男「」貞子「の、呪まーす!!」(211)

貞子「呪まーす!!」

男「」

貞子「呪まーす!!!!」

男「」

貞子「の、呪まー、す」

男「」

貞子「の、ぐすっ、呪まーぐすっ、すっ!」

貞子「なんで怖がってくれないんですかぁ!!!」

男「いや、いきなりテレビから現れて呪まーすって、反応出来ないよ」

貞子「普通うわぁーー!とかきゃぁぁぁ!!とか悲鳴あげるでしょ!!」

男「うわぁーー!!!!!」

貞子「きゃぁぁぁぁ!!!!」

男「お前がビビってどうすんだよ」

貞子「ぐすっ、い、いきなり大声出されたら誰だってビックリしますよ!!」

男「うん、いやそれは俺が悪かったけど。君だれ?」

貞子「テレビから出てきて呪まーす、ですよ!?貞子です!!あの貞子ですよ!!」

男「貞子?ああ言われてみれば。髪の毛長いし」

貞子「そ、そこですか」

男「で、貞子さんは一体俺に何用で?」

貞子「貴方は先程このビデオを見ましたね?」

男「ああ、友人に借りててな。あいつはビビって見ていないらしいが」

貞子「はい、それで見ていた貴方に呪いをかけました」

男「は?」

貞子「貴方の命はあと一週間です」

こんな貞子なら呪われてもいいな
ふぅ・・・
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY8obNBQw.jpg

男「ちょ、ちょっとまてよ。いきなり現れて俺の命があと一週間って、信じれるわけないだろ」

貞子「本当です。証拠にほら、私がテレビから出てきているじゃないですか」

男「貞子!!」バンッ!

