京子「ちなつちゃんと手をつなぎたい」(162)

京子「ゆいー、手、繋いでも……いい?」

結衣「全く、いつまでたっても子供だな、京子は」ギュッ

京子「えへへ~///」

結衣「おやすみ」

京子「おやすみ~」

京子「……と、いうわけで昨日一晩中結衣と繋いでた手だよ!ちなつちゃん!」ホレホレ

ちなつ「」

ちなつ「な、何うらやましすぎることしとるんですかぁー!」

京子「いやー、幼馴染の特権?」

ちなつ「あーあ、私も結衣先輩と一晩中手をつなぎたいなぁ」

ちなつ「いや、むしろ結衣先輩とだったら一生つなぎっぱでも生きていけるかも……」

京子「むー、私とは~?」

ちなつ「京子先輩とはイヤです」ツンッ

京子「一瞬でも?」

ちなつ「一瞬でもです」ツンッ

京子「ふーん、間接握手なのになぁ」

ちなつ「なんですか、それ」

京子「昨日結衣と手をつないでたから、結衣の手の雑菌が私の手に付いているのです」

ちなつ「ゆ、結衣先輩の雑菌……」ゴクリ


京子「私と握手したら結衣の雑菌とちなつちゃんの雑菌が混じり合うだろうなぁ」

ちなつ「結衣先輩と……混じり合う……?」


ちなつ「て、手をつなぐぐらいならしてあげてもいいですよっ!」

京子「んんー?ちなつちゃん、それが人にものを頼むたいどかなぁ?」

ちなつ「くっ、……わかりました」

ちなつ「京子先輩と手をつなぎたいです、おねがいします」

京子「気持ちがこもってるように聞こえないなぁ……」

ちなつ「わ、わたしと手をつないでくださいっ!京子先輩!」

京子「うーん、土下座してくれたら考えてあげてもいいかなぁ」

ちなつ「ど、土下座……?」

京子「そう、できないならこのまま帰ってもいいんだけど……」

ちなつ「や、やります!やらせてくださいっ!」

ちなつ「きょ、京子様の御手を握らせてください!」(土下座)

京子「しょうがないなぁちなつちゃんは!」

京子「土下座までしちゃうなんて、よっぽど私と手をつなぎたかったんだね!」

ちなつ(くっ、結衣先輩の雑菌さえ手に入れればこんな人……!)

