シャアP「君が如月千早か…」(199)

社長「如月千早君をプロデュースしてみないかね?」

シャアP「如月千早?」

社長「バストは72しかないがな」

シャアP(72か……)

シャアP「初めまして千早君、私が君のプロデューサーだ」

シャアP「…胸がついてないな」

千早「あんな物、飾りです!エロい人にはそれがわからないんです!」

シャアP「しかし、72cmか…これから成長するのか」

千早「私の第二次性徴は未知数です、保証できるわけありません」

シャアP「はっきり言う、気に入らんな…」

千早「……どうも」

千早「気休めかもしれませんが、あなたなら上手くプロデュースできますよ」

シャアP「ありがとう、信じよう」

あずささん「ここはどこかしら?」トコトコ

シャア「ちぃ…奴(のバスト)は化け物かっ!?」

『誤報じゃない』

みんながワクテカしてる時
会場から舞台見ていると
とてもすごい
ものを
見たんだ!
(ジュピター!)

シャアP「……」

?「私におごらせて下さい」

シャアP「あずささんのプロデューサーか」

あずさ担当P「わかりますか?」

シャアP「加齢臭だな」

リリーナP「あなたも私のパーティーに来てくださる?」

ビリッ

リリーナP「ひどい…」

雪歩「穴掘って埋まってます」

デデン! デデッデン!

リリーナP(何、この人?!)

ごめん、ここまでのレスだけを書きたかったためにスレ立てた

出来れば誰か本格的にアイマスとガンダムのコラボ物を書いてください

美希「や…なでまわさ…ないでぇ…」

ラルP「この乳、この感触こそ扇情よ!」

ハモン「あなた!!!」

ラルP「このランバ・ラル…プロデュースの中でプロデュースを忘れた…」

ジェリドP「真?なんだおん…いや、おと…え?女?」

真「ボクは女だよ!」バキッ!

その後

ジェリドP「よし、行くぞ真!今日こそ汚名挽回だ!」

真「はい、プロデューサー!汚名挽回してやりましょう!」

ジェリドP(真…お前は俺の…)

『パーフェクトコミュニケーション』

>>13
シャアがやよいに入れ込んでハマーンに嫉妬したりしている端っこでバナージとマリーダがリア充ライフを満喫する学園モノSSならあるぞ

>>19
それは見たことあるんだ、とても面白かった

ただ、もっと普通のプロデュース物が見たいんだ…

シャアと中の人が同じキャラと貴音がラーメン食べるのがあったな。期待とは違うか

>>22
意外とガンダムとのコラボってないよな

アサクラ「そこの前髪!下がれ!影を落とすと出力が下がる!」
アサクラ「基本照準、ツンデレタ!」


レビル「そうか、辛いのだな、竜宮小町も…」

デギンP「これで伊織は…」

「デギンプロデューサー!」

デギンP「何k…

>>1のネタをもっと発展させて、自分で書くしかないのかな?

今度はもっと人が集まるような内容にして、改めてスレ立てるか…

マスター「足を踏ん張り、腰を入れんかぁっ!」

美希「はいなのっ!」

マスター「それができんようではオーディション1つ受からんぞ!」

律子「へー……やりますね、プロデューサー」

マスター「む?」

律子(社長がこんなおじいさんを連れてきた時はどうなることかと思ったけど)

律子(この人、教えるのめちゃくちゃ上手いわ……見習わないと)

それにしても27中12が俺とかワロス

響のことボッチとか言えないレベルじゃねーか

>>28
がんばれ

1週間前―――

高木「おい、そこのキミ!」

マスター「……儂のことか?」

高木「そうだよ、キミだよキミ! うむ、ティンと来た!
   キミ、うちでプロデューサーをやってみないか?」

マスター「プロデューサー、だと?」

高木「うむ。少々年配ではあるが、キミがプロデューサーとして入ってくれれば、
   うちのアイドル達も大きく成長するに違いない!」

マスター「……ふん、くだらぬわ」

高木「そう言わずに! ちょっとだけ、ちょっとだけ試してみたまえ!」

あずささん(20)「お忘れですか?シャアプロデューサーさんが5歳のとき、一緒に遊んであげたんですよ?」

シャアP(20)「え?」

~ 765プロ ~

高木「ここが、我が765プロだ」

マスター「………………」

高木「ささっ、まずは座りたまえ。おーい小鳥くん、お茶!」

小鳥「はーい! って、えっ?」

マスター「………………」

小鳥「社長……もしかしてこの人、新しいプロデューサー、とか言わないですよね?」

高木「その通りだ。さすがは小鳥くん」

小鳥「え、ええええええっ!? だ、だってこの人……おじいさんですよ!?」

マスター「………………」

高木「年齢なんて関係ないんだよ、小鳥くん」

小鳥「え?」

高木「佇まいや眼光、その一挙一動がキミが只者ではないことを物語っている。
   しかし、今のキミは力を持て余しているように見えるがな?」

マスター「…………!」

高木「……図星のようだ。私の眼力もまだ捨てたものじゃないな」

マスター「……よかろう。少しは話を聞いてやろう」

高木「まずは、キミの話が聞きたいがね」

マスター「………………」

そこからマスターは、己の過去を語り始めた。
第12回ガンダムファイトで優勝したこと、第13回では弟子に敗れたが一命を取り留めたこと、
そして人類が自然の一部であることを悟った今、自分には目標が無いということを……

