モバP「アイドルたちが実は人間じゃなかった」 (407)

P「いやぁ、最近は売れてきてますよね」

ちひろ「そうですね、喜ばしい限りです♪」

P「こう、みんな不思議な魅力があるって評判なんですよ」

ちひろ「へぇ、そうなんですか?」

P「そうそう、まるで人間じゃないみたいだ! なーんて言われることもありますよ」

ちひろ「えっ」

P「あれ、何かおかしなこと言いました?」

ちひろ「いやぁ、当たり前じゃないですか。何言ってるんです?」

P「何って……え?」

ちひろ「だってうちの事務所のアイドルのみんなって、人間じゃありませんよ?」

P「なんだって!? それは本当かい!?」

P「……いや、人間じゃないって。冗談キツいんですから」

ちひろ「本当ですってば。なんなら聞いてみればいいじゃないですか」

P「聞くって、誰にですか」

ちひろ「そろそろあの子が帰ってくるでしょう?」

P「あの子って……あぁ、>>5ですか?」

さえちゃん!

小早川紗枝(15)
ttp://i.imgur.com/ekGHd05.jpg


P「そういえばそろそろ紗枝が帰ってくるころでしたね」

ちひろ「そうです。ほら――」

 ガチャッ

紗枝「ただいまもどりました……あら、2人ともどうしたんどす?」

ちひろ「帰ってきましたよ、紗枝ちゃん♪」

P「あぁ、お帰り。ちょっと話をしてたんだよ」

紗枝「あらあら……そうやったんおすか? うちは邪魔やったろか……」

P「そんなわけないだろ、冗談はやめてくれ」

ちひろ「あらひどい、私傷ついちゃいますよ? くすん」

紗枝「ふふ、失礼しました。それで……なんや話があるんやありまへんか?」

ちひろ「流石紗枝ちゃんは話が早い♪」

P「うん、まぁ聞きたいことがあるんだけど……」

紗枝「あら、年やったらプロデューサーはんは知っとりますやろうに……」

P「なんでそうなる」

紗枝「男の人が真剣な顔して女に聞くんは年と体重ぐらいやろて、いいまへん?」

P「いいません!」

紗枝「あら、ならなんでっしゃろ?」

P「あー、実はちひろさんがな」

紗枝「はいはい」

P「アイドルのみんなは人間じゃないっていうんだよ」

紗枝「あら……」

P「な? なにバカなこと言ってるんだって言ってやってくれないか」

紗枝「ちひろはん、プロデューサーはんにいうたんどすか?」

ちひろ「聞かれたので。私は嘘はつかないんですよ♪」

紗枝「さよですか……ふぅ、まぁ隠しとく事やあらしまへんし、言うてもかまいまへんけど……」

P「えっ」

紗枝「うちも人間ちゃいますえ?」

P「だ、だってほら。実家見たし……」

紗枝「あぁ、うちの実家は地主どすなぁ……」

P「なのに、人間じゃない?」

紗枝「ふふ、べつに人間やないもんも結構おるもんどすえ」

P「そーなのかー……」

ちひろ「ね?」

P「いや、結構ついていけてないんですけれど……」

ちひろ「んもう、じゃあわかりました! 紗枝ちゃん、本当の姿を見せてあげてください!」

紗枝「なんや恥ずかしいわぁ……プロデューサーはんも、見たいいうんなら考えますけど……」

P「……紗枝が、人間じゃない……いや、でも。紗枝には変わりないし。どうせなら見てみたい、かな……?」

紗枝「……なら、いきますえ? 戻りますさかい、見といておくれやす……」

P「こ、これは……」

>>17 
紗枝の正体

バリアン

紗枝「………」シュゥゥ…

P「さ、紗枝!? 見た目は変わってないのに、なんだこの威圧感……!」

紗枝「多くは語りまへん……プロデューサーはんなら伝わるはずや。このふぃーるが!」ギンッ!

P「……そうか、これは……」

ちひろ「紗枝ちゃんは人間界では仮の肉体が必要ですからね。視覚的に感じるのは難しいでしょう」

P「ちひろさん……」

ちひろ「さぁ、フィールドは用意しました。フィールを高めるんですよ、プロデューサーさん!」

P「ああ!」

紗枝「いきますえ――」

P「――応!」

紗枝・P「「決闘!」」

――――

―― 


P「真の決闘者は……ドローすら必然!」

紗枝「そんな、デッキが輝いて……!」

P「これが俺のフィールだ! マジックカード拡散する波動を発動する!」

紗枝「……ふふ、流石や……うちの負け、やな………」

P「ガッチャ! いい決闘だったぜ!」



ちひろ「というわけで紗枝ちゃんはバリアン人だったんですよ」

P「なるほど」

紗枝「なんややっぱり恥ずかしいわぁ……」

P「……ところでちひろさん。バリアン人ってことは本体は精神体、ですよね」

ちひろ「そうですねぇ。まぁいろいろあったんですよね、紗枝ちゃん?」

紗枝「まさかあいどるなんてなぁ……」

P「思いっきり決闘で倒しちゃったけど大丈夫か?」

紗枝「あんなに熱いふぃーる、初めてやさかい……まだ頭がぼーっとしますわぁ……」

P「ご、ごめんな?」

紗枝「ふふ。うち嬉しいわぁ……」

P「嬉しいって……?」

紗枝「決闘を通して感じたふぃーる……心……どれだけ思ってくれとるか、よおわかりましたえ?」

P「……夢中で、つい」

紗枝「だから、いいんどす。真剣な……本気の、ふぃーる。それがよかったんどす……」

紗枝「うちにとっての一番の原動力は精神力やさかい、これで向こう100年は戦えますわぁ……♪」

P「ひゃく!?」

紗枝「肉体は仮のものやさかい、それぐらいはできますえ?」

P「……え、紗枝は紗枝だよな?」

紗枝「小早川紗枝は15歳に違いありまへん」

P「だよな、あはは……」

紗枝「うちの齢は……とっぷしーくれっと、どす♪」

P「……」

ちひろ「ふふふ、仲良きことは美しきかな! それじゃあ紗枝ちゃん?」

紗枝「……あぁ、れっすんの予定がありましたなぁ……」

P「ん? あぁ、そんな時間か……」

紗枝「ふふ、きばってまいりますえー」

P「おう、いってらっしゃい」

紗枝「あとで、また……決闘してくれますやろか?」

P「おう、いつだって受けるぜ!」

紗枝「嬉しいわぁ……♪ ほな、ちひろはん、プロデューサーはん。ごきげんよう」

 スゥ…

P「……ワープもできるんだ」

ちひろ「まぁ、カードを使ってますけどね?」

P「しかし紗枝が人間じゃなかったとは……」

ちひろ「言ったでしょう? 私は嘘はつきませんよ♪」

P「まぁ、でも……本体が精神体だとか、決闘でフィールが高まってたのもあって割と受け入れられましたけど」

ちひろ「それはよかった♪」

P「それで、他の子はどんな風になってるんですか?」

ちひろ「どんなって……そうですねえ、じゃあ説明するより見たほうが早いんじゃないですか?」

P「見る?」

ちひろ「ほら、そこに>>35ちゃんがいるでしょう?」

あべなな!!!

安倍菜々(永遠の17歳)
ttp://i.imgur.com/BT16s3S.jpg


菜々「ぎくっ」

P「え? あぁ、菜々。おかえり」

菜々「た、ただいまです。プロデューサーさん……」

ちひろ「ねぇ菜々ちゃん。聞いてたわよねー?」

菜々「な、ななな、なんのことでしょうか! ナナはさっぱりわかりません」

P「いやな、実はうちのアイドルは人間じゃないってちひろさんが言い出して」

菜々「へ、へー」

P「菜々も人間じゃないから見せてもらえっていうんだよ」

菜々「……み、見せるって……でも………」

ちひろ「……菜々さんは正体見せられないみたいですねー」

菜々「さ、さん付けはやめてくださいよ! ナナは17歳です!」

ちひろ「でも紗枝ちゃんは教えてくれましたよね、プロデューサーさん?」

P「え? あぁ、まあそうですけど……」

菜々「えっ!?」

ちひろ「まさかそれを知ったプロデューサーさんがあんなに熱いモノを紗枝ちゃんにぶつけにかかるなんて私も知りませんでしたけど……」

菜々「えぇっ!?」

ちひろ「2人の心が通じ合って、実に美しかったですよ。ねぇ♪」

P「なんかやたら語弊がある言い方ですね……」

菜々「そ、そ、そそそんなハレンチな! なにをしてるんですかプロデューサーさん!」

P「いや、違う! 俺はただ決闘をだな……」

菜々「でゅ、でゅえっ!?」

ちひろ「デュエッ!」ビシッ

P「ちょっとちひろさん黙っててください」

P「――というわけだ」

菜々「……なるほどー、そっちですか。いやいや、ナナは信じてましたよ!」

ちひろ「ふふふ、そうですねー♪」

P「……ちひろさん?」

ちひろ「あらやだ怖い。で、どうですか菜々さん……菜々ちゃん? 見せる気にはなりませんか?」

菜々「いえ、ナナは……そのう……」

P「なんかこう、何が来ても受け入れられる気がするよ。言いたくないならそれでもいいさ」

菜々「……それなら、言います。実はナナは――」


>>46
菜々の正体

kskst

菜々「実はナナは……ウサミン星人なんです!」

P「……」

菜々「な、なんですかその目は! これでも勇気を出して……」

P「いや、この期に及んで設定で出してくるとは思えませんし……本当、なんですよね?」

菜々「なんで敬語なんですかぁっ! そうですナナはウサミン星人です!」

P「キャラを推すなーとは思ってましたけど、へぇ……」

菜々「ま、まだ疑ってませんか?」

P「そんなことないさ。たださっきはいきなり決闘で通じ合えたから噛み砕くのに時間がかかるだけで……」

菜々「……じゃあ、見せます。ナナの本当の姿」

P「え?」

菜々「目をそらさず……見ててください。メルヘンチェーンジ!」カッ!

