ほむら「わたしが憧れたあなたへ」(471)

ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」

ほむら(これで何度目の自己紹介なのかしら?)

ほむら(もう数えるのも嫌になるくらい…なのかしらね)

ほむら(でも、私は絶対に…何があっても諦めない)

ほむら(まどか…あなたを守る)

ほむら(これが私に残された道標なのだから)

ほむら(だけど、今回の時間軸は問題点が多いのよね…)

ほむら(それでも、何があろうと私の意思は変わらない)

ほむら(私は…あなたを…)

ほむら(まどか…!)

放課後

仁美「では、私は失礼いたしますわ」

さやか「うん、じゃあねー!」

まどか「ばいばい、仁美ちゃん」

仁美「さようなら」

さやか「…さーて、あたしらはあたしらで、今日もどっかに寄ってこっか!」

まどか「うんっ」

さやか「そうだ!スーパーに行ってもいい?」

まどか「いいよ、何を買うの?」

さやか「えへへ、ちょっとねぇー」

まどか「ふぅん、今日も…と言うか最近ご機嫌だね、さやかちゃん」

さやか「あっ、わかる?」

まどか「うん、何か良いことあったの?」

さやか「へへーっ、実は恭介が…」

まどか「上条君がどうかしたの?」

さやか「恭介が…恭介がね?」

まどか「うん」

さやか「ここから先は内緒だよっ!」

まどか「えぇー?ずるいよぉ!」

さやか「まぁいいじゃん、なんだってさ」

まどか「むぅー…」

さやか「ところでさ、まどかはどうなの?」

まどか「えっ?わたし?」

さやか「うん」

まどか「えー…?何かな?」

さやか「ほらあれだよ、転校生」

まどか「あっ、ほむらちゃん?」

さやか「そそ、暁美ほむらだっけ?」

まどか「そうだよ、ほむらちゃんがどうかしたの?」

さやか「ん、ほらさぁ、保健室がどうのこうの言ってたじゃん」

まどか「あっ…」

さやか「あれ、何の話だったの?気になってたんだよねぇ」

まどか「あ…えと、そのね?」

さやか「うん」

まどか「その…家族や友だちを大切にしてる?って聞かれて……」

さやか「へ?転校生に?」

まどか「う、うん…」

さやか「へぇ…妙なこと聞くもんだね」

まどか「あはは…」

さやか「で、まどかはどう答えたの?」

まどか「もちろん、大切だって言ったよ?」

さやか「それってあたしも?」

まどか「うんっ」

さやか「よしよし、流石はあたしの嫁だぁ!」ダキッ

まどか「きゃっ?も、もうっさやかちゃんったらぁ!」

さやか「ほれほれー」

まどか「てぃひひ!」

さやか「さて…と、そんなこんなでさやかちゃん一行はスーパーに到着したのである」

まどか「もう、なにそれ?」

さやか「いーのいーの、気にしなさんな!ってね」

さやか「それにしても、転校生は何であんなこと聞いたんだろ?」

まどか「そうだね」

さやか「なんか最初もまどかの方見てたし…何かあったの?」

まどか「えっ?」

さやか「ほら、前に会ったことあるとか」

まどか「あっ……」

さやか「んん?やっぱ心当たりあんの?」

まどか「えっ?あっ…えぇと…」

さやか「なに?」

まどか「その…笑わないでね?」

さやか「え?あー、わかった」

まどか「…夢の中で、出会ったような……」

さやか「……はい?」

まどか「あのね?ほむらちゃんと夢の中で会ったような気がするんだ」

さやか「……」

まどか「それで…わたし、今日学校でほむらちゃんを見た時」

まどか「その…変な意味じゃなくてね?何て言うか…」

まどか「えぇっと…んと…と、とにかく驚いちゃって」

さやか「………」

まどか「…さやかちゃん?」

さやか「……ぷっ」

まどか「あっ」

さやか「あははっ!ちょっ!なにそれぇ?」

まどか「あぁー!も、もうっ!笑わないでって言ったのに……」

さやか「いやー、ごめんごめん。まどかが珍しく変なこと言うからさぁ」

まどか「変なことって…ほんとのことだもん」

さやか「はいはい、そだねー」

まどか「もぉ…さやかちゃんなんか知らないもん」

さやか「あぁー!ごめんっ!あたしが悪かった!」

まどか「……!」

さやか「ごめんね?だから無視しないでよぉー」

まどか「…ほむらちゃん?」

さやか「へっ?」

まどか「あの子…ほむらちゃんじゃない?」

さやか「あっ、ほんとだ…転校生じゃん」

さやか「何か学校と雰囲気違う気がするけど」

まどか「ね、話しかけようよ」

まどか「仲良くなれるかもしれないし!」

さやか「んー、いいよ、わかった」

まどか「えへへ」

さやか「まどかは転校生がお気に入りなのかなー?」

まどか「えっ?ち、違うよぉ!」

さやか「んんー?」

まどか「も、もぅ…それに、転校生じゃないよ、ほむらちゃんだよ?」

さやか「はいはい、ほむらね。わかったわかった」

さやか「んじゃ、行きますか」

まどか「うんっ!」

まどか「ほむらちゃーん!」

ほむら「…えっ?」

さやか「やっほー、さやかちゃんだよん」

ほむら「あっ…?」

まどか「ほむらちゃん、お買いものしてたの?」

ほむら「あ…あのっ…」

さやか「ん?私服じゃん、もう着替えたんだ」

ほむら「えっと……」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「…ご、ごめんなさい」

まどか「えっ?」

さやか「?」

ほむら「その…えぇと…あ、あなた達は……?」

まどか「……え?」

さやか「…あぁー!そう言えばあたしは自己紹介してなかったっけ」

ほむら「あ…はい…」

さやか「あたしは美樹さやか!んでこっちが鹿目まどか!」

さやか「よろしくねっ!転校生さん!」

ほむら「美樹さんと…鹿目さん…」

まどか「鹿目…さん?」

ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃん…どうしたの?」

ほむら「あ…その、わたし…」

ほむら(どうしよう…)

さやか「…ね、ほむらは買いものしてたんだよね」

ほむら「は、はい…」

さやか「へぇー、おつかい?」

ほむら「…おつかいと言うか、今晩のおかずを」

ほむら「その…わたし、お母さんもお父さんと離れて暮らしてるから」

さやか「えっ?じゃあ一人暮らしなんだ?」

ほむら「あっ……」

さやか「ん?」

まどか「ほ、ほむらちゃんっ!良かったらわたしもお買いものに付き合っても良いかな?」

さやか「いいね、あたしもー」

ほむら「あ…うん」

まどか「やった!えへへ、よろしくね」

さやか「よろしくぅ!」

ほむら「よ、よろしくお願いします…」

ほむら(うぅ…)

一時間後

ほむら「あ、ありがとうございました」

まどか「ううん、わたしこそ、無理に付き合っちゃってごめんね?」

さやか「お詫びに荷物を持ってしんぜんようー」

ほむら「えっ?でも…」

さやか「いーのいーの、ほらっ、貸して?」

まどか「わたしも持つよ」

ほむら「…ありがとう」

まどか「てぃひひ!」

さやか「…ね、まどか」ボソッ

まどか「えっ?」

さやか「ほむら、何か思ってたのと違うね、あんな性格だったんだ」

さやか「学校の時とはイメージ違うわ」

まどか「そ、そうだね」

ほむら「あの…」

まどか「え?どうしたの?」

ほむら「わ、わたし…その…」

ほむら「め、迷惑かけたくないから…その、無理に……」

さやか「だから気にしなくて良いんだってば」

まどか「そうだよ、ほむらちゃん」

ほむら「でも…わたし……」

まどか「わたし達はもう友だちなんだし、気にしないで?」

さやか「そうそう」

ほむら「えっ…」

ほむら(お友だち…?)

まどか「えへへ、今日はあんまり学校でお話できなかったから」

まどか「明日はたくさんお話しようね!」

ほむら「鹿目さん…」

さやか「にしても、一人暮らしの割にはたくさん買ったよね」

さやか「まるで2人……!?」

まどか「えっ?きゃっ?」

ほむら「…え?け、景色が……?」

さやか「……こんな時に」

まどか「な、なに…これ…わたし、疲れちゃったのかな…?」

ほむら「あ…あぁ……」

ほむら(これって…まさか…魔女……?)

さやか「…まどか、ほむら、危ないからここにいて」

まどか「さやか…ちゃん…?」

ほむら「うぅっ…」

ほむら(怖いよぉ…)

さやか「大丈夫、2人はあたしが守るから」

さやか「じゃ、ちょっと待っててね」ダッ

まどか「さやかちゃーん!」

数分後

さやか「これでとどめだぁー!」ズバッ

さやか「…よし、グリーフシードゲット」

さやか「初めてのソロにしちゃ、上出来かな?」

まどか「……」

ほむら「ぁ……」

さやか「まどか、ほむら、もう大丈夫」

さやか「魔女はこのさやかちゃんが見事撃破しちゃいましたからね!」

まどか「さやか…ちゃん…」

さやか「…あーあ、この事は隠しときたかったんだけどなぁ」

さやか「さっそく秘密がバレちゃったよ」

さやか「クラスのみんなには内緒にね!わかった?」

まどか「…えっと……」

ほむら「…美樹さん」

さやか「うん」

まどか「さやかちゃん…その姿は……?」

さやか「ん?あ、そっか、言わなきゃ分かるわけないよね」

さやか「これは」

マミ「その姿は魔法少女」

さやか「あっ」

まどか「えっ?」

マミ「魔女を狩る者よ」

ほむら「だ、誰…?」

杏子「ったく、その戦い方じゃまだまだだっての」

さやか「マミさん!それに杏子も!」

マミ「ふふ、良く頑張ったわ、美樹さん。そうよね?佐倉さん」

杏子「…ま、頑張ってたのは認めてやるよ」

さやか「杏子…えへへ、ありがと」

さやか「って言うか、2人ともいたんだ」

マミ「助けに入ろうとしたけど、美樹さん一人で大丈夫そうだったから見守っていたの」

さやか「さやかちゃん頑張りましたからねぇ!」

杏子「調子に乗ってると痛い目に会うぞ」

さやか「だいじょーぶ」

杏子「たく…」

マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかが願いでマミ、QBを蘇生
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

まどか「……ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「…な、なに?」

まどか「わたし達、夢を見てるのかな…?」

ほむら「…夢……」

杏子「…おい、この2人に説明しなくていいのか?」

さやか「あっ!そうだった…バレたからには話しなきゃね」

マミ「そうね、もう無関係…とは言い切れなくなってしまったのだし」

まどか「さやかちゃん…?」

さやか「んー、まっ取り合えず全部話すのがてっとり早いかな」

さやか「まどか、ほむら…あたしの話をちゃんと聞いといてよ」

まどか「う、うん…」

ほむら「は、はい…」

さやか「えーと?あたしは魔法少女で―」

さやか「―ってわけ、わかった?」

まどか「ん…えと…わかった?」

ほむら「…う、うん」

まどか「えっ?わたしは…ちょっと…よくわかんなかったんだ」

さやか「えぇ?」

杏子「そりゃ、いきなりんなこと言われても分からないだろ」

さやか「でもさ、今までのこと全部話したよ?」

まどか「ごめんね…」

杏子「さやかのまとめ方が下手くそなんだよ」

さやか「なにぃー!」

ほむら「み、美樹さん」

マミ「まあまあ、それなら私が簡単に要点だけお話しするわ」

さやか「マミさん」

マミ「でも、その前に」

マミホーム

マミ「あんな所で立ち話するよりかはここで話した方がいいわよね」

マミ「大したおもてなしはできないけど、ちょっと待ってて」

まどか「は、はい」

ほむら「……」キョロキョロ

ほむら(どうしよう…早くお家に帰らなきゃいけないのに…)

ほむら(でも、この人達…悪い人じゃないし…)

ほむら(それに…魔法少女だって…わたし……)

さやか「マミさんのケーキは美味しいよね」

杏子「だな!」

まどか「…そうなんだ」

さやか「まどか…元気ないね、やっぱ驚いた?」

まどか「……うん」

さやか「何て言うか…ごめん」

まどか「あっ、いや…そんな」

杏子「まぁ、仕方ないよな」

さやか「うーん…隠し通すべきだったのかなぁ」

まどか(さやかちゃんは……)