すごく期待
しかし寝る…ホントごめん、明日7時起きなんだ

小鳥「……苦労されたんですね」ホロリ

マスター「育て上げた弟子に教えられたのは、一線を退く理由として十分だったわ」

高木「しかし、キミはまだ『人を育てる』ということに未練があるようだ。
   それも高すぎる身体能力と指導力あってのことだとは思うがね」

マスター「うむ……ドモンが成長した時のような喜びを、願わくば……」

高木「……な、言っただろう小鳥くん」

小鳥「そうですね! 年齢なんて関係なかったんですね」

マスター「なに?」

高木「ようこそ、765プロへ。我々と共に、その願いを叶えようじゃないか」

律子「どうも、新人プロデューサー」

マスター「む? 貴様は……」

律子「私、プロデューサーの秋月律子です。今日からよろしくお願いしますね」

マスター「ほう……貴様もプロデューサーか。よろしく頼むぞ」

律子「ええ。で、早速なんですけど……あなたにプロデュースして欲しいアイドルが」

マスター「……待て。アイドルだと?」

律子「ええ。ここはアイドル事務所ですから」

マスター「格闘技のプロデュースではないのか?」

律子「は? 違いますよ。歌って踊っての、アイドルの事務所です」

マスター「………………」

律子「知らなかったんですか?」

マスター「そういえば、高木のヤツが言っておったわ……
    『アイドル達も大きく成長』やら何やらとな」

律子「ええっ? ちょっと、大丈夫なんですか?」

マスター「ふん。男子に二言無し。格闘技であろうと踊りであろうと、
     最強のガンダムファイターを育て上げるだけの話よ」

律子「ア・イ・ド・ルを育ててください!」

マスター「大した違いもあるまい」

律子「あります! はぁ、こんなおじいさんで大丈夫なのかしら……」

律子「話が先に進まないので、そろそろ戻しますよ。
   あなたにプロデュースしてほしいアイドルがいるんです」

マスター「ほう?」

律子「名前は星井美希。年齢は15。
   金髪、巨乳、ゆとり全開思考の女の子です」

マスター「……もはや化石のような儂と、対極におるような小娘だな」

律子「たぶん敬語とか知らないと思いますから、
   何を言われても怒らないようにしてくださいね?」

マスター「その程度、馬鹿弟子に言われ慣れておるわ」

律子「そうですか? それならいいんですけど。
   えーっと……今は駅前にいると思いますから、迎えに行ってあげてください」

~ 駅前 ~

マスター「駅前に着いたぞ。ここで待っておれ、風雲再起」

風雲再起「ヒヒン……」

マスター「さて。金髪の小娘を探すとするか」

美希「わぁ~! お馬さんなの!」ペタペタ

風雲再起「………………」

マスター「………………」

美希「えいっ!」ビシッ

風雲再起「………………」

マスター「おい、小娘……いきなり人の馬に手刀を打つでない」

美希「へ?」

美希「これおじーさんの馬なの?」

マスター「うむ」

美希「おじーさん、馬なんて乗れるの? ぎっくり腰になっちゃうんじゃない?」

マスター「………………」

美希「っていうか、おじーさん、誰? もしかして、ミキを狙ってるヘンタイさん?」

マスター「……特徴から察するに……こやつか、律子が言っておったのは」

美希「え? 律子、さんが何なの?」

マスター「儂は、貴様のプロデューサーだ。この馬鹿弟子が」

美希「プロデューサー!? ってことはミキ、アイドルになれるの!?」

マスター「と、高木や律子からは聞いておるぞ」

美希「やったのー! おじー……プロデューサー、これからよろしくね!」

マスター「うむ」

美希「あっ、そうだ。名前聞いてなかったよね。プロデューサーの名前は何て言うの?」

マスター「ふ……東方不敗マスター・アジアとは儂のことよ」

美希「…………なにそれ。ミキ、知らないよ」

マスター「なに? 名前も知らんのか。高木や音無も名前くらいは知っておると思うが」

美希「知らないものは知らないもん」

マスター「むう……これがジェネレーションギャップか」

美希「名前覚えられないから、もう『師匠』とかでいいって、ミキ思うな」

マスター「!?」

美希「……どうしたの、師匠。ミキ、ヘンなこと言った?」

マスター「いや……まさかその呼び名でまた呼ばれる日が来ようとは、思いもせなんだわ」

美希「ふーん。ま、いっか。ミキはね、星井美希って言うの! ピッチピチの15歳だよ!」

マスター「うむ、律子から聞いておる。敬語も使えん小娘だとな」

美希「えー? そんなことないの。師匠はミキをバカにしすぎなの!」

マスター「残念だが今の発言が、既にそれを物語っておるわ……」

