キョン「すまん。明日は無理だ」(315)

ハルヒ「なによ。明日は不思議探索があるって前に言ってたでしょ?」

キョン『ああ。俺も予定を空けてはいたんだが…急用が入ってな』

ハルヒ「団活を抜けるほどの用ってなんなのかしら…?」

キョン『…すまんが、聞かないでくれるか?埋め合わせは必ずするから…』

ハルヒ「…並みなやり方じゃ済まさないわよ」

キョン『それでもいい』

ハルヒ「はぁ。ほんとに困ってるみたいだし、分かったわ。でも、今度やる時は必ず参加しなさい」

キョン『了解だ。…じゃあ、もう準備はじめないといけないから、これで』

ハルヒ「うん。」pi

ハルヒ「はあ…キョンが来ないと、味気ないのよね、探索は」

ハルヒ「でも、もう集合かけちゃったし、こんな時間だし…明日は予定通りやらなきゃ」

ハルヒ「にしても…こんな時間から明日の準備って…いったい何の用事なのかしら?」

キョン「さてと…」

キョム「妹よ、行ってくる」チリーン

翌朝・駅前

ハルヒ「あら、みんな早いわね」

みくる「涼宮さん。お早うございます」

古泉「お早うございます」

長門「…」

古泉「後は彼だけですか…いつも通りならあと15分もすれば来るでしょう」

ハルヒ「あ、ごめん。今日はキョンは休みよ。昨日連絡があったわ」

みくる「えっ?」

古泉「……ほう?珍しいこともあるものですね。彼はこの探索を密かに楽しみにしていたと思ったのですが…」

ハルヒ「そ、そうかしら…なんか急用ができたって言ってたんだけど…」

古泉「…」チラッ

長門「…」フルフル

ハルヒ「じゃあ、今日はあたしの奢りね。行きましょ」

古泉「痛み入ります…」

みくる「涼宮さんに奢ってもらうなんて、初めてですね!」

喫茶店

ハルヒ「さてと…じゃあ、くじ引きしましょうか。さあ、引いて。印有と無、其々二本よ」

古泉「…印有りです」

みくる「印無しです」

長門「印無し」

ハルヒ「じゃああたしが印有りね…このペアで昼まで探索よ!1時にここ集合ね!みんなは先に行ってていいわよ。会計済ませてくるから」スッ

古泉「畏まりました」

みくる「じゃあ長門さん。」

長門「…」コク

カランカラン

ハルヒ「うーんと…1200円?結構かかるもんね…」

店員「ちょうどお預かりします。ありがとうございました」

ハルヒ「…みんなを追いかけなくちゃ」

探索中・ハルヒペア

ハルヒ「古泉くん。キョンから何か聞いてない?」

古泉「彼の用事について…ですか?すみません。僕も涼宮さんから聞くまで知らなかったもので…」

ハルヒ「…あたし、何かしちゃったのかな?」

古泉「杞憂ですよ。彼にだって急用の一つや二つ、出てもおかしくありませんから」

ハルヒ「…」

古泉「…んっふ。何か、貴女のためにサプライズの準備をしているのかもしれませんし、詮索は無用かと…」

ハルヒ「…うん」

古泉(…彼の前でもこれくらいのしおらしさを見せれば、お二人の仲も発展するのですがね)

ハルヒ「…ねえ、古泉くん?」

古泉「なんでしょう?」

ハルヒ「今まで、休日の探索は何回やってきたかしら?」

古泉「そうですね…一時期は毎週のようにやっていた時もありましたから、もう40回はやっているでしょうね」

ハルヒ「…もうそんなに…」

古泉「そう言えば、彼が誰かより早く来たこともありませんでしたね…それが何か?」

ハルヒ「…ううん。それだけやってるのに、キョンとペアになったこと、一度もないなって、思ったから」

古泉「本当ですか?……まあ、お二人は学校ではいつも一緒に居ますから、その反動かもしれませんね」クス

ハルヒ「なっ?!それどういう意味?古泉くん!」

古泉「そのままの意味ですよ。はっきり言いますと、僕は涼宮さんを学校で見かけるときは必ずと言っていいほど彼がそばにいました。」

古泉「これはいうのが憚られますが…お二人はもうお付き合いしているのか、と噂になるくらい一緒に居て、仲睦まじくされているんですよ?」

ハルヒ「な…な…?!」プルプル

古泉「…だからですね、涼宮さんの、彼に嫌われているんじゃないかなんて考えは杞憂なんですよ。嫌いな人の傍にいつも居るなんて、考えられません」

ハルヒ「古泉くん…ありがと。ごめんね、弱気になっちゃって」

古泉「これでもSOS団副団長ですから。貴方の補助はしっかりと行わせて頂きますよ」ニコ

ハルヒ「ふふっ。古泉くんは団員の鏡ね!!分かったわ!今日こそは不思議を見つけるんだから、しっかりついてきなさい!!」

古泉「招致しました…団長殿」ニコッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
長門ペア

みくる「長門さん、どこか行きたい場所、あります?」

みくる(図書館だと思いますけど…)

長門「…では、少し外を回りたい」

みくる「え?!」

長門「…なに?」

みくる「え、いや、なんでもありません!い、行きましょう!…あ!じゃあ、おいしい羊羹があるとこでも行きます?」

長門「…いい」

スーパー・長門ペア

長門「…おいしそう」

みくる「ここ、いろんな種類の和菓子があって、特に羊羹は品数が豊富なんですよ~」

長門「…私はこの『スーパー特盛栗羊羹』が食べてみたい」

みくる「だったら今度の部活のお茶請けにしましょう!」

長門「感謝する…あ」

みくる「どうしたんですか?後ろに何か…」クル

みくる「ひぇ?!キョ…もがっhhgこss」バタバタ

長門「落ち着いて。騒ぐと彼に気付かれる」

みくる「ひゃ、ひゃがもひゃん…ひき、ひきが…」(な、長門さん…息、息が…)

