行きたいけど、れいちゃんはどこに行きたいのかな?
寝る前に聞いてみよっと



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れいちゃんとの寝る前のお喋りタイム

明日もバイトだから早く寝ないとなんだけど、いつも楽しみにしてる時間

「れいちゃんはみんなで行きたい所ってある?」

れい「行きたい所?皆でどんな所に行ったことがあるの?」

「4人で出掛けた所はね整流プラントと、あと……」



れいちゃんはみんなとなら何処でもいいよと言ってくれた

みんなもきっと同じ気持ちだと思う


「おやすみ、れいちゃん」

れい「うん、お休みなさい。あかね」


真っ暗な中で考えるのはれいちゃんの事

なんなんだろう……この気持ち

友達になりたいと思っていたときとは少し違う

もっと、れいちゃんと……




ドッキングしたときみたいに、特別になりたい

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次回はももか、あおい視点で書く予定

>>9このスレで継続して書くって事ですか?
とりあえず期待します。

>>10
ここに書き込んでいきます




あかれいが強めになると思います


《ももview》


初めて会ったのはお姉ちゃんが怪我をした黒騎さんを連れてきたとき

だだその時は美人な人だなという感想と、怪我の具合が心配でした



二回目に会ったのはお姉ちゃん達がサマースクールで行った式根島で、
おじいちゃんの迷惑に捲き込んでしまったとき

その時は、おじいちゃんが変なことに捲き込んでしまったという罪悪感がありました



三回目に会ったのはお姉ちゃんが大怪我をした日

お茶を出してすぐに買い物に行ってしまったので、友達になったんだなぁとしか思わず

その後、お姉ちゃんが大怪我をしたということが頭がいっぱいで……


四回目に会ったときは買い物から帰ってきたらお姉ちゃんとウチにいて

お姉ちゃんが『今日はれいちゃんも晩ごはん食べる!!』なんて突然言い出して驚いた

私がご飯を作っているときはお姉ちゃんだけが終始楽しそうで、黒騎さんの声は私には聞き取れず……

ご飯を食べ始めたらマヨスペシャルを気に入ったそうで、お姉ちゃんが嬉しそうで

地下に買い置きがあるかを見てきたら、部屋中がマヨネーズだらけなのに二人で笑い出して…ハァー

二人で一緒にお風呂に入らせて、お姉ちゃんは明日も早いから早めに寝かせて……

朝ごはんの準備をしてたら、お姉ちゃんが『れいちゃんがいない!!』と大騒ぎして

晩ごはん以降の黒騎さんは楽しそうだったのに、何で急に帰ったんだろうと疑問に思いました



お姉ちゃんは『ビビッと来た』と昔から直感というか、本能で動くことがあったから

黒騎さんへの『ビビッと来た』も、今までと同じだと思っていたんだけど……


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[熱海メディカルプラザ]


「ここです。黒騎さん」

れい「ここが…二人のお母様が入院してるなのね」


今日は退院間近のお母さんのお見舞いに黒騎さんと来てます

お姉ちゃんはバイトが終わったら来るとのこと

黒騎さんがウチに住むことになってからは、ごはんの準備を手伝ってもらってます

だから私は黒騎さんと二人っきりでも大丈夫だったけど、黒騎さんはお母さんと初対面

黒騎さんいつも以上に険しい表情だけど、大丈夫かなぁ?


「お母さん入るよー」

れい「失礼します」


ノックをしてお母さんの返事が聞こえたので、黒騎さんと入室


ましろ「いらっしゃいもも、それにれいちゃん」

れい「初めまして。黒騎れいと申します。一色さんのご自宅でお世話になっております」

ましろ「そんなに畏まらなくていいのよ、れいちゃん」

れい「は、はい」


さすがお母さん。優しい笑顔と気遣いで緊張を解そうとしてくれてる

やっぱりお姉ちゃんはお母さん似だよなぁー


黒騎さんの事情はおじいちゃんがお母さんに話していたので、
お母さんはその話題を出さずに黒騎さんと話してるんだけどやっぱり黒騎さん緊張してるなぁ


「飲み物買ってきますね。黒騎さんは何がいいですか?」

れい「私m「わかりました。行ってきます!!」


やっぱり黒騎さんが硬いのでオペレーション……何とかを決行!!

ただ私が飲み物を買いに行くと言って病室から出て、黒騎さんとお母さんを二人っきりにするというもの

お母さんの提案なんだけど、やっぱりお母さんはおじいちゃんの娘だなぁ……ハァー


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病室から出て20分近く……もういいよね


「遅くなって、ごめんなさ?い」

ましろ「お帰り。もも」

れい「ごめんなさい、もも」


病室に入ると二人が手を繋いで楽しそうにお喋りしてた!!!
明らかに二人が仲良くなってる!!え、本当に!?

さすがお母さんという気持ちと、どちらに対しても嫉妬してしまった


黒騎さんはお母さんのことを『ましろさん』って呼んでたし
私が『もも』って呼んで貰えるようになったのは、ウチに住みだしてから3日もたてからなのに
私は未だに『黒騎さん』って呼んでるのに、『れいちゃん』って呼んでるし

私は今日はまだ、お母さんと抱き合ってないのに、黒騎さんは手を繋いでるし


ああぁぁ、私だけ良い思いしてない。二人ともずるい??


「二人ともずるい??」


私が叫ぶと、二人でクスクス笑い出すから益々ずるいと思う気持ちが……

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黒騎さんがお母さんの右手と手を繋ぎ、反対側は私が手を繋いで話していると


あかね「お母?さん!!来たよ?」


いきなりお姉ちゃんが勢いよく入ってきた


ましろ「来てくれて有難う、あかね」

れい「お疲れ様、あかね」

「お姉ちゃんお疲r(あかね)「ああぁぁ、ずるいお母さん!!!」


いきなりお姉ちゃんが大声で叫ぶ。ここは病室だよ!?

ん?お母さんがずるいの?私か黒騎さんじゃなくて?
ってことはお姉ちゃんは私、それに黒騎さんと手を繋いでいるお母さんに嫉妬したってこと?

……そう言えば今まで私がお母さんに抱きついても、どちらに対しても嫉妬しなかったお姉ちゃん

というより今まで、お姉ちゃんが嫉妬したこと見たことがない気がする

ってことは、お姉ちゃんは黒騎さんがお母さんと手を繋いでいるから嫉妬してるってこと?

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何か色々あって疲れたけど、ようやく三人で帰宅中

帰ったら晩ごはんの準備しなくちゃ。といっても準備はほとんど終わってるけど



電車に揺られながら考えるのは、お姉ちゃんの気持ちについて

私たち姉妹はよくシスコンと周りから言われるけど、
どっちもただ姉妹として相手を大切に思っているだけ




いつかお姉ちゃんに好きな人が出来ても、応援するだけだと思っていたのに……

いや、正直お姉ちゃんは《あの人》と恋人になると思っていた

直接言われたことはないけど、《あの人》はお姉ちゃんのことが好きなんだと思う


私はお姉ちゃんが幸せになるなら、誰と付き合っても良いと思っている

ただ一途に思い続けていた《あの人》は、どうなるのだろうか

お姉ちゃんを見続けている《あの人》は、お姉ちゃんの気持ちに気付いているのだろうか……


願わくは、みんなが笑い合える日がいつまでも続きますように


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ここまでです

会話が少なくて申し訳ないです

次回は週末にでも

てす


《あおいview》

[LA MER et LE CIEL du F]


「もう終わりにしてもいいって」

れい「わかった。お疲れ様、二葉さん」


今日はショッピングモールでチラシ配りのアルバイト

本当はあかねちゃんとれいちゃんがする予定だったのだけど、あかねちゃんが風邪を引いちゃったみたいで……

別に私が代わりに出なくても問題ないのだけど、あかねちゃんが責任を感じちゃうから


それに、れいちゃんと二人っきりで話したかったし



「れいちゃん、この後の予定は?」

れい「あかねの看病はももがしてるから、お土産に林檎でも買いにスーパーに行くぐらい」


私もあかねちゃんが心配だから、お見舞いに行きたいけど

それよりも……


「大事な話があるの。少しだけ付き合ってくれない?」


れい「……分かったわ」


れいちゃんと決着をつけなくちゃ、前に進めないから


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「ドッキングって凄いよね。あかねちゃんと体だけでなく、心まで共有しちゃうんだもん」

れい「ええ、あかねの過去の記憶、そして思いが溢れてきた」

れい「そして、あかねを通して二葉さんの気持ちも気付いてしまった」

「あかねちゃんは友達として好きだと思ってるみたいだけどね」


あかねちゃんには私の気持ちは届かなかった。いや、気付いて貰えなかった。


れい「二葉さんは言葉にして伝えないの?」

「言わない。この想いが思い出になったら言うかもしれないけど、今は……」


言う機会は何度もあった。けど私が臆病だったから、言えなかった


もし、アローンなんて無かったら

もし、れいちゃんがこの世界に来なかったら

そんなことを思ったこともあったけど、アローンがいたからドッキングできた。トマトのことを言えた

れいちゃんがいたから、あかねちゃんが幸せになれた。私も友達になれた



だから……


「れいちゃんはあかねちゃんのことどう思ってるの?」


私は二人に幸せになるように背中を押してあげたい


れい「私はあかねのことが好き」



「……正直驚いちゃった。れいちゃんがはっきり言うなんて思わなかった」


れい「ましろさんとお話しする機会があってね。その時に私自身の気持ちに気付いたの」


「そうなんだ。私が言うのも何だけど、あかねちゃんには言わないの?」


れい「今度の休みに二人で出かけるの。わんこに乗って。その時に言うわ」


「頑張ってね。れいちゃん」


れい「ごめんな「違うよ!!れいちゃん!!」

「別に私に謝る必要なんて無いんだよ。」




れい「……うん。」



れい「ありがとう、。二葉さん」


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[スーパーべこや]

「れいちゃん。林檎もいいけど、バナナはどう?栄養沢山あるし」

れい「バナナは駄目だって。ももがそう言ってた」

「何でだめなの?」

れい「あかねがマヨネーズをかけ出すからだって」

「あかねちゃんったら」







「バナナにマヨネーズかけても、メロンの味にならないのにね」

書き貯めおわり


コメントして下さった方、ありがとうございます


次回はわんこデート予定

れい視点は難しいと思うので、あかねかと

《あかねview 》

「ぶんぶんぶぶ~~ん♪ぶんぶぶ~~ん♪れいちゃんとわんこでぶんぶぶ~~ん♪」


今日はれいちゃんとピクニック

景色の良いところまでわんこで二人乗りして行って、お弁当を食べるだけなんだけど

なんと言っても、れいちゃんが作ったお弁当!!

天気もいいし、楽しいな~~~~~


れい「……ねえ、その変な歌は何?」

「え~~~~ !! 変かな~~!?」

れい「変って言うか、変わってると言うか」

「ビビって来ない?」

れい「来ない」

「残念。イシシ」

れい「フフフッ」



「わんこにずっと乗ってて、お尻痛くない?」

れい「大丈夫。あかねこそ、ずっと運転してて疲れてない?」

「だいじょーぶ!!れいちゃんと話ながらだから、楽しいしねエヘヘ」


わんこの形だと後ろの人は後ろ向きか、横向きにしか座れない

わかばちゃんに今日のことを話したら、「後ろから抱きついて貰えるね」って言われたけど無理だった。ショボボボーン

れいちゃんのおっぱいは大きいから、気持ちいいんだけどな~~残念

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「とうちゃ~~く」

れい「お疲れさま」

「エヘヘッ 良い景色だね、れいちゃん」

れい「ええ。風も気持ちいいし、良い場所ね」

「良かった~~。れいちゃんが気に入ってくれて」グゥゥゥ~


あう、お腹がなっちった


れい「確かにお腹空いたわね。もう食べる?」

「うん!! エヘヘッ」

れい「じゃあ準備するわね」

「手伝うよ」

れい「大丈夫。シートを広げるだけだから」


れい「はい」

「うわ~~~~!! 美味しそ~~」


おにぎりに焼きナス、玉子焼きに唐揚げ

私の好きな物ばっかりだ!!

それにマヨネーズ1本


れい「いただきます」

「いただきまーす」

れい「どう?」

「おいしーよ!!」

れい「良かった」


景色の良いところで食べる、れいちゃんの手作りお弁当はサイコ~~~~!!



れい「……」ジーッ


れいちゃんの視線が気になる

私が何かしちゃったのかな?


「れいちゃん?どうしたの?」

れい「あ、あかね!!」

「な、何?」




れい「あ、あ、あーーん///」


れいちゃんが、れいちゃんが玉子焼きを摘まんだ箸を……

つまり、あーーんだ!!







イヤッッタァァァァ!!



「ハムッ 美味しいよ、れいちゃん」

れい「そ、そう///」


私もマヨスペシャル玉子焼きを摘まんで


「はい、あ~~~~ん」

れい「ハムッ 美味しい///」


れいちゃんが照れてる

か、かわいー///



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「ごちそうさまでした。美味しかったよ、ありがとね」

れい「お粗末さまでした。喜んでもらえて、良かった」


食休みにビニールシートの上で寝転がる。れいちゃんも私を窘めた後、結局横になった

いつも布団で寝てる位置より距離が短い///


れい「もうすぐ学校が始まるわね」

「楽しみだね」

れい「そうね」

「一緒にご飯食べようね」

れい「うん」

「家での生活には慣れた?」

れい「うん」

「もうすぐで、お母さんも退院だって」

れい「そう」



れいちゃんどうしたんだろう?

なんか上の空というか……




もしかして、退屈なのかな



「ごちそうさまでした。美味しかったよ、ありがとね」

れい「お粗末さまでした。喜んでもらえて、良かった」


食休みにビニールシートの上で寝転がる。れいちゃんも私を窘めた後、結局横になった

いつも布団で寝てる位置より距離が短い///


れい「もうすぐ学校が始まるわね」

「楽しみだね」

れい「そうね」

「一緒にご飯食べようね」

れい「うん」

「家での生活には慣れた?」

れい「うん」

「もうすぐで、お母さんも退院だって」

れい「そう」



れいちゃんどうしたんだろう?

なんか上の空というか……




もしかして、退屈なのかな



れい「あかねに聞いてほしい話があるの」

「な、何?」

急にれいちゃんが起き上がると、真面目な顔をして言い出すから驚いちゃった


れい「私はアローンを利用して、多くの人を殺してしまった」

「違うよ!!」

れい「違わない。示現エンジンを破壊したら、この世界がどうなるのかも考えてなかった」

「……」

れい「元の世界に戻れないと分かったあの日から、ずっと甘えていた。」

れい「私の犯した罪は消えないけど、何かこの世界のためにしたいの」

「何をするつもりなの」

れい「まだ決めてない。今の私は少し運動ができるだけで、他には特技も能力もないから」

れい「別に大それたことを、すぐにしようとしてるわけじゃないの。ただ、あかねに聞いて欲しかっただけ……」


れいちゃんがこんなことを悩んでいたなんて気付かなかった


「れいちゃんは独りじゃないよ!! 私も一緒に手伝うからね!!」


れい「ありがとう。あかね」




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おし、私にとっての目的≪告白≫をするときが来た!!


