まどか「みんなのヒーロー鹿目まどかで~っす!」(143)

教室

ほむら(今度こそ……今度こそまどかを救ってみせる……)

ほむら(そのためにも、まずは忠告をしておこう……)

ほむら「鹿目まどかさん。貴女がこのクラスの保健係よね」

まどか「ん?」

ほむら「連れてって貰える?保健室」

まどか「いいよ!でも、なんであたしの名前や係のこと知ってるの?」

ほむら「……?」

ほむら(この時間のまどかは随分明るいわね)

まどか「まあ、いっか。保健室だっけ?案内してあげるよ」

まどか「さやかちゃん!仁美ちゃん!ちょっとほむらちゃんを保健室に案内してくるね!」

さやか「OK!」

仁美「行ってらっしゃいませですわ」

まどか「お待たせ!さ、行こ行こ!」

ほむら「え、ええ……」

ToLOVEる×まどか
ヴァンパイア十字界×まどか
blackcat×まどか
CODE:BREAKER×まどか
吸血殲鬼ヴェドゴニア×まどか
PHANTOM OF INFERNO×まどか
天使ノ二挺拳銃×まどか
ヴァンパイア十字界×まどか
鬼哭街×まどか
Claymore×まどか
スレイヤーズ×まどか
鬼切丸×まどか
真・女神転生CG戦記ダンテの門×まどか
鬼畜王ランス×まどか
鬼切丸×まどか
エヴァ×まどか
ガンダムW×まどか
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

まどか「ふ~んふふん」テクテク

ほむら「……」テクテク

ほむら(このまどかには、なんだか話しかけづらい……)

ほむら(前回までのまどかとのギャップが……)

まどか「……」

まどか「ねえ、ほむらちゃん」

ほむら「はひゃいっ!な、何かしら?」

まどか「ちょっとちょっと、何そんなに驚いてるの!」

ほむら「え?あ、いえっ、その」

ほむら「…………私、名前で呼ばれたことがあまりないから」

ほむら(本当はあなたの今までと違う雰囲気にとまどったんだけど)

まどか「ふーん」

まどか「もしかして、名前にコンプレックスでもあったり?」

ほむら「…………まあ」

ほむら「変な名前だし、名前負けしてるし」

まどか「そうかな。熱く燃え上がる炎。焔。かっこいいじゃない!」

まどか「それに名前負けしてるっていうのなら、名前に負けないくらいにかっこよくなればいいんだよ!」

ほむら「あ……」


まどか『えー?そんなことないよ』

まどか『何かさ、燃え上がれーって感じでかっこいいと思うなぁ』

まどか『せっかく素敵な名前なんだから、ほむらちゃんもかっこよくなっちゃえばいいんだよ!』


ほむら(このまどかは……最初に出会ったまどかに似てるんだ……)

まどか「おっと」

まどか「着いたよ。ここが保健室…………どうしたの?」

ほむら「……」

ほむら「……鹿目まどか。貴女は自分の人生が、貴いと思う?」

ほむら「家族や友達を、大切にしてる?」

まどか「何?藪から棒に」

ほむら「答えて」

まどか「……」

まどか「……うん」

まどか「家族も、友達も、私にとってかけがいのない存在だよ」

まどか「そんなみんなと毎日面白楽しく過ごせてるんだもん。神様って奴に感謝だね」

ほむら「……そう」

マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「なら、今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね」

ほむら「さもなければ、全てを失うことになる」

ほむら「貴女は、鹿目まどかのままでいればいい。今までどおり、これからも」クルッ スタスタ

まどか「ほむらちゃん……?」

放課後

さやか「ええ!?何それ?文武両道で才色兼備かと思いきや実はサイコな電波さん!?」

さやか「こりゃ、まどかのライバル出現か?」

仁美「不思議な雰囲気の人ですよね、暁美さん」

まどか「うん」

まどか「でも、私はほむらちゃんのこと、前から知ってる気がするんだよね」

まどか(夢で会った……とは、さすがに言えないかな)

さや仁美「ふーん」

仁美「あ。私、そろそろお茶のお稽古の時間ですのでこれで」

仁美「まどかさん、さやかさん。また明日お会いしましょう」

さやか「ほーい」

まどか「頑張ってね」ニッ

仁美「ええ」クスッ テクテク

まどか「それじゃ、私達も帰ろっか」

さやか「あ、CD屋に帰り寄ってもいい?」

まどか「上条君?」

さやか「う、うん……まあ、その、へへへ……」ポリポリ

まどか「いいよ。付き合ってあげる!」ウェヒヒッ

さやか「おお!それでこそ我が親友!」

資材置き場

さやか「ちょっと転校生!コスプレで通り魔っちゃうとかどういうこと!?」

ほむら「あなたには関係ない」

ほむら「まどかも離れて。そいつの言葉に耳を傾けては駄目」

QB「うう……」

まどか「むう……」

19>>
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

まどか「……ほむらちゃん。あなたが悪い人じゃないことは私にも分かるよ」

まどか「ほむらちゃんの目は私利私欲で動いてる人の目じゃない」

まどか「何か、この子を虐めるのに値する理由があるんだと思う」

ほむら「……なら、話は早いわ。早くそいつから」

まどか「でもね」グ…

まどか「だからと言って、助けを求められてるのを無視するわけにもいかないよねえッ!?」ドガッ

ほむら「!?」

ほむら(資材を蹴り飛ばした!?)

