八幡「ブラが落ちてる…」 (139)

 

八幡「な、中々でかいぞ…」

八幡「ここに出入りする人間でこのヒラヒラのバカ女が好きそうなデザインのをしてそうなのは…」

ガラガラ

材木座「はちまーん!!!我が孤高にして最高傑作の小説が完成した!!!是非とも感想を求む!!!」

八幡(うわっ!!ビビって鞄の中に隠してしまった…)

材木座「はちまん!!何を隠したんだ?!ハッ!!まさかそれは戦国より代々伝わる伝説の…」

八幡(コイツがバカで良かった…)

八幡「何でそんな物騒な物を学校に持ってくる必要があるんだよ…」

材木座「まあ良い!!我の左手には禁断の魔の…

ガラガラ

結衣「ゆきの~ん…どうしよぉ…」

雪乃「由比ヶ浜さん、話は後でしましょう」

雪乃「そこに腐った目をした男が存在してるわ」

八幡「入ってくるなり人を下げずんだ目で煽るな…」

八幡(まずい…、ますます人数が増えてしまった…)

材木座「我もいるぞ?♪」

雪乃「あらごめんなさい、私の目に映った現実を声に出しただけなのだけど」ニッコリ

八幡「いやだから満べんの笑みはやめて下さいお願いします…」

八幡(ブラは鞄に入りっぱなし…とにかく部活が終わった後に残ってこっそり置くしかない…)

材木座「全力スルーで我もブロークンハート…」

結衣「うわっ…中二もいるよぉ…」

材木座「やっと声をかけられて嬉しいです!!」

雪乃「それで?また例の落書きの評価をして欲しいのかしら」

材木座「よくぞ気づいた!我の最高傑作の小説がこの手にある!!またお主らに評価をしてほしい!」

雪乃「良いわ。特に予定も無いから」

結衣「じ、じゃあ私もゆきのんの隣にいる!」

八幡(くっ…よりにもよって材木座の小説評論会か…)

八幡(落ち着け俺…長丁場には慣れているだろう…これが終わったら1人残ってブラを置いてゲームセットだ…)

一時間経過

八幡(まずあの焦り方からして由比ヶ浜の持ち物に間違いない…)

八幡(問題はどうやって何事も無かったかの様に由比ヶ浜の手に戻すかだ…)

八幡(部室にはもう四人が入ったという事実がある以上、人の目に付きにくい場所にある必要がある)

八幡(かといってわかり辛すぎると由比ヶ浜が見つけられない可能性がある)

八幡(上手い隠し場所…そうだ)

八幡(由比ヶ浜は昼に弁当を食べるときだけ後ろの机を使う)

八幡(その机と椅子の間に挟めば自分で忘れたと勘違いする)

八幡(今日見つからなかったとしても最悪明日の昼に見つかる)

八幡(我ながら良い戦法だ…これでいこう)

八幡「ふぅ…」

八幡(しかしもっと重要な事に気がついてしまった)

八幡(由比ヶ浜は今、ノーブラ…?!)

八幡(き、気にするな俺…由比ヶ浜の方向を見ないでいれば良いだけだ…普段のクールな俺で良いんだ…)

八幡「雪ノ下、もうそんな読んだのか」

雪乃「評価はもうしても良いのかしら」

材木座「うむ!今作は前回の反省を生かし、日本にこれから代々伝わるであろう最高の伝記になる!!」

パタパタ

結衣「ヒッキー!どこまで読んだ??」

八幡「ぬわああ!!」

結衣「ヒッキー驚きすぎだよ!」

八幡(くっ!意識しないように心掛けた矢先にターゲットから先制か…!)

八幡「い、いや集中して読んでたからな…」

八幡(らしくないぞ俺!平常心だ!)

蔑(さげす)む

>>16
だよな さっき気付いた

結衣「へぇ~これってそんな面白いの??」

くいっ

八幡(なっ!?お、俺の前で屈むんじゃない!)

チ,チラッ

八幡(何をやっているんだ俺は!平常心だ!)