マスター「まあ良い。とりあえず事務所に戻るぞ」

美希「あ! ちょっと待って、師匠」

マスター「何だ?」

美希「ミキ、喉乾いちゃった。あそこの自販機でジュース買ってきて?」

マスター「……なぜ儂が行かねばならん」

美希「だって師匠、美希のプロデューサーなんでしょ?
   プロデューサーはアイドルを助けるのがお仕事じゃないの?」

マスター「……たわけが」

美希「? たわけって、なに?」

マスター「この馬鹿弟子が、と言っておるのだ」

マスター「師弟とは単に育てる・育てられるだけの関係ではない。
     時に共に苦難を乗り越え、時に共に楽しみを分かち合うのが師弟よ」

美希「………………」

マスター「まだ貴様には分からんか」

美希「……分かるよ。二人なら二倍楽しめるけど、苦しい時は半分で済むってことでしょ?」

マスター「ほう……」

美希「それだと、ミキが師匠に何かやらせるのは何か違うなって、ちょっと思うな。
   ミキ、難しいことは分からないけど……」

マスター「……それが分かっておるのなら良い。さて、今度こそ戻るとするか」

~ 765プロ事務所 ~

美希「たっだいまー!」

律子「おかえり、美希。プロデューサーも」

マスター「うむ」

律子「美希、どうでした?」

マスター「育て甲斐のありそうな小娘よ」

美希「師匠! ミキ、アイドルになれるんだよね?」

マスター「それは貴様の努力次第だ」

美希「えー。頑張るのはメンドクサイの……」

マスター「この馬鹿弟子がぁ!」

美希「きゃうっ!?」

律子「ひぃ!?」

マスター「貴様、今までに努力したことが無いとでもぬかすつもりか」

美希「え? うーん……無い、と思うの」

マスター「なに……」

律子「……プロデューサー。言い忘れてましたけど、この子、天才肌なんです」

マスター「………………」

律子「ビジュアルは見ての通り、明らかにその辺のアイドル以上。
   歌もそこそこ上手いし、ダンスもちょっと練習すれば……」

マスター「いや、最終的には努力が物を言うのだ。努力無しで強くなるファイターなどおるまい。
     やはりこいつはギアナ高地で鍛え直す必要があろう」

律子「やめてください! なんでちょくちょくファイター基準で考えるんですか!」

美希「高知でも鳥取でもいいけど、今日はもう終わりでいいよね。律子、さん」

律子「ダーメ!」

美希「えー。じゃあミキ、何すればいいの?」

律子「はあ……プロデューサー、私があなたにやって欲しいのは、
   この子を『精神的な意味で』成長させることです」

マスター「……なるほど、そういうことか。
     確かにその才能、遊ばせておくには勿体無いわ」

律子「私も、あなたは只者じゃないって思います。
   あなたなら誰もがサジを投げた彼女の成長を、実現できるかもしれません」

マスター「…………それは」

美希「あっ、そうだ師匠。ゲーセン行こうよ、連ジやろっ」

マスター「………………」

律子「……絶望的ですけど、頑張ってください」

~ 翌日 レッスンスタジオ ~

律子「こんにちはー。どうですか、初レッスン……」

マスター「流派! 東方不敗は!」

美希「王者の風よ!」

マスター「全新!」

美希「系列!」

「「天破侠乱!」」

「「見よ! 東方は赤く燃えているぅぅぅ!!」」

律子「……なーにやってんですか、あんた達」

マスター「うむ。流派東方不敗の心得を伝授しておった」

律子「余計なことを教えないでください! お願いですから!」

マスター「いや、この教えは此奴にとって必要なものよ」

律子「はぁ」

マスター「これは『天の下で悲しむ人々を救え』という教えだ」

律子「美希は、ガンダムファイターでもお釈迦様でもイエス様でもないんですけど……」

美希「もー、そういうことじゃないよ。律子、さん」

律子「え……?」

美希「ミキね、アイドルって自分一人が楽しむものだと思ってた。でも、違うの」

律子「………………」

美希「元気が無い人に元気をあげるのも、歌って踊れるアイドルの役目。
   それに向かって頑張るのもアイドルに必要なんじゃないかなって、今ならミキ、思うな」

律子「……え。そ、それはそうなんだけど……ど、どうしたの美希。悪いものでも食べた?」

マスター「此奴に必要なのは、努力するように仕向けることではない。
     まずは目標を持つこと。目標が決まれば、自ずと努力はするものよ」

律子「……そっか。美希は漠然と『トップアイドルになりたい』としか言ってませんでしたからね。
   具体的に何になるかが見えてないのに、やる気が出るわけないか……」