マミ「お待たせ」

さやか「わぉ!おいしそー」

杏子「いっただっきまーす」

マミ「ふふっ、ゆっくり食べなきゃダメよ?」

ほむら「い、いただきます」

まどか「……いただきます」

ほむら「…美味しい」ホムホム

マミ「そう、よかった」

まどか「………」

マミ「…鹿目さん、それから暁美さん、だったわね」

ほむら「あ…はい」

まどか「…はい」

マミ「色々難しいことも多いとは思うけど、今から説明するわ」

マミ「私たちは―」

マミ「―こんな感じかしら…わかった?」

まどか「はい…なんとなく…だけど」

さやか「要するに、あたしはキュゥべえと契約して恭介の腕を治した」

さやか「その代わりに魔法少女として魔女と戦ってるってわけよ」

さやか「マミさんはあたしの師匠みたいなもんかな、杏子は…」

杏子「…あたしはワルプルギスを倒すためにこいつらと手を組んでるだけだ」

さやか「まっ、一応仲間ってとこだね」

杏子「ああ、一応な」

ほむら「ワルプルギス…」

ほむら(ワルプルギスって…やっぱり…)

マミ「ワルプルギスの夜…とてつもない強さの魔女よ」

マミ「たぶん…いえ、絶対に私たち1人だけじゃ勝てない相手だわ」

マミ「1人でワルプルギスに立ち向かうのは…死にに行くようなものよ」

ほむら「……」

ほむら(わたしは…1人でワルプルギスに…)

さやか「マミさんがそこまで言うんだから相当強いんだろうなぁ」

杏子「ああ、あいつは他の魔女とは次元が違うからね」

杏子「流石にあたし一人じゃ厳しい…でも3人なら勝てるかもしれねぇんだ」

杏子「だから、あたしはそれに賭ける」

杏子「まだ死ぬつもりはないしな」

マミ「ええ、頑張りましょうね」

さやか「もちろん!」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「ん?なに?」

まどか「さやかちゃん…死なない…よね…?」

さやか「まどか…」

まどか「大丈夫なんだよね?わたし…わたしっ……」

さやか「………」

マミ「…鹿目さん」

さやか「…大丈夫だって!だってさやかちゃんだからね!」

杏子「はぁ?なんだそりゃ?」

さやか「とにかく、あたしらは死なないってば、まどかは心配しなくて良いんだよ」

まどか「さやかちゃん…」

杏子「まぁ、あたしら3人がかりなら勝ち目はあるんだしさ」

杏子「負けるわけにはいかねぇよな」

マミ「ええ、負けるもんですか」

さやか「だから大丈夫だよ、まどか」

まどか「…わたし、何かできないかな?」

さやか「えっ?」

まどか「わたし、さやかちゃん達の力になりたい!」

さやか「まどか…でも」

キュゥべえ「それなら、君も魔法少女になればいい」

まどか「えっ?」

ほむら「きゃっ?」

まどか「あ…あなたが…?」

キュゥべえ「僕の名前はキュゥべえ!」

ほむら(キュゥべえ…)

キュゥべえ「大体の話はわかったよ、そこで僕から提案があるんだ」

キュゥべえ「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

マミ「!」

さやか「なっ…」

杏子「ちっ」

キュゥべえ「鹿目まどか!」

まどか「え…?わたしが魔法少女に…?」

キュゥべえ「そうだよ!」

ほむら「鹿目さん…」

キュゥべえ「そして…」

ほむら「えっ?」

キュゥべえ「暁美ほむら!」

ほむら「………!」

翌日

キーンコーンカーンコーン

ほむら「……」

ほむら(昨日のは一体…やっぱり、いつもの時間軸とは違うようね)

ほむら(イレギュラーが多すぎる)

ほむら(それに、あの子の様子もおかしかったし…何かあったのは間違いないわ)

ほむら(やっぱり、帰ったらちゃんと問い質すべきね)

ほむら(でないと私は…)

まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「!」

ほむら(まどか…!)

さやか「いやぁ…なんか昨日はごめんね、悪かったよ」

ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃん…わたし、あれからずっと考えたんだけどね?」

まどか「わたし…やっぱり…」

ほむら「待って、何の話?」

さやか「え?何の話って昨日の…」

ほむら「昨日?美樹さやか、私は昨日は何もあなた達とは…」

まどか「えっ?」

さやか「いやいや!昨日は色々あったじゃん!」

ほむら「…?」

さやか「?…ってかあれ?なんでフルネーム呼びなわけ?」

ほむら「え?」

さやか「昨日は美樹さんだったのに…もしかして怒った?」

ほむら「!?」

さやか「それとも…学校だとやっぱ雰囲気とか外見変わってるし、そう言うキャラ付け?」

ほむら「…!」

まどか「ほむらちゃん…?」

ほむら(まさか…昨日、あの子が…?)

ほむら(…だとすれば、厄介なことに)

ほむら(どうするべきかしら…)

ほむら「………」

さやか「ちょっと、無視しないでよ」

さやか「まぁ…昨日のは悪かったけどさ」

ほむら(……仕方ないわ)

ほむら「ご、ごめんなさい…昨日のことで緊張しちゃって」

ほむら「私…緊張すると今みたいな性格になっちゃうみたいで…」

さやか「…へぇ?」

ほむら「そ、その…まどか…」

まどか「あっ」パアッ

ほむら「じゃなくって!か、鹿目さんと美樹さんの…その…」

まどか「え……」シュン

ほむら「えっと…き、昨日の話をもう一度聞かせてくれませんか?」

さやか「んん?…なんかスッゴい違和感」

ほむら「ご、ごめんなさい」

さやか「うーん」ジロジロ

ほむら「あはは…」

さやか「…ま、いいわ。昨日の話だっけ?」

ほむら「ええ」

さやか「……別にいいけどさ、なんで?忘れちゃったの?」

ほむら「…その、昨日はびっくりしちゃって、それでよく覚えてない…の」

ほむら(難しい…)

さやか「うーん…まぁ無理もないか、うん、わかった」

ほむら(…なんとかなったわね)

さやか「そうだなぁ、ここだとあれだし…昼休み、屋上でいい?」

ほむら「そう、わかったわ。ありがとう」

さやか「…違和感」

ほむら「えっ?あっ…わ、わかったよ…?」

さやか「むー…」

ほむら「え、えっと…」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「ま…鹿目さん?」

まどか「その…名前で…」

ほむら「えっ?」

まどか「あっ!いやっ…何でもないよ!」

ほむら「……そう」

ほむら(まどか…)

さやか「………」

さやか(ほむら、やっぱりおかしいよね?)

さやか(昨日とは別人みたい…)

昼休み

ほむら「はぁ……」

ほむら(改めて実感できたわ、私…変わったわね)

ほむら(昔はあれが普通だったのに…)

まどか「ほむらちゃん、どうかしたの?」

ほむら「ううん、なんでもないわ…ないよ」

さやか「やっぱ無理してキャラ作ってない?」

ほむら「そっ、そんなことないよ!」

さやか「んー」

まどか「さやかちゃん」

さやか「わかったわかった」

さやか「んで…昨日の話をすりゃいいんだっけ?」

ほむら「う、うん…忘れちゃって」

さやか「…忘れるほど驚いちゃったかぁ」

さやか「…ごめん」

ほむら「いえ、大丈夫…だよ」

さやか「…うん、そんじゃ簡単に振り替えってみよっか」

まどか「うん」

ほむら「ええ、お願いするわ…するよ」

さやか「どっから?学校?放課後?」

ほむら「じゃあ放課後で」

さやか「わかった、まぁこの辺は話さなくていい気はするけど」

ほむら「いや…できれば詳しくがいいわ」

さやか「…んじゃ話すわ、昨日の放課後は仁美と別れた後」

さやか「まどかと2人でスーパーに買い物に行ったわけよ」

ほむら「スーパー…」

まどか「うん、そこでね、ほむらちゃんを見かけたから話しかけたんだ」

まどか「一緒にお買いものできたら嬉しいなって」

ほむら「…だから一緒にお買いものしたんだよね?」

まどか「そうだよ」

さやか「うん、まぁそこまでは良かったんだけどさ」

さやか「その後…まぁ早い話があたしが魔法少女だってバレちゃいまして」

ほむら「えっ!?」

ほむら(魔法…少女……?)

さやか「魔女は倒せたから良かったんだけどさ」

ほむら(まさか…)

ほむら「…美樹さやん、あなたは魔法少女…なのよね?」

さやか「うん、ほんとは隠しときたかったんだけどね」

さやか(さやん?)

ほむら(なぜ美樹さやかが魔法少女に…?)

ほむら(まさか…まどかも…?)

ほむら「ま…鹿目さんは魔法少女なの?」

まどか「ううん」

ほむら「…良かった」

ほむら(ほっ…)

まどか「でも、昨日キュゥべえに契約しようって言われて、わたし……」

ほむら「な…!?」

ほむら(しまった…インキュベーターはまどかと…)

まどか「わたし、さやかちゃん達の力になりたいから魔法少女に…」

ほむら「まどかっ!」

まどか「えっ?」

ほむら「ダ…」

さやか「ダメだよ、まどか」

まどか「…うん」

ほむら「…美樹さやか?」

さやか「これはあたし達の問題だからさ、まどかを巻き込むわけにはいかないよ」

さやか「昨日も言ったじゃん」

まどか「そう…だよね」

さやか「あたしはもう自分の願い叶えちゃったからさ、魔法少女として戦うけど」

さやか「まどか、あんたは自分の願いも叶えてないんだから、戦っちゃダメだよ」

まどか「…ごめんね、さやかちゃん」

まどか「わたし…何の役にもたてなくて……」

ほむら「まどか…」

さやか「だーかーら!まどかはそんなの気にしなくて良いんだってば!」

まどか「さやかちゃん…でもっ…」

さやか「いい?まどかは関係ないの!だからさ、あたし達のことは気にしなくていいんだよ」

まどか「関係ないなんて…そんな…」

さやか「心配してくれるのは嬉しいよ、でもね…あたし達の為に契約はしてほしくないんだ」

さやか「マミさんは慎重にしなさいって言ったし」

さやか「杏子はこう言ってたでしょ?」

さやか「魔法少女はお遊びじゃない、命を危険に晒すってのは」

さやか「そうするしか他に仕方ないやつだけがやることだ」

まどか「うっ…」

ほむら「………」

さやか「幸せ家族に囲まれてなんの不自由もなく暮らしてるまどかが」

さやか「ただの気紛れで魔法少女になるのは許さない」

さやか「ぶっ潰してやるさ、ってね」

まどか「……うん」

さやか「まぁ、あたしもぶっ潰すとまでは言わないけど」

さやか「あたし達の為に魔法少女になるんだったら」

さやか「良い気持ちにはなれないね」

まどか「さやかちゃん…」

さやか「…あたしもさ、魔法少女になった理由を言ったらそりゃまあ怒られたよ」

さやか「他人の為にーなんてね」

さやか「あたしは恭介が元気になってくれて幸せだから後悔なんてしてないよ」

さやか「でもさ、まどかは違うじゃん」

まどか「………」

さやか「まどかがあたし達のことを思ってくれてるのは分かってるし」

さやか「素直に嬉しいよ、でもさ…」

さやか「あたし達のことを思ってくれるんだったら、まどかはまどかのままでいてよ」

さやか「まどかが元気なら、あたし達はそれで良いんだからね」

ほむら「美樹さやか…」

まどか「さやかちゃん…ごめんね…ごめんねっ……」

さやか「はいはい、謝らない謝らないっ!」

さやか「もぉ、さやかちゃんシリアスモードなんてレア物よレア物!」

さやか「だからさ、もうこの話しはおしまい!わかった?」

まどか「…うん」

さやか「んで…ちょっと話がそれちゃったけど、ほむらもわかった?」

ほむら「ええ、私もそう思うわ」

ほむら「…ありがとう、感謝するわ」

ほむら(まさか美樹さやかが代弁してくれるなんてね)

さやか「へっ?あっ、うん」

ほむら「まどか…あなたは魔法少女になる必要はないわ」

ほむら「それは私の願いでもあるのよ」

まどか「ほむらちゃん…うん」

さやか「ほむら、もう演じないんだね」

ほむら「えっ?あっ…そ、そのっ…」

ほむら「わ、私…」

さやか「あはは、わかったわかった」

さやか「で、ほむらも魔法少女になるとか言わないでよね」

ほむら「それは大丈夫…だよ」

さやか「そっか、良かった」

まどか「ほむらちゃん…」

さやか「まどか、さっきはキツい言い方しちゃったけどさ」

さやか「まどかがあたし達のことを思ってくれてるのは本当に嬉しいよ」

さやか「ありがとね、まどか!」

まどか「さやかちゃん…うんっ」

さやか「よしよし、良い子良い子~」ナデナデ

まどか「さ、さやかちゃん…わたしもう子どもじゃないよ?なでなでなんて…」

まどか「てぃひひ!」

さやか「あははっ!」

ほむら「…まどか」クスッ

さやか「さーて、話しはこの辺にしといてお弁当食べよっか!」

まどか「うん、そうだね」

さやか「ほむらもお弁当持ってきてるよね?」

ほむら「え、ええ」

さやか「よっし、そんじゃ食べよう食べよう!」

ほむら「……お弁当」

ほむら(まどかと一緒に…!)