ちなつ「ははははは、そうなんです!」

京子「じゃあちょっと待ってね」

ヌリヌリ

ちなつ「何してたんですか?」

京子「なんでもないよっ!さぁさぁ、手つなご♪」

ちなつ「まったく、勝手なんですから……」

ギュッ

ちなつ「これが結衣先輩の雑菌……って」

ちなつ「なんか、手がベトベトしてません?京子先輩」

京子「うん、してるね」

ちなつ「まさか手汗ですか……?嫌だなぁ」

京子「うーん、違うよ」

ちなつ「じゃあなんだろ……あっ、今日の給食のプリン、手につけたでしょう!カラメルってべと付くんですよ!」

京子「あれは綾乃が欲しそうにしてたから、最後のとこはあげちゃった」

ちなつ「……」


ちなつ「というか、いいかげん離してくださいよ。もう雑菌は十分……ってアレッ?」

ちなつ「て、手が離れない!?」

ちなつ「京子先輩……何を塗ったんですか……?」

京子「瞬間接着剤」

ちなつ「」

ちなつ「どーしてくれるんですかっ!これじゃ、ずっと一緒じゃないですかっ!」

京子「そう、私たちは一心同体……一生涯離れることはないの……」ギュッ

ちなつ「どさくさで抱きつかないでください!」


ちなつ「こんな状態じゃ娯楽部にもいけない……」

京子「あっ」

ちなつ「どうしたんですか?」

京子「トイレ行きたくなった」

ちなつ「……」


ちなつ「ドア開けっ放しなわけにもいかないしわたしも個室に入りますね……」

京子「ちなつちゃん元気ないね、もっとポジティブに考えなきゃ」

ちなつ「そんなこと言ってる暇があったらこれからどうするか考えてくださいよ……」

京子「あっ」

ちなつ「……今度はどうしたんですか?」

京子「え、えっと、その、」

京子「片手じゃパンツが下ろせない……」

ちなつ「は?」

京子「ちなつちゃん、パンツ下ろすの手伝って……///」

ちなつ「えー、どーしよっかなぁー?」ニヤリ

京子「えっ?」

ちなつ「さっき意地悪されちゃったしなー」

京子「ご、ごめん、謝るよちなつちゃん、だから」

ちなつ「いえ、謝らなくてもいいんです」

ちなつ「でも、どうしてもって頼むなら考えないこともないです」

京子「……手をつないでるから土下座は出来ないよ?」

ちなつ「じゃあ、何か私の満足する方法で頼んでくださいよ」

京子「そ、そんな」

ちなつ「早くしないとお漏らししちゃいますよ♪」

京子「ち、ちなつちゃん もうゆるしてぇ!」

ちなつ「だからぁ、私別に怒ってないんですって」

京子「……」

京子「ち、ちなつちゃん!私が放尿するところを観察して欲しいので、パンツ脱がせてくださいっ!」カァァァ

ちなつ「もっとエッチに!」

京子「わたしのおしっこをみてぇ!!!」

ちなつ「……そんなにおしっこを見て欲しいんですか?変態ですね」

京子「うぅ…///」

ちなつ「でも合格です」

ちなつ「せーのでパンツ下ろしますよ、せーのっ」ヌギッ

ちなつ「うわぁ……京子先輩のここってこうなってるんだ」

京子「ち、ちなつちゃん、あんまりじっくり見られると」

ちなつ「毛、まだ生えてないんですね♪」

京子「うぅ……」

ちなつ「でも、とっても綺麗です」

京子「そ、その、そんなに近くで見られちゃうとおしっこ出ないんだけど……」

ちなつ「手伝ってあげましょうか?」

京子「!?」


ちなつ「さすってあげます」

京子「ちょ、ちょっと、ちなつちゃん?」

ちなつ「おしっこが出やすくするだけですよ」スリスリ

京子「んんっ!」

ちなつ「どうですか?」

京子「はっ、ちなつちゃ、やめっ、あっ」

ちなつ「ちゃんと答えてくれないとダメですよ」

京子「んっ……気持ちいいです……」

ちなつ「な、何言ってるんですかっ!おしっこが出そうか聞いてるんです!」

ちなつ「もう……、これは京子先輩のおしっこを手伝ってあげてるだけなんですからね!」

京子「そ、そんなこと言ったって、ふぁっ」

ちなつ「は、早くおしっこしてくださいよ」

京子「やっ、そんなに強くしちゃっ……!」

京子「で、出ちゃうっ……!」

京子「だめっ……、ああぁあああああああああ……!」

ジョロロロロロロロロ


京子「はぁはぁはぁ……は、恥ずかしかったー!」