八幡「い、いや、相変わらずの内容で集中して読まないと話が飛びすぎててわからなくなる」

材木座「なにぃ?!戦友のお前なら暗記すら容易いであろう!!」

八幡「勝手に戦友にするな」

雪乃「そうね、全くと言っていいほど文章がまとまってないわ」

材木座「ギクッ!」

雪乃「それからここはこうでああで…」

材木座「はうっ!!があっ!!」

結衣「評価が始まった…アタシはよくわかんなかったけど」

八幡「あ、あぁ…」

八幡(いつまで前屈みのままなんだ!全く集中できない…!)

結衣「ね、ねぇヒッキー…」

八幡(?!)

八幡「ど、どうした由比ヶ浜…」

八幡(と、隣に来た…!)

結衣「今日ヒッキーが来た時部室の様子が変だったりしなかったかなぁーって…」

八幡(うっ!核心に来た…!)

八幡「い、いや別に何も無かったぞ」

結衣「そっかぁー…」

八幡「な、何かあったのか?」

結衣「い!いや!別に何もないよ?!あんま聞かないでいいしっ!」

八幡「自分から聞いておいて何を言っているんだ…」

結衣「あんま聞かれたくないのっ!って何言ってんだろあたし!」

八幡(完全にブラだ…間違いない…)

支援

八幡(ここは選択肢を一つでも間違えたら死亡ルートだ…慎重に…って!!)

結衣「ヒッキー…!内緒にしてね…!」

八幡(近い近い!!こ、この角度だと…だと…)

結衣「この前のテストの答案用紙が見つからなくって…あんま良い点じゃないから見られたら恥ずかしいのっ」

八幡「そ、そうか…俺は見てないぞ…」

結衣「そっかぁ…じゃあ違うとこかなぁ…」

八幡(ブラじゃない…だと…?!)

八幡(いやこれは罠の可能性がある…だが由比ヶ浜がうまく嘘をついているとも思えない…)

八幡(ここに来てフリダシか…?)

八幡(!!)

結衣「あぁあ~…どこだろ~…」

八幡(み、耳打ちした体勢で落胆したら…し、姿勢が…)

チラッ

八幡(って何やってんだ俺は!見るな!見るんじゃない!)

材木座「じ…慈悲を…」

雪乃「それからここはこうでああで…」

材木座「がはぁっ!!」

結衣「ゆきのんまだ終わんなそうだね~なんか眠くなってきちゃった…」

八幡(?!隣で寝る気なのか?!)

結衣「ちょっとやすもー…」

八幡(ね、寝る体勢になった…)

八幡(こ、ここからだと微妙な角度で見えない…)

八幡(当たり前だ!見えなくて良いんだ!見るんじゃない!)

結衣「くぅ…」

八幡(ぬ、ぬぅ…や、やはり由比ヶ浜は
スタイル良いな…)

八幡(こんなにも無防備で横で寝られるとつい視線が胸の…)

八幡(って何をやっているんだ!ぼっち上級者はそんな目の前の餌に釣られるようじゃ…)

雪乃「ねえ、聞いているの?」

八幡「は、あぁ…」

雪乃「由比ヶ浜さん、起きて頂戴」

結衣「んあ?ゆきのん終わった?」

雪乃「そこの目が腐った死人が由比ヶ浜さんをいやらしい目で見ていたわ」

八幡「おい、人を勝手に殺した挙げ句変態扱いするな!」

八幡(ま、まずい…そんな俺は見てしまってたのか…)

