キョン「おお、ハルヒ。今日も可愛いな」(158)

ハルヒ「はいはい、おはよ」

キョン「しかし冷えるなあ」

ハルヒ「ほんと、何の嫌がらせかしら。腹立たしくてしょうがないわ」

キョン「まったくだ」

ハルヒ「……ん?」

キョン「あったか~いコーヒーでも買ってくるかな」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待った!」

ハルヒ「あ、あんた今なんて言ったのよ!」

キョン「いや、コーヒー買ってくるって」

ハルヒ「その前!」

キョン「冷えるなって」

ハルヒ「その前!」

キョン「いや、ハルヒ可愛いなって」

ハルヒ「ああ、そう。あたしの聞き間違いね、って」

ハルヒ「はあ!?」

ハルヒ「あんたからかってんの?朝一番からあたしをバカにしてるの?そうなのね」

キョン「別にそんなつもりはない」

ハルヒ「ああ、そう、よかった。てっきりあんたが本気であたしのことかわいいって思ってるのかと……」

ハルヒ「……いやいやいや!」

キョン「?」

ハルヒ「おかしいでしょ!どういう流れなのよ!」

キョン「おい、ハルヒ」

ハルヒ「な、何よバカキョン」

キョン「俺が可愛いと思った物に可愛いって言って何が悪いんだ」

ハルヒ「え?いや、別にわるいとかじゃ」

キョン「そうだろう。俺がお前のこと可愛いなって思ったんだ、文句ないだろ」

ハルヒ「で、でも」

キョン「ええい、口の減らない奴だな!可愛いっていったら可愛いんだ!わかったか!」

ハルヒ「は、はい……」

キョン「いくら温厚な俺でもあんまりつっかかってくるようだと怒るぞ」

ハルヒ「あ、あの」

キョン「ああ、もう!うるさいな!」

ハルヒ「え?あ、ちょっ……ひゃっ」

ぎゅー

キョン「あんまりピーピーわめくと、次は口塞ぐからな!」

ハルヒ「ふぁっ……えと、えっと……はう」

キョン「やれやれ、ちょっとは大人しくなれよ。もう中学生じゃないんだから」

なでなで

ハルヒ「ひっ!?ちょ、ちょっと、や、やめ」

キョン「なんだよ、可愛いハルヒの頭撫でちゃいけないって決まりでもあったか?」

ハルヒ「いや、いけないっていうか、あ、あ、あんたまた……か、かか、かかか、可愛いって」

キョン「何回も言わせるなよな、お前の方こそからかってるのか」

なでなで

ハルヒ「えっと、その、あの……ご、ごめんなさい」

~十分後~

キョン「ああ、可愛いな、もう」

なでなで

ハルヒ「……」

キョン「なんだ、ようやく大人しくなったな」

ハルヒ「……ふ」

キョン「?」

ハルヒ「ふにゃぁ……」

キョン「どうした、具合でも悪いのか」

ぎゅー

ハルヒ「にゃ、にゃぁ……」

ハルヒ「(な、なんかよくわかんないけど……これやばい……)」

~半日後~

キョン「ああ、しかし腹が減ったな」

ハルヒ「……」

ハルヒ「(結局朝からずっとべったり……何これ夢?)」

キョン「お前も何か食べるだろ?」

ハルヒ「ん……」

すりすり

キョン「よしよし」

なでなで

ハルヒ「……♥」

ハルヒ「ね、ねえ、キョン?」

キョン「ん?」

ハルヒ「なんで今日は、その、こんな感じなの?」

キョン「え?好きだからだろ、お前のこと」

ハルヒ「……はう」キュン

古泉「涼宮さんは可愛いなぁ」
ハルヒ「はいはい」

~次の日~

キョン「朝比奈さん。今日も可愛いです」

なでなで

朝比奈「ふにゃぁ~///」

ハルヒ「」

長門「......」(うらやましい)

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