ちなつ「ふふふ……まだ残ってますよ」

京子「えっ」

ちなつ「トイレットペーパー、一人で取れます?」

ちなつ「そう……口でたくしあげててください 私が拭いてあげますから……」

京子「ふぃ、ふぃなふふゃん?そこまでふぃてくれなくても……」

ちなつ「パンツ、履かせてあげませんよ」

京子「……ふぁい どうか私のおしっこの後をきれいにしてください」

ちなつ「おしっこだけじゃないですけどね♪」

京子「……///」


ちなつ「思ったより時間かかっちゃいましたね」

京子「うん……主にちなつちゃんが悪い気もするけど」

ちなつ「元はといえば京子先輩が悪いんでしょ」

ちなつ「それより、きっと結衣先輩たちに心配されちゃってますね」

ちなつ「でも、この状態じゃあ娯楽部に行っても不信がられるし……」

京子「それなら大丈夫!」

京子「ちょっと行って用事があるから先に帰るって言えばいいんだよ」

ちなつ「でも、そのあとどうするんです?」

京子「私の家、今日両親が出かけてるの……だから……///」

ちなつ「あ、それなら安心ですね 京子先輩のうちに避難しましょう」

京子「ツッコミ欲しかった……」

ちなつ「どこの彼女ですかっ!」

京子「時間差!?」

京子「結衣ー!」ガラガラガラ

結衣「あ、京子とちなつちゃん、いらっしゃい 遅かったね」

京子「ちょっと用事ができたから先帰るね!じゃっ!」

ちなつ「あ、ちょと、引っ張らないでくださいよ京子先輩!」

ダダダダダ


結衣「京子とちなつちゃん、手、繋いでた……」

あかり「あかりもいるんだよぉ」

結衣「……まあ、いいけど」フッ

結衣「最近京子の様子もおかしいしなぁ」

あかり「あかりはいるんだからね!」

結衣「……お茶」

あかり「はい」

ヒソヒソ 
   キャー、あの子達、手つないで歩いてるよ……
                       かわいー!
      ぎゅってつないでる!              ヒソヒソ


ちなつ「……早く歩きましょう」

京子「ま、待って!さっき走って足がっ!」

ちなつ「つったんですか?」

京子「棒のようだ!」

ちなつ「……行きましょう」

ヒソヒソ 
    あれって前コスプレしてた……

ちなつ「行きましょう!」


ちなつ「京子先輩のうちについたはいいけど……」

京子「何もやることがない……」

ちなつ「ヒマですね」

京子「こういうときはゲーム!」

ちなつ「片手ふさがってるから対戦はできませんよ」

京子「じゃあ、一人プレイを二人で分担して」

京子「ちなつちゃん十字キーね 私がボタン押すから」

ちなつ「ちょ、顔近いですよ!京子先輩!///」

京子「しょうがないじゃん、こうしないとやりにくいし」

京子「あ、ちなつちゃん、ちがうちがう、そこでコマンド!」

ちなつ「えっ、あっ……」

\GAMEOVER/

京子「あー、またやっちゃったかー」

ちなつ(京子先輩が近くて集中できない……)

京子「ちなつちゃんって、格闘ゲーム苦手なんだっけ」

京子「うん、女の子らしくて可愛いかも」ニコッ

ちなつ「えっ……」ドキッ

ちなつ(ハッ、なんで京子先輩相手にトキメいてんのよっ!)


ちなつ「ち、違うゲームにしましょう!」

ちなつ(ゲームだと体が密着しすぎちゃう・・・・・・)

京子「んー?じゃあ、次はシューティングゲームで……」

ちなつ「そうゆう問題じゃなくてですね……テレビゲームは目が悪くなるから1時間までですっ!」

京子「まだ一時間たってないような?」

ちなつ「と、とにかく、別のゲームにしましょう!」

京子「じゃあ、これしかうちにないけど」

ちなつ「何ですか、これ」

京子「ツイスターゲーム」

ちなつ「四色の丸があって・・・・・・、どんな遊びなんですか?」


京子「おっ、興味あるんだね? じゃあ、実際にやって覚えたほうが早いよ」

ちなつ「おもしろそうですし、ほかにやることもないですしね」

京子「まず、順番が回ってきたら色と体の部分を決めます この場合は右足を赤だね」

ちなつ「・・・・・・もしかして、色の丸につけていくんですか?」

京子「正解!鋭いね」

ちなつ(も、もっと密着しちゃうじゃないですかー!)

京子「あ、でも、つないでる手はつけないからちなつちゃんの右手と私の左手はなしにしよっか」

ちなつ「ちょ、ちょっと待ってください」

京子「何?」

ちなつ「やっぱりやめてもいいですか♪」

京子「ダメッ♪」


ちなつ「……左手青」

京子「おっ、わたしに抱きつくかたちになりますな」

ちなつ(うう、こんなことなら……)ギュッ

京子「わぷっ!ちなつちゃんの顔が、私のおっぱいに!」

ちなつ「おっぱいって言うほどないじゃないですか」

京子「ちなつちゃんもね♪」

京ちな「はぁー」

ちなつ「なにか罰ゲーム決めときません?」

京子「罰ゲーム?」

ちなつ「負けたほうが晩ご飯担当ってどうでしょう」

京子「いいね、負けないよっ!」


ちなつ「ハァハァ……そういえば、このゲームってどうなったら終わるんですか?」

京子「ああ、どっちかが倒れたら負けだよ」

ちなつ「それって、片手がくっついてたら意味なくないですか?」

京子「まぁ、このゲーム自体勝敗って言うより下心のためのゲームだから」

ちなつ「だめじゃん!」

京子「あ、ちなつちゃん!そんなに暴れるとっ!」

ちなつ「あっ」

ドシーン

ちなつ(……うーん、あ、あれ?京子先輩の顔が目の前に!?)


ちなつ(キス……しちゃいそう……)

ちなつ(ハッ、ダメダメっ!)


ちなつ「ちょっと京子先輩!大丈夫ですかっ!」

京子「……あれっ、ちなつちゃん大丈夫そうだね、よかった」

ちなつ「京子先輩……ひょっとして私をかばって下に……?」

京子「うーん、とっさのことだったからあんま覚えてないや」

ちなつ「……」

京子「それより、これはあいこかな?」

ちなつ「えっ、京子先輩が先に床に着いたじゃないですかー!」

京子「でも、ちなつちゃんがバランス崩したから倒れたんじゃん!」

ちなつ「むー じゃあ、あいこってことにしてあげます」

京子「じゃあってなんだよー! せっかくかばってあげたのにさー!」

ちなつ「さっき覚えてないって言ったじゃないですかー!」


ちなつ「料理は二人でしましょうか」

京子「よく考えたら片手だといろいろ大変だしね」


京子「ちなつちゃん、たまねぎとって」

ちなつ「はい、あとじゃがいももですね」

京子「じゃあ、おさえててね」

サクッサクッサクッ

ちなつ「あ、痛っ」

京子「ご、ごめん!切っちゃった?」

ちなつ「先っぽを少し でも舐めときゃ直りそうな感じです」

京子「貸してっ!」

ちなつ「えっ?」


チュパッッチュパッ


ちなつ「ああああああのっ!京子先輩!?」


京子「わらひがひっひゃっはんばからへひひんふぉっへ」

ちなつ「何言ってるかわかりません」

京子「私が切っちゃったんだから責任とって私が治療する!」

ちなつ「でも、料理は……」

京子「野菜はさっき切ったのが最後だったし、カレーだからあとはほとんど煮込むだけだしね」

京子「ずっと舐めててあげるっ!」パクッ

京子「ひはふふゃんのひゅひ、ほいひいひょ!」

ちなつ「あ、あんまりしゃべらないでください!なんかへんな感じがしますっ!」

京子「ひゅひへらへはんひひゃっひゃ?」

ちなつ「だからっ!」

京子「指フェラで感じちゃった?」

ちなつ「感じてませんっ!」


ちなつ「カレー、おいしかったですね」

京子「明日の朝ごはんもできたし」

ちなつ「あ、そっか つながったまんまだから私今日帰れないんですね」

京子「ちなつちゃん、なんかその言い方エッチだよ……」

ちなつ「……っ と、とにかく!明日までに何とかしましょう!」


京子「それじゃ、お風呂は入っろっか」

ちなつ「えっ、一緒にですか!?」

京子「もちろん、それ以外方法ある?」

ちなつ「残念ながらないです」

京子「うれしいことにないね」

ちなつ「あっ」

ちなつ「服、どうしましょう」

京子「確かに、手をつないだままだと脱げないね」

ちなつ「やっぱりお風呂は諦めるしか……」

ちなつ「別に一日ぐらい入らなくても問題ないですよ」

京子「甘いっ!」

ちなつ「えっ」

京子「もし一生つながったままだったら?」

京子「ここで何か方法を考えないと一生お風呂に入れないクサい人生を送ってしまうっ!」

京子「それにどっちにしても制服のまま寝るわけにはいかないしね」

京子(ちなつちゃんに汗臭いにおいをかがせるわけにはいかないっ!)

ちなつ「でも、脱げないんじゃしかたがな……」

京子「切っちゃえ♪」

ジョキジョキ

ジョキジョキ

ちなつ「ななななななにするんですかあああ!!!」

ジョキジョキ

京子「だいじょぶだいじょぶ、切るのは脱ぐのに最低必要な片側だけだし」

ジョキジョキ

京子「それに私、裁縫とか得意だからちゃんと直すって!」

ジョキジョキ

ちなつ「でも服を着たまま切られるなんて体験、よっぽどのことがないとありませんよ!」

ジョキジョキ

ちなつ(あっ、でもなんか服切られるのってちょっとだけへんな気分に……まさか私、M!?)

ジョキジョキ

京子「よし終わりっ!……ブラ着けてないんだね///」

ちなつ「い、いいじゃないですかっ!」

京子「じゃあ、次私お願いするね」

ちなつ(うう、服を破くのもなんかドキドキする……私変態なのかな)

ジョキジョキ

京子(お、思いきって切っちゃったけど これってもしかして服着られなくない?)カァァ///

ジョキジョキ

ちなつ(京子先輩も赤くなってる……恥ずかしいならやらなきゃいいのに)

ジョキジョキ

京子「あー、昔カットピースってのがあってだねぇ」

ジョキジョキ

ちなつ「ヨーコ・オノ!?」


ちなつ「はい、終わりましたよ ブラも切っちゃっていいんですね」ト

京子「うん!ぶちーっと!」

ちなつ「悲しいブラ……」ボソッ

京子「なんか言ったー?」

ちなつ「いえ、何も」


ちなつ「……どうやって頭洗いましょう」

京子「そりゃ、片方づつが片手を貸し合ってですね」

ちなつ「……いろいろ至近距離で見えちゃうじゃないですか」

京子「大丈夫!私シャンプーのときはぎゅっと目を瞑るから!」

ちなつ「ホントですね?」


ワシャワシャ

ちなつ「……」タラー

京子「痛っ!痛いっ!」

ちなつ「やっぱり薄めあけてた、はいお湯です」

京子「は、早くー!」バシャ

京子「!? つ、冷たっ! これ水じゃん!」

ちなつ「反省してください」

京子「はい……」

ワシャワシャ

ちなつ「こっちが目を開けられないのをいいことに変なことしないでくださいねっ!」

京子「まさか、ちなつちゃんがシャンプーしてるときは目を開けられない症候群だったとは」

ちなつ「へんな病名つけないでください!」


京子「ちなつちゃんの髪って普段はもふもふさせてるけど、洗ってるときはまた印象変わるね」

ちなつ「そうですか?」

京子「うん、今度髪型変えてみたら?」

ちなつ(ミラクるんを意識し始めてしまったなんて言えない……)

京子(なんか考えこんでる これはチャンス!)

京子「よっしゃー!パイタッチ!」ペトッ

京子「そして、目をつぶってる今、ちなつちゃんにこちらの位置はわかるまい!」

ちなつ「京子先輩?握っている手をお忘れですか?」

京子「しまったッ!」

ちなつ「必殺!マウストゥービーチク!」

京子「あひんっ!」

ちなつ「で、体はどう洗うんですか?タオル片手で持つと片側しか洗えないですよ」

京子「うーん、体に泡をつけて……」

ちなつ「却下です」

京子「えー、一石二鳥なのに」

ちなつ「向かい合ってお互い相手を洗いましょう」

京子「それも結構エロいような」

ちなつ「うるさいっ!」


ゴシゴシ

京子「ちなつちゃんの肌やわらかーい!」

ちなつ「ちょっと、どさくさに紛れて変なとこ触らないでください!」

京子「へんなとこって……ここのこと?」ピンッ

ちなつ「ふぅっ! そ、そこのことです」

京子「いじっちゃおっかな」フニフニ

ちなつ「また吸われたいんですか」

京子「すみませんごめんなさいもうしません」

ゴシゴシ

ちなつ「ふぅ、こんなもんですかね」

京子「ちなつちゃーん、背中も洗ってー」

ちなつ「背中って……抱き合わないと洗えないじゃないですか」

京子「だからー、抱き合ってほしいの!」

ちなつ「裸で抱き合うなんてそんな……」

京子「じゃあソープランド?」

ちなつ「どっちもいやですっ!」

京子「ちぇーっ、ちなつちゃんのケチっ!」

ちなつ「まったく……」

ちなつ「湯船に二人ではいると結構狭いですね……」

京子「うーん、このまま銭湯言ったほうがよかったかなぁ」

ちなつ「女湯の脱衣室ではさみプレイ!?」

京子「からのちなつちゃんが私のおっぱいを激しく求める」

ちなつ「あれはお仕置きです」


ちなつ「……でも、湯船で向かい合うのって目線がはずせなくて恥ずかしいですね」

京子「じゃあ、こっちくる? わたしのおひざへカモーン!」

ちなつ「つないでるほうの腕があらぬ方向へ曲がっちゃいます」

京子「……来たくないわけじゃないんだ?」

ちなつ「曲げてやりましょうか?」


ちなつ「あー、いいお湯でした」フキフキ

京子「そうだね」

ちなつ「あ、そうだ、京子先輩 パジャマ貸してください」

京子「あー、その、」

ちなつ「まさか……」

ちなつ「袖がぬけないなら、通らないって、当たり前のことなのに……」

ちなつ「京子先輩は気付いてたんですか……?」

京子「てへっ☆」

ちなつ「てへっ☆じゃなーい!!!」

ちなつ「どーするんですか!これもし取れなかったら一生裸じゃないですかっ!?」

京子「まあ、そのときはそのときで、二人静かに暮らそっ!」

ちなつ「まあ、下がはけるだけありがたいという事に……」

京子「履かせると思う?」ニヤッ

ちなつ「ほ、本気ですか……」

京子「今日はちなつちゃんと裸で抱き合って寝る!」

ちなつ「結局、寒さに負けて何も着ないまま京子先輩の布団に潜り込むことに」

京子「ちなつちゃん 寒いね」

ちなつ「じゃあ、パンツ履かせてください」

京子「ほら、こっちへ 人肌はあったかいよ?」

ちなつ(ひゃっ、太ももと太ももがこすれてっ……)

京子「雪山ではこうやってロマンスが」

ちなつ「それ実際やったら死にますから それに、ロマンスというには少し下品なかんじが」

京子「そんなことないよ ほらっ」ギュッ

ちなつ「ひぅっ!」

ちなつ(ひゃあああああ、い、いろんなところがあたってぇえええ)

京子「ほら……こうやって抱き合ってるだけで満足……」

京子「出来てないみたいだね」

ちなつ「……はい」

京子「ちなつちゃん、私がいじってあげるね」

ちなつ「んひっ、つ、強すぎますっ!」

京子「エッチなちなつちゃんにはこれぐらいがちょうどいいと思うけど」

ちなつ「わたし、んう、そんなえっちじゃ、あうっ」

京子「さっき吸ってもらったお返しにちゅっ」

ちなつ「はうっ!」

京子「ちなつちゃん……かわいいよ……」

ちなつ「やっ、だ、だめですぅっ!」

京子「ふふっ、つながってる手も使ってあげるよ」

京子「これでここをこすれば……」

ちなつ「あっ、ひゃぁああ、だめぇ!!」

京子「オナニーを人にされてる感じ?」

ちなつ「そ、そんなに速くこすら、ああっっ!」

京子「ぬるぬる見る?」ネチャッ

ちなつ「や、やめてくださいっ!」


ちなつ「あっあっっあっああああっ」

京子「ちなつちゃんってやっぱりすごくエッチなんだね」

ちなつ「ち、ちが、ひゅぅう!」

京子「あ、認めないんだ じゃあ、認めるまでやーめないっと」ペロペロッ

ちなつ「うひぅっ!み、みとめますぅ!」

京子「ちゃんと言わないと続けちゃうよ」ペロッ

ちなつ「あ、ああっ、ちなつはぁ、えっちぃ、です!んぁっ」ビクンッ

京子「よく出来ました じゃあ、イカせてあげる」

ちなつ「えっ、あああっっ、あああああああああああああん」ビクビクッ


ちなつ「はぁはぁはぁ……もう、だめぇ」

京子「満足した?」

ちなつ「……京子先輩が勝手にやったことです」

京子「そっか」ニコッ


京子「あーあ、エッチの間のちなつちゃんは素直でかわいかったのになぁ」

京子「『ちなちゅはえっちでちゅう!』」

ちなつ「そんな某アニメの映画のタイトルみたいなこと言ってません」


京子「じゃあ、なんていったの?」

ちなつ「……っ、そうゆう意図ですか」

京子「うそうそ、普段のちなつちゃんもかわいいよ」


ちなつ「……そういえば、京子先輩ってかわいいって寄ってくるのにあんまり好きっていいませんよね」

京子「そうかな あっ、もしかして言ってほしかった?」

ちなつ「ちが……っ、いえ、言って欲しかったのかも知れません」


京子「まだ知れませんなんだ」

ちなつ「……これは本当にわからないんです」

京子「……私も」

京子「でも、それでいいのかもしれない」

ちなつ「?」

京子「『好き』、でなくても、別の感情だとしても、愛は存在するんじゃないかなぁって思うんだ」

ちなつ「また、柄にもないこと言ってますね」

京子「求めるのが恋、与えるのが愛」

ちなつ「……」


京子「なーんて、ほんとにしょうもないねっ」

京子「さ、夜食食べて寝よっか!」

ちなつ「え、今から食べるんですか!?」

京子「なになに、普段出来ないことが出来るのが親のいない日なんだから」

ちなつ「もー、ほんとにしょうがない人ですね……」

チュンチュン


ピピピピピピピピピピピ ガシャッ


ピンポーン  ピンポーン


結衣「京子とちなつちゃん、待ち合わせの時間になっても来ないから……」

結衣「あかりにはちなつちゃんの家に行ってもらったけど、京子どころかおばさんまで出ないとは……」

結衣「作っといた合鍵、使うかなぁ」

ちなつ「ふわぁあ あれっ、今何時だろ……」

ちなつ「って、えっ!?両手が使える!?」

ちなつ「ちょっと!京子先輩!起きてください!」ユサユサ

京子「……あと5分だけー」

ちなつ「そんなこと言ってる場合じゃないです!起きてくださいってばぁ!」ユッサユッサ

京子「あんっ♪ちなつちゃん、そんなに激しく……///」

ちなつ「起きろーーー!!!」ガンッ

京子「いたた……あ、ちなつちゃんおはよう」

ちなつ「あ、おはようございます……じゃなくて!見てください!手!」

京子「ん?ああ、外れてる!」

ちなつ「何のおかげだったんでしょうか」

