P「真、パンツチラってるぞ」(830)

ID:91qzkQAT0 代行

>>1
ありがとう

と言う事で先週の続きから

エロは減ると思う

事務所

P「おはようございます。今日はまだ誰も来てないですね」

小鳥「あ、プロデューサーさん。おはようございます」

P「最近の売り上げはどうですか?」

小鳥「そうですね、やはり竜宮小町の一件がかなり手痛い状態ですが、美希ちゃんたちが頑張ってくれたおかげで予想以上には落ちていません」

P「良かった…倒産もチラついていたので…」

小鳥「でしょうね、千早ちゃんはギャラも上がってしまって使い辛いですし…」

P「ライブの収益は凄まじいんですけどね。それでも最近は本人が活動を控え目にしてるようで…」

小鳥「まあ、千早ちゃんは自分の歌以外で…いえ、何でもありません」

P「?」

小鳥「それよりも、竜宮小町は?」

頑張れ

P「ええ、明日のステージで雪歩と真は無事に脱退です。すぐにでも律子の竜宮が復活しますよ」

小鳥「良かったです…か?」

P「どう言う意味です?」

小鳥「フェアリー再始動、臨時メンバー…そんな事よりも考えていた事は頭にあったんじゃないんですか?」

P「…」

小鳥「私、口は固いですよ?」

P「俺がここで一番大事にしていることは『現状の維持』です。それ以外は必要としていません」

千早「おはようございます」

小鳥が彼を追求していると、タイミング良く千早が入ってきた

P「おはよう」

千早「おはようございます。プロデューサー」

小鳥「はぁ…お茶でも淹れてきますね」

小鳥は残念そうに給湯室へ向かった
それを確認して千早は彼の元へ

一流はすでに次の構想を練っているのか

千早「何の話だったんですか?」

P「ただの世間話さ」

千早「そうですか…それより良いんですか?今の竜宮小町も律子に任せると聞きましたが」

P「いいんだよ、リハビリにはちょうどいい…」

千早「明後日には元の竜宮小町が再開しますからね…これで良いんでしょうね」

千早は遠い目を窓に向けた
昨日は夜遅くまで起きていたので少し気怠そうだ

>>16
この話は完結までイメージが明確にあるよ

P「フェアリーも今週からレッスンを外部の先生に任せることにしたよ」

千早「少し寂しいですが…これで元通りですね」

P「でも、これからだ。遅れている企画を進めないとな」

千早「私と春香、高槻さんの企画ですね」

P「今日には春香とやよいの曲のデータが受け取れるはずだ」

千早「それで…あなたが作ると言っていた私の曲は…やはり今回の事で流れてしまいましたか?」

P「いや、出来てるよ?」

千早「え?いつの間に…」

P「お前が真美の動画を見るために買ったノートPCがあったから時間が出来た時に作業を進めていたんだ」

千早「それ…今聴けますか?」

千早の目の色が変わる
音楽人の鋭い目だ

P「ああ、ここにPCがあるから聴けるよ?」

千早「聴かせてください!!今!!すぐに!!」

P「じゃあ、場合を変えるか」

千早は興奮した様子で面談室、ではなく仮眠室の方へ向けて彼の背中を押した

仮眠室

P「何でこっちなんだ?」

千早「あちらは事務所内にある部屋だから他の子に聴かれてしまいます。まずは私だけで聴きたいです」

P「 ちょっと準備するから待ってて」

千早「はい!!」

千早はベッドでぴょんぴょん跳ねながら待っている
PCの電源を入れ、DAWソフトを立ち上げた

千早「すぐに聴けないものなんですね」

P「まだ2MIXにしていないからな。流すぞ?」

千早「はい…どうぞ」

ソフトの再生ボタンをクリックする
ピアノとストリングスがメインのバラードが流れ始めた

千早「…」

P(クライアントに聴かせる時より緊張するな…)

6分程の曲が終わり、停止ボタンをクリックする

P「まあ、こんな感じ」

千早「これ…良いですね、歌詞は私が書いても良いんですか?」

P「その方が助かる」

千早「書きます!!初めて書く詞があなたの曲に…」

P「もう2曲あるんだけど」

千早「まだあるんですか?」

P「3曲の中から選んでもらおうと思ってさ」

残りの曲を千早に聴かせる
聴き終えた千早が出した答えは…

千早「…全部」

P「は?」

千早「全部です…全部形にしたいです」

P「おいおい、予算はどうするんだ?」

千早「私が持ちます」

P「それには色々と問題が…」

千早「別に贔屓目で言っているわけではありません。これは必ず売れます」

P「そうなのか?」

千早「はい…私が歌えば」

P「後で社長に相談してみる。難しいだろうが。」

千早「大丈夫だと思いますよ?」

P「なぜ言い切れる?」

千早「…勘です」

P「そうかい」

P(千早は何かを隠している…以前から千早の制作の事に関しては完全なブラックボックスだったからな…)

P「俺はお前を信じる事にするよ。そろそろ戻ろう」

千早「はい…あの、あなた?」

P「そのうち話せよな?」

千早「はい…ですが私はあなたを裏切るような…」

P「それくらいはわかってるよ。だから心配するな」

千早「はい…」

事務所

千早は家に戻ると言って足早に事務所を出る
今すぐにでも歌詞を書きたいと意気込んでいた

P「あいつ…今日の予定はこなせるんだろうか」

律子「おはようございます」

P「ああ、来てたのか」

律子「早朝から明日に向けての最後のレッスンですよ」

律子はジャージ姿だった
肌は少し汗ばんで顔は上気している

P「仕上がり具合はどうだ?」

律子「オリジナルに負けてないですね。この短期間でよくあそこまで…」

P「あいつらが凄いだけだ。俺の力じゃない」

律子「ご迷惑をお掛けしましたが、後は任せてください」

P「そうそう、俺は明日の竜宮小町のライブは行かないから」

律子「は?何で?もう用済みだからですか?」

P「三人にはもう伝えてあるよ。遅れた分の企画を進めないと今度こそ倒産だぞ?」

律子「すいません…元々は…」

P「言うな、終わった事だ。これから頑張れば何も問題ない」

律子「はい…そうですね」

P「今日からバンバン進めて行こうと思ってるんだ」

律子「あの、プロデューサー?」

P「何?りっちゃん」

律子「これからはりっちゃんで通すんですね?それより良い機会なので皆との個人面談をやって頂きたいんです」

P「個人面談?」

律子「今後の方向性とか相談事とか、話しにくい事とか」

P「律子!!良い考えだ!!」

律子「りっちゃんじゃないんですか?」

P「りっちゃん偉いよ!!」

半殺しにされる覚悟で律子を力一杯に抱きしめ頭を撫でる

律子「…」

律子は動く事なくされるがままだった

律子「…はぁ」

P「ありゃ、怒らない」

律子「もう好きにしたら良いじゃないですか…ばか」

この日は曲のデータを受け取ったり企画の内容の確認をしたりと久しぶりに自分の仕事で一日を終えた

P宅

P「ただいま」

千早「お帰りなさい、あなた」

千早は笑顔ではあるが、少し疲れているようだ。目をこすっているので書きものだろうか?

P「何か疲れてるね?」

千早「あれからずっと詞を書いていたんです」

P「それは過酷だな…で、どうだ?」

千早「難しいものですね、1曲はどうにか」

P「後でチェックするよ。まずはご飯でも食べよう」

千早「はい」

響「今日は自分が作ったぞ!!」

P「偉いな~さすが響だ」

抱きしめて振り回す

響「うわ~!!やめろ~」

貴音「貴方様…お腹が空きました」

千早「面妖な…」

貴音「まあ!?千早、そっくりですよ!?」

P「だから毎回微妙すぎるって!!何回突っ込ませるんだよ!!」

夕食後

千早は作詞の続き、貴音はソファで仰向けになって物思いに耽っている。響は自分で購入したと思われるデジタル一眼でその辺を撮影していた

千早「あなた、ここは…どうですか?」

P「良いんじゃないか?あとは…ここがちょっと言葉を詰め込みすぎかも」

千早「そうですか?」

P「歌うと結構苦しいぞ?」

千早「なるほど…」

P「お前、センス良いな。初めてとは思えないよ」

千早「あなたとの共同作業ですもの。良いものにしたいんです」

P「せっかくだから歌う録りもここでやるか?」

千早「はい、時間を掛けて出来ますね」

P「そうだ、明後日から順番に個人面談をする事になったんだよ」

千早「個人面談?」

P「律子の提案だ。俺も大賛成だよ」

10分休むね
目がチカチカする

P「あとな…何か、何かが動きだす気がするんだ」

千早「はあ…何が動くんです?」

P「あいつ達の…進む道がだよ」

千早「それは、良い事なんですか?」

P「俺にもわからないよ。あいつ達が自分で考える事だからな」

千早「…」

P「一人一時間掛けてゆっくり話を聞こうと思ってるよ。まずは、律子からだ」

千早「律子はアイドルじゃないですよ?」

P「色々話しておきたい事があってな。あいつは2時間のスペシャルコースだ」

千早「まあ、面白そう」

明後日 仮眠室

律子「何で私と面談する必要があるんです?アイドルじゃないですよ?」

P「りっちゃんには伝えたい事がいっぱいあるから2時間コースだ。やったね!!」

律子「私…今日は有給取ってるんですからつまんない話で貴重な時間を潰さないでくださいね?」

P「心配するな。午前中は全部お前のために使うから最大3時間使えるんだぞ?」

律子「場所はこんな所だし…変な事しないでくださいね?」

P「わかってるよぐへへ」

律子「はぁ…」

P「所で、今日は髪おろしてるんだな?メガネも掛けてないし」

律子「髪は少し前からこうしてるでしょ、あと、コンタクトも試してるんです」

P「何か心境の変化でも?」

律子「…あんたが…この方が良いって言ったんでしょうが…」

P「ありがとう。可愛いよ」

律子「…ばか」

P「押し倒してしまいたい所だけどそろそろ始めるか」

律子「押し倒さないでくださいね?」

P「もちろんだよいひひ」

律子「…変態」

キテター!!

P「まずは、もう精神的には大丈夫か?」

律子「はい、それは皆とも和解できたし気力もバッチリですよ」

P「そうか、まずは…何があってもここを辞めないで欲しいんだ」

律子「はあ…そりゃ、辞めませんよ?」

P「これからは色々と動き出すかも知れない。それは少し悲しい事、寂しい事になると思うんだよ」

律子「まさか…あなたが辞める、とか?」

P「俺はまだ辞める訳にはいかない。守るものもあるからな」

律子「そうですか…良かった」

P「俺がやめたら悲しい?」

律子「はい、悲しいです」

P「珍しく素直だな」

律子「一緒に頑張ってきた仲間ですから…やっぱり居なくなるのは寂しいですよ」

P「そう言ってもらえて嬉しいよ。後はな?」

律子「はい」

P「竜宮小町はできる限り存続して欲しい。何度メンバーチェンジをしてもな」

律子「何か竜宮小町がこのままうまくいかない様な言い方ですね」

P「そう言う意味じゃない。変化して行くんだ」

律子「変化…ですか?」

P「あずさだっていつまでもアイドルって訳にはいかないだろ?」

律子「…そうですね。考えて行かないといけないんですね」

P「そうなんだ。いつまでもこのままじゃ無いんだよ」

P「だからお前には竜宮小町だけじゃなくて皆のためにここで頑張って欲しいんだ」

律子「わかりました。あなたの事はプロデューサーとしては尊敬しています。だから、信じます」

P「ありがとう。これで俺からは終わりだ。お前からは何かあるか?」

律子「そうですね…今の所は特に」

P「そうか、じゃあ最後に…」

律子「プロデューサー?えっ!?」

律子をベッドに押し倒した
いきなりの事に律子は全く反応出来なかった

P「律子…ごめんな。今までお前にはいっぱい迷惑掛けたな」

律子「押し倒さないって言ってたじゃないですか…嘘つき」

P「ごめん…でも今はこうして居たい」

律子「甘えん坊なんですね」

律子は彼の背中に腕を回した

P「うん、俺もそう思う…」

律子「今まで大変でしたもんね…」

P「少し疲れたよ…なあ、律子?」

律子「何ですか?」

P「抱いていい?」

律子「ほら…結局変な事するんじゃ無いですか…ばか」

P「…」

律子「…優しくしてくださいね?」

エロは減るって言ったじゃないですカー!


パンツ インフェルノに焼かれた

一時間後

律子「やぁっ…まだ…するんですか…」

律子はすでに2度彼を受け入れた後であった
肩で息をして、そろそろ疲れてきている様だ

P「もう一度だけ…な?」

律子「もうっ…無理っ…ああっ!?またっ!!」

P「はぁっ、はぁっ、律子…」

律子「あっ!!やぁっ!!動かないでっ!!休ませて!!やんっ!!」

律子は懸命に懇願するが彼は一切聞き入れてくれない
結合部の水音が仮眠室の中に響く

律子「やああっ!!いやっ…やん…んんっ…またっ…だめよっ!!…
なか…だめっ…」

P「律子…三回目だけど…出すよ?」

律子「いやっ!?もうっ…もう入らないっ…お腹っ入らない…からっ…」

P「出るよ…律子?」

律子にキスをする
逃げられない様に身体を強く抱きしめる

律子「んむうううぅぅぅぅぅっ!!!」

P「あっ!?出るっ!!!」

律子「んむ!?むうっ!!んんんっ!!んむうううううううううううっ!!!!」

唇を塞いだまま膣内に射精する
律子は強く抱きかかえられた身体を震わせ、彼の精液を受け入れるのだった

情事の後、律子は疲れきった身体を隠す事なくうつ伏せになってベッドに転がっていた

律子「今日はもう…動けません」

P「俺たち、身体の相性が良いんだろうな。お前も気持ち良かっただろ?」

律子「それは、まあ…認めます」

P「律子は俺が大好きだもんな」

律子「はぁ…もうそれで良いです…」

P「素直なりっちゃん可愛いよ」

律子「ああ…ありました。聞きたい事」

P「言ってご覧なさい」

律子「プロデューサーって美希には一切手を出してませんよね?何故です?」

P「ああ、それね。簡単だよ」

律子「興味ありますね…教えてください」

P「俺はな、俺の事が好きな女しか抱かないんだ。それだけ」

律子「は?美希はあなたの事がすきでしょ?」

P「お前は俺の事、好きだろ?じゃなかったらこんな事出来ないもんな」

律子「もう…認めますよ。好きですよ、あなたの事。大好きです」

P「でも。美希は違う…違うんだよ」

律子「…」

P「俺は他人の感情には敏感な方なんだ。だから分かる。あいつは俺が手を出したら絶対に拒絶する」

律子「そうなんですか…」

P「あいつもどこかでそれに気付いてるんだよ」

P「だから俺はあいつと一定の距離を置いている。あいつは俺の事を信頼してくれているからな。それを裏切る事は出来ない」

律子「プロデューサーってそこまで考えてるんですね」

P「そうじゃ無いと今頃俺は刑務所に入りながら裁判をいくつも抱える変態男だよ」

律子「なるほど…」

P「とにかく美希はこのままの関係で行きたいんだ。あいつは俺を尊敬してくれている」

P「後な、あいつは俺たちの事、全部知ってると思うよ?」

律子「うそっ!?」

P「俺が美希の事を分かる様に美希も俺の事を分かってるからな」

律子「美希が…そんなに鋭い子だったなんて…」

P「だから天才なんだよ。俺はそろそろ行くな?」

律子「私は…ここで寝て休暇を過ごしますよ。誰かさんのせいで」

律子は舌を出して言った
だが顔は笑顔でとても魅力的だ

律子「今日の仕事が終わったら…また来てください」

P「わかった、でも何で?」

律子「せっかくの休暇何だから…もう一回くらい…しましょうよ?」

美希さん…恐ろしい子……

午後の面談は美希からであった
美希は予定の時間より少し遅れて面談室に入った

美希「ハニー、遅れてごめんなの」

P「良いよ、忙しいんだから。座ってくれ」

美希「ハイなの」

P「早速だが最近はどうだ?」

美希「ハニーがウソみたいにお仕事入れまくった上にフェアリーでバテバテなの。死ぬの」

P「ごめんな、ぶっちゃけ事務所が潰れるか潰れないかの瀬戸際だったんだ」

美希「知ってるよ。だから頑張ったの。褒めてくれるよね?」

P「ありがとう…お前のおかげで本当に助かったよ」

頭をガシガシと撫でる
美希は嬉しそうに目を閉じていた

彼の事を心から信頼しているかの様に…

美希の「死ぬの」がやたら可愛く思えてしまうんだが

P「もう少ししたらスケジュールを開けて休めるようにするな?後、次のライブが終わったらフェアリーは3ヶ月程ストップさせるから」

美希「お休み増えるのは嬉しいの!!」

P「俺からは特に言う事は無いよ。お前からは何かあるか?」

美希「美希もお仕事はハニーがちゃんと美希の事を理解して入れてくれてるから大丈夫だよ」

P「そうか…なら」

美希「あ、お仕事とは関係無いけど…」

P「何だ?」

美希「ハニーの事、大好きなのは本当だよ?」

P「美希…」

美希「今ここでハニーとキスくらいなら簡単だよ。でも…まだわからない事があるから」

P「わからない事?」

美希「美希ね、色んな人に好きだって告白されてきたけどイマイチしっくりこなかったの」

美希はまっすぐに彼を見つめている
可愛い口調とは裏腹に目は真剣そのものだ

美希「でもハニーはちょっと違う…美希がいっぱいくっつこうとしても全然意識してくれないし、でも他の男の人と比べ物にならないくらい優しくって…」

あと抱かれてないの誰だ?
美希 ピヨちゃんくらい?

美希「お仕事も美希のやりたい事を最優先に考えてくれて、いつでも守ってくれて…美希はハニーに守られてここまできた事くらいは分かってるよ?他の所じゃこんなに大事にしてくれる訳がないの」

美希はいつもより抑え目の優しい笑顔で見つめてくる

美希「現場で他の事務所の子と話す度に美希は過保護にされてるって言われてるんだよ?」

P「俺は…甘いんだろうな」

美希「ううん、ハニーに甘やかされて、守られてきたのはすごく嬉しいの。だから…ハニーの事、本当に本当に大好きだよ」

P「美希からそう言ってくれるのは…本当に嬉しい。これからもうしばらくお前の事を甘やかして良いか?」

美希「うん、ハニーはそう遠くない時にここを離れちゃうよね?だからそれまで…ミキに魔法をかけていて欲しいな」

P「うん、お前を守る魔法を…かけられるまで…かけて見せるよ」

美希「うん…ハニー!!大好きだ!!」

P「俺もだ…美希」

美希「ミキが…本当にハニーの事、愛してるって思えた時、ミキは…ハニーのものになるね?」

P「うん、気長に待ってるよ」

美希「じゃあ、行くね?」

P「気をつけて行っておいで」

美希「いってきますのなの~!!」

美希は元気良くドアを開けて行ってしまった

P「…あれ?何で俺、泣いてんだ?」

この後の備えてお風呂入ってくる
ここからはエロはほとんど無いよ

>美希「うん、ハニーはそう遠くない時にここを離れちゃうよね?

Pの海外留学フラグか・・・
残されたアイドルどうするんや・・・

正直SSにはエロはいらないよ派だから問題ないな

パンツは脱いだままにしておくけど

少し間を置いてから春香を呼んだ
部屋に入った春香は彼の様子が少し変な事に気づいた

春香「プロデューサーさん?何かあったんですか?」

P「いや、何も無いよ」

春香「ウソ…だって目がちょっと赤いです」

P「何でも無いって…」

春香「わかりました。でも…」

春香は彼の席に近づくと彼の頭を胸に抱き入れた
そして強く、でも痛くない様に力を込めて抱きしめた

春香「私には何があったかわかりませんが、せめて…私にも分けてくださいね…プロデューサーさんの…涙」

P「…」

春香の閉じた目には涙が光る…
二人はしばらくそのまま動く事はなかった

P「ごめん…俺らしくないな」

春香「いえ、甘えてくれて…分けてくれて嬉しかったです」

春香はまだ涙の残る目をこすりながら笑顔で言った

P「お前が泣いてどうするんだよ」

春香「ほんとだ…私ってバカだな~」

P「…ありがとう」

春香「いえ…」

P「気を取り直して…面談始めるぞ」

春香「はい…」

P「俺の方からは特に無いんだよ。最近のお前は良い感じだからな」

春香「そうなんですか?」

P「ああ、でもこの2年くらいがお前の正念場だ。気合は常に入れていけよ」

春香「はい!!」

P「お前からは何かあるか?」

春香「はい!!ありません!!」

P「じゃあ終わり。バイバイ」

春香「のワの」

P「何だよ?終わりだから行っていいよ?」

春香「プロデューサーさん!!そんなのってないの!!」

P「いつから美希になったんだよ…もう終わりだ」

春香「何かあるじゃないですか!?何も無いって言ってもあるんです!!何かあるんですよ!!」

P「あってもお前はバカだからイチイチ言わない」

春香「貴方様!!!!」

P「貴音はそんなに声を荒げたりしない」

春香「兄ちゃん…」

P「 ちょっと可愛いけど…あのな?」

春香「はい…」

P「お前は黙って俺について来たら良いんだ。そうすればお前は必ずトップアイドルになれる。約束する」

春香「プロデューサーさん…はい!!信じます!!」

P「それで良いんだ。早く行け」

春香「はい!!それじゃ!!」

P「あいつはバカで助かるな…」

ちょっぴりドジで空気が読めないでバカなトップアイドル

春香が出てしばらくすると千早が静かに入ってきた

千早「プロデューサー…失礼します」

P(二人きりなのに『プロデューサー』か…)

P「はい、どうぞ」

千早は席に座り彼を見る
いつもと違いそこに笑顔は一切無い
氷の様に冷たい目が光る

P「俺からは…そうだな…」

久しぶりに見る氷の様な目を見つつ
言葉を選んで話をする

P「最近は…緩やかにやってるが、色々と騒動に巻き込んで休む暇も無かったな…済まないと思っている」

千早「…」

千早の目の光は鋭さを増した

P「これからもしばらくは今のまま…」

千早「プロデューサー…」

千早が言葉を遮って話してきた
こんな事は今まで…一度も無かった

P「言えよ…言いたい事はもう分かってるから」

千早「…」

千早は彼から目を背けた
昔の彼の真剣で、少し怖い時を思い出してしまったからだ

P「お前がそこまで真剣になって話す事なんだ。心配するな、全部受け止めてやる」

千早「はい…」

千早の表情が少し和らいだ
だが、すぐに気をしめて真剣な顔で…


千早「如月千早は…アイドルを…辞めます」

P「…」

分かっていた。これからの千早の事を考えると当然の事だったからだ

千早「…怒ってますか?あなた…」

千早は不安そうな表情で聞いた
もう先ほどの千早はどこにも居ない

P「いや、お前にはもうそれしか残ってないからな…予定より少し早いけど」

千早「私…これからは一人の歌手として、音を表現する者として生きていきたいんです」

P「そうだな…もう、作詞もする様になったもんな」

千早「はい…難しいけど、とっても楽しいです。何かを作るってすごく心が踊ります」

P「週末にお前の引退会見をする…心の準備をしておけ」

千早「はい…」

P「俺が隣で手を握っててやる。心配するな…俺が守るからな」

千早「はい…あなたと一緒なら何処であっても怖くありません」

P「これからはお前もアーティストだ。二人で良いものを作っていける様に頑張ろうな」

千早「はい…これで夢が叶います」

千早は安心したのか身体の力を抜き、笑顔を向けた

P「これからの方が大変だからな、いっぱい学んで音に変えていくんだぞ?」

千早「はい、それから…」

P「まだ何かあるのか?」

千早「今度の休み…二人だけでお出かけしませんか?」

P「いいよ、二人だけで行こう」

千早「はい、お話ししたい事もありますので…」

P「うん、ところでさ?」

千早「はい?」

P「お前さ、俺から離れたりしないよな?」

千早はしばらくぽかんとしていたが

千早「あなたが望んでくれる限り…私はずっとあなたと一緒です」

優しい笑顔でそう答えたのであった

千早は小さく手を振りながら部屋を出た
今日最後の面談は…

伊織「来てあげたわよ。オレンジジュースは?」

P「ああ、テーブルに置いてあるから早く座れ。デコスケ」

伊織「帰るわよ?」

P「そんなん言わんと座ってぇな~ぼく悲しいわぁ~」

伊織「…」

伊織は無言で席についた

P「今日はお前で最後なんだ。だからじっくりたっぷりねぶる様にぐちゃぐちゃのにゅるにゅるにお話してやるからな?」

伊織「もうやだ帰りたい」

P「まずは俺から…お前はウソは嫌いだろうから本音で話すぞ。これが俺の誠意だと思ってくれ」

伊織「わかった」

P「お前は責任感が強くて自分に厳しい、家柄も鼻にかける事なく努力も常に忘れない。そしてお前は自分の力を過信する事なく分をわきまえている」

伊織「何が言いたいのよ?」

P「お前にはハッキリ言っておく…お前は…トップアイドルにはなれない」

トップアイドルからアーティスト転向って某掲示板でクソ叩かれるだろうな
勘違い乙とかドルオタを裏切ったとか72とかんあーとか72とか言われそう

伊織「…そうね、その通りよ」

P「俺はお前を愛している…それは分かるな?」

伊織「分かってるわ…でも、足掻くのは自由よね?」

P「その通りだ。足掻いているお前の姿は…他の誰よりも綺麗だからな」

伊織「私もずっと聞きたい事があったの…聞いても良いわよね?」

P「勿論だ。正直に答えるよ」

伊織「この事務所に、トップアイドルになれるヤツって…居るの?」

P「答えは…居る、だ」

伊織「誰?美希?雪歩?それとも…亜美?」

P「残念ながら全部ハズレだ…恐らくあいつは純粋な『アイドル』としてであれば千早も美希も敵わない」

伊織「やっぱり…春香なのね」

P「春香は近いうちに必ずトップアイドルの道を駆けて行く…誰にも止める事は出来ないよ」

伊織「竜宮小町でも?」

P「フェアリーでも無理だろうな…あいつは、極めるよ」

伊織「そう…だったら私達はそれを支えないといけないわね」

P「お前は765プロに絶対に必要だからな、お前が去る様な事があればこの事務所に先は無いよ」

伊織「あんた…何か見えてるの?」

P「いや、ただの…勘だよ」

伊織「そう…よく当たりそうな勘ね」

P「まあこれで終わりだな」

伊織「ええ、あんたの本音が聞けて良かったわ」

P「これで終わりは終わりなんだけどな…ちょっとこっちこい」

伊織「な、何よ?もう良いでしょ?帰る!!」

P「こっちに来なさい…これは命令だ」

伊織「…」

伊織は渋々歩いてくる
そしてお前は彼の席の前に来た

P「お前、スカートめくれ」

伊織「はぁ!?」

伊織「あんたバカでしょ!?あんな真剣な話しといて…死ね!!変態!!」

P「場合によってはその言葉は全部お前に帰ってくるぞ…めくれ」

伊織「…」

伊織は応じない
後ろめたいのか目線はそらしている

P「お前がやらないなら俺がやる!!」

彼は乱暴にスカートの裾を掴み、思い切りめくり上げた

伊織「っ!?」

P「ふぇぇ…やっぱりぱんつはいてないよぉ…」

伊織のパンツなら俺のベッドで寝てるよ

伊織「アホ!!バカ!!何考えてんのよ!!」

P「それはお前だ!!何で穿かない!?お前はアイドルだぞ!!盗撮されて丸見えとか速攻で引退だぞ!!!!」

伊織「あんたがあんな事ばっかりするからでしょ!?」

P「ノーパンは家でやれ!!千早もいないんだ!!いつかバレるぞ!?」

伊織「うるさい!!うるさい!!うるさ~い!!!!」

P「くそっ!!こっちこい!!」

伊織「やだっ!?どこ行くのよ!!」

P「うるさい!!黙ってついて来い!!」

仮眠室

伊織「ちょっと離しなさいよ!!」

律子「ん…伊織?どしたの?」

律子は裸のままでベッドの上で雑誌を読んでいた

P「律子!!こいつ、説教部屋行きだ!!」

伊織をベッドに放り投げる
めくれたスカートを見て律子の目が変わった

律子「伊織!!あんた!!この前も言ったでしょ!!パンツはちゃんとはきなさいって!!」

伊織「うっさいわね!!何よ!!何で穿かない裸で男のベッドで寝てるのよ!?」

律子「黙りなさい!!そこ!!座る!!」

伊織はこのまま全裸の律子に正座をさせられたまま説教をされるのであった

今更だがアイドルと歌手の境目って受け手側というより売り手側の方針の違いよな

P「ああもう!!帰る!!今日は帰っちゃうの!!」

小鳥「プロデューサーさん?」

彼は変える支度を整えるとすぐに事務所を出てしまった

小鳥「ぴよ?」

P「律子…あいつのノーパン癖、なおしてやってくれ…」

P宅

P「ただいま~」

千早「おかえ…あなた?えらく不機嫌ですね」

P「千早…チュウして?」

千早「あらっ、もう…いきますよ…んっ」

千早は口調を軽く重ねた
鳥がついばむ様な軽いキスだ

家に入ると貴音は今までに無い様な神妙な表情でラーメンをすすっていた。
響は彼のギターを弾きながら沖縄の民謡を歌っていた

P「響!!お前、ちゃんと弾けてるじゃないか!?」

響「おかえり、最近こっそり借りて練習してたんさ」

P「偉いな、まだまだ荒いけどちゃんと出来てるよ!!偉い偉い!!!」

響の頭をなでくりまわす
髪はバサバサになってしまったが嬉しそうだ

響「プロデューサー、お願いがあるんだ」

P「何?」

響「このギター、自分にくれない?」

千早「我那覇さん…流石にそれは…無理じゃないかしら」

そう…響が手にしているギターは彼が高校生の頃にバイトをして買った思い出の品なのだ。プロデューサーになるまでの音楽活動の時に苦楽を共にしている自分の分身とも言えるものだった