結衣「え?!ちょ!ヒッキー見ないでよっ!まだ心の準備が…って!何でもない何でもない!!」

雪乃「ちょうど採点が終わったわ。今日は終わりにしましょう」

材木座「あ…が…あ…」

八幡「材木座は今日も酷くこてんぱんにされたんだな…」

結衣「よぉ~し!おわりおわり!ゆきのん一緒に帰ろ~!」

雪乃「ごめんなさい、今日は少しやることがあるの」

雪乃「遅くなるから今日は先に帰ってちょうだい」

結衣「え~!待つよ!ゆきのん一緒に帰ろうよぉ~!」

雪乃「平塚先生から色々と任されているの。本当に遅くなってしまうから」

雪乃「あ、明日一緒に帰りましょう」

結衣「うーん…わかった!明日一緒に帰ろうねゆきのん!」

雪乃「ええ、また明日」

誰もいなくなったしスレ落として寝ていいかな

お前ら…まだ起きてるのかよ…

材木座「戦友よ…我を約束の地まで導いてくれ…」

八幡「俺もやることあるから先帰れ。あと戦友にすんな」

材木座「ぐはっ…我は孤独な人生であった…」

八幡「はやく帰れ」

材木座「次こそは…次こそはぁぁ!!さらばだ!我が戦友達よ!!」

ダッダッ…

八幡「突っ込んだら負けだ…」

結衣「うー!」

雪乃「どうしたの?由比ヶ浜さん」

結衣「二人が残るなら私も残るぅ!」

八幡「い、いや俺は進路相談の紙を書くだけだ…」

八幡(先に帰ってくれないと困る…)

雪乃「き、今日は先に帰った方が良いと思うわ」

結衣「じ、じゃあ教室で待ってる!」

雪乃「わかったわ…終わったら教室に行くから」

結衣「ほら!ヒッキーも!」

八幡「お、おいちょっ」

雪乃「はやく私の前から消えて無くなって」

八幡(くそぅ…中々1人になれない…)

ぐいっ

八幡(!?!)

結衣「ヒッキー!はやく!ゆきのん待ってようよ!」

八幡「わかったわかったから引っ張るな!」

八幡(ひじが…ひじが…む、むねむに…)

雪乃「…」

結衣「ゆきのんまってるよ!またあとどね!」

雪乃「ええ」

見届けてやるからがんばれ

八幡(マズイまずい不味いっ!!)

八幡「わかったから引っ張るなって!」

結衣「はやく!」



結衣「ヒッキー!」

八幡「な、なんだよ…」

八幡(ずっと引っ張られてむねがむねがむね)

結衣「私さ、最近勉強してるんだけどなかなか古文ができなくて…」

八幡「あ、あぁ…」

八幡(由比ヶ浜はノーブルノーマルノーブラ…)

結衣「このヒッキーの希望の大学ってやっぱこんな成績じゃだめだよね…」

八幡(話が全く頭の中に入ってこない…)

結衣「ヒッキー聞いてる?!」

八幡「は!はい!」

結衣「今度さ、ヒッキー文系得意だから教えてほしいかなーって…思っちゃったり…」

八幡「い、いや…」

結衣「いやなの?!」

八幡「違う、雪ノ下に教えてもらえば良いだろ」

結衣「ゆきのんには数学とか教えてもらってるから何個も教えてもらうの悪いじゃん!」

結衣「だ、だから文系得意なヒッキーが
良いかなぁーって…」

八幡「自分でやるって選択肢がないのか…」

結衣「だってわかんないんだもん!」

結衣「この前の文化祭でも言った…けどさ!」

結衣「もっとヒッキーと仲良くなりたい、かな」

八幡「お、俺には期待すんなって…」

結衣「だからっ!こっちからガンガン行くからっ!」

結衣「ヒッキーに選択権ないからっ!」

八幡「な、なんて無理矢理なんだ…」

結衣「あーっ!うまく言えないけどっ!勉強教えて!」

八幡「わかったよ…」

こいつらよりどう考えても俺の青春の方が間違ってる

結衣「……」

八幡「……」

八幡(気まずい…ブラも解決してないのにますます意識しないようにするのが大変になる…)

八幡「ち、ちょっと部室に忘れ物した」

結衣「え?あ、うん…」

八幡「ちょっと取ってくる…」

結衣「う、うん」

結衣「も、戻ってきてよね!」

八幡「え?い、いや…」

結衣「はやく行って戻ってこーい!」

バン!ガラガラピシャッ

八幡「お、おい」

結衣「…バカ…」

八幡(文化祭から由比ヶ浜の対応が少し変わった…)

八幡(これで調子に乗って今までどれだけ痛い目を見ていると思ってんだ俺)

八幡(意識してはダメだ…)

八幡(……平塚先生からの頼み事だって言ってたから部室に篭ってる訳では無さそうだな)

八幡(雪ノ下がいなかったらその内にブラを戻そう…)

用事ができた(夜勤中)

夜勤代行はよ

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

まだあんのかよワロタ

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
眠いからはよ

八幡「雪ノ下いるかー?開けるぞー?」



八幡(いないな…今がチャンス)

ガラガラ

ぷにっ…

雪乃「っ!」

八幡「あ、えおっ!」

雪乃「っ!…その汚れた手を今すぐ退かさないと社会的に抹殺するわ…」

八幡(雪ノ下のむねがむねがむね)

八幡「あっ!悪いっ!これはその…」

雪乃「貴方は本当に社会的に抹殺しないとだめみたいね…!」

八幡(なんだって今日は胸ばかりまずいまずい!)

雪乃「貴方は何しに来たの?」

八幡(意識するな意識するな)

八幡「いや、忘れ物を…」

雪乃「貴方のその鳥以下の脳では忘れ物を無くすのも死ぬまで無理そうね」

八幡「いや、その…雪ノ下さん…すみません…」

雪乃「謝らなくていいわ…貴方の存在価値は無いに等しいもの…私のこれからに何も影響は無いわ」

八幡(トゲがいつもより痛いです…)

八幡「い、いやまさかドアの前にいるとは思わなくて…」

雪乃「貴方が返事をする前に開けたからでしょ。そんな事もわからないの?」

八幡「すみません許して下さい…」

八幡(厄日だ…なんでこんなにも…)

雪乃「用件は終わったから鍵を閉めるわよ」

八幡「いや待ってくれ、忘れ物が…」

雪乃「じゃあ待っているからはやく取ってちょうだい」

八幡「いや、鍵を貸してくれ。戸締まりは俺がやっておく」

雪乃「忘れ物をする鳥頭の貴方には任せられないわ」

八幡「…」

八幡(本格的にマズイ…ブラを戻せなくなる…)

八幡(ここは一旦退こう…)

雪乃「…」

八幡(怒ってらっしゃる…触らぬ神に祟り無しだ)

雪乃「ねえ、貴方は何故教室に向かっているのかしら」

八幡「いや、由比ヶ浜に戻ってこいって言われて…」

雪乃「ぼっちの貴方が人の言うことを聞くなんて今日で地球も終わりかしら」

八幡「い、いや…その…」

雪乃「ぼっちにちっぽけなプライドを持ってる貴方が由比ヶ浜さんの言うことは黙って聞くのね」

雪乃「さっきも由比ヶ浜さんに連れられてデレデレしてたものね」

八幡「ち、違う、それは」

雪乃「貴方も所詮恋人という人間の幻想に憧れを抱いているという事かしら」

八幡「ち、違います…」

八幡(雪ノ下さんヒートアップしないでください…)

雪乃「全くと言っていいほど学習能力が無いのね貴方」

雪乃「今までずっとぼっちだったと豪語してこれからもぼっちでいると言っている矢先に」

八幡「いや本当にごめんなさい許して下さい…」

雪乃「……」

平塚先生「へぇ、そんな事があったのか」

八幡「げっ!平塚先生…」

平塚先生「比企谷…後でわかっているだろうな…私に向かってげっ!とは…」

平塚先生「しかも雪ノ下と由比ヶ浜で板挟みでとても良い青春を送っているようで……チッ!!」

雪乃「先生、誤解のある言い回しはやめてください」

八幡「そ、そうですよ!別に俺は…」

平塚先生「ん?雪ノ下が由比ヶ浜に嫉妬して怒ってたんじゃないのか?」

雪乃「先生、この男に惚れるなどという人類で最も下劣な疑いをかけないでください」

八幡「……」

平塚先生「そうだ雪ノ下、頼んでいたものはあれで大丈夫だ、ご苦労だった。」

雪乃「はい。わかりました。」

平塚先生「それと比企谷!進路希望の紙を今から提出するように!」

八幡「今からですか?」

平塚先生「たっぷりと可愛がってやるからな」ニッコリ

八幡「は、はい…」

八幡(部室に戻れない……)

結衣「あ!ヒッキー!ゆきのん!おわった??待ちくたびれて来ちゃった!」

雪乃「ええ、終わったわ。直ぐに帰りましょう」

結衣「ヒッキーは??」

平塚先生「すまないが、比企谷には「特別指導」があるから二人で先に帰ってくれないか?」

結衣「な、なるほどぉ…じゃあゆきのん帰ろう!先生さようならー!」

雪乃「ええ。今日は失礼します」

平塚先生「おう。二人ともまた明日な」

平塚先生「さ て 」

八幡「ひぃっ!」

平塚先生「丁度良い、部室で「特別指導」をしようじゃないか」

八幡「お、俺も用事があるんで!」

平塚先生「言ってみろ」

八幡「まずチバテレビでアニメの再放送を見て、マリンピアで今日の晩御飯の買い物に行って…」

平塚先生「早くしろ!先に部室で待ってるからな!」

八幡「はい…」

平塚先生「遅いぞ!比企谷!」

八幡「失礼しまーす…」

八幡(結局来るはめになってしまった…)

平塚先生「まあいい。紙を出してそこに座りたまえ」



……

平塚先生「ふむ、やっとまともな進路先が書かれた様だな」

八幡「あくまで目標は逆玉で主夫です!」

平塚先生「相変わらずだな君は…」

平塚先生「ふむ、この大学だと理系が圧倒的に足りないな」

平塚先生「まあこれからまだ時間はあるからこの希望表の通りに目標を立てて勉強していけば良いだろう」

八幡「うす…」

平塚先生「そういえば第一志望は由比ヶ浜と一緒だな」

八幡「え?そうなんすか?」

平塚先生「うむ。一緒に勉強しているのか?」

八幡「いやいや、そんなのした事ないです」

平塚先生「そうか…」

平塚先生「やはり君を奉仕部に入れたのは間違いでは無さそうだな」

八幡「どういう事ですか?」

平塚先生「由比ヶ浜は志望大学の希望を上げて彼女なりに頑張っているようだ」

平塚先生「よく授業でわからない事を質問してくるよ最近は」

八幡「へぇ…で、由比ヶ浜は俺とは関係無いんじゃ…」

平塚先生「同じ部員だろう。少なくとも志望は君の影響を受けていても可笑しくはない」

平塚先生「彼女なりに前より目標を高く持ちはじめているんだ」

平塚先生「それは決して彼女に悪い影響ではないはずだ」

平塚先生「理由が単純であろうと、ね」

八幡「……」

平塚先生「雪ノ下も前は誰にも感情をほとんど出さなかった」

平塚先生「元々あいつは人との関わりを持とうともしなかったがね」

平塚先生「しかし今は由比ヶ浜と一緒に昼食を取ったり下校したり」

平塚先生「君に軽口を叩いていたり、彼女も私から見たらだいぶ変わったよ」

八幡「…」

平塚先生「君たちはまだ高校生だ。いくらでも変われるし間違いだってできる」

平塚先生「比企谷にももっと色々な事を見て考えて変わって貰いたいと思っている」

平塚先生「君になら出来ると思っているよ」

八幡「…」

平塚先生「これからも奉仕部で活動して君の変化も見てみたいと思っているよ」

平塚先生「なに、そんな焦ることはない。ゆっくりでいい」

平塚先生「まずは彼女達と奉仕部活動をしていれば良いと思っているよ」

八幡「うす…」

八幡(進路相談から大分話が逸れたな)

八幡(雪ノ下は変わらない。雪ノ下の自らを突き通す姿に憧れさえある)

八幡(だから俺も俺のやり方で突き通す)

八幡(そんな事を今言っても変わらない)

八幡(雪ノ下と由比ヶ浜が…)

平塚先生「よし、進路相談は終了だ」

平塚先生「もう下校時間だ。比企谷も帰ろう」

八幡(ってやばい!ブラがまだ鞄に入ったままだ…)

八幡(日を跨いだらもしもの時にますます俺への疑いが深まる…)

八幡(考えろ…考えるんだ…)

八幡(…………)

平塚先生「どうした?もう閉めるぞ?」

八幡(まずい!)

八幡「ち、ちょっと部室で用事があるんで!」

八幡「5分あれば終わるんで!鍵を貸してください!」

平塚先生「ダメだ。これはマスターキーだから他の教室の戸締まりもしなきゃならんのだ」

八幡「マ、マジっすか…」

平塚先生「今日の当番は私だからな。絶対に!戸締まりしないとダメだ」

八幡(まずい…これじゃブラが処分できない…)

八幡(どうする…!今日中に処分しなければ…!)

八幡(いやまてよ、これは本当に由比ヶ浜のブラなのか?)

八幡(デザインと大きさで先入観を持ってるだけか?)

八幡(いやだが部室は戸締まりしている…入れるのは先生と由比ヶ浜と…)

八幡(雪ノ下?!)

八幡(あの感触…大きかった…)

八幡(……)

八幡(そうじゃない!何考えてるんだ俺は!)

八幡(いずれにしても二人の物の可能性が高い…)

八幡(俺が疑われずに返せる方法…)

八幡(……)

八幡(平塚先生にお願いするしか思い付かない…)

八幡(もう時間がない…正直に話して受け取って貰うしかない…!)

八幡(雪ノ下か由比ヶ浜か…どちらのだったとしても俺が持っていてもしバレたら学校に来れなくなる…!)

八幡(さすがの俺でもそんなタフな精神は持ってない!)

八幡(今だ…今しかない…!)

八幡「平塚先生!大事なお話があるます!」

平塚先生「ほう、私に大事な話をしてくれるのか」

八幡「あ、あのっ!部室に来た時に…その…ブラジャーがありまして…」




平塚先生「………!!!!!! 」

八幡「せ、先生?大丈夫ですか?」

平塚先生「あっぁあ、だいじょつぶだ」

八幡「それで、自分が見つけたんですけど、直ぐに雪ノ下や由比ヶ浜が来てとっさに隠してしまって…」

八幡「二人が探していたらまずいので俺の名前は伏せて返してあげてくれないっすか?」

平塚先生「あ…ああ…わ、わかった…」

八幡(あれ?随分とすんなり聞いてもらえた…)

八幡(普通男がブラジャー持ってるなんて言ったら無実でも疑うもんじゃないのか?)

平塚先生「じ、じゃあその下着をかぇし…貸してくれたまえ」

八幡「は、はぁ…」

八幡(なんかおかしいなやっぱり…)

平塚先生「あくまで参考なんだが!男である君から見たらこのデザインはどうだと思う?どうだと思う?」

平塚先生「あくまで今時の学生の意見として聞きたいだけだ!どういうのが流行りなのか聞きたいだけだ!」

八幡(男の俺に流行りなんかわからねえよ…)

八幡「は、はぁ…えっと、俺らの歳でも合わないデザインだし、かといって大人がこれを付けていてもヒラヒラが…」

八幡「なんか凄く中途半端なデザインな気がします」

平塚先生「」

八幡「ま、まあ付ける人が綺麗な人なら似合うと思いますよ」

平塚先生「だろうなぁ!だろうなぁ!」

八幡「…」

八幡「そ、それじゃあ自分の名前は伏せて返してあげてください…」

平塚先生「わかった!ちゃんと返しておくよ」

八幡「で、では失礼します…」

平塚先生「気をつけて帰りたまえ!」

平塚先生「…やはり常にこの男運上昇ブラよりも勝負下着で…ブツブツ…やはり学校では…ブツブツ」

ガラガラ



八幡(誰か平塚先生貰ってあげて…心の底からお願いします…)

八幡(やっと終わった…)

八幡(まさか平塚先生のだったとは…)

八幡(進路相談してる時とは大違いだ…)


なに、そんな焦ることはない。ゆっくりでいい


八幡(………)

八幡「どうだろうな…」

雪乃「一人に慣れすぎて見えない何かが見えるのかしら」

結衣「ヒッキー独り言キモいよ…」

八幡「うわっ!お前ら帰ったんじゃないのかよ!」

結衣「ちょっと!待ってたのにその言い方酷くない!?」

雪乃「貴重な時間を潰してまで待っていたのだから一生分の感謝をしてほしいものね」

結衣「はやく帰ろー!」

雪乃「そうね、帰りましょう」

八幡「……おぅ…」



おわり

釣られてパンツ脱いで保守組ざまぁwwwwww
















すみません文才無くてエロに持っていけませんでしたマジすみません

先生ルートに入って欲しかった……

>>125
俺も先生大好きだ

面白くなかったし馴れ合い死んでね

俺も夜勤終わったからおわり
これでも見てhshsしようぜ

http://i.imgur.com/pmsT0x4.jpg

>>132
わかった死んでくるわ

彩加「それ僕の返して」

八幡「なにそれ怖い」

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