京子「心当たりは……夜食のラーメンのスープをこぼしたのか、ちなつちゃんのエッチなスープかだけど……」

ちなつ「ま、まあ、はずれたから良しとしましょう!」

ちなつ「あ、でものんびり喜んでもいられないです 早く着替えて出ないと遅刻ぎりぎりですね」

ドンドンッ

結衣「おーい!京子ー!いないのかー!」

京子「えっ!結衣!?」

ちなつ「な、何で結衣先輩がここに!?」

京子「さ、さぁ……鍵閉め忘れたかなぁ」

ちなつ「裸の美少女二人しかいない家でなんてことを!?」

京子「自分で美少女って言っちゃうんだ……」

ちなつ「京子先輩も美少女ですよ♪」ニコッ

京子「……///」

ちなつ「っと、そんな場合じゃなかった! どうします!?」

京子「ここは私が病気ってごまかすから、布団の中に隠れてて!」

ちなつ「わかりました!」


結衣「さすがにこの扉はピッキングしかないか……」

結衣「今度ここのも用意しないとな いざというときのために」

ガチャッ

京子「あ、結衣 おはよー!」

ちなつ(病人のフリなのに全然元気!?)

結衣「京子、なんかちょっと元気ないな 病気?」

ちなつ(えっ、なんで!?)

京子「そうそう、昨日全裸で寝てみたら案の定風邪引いちゃってー!」

結衣「そうか、まったく、京子はしょうがないなぁ」

京子「ちなつちゃんが全裸健康法って言って実践してたらしいからやってみたんだけど」

ちなつ(!? 結衣先輩の前で何を…… こうなったら、いじめてやる!)クリックリッ

京子「ひうん!」

結衣「どうかしたのか?」

京子「あっ、ああん、なんでもない、んっ」

ちなつ(あっ、ちょっとやばいかも)

結衣「何でもなさそうじゃないぞ 顔も赤いし」

京子「なんか、特有の発作みたい!ほら、とまったでしょ?」

結衣「そうか、なんでもないならいいんだ」

ちなつ(ほっ)ペロッ

京子「んぐぅ、あっ、じゃ、じゃあ私寝てるからー!あうっ!」

結衣「? じゃあ、先生には伝えとくからしっかり寝て直すんだぞ」

京子「ありがとっ!?んぁっ!」



クンクン

結衣「ふーん」

あかり「やっぱりちなつちゃんのお母さんにはあかり気付いてもらえなかったみたいだよぉ!」

あかり「あかり初心者ではよっぽどの素質がなければあかりの存在にすら気付けないもんね!」

あかり「でも結衣ちゃん、ちなつちゃん行方不明だって あかり心配だよぉ!」

結衣「うん、大丈夫 ちなつちゃんならいる場所わかったから」

あかり「ほんと!?よかったぁ!あかり心配で心臓はちきれそうだったよぉ!!!」

結衣「午後には学校に来ると思う……いや、これないで直接家に帰るかもな」

結衣「とにかく、今日中には出てくると思うよ」

あかり「じゃあ安心だね!!!」

結衣(あかりってやっぱり声小さいなぁ)


ちなつ「んちゅっ……京子先輩……あんっ」

京子「ちなつちゃん……んむっ……」

キーンコーンカーンコーン

ちなつ「京子先輩……学校終わっちゃいましたね……」

京子「そうだね……そろそろ親も戻ってくるかも……」


ちなつ「また、両親が外出する日があったら呼んでくださいね……?」

京子「うん、必ず」

ちなつ「じゃあ、明日からはいつもの二人に戻りましょう」

京子「うん、普通の日常を続けるために」

ちなつ「それぞれ恋をして」

京子「自分らしく生きるために」


だって二人は一生つながっているんだから……


                 ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                 d⌒) ./| _ノ  __ノ

ねむいっ! あかりんこんな扱いでごめんねゆるしてね
今度はあかりちゃん主役で書くから、きっと

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom