ババア「うわー!遅刻しちゃうよー」 (17)

ババア「もーなんで起こしてくれないのーお母さん!」プンプン

ババア「あっいけない!それよりもう行かなきゃっ!行ってきまーす!」

ババア「はぁはぁ」

…………

おっさん「はぁはぁ」

おっさん「まさか寝坊するとはっ!早くしないと遅刻になっちまう!」

おっさん「よし!近道だっ!そこの路地を突っ切れば……ッ!?」ドンッ

ババア「キャア!」

ババア「イッタタ……」

おっさん「いってー……あっご、ごめんなさい!」

ババア「……あっ、こちらこそごめんなさい」

おっさん「お怪我はないですか?」ッス

ババア「はい。ありがとうございます……」ギュ

ババア「…………って!遅刻しちゃうー」タッタッタ

おっさん「いってしまった……って俺も急がなきゃ!」

会社

おっさん「ふぅー、何とか間に合った」

同僚「おいおい、寝坊か?ギリギリだったぞ」

おっさん「いやぁ、昨日飲みすぎちゃってさ。あはは」

同僚「ったく、肝臓悪くしてンだから気を付けろよ」

おっさん「ヘイヘイ」

同僚「それはそうと、今日から他の部署の奴が1人入ってくるらしいぞ」

おっさん「他の部署から?」

同僚「あぁ。しかも女らしい……お!噂をすれば……」

部長「みんなおはよう。今日からこの部署で働いてもらうババア君だ」

ババア「はい!ババアです!よろしくお願いしま……あぁ!!」

おっさん「あ!今朝の!」

部長「ん?なんだ、君たち知り合いかね?」

ババア「あ、いえ…今朝ちょっと……」

部長「まぁ顔は知ってるようだな!どれおっさん!ババア君に仕事を教えてあげなさい」

おっさん「僕がですか…了解しました……」

同僚「おいおい、なんだこの展開」

ババア「おっさんさん、よろしくお願いしますね」

おっさん「はい、分からないことあったらなんでも聞いてくださいね」

同僚「こんにちは!俺にもがんがん聞いていいですからね!」

ババア「はい!ありがとうございます!」

おっさん「ではババアさん、さっそく仕事に入りますか!」

ババア「はい!」

……

昼休み

おっさん「ここをこうしてー」

ババア「……あっ」グゥゥ

おっさん「……もうこんな時間ですね!お昼にしましょうか」

ババア「はい!……あっ今日お弁当作り忘れちゃった……」

おっさん「じゃあコンビニ行きますか?僕も朝急いでたから用意してなかったんですよ」

ババア「……はい」

コンビニ

おっさん「そういえば朝…大丈夫でした?」

ババア「怪我もないし大丈夫ですよ」

おっさん「なら良かった、ぶつかったお詫びにコーヒーでも奢りますよ」

ババア「……じゃあ奢ってもらいます!ありがとうございますね」

おっさん「いえいえ」

ババア「そういえばおっさんさんは、おいくつなんですか?」

おっさん「今年で38ですよ」

ババア(私と同じだ!)

おっさん「……?」

昼休み中

同僚「ババアさんー、お昼一緒にっ……ておっさんいるのかよ」

おっさん「なんだよその顔」

同僚「別になんもないわ!」

ババア「あはは、面白いですね!」クスクス

おっさん「面白い……のか」

同僚(ババアさん可愛い……)

夕方
同僚「いやー疲れた!ババアさん!今日飲みに行きませんか?ババアさん歓迎会です!」

ババア「いいんですか?」

同僚「もちろん!おっさんもくるよな?」

おっさん「あぁ、俺も行くよ」

同僚「よし、そうと決まれば白木屋に集合だっ!」

白木屋
……

同僚「ババアさんてー結婚ってしてるんですかー」

ババア「し、してないです!」

おっさん「」チビチビ

同僚「マジか!じゃあ彼氏とかも?」

ババア「いないです!」

おっさん「!」チビチビ

同僚「そうなんですかー」ニヤニヤ

ババア「もー恥ずかしいから聞かないでっ!」

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