ジャン「好き、嫌い、好き……」プチプチ(40)

キャラ崩壊注意
時期ガン無視
ジャン→ミカサ→(エレン)の一方通行


ジャン「嫌い……」プチリ

ジャン「」ハァ

マルコ「何やってるの?」

ジャン「マルコ……。
    見ての通り花占いだよ……」

マルコ(意外に乙女チック)

ジャン「でさ、ミカサでやったら、嫌いって出てさ……」

ジャン「」ハァ

ジャン「俺がミカサ好きでも、ミカサは俺の事全然見向きもしねえからさ。」

マルコ「ジャン……。」

マルコ「因みにその花は?」

ジャン「トルコキキョウって花だってよ」

マルコ「花びらが多くて、やりごたえがありそうな花だね」

ジャン「それに沢山あるからな」ワサッ

マルコ「それどうしたの?
    まさか、どっかから引きちぎったとか……」

ジャン「ちげーよ」

ジャン「ベルトルトが、あげるって言って俺にくれたんだ
   昨日の雨で一気に咲いたんだってよ」

マルコ「この時期の雨は恵みの雨だもんね」

マルコ「そういえば、いつも花壇の手入れしてるのはベルトルトだっけ」

ジャン「みたいだな」

マルコ「なんか、ベルトルトも見た目に合わない事してるね……」

ジャン(ベルトルト『も』?)

マルコ「でもなんでジャンにあげたんだろう?」

ジャン「綺麗に咲いたからあげるって言われた
   あいつも女子にあげればいいものを……」

マルコ「確かにね
    あっ、解ったよジャン」

ジャン「何がだ?」

マルコ「これはこの花をミカサに渡せっていう然り気無いベルトルトなりの気遣いだったんだよ!」

ジャン「」ブフォッ

ジャン「なっ、な、な、何言ってんだマルコ!!」

ジャン「お、俺がみっ…ミカサに花なんかあ、あ、あ、あげっあげれる訳ッ!!」

マルコ(凄く、挙動不審になっております)

ジャン「だっ、大体、俺はミカサを見てるだけでいいんだよ!
   どうせ死に急ぎ野郎にしか目が無いんだしさ……」

ジャン「」ハァ

マルコ「……元気出しなよ」ポン

ジャン「おう、俺はいつだって元気さ……」

マルコ「ジャン…… そうだ!」

マルコ「そうだ!今日は休みだし、気分転換に町に行こう」

ジャン「そ、そうだな……!」

――街

ジャン「おっ、見てみろよマルコ。美味しそうだ」

マルコ「カルメ焼きか。ひとつずつ買おう」

ジャン「おう」コクリ

マルコ「……ジャン」

ジャン「なんだ?」

マルコ「なんで花持ったままなの?」

ジャン「いや、あそこにおいて置くのはあれだからさ…」

マルコ(訳がわかんない)

マルコ「すみません」

おばちゃん「いらっしゃい」

ジャン「カルメ焼き二つください」

おばちゃん「はいよ」

おばちゃん「あら、お兄ちゃんいい花持ってるね。どうしたんだい?」

ジャン「いや、育ててたものが綺麗に咲いたので…(俺が育ててたんじゃないけど)」

おばちゃん「成る程ね~」

おばちゃん「トルコキキョウかい?」

ジャン「はい。
   一本いりますか?」

マルコ(意外に気障な事するなあ…)

おばちゃん「いやいいよ。
     それはお兄ちゃんの大切な人におあげ」

ジャン「? 解りました」

おばちゃん「はい、カルメ焼き二つ」

マルコ「有難うございます」チャリン

おばちゃん「またどうぞ」

ジャン「」サクサク

マルコ「」サクサク

ジャン「断られちまった」ショボン

マルコ「まあまあ。
   きっと花言葉が恋とかそんなんなんだって。」

ジャン「……宿舎に帰ったらアルミンに聞いてみるか」

マルコ「そうしてみなよ」

ジャン「ああ」サクサク

――――
―――――――

ミカサ「」テクテク

ミカサ(今日はエレンに本をプレゼントしに街にやって来た。)

ミカサ(最近アルミンの影響かエレンは読書に凝っている。
   だからエレンに私のお勧めの本をあげようと思う。)

ミカサ「本屋に到着。」
   ……、どれだっけ」

ミカサ「」ジー

アリガトウゴザイマシター

ミカサ「ふふ」

ミカサ(目当ての本が買えた。嬉しい
   これで、エレンも読書に勤しんで、座学の成績も上がって欲しい)