まどか「ほむらちゃん、こっちだよ」

ほむら「…ええ!」

さやか「さてと、いただきまーす!」

まどか「いただきます!」

ほむら「いただきます」

まどか「今日のおかずはなにかなー?」

さやか「ほむらのおかずはなにかなー?」

ほむら「えっ?」

まどか「もぉ、真似しないでよぉ!」

さやか「真似じゃないよん」

まどか「そうだけど…」

さやか「ほら、ほむらのお弁当は自分で作ったんでしょ?」

ほむら「!」

まどか「そっか、ほむらちゃんはパパとママと…」

さやか「見せて?なに作ったわけ?」

ほむら「えっ…と…」

ほむら(このお弁当は…)

まどか「わぁ、美味しそう!」

さやか「へぇー!ほむらって料理上手いんだ」

ほむら「いや…これは…」

さやか「ん?これほむらの手作りだよね?」

ほむら「ま、まぁ…たしかに作ったのは…わたしだけど」

まどか「凄いなぁ」

ほむら「でも私は…」

まどか「ねっ、ほむらちゃん一口いい?」

ほむら「えっ…うん、いいよ」

まどか「ありがとっ!」

さやか「うーん…あたしもそろそろ料理の勉強しなきゃなぁ」

さやか「そして恭介に…なんてね!」

まどか「うんっ、美味しいよほむらちゃんっ!」

ほむら「そう、よかった」

ほむら(まどかが喜んでくれてる…わたしの手作りに)

ほむら「…たしかに美味しいわ」ホムホム

まどか「ほむらちゃん、そう言えばさっきは、まどかって呼んでくれたね」

ほむら「…そうかしら?」

まどか「うん、嘘じゃないよ?やっぱり鹿目さんよりまどかの方が嬉しいなぁ」

ほむら「わかったわ、まどか…!」

まどか「えへへ」

さやか「それにしても、なんでキャラ演じてたの?」

ほむら「…え、演じてなんかないよ?」

さやか「怪しい…」

ほむら「えっ…と……」

さやか「…ま、面白いから別にいっか」

ほむら「あはは…」

さやか「まどか、そう言えばさマミさんが―」

ほむら「…はぁ」

ほむら(やっぱり疲れるわね…でも)

ほむら(久々にまどかと一緒にお弁当を食べることができたのは嬉しいわ)

ほむら(まどか一緒に…か)

ほむら(まうこれで最後かもしれないのよね…)

ほむら(まどか…)

放課後

まどか「ほむらちゃん、一緒に帰らない?」

ほむら「えっ」

さやか「昨日は色々あったからね、その代わりに」

さやか「今日はあたし達が見滝原を案内してあげよう!なんてね」

まどか「だから一緒に帰ろうよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか…ごめんなさい」

まどか「えっ」

ほむら「今日はしなければならないことがあるから…その」

さやか「なら仕方ないかぁ」

まどか「じゃ、じゃあ…明日はどうかな?」

ほむら「…可能な限り予定を開けておくわ」

まどか「ほむらちゃん…ありがとう」

ほむら「…じゃあ、私はこれで」

まどか「あっ…ばいばい!」

さやか「じゃーねー」

ほむら「さようなら」

>>105
まうこれで

ほむら(…あの話が本当なら、巴マミと佐倉杏子が手を組んでいる…のよね)

ほむら(どうしよう…私も手を組めれば4人に…これならワルプルギスだって)

ほむら(でも…前のように仲間割れでもしたら……)

ほむら(…とりあえず、あの2人を……)

>>110

もうこれで だ
すまん

さやか「仁美、委員会が大変なんだよね」

さやか「だから今日も2人かぁ」

まどか「そうだね…でも、ほむらちゃんも明日はきっと」

さやか「ん、明日は3人、いや4人でどっか行きたいね」

まどか「うんっ」

さやか「うーん…今日は…CD屋寄ってもいい?」

さやか「なんかもう習慣になっちゃってさ」

まどか「うん、いいよ」

ほむら「…魔女の結界を見張っていれば……」

ほむら「…!これは…お菓子の魔女の…」

ほむら「…よし、ここで待機よ」

数分後

ほむら「…来た」

マミ「………」

ほむら「巴マミ…やはりあなたが…」

マミ「今日は私1人ね、でも大丈夫…負けるもんですか」

マミ「……」チラッ

ほむら「っ…」サッ

マミ「…行きましょう」

ほむら「巴マミ…お菓子の魔女に勝つ時もあれば負ける時もある…」

ほむら「今回はどうかしら…私も後を追うしかないわね」

ほむら「幸い、まだ巴マミに敵視されていないし…万が一の時は私が…」

数分後

マミ「ティロ・フィナーレ!」

シャルロッテ「」モゴモゴ

マミ「!?」

シャルロッテ「」ズイッ

マミ「………え」

ほむら「っ!」バッ

ほむら(やっぱり私が出ていくしか…)

杏子「バカッ!なにやってんだ!」

ほむら(佐倉杏子…!)

杏子「避けろっ!」ドンッ

マミ「きゃあっ!」ドサッ

杏子「ちっ!」ザシュッ

シャルロッテ「!?」

杏子「こんなとこでくたばってどーすんだ!」

杏子「一緒にワルプルギスぶっ潰すんじゃなかったのかよ?」

マミ「佐倉さん…ええ、そうね」

杏子「ならさっさとこいつぶっ潰さねぇとな」

マミ「ええ!」

ほむら「……」

ほむら(私の出る幕はなさそうね)

杏子「マミ!今だ!」

マミ「こんどこそ…ティロ・フィナーレ!」

シャルロッテ「」ドォォォン

杏子「よしっ!」

マミ「勝った…わね」

杏子「ったく…焦ってたんじゃないの?らしくないぜ」

マミ「そうね…ごめんなさい」

マミ「ワルプルギスのことばかり考えていて…」

マミ「それに…後ろから…」

杏子「…ああ、分かってる」

杏子「ま、次は気を付けなよ?」

マミ「ええ、ありがとう」

杏子「…へへっ」

ほむら(どうやら2人の関係は良いようね)

ほむら(さて…私はどうするべきかしら)

ほむら(私はまどかを守り、ワルプルギスさえ倒せればそれで…)

ほむら(…その後はソウルジェムを砕けばいい)

ほむら(だから…無駄な馴れ合いはしない方がいいのよ)

ほむら(それに…私が死んでも、あの子がいるから…!)

ほむら(…帰ろう)

ほむら(私は1人で大丈夫…誰にも頼らない)

杏子「待ちな」

ほむら「!?」

杏子「そこにいんのは分かってんだ、でてきなよ」

マミ「暁美さん」

ほむら「な…」

杏子「ほむら、あんたずっとそこにいたろ」

マミ「私もあなたのことが気になって…」

ほむら「…巴マミ、佐倉杏子」

杏子「昨日あたしが言ったこと忘れたのか?」

ほむら「昨日…?」

杏子「余計なことには首を突っ込むなって言ったろ?」

ほむら「…そう」

マミ「暁美さん…私のことを心配してついてきてくれたの?」

ほむら「それは…」

マミ「…嬉しいけれど、危険だから止めておいた方がいいわ」

ほむら「……分かったわ」

杏子「ほむらも、まどかも関わらなくていいのにさぁ」

杏子「なんで魔法少女になろうだなんて思うんだか」

ほむら「…そう、悪かったわ」

杏子「…ふん、自分の命は大切にしろよ」

杏子「あたしらは…ゾンビみたいなもんなんだからな」ボソッ

ほむら「…えっ?」

マミ「佐倉さん、その事は言わなくても…」ボソッ

杏子「…そうだな」

ほむら「……」

ほむら(まさか…ソウルジェムの秘密を…?)

ほむら(なら…巴マミも……)

杏子「とにかく、あんたらは危険だから首を突っ込むな、わかったな?」

ほむら「…ええ」

ほむら「…私は帰るわ、迷惑かけてごめんなさい」

マミ「待って」

一方

まどか「『それじゃ、またね』って手を振って」

まどか「笑顔作って さみしくなって~」

さやか「おぉ、上手上手ー!」

まどか「えへへ、そうかな?」

さやか「さっきCD買ったばっかなのに上手いわぁ」

まどか「てぃひっ」

さやか「あははっ…おっ?」

まどか「ん?」

さやか「これはこれは…昨日と同じ展開じゃないかぁ!」

まどか「あっ、ほむらちゃん!」

ほむら「あっ…鹿目さん、美樹さん」

まどか「鹿目さん…?」

ほむら「えっ?」

まどか「あっ…なんでもないよ」

風呂入ってくる

ほむら「鹿目さん?」

さやか「んんー?今度はまたそっちのキャラなんだ?」

ほむら「えっ?キャラ…?」

さやか「…?まぁいいや」

さやか「そんなことより、用事はもう終わったわけ?」

ほむら「用事?」

さやか「えっ?さっき用事があるって言ってたじゃん」

ほむら「…!」

ほむら(まさか…でも……)

ほむら「お、終わったよ」

さやか「そっか、んじゃ今は暇なんだね」

ほむら「…うん」

まどか「あっ!それなら今から何処かに行かない?」

ほむら「…少しだけなら大丈夫だよ」

まどか「ほんと?やったぁ!」

まどか「それじゃ…えーっと…えっと」

まどか「あそこのケーキ屋さんに行かない?」

さやか「おっ、いいね」

ほむら「ケーキ屋さん…うん、いいよ」

ほむら(お土産買っていこうかな)

まどか「わーい!行こっ行こっ」

さやか「あははっ」

ほむら(鹿目さん、なんだか嬉しそう)

ほむら「…えへ」

ケーキ屋さん

まどか「何食べようかな?ほむらちゃんは何れがいい?」

ほむら「んと…あっ、これかな」

まどか「わぁ、美味しそうだね、好きなんだ」

ほむら「うん、お母さんがお見舞いの時よく持ってきてくれたんだよ」

まどか「お見舞い…そっか、ほむらちゃんは入院してたんだもんね」

ほむら「うん…」

まどか「ならさ、今日は退院祝いだね」

ほむら「?」

まどか「ほむらちゃんが退院できたお祝いだよ、そのケーキわたしが買ってあげるね」

ほむら「えっ?そんな…悪いよ…」

まどか「ううん、そんなことないよ?」

ほむら「でも…」

まどか「ほら、今日はお弁当食べさせてくれたし」

ほむら「えっ!?」

ほむら(お弁当…?)

まどか「…あれ?どうしたの?」

ほむら「あっ…いや…」

ほむら(なら…やっぱり私が…鹿目さんと…)

まどか「…それに、友だちにもなってくれたから」

まどか「だから、ね?わたしに買わせて?」

ほむら「鹿目さん…」

さやか「あはは、諦めなよ。まどかはこうなると譲らないからね」

まどか「てぃひひ」

ほむら「…うん、ありがとう。それじゃあお言葉に甘えて」

まどか「えへへ、うんっ!」

ほむら「でも、もう1つはわたしが買うね」

さやか「あれ?二個?意外と食いしん坊?」

ほむら「ううん、こっちはお土産にするんだよ」

まどか「ならそれもわたしが…」

ほむら「ありがとう、でも大丈夫。これはわたしが買わないと意味がないから」

まどか「…そっか、わかったよ」

さやか「お土産ねぇ…ならあたしも買って行こうかな」

さやか「いつもお世話になってるし」

まどか「さやかちゃんが?誰に?」

さやか「ケーキと言えばあの人だよ」

マミホーム

杏子「ただいまー」

マミ「ふふっ、ほら、暁美さんも上がって?」

ほむら「…お邪魔します」

ほむら(結局言われるままついてきてしまったわ)

マミ「昨日はちゃんと食べられなかったものね、今日はゆっくりしていって?」

マミ「今からケーキと紅茶の用意をするわ」

杏子「マミー、あたしオレンジのやつな!」

マミ「ふふ、はいはい。暁美さんは?」

ほむら「えっ?」

マミ「ダージリン、アッサム、オレンジペコー…色々あるわ、どれがいい?」

ほむら「…じゃ、じゃあオレンジペコーで」

ほむら(よくわからないわ…)

マミ「オッケー、わかったわ。少し待ってて?」

ほむら「…ええ」

杏子「むー……」ジィー

ほむら「………」

杏子「むぅ………」ジィー

ほむら「……なにかしら?」

杏子「ん?いやさ、さっきから様子が昨日と全然違うから気になって」

ほむら「あぁ……」

ほむら(そういえば、わたしは巴マミと佐倉杏子とも会っていたのよね)

ほむら(…もう面倒だし、今のままでいいわ)

杏子「なんて言うかさふいんき?が違うんだよな」

ほむら「…雰囲気」

杏子「ああ、それが違うんだよ、昨日とな」

ほむら「…気のせいよ」

杏子「嘘つくなよ、だって全然違うじゃんか」

ほむら(もう…面倒ね)

ほむら「…実は私は二重人格なのよ」

杏子「……え?」

ほむら「………」

ほむら(やっぱり無理があったかしら…?)

杏子「……ほんと?」

ほむら「…え?」

杏子「ほんとに二重人格なのか!?」

杏子「すげぇ…!」

ほむら「……えっと、じょ…冗談よ」

杏子「……もぉ」

杏子「ちぇっ、なんだよつまんないじゃんか」

マミ「二重人格ねぇ、もう1人の私…とでも言うのかしら?」

マミ「本当にいるなら興味深いわね」クスッ

ほむら「…そうね」

マミ「暁美さんはたしかに昨日とは雰囲気が違うわ」

杏子「だろ?」

マミ「でも、暁美さんは暁美さんであることに変わりはないから私は気にしないわ」

マミ「いろんな性格を試してみたいのよね?分かるわ、その気持ち」

ほむら「…?」

杏子「あたしはわかんねぇよ」

マミ「ふふっ。はい、ケーキとオレンジペコーよ」

ほむら「…ありがとう、いただくわ」

杏子「んめー!」

マミ「どう?お口に合うかしら?」

ほむら「ええ」ホムホム

マミ「ふふっ、良かった」

ほむら「ごちそうさまでした」ホムップイ

マミ「おそまつさまでした」

マミ「暁美さん…昨日もお話したけど」

ほむら「?」

マミ「…暁美さんは魔法少女にならないでね」

ほむら「……」

マミ「正直、ワルプルギスは私たち3人で勝てるとは言い切れないわ」

ほむら「…!」

杏子「おいっ」

マミ「あなた誰なの?」
QB「ああ。確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよ ちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

マミ「…でもそれは事実よ」

杏子「…そうだけどさ、でもやるしかないだろ!」

マミ「ええ、もちろんよ。でもね…だからって」

マミ「私たちのためにキュゥべえと契約はしてほしくないわ」

マミ「これは昨日も言ったわよね?」

ほむら「え?ええ」

マミ「あなたと鹿目さんは私たちの力になるために契約したい」

ほむら「…」

ほむら(そんなことを…)

マミ「そう言ってくれたわ…それは嬉しいことよ」

マミ「でも、魔法少女になることだけが私たちの力になる方法とは限らないわ」

マミ「私たちにとって、あなた達を守ることが幸せでもあるの」

マミ「だから、あなた達は元気でいて?ありのままの自分でいてほしいの」

ほむら「………」

マミ「もちろん、どうしても叶えたい願い事があるなら止めはしないわ」

マミ「でも、そうではなくて…私たちのためだけ、と言うのなら私は止めるわ」

マミ「暁美さん…わかってくれるかしら?」

ほむら「……ええ」

マミ「ありがとう…ごめんなさい、説教じみたこと言ってしまって」

ほむら「いえ…気にしていないわ」

マミ「…そう、ならよかった」

杏子「ま、いつかは命懸けで戦わなきゃならない時がさ」

杏子「あんたにも来るかもしれないんだ、その時になって」

杏子「考えればいいんだよ…だろ?」

マミ「ええ、そうね」

ほむら(マミ…杏子…)

ピンポーン

マミ「あら?お客さんかしら?」

杏子「宅配便なんじゃねーの?」

マミ「さぁ…ちょっと待ってて」

玄関前

さやか「いっつもマミさんにはご馳走になってるし、たまにはお礼しないとね」

まどか「そっか、さやかちゃんはそうだもんね」

まどか「でも、わたしとほむらちゃんが来ても良かったのかな?」

ほむら「うん…」

さやか「良いに決まってんじゃん、昨日のだってまどかが嫌いで言った訳じゃないんだしさ」

まどか「そうだけど…」

さやか「まぁいいじゃん、押すよ」

ピンポーン

ガッチャ

マミ「はーい」

さやか「マミさん!来ちゃいましたー」

マミ「あら、美樹さん!」

まどか「こ、こんちちは」

マミ「鹿目さん…来てくれたのね?ありがとう」

まどか「マミさん…」

マミ「……あら?」

ほむら「…こんにちは」

マミ「………」

さやか「あり?マミさん?」

マミ「…………」

まどか「あの…マミさん…?」

マミ「……………」

ほむら「わたしのせいかな…?」

さやか「いや、さすがにそれは…」

マミ「………暁美さん」

ほむら「えっ?」

マミ「暁美さん…よね?暁美さんなのよね?」ガシッ

ほむら「わわわ…」

さやか「ちょっ!どう見てもほむらじゃん!」

マミ「えっ?なんで?えっ?えぇ?」アタフタ

まどか「マミさん…?」

マミ「えっ?ロッソ・ファンタズマ?」

杏子「なんだよ、その技は使わないって言ってるだろ?」

さやか「杏子!マミさんの頭がどうかしちゃったよ!」

まどか「し、失礼だよ?」

杏子「おい、どうしたんだよ?」

マミ「だ、だって…暁美さんが…」

杏子「ほむらが……!?」

杏子「な…ロッソ・ファンタズマだと?」

ほむら「わ、わたしが…?」

マミ「暁美さんが…!」

ほむら「なにかしら?」

さやか「うわっ!?」

まどか「ほっ、ほむら…ちゃん…?」

ほむら「あっ」

ほむら「あっ」

まどか「ほむら…ちゃん……」

マミ「暁美さんが2人!?」

杏子「なんだと…?どういうことだ…?おい!」

さやか「………まさかとは思ってたけど」

まどか「ほむらちゃん?ほむらちゃん?」キョロキョロ

ほむら「あ、あの…わ、わたし……」

ほむら「……うかつだったわ」

マミ「えっ?うそっ?なんでっ?」

まどか「ほむらちゃ…」

杏子「どうなってんだ…?二重人格どころじゃねぇぞ…」

さやか「……」

まどか「ほむらちゃ…ほむ…ほむ…?」

ほむら「あ、あのね?これは…その…えっと…」

まどか「ほむ…ほむ…」

ほむら「わたし………」

さやか「はいはい、とりあえず落ち着いて!」

まどか「ほむ…?ほむ…?」

さやか「これじゃ埒があかないっての!」

マミ「だって!暁美さんが2人いるのよ?」

さやか「だから落ち着かないと尚更ワケわかんなくなっちゃうでしょ?」

マミ「それは…そ、そうね」

まどか「ほむ…?ほむ…?」

杏子「どうなっていやがる…」

マミ「と、とりあえず…部屋に上がって?」

ほむら「あのっ…」

ほむら「そうね、こうなった以上仕方ない…説明するわ」

ほむら「うぅ…」

マミ「と、とりあえずロッソ・ファンタズマじゃないのね?」

杏子「…たぶん」

まどか「ほむぅ…?ほむぅ…?」

さやか「まどか?さっきから変だよ?大丈夫?」

まどか「ほむ…」パタン

ほむら「まどかぁー!?」

ほむら「鹿目さんっ?」

一時間後

まどか「…ごめんね」

さやか「ふぅ…やっと目覚ましたね」

まどか「その…頭がぐるぐるまわって…」

マミ「まあ…無理もないわ」

杏子「だって…なぁ?」

ほむら「まどか…ごめんなさい、大丈夫?」

ほむら「鹿目さん…」

まどか「う、うん…てぃひひ」

さやか「まー、その間にあたしらは何とか落ち着けたけどさ」

マミ「ええ、だから暁美さん…話してもらってもいいかしら?」

ほむら「あっ…えっと…」

ほむら「大丈夫よ、わたし…私が話すから」

ほむら「私…ごめんなさい」

ほむら「いいのよ、仕方ないわ」

ほむら「うん…」

さやか「あっ、ちょっとまって?2人ともほむらだと紛らわしすぎだからさ」

さやか「あだ名でもなんでもいいから、とりあえずつけようよ」

杏子「そうだな、頭が痛くなっちまう」

マミ「そうね…どうせならカッコいい二つ名を…」

さやか「ほむら1号とほむら2号で良くない?」

杏子「いや、さすがにないだろ…」

まどか「あっ、いやそうじゃなくてね?」

まどか「こっちのほむらちゃんは眼鏡をかけてるから」

まどか「めがほむちゃん!…なんて…ど、どうかな?」

ほむら「わたしが、めがほむ…?」

まどか「う、うん…」

さやか「んー…じゃあそっちのほむらはどうすんの?」

まどか「…ほむほむ?」

抜けてた

さやか「じゃあ杏子は何かあんの?」

杏子「えっ?そうだな…こっちを暁美、んでそっちをほむらとか?」

さやか「いやいや、それじゃつまんないでしょ?」

杏子「なんだと?」

マミ「………」ブツブツ

ほむら「私は何でも構わないわ」

ほむら「わ、わたしも…」

まどか「…ほむ…ほむ」

さやか「ちょっ…まどか、あんたまた頭が」

まどか「ほむほむとめがほむ!」

ほむら「ほ、ほむほむ…」

さやか「あははっ!なにそれ?」

杏子「だから暁美とほむらでいいじゃんか」

マミ「………」ブツブツ

まどか「うぅ…やっぱり変かな?」

ほむら「まどか…ううん、変じゃないわ」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむほむ「なら、今から私がほむほむ」

めがほむ「わたしが…めがほむ、でいいのかな?」

まどか「う、うんっ!」

さやか「…なんか変だと思うけど、本人がそう言ってんのなら仕方ないか」

杏子「そうだな」

マミ「これは…いや…でも…」ブツブツ

まどか「てぃひひ!ほむほむちゃん!めがほむちゃん!」

ほむほむ「…まどか」クスッ

めがほむ「えへへ…」

マミ「……決まったわ!」

マミ「名付けて!…って…あら?」

まどか「……」

さやか「……」

杏子「……」

ほむほむ「……」

めがほむ「……」

マミ「…え?なに…これ?」

さやか「マミさんマミさん、かくかくしかじか」

マミ「…な、なるほどね…わかったわ」

めがほむ「あはは…」

マミ「こほん。それじゃあほむほむさん、説明してもらえるかしら?」

ほむほむ「ええ…この際、私の全てを話すわ…覚悟して聞いてもらいたいの」

ほむほむ「私の話を信じてほしい…大丈夫?」

まどか「もちろん、ほむらちゃ…ほむほむちゃんのこと信じるよ!」

さやか「まぁこんな状況だし、信じるしかないよね」

マミ「大丈夫よ、あなたが私の話を信じてくれたように、私もあなたを信じるわ」

杏子「心配するなよ、大丈夫さ」

ほむほむ「…ありがとう、みんな」

めがほむ「私…あの…」

ほむほむ「わたしにも話していなかったことを話すわ」

ほむほむ「わたしも私の話を信じてくれるわね?」

めがほむ「…うん」

ほむほむ「ありがとう…話すわ」

ほむほむ「あれは今から一週間前のことよ」

一週間前 病院

ほむほむ「………」パチッ

ほむほむ「また…救えなかった…」

ほむほむ「まどか…」

ほむほむ「でも…最期まで私は絶対に諦めない…!」

めがほむ「あ…あのっ」

ほむほむ「?」

めがほむ「あの…その…えぇと…」オロオロ

ほむほむ「…えっ?」

ほむほむ(私…?)

めがほむ「こ、ここは!そのっ…わ、わたしの病室…なんですけど…」

めがほむ「あの…あ、あなた…間違えて…ませんか…?」

ほむほむ「……」

ほむほむ(どういうこと?何故私がもう1人ここにいるの…?)