マスター「『トップアイドル』が何か、を教えるのが先ではなかったのか、律子よ」

律子「……そうですね。私、自分の枠に当てはめて考えちゃうんです。
   まだ、美希の視点で見ることはできてなかったみたい」

マスター「しかし、プロデューサー1人で十数人のアイドルをプロデュースするのは
     人間業ではなかろう。無理もあるまい」

律子「……やっぱり、あなたがいて良かったです。美希を、よろしくお願いします」

マスター「よかろう。貴様は他のアイドルに尽力せよ」

律子「はい!」

マスター「……さて」

美希「赤く燃えている!」キリッ

マスター「それはもう良い。しかし、常に心に留めておけ」

美希「はーいなの!」

マスター「では、次の段階に進むぞ。舞踊の稽古だ」

美希「ブヨー?」

マスター「ダンスレッスンとも言うようだな」

美希「そっちしか聞いたことないけど……」

マスター「足を踏ん張り、腰を入れんかぁっ!」

美希「はいなのっ!」

マスター「それができんようではオーディション1つ受からんぞ!」

ガチャッ

響「はいさーい!」

美希「あ、響」

マスター「集中せんか!」

美希「ひゃいっ!」

響「え、ええっ!? 普段レッスンしない美希が、知らないおじさんの指導で
  なぜか真面目にレッスンやってるぞ……」

律子「あ、響。実はね……」

休憩時間―――

響「へー、目標かあ」

美希「響は知ってたの? アイドルは人を元気にするお仕事なんだって」

響「もちろんさー! ていうか美希、知らないでアイドルになるつもりだったのか?」

美希「うう……で、でも負けないの!」

響「自分だって負けられないぞ! 美希、前よりずいぶんダンス上手くなってたし」

美希「……今日しかレッスンしてないのに、急に上手くなるわけないの」

響「え、そうなのか? 変だなー」

美希「?」

響「さっきの美希のダンス、重心とか動きのキレとか、かなり良くなってるって思ったぞ」

美希「……あ。それって師匠のお陰だって、ミキ思うな」

響「師匠? あのおじさんのこと?」

美希「うん。姿勢とか、細かいところまで結構直されたよ?」

響(そんなにダンスとか得意そうに見えないぞ、あのおじさん)



律子「さっきの美希の動き、見違えるように良くなりましたね。
   結構指摘されてたみたいですけど、もしかしてトレーナー経験者とか?」

マスター「似たようなことを、少しやっておっただけよ。
     舞踊の心得が無くとも、重心がふらついておることくらいは見抜けるからな」

律子(普通は無理だと思うけど。ほんとにこの人、何者なんだろう)

ごめん寝る

目覚めのほしゅ
きちんと続けるなんてすごい!

保守

~ 3日後 765プロ ~


ガチャッ

美希「おっはよーなの!」

春香「おはよっ!」

千早「おはよう」

美希「あっ、春香に千早さん。なんか久しぶりに会った気がするの」

春香「美希が全然レッスンに来ないからだよ~」

美希「そんなことないもん! この間から毎日来てるの!」

千早「この間、って何日間くらい?」

美希「えーと……3日くらい!」

千早「たった3日で威張られても。私や春香は用事が無い日は毎日来てるのに……」

春香「でも急にやる気出すなんて、何かあったの?」

マスター「おはよう、皆の衆。今日も精進しておるか?」

美希「あ、おはよー」

春香「おはようございますっ」ガタッ

千早「おはようございます」ガタッ

美希「……なんで二人とも、急に立ってるの?」

春香「えっ? 知らない人だし……美希、あの人知ってるの? 記者さん?」

千早「年配の方だし、大手レコード会社の重役かも。座ったままでは失礼でしょう」

美希「全然違うの。師匠はミキの師匠だよ」

春香「…………??」

美希、説明中……


春香「へぇぇ、新しいプロデューサーさんなんだ」

千早「……はぁ」

美希「? どしたの、千早さん」

千早「いえ、なんでもないわ」

美希「??」

千早(歌を教えてくれるトレーナーとか、来てくれないのかしら。
   これでは、私は全然上達しないまま……)

マスター「…………む。あやつ……」

高木「おっ、来たかね。天海くんと如月くんは、彼と会うのは初めてだろう?
   君たちにはまだ紹介していなかったはずだ」

春香「あ、社長……」

高木「彼は、あの東方不敗マスター・アジア。いやあ、私も最初は驚いたよ。
   まさか先代キング・オブ・ハートがウチの事務所に来てくれるとは」

春香「……? 千早ちゃん、知ってる?」

千早「いえ、知らないわ」

高木「…………ははっ、如月くんが冗談を言うとは」

千早「申し訳ないのですが、本当に聞いたことがありません」

高木「………………」

マスター「気にするでない高木よ。儂らとは世代が違うのだ……」

美希「ねー、自己紹介はもういいじゃん。早くレッスンしよっ!」

春香(ええっ!?)

千早(み、美希が自分からレッスンしたいだなんて……本当に何があったの!?)

