櫻子「(疲れた・・・)」(343)

代行 ID:qS2FCi1e0

>>1 ありがとうございます 

放課後

向日葵「? ほら何してるんですの、帰りますわよ」

櫻子「う、うん・・・」

櫻子(・・・・悔しい・・・・!)

~回想~

日中

ちなつ「数学どうだったー?」

あかり「んんー今回は難しかったよー・・・ちなつちゃんは?」

ちなつ「・・・・聞かないで・・」

あかり「あかりは74点だったよ、課題はやらなくて済んだよ~」

ちなつ「課題って60点以下の人だよね?」

あかり「大丈夫だった?」

ちなつ「・・・・62点」

スレ立てありがとうございます、スレ主の知り合いです
SS投下されるらしいので、ちょっとお手伝いをば。
規制食らったら自分が代わりに続きをお手伝いいたします。
まあ、同じくレベルはお察しですけれども

あかり「あはは・・・でもよかったねー明日から連休だから課題は辛いよね」

ちなつ「本当よ、でもこれで気兼ねなく結衣先輩のお家にとまれるわ・・・」ゴゴゴ

あかり「あ、あははは・・・・」

ちなつ「あっ、向日葵ちゃん テストどうだった?」

向日葵「・・・そうですわね、今回は難しかったので少し悪かったですわ」

あかり「わー、すごい87点!流石だねー向日葵ちゃん」

向日葵「そ、そんなことはないですわ・・・点は落ちていますもの」

ちなつ「十分でしょーあっここ今教えてもらっていい?」

向日葵「えぇ、ここは・・・」

櫻子「・・・・」

櫻子(さ・・37点・・・・うぎぎ・・・)

時間かかり過ぎるのでID:jhogdoQV0と交互に張ります

向日葵「櫻子、あなた今回は勉強してたんでしょうね?課題なんて出たら宿題もあってあなた終わらないでしょう?」

櫻子「う、うっせーし!大丈夫だよ!!!」サッ

向日葵(駄目だったみたいですわね・・・まぁ3連休ですし少し手伝えば大丈夫かしら・・・)

お手伝いしますー

生徒会室

綾乃「あら、この間の運動部からの書類の写し、どうしたかしら?」

櫻子(ヤバっ!アレ確かお茶で水浸しになっちゃって・・・・どうしよう・・・・)

千歳「忘れてしもたなぁ。原本あるからもう1回コピー取りに行っとく?」

綾乃「うーんそうね・・・・」

ID:qS2FCi1e0→ID:jhogdoQV0の順で交互に読んでください・・・

向日葵「あっそれでしたら、私が別の書類を職員室に持っていきますのでその際にコピーを取ってきますわ」

綾乃「あら、ごめんなさいね古谷さん、お願いしてもいいかしら?」

千歳「ごめんなー頼むわー」

櫻子(うううう向日葵め・・・いいとこ見せやがって・・・)

名前間違ってた

放課後

櫻子(うー宿題は増えるし、生徒会の仕事では向日葵に負けた気分になるし・・・・!)

向日葵「どうしたんですの?いい加減帰りますわよ・・・」

櫻子「・・・」

向日葵「・・・どうせテストの点が悪くて課題が出たんでしょう?」

櫻子「なっ!?そんなわけ・・・!」

向日葵「あら、そうですの。なら手伝う宿題も無いですし大丈夫ですわね」

櫻子「え゛っ、えっと・・・」

向日葵「もう・・・どうせ いつものこと でしょう、ギリギリでくるなら先に言っていれば楽ですのに」

櫻子「えっ・・・」

向日葵「あなた どうせできないんだから あとで泣きついてくるのはわかってますわ」ハァ

櫻子「・・・・・」


櫻子(『いつものこと』・・・『どうせできない』)

櫻子(そーいや勉強で勝てるとかじゃなくて、宿題も・・・いっつも向日葵に・・・)

櫻子(・・・向日葵がいないとできてないんじゃねーの!?)

櫻子(それって 私=宿題・勉強できない 向日葵=宿題勉強できる)

櫻子(負けっぱなし・・・生徒会の仕事も・・・・この間の体育ですら・・・!)

向日葵「ちょっと櫻子、何か言いなさいよ・・・?」

櫻子(負けじゃん!!しかも『いつものこと』・・・・!!)

櫻子(・・・・向日葵には 勝てない かてないのかな)

向日葵「櫻子・・・櫻子?」

櫻子「えっ、あっあぁ・・・うん・・・・」

櫻子(いやっ!今は勝てないだけ・・・今勝てないだけ!!)

櫻子(『いつものこと』なんて・・・)

櫻子「言わせねー!!」

向日葵「なんですの急に!!!」

翌日

櫻子「・・・・よし今日から向日葵なんかいなくてもへーきにしてやるぞー!!!」

撫子「朝からバカ騒ぎだね」

~~

櫻子「よし!じゃあまず宿題から・・・・んー・・・」

櫻子「・・・・全然わからん・・・・」

櫻子「ひまっ、ってそれじゃいきなり負けじゃん!?」

櫻子「でもわかんないし・・・・そうだ!」

あかり「そっかーじゃ一緒に宿題がんばろっかー」

櫻子「さっすがあかりちゃん!できれば課題の方も・・・」

あかり「うん!解き方がわかんなかったら聞いてね」

櫻子(よし!向日葵にバレてなければ負けじゃない・・・!)

あかり「それにしてもなんで今日は向日葵ちゃんとじゃないの?」

櫻子「えっ!?いやそれはー・・・そ、そう今勝負してんの!」

あかり「勝負?」

櫻子「そう!次のテストの点で!負けたら勝った方の言うことを聞くって!」

櫻子(嘘だけど・・・・でも前にもこんなことがあって負けたような・・・・)イラッ

あかり「あははは・・・でも本当に仲いいんだねー」

櫻子「仲良くないし!」

~~

櫻子「我ながら完璧・・・教えてもらった上に解き方とあかりちゃんのノートのコピーまで・・・」

櫻子「これだけあれば宿題も課題も全部やりきれるぞ!!!」

櫻子「ふふふ・・・見てろよ向日葵・・・・」ニタァ

~~

連休3日目

向日葵(この3日櫻子が一度も顔見せないなんて・・・・風邪でもひいたのかしら)

向日葵(そう思って昨日いったら、出かけてる、って)

向日葵(どういう風の吹きまわしかしら・・・)

向日葵(・・・・宿題諦めたのかしら)

向日葵「楓、少し出かけてきますわ。お留守番頼むわね」

楓「うん、わかったの。櫻子お姉ちゃんの様子が気になるの?」

向日葵「なっ!まっまぁあとで宿題とか見せろってギリギリでいわれても困りますし少し見てきますわ」

楓「うん!いってらっしゃいなの!」

~~

大室家

向日葵「ごめんください・・・」

撫子「おっひま子」

向日葵「こんにちは、撫子さん。櫻子、どうしてます?」

撫子「今日はご飯とトイレ以外ずっと部屋にいるよ」

向日葵「・・・そうですか」

撫子「珍しくものすごーーく静かにしてるよ。気味が悪い」

向日葵「・・・ちょっと行ってみますわ」

向日葵「櫻子、入りますわよ」トントン

「・・・・」

ガチャ

櫻子「・・・・」

向日葵「・・・櫻子?」

櫻子「!?うぇ!!!?」

櫻子「ちょっ向日葵!ノックもせずに入ってくんな!!びっくりしただろ!!」

向日葵「なっ!ノックはしましたわ!気付かなかっただけでしょう!」

櫻子「つーか何の用だよ!!」

向日葵「ここ3日珍しく顔を見せないから気になってきたらなんですのその言い草は!」

櫻子「!別に心配何かされたくねーよ!!」

向日葵「なんですってぇ!?あなたいつも宿題とかできずに泣きついてくるくせに!?」

櫻子「はっ!宿題なんかもうほとんど終わってるよーだ!!!見ろ!!!」バッ

向日葵「はぁ?嘘も大概に・・・・・」ペラッ

向日葵(所々間違ってはいるけど・・・だいたいできていますわ・・・・!)