響「プロデューサーの思い出のものって分かってるけど…自分はこの、プロデューサーの匂いを感じるこれが良いんだ。お金は…払うから」

千早「我那覇さん…」

P「いいよ」

響「ありがと!!お金は払うから」

P「お金は要らない。これはたった今からお前のギターだ」

千早「あなた…良いんですか?」

P「俺にはお前からもらったやつがあるからな」

響「嬉しい!!プロデューサー!!」

響が胸に飛び込んでくる
彼は力強く受け止めた

響「もっともっと上手くなってファンのみんなの前で弾くんだ!!」

P「おっ、良い目標だ。分からない所は俺が教えてやるからな」

響「うん!!プロデューサー!!大好き!!」

P「…」


時は…少しずつ、少しずつ流れ始めている

翌日

亜美「兄ちゃん?入るよ」

P「はい、座ってくれ」

亜美「はい…兄ちゃん、お話だよね」

P「ん…始めるね」

亜美「はい、どうぞ」

亜美は落ち着いた笑顔で話を促した

P「俺からは…特に無いな。お前は成長著しい。個人的にはソロかお前をセンターにしたユニットをやりたいくらいだ」

亜美「うん、兄ちゃんのおかげ。亜美はもう止まらない…前だけ見て走るよ」

P「そうか…お前からは何かあるか?」

亜美「うん、あのね…兄ちゃん」

P「はい」

亜美「もう…亜美の事は守らなくても…良いよ?」

P「何か心境の変化でもあったのか?」

亜美「うん、兄ちゃんの傍でいっぱい勉強したから…あと一年、あと一年だけ竜宮小町に全力を注ぐんだ」

P「そうか…もう言わなくて良い。お前は…一人で戦うんだな?」

亜美「うん…兄ちゃん、ごめんね?」

P「俺は、その時は寂しくてもお前を笑顔で送り出してやる」

亜美「男なんか目もくれずに自分なりのトップを目指すよ」

P「何かあったらいつでも頼ってくれ。お前がどこで何をしていてもお前のプロデューサーは俺だから」

亜美「じゃあ…『プロデューサー』お願いがあるんだけど」

P「亜美…言ってごらん」

亜美「キス…してください」

亜美とのキス…もしかしたらこれが最後になるかもしれない…そう思えるキスだった

亜美「…ん、ありがと…兄ちゃん」

P「亜美…」

亜美「じゃあ、行くね?」

P「うん」

亜美はドアノブに手をかける
しばらくはそのままでいたが、振り向いて

亜美「兄ちゃん、愛してる…愛してるからね」

ドアを開け亜美は部屋を出た

P「ふぅ…まだ一年あるんだから」



P「まだ…泣いちゃ駄目だ…」

プロ意識が一番高かったから自分の力で勝負したくなったのか

真美「兄ちゃん?どしたん?」

P「いや、最近寝不足でな…座ってくれ」

真美「は~い!!」

真美はスキップで自分の席を通り越し

真美「とぉっ!!」

彼の膝の上に座った

P「真美は変わらないな…」

真美「兄ちゃん、真美はお話とかどうでも良いよ?」

P「そうか、じゃあどうするんだ?」

真美「時間ギリギリまでイチャイチャタイムだよ!!」

P「はいはい…それで良いよ」

彼は真美を抱き寄せキスをした

P「なあ、真美?」

真美「にゃんだね?」

P「お前はさ…何があってもここに、765プロに残るんだぞ…」

真美「あったりまえだよ~兄ちゃんが居るのに辞める訳ないっしょ~」

P「そう…そうだな」

真美「真美が居ないとみんな泣いちゃうしね」

P「その通りだ、俺も真美が居なくなったら…泣くぞ?」

彼は真美の胸に顔を埋めた

真美「やん!?兄ちゃんったらもうエッチな…」

P「…」

真美「兄ちゃん…真美は、ここにいるからね?」

真美は彼の頭に手を添えた
そして残りの時間を静かに過ごしたのだった

真美はその後、何も聞かずに部屋を出た
彼は少し時間を置いて雪歩を入れた

雪歩「はいさい」

P「はいさい」

雪歩「ふふっ、響ちゃんの真似」

P「ははっ、座って」

雪歩「はい…」

P「お前は…最初は人見知りと男の嫌いでどうなるかと思ったけど、意外とどうにでもなるもんだな」

雪歩「男の人はまだプロデューサー以外は触れる事も出来ませんけど、人見知りは大丈夫かも、です」

P「そうだな…舞台の経験が活きてると思うよ」

雪歩「はい…私はこれからはお芝居をメインにお仕事を頑張って行きたいって思ってるんです」

P「分かってるよ。これからは歌はしばらく休止にして、女優の道を進む事ができる様にしていくからな?」

雪歩「はい…ありがとうございます」

P「あと、俺に言いたい事とかある?」

雪歩「はい…プロデューサー」

P「はい」

雪歩「いつも、いつも私の事…守ってくれてありがとうございます。これからも守ってもらいながら、私もプロデューサーの事を守っていける様な女の子になりますね」

雪歩は名前の通りの雪の様に白く純粋な笑顔を彼に向けた

雪歩は穏やかな笑顔を残して部屋を出た

P「ちょっと休憩だな。屋上行くか」

真には少し待ってもらって屋上へと足を向けた

屋外の風を感じる
空は青く澄みきって純粋な青を感じる事が出来た

P「変わっていくんだ…みんな…俺は目を背けちゃ…いけない」

そう、人は変わり時は進む
そこには別れが必然なのだ…

P「俺は最後まで…守る必要な無くなるまで…それが俺の方からは役目だ…」

ちょっと休憩するの

>>148

P「俺は最後まで…守る必要な無くなるまで…それが俺の方からは役目だ…」



P「俺は最後まで…守る必要な無くなるまで…それが俺の役目だ…」

誤字が多くてごめんね
iPhoneの自動変換が曲者でさ

じゃあ続き書くよ

屋上から戻り、真を部屋に入れた
真はいつもと変わらず元気だ

真「プロデューサー!!お疲れ様です!!」

P「真はいつも元気だな、座ってくれ」

真「はい!!失礼します!!」

P「真は…お前は基本的に優秀だからな、特にこちらから言いたい事も無いんだが…言うとすれば」

真「はい?」

P「王子様なイメージで売り出した事を謝りたいくらいかな?あの時は唯一、事務所を売り出す突破口がお前しか居なかったから…」

真「それは…良いんです。おかげでボクはこうしてある程度の知名度があるんですから…プロデューサーは気にしないでください」

P「ああ…ありがとう。救われたよ」

真「ボクは…これからも色んな可能性を求めて、歌って、踊って、演技をして…最後は素敵な女優になりたいです」

P「そうか…良い目標を持ってるな」

真「あと、話は変わるんですが」

真は姿勢を正して彼に向き直った

真「ボク…プロデューサーが大好きです。キスもしたいしエッチな事も…もっとしたいけど…ボクは同じ場所に立ち止まって居たく無いんです」

P「うん、真らしいな」

真「いっぱい外の世界で頑張って、疲れたらプロデューサーの所で甘えて…充電したらまたガンガン進んで行きたいんです。こんな都合の良い考えって…ダメですか?」

P「いや、さすが真だ。俺はいつでもお前の帰りを待ってるからな?」

真「はい!!」

真はいつもと全く変わらない元気な声で答えた

真「あ、プロデューサー…あのね?」

P「ん?」

真「空いた時で良いから…近いうちに…その、エッチな…事、したいです…」

P「真っ赤だな…いいぞ、その時はたっぷり可愛がってやるよ」

真「…はい」

真は先程とは逆に小さな声で答えた

ちょっとトイレ

面談後は少し仕事をこなし家に帰る

家に帰ると雪歩がソファにうつ伏せになって寝ていた。響は録音ブース内でギターをアンプに通して弾いていた。貴音は雪歩に定位置を取られているため床に転がりうまい棒を賢明に齧っていた

千早「あなた…明日の休みは」

P「ああ、二人でデートだ」

千早「はい…」

千早は笑顔を見せるがどことなく不安そうである

P(まあ、何かがあるんだろうな)

響がブースから出てきて彼に言った

響「プロデューサー、自分は面談…パスするぞ」

P「別に構わないが良いのか?」

響「うん、ちゃんと考えがまとまったら話すね」

P「お前はここにいるからな、いつでも良いぞ」

響「うん!!後さ」

P「何?」

響「世界って…大きいな!!」

P「うん、そうだね」

響「地図だと豆粒みたいな日本でもすっごく広いのにさ…世界はもっと広いんだろうな!!」

P「ああ、色んな文化…色んな音楽がある。知れば知るほど面白いぞ」

響「うん!!何かウズウズしてくるぞ!!」

P「そうだな…世界は、広い…」

翌日

千早は彼に車を出して欲しいと言った
そして二人で3時間ほど車を走らせた

P「綺麗な所だな…別荘地か」

千早「はい…買っちゃいました」

P「別荘を?」

千早「はい」

千早は嬉しそうに笑う
恐らく本当に欲しい買い物だったのだろう

千早「…さあ、着きました」

千早は目を輝かせて一つの建物を指差した

P「へぇ…あれが」

千早「はい…別荘です」

千早は嬉しそうだが複雑な思いを隠せていないようである

別荘内部

P「えらく…こじんまりした建物だな」

千早「はい」

見た目もそうであったが千早の買った別荘はあまり大きく無かった

二階建ての建物で一階は8畳の部屋が二つ、二階は同じく8畳の部屋が一つ。それ以外にキッチンとトイレと風呂場と言った構成だ

P「でも…雰囲気の良い家だ」

千早「はい…私は広い部屋は必要無いので」

P「そうなの?」

千早「はい…どこにいてもあなたの存在が感じられる広さが良いんです」

P「…いい買い物じゃないか」

千早「私も…そう思います」

千早「ある程度の家具も揃えてます。二階のベッドルームへ行きましょう」

千早と共にベッドルームへ向かった
そして大きなベッドに二人で座った

P「お前さ、話があるんだろ?」

千早「…はい」

P「どんな話?」

千早「…私の秘密、とでも言いましょうか」

P「じゃあ、聞かせて」

千早「この話を最後まで聞いて…私の事が嫌いになった時は…私の事、捨ててくださっても構いません」

P「おいおい…何だそれ?」

千早「まずは…私の財産の事です」

P「財産…」

千早「私は一応トップアイドルとして頂点に居ましたが、流石にそれだけで今までの様なお金の使い方ができる訳ではありません」

P「そうだよな」

千早「これを見てください」

千早はカバンから封筒を取り出し
幾つもの紙の束をベッドに広げた

P「…これは」

千早「はい…私は海外の有名なアーティストの楽曲の著作権を幾つか所有しています」

P「すごいな…これ、権利収入はいくらになるんだ…それ以前にどうやってこれだけの曲の権利を買い取ったんだ?普通は無理だろ?」

千早「765プロ内に協力者がいます。その人の力を借りて少しずつ買い集めました」

P「協力者…まさか」

千早「音無…小鳥さんです」

P「あの人…やっぱり只者じゃ無かったんだな」

千早「あと、私は自身の楽曲の半分の数の原盤権を持っています」

P「それが…千早の制作のブラックボックス…」

千早「私はその他にも765プロ内のいくつかの楽曲の原盤権も持っています」

P「お前…それじゃ…」

千早「私は…765プロの実権を握っている状態です」

P「おいおい…」

千早「他にもいくつか所有しているものはありますがそれはまたいつかの機会に…」

P「すごいな…でも、これじゃあ俺がお前の事を嫌いになる理由はどこにも無いぞ?」

千早「そうですね…これは単に私の資金源の話ですから…ここからがその話です」

千早は覚悟を決めた顔で彼を見る
目は氷の様ではなく、むしろ弱々しい、何かにすがる様な目であった

P「大丈夫…話して?」

優しく背中を撫で、促す

千早「はい…」

千早「あなたに部屋の合鍵をもらって勝手に部屋に入った時の事、覚えてますか?」

P「ああ、ドアノブが根元から引き抜かれてた時な?忘れられないよ」

千早「あなたが私に渡したカギが合鍵ではなく自転車のカギである事くらいは流石に私でも分かっていました」

P「そうなんだ…そりゃそうだろうね」

千早「でも、私はあなたからカギを受け取ったと言うきっかけの方が遥かに大事だったんです」

千早「だから、無理やりドアをこじ開けて中に入り、あなたの部屋を綺麗にしてご飯を作って帰りを待ちました」

P「うん、あの時は怖かったよ」

千早「私は恐らく…かなり心を病んでいる様に見えたと思います」

P「完全にヤンデレだったよね」

千早「あれは…ウソです。演技でした」

P「そうなの?」

千早「はい…私はあなたが765プロに入社してきた時にはもう…一目惚れでした」

P「とてもそうには見えなかったな」

千早「愛想も無い、男の人と話す事が苦手な私はあなたにどうすれば想いが伝わるか…ずっと考えていました」

千早は目を閉じ、顔を伏せながら話を続けた

千早「あなたに導かれてトップアイドルとしてドームコンサートを成功させた後、私の中であなたの存在がとても大きくなって…誰にも渡したくないと思ったんです」

P「千早…」

千早「あなたの傍にはいつも春香と美希がいる…このままだと近いうちにあなたの事を取られてしまう…」

握りしめた拳に力が入る
千早は苦いものを噛みしめる様に話した

千早「私はあの二人に無いお金と時間を使ってあなたとの距離を一気に詰めました。押しに弱いあなたの心を利用して…あなたの隣と言う場所を勝ち取ったんです」

千早「私は…何て醜い…何て卑しい女なんでしょう…春香はかけがえの無い親友、美希は愛すべき後輩なのに…それに、みんなのあなたに対する想いも踏みにじって…」

P「…」

何も言葉が出ない

何と声をかければ良いかも分からない

千早は…彼の事が欲しい…

それだけのために…ここまでしたのだ

千早「あなた…」

P「何だ?」

千早「後は…お任せします」

千早「私の事…嫌いになりましたよね?卑しい女だと思いますよね?」

P「千早…俺は…」

千早「あなたが私を捨てても…私にはもう、何も言えません…言えませんが…」

P「…」

千早「もし、もしも私の事を許してくれるなら…これからも一緒に…この場所は…二人の秘密の場所で…ここで、ゆっくりと…二人で…うぅっ!!」

千早はここまで言い切った後、堰を切ったように泣崩れてしまった

千早「うああああああああっ!!!あなたっ!!!あなたっ!!!ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!!!」