マスター「まあ焦るでない。実は、新人アイドル向けの仕事が何件かあってな」

美希「えっ? 師匠、仕事取ってこれたの!?」

高木「なんと……凄いな。美希くんはまだデビュー前の新人なのだが」

マスター「ファイター時代の知り合いを当たったのだ」

美希「仕事って、ライブとか!?」

高木「……美希くん、いきなりライブは無謀だぞ。
   最初は顔を売るための営業から始めるものだ」

美希「ええー。ミキ、ライブでもオッケーだよ?」

マスター「つけあがるなぁっ!!」

美希「ひゃいっ!?」

春香「……び、びっくりした」

マスター「職業に貴賎なし。仕事には、区別はあるが差別は無いのだ」

美希「………………」

マスター「小事に真剣に取り組めん者が大事に挑もうなどと、片腹痛いわ」

美希「…………」シュン

千早「プロデューサー、言い過ぎでは」

高木「いや……こうして叱ってくれる者がいなかったことが、
   美希くんに悪い影響を及ぼしていたのではないかな」

春香「確かに、美希ってワガママですもんね……」

マスター「貴様は磨けば伸びることは、火を見るより明らかよ。
     しかし潜在能力と実力を勘違いして足元をすくわれるなど愚の骨頂」

美希「……師匠はミキがちゃんとがんばれば、
   トップアイドルになれるって思ってる、ってこと?」

マスター「先程からそう言うておる」

美希「…………そうだよね。ミキ、デキる子なのにもったいないよね」

マスター「うむ。それでは仕事の説明をするぞ」

美希「はいなの!」

春香「……ちょっと厳しそうだけど、良い人みたいだね」

千早「そうね……」

~ 1週間後 765プロ ~


マスター「さて。先週は舞踊の稽古と営業が主だったが、
     今週からは別のことに取り組むぞ。良いな?」

美希「どーんとこいなの!」

マスター「よかろう。今週は歌の稽古と、オーディションだ」

美希「オーディション?」

マスター「うむ。簡潔に言えば、スポンサーを付けるための審査よ」

美希「スポンサーが付くとどうなるの?」

マスター「メジャーデビューして、TVや映画に出たり、
     CDを出したりといった恩恵が得られる……とのことだ」
    
美希「あれ? もしかして師匠も知らない?」

マスター「この手の分野に触れた経験が無いのでな。探り探りというところよ」

美希「そっかー。でもその審査に通ればデビューできるんだね!」

マスター「そしてただ一人勝ち残った者が、
     アイドル・ザ・アイドルの称号を得ることができる!」

律子「ガンダム・ザ・ガンダムみたいに言わないでください!」

美希「あれ……律子、さん。聞いてたの?」

律子「立ち聞き程度だけどね。オーディションの詳細は、後で私が二人に教えます。
   それよりプロデューサー殿にお願いしたいのは、歌のレッスンの方です」
  
マスター「うむ。そちらは任せておけい」

美希「……師匠、歌うまいの? 全然そんな風に見えないの」

マスター「まったく心得は無いが、上達の為の策はある」

美希「??」


千早(…………え? 歌の上達策?)

~ レッスンスタジオ ~


美希「よろしくお願いしまーす」

千早「よろしくお願いします」

マスター「うむ」

美希「……なんで千早さんがいるの?」

千早「た、たまには誰かと練習するのもいいかと思って。
   他人と刺激し合う環境が……」

美希「ま、いっか」

千早「………………」

マスター「さて……貴様らの歌唱力は既に知っておる。
     歌という観点で、儂から教えられることなど既に皆無と言ってよい」
    
美希「だよねー。師匠、イマドキの歌とか知らなさそうだもん」

千早「美希、失礼でしょう!」

マスター「構わん、それは百も承知よ。故に、儂から教えられるのはこれ1つのみ」ビシッ

美希「……なに? 美希のお腹?」

千早「腹筋を鍛えればいいということでしょうか。それなら私、毎日……」

マスター「否! 儂が言うておるのは『呼吸』よ!」

美希「……こきゅう?」

マスター「正確には『丹田呼吸』と言う。腹筋の一部を使って呼吸する方法のことだ」

千早「腹式呼吸も腹筋を使う呼吸法ですけど、何か違うのでしょうか」

マスター「腹式呼吸は腹筋全体を使うが、丹田呼吸はその一部、丹田と呼ばれる箇所のみを使う。
     緊張時は心身共にリラックスでき、逆に疲労時は体調を回復できる優れものよ」
    
美希「ふーん。そんな便利なのに、なんでみんな使わないの?」

マスター「一般的には知られておらんが、空手や柔道といった格闘技の世界ではよく使われておる」

千早「格闘技……真なら知ってるのかしら」

マスター「ライブ前や連日の仕事の休憩時にでも行えば、効率は2割は上がるであろう」

千早「なるほど……あ、分かりました」

マスター「む?」

千早「呼吸は歌には欠かせない要素。効率の良い呼吸法を身につけることで
   発声の通りが良くなる、という別の効果も期待できるんですね」
  
マスター「うむ。如月はなかなか鋭いな」

千早「ありがとうございます。あと、呼ぶ時は千早で結構です。東方先生」

マスター「『東方先生』か。それも懐かしい響きよ」

マスター(……あの男に、あまり良い思い出は無いがな)

美希「む……ミキも、ミキでいいもん!」

千早「……何を張り合ってるのよ、あなたは」

マスター「それでは稽古に入るぞ。まずは、床に仰向けに寝るのだ」

美希「はーい」

マスター「次に、腹に手を当てながら上体を起こせ」

千早「要はいつもの腹筋運動ですね。んっ……!」

マスター「そこで上げきらず、途中で止めるのだ」

千早「!? くっ…………」

マスター「その状態でヘソの下あたりを指で押すと、一部分だけ他より固い箇所がある」

千早「う……あ、こ、これ……?」ツンツン

マスター「うむ。それが千早の丹田よ」

マスター「さて、美希の方は」

美希「zzzz......」ムニャムニャ

マスター「………………」

千早「ああっ!? す、すみません先生! 美希! 起きて美希!」

美希「ん~……あと5分……」

千早「そういうのはいいから! レッスン中よ!」

美希「……ハッ! あ、ああっ! やっちゃったの……」

千早「美希、横になるとすぐ寝てしまうんだから」

マスター「……そういう人間もおるようだが、まさかそこまでとは儂も想像しておらなんだわ」

美希「ご、ごめんなさいなの……」

5分後―――


千早「指で丹田を押さえながら、ゆっくりと息を吐く……」

美希「師匠ー、これ、座ったままやってていいの?
   ミキ的には、立ってる方が運動してる感じがして効果があると思うな?」

マスター「丹田呼吸は血圧を下げる効果もある。
     立って行うと血圧が下がり過ぎ、元々低血圧の人間は体調不良を引き起こすこともある」
    
美希「えっ……い、意外と怖いの……」

千早(歌の上達にこういうアプローチの仕方を考えたことは無かったわね……
   響も美希のダンスが上手くなってたと言っていたし。この人、本当に凄い人なのかも)