向日葵「櫻子・・・あなたこれ・・」

櫻子「どーだ!!見たか!!!向日葵なんざいなくたって私は勉強だってできるよーだ!」

櫻子「そのうち向日葵なんかよりテストでもいい点取っちゃうかもよー」

櫻子「まっ向日葵程度ごとき、私の敵じゃないけど!」フフン

向日葵「」カチン

櫻子「どうしたんだよ!おい!」

向日葵「・・・・いいですわ」

櫻子「へっ」

向日葵「挑戦と受け取らせてもらいますわ・・・」ゴゴゴ

櫻子「えっ・・・向日葵・・?」

向日葵「心配で見にきてやって、見たらちゃんとやってると思って関心したのに・・」ブツブツ

向日葵「いいですわ!この際あなたがバカだということ証明してやりますわ!!」

櫻子「な、なんだとー!!!♯」

向日葵「ここまでコケにしたんですもの・・・・本気に・・・決まってますわよね」ユラリ

櫻子「」

向日葵「全力で叩き潰してやりますわ」

櫻子「・・・望むところだ!!!」シャー!

連休明け

(教室で向日葵に隠れるように)

あかり「おはよー櫻子ちゃん。どう?課題できた?」ボソボソ

櫻子「ありがとー!完璧」ボソボソ

櫻子「ほらっ!」サッ

あかり(わっ!櫻子ちゃんすごい・・・応用問題も解けてる・・・これ結構難しいのに)

あかり「すごいねー、ここ結構難しいよ!」ボソボソ

櫻子「ん?あーここ?昨日すっごいやる気あったから昼からずーっとやってたんだ!」ボソボソ

あかり「これだけできたら次のテストで出ても大丈夫だね!」ボソボソ

櫻子「でしょー!!」ボソボソ

櫻子(フフン・・・これなら勝てる・・・!)

櫻子「あかりちゃーん今度英語も教えてよ~」ボソボソ

あかり「いいよー」ボソ


向日葵「・・・・」

しばらく自分だけの投下になります

大室家

櫻子「ふふふ、宿題とか勉強もやり方わかっちゃったからそれだけ頑張れば意外とどーにかなるんだなー!」

櫻子「小テストも滅多に見たことなかった満点だった!!私天才!!!」

櫻子「負ける気がしない・・・!!」

さげたほうがいいのかな
※2学期中頃 連休明けからさらに1ヶ月
教室

櫻子(うーんどうしても授業は寝ちゃうんだよねー・・・)

櫻子(まぁ取り忘れたところとかはあかりちゃんとか他の友達にちょっとずつ見せてもらえば大丈夫だし・・・)

櫻子(最悪わかんなかったら練習問題みて答えみてテスト前に覚える!!!)

櫻子(私マジ天才!!!!)

ちなつ「最近櫻子ちゃん小テストの点良いし当てられても普通に答えてるよねー」

ちなつ「何かあったの?」

あかり「ちょっと前にあかりに勉強の『やり方』聞いて、それを自分なりにできるようなやり方にしてるんだって」

ちなつ「あれ?櫻子ちゃんってそんなに器用なことできたっけ?」

一応ハッピーで終わりますんで 次から交互になります

あかり「ちなつちゃんそれはヒドイよ・・・でも櫻子ちゃんのやり方見つかってよかったよー」

ちなつ「確かにうまく勉強を『こなしてる』よねー」

あかり「何かひまわりちゃんと勝負してるんだって」ボソッ

ちなつ「あーなるほど・・・だから向日葵ちゃんを頼れないから・・・」

もう1回だけ俺が

ちなつ「でも自分で頑張るなんてちょっと意外かなー」

あかり「・・・・ちなつちゃんそれも失礼だと思うよ・・・・」

向日葵「・・・・」

向日葵(意外と本気のようですわね・・・・)

向日葵(でもその程度では・・・!)

2学期末テスト1週間前
大室家

櫻子「おーっし!!ついにキタ!!!」

櫻子「ここまですっげーいろんなことガマンした!!!」

櫻子「あと1週間やりきっていい点とれば・・・」

櫻子「向日葵に勝てる!!!!」

櫻子「うおおおおおおおおおおおおお!!!!」

撫子「うるさい」ペイッ

櫻子「」ボフッ

お手伝い再開します


古谷家

向日葵(いつもはここまではしてませんが・・・)

向日葵(櫻子を完膚なきまでに叩き潰して今度こそ私の方が副会長に相応しいことを認めさせますわ!)

向日葵「・・・・満点を取るつもりで・・・・・」ゴゴゴゴゴ

テスト当日


櫻子「おっ」

向日葵「・・・・一人で起きて来れるようになったんですのね」

櫻子「はっ!前からそんなの余裕だし!」

向日葵「・・・正直負ける気がしませんわ・・・今日からのテスト」

櫻子「言ってろ!!!」

櫻子(今の私なら余裕だし!)

向日葵(・・・完全勝利ですわ)

テスト中

櫻子「・・・・」

櫻子(ヤッベー!わかる!わかる!!これもわかる!!)

櫻子(これすっごい点になる!!)

櫻子「・・・」チラッ

向日葵「・・・」ジーッ


櫻子(勝った・・・!)

テスト期間終了
~返却

櫻子(ふふふふ、楽しみ過ぎる!!)

先生「大室さん」

櫻子「はい!」ダッ

先生「すごいわね、前の点の倍くらいよ」

櫻子「ありがとうございます!」

櫻子「」バッ

櫻子(数学・・・・78点・・・・!)

櫻子(くっ・・・・!これじゃ向日葵にちょっと届かないかも・・・!)

櫻子(・・・・いや!まだ社会がある!)

~~

先生「おおむろー」

櫻子「はいっ!」

先生「どうした?今回いい点じゃないか?」

櫻子「ハイ!頑張りました!」

先生「そっかー、まぁ頑張れよー」

櫻子「」バッ

櫻子(!!92点・・・!!)

櫻子(イケる!!!!!)

あかり「櫻子ちゃーんどうだっ・・・えっ!!すごーい!!」

櫻子「えへへー!見て見てー!」

ちなつ「ウソっ!?92点!?櫻子ちゃんが!?」

櫻子「へへん」ドヤァ

向日葵「・・・・」

生徒会終了、放課後の教室

櫻子「おい、向日葵」

向日葵「・・・なんですの」

櫻子「負けたからって僻むなよー」ニヤニヤ

向日葵「誰も負けたとは言ってないですわよ」

櫻子「負け惜しみか!」

向日葵「じゃあ見せてみなさい」

櫻子「ほい」バサッ

5科目394点

向日葵(今までの櫻子ではありえない、素晴らしいですわ・・・・でも)

向日葵「まぁ・・・こんなものですわよね」

櫻子「なにぃ!じゃあさっさと見せろよ!!」

向日葵「・・・あなた私がいつも全部の科目をどのくらいできてるか知らないんですのね・・・」バサッ

櫻子「・・・!?」

櫻子(なっ!!?何これ!!!?)

櫻子(90点以上しかない・・・!?)

向日葵「それで、これが今回の合計ですわ」

5科目482点

向日葵「・・・今回はちょっと頑張りすぎたかしら・・・学年トップですわ・・・・」

櫻子「な・・・・あ・・・・あ・・」

櫻子(――――うそ―――うそだ―――)

櫻子(ありえない、わたしべんきょうできるようになったんだぞ)

櫻子(すごいてんすうあがったのに、それなのに)

向日葵「私の」

櫻子(そんな)


向日葵「――――勝ち、ですわね―――」

ガラッ

俺「そんなもので満足するな!!」バサッ

5教科:498点

向日葵「そ…そんな…グワァァァ」

櫻子「素敵!抱いて!」

櫻子「」グラリ

向日葵(流石に堪えたかしら・・・・でもあれだけ言われたんですもの・・・)

向日葵「まぁあなたが本気なのはわかってましたけど、でもこの間のこと謝ってもらいますわよ」

櫻子「・・・・ぁ」グラッ

向日葵「さぁ」

櫻子「・・・うぅ・・・ごめん・・・・」

向日葵(?意外に素直に謝りましたわね・・・)

向日葵(?意外に素直に謝りましたわね・・・)

櫻子「・・・・」

向日葵「まぁいいですわ、さぁ、帰りますわよ・・・」

櫻子「・・・・」

向日葵「・・・明日クッキーでも焼こうと思うので暇でしたら来てもいいですわよ」

櫻子「・・・うん」

向日葵「・・・・?」

大室家

櫻子「・・・」

櫻子(負けた、のかー・・・)

櫻子(ここのところ生徒会もろくに出ないで勉強やってたのに)

櫻子(あー・・・・・何かどうでもよくなっちゃった)

櫻子(・・・悔しいけど・・・勝てないもんね・・・・・・・)

櫻子「・・・・」

花子「櫻子ー晩ご飯」

櫻子「・・・うん」

花子「・・・気持ちわりーし」

櫻子(生徒会も向日葵がいれば仕事大丈夫だし)

櫻子(・・・やめよう・・・・生徒会・・・・・)

櫻子(勝負しても勝てない・・・でも、それ以外はいつもどおりだし)

櫻子(勝負しなかったら負けもしないし、いっか・・・そうだよ、これで私負けないじゃん)

花子「櫻子はやくしてよ!」

櫻子「あっごめん」

古谷家

向日葵(ちょっときつく言い過ぎたかしら・・・)

向日葵(それにしても、今回の櫻子はとんでもなくがんばってましたわね・・・)

向日葵(・・・ま、まあ、その努力に免じて、明日はクッキーでも持っていきますわ)

向日葵(あの子のことだから、それで機嫌が治るでしょ)

向日葵(これでまたいつもどおりに・・・・)

楓「ごちそーさまでした」

向日葵「お粗末さまでした」

楓「えへへ」

向日葵「・・・ふふっ」

翌日

向日葵「もう食べないんですの?」

櫻子「うん」

向日葵「あなたにしてはずいぶん謙虚ですのね?」

櫻子「うん」

向日葵「・・・・・昨日は言い過ぎましたわ、櫻子」

櫻子「・・・いいよ、気にしてないから」ニコ

向日葵「!!」

向日葵(お、おかしいですわ・・・)

向日葵(おとなし過ぎますわ、どういうことですの!?)

櫻子「・・・あっ、そろそろ帰るね。クッキーさんきゅー」

向日葵「えっ!まだ昼過ぎですわよ!?」

櫻子「長居しても邪魔でしょ、私も今日晩ご飯の当番だし」

櫻子「じゃあねー」バタン

向日葵「」ボーゼン

楓「お姉ちゃん・・・櫻子お姉ちゃん、具合悪いのかなぁ・・・?」

向日葵「いえ・・・そんなことはないと思いますわ・・・・」

向日葵(櫻子・・・?)

大室家

櫻子(今日は・・・カレーでいいや)

櫻子「えっと・・・」

櫻子「・・・・」コトコト

櫻子「・・・よし」

櫻子「確かあとは弱火で長く煮込むんだっけ」

櫻子(わかんなくても本とか見たらできるよねこんなの・・・)

撫子「櫻子ー今日おまえ当番だけどどうすんの?」

櫻子「あっねーちゃん、カレー煮込んでるから見ててもらっていい?もう作ったし」

撫子「・・・・・は?」

櫻子「いや、だから火見といて・・・私部屋行くから・・・・」

撫子「・・・なん・・・だと・・・・」

自室

櫻子(することないなー・・・)

櫻子「そういや宿題出てたっけ・・・」

櫻子「・・・・・」モクモク

撫子「櫻子ーご飯食べるよー」

櫻子「・・・!」

櫻子「うっわもうこんな時間か」

櫻子(もっと早く終わらせらんねーかなぁ・・・)

花子「このカレーなんか具でけーし!」

櫻子「うるせー!作っただけありがたいと思え!」

撫子「確かに」

櫻子「どういう意味だ!!」


櫻子(・・・やる気でないなぁ・・・)

櫻子(もっと楽に宿題とかテストの点取れないかなぁ・・・・)

クリスマス

櫻子「ごめん、予定入れちゃってて」

向日葵「え!?あ、そ、そうですの・・・」

櫻子「急でごめん・・・」

向日葵「ま、まぁそういう年もありますわよね」

櫻子「じゃあ・・・」

向日葵「ええ・・・・」

櫻子(何で断っちゃたんだろ、予定なんかないのに)

櫻子(落ち着かない・・・・部屋に戻ろ)

櫻子「・・・・・」ペラリ

櫻子(前間違えたところってどこだっけ・・・・)

新年

向日葵「櫻子ー・・・?」

櫻子「・・・ん?」

向日葵「今年は寝正月でも迎える気ですの?」

櫻子「んん・・・あふ・・・あけおめー」

向日葵「・・・ええ、あけましておめでとう」

櫻子「ん、おやすみ」

向日葵「ちょっと・・・!」

櫻子「zzz・・・」

向日葵(何か無気力というより無関心になりましたわね・・・)

向日葵(大丈夫かしら・・・)

3学期

綾乃「は?生徒会を辞めたい!?」

櫻子「はい」

千歳「どないしたん急に?」

櫻子「あの、えーと・・・」

綾乃「・・・・古谷さんと何かあったの?」

櫻子「いえ、向日葵とは別に。ただ・・・」

千歳「ただ・・・?」


櫻子「もうやる気、無いんで」

綾乃「」

千歳「」

櫻子「・・・ごめんなさい!!!」

綾乃「な・・なら仕方ないけど・・・」

千歳「ええのん?辞めても?」

櫻子「はい、ちゃんと考えたんで、大丈夫、です」

綾乃「・・・そう」

櫻子「今までありがとうございました!」

千歳「また戻ってきたくなったら言いや~」

教室

向日葵「櫻子ぉ!」バッ

櫻子「うおっ!なんだよ急に!」

向日葵「あなた、生徒会を辞めたって本当ですの!?」

あかり「えっ、本当なの櫻子ちゃん!?」

櫻子「うん」

ちなつ「うん、ってちょっと本当にいいの?」

櫻子「だって、もうやる気無いし・・・」

向日葵「・・・!?」

あかり「さ、櫻子ちゃん、もうちょっとがんばろうよ・・・ねぇ?」

櫻子「もう向日葵が副会長で決まったし仕事も無いし、いいかなーって」

ちなつ「・・・・」

あかり「・・・・」

向日葵「・・・・」

櫻子「んじゃー私帰るねー」

櫻子「バイバーイ」

向日葵「・・・」

あかり「ひ、向日葵ちゃん!櫻子ちゃんがおかしいよぉ!」

ちなつ「早く話し合った方がいいよこれ!」

向日葵「え、ええ、そうですわね」

向日葵(櫻子・・・一体どうしてしまったんですの・・・?)

下校中

向日葵「櫻子!」タタッ

櫻子「んー?」

向日葵「ちょっと悪ふざけが過ぎますわよ」

櫻子「ん?あぁさっきの話?」

櫻子「全部ホントの話だよ」

向日葵「・・・!あなた!どうして・・・!」

櫻子「もーさっきも言ったじゃん、やる気なくなったって」

向日葵「そ、そんな・・・!」

向日葵「あなた、そうやって逃げる気ですの?私に負けたから?」

向日葵(つい、また煽ってしまいましたわ・・・)

向日葵(で、でも、これでまた負けん気を起こしてくれるのなら・・・!)