ほむら「くっ!」サッ

まどか「さやかちゃん!」

さやか「おうよ!」ブッシュゥーーー

ほむら「しまっ……!?」モクモクモク

まどか「逃げるよ!」ダッ

さやか「ほいきた!」ダッ

ほむら「くっ……」

ほむら「……いない」

ほむら「……」

>>23
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

マミホーム

マミ「改めてお礼を言うわ。キュゥべえを助けてくれてありがとう」

マミ「私は巴マミ。あなた達と同じ、見滝原中の三年生」

マミ「そして、キュゥべえと契約した魔法少女よ」

さやか「契約とか魔法少女とか、わけわからーん!」

さやか「さっきの化け物は何!?その白い奴って、何でしゃべってんの!?」

まどか「落ち付いてさやかちゃん」

まどか「……それを教えるために、私達をマミさんの家に招いたんですよね?」

マミ「ええ、その通りよ。一つずつ、私が知っていることを話していくわ」

…………

まどか「……どんな願いも叶う代わりに、魔女と戦わなければならない……か」

さやか「…………どんな願いでも」

マミ「まあ、しばらく私の魔女退治を見学して、それから決めるといいわ」

さやか「……そうですね」

まどか「……」

まどか「マミさん。……ほむらちゃんも魔法少女なんですか?」

マミ「ええ。かなり強い力を持ってるみたい」

マミ「さっきも言ったように、魔法少女同士で争いになる事も、決して珍しくない」

マミ「キュゥべえを襲った目的は不明だけど、警戒すべき相手であることは間違いないわね」

さやか「ですよね!」

QB「……」

まどか「……」

お菓子の魔女の結界

マミ「言ったはずよね。二度と会いたくないって」

ほむら「今回の獲物は私が狩る。貴女達は手を引いて」

マミ「そうもいかないわ。美樹さんとキュゥべえを迎えに行かないと」

ほむら「その二人の安全は保証するわ」

マミ「信用すると思って?」バシュッ 

ほむら「……!」ギュルルルッ ビシッ

ほむら「ば、馬鹿!こんなことやってる場合じゃ……」

マミ「もちろん怪我させるつもりはないけど、あんまり暴れたら保障しかねるわ」

マミ「おとなしくしていれば帰りにちゃんと解放してあげる」

マミ「行きましょう、鹿目さん」

ほむら「待っ……くっ」ギシッ

まどか「……うん」

まどか「ごめん、マミさん」テクテク

まどか「ふんっ……!」ググ…

ほむら「ま、まどか……?」

マミ「……鹿目さん、何のつもり?」

まどか「マミさんには悪いけど、私はほむらちゃんがどうしても悪い人だとは思えないの」

マミ「……その根拠は?暁美さんは、キュゥべえを殺そうとしたのよ?」

まどか「目を見ればわかるよ」

ほむら「……!」

マミ「…………そんなの、何の証拠にも……」

まどか「大丈夫ですって。ほむらちゃんの目にある光はマミさん、あなたと一緒です」ニッ

マミ「……!」

まどか「私は、私の信じるものに従って行動する」

まどか「わがままかもしれないけど、これが私の性分なんです」

まどか「許してください」ティヒヒッ

ほむら「ま……まどか」

まどか「むむう、これは骨が折れそうだ」ググ…

まどか「ほむらちゃん。もうちょびっとだけ我慢してね」ムギギギ

マミ「……」

マミ「……もう、仕方がないわね」パチン 

フッ

まどか「おわっ!?」

ほむら「きゃあ!」

まどか「!」ガシッ

まどか「大丈夫?」

ほむら「え、ええ……」

マミ「暁美さん」

ほむら「巴マミ……」

マミ「とりあえず、今回のところは共闘ということにしない?」

ほむら「……」

まどか「うん、それでいいよ」

ほむら「まどか!?」

まどか「ここまでマミさんが譲歩してくれたんだもん。この条件で合意と行こうよ」

まどか「隙を見てキュゥべえを殺そうとしちゃ駄目だよ?」

ほむら「…………わかったわ」

マミ「まったく……」

ほむら「……巴マミ」

マミ「何かしら?私、正直あなたとはあまり話をしたくないのだけれど」

ほむら「……私は、今回の魔女の特性を知っている」

マミ「はあ?まだ孵ってすらいないのに、あなた何を」

まどか「マミさん。聞いてあげて」

マミ「……」

マミ「続けなさい」

ほむら「……」

ほむら「魔女は一見ぬいぐるみの様な姿をしているけど、それは仮の姿」

ほむら「本体は大きな芋虫の様な姿をしていて、高速で移動し、獲物に食らいかかるの」

ほむら「近接戦闘が不得手なあなたでは、勝つのは難しいわ」

マミ「あら、この私が随分舐められたものね」

まどか「……」

まどか「ほむらちゃん。ほむらちゃんがいればその芋虫魔女を倒せるんだね」

ほむら「ええ」

まどか「今言ったことは全部本当なんだよね」

ほむら「……ええ」

まどか「そっか」

まどか「マミさん」

マミ「はいはい、暁美さんの指示に従えって言うんでしょ?」

マミ「いいわ。今回だけは鹿目さんの顔を立ててあげる」

ほむら「巴マミ……」

まどか「ありがとうございます!」

まどか「マミさんって良い女ですね!」ダキッ

マミ「きゃあっ!」

まどか「私が男だったら惚れてるところですよ」ニッ

マミ「!?ば、ばかっ!」

まどか「ティヒヒッ!」

ほむら(まどか……)

ダダダダッ

マミ(本当にぬいぐるみの姿をしていた以上、ここは打ち合わせ通りに動くべき)

マミ(魔女の動きを常に警戒し、いつでも束縛・牽制出来るようにする)パンッ パンッ バシュウッ

ギュルルルッ

マミ「!」

マミ「はあっ!」バシュッ バシュッ

魔女「……!」ギュルルッ ギュルルッ

マミ「今!」

ほむら「任せて!」シュッ

魔女「!」

魔女「……」

魔女「……?」

魔女「!?」ズガアッ 

魔女「……!!…………!!?」ズガンッ ドガアッ

マミ「これで終わり!」

マミ「ティロ・フィナーレッ!!」ドバシュゥッ

魔女「……!」カッ ドガァァァァァン

マミ「……」

マミ「……ふうっ」

さやか「マミさんやったー!」

まどか「お見事!」パチパチ

マミ「ふふっ」

ほむら「……」

マミ「……暁美さんも、ありがとう」

ほむら「!」

マミ「あなたの言う通り、私一人では勝てなかったかもしれない」

マミ「あなたの言っていたことは全て本当だった」

マミ「……あなたの知っていること、教えて貰えないかしら」

ほむら「…………それは……」

まどか「……」

まどか「よいしょっと」ガシッ

ほむら「ま、まどか?」

まどか「ほむらちゃんは他人を拒絶し過ぎだよ」ワシャワシャ

まどか「マミさんはほむらちゃんのことを信じるって言ってるんだから」

まどか「今度はほむらがマミさんを信じる番だよ!」ニッ

ほむら「……」

ほむら(……このまどかがいるなら)