P「千早っ!!良いんだ!!もう良いんだ!!!」

彼は千早の背中に覆い被さる様に抱きしめた

しえ

P「千早!!俺は大丈夫だ!!だから、もう泣くな!!!千早!!!」

千早はこの後一時間以上激しく泣き続けた

そして今は泣き声も収まり…

P「千早…喉、痛くないか…?」

千早「痛いです…とても」

P「だろうな…ずっと泣いてたから」

千早「良いんですか?」

P「何が?」

千早「今 、これ以上優しくされたら一生あなたを離しませんよ?」

P「いいよ…そうしてくれ」

千早「ほんとに?」

P「ああ、だから…もう泣くな」

千早「…はい」

P「約束してやるよ」

千早「約束?」

P「もし、俺が誰か一人を本当に選ばないといけなくなった時…俺は千早…お前を必ず選ぶ…約束だ」

千早「あなた…それは本当ですか?」

P「みんなが傷付いて、俺がどれだけ責められても俺は千早を選ぶ」

千早「…その言葉だけで充分です」

P「これでもう…泣かないよな?」

千早「はい…あなたで良かった…私はあなたを愛して本当に良かった…」

P「愛してる…だから俺の傍から離れないでくれよ?」

千早「はい…ずっとあなたの傍に…」

この日は二人で別荘に泊まった

久しぶりに二人きりになれた千早はベッドに寝転がってもなかなか寝ようとしない

今まで見た事が無いくらいに子供っぽい千早がそこには居た

P「そろそろ寝ないと明日は早いんだぞ」

千早「は~い、気が向いたら寝ます」

千早はふにゃふにゃしただらしない笑顔で答えた

P「全く…でも、いいな」

千早「ん~、何が?」

P「お前のそんな顔が見れるのは世界で俺だけなんだから」

千早「はい、そうですよ~、あなただけです」

P「千早…こっちきて抱き枕になってくれ」

千早「は~い、ごろごろ~」

P「可愛いけど…もはや誰かわからない変わり様だ」

こうして二人きりの一日は終わった

そろそろ一度寝るね
残ってたら続き、なかったらまた来週

残ってたら今回で最後になるかも

おやすみ

この時間なら20分前後がボーダーっぽいけど
万が一にも落ちたらショックだから10分超えたら保守しちゃう

ほし

翌日

P「別荘から来たから5時起きだったんだよなぁ…眠い…」

昨日から引き続いて面談を始める

あずさ「プロデューサーさん、お疲れ様です」

P「うん、座って」

あずさ「はい」

P「あずさは…竜宮小町が再開するけどコンディションはどうだ?」

あずさ「はい…お休みを頂いた形だったので今は体力も気力も充実しています」

P「そうだな…ある意味、良かったのかもな。休み、ほとんど無かったし…」

あずさ「はい、ステージ中に時々目の前が真っ白になる時がありましたから…」

P「律子…働かせすぎだ…」

P「あずさ、お前は悩みがあるよな?」

あずさ「はい、竜宮小町です…」

P「お前もそろそろ22歳だ。気持ちは分かるよ」

あずさ「あと、竜宮小町はみんなと一緒に居られるので楽しいんですけど…かなりハードなんです」

P「あずさ、あと一年頑張ってくれ。お前はみんなの精神的な支柱だからさ」

あずさ「一年?竜宮小町はあと一年で終わってしまうんですか?」

P「違うよ、少しずつ形は変わっていくものだ。俺も、お前も」

あずさ「はあ…難しいお話ですね…」

あずさは首をかしげていた

そして竜宮小町は新しい形を作るための最後の一年に突入したのだ

あずさと入れ代わりに貴音が入ってきた
家にいる時とは違い少し思いつめた雰囲気だ

貴音「貴方様…」

P「座って、お前は早めに済ませるよ」

貴音「貴方様…いけずです」

P「最近のお前を見てると色々と分かるんだよ。だから俺が一方的に話させてもらう」

貴音「…はい」

P「お前は…まだアイドルを続けるべきだ。辞めてはいけない…以上だよ」

貴音「そうなのですか?」

P「ああ、最近自分の思い描いていたイメージとのギャップが悩みなんだろうがな」

貴音「私は…やはり歌をメインにしていきたいと思っているのです」

P「でもな、お前はみんなと比べてもまだまだ未熟だ。フェアリーの時は良いかもしれないがソロになると話は別だ」

貴音「未熟…やはり私は全然届いていないのですね…」

P「そうだ、だから今は修行の期間だと思え。あと、お前は色々と心配だから俺の傍から離す気はない」

貴音「貴方様?」

P「万が一、俺がここを去る時が来てもお前は連れて行く。最後まできちんと育てたいからな」

貴音「私は…貴方様の傍に居ても…良いのですね」

P「だから俺の傍でもっと学んで…それから将来の自分の道を決めるんだ。分かったな?」

貴音「はい…貴方様、私は貴方にずっと…ついて行きます…」

P「そうしてくれ…じゃないと心配だからな」

貴音「貴方様…抑え切れません…」

貴音は彼のもとへ歩み寄ると、対面する形で彼の膝に座った

P「どうしたんだ?」

貴音「貴方様…貴方様…」

貴音は彼の頭をその豊満な胸の中に埋め、強く抱きしめた

P「うぷっ!!おい…貴音!?ぷはっ!!窒息するって!!」

貴音「貴方様…私…したいのです…今すぐに…」

P「いや…もうやよいが外で待ってる…」

貴音「あと10分もあれば…」

そう言いながら彼のズボンのファスナーを開き、手を差し入れた

スカートをたくし上げ、パンツの股の部分を横にずらす

貴音「私は…もうこれだけ濡れています。あとは、貴方様に挿れて頂くだけで…」

P「貴音…待ってくれ」

貴音「待ちません…では…挿れますよ…」

貴音は彼のペニスを少ししごいてから割れ目にあてがい…そのまま奥深くまで挿入した

P「うわっ…お前…濡れすぎだろ」

貴音「ああっ…貴方様が…入っています…」

貴音は奥まで挿入すると自ら腰を振り始めた

貴音「ああっ!!貴方様!!貴方様!!気持ちいい!!気持ちいい!!はぁぁぁっ!!」

P「貴音!!そんなに乱暴に動くな!!ああっ!?持たないから!!」

貴音「貴方様!!ふぁあぁっ!!愛してっ!!愛していますっ!!貴方様ぁ!!」

貴音は綺麗な銀髪を振り乱し、涙を流しながら必死に腰を振る

P「貴音…そんなにしたら…出る」

貴音「出してっ!!出してくださいっ!!私もっ!!もうっ!!」

P「ああっ!?貴音っ!!出るっ!!」

彼は貴音の腰を掴み一番奥に目掛けて精を放った

貴音「ああああっ!!!貴方様!?はぁぁぁぁぁっ!!!!やあああああああああっ!!!!!」

貴音はやはり彼の頭を胸に抱いたまま射精を受け入れている

P「貴音…少し手を緩めて…死んじゃうから」

貴音「はぁっ…はぁっ…はい…貴方様…」

貴音はゆっくりと腕の力を抜く
すると彼は開放され、息を大きく吸った

P「お前は…見かけによらず情熱的なんだな」

貴音「申し訳ありません…ですが…どうしても貴方様と繋がりたかったのです」

P「やっぱり心配で見てられないよ。俺から離れるなよ?」

貴音「はい、貴方様…愛しています」

貴音は胸の前で手を組み笑顔でそう答えた

10分程部屋の窓を開けて空気の入れ替えをしてからやよいを部屋に入れた

やよい「待ちくたびれましたよぉ…」

P「マジですまん。今度お前の兄弟も連れて美味いもんでも奢るから許してくれ」

やよい「わぁ!!弟達も喜びます~!!」

P「じゃあ、始めるな?」

やよい「はいっ!!」

P「最近は仕事も少しずつ増えてる。お前はまだまだ伸びるよ」

やよい「はいっ!!プロデューサーのおかげです!!」

P「いや、お前が可愛いからだよ。ほっといてもいずれはこうなっていたと思う」

やよい「ほぇ?そうなんですか」

P「そうなんです。お前からは何かあるか?」

やよい「あの…プロデューサー?」

P「はい」

やよい「辞めない…ですよね?」

P「俺が?まさか…」

やよい「…」

やよいは彼を見つめる
最近の妙な空気を敏感に感じ取っているのだ

P「はぁ、お前に心配かけるなんて…俺もまだまだだな」

やよい「プロデューサー…」

P「やよい、こっちにおいで」

やよい「はい…」

彼はやよいを膝に乗せると頭を撫でながらゆっくりと話した

P「俺はさ…まだ辞めないよ。お前達が俺を必要としなくなるその日まで、な?」

やよい「私は一生プロデューサーが必要です…そんな話、聞きたくありません」

やよいは目に涙を溜めて訴えた

P「お前が…いつの日か俺が居なくなっても大丈夫になるまでは傍にいる。でもな、それは段々と近付いてるんだよ?」

やよい「いや…いやぁ…プロデューサーは…私の…お婿さんになるんです…」

やよいは彼にしがみついた

P「何だよ、やよいは俺と結婚したいのか?」

やよい「はい…したいです…してくれるならちょっと怖いけど…エッチな事も、出来ちゃいます…」

P「それはもう少し考えてからでも遅くないよ?いっぱい考えて…それでも俺の事が大好きだった時に…な?」

やよい「はい…その時は…優しくしてくださいね?」

P「はいはい」

やよい「プロデューサー…」

P「ん?」

やよい「キス…したいです…」

P「甘えん坊だな…ん…」

やよい「んん…ん…ちゅ…んふ…」

P「これで良いか?」

やよい「はい…」

P「じゃあ、これで終わりだ。やよい、離れて?」

やよい「…やです」

P「やよい…良い子だから」

やよい「…や!!」

P「やれやれ…」

この日はやよいが離れてくれなかったので全く仕事にならなかった

P「これで面談は終わりだ…これからは忙しくなるぞ」

誰もいない面談室で一人つぶやいた

P「そして…俺も、進まなきゃな…」

部屋を出て帰り支度を整える

P「これから…もっと泣くんだろうな…あいつらの事、もっと泣かすんだろうな…」

事務所を出て自宅に向かう
すっかり夜の闇に包まれた空を見上げると、都会の淀んな空気の中に小さな星が光っていた

P「はは…心が痛いや…」

彼はそう呟いて歩いていった

ちょっとご飯食べてくるの

死兆星が見えてたら貴音まで天へ還ってしまう…

それから時は速度を増して流れていった
春香、千早、やよいの企画も無事に始まり、ホームページでの動画配信もスタートした

すっかり可愛くなってしまった千早は春香とやよいに弄られるスタンスでアイドルであった時以上に人気が出た

三人の曲もCDショップに並べられ話題を呼んだ

春香、やよいともに5万枚を超えるヒットを叩き出した

そして…千早と彼の共作によりリリースされたCDは…


100万枚以上を売り上げた


そして半年と言う時が流れた

大丈夫だと思いたいけど、Pが27歳とかだと怖すぎる

事務所

雪歩「らんらんらん♪」

伊織「~♪」

やよい「わぁ~燃えてますぅ」

真「みんな…ダメだよ~こんな事して」

事務所のテーブルの上にある少し大きめの灰皿…その中には紙の束がメラメラと燃えている

律子「あんた達…あの人に怒られるわよ?」

律子はため息混じりにそう言った

伊織「可能性は一つも残さないのよ」

雪歩「燃えてますぅ~」

やよい「わぁ~」

律子「知らないわよ?まあ、こんなものを堂々と置いていく人たちもどうかと思うけど…」

P「おはよう…って何か燃えてるけどなに燃やしてんの?」

伊織「あらおはよう。あんたの引き抜きがいっぱい来てて書類を残して行ってるから伊織ちゃんが心を込めて燃やしてるのよ」

やよい「プロデューサーはどこにも行っちゃダメです」

雪歩「らんらんらん♪」

真「プロデューサー…止められなくてゴメン…」

P「あらら…」

最近よく引き抜きの話が来る
ギャラも今より3倍ほど多くなっている様だ

律子「もう…仕方の無い子達ね」

P「まあ良いじゃないか。どうせ行く気も無いし」

やよい「プロデューサー…辞めませんか?」

P「馬鹿だな、やよいが居ない所に行っても楽しく無いから行かないよ」

頭を撫でて安心させる
やよいは少し心が不安定になっている
だからこう言った話題には人一倍敏感なのだ

P(俺のせいだな…ごめん)