櫻子「うん、そーだよ」

向日葵「!?」

櫻子「勝てない勝負なんかしたってつまんないじゃん」

向日葵「なっ・・・!」

櫻子「だからやる気ない、意味無いじゃん」

向日葵「そ、そんなことな・・」

櫻子「意味はあっても面白くないもん」

櫻子「そーゆーこと、いーじゃん別に。困らないでしょ向日葵?」

向日葵「・・・あなたいつまで不貞腐れてるんですの!!」

向日葵「いい加減にしなさいよ!!!」

櫻子(・・・いつものやりとりなのに)

櫻子(あはは、全然力入んないや・・・)

向日葵「・・・何とか言ったらどうなんですの?」

櫻子(向日葵、本気で怒ってる・・・)

櫻子「・・・・本気で、言ってんだよ・・・」

櫻子「だいたい向日葵にはカンケーないだろ!仕事できるから大丈夫だし!」

向日葵「ですけど・・!」

櫻子「ははーん、さては櫻子様が近くにいる時間が少なくなって寂しいとかー」

向日葵「!!」

櫻子「向日葵そんなに友達多くないもんねー、だから・・」

パシッ

向日葵「・・・」

櫻子「いっ・・・つー」

向日葵「・・・もう、知りませんわ」スタスタ

櫻子「・・・・・」

櫻子(向日葵・・・・)

櫻子「いい加減にするのは向日葵の方だよ」

向日葵「!? なにを言って――」

櫻子「そもそも、なんで向日葵は私と競いたがるの?」

向日葵「わ、私は別に櫻子なんかと競いたいとは……」

櫻子「ほら、今無意識に『櫻子なんか』って言ったよね」

向日葵「……それがどうかしたんですの?」

櫻子「向日葵は私を無意識に下に見ているんだよ」

向日葵「そ、そんなこと!」

櫻子「そして、そんな自分の見下している対象が自分に追い付こうと無駄な足掻きを見せるのがたまらず滑稽で面白いんだよね? 向日葵にとっては」

あれから向日葵とは今までみたいに喧嘩したり、家に行ったりすることは滅多になくなった
あかりちゃんやちなつちゃんにも心配されたけど大丈夫って言っておいた

2年2学期

櫻子「んー・・・」ノビー

クラスメイト「大室さーん」

櫻子「ほい?何?」

クラスメイト「さっきの小テストなんだけど・・・」

櫻子「あーアレ?どこどこ・・・?」

櫻子「そうやって理不尽に人を殴って怒りを撒き散らす。下に見ている人間を殴っても心は痛まないってか?」

向日葵「……もう、呆れてものも言えませんわ」

櫻子「あ、ごめんね。論破しちゃったかー。さっきまでのは忘れてよ。下々の者に論駁されちゃあ向日葵様のプライドが許さないもんねー」

向日葵「……好きに言っていなさいな。さようなら、櫻子」

櫻子「ああはい、さよならさよなら。……どうせ明日には『昨日は言い過ぎました』だなんて言って都合よく戻って来るんだろうけど」

向日葵「……」

櫻子「どうしたの、早く帰れよ」ヘラヘラ

向日葵「……あなた、バカだったからその人間性が肯定されていたものの、下手に知恵をつけて本気で最低の人間になりましたわね。……捨て台詞ですわ、お気になさらず」

櫻子「へーい」ケラケラ

>>107 ありがてぇ でもこいつは、できたものをID:jhogdoQV0と流してるだけなのじゃすまぬ・・・すまぬ・・・

ごめんねちゃんと書いてなくて
実は終わりまであるんです・・・

>>109 やべー、すげーすき!

あかり「櫻子ちゃんすっかり落ち着いちゃったね」

ちなつ「そーだねぇ」

あかり「去年と別人だよ、勉強できるし」

ちなつ「相変わらず気味悪いぐらい明るいし・・・でもはしゃいだりしなくなったよね」

あかり「ちょっと寂しいかも・・・」

ちなつ「そう?」

あかり「それにしても向日葵ちゃんだけクラス違うのは残念だよ・・・」

ちなつ「そこら辺櫻子ちゃんはどう思ってるのかな?」

あかり「きっと寂しいと思ってるよー・・」

櫻子「・・・」

――――――――――
2年になってから向日葵とは初めて別のクラスになった。
私は、確信した。
もう・・・向日葵と前のようには戻れない、って。
――――――――――

2学期中間テスト 成績上位者

  1位:古谷向日葵 484点
      ・
      ・
      ・
  8位:大室櫻子  443点

櫻子(またトップか・・・)


あれから前にも増して向日葵は成績が良くなっていた


櫻子(やっぱ、勝てないなぁ)


こんな調子で向日葵との差は開いていく。
私は、たまにごらく部に遊びに行くくらいで、2年生を過ごした
向日葵は、相変わらず隣で暮らしているのに。

3年冬

あかり「櫻子ちゃん、○○高校だっけ?」

櫻子「そだよー、家から近いし!」

ちなつ「そんな理由で、結構難しいところを受けるなんて・・・」

櫻子「えーだって楽じゃーん、それに何とか受かりそうだし」

後輩「あ、会長ー」

向日葵「あら、私はもう会長ではありませんわよ」クスクス

後輩「そっか、すいません。あのですね」



あかり「向日葵ちゃんだ」

ちなつ「すっかり会長のイメージだよね、貫禄があるっていうか」

櫻子「・・・」

あかりちゃんから聞いた話だけど、向日葵は県外の私立に行くらしい。
うん、流石向日葵だよな。

櫻子「・・・だよなぁ」

あかり「櫻子ちゃん・・・?」

櫻子「いや、向日葵ってすごいよなーって」

あかり「えっ」

櫻子「あっ、今の向日葵には内緒な!!はずかしーから!!!」

あかり「う、うん」

卒業式終了後の廊下

櫻子(中学あっという間だったなー)

櫻子(1年のこと以外あんま記憶にないけど)

櫻子「・・・お」バッタリ
向日葵「・・・あら」

櫻子「・・・」
向日葵「・・・」

櫻子「お疲れさん。私の下僕が、よくあそこまで頑張ったもんだ」ケラケラ

向日葵「ええ、いつからあなたの下僕になったか知りませんけど」クスクス

櫻子「・・・」
向日葵「・・・」

櫻子「・・・もう一緒に学校行くことも無いね」

向日葵「・・・最近一緒に登校してなかったでしょうが」

櫻子「そだねー私、先に行ってたしねー」

向日葵「・・・・・・」

櫻子「・・向日葵?」

向日葵「・・・」ジワ

櫻子「!?」

櫻子「な、何だよ急に!」

向日葵「・・・別に、なんでもねーですわ」ゴシゴシ

櫻子「・・・・」

向日葵「・・・・」

櫻子「今日くらい、一緒に帰る?」

向日葵「そうですわね。たまには、いいかもしれませんわね」

櫻子「この道も今日で最後かー」

向日葵「・・・」

櫻子「短かったなー」

向日葵「・・・」

櫻子「何か言えよ」

向日葵「・・・私・・」

櫻子「?」

向日葵「・・・なんでもないですわ」

櫻子「なんだよ」

向日葵「あの時ぶってしまって・・・本当にごめんなさい」

櫻子「・・・いいよ別に、気にしてねーし」

櫻子「私も、何も言わずに色々決めたし、その・・ごめん」

向日葵「・・・謝れてよかったですわ」

櫻子「向日葵・・・」

向日葵「このまま高校に行ったらモヤモヤしたままでしたわ」

向日葵(でも寂しいなんて・・流石に言えませんわね・・・)

櫻子「そっかー・・」

向日葵(どうしてうまくいかないのかしら)

櫻子「まーあんまり会わなくなっちゃうけど」

向日葵(素直になれたら)

櫻子「たまには遊びにいこっか・・」

向日葵(どんなに)

櫻子「・・向日葵?」

向日葵「へっ!?」

櫻子「お、いつの間にか着いてた・・・」

櫻子「それじゃーばいばーい」タタタッ

向日葵「・・・・」

向日葵(もう昔の関係ではなくなっていたのですわね、私たち)

申し訳ないどうしても眠いの3時間寝る
ここまでで前半は終わりなんで残ってたらこのまま続けます
無くなってたらまた時間をおいてお願いします
帰ってくる努力はします

あ?
お手伝いの奴に投下してもらえや

寝るらしいので自分もちょいと休みまする
またお手伝いできたらしたいと思います。

おはようございます

仕事始まるまでに終わるか微妙・・

・高校1年1学期後半

櫻子「行ってきまーす」

撫子「行ってきなー」

櫻子「ねーちゃん大学いいのかよ?」

撫子「私は昼からだから、ほら行ってきな」

櫻子「ふーん・・・」

撫子(人のことまで気にする余裕ができるようになったか・・・)

撫子(家事も勉強も何でもできるようになったなぁ櫻子)

撫子(ただ・・・結局素直にはなれずか・・・)

撫子(もしかして気付いてないのかも・・・)

櫻子「おはよー!」

クラスメイト1「おはよー櫻子ー!」

クラスメイト2「うーい!昨日のメールみたー?」

櫻子「おー!見た見た!!アレ、マジ?」

櫻子(もうすぐ夏休みかー・・・)

時間的に終われるか怪しくなってきた・・


櫻子「ねー夏休みどっか旅行いかなーい?」

クラスメイト2「いいけどー私、お金ないよー」

クラスメイト1「じゃーお泊り会とかにしとく?」

櫻子「いーねそれ!たのしそーじゃん!!」
キャッキャッウフフ

櫻子「ただいまー」

花子「お帰り、ご飯できてるよ」

櫻子「さんきゅー、先にたべちゃおう!」

花子「手くらい洗え」

櫻子「めんどくせー」

自室

櫻子「・・・っふう、もうこんな時間かー」

櫻子(復習もしとくかー、いい点とればこの学校で生徒会長なれるかも!)