~ 4日後 オーディション会場 ~


美希「よーし、頑張るの!」

マスター「ふむ。気合十分のようだな、美希よ」

??「あら? あなたもオーディション受けるの?」

美希「え? そうだけど」

??「私も受けるの。今日は正々堂々戦いましょうね」

美希「うん、よろしくなの! ミキ、ゼッタイ負けないの!」

??「あっ、そうだ。これ、差し入れ」

美希「……アメ玉?」

??「うん。私が愛用してるのど飴。すっごく声の通りがよくなるの」

美希「わあ、ありがとうなの!」

??「ううん、折角だから万全のコンディションでやりたいしね!」

マスター「………………」

美希「いただきま~す」

マスター「待てぇぃ!」

美希「!?」

??「ひ!?」

マスター「貴様、この飴玉に何を仕込んでおる」

??「…………!」

美希「えっ……師匠、どういうこと……」

??「そ、そうよ。急に何言ってるのよ?」

マスター「とぼけるでないわ。貴様の裏に見え隠れしておる悪意、儂が気付かんと思うてか!」

マスター「美希、それを口にするでない。喉がやられるやもしれん」

??「…………チッ」

美希「!?」

??「そうよ。それ、タバスコが大量に入れてあるの。
   舐めたが最後、丸一日はマトモに発声できないわね」

美希「えっ……ひ、酷いの! さっき、正々堂々って言ってたクセに!」

??「どうとでも言えば? 私は何が何でも勝ちたいの。
   オールド・ホイッスルに出るためにね」

美希「オールド・ホイッスルって……音楽番組の?」

??「そうよ。私には目標がある。いえ、私だけじゃない。目標の違いはあれ、周りもみんなそう」
  
美希「ミキだってそうだよ! 目標も見つけたもん!
   ミキは、皆を元気にさせられるようなトップアイドルになるの!」

??「……笑わせるわね。ダンスもボーカルもビジュアルも天性の物があって、
   オマケにプロデューサーまで付いてる環境に恵まれたアンタが、何言ったって説得力無いわよ」

美希「…………!」

マスター「随分と詳しいようだな」

??「この業界、有望な新人の名前くらいすぐ耳に入ってくるわよ。
   新人でデビュー前なのに、色々と営業活動もしてるようだし」
  
マスター「む…………」

美希「……ミキ、あなたには負けたくないの」

??「お互い様。勝った方が正しい、ってことで。じゃあね、温室育ちの天才アイドルさん」


マスター「……そうか。何やら引っかかっておったが、あやつが桜井夢子か」

美希「え? 師匠、知ってるの?」

マスター「律子から、桜井夢子に気をつけろという話をな……
     律子の従兄弟がアイドルをしているのは知っておるか?」

美希「う、うん。876プロの秋月涼、だっけ? 聞いたことあるの」

マスター「その涼のライバルが、あの桜井夢子よ」

マスター「曰く、怪しげな飴玉を食べさせることでライバル達を蹴落しておるとのことだが」
    
美希「……そんなの」

マスター「ずる賢いと思うか」

美希「ううん。悲しくないのかなって」

マスター「………………」

マスター「第13回ガンダムファイト」

美希「……え?」

マスター「対戦相手が対戦前に死亡する、死神と呼ばれたファイターがおった」

マスター「その名はキラル・メキレル。察しはつくかもしれんが、
     ヤツは対戦前に相手を闇討ちし、殺しておったのだ」

美希「ひどい…………」

マスター「ガンダムファイトも終盤、ついにワシの弟子、ドモン・カッシュと
     死神キラルが対戦することになった」

美希「えっ……そ、そのドモンって人、殺されちゃったの?」

マスター「シャッフルの紋章を受け継ぐ者がそう安々と殺されはせん。
     ドモンは闇討ちをしのぎ、ついに対戦の場にキラルを引きずりだした」
    
美希「そ、それでどうなったの!?」

マスター「……馬鹿弟子が勝ちおったわ。危なっかしいファイトではあったがな」

マスター「重要なのはその後。ファイトを通じてドモンの魂……
     仲間の絆を感じたキラルは、己の所業を悔いたのだ」

美希「……それって、もしかして」

マスター「うむ。貴様と夢子に関してもファイトとオーディションの違いはあれ、同じことが言えよう。
     全力でぶつかることが、時には良い結果をもたらすのだ」

美希「ミキが、夢子を……」

マスター「当時、キラルの闇に対峙し臆したドモンを立ち直らせるため、
     シュバルツ・ブルーダーが明鏡止水の心を思い出させたと聞く」
    
美希「え? な、何の話なの?」

マスター「貴様は、丹田呼吸を思い出せ。それが勝利に繋がるであろう」

美希「あっ、それなら分かるの! はぁぁぁぁぁぁ……」

マスター「ここでやらんでよい」

~ オーディション会場 控え室 ~


美希「ここが控え室か~。なんかみんなピリピリしてるの」

夢子「あら、また会ったわね」

美希「あっ、夢子!」

夢子「ちょっ、いきなり呼び捨て?」

美希「ダメなの?」

夢子「ダメじゃないけど……ってそうじゃない!
   あんたがここにいるってことは、私と同じ部屋なのね」

美希「同じ部屋? みんな一緒の部屋じゃないの?」

夢子「……これだから。大人数だと数人ずつで部屋が分かれるの。常識でしょ……」

美希「ふーん」

夢子「ま、あんたが失敗するのを楽しく見させてもらうわ。あ、のど飴舐める?」

美希「……も、もうダマされないの!」

夢子「違うって、今度はホントにのど飴。さっきのお詫びってとこ」

美希「…………ホント?」

夢子「ホントホント。ほら」ニヤリ

夜勤なので今から仕事行ってきます、支援ありがとう
次にレスできるのは明日の夕方以降なので落としてもらっておkです

乙!期待してる

ナナイ「ジュピターを竜宮小町にぶつけるだけで、765プロは壊滅的な打撃を受けます。
    それは今までにない程のダメージですよ。それでいいのですか、シャアP?」

シャア「今更確認はないぞ、ナナイ。私は、765プロのアイドルの力を信じている。
    しかし、その才能を開花させるためには、誰かが業を背負わなければならない」

ナナイ「それでいいのですか?PはあのアムロPを見返したい為に、今度の作戦を思い付いたのでしょ?」

シャア「私はそんなに小さな男か?」

ナナイ「アムロ・レイPは、優しさがPの武器だと勘違いしている男です。
    アイドルならそんなPも許せますが、シャアPはそんなアムロPを許せない…」

シャア『10年前、私が目をかけていたアイドル。音無小鳥はアムロの中に求めていた優しさを見つけた。
    あれがアイドルとプロデューサーの共感だろうとはわかる…』

ガンダム×アイマス、割と違和感ねぇな…

>>172
新ジャンル:ガンマス

ジャミル「月は出ているか?」

貴音「面妖な……」

伊織「二度もぶったわね!お父様にもぶたれたことないのに!」

ブライトP「それが甘えだと言うのだ!」

刹那「俺がiDOLだ」

>>176
刹那「俺が!俺達が!アイドルだ!」

シャア「私は会場に先行してお前を待つよ」

ナナイ「星井美希、よろしいんですね?」

シャア「あれ以上のレッスンは必要ないと思うが?」

ナナイ「はい。あの子はレッスンを繰り返さずとも
    結果を出せる、天才肌です」

シャア「そうだろうな」

ナナイ「……756プロのアイドルの捨て石となる覚悟が…
    Pを変えたと思いたいが、くそっ…あんな小娘に気を取られて」


律子「次は何をしかけてくるつもりかしら…」

小鳥「今度は竜宮小町が狙われているわ」

律子「ジュピターを小町に?」

小鳥「シャアPならやります。私も昔、プロデュースされた事があるから分かるんです。
   アイドル達は踏まれてこそ立ち上がる。シャアPは純粋すぎる人ですよ」

冬馬「よっ。Pと一緒じゃなかったのか?」

美希「ナナイとミーティングなの」

冬馬「大人同士で何やってんだ」

美希「ハニーは何もしないの。ミキをだっこしてくれたの」

冬馬「……冷静になれ、って言ったろ」

美希「どうしてなの?」

冬馬「シャアPは、10年前にプロデュースしたアイドルの
   音無小鳥に取りつかれているんだぜ」

美希「ピヨちゃん?」

冬馬「だがあいつは、Pらしくみせる為にナナイなんかとも付き合ってる。
   ロリコンじゃないか、って961プロのアイドル連中は皆知ってるんだ」

美希「だから何なの?昔の事なの!」

冬馬「Pの『ぴよ』って寝言を聞いた女はかなりいるぜ?」

美希「……」

冬馬「星井」

美希「ミキがピヨちゃんとナナイを追い出すの!」

冬馬「音無小鳥をアムロPに取られたから、シャアPは俺達のプロデュースを始めたんだぞ」

美希「そんな事を言うから、ハニー以外の男はキライなの!」

御手洗「準備は万端だよ、P」

美希「ハニー!」

シャア「どこに行っていた?それと、ハニー呼びは…」

美希「ミキは、ピヨちゃんの身代わりなの?」

シャア「誰に聞いた?!いや、何故そんな事を?」

美希「ミキはハニーを愛してるの!」

シャア「困ったな」

美希「どうしてなの?ミキはハニーの為なら嫌なレッスンもきちんとやるの!」

シャア「……分かった。私は音無小鳥とナナイを忘れる」

美希「…なら、ミキはハニーを日本一のアイドルのプロデューサーにしてみせるの!」

御手洗「(………うわぁ、これ何て昼ドラ?」

シャア「天ヶ瀬冬馬はまだか?」

御手洗「そ、そういえば遅いですね」

冬馬「悪い、プロデューサー。ちと遅れちまったぜ」

シャア「どうした?」

冬馬「ナナイPと打合せしてたんだ」

シャア「私が星井に手を出すと、どうして考えるのだ?」

御手洗「(そりゃ誰でも思うって」

冬馬「俺が、か?プロデューサー?」

シャア「星井はナナイの指示で調整に入った。出番まで気をほぐしてやれ」

冬馬「あ、あぁ。分かった。だが、あんたがついてなくていいのか?」

シャア「私には星井以外にも見ているべきアイドル達がいる。一人にかまけていられん」

冬馬「それもそうだな」

シャア「私は765プロとアムロ打倒以外興味はない。ナナイは私に優しいしな。行ってやれ」

御手洗「(鞭の音が聞こえる、って噂もあるけどね」

冬馬「あ、あぁ……嘘か本当か、すぐに分かるさ」

シャア「アムロ!ピヨが引退した時のあの苦しみ、存分に思い出せ」

アムロ「情けない奴っ」

シャア「何が!貴様こそ、そのプロデュース力を無駄に消耗していると何故気がつかん?」

アムロ「貴様こそ!」

シャア「割れんばかりの拍手だと?」

アムロ「プロデュースの事を知らないんだな…プロデュースはいつも新米が始めるが
    夢みたいな理想を持ってやるから、いつも過激なことしかやらない!」

シャア「四方から756プロへの拍手が来る!」

アムロ「しかし、プロデュースの後では、見事な才能だって…
    絶対人気主義と大衆に飲み込まれて劣化してゆくから!
    アイドルはそれを嫌って、世間からも芸能界からも身を退いて世捨て人になる。だったら!」

シャア「私は!力ずくのトップアイドルなど考えていない!
    駄目社長共にそのプロデュース力を利用されている者のいうことか!」

アムロ「そうかい!」

シャア「終わったか?千早達は?」

アムロ「このくらいっ」

シャア「歓声で負けている?えぇぃ……!」

アムロ「シャア!」

シャア「アムロ、貴様さえ、貴様さえいなければ」

アムロ「次で終わりだ!」

シャア「曲が終わる!……だが」


律子「それは本当ですか?」

小鳥「えぇ…歓声の量では756プロの勝ち。だけど、皆…」

律子「一人も残っていない!?アンコールに応えられる子達は?」

小鳥「死力を尽くしたせいで疲労が貯まりすぎたのよ……」

律子「……シャアPの手伝いをしたのね…」

シャア「ふふふふ、ははははっ」

アムロ「何を笑ってるんだ?」

シャア「私の勝ちだな。今見てみたが、756プロのアイドル達は疲労で誰一人舞台に立てん。
    貴様らの頑張りすぎだ。我々961プロの歌で〆られるようだな」

アムロ「ふざけるな。まだだ、まだ756プロのアイドルは終わっちゃいない!」

シャア「無駄なあがきはやめろ。誰一人立てはしない!」

アムロ「やってみなけりゃわからん!」

シャア「正気か?貴様は再びアイドルを潰すつもりか?!」

アムロ「俺は貴様ほど急ぎすぎもしなければ、アイドルに絶望もしちゃいない!」

シャア「アンコールは始まっているんだぞ」

アムロ「音無小鳥は伊達じゃない!」

律子「私が出ます!竜宮小町を見てきたのは私です。
   振り付けも、曲も私が一緒に……」

小鳥「無茶言わないで。誰がこの子達を見てあげるの?」

律子「961プロに敗北するのを黙って見ていろというんですか…!」

小鳥「私が、出ます。律子ちゃんは皆を見てあげて」

律子「えっ?」


シャア「負けたくなければ、貴様にオファーなどよこすものか」

アムロ「何だと?」

シャア「他の情けない三流アイドルと戦って勝つ意味があるのか?」

アムロ「そうやって貴様は永遠に人を見下すことしかしないんだ!」


シャア「こ、これは、小鳥の歌声。まさか、彼女が舞台に立っているのか?
    10年振りだ。なのにブランクは感じない。むしろ、暖かくて安心を感じるとは」

アムロ「俺もお前も、落ちた彼女に対して何もできなかった訳じゃない!
    ずっと、彼女は歌いたがっていたんだ。それを貴様は感じとることができなかっただけだ」

シャア「そうか…しかし、この暖かさを持ったアイドルさえも
    風評によってその翼をもがれ、地に堕ちるのだ。アムロ、何でこれがわからん…」

アムロ「分かってるよ。だから、プロデューサーはアイドルを支えなけりゃならないんだろ!」

シャア「ふん。そういう男にしては星井に冷たかったな、え?」

アムロ「俺には見てやるべきアイドル達がいる、一人の頼れる柱役などできない。
    ……だからか、貴様は美希を捨て石として扱って」

シャア「そうか、星井は精神の柱を求めていたのか。
    それで、それを私は迷惑に感じて、星井を捨て石にしたのだな」

アムロ「貴様ほどの男が、なんて器量の小さい!」

シャア「音無小鳥は私の心の中のアイドルだった女性だ。その小鳥をあのとき救えなかったお前にいえたことか!」

アムロ「アイドル?小鳥さんが?」


実況「なりやまぬ歓声、途切れぬ拍手、揺れる会場!
   かつてのトップアイドル、音無小鳥が帰ってきましたーーっ!
   ごらんください、この歓声を!一体どれだけの人が彼女の帰還を……」


千早と美希をメインにするはずが、どうしてこうなった。
そしてそんな俺はピヨちゃん好き。

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