P「そんな事より俺はここでまだまだやる事があるんだよ」

伊織「ほら見なさい!!やっぱりどこにも行かないって言ってるでしょ?」

真「伊織が泣きべそかいて『プロデューサーが辞めちゃう~』って喚いてたからこうなったんだろ?」

伊織「ぐぬぬ…」

P「それはそうと、律子?」

律子「何ですか?」

P「ホームページの動画配信の特集、撮影は明日だから」

律子「あれ…本当にやるんですか?恥ずかしいですよ」

P「勿論だ。765プロの将来を担う若手プロデューサーのインタビューだからな」

律子「でも…」

P「律子?」

彼は律子の両肩を掴み、真剣な眼差しで話を続けた

P「律子…俺の夢を叶えるのを手伝って欲しい…お前にしかできない事だ」

律子「プロデューサー…」

P「お願いだ…律子…」

律子「…もう、一回だけですよ?」

P「ありがとう!!明日はよろしく頼むよ!!」

律子「はいはい」

律子との会話を終えた彼は屋上に一人佇む

P「律子…ありがとう…」

明日は律子のインタビューを収録する
その準備は既に終わっている

P「俺の夢…」

助手には亜美を選んだ
真美は残念ながら明日は忙しい

P「明日、叶うんだな」

彼は虚空を見つめる

P「律子…ごめんな…」

虚空を見つめる



P「律子、俺…やっぱりエロいわ」

翌日

律子「ここね…うわ、すごい豪華な部屋…」

律子は高級なホテルの最上階の部屋に入った

P「いらっしゃいませ~」

亜美「りっちゃんおは~」

律子「こんな部屋…高かったでしょうに…」

P「一泊50万、俺の自腹だよん☆」

律子「ぶっ!?50万!?」

P「さあ、あっちでこの服に着替えてくれ」

律子「…分かったわ」

律子は複雑な表情のまま着替えに行った

亜美「兄ちゃん…亜美はプロの仕事しちゃうよ~」

P「ああ、バッチリ撮ってくれ」

亜美「いえっさ!!」

着替えた律子が戻って来た

真っ白な全面にボタンがついたロング丈のワンピースだ

律子「綺麗な服ですね…肌触りもすごく良いし…いつでも使えそうで欲しくなりますよ」

P「撮影終わったらあげる。ちなみにそれ、20万だから。勿論俺の自腹」

律子「20って…でも、頂けるんであれば…頂きます…嬉しい」

律子は目を細めて微笑んだ

P「よし、じゃああっちのソファで撮影スタートだ」

亜美「らじゃ!!」

律子「プロデューサー…ありがとう…」

インタビューが始まった

律子は自身のプロフィールを始め、竜宮小町の事、みんなの事、これからの事を真摯に、熱く語った

律子「はぁ…疲れた…」

P「お疲れ様、これ飲んで」

彼はオレンジジュースを律子に手渡した

律子「ありがとうございます…これ、美味しいです」

P「そうか、良かった…」

律子「夢は叶いました?」

P「うん、半分」

律子「半分?」

P「まあ、とりあえずこっちに来てくれ」

彼は律子をベッドのある部屋に連れて行った

律子「わぁ…天蓋が付いてる」

P「お姫様が眠るベッドに相応しいだろ?今日の律子はお姫様だからな」

律子「私が…お姫様…」

P「せっかくだからベッドの上で話そうよ。お姫様?」

律子「はい…」

律子は完全に舞い上がっていた
お姫様扱いが嬉しかったのだ

だが、彼の夢は着々と歩みを進めていた…

P「律子…少し俺の話を聞いてくれるか?」

律子「はい…聞きます」

P「俺ってさ、765プロのに来る前に正月の特番のプロデューサーを任された事があったんだよ」

律子「へぇ…」

P「これでテレビ番組プロデューサーをやる夢は叶ったんだ」

律子「…」

P「でな?一応トップアイドルを送り出す夢は千早で叶えた」

律子「はい…」

P「最近は演奏する機会もあったし、自分で書いた曲も売れた…でもさ」

律子「でも?」

P「まだ一つ、叶えていない夢があるんだ。それを今日叶えようと思う」

律子「何ですか?その夢って?」


P「…AV撮影」

律子「はぁ…AV…って!?え!?」

P「別に売り出すわけじゃ無い、この作品は俺の大切なコレクションの一部になるんだ…」

律子「カメラで撮られながらエッチするんですか!?無理!!絶対無理!!」

P「あのさ?その服、綺麗だろ?」

律子「…はい、そうですね」

P「で、お前は身体に力が入らない」

律子「はっ!?そう言えば…」

P「俺は考えたんだ…なぜ男は女に可愛い服を着せたいかを…」

律子「可愛い彼女を見せたいからじゃ無いんですか?」

P「違うね」

律子「じゃあ、何で?」

P「それは…ただその可愛い服を来た女を淫らに脱がせたいだけだからだよ!!」

さんざん撮影はしていたがちゃんとしたAVとは違うからな
一流は妥協しないからこそ一流なのだ

彼は律子の服のボタンをゆっくり外していく
律子は身体に力が入らないため抵抗出来ない

律子「亜美っ!!助けて!!身体の力が入らないの!!」

亜美「●REC」

律子「亜美…あんたまさか」

亜美「エッチなお薬用意したのは亜美だよん☆」

律子「くっ!!でも今までだって録画とかしてたじゃ無いですか!?」

P「あんなの…ただの素人投稿ビデオレベルじゃん。俺はちゃんと撮りたかったの」

律子のワンピースのボタンが全部外され前がはだける

律子の黒の下着姿が晒された

P「亜美が構えているカメラは70万、部屋代50万、衣装代20万、その他雑費30万…全部俺の自腹だ…これこそ真のAVだと思わんかね!?律子君!!」

律子「マジキチ…マジキチがいるわ…」

P「という事だから遠慮なくお姫様ベッドで痴態を晒してくれ。それじゃあ…スタート!!」

亜美「らじゃ!!」

律子「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

ホテルの最上階から律子の悲鳴が上がったが、誰も助けは来なかった…

P「律子のおっぱいは大きいな…揉み応えがある…」

ブラジャーの上から力強く揉みしだく
大きな胸はへしゃげる様に形を変える

律子「ん…んふ…んんっ…やぁ…」

律子は薬の効力でいつもより敏感になっている

P「律子は黒い下着も似合うな…胸も大きくて…そうだ、パイズリしたいな」

律子「そんな…やめて…お願い…」

P「律子とは結構エッチしてるんだけどパイズリは無かったよな~」

そう言うと彼は律子に馬乗りになりペニスを胸の谷間に埋めた」

律子「やだ…ピクピクしてる…」

P「ああ…良いなあ…律子のおっぱい…ぷにゅぷにゅでふわふわだ…」

律子「ああ…熱い…こんなに固くて…」

律子は顔を真っ赤にしながらも挟まれたペニスから目が離せない

P「律子…俺もう…出すね?」

律子「ええっ!?ちょっと待って!!」

P「あ、出る…」

律子「あっ!?きゃあ!?出てるっ!!」

射精された精液は律子の口元を汚した
彼はペニスを胸から開放すると残りの精液を律子の顔にも振りかけた

律子「やだ!!顔っ!!かけないで!!」

P「ヤバいな…ゾクゾクする…」

彼の欲望は全く収まらない…

パンツを脱ぎ続けていた甲斐があった

律子の顔は精液でまみれている
ブラジャーもつけたままだったので、精液でシミになってしまった

律子「お気に入りのブラなのに…」

P「律子…俺のをキレイにしろ…」

律子の頭を掴むと口元にペニスを近付ける
それを見た律子は

律子「や…まだ…精液、ついてる…」

P「だからお前の口でキレイにするんだよ…ほら」

律子「むぐっ!?んむっ!!ふむぅ!!」

律子の口内に強引に押し込んで咥えさせる

P「しっかり舐めてくれ…そう、いい子だ」

律子は観念したのか舌を使い懸命に舐める
顔は精液漬け、口内は精液の味と匂いにまみれていた

律子「じゅるっ…ちゅ…んふ…んん…」

P「律子…ありがとう。キレイになったよ」

彼は律子の口からペニスを引き抜いた

律子「ぷはっ…はぁっ…はぁっ…」

P「今度は…いよいよ本番だ」

律子「そんな…」

P「律子…足を開け」

律子「いや…怖い…」

P「開いてお前のいやらしいあそこを見せるんだ、早く…」

律子は目を閉じ顔を背けながら足を開いた
薬の効果で割れ目は溢れんばかりの愛液で濡れていた

P「亜美…しっかり撮ってやれ」

亜美「りっちゃん…可愛いよ…」

律子「亜美…お願い…撮らないで…」

亜美「りっちゃんって綺麗だね…兄ちゃん、亜美にもこのデータ頂戴ね」

P「ああ、真美にも見せてやれ」

律子「ああ…みんなに見られる…やだ…もう…」

P「じゃあ…可愛がってやるよ」

りっちゃんの反応が新鮮すぎて、ふぅ…

律子「あの…挿れちゃうん…ですか?」

P「ああ…いっぱい愛してやる」

律子「もう…諦めます…」

P「…」

律子「その代わり…今だけでも、恋人として扱ってください…私を、好きになってください…良いでしょ、これくらい…」

律子は泣きながら言った

亜美「りっちゃん…ほんとに可愛い…」

P「まずは、キスだな」

律子「うん、キス…して?」

P「律子…んん…ん…」

律子「はぁ…むう…んふ…ちゅ…ん…ちゅちゅ…はん…」

ぴちゃぴちゃと唾液の混ざる音が響く
亜美はカメラを構えながらも片方の手は股間に伸びていた

亜美「あ…ダメだよ…我慢しないと…やん…」

律子「んむっ…ちゅる…ぷわっ…はぁっ…」

唇が離れる。律子の目にはもうカメラは写っていない

P「そろそろ…入れるぞ?」

律子「うん、来て…いっぱい愛して?」

P「ああ…いくぞ…」

律子「あ…ああ…入って…きた…」

律子の膣は簡単に彼を受け入れた

P「やっぱり俺たちは身体の相性が良いんだよ…動くぞ」

律子「うんっ…あっ!!やん!!動いてる…ゴリゴリって…やぁ…」

亜美「あ…パンツ…ぐしょぐしょだ…」

律子「あんっ…そこ…きもちいい…奥まで…つついて…きゃっ…」

亜美「ちゃんと映すから…亜美もちょっと…あん…や…」

律子「ああっ…きもちいいよっ…ここ…きもちいいよ…」

P「どこが気持ち良いんだ?」

律子「やんっ…エッチな…所…ふあっ…」

P「ちゃんと言わないとダメだぞ?」

律子「やあ…恥ずかしぃ…や…言えない…」

P「言わないなら…やめちゃうよ?」

律子「いや…言います…んん…言いますぅ…」

亜美「りっちゃん…言っちゃうの?…やんっ!!」

律子「おま…ん、やぁんっ!!おまんこ…おまんこが…きもちい…よぉ…」

P「よく言えたね…偉いぞ」

律子「うん…んっ…言えたぁ…」

亜美「言っちゃった…りっちゃんが…あんっ…」

P「そろそろ…中に出すぞ」

律子「出して…おまんこに…精液…出して…んんんんっ!!」

P「ダメだ…もう…出るぞ!!」

律子「あああああっ!!!もう!!イク!!イク!!イクのっ!!!」

P「出るっ!!!」

律子「やあっ!?いやっ!!やだっ!!!いやあああああああああああっ!!!!イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!」

しえ

律子は何度も痙攣し激しく達した
膣内には今までに何度も受け入れてきた彼の精液が注ぎ込まれた

律子「は…はぁっ…かは…は…」

P「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」

律子「もう…ダメ…眠い…」

律子は力尽きて眠ってしまった
彼は律子に布団をかけ、亜美の方を向いた

P「亜美?ちゃんと撮れて…って!?うわ!?」

亜美「だいじょぶ…ちゃんと撮れてるよ…でも…おもらししちゃって…ごめんね?」

亜美の股間はスカートもビショビショに濡れて床にも大きなシミが広がっていた

亜美「良かったら、後でも良いから…亜美の事も…ね?