長門「…失礼した」スッ

みくる「ふぇ…ふぇ…どうしますか?長門さん?」

長門「もちろん、追跡する。…彼が探索を休んでここに来ること、これは十分不思議に値する」

みくる「そ、それってただ単に興味があるってだけじゃあ…」

長門「…彼は何をしている?」

みくる「うーん…人と待ち合わせ…って訳でもなさそうですね…でも、買い物をしに来ただけだったら、探索でもできそうですけど…」

長門「…彼は真摯。だから先に入った用事を無碍にして別の用事に行くようなことは絶対にしない」

みくる「ふふっ…そうですね。…でも、ほんとに何してるんでしょうか?」

長門「…一般的に言われるウィンドウショッピング…だと推測される」

みくる「ええ~、キョンくんのキャラじゃないですよぅそんなの」

長門「…だとしたら、後は…」

みくる「あれ?キョンくん、どこかに行っちゃいました…」

長門「迂闊。少し目を離したすきに…今、彼のいる座標を特定する…特定不能」

みくる「ど、どうしてですかぁ?!」

長門「…原因不明。解決策も見つからない…これ以上の追跡は困難」

みくる「…キョンくん……すごい気になりますぅ」

長門「…」

みくる「これからどうしますか?…闇雲に探すっていう手もありますけど?」

長門「ここ周辺に危険因子の存在が確認できない。よって彼を追う必然性はない」

長門「それより、それがもとで集合に遅れて涼宮ハルヒを待たせるほうが好ましくない。最悪、事情を聞かれることとなる」

みくる「ていうことは、涼宮さんには話さないんですか?」

長門「唯でさえ彼が来なくて精神が不安定になっている。それに追い打ちをかけることになりかねない。」

長門「事情なら後でも聞ける。もし、知られたくないような用事であれば、今後の関係に影響することにもなる」

長門「…よって、今回はこのまま探索を続けるのが最も無難」

みくる「は、はぁ…だったら、この後どうします?まだ集合まで時間がありますけど…」

長門「…さっきの羊羹を買いに行く」

探索終了

ハルヒ「みんな!!不思議は見つかったかしら?…ダメだったみたいね。…まあいいわ」

ハルヒ「今度はキョンも入れてやるつもりだから、その時には絶対見つけるわよ!!…じゃあ、解散でいいわ」

ハルヒ「あたしの分のお金はおいとくから、あとはよろしくね」

カランカラン

長門「…」

みくる「古泉くん…」

古泉「ええ、分かっています。大体の話は午後に長門さんから聞きました」

古泉「今回の事は…恐らく涼宮さんが関わっているのではないかと思います」

みくる「涼宮さんが…キョンくんの位置の特定を邪魔したってこと?」

古泉「長門さんが危険因子が確認できないといった以上は…恐らく」

長門「…現在は機能が回復した。今は自宅にいる」

古泉「今回の彼の欠席は涼宮さんも了承済みですし…何やら彼の言葉に影を感じ取ったようなので、干渉してはいけないと無意識下で思ったのでは?」

みくる「確かに…それなら辻褄はあいますけど…」

古泉「涼宮さんが絡んでいるとすれば、我々は何もできません…できる限りこの件に関しては干渉しない方がいいでしょう」

古泉「彼に今日の行動の理由を尋ねるくらいなら大丈夫だと思いますが…」

長門「では、月曜日に?」

古泉「ええ、僕から聞いておきます」

みくる「お願いしますね。」

月曜日・朝

キョン「よーっす」

ハルヒ「あら、今日はいつもより早いわね」

キョン「ああ、まあ、な」

ハルヒ「…あんた、心なしか疲れてない?」

キョン「ん?そうか?…多分、一昨日と昨日のせいだな」

ハルヒ「…昨日も、用事が入ったの?」

キョン「ああ。ほんとに急に、な」

ハルヒ「…今日は部活に来るんでしょうね?」

キョン「ああ。もちろん」

ハルヒ「…そ、ならいいけど」

キョン「…言っとくが、一昨日のは本当に用事が入ったからだからな。SOS団が嫌になった訳じゃねえからな」

ハルヒ「!!あ、当たり前よ!あんたがSOS団を否定するなんて許されないんだから!!」

キョン「へいへい」

ハルヒ「ふふんっ」

昼休み

キョン「さーて、飯だ飯だ…って」

古泉「」ニコッ

キョン「あー国木田、谷口。今日はお前らだけで食べてくれ」

国木田「?どうしたの?」

谷口「…あー、お前らの一味か。いいよ、行って来い」

キョン「…すまんな」


古泉「こんにちは」

キョン「何の用だ」

古泉「分かっているでしょう?」

キョン「…なんだよ。いつからSOS団には探偵が増えたんだ?」

古泉「これも仕事の内です」

キョン「…一昨日の事だろ?」

古泉「分かっているなら話が早い。何をしていたかお聞かせ願えますか?」

キョン「…ダメだ」

古泉「…やはり、他の人には聞かせたくない用件なのですか?」

キョン「…すまん」

古泉「…謝らなくても結構ですよ。…ただ、これだけは肝に銘じておいてください」

古泉「何をされていようと、僕は一切止めません。ですが、涼宮さんをひどく傷つけるようなことはしないでください」

古泉「…いえ、少し語弊がありますね。彼女を悲しませる、傷つけるような結果になるとしても、それなりの場数を踏んでいただきたい」

古泉「これは機関として、そして、僕個人としてのお願いでもあります。…いいですね?」

キョン「…ああ」

古泉「お願いします。…そうだ。どうせならこのまま昼食をご一緒しませんか?」

キョン「元からそのつもりだ。…どこで食おうか?」

古泉「そうですね…部室がいいのでは?」

キョン「分かった」

放課後

キョン「…」コンコン

長門『開いている』

キョン「ん。長門オンリー?」

長門「…」コク

キョン「そうか…ならちょうどいい。少し話したいことがある」

長門「…」

キョン「一昨日、スーパーにいただろ?」

長門「そう。朝比奈みくると共に」

キョン「やっぱりか。…ハルヒには言ってないよな?」

長門「…」コク

キョン「ならいい。今回の事はあまり知られちゃいけないからな。…あそこにいたのは偶然、だよな?」

長門「朝比奈みくるに誘われただけ」

キョン「…長門がいうんだから信じるけど。…できるだけ」

長門「心得ている。問題ない」

ハルヒ「やーっほーい!!ってあれ?キョンと有希だけ?…ってキョン!!有希に変なことしてないでしょうね?!」

キョン「あほ。誰がするか」

ハルヒ「有希?エロキョンから何もされてない?」

長門「大丈夫」

ハルヒ「大丈夫って…それってどういう…」

ガチャ

古泉「すみません。遅くなりました」

みくる「こんにちはー」

ハルヒ「あら、みんなそろったわね?じゃあ…っとその前に…みくるちゃん?」

みくる「ひぇ?!」

キョン「…古泉」

古泉「ええ。出ましょうか」

バタン

みくる『ひゃぁっぁぁぁぁぁぁあああ!!ひ、一人でできますからぁ!!』

ハルヒ『いいから!!ほらっ!ほらっ!!!』

古泉「…随分とうまくやられたようですね」

キョン「ああ?何がだ」

古泉「涼宮さんですよ。彼女、一昨日貴女が来なかったせいで貴方に嫌われたのではないかという邪推をしていたものですから」

キョン「…通りで今日は少し機嫌が悪かったわけだ。閉鎖空間は大丈夫なのか?」

古泉「予兆は見られましたが…今日の朝にプツリと」

キョン「…たく。変な邪推をするくらいだったら、その行動の方を何とかしろって―の」

古泉「彼女は誰かさんに似て頑固且つ正直ではないですからね…」チラッ

キョン「…やれやれ」

みくる『ぐす…入っていいですよ…』

キョン「お。じゃあ戻るか」

古泉「おや、はぐらかされてしまいましたか」

キョン「うるせー。無駄口叩いてる暇があったら、もっとボードゲームの腕を磨くんだな」

古泉「これは手厳しい」

保守ありがとうございます…再開します

キョン「…チェックメイト」

古泉「ははっ…参りました」

キョン「…お前、この前も同じような負け方したぞ…考えて打てよ」

古泉「面目ない。どうもそのような感覚が理解できないようでして…」

長門「…」パタン

ハルヒ「うん!今日はもう終わり!それじゃあ今日はみんなで帰りましょ!」

みくる「じゃあ、着替えますから…」

古泉「ええ。外でお待ちしてます」

バタン

キョン「…」

古泉「…キョン君」

キョン「なんだ?」

古泉「…機関の者としてでなく、古泉一樹として言わせて頂きます…相談したい時が来たら、遠慮せずに僕に言ってください」

キョン「そうか…うん。ありがとう」

キョン「…だったら、一つ頼まれてくれるか?」

古泉「ええ、何なりと」

キョン「これからな、急用が頻繁に入ってくると思うんだ。だから、何とか口裏を合わせて欲しい」

古泉「…急用なのにどうしてそんなことが分かるのですか?」

キョン「…そういう用事なんだよ。あるのは分かってるけど、それがいつなのかってのが分かんないんだ」

古泉「……分かりました。先ほど言った通り、追及はしません。貴方の口から聞けるようになるまでね」

キョン「助かる」

バン

ハルヒ「おっまたせー!じゃあ、行きましょ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
下校中

キョン「すまん。今日俺、こっちなんだ」

ハルヒ「え?あんたんちと逆方向じゃない」

キョン「ああ。今日は親から買い物を言いつけられててな」

古泉「では、僕たちもご一緒しましょうか?」

ハルヒ「古泉くん!ナイスアイディアよ!あんたじゃろくに品定めもできないでしょ?だから仕方なく…」

キョン「すまん。気持ちだけ受け取っておくよ…」

みくる「…キョンくん?」

キョン「…じゃあ、みんな。お疲れさん」スタスタ

ハルヒ「あ!ちょっと!!」

古泉「涼宮さん。彼がああ言ってるんです。ですから」

ハルヒ「分かってるわよ…分かってはいるんだけど…」

長門「…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その頃・スーパー

キョン「……お、いた」

佐々木「やあ。随分遅かったじゃないか。キョン」

キョン「すまんな。待たせちまったか」

佐々木「くっくっ…実は僕も今来たところなんだ。さ、早く行こうか」

キョン「おう」

キョン「んで?例の件はどうなった?」

佐々木「ああ。橘さんがちゃんとやってくれている。…後1週間もあれば大丈夫だとさ」

キョン「なら良かった…それにしてもすまんな…お前を利用するようなことになっちまって」

佐々木「水臭いよ、キョン。僕は君の為なら協力は惜しまないつもりだ…それに、今一番つらいのは…」

キョン「…」

佐々木「…君は優しい奴だ。どんな状況に立っても人への思いやりは忘れない。それが態度に現れなくてもね」

キョン「俺はそんな大した人間じゃない」

佐々木「ほら、そうやってまた…で、今日はどうするんだ?」

キョン「ああ。下見も兼ねて、デートでもしてみるか?」

佐々木「くっくっ。まさか君からデートと言う言葉が聞けるとは…これは明日は大雪になりそうだ…」

キョン「随分な言いようだな」

佐々木「ごめんごめん…じゃあ、まずは…」

翌朝・教室

ハルヒ(あいつ…もうHRが始まるっていうのに…まだ来ないのかしら?)

岡部「よーし。HR始めるぞ!!」

ハルヒ(遅刻確定ね…バカキョン)

岡部「あー、今日は○○は欠席することとなった。何でも昨日の夜から熱が出たらしくてな」

ハルヒ(はあ?そんな訳…あるか。昨日の朝も疲れたような顔してたから…すでに体調悪かったのね)

ハルヒ(…お見舞いにでも行こうかしら?)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

放課後

ハルヒ「みんな!集まってる?!」

古泉「ええ。彼を除いて、ですが」

ハルヒ「あーあいつ、今日休んだのよ。それを踏まえて、今日の団活は課外活動よ!」

ハルヒ「みんなであいつの家に言って喝を入れてくるのよ!!普段の生活が祟ってこうなるんだってね!」

古泉「…」チラ

長門「…」コク

言って→行って

古泉「涼宮さん。ならついでに、お見舞いも兼ねてしまいましょう。…お見舞いの品を携えて…ね」

ハルヒ「…そうね。あいつのご両親にも失礼だろうし…じゃあ、何を買いましょうか…」

古泉「そこはお任せください。このあたりに…最近できたお店があるんです。そこは品ぞろえが豊富なので見舞いの品を定めるには最適かと」

みくる「あっ。実は私もそこにしようと思ってました~」

ハルヒ「へぇ。じゃあそこに行ってみましょうか。ほら、有希も行くわよ!!」

長門「…了解した」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

prrrrrr
キョン「…」pi

キョン「…どうした。長門?」

長門『全員で貴方のお見舞いに行くことになった。…今どこにいる?』

キョン「おいおい…今は病院だ。これから帰っても間に合わんぞ…ゴホッ」

長門『大丈夫。古泉一樹らが時間を稼いでいる。…貴方はすぐに家に戻って』

キョン「…分かった」

キョン「だが…何で帰れば…ん?」

キキッ
ガチャ
橘「キョンさん。こんばんは」

佐々木「やあ。随分お困りのようだね」

キョン「…盗聴でもしてたのかお前ら?」

佐々木「キミがここに来ているのはもう分かっていたからね。それで?足が必要なんだろ?」

キョン「…ああ」

橘「では、ご自宅までお送りします。乗ってください」

キョン「すまんな。毎度毎度」スッ

橘「…いいですよ。この位。佐々木さんの頼みなんですから」

佐々木「そういうこと。君はもう少し相手の好意を素直に受け入れたまえ」

キョン「…」

橘「15分あれば着きますので。あ、シートベルトつけてくださいね」

佐々木「…それで?どうなんだ現状は?」

キョン「…何とか持ちこたえてる状態だが…依然として好ましくない状態だ」

佐々木「…そうか。でも、ホントにいいのかい?SOS団の仲間には知らせなくて?」

キョン「…長門にだけは知らせてあるから大丈夫だと思うが」

佐々木「それは事後処理の為だろう…僕が言ってるのはだね…」

キョン「分かってるって…でも、いいんだよ」

橘「…そこまで来るともう大切にしてるのか信用してないのか分からないですね」

佐々木「ほら、橘さん。虐めないでよ」

キョン「はは。どうなのかな…俺はただ、いらない心配をかけたくないだけなんだが…そう見えちまうのか」

佐々木「……」

佐々木「やっぱり…SOS団の人には言った方が…」

キキィ

橘「…着きました」

キョン「おう。サンキュー」

佐々木「キョン!!」

キョン「…俺の考えは変わらん」バタン
スタスタ

佐々木「…キョン」

橘「…酷な人ですね。彼も」

橘「佐々木さん。行きましょうか」

佐々木「…うん」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン「…さて、この状況をどうとりつくえばいいんだろうな…」

キョン「風邪ひいてる俺ほっぽって誰一人いないってのはおかしいからな」

ハルヒ「じゃあ、そろそろキョンの家に行きましょう」

古泉「もう、大丈夫なんですか?長門さん?」ヒソヒソ

長門「…」コク

みくる「結構買いましたね…重たいですぅ」

ハルヒ「みくるちゃん!それくらい持ちなさいよ!あたしの半分じゃない!!…仕方ないわね」

ハルヒ「古泉くん!!みくるちゃんの荷物、持ってもらえないかしら?」

古泉「っと。ええ。了解です」スタスタ

古泉(…長門さんは、明らかに何か知っている。…なぜ、長門さんだけに?)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^
ピンポーン

ハルヒ「すみませーん。何方かいらっしゃいますか?キョンくんの見舞いに来たんですけど…」

キョン『…お前がくん付するんじゃねえ。寒気がする』

ハルヒ「な…キョン?!あんた、寝てなくて大丈夫なの?!」

古泉(おやおや…彼の身を案じる言葉が先に出るとは…余程心配なんですね)

キョン『仕方ないだろ…今、家には誰もいないんだから』

ハルヒ「…は?どういうことよ、それ?」

キョン『まあ、なんだ。取り敢えず上がれ。このまま話し続けるのは流石に辛いものがある』

ハルヒ「そ、そうね!お邪魔しまーす」ガチャ

キョン「よう。いらっしゃい…って、なんだその買い物袋は?」

ハルヒ「感謝しなさい!!ぜーんぶあんたの為の見舞い品よ!」

キョン「こんなに買ってきてどうすんだよ…まあ、いい。俺は部屋に…うおっと」グラ

古泉「うわっ…!!…大丈夫ですか?」

キョン「すまん。…さあ、行こうか」

古泉「ええ」

ハルヒ「ちょっと!大丈夫なの?!」

キョン「…」ハァハァ

みくる「わ、私タオル用意してきます!!」

古泉「…取り敢えず、ベッドへ連れて行きましょう」

ちょっと風呂と飯に…

戻ってきた。最下位。保守感謝

キョン「グホッ…ゲボッ」

ハルヒ「ちょっと!!キョン、大丈夫なの?!」

キョン「ちょっと…無理しすぎた、みたいだな…」

古泉「今、ベッドに寝かせますから…よっと」ポス

ハルヒ「ほら、毛布も!」パサ

キョン「わりい、わりい。…ゲホッ」

ハルヒ「…いいわよ。こんな時くらい…誰かに頼りなさい」

みくる「た、タオルと水枕持ってきました!!」

古泉「キョンくん。少し頭を上げますよ…はい。これで大丈夫です」

ハルヒ「なんで…キョンの親はこんな状態のキョンを置いてどっか行ったのよ…」

キョン「…それは」

ハルヒ「あ、やっぱりいいわ。あんたに無理に喋らせる訳にはいかないし…今は休んでなさい」

キョン「…ありがとう」

古泉「…長門さん。朝比奈さん。我々は少し席を外しましょう」ボソ

長門「…」コク
みくる「…はい」

おもしろいけど古泉はキョンくんとは言わない

>>126 じゃあ、なんて呼べばいイノック?

みくる「涼宮さん…ホントにキョンくんの事心配してますね…お母さんみたい…フフッ」

古泉「…長門さん。もういいでしょう」

みくる「…古泉くん?」

長門「…」

古泉「…貴女、今のキョンくんの状態について何かしらの情報は得ていますよね?…それもそれなりの量の」

みくる「…え?」

長門「貴方の推測の根拠は?」

古泉「先ほど、キョンくんに連絡するとき、その役を買って出たのは貴女でしたし…それに、この間部室でキョンくんと何か話していたみたいでしたし…。
貴女は我々の中で最もキョンくんの信頼を得ています。…悔しいですが、彼からの相談があるなら、まず貴女でしょう」

長門「私は、なにも…」

古泉「お願いです!!これ以上は隠さないでください!!…例え、彼に口外するなと言われていても…です。」

古泉「…先ほどキョンくんを抱えたとき…全く重くありませんでした…病的なやつれ方です」

みくる「!!」

古泉「…僕は、彼が心配なんです!!長門さん、それは貴女も同じでしょう?!」

長門「…」

古泉は「彼」じゃね?

>>129 それは三人称での話でしょ?二人称をどうしてるかが知りたい。貴方以外で

長門「…古泉一樹」

古泉「…はい」

長門「…確かに、私は彼から相談を受けている」

古泉「だったら!!」

長門「…同時に、決して口外してはならないとも言われている」

みくる「そんな…どうして?」

長門「…みんなを心配させたくないから、と言っていた」

古泉「…こんな状態で、隠し事されたら…余計心配です」

長門「…そう。でも、これは彼の意志。本当に彼が大事なら、これ以上の詮索はしないで欲しい」

古泉「このまま彼が衰弱していくのを黙って見ていろというのですか!!」

長門「…だったら、貴方に何ができるの?」

古泉「なっ?!」

長門「私が対処できることなら、相談を受けている時点でもう対処し、解決している…でも、現状は…」

古泉「…そんな」

みくる「…キョンくんは、もう助からないいんですか?」

古泉「朝比奈さん!!」

みくる「…ごめんなさい」

長門「…それも禁則事項。口外はできない」

古泉「…長門さん」

長門「…ことが終われば、全て分かる。…だから、お願い。今は、何も聞かないで欲しい」

古泉「…くそっ」ガン!

古泉「これほどまでに…自分が無力に感じたことはありませんでしたよ」

みくる「…古泉くん」

長門「…申し訳ない」

古泉「…分かりました。そこまで言うのなら仕方ありません。…ですが、我々は我々でできることをやらせて頂きます」

みくる「わ、私も!!できることは何だってします!!」

長門「…そう。それなら、彼も喜ぶと思う、ただ…今日ここで話したことは彼に言ってはならない」

古泉「…了解しました」

みくる「…気を付けます」

古泉「…戻りましょう。これ以上席を外すと不審に思われてしまいます」

みくる「…はい」

長門「…了解した」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
古泉「入りますよ?」ガチャ

ハルヒ「!!お、遅かったわね、みんな」

みくる「キョンくんの様子はどうですか?」

ハルヒ「…あんまり思わしくはないわね。やっと寝付いたんだけど…さっきからずっと震えてるわ」

古泉「…しかし、さっきよりは顔色は良いようです。徐々に快方に向かっているのでは無いでしょうか?」

ハルヒ「…そう思いたいわね。」

ハルヒ「…今日はキョンの親が返ってくるまで看病しましょ。こんな状態のキョンを置いてくなんてできないわ」

長門「…それならば、最悪泊まり込む可能性も出てくる…着替え等を持ってきた方が良い」

ハルヒ「…そうね。でも、誰かが残ってないと」

長門「…私が残る。ここから一番遠いのは私の家。だから、先に」

ハルヒ「…分かった。じゃあ、みんな、行くわよ」

古泉「…分かりました」

みくる「長門さん。キョンくんをお願いします」

長門「…任せて」
バタン

長門「…もう起きても大丈夫」

キョン「…すまん。長門また迷惑かけちまって」

長門「いい。それよりも、涼宮ハルヒが貴方の親がいないことを不振がっている」

長門「…また、今回の事、古泉一樹はすでに勘付き始めている…このままでは時間の問題」

キョン「おいおい…ぐ…ゲホ」

長門「取り敢えず、前者の対応として、貴方をここから移動させる。…いい?」

キョン「仕方ないだろうな…長門、橘に連絡してくれ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ハルヒ「…こんなものでいいかしら?…あれ、有希からメール?」


古泉「…何か、裏がありそうですね…涼宮さんについて荷物を取りには来ましたが…おや、長門さんから?」


みくる「これくらいあれば…今日は何とか…あ、メール、ですか?」


長門『緊急事態。彼の容体が急変した。先ほど救急車をよび、現在は病院まで搬送中。…心配しなくてもいい。診断の結果、命に別状があるわけではない』

長門『今日は私が彼に付き添う。だから、貴方たちはそのまま帰宅していい』

ハルヒ「…は?」


古泉「…成る程。大分読めてきました」


みくる「!!そんな…キョンくん!!」

古泉「…」pipi

古泉「…ああ。森さんですか?…ええそうです。敵対機関の病院があったでしょう?…乗り込みます」

古泉「ははっ…もちろん正気です。…大丈夫ですよ。僕が単体で行く分には攻撃は仕掛けてこないはずですから」

古泉「はい。ではお願いします」pi

古泉「…準備をしますか」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ハルヒ「…って、有希!!あんた、病院の名前書いてなかったらお見舞いにいけないじゃないのよ!!」


みくる「ふえ~ん…長門さん。なんで病院教えてくれないいんですかぁ…お見舞いにいけませんよ~」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
橘の機関の病院前

古泉「…ここで結構です」

森「…やっぱり、貴方一人では」

古泉「…大丈夫ですよ。…では、行ってきます」

森「…ご武運を」

古泉「…!!」

橘「…お待ちしておりました。古泉さん」

古泉「…彼の病室に案内してもらえますか?」

橘「…もとからそのつもりです。…ついて来て下さい」

古泉「…」ゴク

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョンの病室(?)前

橘「…ここです」

古泉「…」コンコン

キョン『橘か?入っていいぞ』

古泉「…失礼します」ガチャ

キョン「…うを?!古泉!?…おい、長門!!」

長門「…これは最大の譲歩」

佐々木「そうだよ。キョン…彼にはいずれ見破られていただろう。だから、こうした方が得策というものだ」

古泉「…これは驚きましたね…」

古泉「…橘さんの機関が絡んでいるとおもったので、もしやかと思いましたが。」

佐々木「くっくっ…それは僕の事を言ってるのかな?悪いが、今回の事は僕が一番最初にキョンから相談を受けていたんだよ」

古泉「…え?長門さんが最初ではなかったのですか?」

佐々木「…本当はSOS団は一人も巻き込まずに解決したかったんだが…如何せん、九曜さんと連絡が取れていなくてね。彼女に代わる能力保持者が必要
だったから…」

古泉「…そこで長門さんが呼ばれたわけですか」

キョン「ああ。こればかりは仕方なかった…だが、古泉にまでばれるとは…」

古泉「…それで?あんな僕だけしかここにたどり着けないようなメールで僕をここまで導いて来て、何をするつもりなのですか?」

橘「…貴方が今、一番知りたがっていることについてお話しようと思います…そして、あわよくば今回の解決に協力してもらいたいのです」

古泉「…話してくださるのですか?」

キョン「…仕方ないだろう。俺も、もうあまり時間が残されていないからな。協力してもらった方がいいだろう」

キョン「…手始めに、お前はもう気づいているだろうが…俺は病に侵されている」

古泉「…でしょうね。貴方を抱えたとき、あんなに軽かったのですから。…そして、長門さんが解決できていないということは…普通の病気でもないと」

キョン「…それは違う」

古泉「…なんですって?」

キョン「…病気としては、普通の病気だ。確か…」

長門「大腸癌」

キョン「…全く。この年で癌を患うとは、どうしたもんかね」

古泉「…末期なのですか?」

キョン「いや、未だギリギリのとこで踏ん張ってはいる。…だけどな。今やっても手術は100%失敗する」

古泉「…何故なんですか?」

キョン「…こんなことは言いたくないが、ハルヒの影響だろう。間違いなく」

古泉「…貴方は涼宮さんが貴方に死んで欲しいと思っているというのですか?!」

キョン「…そうではないが、な。…この話をする前に、お前にはある一つの考え方を身につけてもらう必要がある」

古泉「…なんでしょう?」

キョン「…お前らの機関は、ハルヒを神として崇めていたな?」

古泉「…まさか、彼女がそうではないと言いたいのですか?」

キョン「…うーむ。そうではあるんだが、そうじゃないとも言えん」

古泉「はぐらかさないでください!」

キョン「あいつの事を言うなら『神に愛された少女』とでもいうべきなんだろうな」

古泉「…は?」

キョン「つまり…だ。お前は、あいつの能力がむやみやたらに使われないことを『あいつの理性が働いているから』って言ったよな?」

古泉「ええ。彼女はその言動に反して理性的ですから」

キョン「俺もあいつが理性的なのは認める。だがな…そのせいで能力の発動が抑えられているっていうのは違う」

キョン「能力は無意識下の願望によって発動する。…そこに理性を働かせることが出来るとは思わん…映画撮影の時がいい例だ」

古泉「…それでは、この世はもう自然の摂理を無視した混沌とした世界になっているはずですが?」

キョン「もちろん。俺は何も能力を抑える理性が存在しないとは言っていない」

古泉「…何を言っているんですか?貴方は?言ってることが支離滅裂ですよ?」

佐々木「つまりね、彼女の能力を抑えているのは、彼女の精神以外の理性であるっていうことなんだよ」

古泉「そんなものが、存在するわけない…存在するとしたら思念体が観測しうるはずです!!」

キョン「おっと。実はそうじゃない。その理性さんは情報統合思念体の外側に存在しているんだよ」

キョン「むしろ、その絶対の理性の中に思念体は包括されてるんだ。…領域の考え方を知ってれば分かるだろうよ」

キョン「思念体は境界線を含まない。その外側の理性さんはばっちりその境界線を含んでやがる。」

キョン「…その絶対の理性が…本来の意味での『神』なんだろうな」

古泉「…そんな話、信じられません」

キョン「ま、無理は無いだろうよ。宗教信者がそれまでの信仰心を全否定されるようなもんだからな」

キョン「で、だ。能力が暴発しないのは…実は、ハルヒが情報を生み出す能力を持ってるわけではないからだ」

キョン「その能力を持っているのは外側の絶対的な理性さんだ。…ハルヒはただ単にそいつにお願いごとしてるだけって寸法だ」

キョン「そのお願い事ができるってのが、本来のハルヒの能力。その願いが絶対理性に聞いてもらえればそれが俺らが観測している情報の改ざんってわけだ」

古泉「…なんで、どうしてあなたはそんなことを知っているのですか?」

キョン「…それは、俺が異世界人だから。だ」

古泉「はあ?」

佐々木「キョンはその絶対的な理性が展開している領域を脱出し、他の理性が展開している領域に移動することが出来るんだよ」

佐々木「そう…その絶対的理性が定義されている次元を超越した次元空間を通ってね」

キョン「俺が長門に病気を治してもらえないのは、俺が異世界人だから、だ。」

キョン「だってそうだろうが。その神が扱えない次元を通じてこの世界まで飛んできたんだ。当然俺を構成する情報はこの世界のそれと形態を異にしている」

キョン「よって異世界人の俺はこの世界の神ですら扱うことはできない…それに包括されている思念体など、言うまでもない」

古泉「…」

キョン「信じてくれ、古泉」

古泉「…分かりました。ひとまず信じましょう。…ですが、もう一つよろしいですか?」

キョン「なんだよ」

古泉「…貴方のご両親はどうされたのですか?今日はご在宅ではなかったようですが?」

キョン「ああ…ついでに、妹もいなかったろ?…学校には長門が情報操作してくれたおかげで伝わってないが…全員、この病院にいる」

古泉「…入院していらっしゃるのですか?」

キョン「…ああ。俺と似たような状況で。だな。俺と唯一違うのは、異世界人っていう称号がないだけだ…」

古泉「…では!!長門さんに…」

長門「…何者からか強力なプロテクトがかけられている。…実行不可」

古泉「…」

キョン「ま、そんな状況を打開するために俺と佐々木たちは奔走してるってわけだ…急用っていうのはそのための口実だ」

キョン「…だが、この有機生命体は一応この世界の情報で構成されている…だから手術っていう方法でなら治すことが出来る」

キョン「より低い次元でなら干渉できるってのは、皮肉なもんだな」

古泉「…でも、手術をすれば、必ず失敗すると?」

キョン「ああ。術者は完全にこの世界のもとで構成されている…その絶対理性の干渉は避けられない」

古泉「…つまり、この世界自体が貴方に死んで欲しいと願っている…ということですか」

キョン「ああ。だから以前の考え方からすれば『ハルヒの能力のせい』ってことになるんだろうな」

古泉「…何故世界は貴方を拒むのです?」

長門「…理性を持つ者は、自分と異なるものに恐怖し、排除しようとするもの」

橘「能力での干渉ができない以上、今回の出来事はまさに絶好の機会…でしょうね」

古泉「…そんな。なら、いっそのことその理性を破壊してしまえば…」

キョン「…この世界は消え去るぞ?この世界のおおもとの定義が破損するようなもんだからな。ハルヒが世界を滅亡させるっていう比じゃない」

古泉「…八方ふさがりではないですか…!じゃあどうしろっていうんです?!!」

キョン「実は、そうでもないいんだな。これが」

古泉「?」

キョン「俺だって、無意味に奔走してたわけじゃないってことだよ」

キョン「要するに、だ。その神に俺の存在を認めさせれば万事解決ってわけだ」

古泉「…できるんですか?そんな事?」

キョン「…分からん」

古泉「じゃあダメじゃないですか!!」

キョン「兎に角、だ。その神に俺の存在意義を見出させることが出来れば…だが、俺はこの状態。もう長くは持たない…だから」

古泉「…僕にもその方法を考えて欲しい…という訳ですか?」

キョン「…ま、大方、ハルヒに関して何かすればいいんだとは思うんだが、な」

古泉「…それで?これまで何かしらの行動はされてきたのですか?」

キョン「…一応、ハルヒに俺の事意識させようと団活をちょっと休んでみたり…」

古泉「…まさか、この前の不思議探索の欠席って…」

キョン「あ、ああ…その一環として…そのついでにプレゼントとかもいいかなって思って…スーパーで」

長門「あの時、場をごまかすのは大変だった。自重してほしい」

キョン「う…」

古泉「貴方はバカですか……そんなことしなくても、十分あなたは涼宮さんに必要とされてると思いますけど…」

キョン「…でも、現状はこんなんだぜ?だったらどうすりゃいいんだっつーの…」


ちょっと設定が変になったせいで苦戦してます。すいません

スレ主文才ないよ

スレ主中卒?

だめだ。ちょっと頭が回んない。
本当はキョン家が貧乏になって金稼ぐために学校中退するって話にしようと思ったんだけど…変な方向行っちゃった。
落としてくれ

あーインスピレーション湧いてきたわ
続き書いていい?
結構有名な書き手なんだが

キョン「なんか暇だな・・・・・・ヤろうぜ」

ハルヒ「・・・・・・うん」








キョン「うわー全然勃起しねー」

ハルヒ「うちもあんたじゃ全然濡れないわ」

キョン「おめえまじでブスだな。 全然勃たねーもん俺www」

ハルヒ「はぁ?インポだからってうちのせいにすんなよ つかチンコ小せぇな なにその野田総理みたいな粗チン 」

キョン「ならとりあえず野田総理咥えろよ 。ファーストレディにしてやるよオラ」

ずぼっ

ハルヒ「んっ…あっ…」






キョン「あー出した出したw」

ハルヒ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」

キョン「さっき言った通り妊娠しても責任は取らないんでそこんとこヨロシク(笑)」

ハルヒ「・・・・・・・・・・・・」



キョン「クソッ、いつの間にか朝比奈さん帰っちまったじゃねえかよ」

ハルヒ「・・・・・・」


キョン「いつまで寝てんだよ、さっさと帰れや肉便器」

ハルヒ「・・・・・・分かったわ」






ハルヒ「ねえ、キョン」

ハルヒ「私とみくるちゃん、どっちが好きなの?」


キョン「あ? 長門に決まってんだろ(笑)」











                                       -Fin-


             _,,..r'''""~~`''ー-.、

            ,,.r,:-‐'''"""~~`ヽ、:;:;:\
           r"r          ゝ、:;:ヽ
   r‐-、   ,...,, |;;;;|       ,,.-‐-:、 ヾ;:;ゝ
   :i!  i!  |: : i! ヾ| r'"~~` :;: ::;",,-‐‐-  `r'^! 
    !  i!.  |  ;| l|  ''"~~   、      i' |     イェ~イ
     i! ヽ |  | |    ,.:'"   、ヽ、   !,ノ
    ゝ  `-!  :| i!  .:;: '~~ー~~'" ゙ヾ : : ::|
   r'"~`ヾ、   i! i!   ,,-ェェI二エフフ : : :::ノ~|`T    アフィブロガー見てるー?
  ,.ゝ、  r'""`ヽ、i! `:、   ー - '" :: : :/ ,/         
  !、  `ヽ、ー、   ヽ‐''"`ヾ、.....,,,,_,,,,.-‐'",..-'"      死ね
   | \ i:" )     |   ~`'''ー---―''"~



古泉「凉宮さんに告白して正式にお付き合いすればその絶対理性とやらも貴方を認めてくれるのではないでしょうか」

キョン「なるほど、その手があったか…よし、今から電話で……」prrrr…

ハルヒ『はいもしもし』

キョン「ハルヒ!お前が好きだ!結婚してくれ!」

神『貴様なんぞに娘はやらん!死ねい!』

ビリビリドカーン!

キョン「ぎゃあああああああ!!!!」

長門「……彼の死亡を確認した」

古泉「やれやれ、親バカが居るのは人間も神も一緒でしたか…困ったものです」

おわり

古泉「…!そう言えば…貴方は去年の冬…朝倉涼子に刺されて大けがを負ったと言ってませんでしたか?」

キョン「…ああ。その時と同じ方法で病気も長門に治してもらえるってか?」

古泉「僕としたことが…失念していました…その方法ならきっと!!」

キョン「…無理だ」

古泉「…どうして?!」

キョン「…俺が異世界人って言われる謂れを考えてみろ。俺は異世界から来たんだよ」

キョン「…それまでは異世界人としての自覚がなかったから、長門に治してもらえるって思ってたが…それは思い違いだった」

キョン「長門の力を有効にする方法はただ一つ。…俺が生まれた世界に戻ればいいだけだ」

古泉「まさか…その世界って…」

キョン「ご明察。冬に俺が上書きしちまった世界だ」

古泉「でも、あれは長門さんが改変した世界じゃ…」

長門「厳密には、そういう意味ではない。私は過去の分岐における選択を操作したに過ぎない」

キョン「つまり、ifの世界って奴にシフトしただけ…って奴だな。でも、そのifの世界こそが俺のもといた世界。」

キョン「その世界は…俺の選択により消滅した…歴史の一本化って奴でな…」

これで、長門がキョンのケガ治した奴の矛盾解消になるかな?

スレ主文才ないよ

古泉「…結局、もとに戻ってしまいましたね。」

キョン「ま、俺にとっちゃ戻ったもくそもないが」

佐々木「…キョン。今思ったんだが、本当にその絶対理性は君が異質というだけでこんなことをしたのかな?」

キョン「ああ?どういう意味だよ?」

佐々木「考えても見てくれ。偶発的に起きる病気に期待するよりも、キミを殺害する方法など、いくらでもあるだろう」

橘「…成る程。術者を操作できるならば他の人類も操作できますものね」

佐々木「…たとえば、トラック運転手を操って。君を襲わせるくらい訳ないだろう」

キョン「…言われてみれば」

古泉「…つまり今回の事については、目的は彼の抹殺ではないと?」

佐々木「…恐らくは。むしろ、何かをしてもらいたくて、君をけしかけているかもしれない」

キョン「おいおい、死に至るけしかけってひどすぎるだろうが」

佐々木「くっくっ。そうでもしないと君はその重い腰を上げないだろうからね。大体君には天邪鬼的な傾向があるし」

古泉「やれ。と言われたら逆に意地でもしないタイプですからね」

佐々木「大体、キミを殺すなど涼宮さんを悲しませることを、彼女を愛してる者がやるはずないだろう」

古泉「…ようやく光が見えてきたというところですか」

キョン「…だったらせめて何のお願いかはっきりして欲しいもんだ。こっちにはもう時間がねえんだぞ?…長門。俺の体がもつのはあとどれぐらいだ?」

長門「…あと3週間ほど。それを超えれば手術も無駄となる」

古泉「…案外短いですね。はたして涼宮さんを気遣う理性は何を求めているのでしょうか?」

佐々木「…十中八九、涼宮さんの事であるだろうが、ね」

古泉「…こればかりは議論を重ねても仕方ありません…取り敢えず、この1週間は貴方は涼宮さんとなるべく一緒に居てください」

キョン「…確かに、それしかなさそうだな」

古泉「…退院はいつになりそうですか?」

橘「容体からして、3日は必要でしょう。調整はこちらに任せてください。ここ2~3週間、彼にはここに通ってもらいましたからデータは豊富ですので」

古泉「…分かりました。ですが、この場所に涼宮さんらを連れてくることを承諾してもらうのが条件です。」

橘「もちろん大丈夫です。なんなら護衛の構内への侵入も許可します」

古泉「ありがとうございます。…では、この場所を涼宮さんらにも教えてきますので…席を外します」

ガラ

キョン「…やれやれ。SOS団の連中には知られないようにしようと思ったのに…こうなっちまったか」

長門「…だからあの時私は言った。SOS団のメンバーには公表した方がいいと」

キョン「…結局は結果論だろ。それ」

佐々木「くっくっ…君だって、過去1年間で学んだって言ってたじゃないか。涼宮さんから逃れるなんて無理だって」

橘「今回は事件の性質が性質ですから…結果オーライですよ」

キョン「まだ解決したと決まったわけじゃねえぞ。」

橘「そうでした」テヘッ

キョン「可愛くないからやめろ」

ガラ

古泉「連絡してきました。今すぐ準備してこちらに向かう、とのことです」

佐々木「…本当に君は彼女に大切にされているんだね。羨ましいよ」

キョン「…別に。俺がSOS団の団員だからそうするだけだろ」

佐々木「素直じゃないね…君も」

古泉「…そこで、ですが。彼女が来たら我々はお暇した方がよろしいかと。彼女も強情ですから、人の前では素を見せてくれないでしょうし」

佐々木「それもそうだね。」

長門「…了解した」

10分後

古泉「…分かりました」pi

古泉「どうやら到着されたそうです。…では、我々はこれで」

佐々木「健闘を祈るよ。キョン」

長門「…では」

橘「…頑張ってくださいね!」

バタン

キョン「…はあ。頑張れって言われてもなあ…」
ドンドン

ハルヒ『キョン!!いる?!入るわよ!!』

キョン「はいはい、開いてm」ガラ

ハルヒ「キョン!!」ガバッ

キョン「のわっ!!」ドサ

ハルヒ「キョン!大丈夫?生きてる?熱は?!もういいの?!」

キョン「だーっ!!まずは落ち着け!マウントポジションを解除しろ!!」

…今気づいたが、この設定じゃどうやって問題が解決したかわかんねージャン

それを考えるためにも飯を食ってきます…

キョン「…落ち着いたか?」

ハルヒ「ええ。ごめんなさい…ところで、あんた大丈夫なの?さっきより顔色は随分良いみたいだけど」

キョン(…古泉は俺の病気を話してないみたいだな)

キョン「ああ。ただ風邪をこじらせただけみたいだ…3日もあれば退院できるってさ」

ハルヒ「そう…良かった…全く!団長にここまで心配させるなんて罰金ものよ!」

キョン「悪かったって」ワシワシ

ハルヒ「うっ…こら!な、ナデナデすんな!!」

キョン「…今度、なんか奢ってやるから、機嫌治せって」

ハルヒ「!……ううん。遠慮しとくわ」

キョン「……」

ハルヒ「…何よ、その顔」

キョン「い、いや…その…珍しいなって、思ってな…お前が奢りを断るなんて」

ハルヒ「……色々あんのよ。あたしにも」

キョン「そ、そうか」

キョン(なんか…何時ものハルヒじゃないみたいだ…)

ハルヒ「…あんたさ」

キョン「ん?」

ハルヒ「不思議探索の度にいつも最後に来てたわよね」

キョン「ああ。そのせいでいつも俺が奢りだったな」

ハルヒ「…今まで何回探索やったか覚えてる?」

キョン「うーん。大体40回くらいはやったんじゃないか?」

ハルヒ「…それをもとにね、計算してみたの…あんたの出費」

キョン「いくらだ?」

ハルヒ「最低でも48000円。あたしとか有希がドリンク以外に頼んだ分を合わせると…60000円は行くかも…」

キョン「…通りで俺の財布が軽くなるわけだ」

ハルヒ「…ごめんなさい」

キョン「…はい?」

ハルヒ「う~…だから!ごめんって言ってんのよ!!」

キョン「お、おう…」

キョン(…ハルヒが謝罪なんて……明日は雪でも降るのか?)