貞子「ひっ!い、いきなり押し倒してなにを!!」

男「俺の呪いを解く方法を教えろ」

貞子「あ、ありません!!」

男「・・・本当のことを言え、呪いを解く方法は?」

貞子「あ、ありま、、、せんっぐすっ」

男「と、く、ほ、う、ほ、う、は!?」

貞子「ありませんってばぁぁ!!」半泣き

>>20
てめぇ、寝れなくなったじゃねぇかよ

男「・・・マジか」

貞子「い、いきなり押し倒されて・・・びっくりした・・・」ドキドキ

男「まぁ、かけられちまったもんは仕方ねえか。貞子」

貞子「は、はいっ!」

男「とりあえずその濡れた服着替えろ。俺のシャツかしてやるから。あと風呂はいれ」

貞子「えっ!?」

男「え、じゃねぇよ。体を綺麗にする。話はその後だ」

貞子「えっと、お風呂は」

男「このドアの先。赤色の容器がシャンプーで青色がボディソープな」

貞子「あ、ご親切にどうも」

男「いいよ別に。あと一週間の命ならはとに優しくしていきたいからな」

貞子「・・・・すみません」カラリ

貞子「あれ、シャンプーがない」シャワァァァーーー

貞子「あの~、男さ~ん。シャンプーの替えはどこに」

男「しっかしあと一週間かぁ」

男「せっかくこの前大学の合格通知が来て親と喜んでたのになぁ」

男「親父には無理させてたからなぁ。俺が死んだら少しは楽になるかな?」

男「お袋は、悲しむだろうなぁ。まこればっかりはどうしようも」

貞子「す、ずびばぜん"~~~~!!!、」

男「うおっ!?ぜ、全裸の貞子さん!?」

貞子「すみません!!呪いなんかかけちゃってすみません!!!」

男「あ、聞いてたんだ」

男「気にしなくてもいいよ、人間いつかは死ぬんだ。それが少し早くなっただけさ」

貞子「で、でもぉ・・・」

男「そ、それよりもですね貞子さん」

貞子「?はい」

男「そろそろ前を隠していただけたらありがたいんですけど・・・」

貞子「き、」

男「き?」

貞子「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

貞子「・・・・」ブツブツ

男「え、えーとですね貞子さん。先程のものは目を逸らしていたので全然見ていなかったというか」

貞子「・・・私の胸どうでした?」

男「小さかったけど可愛い乳首とかつるぺたな胸とかドストライクでした」

貞子「バッチリ見てるじゃないですかぁ・・・・うわぁぁぁぁぁぁん!!」

男「あー、貞子さん貞子さん」

貞子「ダメ、お嫁にいけない。子供も産まれちゃう」

男「・・・貞子さん?」

貞子「男さん!」

男「は、はいっ!」

貞子「こ、子供は何人欲しいですか・・・?」

男「・・・貞子さん、君は子作りを根本的に間違えている」

貞子「ふえ?男さん何を言っているんですか?キスとか裸を見られたら女の人は子供が生まれちゃうんですよ?」

男「お前は小学生か!!」

貞子「ひっ!」

男「貞子さん、人間はキスしたり裸を見られたくらいじゃ子供は生まれないよ」

貞子「そ、そうだったんですか・・・」

男「それよりも、君のことだよ貞子さん。君は人を呪うだけのために出てきたのかい?」

貞子「はい!!人を殺してその魂を集めるにする。それが私達下っ端貞子の仕事です」

男「下っ端貞子、貞子にも階級があるのか」

ねむい、保守よろしく。

再開は・・・・いつだろ

ただいま。

皆さんありがとう

男「さて、そろそろいい時間だし寝るけど、貞子さんは
どこで?」

貞子「えっと、別にどこでも・・・」

男「じゃあ俺の布団使って、俺はソファーで寝るから」

貞子「ええ!?だ、ダメですよ!仮にも私は貞子ですよ!?」

男「俺は幽霊だろうがなんだろうが女には優しくするようにしてんの。つべこべ言わずに寝ろ」

貞子「じゃ、じゃぁお言葉に甘えまして・・・おやすみなさい」

男「ん、みー」

男「・・・んぁ、早く起きすぎたか」

貞子「」すーすー

男「夢じゃ、なかったのか」

男「昨日から始まってあと六日の命か」

貞子「ーーーーんにゃぁ」すーすー

男「・・・可愛いな、貞子なのに。貞子なのにっ!」

男「おい、起きろ」

貞子「え、?あ、おはようございます男さん」

男「朝飯できてるぞ。早く食え」

貞子「あ、朝ご飯ですか・・・?」

男「なんだ?味噌汁嫌いだったか?」

貞子「い、いえぐすっ」

男「ちょっ、なんで泣くの!?」

貞子「い、今までこんなにぐすっ、優しくされた事なくて・・・」

男「あー、貞子だもんねぇ。嫌われるのは当然だよな」

貞子「あ、ありがとう、ございますっ」ぐすぐす

男「・・・あのさ貞子さん」

貞子「はい・・・?」

男「手、傷だらけだよね」

貞子「え、あはい。井戸に住んでましたから。あかぎれとかするんですよ」

男「ちょっと待ってて」

貞子「?」

男「これ、あかぎれ用の薬。と包帯。薬塗ったあと巻いときな」

貞子「あ・・・はい、わかりました」

男「さて、今日はなにしようか。街にでも遊びにいく?」

貞子「え・・・?」

貞子「えっと、大学は?」

男「一週間で死ぬんだ。楽しい事して死にたいし」

貞子「すみません」

男「いいよ、謝らなくて。どこいく?服屋とか美容室とかいこうか」

貞子「び、美容室ですか」

男「髪も長くて綺麗だし。整えた方がいいと思うし」

貞子「なんで、ですか?」

貞子「私は貴方に呪いをかけたんですよ!?なのに、なんでそんなに優しくしてくれるんですか」

男「・・・死ぬから、だよ。最後くらい一人にだけでもいい人でいたいんだよ」

貞子「・・・・」

男「さて、遊ぼうぜ。死ぬとこも忘れてさ」

貞子「ちょ!男さん!!」

男「はぐれんなよー、はぐれたらもう会えないぜ~」

貞子「うー、えいっ!」ポンッ

男「は!?貞子さん!?消えたよ!!」

ヴィーヴィーヴィーヴィー

男「着信?」

貞子「やっほー」

男「」

貞子「驚いてくださいよ。どうです?ケータイから出てきたミニ貞子です」

男「もとには?」

貞子「ここで戻したかったらテレビを探さないといけませんね」