休憩、疲れた
エロは少ないはずだった

もうここから先はエロは無いよ

ほす

P「ん…まだ夜中か」

時計は午前三時を指していた

結局亜美の相手をした後、ホテルに三人で泊まる事になった

P「はぁ…めちゃくちゃ楽しかったな…」

律子と亜美は死んだ様に眠っている
それだけ疲れてしまったのだろう

P「二人とも…ありがとうな」

頭を撫でてベッドを離れる
テラスから下を見ると深夜の街の光が輝いていた

P「もう…夢は全部叶ったな…」

ここから…また時が動き出す

それぞれの思いを乗せて…時は止まる事を知らない

あれからさらに半年が過ぎた

P「亜美…今までお疲れ様」

亜美「ん…今まで楽しかったよ。夢みたいな時間だった」

亜美は竜宮小町を脱退と同時に765プロを離れ、大手のプロダクションへと移籍が決まった

真美はその事を今日まで聞かされていなかったらしく崩れ落ちて号泣した

皆も涙を流し、別れを惜しんだ
亜美の希望で送別会は開かなかった

悲しいけどこれ、アイドルなのよね

P「お前が抜けるのは正直かなり辛い…でも…戦いたいんだろ?」

亜美「うん…自分の力でどこまでやれるか知りたいから…でも」

P「ん?」

亜美「くじけそうになったら…兄ちゃんに頼っていい?もう別の事務所になっちゃったけど」

P「いつでも来い。お前が俺に遠慮なんてするな。絶対に助けてやるから」

亜美「兄ちゃん…最後のキス…しよ?」

P「うん、ひとまず最後のキスだな」

亜美「ん…次はちょっと先になるからね…」

お互いに唇を重ねる
別れが惜しいのか何度も唇をついばみ、長い時間のキスとなった

亜美「兄ちゃん…愛してる、将来は兄ちゃんのお嫁さんになりたいな」

こうして亜美は765プロを去った

千早「あなた…」

P「俺はかなり前から聞かされていたし覚悟も出来ていた、ただ…亜美が皆には秘密にしておいて欲しいって…な」

千早「そうですか…寂しくなります」

P「そうだな…でも、こういう事にも慣れないとな。俺は大人だからな」

千早「あなた…」

千早は彼を抱きしめた
彼の顔を周りから隠す様に、見えない様に…

P「亜美…行くなよ…俺、寂しいよ…こんなの…死にそうだ…亜美ぃ…」

声を殺して泣いていた

そしてその数日後には予定通りフェアリーの解散が決まった

新しいユニットの発表は無く、美希は今まで以上にモデル業、貴音は音楽を学びながら定例のライブで歌った

響の予定は本人の希望により空白となった

そしてさらに数日後

P「今日は春香の取材に同行か…」

春香は順調にトップアイドルの道を進み、頂点も間近に迫っている

美希「プロデューサー!!おはようなの!!」

P「美希、おはよう」

美希は最近の事だが彼の事を「ハニー」と呼ばなくなった

美希「プロデューサー、ちょっとお話があるんだけど…良いかな?」

P「ああ、屋上で良いか?」

美希「うん!!」

美希は彼の手を取り屋上へ向かった

屋上

P「美希、話って何だ?」

美希「お礼…かな?」

P「お礼?」

美希「ミキの事、 ちゃんと理解してくれて、真剣に向き合ってくれたお礼」

P「いや、こっちこそお前には色々と頼ってばかりだったからそんなのは良いよ…」

美希「ダメ、昨日ちゃんと考えて出した答えだからちゃんとするの」

P「はいはい」

美希「プロデューサー、そこにしゃがんで」

彼をその場にしゃがませると美希は彼の近くに寄った。彼の目の前には美希のスカートがある

美希「皆にもやってたよね?はい!!これがミキのだよ!!」

美希は彼の目の前でスカートをめくりあげた

P「あ…パンツ」

美希「やっぱり…すっごく恥ずかしいの。死ぬの」

美希は顔を真っ赤にして必死にスカートの裾を掴み、お腹のあたりで固定している

パステルグリーンの可愛いパンツが目の前にある

美希「ちょっとだけなら…触っても良いよ?」

P「あ、ああ…」

彼は指を伸ばし、美希のパンツの上から割れ目のあたりを優しくなぞった

美希「んっ…やぁ…やっぱり…恥ずかしいの…」

P「美希、もう良いぞ。ありがとうな」

美希「ん…わかったの」

美希はスカートを下ろし、着衣を正した

美希「はぁ~っ!!恥ずかしかったの!!」

美希は彼に抱きついて叫んだ

P「どうしたんだ?何かあったのか?」

美希「ミキね、やっぱりプロデューサーの事…好きなんだ」

P「…」

美希「だからいつか…いつになるかはわからないけど、プロデューサーと恋人同士になったら…」

今度は彼の頬を両手で包み…唇を重ねた

美希「ここから先の事…しようね!!」


美希はそう言うと小走りにこの場を去った

パンツなのにせつない、不思議

P「一年越しのパンツか…」

彼は事務所に戻った

律子「美希、何だったんですか?」

P「いや、世間話」

律子「怪しい…まあ良いですけど」

P「所でさ、律子」

律子「はい?」

P「お前さ…何で抱きついてるの?」

律子「もう今更押さえ込んでても仕方ないからですよ?」

P「はぁ、好きにしてくれ」

律子「はい♪」

伊織「律子!?ちょっと離れなさいよ!!」

律子「嫌よ、私はもう何も我慢しないって決めたの。大好きな人に抱きついて何が悪いの?」

伊織「うっさい!!早く離れなさい!!」

律子「プロデューサー、こっち向いて?」

P「何だ?」

律子「…ちゅ」

伊織「ああああああああっ!!!」

P「あ、伊織が壊れた」

律子「パンツ穿いてる事だけが救いですね」

千早「何か…大変そうね…」

そしてさらに時は流れ…12月の初旬を迎えていた

P「春香、調子はどうだ?」

春香「はい!!バッチリです!!」

ここは春香のコンサートの楽屋である

春香はトップアイドルとして君臨し、765プロの誰もが成し得なかったドームコンサート5DAYSを敢行した

今日はその最終日である

伊織「春香、そろそろ行くわよ!!」

春香「うん!!わかったよ!!」

伊織は最近彼の下でプロデュースの修行を始めた
スーツ姿の伊織はまだぎこちないが、だんだんと見慣れて行くのだろう

P「春香、行ってこい!!」

春香「はい!!」

春香は大歓声の中、堂々としたステージを見せたのであった

クリスマスは皆でスケジュールを調整し、ささやかなパーティーを事務所で開いた

律子「まさか伊織がプロデュースの道に入って来るとはねぇ…歳を取るわけだ」

伊織「律子なんか簡単に抜かしてやるんだから!!にひひっ!!」

律子「あんた…竜宮小町を作ったのは私なのよ?」

やよい「まあまあ、伊織ちゃんもそんな事言っちゃダメだよ~」

真美「でも真美が竜宮小町か~変な感じ」

やよい「私も竜宮小町なんて…やっていけるかなぁ」

春香「大丈夫!!やよいは可愛いからすぐに人気が出るよ!!」

やよい「うっうー!!」

竜宮小町は伊織のセルフプロデュースの下でやよいと真美を従える新体制になった

ロリ小町は逆にバランス悪いな

P「皆…強いな…」

真「プロデューサーの事を信じてるから皆元気なんですよ」

P「俺なんて…」

真「でもボクたちも甘えてばかりじゃ無くて自分で道を切り開いていかなきゃ…ですね」

P「お前たちならできるよ…」

ここにはもう亜美がいない
でも皆楽しそうにこの時間を過ごしている

ここには…守られるべき雛はもう居ないのだ

P「ああ…そうか…そうなのか…」

彼は理解した



P「俺の役目は…終わるんだな…」

そして新年を迎えて数日が過ぎた

P「どうしても今日…行ってしまうのか?」

千早「もっと暖かくなってからでも…」

貴音「そうですよ?この寒さの中…心配です」

響「でもさ、やっぱりこういうのって自分が思った時に決めた方が良いと思うんだ」

響は765プロを辞めた
色んな場所に行って見たいから…という事らしい

P「気をつけてな」

千早「お金が無くなったら必ず連絡するのよ?」

貴音「響…私は…寂しくて死んでしまいます…」

響「みんな…すぐ帰って来るから…ね?」

響は少しの荷物とギターのケースを持って出て行ってしまった

貴音「響…響…響…」

千早「四条さん…」

P「すぐに帰って来るさ…俺たちは待っててやろう」

去る亜美、そして響

その後、彼と千早は水面下で色々と準備を進めた

千早は都心に少し大きめの一軒家を購入し、現在住んでいる所から引越しを始めた

貴音は千早の手助けをしながら音楽の勉強により一層励んだ

新体制の竜宮小町は今までと違う層のファンを見事に開拓し、伊織の力を全国に知らしめた

律子はそれをサポートし、全体のマネージャーメントを中心に尽力している

そしてその年の秋の始まる頃に


彼は765プロを辞める事になった

その日はささやかな送別会を開く事になった

律子「寂しくなります…愛する人が居なくなるなんて…」

伊織「もう誰か分からないくらいの変わり様ね…ねえ、あんた」

P「ん?」

伊織「勝負よ!!まあ、勝つのは私だけど!!」

P「ああ、お前を地べたに這いつくばらせてやる。首洗って待ってな」

伊織「ふんっ!!…ぐす…」

P「…伊織、ありがとう」

伊織「…知らない」

真「ボクは会いたい時に会いに行くんで寂しくは無いですけど…不安だな…」

雪歩「私も…いざとなったら無理やりプロデューサーの家に寄生すれば良いだけですぅ」

あずさ「ここも…寂しくなっちゃいますね…」

P「いつでも遊びに来いよ。甘えたい時もあるだろ?」

あずさ「良いんですか?」

P「だから俺に遠慮するな」

あずさ「はい、それでは明日にでも…」

P「早いな…別に良いけど」

やよい「うっうー…伊織ちゃんだけだとこの先不安ですぅ~」

真美「確実に爆死の道だもんね~」

P「まあデコスケだからな…許してやってくれ」

伊織「あんたたち…覚えておきなさい…」

彼と千早は小さなプロダクションを立ち上げた

人数は4人、彼と千早、貴音と…春香である

春香はプロダクションの立ち上げを聞くや否や

春香「私、765プロ辞めます!!」

P「それはダメ」

春香「何でですか!!プロデューサーさんは私の事、愛してないんですか!?可愛くないんですか!?」

P「愛してるし可愛いけどダメ」

春香「え~」

P「お前はトップアイドルだぞ?居なくなったら765プロが潰れるだろうが」

春香「竜宮小町がいるから大丈夫」

P「お前の方が遥かに売り上げ高いからダメ」

春香「そんなあ~」

春香もか

P「今は765プロで頑張れ、少ししたらお前の人気も落ち着く。その時にまた考えるから」

千早「ここにはいつでも遊びにきて良いのよ?」

春香「わかりました…プロデューサーさんと早く一緒になりたいから手抜きでお仕事してきます…」

P「ダメだよ!?本当に潰れちゃうからね!?」

春香「また明日…来ます…」

千早「春香、かわいそう…」

P「仕方ないだろ…あいつは…」

千早「そうですね…」

彼は千早のドームツアーを企画した
千早の人気は衰える事無く、全ての会場を多くのファンで埋め尽くした

その実績を評価され、彼は複数のアーティストのプロデュースを手掛ける文字通りの一流プロデューサーとなった

そしてさらに月日は流れた

その頃には都心の真新しいビルの中に事務所を構える様になっていた

千早を社長として広いフロアに三人だけで運営するプロダクションである

帰ってきた響とアイドル卒業したあずささんも入れて星井なって

P「今日は久しぶりに事務所仕事だけか…」

彼がそうつぶやいてビルに入ろうとすると
誰かに背中を軽く叩かれた

P「ん?」

亜美「兄ちゃん、久しぶり」

P「亜美…綺麗になったな」

亜美「うん、兄ちゃんのために頑張ってるからね」

少し落ち着いた雰囲気ではあるが以前よりずっと綺麗に、女の子らしくなった亜美と再開したのだ

事務所内

亜美「広い所だね~兄ちゃん一人?」

P「いや、千早と貴音だよ」

亜美「三人にこれは…広すぎない?」

P「千早が気に入ったんだってよ」

亜美「へぇ~、で、後の二人は?」

P「昼くらいには来るよ」

亜美「そうなんだ…所でさ、兄ちゃん」

P「何だ?甘えたいのか?」

亜美「それもあるんだけどさ~それとは別」

P「言ってみろよ。俺に遠慮するな」

亜美「だよね~」

亜美はもじもじしながら彼を見る

P「はい、言ってごらん」

亜美「亜美の事…雇って?」

P「は?」

亜美「クビになっちった☆」

P「え?何で?」

亜美「亜美の名前、全然聞かなかったっしょ?」

P「そう言えば…全然聞いてない…」

亜美「頑張ったけど売り出してすらもらえなかったよ☆」

P「わっほい!!」

亜美「でもさ~お掃除とお茶汲みは上手になったからさ…雇え☆」

P「はぁ…短い戦いだったな…」

亜美「大敗だったな~」

プロとして単身で春香に追いつけな亜美を期待してたらこの有り様だよ

亜美「でもさ、分かったよ」

P「何が?」

亜美「兄ちゃんって…やっぱりすごいんだなって」

P「そうか?」

亜美「こんな大した事が無い亜美を守ってくれてたんだもん…もう兄ちゃんからは離れたくないな」

P「そうか…俺はしばらく他のプロデュースで忙しいから雑用だけでも良いか?」

亜美「うん!!兄ちゃんと一緒なら何でもいい!!」

P「じゃあ早速コーヒーでも頼むよ」

亜美「らじゃ!!」

亜美はスキップで給湯室に向かった

時間は流れ続ける…

千早「あら?亜美、どうしたの?」

亜美「千早お姉ちゃん!!今日からここで働くね!!」

千早「ええ?あなた?」

P「らしいよ…好きにさせてあげて…」

千早「あなたが良いなら別に良いんですが…亜美、どうしたの?」

亜美「クビになった」

千早「まあ、あなた…」

P「そのプロダクションがあんまり優秀じゃ無かったんだろ。こいつ売るなんて簡単なのに」

亜美「そうなの?」

P「うん、だから少し待っとけ。すぐに売り出してやるから」

亜美「兄ちゃん…大好き!!」

P「これで4人か…でもまだまだ広いからどうでも良いな」

貴音「貴方様…そう言えば先程春香から電話が入っていましたよ」

P「またあいつか…何だって」

貴音「765プロの社長が引退して律子が引き継ぐとの事です」

P「おいおい…大事じゃないか!!」

千早「律子が…社長…若いのに…」

亜美「千早お姉ちゃんは人の事言えないよ?」

社長こそ小鳥に譲るべきなのにカワイソウです

765プロは新体制になっていた

律子を頂点に伊織をプロデューサーとした陣営である

竜宮小町は今まで通り運営

雪歩と真は女優業

あずさは歌手として大成していた
今では大規模なホールでのライブツアーを組まれる程である

そして春香は…

春香「これは…チャンスだ」

一人策を練っていた

ご飯食べてくる
ちょっと待っててね~

これの面白さを三行で説明してくれよ

>>486
仕事も
エロも
一流

数日後、彼は春香に呼び出された
場所は765プロである

P「久しぶりだな…」

真美「兄ちゃん!!」

真美が腰のあたりにしがみついてくる

P「真美か、綺麗になって…」

真美「来年には兄ちゃんと結婚だね!!」

P「所で春香は…」

真美「社長室だよ?」

P「後、小鳥さんは?」

真美「ぴよちゃんは結構前に辞めたよ?」

P「嘘!?」

真美「何か自分の事務能力を試すんだって…」

P「確かに優秀だけど嫌な予感しかしない…」

社長室

春香「プロデューサーさん!!ようこそ!!」

P「お前とはほぼ毎日会ってるからどうでも良い」

春香「のワの」

律子「何か春香が話があるそうです…そんな事はどうでもいいので私との結婚を考えてください」

P「…で、春香は何の話があるんだ?」

律子(流された…濡れちゃう…)

春香「私は765プロを辞めてプロデューサーさんのそばに行きたいです!!律子さん!!早く許可を出してください!!」

律子「却下」

P「却下」

春香「わっほい!!わっほいわっほい!!」

律子「それは無理よ…あんた765プロ潰す気なの?」

P「俺は765プロを守る方が大事だ」

春香「大人は汚い!!」

P「そうだ、大人は汚いよ?」

春香「盗んだバイクで走りますよ?」

律子「免許持ってないんだからやめなさい」

春香「こうなったら…最後の手段」

春香はそう呟くと床に仰向けになった

そして…

春香「やだやだやだやだ!!!!やめるの!!!!765プロやめるの!!!!やだやだやだやだ!!!!!」

律子「!?」

P「何だと…これは…」

春香は壮絶に…駄々をこね始めた

春香「やだやだやだやだ!!!!やめる!!!やめる!!!!!やめるの!!!!!いますぐやめるの!!!!!」

律子「うわぁ…」

P「これは…引くな…」

その時社長室ドアが開いた

真美「何だかうるさいけど…って、はるるん!?」

春香「やめるの!!!!!やめるの!!!!はやくやめる!!!!プロデューサーさんとけっこんするの!!!!!!!!」

真美「はるるん…パンツ丸見えだよ…」

P「うん、何か…もう、ね?」

律子「はい、ちょっと調整してみましょうか…あと、早く式場の予約とホテルに行きましょう。AV撮影も可」

P「じゃああっちで移籍の条件とかまとめるよ。そっちに利益が出るように」

律子「はい…」

律子(もう…出ちゃいそう…ちょっと出ちゃった)

真美「はるるん…結構尊敬してたのにな…」

春香(勝った!!!)

トップアイドルの作戦勝ちである

765プロ側に有利な移籍となるように彼の事務所では春香のマネージメントのみ、その他の楽曲、出版関連の権利は全て765プロが有する形で決着がついた

そして彼は疲れた身体を引きずって自分の事務所に戻った

事務所

春香「~♪」

千早「もう…仕方ない子ね…」

貴音「でも賑やかになりました」

亜美「はるるん!!やったね!!」

春香「大勝利!!」

P「俺は死にたい…」

彼はその後一人で夜まで事務所に残り仕事をした

そしてその帰り道…

P「早く帰ってメシ食わないと腹減った…ん?」

少し大きめのダンボールが道の片隅に置かれている。微かに鳴き声がする所から見て捨て犬か猫だろう

P「可哀想に…ウチでは飼えないけどちょっと見るくらいなら

彼はその後ダンボールに近付いて

P「子猫かな?子犬かな?」

箱を覗き込んだ

小鳥「ぴよぴよ」

P「」

小鳥「ぴよぴよ、ぴよぴよ」

P「さあ帰ろう」

ダンボールから離れて足早に立ち去ろうとしたが…

小鳥「ぴよぴよ」

ダンボールに入ったまま飛び跳ねて来た

小鳥「ぴよぴよ、ぴよぴよ」

P「いやああああああっ!!!こわいよぉぉぉおおおおぉぉぉっ!!!」

小鳥「ぴよぉぉおおおおぉぉぉぉっ!!!!」

彼は捕まってしまった

公園

小鳥「なぜ逃げるんです?」

P「怖いから、三十路だから」

小鳥「でも私は可愛いですよ?」

P「うん、それは認めます」

小鳥「新しい会社、クビになりました」

P「あっそ」

小鳥「世間は厳しいです…若い子が入って来たら私は一瞬でくびちょんぱあたーくですよ」

P「そうですね、三十路ですもの」

小鳥「雇ってください」

P「良いですよ。歓迎します」

小鳥「ダメって言っても…え?」

P「是非ウチに来てください」

小鳥「ぴよ」

亜美は雑務から解放されて再稼働できるな

P「あのですね、ウチも事務は貴音と千早がやってるんですけどそれじゃあ追いつかないんです」

小鳥「ぴよぴよ」

P「俺は…プロデューサーとしての仕事があるし、千早も貴音も歌手としての仕事があります。亜美はお茶汲み雑用で春香に至っては居るだけで全く機能していません」

小鳥「あらあら…何時の間にか増えましたね…」

P「事務を小鳥さんがやってくれるなら俺たちももっと動けるようになります。だからこちらからも…お願いします」

お味噌トップアイドルの天海春香です!

小鳥「はい…私、頑張りますね」

P「よろしくお願いします」

二人は握手を交わす

小鳥「じゃあ…お礼しますね?」

P「はい?」

小鳥は彼の前に座り込むとズボンのファスナーを下ろした

小鳥「お礼に…一回抜いちゃいます」

P「いや、ここは公園だから」

小鳥「誰も来ないですって…それでは…はむ…」

P「うわっ…」

小鳥は彼のペニスを取り出すとすぐに口内に咥え込んだ

※小鳥(3×歳)は処女です

P「ああっ!?小鳥さん!!そんなに…」

小鳥「はむ…あむ…じゅるっ…じゅぽ…んく…ん…ちゅる…」

小鳥は彼を見上げると妖しい笑みを浮かべ、愛撫を続けた

P「くっ…最近…してないから…持たない…」

小鳥「ぷあっ…遠慮無く口に出してください…ちゅちゅっ…ぐぽっ…じゅぽっ…」

P「あっ…ダメだ…出る…」

小鳥「んむ!?…ん…ん…ん…こく…こく…こく…」

小鳥は口内に射精されたが特に取り乱す様子も無く彼の精液を飲み込んだ

小鳥「ん…んく…んん…ぷはぁ…気持ちよかったですか?」

P「ええ、おかげさまで…」

小鳥「明日から事務所に行きますね?これの続きはまた近いうちに…」

そう言い残して小鳥は夜の闇に消えた

P「はぁ…まだ腰が抜けたままだ…少し休んで行こう…」

彼は15分ほどベンチで休憩し帰宅した

P「ただいま」

彼はキッチンを見ると千早が一生懸命に複数人分の料理を作っていた

P「はぁ…」

リビングへ向かう

リビングのドアを開けると…

貴音は床に座り込んでお茶を飲んでいた。真がテレビの前を陣取りゲームに夢中で春香はそれを眺めていた。雪歩はソファに仰向けになってスコップを磨いていた。

P「ちょっと横になろう…」

彼はリビングに入らず寝室に向かった

P「着替えるか…」

部屋に入り電気をつけると

亜美「おかえり!!兄ちゃん!!」

亜美がベッドに転がっていた

P「お前、今日は帰らないの?」

亜美「うん、お泊り!!」

P「だろうな…」

亜美はすっかりリラックスモードでパンツとキャミソールだけの姿だった

亜美「兄ちゃん、ちょっと横になるなら亜美を抱き枕にしてよ」

P「はいはい」

彼はスーツを脱ぎ捨てそのままベッドに転がった

亜美「いらっしゃ~い」

亜美「ゆきぴょんっていつから居るの?」

P「もうそろそろ一ヶ月になるな」

亜美「まこちんは?」

P「一日おきに来る」

亜美「はるるんは?」

P「今日からだけどもう帰らないって言ってた…」

亜美「お姫ちんは元から居るからな~」

P「何か引越しした意味はもう無くなった」

亜美「そうだね」

亜美「兄ちゃん…」

P「ん?」

亜美「765プロ辞めて新しい事務所じゃ全然ダメだったから正直もうダメって思ったんだけどさ…」

P「…」

亜美「その結果が兄ちゃんとずっと一緒に居られる事になったからやっぱり亜美の選んだ道は正解だったよ」

P「そうか」

亜美「兄ちゃん…」

P「ん?」

亜美「愛してる」

P「亜美…」

亜美は時々真剣な目で言ってくる
とても茶化す事が出来ない雰囲気で

亜美「愛してる…」

P「ありがとう…俺一時間くらい寝るわ」

亜美「うん…一緒に…寝る」

P「はい、おいで」

亜美は彼の腕の中に抱かれ胸に顔を擦り付ける

亜美「兄ちゃんの匂いだ…」

P「…」

彼は寝入ってしまったようだ
亜美は彼の胸の中で呟いた

亜美「もう…一生このままで…いいや」

そしてそれから数ヶ月が経ち…

亜美は小鳥の事務業復帰により再デビューを果たした。若さと勢いでたった数ヶ月で売り上げは竜宮小町を脅かすほどのアイドルとして返り咲いた

千早はゆっくりとしたペースで自身の表現すべき音楽をじっくりと作り上げていた。

貴音は最近ジャズに興味を持ち始め、スタンダードナンバーの練習をしつつ、本業の歌手業を続けている

春香は…

春香「のワの」

契約上の使い辛さにより着実に仕事が減っていた

そろそろ響(かわいそう)の帰巣本能に火がつく頃

ちょっと休憩…
終わりに向けていかないと

エロは無し

そしてさらに一年が過ぎた

P「みんなは…もう事務所に行ったか」

前日の仕事が徹夜だったので午後二時に起床した

P「一応…事務所には行っておくか」

身だしなみ整え事務所へ向かう

そして事務所のあるビルの入り口を見ると一人の女の子が立っていた

ギターのケースを片手に

帰ってきたかわいそう

P「…響?」

響「ん?」

P「久しぶり…響…」

響「ただいま!!プロデューサー!!」

P「響!!」

彼は響に向かって駆け出す
そして思い切り抱きつきその場に押し倒す形になった

P「おかえり…おかえり…響…会いたかった…響…」

響「プロデューサー…甘えん坊な所、全然変わってないな」

P「響…嬉しい…響…」

彼は強引に響の唇をうばった
そして舌を差し込み口内を舐め回した

響「んんんっ!?んん…むちゅ…ちゅ…」

亜美の765から移籍とか響帰還のとこだけ見ると、Pマジヒロイン

P「…んん…ん…」

響「むん…んん…ぷはっ…プロデューサー…がっつき過ぎだぞ…」

P「ごめん…でも…でも抑えきれない…」

彼の目には涙が光っていた
その目を見た響の目も潤み始めた

響「うう…ぐすっ…心配かけて…うう…ごめんなさい…ぐすっ…」

P「いいんだ…帰って来てくれたから…もうどこにも行くなよ…分かったな?」

響「はいっ…どこにも行かない…ずっとプロデューサーのそばに居るぞ…」

P「響…響…」

彼は感激のあまり響の身体を弄り始めた
響の胸に彼の手が触れる

響「やん!!プロデューサー…だめ…」

P「響…俺…我慢出来ない…」

響「プロデューサー…良いよ…久しぶりだから…優しく…してね?」

P「ああ…初めての時くらいお姫様扱いしてやるからな…」

二人はその場で身体を弄りあった時…


ビルの警備員に取り押さえられた

展開wwwwww

事務所

千早「もう…感動の再開に水を刺すなんて…気の利かない警備員だわ」

千早は呆れ顔で言う

貴音「千早…屋外での行為は一応犯罪なのですよ」

千早「つまらない国ね…」

貴音「響…お帰りなさい…とても嬉しく思います」

響「うん!!もうどこにも行かない、皆と一緒だ!!」

春香「響ちゃんいろんな所回ったんだよね?」

響「うん!!後でいろいろ見せるよ!!」

和気あいあいと話が弾む

P「今日は…幸せな日だ…嬉しくて泣いちまったよ…」

それからの日々は小さな幸せが続いた

響は着実に再デビューの準備を整え始めた

亜美はドラマのタイアップのCDが50万枚の売り上げを記録した

貴音はジャズシンガーとしてアルバムをリリースし、好調な売れ行きとなった

千早は変わらずトップアーティストとして君臨し続けた

そして春香は…

春香「のワの」


とうとう765プロからの契約を打ち切られ、彼の事務所へ完全な移籍となった

ちょっとコーラ買ってくる

トップアイドル()から
トップアイドル(のヮの)への道を着実に歩んでるな

そしてある日

彼は連日の仕事の疲れがたまり、今日と明日をオフとしていた

P「…そろそろ昼か」

起床した彼はリビングへ向かう

P「みんな仕事で居ない…風呂入ろう」

身だしなみを整えてリビングでテレビをつける

一時間ほど経った時、チャイムが鳴った

P「はいはい、っと」

ドアを開ける

美希「ハニー、久しぶりなの」

18歳の美希が立っていた

P「美希…綺麗になったな」

美希「ハニーの為に綺麗になったんだよ?褒めて欲しいの」

P「美希…」

美希の頭に手を持って行こうとすると…

美希「美希はもう子供じゃないよ?」

P「そうだな、ごめん」

美希「ハニー、キスして…」

美希は目を閉じ唇を尖らせた

P「うん…綺麗になったぞ…美希…」

美希「ん…ふ…」

唇を離すと頬を染めた美希が

美希「久しぶりのキス…嬉しいの」

嬉しそうに笑っていた

美希「ここにみんな溜まってるんだね~」

P「本当は俺と千早と貴音と響で住んでる所なんだけどな…」

美希「みんな一緒に寝るの」

P「いや、実は俺だけ仕事のサイクルが違う事が多いから個室で寝てるよ」

美希「雪歩も真クンも何か住みついてるって聞いたの」

P「雪歩は何を言っても『もうかえりませぇん』だからな…諦めたよ」

美希「ふふっ…みんな楽しそう」

18になった美希はとても落ち着いていて
どこから見ても立派なレディになっていた

美希「ハニーの部屋に行きたいな」

P「ああ、良いけど散らかってるぞ?」

美希「早く行こ?」

美希は背中を押して促した

彼の部屋に入った美希は

「うわ~!!ハニーの部屋だ
~!!」

ベッドに飛びついた

美希「ハニーの匂い…いいな…」

P「美希、パンツ見えてるから」

美希「見せてるから遠慮無く見ていいよ?」

美希はゴロゴロと転がって白いパンツをちらつかせていた

美希「ハニー、美希が何しに来たか…分かる?」

P「久しぶりに遊びに?」

美希「ハニーのものになりに…だよ?」

美希の目が真剣なものになる
ベッドから起き上がると彼の前に立った

美希「覚悟してる…お家でお風呂にも入って来たの。下着も新しいのを着けてるよ?」

P「美希…俺の事」

美希「愛してる…愛してるの。美希、誰にも負けない…」

美希は彼に抱きつき背中に手を回す

P「ありがとう…嬉しいよ」

美希「だから…抱いて…初めてを…ハニーにあげる」

P「じゃあ、服…脱がすな?」

美希「うん…見て…美希の身体…」

美希の服を脱がせ、ベッドに寝かせる
下着姿の美希は目を閉じ手を胸に当てていた

P「美希は本当に綺麗だな…抱くのが勿体無くなるよ」

美希「覚悟して来たから…ちゃんと抱いて欲しいの…」

P「美希、震えてるね…怖い?」

美希「うん、ちょっと怖い…泣いちゃいそうなの」

美希の身体は震え、閉じた目には涙が光る
初めての行為に怯えているのだ

彼は美希の頭に手を置いて聞いた

P「美希、今から何をするか知ってるか?」

美希「え…あの、エッチな、事?」

P「違う…俺たちは、愛し合うんだよ」

美希「愛し合う?」

P「愛してるんだから、俺が美希にひどい事するはず無いだろ?」

美希「そうだね…ハニーは美希の事、愛してるんだから…」

P「そうだ、今からいっぱい愛し合おうな?」

美希「はいなの…美希の事…いっぱい愛してね?」

美希の身体の震えが収まってきた
彼は美希のお腹を撫で始めた

P「綺麗な肌だな…」

美希「ハニーの為に毎日お手入れしてるよ」

美希は嬉しそうに答えた

P「ずっと触ってたいな」

美希「ずっと触ってて良いよ」

P「でも…それじゃあここを触れなくなるからな…」

お腹を触っていた手を胸に持っていく
美希はピクリと反応したが抵抗は無かった

美希「あんっ!!ハニーのエッチ!!」

美希はくすぐったそうに身をよじる
彼の手はブラジャー越しに胸を揉みしだいた

美希「やぁん…美希…変な感じ…」

P「美希…可愛い下着だな」

美希「うん、ハニーが好きそうなのを買ってきて、この日の為に取っておいたの」

P「せっかくの可愛いブラジャーだけど…外して良い?」

美希「美希のおっぱい…見たい?」

P「見たいよ…いっぱい触りたい」

美希「うん…外して、いいよ…」

美希は背中を少し浮かせた
彼はその隙間に手を入れてブラジャーのホックを外した

P「ああ…すごく綺麗で可愛い胸だ…」

ブラジャーを外された美希の乳房は大きく、形も綺麗で仰向けに寝ているにも関わらず、ツンと上を向いていた

美希「恥ずかしいの…でも、見て…」

P「うん、でも見てるだけじゃ我慢出来ないよ」

美希「少し見たら…触ってもいいよ」

P「本当に綺麗だ…」

彼は無防備な美希の乳房にてを伸ばした
少し力を入れると、しっとりとした肌に食い込んだ

美希「あ…美希のおっぱい…ハニーが触ってる…あん…」

P「すごいな…手が全然止まらないよ」

彼は美希の双丘を鷲掴みにすると、ゆっくり円を描くように揉み始めた

美希「は…あん…優しいね…んっ…ハニー…気持ちいいよ…んん…」

P「美希…舐めるね…」

美希「おっぱい舐めちゃうの?」

P「いっぱい舐めてあげるよ…」

美希のピンク色の乳首を口に含んで優しく舌で転がすと美希は上ずった声を出した

美希「ハニー…美希のおっぱい…吸ってる…やぁ…あ…あ…あ…赤ちゃんみたいなの…やん…」

P「美希…可愛い声だね…もっと聴かせて…」

美希「美希…エッチな声…勝手に出ちゃうの…ああんっ…噛んじゃ…ダメなの…」

乳首を軽く噛むと美希の身体がピクピクと反応する
美希は太ももをモジモジさせながらこれに耐えた

P「美希…パンツは大丈夫か?」

美希「え?パンツ…あっ!?」

美希のパンツのクロッチは愛液でシミになっていた
白いパンツは濡れて変色している

美希「ハニー…見ないで…美希のここ…お漏らししてるみたいだから…」

P「でも…俺は美希のここ…気持ちよくしてあげたいから…見せてね」

彼は美希の腕を優しく退けると美希のクロッチの辺りを舌で舐め始めた

美希「あっ!?そこっ!?汚いの!!美希の…お漏らし…ダメなの…ダメ…」

P「美希…いっぱい濡れてるね…気持ち良くなってくれてすごく嬉しいよ」

彼は下着の上から美希の割れ目を舐めている

美希「あんっ!!舐めちゃ…ダメなのっ!!やぁ…美希っ!!おかしくっ」

P「パンツ…脱がせるな?お漏らししたままじゃ…気持ち悪いだろ?」

美希「ハニー…見ちゃうの?美希のアソコ…見ちゃうの?」

P「見たい…だから、脱がすな?」

美希「うん…見て、見ていいよ…」

彼は美希のパンツをゆっくりと下ろした
美希は下半身に何も身につけていない事の恥ずかしさで目に涙が溜まる

P「美希…足、開くね」

美希「恥ずかしいの…や…」

P「俺だけが見ていい所なんだから…見せて?」

