結衣「京子って誰彼構わずキスしたがるけどさ…」(859)

結衣「あかりにだけはしないよね」

京子「ふぇ?」キョトン

結衣「私やちなつちゃん、それに千鶴にはしょっちゅうしたがるし」

結衣「綾乃や千歳からのキスだって、受け入れただろ?」

京子「あぁ~ねぇ!」ポンッ

京子「んまぁ、あかりとする理由なんて無いし」

京子「それに、あかりとしたら私の存在感がバリバリ吸われそう!」

結衣「どんなキスだよ、それ?」

京子「支払いは任せろ~」バリバリ

結衣「やめろ」

京子「て言うか、なんでそんなこと聞くの~?」

結衣「うん、もしかしたらなんだけど」

結衣「京子はあかりのこと好きなんじゃないかな、と思ってさ」

京子「……」

京子「…はぁ?」

京子「いやいや、普通逆っしょ!」

京子「あかりとしたがらないって話から、なんであかりを好きって事になる訳!?」

結衣「じゃあ、京子はあかりの事だけが嫌いなの?」

京子「そうじゃないけど…」

結衣「だとしたら、こういう結論に至るのが普通じゃない?」

京子「ぐっ…」

京子「認めない!私は断固として認めないぞっ!!」

結衣「まぁ、確かめる方法ならあるよ」

京子「ほぅほぅ、それはどんな方法だい?」

結衣「これから、あかりにキスしてみせればいい」

京子「ふむふむ、キスか…」

結衣「そうすれば、京子があかりの事をどう思ってるか分かるハズだからさ」

京子「よっしゃ、楽勝楽勝!!」

京子「すぐに私の身の潔白を結衣に証明してやろうじゃないか!」

アッカリ…アッカリ…

京子「おっ、噂をしてればあかりの足音!」

京子「見てろよ、あかりに濃厚なキッちゅをお見舞いしてやるからな!!」

結衣「いやいや、そんな幼なじみ同士のディープなやつ見たくねーし!」

結衣「健全に、頬とかおでこにしときなよ」

京子「んじゃ、間を取って鼻でいっか」

結衣「ねーよ」

あかり「京子ちゃん、結衣ちゃん。なんの話してるの?」

京子「うわぁ!?」ビクッ

あかり「きゃあ!?」ビクッ

京子「気配消して後ろに回り込むなよ、ビックリするだろ!」

あかり「あかりは普通に部室に入って来ただけだよねぇ!?」ガーン

結衣「あかり、ちなつちゃんは?」

あかり「ちなつちゃんは向日葵ちゃんと話してて、すぐ来るって言ってたけど…」

京子「なら、ちなつちゃんに見られないよう早く事を済まさねば!」

あかり「京子ちゃん、あかりに何か用があるの?」

京子「うん。あかり、私とキスしてくんない?」

あかり「えっ!?キ、キスぅぅぅぅぅ!?///」ドキッ

京子「あはは。キスっつっても鼻にだよ、鼻*鼻」クイッ

あかり「ぶわ~ん、あかりの鼻をぶたさんにしないでよぉ~」

結衣「おいこら、仮にも女の子にそういう事するなよな!」

あかり「仮にも!?」ガーン

結衣「あっ、いや!私はそういうつもりで言ったんじゃないよ!?」アセアセ

京子「アッ仮ーン!!」

あかり「もー、2人してあかりを弄ばないでよぉ!」ブーブー

京子「あはは、わりぃわりぃ」

結衣「ほら、こんな無駄なお喋りしてるとちなつちゃんが来ちゃうよ?」

京子「おぉう、そうでした!」

京子「アッカーリ、プリーズ、キスミー、マウストゥーノーズ!」グイグイ

あかり「ひぃぃ、なんか怖いよぉ!?」ビクッ

結衣「!!」ピコーン

結衣「あかり、京子のひょっとこ顔が怖いなら目を瞑ってなよ」

京子「ひょっとこ顔!?」ガーン

あかり「う、うん。分かったよ!」

あかり「それじゃ…」

あかり「……」

あかり「」ツムリ

京子「っ!!」ドキッ

京子「うわぁ、こういうのやめろよ!本当にキスするみたいじゃんか!!///」カァー

結衣「いや、キスはするだろ。鼻にだけど」

京子「そ、そう。鼻に、だよな!鼻…鼻ぁ……」ソー

あかり「……」

京子「……」

あかり「……」

京子「ぐあぁぁ、無理無理!難易度高過ぎだろーーっ!!///」クネクネ

チーナ…チーナ…

結衣「あっ、そろそろちなつちゃんが来るみたいだよ」

京子「ふぅ…無事、乗り切ったか…」

結衣「違う、早くしろって事だよ!」

京子「えぇ~、また今度時間がある時でいいじゃ~ん!!」

結衣「京子っ!!」

京子「あ~、もう!すりゃいいんだろっ!!」

あかり「……」

京子「あかり…」

京子「……」





チュッ

あかり「あっ…」


ガラッ

ちなつ「皆さん、こんにちは~☆」キュルン

あかり「わっ、ちなつちゃ…」

京子「ち~な~つ~ちゃ~~ん♪」ダキッ

ちなつ「いやぁぁぁ!!」ビクッ

京子「ちなちゅ~、私とちゅっちゅしようよぉ~」チュッチュッ

ちなつ「ちょっと~!やめて下さいよ、京子先輩~!!」グイグイ

結衣「おいこら、京子!」

京子「へっへっへ、濃厚なのをするまで離れないからなぁ~」チュッチュッ

ちなつ「私、結衣先輩としか唾液交換する気ありませんからっ!!」グイグイ

結衣「うえぇ!?」ビクッ

あかり「あの…」

京子「ちゅっちゅ~、ちゅっちゅ~」チュッチュッ

ちなつ「唾液っ、唾液っ」グイグイ

結衣「うえぇ!?」ビクッ

あかり「もぉ~、さっきのキスは何だったのぉ~!?」プンプ~ン

帰り道

あかり「それでね、京子ちゃんがあかりの鼻にキスしたんだよぉ~」

ちなつ「へぇ~、京子先輩は異常性癖なんですね」

京子「し、失礼な!鼻へのキスには特別な意味があるんだよ!!」

あかり「特別な意味って、なぁに?」ワクワク

京子「私に鼻をキスされた者は、鼻から変な汁が出て死ぬ」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」ガーン

京子「安心しろよ、あと一週間は猶予あるから!」

あかり「うわ~ん、一週間じゃやりたいこと全部出来ないよぉ~」

京子「お医者さんにお薬貰えば奇跡的に治るかもよ~?」

あかり「は、早く耳鼻科に行かなきゃ!」アタフタ

結衣「おいこら!あかりは信じちゃうんだから、そういう嘘つくのやめろよな!!」

ちなつ「あかりちゃん、耳鼻科に行っても頭の病院を紹介されるだけだよ」

あかり「京子ちゃんっ!!」プンプン

京子「あはは、本当にあかりを弄るのは面白いなぁ!」

ちなつ「それでは、私はこの辺で…」

あかり「またね、ちなつちゃん♪」ニコッ

ちなつ「結衣先輩!明日こそは是非、私と唾液交換をっ!!」クルッ

結衣「いや、唾液交換はちょっと…」

あかり「あかりをスルー!?」ガーン

ちなつ「冗談冗談。ちゃんと聞いてるよ、あかりちゃん♪」ニコッ

あかり「なんだ、冗談かぁ…」ホッ

結衣「だ、唾液交換も冗談だよね?」

京子「……」

ちなつ「うふふふふ」ニコニコ

あかり「あはははは」ニコニコ

京子「」ムッ

京子「…私はちなつちゃんと胃液交換がしたい」ボソッ

ちなつ「ひぃぃぃ!!」ビクッ

結衣「京子…」

ワイワイ

京子「その時、モリナの秘めたる力が解放され…」

あかり「あっ、もうあかりの家に着いちゃった!」

あかり「えへへ、京子ちゃん、結衣ちゃん。また明日♪」ニコッ

京子「おう、明日も胃液交換物語を聞かせてやるからな!」

結衣「もう胃液の話はいいよ!!」

ーーーーー

京子「私の妄想とはいえ、胃液交換からバトル展開になるとは思わなかったよ」

結衣「京子…」

京子「なに、結衣?」

結衣「部室でのキスのことだけど」

結衣「まさか、舐めた指で鼻先をチョンと小突くのがキスだとは思ってないよな?」

京子「あはは、やっぱアレじゃ駄目ですか…」

結衣「京子はなんであかりとのキスを拒むの?」

京子「えぇ~っと……うん、何でだろう?」

結衣「京子があかりにキス出来ないのは、あかりの事が本命だからだと思うよ」

京子「う~ん、本当にそうなのかなぁ…」

結衣「今日のあかりへの反応で私は確信したけど」

京子「確信って事は、疑っていたと?」

結衣「うん。だって、京子が何かを作る時には真っ先に…」

京子「ミラクるん!」

結衣「より先に、あかりだろ」

京子「そ、そんなハズはっ!!」

京子「……」

京子「…そっか、私はあかりのことが好きなのか」

京子「うわぁぁ、私はあかりのことが好きなのか!?」

京子「いやぁぁ、何故よりにもよってあかりなんだぁーっ!?」

結衣「さぁ…」

結衣「でも、あかりとは幼なじみだしキッカケはいくらでもあるんじゃない?」

京子「幼なじみ一号が他人ごとのように言うなぁーーっ!!」

京子「結衣、私どうすればいいかな!?」

結衣「あかりに告白して、付き合ってみるとか?」

結衣「あかりの性格なら断ったりしないと思うけど」

京子「私からあかりに告白だってぇ~?」

京子「HAHAHA、YUIはジョークが上手いなぁ!」

結衣「人に聞いといてそれかよ…」

京子「私が告白するんじゃなくて、あかりに告白させるとか!」

結衣「どうやって?」

京子「あかりに私のこと好き?って聞けば、必ず好きって答えるから」

京子「そこで、じゃあ付き合えよと強引に迫れば!」

結衣「鼻にキスも出来ないお前が、強引に迫るねぇ…」

京子「あかりは競争率低いし、ダラダラやってりゃ何とかなるって!」

結衣「あかりは競争率低い……果たしてそうかな?」

京子「へっ?」

結衣「大室さんとか、教室であかりと凄く仲いいらしいし」

結衣「ちなつちゃんなんて部室でも一緒で、今一番あかりに近いんじゃない?」

京子「そんなの、幼なじみの私と比べたら大した事ないもん!」

結衣「へぇ、京子は幼なじみが絶対だと思ってるんだ?」

京子「なんだよ、違うってのかぁ~!?」

結衣「いや、私もそう思うよ」

京子「だったら…」

結衣「だから、私があかりに告白してもあかりはOKしてくれると思う」

京子「……」

京子「……」

京子「…はい?」

結衣「そうだ。さっき京子が言ってた方法、明日試してみようかな」

京子「それって…あの、結衣さん?」

結衣「京子、幼なじみだし好きになるキッカケなんていくらでもあるよな?」

京子「」

ご飯食べゆ

翌日

結衣「私達、付き合い始めました」

京子「へへへ…」

ちなつ「……」

ちなつ「…はっ?」

ちなつ「はぁぁぁぁぁああ!?」ガタッ

ちなつ「ちょ、ちょっと!!一体、誰が結衣と付き合い始めたんですか!?」クワッ

ちなつ「怒らないから目を瞑って手を上げて歯を食いしばりなさい!!」グッ

あかり「そんなに一度に注文されたら困るよぉ」アセアセ

ちなつ「あかりちゃん…」

ちなつ「居たんだ?」

あかり「酷いっ!!」ガーン

ちなつ「って!あ、あかりちゃんなの!?京子先輩じゃなくてぇーっ!?」ガーン

京子「いやぁ~、面目ない…」

ちなつ「京子先輩の役目は結衣先輩の確保でしょ!?仕事して下さいよっ!!」バンバン

京子「失敬な!私は必死に2人を引き止めたんだよ!!」

ーーーーー

結衣『…あかり、良ければ私と付き合ってくれない?』

あかり『ゆゆゆゆゆ結衣ちゃん!?///』ドキッ

結衣『駄目…かな?』

あかり『ううん、駄目じゃないよ!駄目じゃない、けど…』

結衣『けど?』

あかり『あかり、そういうのに疎くて…』

あかり『付き合うって、どういう事かよく分からないよぉ』

結衣『大丈夫。そんなの、私がゆっくり教えてあげるから』

結衣『一緒に大人になろうよ、あかり…』ソッ

あかり『結衣…ちゃん……///』ドキドキ

京子『なるほど、これがあかりの攻略法か。参考になるなぁ』メモメモ

京子「…以上がメモの内容となっております」

ちなつ「って、それ引き止めたんじゃなくて書き留めただけじゃないですかっ!!」

結衣「あかり、私の膝の上に座りなよ」ポンポン

あかり「う、うん…」トテテ

スッポリ

結衣「はは、あかりはちっちゃくて可愛いなぁ」ナデナデ

あかり「も~、あかりを子供扱いしないでよぉ~」プンプン

結衣「子供扱いなんてしてないよ、あかりは私の彼女だ」

あかり「結衣ちゃん…///」ポッ

2人((なんか、羨ましいことになっていますけどーーっ!?))ガガーン

ちなつ「2人をこのままにしておいたら、ストレスで胃液が逆流しちゃいます!!」

ちなつ「ちゃっちゃと2人を別れさせちゃいましょうよ、京子先輩っ!!」

京子「うむ、共同戦線だ!」

ちなつ「私はあかりちゃんを脅迫しますから、京子先輩は結衣先輩の方をっ!!」

京子「ほい来た!」

ちなつ「あかりちゃん、ちょっと♪」ニコニコ

あかり「!!」ゾクッ

あかり「なに…ちなつちゃん?」

ちなつ「大事な話があるから、向こうに行って話そうよ♪」ニコッ

あかり「う、うん。分かったよ…」スクッ

スタスタ

京子「結衣!」バッ

結衣「京子…」

京子「あかりの、あかりの抱き心地はどうだった!?」

結衣「あぁ、柔らかくて暖かくて可愛くて最高だよ」

京子「でも、お高いんでしょ~?」

結衣「通販じゃねーよ」

結衣「…京子は私とあかりがこういう事してても全然平気なの?」

京子「よく分かんないけど、今んとこはね」

結衣「そっか…」

京子「結衣は、あかりのこと本気なの?」

結衣「一生一緒に居ても、いいとは思ってる」

京子「おぉう…下手に好きとか言われるより説得力あるね」

チーナ…アッカリ…

ちなつ「お待たせしましたぁ~♪」ツヤツヤ

あかり「……」ゲッソリ

結衣「あ、あかり!?」ビクッ

京子「ちなつちゃん、あかりに何したの!?」

ちなつ「何って、そんなこと言える訳無いじゃないですかぁ~☆」キュルルン

あかり「えへへ、ごめんね。結衣ちゃん…」

あかり「あかり、一足先に大人になっちゃったよぉ…」ツー

2人「「!!」」ドキッ

結衣「ちょっ、なんか口から汁垂れてるよ!?」

京子「まさか、ちなつちゃんと唾液交換を!?」ズキッ

京子「…ズキッ?」

ご飯食べゆ

結衣「!!」ピコーン

結衣「そうだ。あかり、明日暇なら私と一緒に出掛けない?」

あかり「とっとこぉ走るよぉハ…」フラフラ

結衣「あ、あかり!」

あかり「ハッ!!あかりは平気だよぉ!」

あかり「京子ちゃんと、ちなつちゃんは?」

京子「あぁ、実は私も明日は暇で寧ろ私からみんなを誘おうとしていたんだよ!」

ちなつ「私もお姉ちゃんと買い物行く約束とか全然ありませんから平気ですぅ!」

結衣「あっ、2人には悪いんだけど私達は…その……」

結衣「デートだから、あかりと2人きりで出掛けたいんだ」

あかり「結衣ちゃん!?///」ポッ

京子「な゛っ!?」ガーン

ちなつ「デデデデドゥエェーートォーーーっ!?」ガーン

結衣「うっ…デートと言う単語を口に出すのは結構気恥ずかしいなぁ…///」

あかり「あかりなんかが結衣ちゃんとデートしちゃっていいのかなぁ…?」オロオロ

京子「こらぁ~、カプったからって京子ちゃんを蔑ろにしていい訳じゃないぞ!!」

ちなつ「そうですよ!私以外とデートなんて断固反対、即刻デストロイですっ!!」

結衣「京子には、小さい頃から散々構ってやっただろ」

京子「そんなの構わず構い続けろよ!」プリプリ

結衣「ちなつちゃん、ごめんね。けど、あかりの彼女としての責任があるから」

ちなつ「そんな、責任だなんて!結衣先輩、独りで抱え込まないで下さいよ~」

あかり「やっぱりみんなで出かけした方がきっと楽しいよ、結衣ちゃん!」

結衣「あかり…」

結衣「……」

結衣「…あかりは本当に優しくていい子だね」ニコッ

あかり「えっ?///」ドキッ

結衣「それでも、私はあかりと2人きりがいいな」

結衣「みんなと一緒じゃ出来ないことがしたいからさ…」

あかり「ゆ、ゆゆゆ結衣ちゃん!?///」カァー

京子「みんなと一緒じゃ出来ないことだと!?」ガタッ

ちなつ「それは一体何なんですか!?」ガッシャーン

結衣「言ったら、2人は諦めてくれるかな?」

ちなつ「それとこれとは話が別次元ですっ!!」

ちなつ「明日のデートを、私とのデートに切り替えるまで諦めませんから!!」

結衣「それは諦めるとは言わないんじゃ」

京子「まぁまぁ、ちなつちゃん。抑えて抑えて…」ダキッ

京子「とりあえず、聞かせて貰おうじゃないか!」ムギュー

ちなつ「ちょっと、京子しぇんぱい!?」

結衣「それは、2人が諦めるってことでいいんだな?」

京子「……」

結衣「……」

結衣「明日のデートの最後、私は…」

結衣「あかりにキスをする」

京子「!!」ズキッ

あかり「はわわわわ///」ドキドキ

ちなつ「ひぎゃあぁぁぁぁぁああーーっ!!」ブチブチ

結衣「うわぁぁ、ちなつちゃん!?」ビクッ

あかり「きゃあぁぁ、ちなつちゃんが白目向いて髪をかきむしってるよぉ~!!」

結衣「ちなつちゃん、どうか正気に戻って!」アタフタ

京子「…な~んだ、散々引っ張っといてたかがキスかよ」フン

京子「そんなの、好きなだけすりゃ~いいじゃん!」ヘラヘラ

ちなつ「その口が憎いっ!!その口が憎いっ!!」ガシッ

あかり「!?」ビクッ

ちなつ「チュウコクハシタハズダ、ツギハイエキヲナガシコム」グイ

あかり「ちょっ、待…」

チューーッ

京子「」

帰り道

ちなつ「…うふふ、ゆいしぇんぱ~い」スヤスヤ

結衣「よいしょっと!」ヒョイ

結衣「ふぅ、一時はどうなることかと思ったよ…」

あかり「あはははは、もうすぐあかりの秘めたる力が目覚めるよぉ~」フラフラ

京子「……」

結衣「あかり、明日のデートは公園の前で待ち合わせしようか」チラッ

京子「」ピクン

結衣「2人揃ったらあそこに行って、それからあっちの方にも…」

京子「」メモメモ

結衣「そして、最後に公園に戻って来てキスして終わり」

結衣「…って、ちゃんと聞いてた?」

あかり「えへへ…バッチリだよ…結衣ちゃん…」フラフラ

結衣「本当に平気かなぁ?」チラッ

京子「」サッ

デート当日

京子「ちなちゅ~」タッタッタ

ちなつ「あっ、京子先輩!」

京子「ごめん、少し待たせちゃったかな?」

ちなつ「大丈夫ですよ、私もまだ来たばかりですから」

京子「ちなつちゃん…」ジーン

ちなつ「ハッ!!」ドキッ

ちなつ「気を使ったとかじゃなくて、本当に来たばかりなんですってば!!///」アセアセ

京子「あはは。そうだとしても、私は嬉しいよ」ニコッ

ちなつ「京子…先輩……」

京子「……」

ギュッ

ちなつ「あっ…」ピクン

京子「それじゃ、2人揃ったところで早速出発しよっか!」

ちなつ「…はい///」テレ

ちなつ「…って!」ピタッ

京子「手?」ニギニギ

ちなつ「なんで、私と京子先輩がデートしなきゃいけないんですかぁーーっ!?」ブン

京子「ありゃ、私とデートするんじゃなかったっけ?」

ちなつ「結衣先輩とあかりちゃんのデートを邪魔しに来たんですよっ!!」クワッ

京子「えっ、監視じゃなくて邪魔すんの?」

ちなつ「そりゃも~、人類史上最悪のデートにしてやりますから☆」キュルン

京子「うっわぁ、ちなつちゃん怖えぇぇ…」

京子「まぁでも、ちなつちゃんがそう言うなら私も協力してやらんとな!」

アッカリ…アッカリ…

ちなつ「あかりちゃんの足音…」

京子「おっ、あかりの方が先か?」

ちなつ「あっ、結衣先輩も来たみたいですよ!」

京子「…何の効果音も無いけど?」

ちなつ「気配で分かるんです、私と結衣先輩は一心同体ですからっ!!」

結衣「あかり、朝ご飯なに食べた?」イチャイチャ

あかり「えへへ、ふわふわのオムライスだよぉ~♪」イチャイチャ

京子「って、もうデート開始してんじゃん!!」ガーン

ちなつ「ちょっと、待ち合わせ場所ここじゃなかったんですか!?」

京子「そのハズなんだけど…」

京子「あっ、結衣が公園へ行くのにあかりの家の前通るからそこで会ったのかも」

ちなつ「それなら初めから、あかりちゃんの家で待ち合わせればいいのでは?」

京子「あかりの家であかりをデートに誘ったりしたら、即デッドだよ!」ガクガク

ちなつ「?」キュルン

結衣「8時半の電車に間に合いそうだから、予定を繰り上げようか」

あかり「うん!」

ちなつ「ちょっと、あの2人駆け落ちする気じゃありませんよね!?」ブンブン

京子「落ち着いてよ、ちなつちゃん!水族館、水族館に行くんだよ!!」クラクラ

ちなつ「…水族館?」パッ

電車内

ガタン…ゴトン…

結衣「一本早い電車にしたせいか、結構空いてるね」

あかり「2人一緒に座れて良かったよぉ~」

結衣「はは、あかりは大袈裟だなぁ」

あかり「だって、たくさん人が乗ってたらあかり迷子になっちゃいそうだよう!」

結衣「大丈夫だよ、そういう時は私があかりの手を握っててあげるからさ」ナデナデ

あかり「結衣ちゃん…///」ポー

京子「ひゅーひゅー、お二人さん熱いねぇ!」

ちなつ「むっきぃーーっ!!」

ちなつ「どうして、あかりちゃんが結衣先輩に頭撫でられてるんですか!?」イライラ

京子「そりゃ、2人が恋人同士になったからじゃない?」

ちなつ「そうなったのも、告白現場でボーッと見てた京子先輩のせいですよっ!!」

京子「分かってるよ、ちなちゅ~。ちゃんと責任は取るからさぁ~」ナデナデ

ちなつ「止めて下さいよ、昨日の件で髪が抜けやすいんですから!」

道路

あかり「結衣ちゃん、水族館まで結構あるんだね」

結衣「地図だと、そんなに遠く無いハズなんだけど」

あかり「あかり、ちょっと疲れちゃったかも」

結衣「はは、流石にあかりをおぶって行くのは無理かな」

結衣「あかりもあともう少し小さければ、ちなつちゃんのようにおぶれたのにな」

あかり「えへへ、あかりは気持ちだけで嬉しいよぉ♪」ニコッ

結衣「あかり…」

ちなつ「もー、2人は何をそんな見つめあってるのよぉーーっ!?」ギリギリ

京子「ちなつちゃん、あんまり道路側に寄ると危ないよ!」グイ

ちなつ「わわっ」フラッ

ちなつ「いきなり引っ張らないで下さいよ、危ないじゃないですか!!」

京子「あっ、ごめん…」

ちなつ「そういうのは注意じゃなくて、さり気なく道路側を歩くものでしょ!?」

京子「…う~ん、上手くいかないなぁ」

水族館

結衣「やっと着いたな」

あかり「わぁ~、おっきいイルカさんの絵が描いてある~」

結衣「あかり、イルカ好きなの?」

あかり「うん、イルカさん可愛いよねぇ」

あかり「キュキュキュキュキュって、鳴くんだよ♪」

結衣「あはははは。あかり、イルカの鳴き真似してる時変な顔になってたよ」

あかり「うわ~ん、結衣ちゃんにあかりの恥ずかしい顔見られちゃったよぉ~///」

京子「ひゃあ!!///」ボッ

ちなつ「ちょっと、いきなり顔を赤くしてどうしたんですか!?」ビクッ

京子「あのイルカの絵…」

京子「今日の私のパンツの絵柄にそっくりだ!!」ガーン

ちなつ「…はぁ?」

京子「ちなつちゃんに私のパンツをガン見されてるようで恥ずかしいよぉ~///」

ちなつ「京子先輩のパンツのことなんて知ったこっちゃありませんよ!!」

水族館内部

あかり「クラゲさん、ぷにょぷにょしてて可~愛い~」

あかり「わぁ、あっちでエビさんが一列になって歩いてるよぉ~」

結衣「ふふ、水族館を選んで正解だったかな」

あかり「結衣ちゃんはお魚さん見ないの?」

結衣「私はあかりを見てるからいいよ」

あかり「も~、あかりはお魚さんじゃないでしょ~!?」プンプン

結衣「そうだね、あかりは私の彼女だ」

あかり「結衣ちゃん…///」ポッ

京子「うわぁー、あはは!あの魚、でっけぇ!!」

京子「おぉ、ほらほら!ちなつちゃんそこ見て、超細長い魚が隠れてるよ!!」

ちなつ「京子先輩、あかりちゃんと同レベル…」

京子「ここの魚をまとめて寿司屋でさばいたら、何人前になるのかなぁ?」グゥー

ちなつ「……」

京子「つーことで、そろそろお昼ご飯にしよっか♪」ニカッ

イルカショー会場

あかり「今日はイルカショーがやってなくて、残念だよぉ」

結衣「まぁ、静かにご飯が食べられると思えばさ」

あかり「…うん」

結衣「あかりのことだから、ショーがやってたらイルカに水かけられてたよ」

あかり「着替え、持ってきてある」

結衣「あぁ…」

結衣「……」

結衣「…また、誰かと一緒に来ればいいよ」

あかり「えっ!?」ドキッ

あかり「誰かとって、結衣ちゃんはもうあかりと一緒に来てくれないの!?」

結衣「彼女としては、最後になるかな」

あかり「結衣…ちゃん……?」

結衣「あかり…」

結衣「これから大事な話をするから、ちゃんと聞いててくれる?」

京子「ラムレーズンうめぇ!!」

ちなつ「はぁ…」

ちなつ「こんなため息も白くなるような季節に、よくそんな物が食べられますね!」

京子「大好物だからね、私は寒いからって他の食べ物に逃げたりしないよ!」

ちなつ「でも、目の前にあったか~いおうどんがあったら食べたくありませんか?」

京子「ぐっ…馬鹿な、そんなハズがっ!!」ジュルリ

ちなつ「いいんですよ、それが人間なんですから」

京子「でも、私はどうしてもラムレーズンのことを裏切れないよ!」

ちなつ「ふふふ、食べ物は傷ついたりしませんよ♪」ニコッ

ちなつ「いいじゃないですか、今一番食べたい物を素直に食べましょうよ!」

京子「ちなつちゃん…」

京子「……」

京子「…分かったよ」

京子「私が今一番食べたいのはちなつちゃんだから、ちなつちゃんを食べるね?」

ちなつ「お断りします」

水族館前

あかり「……」

結衣「あかり、さっき私が教えた通りに動くんだよ」

あかり「…うん」

あかり「あかりは結衣ちゃんのこと、信じてるから」ニコッ

結衣「あかり…」

ーーーーー

ちなつ「京子先輩、2人は次にどこへ向かうんですか?」

京子「えっと、次はだねぇ…」ペラッ

結衣「」スタスタ

京子「……」

京子「…えっ?」

あかり「」スタスタ

ちなつ「ちょ、ちょっと!これどういうことですか!?」

ちなつ「結衣先輩とあかりちゃんが全く別の方向に歩き出しましたよ!!」

京子「もしかしたら、どこかで私らの尾行に気付いたのかも…」

ちなつ「と、とにかく早くどっちを追いかけるか決めないとっ!!」アタフタ

京子「……」

ちなつ「ちょっと、京子先輩!こんな時に何を考え込んでるんですか!?」

京子「……」

ちなつ「もういいです、あかりちゃんの方を追いかけましょう!」

ちなつ「どうせ2人は後で合流するんだし、トロい方をっ!!」ダッ

京子「ちょいとストップ、ちなつちゃん!」

京子「結衣なら尾行に気付いた時、それを暴こうとするんじゃないかな?」

ちなつ「えっ!?」ピタッ

京子「考えてみなよ、私ら2人があかりを追いかけて結衣がフリーになると…」

ちなつ「ハッ!!」

ちなつ「そっか!あかりちゃんは囮で、結衣先輩が私達を捕まえる気なんですね!!」

京子「そういうこと~♪」

ちなつ「それじゃ、結衣先輩を追いかけるんですか?」

京子「ノンノン、結衣はあかりの遥か後ろに回り込む気なんだろう?」

京子「あかりが尾行されてないのが分かれば、後は自分の後ろに気を配るだけさ」

京子「気付かれたら、きっと結衣が猛ダッシュで追いかけてくるぞ?」

ちなつ「はぁはぁ…結衣先輩と追いかけっこ…///」

京子「結衣にストーカーだと思われたい?」

ちなつ「そ、そんなの嫌ぁぁぁああっ!!」ガーン

ちなつ「…もう、2人のデートの監視を諦めるしか無いんですかね?」シュン

京子「否、私にいい考えがある!!」

ちなつ「まだ、何か策があるんですか!?」

京子「こっちも2人居るんだし、片方を囮にすればいいじゃ~ん!」

ちなつ「片方を…囮に……?」

京子「1人があかりを追いかけ結衣に捕まり、もう1人が結衣をそのまま尾行する」

京子「名付けて、肉を切らせてウィンナーカレー作戦だっ!!」ドヤァ

ちなつ「意味が分かりません」

ちなつ「それに、私は囮なんて嫌ですからね!」

京子「分かってるよ、囮はもちろん私だ!!」

京子「今こそ責任を果たす時、ちなつちゃんは私が守るから!!」

ちなつ「京子先輩…」

ちなつ「ただ囮役をやってみたいだけ、とかじゃありませんよね?」

京子「ギクッ」ギクッ

ちなつ「そんなことだろうとは思いましたよ!」

ちなつ「まぁいいです、仮にも囮になってくれる訳ですしね」

京子「ちなちゅ~」キラキラ

ちなつ「そうと決まれば、急いで結衣先輩を追いかけないとっ!!」

京子「もし何かあったら、携帯に連絡入れてね!」

京子「私、ニュートリノの速度でちなつちゃんの元へ駆けつけるから!!」

ちなつ「ふふふ、頼りにしてますよ」

ちなつ「ちゃんと私のことを守って下さいね!」

ちなつ「…京子先輩♪」ニコッ

道路

京子「おっかしいなぁ~、あかりの奴どこ行ったんだ?」

『獲物は目で追うんじゃない、感覚で追うんだ!!』

京子「ハッ!!」ビクッ

京子「私の心に直接語りかけてくる、あなたは一体誰なの!?」

京子『私だ!!』

京子「私か!!」

京子「…よしっ!!」ツムリ

京子「私とあかりは幼なじみ、それ即ち一心同体!!」

アッカリ…アッカリ…

京子「前方にあかりの足音確認!」カッ

京子「よっしゃ、行くぞぉーーっ!!」ダッ

あかり「」スタスタ

京子「見えたっ!!」

京子「お~い、あっかり~~ん!!」フリフリ

ご飯食べゆ

あかり「!!」ピクン

あかり「」ソー

あかり「……」

京子「オッス!」ビシッ

あかり「京子…ちゃん……?」

京子「正解、京子ちゃんだよん♪」

あかり「…そっか、京子ちゃんなんだね」

京子「何だろうね、このあかりらしからぬテンションの低さは」

京子「どうした、結衣にでもフラれたかぁ~?」ニヤニヤ

あかり「……」

京子「マジで!?」

あかり「ハッ!!」ビクッ

あかり「う、ううん!結衣ちゃんはあかりのことフッてなんかいないよぉ!!」アタフタ

京子「ちぇっ、ちなつちゃんへの土産話が出来たと思ったのにぃ」

あかり「も~、酷いこと言わないでよぉ~」プンプン

京子「おっ、いつものあかりに戻ったようだな!」

あかり「もしかして、今のはあかりを元気づける為にワザと言ったの?」

京子「うん、あかりにはいつもの変顔が似合うから」ニコッ

あかり「京子ちゃん…///」ドキドキ

京子「あかり…」ソッ

あかり「……」

京子「……」

あかり「…って、ちょっと待ってよ!」

あかり「今、笑顔じゃなくて変顔って言ったよねぇ!?」

京子「えいやっ、とりゃっ♪」ムニムニ

あかり「ぶわ~ん、やっぱり京子ちゃんはあかりをからかってるだけなんだぁ~」

京子「あはは、本当にあかりを弄るのは面白いなぁ!」

あかり「…ねぇ、京子ちゃんは本当に面白いだけであかりに構うの?」

京子「えっ、いや…面白いというよりかは楽しい、だな!」

あかり「えへへ、それならいっか♪」ニコッ

あかり「ところで…」

あかり「なんで、京子ちゃんはこんな所に居るの?」

京子「へっ?」

京子「なんでって…それは…その……」

京子「……」ポクポク

京子「……」ポクポク

京子「!!」チーナッ

京子「私としたことが、ターゲットと接触してどうすんだよ!?」

あかり「京子ちゃん、あかりのことを尾行してたのぉ!?」ガーン

京子「ごめんよ、ちなつちゃん。私に役不足(誤用)だったみたいだ」

あかり「ち、ちなつちゃんも一緒なんだ…」

京子「やれやれ…どうやら、今回は私の負けのようだねぇ…」

京子「敗者は敗者らしく、大人しく捕まってやろうじゃないか!」

京子「結衣ー、どっかで見てるんだろう!?隠れてないで出てこいよぉーっ!!」

あかり「えっ、結衣ちゃん?」キョトン

あかり「結衣ちゃんとは、もうとっくに別れたよ?」

京子「そうか、やっぱりあかりは結衣にフラれて…」

あかり「その別れるじゃなくてぇ!」

京子「知ってるよ。私らの尾行に気付いて、ダブチ作戦を実行したんだろ?」

あかり「ダブチ作戦って、なぁに?」

京子「こうハンバーガーのように、罠にかかったチーズもとい私らを挟み打ちに…」

あかり「そもそも、あかりは京子ちゃん達の尾行なんて知らなかったもん」

京子「はっ?」

京子「そんじゃ、なんでデートの途中で突然結衣と別れたりしたんだよ!?」

あかり「結衣ちゃんは実家から呼び出しがあって、それで先に帰ったんだよぉ」

京子「なんだよ、私が深読みし過ぎただけかよ!」ガクッ

京子「そういや、確かに結衣は駅の方に歩ってったような…」

京子「だとすると、ちなつちゃんは結衣を追いかけてそのまま帰宅コースか」

あかり「ちなつちゃんも、あかり達みたいに2人で一緒に話してるかもね♪」

京子「あはは、そりゃ猫に鰹節だもんなぁ!」

京子「…それで、あかりは1人で次の目的地に行くつもりだったのか?」

あかり「うん、どうしても行ってみたくて…」

京子「えっと、次はどこへ行くんだったかな」ペラッ

あかり「京子ちゃん、その紙なぁに?」

京子「これか?」ピラピラ

京子「これは私がスーパーハカーに入手させた、あかり達のデートプランだよ」

あかり「えっ!?」ビクッ

京子「この紙には、あかりのありとあらゆる情報が載ってるんだよぉ~」

あかり「えぇぇぇぇぇ!?」ガーン

京子「あかりのスリーサイズをインターネットに公開しちゃおっかなぁ~?」

あかり「やめてぇ~、あかりの個人情報を流出させないでぇ~」アタフタ

京子「冗談だよ、昨日の結衣の話をメモしてただけだから」

あかり「んもぉぉ、あかり本当に怖かったんだからねっ!」プンプ~ン

京子「あはは、平気だよ。あかりの個人情報なんて誰も欲しがんないからさぁ」

あかり「酷いっ!!」ガーン

京子「ていうか、あかり本人に聞いた方が早いじゃん!」クチャ

京子「あかり、次はどこに行くんだよ?」

あかり「えっ、あかりと一緒に行ってくれるの!?」

京子「まぁ、流石の私もこんな街中に幼なじみを置いて帰ろうとは思わないよ」

あかり「京子ちゃん…」

京子「ほらほら、どこへ行くんだよ?」

京子「刀でも見に行くか?」

あかり「どうして、そこで刀が出て来るのぉ!?」

京子「刀を携えれば、あかりの存在感アップ間違い無しだ!」グッ

あかり「間違い無くあかり捕まるよねぇ!?」ガーン

京子「何事にもリスクはつきものさ!!」

あかり「とにかく、あかりは刀なんて持たないからぁ~」

京子「じゃあ、あかりはどこへ行きたいんだよ?」

あかり「……」

あかり「…遊園地///」ポッ

ガチ用事

京子「ゆうえんちぃ~?」

あかり「ほらほら、向こうに観覧車が見えるでしょ!」ピョンピョン

京子「おー、先っちょだけ見えてるアレか!」ピョンピョン

あかり「あかり、あの観覧車に乗ってみたいんだぁ~」キラキラ

京子「ふぅ~ん……私の高い高いじゃ駄目?」

あかり「」バブゥ

京子「冗談だよ、冗談。ていうか、肩車が限界だし…」

京子「あっ、観覧車の一番高いとこで肩車するっていうのはどうかな!?」

あかり「あかりの頭が天井にぶつかるだけだよぉ~」

京子「突き抜けろ!!」

あかり「あかり天井に刺さっちゃうの!?」ガーン

京子「下からパンツ見放題!」

あかり「恥ずかしいよぉ~///」カァー

京子「そして、そのまま置いて行く」

あかり「やめてぇ~!!///」ガァーン

遊園地

ガラーン

京子「……」

あかり「……」

京子「あかり、今日って休日だよなぁ?」

あかり「うん…」

京子「私ら以外の客が居ないぞ、どうなってんだよ!?」ブンブン

あかり「あ、あかりにも分かんないよぉ~」クラクラ

京子「観覧車以外どれもしょっぱいし!」

京子「なんだよ、このメリーゴーランド。馬二匹しか居ないぞ!?」ペシペシ

あかり「あ~ん、お馬さんのお尻叩かないであげて!」アセアセ

京子「動かすのにボタン押すのかよ、駆け込み乗馬になるぞ!?」ポチポチ

チャラララーン…チャラララーン…

あかり「音楽が泣いてるよぉ!?」ガーン

京子「ほら、あかり!タイミングよく馬に飛び乗るぞ!!」

ガッコン…ガッコン…

あかり「グラグラしてて怖いよぉ~、京子ちゃ~ん!」ビクビク

京子「うぷっ…馬酔いしてきた…」

シューン…

京子「はぁ…こいつ、やっと止まったよ…」フラフラ

あかり「あかりのお馬さん、一番高いとこで止まっちゃったよぉ~」

あかり「うわ~ん、京子ちゃん助けてぇ~」

京子「無理…私はちょっと、トイレで吐いてくるから…」フラフラ

あかり「えぇ!?」ガーン

あかり「それじゃ、あかりは京子ちゃんが帰ってくるまでこのままなのぉ~!?」

京子「…もう一回動かせば、止まる位置変わるんじゃないか?」ポチ

あかり「それは勘弁なすってぇ~」

京子「あっ、ごめん。もう押しちゃった…」

チャラララーン…チャラララーン…

あかり「」アッカリーン

コーヒーカップ

あかり「回しても回しても、全然回らないよぉ~」

京子「これ、さっさと降りて自分で回った方がいいんじゃないか!?」

ジェットコースター

あかり「レールが折れてるよぉ!?」

京子「そもそも、乗り物がねーし…」

お化け屋敷

あかり「幽霊に会えたらラッキー…だって」

京子「本物頼りかよぉーっ!?」

ーーーーー

京子「はぁ…」ウィーンウィーン

あかり「いけ~、パンダさん!」ウィーンウィーン

京子「100円で動く動物が一番マシって、遊園地としてどうなんだよ」ウィーンウィーン

あかり「あはははは、あはははは♪」ニコニコ

京子「…まぁ、いっか」

観覧車

京子「残すはあとこれのみだ!」

あかり「近くで見ると、本当におっきいねぇ…」

京子「なにかの拍子で倒れてきたら、私ら仲良くペッチャンコだな!」

あかり「これから乗るのに、怖いこと言わないでよぉ!!」ガーン

京子「ちなみに、あかりのお胸もぺったんこ♪」モミモミ

あかり「きゃあぁぁぁぁぁああ!!///」

ーーーーー

係員「……」ボー

京子「あはは、流石に観覧車には人が必要だよなぁ!」

あかり「あんまりそういうこと大声で言っちゃ駄目だよぉ~」

京子「すいません、私たち観覧車乗りたいんですけど」

係員「ん」ポチ

カラカラカラカラ…

京子「観覧車もボタンかよ!?」ガーン

ガッコン…ガッコン…

あかり「ねぇねぇ、見て見て。京子ちゃん!」

あかり「あかり達がどんどん地面から離れていくよぉ~」

京子「……」

あかり「ほら、あかりと一緒に外を見ようよぉ~」ピト

京子「……」

あかり「京子ちゃん?」キョトン

京子「あかり…」

京子「私らの乗ってるゴンドラが一番高く登った時にさぁ…その……」

京子「キス、してみない?」

あかり「ふぇ、キスぅ!?」ビクッ

あかり「キスって、またあかりの鼻に?」

京子「うん、それでいいよ…」

京子「とにかく、私自身の気持ちを確かめてみたいんだ」

あかり「京子ちゃん…」

ガッコン…ガッコン…

京子「あかり、目瞑って…」

あかり「う、うん!」ツムリ

ガッコン…ガッコン…

京子「……」

あかり「……」

京子「!!」ドッドッド

『来たか!?』ガタッ

京子「おう、やっぱ本気みたいだ…///」ドキドキ

『今度はやれそうか!?』

京子「2人きりだし、今度はいけるかも…///」ドキドキ

『あかりとキッス!あかりとキッス!』

京子「遂に…あかりと……///」ドキドキ

あかり「京子ちゃん、一体誰と話してるんだろう?」

ガッコン…ガッコン…

京子「もうすぐ、てっぺんか…///」ドッドッド

ガッコン…ガッコン…

京子「はぁはぁ…あかり…あかり……///」ドッドッド

ガッコン…ガッコン…

ピタッ

京子「!!」ドクン



あかり「……」

あかり「……」

あかり「…あれ?」

あかり「京子…ちゃん……?」ソー

チュッ

あかり「あっ…」


ガッコン…ガッコン…

あかり「……」

あかり「…指?」

京子「えっ!?」ドキッ

京子「お、おい!なんで目開けてんだよ、あかり!!」

京子「キスするから目は閉じてろって言っただろう!?」

あかり「ご、ごめんね!間があったから、つい開いちゃった!!」アタフタ

あかり「…でも、さっきのはキスじゃなくて指で触っただけだよ?」

京子「ギクッ」ギクッ

あかり「キスって、指で鼻を触ることを言うのかなぁ?」

京子「えっと…それは、その……あれだよ!」

京子「あかりは結衣と付き合ってんのに、浮気みたいなことしちゃ駄目じゃん!!」

あかり「あかりにキスしたいって言ったのは、京子ちゃんだよねぇ?」

京子「だから、キスをする直前に思い直したんだって!!」

京子「でも、誘っておいてやっぱり出来ませんって言うのは失礼だろ?」

あかり「京子ちゃん…」

ご飯…

某ちなあかは3日かかったしな…
それに比べれば…?

>>627
ただ、あれはレス数はここと圧倒的に違うからな

3日くらい掛かったのは確認したのでこれらがあった

あかり「ずっと贈りたかった言葉があるんだよ」
ttp://ssspecial578.blog135.fc2.com/blog-entry-1501.html

あかり「ともこさんの事が好きだったんだぁ」
ttp://blog.livedoor.jp/kakusika767/archives/2130263.html

京子「あぁ……死にたい。もう……やだよ…」
京子「あぁ……死にたい。もう……やだよ…」 - SSまとめ速報
(ttp://sstter.net/1315468149/)

向日葵「船見先輩と身体が入れ替わった」
ttp://ssspecial578.blog135.fc2.com/blog-entry-1377.html

おもしろいが遅すぎ氏ね

ガッコン…ガッコン…

京子「……」

あかり「……」

京子「あ、あかり…さっきは…その……」ゴニョ

あかり「京子ちゃん、今日はあかりに付き合ってくれてありがとね」ニコッ

京子「…へっ?」キョトン

あかり「京子ちゃんが来てくれなかったら、あかりは今も独りぼっちだったよぉ」

京子「ちょっと、あかり怒ってないの?プンプ~ンは?」

あかり「怒るも何も京子ちゃんの言う通り、あかりは結衣ちゃんの彼女だもん」

あかり「あかりとキスしたら、京子ちゃんが結衣ちゃんに怒られちゃうもんね」

京子「いや、そういうことはこれっぽっちも気にしてないけど…」

あかり「観覧車降りたら、もう七森に帰ろう」

あかり「京子ちゃんからも結衣ちゃんからも、思い出はいっぱい貰ったから…」ツムリ

京子「あっ、今の携帯に取ってみんなに見せてやりたかったなぁ」

あかり「こういう時くらい、空気を読んでよぉ~」プンプ~ン

電車内

ガタン…ゴトン…

京子「……」

あかり「……」

京子「……」

あかり「……」

あかり「」

ピト

京子「あかり!?」ビクッ

あかり「すーっ…すーっ…」

京子「って、眠って寄りかかってきただけかよ!」

あかり「すーっ…すーっ…」

京子「あかり…」

京子「!!」ドッドッド

京子「くぅぅ…後で覚えてろよぉ…///」ドキドキ

ガタン…ゴトン…

あかり「すーっ…すーっ…」

京子「すはぁぁ…すはぁぁ…すはぁぁ…すはぁぁ…っ!!///」ドキドキ

京子「ドキドキし過ぎて、気持ち悪くなってきたぁ…///」ドキドキ

京子「だぁーもぉ!!こんなとこでキスなんて出来る訳ねーだろう!!///」ドキドキ

『あ、間もなく~七森~七森~♪』

京子「…よし!」

京子「起きろ、私達の生まれ故郷はすぐそこだぞ!!」ビシッベシッ

あかり「ハッ!!」ピクン

京子「おっ、しめしめ起きたな!」

あかり「京子ちゃん…あかり、寝ちゃってたの?」

京子「あぁ。もうあれから三千年経って、人類は私とあかりだけだよ!」

あかり「そ、そんなにぃーーっ!!」ガーン

京子「あはは、うっそぉ~♪」ニカッ

あかり「もー、心臓に悪いからそういうのやめてっ!」プンプン

七森駅

京子「七森に無事、とーちゃーくっ!!」

あかり「……」クンクン

京子「いきなりどうした、ここ掘れあかりわんわんか?」

あかり「えへへ、なんだか七森の空気が懐かしく感じるよぉ♪」ニコッ

京子「そうかそうか、仲間と再会出来て良かったなぁ~」

あかり「あ、あかり空気じゃないもん!!」プンプン

結衣「2人共、お疲れ様。遊園地は楽しかったか?」

京子「うわぁ、結衣ぃぃ!?」ビクッ

結衣「そんな、わざとらしく驚いて見せなくてもいいだろ」

京子「結衣は固有の足音が無いから、近付いてくるのが分かりにくくてさぁ~」

結衣「はぁ…」

結衣「あかり、約束通り迎えに来たよ」

あかり「うん」

京子「約束?」

京子「あかり、結衣となにを約束してんだよ?」

あかり「……」

結衣「あかりに聞かなくても、京子も一緒に聞いてたハズだよ」

京子「う~ん、どれのことか分からんなぁ」

結衣「私があかりにデート内容を説明してた時に取ってたメモ持ってる?」

京子「それならここに…」ペラッ

京子「って、メモ取ってたの気付いてたのかよ!?」

結衣「いいから、読んでみろよ」

京子「へいへい。朝公園で待ち合わせ、電車に乗り水族館と遊園地へ…」

京子「これ以降は、あかりがもう帰るって言うから行きませんでしたよっと!」

結衣「まだ最後に1つ、デートの締めにやることが残ってるだろ」

京子「デートの締めにやることって…」

京子「ハッ!!」ドキッ

京子「まさか!?」バッ

結衣「私はこれから公園で、あかりと恋人同士のキスをするから」

おやすみなさい

結あか
京あか
はよ

京子「!!」ズキッ

京子「…なんだよ、2人のデートは水族館で終わってるハズだろ!?」

結衣「中断しただけで、終わらせた訳じゃないよ」

京子「何が中断だよ!あかりを街中にほっぽり出して、ゲームじゃないんだぞ!!」

あかり「きょ、京子ちゃ~ん!」アセアセ

結衣「あかり、いつまでそっちに居るの?」

あかり「あっ」

京子「結衣の言うことなんて聞くなよ、あかり!」ギュッ

あかり「京子ちゃん…」

あかり「……」

スッ

京子「はっ?」

あかり「ごめんね、京子ちゃん…」

あかり「あかりは、結衣ちゃんの彼女だから」

京子「あかり…」ズキズキ

帰り道

京子「……」トボトボ

京子「…はぁ」

あかり『あかりは、結衣ちゃんの彼女だから』

京子「それをあかりの口から言われちゃ、おしまいだよな」

京子「あかりの口からさぁ…」

京子「あかりの口……」

京子「あかりの…」

京子「……」ズキズキ

京子「うわぁぁ、こんなことなら観覧車や電車であかりにキスしとくんだったぁ!!」

京子「さっきまではあかりと、このままずっと一緒に居られるような気分で」

京子「あかり…」スッ

カチカチカチ

カシャッ

京子「…あはは、すっげぇ顔。落ち込み過ぎだろ、私」

『せっかくの美人を台無しにしやがって…』

『私の顔をこんなにしたのは、どこのどいつだぁ!?』

京子「私だ!!」

京子『私か!!』

京子「…って、流石に携帯『と』会話するのは色んな意味で危ないな」

セーノ、ミラクルユルクルクルリンパ☆ポン

京子「おわぁ!?」ビクッ

京子「こ、このタイミングで着信かよ?」ドキドキ

ピッ

京子「もしもし、京子だよん♪」

ちなつ『あっ、京子先輩!』

京子「…ちなつちゃん?」

結衣×ちなつENDにしたら書き手褒める

京結以外の良い終わり方にしなかったら書き手○す

死にたくないお
怖いお(´;ω;`)

ちなつ『京子先輩、今どこに居るんですか?』

京子「えっと…七森駅を出て、家に帰るところなんだけど」

ちなつ『良かった、七森には帰って来てるんですね!』

京子「ちなつちゃんは私に何の用かな?」

京子「ハッ!!」キュピーン☆

京子「まさか!ここに来て、ちなつちゃんから愛の告白かぁぁ!?」

京子「なるほど!今日のデートで私の愛をもろに受け、無視出来なくなり…」

京子「その温もりを失いたくなくて震える手で電話をかけてきた、そうだね!?」

ちなつ『想像以上の鬱陶しさにストレスがマッハなんで、一旦切っていいですか?』

京子「あぁん、ちなちゅったらいけずぅ~」

ちなつ『ごほん、本題に移りますよ!』

ちなつ『私は結衣先輩を追って一足先に七森に戻り、尾行を続けていたのですが』

京子「…結衣は1人で七森に戻ったのに、デートの監視を続けてたの?」

ちなつ『な゛っ!?』

ちなつ『ちょっと、一々話の腰を折らないで下さいよっ!!』

頭おかしいのが多すぎるお(´;ω;`)

ちなつ『とにかく、あかりちゃんと結衣先輩が先程2人で七森駅を出ました!』

京子「あかりが私と会うと気まずいから、少し時間を置いたみたいだね」

ちなつ『京子先輩、あかりちゃんと何かあったんですか?』

京子「う、うん…ちょっとね……」

ちなつ『まぁ、どうせ京子先輩が原因なんでしょうけど』

京子「……」

ちなつ『とりあえず、私と合流しませんか?』

京子「…えっ?」

ちなつ『あっ、勘違いしないで下さいよ?』

ちなつ『あくまで、見つかった時の為に保険の囮が欲しいだけですからね!』

京子「ちなつちゃん…」

京子「……」

京子「…ちなつちゃんは、結衣のこと諦めて無いんだよね?」

ちなつ『はい!あかりちゃんを埋めてでも奪い取ってやりますよっ!!』

京子「よっしゃ、ちなつちゃん今どこ?ニュートリノの速度で駆けつけるよ!!」

はい

ちなつ「公園で恋人同士のキスをする、ですってぇーーっ!?」クワッ

京子「やっぱ、生ちなは迫力が段違いですな~」シミジミ

ちなつ「あかりちゃんめぇ、人が黙って見てれば少し調子に乗りすぎだよ!」

京子「…そういえば、結局デートの妨害なんて一度もしてないよね」

ちなつ「うっ…」

京子「あはは、ちなつちゃんは本当に友達想いでいい子だよぉ~」

ちなつ「はぅあ!?///」ドキッ

ちなつ「違っ、京子先輩が足手まといで手が出せなかったんですよぅ!!///」アタフタ

京子「はいはい、私のせい私のせい♪」ニヤニヤ

ちなつ「むむむむむっ!!」プクー

京子「まぁ、いざって時は私が2人を止めるよ」

京子「ちなつちゃんに協力するって、約束したしね!」

ちなつ「京子…先輩……」

『友情とは便利なものだ』

『時にお互いを言い訳に、好き勝手やれるのだから』

公園

結衣「あかりは飲み物、何がいい?」チャリン

あかり「えへへ、あかりは結衣ちゃんと一緒にブラックが飲みたいなぁ♪」ニコッ

結衣「…おしるこでいいよね」ポチッ

あかり「ちょっとぉ!?」ガーン

結衣「あかりがブラックなんて飲める訳無いだろう」

あかり「そ、そうだけどぉ…」

結衣「それに、あかりの唇は甘い方が似合うよ」

あかり「結衣ちゃん…///」ポッ

京子「結衣の奴、着々とキスの準備を進めてやがるなぁ」

ちなつ「はぁはぁ…私は結衣先輩のブラックな唇を堪能したいですぅ…///」

京子「いつの間にか、ちなつちゃんトリップしてる!?」ガーン

京子「待ってろ、ちなつちゃん!今、私のラムレっちゅで起こしてやるぞ!!」グイ

ちなつ「ミラクる~ん、ヘッド☆」ゴッ

京子「あふん」

カチュ

結衣「……」ゴクゴク

あかり「んっんっんっ……んんっ!?」ビクン

結衣「ちょっ、あかりぃ!?」バッ

あかり「><」フルフル

結衣「あはは、馬鹿だなぁ。おしるこで一気飲みなんかするからだよ」

あかり「ゆいひゃん、ひたやけほしひゃったぁ…」

ちなつ「京子先輩、あかりちゃんが舌を火傷したみたいですよ!」

京子「ナイス、あかり!これで今日のキスは中止でちゅー無しだ!!」

結衣「しょうがないなぁ」

結衣「本来こういうことは、ゆっくりと進めるべきなんだけど」

あかり「ゆいひゃん…?」

結衣「早く良くなるようキスする時、私の舌であかりの舌を舐めてあげるよ」

あかり「へっ…」

あかり「へぇぇぇぇぇええ!?///」ボッ

京子「んむぅぅぅぅぅぅうう!?」ギュー

ちなつ「むぐぅぅぅぅぅうう!?」ギュー

パッ

京子「はぁはぁ…お互いの口を押さえるのが間にあって良かったね…」

ちなつ「はぁはぁ…結衣先輩、過激過ぎますよぉ…///」

あかり「ゆゆゆ結衣ちゃん、そんなことしなくていいよぉ!!///」アタフタ

結衣「あかりは私に舌を入れられるのは嫌かな?」

あかり「そ、そんな聞き方しないでよぉ~」

結衣「ふふ、嫌なら嫌ってハッキリ言わないと彼女に好き放題されちゃうよ?」

あかり「そんなこと言う人は、あかり嫌いになっちゃうんだから!」プンプン

ちなつ「あかりちゃん如きが、結衣先輩を嫌おうだなんて生意気よ!!」クワッ

京子「いいぞ、あかりー!そのまま結衣のことをフッちまえー!!」

結衣「…あかりに人が嫌える訳無いだろう」ソッ

あかり「!?」ピクン

結衣「あかり…そろそろ、目を閉じて……」

京子「!!」ズキッ

ちなつ「ふぅ…」パタン

あかり「……」

あかり「…分かったよ、結衣ちゃん」

あかり「あかり、目閉じるね」ツムリ

結衣「必ずするからさ、唇に感触がくるまでは絶対目を開かないで」

あかり「……」

結衣「あかり…」

京子「」ズキズキ

結衣「……」

京子「」ズキズキズキズキズキ

結衣「……」

結衣「」グイ

京子「!!」ドクン


ガサッ

京子「……」

結衣「……」

京子「…………」

結衣「…………」

京子「…………………………」

結衣「…………………………」

結衣「」フッ

京子「」ビクッ

スタスタスタ

京子「ぇ…」

結衣(京子、後は上手くやれよな)ボソッ

京子「ハッ!!」ドキッ

スタスタスタ

京子『ゆ、ゆ…ゆ……』

京子『結衣ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいい!!!』

京子「///」フルフル

京子『うわぁぁぁ、ハメられたハメられたハメられたぁぁぁぁぁ!!』

京子『結衣の奴、ハードルを上げるだけ上げて私に丸投げしやがったぁーーっ!!』

京子『あかりの唇にキスだと!?あかりの口の中に舌を入れるだと!?』

京子『ふざけんなぁ!!こちとら、鼻キスさえままならない状態なんだよぉぉぉ!!』

京子「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ……///」ドキドキドキドキ

あかり「……」

京子『あかり…』

京子「はぁはぁ…はぁはぁ……///」ガシッ

あかり「」ピクン

京子「はぁはぁはぁ…はっ…はぁぁぁ///」ドキドキドキドキ

京子『私、今きっとすげぇ顔してるな。あかりが目を瞑っててくれて良かったよ』

あかり「……」

京子『行くぞ……あかりっ!!』


グイ

京子「ハッ!!」ピタッ

京子『待てよ!あかりが待ってるのは、結衣のキスなんじゃないのか!?』

京子『こんな形でキスしても、相手が私だと知ったらショックを受けるだろ!!』

京子「はぁはぁ…はぁ…はぁ……」ドキドキ

京子「はぁ…」

京子「……」

京子『良かった、する前に気付いて…お互い、傷つかずに済んで…』

あかり「……」

京子『待ってろよ、あかり!今すぐ、結衣を連れ戻して責任取らせるからな!!』

スッ

あかり「」ピクン






ガシッ

京子「ふぇぇ!?」ドキッ

京子「ちょっ、あか…」バッ

京子「ハッ!!」

京子『マズっ、声が少し漏れた!!』

あかり「……」

京子『あかり、気付いてない?セーフ?』

あかり「……」

京子『とにかく、あかりの腕を振り解かないと…』

あかり「……」





「ごめんね、結衣ちゃん…」

「あかり、もう待てないよ」




グイ

京子「うおっ!?」ドキッ

あかり「……」

京子「……」

あかり「……」

京子「……」

あかり「…はぁ」

京子「」ポカーン

京子『えっ…今、なにが起こったんだ…?』

京子『あかりが何か呟いたと思ったら、急に息が出来なくなって…』

あかり「京子ちゃん、京子ちゃんなんでしょ?」

京子「なぬぅ!?」ドキッ

あかり「あっ、やっぱり京子ちゃんだったよぉ♪」パッ

京子「あかり…」

京子「まさか、お前までグルだったのかよ!?」ガーン

あかり「グル?それ、何の話?」キョトン

京子「…んんんっ!?」

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