ほむほむ(それに…この感じだと、最初のころの私…よね?)

めがほむ「えぇっと…あの…」

めがほむ(ど、どうしよう…部屋に帰ってきたら知らない人がいるなんて…)

めがほむ(眼鏡をかけてないからよく見えないよ…誰なの?)

ほむほむ「………」

ほむほむ(…落ち着きなさい、考えるのよ)

ほむほむ(私が2人いる…それにこの様子だと、まだ魔法少女にはなってなさそうだわ)

ほむほむ(となると…私が『私が一番最初の時間軸』に来てしまった)

ほむほむ(…と言うことかしら?)

ほむほむ(確証はもてないけど、とりあえずは辻褄があうわ)

ほむほむ(…試してみよう)

ほむほむ「あなた」

めがほむ「はっ、はいっ?」

ほむほむ「…魔法少女って知ってる?」

めがほむ「え…まほうしょうじょ……?」

ほむほむ「ええ」

めがほむ「…ご、ごめんなさい…なんのことだか……」

めがほむ(わかんないよ…わたし、アニメ見ないもん……)

ほむほむ「そう、わかったわ」

めがほむ「うぅ…」

ほむほむ(…やっぱりね、目の前にいる私は、まだ魔法少女のことを知らない)

ほむほむ(となれば、まどか達とも出会っていないはずよ)

ほむほむ(…まだ何も知らなかった時の私、か)

ほむほむ(………)

ほむほむ(…なら、目の前の私には、私と同じような運命を歩ませたくはないわ)

ほむほむ(私はまどか達と出会えて良かったと思ってるわ)

ほむほむ(それに、魔法少女になったことも後悔してない…)

ほむほむ(でも…)

ほむほむ(このまだ何も知らない目の前の私には、私と違った生き方をしてほしい)

ほむほむ(まどかとの…出会いを本当の意味でやり直せるのなら)

ほむほむ(それを…!)

ほむほむ「よし…」

めがほむ「あ…あのっ」

ほむほむ「…あなた、眼鏡をかえないとよく見えないでしょ?」

めがほむ「う、うんっ」

ほむほむ「はい、眼鏡」

めがほむ「…あ、ありがとう…ございます…」

ほむほむ「私の顔を見て?」

めがほむ「は、はいっ…え?」

めがほむ「えっ?え?…えぇ?な、なんで?」

めがほむ「そ、そんな…わ、わたし…?」

ほむほむ「ええ、そうよ。私は暁美ほむら」

ほむほむ「私はあなたよ」

めがほむ「な…いや…あの…そ、そんなこと言われても…」

ほむほむ「…無理もないわね、落ち着くまで待っているわ」

ほむほむ(先生が来たときには時間を止めればいいわよね)

めがほむ「あ……」

一時間後

ほむほむ「少しは落ち着いたかしら?」

めがほむ「…うん」

ほむほむ「そう」

めがほむ「あの…本当にわたし、なんですか…?」

ほむほむ「ええ、あなたと私は同一人物、暁美ほむらよ」

めがほむ「でも…そんなこと…本や映画じゃないんだから…」

ほむほむ「そうね、普通ならあり得ない話だわ」

ほむほむ「実際、私もこう見えて結構動揺しているのよ?」

めがほむ「……」

ほむほむ「…魔法」

めがほむ「えっ?」

ほむほむ「普通ならあり得ない話でも、本当に魔法が実在するなら…」

ほむほむ「それはあり得る話にもなる筈よ」

めがほむ「そんなこと言っても…魔法なんて…」

ほむほむ「あるのよ」

めがほむ「えっ?」

ほむほむ「奇跡も魔法もあるのよ」

めがほむ「奇跡も…魔法も…?」

ほむほむ「私がこうして2人いるのは奇跡よ、それに…」

ほむほむ「私は魔法少女だから、ね」

めがほむ「え…?」

ほむほむ「いい?今から大切な話をするわ…心して聞いてほしいの」

めがほむ「………」

ほむほむ「………」

めがほむ「…うん、わかったよ」

ほむほむ「ありがとう…じゃあ話すわね?」

ほむほむ「私は―」

マミホーム

ほむほむ「私はその時わたしに、私が魔法少女であること」

ほむほむ「なぜ私がこの時間軸に来たのかを簡単に説明したわ」

まどか「…ほむらちゃ、ほむほむちゃんが……」

さやか「魔法少女…?」

マミ「…そう、そう言うことだったのね」

杏子「そうか…なるほどね、だからあの時結界にいたのか」

ほむほむ「…黙っていてごめんなさい」

ほむほむ「なるべく…知られたくなかったのよ」

マミ「事情があるのよね?仕方ないわ」

ほむほむ「巴マミ…」

さやか「ま、これで仲間が増えたってことだよね!」

ほむほむ「美樹さやか…」

さやか「そうでしょ?あたしらは同じ魔法少女で友だちだもんね!」

さやか「なら仲間じゃん!」

ほむほむ「…ありがとう」

杏子「ああ、ひとりぼっちは寂しいもんな」

ほむほむ「佐倉杏子…」

さやか「しかーし、問題があるんだよねぇ」

ほむほむ「えっ?」

さやか「そのフルネーム呼び、止めなよ」

さやか「友だちでしょ?あたしたちはさ」

ほむほむ「……ええ、そうね」

さやか「えへへっ」

めがほむ「お友だち…」

まどか「もちろん、めがほむちゃんも大事なお友だちだよ!」

めがほむ「鹿目さん…ありがとう」

さやか「ところでさ、その後2人はどうしたわけ?」

さやか「こうやって2人いるってバレないように色々したの?」

ほむほむ「…それなりにはしたわ」

ほむほむ「簡単に説明すると」

ほむほむ「近所には、私たちは双子と話しておいたわ」

ほむほむ「学校は、私はやるべきことがあったから、ワルプルギスと戦うまでは」

ほむほむ「私が登校することにして、わたしには家でお留守番してもらうことにしたのよ」

ほむほむ「ワルプルギス戦の後は、わたしに登校してもらうつもりでいるわ」

さやか「あんたはどうすんの?」

ほむほむ「私は……しなきゃいけないことがあるから」

さやか「…ふーん?」

めがほむ「でも…わたし、お友だち作る自信なくて…」

ほむほむ「それは大丈夫よ、まどかやさやか達がいるからね」

まどか「ほむほむちゃん…」

ほむほむ「だから私は安心してわたしを学校に行かせると思っていたわ」

ほむほむ「…ただ、思っていた以上に私の性格が変わっていたのは誤算だったわ」

めがほむ「………」

ほむほむ「ある意味、あなた達にバレたのは正解だったのかもしれないわね」

さやか「まぁ完全に中身が別人だもんね」

ほむほむ「ええ、だからお願いするわ」

ほむほむ「わたしのこと、よろしくね」

めがほむ「私…」

まどか「うんっ!当然だよ、ほむらちゃんは2人ともお友だちだもん!」

さやか「うんうん、こんなインパクトのある転校生を放っておけるわけないもんね!」

ほむほむ「まどか、さやか…ありがとう」

めがほむ「あ、ありがとう…」

マミ「…私、仲間はずれ?」

マミ「…ぐすん」

ほむほむ「えっ?」

めがほむ「あっ、そ…その…」

マミ「ふふっ、なんてね。冗談よ」

ほむほむ「……」

めがほむ「ほっ…」

マミ「2人とも、何時でも私に頼ってきてほしいわ」

マミ「あなた達も、もう私にとっては」

マミ「大切な後輩なんだからね!」

ほむほむ「マミ…!」

めがほむ「巴さん…ありがとうございます」

杏子「あたしは学校なんて関係ないけどさ」

杏子「片方は学校行かない間は暇なんだろ?だったら少々くらい一緒にいてやるよ」

ほむほむ「杏子…ええ、頼むわ」

めがほむ「よ、よろしくお願いします…」

杏子「へへっ!」

ほむほむ「…ふふっ」

ほむほむ(こうして…みんなといられるのは初めてね)

ほむほむ(奇跡も魔法も…本当にあるのね)

まどか「…ねえ、ほむほむちゃん?」

ほむほむ「何かしら?」

まどか「その、ほむほむちゃんはどんな願いで魔法少女になったの?」

ほむほむ「…!」

さやか「あー、それあたしも気になる!」

杏子「さっきはそこまでは話してなかったもんな」

ほむほむ「……」

めがほむ「私…?」

まどか「あっ、言いにくいなら言わなくても…」

杏子「…あんたも色々あったんだな」

マミ「ええ、無理してまで言わなくてもいいわ」

ほむほむ「…いえ、話すわ」

ほむほむ「私のすべてを―」

まどか「…ぐすっ」ポロポロ

さやか「まどか…」

めがほむ「私……」

めがほむ(私にとって、鹿目さんはそんなに大事な存在だったんだ…)

マミ「鹿目さんとの出会いをやり直す…」

杏子「守られる私じゃなくて守る私になりたい、か」

ほむほむ「…ええ」

まどか「ほむほむちゃん…ほむらちゃんっ…」

ほむほむ「まどか…」

まどか「ごめんね…私なんかのために…」

まどか「ごめんなさい…」

めがほむ「鹿目さん…」

ほむほむ「まどか…謝らないで?私にとってあなたは…」

まどか「うん…」

マミ「…ほむほむさんは、何度も何度もこの一ヶ月を繰り返してきたのよね」

ほむほむ「ええ」

マミ「なら、ソウルジェムの…魔法少女の秘密も知っているの?」

ほむほむ「…ええ」

マミ「…そう、よかった」

ほむほむ「あなた達も知っている…のよね」

マミ「ええ、私も佐倉さんも美樹さんも知っているわ」

マミ「私…以前からソウルジェムのことが気にかかってね」

マミ「キュゥべえに聞いてみたら、答えてくれたわ」

マミ「あの時…佐倉さんがいてくれなかったら、私はきっと……」

杏子「過ぎた話だろ、気にすんなよ」

マミ「…ええ!」

さやか「あたしも、ほんと驚いたよ」

さやか「正直騙されたって思った」

さやか「…でもマミさんや杏子を見ててさ」

さやか「くよくよしてらんない、って思ったんだよね」

さやか「でも、これ以上あたしらみたいな女の子を出したくはなかったよ」

マミ「ええ、だから鹿目さんと暁美さん…めがほむさんに魔法少女にならないでほしかったのよ」

杏子「別の生き方ができるはずだからな」

ほむほむ「…ええ、私も同じよ」

まどか「ぐすっ…」

めがほむ「うぅ…」

ほむほむ「私は絶対に、何があっても…まどかとわたし」

ほむほむ「この2人を契約させるわけにはいかない」

ほむほむ「私がさせないっ…!」

さやか「でもさ、ほむほむ1人で大丈夫なわけ?」

ほむほむ「……」

さやか「あんたはさ、ずっとそうしてきて…毎回ダメだったんでしょ?」

マミ「美樹さんっ!」

ほむほむ「それは…」

さやか「今回も今までと同じように1人でやるわけ?」

ほむほむ「…私は誰の力も借りないって決めたから……」

さやか「ダメだよ、そんなんじゃ」

杏子「うん、ダメだな」

ほむほむ「……」

さやか「でも今回こそは上手く行くよね、杏子」

杏子「ああ!」

マミ「…!」

ほむほむ「…?」

マミ「ほむほむさん、今回は私達が一緒なのよ?」

ほむほむ「あっ…!」

杏子「あんたの目的とあたしらの目的はさ、一緒だろ?」

マミ「それに私達は仲間…お友だちよ、だからあなたは1人じゃないわ」

ほむほむ「1人じゃ…ない…!」

さやか「そーゆーこと!だから、さ!」

ほむほむ「…ええ!」

一方

キュゥべえ「…僕がいない間に面白いことことになってるみたいだね」

キュゥべえ「どうやら魔法少女になるのを拒んでいるようだけど」

キュゥべえ「あんな素質をもった少女を僕が見逃すはずないじゃないか」

キュゥべえ「暁美ほむらもかなりの素質を秘めているけれど」

キュゥべえ「なにより…鹿目まどか」

キュゥべえ「彼女はとてつもなく凄い…!」

キュゥべえ「…それに、彼女から僕に契約を頼んでくるはずだよ」

キュゥべえ「ワルプルギスの夜…いいタイミングで来てくれたね」

キュゥべえ「ノルマ達成できそうだよ」

ほむホーム

めがほむ「巴さんにご馳走になっちゃったね」

ほむほむ「ええ、やっぱりマミの手料理は美味しかったわ」

めがほむ「昔…食べたことがあるんだよね?」

ほむほむ「…もう随分と前の時間軸だけどね」

ほむほむ「それほど私は…」

めがほむ「…で、でもっこの時間軸なら…!」

ほむほむ「…うん、そうね」

ほむほむ「今度こそ…絶対に」

ほむほむ「絶対にまどかを…そして、わたし」

ほむほむ「あなたも守ってみせる!」

めがほむ「…ありがとう」

ほむほむ「ふふっ」

ほむほむ(この子には、私と同じような辛い思いをしてほしくないわ)

ほむほむ(だから…私が頑張らなきゃ)

めがほむ(私…凄いよ、わたしと同じ暁美ほむらだとは思えない…)

めがほむ(わたしは体が弱いし、勉強も運動も苦手で…)

めがほむ(なんの取り柄もなくて…)

めがほむ(お友だちも…上手く作れなくて…)

めがほむ(…でも、私は違う)

めがほむ(私は…その…カッコいいもん)

めがほむ(強くて凄い女の子だよ)

めがほむ(わたしなんかとは全然違う…)

めがほむ(わたしは今も何にもできないし…)

めがほむ(私にしてあげられるのはお料理くらいだもん)

めがほむ(わたし…もっと私の力になりたい!)