ミカサ「あっ」

ミカサ(そう言えばクリスタにレースを買ってきて欲しいって頼まれたんだった。
   ちょっと見てこよう)

ミカサ「……」ジー

ミカサ(白いレース白いレース……)

ミカサ「あった」

ミカサ「……これは……」

ミカサ(可愛いバレッタ。
   でも、私には必要無い。)

ミカサ「……」

ミカサ「」ハァ

ミカサ「結局買ってしまった
   こんなの、いつ使おう……」

ミカサ(でも見せるだけ見せたら、エレンは誉めてくれるかもしれない)

ミカサ「そうだと、嬉しい」

キャアァアアア!

ミカサ「! 女性の悲鳴!
    こっちから!」ダッ

女性「やっ……離してっ……!」

デブ男「おいおい……姉ちゃんから先にぶつかっておいてそれはねえだろ」

女性「あなた達が当たりに行ったんじゃない!」

ヒョロ男「なんだぁ?口答えすんのかぁ?」

ミカサ「その女性を離してあげて」

女性「!!」

デブ男「なんだこいつ」

ミカサ「その女性が困っている。ので離しなさい」

ヒョロ男「お嬢ちゃんには関係ねえよ。」

ミカサ「だったら、力づくで離すのみ」スッ

デブ男「お前みたいガキが倒せる訳ねえだろ」

ミカサ「やってみなきゃ解らない」

デブ男「だったら相手してやるよ!!」

ミカサ(敵は二人。だけど、余裕……)

――――
―――――――

ミカサ「」ハァハァ

ヒョロ男「」セントウフノウ

デブ男「このっアマ……!!」ダッ

ミカサ「ッ!」セオイナゲ

デブ男「!?」ドッシーン

デブ男「」セントウフノウ

ミカサ「」ハァッ

ミカサ(……なんとか倒せた)

ミカサ(思ったよりも苦戦してしまった
   まだまだ、訓練が甘い。)

女性「助けて頂き、有難うございました…!」

ミカサ「いえ。困っている方を放っておけません」

女性「あの、お体とか大丈夫ですか?」

ミカサ「……大丈夫です」

ミカサ(服に泥が。昨日の雨で出来た水溜まりのせい)

ミカサ「……」

――公園

ミカサ「」ボー

ミカサ(エレンの為に買った本や、クリスタに頼まれたレースをやりあってる間に水溜まりの上に落としてしまった。)

ミカサ(それに、ポケットの中に入れてたバレッタも粉々になってしまった。)

ミカサ(悲しい。)

ミカサ「」ゴシゴシ

ミカサ「泣いちゃ駄目、こんな事で。
   それに、私は人助けをしたんだから」

ミカサ「」ハァ

マルコ「あっ、ジャン見てあそこ!」

ジャン「なんだ?」

マルコ「望遠鏡とか時計とかセールしてる!
   見に行ってきてもいいかい?」

ジャン「おう。いいぞ。
   俺はあそこの公園で待ってるわ」

マルコ「解った。なるべく早く戻るね」タッタッタッ

ジャン「待ってるったって暇だな……
   なんか物珍しいものねえかな」

ジャン「ん?あれは……」

ミカサ「」ポツン

ジャン「ミカサ!?」

ジャン「ど、ど、どうすればいいんだ俺!?」

ミカサ「」ゴシゴシ

ジャン「……あれ、ミカサ泣いてる?」

少し前にベルアニ書いてた方ですか?

>>21
書いてないです
申し訳無い…

ミカサ「」ハァ

ジャン「よ、よお、ミカサ」

ミカサ「ジャン」

ジャン「奇遇だな、こんなとこで」

ミカサ「うん。どうしたの?」

ジャン「いや、マルコとちょっと買い物に出たんだ。」

ミカサ「そう」

ジャン「そういうミカサは、元気が無さそうだが、どうしたんだ?
   それに服とかもぼろぼろだし……」

ミカサ「暴漢に襲われてる女性を助けた」

ジャン「…ミカサらしいな」

ミカサ「有難う」

ミカサ「でもその時に本やレースを水溜まりの中に落としてしまった。」

ジャン「そ、そうか。
    あれだ、名誉の負傷ってやつだよ!」

ミカサ「……これ、プレゼントしたり、おつかいの品だったのに……」

ミカサ「」ズーン

ジャン「……(一気に暗くなってしまった……)」

>>22
そうでしたか失礼しました!
続き楽しみにしてます!