男「服買えないじゃん!!」

貞子「ああ!!驚かそうとして忘れてた!!」

男「はぁ、まあいいか」

男「なぁ、こんなのはどうだ?」

貞子「いいですね、白色は私好きですよ」

男「お、そうか?じゃあこれな」

貞子「はい!えっとじゃあ次は」

男「これとか似合いそうじゃねぇか?」

貞子「椿、ですか?」

男「この髪留め似合うと思うんだがな」

貞子「お、男さんが言うなら」

男「ん、オッケー」

店員「16580円です」

男「あ、カードで」

貞子「高かったのに、ありがとございます!」

男「別にいいよ、どうせ死んだら金とか関係ないし」

貞子「そ、それもそうですね」

男「だろ?さ、さっさと帰って服きてくれよ」

貞子「は、はいっ!!」

貞子「ど、どうですか?」

男「・・・すげぇ、似合ってる。白ワンピがここまで似合う奴はそうそういねぇよ」

貞子「そんなに褒めても何もでませんよ」テレテレ

男「いや、本当に。これは墓まで持っていく」

貞子「そこまで言ってくれるなら着た甲斐がありました」

男「そりゃ俺のセリフだよ」

俺は順調に貞子との一週間を過ごして行った。
喧嘩も問題もなく、ただ二人で遊ぶ毎日。貞子の笑顔を見るのがいつしか俺の楽しみになった。

男「あと一日、か」

貞子「短かったですね。あっという間でした」

男「俺が死んだらお前はどうなるんだ?」

貞子「テレビの中に戻ってまた誰かの手に渡るのを待ちます」

貞子「まぁ、男さんほど優しい人はもう現れないかもしれませんが」

男「ははは、ったく。死ぬってのに実感がわかねぇな」

でも、俺はわかっていたんだ。

男「・・・貞子さん」

貞子「はい?なんですか」

俺が貞子さんに抱いてる気持ちは

男「死ぬ前にいう事があるんだ」

貞子「なんでしょう。そんなにあらたまって」

たぶん、じゃなくて確かに

男「俺、貞子さんの事好きだ」

貞子「えええっっっ!?!?い、いいいいきなりなななななんですかっっ!!??」

貞子「う、嘘ですよね!?死ぬ前の冗談ですよね!!あ、あははは男さんったら質のわるい冗談を」

男「本気だよ。俺は貞子さんが好きだ」

男「その黒い髪も、丁寧な口調も、可愛い笑顔も全部」

貞子「・・・ダメですよ。私なんかを好きになったら」

貞子「それは死ぬ間際にいるからです。私じゃなくても」

男「そうかもしれない、でも俺は貞子さんが好きなんだ」

貞子「・・・・・」

貞子「・・・たしだって」

男「?」

貞子「私だって、男さんのこと好きですよぉ、グスッでも、私は貞子なんです!!人間と結ばれる事は出来ないんです!!」

男「・・・・いや、俺は貞子さんの気持ちがわかって嬉しいよ。それだけで俺は死ねる」

男「ありがとう。貞子さん」

貞子「ぐすっぐすっ」

男「泣かないで、貞子さん」なでなで

貞子「男さああああん!!!うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」

貞子「なんで!!なんで私は貞子なんですか!?いつもなら憎まれて!!恨まれるだけでいいのに!!こんなにも人を好きになって!!」

貞子「私が貞子なんかじゃなかったら!!貴方とも普通の恋が出来たかもしれないのに!!どうして!!どうして!!」

貞子「」すう

男「泣き疲れたか、俺も寝ようかな」ゴロン



貞子「」むくり

男「」zzz

貞子「男さん。呪いを解く方法はありませんが、回避する方法ならあるんです」

貞子「私達の呪いは時間が決まっているんです。その時間と違う時に対象が死んでしまったら呪いは不成立。救われます」

貞子「・・・さようなら、男さん。愛してます」


貞子は包丁を左胸に突き立てた。

・・・とこ!男!!起きなさい!!男!!

男「・・・・・んぁ、ここは?」

母「男!!良かった、目が覚めて・・・」

男「母さん?」

父「お前、二日前の事は覚えているか?」

男「二日前・・・?」

母「包丁が胸に突き刺さっていたのよ、あと少しで肺にとどいて手遅れになっていたらしいわ」

父「なんにせよ、生きていて良かったよ」

男「呪いが解けたのか・・・」

男「なあ親父、俺死んでないよな」

父「手術中何度か心臓が止まったらしい。それを死んだと言うのならお前は何回か死んでるよ」

男「・・・そうか。俺の部屋は?」

母「そのままにしてあるわ。でも」

男「でも?」

母「救急車に連絡してくれたのは誰なんでしょうかね」

それから三週間の時を経て俺は退院した。
お袋が実家に戻るかと言ってきたがあの部屋は俺と貞子さんの思い出が詰まっているへやだ。誰かに譲る気なんて毛頭ない。

男「久しぶりの我が家か。血だまりとかあるのかなぁ」

男「まぁ、いいや。すぎた事だ諦めよう」

男「ただいま~っ!!」ガチャ

シャワァァァァァ

男「?」

男「おい、ここは俺の家」

貞子「」シャワァァァァァァ

男「」

男「・・・・えっと、その~。お邪魔しました~」スススッ

貞子「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」

貞子「」グスン

男「えっと、貞子さん」

貞子「・・・なんですか」

男「お久しぶり、元気だった?」

貞子「私の裸見て感想はそれだけですか!?」

男「いや、だってさいるとは思わないし」

貞子「私は貞子としてやってはいけない事をしてしまったので、テレビの中に戻れなくなったんです」

男「あー、そうなんだ」

貞子「ええ、それじゃあ男さん」

男「おう」

貞子「今後とも、呪まーす!!」


昨日偶然これ見てさ書きたくなったんだよ。

楽しんでくれたら嬉しいです。

それではまた別のSSで。呪まーす!!


http://blog-imgs-41-origin.fc2.com/s/u/i/suiseisekisuisui/vip505837.jpg

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom