エレン「熊とカミツキガメと鶴をお供に旅立つ」(61)

むかしむかしあるところに、元気な少年がいました。

エレン「母さん、大きくなったらオレは巨人退治にいきたい」

母親はそんな少年を叱ります。

カルラ「まあエレン、巨人はとっても危険です。そんなことより魚を釣りにいってきて」

少年は納得できませんでしたが、魚を釣りに家を出ました。

エレン「そうだ、先に裏山にいる熊と相撲をとろう!」

裏山にはとっても強い熊がすんでいて、少年とは相撲仲間でした。

エレン「おーい!相撲とろうぜ!」

熊「エレン!待っていた」

熊は少年が大好きだったので、仲良く相撲をとりました。

エレン「強い…」

熊「エレンの巻いてくれた布が力をくれる…!」

エレン「お前たまに意味がわからないこと言うよな。そろそろ釣りにいかないと!じゃあな!」

熊「そばにいたいだけなのに…」

少年が川に着くと一匹のカミツキガメがいじめられていました。

エレン「なにしてんだテメェら!」

いじめっこA「なんだよwww外来種は川に戻せないだろwww」

いじめっこB「危険だしなwww」

いじめっこの言うことは正しいですが、だからといって生き物をみだりに傷つけるのはよくありません。

エレン「お前らボロンゴでも虐めるんだろ!許せねえ…!」

すると山の影から熊がやって来ました。

熊「白い貝殻のイヤリング落ちてた。エレンの…?」

エレン「いや、違う」

熊「…そう」

おっちょこちょいですが優しいところもある熊でした。


いじめっこA「うわー!」

いじめっこB「熊だ!逃げろー!」

いじめっこは熊に驚いてあわてて逃げていきました。

カミツキガメ「助けてくれてありがとう」

エレン「あいつらオレに恐れをなして逃げたな」

カミツキガメ「熊に怯えたんだと思うよ…」

カミツキガメは少年にお礼を言うと不思議な話をしてくれました。

カミツキガメ「僕は確かに外来種、ただ生まれはここだから外の世界に憧れているんだ」

カミツキガメ「外生まれの祖父から聞いた不思議な世界を、いつかお礼にきみをのせて行ってみたいな」

熊「私もいきたい」

少年と熊とカミツキガメはいつかの約束を交わし、それぞれ家へ帰りました。

家へ向かう途中で大きなおとがひびきました。

エレン「あれは家の方向…!」

不安を胸に走る少年が見たのは巨人に食われる無惨な母親の姿でした。

エレン「かあさーん!!!」

それからあとのことはよく覚えていません。
うっすらと父親が「巨人退治に行くならこれを持っていけ」と鍵をくれ注射を腕に打ったことを後々思い出したくらいでした。

エレン「駆逐してやる!」

少年は≪不本意な現状≫を変える戦う覚悟と鍵を胸に巨人退治に出発しました。

熊「エレン、私もいく」

途中で熊に出会いました。

熊「エレンが私と離れるのを悲しむからずっと付いてきていた」

エレン「オレなにも持ってないけど来るか?」

熊「また、布を巻いてほしい」

エレン「そんなもんいくらでも巻いてやる!」

こうして熊がお供になりました。

エレン「あれはあのときのカミツキガメ!?」

少しするとあのカミツキガメに会いました。

小鹿「特定外来種は始末する規則!恐いし!」

カミツキガメはまたいじめられていました。

熊「なぜこんな森のなかに…?」

小鹿「…熊!!くっ覚えていろ!」

カミツキガメを虐めていた小鹿は熊を見るやいなや一目散に逃げていきました。

カミツキガメ「また助けられちゃったね。ありがとう」

カミツキガメは少年と熊にお礼を言うと、立ち去ろうとしました。

エレン「待てよ!」

熊「一人は危ない。どこへ行くの」

カミツキガメの目的地を聞いて少年は驚きました。

エレン「オレたちも巨人退治に行くんだ」

カミツキガメ「君たちも…?」

話を聞くと悲しいことに巨人が暴れた日のあとに、食糧難の人間が大変美味であるカミツキガメの両親を連れ去ってしまったのです。

カミツキガメ「確かに人間が手を下したけど、きっかけは巨人だから許せないんだ」

カミツキガメはうつむきながらも迸る《殺意》に 其の身を灼いているようでした。

エレン「もしよかったらオレたちと一緒にいかないか?」

カミツキガメ「いいの?」

エレン「何にも持ってないけどな」

熊「でも布は巻いてくれる」

カミツキガメ「布?」

こうしてカミツキガメも仲間になりました。

またしばらくすると、一羽の鶴が罠にかかっていました。

鶴「だーっ!くそっ!クリスタに会いてえ!」

鶴は悪態を吐きながら美しい羽を散らし暴れています。

エレン「ほら、じっとしてろ」

鶴「うわっ人と、熊となんかすごいカメ!?なんだこのパーティ」

見かねた少年は鶴を罠からはずしてやりました。

鶴「悪いな。助かった」

エレン「気にすんな」

鶴はお礼を言いつつ、めざとく少年が首からかけている鍵に目を止めました。

鶴「…お前、それ」

エレン「この鍵がどうかしたか?」

鶴は少し考え少年に尋ねました

鶴「…お前ら、巨人退治に興味ないか?」

熊「ものすごくある」

カミツキガメ「今から向かうつもりなんだ」

鶴「それなら話は早い。私もつれてけ。役に立てると思うぜ」

鶴はニヤリと笑いながらいいました。

エレン「オレはなにも持ってないけどいいのか?」

鶴「下手に貸し借りするのは嫌だからな。交渉成立だ。よろしく頼むぜ」

熊「布…」

カミツキガメ「だから布ってなに?」

こうして鶴もお供になりました。

そうして、少年と熊とカミツキガメと鶴は山を越え谷を越え一路巨人のすみかをめざし歩き始めました。

道中色々なことがありました。

ーーー
エレン「ライナァーー!!」

ライナー「もう…オレはダメだ…結婚…したかった…」

エレン「そんなっライナー!ライナーー!!」

鶴「なんであの阿呆は急にツバメの巣に手を突っ込んだんだ」

カミツキガメ「親ツバメもそりゃ怒るよね」

熊「落ちてきたときうけとるべきだった?」

鶴「いや、いいだろ。ほら、行くぞ」

カミツキガメ「エレンも早くおいでよ!」

エレン「いまいくー」

ーーーー<<強敵 >>との別れ

アニ「父が…売ってこいって…」

カミツキガメ「マッチを?」

熊「火種はあってこまらない」

エレン「そうだな。売ってくれ」

鶴「つーか、向こうからチラチラ見てるあのでかいやつはなんなんだよ…?」

ーーーー新たな<<遭遇>>


そしてーーー

鶴「あぶねっ」

熊「ごめんなさい…お腹がすくとつい手が出てしまう」

鶴「一応仲間なんだからそこは踏ん張ろうぜ」

熊「善処する」





<<本能>>との戦い

悪態をはく×

悪態をつく○
暴言をはく○

混ざってました。すみません。

ありがとうございます。

想定より長くなってしまいちょっと焦ってます。

巨人のすみかが見えたとき少年は仲間のみんなに言いました。

エレン「今日はきっと生き残れる!駆逐しよう!」

熊「エレンがそういうなら鬼畜して見せる!」

カミツキガメ「両親の痛みを倍返しだ!」

鶴「…がんばれよー」

それぞれの思いを胸にいざ、決戦です。

試しの門を熊が押すと重厚な扉はゆっくりと5まで開きました。

「ーーーほう、なかなかだな。待っていたぞ!《強敵》よ」

エレン「その声は!!」

熊カミツキガメ「「ライナー!」」

アニ「…私もいるよ」

カミツキガメ「アニまで!」

「ぼ、ぼくも」

カミツキガメ「…誰?知り合い?」

熊「記憶にない」

鶴「あ、チラチラ見てた奴だ」

エレン「よかった、無事だったんだな!」

少年は再開を喜び近づこうとしました。

熊「!」

熊「逃げて!!!」

危機一髪、正に一瞬のことでした。
少年に向けられたライナーの一撃を熊がギリギリで回避させ、カウンターのベアークロー(本物)を叩き込んだのです。

熊「仕留め損ねた…!」

本来なら、熊が一撃でやれる相手でした。

少年を優しく突き飛ばすことへの意識以外に、あのとき受け止めなかったライナーへの情が踏み込む躊躇になってしまったのです。

そこへまた混乱の火種が弾けます。突然できた隙を鶴は見逃しませんでした。

鶴「いただきっ」

エレン「あっ」

鶴は鍵をくすねるとバサバサと羽音をたてながら言いました。

鶴「悪いな。これはもらってくぜ!」

チラチラ見てた人「それをわたすわけにはいかない!」

チラチラ見てた人が手を噛むとなんと、60メートルはありそうな超大型の巨人になりました。

ライナー「やるぞ!」

アニ「…ああ」

それに続くようにライナーとアニも鎧をまとったような巨人、なんかシルエットがエロい女型の巨人になりました。

カミツキガメ「エレン!しっかりして!キミには夢があるんだろう!?」

ここまで唖然としていた少年ですが、カミツキガメの呼び掛けでやっと事態を飲み込みます。




「こんのぉっ」

「うらぎりもんがぁあぁぁぁ!!!!」




まばゆい光に包まれ《凶器》技術でもない研き澄まされた自身の殺意がとうとう目覚めてしまったのです。

熊「エレン!?」

カミツキガメ「どういうこと!?なんでエレンが巨人に!?熊なにか聞いてる!?」

熊「わ、わからない。どうしたらいいの?」

場は混乱を極めています。鍵をくわえて逃げ惑う鶴、鶴をおう巨人三体、巨人に襲いかかる我を忘れた巨人の少年。

カミツキガメは必死に考えました。何を優先すべきかを。

カミツキガメ「熊!まずは巨人をなんとかできないかな?幸いここに人間はいないから食われる心配はない!」

熊「エレンはどうなるの!?」

カミツキガメ「巨人三体は普段は人間のようだから、エレンの戻りかたがわかるかもしれない!」

熊「…わかった」

熊はのそりと立ち上がると、いまだかつてないオーラを放ち始めました。

熊「ふうぅぅぅう…エレン、待ってて!今、助ける!」

熊は一瞬の残像を残し、ライナーへと向かいます。その動き、まさにーーーー鬼神。

次の瞬間には炸裂音が響きます。熊の跳躍はもはや空を飛んでいました。そして、肘。
意外な攻撃にライナーのバランスが崩れます。

ライナー「なんだ…!?」

鶴は倒れたライナーの上を飛びそのまま、巨人のすみかの中心部を目指します。

鶴「まってろ…今、あいに行く」

エレン 「ウガアアアア!!」

その頃、少年は果敢に超大型に立ち向かっていました。

超大型「」

身長差はあるものの、超大型はジリジリと押され始めました。
鶴も逃げた今、彼は何をしたらいいのかわからなかったのです。

人間に戻ったら少年に倒される、かといって巨人のままだと負担が大きすぎます。チラとアニを見るとライナーの応援に向かっていました。

カミツキガメ「ねえ、エレンを戻す方法わかる?」

いつのまにか少年の肩にはカミツキガメが乗っていました。

カミツキガメ「…取引をしない?」

カミツキガメは口角をあげて話続けます。

カミツキガメ「エレンをふじに戻してくれたら、キミとアニが人型にもどるまで熊を押さえてあげる」

カミツキガメ「ただし、妙な真似をしたら熊をアニに即けしかける」

取引と言う名の脅迫でしたが、超大型は首をたてにふりました。

ーーーー
ーー
少年が目を覚ますと熊は目尻に涙を浮かべ少年が無事だったことをよろこびました。

エレン「オレ…なんで巨人に…?」

少年の震える手を握り熊はいいました。

熊「そんなこと、どうだっていい。エレンがエレンでいてくれれば」

ライナー「熊じゃなきゃ感動シーンなんだがな」

エレン「ライナー…アニ…」

エレン「皆、生きてるのか…そうか、倒せなかったんだな。オレ」

すると上から声が降ってきました。

鶴「なんだよ。まだ決着ついてなかったのかよ」

熊「鶴!」

鶴は悠々と空中で旋回して地に降り立ちました。

カミツキガメ「鶴…どうして僕たちを裏切ったの?」

鶴「別に裏切っちゃいねえ。この鍵返すぜ。サンキュ」

エレン「この鍵はなんなんだ?」

鶴の代わりにライナーとアニと超大型の人が答えます。

アニ「これは、地下の宝物庫の鍵なのさ」

ライナー「俺たちの先祖が《ひとつなぎの大秘宝》を封印したらしい。だからお前が持ってるのを見たときは驚いたもんだ」

超大型の人「でも対になる合言葉は巨人にしか伝わってないはずなんだ」

しかし明らかに鶴は美しい秘宝をくわえています。

鶴「ダハハハ!今はこれ、そんな風に呼ばれてんのかよ」

熊「あなた、何者なの?」

鶴「まあ待て、説明しながらコイツがなにか教えてやる」

鶴は秘宝をみつめ言いました。

鶴「コイツはな、打出の小槌ってんだ」

鶴「七回ふるんだが、羽じゃ振れねえ。お前ら退いてろ」

鶴は羽をむしると閃光に包まれ頭皮が不安な巨人になりました。

エレン「お前も巨人だったのか…!」

ライナー「道理でひらけごまを知ってるわけだ」

頭皮が不安な巨人は打出の小槌を摘まむと七回ふりました。

するとどうでしょう!小槌からドサドサと人が出てきたではありませんか。

「うわー!お外は久々ですね!」

「ながいやすみだったなー」

「オレは中にいるのが好きなんだよ!」

「まあまあ、たまにはいいじゃないか」

「わからんな…なぜ今呼び出された?」

「……ユミル!」

「ユミルだと!?」

小槌から出てきた人間が一斉に頭皮が不安な巨人を見ました。それにつられ他の全員もみつめます。

「そうか、キサマか。今だしてやる」

はげたオッサンが指をならすと、巨人のうなじからふわりと一人の女の子が出てきました。

「ユミル…あいたかった!ユミル!」

ユミル「泣くなよクリスタ!」

少女がかけより抱きつきます

ライナー「羨ましすぎて死にそう」

少年たちはまったく話についていけません。

カミツキガメ「鶴はどこへ?」

ユミル「私が鶴だ。順を追って話す」

「立ち話もなんですからお茶にしながらお話しましょう!」

そういった少女がゆびをふるとたちまちアフタヌーンティーセットが現れました。

アニ「…まるで魔法だね」

なんとなく和気藹々としたお茶会がはじまりました。

カミツキガメ「僕と熊はお茶もケーキもダメなんだ。ごめんね」

マルコ「あ、そうだね。気づかなくてごめん。僕の名前はマルコだよ」

サシャ「サシャです。熊とカミツキガメは何を食べるんですか?」

コニー「コニーだ。んなまどろっこしいことしなくていいだろ。ほいっ」

コニーが指をふるとなんと熊とカミツキガメは人間になってしまいました。

クリスタ「クリスタです。コニー本人の了承もなく勝手にやっちゃ駄目じゃない!」

