マミ「暁美さんが言う事を聞いてくれない」(366)

マミ「いい? 魔法は無闇やたらに使うべきではないのよ」

まどか「はい」

ほむら「……」



まどか「わ~すごいねほむらちゃん」

まどか「また100M走一位だね」

ほむら「が、頑張って練習しましたから……」


三年生教室

マミ「………」

下校時間

さやか「あ~終わった終わった、さっさと帰ろう」

まどか「うん! 行こうほむらちゃん」

ほむら「はい」

マミ「あの、ちょっとごめんね」

まどか「あれマミさん? どうかしたんですか?」

さやか「今日はあれないんですか?なら一緒に帰りましょうよ」

マミ「……暁美さんとちょっとお話があるの」

ほむら「! あ、あのでも…私、塾があるから早く帰らないといけないんで…す」

さやか「マジ? ほむらって塾行ってたんだ、知らんかった」

まどか「わたしも…ほむらちゃんって頑張り屋さんなんだね」

マミ「……本当に?」

ほむら「……………はい」

マミ「……そっか、なら引き止めちゃ悪いわね」ジッ

マミ「それじゃあ、終わる時間を教えてもらっていいかな?」

マミ「それなりに大事なお話だから」

ほむら「終わる時間…ですか?」

ほむら「……わからないです」

マミ「わからない?」

マミ「そうね、じゃあ終わったらメールか電話をもらえる?」

ほむら「あの…巴さんの連絡先をし、しし知らないから……」

まどか「あれ? この前教えてもらってなかった?」

ほむら「」ビクッ

ほむら「消しちゃったんです! 間違えて」

マミ「そう……なら改めて」

ほむら「ああ後、私…学校に携帯電話を持ってきてないんです」

さやか「偉いな、今時校則を律儀に守るなんて」

まどか「だね、ほむらちゃんは真面目だからね」

マミ「……」

ほむら「……」キョロキョロ

マミ「あ」

ほむら「遅れると怒らちゃうんで帰ります!」タタッ

まどか「ほむらちゃん?」

さやか「……行っちゃったね」

マミ(まあいいっか、明日のお昼休みにでも改めて注意すれば)

まどか「わたし達も帰ろう」

さやか「マミさんも一緒に帰りましょう」

マミ「ごめんね、今日もいつも通りだから」

マミ「また明日」タタッ

QB「別にいいじゃないかそんな事」

QB「それでマミに不利益があるわけじゃなし」

マミ「……普通に頑張ってる人達に悪いわ」

マミ「魔法は必要な時に使うもの、私はそう思ってるの」

QB「暁美ほむらに強要する必要はあるのかい? どう使うかは彼女の自由だと思うけど」

マミ「わかってる、だから注意するだけ」

マミ「暁美さんが嫌だったらそれで諦める」

QB「マミは少々真面目過ぎると思うけどな」

QB「今まで会ってきた子達はもっと自由に使っていたよ?」

次の日のお昼休み

二年生教室

ガラッ
マミ「ちょっといい? 暁美さんを呼んでもらっていいかしら?」

「暁美さん? 暁美さんなら今日は休みですよ」

マミ「休み?」

「はい、風邪で休みだって」

マミ「そ、そう…ありがとう」

屋上

さやか「ほむらなら風邪だから朝から来てないっすよ」

仁美「昨日はとても元気でしたのに」

さやか「昨日といえば体育のほむらはすごかったね、あたしでも追いつけなかったよ」

仁美「なんでも毎日練習した成果だとか」

さやか「努力家だな~後ろから数えた方が早かったのに、いきなり県内ベストを出すなんて」

仁美「人は見かけによりませんわね」

マミ「……」

まどか「風邪らしいですよ」

マミ「それは知ってるのよ……だからお見舞いに行こうと思って」

マミ「暁美さんはずっと入院してたらしいから、心配で」

マミ「それに一人暮らしって聞いてるから、きっと心細いはずたから……」

まどか「ならさやかちゃんも誘ってみんなで行こう」

マミ「ええ、でも騒がしくしない様に言っておいてね」ニコッ

まどか「うん」ニコッ

ほむら宅

ほむら「きっと巴さんは怒ってるんだろうな……」

ほむら「嘘にも気づいてて、だから尚更」

ピンポーン
ほむら「誰だろう?」

ジッ

ほむら「あ、鹿目さん……」

ほむら「っに巴さん!?」



ほむら「…………居留守しよう」

まどか「留守なのかな?」

さやか「病気なのに?」

マミ「もしかしたら病院に行ってるのかも、タイミングが悪かったのかしら……」

QB「でも電気メーターが家ぐらい回っているよ」

ほむら(ブレーカーを落とさなきゃ!)タタッ

まどか「本当だ、じゃあ聞こえなかったのかな?」

さやか「あ! もしかしたらチャイム壊れてんのかな?」

マミ「どうなのかしら……」

マミ「もう一回押してみてダメだったら、また後で尋ねましょう」

まどか「そうしよっか」

さやか「んじゃ」ポチッ

ピンポ

さやか「……やっぱ留守だね」

まどか「……また後で来よう」

マミ「残念ね……」

QB「マミ、電気メーターがいつの間にか止まっているよ」

マミ「………」

まどか「? どうしたのマミさん? 留守だから待っててもしょうがないよ」

さやか「取り敢えずマミさん家に行っていいですか?」

マミ(これ誰か中に居るわよね……ひとりでに止まる訳ないし)

トントン

マミ「暁美さん、居る?」

ほむら(……)ダラダラ

マミ「お見舞いにみんなを連れて来たの」

ほむら(……)バクバク

マミ「……」

QB「窓から見たら人影が動いていたよマミ」

マミ(何故居留守なんてするの?)

マミ「……避けてるの?」ボソッ

さやか「どうしちゃったんだ?マミさん」

まどか「……さあ」

マミ「………」

QB「誰か居るのは確実だね、どうするんだいマミ?」

マミ「……取り敢えずまた後で来ましょう」

QB「なんで? 居るんだから後で来る必要なんて」

マミ「いいから」ガシッ

QB「ちょっとマミ! それはやってはいけない猫の掴み方だよ!」

ほむら「ほっ」

ほむら「なんとか大丈夫だった……」

ほむら「電気どうしよう……ないと何もする事がない」

ほむら「最低限にすれば留守になるよね……」

ピンポーン

ほむら「……」

ジッ

ほむら(誰?顔がよくみえない)

「ずいまぜ~ん、隔週新聞でず~」

ほむら(なんだ新聞の勧誘みたい)

ガチャッ
ほむら「すいませんけど、家は新聞とらない」

マミ「ないよね、私もとってないわ」

ほむら「……」

ほむら(あはやまかなたやはさかたまらやな???)

ほむら「」バタリッ

マミ「え!? ちょ、ちょっと暁美さん!?」

数時間後

ほむら「う~ん」パチリ

まどか「よ、良かった…マミさん!ほむらちゃんが起きたよー」

さやか「ほむらが起きた…ほむらが起きたよ!」

マミ「馬鹿な事やってないの…」

マミ「良かったわ、いきなり倒れるんですもの」

マミ「ごめんなさいね、勝手にお邪魔させてもらって」

まどか「……ほむらちゃん?」

ほむら「」

さやか「気絶してんじゃないのこれ?」

マミ「……」

マミ(私をみた途端?そんなに嫌われてたのかしら……私)

マミ「……」

まどか「救急車呼んだ方がいいんじゃないかな?」

まどか「ねぇマミさん」

マミ「………」

まどか「……マミさん?」

さやか「もう呼んでおいたよ」ドヤッ

医者「こいつは酷いぜ!胃が穴だらけだ!」

マミ「……え?」

医者「あんたこの子の兄弟か?まさか母親じゃねぇだろうな?」ドキワクドキワク

マミ「いいえ、違いますけど」

医者「…………まあいい、気を付ける事だな」

医者「現状でもヤバいが、これ以上負担が増えるとマジヤバいぜ」

マミ「そ、そんなに酷いんですか……?」

医者「酷いってもんじゃねぇよ! マジヤバいんだよ!」

医者「いいか? このblackの事が心配なら、できるだけストレスを溜め込ませない様にしろ」

マミ「……わかりました」

まどか「一体何がストレスになってたんだろう…?」

さやか「あたしじゃないよね? 確かに調子にノリ過ぎちゃう事はあるけど」

さやか「いやでもほむらの前ではまあまあ抑えてたし……え?違うよね……?」

さやか「限度は超えてないし……あの時?いやいやいや!あんなの序の口だよね?」

マミ「……」

QB「この原因はおそらくマミだね」

マミ「」ビクリッ

まどか「マミさんが?」


さやか「……ほっ」

QB「僕も前々から心配していたんだよ、マミのお節介性分にはね」

QB「まどかもマミから魔法の使い方とか聞いただろう?注意する事も」

まどか「うん、日常ではなるべく使わない様にしましょうとかだよね」

QB「それさ、それがほむらには負担だったんだろうね」

マミ「も、もうわかったから……」

QB「いいや、僕は言わせてもらうね」

QB「マミがオドオドするなんてレアだからね」

さやか「……」ベチンッ

QB「痛い!?」

さやか「要はほむら立てればいいんだよね?」

まどか「そうなのかな?」

マミ「些細な事でも誉めたりして気持ちを落ち込ませなければ」

マミ「……怒るとかはもってのほかで」

さやか「簡単簡単♪」

マミ「あの鹿目さん」

マミ「暁美さんに付き添っててもらっていい?」

まどか「わたしでいいのマミさん?」

マミ「ええ、お願い」

マミ「あ、後ね」ゴニョゴニョ

ほむら「……ここは?……鹿目さん?」

まどか「目が覚めた? ここは藪医者総合病院だよ」

ほむら「病院?」

まどか「そうだよ、ほむらちゃんったら何回も気絶して心配だから救急車で」

ほむら「……そうか私」

まどか「本当はみんなで待ってたかったんだけど」

ほむら「もももももしかして巴さんも……いらっしゃるのですか……?」

まどか「……マミさんは居ないよ、わたし一人だけだよ」

ほむら(よかった……)

まどか「……」

まどか「マミさんが言ってたんだけど…」

ほむら「」ビグッッ

まどか「ほむらちゃんの事、すっごくほめてたよ」

ほむら「……ほめて?」

まどか「毎日の練習の成果で県内ベストに入るなんてすごいって言ってたよ」

まどか「後ね、その事でご馳走したかったのになかなか誘えなくて残念とも言ってたよ」

ほむら「…………ぇ?」

ほむら「巴さんは私を怒ってたんじゃ……」

まどか「……違うよ」

まどか「だって、ほむらちゃんは美人で性格も良くて頭脳明晰でまな板で」

まどか「あ、最後のはスレンダーって意味だからね」

まどか「ほむらちゃんが怒られるなんて絶対おかしいよ、だから勘違いだよ」

ほむら「そ、そっか」

ほむら「そうだったんですね」

ほむら「……巴さんに悪い事しちゃいました、私」

まどか「気にしないでほむらちゃん」

残ってた
戻れるの遅くなるけど残ってたら書くっす

メガほむペロペロ(^ω^)

マミさんペロペロ(^ω^)

メガほむペロペロ(^ω^)

マミさんペロペロ(^ω^)

翌日

ほむら「あああの巴さん……」

マミ「体の具合はどう?」

ほむら「え? あ、はいおかげさまで……」

マミ「良かった」

マミ「……あのね暁美さん」

ほむら「ひゃい!?」

マミ「魔法の事なんだけど、私の言った事はあくまで参考までにしといてね」

マミ「裁量は暁美さん自身が判断して、私は何も言わないから……もう」

ほむら「……」

ほむら「……じゃあ体育で使ってたのもいいんですか?」

マミ「……もちろん、暁美さんが必要だと思ってるなら」

マミ「ただ、それも魔力を使う事だから無闇に……いえ、なんでもない」

ほむら「? いいんですか?本当にいいんですか……?」

マミ「ええ」

ほむら「よ、良かった……私てっきり、巴さんの事だから怒られるんじゃって思ってたんです」ホッ

ほむら「私…まったくスポーツができなかったから、できる感覚を味わってみたかったんです」

ほむら「とってもいいものですね」ニコッ

マミ「……そうね、それは良かったわ」

マミ「ただ…限度は超えない方がいいと思うの」

マミ「少し秀でてるぐらいじゃないと、不思議に思わちゃうんじゃないかなって」

ほむら「わかりました、気をつけますね」ニコニコ

ほむら「それじゃあ失礼します」

マミ「……ええ」

メガほむペロペロ(^ω^)

さやか「ほむらの奴絶好調だね」

まどか「うん、すっごい楽しそうだよね」

さやか「……いや~それにしても早いな~」

まどか「だね、陸上部の人達も全然追い付けてないね」

まどか「あ、また新記録だって」

さやか「すごいな」

先生「先日のテストの結果を返しますね」

まどか「……わたしは89点か」

さやか「よっしゃ!みてみてまどか!」

まどか「78点!今年の記録更新だよ!」

まどか「やったねさやかちゃん!この前より30点もあがったね」

まどか「ほむらちゃんは何点だったの?」

ほむら「……私は85点です」

ほむら(ちゃんと教科書をみながらやったのに……)

さやか「よぉ~し!二人と差が埋まってきた!」

ほむら(途中式が間違ってたのかな……今度じっくり見直ししないと)

先生「因みに平均点は80点です」

三年生の教室

「ねぇ巴さん、ちょっといい?」

マミ「どうしたの? 」

「巴さんって二年生の暁美さんと仲が良かったよね?」

「実は陸上部に入ってもらいたいの、タイムを見せてもらったんだけど、あの子は逸材よ」

マミ「暁美さんに運動部は……」

「お願い! 今年こそ狙いたいの!」

マミ「でもね……」


「聞くだけでいいから! ちょっとお勧めするだけでいいの!」

マミ「……聞いてはみるけど」

「ありがとう! もし暁美さんが入ってくれたら
後輩の家がやってる洋菓子店のお菓子をご馳走するね」

ほむら「陸上部に?わ、私がですか?」

まどか「勧誘? 本当に勧誘とかってあるんだね」

マミ「ええ、でも暁美さんはそういうの苦手よね? だから無理なら私が断っておくから」

ほむら「まだ部活とかは、私……」

まどか「そうだよね、ほむらちゃんはまだウチの学校に来てから日が浅いもんね」

さやか「期待の星として行くわけだから、先輩達が絡んでくるかもね」

さやか「ドラマとかであるじゃん? 上履きに画鋲とかさ」

ほむら「……」

まどか「さやかちゃん……」

ほむら「あの、やっぱり私…やめときます」

マミ「良かった……」

ほむら「……何が良かったんですか?」

マミ「こっちの話し……」

マミ「私がちゃんと言っておくから、暁美さんは忘れちゃても構わないからね」

マミ「美樹さん、あなたには今度高級ケーキをご馳走してあげる」ニコッ

さやか「やっほ~い! 何故だか訳がわからないけどラッキー♪」

まどか「いいな……」

マミさんペロペロ(^ω^)

三年生の教室

「どうだった? OKだって?」

マミ「残念だけど、止めておくって」

「そんな! 頼むよ巴さん、あの子がいれば全国狙えるの」

マミ「本人が嫌だって言ってるんだからワガママ言わないで」

「くっ、諦めきれますかってぇの!最後の年を有終の美で飾りたいんだ」

「部長自ら誘いにいくしかない」

マミ「嫌だって言ってるでしょ? 迷惑だから止めて頂戴」

マミ「それにそんなイカサマじみた栄光なんて間違ってるわ」

「イカサマ? 何が?」

マミ「と、とにかくダメなの、大人しく諦めて」

二年生の教室

「で? うちの部に助っ人でいいから来てくんないかな?」

「君のあのスパイクは正に超中学生級、是非ウチに欲しいが何分君は人見知りらしいから」

「試合に助っ人として来てくれるだけでいいんだ、頼む!」

さやか「無双してんなほむら、今度はバレー部からのお誘いかい」

まどか「助っ人だって、どうするのほむらちゃん?」

ほむら「……どうしたらいいんですか鹿目さん?」

まどか「う~ん…私に聞かれても」

さやか「別にいんじゃない、試合出るだけなら試合の事しか話さんでいいし」

さやか「あたし達も応援に行くし、受けちゃえばほむら」

ほむら「いいのかな……私が入っても……」

「何を言うんだい! 君が欲しいんだ! 他の子じゃダメなんだ!」

ほむら「……」

さやか「すげぇラブコール……」

まどか「ほむらちゃんがそうしたいって思った方にするのがいいよ」

ほむら「……鹿目さんはどっちなんですか?」

まどか「わたしの意見なんか気にしちゃダメだよ、自分で決めていかなきゃ」

「頼むよー、部の奴らはみんな気さくでいい奴だらけだからさ」

メガほむペロペロ(^ω^)

マミ宅

マミ「はい、ごゆっくりどうぞ」

さやか「あざーす! これが高級ケーキか~」

さやか「この見た目から漂ってくる高級感! こりゃホールで万はいくね」

さやか「食べんのがもったいないな~、まどか~どうしよ~」

まどか「うん、ちょっと静かにしててね」

さやか「おいおいまどか、嫉妬は勘弁してよね~」

さやか「ああ~イ・イ・ニ・オ・イ♪」

まどか「……すぐ試合があるそうなんですよ、マミさんもほむらちゃんの応援に行きますよね?」

マミ(急遽目を付けたのね……)

QB「なんだい、これはマミがおやつ用にいつも買ってる普通のショートケーキじゃないか」

さやか「あちゃ~……これだよ」

さやか「そんな口車に誰がのりますかってーの! キュゥべえにはあげないもんね」

QB「いいよ、僕もよく食べてるから」

さやか「はいはい」

マミ「相手はどこなの?」

まどか「確か…風見野中学だったかな」

マミ(風見野?……ならチャンスだわ)

さやか「うまい……なんだよこれ……旨すぎるよ」

さやか「こんなに美味しいケーキがあっていいの? ……いいんだよ」ニコリッ

QB「……これは」

QB「プラシーボ効果?!」

試合当日

まどか「緊張してるの?」

ほむら「……少し」

さやか「ガチガチになるなよ、あんたの出番はいざとなったらなんだからさ」

さやか「出番なしって事もあるんだし」

ほむら「そうですよね……うん、ありがとう美樹さん」

ほむら「……あのぅ、巴さんは来てはいないんですか?」

さやか「来るとは言ってたよ」

まどか「マミさんが遅刻なんて珍しいよね」

「後輩虐めじゃねぇか、趣味わりぃな」

マミ「人聞きの悪い言い方しないで、これは重要なの」

「まあいいさ、コテンパンにすりゃいいんだよな? 手加減はしなくていいのか?」

マミ「怪我はさせない程度にお願い」

マミ「風見野さんには話を通してるから」

「まかせろ、約束を忘れんなよ」

「マミの家一年間別荘扱い!」

マミ「……昔と大して違わないし」

実況「さあやって参りました!誰も期待していない弱小校同士の初戦!」

実況「本来なら中学生、しかも予選、その上シードでもなければ強豪校同士でもない試合を中継」

実況「正に違例でございます! しかしあるリーク情報による多数の要望に応える形で実現した今放送!」

実況「見滝原中学に在学するある生徒、それが今回の中継の本にございます!」

まどか「みてみてさやかちゃん!」

さやか「ありゃ愛知の星って言うんだっけ? お母さんから聞いた事があるよ」

まどか「その隣の観客席にはいるのは男塾付属中学じゃないかな?」

さやか「ひゃ~、強豪ばっかみにきてんじゃん」

マミ「……異様に観客が多いわね」

さやか「マミさん」

まどか「すごいんだよマミさん、いろんな中学のバレー部の人達が見にきてるの!」

実況「さあ、試合開始です」

解説「っでどの子なんかね? その女の子は?」

実況「え~、手元の資料によりますとおさげで赤い縁の眼鏡を掛けた子だそうです」

実況「……ど、どうやらスターティングメンバーではないようですね」

解説「おいおい、こちとら急な依頼で来たんだぞ」

実況「……」

解説「……」

まどか「いけー!」

さやか「ドヘタ! 引っ込め引っ込め!」

マミ「……」

中沢「……思ってた通りつまらないや」

実況「なんて言うんですかね」

解説「所謂税金泥棒と同じニュアンスですかね」

実況「ええ」

さやか「あ、お前今のワザとだろ! 審判ちゃんとみてなよ!」

実況「はい、風見野2セット先取ですね」

解説「だね」

「やっぱりウチらだけじゃダメだ……」

「暁美さん、アップ始めて」

ほむら「……はい?」

「暁美さんの出番、頼むね」

ほむら「は、はい!」ガタッ

解説「ああああの子ではないのかねチミ!?」

実況「間違いございません! あの子です!」

実況「えぇ…皆様たいへんおまたせいたしました」

実況「只今隅で……」

まどか「ほむらちゃんだ! いよいよ出るのかな!?」

マミ「……」

さやか「引っ込め!節穴審判!誰か代われ!」

ほむら「イタッ」コケッ
「どうしたの暁美さん?」

ほむら「な、なんでもないです…躓いただけで」

解説「いやあれはねぇだろ、本当にあの眼鏡っ子が豪速球を打ち出すのかい?」

実況「……手元の資料によりますと」

解説「資料ってそれ?ノーパソで2chみてるだけじゃねぇか」

さやか「心配になってきちゃったよ」

まどか「だ大丈夫かな……」

「あれがマミがいってた後輩か……」

コケッ

「……試合にでて大丈夫なのか?」

「こっちは手加減しないからな、久しぶりのピーチパイが味わえんだからな」

「……」ジュルリ



ほむら「て、てぇい!」

シュンッバンッ

「……どうやらアタシと一緒で強化してんのか」

実況「!」
解説「!」
諸星「!」
赤木「!」
牧「!」
左門「!」
乾「!」
谷口「!」
小泉「感動した」

まどか「良かった、いつも通りみたい」

さやか「あははは、誰も見切れてないみたい」

マミ「……」

「何今の?」

「え?えっ?」

「ななな何メートル跳んでた!?」

実況「すげぇ! マジすげぇよ!」カタカタ

解説「書き込むんじゃねぇ、仕事してくれ」

ほむら「……よし」チラッ

ほむら(鹿目さんや美樹さんに応援されてるんだから、しゃんとしないと)

ほむら(巴さんも見てるんだから)

ほむら「さ、さぁ…こ、こ、来い……」ゴニョゴニョ

QB「さぁ来い、だってさ」

さやか「言うね」

まどか「絶対に聞こえてないけどね」

実況「ageage!!」

解説「うぜぇ」カタカタ

解説「》1死ね」

実況「! 何堂々と荒らしてんですか!?」

ほむら「…やぁ!」

バシュン

「ひっ!」

風見監督「コラ! 避ける奴があるか! しっかり見ればいけるレベルだ!」

中沢「怒涛の反撃だね」

上条「ああ、抜け出してきた甲斐があったよ」

中沢「しかしここまでとはね」

上条「確かに、これはプロ顔負けの豪速球だ」

上条「いつボールが破裂してもおかしくない……」

さやか「恭介の声がした様な……」ビクッ

中沢「あっという間に見滝原に2セット」
中沢「当然と言えば当然か」

上条「止められるわけないからね」

上条「これは勝負あったね」

桜木「なあゴリ、もう見ててもしょうがねぇよ」

赤木「ならお前だけ帰れ」

谷口(みんなの為にもしっかり見届けて帰らないと)

「先生…帰りたいです……」

風見監督「もうダメか、出番をお願いしてもいいかな……」

「丁度いいよ、後はまかせて全員ベンチに行ってな」

「……コイツはアタシの獲物だ」

杏子「こんにちは」

ほむら「?」クルッ

ほむら「……私ですか?」

杏子「他に話す価値がある奴なんているか?」

杏子「これからは点は取れないぞ」

ほむら「……なんでですか?」

杏子「決まってんだろ? 格上が相手だからだよ」シュン

中沢「???」

上条「こ、これはどうしたんだ??」

上条「赤い子が5人!? 目の錯覚??」

実況「バロスwwwリアル忍者wwうぇ~いwww」

解説「F5攻撃ッ!!」

まどか「あれは何? マミさんあれって魔法だよね!?」

さやか「マジシャン?」

マミ「」

杏子「先ずは遊んでやるよ」

中沢「素早いサーブだ!」

上条「? 確かに早いが相手の選手の位置に正確に打ってないか?」

「よし! 暁美さんキメちゃって」トンッ

ほむら「はい!」

ほむら「ふぇ!」バシュン

上条「こ、これは!?」

中沢「暁美さんのシュートコースに佐倉さんが三人一列に!?」

杏子「三位一体の防御さ、お前のコースは単純なんだよ」

中沢「ブロック!」

上条「佐倉さんしかいないから、佐倉さんがトス!」

杏子「そしてこれが… 三位一体のサーブだ」

シュンッバンッ

ほむら「……え?」

解説「これ昔に観た事あるぞ」

上条「すごいな…さっきまで暁美さんのステージだったのに」

中沢「ああ、今は佐倉さんの物になってるね」

ほむら「ううっ…」

ほむら(どこに打つのか全然わかんないよ……)

「わっ!?」

「速すぎだよ!なんなんだよアイツ!」

さやか「強い……反則じゃないの? コートにタネを仕掛けるのってズルい」

まどか「ほむらちゃん……どうしようマミさん」

まどか「ほむらちゃんが負けちゃうよ……」

マミ「……そうね」

まどか「そうねって……ほむらちゃん」

杏子「おいボンクラ、自分の弱さがわかったかい?」

ほむら「ボン…クラ…?」

杏子「そうだよ、お前みたいな奴がこんなとこにいちゃいけないんだよ」

杏子「病院に帰って検査でもしてろ」

ほむら「……酷い」ウルッ

杏子「泣けば許されんのは小学生までさ、暁美ほむらは小学生なのか?」ニヤニヤ

「ちょっと暁美になんて事言うのよ!」

杏子「うるさい奴だな、偉そうに反論したかったら止めてみな」

杏子「ほら行くぞ」

QB「だってさ」

マミ「そんな……コテンパンって物理的にじゃなくて精神的にって意味だったの?」

実況「2-10で風見野のゆうりぃーーwww」

解説「くそ、誰が通報したんだ…クソックソッ!!」

「暁美さん…無理言って連れてきたのにごめん」

「こんな奴がいるなんて知らなかったんだ……」

ほむら「……部長さん?」グスッ

「わりぃね…初参加初勝利をあげたかったんだけど……」

杏子「なんだよ、もう根をあげちまったのかよ……」

杏子「タイム!」

プーーー

杏子「少し休め、それからボッコだ」ニヤリッ

ほむら「うっ」ビクッ

まどか「どうしよう…どうしよう…」

さやか「どうなってんだろう? 仕掛けがわかんないよ」

マミ「暁美さん……私が言い出した事なのに……」

見滝監督「もう諦めてもいい、お前達は頑張ったよ」

見滝監督「諦めても恥じゃない、お前達にはまだ高校がある、二年生一年生には来年がある」

「暁美さん、ありがとう」

「うん、とっても助かったよ!」

「アイツ、暁美さんばっかり狙ってた、だからもういいよ」

「無理言って来てもらったんだもん、怪我させられないよ」

ほむら「……」

風見監督「なぁあれどんな仕掛けなんだ?先生には教えてくれよ」

杏子(……拍子抜けだな、根性もなさそうだし畳みかけて自主退場だな)ゴクゴク

ほむら「ごめんなさい」

「謝らなくていいって!こっちこそごめんね」

ほむら(佐倉さん…怖い…)

杏子「……」ジッ

ほむら「」ビクッ

ほむら「……?」

ほむら(……よく見たら佐倉さんのユニホーム、少し変)

ほむら「……!」

ほむら「ちょっちょっちょっちょっとトイレに行ってきます!」

風見監督「落ち着きなさい、もう焦る必要はないんだ」ポンッ

中沢「どう見るんだい?」

上条「総合的にみても暁美さんより佐倉さんの方が上手だ、それが5人だよ?」

中沢「その見方しかないか……」

解説「さあ試合再開です、佐倉選手一人に翻弄される見滝原」

解説「このままの流れで行ってしまうんでしょうか?」

実況「www結果なんか見えてんだろwwww」

「もうみんな拾おうとしなくていいよ」

「暁美さん、あなたはベンチに行っても……」

ほむら「だ、大丈夫です……!」

杏子「へへ、やる気になったのか?」

杏子「まあ、どっちでも結果は一緒だけどな」

まどか「ほむらちゃん? 何かさっきまでと違う気が」

さやか「なんだろう? オーラ?」

マミ「」

杏子「せっかくだからもっと凄いの見せてやるよ」

中沢「な!!?」

上条「佐倉さんが!?」

さやか「5人とも跳んだ!?」

杏子「いくぞほむら、こいつは速いから避けた方がいいぞ」

上条「三位一体とは違う!?5人一斉にボールに勢いを与えるつもりだ!」

中沢「フェイントではなく直接叩きこむつもりだね!」

杏子「病院で会おうな」ニコッ

杏子「ロッソ・フィナーレ!」ドュンッ

さやか「あいつ!パクった上に改造しやがった!」

マミ「……」ピクッ

ほむら「私だって必殺技ぐらいありるんです……!」

ほむら「ティロ・ワールド!」

まどか「ほむらちゃん!?」

カチットナ―カチッ

バシッ
杏子「うぐっ!?」

杏子「な、なんだ……?? ボールは相手のコートに叩き込んだはずなのに……」

杏子「なんでアタシの腹に……? くっ……」

ピー

実況「……3-10?」

解説「解説! 誰か解説できる奴はいないのか!?」

総統「吉田君!今のはなんじゃ!?」

吉田「さあ? 時間でも止めたんじゃないっすか?」

まどか「……」

さやか「マミさん!一体これは!?」

マミ「……」

「よくわかんないけどやった!一点返した!」

ほむら「……」ニコリッ

杏子「……何をしたんだ?」

ほむら「教えません…絶対に教えません」

杏子「なんだとぉ?」イラッ

杏子「調子にのるなよ眼鏡……」

杏子「何人出せると思ってんだボンクラ!!」

中沢「佐倉さんが!?」

上条「20人……!?」

杏子「覚悟しろ……」

ほむら「…うっ」

まどか「反則! こんなの反則だよ!ほむらちゃんが殺されちゃうよ……」

ピッピー

解説「おっと審判はとても冷静な様です!」

審判「コート内には6人まで、オーバーダメ絶対」

杏子「引っ込んでろよ」

杏子「殺されたいのか?」

中沢「審判につっかかってる…」

上条「冗談だろ? こんな形で決着なんて…」

ピー

解説「おっと! 佐倉選手の物言いに審判躊躇わずに退場指示!」

風見監督「馬鹿…何やってんだ、お前がいないであいつとどうやって戦うんだよ」

解説「ん? これは意外! 意外です!」

解説「佐倉選手大人しく指示に従って退場しています!」

審判「ルールは守るんだ、いい?」

ほむら「そんな……」

解説「仕切り直し!コート内から14人退場して仕切り直しです!」

杏子(とにかくもう一度だ…)

中沢「おや?弱めのサーブ」

上条「暁美さんも? 何の変哲もないサーブだ」

杏子「よっと」トスッ

杏子「いくぞほむら……」

中沢「うん? 一人でのサーブだ」

上条「跳ね返しが怖いのかな? 跳ね返ったかわかんないけど」

杏子「……」バシッ

ほむら(負けない…)カチットナ

ほむら(盾から脚立をだして、ボールを佐倉さんに直線になる位置で止めて)

ほむら(今度は三番アイアンで……)フルスイング

ほむら(道具をしまって、元の位置に戻って)カチッ


杏子「あぐっ!?」

ピー

中沢「これは逆転の兆しだね」

上条「ああ、だが攻撃の正体がつかめない」

杏子「訳がわかんねぇ! 何をしたんだ!!ほむら!!」

ほむら「…ひぃ」ビクリッ

まどか「これはあれだよねマミさん」

マミ「……」

まどか「わたし達に見せてくれたあれだよね?」

マミ「……」

まどか「なんとか言ってよ……マミさん……」

マミ「……」

さやか「…」ジー

さやか「……」モミモミ

マミ「…」ベチンッ

さやか「あ痛っ!?」

マミ「キュゥべえ、佐倉さんにもう言いって伝えて」

QB「僕は嫌だね、これから調子にのってた杏子が涙目になるんだよ?」

QB「止める動機がないんだ」

マミ「お願い……」

QB「お断りするよ」

マミ「っ…」

マミ(このままじゃ不味い…試合が終わってからの暁美さんが危ない)

さやか「それにしてもどっちも摩訶不思議な事するな~」

杏子「ムカつく…ムカつくなお前」ギロッ

ほむら「」キョロキョロ

杏子「絶対勝つ…必ず見切ってやる」

中沢「サーブか……佐倉さんは様子見に入ったね」

上条「タネがわかったら是非教えてもらいたいな」

パンッ

実況「wwwボールwww粉ww砕ww」

解説「これはどうした事でしょうか!?佐倉選手が放ったボールがひとりでに破裂したみたいです」

杏子「な、なんだ…?今度はなんだ?」

ほむら「ビビビビックリした……」バクバク

審判「今度は割らないで」スッ

杏子「アタシがやったんじゃないよ」

杏子「ふん」バシッ

パンッ

杏子「うわっ」ビクッ

ほむら「はひぃ!??」ドキバク

中沢「空気の入れ過ぎ?」

上条「まさか…公式球だぞ中沢」

審判「もうダメだぞ」スッ

杏子「ちっ」バシッ

パンッ

杏子「なんだ??」キョトン

ほむら「はひー…はひー…」ハーハー

まどか「マミさん……」チラッ

マミ「……」サッ

解説「また、また訳のわからない事態が発生した模様です!」

解説「佐倉選手の手を放れたボールが一人でに破裂してしまう様です!」

解説「予備のボールも有限の為、一時的にタイムを取らせて頂く様です」

「またあいつだろ」

「そこまでして勝ちたいの? 醜いね」

杏子「おいお前、顔を覚えたからな」

「………」

杏子「暁美ほむら…」テクテク

審判「NO」

杏子「どけよ」

審判「NO」

ほむら(息が…息が…)ハヒーハヒー

まどか「中止にするんですか……?」

マミ「実は佐倉さんに頼んだのは私なの」

マミ「魔法を使って簡単に一番なんかとったら、暁美さんにきっと良くない影響がでると思って」

マミ「少しだけ…少しだけ壁を知れたらって思って」

さやか「マミさんも人の子、やり方を間違える事だってあるよ」

さやか「ね?」ニコッ


ほむら「……」

「大変暁美さんが息してない!」

「早く救急車を呼んで!」

杏子「な!?」

さやか「はは、呼んであるよ、あたしを誰だと思ってるんだか」

解説「え~……暁美選手が退場し会場が閑散としてしまいましたが試合を続行します」

解説「風見野は佐倉選手が引き続き6人で」

解説「見滝原は暁美選手の変わりに浪速のバレー好き、上条選手と中沢選手が臨時に参加するそうです」

解説「この試合は女子の試合なのですが、中沢選手がうざいくらいせがむので渋々了承いたしました」

中沢「さあ、佐倉さんの技を僕に魅せくれよ」

上条「いつでも構わないよ」

さやか「恭介!恭介!」

杏子「……面倒くさい」

杏子「死ね……サーブ・ロッソ・ファンタズマ」

解説「おおっと! 20人の分身だ! 審判も観客と同様にもう興味がない様子で止める気配がありません!」

中沢「来い!」
上条「来い!」

―病院―

医者「あのさ~ともちゃん…先生言ったよね?」

医者「この子に負担を掛けちゃダメってさ」

マミ「すいません……」

医者「俺に謝ってどうすんの? これがホントの誤ったなんて言いたいの?」

医者「www」ブハッ

マミ「……」ジッ

医者「……まあ、胃は改善はしてるんだよね」

医者「ただあの子さ、心臓が弱いのは知ってるよね?」

医者「ぶっちゃけああやって、学校に通って運動したりなんて本来有り得ないんだ」

医者「あくまで奇跡的だって事、忘れて欲しくないんだよね~」

病室

まどか「魔法で安定してたから、極端に使ったから疎かになったのかな?」

マミ「だと思うんだけど…本当のところはわからないの」

マミ「取り敢えず、暁美さんのソウルジェムの戯れはとっておいたけど」

マミ「……ごめんね」ナデナデ

ほむら「ん~」ムニャ

さやか「許さない!
あんたをあたしはぜっったいに許さない」

杏子「好きにしろ」

上条「構わないんだよさやか……僕が望んで挑んだんだ」

上条「ふふ、中沢の車椅子裁きはすごかったろ」

さやか「救急車なら呼んであるから静かに待っててよ恭介」

さやか「勝負しろ不良」

杏子「喧嘩の売り方は逸品だなさや男」

さやか「誰が男だこのヤロー!」ダッ

さやか「痛い…ちょっ勘弁してくださいよ」

杏子「あいつが行った病院はどこだ?」

さやか「いやそれは…さすがに無理」

杏子「そうか……」ギュッ

さやか「見滝原駅からバスが出ているんでそれに乗って」

さやか「終点の藪医者総合病院…」

杏子「あんがと、nice fightだったなさやか」

さやか「よしてよ///」

病室

ほむら「う、う~ん」

ほむら「……ここは、病院ですよね?」

まどか「うん、さすがにもうわかるよね」

ほむら「し試合はどうなったんですか鹿目さん!?」

まどか「……」チラッ

マミ「4-15で見滝原が負けたわ」

ほむら「そんな……」

まどか「ほむらちゃんは一生懸命頑張ったよ、誇っていいんだよ」ニコッ

まどか「ほら、元気だして」

まどか「一杯…いっっぱい頑張ったんだから」

ほむら「鹿目さん……」

マミ「…」フイッ

マミ「佐倉さん、怖かった?」

ほむら「え? はい…怒った顔が怖かったです…」

マミ「……実はね」
杏子「はい残念! 独白なんてさせねぇよマミ!」バタンッ

杏子「こちとら魔法少女だ、こんな距離どうって事ないんでね」

杏子「……よし、目も覚めてるな」ジロジロ

杏子「起きろ……続きをしようよほむら」ニヤッ

まどか「やるってバレーを?」

杏子「バレーでもいいし、サッカーでもバスケでもいいけど」

まどか「それじゃあ人数が足りないよ……」

杏子「適当に集めて来いよ、要はこいつと決着をつけたいんだよ」

杏子「ついでに約束もな、マミ」

マミ「佐倉さん……もう終わりにしてもらえない……?」

杏子「悪いけど、もうアタシもノリ気なんで出来ない相談だ」

杏子「それにさ? そいつはやる気あるみたいだよ」

ほむら「やります! 今度は絶対に勝ちます」

杏子「最初の顔とは随分違うじゃないか、案外嫌いなタイプじゃなかったか?」

ほむら「いいですよね! 鹿目さん」

まどか「わたしはほむらちゃんが決めた方に賛成だよ」

ほむら「巴さん! いいですよね?」

杏子「マミはOKさ、そういう話だからな」

マミ「……待って」

QB「いや待たなくていいよ」

まどか「鹿目式裏拳」グキッ

QB「ぐぇ」

マミ「勝負少人数でできるものにしましょう」

マミ「2対2でできるものがいいわ」

杏子「どうしてさ?アタシは何人でもいいよ」

マミ「ダメよ…これで私はもう暁美へのお節介はやめるの」

ほむら「お節介?」

杏子「よくわかんねぇけど、マミに考えがあんならそれでいいよ」

マミ「……暁美さん」

マミ「バスケットの2on2でいい?」

マミ「私と佐倉さん、暁美さんと鹿目さんで」

まどか「あ?」

ほむら「い?」

杏子「う?」

QB「おぇ…苦しい…」

マミ「ルールは通常のバスケットのルールとローカルルールで」

杏子「ローカルルール?」

マミ「私達だからこそのルールよ、魔法は自由に使っていいの」

まどか「え!?」

杏子「だから?」
ほむら「それだけですか?」

マミ「先に10ポイント入れたチームの勝ち」

マミ「1ゴール2ポイントで通常カウントで」

まどか「わたしもやらなきゃダメなんですか……?」

マミ「ええ、暁美さんともっとも息の合うのはあなたよ、鹿目さん」

杏子「面白そうだなマミ!」

果たしてマミの思いはほむらに届くのか!?
そして、ほむらの成長はマミにどんな影響を及ぼすのか!?
重なり合う思いがバスケットボールの様に弾み、気持ちが高鳴る

magic 2on2 少女の決別!!

マミ「あなたには平穏が相応しいの……」

ほむら「私、もう病弱なんて言わせません!」



煽ってごめん。
また遅くなっちゃうです…
だから残ってたら続くんだ……

14時過ぎにはなってしまう

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