美希「じゃあ…美希の事…大事にしてくれる?」

P「ああ、お前の事…もう離さないよ」

美希「じゃあ…足、開いていいよ」

美希は足に入れていた力を抜いた

段々と美希の足が開かれる
美希は両手で顔を覆い恥ずかしさに耐える

P「美希…見えてるよ…とっても可愛い」

美希「やあ…見られちゃった…ハニーに…見られちゃったの…恥ずかしくて…死ぬの」

P「いっぱい濡れてるね…俺が舐めて綺麗にしてあげるからね」

美希「あ!?ハニー…ああっ…あったかい…や…はぁ…あ…は…」

美希は顔を隠したまま喘いでいる
声を出すのが恥ずかしいらしく、口を押さえ、愛撫を受け入れる

美希「ん…むぅ…んふ…きゃっ!?あっ!!…そこ…や…やだ…許して…」

P「美希…気持ちいいか…ん?」

美希を見るとあまりの恥ずかしさからか、ポロポロと涙を流し泣いていた

美希「ん…ぐしゅ…うう…」

P「美希…怖かった?ごめんね」

美希「ぐす…ううん…ハニーは優しいの…気持ちいいのが…恥ずかしくて…ううっ…」

P「そんな事で泣かれたらさ…」

彼は美希の身体に覆いかぶさった

美希「ハニー?」

P「可愛くて…我慢出来なくなるだろ」

美希「ハニー…今、我慢してる?」

P「うん、してるよ…美希を大事にしたいから…」

美希「ハニー…美希の事、愛してる?」

P「愛してるに決まってるだろ」

美希「ふふっ、ハニー…そろそろ、しよ?」

P「良いのか?」

美希「美希も…ハニーと一緒になりたい…だから…挿れて?」

P「うん、挿れるな?」

美希「はいなの…挿れて…ください…」

美希は大きく足を広げた
彼は美希の濡れた割れ目にペニスをあてがい…

P「美希…分かる?俺の…当たってるだろ?」

美希「うん、熱いの…当たってる…」

P「今から…挿れるから…いいね?」

美希「挿れて…一緒に、なろ?」

P「いくよ…」

美希の膣の入り口に少しだけペニスを沈めた
美希は挿入の感覚に身体を震わせる

美希「あっ!?なんか…入って…」

P「美希…痛くない?」

美希「まだ…大丈夫…なの…」

さらに奥へ向けて沈めて行く
半分ほどの所で美希の反応が変わる

美希「ああっ!?あっ!!いた…い…の…痛い…よぉ…」

P「美希…ここから先はもっと痛くなる…お前の初めてを…奪う事になる…いいか?」

美希「ハニー…愛してる…愛してる…愛してる…ハニー…」

美希はうわ言の様に愛を告げる

P「美希…俺も愛してるからな…お前の事…愛してるからな…」

美希「ハニー…あああっ!!!!」

美希の膣内にペニスが全て沈められた

美希「あああっ!?ハニー!!ハニー!!痛い!!痛いの!!!ハニー!!」

P「美希!!大丈夫だ!!俺が、俺が守ってやるから!!」

痛みに耐える美希の身体をしっかりと抱きしめる

美希「ハニー!!愛してる!!愛してる!!愛してる!!愛してるの!!」

美希は愛の言葉を叫ぶ事で懸命に痛みに耐える

P「美希!!愛してる!!愛してるから!!美希!!」

二人はしばらく動かずに抱きしめ合い、愛を確かめ合った

数分後

P「少しは楽になった?」

美希「うん、美希ってかっこ悪いな…」

P「すごく可愛かった…」

美希「みんな…こんな事してたんだね…すごいな…」

P「美希もほら…俺と繋がってるよ」

美希「うん…やっと、やっとハニーと愛し合えたの…」

P「いっぱい愛し合おうな?」

美希「はいなの…もう、動いていいよ」

P「じゃあ、動くよ」

美希「ハニーも気持ちよくなってね」

美希は汗ばんだ顔で微笑んだ
彼はその顔を見た後、ゆっくりと動き始めた

美希「んあっ…やっ…やん…なんか…あっ…変だね…きゃっ…」

P「美希の中…熱くて柔らかくて気持ちいいよ」

美希「はぁ…ん…うれしい…ふっ…もっと激しくしても…いいの…」

動きを少し早くする
一定のリズムで動くと美希の声も同じ様に漏れた

美希「んっ…んっ…んっ…んっ…あっ!?…なんか…んんっ…気持ちいい…かも…」

P「俺も気持ちいい…もっと…動く…から…」

美希「いいよっ!!動いてっ!!きゃ…美希も…気持ちいい…から…」

動きが激しくなる
突き上げる強さに美希は快感を覚え始めた

美希「やあああっ!!!美希!!!ああああっ!!!なんか…なんか…きゃああっ!!くるっ!!!くるよっ!!!!」

P「美希…もう…出すぞ…」

美希「あああんっ!!!美希!!ハニーの赤ちゃん!!!!欲しいの!!!!ハニー!!!!出して!!!出して!!!!いっぱい出して!!!!」

P「美希!!美希!!出るっ!!!」

美希「やあああ!?」

美希を抱きしめ膣の一番奥深くに射精する

美希「はああっ!?やああっ!?出てるっ!!!やだあああっ!!!出てるよっ!!!やあああああああああああああっ!!!!!!」

美希は何度も身体を震わせ、彼にしがみつきながら初めて男を受け入れる膣内に射精される精液を受け入れた

美希「やあっ…まだ…出てる…ハニーの…エッチ…」

目を閉じ必至に最後まで射精に耐える

P「美希…気持ちよかった…」

美希「ハニー…まだ抜かないでね…今とっても幸せな気分だから…」

涙のあとが残る幼い笑顔…

天使と言うものが実在するなら、それは美希の様な笑顔をするのだろうと彼は思った…

美希「ハニー…やっぱり初めてってすっごく痛いんだね」

P「はは…こればっかりはどうにもならないな…」

美希「愛って…すごいね」

美希は自分のお腹を撫でながら言った

美希「こんな痛い事にも…愛する人と一緒なら乗り越えられるんだもん…愛ってすごいの」

P「そうだな…」

美希「赤ちゃん出来たら…産んでいい?」

P「産んでくれないと俺は泣くよ」

美希「そっか…赤ちゃん…出来てたらいいな…ハニーと美希の赤ちゃん…」

彼は美希を抱き寄せ眠りについた
美希は出会ってから今までで一番安らかな笑顔で眠りについていた…

休憩
今からエピローグ

マジでエロは無し

時は流れて…

千早はもはや揺るぐ事のない歌姫としての地位を確立していた
彼をプロデュースにより、曲の持つ世界の全てを歌に乗せて伝える…

その姿はまさに蒼の女神に相応しいものであった

春香はあれから歌手として復帰し、歌詞を忘れる面白い歌手として幅広い層に愛された

そこにトップアイドルの面影は無かったが、彼女は幸せな人生を歩んでいる

貴音はジャズシンガーとしてのキャリアをスタートさせた
銀髪の歌姫は様々なイベントやライブで高い評価を得ている

響は旅で鍛えたギターでギタリストとして再デビューした
亜美とのユニットでドームツアーが出来るまでの人気を集め、ギター専門誌の表紙を飾る事も少なくない

亜美は響とのユニットでロックの頂点を極めながらも、プロデュースにも興味を持ち、学びながらこれからもステージで歌い続ける

もはや誰も『双子』の片割れとして彼女を見るものは居なかった

小鳥は、千早と組む事によって能力を発揮し、プロダクションの運営を支えた
彼女の力により、それぞれの活動は円滑に進められ、益々の繁栄を極めた

影の貢献者である彼女の本性は結局分からないままであった

こうして…


彼が765プロに入社してから6年と言う時間が流れたのであった…

エピローグ

千早「病院に行ってきました」

P「最近ずっと体調が悪かったからな…大丈夫だった?」

千早「はい…三ヶ月です」

P「三ヶ月…出来てたのか」

千早「はい…あなた…産んで良いですよね?」

P「ごめん…嬉しくて…」

千早「あなた…泣かないで…」

P「俺も…親父になるのか…変な気分だ…」

千早「仲の良い家族になりたいですね…」

P「ああ、千早…ありがとう…」

千早「あなた…愛してますよ」

美希「事務所でイチャイチャはダメだって思うな」

ついに妊娠したか

美希は機嫌が悪そうに事務所の椅子に座っている

美希「早く美希もハニーの赤ちゃんが欲しいの…」

千早「美希、美希にはまだまだやる事があるでしょ?」

美希「千早さん…いいなぁ…代わって欲しいの」

千早「うふふっ、イヤよ」

千早は舌を出して笑った

美希「千早さん…可愛いの…」

響「千早が動けない間は自分たちが稼ぐぞ!!」

亜美「そうだね~!!今、亜美たちはノッてるからね~!!」

千早「二人ともありがとう…よろしくね」

貴音「美希は…最近よくここに遊びにきていますが…仕事の方は大丈夫なのですか?」

そう、美希はあれから個人でアクセサリーブランドを立ち上げ、今は若き社長である

タレント業を副業として日々新しいデザインを作り続けるクリエイターとなった

美希「新作発表は先週済んだから少しお休みなの。765プロからはここ3ヶ月以上は連絡も無いし…あふぅ」

美希はあくびをしながら言った

貴音「そう言えば…最近は皆が来ませんね…寂しいものです…」

貴音は心から残念そうだ
こう見えて仲間意識はかなり強い

P「心配すんな。便りが無いほど元気だって言うしな」

千早「そうですね…私は元気な赤ちゃんを産む事を第一に考えないと」

美希「赤ちゃん…楽しみなの」

皆が千早に笑顔を向ける

千早「私…皆と一緒で本当に幸せよ…ありがとう」

涙ぐみながら千早は感謝した


その時…乱暴に事務所のドアが開かれた

俺か

伊織「ちょっとあんた!!何で助けにこないのよ!?」

伊織が叫ぶ様に事務所に入って来た

P「何で俺がお前を助けなきゃいけないんだ?」

伊織「バカ!!何かあったらいつでも助けにくるって言ってたでしょ!!」

P「でもお前はすでに守られる立場じゃ無いだろ?」

伊織「うるさいわね!!バカ!!」

P「うっさいのお前だ、デコスケ」

伊織「きいいいいいいいいいいいいっ!!!」

律子「ごめんなさいプロデューサー!!伊織が勝手に…」

P「律子、久しぶり」

律子「はい、早く私と籍を入れに行きませんか?コンビニに行く感覚で」

P「千早が俺の子を妊娠した、三ヶ月だ」

律子「」

P「何だよ?祝ってくれよ?」

千早「律子…目が死んでるわ…」

P「所でどうしたんだよ?何か用か?」

伊織「はっ!?そうだった…よく聞きなさいよ!!」

P「はい、どうぞ」

伊織「765プロが……倒産したわ」

P「…は?」

千早「まあ」

美希「とうさん…パパ?」

響「倒産って何?」

貴音「会社が無くなってしまったと言う事ですよ、響」

亜美「真美、だいじょぶかな~」

小鳥「ぴよぴよ(勝利!!)」

少しの間の後…

P「は?潰れただと!?ふざけんな!!」

伊織「ダメなものはダメだったの!!」

P「俺があんなに守り続けて来た…ああ…」

律子「さあ、今すぐ私と子作りを!!」

伊織「あんた社長のくせに言う事はそれだけなの!?」

P「」

響「プロデューサー!?しっかりするんだ!!」

亜美「兄ちゃん!!兄ちゃん!!」


P「ふぇぇ…こいつらのうなしだよぉ…」

その後765プロの皆が事務所になだれ込んできた

真「プロデューサー!!ボク、何かスタジオ出入り禁止になってるんですけど!?事務所が潰れたからって言われました!!」

雪歩「私…せっかくの主演の舞台が流れてしまいそうで…うううっ…ぐすん…」

真美「兄ちゃん!!亜美ばっかりずるい!!真美も売り出してよ!!」

あずさ「プロデューサーさん…私…お見合い18連敗なんです…貰って下さいな」

やよい「事務所が潰れちゃったら…新築したお家のローン払えないです!!皆を養えないですよぉ!!」

P「ふぇぇ…ふぇぇ…」

千早「あなた!?気をしっかり持って!!」

美希「美希にはあんまり関係ないの。ハニーとの愛を邪魔するならあっちいて欲しいな」

伊織「この…裏切り者!!」

美希「デコちゃんにはプロデューサーの才能が無いって思うな」

伊織「きいいいいいいいいいいいいっ」

響「千早は身重何なんだ!!静かにしないなら出ていけ!!」

やよい「後、私まだ…バージンなんです~!!プロデューサー…なんとかして下さい」

千早「胸熱!!」

貴音「千早?どうしたのですか?」

亜美「真美、亜美の勝ちだね」

真美「今から兄ちゃんにプロデュースして貰ってすぐに追いつくもん!!」

皆の声が遠くに聞こえる…

守らなければならない存在がまた戻ってきた

765プロはもう無い…

どうする…

どうする…

そう、答えは既に出てるじゃないか…


もう一度、もう一度…守ればいいんだ!!

某事務員「え?」

P「うるさい!!静かにしろ!!」

事務所がしんと静まり返る

P「お前ら全員…俺が預かる!!」

千早「あなた…それでこそ…漢です!!」

P「春香、真と雪歩を連れて各方面に所属が変わった事を伝えてこい」

春香「はい!!」

P「貴音、あっちの事務所もまだまだ必要だ。差し押さえられている資産を取り戻しに行ってくれ」

貴音「承知致しました…」

P「亜美、真美とやよいを連れて春香と同じく各方面に所属が変わった事を伝えてきてくれ」

亜美「いえっさ!!」

P「小鳥さん、関係各社に今回の移籍についての報告と記者会見の準備を!!」

小鳥「天翔龍閃!!」

P「律子!!伊織!!お前らも突っ立ってないでやるべき事をやれ!!」

律子「はい!!式場行ってきます!!」

伊織「はぁ…鬱だわ…」

事務所には彼と千早と美希の三人となった

美希「ハニー…大丈夫なの?」

千早「大丈夫…この人なら…必ず成し遂げるわ」

P「そうさ…また守るものが戻ってきただけだ…まだまだやれるさ…」

千早「どこまでもお供します…」

美希「美希との赤ちゃんも考えてね?」

小鳥「ぴよぴよ」

P「ああ…やってやるぞ…また…取り戻してやる…」



P「765プロをな!!」


お終い

おしまい
ずっと読んでくれてありがとね~

遂に完結してしまったか
お疲れー(^-^)/(^-^)/(^-^)/

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