ユミル「まあ、あとで戻したらいいだろ。鶴兼巨人兼打出の小槌の魔神の1人、ユミルだ」

カミツキガメ「完全に魔法だよね。コレ」

熊「私が…人間に…」

熊もカミツキガメも自分達の姿を何度も確認します。

キース「それはそうだ。私たちは打出の小槌の七人の魔神。私の名はキース。あれがジャンだ」

ジャン「綺麗な髮だ…」

エレン「すげーな!」

少年は目を輝かせて驚きます。

熊「…エレンはどうおもう?」

エレン「なにがだ?」

熊「人間の私」

答え間違えるなよと打出の小槌の魔神たちすら思いました。

エレン「いいんじゃねーか?」

熊「!」

熊「布を巻いてほしい!」

エレン「ほらよ」

くるくると首に布を巻くと熊は幸せそうに笑いました。

エレン「人間のうちに相撲とろうぜ!もろさし出来るだけで勝率上がるぞ!」

熊「エレンが望むなら」

ジャン「羨ましい…!」

ライナー「お前が本当の《強敵》だったのか…!」

カミツキガメ「そろそろ話をすすめてもいいかな?」

エレン「カミツキガメは金髪か!可愛いな!」

カミツキガメ「あ…ありがとう」

キース「話をすすめてもよいか」

苛立ち始めたキースの話によると、打出の小槌の七人の魔神は一人一つずつ、主人の願いを叶えるそうです。
ところがあまりに人間が好き勝手に願いを望むので、嫌気がさし巨人という天敵をつくりだし自らを封印させたらしいのです。

エレン「お前らが全ての元凶か…!」

そう…隠された真実は衝撃の嚆矢。
少年は今、すべてを知ったのです。

当初の尺の三倍を越えたw

あとちょっとなのですみません。読んでくれてるかたありがとうございます。

プロットの短編カオスギャグはどこいったか誰か知ってるか?

ラスト投下します。

カミツキガメ「エレン、落ち着いて。聞きたいことがあるんだ。鶴はなぜ外の世界に?」

ユミル「…じゃんけんで負けたんだ」

エレン「は?」

ライナー「じゃんけん…?」

マルコ「封印に至るにはいくつか問題があったんだよ」

封印されればいつ封印を解くのか、そのとき世界はどうなっているのか中からはわかりません。

そこで魔力だけは打出の小槌に閉じ込めた1人を選出し、人間に襲われないための巨人体と巨人に襲われないための鳥の体を授けることにしました。

アルミン「それが鶴?」

ユミル「ああ、つーかユミルと呼べ」

マルコ「候補は僕とユミルで、じゃんけんで負けたユミルが選ばれたんだ」

エレン「七人もいてなんでその二人なんだ?」

マルコ「他は、頭が…じゃなくて、立ち回りがうまくないんだ。キースさんはリーダーだから離れられないし」

ベルトルト「なるほど。僕はベルトルト」

アルミン「久々に喋ったね」

ジャン「で、結局主人は誰なんだ?」

七人の魔神たちにとって小槌を振って正当に呼び出されたからには、願いを叶えなくてはなりません。

クリスタ「ユミルじゃないの?」

マルコ「違うよ。魔神が魔神の願いを叶えるのは許されない筈だ」

サシャ「そうなんですか?はじめて知りました」

コニー「今までこんなことなかったしなー」

キース「キサマはどうおもう?」

キースはユミルに問いました。

ユミル「…主人はエレンだな」

エレン「オレ?」

エレン「ああ。鶴としてもそうだし、ここにいる人間はコイツだけ。なによりコイツなら正しい願いを望むだろ」

ーーRechter Weg? Linker Weg? Na, ein Weg welcher ist?
少年は正しい選択をできるのでしょうか。





「オレ…オレの願いは…」






.