ジャン(何か慰める言葉慰める言葉……)

ミカサ「それに」

ジャン「?」

ミカサ「バレッタが壊れてしまった。
   可愛いバレッタだったのに。」

ミカサ「やっぱり私はこういうアクセサリーは似合わないのかもしれない。
   ……男みたいに、格闘したりする方がきっと柄にあってる。」

ミカサ「しおらしくするなんて……」

ミカサ「」グスッ

ジャン「ミカサ……」

ジャン「」スッ

ミカサ「! 花を……これは、一体……」

ジャン「お前は十分女らしいからさ!
   代わりとかじゃねし、バレッタでも無いけど、それ頭に差しとけよ」

ジャン「そうやってメソメソしてるの、ミカサらしくないからさ。
   凛としてるのがお前らしくていいと思うから、元気出せよ」

ミカサ「ジャン……」

ミカサ「……有難う」ニコリ

ジャン「!!」

ジャン「お、おうよ……!」

ジャン「そろそろマルコが待ってるし行くわ。
   じゃあな」

ミカサ「……うん」

ジャン「」タッタッタッ



ジャン「」ハァ

ジャン(クッソ、さっきの『有難う』、超絶可愛かった)

マルコ「どうしたのジャン、そんなに顔を赤らめて」

ジャン「まっ、マルコ!!?
   なんでもねーよなんでも!!」

マルコ「……?」

―――――――
――――

ミカサ「ごめんなさい、クリスタ。
   頼まれてたレース、水溜まりの中に落としちゃって。」

クリスタ「ううん、全然大丈夫だよ。また洗ったらいいし。
    買ってきてくれて有難う!」

ミカサ「うん」

ミカサ(クリスタは優しい。)

クリスタ「あれ?」

ミカサ「?」

クリスタ「どうしたの、その髪のお花」

ミカサ「これ?ちょっと事情が……」

クリスタ「ふうん……
    ミカサ、その花の名前知ってる?」

ミカサ「……知らない」フルフル

クリスタ「トルコキキョウっていうんだ」

ミカサ「へえ。流石クリスタ。」

クリスタ「いえいえ」

クリスタ「因みにに花言葉は『清々しい美しさ』って言うんだって
    だからミカサによく合った花だなあって」

ミカサ「清々しい美しさ……」

ジャン『そうやってメソメソしてるの、ミカサらしくないからさ。
   凛としてるのがお前らしくていいと思うから』

ミカサ「ふふ」

クリスタ「どうしたの?」

ミカサ「なんでもない」

ジャン「好き、嫌い、好き……」プチプチ

マルコ「ジャンもこりないね」

ジャン「うるせえ
    嫌い、好き、嫌い……」プチプチ

ジャン「好き」プチリ

ジャン「!!? 好き!!ほら見たかマルコ!!今好きだったよな!?
   まだ俺にも望みはあるって事だよな!?」

マルコ「ははは、そうかもね」

ジャン「て、適当に流すなよ!
   まだ俺は諦めねえからな、絶対諦めねえからな!!」

マルコ「はいはい」


~終わり~

おまけ

ジャン「なあアルミン」

アルミン「なんだい?」

ジャン「トルコキキョウの花言葉って知ってるか?」

アルミン「えらくいきなりだね……」

ジャン「あまり深くは追及しないでしないでくれ」

アルミン「解った」

アルミン「えっと、確か――……
    『永遠の愛』だった筈」

ジャン「!!?」

ジャン「マジかよ……」

ジャン(そ、そんなにミカサに対する愛は深くは無いが、もしミカサが花言葉を知ったら……)

ジャン「うわぁあぁああ!!」

アルミン「!?」ビクウ

アルミン(彼の身に何があったんだろう……)

短いですが以上です
ジャンミカ少ないよねって思って自給自足したものでした。

>>25
どのベルアニかは存じ上げませんが、ベルアニは良作がかなりあるので
そんな方と間違われるのは少し嬉しかったりします…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年04月04日 (金) 16:53:30   ID: HinPEVTq

すごく良かった!

2 :  SS好きの774さん   2014年10月09日 (木) 23:05:51   ID: ZP9fJfzn

や、やばい///ジャンミカもいいかも…//

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