ほむら「わかったわ」

ほむら「巴マミ、鹿目まどか、美樹さやか。……そして佐倉杏子」

マミ「!」

ほむら「この4人に、私の知っていることの全てを教えるわ」

さやか「佐倉杏子?誰よそれ」

マミ「……私の知り合いの魔法少女よ」

マミ「佐倉さんのことまで知っているのね」

ほむら「……」

ほむら「彼女が来次第話すわ。連絡、頼めるかしら」

マミ「ええ」

QB「……」

まどか「……」

マミホーム

まどか「まさか……」

さやか「そんな……」

杏子「やいてめえ!適当こいてんじゃねえぞ!!」ガッ

ほむら「……嘘だと思うなら、インキュベーターに直接問いただしてみるといいわ」

QB「……」

杏子「おい!このほむらとかいう奴が言ってることは本当なのか!?」

QB「……まあ、あえて訂正するほどのものではないかな」

QB「しかし、まさか君が時間移動能力者だとはね」

QB「僕が知らないはずだよ」

杏子「クソがっ!」ドガッ

QB「きゅっぷい」ゴロゴロ 

マミ「あ、あ…………ああああッ!!」ダッ

さやか「マミさん!?」

ほむら「まずい!」

まどか「!」ダッ

ガラッ

マミ「はあっ、はあっ」ブルブル ギュッ

杏子「お、おい!」

ほむら「巴マミ……その包丁を放しなさい」

さやか「そ、そうですよ。危な」

マミ「美樹さんは黙ってッ!!」キッ

さやか「ひっ」ビクッ

マミ「普通の人間であるあなたに……ゾンビじゃないあなたに……」

マミ「この私の気持ちが分かるもんかあああああッ!!!」ダッ

杏子「こっちに来た!」

ほむら「くっ!」

ほむら(やはり、巴マミのメンタルでは、事実に耐えられなかった!)

ほむら(時を止めて殺すしか……!)