P「うおっまぶし」

P「これ、は……」

菜々「………」

P(少し光沢のある、ツヤツヤとした白い肌……)

P(大きな耳が二本。ウサギによく似てる)

P(特撮ヒーローのスーツにも似てるか? 思ってたより人に近いんだな……)

菜々「……どう、ですか?」

P「え? あぁ、うん……綺麗、だよ」

菜々「ふぇっ!?」

P「あ、いや。そういう意味じゃなくて!」

ちひろ「あらあらー♪」

菜々「じゃあ、どういう意味なんですか!」

P「いや、思ってたより人間に近いから驚いたというか……」

菜々「ウサミン星人の特徴はこの両耳にあるんです」

P「耳?」

菜々「よーく見ててくださいね……」ピコピコ

P(……揺れてるな。モフモフって感じじゃないが……撫ででみたいな……)

菜々「むむむ……ハートウェーブ!」ピピピ

P「うわっ光った!?」

菜々『………えますか。聞こえますか、プロデューサーさん……』

P「な、なんだこれ……? 頭ぐらぐらする……」

菜々『ご、ごめんなさい。これがウサミン星人なりのコミュニケーションなんですけど……』

ちひろ『テレパシーですね。言葉の裏にあるものや思考をそのまま送れるので便利ですけど、慣れないと酔うので気をつけなきゃダメですよ?』

芋が焼けた

参加型にしてもいいです

菜々『そ、そうなんですか? 地球人に向けて送るのは初めてで……』

P「い、いや。大丈夫……なんか不思議な感覚だな。声は聞こえてないし、一瞬で伝わるのに間も感じる……」

ちひろ『それがテレパスです。どうですか?』

P「信じざるを得ないですけど……」

菜々『……な、なんでしょう?』ピコピコ

P(耳もピコピコ……可愛いな。身長は変わらないからちっちゃいし……撫でたいなぁ……触ってみたい……)

菜々「な、ななにを言ってるんですかプロデューサーさん!」

P「え?」

ちひろ『あー、そっか。プロデューサーさんは送信に慣れてないですし思考と送信が混ざったんですねー』

P「えっ」

菜々「え、あぁっ!?」

P(……まさかコレ、伝わってます?)

菜々「……はい」

P「う、うわぁ……」

ちひろ「うふふ、ちょっとジュース買ってきますねー」

 ガチャッ  パタン


P「………」

菜々「……」ピコピコ…

P「…………」

菜々「……」ピコピコ…

P(………どうしよう……)

菜々「………」ピコピコ…

P「………」

菜々「………」ピコ……ピタッ

P「……?」

菜々「あ、あのう……」

P「……あ、うん。どうした菜々……?」

菜々「さっきのって、本心……ですよね。思考がそのまま来ましたし……」

P「は、ははは……そうだなぁ……」

菜々「……触って、みますか?」

P「え?」

菜々「その……あー、ぅー……」

菜々『Pさんになら、触られても嫌じゃない……かなって……』ピコッ

P「………」

P(このスベスベボディを……触る……?)

P(確かに感触は気になるが……でもなぁ……)チラッ

P(……そういえば体の線は出てるんだなぁ。ちゃんと女性的というか、やっぱり人に近く――)

菜々『お、おほんおほん! き、聞こえてまーす!』

P「あっ」

菜々『……その、やっぱりやめておきますか?』

P「……いいや! やる! 触らせてくれ、菜々!」

菜々『さ、触って面白いものかどうかわかりませんよ?』

P「いいから、頼む! な?」

菜々「………わかり、ました。どうぞ?」ピコッ

P(耳……頭……! い、いよいよ……)

 ポフンッ  ナデ…

P(……ツルツルしてるな。だけど柔らかい……)

P(もう少し硬い感じだと思ったけど……触り心地いいなぁ……)

菜々「……んっ」ピコッ

P(この耳の柔らかい感じ……撫でてると不思議と落ち着く……)

P(あー……こう、寝るときに顔をうずめてスンスンしたいな……)

菜々「……!?」ピコピコッ

P(……あれ? まさかこれも聞こえてたりとか……)チラッ

菜々「き、きこえてませんよー」

P「………」

菜々「あっ、ちがっ……」

P「一度死のう」

ちひろ「ただいま戻りましたー♪ あら、どうしたんですかプロデューサーさん?」

P「ちょっと立ち直れないだけです。そっとしておいてください」

菜々「だ、大丈夫ですよ! ナナでよければ、そ、そのぐらいしますから。ねっ?」

P「もう顔見れないやめて恥ずかしいのごめんなさいゆるしてください」

菜々「ち、違いますよ! ほらっ、慣れないテレパシーで思わずダダ漏れになってただけですもんね!」

P「考えてたのがバレた時点で致命傷ですよどうするんだよこれ」

菜々「だ、大丈夫です……ほら、もっと邪な電波とかを受信することもあるんですよ?」

ちひろ「あぁ、事務所に来たばかりの時は大変そうでしたねぇ……」

菜々「それに比べたら、ずっとこう、純粋に気に入ってくれてるんだなぁって感じるというか……いやぁ、照れるんですけれどね……」

P(やっぱり恥ずか死しそう)

ちひろ「ふふふ、いいじゃありませんか。若さですよ。ねぇ?」

菜々「そ、そこでなんでナナのほうを見るんですか!?」

ちひろ「それじゃあ菜々さん。お仕事いってらっしゃい♪」

菜々「だからさん付けはやめてくださいってば……もうっ! いってきます、プロデューサーさん、ちひろさんっ!」

P「いってらっしゃい……車に気を付けるんだぞー。あと、NASAにも気を付けろよー」

菜々「大丈夫ですよー、友好条約結んでますからー」

P「えっ」

菜々「えっ?」

ちひろ「ほらほら、いったいった!」

菜々「あ、はいっ。それじゃあまたあとで!」

P「お、おう……」

P「……ウサミン星人って本当にいたんですね」

ちひろ「どうでしたか、菜々ちゃんの耳は?」

P「気持ち良かったですけど」

ちひろ「それはそれは………うふふ♪」

P「な、なんです?」

ちひろ「いえいえ。なんでもありませんよ」

P「それならいいんですけれど……まぁ人間じゃないっていったってみんなアイドルには変わりないですよね」

ちひろ「そうですねぇ。アイドルですね……といえばなんですが」

P「なんでしょう?」

ちひろ「お仕事から>>79ちゃんが帰ってくるころじゃありませんか?」

ちえり

緒方智絵里(16)
ttp://i.imgur.com/qX39G6p.jpg


ちひろ「智絵里ちゃんが帰ってくる頃でしょう?」

P「あぁ、そうですね……迎えにいってきます」

ちひろ「はいはい、じゃあ私は事務作業してますねー。邪魔になってはいけませんし♪」

P「……ちひろさん?」

ちひろ「うふふ、冗談です。でも迎えにはいってあげてくださいね? 確か送りは別の子と一緒でしたけど帰りはまだですから」

P「そうですね……ちなみに、聞いておきたいんですが」

ちひろ「はいはい、なんですか?」

P「智絵里も人間じゃないんですよね?」

ちひろ「はい、そうですよー」

P「……『何』なのかって聞いても大丈夫ですか?」

ちひろ「えぇ、かまいませんよ? たしか智絵里ちゃんは――」


>>85
智絵里の正体

四葉のクローバーの精霊

P「精霊?」

ちひろ「ええ。幸せを運ぶ四葉のクローバーのですね♪」

P「……じゃあ、真の姿があるってわけでもないんでしょうか」

ちひろ「さあどうなんでしょう。本人に聞いてみては?」

P「そうですね……じゃあ、いってきます」

ちひろ「はい、いってらっしゃい♪」

 ガチャッ  パタン


P(智絵里がクローバーの精か……あぁ、でもなんとなく納得したな)

P(本人に確認とるか……どうしようか……)

スタッフ「お疲れ様でしたー」

智絵里「ありがとうございました……」


P「……」フリフリ

智絵里「あっ……プロデューサーさん……」

P「お疲れ様、智絵里。うまくいったみたいだな」

智絵里「はい……がんばりました」

P「えらいなぁ、智絵里は」

智絵里「えへへ……♪」

P「……あー、とりあえず帰ろうか。あと、ドリンク」

智絵里「あっ、ありがとうございます」

P(……でもまぁ、急に『智絵里って実は人間じゃないんだってな! あははー!』とか言ったら智絵里も驚くだろうなぁ)

P(別に業務に支障が出るわけでもなし、聞いてないことにしても――)

智絵里「……そうだ、プロデューサーさん」

P「うん? どうしたんだ、智絵里」

智絵里「この前、ロケで綺麗な高原にいったんですけれど……」

P「あぁ、確か旅番組だったか……どうだった?」

智絵里「すっごく、素敵でした……それで、そこで……」ゴソゴソ

P「……?」

智絵里「素敵さのおすそ分けができたらなって、四葉のクローバーを探してきたんですけれど……」

P「四葉の……クローバー……」

P(智絵里は四葉のクローバーの精霊だったよな……?)

P(俺にクローバーを渡すのは……自分の身を削るのと同じことなんじゃ……!?)