ーーーー
ーーー
ーー

カルラ「エレン、ミカサ、アルミン。魚を釣りに行ってきて」

エレン「相撲の途中!うわっ!」

アルミン「ミカサの勝ちー!」

ミカサ「では、行こう」

エレン「強い…」

川へつくと、子供達が二匹のカミツキガメと遊んでいました。

アルミン「お父さんお母さん!」

エレン「よう、お前たちも釣りか?」

アニ「まあね」

ライナー「今カミツキガメに魚のいるポイントを教えてもらった礼を渡したところだ」

ベルトルト「…かわいいなぁ。ライナー、飼っちゃだめかな?」

ライナー「だめだ」

アルミン「はは…」

「なんだよ。お前らも来てたのか」

ミカサ「ユミル」

そしてまた、子供達が増えます。

アルミン「キースさんは?」

クリスタ「お留守番。しばらく忙しいみたい」

サシャ「早くお魚をとりましょう!」

マルコ「はい竿。キースさんはなんだかんだで人間の暮らしがあってるみたいだ」

コニー「な。オレとかを放っておけないからって人間になったのに教師なんて面倒なのになってるしよ」

ライナー「厳しいが面倒見いいからだろうな」

クリスタ「ふふっライナーのこと筋がいいって褒めてたよ」

ライナー「そうか、好きだ」

ユミル「死にさらせ!気功砲!!」

ベルトルト「わっ!はじめてみた!」

サシャ「コニー!たもをください!」

コニー「おうよ!あれ、たもはどこいった?」

アニ「アンタが今踏んでるのがたもだよ」

ジャン「ミカサ、良かったら一緒に釣っていいか?」

ミカサ「構わない。こちら側はエレンが座るから反対に来てほしい」

エレン「なあアルミン」

アルミン「何?」

エレン「平和っていいよな」

こうして騒がしい毎日が始まり、皆仲良く暮らしましたとさ。
めでたしめでたし。

おわり

お付きあい頂きありがとうございました。

昔話風短編カオスギャグ練り直したのでオマケ投下

むかしむかしあるところに、一人の少年を二つの勢力が欲しがりにらみあっていました。

ミカサ「エレンは 私のもの」

ライナー「いいや 俺たちのものだ」

なかなか決着がつかないので金貨よりリンゴを選ん正しき者の知恵を借りました。

コニー「両方からひっぱれよ。綱引きみたいに」

名案でした。

ミカサ「なるほど」

ライナー「頭いい」

かくして世紀の引っ張りあいが始まりました。

修正

なかなか決着がつかないので、金貨よりリンゴを選んだ正しき者の知恵を借りました。

ミカサ「全力で 引っ張る」

ライナー「俺は 力自慢 負けないぞ」

少年が巨人化すると正当な判断がくだせないとのことでボールギャグをくわえさせました。

ミカサ「ハアハア 絶対に勝つ」

ライナー「ハアハア めっちゃ頑張る」

異様な空気のなか、勝負が始まります。

コニー「始め!」

グイグイと少年は引っ張られます。なかなかいい勝負です。

アルミン「頑張れ ミカサ」

ベルトルト「負けるな ライナー」

ギャラリーも声援をおくります。

エレン「んー!!んんー!!!」

少年も唾液と涙で顔を汚しながら声を張り上げます。

ミカサ「エレン いい 凄く いい」

ライナー「これは たまらんな」

二人は一層力を込めて引っ張りました。すると…

エレン「んーーー!!!!」

バリバリと少年は真っ二つに割けてしまいました。

ミカサ「どうしたら いいの」

ライナー「これは 困ったぞ」

半分になった少年を手に困惑していると一人の女性が言いました。

ハンジ「大丈夫 再生するよ」

そうです。少年は再生するのです。

ミカサ「どちらの からだで?」

ライナー「綺麗に 半分だ」

女性はカラカラ笑い言いました。

ハンジ「プラナリアを 知っているかい」

かくしてエレンは量産され、一家に1人、いや、2人はマストアイテムになりました。

争いは消え、世界は平和に。
皆仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。

おしまい

ありがとうございました!

このSSまとめへのコメント

1 :  周防久保   2018年06月20日 (水) 14:21:23   ID: hHgXuqvv

良かった

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