めがほむ(わたしは…)

ほむほむ(わたしには…)

ほむほむ(私のような強い女の子になりたい)

ほむほむ(私のような女の子になってほしくない)

めがほむ(強いわたしになりたい!)

ほむほむ(普通の女の子でいてほしい)

めがほむ(だから…)

ほむほむ(だから…)

めがほむ「私っ」

ほむほむ「わたしっ」

めがほむ「あっ」

ほむほむ「あっ」

ほむほむ「…何かしら?あなたから話して?」

めがほむ「…えっと、その…」

めがほむ「……っ」

めがほむ「…な、なんでもないよ」

ほむほむ「嘘ね」

めがほむ「う、嘘じゃないよ、ほんとだよ?」

ほむほむ「……」

めがほむ「うぅ…」

ほむほむ「…そう、わかったわ」

めがほむ「…」ホッ

ほむほむ「じゃあ、次は私が話すわね」

めがほむ「うん」

ほむほむ「今度こそ…ワルプルギスを倒して、まどかとあなたを守って…」

ほむほむ「私は…役目を果たすことができると思うの」

ほむほむ「ううん、絶対に果たしてみせる!」

めがほむ「私…」

ほむほむ「それで…あなたに頼みがあるの」

めがほむ「わたしに?…うん、いいよ」

めがほむ「なんでも言って?わたし…頑張るから!」

ほむほむ「ありがとう…その頼み…願いはね?」

ほむほむ「あなたに、めいいっぱい!たくさん…たくさんっ」

ほむほむ「まどかやさやか…マミに杏子…それに仁美達も…」

ほむほむ「友だちと遊んでほしい、楽しんでほしい」

ほむほむ「心から…笑ってほしいの」

めがほむ「……私?」

ほむほむ「それが…私の願いよ」

ほむほむ「約束して?絶対にそうするって…!」

めがほむ「…うん、いいよ」

ほむほむ「ありがとう…!」

めがほむ「でも、わたしも約束してほしいな」

ほむほむ「えっ?」

めがほむ「その時は…私、あなたも一緒に」

ほむほむ「!」

めがほむ「2人でみんなと遊ぼうね」

めがほむ「いっぱい笑おうね!」

ほむほむ「………」

めがほむ「約束だよ?」

ほむほむ「…ええ、わかったわ。約束する」

めがほむ「…えへへ」

ほむほむ「…ふふっ」

めがほむ「…ね?今日、一緒に眠ってもいい?」

ほむほむ「?いつも一緒でしょ?」

めがほむ「そうじゃなくてね」

ほむほむ「?」

数時間後

ほむほむ「………」

めがほむ「すぅ…すぅ…」

ほむほむ(ま、まさか…自分と同じ布団で眠るなんてね…)

ほむほむ(いつもは、わたしはお母さん達用の布団で眠っていたのに…)

ほむほむ(なんで…?)

めがほむ「すやすや…」

ほむほむ「……」クスッ

マミ「あなた誰なの?」
QB「ああ。確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよ ちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむほむ(私…こんな顔してるんだ)

ほむほむ(この寝顔を守れるなら私はなんでもできるわ…)

ほむほむ(例え…私が…)

ほむほむ(………)

ほむほむ「…おやすみなさい」

めがほむ「………」

めがほむ(私……)

数日後

ほむほむ(この時間軸は、最初の時間軸とは別の時間軸だったわ)

ほむほむ(信じられないくらい、良い時間軸…)

ほむほむ(神様がいるって信じたくなったわ)

ほむほむ(あれから、魔女は4人で戦ってきた)

ほむほむ(グリーフシードは均等にわけあったわ)

ほむほむ(私達は今までのどの時間軸よりも仲良くなれた)

ほむほむ(わたしとまどかの2人もとても仲良くなったみたいね)

ほむほむ(魔女が現れなかった日は、まどかとわたしも入れた6人で遊んだ)

ほむほむ(…楽しかった)

ほむほむ(本当に……)

ほむほむ(久々に笑うことができたわ)

ほむほむ(でも…やっぱり心残りは…少し……)

ほむほむ(…仕方ないことよね)

ほむほむ(私は…)

さやか「ほむほむー、何時まで突っ立ってんのさ?」

杏子「もう魔女は倒したんだ、帰ろうぜ」

ほむほむ「…ええ、そうね」

マミ「キュゥべえの話しと、ほむほむさんの統計から…もうすぐワルプルギスが来る日よ」

マミ「万全のコンディションで挑まなきゃならないわ」

マミ「だから…あんまり思い詰めたらダメよ?」

マミ「何かあったらすぐに私達に話して?」

ほむほむ「ありがとう、でも大丈夫よ」

マミ「…そう、でも無理はしないでね」

ほむほむ「ええ、そのつもりよ」

さやか「さーて!んじゃどっかに寄って帰ろっか!」

杏子「あたしたい焼き食いたい!」

さやか「えぇ?昨日も食べたじゃん」

杏子「昨日食ったのはカスタードだ!今日はあんこが食いたい!」

さやか「うーん…あたしはパフェがいいな」

杏子「あんこ!あんこ!」

さやか「パフェ!パフェ!」

マミ「ふふっ、仲が良いんだか悪いんだか…ね」

ほむほむ「ええ」クスッ

一方

まどか「めがほむちゃん、これなんてどうかな?」

まどか「つけてみて?」

めがほむ「ど、どうかな…?」

まどか「うん!可愛いよ、似合ってる!」

めがほむ「えへへ、じゃあこれにするね?」

まどか「うん、喜んでくれるといいね」

めがほむ「うんっ!」

そして

ほむほむ「それじゃあ、行ってくるわ」

めがほむ「私…」

ほむほむ「大丈夫、心配さないで?」

さやか「そうだよ、なんてったってあたし達が一緒なんだからね!」

マミ「ええ、負けるもんですか!」

杏子「さっさとワルプルギスぶっ潰して、帰ってくるからさ!」

ほむほむ「わたしとまどか、あなた達は避難所で待っていて、ね?」

めがほむ「うん…」

まどか「ほむほむちゃん、さやかちゃん、杏子ちゃん、マミさん」

まどか「絶対…絶対に帰ってきてね?」

さやか「もちろん!」

ほむほむ「ええ、必ず帰ってくるわ」

まどか「約束だよっ?」

ほむほむ「うん、約束するわ…だから泣かないで?」

まどか「な…泣いてなんかないもん…」

さやか「まどか、さやかちゃんが嘘ついたことある?」

まどか「…結構あるかも」

さやか「あり?」

杏子「お前それでいいのか?」

マミ「もう、ダメじゃないの」クスッ

さやか「いやぁ~」

ほむほむ「ふふっ」

まどか「…てぃひひ」

めがほむ「鹿目さん…!」

まどか「みんな、絶対に帰ってきてね!」

まどか「わたしとめがほむちゃん2人で待ってるから!」

めがほむ「うん!」

ほむほむ「ええ!」

さやか「よーし、そんじゃ行きますか!」

マミ「帰ってきたらみんなでパーティーしましょうね」

杏子「たい焼きパーティーとか面白そうだな」

さやか「あんたそればっかじゃん」

杏子「いいじゃねーか別にー!」

ほむほむ「ふふっ」

めがほむ「わ、私っ!」

ほむほむ「なに?」

めがほむ「あの…これ…う、ううん!」

ほむほむ「?」

めがほむ「…今日も一緒に眠ろうね」

ほむほむ「…ええ!」クスッ

めがほむ「…えへ」

そして

ほむほむ「…来る!」

ワルプルギスの夜「アハハハハ」

さやか「ついにおいでなすったか!」

マミ「みんな…行くわよ!」

杏子「ああ!」

ほむほむ「ええ!」

さやか「いくぞっ!」

マミ「一斉攻撃!ティロ・フィナーレ!」

ほむほむ「時間停止…!」

ほむほむ(そうよ…今度こそ…絶対に…!)

ほむほむ(4人でワルプルギスと戦うのは初めて)

ほむほむ(私達4人のコンビネーションも完璧よ)

ほむほむ(戦力としてこれ以上はないわ)

ほむほむ(負けない…負けるわけがない!)

ほむほむ(私達は絶対に…)

ほむほむ「勝つ!」

ワルプルギスの夜「」

ほむほむ「……!」

さやか「はぁっ…はぁっ…」

杏子「…へへっ」

マミ「…やった」

ほむほむ「勝った…」

ほむほむ「勝った!」

さやか「えへへっ…やったね!」

杏子「ああ、やった!」

マミ「勝った!勝ったのよ!」

マミ「ワルプルギスの夜にっ!」

ほむほむ「やった…!やったぁ!」

ほむほむ「まどか…!わたし…!」

ほむほむ(これで私は…!)

カッ

ほむほむ「!?」

ワルプルギスの夜「アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!」

ほむほむ「そんな…」

さやか「うわっ?」

杏子「なに…?」

マミ「ワルプルギスの夜は…まだ…」

ほむほむ「くっ!」

マミ「諦めるわけにはいかないわ!」

さやか「そうだよ…負けるもんかぁー!」

杏子「ちっ!こうなったら…!」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

さやか「エナーナルオメガスラッシュ!」

杏子「ロッソ・ファンタズマ!」

ほむほむ「みんな…!」

ほむほむ「そうよ…絶対に勝つんだから…!」

ほむほむ(わたしの…未来を…!)

ほむほむ「時間停止!」

避難所

まどか「…ほむら…ちゃん…?」

めがほむ「鹿目さん?どうしたの?」

まどか「あ…あぁ……」ガクガク

めがほむ「鹿目さんっ?」

まどか「…すごく…胸が痛いよ…」

めがほむ「えっ?」

まどか「みんな…」

まどか「……」スッ

めがほむ「鹿目さん…どこに…?」

めがほむ「!…まさかっ?」

まどか「…ごめんね、私…行くよ」

めがほむ「鹿目さんっ!」

ワルプルギスの夜「アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!」

さやか「」

マミ「」

杏子「」

ほむほむ「」

ワルプルギスの夜「アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!」

ちょい飯

ほむほむ『う……』

ほむほむ『ここは…?』

ほむほむ『さやか…マミ…杏子…』

ほむほむ『ダメ…何にも見えない…何も聞こえない…』

ほむほむ『私…死んじゃったの…?』

ほむほむ『…4人でもダメだったなんて……』

ほむほむ『それじゃあ…ワルプルギスは絶対に…』

ほむほむ『今まで…私のしてきたことは……』

ほむほむ『うっ…うぅぅぅっ…』

「ほ――ら――」

ほむほむ『…?』

「ほむ――ち―」

ほむほむ『この声は…?』

「ほむらちゃん!」

ほむほむ「う…」

まどか「ほむらちゃんっ!ほむらちゃんっ!」

ほむら「まど…か……」

まどか「ほむらちゃん?良かった…」

まどか「他のみんなも、きっと…!」

ほむほむ「まどか…どうしてあなたが…?」

まどか「ほむらちゃん…ごめんね」

ほむほむ「まどか…?」

まどか「………」ニコッ

ほむほむ「…?まさか…?」

まどか「ほむらちゃん…わたしもね、ほむらちゃんと同じなんだ」

まどか「わたし、ほむらちゃんに守られるわたしじゃなくて」

まどか「ほむらちゃんを守れるわたしになりたい!」

まどか「今が…わたしが戦わなきゃいけない時なんだ」

ほむほむ「まどかっ…!」

まどか「わしが契約しちゃいけないのはわかってる…」

まどか「…でも、やっぱりみんなを見捨てるなんてできないよっ!」

まどか「だから…ごめんね、ほむらちゃん…」

まどか「ほむらちゃん、わたし…」

まどか「魔法少女になる!」

めがほむ「その必要はないよ」

ほむほむ「っ?」

まどか「…ほむら…ちゃん?」

ほむほむ「う…そ……?」

まどか「めがほむちゃん?その…姿は…?」

ほむほむ「あなた…魔法少女に…?」

めがほむ「…ごめんね、でも決めたんだ」

めがほむ「わたしがみんなを守るって!」

めがほむ「あなたを助けるって!」

ほむほむ「わたし……」

めがほむ「鹿目さん、みんなのこと、よろしくね」

まどか「めがほむちゃん…」

めがほむ「私、鹿目さん…」

めがほむ「わたし…行くよ!」

まどか「ほむらちゃーんっ!」

ほむほむ「わたしっ!」

キュゥべえ「まさか…あの条件を呑んで契約するなんてね」

キュゥべえ「わけがわからないよ」

キュゥべえ「暁美ほむら…!」

ワルプルギスの夜「アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!」

めがほむ「あなたが…みんなを…」

めがほむ「私を…っ!」

ワルプルギスの夜「アハタハハ!!アハスハハ!!アハケテハ!!」

めがほむ「……!」

めがほむ「泣いてるの…?」

ワルプルギスの夜「アハモウハ!!アハイヤハ!!アハダハハ!!」

めがほむ「…そっか、あなたも……」

めがほむ「…わたしが、ここで終わらせてあげるね」

めがほむ「この一矢にわたしの…私の、私達のすべてを…!」

めがほむ「だから…」

めがほむ「もう泣かなくてもいいんだよ」

ワルプルギスの夜「アハハハハ!!アハハハハ!!アハハハハ!!」

ワルプルギスの夜「アハリハハ!!アハガハハ!!アハトハウ!!」

ワルプルギスの夜「ア…リ…ガ…ト…ウ…」

ワルプルギスの夜「」

めがほむ「………うん」

さやか「ん…」パチッ

まどか「さやかちゃん!よかった…!」

さやか「まどか…み、みんなは?」

マミ「なんとか…無事よ」

杏子「……でも」

さやか「え?」

ほむほむ「わたし……」

まどか「…ほむらちゃん」

さやか「…まさか、めがほむが……?」

杏子「……ああ」

マミ「……見て!」

まどか「空が…」

ほむほむ「晴れて…?」

めがほむ「…みんな」

ほむほむ「!わたしっ!」

まどか「ほむらちゃんっ!」

めがほむ「…ごめんなさい、わたし…魔法少女になったんだ」

めがほむ「ごめんなさいっ…」

杏子「ほむら…」

さやか「…ワルプルギスは?」

めがほむ「わたしが……」

さやか「な、ならさっ!いいじゃん!」

マミ「ええ、そうよ!ワルプルギスを倒せたのよ?」

マミ「凄く良いことじゃない!」

杏子「そうだな!倒したんだよ!ワルプルギスをさ!」

まどか「そうだよっ!だから謝らなくても…」

めがほむ「…うん」

ほむほむ「わたし…」

めがほむ「私…」

ほむほむ「……ありがとう」

めがほむ「…うん」

ほむほむ「……」

めがほむ「……」

さやか「ほっ、ほらさ!めがほむも契約しちゃったけどさ!」

さやか「あたしら全員無事だし、見滝原を守れたんだよ?」

さやか「いいじゃん!いいじゃん!やったじゃん!」

さやか「だからそんな顔しないで、ねっ?」

杏子「そうだっ!あたしらは勝ったんだぞ!」

マミ「ええ、これからは5人で見滝原を守りましょう?」

まどか「ほむらちゃん」

ほむほむ「…そうね、わたし…あなたがいなかったら私は…」

ほむほむ「だからありがとう…!」

めがほむ「…うん」

さやか「…あはは…あははっ!やったよ!勝ったんだよ?」

さやか「今からパーティだよ!パーティ!」

マミ「ええ、直ぐに準備をするわ!」

杏子「あたしたい焼きな!」

さやか「たい焼きでもなんでもいいよ!やろっやろっ!」

まどか「…わたしっ!なんでもするから言ってね!」

まどか「これからはわたしが頑張るから!」

ほむほむ「まどか…!」

さやか「よっし!んじゃ行こっ!」

めがほむ「………」

杏子「…どうしたんだ?」

マミ「めがほむさん?」

めがほむ「………」ポロポロ

さやか「えっ?」

まどか「ほむらちゃん…?」

めがほむ「ごめんなさい…ごめんなさい…」

ほむほむ「…どうしたの?」

めがほむ「わたし…パーティできないよ…」

さやか「な、なんで?別に怪我してないし、ソウルジェムだって!」

めがほむ「…わたし…行かなきゃ」

マミ「行くって…何処へ?」

キュゥべえ「それは僕が説明するよ」

ほむほむ「インキュベーター!」

キュゥべえ「暁美ほむらの契約を、ね」

少し前

めがほむ「キュゥべえ!」

キュゥべえ「暁美ほむら…やはり来たね」

めがほむ「わたしっ!魔法少女になる!」

キュゥべえ「僕は準備できているよ」

キュゥべえ「さぁ、願い事を」

めがほむ「………わたしの願いは」

めがほむ「私を助けたい…私を幸せにしてあげたい!」

キュゥべえ「……」

めがほむ「ワルプルギスを倒して!それで…!」

キュゥべえ「…それは無理だ」

めがほむ「えっ?」

キュゥべえ「もう1人の暁美ほむらを救う…つまり、鹿目まどかを魔法少女にせずに」

キュゥべえ「ワルプルギスを倒す…そうだろう?」

めがほむ「うん…」

キュゥべえ「鹿目まどかを魔法少女にしないのは簡単だ」

キュゥべえ「でも、ワルプルギスを倒すには鹿目まどかが魔法少女になる他にない」

キュゥべえ「仮に君が魔法少女になって4人に加勢しても、ワルプルギスは倒せないよ」

キュゥべえ「つまり…無理だなんよ」

めがほむ「でもっ!ワルプルギスを倒さなきゃ…」

めがほむ「私はっ…!だからわたしっ!」

めがほむ「ワルプルギスを倒せるならなんでもいいからっ!」

キュゥべえ「…君の願いをワルプルギスの夜の消滅とする」

めがほむ「…!」

キュゥべえ「これは一応可能だよ」

めがほむ「じゃあ…!」

キュゥべえ「でも、君の素質じゃ普通だと無理だ…これを叶えることができるのは」

キュゥべえ「鹿目まどかただ1人」

めがほむ「でも…それでもっ!」

キュゥべえ「君がその願いを叶えると…君も消滅するよ」

めがほむ「えっ?」

キュゥべえ「君が消滅することを条件にすれば」

キュゥべえ「ワルプルギスの夜の消滅は可能かもしれないんだ」

めがほむ「……」

キュゥべえ「君は、魂も体もすべて捧げることになる」

キュゥべえ「そんなのは嫌だろう?」

めがほむ「………」

キュゥべえ「だから、鹿目まどかをここに…」

めがほむ「する」

キュゥべえ「!」

めがほむ「わたし…契約する!」

めがほむ「わたしが私を守ってみせる」

キュゥべえ「―と言うことさ」

めがほむ「………」ポロポロ

ほむほむ「そんな…」

まどか「うそ…うそだよ…」

さやか「ほむら…あんた…」

杏子「……くっ!」

マミ「…キュゥべえ!どうにかならないの?」

キュゥべえ「無理だ…いや、鹿目まどかが契約すれば…」

まどか「!?」

ほむほむ「なっ…」

マミ「キュゥべえっ!」

まどか「そっか…そうだよ、わたしが契約すれば、ほむらちゃんは…」

さやか「まどか…」

杏子「…っ」

まどか「…なら、わたしっ!」

ほむほむ「………」

めがほむ「…ダメっ」

まどか「ほむら…ちゃん…」

キュゥべえ「…」

めがほむ「ダメだよ…鹿目さんが契約したら…」

まどか「でも…そうしなきゃ、ほむらちゃんは…」

まどか「ほむらちゃんがいなくなっちゃうんだよ?」

まどか「そんなの嫌だよっ!」

まどか「あんまりだよ……」

ほむほむ「まどか……」

めがほむ「…鹿目さん、ごめんなさい」

めがほむ「それから…私、ごめんね…」

めがほむ「約束…守れなくなっちゃった」

ほむほむ「…わたし……」

めがほむ「…でもね、わたしが無理でも、私…」

めがほむ「あなたなら、あの約束を守れるから」

ほむほむ「………」

めがほむ「だから…お願い、今度こそ」

めがほむ「鹿目さん達といっぱい…たくさん、とってもたくさん」

めがほむ「遊んで…笑って?」

ほむほむ「私は…」

めがほむ「あなたが笑ってくれるのなら、わたし…それで幸せなの」

ほむほむ「………」

まどか「ほむらちゃん……」

めがほむ「…みんな、最期は私と2人っきりになりたいんだ」

さやか「……ほむら」

めがほむ「だから…その……」

杏子「おい…ほむらっ…!」

マミ「……わかったわ」

杏子「マミ…」

マミ「みんな、行きましょう」

まどか「………」

さやか「…うん、そうだね」

杏子「おいっ!……なんで…」

マミ「佐倉さん…これは、暁美さんの…」

マミ「最期くらい、彼女の意思を…ね?」

杏子「…そう……だな」

めがほむ「ごめんなさい…そして、ありがとう」

さやか「あたしこそっ!あたしこそ…ほむら、あんたと仲良くなれて…」

さやか「友だちになれて本当に良かった!」

めがほむ「美樹さん…わたしも、すっごく嬉しかったよ」

マミ「私もよ、暁美さん…あなたは、とっても大切な後輩」

マミ「そして、大切なお友だちよ」

めがほむ「巴さん…ありがとうございます」

杏子「ほむらっ!あたしは…あたしは待ってるぞ!」

杏子「またあんたと会える日を…!」

杏子「ほむらとの再会を!」

杏子「だから…さよならなんて言わねぇぞっ…!」

めがほむ「佐倉さん…うん、そうだね」

めがほむ「また…会えるよね…!」

杏子「ああ!」

さやか「そうだよ!さよならなんてあるわけない!」

さやか「あたし達、ずっと待ってるから!」

マミ「ええ、いつの日か、きっと…!」

めがほむ「……うん!」

ほむほむ「みんな…」

さやか「……それじゃ、行こっか」

マミ「……そうね」

杏子「……くっ!」

まどか「…………」

さやか「…まどか」

まどか「…嫌だよ……」

めがほむ「……鹿目さん」

まどか「嫌だよっ!こんなの…こんなのって!」

マミ「…鹿目さん、でも……」

まどか「嫌だよ!ほむらちゃんとお別れなんてしたくないよっ!」

まどか「嫌だよっ…嫌だぁ!」

さやか「まどかっ!」

まどか「だって…だって!ほむらちゃんなんだよっ?」

ほむほむ「まどか…」

まどか「そんなのって…」

めがほむ「…鹿目さん」

まどか「ほむらちゃん…」

めがほむ「わたし、鹿目さんにお願いがあるんだ」

まどか「…お願い?」

めがほむ「うん、大切なお願い…聞いてくれる?」

まどか「…うんっ!聞く…!聞くよっ!」

めがほむ「ありがとう」

めがほむ「鹿目さん、私を―」