櫻子「数学かー、急に難しくなり過ぎだよなコイツ」ギリギリ

櫻子「生意気なヤツめ!!!」

花子「うっせーし!」

・・・
期末テスト後

櫻子「おっし!」

クラスメイト3「へー!櫻子勉強できるんだー!」

クラスメイト2「すげー!何?数Ⅰ94点って!?」

櫻子「あっはっはっはっはっ!!」

櫻子(ヤベー、きもちー!良い気分だー!)

櫻子(やっぱ勉強できるってのはいいねー!)

櫻子(あかりちゃん、ホントありがとう!!)

生徒会役員「ありがとう、大室さん。これをしまって置いて、これで今日の分は終わりよ」

櫻子「はーい」

櫻子(私もやればそこそこできるじゃん!まぁあいつほどじゃないけどさ・・)

生徒会役員「明日もお願いねっ」

櫻子「おまかせください!!」

櫻子(あーなんか気分がいいなぁ)

櫻子(毎日楽しいー・・・)

櫻子(良い点とるために勉強してー空いた時間で友達と遊んでー)

櫻子(当番の日にご飯作って、放課後は生徒会!)

櫻子(やることいっぱい!忙しいけど頑張る!)

2年2学期中頃
日曜日 商店街

櫻子「歳納先輩に聞いた参考書みつかんねー・・・」ウロウロ

櫻子「地元の本屋だと取り寄せ時間かかるしめんどーだし」

櫻子「だからわざわざ水母市のでかい本屋まできたのにーみつかんねーし!」

櫻子「めんどくせー店員さんに聞こう」

櫻子「すんませーん」

店員「はーい、少々お待ちくださいませー」ヨイショ

櫻子(・・オタオタしてるなぁ・・・あのメガネの店員)

店員「・・・お待たせいたしましたーいかがなさいまし・・た・・・か?」

櫻子「えーっと七森出版の『すっげえわかりやすい日本史B』ってありますか?」

店員「は、はいございますよこちらです・・・」ソワソワ

櫻子「?」

店員「こちらでよろしいですか?」サッ

櫻子「おーこれです!」パァァ

店員「お会計でしたらこのままレジの方で私が対応いたします」ソワソワ

櫻子「あっ、はーい」ゴソゴソ

店員「1289円になります」

櫻子「ほーい」サッ

店員「・・・2000円お預かりします」ピッ

店員「711円のお返しになります、ありがとうございます」

櫻子「♪」

店員「・・・・・・・・・・・・櫻子」ボソ

櫻子「」ビクッ

櫻子「えっ!?」

店員「・・・」

櫻子「ど、どちら様ですか?ちょっとわかんないんですけど・・」

店員?「もうあなたは・・・私をシルエットと胸でしか見てなかったのですの・・・?」サッ

櫻子「・・・メガネとって・・・ん・・・!?」

櫻子「ひ、向日葵!?」

向日葵「ええ、もうすぐ休憩なんで少し待ってもらっていいかしら?」

櫻子「あっ、あぁ・・・・」

櫻子(髪上でまとめててわかんなかった、つーかなんだよあの縁の厚いメガネ・・・)

櫻子(・・・・久しぶりだなぁ・・・)


向日葵「お待たせしましたわ」

櫻子「お、おう」

向日葵「なに緊張しているのよ」プッ

櫻子「なっ、向日葵相手に緊張するわけねーだろ!」

向日葵「ふふふ・・・懐かしいですわね」

櫻子「・・・・」

向日葵「まだ1年半だというのに」

櫻子「1年半・・・」

櫻子(そんなにも・・・)

向日葵「まぁ私たちにとっては1年半 も かしら・・・」

櫻子「そうかも・・・」

向日葵「あなた結構背が伸びましたわね、髪もまだ伸ばしているんですのね」

櫻子「向日葵はまた胸でかくなったか」

向日葵「久々に会ってケンカを売るところをみると根本的には変わってないようですわね」


櫻子「いやーごめんなー休憩いっぱいずっと話しちゃって」

向日葵「いいですわ、久々に話ができて良かったですわ」

櫻子「そういや今一人暮らしなんだっけ?」

向日葵「ええ、ちょっと学校が遠くて寮に入ることにしましたの」

櫻子「楓、寂しがってるぞ」

向日葵「たまに帰ってますわ、寂しがっていますけど、そこまで心配はないですわ」

向日葵「それに今は小学生ですし学校の友達もいますわ」

櫻子「そっか」

櫻子「なんでバイトしてんの?」

向日葵「寮費の足しに・・・」

櫻子(コイツすげーな)

向日葵「まぁ半分は本屋で働いてみたかったっていうのもありますけど」

櫻子「へー」

櫻子「そーだ!今度、寮に遊びにいっていい?」

向日葵「!」

櫻子「全然会ってないしたまにはよくね?」

向日葵「い、いいですわよ」

向日葵(な、なんてラッキーなのかしら!!)

櫻子「やったー、いつ行ける?」

向日葵「そうですわね、次の祝日入れての2連休、日曜日の方なら大丈夫ですわよ」

櫻子「おっけー!じゃーまたなー!!」

向日葵「・・・・」

向日葵(チャンスが来ましたわ・・・・)ゴゴゴゴ

日曜日

櫻子「えっと確かこの辺だっけ・・・・」

向日葵「櫻子」

櫻子「おっ、出迎え御苦労!」

向日葵「相変わらず態度が大きいですわね」

櫻子「まぁ櫻子様だからな!」

向日葵「・・・・恥ずかしくないんですの?」

櫻子「・・・ちょっと」

櫻子「おじゃましまーす」

向日葵「勝手に漁ったりしないでよ」

櫻子「しないしない!」

向日葵(コイツ絶対やりますわ)

櫻子「そーいえばホントに今日泊まっていいの?」

向日葵「ええ、たまにはいいと思いますわ」

櫻子「・・・・」

向日葵「どうしたんですの?」

櫻子(妙に優しいな、うーん・・・)

櫻子「キモい」

向日葵「泊めてもいいと言ってるのになんて言い草なのよあなた・・・」

櫻子「久々に向日葵のご飯食べたなー、うまい!」モグモグ

向日葵「あら、ありがとう。少し多めに作ったからまだありますわよ」

櫻子「おっおう・・・」

櫻子(何か優し過ぎるんだけど、コイツ本当に向日葵なのか?)

櫻子「・・・ひまわりー」

向日葵「なんですの?」

櫻子「クイズ」

向日葵「は?」

櫻子「第1問!」

向日葵「急になんですの・・・?」

櫻子「中学の時に仲のよかった同じくクラスでごらく部だった2人の名前は?」

向日葵「・・・・何で急に?」

櫻子「答えよ!」ズビシ

向日葵「えっ、赤座さんと吉川さん・・・・よね」

櫻子「第2問!」

向日葵「まだありますの!?」

櫻子「中学の時の生徒会の先輩の名前をあげよ」

向日葵「・・・松本先輩、杉浦先輩、池田先輩でいいのかしら」

櫻子「あってる・・」

向日葵「当たり前でしょう・・・」

櫻子(偽物じゃなかった・・・)

向日葵「ほら、あなた顔にご飯粒がついてますわよ」ヒョイ

櫻子「おっおう、ありがと・・・」

向日葵「どういたしまして」フフッ

櫻子(スゲー怖えー)


櫻子「ひまわりーひーまー」ゴロゴロ

向日葵「人の家でゴロゴロしてそのセリフですものね」

櫻子「ひーーーーまーーーーひーーーーまーーーーーわーーーりーーー」ゴロゴロゴロゴロ

向日葵「・・・懐かしいですわね」

櫻子「ん?」

向日葵「昔はこういうのが いつものこと でしたのにね・・・・」

櫻子「向日葵?」

向日葵「もう懐かしく感じてしまいますわね」

櫻子「・・・そりゃそうじゃん」

向日葵「えっ」

櫻子「中学の2年くらいからほとんど家いってなかったし、しょーがなくね?」

向日葵「そうですわね・・・」

向日葵「そうですわね・・・」

櫻子「・・・」

向日葵「・・・お風呂沸いてますわ、先にいってきたら?」

櫻子「う、うん」

櫻子(向日葵だけどやっぱ変だ・・)

櫻子「出たぞー」フキフキ

向日葵「すー・・・すー・・・」

櫻子「寝てる・・・」

櫻子「せっかく遊びにきたのに先寝るな!」

櫻子「ったく、お風呂も行ってないままかよ・・・」

向日葵「さくら・・こ・・・・」

櫻子「うぉ!?」

向日葵「・・・・」

櫻子「・・・寝言かよ・・・」

向日葵「ん・・・・さくらこ・・・」ギュゥゥゥ

櫻子(私の名前を呼びながら枕を抱きしめているぞこいつ・・・)

向日葵「・・・・・・すき・・・・」

櫻子「」ブフォッ

櫻子「な゛っ!?//////」

櫻子(今!?何!?『すき』!?)