ハルヒ「…だからね?今度からは割り勘にすることにしたから」

キョン「いいのか?」

ハルヒ「いいの!!…せっかく団長様が気を遣ってあげてんだから感謝しなさい!!」

キョン「…了解だ。団長様」ニッ

ハルヒ「…ふふっ。やっと笑った」

キョン「あ?」

ハルヒ「ん~ん。不思議探索休んで次の月曜。あんた、疲れたような、ほとほと困ったような顔してたじゃない。」

ハルヒ「でも今は前のあんたのような顔をしてるから…少しほっとしただけよ」

キョン「…ハルヒ」

ハルヒ「…あんたに無理させる訳にもいかないし、今日はもう帰るわ。」

キョン「…おう」

ハルヒ「…あ、そう言えば……あんたの家族、みんな入院してるんだってね?」

キョン「…凄い確率だよな」

ハルヒ「…聞いたら、家族の方は結構重いみたいね…だから、さ…もしよかったら…その」

キョン「ん?」

ハルヒ「あんたの家に、家事しに行ってあげるから…呼びたい時にはすぐ呼びなさい!!いいわね?!」

キョン「そうだな…俺でもやりきれない部分はあるからな。よろしく頼む」

ハルヒ「うん!じゃあ、また明日!!」

ガラ

キョン(…ハルヒも、変わったよな……初めて会った時とは大違いだ)

古泉「失礼しますよ」

キョン「…お前ら、随分なタイミングで入ってくるじゃねえか」

佐々木「それはご愛嬌というものだよ。キョン…くっくっ…それにしても、今日の涼宮さんは随分と正直だったな。普段からは考えられないほど」

古泉「ショック療法みたいなものだったのでしょうね。土曜日から今日までの一連の流れは…流石の彼女も、虚勢を張れないほど動揺したんでしょう」

佐々木「…可愛いね」

古泉「ええ。それはもう守ってあげたくなるほどに」

キョン「おーい。俺をおいて話を進めるんじゃねえ」

古泉「失礼しました…それで、何かしらの収穫はありましたか?」

キョン「いや、ハルヒがやけに優しくなっていた以外は特に…」

佐々木「…全く、その理性さんとは更新できないのかな。これでは埒が明かないような気がするんだが」

古泉「焦っても仕方ありませんよ。彼と涼宮さんの問題ですから…我々は彼らに場とアドバイスを与えることくらいしかできません」

キョン「結局大事なとこは俺に押し付けんのな」

古泉「今までだってそうしてきた貴方ですから…頑張ってください」

佐々木「ああ。精々悩んで答えを導き出してくれ」

キョン「そんな投げやりな…」

佐々木「くっくっ…それで解決してしまう君も悪いんだよ…さて、僕らももうお暇するとしようか」

古泉「ええ。では、キョンくん。また明日」

キョン「ああ。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

夜中

キョン(…くそ、いてぇ……)

キョン(…やっぱり、体は順調に蝕まれていってるみたいだな…ホントに3週間もつのか?)

キョン(考えても仕方ない…取り敢えず今はハルヒに何をしてもらいたいのか考えなくては…)

キョン(………でも、あいつも随分と変わったと思うんだがな。最初のころに比べれば……)

キョン(…もしかして、その頃のような状態に戻せとかいうんじゃないだろうな……いや、それはないか)

キョン(…ああ!もう。まだ情報が少なすぎる!…もう寝よう)

???「おい。」

なんだ?…誰だよ?今寝てるんだ…邪魔しないでくれ

???「別に目を覚ませと言ってるんじゃない。私の言葉に耳を傾けるだけでいい」

だったら、早く用件を言えっての

???「…お前を見込んで頼みがある。聞いてくれるか?」

はあ…初対面の奴の願いを聞いてやるほど、俺はお人よしじゃないぜ?

???「まあ、そういうな。異世界人」

は?…ってお前まさか!!

絶対理性「やっと気づいたか、愚か者」

キョン「てめえ…よくもこんなことしやがって…俺の命を何だと思ってやがる!!」

絶対理性「言ってくれるな…それ程こちらも余裕がないのだ」

キョン「それはこっちのセリフだ。あと1ヶ月もしないうちに俺は死を待つだけの状態になっちまうんだよ!!」

絶対理性「…まあいい、聞け。お前をこういう風にしたのは他でもない…お前にしかできない事だから、少々強引な方法を取らせてもらった」

ハガレンの真理をイメージした

キョン「…ふん。用件があるなら最初から言って来いってんだ…」

絶「邪魔がはいってたんだ…今だってやっとのことでこうしてお前と話してるんだ」

キョン「いいから、さっさと用件を言っちまえ」

絶「お前に、彼女の理性になってもらいたい」

キョン「…はい?」

絶「…頼む」

キョン「頼むって言われても…なんだ?お前は俺にお前の代わりをしろってでもいうのか?」

絶「そうだ」

キョン「そうだって…」

絶「問題ないだろう。お前はすでに私よりも高みの位置にいるのだから」

キョン「はあ…具体的には何をすればいいんだ?」

絶「なんてことはない…普通に今まで通りにしていればいい。…だが、ちょっとしたオプションがつく」

絶「…お前が彼女を抑止しなければ…力は暴発する」

キョン「お前、まさか…!!」

絶「ああ、もう能力は彼女に移してある」

キョン「有無を言わせねえってか?」

絶「…」

キョン「…なぜそこまでする?下手したらこの世界の枠組みごとハルヒにメチャクチャにされかねんぞ?」

絶「ああ。だからこそ邪魔が入って今の今までキミと交信するのに時間がかかった」

絶「だがな、私ももう辟易していたのだ…今のこの状況に…」

キョン「今の情報統合思念体みたいに自立進化の可能性を見失ったとでも言いたいのか?」

絶「それは違う…もともと、私が彼女に能力の使用権を与えたのは、彼女に憧れていたからだ」

絶「いつでも自分の思うままに、そして不可能なことなどないと突き進むその姿勢にな」

キョン「世界の理性様も随分と人間っぽいとこがあるんだな」

絶「はっは…で、だ。このまま何の変化もない永遠の時を過ごすのに、私は疲れてしまった。だから…もう眠りたいんだよ」

絶「でも、そうするには力を引き継ぐものが必要だ…この世界の理を築くものが」

キョン「その役を、俺とハルヒに引き継がせたいと?」

絶「ああ。彼女なら間違った使い方はしないだろう…それに、もし道を間違ったとしても、君なら正してくれると…信じている」

キョン「…どうなっても知らんぞ?」

絶「元より、覚悟はできているさ」

ハルヒが力を得たのは野球観戦で実感した自分というありきたり存在の小ささから抜け出そうとしたから
つまりそれまでは平凡な思考と生き方や振る舞い、生い立ちを持ったただの一少女に過ぎない
>>300の内容はハルヒのストーリーと矛盾する

>>303
もう、頭が働かんのだよ…

キョン「…わーったよ。受け継いでやる。その役目…どうせ俺はあいつの面倒を見なくちゃならんしな」

絶「頼む…キミや、君の家族に課した束縛はもうすでに解除してある。後は自由にするといい」

キョン「そりゃどーも…」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

キョン(…あれから俺は手術を受け、体調も回復…やれやれ、これでやっと何時もの日常が返ってくる…)

キョン(って思ったんだが…)

ハルヒ「ほーら!キョン!!早く魔王退治の旅に出発よ!!」

キョン(すまん。理性さん。俺はあんたみたいにあいつを止めることが出来なかったみたいだ…今じゃもう剣と魔法のファンタジー状態だぜ・・・)

キョン(やれやれ…)                                   FIN

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン「でーい!!なんだこの支離滅裂なストーリーは!!」

ハルヒ「今度作るゲームのストーリーじゃない!!」

ハルヒ「何よ!!これから第二部としてドキドキしっぱなしのRPGが始まるのよ!!2種のゲームが楽しめるなんて斬新でしょ!」

古泉「流石は涼宮さんですね」

キョン「お前も少しは止めろ!!」

オッワーレ↓

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