さやか「……今、ほむらは2人っきりなんだよね」

マミ「ええ、最期に話したいことがあるのよ」

杏子「ほむら……」

まどか「………」

さやか「…まどか、あの時ほむらに何を頼まれたの?」

まどか「…わたしと、ほむらちゃんだけの秘密だよ」

さやか「……そっか」

まどか「絶対…絶対に忘れないもん」

まどか「ほむらちゃんとの約束…!」

ほむほむ「………」

めがほむ「……わたし、最期に私に…あなたに言いたいことがあるんだ」

ほむほむ「……うん」

めがほむ「わたしね、前までずっと…わたしの事が嫌いだった」

ほむほむ「……」

めがほむ「体は弱いし、勉強もできないし…何の取り柄もなくて……」

めがほむ「…こんなわたしが嫌だった」

めがほむ「強くなくてもいい…普通の女の子になりたかった」

めがほむ「そんな時にね、私と…あなたと出会ったの」

ほむほむ「わたし…」

めがほむ「わたしとあなたは同じ暁美ほむら…同じ人間」

めがほむ「でも…同じなのに全然違って…」

めがほむ「あなたは、わたしと違って体も悪くないし」

めがほむ「勉強も運動もできて凄いなって…思って」

めがほむ「ずるいって…思ったんだ」

ほむほむ「………」

めがほむ「わたしなのに、あなたはわたしじゃなかった」

めがほむ「羨ましかった…」

ほむほむ「私は……」

めがほむ「…でも、あなたがそうなった理由を知って……」

めがほむ「あなたも最初はわたしと同じだったのに」

めがほむ「鹿目さん達のために頑張ってるあなたを見て、わたし…」

めがほむ「あなたに憧れたんだ」

ほむほむ「………!」

めがほむ「だから…いつか、わたしもあなたのような…」

めがほむ「わたしは私に…あなたになりたい、って思ったんだよ」

めがほむ「そして、私の力になりたいって思ったんだ」

めがほむ「そして…あなたを助けたかった」

ほむほむ「あなた…」

めがほむ「だから、あの時…キュゥべえと契約するって決めたの」

めがほむ「あなたを絶対に助けてみせるって…決めたから」

めがほむ「だから…後悔なんてしてないよ」

ほむほむ「…ばかぁ……」

ほむほむ「なんで…なんでっ…私のために…あなたが…」

めがほむ「私……」

ほむほむ「私は…私の代わりにあなたに幸せになって欲しかったのに…」

ほむほむ「あなたや…まどかが笑ってくれるのなら、私は死んでも構わなかったのに…」

ほむほむ「なのに……なんで…どうしてこんな……」

めがほむ「………」

ほむほむ「…私もね、弱かった自分が嫌いだった」

めがほむ「…!」

ほむほむ「いっつも…まどかに助けてもらってばっかりで…」

ほむほむ「私は何もできなかった…そんな私が嫌だった」

めがほむ「……そうなんだ」

ほむほむ「だから…私は変わろうと思った」

ほむほむ「もう誰にも頼らない…強くなるって決めたのに…」

ほむほむ「なのに…私は結局1人じゃまどかを救うどころか…」

ほむほむ「何をしてもダメで…」

ほむほむ「私…変わったつもりでいたのに、何にも変わってなかった…」

ほむほむ「私は誰も守れなかった…」

ほむほむ「あなたを…わたしすら守れなかった…」

ほむほむ「私…ダメな子よ…」

めがほむ「…そんなことないよ」

ほむほむ「………」

めがほむ「少なくともわたしにとって…ううん」

めがほむ「鹿目さん、美樹さん、巴さん、佐倉さん…」

めがほむ「みんなにとって、あなたは大切な存在なんだよ」

めがほむ「あなたが頑張ってきたから…ワルプルギスを倒せて」

めがほむ「鹿目さんを守れたんだよ」

ほむほむ「違うわ…まどかを守ったのはあなた…私じゃないわ」

めがほむ「ううん、私がいなかったら私は…何もできなかったと思う」

めがほむ「わたしは、あなたがいたから頑張れたんだ」

めがほむ「だから、今は嬉しいの」

ほむほむ「わたしっ……」

めがほむ「…ねえ、私…わたし、強くなれたかな?」

ほむほむ「うん…強いよ、私なんかよりも全然…」

ほむほむ「あなたは…とっても強いよ」

めがほむ「…ありがとう」

ほむほむ「私…あなたと出会えてよかった」

ほむほむ「本当に…よかった…」

ほむほむ「よかったよ……!」

めがほむ「…わたしもだよ」

ほむほむ「わたしっ………」

めがほむ「……そろそろ行かなきゃ」

ほむほむ「そんな…」

めがほむ「…これを」

ほむほむ「これは……?」

めがほむ「鹿目さんと2人で買ったんだ…」

ほむほむ「………」

めがほむ「…これを、わたしとの思い出にしてくれたら嬉しいな」

めがほむ「…わたしのこと、忘れてほしくないよ……」

ほむほむ「忘れるわけないじゃない…!」

ほむほむ「だってあなたは…私なのよ?」

ほむほむ「私の…大切な…大切なわたし」

ほむほむ「私が大好きなわたしなんだから…!」

めがほむ「…ありがとう」

めがほむ「うれしいな」

ほむほむ「………」

めがほむ「わたしは…体は消えちゃうけど」

めがほむ「でも…ずっと、あなたの側に…ううん」

めがほむ「あなたと一緒にずっと…ずっといるから」

めがほむ「だから、これはお別れじゃないよ」

めがほむ「離ればなれじゃいよ、一緒に…ね」

めがほむ「姿は見えないけど、わたしは一緒にいるよ」

ほむほむ「……うん」

めがほむ「えへへ」

めがほむ「…最期に言いたいことがあるんだ」

めがほむ「わたしが憧れたあなたへ」

めがほむ「わたしが大好きな私へ」

ほむほむ「あなた…」

めがほむ「ありがとう」ニコッ

ほむほむ「わたしっ!」

ほむほむ「待って!行かないでっ!」

ほむほむ「わたし!わたしっ!」

ほむほむ「待ってよっ!」

ほむほむ「ほむらっ!」

ほむほむ「………」

ほむほむ「…離ればなれじゃい」

ほむほむ「一緒に…いるのよね」

ほむほむ「見えないけど、側にいるんだよね」

ほむほむ「私の大切な……」

ほむほむ「もう1人のわたしが……」

ほむほむ「暁美ほむら…!」

まどか「……ほむらちゃん」

さやか「まさか…」

マミ「キュゥべえっ」

キュゥべえ「うん」

マミ「そう…逝ってしまったのね」

杏子「ちくしょう!…友だちになれたのにっ…!」

さやか「ほむら…」

まどか「…わたし、ほむらちゃんは消えちゃいないと思う」

まどか「きっと…ううん、絶対にわたし達の側にいてくれるよ!」

まどか「分かるもん…!」

さやか「まどか…うん、そうだね」

マミ「ええ、きっと側で私達を見守っていてくれるわ」

杏子「そうだな…さよならじゃないんだもんな」

杏子「また…会えるよな」

さやか「うん…待ってるよ」

マミ「いつまでも、ずっと…ね」

まどか「うんっ!」

まどか「あっ…ほむらちゃんっ!」

りぼほむ「まどか…みんな…」

さやか「そのリボンは…そっか、貰ったんだ」

りぼほむ「ええ、わたしからのプレゼント…」

りぼほむ「わたしがくれた、たからものよ」

マミ「…そう、大切にしないとね」

りぼほむ「ええ、最高のプレゼントだもの」

杏子「それ…何があっても守ってやるよ」

りぼほむ「ありがとう、私も絶対に手放さないわ」

まどか「ほむらちゃん…」

りぼほむ「まどか…」

まどか「ほむらちゃんと約束したんだ」

まどか「わたし…これからも…何があってもずっと…」

まどか「ずっとほむらちゃんと…!」

りぼほむ「…ありがとう」

さやか「まどかだけじゃないよ」

杏子「あたしらもだ」

マミ「ずっと…あなたと、みんなと…ね?」

りぼほむ「…うん!」

そして

りぼほむ(あの日からもう随分と月日が流れたわ)

りぼほむ(あれから私達は本当に仲良くなれた)

りぼほむ(毎日が楽しくて仕方がなかった)

りぼほむ(これも…あなたのおかげ)

りぼほむ(あなたがいなかったら、私はきっとソウルジェムを…)

りぼほむ(私は、本当にあなたに感謝しているわ)

りぼほむ(だから…わたしへ)

りぼほむ(私が一番大好きなあなたへ)

りぼほむ「ありがとう」

りぼほむ(この時、私はたしかに聞いた)

りぼほむ(わたしの声を―)

めがほむ「ありがとう」

おわり

マミ「誤字脱字があったなら」

マミ「御詫びを書くしかないじゃない!」

さやか「むー…ほむらのやつ遅いなぁ」

杏子「今日はあいつから誘ったのにな」

マミ「まあまあ、もう少しだろうし、待ちましょう」

まどか「あっ…ほむらちゃんっ!」

ほむら「みんな…!」

マミ「あなた誰なの?」
QB「ああ。確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよ ちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの魔法少女全員生存ワルプルギス撃破 誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「みんなっ!こんにちはっ!」

まどか「てぃひひ!こんにちは、ほむらちゃん!」

さやか「ん…?なんか雰囲気が…?」

杏子「違う…?気のせいか?」

マミ「暁美さん…?」

ほむら「わぁ…!」

ほむら「うんっ!嬉しいよ!」

まどか「?」

杏子「誰と話してるんだ…?」

さやか「ほむら…まさか頭が…」

ほむら「えっ?いいの?…うん、ありがとう」

マミ「まさか脳内会話…?」

さやか「ほ、ほむら…」

まどか「…もしかして」

ほむら「鹿目さんっ!」

まどか「ほむらちゃん…!」

ほむら「美樹さん!巴さん!佐倉さん!」

さやか「えっ?」

マミ「これって…」

杏子「お、おいっ!どうしたんだよ?」

ほむら「わたしだよっ、ほむらだよ!」

まどか「やっぱり…!」

さやか「いや…そりゃ見ればわかるけど」

杏子「大丈夫か…?」

マミ「…なるほどねぇ」

マミ「暁美さん…寂しいからって…私達が励ましてあげなきゃ」

まどか「ほむらちゃんっ!ほむらちゃんなんだよね?」

ほむら「うんっ、そうだよっ!」

まどか「ほむらちゃーん!」

ほむら「鹿目さんっ!」

さやか「…なにこれ?」

杏子「さぁ…?」

マミ「…暁美さんは…もう1人の自分を失った悲しみで…」

マミ「自分がもう1人の自分になりきって…それで…」

さやか「ほむら……」

杏子「な…なんだよ、それじゃ…」

まどか「みんな、ほむらちゃんだよ?」

さやか「だから見りゃわかるってば」

まどか「そうじゃなくて!めがほむちゃんだよ、めがほむちゃん!」

さやか「…まどか、めがほむは……」

ほむら「えっ?あっ…うん、いいよ」

ほむら「…私から説明するわ」

杏子「あっ」

マミ「暁美さん…あなた…」

まどか「あっ、ほむらちゃん」

ほむら「私達は―」

さやか「えぇー!?」

杏子「に、二重人格!?」

マミ「まさか…本当に…?」

まどか「わたしはすぐ分かったよ」

ほむら「さすがまどかね」

ほむら「私…あの日から心の中にわたしがいると感じていたわ」

ほむら「それに、声も聞こえた」

ほむら「次第に会話もできるようになってきたの」

さやか「ほんと?」

杏子「ま、マジかよ…!」

ほむら「みんなには中々言い出せなくて…ごめんなさい」

マミ「じゃあ…さっきのは…」

ほむら「ええ、もう1人のわたしよ」

ほむら「私達…自分の意思で人格を替えることができるようになったのよ」

ほむら「このように…ね」

ほむら「えへへ…みんな」

まどか「ほむらちゃん!」

杏子「マジかよっ…!すげぇ…!」

杏子「ははっ…!あははっ!すげぇ!すごいよ!」

さやか「じゃ、じゃあ!ほむら…またあんたと…!」


ほむら「うん!」

さやか「あはは…やった!やったー!」

マミ「暁美さん…よかった」

まどか「てぃひひっ!」

杏子「へへっ!…バカヤロウ!心配させやがって!」

マミ「暁美さん…そうよね、また会うって約束したものね!」

ほむら「うんっ!」

まどか「じゃあさ!今度こそみんなで…6人でパーティしようよ!」

まどか「5人じゃなくて、6人だよっ!」

さやか「さんせー!」

杏子「よっし!やろうぜ!」

マミ「ふふっ、今すぐ準備しないとね」

ほむら「えへへ」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「鹿目さん」

まどか「おかえりなさいっ!」

ほむら「…うんっ!」

おわり

御詫びと言うかおまけ

もともとの締めはこっちだったけど
ボツにしておまけとして書きました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月18日 (水) 16:15:42   ID: FTtDw-P8

結構良かった

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