智絵里「すっごく明るくて、今度はみんなで……プロデューサーさんもいっしょにいけたら……」

P「ちっ、ちえり!」ギュッ

智絵里「え、あ、はいっ……」

P「お前……」

智絵里「あ、あのっ、手を……はずかしい、です……」

P「これをもらったら消えたりしないよな!?」

智絵里「……えっ?」

P「だって智絵里はクローバーの精なんだろ? 自分を渡したりしたらまずいんじゃないのか!?」

智絵里「ど、どこでそれを……あ、あうう、そのっ、それは……」

P「ダメだぞ智絵里! お前は幸せにならなきゃいけない子なんだ!」

智絵里「は、はずかしいです……はなしてください……」

P「あっ」

P「……はい」

智絵里「……ちひろさん、ですか?」

P「うん。ごめんな……」

智絵里「いいんです。ないしょにしてて、ごめんなさい……」

P「智絵里が謝ることじゃないよ。それに……よく考えなくても前から何度もクローバーはもらってたよなぁ……」

智絵里「……は、はずかしいです」

P「いやいや、大切にしてるよ? 持ってるだけでツいてる気もするし……」

智絵里「それは……その……」

P「……?」

智絵里「わ、わたしが念を込めてるので……悪いことも、少しなら遠ざけれたり……」

P「そうなの!?」

智絵里「す、すこしだけですけど……えへへ……」

P「すごいやちえりん! いい子いい子してやろう!」

智絵里「あ、あぅ……ありがとうございます……」

P「……ん? つまり今までもらったクローバーも智絵里の一部なのか?」

智絵里「えっと、わたしの一部というか……わたしが一部というか……」

P「ふむふむ」

智絵里「幸せの四葉のクローバー……いろんな人が探してくれます、けど。同じぐらい踏まれてるんです」

P「……?」

智絵里「わたしは、どのクローバーでもなくって……幸せになりたいって気持ちに応えるためにいるので……」

P「……なるほど、よくわからないけど智絵里はみんなを幸せにしてるってことか! えらいなぁ!」

智絵里「そ、それほどでも」

P「だけど大丈夫なのか? そういうことしてたら智絵里の幸せは……」

智絵里「昔は、いっぱいがんばらなきゃダメで……わたしは、その次でした」

智絵里「でも、今は……みんなが、ファンの人たちが、プロデューサーさんがいるから……わたし、幸せです……」

P「ち、ちえっ、ちえり……」

智絵里「……プロデューサーさん?」

P「ちえりいいい!!! うおぉぉおおちえりいいいい!!!!」

智絵里「!?」

P「すまん取り乱した」

智絵里「めっ、です」コツン

P「はい」

智絵里「だから……だいじょうぶ、です。わたし、前よりずっと……幸せで、他の人も幸せにできるって、感じられるから……」

P「……そうか、智絵里はえらいなぁ……」

智絵里「えへへ……だから、受け取ってくれますか……?」

P「うん。大切にするよ! これまでのクローバーも合わせて智絵里本人だと思って愛でるさ!」

智絵里「それは……照れちゃいます……」

P「まずは朝昼晩と撫でるところからかな……よーしよし……」ナデナデ

智絵里「あ、あのっ……」

P「智絵里(にもらったクローバー)はいいにおいがするなぁ!」クンクン

智絵里「あ、あぁ………」

P「大事にするからなー。よーしよし……んー、やっぱり……」

智絵里「だ、だめですっ……!」ザシュゥッ!

P「ぎゃあああああ!!」

P「……死ぬかと思った」

智絵里「ご、ごめんなさい……」

P「智絵里チョップはパンチ力だったな。びっくりした」

智絵里「でも、恥ずかしいのでダメです……よ?」

P「うん、以降気を付ける……そんなに、嫌だったのか?」

智絵里「……その、脱いだ服とか、靴とかを嗅がれてるみたいで……」

P「………それは、うん。ごめんな」

智絵里「……またしたら、めっ、しちゃいますよ?」

P「気を付けるよ。だけど大事にするからな」

智絵里「はい……ありがとうございます……えへへ……♪」

P(ついテンションがおかしくなった。これはきっと智絵里の幸せオーラに当てられたんだろうなぁ)

P(さてと……智絵里は無事女子寮に送り届けたし……事務所に戻るか?)

P(でも少し早いか。ちょっと買い物でも……)


P「……ん? あれは>>108か?」

みくにゃん

前川みく(15)
ttp://i.imgur.com/IXpaatN.jpg


みく「~~♪ どの缶みてもーおいしそうー♪」

P(鼻歌混じりに何見てるんだか……猫缶?)

みく「むむっ? 何やら視線が……あっ、Pチャン!」

P「あー、そういえばあの雑誌の発売日かー」クルッ

みく「なんで無視するのぉ! Pチャンのばかぁ!」ガシッ

P「ははは、ごめんごめん……しかし偶然だな」

みく「ふふーん、さてはPチャン……みくに会いたくって探してたんじゃないかにゃあ……?」

P「よーし、今日の晩御飯買わなきゃなー」

みく「もー、そんなにヘソ曲げちゃやにゃ!」

P(……みくもアイドルだよなぁ。しかもうちの事務所の中では古参)

みく「んー? みくの顔に何かついてるのかにゃ?

P「いや、ちょっと考え事してたんだ」

みく「まーたお仕事のことかにゃ? Pチャンはいっつもいっつもそうで、働き者だにゃあ……」

P「ははは、まぁそれが楽しいんだから仕方ないだろ?」

みく「そーだねっ! じゃあPチャン、可愛いアイドルのためにジュース買ってくれても……いいよ?」

P「なんで上から目線なんだ、しょうがないにゃあ……」

みく「さっすがー! Pチャンはいい人ニャス!」

P「なんか混じってるぞみく」

みく「ふにゃ? そんなことないにゃ?」

P「……気のせいか。ただまぁ、買うのには条件がある」

みく「条件……? さてはPチャン、みくにえっちぃことする気かにゃ? もー、タイホされちゃうにゃあ……?」

P「バカいえ、まったく」コツン

みく「ふにゃっ」

P「なぁみく。みくが人間じゃないって本当か?」

みく「にゃ……まさかバレてしまうとは……」

P「いや、冗談じゃないんだ」

みく「……ホンキでいってるの?」

P「あぁ、他にも何人か聞いたんだ。だから別に驚いて逃げたりはしないよ」

みく「そう……うーん、Pチャンになら……見せてもいいにゃ?」

P「え、いいのか?」

みく「うん。でも笑わないでね?」

P「笑わないさ。どんなみくでもみくはみくだろ?」

みく「ふふふ……さっすがPチャン! そう、みくは自分を曲げないよ!」

P「じゃあ、教えてくれるんだな?」

みく「うん。みくはね――」


>>123
みくの正体

ロボット

みく「みくはね、ロボットなの」

P「……ロボ?」

みく「うん。未来じゃないけど、猫型ロボットにゃ?」

P「待て。どこが猫だどこが」

みく「うーんと……ちょっと待ってね……むむむむ……」

P「………」

 ポポポーン!

みく「にゃ!」フリフリ

P「尻尾と耳が生えた!」

みく「そう、これがみくが猫たるゆえんにゃ?」

P「ライブ衣装とかのアレは?」

みく「おしゃれでつけてるつけ耳にゃ?」

P「そーなのかー……」

P「というか、ロボって……ロボってお前……」

みく「いや、だったかにゃ……?」

P「嫌ってわけじゃないが驚いてるんだ。こう、普段のみくからはロボ要素まったく感じられなかったし」

みく「みくには確かに『心』があるよ? 人とおんなじに感じられる、ちゃんとした心……」

P「そうだな、それはわかってる。だからびっくりしてるんだよ」

みく「ふふーん、みくを作った博士は天才だからにゃあ……♪」

P「大したもんだ、本当……」

みく「でしょでしょー♪」

P「……ところで、普通の飯は食べても大丈夫なのか?」

みく「うん。ちゃんと消化してエネルギー変換できる技術が使われてるにゃ?」

P「そこらへんも猫型ロボなんだな……」

みく「ただ、おさかなの油だけは消化できないからそのままになっちゃうにゃ」

P「そこは一番に消化可能にすべきじゃないのか猫型ロボット」

みく「無理に食べたりすると翌日文字通りの消化不良でちょっと動作がカクついてロボットダンス披露するはめになるにゃ……」

P「あぁ、あれギャグでやってることじゃなかったんだな……」

みく「そーいうこと。だから正直勘弁してほしいにゃ……」

P「ごめんごめん、今後気を付けるから……」

みく「うん、わかればよろしい! わかったらみくにハンバーグをささげるにゃ!」

P「……なんでハンバーグか聞いてもいいか?」

みく「んーとね、消化吸収効率がいいから?」

P「……本当か?」

みく「ホントにゃ。このみくの真剣な瞳を見て!」キラキラ

P「……」

みく「……」キラキラ

P「なるほど嘘か」

みく「なんでにゃ!」

P「流石に嘘ぐらいは見抜ける。みくにはシーチキンを奢ってやろう」

みく「いやにゃあ! チキンっていうから鳥だと思ったのに次の日ヒドいことになったのー!」

P「遠慮するな。9個でいい」

みく「やかましいにゃ!」

P「まぁ、とりあえず気をつけて帰れよ?」

みく「りょーかい! Pチャンも気をつけなきゃダメにゃ?」

P「わかってるって。ありがとう」

みく「それじゃあまた今度にゃー♪」

P「……そうだ、みく」

みく「何かにゃ?」

P「どこでもドアないの?」

みく「そんなもの作れるわけないにゃ。Pチャンは夢見すぎじゃないかにゃあ……?」

P「……」イラッ

P(やっぱり今度の差し入れはアジフライ弁当にしとこう)

