ドラえもん「今日から中学生だね。のび太君」 (53)

のび太「じゃあ行ってくるよ」

ドラえもん「頑張って」

~中学校~
女子生徒A「あっ、あれはスポーツ万能成績優秀の野比さんじゃない?」

女子生徒B「ほんとだー。サインもらってこようよ」

女子生徒A「うんっ」

女子生徒AB「すいません。サインください」

のび太「へ?別にいいけど。なんで僕のサインなんか?」

女子生徒A「えっ?野比さんは私たちの小学校では超有名ですよ」

のび太「人違いだと思いますよ。時間が無いので失礼します」

女子生徒AB「??」

ジャイアン「おーいのび太ぁ。今日から中学生だな。お互い勉強頑張っていい高校に行こうぜ」

のび太「おはよう。ジャイアン。それより受験勉強は三年生になってからでいいんじゃない?」

出木杉「それは誤解だよ。野比君。一年生の成績も高校に送られるんだよ。今からしっかり勉強しなくちゃ」

のび太「はあ...」

ジャイアン「それよりクラス表を見に行こうぜ。みんな同じクラスがいいな」

のび太出木杉「うん」

のび太「!?」

ジャイアン「真逆、のび太だけ違うクラスだなんて...」

出木杉「野比君...」

のび太「まあ仕方が無いよ。家も近所なんだしいつでも遊べる。それよりスネ夫としずちゃんは?どこいったの?どこのクラスにもいないけど」

ジャイアン「忘れたのかのび太。二人は中学受験したんだよ」

のび太「じゃあ違う学校に...」

出木杉「うん」

~一年一組~
担任「よろしく」

一同「よろしくお願い申し上げます」

~一年二組~

ジャイアン「のび太大丈夫かなぁ」

出木杉「大丈夫さ」

一年一組

不良A「おい、野比ぃー。消しゴム寄越せや。家に忘れちまったんや」

のび太「ダメだ!これはパパとママに買ってもらった大事な消しゴムなんだ。君みたい落ちこぼれには貸せない」

不良B「なにぃ?調子のんなよ!眼鏡がぁ」シュ

のび太「うわっ!」ボコ

のび太「な、なにすんだよ!」

不良A「お前は喋んな!」シュ

のび太「うっ!」バス

のび太「うわあああああん‼︎‼︎」

不良B「ざまあみろ」

一年二組

ジャイアン「出木杉。今のび太の叫び声が」

出木杉「うん!行こう!」

一年一組

ジャイアン「てめえらぁよくものび太をぉぉぉぉ」シュ

不良A「ぎゃふっ」グサ

出木杉「剛田君!刃物はいけないよ」

一同「きゃー」

担任「今すぐ救急車と警察を!」

ジャイアン「死ねええ」シュシュ

不良A「ぐはっ、、うっ...」グサグサ

警察「動くな!剛田君!君を少年院に連れて行く」

ジャイアン「...」

救急隊員A「ダメだ。心臓を刺されてる。もう助からん...」

救急隊員B「出血が酷いな」

のび太「ジャイアン...。僕の所為で...」

出木杉「野比君は悪くないよ」

のび太「もう学校に来たくない」

出木杉「me to」

のび宅

のび太「ドラえも~ん!ジャイアンがー!!!」

ドラえもん「またジャイアンにいじめられたのか。酷い奴だ」

のび太「違うよう!少年院に連れて行かれたんだよう」

ドラえもん「少年院!?これまた何で?」

のび太「ナイフで不良を滅多刺しに...」

ドラえもん「ジャイアンらしいや」

のび太「そうだね。僕もう小説家になる!学校行かないで」

ドラえもん「そうだね」

これが後の芥川賞作家である。彼の受賞作品である「不登校」は作者の体験を元に作られた私小説だ。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月08日 (水) 11:56:22   ID: XWH3CX0G

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