「れいc
れい「ごめんなさい」


あ、被った……っていうか謝られた


「何?どしたの?」

れい「私の秘密がバレて、捕まった日。あかねに嘘つきって言ったこと。謝ってなかったら…」

「ドッキングしたときにれいちゃんの気持ち分かったよ!! 」

「私達が嘘つきじゃないと分かってくれたんだよね。私達と友達になれて嬉しいと思ってくれてたから、怒ってくれたんだよね」

れい「あかね……」

「あのときはお互いに秘密があったから、すれ違っちゃんだよ。だから今度からは隠し事はしないよ!!」

れい「私も約束する。あかねには何でも話す。隠し事はしないわ」






れい「私はあかねのことが好き」


れい「友達や家族に対する好きじゃなくて、特別な人として好きなの!!」



嬉しくて

好きな人から告白されて嬉しくて

この感情をれいちゃんに伝えたくて

彼女の胸に飛び込んだ



「私もれいちゃんが大好きだよ!!」





投下終了

《わかばview 》

「ただいまー」

れい「お邪魔します」


今日の放課後はれいちゃんと2人っきり

あかねちゃんはバイト。あおいちゃんは家庭の用事。ひまわりちゃんはオークションがどうとかで急いで帰っていった

あかねちゃんとれいちゃんが付き合い出したことを聞いてから、初めてれいちゃんと二人っきりになる機会

折角なので色々と質問をさせてもらうために家に招待し、居間でお話しすることにした


家族は誰も家にいないし、私の部屋には入れることはできない。ぬいぐるみとか見られたら困るし……





「麦茶でいい?」

れい「お構い無く」


と言っても、家には麦茶か牛乳くらいしかない

ジュースは誰も好まないし、コーヒーや紅茶は暑い日には飲みたくない

麦茶とお茶請けのお煎餅を出し、れいちゃんの前に座る

外が暑かったため、お互いに麦茶に口をつける


れい「私に聞きたいことって何?」

「それは……」


こんなことを質問してもよいのかと思ったが、れいちゃんが真剣に向き合ってくれてるから遠慮なく


「あかねちゃんの何処が好きなの?」

れい「え、え///」


真っ赤になるれいちゃん。可愛いわね


「言えないんだったら、無理に言わなくていいわよ」

れい「どこと言われても……あかねは素直で優しいし、私なんかに友達になりたいって手を伸ばしてくれた。
それに顔も表情豊かで可愛い。抱きついてきたときは温かくて柔らかくて、それにいい匂いもするの」

「ストップ!!分かったから」


止めなければ、もっと続いてたと感心するわね

れいちゃんが幸せそうで安心したわ



れい「それで三枝さんの質問は終りなの?」


まだ言い足りないのか不満そうなれいちゃん


「いや、ごめんなさい。変な質問だと思うのだけど……好きってどんな感じ?恋愛感情っていつ気づくものなの?」


私は小さい頃から可愛いものに目がない

ぬいぐるみや可愛い動物、洋服などに今でも夢中になってしまう

同性の女の子を見ても、『この子可愛い』と思ってきた。

でも今年仲良くなった『2人の可愛い子』は、今までのように『この子可愛い』と思っているだけなのか……

それとも恋愛感情を抱いているのか



れい「どんなって言われても、私はあかねのことを好きって気付いたのがつい最近だったし」

れい「友達になったときには好きだって思ってたような気もするし。えっと……」


れいちゃんは事情が事情だし、よく分からないか



「ありがとう、れいちゃん。参考になったわ」

れい「気になる人がいるなら、2人で出かけてくれば?考えすぎるより、三枝さんには向いてると思う」

「気になるって///ももちゃんとひまわりちゃんは可愛いと思ってるだけで、別に気になるとかじゃ無いのよ」

れい「三枝さんが2人に好意を抱いているのはバレバレなんだけど」

「うそっ!!」

れい「三枝さんが2人に熱い視線を向けてるのは、あかねも知ってるわ」


れい「ももは飽くまで『頼りになる先輩』が世話を焼いてくれてると思ってるだけだと思うけど」

れい「四宮さんは……よく分からないわ。三枝さんの気持ちを一番理解してそう」


れいちゃんが鋭いのか、私の表情に出やすいのか分からないけど、気を付けよう



「益々、どうすればいいのか分からなくなったわ」

れい「だから、気になる人と出かけてくればいいのに」

「気になる人が2人いるのに、不誠実でしょ。そんなのって……」

れい「別にどちらかと付き合っているわけではないのだから、問題無いと思うけど」

「本当に?」

れい「ももは大切な妹の様なものだし、四宮さんも大切な友達。泣かせるような真似は許さないけど」

「……」

れい「友人と遊びに行くだけだから、大丈夫でしょ」

「そ、そうね、今度3人で出かけてみるわね」

れい「3人で!!ももは気を使うだろうし、四宮さんも……」

「だ、駄目?」

れい「三枝さんは乙女チックなのに、乙女心が分かってないのね」


乙女心って……ももちゃんとひまわりちゃんが、私のことを好きなの前提の話になってるわよね……

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れい「それじゃあ、お邪魔しました」

「また明日ね。今日はありがとう」

れい「私もあかねはのことを相談したことあるし、おあいこでしょ」

「そうね。頑張ってみるわ」

れい「頑張ってね。三枝さん」


あかねちゃんと付き合いだしてから、笑顔が多くなったれいちゃん


か、可愛くなったわね///
友達として、もっと仲良くなりたい





「私のことは、わかばって呼んで!!」

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