貴音「生活費が1000円しかありません」(88)

貴音「困りました」

貴音「とりあえず今日はお水を飲んで寝るとしましょう」

ゴクゴク

貴音「ふぅ、おやすみなさい」

翌日

ガチャ

貴音「おはようございます」

P「おはよう貴音」

貴音「あなた様今日のスケジュールのことですが…」

P「ああそうそう、貴音に伝えておくことがあるんだ」

貴音「わたくしに伝えておくこと?」

P「今日のラーメン巡りの仕事なんだがな、お店の都合でキャンセルになったんだ」

貴音「キャンセル…」

P「楽しみにしてたかもしれないが悪い、ごめんな貴音」

貴音「そんな、あなた様が謝ることではありません」

P「その代わりと言っちゃなんだが今日一緒にメシでも食べにいかないか?」

貴音「!」

貴音「はい、ぜひ」

P「じゃあ美味しいとこ探すか、どこがいいかなーっと」カタカタ

貴音「うふふ、あなた様との久しぶりの会食」

貴音「仕事がなくなったのは残念ですがこれも何かの縁、ならば流れに身を任せて…」

ガサゴソ

貴音「ハッ、生活費…」

P「ん、どうした貴音」

貴音「あなた様、申し訳ありませんが先ほどの話は無しにしてください」

P「な、なんでだ?」

貴音「わ、わたくしにもその…色々と事情がありまして」

P「?」

貴音「と、とにかく誘っていただいたのに申し訳ありません」

P「どうしたんだ、いつもの貴音なら喜んで行くのに」

貴音「あー…急にダンスレッスンをして汗をかきたくなりました、レッスン室に行ってきます」

P「貴音」

貴音「は、はい」

クルッ

貴音「何でしょう」

P「お前もしかして」

貴音「あなた様…」ドキドキ

P「ダイエットしてるだろ」

貴音「…」

貴音「なぜそのように思われたのですか?」

P「いやー、貴音も年頃の女の子だしやっぱり身体のこと気にしてるんじゃないかなって」

P「それに今もレッスン室へ行こうとしてたし…もしかしたらダイエットかなーと思ったんだけど」

貴音「…」

P「違ったみたいだな、ごめん貴音」

貴音「いいえ、わたくしこそ変な言動をとってしまい誤解させてしまいました」

P「昼メシ、食べないのか?」

貴音「ええ、食欲が湧きませんので」

P「そ、そうか」

貴音「それでは失礼します…」

グー

貴音「あ」

P「なあ、やっぱり腹減ってるんじゃないか?」

貴音「あなた様」

貴音「実は…」

チラッ

P「うん?」

貴音「お…」

P「お?」

貴音「お腹が空きました」

P「よし、行こうか」

貴音「はい、あなた様」

ギュッ

P「おいおい、腕なんか組んだら階段降りれないぞ」

貴音「♪」

P「何が食べたい…って、もう決まってるか」

貴音「はい、らぁめんです」

P「貴音は本当にラーメンが好きなんだな」

貴音「それはもう、主食のごとく」

P「たまにはラーメン以外も食べなきゃダメだぞ」

貴音「昨日は水で飢えをしのぎました」

P「え?」

貴音「あ…」

P「貴音もしかしてお前」

貴音「あぁ…」

P「お金無いのか?」

貴音「…」

P「黙ってるということは肯定とみなしていいんだな」

貴音「そ、そのようなことは」

P「どれ、財布見せてみろ」

ガサゴソ

貴音「あ、見てはいけませんあなた様」

P「小銭は無いか、お札のほうはどうだ?」

カパッ

P「千円札1枚しかないだと…」

P「お前今までどうやって暮らしてきたんだ」

貴音「それは…」

P「さっきお腹が空いてるのに食事を断ったのもこれのせいか?」

貴音「すみません」

P「うーん、どうしたもんかなー」

貴音「迷惑…でしたか?」

P「そんなことはない、とりあえずラーメンを食べながら考えよう」

貴音「あれ、このお店は」

P「貴音の好きな店だろ、俺もよく来るんだ」

ズルズル

P「どうだ美味いか?」

貴音「味が、よく分かりません」

P「そうか…」

ズルズル

ゴトッ

貴音「ごちそうさまでした」

P「どうした、まだ残ってるぞ」

貴音「なぜでしょう食べる気が起きません」

P「ふーん、じゃあ俺がもらっちゃうぞ」

貴音「どうぞ」

ズルズル

P「なあ貴音」

貴音「何でしょうあなた様」

P「ウチに来ないか?」

貴音「え?」

P「生活苦しいんだろ」

P「俺なんかでよければ貴音を助けたい」

P「アイドルの生活管理も仕事のうちだ」

貴音「あなた様」

貴音「いいのですか?」

P「仕事もそうだが何より人として見過ごせん」

P「もちろんその分たくさん働いてもらうけどな」

貴音「行きます、あなた様のお家へ」

貴音「存分に可愛がってください」

P「ははっそんな意味で言ったんじゃないんだがな」スッ

貴音「な、わたくしのらぁめんに何をするつもりですか?」

P「え、だってさっきいらないって言ったから」

貴音「ダメです急に食欲が湧いてきました、これはわたくしが食べます」

ズルズル

P「なんだ元気になったじゃないか、これなら午後の仕事もバッチリいけそうだな」

貴音「はい、任せてください」

P「うん、喋るのは食べ終わってからにしような」

貴音「すみません」

ズルズル

貴音「ごちそうさまでした」

コトッ

P「あっという間にたいらげたな」

貴音「わたくしがらぁめんを残すことなど未来永劫あり得ません」

P「そうか」

P「で、どうだった?味は」

貴音「大変美味しゅうございました」

P「うんうんそれは良かった」

P「ようやくいつもの貴音に戻ったな」

貴音「あなた様のおかげで次の仕事も頑張れそうです」

P「そう言ってくれると嬉しいよ」

貴音「仕事が終わり次第家に帰ってお泊りセットを持ってきますから、あなた様は事務所で待っていてください」

P「え?泊まるのか?俺の家に」

貴音「あなた様がそう言ったのですよ?」

P「俺はてっきりご飯だけ一緒に食べるのかと」

貴音「…」

ジワッ

P「ああ、ウソ、ウソだよ本当は貴音と一緒に暮らしたいなーって…あれ俺何言ってんだ」

貴音「あなた様」

P「は、はい」

貴音「わたくしも一緒に暮らしたいと思っていますよ」

P「ひいい」

貴音「ふつつか者ですがよろしくお願い致します」

P「こちらこそよろしくお願いします…」

あ、終わりです
割とマジでネタが思いつきませんすみません

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