向日葵「・・・・さくらこぉ・・・」ナデナデ

櫻子「」ゾッ

櫻子(どんな夢みてんだよ、おまえ!!)

向日葵「んっ・・・・」ゴシゴシ

櫻子「うぉ、お、おはよ」

向日葵「んー・・・ごめんなさい寝てしまいましたわ」

向日葵「せっかく櫻子が来たというのに・・・」

櫻子「いや、別にいーけど・・・」

櫻子(すき、ってなんだよ!?とはきけねー)


向日葵「さてそろそろ寝ましょうか」ファァ

櫻子「うー・・・」ウトウト

向日葵「眠たそうですわね」

櫻子「んー・・・・」ウツラウツラ

櫻子「」フラッ

向日葵「あら」
ポスッ

櫻子「すー・・・」

向日葵「・・・・・」

向日葵「櫻子・・・」

櫻子(ちょっと寝たフリで様子を見よう)

向日葵「・・・・フフフ」ニコリ

向日葵「櫻子・・・かわいいですわね・・・あなたは」ナデナデ

櫻子(!?)

向日葵「今勇気を出してあなたに伝えたいですわ・・・・本当の気持ち」

向日葵「小さい頃から、ケンカばかりしてた頃も、ずっと―――」

向日葵「あなたがすきでした」

櫻子「」

向日葵「でもあなたに嫌われるのは嫌、気持ち悪がられるのは嫌」

向日葵「だからずーっとこのまま、臆病者なんですの」

向日葵「・・・・・・」ジワ

櫻子(・・・・ど、どうしよう)

向日葵「あなたが私のことを、そういった意味で好きだといってくれたら」

向日葵「どんなに幸せか」

向日葵「・・・大好きですわ櫻子・・」ポロポロ

向日葵「櫻子・・・」ギュッ

櫻子(ヤベッ、息が・・・・)

櫻子「・・・ぶ、っはああああああーーーー!」

向日葵「さっ、櫻子!?」

櫻子「ゼーゼー・・・・顔に胸当てんな・・・・」

向日葵「・・・・・まさかあなた、起きて・・・・た」

櫻子「寝てても寝てなくても今のは苦しいわ!!!」

向日葵「・・・・その言い方・・・起きてましたのね」

櫻子「へっ」

向日葵「寝てたなら、寝苦しいとか言うでしょうあなた」

櫻子「」

向日葵「『寝てなく』ともなんてわざわざいいませんわ、抱き締め方に気づいていれば」

櫻子(なんでこんな冷静なんだよコイツ・・・)

向日葵「それより!聞いていたんですの!?」

櫻子「うっ」

向日葵「・・・」

櫻子「・・・」

向日葵「・・・」ドンッ

櫻子「わっ!」ドサッ

向日葵「櫻子・・・」ガバッ

向日葵(い、今しかありませんわ!!!)

櫻子「な、なにすんだよ!」

向日葵「・・・さくらこぉ・・・」ジワァ

櫻子「!?なんで泣くんだよ!」

向日葵「んーーー!」ギュゥゥゥ

櫻子「な゛っ!?きゅ、急に抱きつくな!重い!」

向日葵「櫻子・・・」ドキドキドキドキ

櫻子「どうしたんだよ向日葵!?」

櫻子(すごいひまわりのどきどきがすごいきこえる)

櫻子(なんだろ・・・・)

櫻子(・・・・・・どきどきしてきた・・・・・・)

向日葵「あっ、あっ、さく、櫻子!」バッ

櫻子「おっおう!」

向日葵「・・・・・・・・////」

櫻子「///・・・・・」

向日葵「その・・・・・」

向日葵「わたくし・・・・」

向日葵「初めてあって」

向日葵「一緒に学校に行くようにもなって」

向日葵「さくらこのこと」

櫻子(やっ、まっ、まって、まてってばひまわり)

向日葵「・・・・あなたのことが」

櫻子(ど、どうしよう、まってよひまわり・・・!)



向日葵「あなたのことがすきでした」

櫻子「・・・」
向日葵「・・・」

櫻子「//////////////////////////」

櫻子(な、なんだよ急に!?久しぶりに会ったと思えば)

櫻子(すき!?なんで!急に!どうして!!!?)

櫻子「あっあっ/////////」

向日葵「わたくしと」





向日葵「付き合ってもらえますか」

さらに一週間後

向日葵「あら・・・あなたが先に来るなんて珍しいですわね」

櫻子「うっせーなぁ・・・」

向日葵「ふふ、可愛いですわよ、今日の髪留め」

櫻子「よ、余計なことゆーな!!///」

泊まった日

櫻子「つ、付き合うってなんだよそれ!/////」ギャー

向日葵「そのままの意味ですわ」

向日葵「私の恋人になってください」

櫻子「ギャアアアアアアアアアアア/////////////」

向日葵「わ、私だって恥ずかしいですわよ!!!///」

櫻子「いや、そーじゃなくて!!///」

櫻子「私、・・・どうしたらいいんだよ///」モジモジ

向日葵(どうしよう超かわいいこの仕草)

向日葵(今すぐ抱きしめたい)

櫻子「なんだよ!急に好きとか!!意味わかんねーし!!///」

向日葵「そのままの意味ですわ、ずっと好きでした」

櫻子「やめろおおおおおおおおおおおおおおお////」

向日葵「そんなことよりも!///」

向日葵「せ、せっかく告白したんですのよ!」

櫻子「こ、告白///」

向日葵「返事をしなさいよあなた!!!///」

櫻子「わ、わかんねーし!」

向日葵「はぁ!?わからないってどういうことですのよ!?」

櫻子「向日葵に好きっていわれても、どうしていいかわかんねーよ!!//」

向日葵「!?」ガーン

向日葵「・・・・」ショボーン

櫻子(やっヤバイ!)

櫻子「わ、私・・告白されるの初めてでどうしていいかわかんないんだよ・・・///」

向日葵「・・・そうですの」ホッ

向日葵「それで返事はいつくださるの?」

櫻子「えっ、いやわかんないからどうしようも・・・」

向日葵「・・・・・」

向日葵「来週出かけましょう、空いてます?」

櫻子「へっ、まぁ空いてたような・・・」

向日葵「その日までに決めて欲しいですの」

櫻子「えー!」

~~~~~~

櫻子(急にデートとか言われても・・・)

櫻子(い、一応お気に入りとかで固めたけど・・・)

櫻子(向日葵に褒められると何かむず痒い)

向日葵「さぁ・・・いきますわよ・・・・」ギュッ

櫻子「」

櫻子(自然と手を握られた///////)

ブティック

向日葵「これ、どうかしら?」

櫻子「うーん、似合うんじゃない・・・」

向日葵「えっ、あなたに、って意味ですのよ」

櫻子「えっ?」

櫻子「ど、どうだろう?」

向日葵「私は、似合うと思いますわよ。あなた少し暗めの色の物結構似合うと思いますわ」

櫻子(どうしよう、何か落ち着かない。向日葵と出かけてるっていうだけなのに)

櫻子(向日葵のことどう思ってる、か・・・)

向日葵「櫻子、ボーっとしてばかりいないで、ほら、これなんてどうかしら?」

櫻子「あっ、えーっと」

レストラン

向日葵「ここだと市街地を見下ろせるのですわ、いい景色でしょう?」

櫻子「へー、すげーなぁ・・・」(ここ覚えておこうっと)

向日葵「ちょっと値段が張るのですけど、たまには、ね」

櫻子「でも、ここおいしーね、お店もきれーだし」

向日葵「ここに櫻子きてみたかったんですの・・・櫻子にこの景色を見せたくて・・・」

櫻子「」ドキッ

櫻子(なにサラっと言ってんだよ!///)

向日葵「ふふっ・・・」クスッ

櫻子「・・・///」

櫻子「あ・・・ありがと・・・///」

向日葵「!」

向日葵(櫻子に・・・お礼言われた・・・!)

向日葵(どうしましょう・・・すごく嬉しくて顔がニヤついてしまいますわ)

向日葵「うっ、うれしいですわ!ごめんなさい、少しお手洗いに行きますわ」アセアセ

櫻子「う、うん」

櫻子(う、嬉しいそうだった・・・)

櫻子(・・・可愛いって思っちゃったよ・・・)

櫻子(向日葵・・・///)

櫻子「う、お゛お゛お゛お゛お゛」

向日葵「お待たせ・・何をやってるんですの」

櫻子「」

公園

向日葵「寒くなってきましたわね・・・」

櫻子「そーだな・・・」

向日葵「・・・今日は付き合ってくれてありがとう」

櫻子「えっ、まぁ、楽しかったよ」

向日葵「よかった・・・」

櫻子「うん、誘ってくれてありがとう、向日葵」

向日葵「!」

櫻子「わ、私だってお礼はちゃんと言えるぞ!」

櫻子「笑うところじゃないだろ・・・」

向日葵「あなたも大人になってるんですのね」クスクス

櫻子「結構な悪口だなそれ」

向日葵「ふふっ、ごめんなさい。私も楽しかったですわ」

向日葵「あなたと一緒でよかったですわ」

櫻子「おっ、おう///」

向日葵「・・・」ギュッ

櫻子「!」

255の最初これが抜けた→向日葵「・・・ええ、わかってますわ」クスッ

櫻子(また手を・・・・)

向日葵「手、冷たいですわね・・・」

櫻子「・・・」

向日葵「・・」ゴソゴソ

向日葵「・・・・受け取って」

櫻子「これ・・・手袋?」

向日葵「ええ、使って欲しいんですの」

櫻子(名前入ってる・・・手編み・・・?)

櫻子「これ編んでくれたの?」

向日葵「ええ、私から愛をこめて、ですの」

櫻子「」

櫻子「・・・・////」

櫻子(こっちが恥ずい////)

櫻子(でも、嫌じゃない・・・)

櫻子「ありがとっ、大事にするっ」ギュッ

向日葵「喜んでもらえたみたいでよかったですわ」

向日葵「・・・あっ、あの櫻子」

櫻子「ん、何?」

向日葵「ま、まだ返事をもらったわけではないのですが」

向日葵「・・・ぎゅっとしたいんですの・・・」

櫻子「」

櫻子「ちょっ///こっここ外だぞ!!///誰かに見られるじゃん!///」

向日葵「じゃあ櫻子は見られてなかったらしてくださるの?」

櫻子「いや、そーじゃなくて///」

向日葵「・・・」ギュッ

櫻子「って、うわ、急に手を、ちょっと待ってどこ行くの」トトト

向日葵「」トトト

向日葵「・・・ここなら周りから見えにくいですわ」

櫻子「えっ」

向日葵「櫻子・・・・」ジッ

櫻子「えっ、いや、マジ?」

向日葵「・・・」ソッ

櫻子「んっ・・」ポフ

向日葵「・・・櫻子」ギュッ

櫻子「わっ////」ギュム

向日葵「・・・櫻子・・・好き・・・大好きですわ・・//」ギュゥゥゥ

櫻子「//////」

櫻子(またこの間みたいにぎゅってされてる///)

櫻子(でもなんだろ苦しくない、嫌じゃない)

櫻子(なんかほわーってする・・・・)

櫻子(やわらかくて・・・きもちー・・・)

櫻子「・・・・んぅ」スッ

櫻子「・・・・」ギュッ

向日葵「!」

向日葵(抱き返してきた・・・!)

向日葵(ど、どうしましょう)

向日葵(嬉し過ぎてどうしたらいいかわかりませんわ///)

向日葵(・・・幸せ!)


櫻子「30分くらいあのままだったのかよ!!///」

向日葵「・・・///」ポヤーン

櫻子「おーい戻ってこーいひまわりさーん」ユサユサ

向日葵「・・・はっ」

向日葵「幸せすぎてどこかへ行っていましたわ」

櫻子「うむ、おかえり」

向日葵「・・・早くあなたの返事が聞きたくて仕方ありませんわ!!」フンフンッ

櫻子「」

櫻子「とりあえず落ち着いて欲しいな向日葵さん」

向日葵(戸惑い過ぎて逆に冷静になってますわ)

櫻子「・・・・」

向日葵「・・・すぐに、とは言いませんわ」

向日葵「でも今日のことを含めて必ず返事は欲しいですの」

向日葵「どっちであって、も」

櫻子「・・・・」

向日葵「いつでも大丈夫ですの・・・」

櫻子「・・・うん」

櫻子「今日はホントありがと、楽しかった・・・」

向日葵「私こそ・・」

櫻子「なんかいつもどおり・・というか昔みたいじゃなかったけど」

向日葵「当然ですわ、デートとして誘ったんですもの」

櫻子「デート・・・」

向日葵「ええ」

櫻子「・・・日曜とか以外も会える?」

向日葵「!」

向日葵「放課後でよければ―」

櫻子「じゃあ、会うときメールするから・・」

向日葵「ええ、いいですわよ」

櫻子「・・もっと会ってみないとわかんない」

櫻子「今までの向日葵としてじゃなくて」

櫻子「今の向日葵と一緒にいて考えたい」

向日葵「・・わかりましたわ」

櫻子「それじゃ、またメールするー」

向日葵「ええ、それじゃ」

「またね」

それからというものまた向日葵と会って遊ぶことが多くなった
デートみたいなのも多かったけど

たまにぎゅっもしたりした


2年学期末

櫻子「今日は何するかなぁ」

向日葵「ごめんなさい、待ちました?」

櫻子「んーそーでもないよ」

向日葵「よかった、じゃあどうします?またゲームセンターでも?」

櫻子「んー明日から連休だけど向日葵はバイト入ってんの?」

向日葵「連休は全部フリーですわ」

櫻子「そっかー、じゃあこれから泊りにいっていい?」

向日葵「・・いいですわよ、でもそれでいいんですの?」

櫻子「・・・たまにはいーじゃん」

向日葵「わかりましたわ・・・」

櫻子「おじゃまー」

向日葵「はいはい」

櫻子「相変わらずきれーな部屋だな」

向日葵「あなたも部屋は奇麗にした方がいいですわよ」

櫻子「まるで汚いとでもいいたいようだな」

向日葵「事実でしょう?」

櫻子「ちげーし!!

櫻子「ごちそうさまー」

向日葵「・・・あなた料理上手になったのね」

櫻子「ねーちゃん最近一人暮らしになってさ私の炊事の回数倍増したんだよ」

向日葵「・・・花子ちゃんは?」

櫻子「そのまま、ねーちゃんからいわれたから」

向日葵「日頃の行いが悪いからよ」

向日葵「でも櫻子のご飯おいしかったですわ」

櫻子「お粗末さま」

櫻子「…だろーそいつ本当にマヌケでさー」ケラケラ

向日葵「面白いですわね」クスクス

櫻子「おーもうこんな時間か」

向日葵「そろそろ寝ましょうか」

櫻子「そだね」

向日葵「前来た時は全然寝れてなかったみたいですわね」

櫻子「あたりめーだろ!向日葵のせいだよ!」

向日葵「そうでしたわね」クスッ

櫻子(最近の向日葵はよく笑う)

櫻子(・・・・可愛いと思っちゃうのが悔しい)

向日葵「どうしたんですの?」

櫻子「・・・・」

櫻子「・・・まだわかんないんだ・・・・」

櫻子「自分の気持ち・・・」

向日葵「・・・焦らなくてもいいですわ」

向日葵「ゆっくり待ってますわ・・・」

櫻子「…ぎゅっ、しよっか」

向日葵「…あなたの方から言いだすなんて」

櫻子「…したい」

向日葵「」グラリ

向日葵(こ、この破壊力…!)

向日葵「それじゃ、しましょうか」

櫻子「…うん」スッ

向日葵(櫻子が両手を斜め前に突き出してる)

向日葵(相変わらずこの子は細いですわね、羨ましいですわ)

向日葵(髪もふわふわ、ホント、綺麗ですわね、櫻子)

向日葵(幼さの残った顔立ちも大好きですわ…)

向日葵(…愛おしいですわ)

向日葵「…」ギュッ

櫻子「っふ…」ビクッ

向日葵(いい匂い、櫻子の心臓もドキドキいってますわね)

櫻子「んんっ」ギュッ

櫻子「・・・もっとぎゅっってして・・・・」

向日葵「・・・・・ん、こうですの」ギュゥゥ

櫻子「・・・ん、ふぅ・・ふぁ・・・・」ポー

櫻子「ふぅふぅ・・・」フルフル

向日葵「どうしましたの・・・?」

櫻子「…きもちーの…」

櫻子「ひまわりとぎゅっってするとあんしんする…」

櫻子「きもちーの…しあわせ…」

櫻子「これって『すき』なのかなぁ…」

櫻子「わかんないよぉ…」ジワァ

向日葵「!」

櫻子「わかんないよぉ…うぅぅ…」ポロポロ

向日葵「」オロオロ

向日葵(あああああ)

向日葵(落ち着いて向日葵)

向日葵「・・・・櫻子」

櫻子「・・・?」キョロ

向日葵(上目!!?)

向日葵(理性理性理性理性理性理性理性)

向日葵(いえ、ここはほんの少しだけ本能に従って・・・)

向日葵「・・・・櫻子は・・・私とちゅーできる?」

櫻子「・・・えっ」

向日葵「ぎゅっもそう、嫌いな人とはできませんわ」

向日葵「わかるでしょう…」

向日葵「櫻子は私とちゅー、できますの?」

向日葵(実際は私がしたいだけなんですけど)

向日葵(嫌がられれば、ここで引き下がる)

向日葵(それで私の思いが終わる、それだけのことですの―)

櫻子「…る」

向日葵「?」

櫻子「・・・・・・する」

櫻子「嫌じゃない・・・ちゅーする・・・」

向日葵「」

櫻子「考えてみた嫌じゃない・・・」


「すき・・・ひまわりのこと」


「すき」

向日葵「…」

向日葵「恋人同士でいいですの?」

櫻子「うん…」

櫻子「最初にぎゅっしてもらった時からなんだけどさ…」

櫻子「ふわふわしてきもちーの。しあわせって感じるの」

櫻子「恥ずかしかったけど…だんだん我慢できなくて」

櫻子「でも向日葵以外の人は考えられなかったの」

櫻子「ぎゅってするの」

櫻子「それで今、向日葵が言ったことでやっとわかった」

向日葵「…」

櫻子「もう1回ちゃんという!」

櫻子「…好きです」

櫻子「私は向日葵が、好き、です」

向日葵「…ぐすっ」ポロポロ

櫻子「向日葵!」ギュッ

向日葵「嬉しい…!」ポロポロ

櫻子「えへへっ…よ、よろしくね…」ギュゥゥゥ

向日葵「…櫻子」ギュ

櫻子「…なーに?」ギュ

向日葵「…ちゅーしましょうか」

櫻子「…初めてだね」

向日葵「…ええ」

櫻子「向日葵の顔もっと近くで見れるんだね」エヘヘ

向日葵「もうっ///わざわざ言わないで!」

櫻子「…ふードキドキしてきた」

向日葵「私もですわ…」

向日葵「ぎゅっしながら、しましょうか…」

櫻子「うん…きもちーほうがいい」

向日葵「…櫻子」ギュ

櫻子「…向日葵」ギュ

向日葵「…んっ」


   ちゅっ

櫻子「んー…」ギュゥゥゥゥゥ

向日葵「ん、んぅ…」ギュゥゥゥゥ

櫻子「んっ、ぷはぁ…はぁ…///」

向日葵「…ふぅ」

向日葵(凄過ぎますわ、癖になりそうですわ)

櫻子「ふぁ…はー…ふぅー…ふぅー///」

櫻子「ふぅ///」

向日葵「あら」

櫻子「…す…すごいよぉ…」

向日葵「ええ…そうですわね」

ロダが最有力かなぁ 仕事は深夜終わりだから…

櫻子「向日葵…やわらくて、あまくて、あったかい…」

櫻子「もっと…したいなぁ」

向日葵「」

向日葵(あぁ・・・恋人なんですのね・・)

向日葵(櫻子・・・もっと欲しいですの・・・)

櫻子「・・・・」モフッ

向日葵「ひゃっ!!」

櫻子「胸もふかふかだね・・・」モフモフ

向日葵「ちょ、ちょっと櫻子・・」

櫻子「いい匂い・・ひまわりぃ・・」

櫻子「・・すき・・・だいすき・・」モフ

向日葵「」

向日葵「櫻子」グイ

櫻子「わっ」ポス

向日葵「んっ」チュゥゥゥゥ

櫻子「んん!?」チュゥゥゥゥ

櫻子(向日葵の・・・舌)

櫻子(あぁ・・・あったかい・・・なんにも)

櫻子(あぁ…あったかい…なんにも)

櫻子(ふぁ…かんがえ…ふぅ…)

櫻子「んふぅ、んん、んんん」ビクビクビク

向日葵「…ぷっはぁ」

櫻子「あっあっ、ふぅふぅ」

向日葵(止めどきがわかりませんわ)



向日葵(結局一晩中やってしまいましたわ…)

向日葵(い、いくらんでも盛り過ぎですわね…)

櫻子「すー…すー…」

櫻子「…ひまわり…」ゴソゴソ

向日葵(抱きつこうとしてますわ)

向日葵(幸せですわ…)

3年1学期

櫻子「同じ大学行きたいな、向日葵」

向日葵「じゃああなた相当頑張らないといけないですわね」

櫻子「どこ志望?」

向日葵「K大とW大辺りですわ」

櫻子「・・・・A学院とかM大、R大ランクにしない?その辺なら今のままでもいけるんだけど」

向日葵「そこを妥協してどうするのよ・・・・」

櫻子「大丈夫ー1人でできるって」

向日葵「・・・・バカ・・」

櫻子「えっ!?なんでだよ!?」

「一緒に居たいんですの」

櫻子「・・・」
向日葵「・・・」

櫻子「ごめん」

向日葵「・・・うちに来なさいな」

櫻子「んー」

櫻子(ちょっと遠いんだよなぁ)

櫻子(でもまぁ会いたいし)

櫻子「そうする」

向日葵「・・ふふっ」ギュッ

櫻子「ひまわりさーんここ外ですよー」

向日葵「構いませんわ」

櫻子「・・・・ずっと一緒だぞ」

向日葵「・・・ええ、ずっと一緒ですわ」

向日葵「もっと早く素直になれていれば長く寂しい思いをしなくても済んだのかもしれないですわね」

櫻子「そうだね・・・完全に私のせいだね・・・ごめん向日葵」

向日葵「いいですわ、過ぎたことですし」

向日葵「それにしても櫻子、あなたいつの間にか何でもできるようになってましたのね」

向日葵「あなたの成長ぶりを見れたのもうれしいですわ」

向日葵「ふふふふ」

向日葵「昔にも戻れのかしら?」

櫻子「違うなぁ」

向日葵「えっ」

櫻子「今のままだよ、それでこれからも変わんないって」

向日葵「…そうね」

櫻子「さて、今日はうち来いよ向日葵」

向日葵「えーそれじゃ花子ちゃんがいるから…できないじゃない」

櫻子「いつもやってるからたまにはやらないのも」

向日葵「えー」

櫻子「おい…」

キャッキャッ

着地するところがわからなくて尻切れ臭くなってごめんなさい。
処女作なので多めに見てやってもらえないですかね

後日談もあるんですがまた後日にでも

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