P(ひとしきり泣かせたら……ちゃんとハンバーグ弁当も用意しとくか。動きに支障がでちゃまずいしな)

P(で、アジフライは俺が食うと。完璧だな)


P「ただいま戻りましたー」

ちひろ「あぁ、おかえりなさいプロデューサーさん♪」

P「どうも、ちひろさん……と……>>141も帰ってきてたのか」

まゆ

佐久間まゆ(16)
ttp://i.imgur.com/uS9QdPF.jpg


P「まゆも帰ってたのか」

まゆ「はい。ちひろさんのお手伝いをしてたんです……うふふ♪」

ちひろ「まゆちゃんは器用ですしねぇ、助かりますよ」

P「そうなのか? すまないな、まゆ……」

まゆ「いいえ、まゆはPさんのためならなんだってできるんです……」

P「なんだって、か……」

まゆ「なんですかぁ?」

P(……聞いたら教えてくれるんだろうか? まゆの正体……)

ちひろ「……ふふ、そうそうまゆちゃん」

まゆ「はい、なんですか?」

ちひろ「……」ボソボソ…

まゆ「……! それなら……」

P「……ん、どうしたまゆ?」

まゆ「Pさん、まゆが人間じゃないって……知ったんですよね……?」

P「……あぁ、すまん。ちょっとした機会でな」

まゆ「まゆが……人間じゃなくっても。Pさんはまゆのことを見ててくれますか……?」

P「それは、当然……なんで聞くんだ?」

まゆ「だって、それなら――」


>>154
まゆの正体

あのとき助けてもらった子猫

まゆ「だって、それなら……」

P「まゆ……?」

まゆ「おひざに乗れる……にゃあ……♡」

P(猫耳……だと……!?)

ちひろ「あらー、お仕事は私がかたずけておきますねー」

P「え、いやちひろさん!?」

ちひろ「プロデューサーさんはまゆちゃん連れて奥にすっこんでてくださいねー」

P「ちょっ待てよ!」

ちひろ「似てないモノマネはいいですからねー」

P「あ、はい」

まゆ「Pさぁん……Pさぁん……」カリカリ

P(掌のモチモチした感触といっしょに爪がちょっと刺さって痛い!)

P「……ふぅ、それでまゆ?」

まゆ「にゃ……あぁ、いけない。ちょっとクラクラしすぎて耳が出てしまったみたいですね……」ピコピコ

P(あらやだかわいい)

まゆ「うふふ、まゆは実は猫ちゃんなんですにゃ……♪」

P「なんてこった。さっき会ったばかりなのにみくのアイデンティティがクライシスだ」

まゆ「そうなんですかぁ……?」

P「うん。みくはロボだった」

まゆ「じゃあ、柔らかくないんですね……まゆは柔らかいですよぉ……?」ピコピコ

P(尻尾をゆっくり揺らしながら耳をピクピク……猫だな。うん、猫だ……)

まゆ「ほら、まゆは肉球も出せるんですよ? ほらほら……」フニフニ

P(まゆの手が猫に……あ、肉球だ。やわこい。気持ちいいなこれ、アイマスクにして寝たいな)

P「でも猫か……まゆには猫っぽいイメージなかったけどなぁ。どっちかっていったら犬か――」

まゆ「犬ですかぁ……?」トローン…

P(たぬき……って言ったら怒るかなぁ……)

まゆ「Pさん……?」

P「あぁ、いや。だって猫って自由気ままなイメージがあるだろ? まゆは結構しっかりしてるしなぁ」

まゆ「……猫だって、恩義は感じますし、お返ししたいって思うんです。変ですか……?」

P「恩?」

まゆ「はい。ずっと前に……面倒を見てくれたでしょう……?」

P「前に……面倒……猫……」

まゆ「この鈴と、尻尾を見たら、わかりますかぁ……?」チリンッ

P「ハート模様のしっぽ……そっか、サクか!」

まゆ「はぁい、あなたの猫です……♪」ピコッ

P「でも、ケガしてたとこをちょっと見ただけだぞ? 飼ってたわけでもないのに」

まゆ「あのままだと、死んでたんですよ? なのに助けてもらえて……とぉっても嬉しかったです……」

P「そうか……元気になったと思った次の日にはいなくなってたし。浚われたとかいろいろ考えて悲しかったんだぞ?」

まゆ「ごめんなさい……でも、そのあともいろいろあったんです。だけど一度もあなたのことは忘れませんでした……」

P「まゆ………」フニフニ

まゆ「うふふ。恩返ししたかったんです……にゃあ……♡」

P「立派になったんだなぁ。その気持ちがすっごく嬉しいよ」フニフニ

まゆ「だから、まゆにできることなら言ってくださいね……? 湯たんぽにだって、なっちゃいますから」

P(まゆたんぽ……いや、アイドルには……でも猫になってる時なら普通の猫と同じサイズか。魅力的だな……)フニフニ

まゆ「ただ、その……何も言わずにずっと肉球をふにふにされると……くすぐったいですよ……?」

P「あ、ごめん……触り心地がよくてつい……」

まゆ「うふ……気に入ってくれたのなら、嬉しいですけれど……」

P「……じゃあちょっと、猫になってもらっていいかな?」

まゆ「わかりました……にゃお♪」ポンッ

P「おぉ……普通の猫だ……」

まゆ「にゃあ……ん♡」

P「膝の上、乗りたがってたよな。乗るか?」

まゆ「……にゃあ……♥」ヒョイッ

P「おぉ、身軽だ……この身軽さと柔らかさがまゆのモデルとしての実力を裏付けてるのか……」ナデ…

まゆ「ふにゃっ……」ビクッ

P「おっと、すまん……大丈夫か?」

まゆ「にゃあ……♥」

P「そうか。ちょっと撫でてもいいかな?」

まゆ「……ゴロゴロ…にゃ…♥」

P「そっか、ありがとう……」

――――

――

P「……癒されるなぁ」

まゆ「にゃぁ……♡」

P「そろそろ仕事に戻るよ。ありがとう、まゆ」

まゆ「にゃ……にゃーお♪」ポンッ

P「おぉっと」

まゆ「……無理はしないでくださいねぇ? まゆは、あなたのそばにいられることが何よりの幸せなんですから……」

P「あぁ、ありがとう……」

まゆ「うふふ、人肌寂しかったら……まゆを飼ってくれてもいいですよ、Pさん……?」

P「それは遠慮するよ。まゆをケージに入れて事務所に連れて来るのは大変だしな」

まゆ「あら、残念……じゃあまゆは帰りますね?」

P「うん、お疲れ様」

P「あぁ、やっぱり猫っていいなぁ……癒されたわ……」

P「ちひろさん、お待たせしました」

P「……あれ? いないな。メモが……」

[ずいぶんと おたのしみ でしたね。買い出しに行きます 千川ちひろ]

P「…………」

P「……」

P「誤解されてる気もするが、ちひろさんなら一切を把握したうえでからかってる可能性のほうが高いんだよな」

P「まったくもう。これシュレッダーにかけておくか……無駄に誤解受けそうだし」

P「さーてと、じゃあ……」

 ガチャッ

P「ん、誰か帰って来たのか? あれは――>>177か」

藍子

高森藍子(16)
ttp://i.imgur.com/XjkiR2h.jpg


  パタパタパタ…

藍子「……♪」


P「藍子か。とりあえずお茶でも入れておこうかな……と」


 ガチャッ

藍子「ただいま、です」

P「うん、お帰り。今日はいい天気だな……歩いて帰って来たのか?」

藍子「はい。お散歩、気持ちいいですよね♪」

P「健康にもいいらしいしなぁ……あ、お茶飲むか?」

藍子「ありがとうございます。 ……あれ、ちひろさんはいないんですか?」

P「あぁ、ちょっと買い出しにいくってさ」

藍子「そうなんですか……」

P「そうそう……まぁ、すぐ戻ってくるんじゃないか?」

藍子「そうですね……」

P「………」

藍子「……あ、美味しい……♪」

P「そうか? よかった。たまには淹れる側にもまわりたくてさ」

藍子「プロデューサーさん、上手ですね……すごいですよ!」

P「褒められると照れるなぁ、あはは……」

P(……このままぼーっとしてたらいつの間にかちひろさんが帰ってきて、日が暮れてる気がするな……)

藍子「プロデューサーさん?」

P「あ、いや。すまんすまん」

藍子「いえ、なんだかボーっとしてるみたいだから……体調が悪かったりしませんか?」

P「大丈夫だよ。ただまぁいろいろと知ったことがあって整理してるというか……」

藍子「知ったことって、なんでしょう?」

P「いやぁ、まゆが昔すこし見たことがある猫だったとか、みくがロボだったとか――」

藍子「えっ」

P「あ、やばっ……」

P(いかん、気が緩んで思わず……!)

藍子「……そうだったんですか。それはびっくりですね」

P「あ、あれ? 思ったより驚かないんだな」

藍子「だって、私も……実は人間じゃないんです。私は――」


>>184
藍子の正体

時間を司る女神

藍子「私、実は――」パチンッ

P「……なに、を……?」

藍子「……時間、操れたりしちゃうんです」

P「えっ?」

藍子「外、見てみますか?」

P「………なんだ、これ。雲も、車も、全部止まって……音もしない……」

藍子「じゃあ、戻しますね」パチンッ

  プァー…  ロロロ…

P「……動き出した」

藍子「これが私の力。私の能力……私が司るもの。時間です」

P「なんと」

P「まさか、藍子のそばにいると時間が早くたつのは――!」

藍子「ちょっと、能力が漏れてるのかもしれませんね……」

P「いや、ごめんこれはたぶん違う」

藍子「えぇっ?」

P「だってほら、藍子と一緒にいる時間は確かに感じられるし。1秒が早くすぎるというか1秒1秒を穏やかに受け入れられるというかな……」

藍子「……ふふっ、ありがとうございます」

P「だってほら、時計の針はちゃんと1秒ずつ流れてるじゃないか。この通り。狂わないぞ?」

藍子「そう言ってもらえると嬉しいですけれど……」

P「……あと、女神様だったのか。俺、ため口聞いてていいのかな……」

藍子「あ、大丈夫です。私はいつものみんなとこの事務所が大好きなので……このままでいいんです」

P「ん、それならこのままでいくよ……藍子」

藍子「はい、プロデューサーさん」

P「しかし女神様かぁ。すごいなぁ藍子は」

藍子「でも、少し時間を止めたり進めたり切り取ったり戻したりできるだけで……空間までは支配できませんし……」

P「……すごくないの?」

藍子「たいていは、時間と空間は表裏一体ということで操れるんですよ?」

P「そういうものなのか……」

藍子「そうですね、たとえば……そう。遅刻しそうな時とか、ですね」

P「うん……」

藍子「一流の人だと、たとえば一歩先が事務所の玄関前って繋げて『1歩』進めばそこは事務所前。遅刻しないで済むんです」

P「あぁ、それ便利だなぁ」

藍子「私も、遅刻しないようにはできます。でも……時間を止めてゆっくり進むか、戻して影響がないよう整合性考えるかしないといけなくって……」

P「……あ、たいへんだな」

藍子「そうなんですよね……えへへ、寝坊しないよう気を付けないといけないんですけれど」

P「寝坊かぁ。思ったより身近なんだな……女神様」

藍子「女神様って言われると、なんだか照れちゃいます……」

P「まぁ、藍子の新しい売り出し方のひとつを見つけた気分なんだけどな」

藍子「商魂たくましいですね……」

P「商いのためじゃなくって、知ってもらうための売り出しだからな?」

藍子「ふふっ、わかってますよ」

P「うん、なんか思ったよりしっくりきてる……藍子は藍子だなぁ」

藍子「そうですね。私はアイドル高森藍子……プロデューサーさんにあえて、すっごく幸せですよ?」

P「おぉ、なんか加護もありそうだな」

藍子「……遅刻しそうになったときに周りの速度がちょっと落ちる加護と、寝坊した時に『あと5分』を寝直せる加護ぐらいならできますけれど」

P「なんと」

――――

――

P「それじゃあ藍子、気をつけて帰るんだぞー」

藍子「はい、プロデューサーさんもお気をつけて……あと、お土産おいておきますね」

P「おぉ、ありがとう」

藍子「お仕事がんばってください。辛かったら相談してくれれば力になりますから!」

P「それは心強いなぁ。大ポカやらかしたら頼らせてもらうよ」

藍子「ふふ、だからって油断しちゃダメですよ?」

P「わかってる。ギリギリまで踏ん張ってそれでもダメなら神頼みするさ」

藍子「はい。じゃあ、また明日♪」

P「お疲れ様。またなー」

 ガチャッ  パタンッ

P(藍子は女神様だったかー)

P(時間が穏やかに流れるっていうのが能力なのか、時間が穏やかに流せるから能力があるのかわからないなぁ……)

P(さてと、そろそろちひろさんも帰ってきても……)チラッ


P「……あれ、時間ほとんど立ってないぞ?」

P「そうか、そういう使い方もできるのか……すごいな藍子」

P「じゃあやっぱり、普段の時間がいつの間にかたってるのは藍子自身の魅力なんだろうなぁ」

P「はっはっは、すごいなこの事務所。いや本当に」

 ガチャッ

ちひろ「あら、なんだか楽しそうですね?」

P「あぁ、ちひろさん。藍子と話をしてたんですよ」

ちひろ「藍子ちゃんと? あぁ、なるほど……時間がたって……ない!」

P「すごいですね、女神様」

ちひろ「そっち向きに能力を使ってくれたんですか……なるほどなるほど」ニヤニヤ

P「なんですか?」

ちひろ「いえいえ、なんでも♪」

P「ところでちひろさん、買い出しって何を買ってきたんですか?」

ちひろ「いろいろですよ。ほら、アイドルの子によって消耗品も変わりますし」

P「なるほど……オイルとかですか」

ちひろ「概念として弱点があったり、っていう子はフォローが大変なんですよ」

P「なんですか、それ?」

ちひろ「うーん、例えるならアキレスのアキレス腱とか、アンパンマンに水をかけるとか」

P「……なるほど?」

ちひろ「復活手順かかるタイプの不死の子が一番大変ですねー。本人が油断してたり過信してたりとかだと特に」

P「大変なんですねぇ……」

ちひろ「大変なんですよー」

 ガチャッ

ちひろ「あら、おはようございます>>212ちゃん?」

高垣楓さん

高垣楓(25)
ttp://i.imgur.com/WiXklfX.jpg


楓「おはようございます……」

P「おはようございます。今日のスケジュールは大丈夫ですか?」

楓「はい。平気です」

ちひろ「流石ですね! 車は出しますか?」

楓「帰りの都合があるので、電車でいきます」

ちひろ「わかりました。ではブーブーエスの収録後は自力帰宅でいいですね?」

楓「はい」

P(………帰りは少しだけ早めに解放だったか。そういうことかな)

ちひろ(そういうことでしょうね、えぇ)

P(やだなにこれこわい)

楓「それではもう出て……あら?」

ちひろ「どうしました?」

楓「いえ、この時間にでると少し早すぎるかな、と……」

ちひろ「あぁ、なるほど……」

P(藍子が時間に少し余裕を作ってくれた余波か……)

ちひろ「あ、じゃあプロデューサーさん。どうせですし聞きませんか?」

P「聞くって……」

ちひろ「楓さーん、教えてあげてくれませんか?」

楓「教えて………私の正体のこと、ですか?」

ちひろ「そうです。プロデューサーさん、みんなのことを深く知りたいらしくって♪」

P「え、いや……間違ってはいないけど、ちょっと?」

楓「………わかりました。では、いきます――」


>>225
楓の正体

うわばみ

蛇ね

  ボウンッ

P(な、なんだ? 急に煙が……)

 シュルッ

P「へ……?」

楓「――――」

P「へ、へっ、へへへっ、ヘビ!?」

ちひろ「はい、楓さんは実は蟒蛇……うわばみ、なんですよ!」

P「確かに酒豪ですけど!」

楓「――しゅごぉいしゅごー ――――」

P「ヘビなのにしゃべったぁあああああ!! かなりくだらないダジャレしゃべったあああああああああ!!!」

楓「――ふふっ――――」

P「神秘的なのに凄味がない! なんだこれ!!」

ちひろ「ちなみに、大きさはある程度可変ですよ? これは省エネモードですね……」

P「今は小さ目ってことですか……楓さん?」

楓「――しょくひも うきます ――」ニョロニョロ…

P「……うん、楓さんらしくていいんじゃないですか」

ちひろ「本気をだすとビルぐらいでしたっけ?」

楓「――びーるを あびーるように のめますよ――――」

P「そうですか! さては酔ってますねあなた!」

ちひろ「いいえ、ただ物事を少し深く考えられなくなっているだけですよ」

楓「――ふか く にも さめ たはなしに なってしまいそうですね――」

P「あなたは蛇ですけどね!」

P「しかし、楓さんが蛇……うわばみ、か……」

楓「――さむい です――」

P「え、楓さん?」

ちひろ「あー、変温動物ですものね」

楓「――ねむく なって きました――」ニョロ…

P「ちょ、ちょっと……寝ちゃダメですって!」

ちひろ「楓さーん、少しだけもとに戻りましょうかー」

楓「―― は…い… ――」ボウンッ

P「う、わわっ……!?」

楓「― ……プロ、デューサー……」

P(さ、さっきまでは蛇だったのに、半人半蛇みたいな姿に……!? 肌はちょっとウロコっぽい……)

楓「― 寒いです――」

P「と、とりあえず温めましょう。ね?」

楓「― はい……ウォッカでうぉーむするんですね……?」

P「飲みません」

楓「― 残念……でも、少し楽になりました……」

P「それなら、いいんですけれど……」

楓「― プロデューサーは、あったかいですね……」

P「そうですか? いやまぁ、平熱ぐらいだと思いますけれど……」

楓「― お仕事、がんばりますから……今度、飲みにいきませんか……?」

P「飲みに、ですか……そうですね、時間ができたら」

楓「―ふふっ……約束、ですよ?」

P(かすれるような音が混じって聞き取りづらいけど、楓さんの声なんだよなぁ……美人なのにツルツルしてるし、ウロコあるし、あと変温なんだな……)

ちひろ(人になってる時はそうでもないんですけれどね、やっぱり寒いのは辛いみたいです。温めてあげてくださいねー)

P「………」

楓「― どうかしましたか……?」

P「いえ、なんか今日一日でだいぶたくましくなったなぁと」

楓「― いつも、プロデューサーはたくましいですよ」

P「……そうですか?」

楓「― えぇ、あまり……言葉にするのは得意ではないんですけれど。とても、とても……」

P「な、なんだか照れますね」

楓「― みんなも、きっとそうです……いつもありがとうございます、プロデューサー」

P「いえいえ、こちらこそ。いつもありがとうございます……飲みに、きっといきましょうね」

楓「― はい」

楓「……戻りました」

ちひろ「一度冷えちゃうと、ちゃんと温めなければ人に戻れないのが弱点ですね」

P「知っててやらせたんですかあなたは!」

ちひろ「だってプロデューサーさんもいますし、時間にも余裕がありましたし?」

P「なんてやつだ」

ちひろ「ふふふ、でもモチベーションはあがったんじゃないですか?」

楓「……そうですね、楽しみにしてます。プロデューサー」

P「え? あぁ、はい……」

楓「うわばみはオロチの……大酒のみの別称ですけれど。酔えないわけでもないんです」

P「……確かに、酔ってるところもみたことありますけれど」

楓「やっぱり、美味しいお酒は――1人よりも、もっと素敵な飲み方がありますから――」

P「………? ごめんなさい、最後のほうが少し聞き取りづらくて……」

楓「なんでもありません。いってきます」

ちひろ「はーい、いってらっしゃいませー♪」

P「酒飲みか……」

ちひろ「ふふふー、酔うのにはやっぱり酒ビン以外も欲しくなるって気持ちわかりますよね」

P「えぇ、まぁそうですね。外で戻ったりしないのかな、大丈夫かな……」

ちひろ「そこら辺は大丈夫ですよ?」

P「なんでそんなことが言えるんです?」

ちひろ「なんでって……私が千川ちひろだからですけれど」

P「………ちひろさんって人外なんですか?」

ちひろ「私は私ですよ。それ以上はいいじゃないですか♪」

P(……なんかはぐらかされた気がする)

ちひろ「さてと、私がちょっと迎えに出てきますねー」

P「え? あぁ、お願いします」

ちひろ「適当にくつろいでまっててくださってもかまいませんから♪」

  ガチャッ  パタン

P(といってもスケジュールは……)

P(ちひろさんがテレ夕からテレ京まで搬送して、その間は自主……)

P(もう夕方だし俺も出ていいんじゃないか? 電話番も――)

 ガサッ

P「……ん? 誰か来たのかな」

P「いったい誰が……おぉ、>>247じゃないか」

マストレ

マスタートレーナー『青木麗』(28)
ttp://i.imgur.com/LXmXror.jpg


P「おぉ、トレーナーさんじゃないですか」

マストレ「おや、プロデューサー殿。ちひろさんは留守にするから上がってくれと言われてたんだが……」

P「そうなんですか? いや、聞いてなかったんですけれど……」

マストレ「……情報の伝達に齟齬が生まれてたようだ。すまない」

P「いえ、こちらこそ。いったいどんな用事だったんですか?」

マストレ「アイドルの子に合わせたレッスン内容についての打ち合わせと、そのデータ集計だ。本来は妹がやるんだが少し体調を崩していてね……」

P「なるほど。お疲れ様です」

マストレ「こちらこそ、だよ。そういうわけでどこにしまってあるか見当はつかないかな?」

P「そうですねぇ、それならとりあえず一回PCを立ち上げて調べてから、資料室いきましょうか」

マストレ「すまない、ありがとう」

P「これで大丈夫ですか?」

マストレ「うむ……問題ないようだ。ありがとう」

P(……そういえば、アイドルはみんな人間じゃないんだよなぁ)

マストレ「……ん? 私の顔に何かついているのか?」

P(そのアイドルたちのレッスン、メニューも結構細かく指定してあって……ひょっとしたら、ひょっとしたらだけど――)

マストレ「プロデューサー殿、どうしたんだ?」

P「あの、つかぬ事をお聞きしますけれど」

マストレ「いったい何かな?」

P「……トレーナーさんって、人間ですよね?」

マストレ「何を言い出すかと思ったら君は――」


>>257
マスタートレーナーの正体
※ただしコンマ以下が30以下なら「人間」

クリプトン星の生き残り

マストレ「私が人間か、と言われたら『地球人ではない』と答えるしかないな」

P「えっ」

マストレ「姉妹ともども、とある星の生き残りでな……この地球は平和で助かるよ」

P「えっ」

マストレ「まさかその腕を買われて専属トレーナーになるとは思わなかったがね。ハハハ」

P「は、ははは……」

マストレ「まぁ、一部のアイドルは私たちでも歯が立たないこともあるが……それでもみんな素直でいい子たちばかりだ。大切にしてやりたまえよ」

P「それは、もちろん」

マストレ「暴力沙汰……事件、事故。そういったことなら呼んでくれればすぐにかけつけるさ」

 バサァッ…

P(マント、いつの間に……風で、少しだけシャツがめくれて見えたがあの青い全身タイツ……)

マストレ「スーパーマン、なんて呼ばれるつもりはないがな」

P「………」

マストレ「おや、どうした?」

P「いえ、世界って広いよなぁって」

マストレ「あぁ、だからこそ人々は手を繋いで助けあわければならないんだろうな」

P「そうですね、えぇそうですとも……」

マストレ「それでは、これは妹に渡しておくよ。ありがとう」

P「こ、こちらこそありがとうございました……」

マストレ「……ん? これは……」

P「ど、どうしました?」

マストレ「……アイドルたちが世界に笑顔を振りまく。それを守るのが私たちトレーナーの仕事でもある」

P「そうなんですか」

マストレ「なに、ちょっとした野暮用さ。資料を持ち帰るは遅らせてもらってもかまわないかな」

P「え、はい……お、お手伝いとかは?」

マストレ「そうだな……よかったらなんだが、とびっきり美味いコーヒーを淹れてくれないか。飲み頃になるまでには帰るさ」

P「わかりました、頑張ってください」

P(へぇー、宇宙人がいるのは知ってたけど、へぇー)

P(トレーナーのお仕事って大変だなぁ。ちゃんとコーヒーが冷める前に帰ってきて資料持ち帰ったし……)

P「あぁ、うん……さてと。だからちひろさんも俺を残らせたのか?」

P「もう帰ってくるころか……」

 ガチャッ

P「おぉ、お帰り――って、>>274……?」

たくみん

向井拓海(18)
ttp://i.imgur.com/BAKCGrt.jpg


拓海「よ、よぉ……」

P「どうしたんだ? 今日はオフ……だったよな?」

拓海「まぁ、そうだけど……ほら、ツーリングいくっつったろ?」

P「あー、確か夏樹と李衣菜と、美世だっけ?」

拓海「いい景色だったぜ。写真は李衣菜のやつが撮ってたけどちゃんと映ってるかは不安なとこだな」

P「そりゃ違いない」

拓海「まぁ、そこもらしいんだけどよ」

P「で、わざわざそれを教えに来てくれたのか? 優しいなぁ」

拓海「バ、バカか! からかうんじゃねぇよ、アタシはただ……」

P「ただ? 多田李衣菜?」

拓海「ちげぇよ!」

P「多田拓海か……」

拓海「なんでだよ! 人とダチを勝手に結婚させてんじゃねぇ!」

P「すまんすまん。いや、拓海はちゃんと拓海で安心したというかさ……」

拓海「んだよそれ?」

P「だってほら、みんな人間じゃないって聞いて俺も――」

拓海「えっ」

P「あっ」

拓海「――聞いたのか?」

P「いや、人間じゃないって今朝ちひろさんに教えられてさ……」

拓海「うるせぇっ!」ガシッ

P「た、拓海?」

拓海「アンタは、アタシが――!」


>>288
拓海の正体

ウニ

拓海「――アタシが、ウニだって知ってるのかよ!」

P「えっ」

拓海「どうなんだよ、答えろよ!」

P「……ウニ? ごめん、え、ウニ?」

拓海「な、なんだよその目は……そうだよ、悪ぃかよ! クソッ、なんで……」

P「拓海はウニだったのか……うに、うにぃ……?」

拓海「……笑えよ」

P「いや、ごめん。ちょっとだけ整理させてくれ。ウニ……ウニなんだよな。ウニ……」

拓海「……もういいか?」

P「あぁ、受け止めたよ……拓海はウニだったんだな。正直神様がいたことよりもびっくりしてる」

拓海「神様? あー、フレデリカか」

P「えっ」

拓海「は? ちげえのかよ」

P「……あ、でもあの適当さは神っぽいわ。うん、わかるわ」

拓海「まぁ、それはいいんだけどよ……」

P「……うん。拓海がウニとは流石に思わなかったよ」

拓海「アタシも、まさかバレる日が来るなんて思わなかったけどよ……」

P「……どうして、地上に? レディースなんかにいたのか聞いてもいいか」

拓海「……アタシはさ。遥か遠くにある――地上が、好きだったんだ」

拓海「海の底から、空を――地上を見てた。絶対に届かないってわかってたけどさ」

拓海「綺麗だったんだよ。光が降り注いで、遠くで……なにかが、声が聞こえるような気もして」

拓海「いってみたかった。でもアタシはウニだ……魚ですらねぇ。泳ぐことすらできなかった」

P「そうだろうな」

拓海「転がって、漂って。結局周りに流されることしかできなくて――そのまま、アタシはたぶん一度死んだ」

P「えっ」

拓海「ウニとしての命は終わったのかもしれないし、単純にどこかで食われたのかもしれねぇ。ぼんやりした意識の中、死んだんだなってことだけはわかった」

P「死んだって……じゃあ、やっぱり人間なんじゃ……」

拓海「いや、ちげぇよ。だってほら……」ジャキンッ

P「なんだこれ!? とんでもないツンツンヘア……どころじゃない、髪が針に……!」

拓海「アタシは今でもウニなんだ。棘もあるし、中身だって人と……たぶん違う」

P「たく、み……」

拓海「……話、戻してもいいか?」

P「ああ……わかった。聞かせてくれ」

拓海「アタシはたぶん、一度死んだんだ。本当のアタシも、向井拓海も」

P「拓海が、死んだ? ウニじゃない、拓海がってことか?」

拓海「……ウニとしてのアタシが『死んだ』って感じた時。いろいろと流れ込んできたんだ」

拓海「アタシ自身のことについて。向井拓海のことについて……それから、地上のことについて」

拓海「アタシが憧れてた……キラキラした光の向こうには……」

拓海「流されるためにある水流だけじゃない……『風』があるって知って……」

拓海「……『生きたい』って思ったんだ。アタシが、向井拓海が」

P「………」

拓海「結果として、アタシは……海底を転がってたウニは、地上で目を覚ました」

拓海「驚いたさ、すぐそこにある光。自分で動ける事実」

拓海「嬉しかった。肌で感じる風は気持ち良かった」

拓海「だけど、怖かった。アタシは……結局のところ、人じゃなかった」

拓海「みろよ、この髪。触れば刺さっちまう……ちょっと感情が高ぶるだけで、こうなるんだ」

拓海「昔はもっとヒドかったんだ。だから、地上を楽しんでたはずのアタシは地上が嫌いになって」

拓海「海に戻れるわけもなくって、欲しかったはずのキラキラした光に追いやられて――」

拓海「……風の中にだけ、自分を見つけられる気がしたんだ」

P「……風、か。それでレディースに?」

拓海「ハハッ、ケンカだって怖くなかったさ。だからアタシは……落ちてたんだ。昔といっしょに、地べたに」

P「………」

拓海「それで、まぁヤンチャしてたらアンタがアタシを見つけて拾い上げた」

P「……確かに、スカウトするときにはいろいろあったなぁ」

拓海「どうだい、軽蔑したろ? 結局のところ人じゃない……人もどき。海にも帰れないハンパモンさ」

P「あのな、拓海?」スッ…

拓海「お、おいちょっと待て! まだ髪が――」

 ズズッ…

P「……これぐらい、なんてことない。ウニだろうが、お前は特攻隊長向井拓海だ」

拓海「バカ、血が出てんじゃねぇか! アンタ正気かよ!」

P「安心しろ、ケガには慣れてる。お前をスカウトした時に比べればよっぽど軽傷だ」

拓海「で、でもっ!」

P「それにお前はうちの自慢のアイドルたくみんなんだからな!」

拓海「……バカ、いってんじゃねぇよ」スルッ…

P「……あ。髪が元に戻った」

拓海「……ホント、アンタってバカだよな」

P「そうか? いや、いろいろと感覚がマヒしてるかもしれないな……」

拓海「アタシ、人間じゃないどころか……ウニだぞ?」

P「そりゃあ、とげとげしてるし驚いたが……いいか、拓海」

拓海「なんだよ」

P「言葉しゃべれて半人から完全に人外化まで自由にできるのにノリノリの大蛇がいる」

拓海「……マジかよ」

P「あぁ、本人はノリノリだ。先天的なものにしたって、あのエンジョイっぷりは羨ましい」

拓海「なんだよそれ……アタシ、バカみてーだな……」

P「拓海はマジメだなぁ、はっはっは」

拓海「な、撫でてんじゃねぇ!」ジャキィンッ! プスプスプスッ

P「いたい! やめて! ごめん!」

拓海「う、うるせーばーか! そんなに硬くしてねぇから刺さってねぇだろ!」

P「あ、本当だ!」

P「だいたい、ちょっと海から来たのがなんだっていうんだ。海の向こうから来たアイドルだってうちにはいるんだぞ?」

拓海「……妙に納得しちまった。はぁ、アタシって結局なんなんだろうな……」

P「せくしーぷりてぃーあいどるたくみん?」

拓海「おい、最高硬度の髪棘試してみるか?」

P「のーさんきゅー」

拓海「ったく……ありがとよ。アンタのおかげでちょっと楽になった気がする……」

P「それはよかった……ところでなんだが」

拓海「なんだ?」

P「なんで事務所に来たんだ?」

拓海「……あぁ、そうそう。ツーリングして土産買ってきたんだよ。事務所で開けるのと……」

P「……んー?」

拓海「……あー! そうだよアンタのだよ! 受け取れバーカ!」

P「お、おい! 投げるな!」

拓海「はっ、じゃあな!」

P「おい拓海、ちょっと……いっちゃったか」

P「……ちなみに中身は……」

P「……ウニ型キーホルダーってお前、拓海ィ……」

P「いやぁ、可愛らしいけどな。まったく……」


ちひろ「そうですねー♪」

P「ち、ちひろさん!?」

ちひろ「はい、なんでしょう?」

P「いったいいつから……」

ちひろ「ずっといましたよ。ずっとずっと」

P「なにそれこわい」

ちひろ「まぁとりあえず、お仕事は終わりました。無事に送って来ましたよ」

P「お疲れ様です……青木さんが資料取りに来てましたよ」

ちひろ「渡しておいてくれたみたいですね。ありがとうございます」

P「いえ、それほどでも……」

ちひろ「ふふふ、さーてと!」

P「なんですか?」

ちひろ「いえ、そろそろ>>331ちゃんが……帰ってきますよ。ね?」

千佳ちゃん

横山千佳(9)
ttp://i.imgur.com/ASapcam.jpg


ちひろ「ねっ、千佳ちゃん?」

千佳「わわっ、バレちゃった! すごいね!」

ちひろ「ざぁんねん、魔法少女ラブリーチカでも私の目は欺けないのです!」

千佳「むむぅ、なんて強敵! 協力してよ、Pくん!」

P「え、おう!」

ちひろ「残念プロデューサーさんは既に私の手に堕ちているのです!」

千佳「えぇー! ズルーい!」

P「ちょ、ちょっとちひろさん!」

ちひろ「さぁやりなさい我がしもべ!」

P「……あの」

千佳「Pくん……あたし、負けないよ!」

P「あぁもう、わかった! いくぞ千佳!」

千佳「うん! ラブリーチカのスペシャルアタックでぇ――」キィン…

P(い、今何か光ったような……!?)

ちひろ(あ、ちなみに千佳ちゃんの正体なんですけれどね――)



>>340
千佳の正体

魔女

ちひろ(正真正銘純血の――魔女です♪)

P「ま……!?」

千佳「ラブリーチカ・愛の三拍子!」フワッ…

P「は、速い――!」

千佳「いちっ!」ポゥ…

P「ぐあっ……!?」

千佳「にぃっ!」バチバチ…

P(お、俺の身体に光が……なんだこれ……)

千佳「さぁん!」ゴォゥッ!

P「ぐ、ぐああぁぁぁぁぁぁー!」

ちひろ「プ、プロデューサーさぁああああん!!」

P「……あれ、痛くない」

千佳「ラブリーチカの愛の三拍子は、悪い心をやっつける技なんだよ!」

ちひろ(悪の芽があるとダメージが大きくなり、ロリコンだと肌の下を蟲が這いずり回るような感触に襲われてもだえ苦しむことになってました!)

P「そうなのかー……俺、ロリコンじゃなくってよかったなぁ……」

千佳「どうしたのー、Pくん?」

P「なんでもないよ。うん」

千佳「そっか……でもこれで大丈夫だよね。さぁ覚悟だ、デビルチヒロー!」

ちひろ「デビルだなんて、そんな♪」ボォ…

P「え、ちひろさん……?」

ちひろ「その程度の称号で、私を表現できるとでも」フワァ…

P「う、浮いてるゥー!?」

千佳「す、すごい魔力!」

P(……こ、これごっこですよね?)

ちひろ(あぁ、本気バージョンですね。プロデューサーさんがいるときはやったことありませんでしたっけ?)

P(ありませんよ!? もっと可愛らしい遊びをしてますから!)

ちひろ(うーん……千佳ちゃんなりに遠慮してたんでしょうねぇ)

P(は、はぁ。そうなんですか……なんでこんな急にすごいことに……)


ちひろ「……魔女には嘘はつけないんですよ、ねぇラブリーチカ!」

千佳「そうだよ! だから正義のラブリーチカがやっつけるの! がんばろう、Pくん!」

P「そ、そーだそーだ!」


P(……どういう意味です?)

ちひろ(千佳ちゃんはもう気づいてるんです……プロデューサーさんが千佳ちゃんが普通の人間じゃないって知ったってね)

P(なんと)

ちひろ(それで、怖がってないか確かめるために魔法をかけた……結果として、ノーダメージでしたけど)

P(まぁ、千佳は千佳ですし。魔女だからってどうってことはないですよ……)

ちひろ(あらあらたくましい♪)

千佳「むぅ……やられちゃった」

ちひろ「残念でしたね、ラブリーチカちゃん♪ またの挑戦をお待ちしています」

千佳「ちひろさんつよーい! あたし本気だったのに……」

ちひろ「まだまだ魔女としての経験が浅いんですよ。使い魔もうまく使いましょう?」

千佳「うーん、パワーアップのおともはいたらうれしいけど……」チラッ

P「……え、俺?」

千佳「ラブリーチカにはPくんがいるから、だいじょうぶなの!」

ちひろ「あらー♪ よかったですね、プロデューサーさん」

P「あ、はい……光栄、です?」

ちひろ「それに、ラブリー系の素敵な技は増えましたけど……魔女としては力が落ちてますね」

千佳「最近ラブリーチカがね、魔法少女してるから魔女はお休みなの」

ちひろ「あら大変。これもプロデュースの弊害ですよプロデューサーさん!」

P「そういわれても……千佳はラブリーチカがいいっていうし……」

千佳「そうだよ、Pくんは悪くないもん! それにあたし、一番強い魔法がまだ残ってるから!」

ちひろ「それは私には効きませんよ?」

千佳「知ってるもん! だけどいいの、これは使わないから」

ちひろ「あらあら……だそうですよ、プロデューサーさん?」

P「え、なんでそこで俺なんですか?」

千佳「もーっ! ちひろさんのいじわるー!」ポカポカ

ちひろ「きゃー、やられちゃうー♪」

千佳「今度はしゅぎょーしてくるからね! Pくん、とっくんにつきあってー!」

P「と、とっくん? いやぁ、俺にできることあるのか?」

千佳「うん! あたしの……ラブリーチカの、パワーアップにはPくんがいなきゃダメなの!」

P「ははは……それじゃあ、今度な。約束だ」

千佳「うん、やくそく! おぼえてろー!」

ちひろ「ふふふ、いつでもかかってくるがよいぞー!」

 パタパタパタ… ガチャンッ

P「……嵐のように去っていきましたね」

ちひろ「可愛らしくっていいじゃないですか。壊れた場所はちゃんと直してからいきましたし」

P「そうですね。ところでちひろさん、千佳のいちばん強い魔法っていったい――あれ?」

P「おかしいな、さっきまでいたのに……おっ」

[千佳ちゃんを送ってきますね♪ 千川ちひろ]

P「……なんやかんや言っても、ちゃんと保護者はしてるんだよなぁ」


ちひろ((……千佳ちゃんの『魔女』としての最大の魔力は魅了……チャームなんですけれどね))

ちひろ((ふふっ、アイドル活動にも、それ以外にも使わない……可愛らしくって、これはプロデューサーさんにも秘密です♪))

P「……今日は激動の一日だったな」

P「あとは……ん。この時間だと帰りは送らないとまずいだろう」

P「確かソロになってるのは……」

P「……そうそう>>367は送ってやらなきゃな」

雪美

佐城雪美(10)
ttp://i.imgur.com/bWaBQnT.jpg


P「雪美の仕事が終わりか。寮まで送ってやって……今日の業務は概ね終了か」

P「……なんだかあっという間に時間が過ぎた感じだな」

P「一日でいろいろ約束もできたし、覚えておかないと……」

P「おっと、待たせちゃまずいな。さっさといこう」

 ガチャッ  パタンッ

――――

――


雪美「…………」

P「おーい、雪美ー!」

雪美「………P……?」

P「うん。お待たせ……仕事、終わってたんだな」

雪美「……今……終わった………」

P「そうか。どうだった?」

雪美「…………ぐっじょぶ……?」グッ

P「やるなぁ、雪美。えらいぞー」ナデナデ

雪美「………うん……」ギュッ…

P「よーし、雪美。そろそろ……」

雪美「………」ギュ…

P「……仕事、うまくいったんならごほうびに何か買ってもいいんだぞ?」

雪美「……いい………」フルフル

P「そうか……じゃあ、帰るか?」

雪美「………もう少し……このまま………」

P「そうか……せめて、車に乗らないか? 寒さと……あと、周りの目もあるしさ」

雪美「……すぐに……いかないなら………乗る……」

P「わかった。しばらく話でもしよう?」

雪美「………うん……」

P(さーて、車に乗り込んだが……)

雪美「……P……」チョコン

P(運転席の膝上と来たもんだ。こりゃあ出発できないぜHAHAHA!)

雪美「………?」

P「あぁ、いや。なんでもないよ……ただ今日はいろいろあったなぁって思ってるだけさ」

雪美「…いろいろ……?」

P「うん、いろいろ。みんなの秘密を知ったというか、教えられたというか……」

雪美「………秘密…………」

P「そう。約束もしたし………」

雪美「……ズルい………私も…………」

P「え? 雪美……?」

雪美「……秘密………私……あなた……繋ぐ…………絆……」パァ…


>>377
雪美の正体

小豆洗い

P(雪美の身体がほんのり光って……)

P「いったい何が……」

雪美「…………」シャカシャカ…

P「……えっ」

雪美「………小豆……あらおか……」シャカシャカ…

P「……え?」

雪美「……おちつく…………」シャカシャカ…

P(……すごく手慣れた手つきで、どこからか取り出した小豆を洗ってる……といでるのか?)

雪美「………秘密……」ムフー

P(あ、少し得意げだ。なんだこれ可愛いな)

P「えっと、雪美は………」

雪美「……私………小豆洗い…………」シャカシャカ…

P「やっぱり、そうなのか……」

雪美「………驚いた……?」

P「え、いや……」

雪美「……どきどき………」ジー…

P「お、おどろいたなー! すごいな、雪美が妖怪だったなんて!」

雪美「………秘密は……女を美しくする…………」ムフー

P「そうかー、のあさんか日菜子か、それとも紗理奈かわからないけど大人に教わったかー」

雪美「……そう…………」シャカシャカ…

P「小豆洗いだもんなー、すごいなー」

雪美「…………」シャカシャカ…

P(可愛らしいなぁ。小豆洗いか……なんか不思議とリラックスできるなぁこの音……)ナデナデ…

雪美「………♪」シャカシャカ…

P(まぁ、雪美らしいし……大抵のことはもう受け入れられる気もするなぁ、俺……)ナデナデ…

雪美「……!」ピタッ

P「ん、どうした雪美?」

雪美「………P……」

P「お、おう」

雪美「……私………怖い……?」

P「へ?」

雪美「…………教えて……」

P(こ、これはどっちだ? 妖怪のプライド的に『怖い』か? それとも、子供心で怖がられるのが怖くなったとか……)

雪美「………P……」

P「あ、あー……そうだな……」

雪美「………」ジーッ…

P「……怖くないよ。雪美だから、怖くない」

雪美「………本当………?」

P「本当だとも。プロデューサーウソつかない」

雪美「……そう…………」

P(……あ、あっれー? 無反応……間違えたかな……)

雪美「…………♪」シャカシャカシャカ…

P(……あ。間違ってなかった。よかった、ちょっと勢いでばらして焦ってたんだな。可愛いなもう)

P「……なぁ雪美」

雪美「………なに……?」シャカシャカ…

P「妖怪でも雪美は雪美だもんな。これからもいっしょだから大丈夫だよ」

雪美「………うん………」シャカシャカ…

P「秘密って言うのも、結構いろいろあるんだ。蛇さんだったりネコさんだったりウニさんだったりな……」

雪美「……うに……?」シャカ…

P「うん、ウニ。それでも明日からも変わらない……そういうもんなんだよ、きっと」ナデナデ…

雪美「…………うん……」シャカシャカ…

P「そろそろ、送るよ。雪美のおかげで元気出たし、明日からも頑張れそうだ」ナデ…

雪美「……よかった………」シャカシャカ…

――――

――

P(今日は、ラジオなんかもかけないでいいかな……)

P(エンジンの音。タイヤの音。街の音。それから――)

雪美「………♪」シャカシャカ…

P(小豆の音。おかげで今日の出来事もあったかく受け入れられそうだ)


P「雪美、ありがとう」

雪美「……?」シャカ…

P「あぁ、なんとなくだよ。今日もお疲れ様、明日も頑張ろうな?」

雪美「………うん……がんばる……」


P(雪美を送ったら事務所に戻って、明日の準備だけして帰宅かな……あぁ、いい日だった)

 


P「ただいま帰りましたー」

ちひろ「あらプロデューサーさん。おかえりなさい♪」

P「ちひろさん、まだ残ってたんですか?」

ちひろ「えぇ、プロデューサーさん1人に任せるのも忍びないですし」

P「あはは、ありがとうございます」

ちひろ「いえいえ。私は事務員さんですから」

P「事務員さん……今日は本当、いろいろあってついていくので精一杯でしたよ……」

ちひろ「ふふっ、ついてこられるだけでもすごいですよ♪」

P「……さて、明日の支度はだいたい終わりましたかね?」

ちひろ「そうですね、お疲れ様です」

P「ちひろさんこそ、ありがとうございました」

ちひろ「いいえ、こちらこそあの子たちを受け入れてくださってありがとうございました♪」

P「……まぁ、なんか割とすんなりいけるもんですねぇ」

ちひろ「身近なところにいるものですよ。道を歩いていてアイドルに会うのも人外に会うのもおんなじぐらいのものなんですから」

P「そうなんですか……?」

ちひろ「私が言うからには間違いありませんよ?」

P「ははは、確かに……最後にひとつだけ、いいですか?」

ちひろ「なんでしょう?」

P「ちひろさんの正体って、なんなんです?」

ちひろ「私ですか? 私の正体は――――」

  




ちひろ「事務員。千川ちひろですよ♪」

P「……それで通すんですね」

ちひろ「通しますとも、通りますとも。さ、帰りましょう?」

P「そうですね……お疲れ様でした」

ちひろ「はい、お疲れ様でした。おやすみなさい!」

P「おやすみなさい」


おわり

以上、お粗末様でした

思ったより綺麗だった。ちひろさんはちひろさんなの

このSSまとめへのコメント

1 :  チャールズウオード   2014年02月17日 (月) 00:38:37   ID: fwRwGyBz

ちひろさんの正体は不定形の触手、、、邪神たちのメッセンジャー
ナイアルラトホテップにちがいない。

2 :  SS好きの774さん   2014年05月08日 (木) 10:11:46   ID: lHXl-mw9

妖怪でも可愛い、良いSS!

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