まどか「やめて、ほむらちゃん」ズイッ

ほむら「え……?」

マミ「鹿目さんどきなさい!!魔法少女は死ぬしかないのよッ!!」ダダダダ

マミ「それとも、あなたも一緒に死にたいのかしらッ!?」キッ

まどか「あれあれ?マミさん、いつもとキャラが違うよ?」

マミ「うるさい!邪魔するなら、本当にあなたも殺すわよッ!!」ブンッ

まどか「そっか」テクテク ザクッ

マミ「ひっ……!」

ほむさや杏子「まどか!」

ほむら「くっ!」

まどか「手を出さないでッ!!」

ほむら「!」ビクッ

まどか「大変ですよねえ。怖いですよねえ」ギュウッ

まどか「みんなの為に必死で戦ってるのに、感謝もされない。気付いてさえもらえない」

まどか「その上、いつかは自分自身魔女になっちゃうなんて、不幸にも程がありますよね」

マミ「か、かな…め…さ……ち、血が…………!!」

まどか「これくらいどうってことないですよ」

まどか「そんなことより、マミさんの方が大切です」

まどか「ほむらちゃんも、杏子ちゃんも、まだ死ぬ気はないみたいですし。勘弁してあげてください」

まどか「その代わり、あたしがマミさんと一緒に死んであげますから」

マミ「ななな、何言ってるの!?鹿目さんが死ななきゃいけない理由なんてないじゃない!」

まどか「だって、マミさん一人じゃ寂しいでしょ?」

まどか「私が今生きているのは、マミさんが助けてくれたからです」

まどか「マミさんにだったら、殺されても何の文句もありませんよ」

マミ「……………嫌……」カタン

マミ「鹿目さんを……こ、殺せるわけ………ないっ!」

まどか「うん。知ってた」

マミ「……え?」

まどか「だって、マミさん優しいもん」

まどか「まみさんの優しさに付け込んじゃった!」ウェヒヒヒ

まどか「確かに、マミさんの体はもう人間じゃないのかもしれない」

まどか「でも、心はマミさんのままです」

まどか「なら、私にとって、マミさんは変わらずマミさんですね」

マミ「あ……」

まどか「それに、魔女にだってすぐになるとは限らないですし」

まどか「今後、魔女化を食い止める方法が見つからないとも限りませんよ?」ティヒヒヒッ

まどか「まあ……もしもマミさんが魔女になっちゃう時は」

まどか「私がマミさんを殺して、その後すぐに私もマミさんの後を追いかけますよ」

まどか「一人ぼっちには絶対にしません」

マミ「ぐうぅぅぅ……ッ」

まどか「だから、もうちょっと生きてみません?」

マミ「……うぐぅッ…………うぅううッ!」コクコク ポロポロ

まどか「やれやれ……」ズルッ

マミ「か、鹿目さん?」

ほむら「いけない!血を流し過ぎてる!」タッ

さやか「まどか!しっかり!」

杏子「くそっ!」

杏子「マミ!お前も治すの手伝え!!」シュゥゥ

マミ「!」

マミ「ええ……!!」シュゥゥ

三日後

まどホーム

ほむら「どう?調子は」

まどか「うん。もうバッチリ。明日は学校にも行くよ」

さやか「いやー、一時はどうなることかと」

杏子「たくよ……フツーの人間があんまり無茶すんじゃねーぞ」

まどか「心配掛けちゃったね」

マミ「鹿目さん……本当にごめんなさい」

まどか「いいんですよ。言ったでしょ?マミさんだったら構わないって」

まどか「マミさんの心の隙に付け込む形になったけど、それでも、あの時の私の言葉に嘘はありません」

まどか「これからも先輩として、友達として、運命共同体として、よろしく頼みますよ」ティヒヒッ

ほむら「……」

まどか「……ごめんね、ほむらちゃん」

まどか「ほむらちゃんからすれば、私にほむらちゃん達の世界に首を突っ込まないで欲しいんだろうけど」

まどか「でもこれは、他でもない私がやりたいことなんだ」

まどか「マミさんは勿論、ほむらちゃんや杏子ちゃんとももっと深く関わりたいしね」

まどか「キュゥべえの誘いには乗らないからさ!」

ほむら「…………」

ほむら「…………………あなたが……そう望むのであれば」

杏子「たくよー……。物好きな奴も居たもんだぜ」

杏子「自分から危ない世界に首突っ込みたがるとはね」

まどか「ティヒヒヒ。まあ、後方支援ってことで」

まどか「勉強も教えられるよ?一年くれれば、杏子ちゃんをガリ勉君にしてあげる!」

杏子「げえー!?それは勘弁!」

ほむら「……くすっ」

マミ「ふふっ」

さやか「あははは……」

まどか「……」

マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
次の話は誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

まどか「あー、そう言えばさやかちゃん。例のアレ、持って来てくれた?」

さやか「……!あ、うん」

ほむら「……?まどか、何の話?」

まどか「ティヒヒ。ちょっと恥ずかしいことなんだ。人にはあまり知られたくないの」

マミ「あら。鹿目さんでも、そういうのってあるのね」

まどか「ありますよー」

まどか「だから悪いけど、今日はさやかちゃん以外は、もう帰ってくれると嬉しいな」

まどか「マミさんにも、杏子ちゃんにも、近いうちにまた連絡するってことで」

マミ「そうね。わかったわ」スッ

杏子「へっ。あんま期待しないで待っててやるよ」スタスタ

ほむら「それじゃあまどか。……また明日学校で」

まどか「またね!」

まどか「……さてと」

まどか「みんなは帰したけど、これで良かった?」

さやか「うん……ありがと」

まどか「……私が学校休んでた三日間に、何かあったの?」

さやか「………………うん」

さやか「……私、最初は魔法少女になって、恭介の手を治そうと思ってたの」

さやか「でも……人間じゃなくなるのが怖くて…………」

さやか「き、恭介と同じ存在じゃいられなくなるのが怖くて…………!」ポロポロ

まどか「……うんうん」

さやか「そしたら……仁美も恭介のことが好きだ」

さやか「一日だけ待つから、先に告白したければ告白していいって、言って来たの」

さやか「恭介の手を治す勇気もない……!仁美のかわいさにも勝てない……!」

さやか「……だから」

さやか「だから……昨日、恭介に告白したんだ」

まどか「ほー。それはそれは」

まどか「で、結果は?」

さやか「OKだった」

さやか「バイオリンが弾けなくても……私と一緒なら生きていけるって」

まどか「ちょっとちょっと!何それ!」

まどか「OK貰えたんなら、そんな辛気臭い顔する必要ないじゃないっ!」

さやか「はは……」

さやか「私……今が幸せなんだ」

さやか「だ、だから……私……死にたくない……!」

さやか「これ以上、魔女とか魔法少女なんかに関わりたくない……ッ!!」

まどか「……」

さやか「わ、私って、ひ、酷い奴だよね」

さやか「ほむらや、マミさんや、杏子のことを知ったのに、関わりたくないなんて……」

まどか「いや、それが普通でしょ」

さやか「…………まどか……?」

まどか「杏子ちゃんも言ってたじゃない」

まどか「『命を危険にさらすのは、そうする他に仕方のない奴だけがやること』だって」

まどか「マミさんだって、さやかちゃんに恩を売るために助けたわけじゃないよ」

まどか「私だって、私が首を突っ込みたいから首を突っ込むんだもん」

まどか「さやかちゃんは、自分の世界を守ればいいんだよ」

さやか「まどかあ……」ポロポロ

まどか「勿論、魔女と関係ないところでは、今まで通り親友でいてくれるんでしょ?」

さやか「……!……い、いいの?」

まどか「ちょっと!まさか私の親友やめる気だったの?」

さやか「まどかあ……」ポロポロ ギュウ

まどか「……私だけじゃなく、マミさん、ほむらちゃん、杏子ちゃんとも友達で居続けようよ」

まどか「みんな、絶対喜ぶよ?」ウェヒヒヒッ

さやか「……うん……!うん…………!」ポロポロ

まどか(……明日は仁美ちゃんのことを慰めるか)ナデナデ

ワルプルギスの夜現界日

杏子「ちっ……まさかここまで無茶苦茶な魔女だとは思わなかったぜ」ガキンッ ガキンッ

マミ「いくら攻撃しても倒せる気がしない……!」バシュゥッ バシュゥッ

ほむら「あきらめないで!絶対に……絶対に倒すのよ!」

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハ!」

避難所

まどか(3人とも……大丈夫かな)

QB「いや、戦況は非常に厳しいと言わざるを得ないね」

まどか「キュゥべえ」

QB「3人がかりと言えど、ワルプルギスの夜を倒すのは無理だろう」

QB「あと数時間もすれば、彼女達もろともこの町は消滅するだろうね」

まどか「む……」

QB「でも、君が魔法少女になれば、ワルプルギスの夜なんて簡単に倒せるよ」

QB「いくつもの並行世界の因果が集中したまどか、君ならね」

QB「家族、友達、あの3人の魔法少女と共に、君は心中する気かい?」

まどか「…………」

まどか「……ま、仕方ないかな」

まどか「キュゥべえ!ついて来て!」ダッ

QB「きゅっぷい」タタッ

杏子「くそ……こいつダメージあんのかよ……」ゼー ゼー

マミ「残ってるグリーフシードを全部使っても……倒せる気がしない……」ハー ハー

ほむら「あきらめない……私は絶対にあきらめない……!」ググ

ほむら「あ……」フラッ

まどか「おっとっと」ガシッ

まどか「大丈夫?」

ほむら「まどか!?」

まどか「わー、凄い大きさだね」

マミ「な、なんで鹿目さんがここに!?」

杏子「馬鹿野郎!さっさと避難所に戻れ!」

まどか「ティヒヒヒ」

まどか「みんなだけじゃあの魔女倒せないでしょ」

まどか「私も戦うよ」

まどか「ちょっと待っててね」

マミ「ま、まさか……」

杏子「契約を……?」

ほむら「駄目えッ!!」

ほむら「やめて!契約しないで!」

ほむら「私は魔女になるまどかを見た!何度もまどかをこの手で殺した!!」

ほむら「私は、まどかに生き延びて欲しいの……!!」

まどか「……」

まどか「……」ニッ

まどか「大丈夫だよほむらちゃん」

まどか「今日までのほむらちゃんを裏切るようなことは絶対にしない」

まどか「私を信じて」

ほむら「まどかあ……」

マミ「……」

マミ「……私は、鹿目さんを信じる」

ほむら「巴マミ……?」

杏子「ちっ……しょーがねーな」

ほむら「佐倉杏子まで……!」

まどか「マミさん、杏子さん。ありがとう」

まどか「私は……ほむらちゃんにも信じて欲しいな……」

ほむら「まどか……」グスッ 

ほむら「……」

ほむら「……」グッ

ほむら「………………私も」

ほむら「私もまどかを信じるわ」

まどか「ありがとう」ウェヒヒヒッ

まどか「さてと」

まどか「キュゥべえ!」

QB「なんだい?まどか」ヒョコッ

まどか「あなた達インキュベーターの目的は、ソウルジェムがグリーフシードに代わる瞬間に発生するエネルギーを回収することだよね?」

QB「そうだよ」

まどか「そして、ソウルジェムは魔力の消費以外にも、魔法少女が絶望した時も濁り、グリーフシードになる」

QB「その通りだね」

まどか「なるほどなるほど」

まどか「……うん。いけそう!」

QB「さあ、鹿目まどか。……その魂を代価にして、君は何を願う?」

まどか「ワルプルギスの夜の弱点を教えて!」

QB「……?」

QB「そんな願いでいいのかい?」

まどか「うん。それがベスト」

カアァッ

QB「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した……!」シュワーン

まどか「……お?見える見える。あそこが弱点か」

まどか「体は大きいのに、肝っ玉は小さいんだねえ。なんちって」

まどか「聞いてみんな。これからあの魔女のコアをピンポイントで叩くよ」

まどか「マミさんと杏子ちゃんは障壁の破壊を。ほむらちゃんは時間停止をお願い」

まどか「私がほむらちゃんを魔女のコアまで案内して、ほむらちゃんの爆弾で吹っ飛ばす」

ほむら「……そうか。まどかが魔力の使用を抑えれば、魔女化しないで済むかも……」

まどか「うん。ワルプルギスの夜を倒しても、私が死んだり魔女になったりするのはごめんだし」

まどか「私には……やりたいことがある」

まどか「さあ、もうひと踏ん張りだよ!!」

ほむマミ杏子「……おう!」

まどか「マミさん!杏子ちゃん!一瞬でいいから穴を開けてッ!!」

マミ「まかせて!!」チュドドドドドドッ

杏子「この攻撃に全てをかけるぜ!!」ガギギギギギギッ

まどか「……!」

まどか「今だよほむらちゃん!」

ほむら「ええ……!」カチッ

ほむら「そしてまどかに……」ピトッ

まどか「……っと」

まどか「よっこらせっ」ダキッ

ほむら「ちょ!ま、まどかっ!?」

まどか「ほむらちゃんが魔女に触れたらまずいからね。このままお姫様抱っこで突っ切る!」シュバッ

ほむら「ひゃうっ!」

まどか「よっ!ほっ!」ズガッ ドガッ

ほむら(このまどかは……過去に出会ったどのまどかよりも……力強く……頼もしい……)

ほむら(それは一見、別人のよう……)

ほむら(……でも、その根底にある揺るぎない決意は……)

ほむら(間違いなくまどかのもの……!)

まどか「……ここだ!ありったけの火薬お願いッ!!」

ほむら「まかせて!貯金全額、この胡散臭い募金箱にブチ込んでやるわよッ!!」ズラララララララッ

まどか「よし!長居は無用、とっとと脱出!」

ほむら(……結局、私はまどかに守られてばっかりだったんだね)

まどか「……」タタタタ

まどか「……ほむらちゃん」タタタタ

ほむら「何?」

まどか「私は、万が一のことを考えたら、もう戦えない」

ほむら「…………そうね」

まどか「だからね」

まどか「これからは、ほむらちゃんが、私を守る王子様になって欲しいな」

ほむら「……え?」

まどか「あ、違うね。これからは、じゃなくてこれからも、だ」

ほむら「……くすっ。今お姫様抱っこされているのは私の方なのにね」

まどか「ほむらちゃんは私のこと、お姫様抱っこしてくれる?」

ほむら「……」

ほむら「……ええ」

ほむら「勿論よ」ニッ

まどか「あはっ」ニッ

15年後

さやか「よっ!まどか久し振り!元気してた?」

まどか「もち!さやかちゃんも、相変わらず元気そうだね」ウェヒヒッ

さやか「……うーむ。その肌のツヤ……」

さやか「とても同い年には見えないぞ……」

まどか「魔法少女の数少ない特権だね」

まどか「うらやましい?」

さやか「ちくしょー!」

さやか「他のみんなはどう?」

まどか「あいかわらず後輩の魔法少女をしごいてるよ。マミさんも杏子ちゃんも、良い先生だよ?」

まどか「ウチに所属している魔法少女達の中では最古参だけど、まだしばらくは生きられそう」

さやか「そっか」

まどか「さやかちゃんの方も中々みたいじゃない。上条君、演歌歌手として結構売れてるって聞いたよ?」

さやか「でっへへー。もう左団扇よ!」

まどか「まっ」

まどか「お小遣いを株トレードで数十億に増やした私からすればまだまだだけどね!」ウェヒヒヒッ

さやか「頭の良さがどうこうってレベルじゃないでしょ……」

さやか「……あたしは良く知らないけどさ」

さやか「魔法少女を取り巻く環境が良くなってきたってことは、杏子から聞いてるよ」

まどか「魔法少女支援組織であるMAD-HOMが出来て、もう6年だからね」

まどか「魔法少女の絶望は、支えてくれる人がいれば大きく軽減される」

まどか「魔法少女をリーダーとした戦闘チームで当たれば、魔力の消費も、死傷率も抑えることが出来る」

まどか「まだまだ小さい組織だけど、後援者も増えてきたし」

まどか「そう遠くない内に、表の世界でも認められるようになると思う」

まどか「心なしか、最近のキュゥべえは前よりも仏頂面になった気がするし!」

さやか「……そっか」

まどか「……」

まどか「魔法少女は……もう一人ぼっちじゃない」

さやか「……」

さやか「……」ガシッ

まどか「ん?」

さやか「あんたは偉い!さすが私の親友!」ワシャシャシャ

まどか「ティヒヒッ!」

まどか「……っと。そろそろ戻らないと」

さやか「相変わらず忙しそうだねえ」

まどか「まあね。なにせ私の双肩には、世界中の魔法少女の希望が乗っかってるから」

さやか「次会う時まで死んでんじゃないぞー?」コツン

まどか「ティヒヒヒッ!私は百歳まで生きるよ!」コツン

さやか「じゃあ、またね」

まどか「うん。また」

マミ「今日も紅茶が美味しいわ」668からの分岐改変が起きない平行世界
もし改変が起きない平行世界のマミがシャルロッテに死ななかったら OR マミ死亡後にまどかがマミ、QBの蘇生願いを願ったら
魔法少女全員生存ワルプルギス撃破
次の話は誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって

ほむら「さやかは元気だった?」

まどか「うん。ほむらちゃんも来れば良かったのに」

ほむら「二人の時間を邪魔したくなかったから」

まどか「そんな気遣いいらなかったのに……」

ほむら「あらそう?」

まどか「ごめん、嘘。時間がいくらあっても足りないくらい」

ほむら「ふふっ」

まどか「……」

ほむら「どうしたの?まどか」

まどか「私……ほむらちゃんのこと、裏切ってないかな……」

まどか「もっと、もっと、良い方法があったんじゃないかって」

ほむら「大丈夫よ」ギュウッ

魔法少女が魔女になってくれないと、グリーフシードの産出は絶たれるんだぜ
使い魔の分もあるにはあるけど
長生きする為にはむしろQBの営業を支援しないといけない

ほむら「まどかは良くやってるわ」

ほむら「ワルプルギスの夜は倒せたし、魔法少女にも希望が生まれた」

ほむら「何より……こうしてあなたと同じ時間を生きることが出来てる……」

ほむら「これ以上に幸せなことはないわ」

まどか「……うん」

まどか「ほむらちゃんかわいいっ!」ドーン チュッチュッ 

ほむら「きゃあ!」チュッチュッ

まどか「えっへへー」スリスリ

ほむら「もう……」

ほむら「……」ナデナデ


まどか『ごめんね……ほむらちゃん。ほむらちゃんの期待を裏切るのはこれで最後だから』

まどか『私の願いは、次にほむらちゃんと出会う私を、ほむらちゃんの、魔法少女の、希望にすること!』

まどか『さあ!叶えてよ、インキュベーター!!』


ほむら(……まどか)

ほむら「ありがとう」


まどか「魔法少女の力になれたら、それはとっても素敵だなって」 終

いつもまどマギSSスレを支援してくれるID:7eLVsTGQ0さんの為に書きました!

>>131
魔法少女が短命なのは仕方ないとか
魔女化する前に安楽死させる体制とかも作ってるということで

ご都合主義万歳だったけど、それでも最初に書いた奴よりかはマシだと思う
例)
・まどか「さやか!仁美!ちょいとほむらを保健室に連れて行ってくらあ!」
・まどか「だからと言って、助けを求められてんのを無視するわけにもいかねえよなあッ!?」


それじゃ、ありがとうございました

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