マミ「もう、何も怖くない!」俺「一緒に戦おう、マミ!」(152)

一瞥するには只凡百 沸立つ才の気色無し
されど内実逆模様 湛えた力は強大無比

白き剣先は魔の顕現 魑魅魍魎もが凍りつき
紅き剣戟は死の誘い 森羅万象を血に染める

天地を揺るがす其の閃光 次元の壁をも打ち崩し
安息の世を混沌せしめ 終焉の果てへ駆り立てる

彼の者は正に唯一無二 その眼前に敵は無し
彼の者は正に災の風 けして立ち向かうことなかれ


――――――とある知的生命体に伝わりし伝説『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)』より

マミ「えっ」

でた俺無双SS

  ┼─          、   ,
  レ⌒ヽ ├-  ─、   ゙ゝ'
   _ノ  0 ̄  _ノ   (__
             ヽ
  /――┬ ─────    ー─ッ  ーッ   i 、
/│┌┐│   二二二  ─、   /   /`ヽ ┼ヽ\
  │└┘_|    [ ̄ ̄]   _ノ  ヽ_   o_ノ .ノ _|
           ̄ ̄
  -オ     i 、    /   ┼ ヽ  i  │ ―-ッ〃─┼―. -オ 
.  /|/`ヽ ┼ヽ\  /    ./ |   |   │  /    O|   /|/`ヽ
  ・'| _ノ ノ ._|   /⌒lノ   O ̄  レ     ヽ__.    ノ   ・'|  oノ

俺「見滝原市、か……この世界に来るのも久々だな」

俺「目的があるわけでもないが、他にやることもないし旅行気分でのんびり過ごすには良い所か」

俺「しかしまぁ、何というか……どうして俺はこう異常な事態に巻き込まれるんだろうな」

俺「この世界では魔法なんて存在しないはずなのに……」



QB「…………」トテトテ

俺(あんなのがいるなんてな……気になるし、つけてみるか)

なにこれ

どっせい!

この>>1前にも居たな。





俺なら5人を守りながらその場にあるモンを手当たりしだいにして使い魔も全部ブッ飛ばすけどな

俺が大活躍するSSってほかに何がある?

さやか「まどか、こっち!」

まどか「さやかちゃん!」

俺(……なんだこりゃ。一体何が起こってるんだ?)

俺(ほむらって子に、あの生物が襲われて……まどかって子に助けを求めた)

俺(ほむらはなおあの生物を攻撃しようとしたが……さやかって子が乱入してきたってとこか)

俺(あの生物は何者だ? 何で襲われてるんだ?)

俺(疑問は尽きないが、確実に言えることは……)

ほむら「…………」

俺(この世界にも、魔法を使える奴は存在するってことだ。彼女のように……)

マミ「……?(誰よアイツ……見ない顔ね……)」

黒歴史age

ほむら「力を貸して!」俺「任せろ!」

だっけ?明らかにあのSSのマミルート版だなw
あれは良い厨二だったので期待

俺(さて、どうしたものか)

俺(彼女に詳しく話を聞いてみるか? いや、答えてくれそうな雰囲気でもないな)

俺(なら、このまま隠れて傍観してるのが得策ではありそうだ)

俺(でも、その案は却下だな。だって……)



さやか「あれ、非常口は!? どこよここ!?」

まどか「変だよ、ここ! どんどん道が変わっていく!」



ズズ・・・



俺(目の前で死なれるのは……寝覚めが悪くなるからな)

アイタタタ…

俺シリーズと詠矢は似てそうで全然違うジャンル

さやか「あーもう、どうなってんのさ!」

俺「俺もサッパリだよ。何が何やら」

まどか「きゃっ! だ、誰ですか!?」

俺「なぁに、怪しい者じゃない。多分君らと同じ、巻き込まれただけさ」

俺(魔力結界……魔法を使う何者かが、まだ近くにいる。それも恐らく、悪意ある者が)

俺(となると、ここに誘い込んできたということは、おそらく次に来るのは……)



使い魔「ミー、ニャー、スィー、スィー……」

まどか「やだっ、何かいる!」

俺(俺達への……攻撃!)

さやか「冗談だよね? 私、悪い夢でも見てるんだよね? ねえ、まどか!」

俺「……下がってろ」

俺(俺の敵じゃあないが、普通の人間であるこの二人にとっては脅威だ)

俺(やれやれ……旅行気分のつもりだったのにな。しょうがない、やるしかないか)

俺(……! いや……!)

カッ
ドオオオオオオオオオオン!!

マミ「危なかったわね。でももう大丈夫」

俺(その必要は、なさそうだな)

さやか「あ、あなたは?」

マミ「そうそう、自己紹介しないとね。でもその前に、一仕事片付けちゃっていいかしら」



ドンドン!!

まどか「す……すごい……」

俺「……あぁ、魔力自体も相当だがそれ以上に動きに淀みが無く、手馴れている。なかなかの使い手だな」

さやか「……へ?」

俺「あ、いや何でもない。忘れてくれ」

俺系は巻き込まれ型だろ
これは間違いなく詠矢系

さやか「えっと……お邪魔します」

マミ「遠慮しないで。キュゥべえに選ばれた以上、あなた達にとっても他人事じゃないからね」

俺「えっと……俺も上がっていいのか?」

マミ「はい。男の人は魔法少女になれないはずですが、キュゥべえが見える以上関係ありそうですし」

QB「しかし、何で君は僕が見えるんだろうね」

俺(その程度の姿を消す魔法なら俺には通用しないからなんだが……ま、言う必要もないか)

>>17
詠矢シリーズでないところがわかってる

キュゥべえ「僕は、君たちの願いごとをなんでもひとつ叶えてあげる」

キュゥべえ「そして、それと引き換えに出来上がるのがソウルジェム」

マミ「これよ」

まどか「わあ、きれい」

俺「……! それが、魔法少女になる代償か!?」

QB「そうだよ。僕と契約したものは、この石を手にして魔女と戦うんだ」

俺(このソウルジェムって……間違いない、これは……)

俺(キュゥべえ……ふざけやがって)

このスレは泳がせるの…?

>>26
ペロペロ(^ω^)

>>28
キモッ

>>29
ペロペロ(^ω^)

一レスにもうちょっと詰め込めよ

>>30
死ねゴミカス

やる夫で同じの考えてた
やる夫は戦わない屑だけど
だけどパソコンぶっ壊れて最初から
もうやだ死にたい

マミ「戦いは命がけだし、恋する暇もないわ……あなた達も慎重に選んだ方がいい」

俺「……正直、やめといた方がいい。だって……まぁ、何だ……危険だしな」

まどか「確かに怖いけど……どんな願いも一つ、かぁ……」

さやか「んー、悩むなぁ」

マミ「じゃあ、しばらく私の魔女退治に付き合ってみない? その上で判断するってのはどうかしら」

さやか「いいんですか?」

マミ「えぇ、凄く大事なところだしね」

俺「……俺もついてっていいか?」

マミ「え? 多分、俺さんは男の人だから……」

QB「そうだね。魔法少女にはなれないよ」

俺「それでもいいさ。頼むよ、マミ」

マミ「分かりました。じゃあ俺さんも、鹿目さんも美樹さんも明日にまた」

>>26
(多分)前作ほむらルートの方を読めばわかるが
狙って痛々しく書いてるから許されない系にはなりづらい気がする

>>32
ペロペロ(^ω^)

>>36
きもいお(´・ω・`)

俺(…………)

俺(……マミは、知らないんだろうな……)

俺(もし、ソウルジェムのことを知ったら……マミは、どう思うか……)

俺(全貌が掴めない以上、今はもう少し『見』に回っておくか)

俺(しかし、マミ……心配だな……)

俺(近くで、様子を見ることにしよう)

プルルルルルル

俺「俺だ。物件を一つ回してほしい。群馬県見滝原市の……」

マミ「さて、明日は頑張らないとね」

QB「そうだね。見学者も沢山来ることだし」

マミ「えぇ。鹿目さんに美樹さん……あと、俺さんも。キュゥべえも入れて5人もいるものね」

QB「……俺さん……ねぇ……」

マミ「やっぱり気になるの? 確かに男の人でキュゥべえが見えるのは不思議だけれど」

QB「いや、それも確かに気になるけど……もっと気になることがある」

マミ「?」

QB(『一瞥するには只凡百 沸立つ才の気色無し』)

QB(『されど内実逆模様 湛えた力は強大無比』)

QB(ここ何年かで、僕達の間に広まってきた……圧倒的な力を持つ男を詠った伝説)

QB(その男『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)』……伝説ほどの力を持っているなら、僕の姿が見えても……)

QB(……まさかね。伝説は伝説でしかない。実在するわけないか)

マミ「さて、それじゃ魔法少女体験コース第一弾、張り切っていってみましょうか」

さやか「一応、バットを持ってきました!」

まどか「すいません、私は何も……」

マミ「いいのよ。意気込みは十分伝わったわ」

俺「ピンチになったら俺が助けるから心配するな。こう見えてもそこそこ腕は立つんだぜ」

マミ「ふふ……お気持ちはありがたくいただきますね」

俺「冗談じゃないんだけどな……」

マミ「見て。あれが魔女よ」

さやか「う……グロい」

まどか「あんなのと……戦うんですか……」

マミ「大丈夫。負けるもんですか」

俺(なるほど。確かに昨日の使い魔よりはだいぶ強そうだ)

俺(でも、マミほどではない。俺の出番は、なさそうだな)

シュウウウウ

さやか「かっ、勝ったの?」

マミ「これがグリーフシード、魔女の卵よ。これで消耗した魔力を浄化するの」

俺「……マミ。ちょっとそれ貸してくれないか」

マミ「え? かまいませんけど……どうぞ」

俺「…………」

俺(このグリーフシードって……間違いない……)

俺(てことは魔女の正体はおそらく……マミはこのことを……知ってるわけないか)

俺(街の平和のために、正義の味方としてずっと一人で戦ってきたのに……)

俺(その代償が、この仕打ちか。くそっ、あんまりだぜ)

きめええええええええええ

マミ「あと一度くらいは使えるはずよ。あなたにあげるわ、暁美ほむらさん」

ほむら「…………」

さやか「あいつ!」

ほむら「貴女の獲物よ。貴女だけの物にすればいい」

マミ「そう。それがあなたの答えね」

さやか「くー、やっぱり感じ悪いやつ!」

まどか「仲良くできればいいのに……」

俺「…………」



ほむら(…………)

ほむら(あの男……俺。今までのループでは、一度たりとも存在しなかった)

ほむら(彼は、一体……ただの一般人なのか、それとも……とびっきりのイレギュラーか……)

これ俺じゃなかったら完璧に今後のネタキャラ産まれてたな
ヨメヤソラキみたいな名前付ければ良かったのに

俺「それじゃ、俺とマミはこれで」

さやか「はーい、さようならー」



マミ「驚きました。俺さんが同じマンションだったなんて」

俺「あぁ、最近引っ越してな……ところで一つ聞いていいか?」

マミ「何ですか?」

俺「マミは……まどかとさやかに、魔法少女になってほしいか?」

マミ「そうですね……叶えたい願いがあれば」

俺「いや、マミ自身についてだ。今までずっと一人で戦ってきたんだろ?」

俺「仲間が、欲しかったんじゃないかと思ってな……」

マミ「…………」

マミ「私……本当は、鹿目さんや美樹さんが思うような強い子じゃないんですよ」

マミ「無理してカッコつけてるだけで、一人ぼっちで泣いてばかり」

マミ「魔法少女なんて、いいものじゃないんです」

俺「…………」

マミ「だから……本当は、鹿目さんや美樹さんと一緒に戦いたいんですよ」

マミ「でも……やっぱり危険なことだし、そんなこと言えませんよね」

俺「そうか……」

マミ「やっぱり私……ダメな子ですね」

俺「……大丈夫だ。マミ、お前は一人ぼっちなんかじゃない」

俺「俺が一緒にいる。約束する。ピンチの時は、俺が必ず助けてやる」

マミ「えっ……?」

俺「だから……絶望したりする必要なんてない。大船に乗った気持ちでいなよ」

俺「俺と一緒なら……何も怖くないぜ、マミ」

マミ「…………」

マミ「俺さん……あなたは本当に不思議な人ですね」

マミ「なんだかあなたに言われると……本当に、助けてくれそうな気がしてきます」

俺「そりゃそうだとも。実際、本当のことだからな」

マミ「ふふ……元気づけてくれて、ありがとうございます。俺さんの気持ち、凄く嬉しいです」

マミ「でも、本当に戦っちゃダメですよ。危険ですから」

俺「……ま、善処するよ。お、着いたな。それじゃまた」

マミ「はい、ではまた明日」

【Unlimited brave works(もう、なにもこわくない)】

体は紅茶で出来ている。
血潮はアッサムで 心は陶器。
幾人の魔女を葬って不敗。
ただの一度も弱音は吐かず、
ただの一人も仲間はいない。
少女は常に独り 屍の丘で勝利に湧く。
故に、生涯に理由はなく。
その体は、きっと紅茶で出来ていた。




体は勇気で出来ている。
血潮は涙で、心は笑顔。
幾たびの死線を越えて不敗。
ただ一度の諦めもなく、
ただ一つの望みもなし。
担い手は円環に独り。
屍の丘で夢を護る。
ならば、我が生涯に理由は要らず。


この体は、無限の勇気で出来ていた。



マミ「ただいま」

QB「おかえり、マミ。何だか嬉しそうだね」

マミ「えぇ、実はね……」



QB「へぇ、そんなことが……」

マミ「一人で戦ってきた私のことを分かってくれて……助けてくれるって、言ってくれて」

マミ「私を元気付けるための冗談でも、凄く嬉しかったわ」

QB「冗談、ねぇ……」

QB「まぁ、そうだよね……しょせん伝説は伝説でしかないし……」

マミ「キュゥべえ、何をぶつぶつ言ってるの?」

QB「ごめんごめん、何でもないよ」

マミ「明日も頑張らないとね。鹿目さんや美樹さん……そして、俺さんのためにも」

QB「…………」

俺「あれ? まどかとさやかじゃないか。キュゥべえも」

まどか「あ、俺さん。こんにちは」

俺「どうしたんだ、病院なんかで。どこか具合でも?」

さやか「いえ、実は友達のお見舞いに……会えませんでしたけど」

俺「それは残念……ん? これって……」

QB「グリーフシードだ! 孵化しかかってる!」

まどか「嘘……何でこんなところに!」

さやか「……まどか、マミさんを呼んできて。私はここで見張ってる」

QB「怖いかい、さやか」

さやか「そりゃまぁ……ね。でも俺さん……まどかと一緒に行かなくてよかったんですか?」

俺「さすがにさやかを一人にするわけにはいかないさ」

さやか「ありがとうございます。いざとなったら……あたし、契約しますから」

俺「……極力やめておいた方がいいな、それは」

俺(どうする? ソウルジェムのことを言うか?)

俺(でも、さやかからマミに伝わるとまずい。やはりここは黙っておくしかないか……)

俺(……マミ……)

俺 cv浪川大輔

まどか「マミさんはもう、一人ぼっちなんかじゃないです」

マミ「……そうね。そうなんだよね」

マミ「本当に、これから私と一緒に戦ってくれるの? そばにいてくれるの?」

まどか「はい、私なんかでよかったら」

マミ「ありがとう……でも、せっかくだから願いごとは何か考えておきなさい」

マミ「億万長者とか、素敵な彼氏とか、何だっていいじゃない」

まどか「いやぁ……その……」

マミーポパンツ!!

マミ「お待たせ!」

さやか「マミさん!」

俺「マミ……間に合ったか」

マミ「体が軽い……もう、何も怖くない」

QB「気をつけて! 魔女が出てくるよ!」



シャルロッテ「…………」

マミ「一気に決めさせてもらうわよ!」

俺(!! この魔女……マミ、気をつけろ!)

マミ「ティロ・フィナーレ!」

ドォン!!

さやか「やったぁ!」

俺「…………」



シャルロッテ「……」ギュルッ

まどか「!」

さやか「あっ!」



マミ「……え?」

マミ(あ…………)

マミ(逃げ…………いや、もう…………)



シャルロッテ「……」グワッ



マミ(私…………死ぬの? ここで…………?)

マミ(……………………)

マミ(嫌…………)

マミ(誰、か…………)



さやか「マミさん!」

まどか「いやぁーっ!」



マミ「たすっ……」







        「天葬剣技『断頭閃舞(ギロチン・ストーム)』」





キマシ

ズガァァァァァァン!!

シャルロッテ「……!」

俺「危ないところだったな、マミ」

まどか「え……」

QB「そ……そんな、馬鹿な……」

さやか「お、俺さん……?」

マミ「…………」

マミ「俺、さん……」

俺「マミ……約束しただろう」

俺「ピンチの時は、俺が必ず助けてやるってな!」

QB感情ないのに驚きすぎwww

>>59
ださっ

俺 CV神谷浩史

QB「ただの御伽噺じゃ、なかったんだ……」

シャルロッテ「……」ギロッ

俺「……あぁ、魔女さん。動かない方がいいぜ」

QB「『白き剣先は魔の顕現 魑魅魍魎もが凍りつき』……」

QB「『紅き剣戟は死の誘い 森羅万象を血に染める』……」

俺「『断頭閃舞(ギロチン・ストーム)』はお前の体をバラバラに切り刻んだ」

俺「だから……」

QB「もう、間違いない……実在したんだ……」

シャルロッテ「……」グワッ

俺「少しでも動くと……終わりさ」

シャルロッテ「……!!!!!」グラッ

ブシュッ ブシュッ ブシュッ

QB「『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)』は……実在したんだぁぁぁぁぁぁぁ!」



俺「あばよ。お菓子の魔女さん」

ドォォォォォォォォォン!!

くそわろた

禁書の世界に行かなくてよかったな、俺
幻想殺しで殴られちまう

>>53
なんだペルソナ使いか

>QB「『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)』は……実在したんだぁぁぁぁぁぁぁ!」
感情ないのにどんな声だしてるんだよコイツ

QBうろたえんな

なんだ?
よく読んでないけどメアリー・スーのスレか?

マミ「俺さん……わ、私……」

俺「今までずっと一人で、辛かっただろう。でも、もう心配いらないさ」

俺「これから、俺が一緒に戦うよ。だから……何も、恐れることはない」

マミ「……俺、さん……」

マミ「私……頼っていいんですか? あなたを……」

俺「当然さ。さぁ、帰ろうか。マミ」

マミ「俺さん……あの……」

マミ「助けていただいて……ありがとう、ございます……」

俺「気にするなよ。俺達は、仲間なんだから」



ほむら「……一体、何が起こってるの……」

まどか「あ、ほむらちゃん……」

さやか「いや、あたしも何が何だか……」

QB「『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)』……あ、あんなの反則だよ……わけがわからないよ……」

さやか「…………」

俺「さやかじゃないか。どうした、浮かない顔して」

さやか「俺さん……あの、一つ聞いてもいいですか?」

俺「何だ?」

さやか「俺さんも、魔法使えるんですよね……恭介の腕を治すことって、出来ますか?」

俺「……すまない。『天使の曙光(クラレ・ルーチェ)』という強力な治癒魔法を使えるには使えるが……」

俺「あれで治せるのは魔力絡みのことだけだ。彼のような物理的ダメージには、効果がない」

さやか「そう、ですか……すみませんでした、変なこと聞いて」

俺「いや……力になれなくて申し訳ない」

物理的ダメージヤバいなら物理系の魔女倒せなくない?

>>59で思い切り吹いたじゃねーかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

>>75
魔女ごときに俺さんがやられるとでも?

マミ「ティロ・フィナーレ!」

シュウウウウ

俺「討滅完了か……昨日の今日で心配してたけど、調子よさそうだな」

マミ「えぇ。俺さんが助けてくれるって思うと、何のプレッシャーもありませんし」

俺「まぁ、大抵の場合は俺が手を貸すまでもないさ。マミは強いからな」

マミ「そんな……あら?」

俺「……今、確かに魔女の気配がしたな」

マミ「ちょっと遠いかもしれませんね。急ぎましょう」

ネタスレなの? ガチなの?

さやか「あ、マミさん。俺さんも」

俺「さ、さやか……その格好……」

さやか「あはは、心境の変化ってやつですよ」

まどか「さ、さやかちゃん……」

マミ「そう……美樹さん、魔法少女になったのね」

マミ「色々思うところはあるけど……そう決心したのなら、何も言うことはないわ。一緒に頑張りましょう」

さやか「……はい!」

俺「…………」

俺 とかきめー

久々に鳥肌なるものがたった

(なんで俺の妄想が垂れ流されているんだ)

ネタかガチか分からないが俺の嫁はマミであることは分かる

俺(さやかは魔法少女になった……好きな男の怪我を治すために)

俺(でも、さやか魔法少女の秘密を知らない……それを知ってしまったら、きっと……)

俺(こうなったら、やるしか……)

ほむら「ちょっと、いいかしら」

俺「……確か、暁美ほむら……だっけか」

ほむら「えぇ、少し時間をくれないかしら。俺……あなたに話があるの」

8年ぐらい前のホームページはこんなんばっかだった

俺「なるほど……何度も別の時間軸をループして、か……」

俺「全てはワルプルギスの夜を倒し、まどかを救うため……」

ほむら「信じられないでしょうけど、事実よ」

俺「いや、これで色々と納得がいったよ。それで、話というのは?」

ほむら「単刀直入に言うわ。ワルプルギスの夜を倒すのに、協力してくれないかしら」

ほむら「あなたの力は私達を上回る……ぜひとも、戦力として欲しいのよ」

俺「……協力するのは構わないが、一つ問題がある」

ほむら「問題?」

俺「あぁ。さやかのことだ」

ねえやっぱ太ってますよこれは
肉が吊り上下がってるしね、顔がぽーっと浮いてるでしょ

これ肥満の顔ですは。

http://i.imgur.com/BJb9s.jpg
http://i.imgur.com/Z0439.jpg
http://i.imgur.com/zrAKf.jpg

力士、巴真実さん(15)。

  ,'.:       〃 ,:1  ,  __/  // /         } ,     ',
__彡ァ       乂_ノ :!  ,′ ./ ̄/7=‐.、__ノノ     ,'∧      '
.. /            /i::, {  彳ア:::抃<     ( (、__,/'  i     }
 ,'/リ.,   ,イ  ./`¨´i.|:∧. 、 .c弋匕Z_         >、_`ヽ、」     ,'
_彡'厶イ./iヽ,′   |:::∧ {?Y//             ア:::抃、 |    /
       / i|:::{:     `(( .?Y .))       ‘     弋匕Zっ    /
     /  ∨:、     }}_口_{{     ,_-‐- 、      / //
.    i.|   ∨:\ .γ´,...-‐-ミメ、 └‐―-、、、    .辷´五ニ=一、
.    ヾ、   \,:´,´./ ,.-‐-、.刈ハ.     `~    /          \
-‐…‐-'_ヾ   / l l. {::::::::::::} l l≧:.. ___.... -‐=¬=-、― _....___〉

  /¨,-‐… 7 . 八圦 `‐-‐' ,' 厂`Y   /        `ヾ´/////

. /  {    /.Y¨Y .ゞ.,`=‐-‐ 彡.1辷7―‐-/               ∨―‐- 、
. !   ',     /  !:::::::::`¨ニ¨´::::::|// `ヽ/                 ∨   .〉
. | >'´`ヽ:. /.i⌒i:::::::::::::::::::::::::::::::|/⌒) (  , -―-         j   ./

\! .Уヽ   (./ ./:::::::::::::◯:::::::::::::!  / ∧/ , -‐-、. \        〈‐‐-、 j
. /   ヾ .〈  ヾ::::::::::::::::::::::::::::::! 入 _〈_/    \ \       ∨_)'
――――「脂肪を産むなら、みんな死ぬしかないじゃない!!」

テレビアニメ「脂肪少女まみか☆デブガ」の登場人物で、力士。愛称は「デミ」。(「マブ」のタイプミスとの説も)。
デブという設定は当初から明らかにされていなかったが、
その見事な肢体の張りと肉の吊り下がり、直ぐに発砲する気性の荒さ、そして腹の太さ、肥満のファンからは「同胞ではないか」と言われていた。
好きな物は三食のケーキ。特技は三食ケーキ。

       / ̄ ̄ ̄ ̄\
      /;;::       ::;ヽ
      |;;:: ィ●ァ  ィ●ァ::;;|
      |;;::        ::;;|
      |;;::   c{ っ  ::;;|

       |;;::  __  ::;;;|           ティロフィナーレ!
       ヽ;;::  ー  ::;;/
        \;;::  ::;;/

        /; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
       /;;;,,;;;;;;;;;;;ヽ、;;;|

         |;; ;;;;\;;;;;;;,,,\|
       |;;;;;,,,,,,;;;;\;;;;;;/\                             _( "''''''::::.
      / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`\  `丶、           ___ ____ ,,,... --‐'''^~   ヽ   ゛゛:ヽ
     /;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ `丶、  `丶_    _/:::::::::....:""""  ・    ・  . \::.   丿
     /;;;;;;;  ;;;;;;;;;; ;;;;,,,,`ヽ、 ̄i>、 ヽ=´   :::::::::::::::::::       ・  ....:::::::彡''ヘ::::/
    /;;;,,       ,,,;;;;;;;;;;;;,,\   `ー´    ̄~\:::::::::::::::::::::::::::::;;;;;,, ---‐'' "^~
   /;;;;;:: ;;;;;;;;;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ;;ヽ、        |:;;  :''^~`\
  /;; ;;;;; ;;;;;/ ̄    ̄ ̄\;;;;;;;;;;;;;;|        ノ;; ,.‐ ;;-.;i|
 /;; ;;;;;;;;/           \;;;;;;; |        /;;; /' ''   ;;;X
..| ,,;;;;;/              |   |        |;;  ;i;;.. ~  ;;|
..|;;,,;;;;;;|              |   |        X~ ;i;;; ;;,. ;;;/
..ヽ  |                |  |         ヽ;;__\_;;/
  ヽ  |              |   |
  ヽ |              |  |
 /  |              |  \
∠──´              `─_`_

俺「ほむらは、ソウルジェムのこと……魔女のことも、全部知ってるって言ったよな?」

ほむら「……そうね」

俺「もし、さやかがそのことを知ったら……」

ほむら「過去の時間軸では例外なく絶望し、魔女となっていたわ」

俺「……そうか。なら……ワルプルギス戦に参加すると確約は出来ないかもしれない」

ほむら「……どういうこと?」

俺「ソウルジェムのことも、魔女化のことも、全て魔法に起因した変異だ」

俺「だったら、俺の治癒魔法『天使の曙光(クラレ・ルーチェ)』で、人間に戻すことは可能だ」

俺「実際、近いうちに実行するつもりだったしな」

俺「でも……ほむらの話を聞いて、事情が変わったよ」

まどマギとバスタード!!がコラボしたSSがハッピーエンドでいい感じだったな

俺「『天使の曙光(クラレ・ルーチェ)』は強力なぶん、消費する魔力も桁違いだ」

俺「使ってしまったらほぼ全魔力を使い果たしてしまい……一ヶ月はしないと、魔力は元に戻らない」

ほむら「そうなると……ワルプルギスの夜とは戦えなくなる、ってことね」

俺「だが、もしさやかが魔女化したら使わざるをえない」

俺「だから……ワルプルギスの夜を倒すまで、ソウルジェムの秘密を守り通さなければな」

俺「さやかにはもちろん……マミにも、な」

ほむら「…………」

そういやほむらルートでは魔女化したさやかを治したせいで
ワルプル戦に参加できなくなってたな

シュウウウウ

俺「…………」

マミ「美樹さんも、だいぶ慣れてきたわね」

まどか「さやかちゃん……頑張り過ぎじゃない?」

さやか「大丈夫だよ。正義の味方の勤めだし……マミさんに、俺さんだっているものね」

杏子「ちょっとちょっと。何やってんのさ、アンタたち」

さやか「だっ、誰!?」

マミ「……佐倉さん……」

杏子「久しぶりだな、マミ」

杏子「さやかっつったっけ? あんた、卵産む前の鶏シメてどうすんのさ」

杏子「ありゃ使い魔だろ? 4~5人ばかり食ってグリーフシードを孕む魔女になるまで待てよ」

まどか「い……一体、何言って……」

杏子「ふん。人助けだの正義だののために力を使うなんて馬鹿じゃねえの」

さやか「あんた……」

マミ「……あなた、まだそんなことを言ってるのね」

杏子「マミもだ。聞いたぜ、魔女に油断して殺されかけたってな」

杏子「甘い奴ら同士で集ってるから、そんな落ちぶれるのさ。遊び半分で魔法少女やってんじゃねえよ」

杏子「いっそ、ここでぶっ殺しちまった方が面倒ねぇかもな」

さやか「ふざけんな! 誰が、あんたみたいな奴に……!」

マミ「佐倉さん……あなたと戦いたくはないけど、仲間に手を出すというなら容赦しないわ」

杏子「はっ、何なら二人がかりでも……」



俺「マミ、さやか、下がってろ。俺が戦う」

マ・さ・ま「お、俺さん!?」

しえん

杏子「何なんだ、あんた。男ってことは魔法少女じゃないはずだが」

俺「かつては『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)と言われた者さ……もっとも、今はただの一人の男だがな」

杏子「なんだそりゃ……」

俺「目を見ればわかる……さっきの言葉、本心で言ってるわけじゃないだろ」

俺「剣は嘘をつくことができない。剣を交えれば、お前の考えてることもわかるってもんさ」

杏子「なんだか知らねぇが……やるってんなら、相手になってもらおうか!」

杏子「潰れな!」ドゴォッ!!

俺「……!」

ズガァァァァァン!!

マミ「俺さん!」

杏子「ふん、トーシロが……ん?」

俺「へぇ、なかなかの威力だな。マミ級の魔法少女ってのは、間違いなさそうだ」

杏子「おっかしいなぁ……全治3ヶ月ってぐらいにはかましてやったんだが」

杏子「しかし……何ニヤニヤしてんだ?」

俺「いや……ストレートも、なかなか似合ってるじゃないかと思ってね」ヒラヒラ

杏子「そ……それは、あたしのリボン!?」

杏子「い、いつの間に……まさか、今の一瞬で……!」

よくないっしょ、刑法的に

俺「ほら、返すよ……でも、お遊びで済むのはここまでだ」

俺「もし、これ以上を望むというなら……」ゴゴゴゴゴ・・・

杏子「……ぐっ……」

俺「俺も、黙っちゃいないぜ……」

杏子「…………」

杏子「忠告だけはしておくぜ。魔法の力で他人を幸せになどできないって……」

杏子「お前にも、さやかって奴にも……マミにもな」

マミ「…………」

ピンポーン

俺「マミ、いるか? ちょっと話がしたいんだが」

マミ『俺さんですね。はい、あがっていいですよ』



俺「そうだったのか……かつて一緒に、ね……」

マミ「彼女は、家族が散り散りになってから……自分のためだけに、その力を使っているんです」

俺「他人のために魔法の力を使っても、幸せになんかならない、か……」

俺「でも、心の底からそう思ってるってことはないだろうな」

マミ「……そう、思いますか?」

俺「実際剣を交えてそう感じたし……マミの弟子だったんだろ? それだけで理由は十分さ」

俺「……助けて、やりたいな。あいつも……」

マミ「……できますよ。俺さんなら、きっと。だって……私も、助けてくれましたから」

マミ「俺さんがいなかったら……本当に、どうなっていたか……感謝してもしきれません」

俺「ははは、そんな大した人間じゃないって」

俺(……佐倉、杏子か……何も起きずに、ワルプルギスの夜を迎えられればいいが……)

なんだ、俺の妄想か...

俺「ワルプルギスの夜が来るまで、あと10日……」

プルルルルル

俺「ん……まどか? 何だろう」

俺「もしもし」

まどか『俺さん、大変です! さやかちゃんと杏子ちゃんが……』

俺「何だって!?」

まどか『マミさんもこっちに向かっています……二人を止めて下さい!』

俺「わかった、すぐ行く! どこだ!」

さやか「そんな……」

杏子「それじゃあたし達、ゾンビにされたようなもんじゃないか!」

QB「戦いにはこっちの方が都合がいいだろう?」

俺「…………」

まどか「……俺さん……」

ほむら「……美樹さやかの、ソウルジェムが……」

俺(……遅かったか……)

マミ「う、嘘……嘘よ、そんな……」

マミ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

俺(…………マミ…………)

マミ「……俺さん……」

俺「一日中、そうしてうずくまってたのか……学校も行かずに」

マミ「……もう、いいんです……」

俺「マミ……」

マミ「……もう、いいんですよ……私、死んでるようなものなんですから……」

マミ「それに……私のせいで、美樹さんが……」

マミ「私が……魔法少女に誘ったりしなければ、美樹さんは……!」

俺「ちょっと話を聞いてくれ。ソウルジェムと……ワルプルギスの夜についてだ」

俺「マミの体も……元通りに治すことだって、可能だ」

マミ「……え……」

俺「……まぁ、ざっと今話した通りだ。今は無理だが、ワルプルギスの夜を倒したら必ず戻す」

俺「だから……それまで、決して絶望しないでくれ」

マミ「…………」

俺「信じてもらえないのも無理はない。だけど……俺は、何があってもマミの味方だ」

俺「前に約束しただろう。ピンチの時は、必ず助けるって」

俺「疑っているかもしれない。信用しきれないかもしれない」

マミ「…………」

俺「でも……俺を信じてくれ。何があっても……俺は、マミを守ってみせる」

マミ「…………」

マミ「俺さん……」

俺「だから、安心して……」

マミ「俺さん!」ダキッ

俺「お、おいマミ!?」

マミ「お願いです、私を……私を、助けて下さい!」

マミ「わ、私……怖くて、本当に怖くて……うぅっ……」

俺「……マミ……」

俺(そうだよな……まだ、中学生の女の子だもんな……)

マミ「お、俺さん……俺さん……」

俺「言ったろ。ピンチの時は……必ず、助けるって」

デブ調子乗んないい加減にしろぶっころがすぞ

俺「……どうだ、少し落ち着いたか?」

マミ「あ、あの……本当に、すみませんでした……」

俺「無理もないさ。でも、必ず治してみせるから……まず、ワルプルギスの夜を倒さないと」

マミ「……そうですね。もし、倒せたら……その時は、お願いします」

俺「心配するな、任せておけ」

俺(マミの方は何とかなりそうだ……だが、さやかは……)



杏子「お、お前……!」

まどか「さやかちゃん、もうやめて!」

さやか「あはははは! その気になれば痛みなんて、完全に消しちゃえるんだ!」

俺「すまないな、みんな。わざわざ集まってもらって」

まどか「……本当にみんなを、治すことができるんですか?」

ほむら「でも、そのかわりに魔力を失い……回復は、ワルプルギスの夜には間に合わない」

杏子「信じて……いいのか?」

マミ「心配ないわ。俺さんは、絶対に助けてくれるから」

杏子「へぇ、こいつのこと誰よりも信頼してるんだな」

マミ「し、信頼って! そりゃ勿論してるけど別にそういう意味じゃなくて!」

杏子「まだ何も言ってねぇだろ……」

まどか「ふふ……マミさん、顔が赤いですよ」

マミ「か、鹿目さんまで! もうっ!」

俺「……おい、何を騒いでるか知らないが話を続けるぞ。選択肢は三つある」

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン       バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・)  バンバンバンバン゙ン
 _/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
    \/___/ ̄
  バン    >>1はよ
バン(∩`・д・) バン  はよ
  / ミつ/ ̄ ̄ ̄/   
 ̄ ̄\/___/
      ; '     ;
       \,,(' ⌒`;;)
       (;; (´・:;⌒)/
     (;. (´⌒` ,;) ) ’
(  ´・ω((´:,(’ ,; ;'),`
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
    \/___/

          /\
     . ∵ ./  ./|
     _, ,_゚ ∴\//
   (ノ゚Д゚)ノ   |/
  /  /

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ
ポチ     ポチポチポチポチポチポチ
ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
 _/_ミつ/ ̄/_
     /_/

俺が居たら彼女たちを悲しませずに済んだかもしれんな…

おいヒロインをあんこちゃんにしろ

俺「まず一つは、このままさやかを放置し……魔女化したら、倒す」

俺「これなら俺が全快の状態でワルプルギスの夜を迎え撃てる」

俺「だが、この選択肢は絶対に採らない。理由は言うまでもないな」

ほむら「……二つ目は?」

俺「さやかを放置し……魔女化したら『天使の曙光(クラレ・ルーチェ)』で全員まとめて治す」

俺「だが、この方法だとワルプルギスの夜とは戦えなくなる。敵の力が未知数な以上、避けたいところだな」

マミ「じゃあ、残る選択肢を……」

俺「あぁ。さやかを魔女化させない……これしかない」

俺「しかし……そのためにどうするかが問題だ」

杏子「治せるってことは言ったんだろ?」

俺「言ったんだが、恭介の腕も治せなかったのにそんな話とうてい信じられないって……」

ほむら「美樹さやかは、巴マミほどは俺のことを信頼し切れてないみたいね」

俺「そうだな……ん、待てよ? どうしてさやかは俺の話を信じられないんだ?」

ほむら「それは……あなたの力が、よくわかってないからじゃないかしら?」

杏子「まぁ、あたしもよく知らねぇけどな。腕が立つとは聞いてるが」

俺「つまり……俺の力を示すことができれば、可能性はあるってことだな」

俺「教えてくれ。この辺りで、一番広くて人気のない場所はどこだ?」

まどか「お、俺さん……何を……」

俺「賭けに出てみる。あぁ、心配しなくていい。そんな大それたことが起こるわけじゃない」

俺「せいぜい……少々、地形が変わっちまうくらいさ」

さやか「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって言ってたよね。今ならそれ、よく分かるよ」

杏子「さ、さやか……」

さやか「誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない」

杏子「お前、ソウルジェムが……」

さやか「魔法少女って、そういう仕組みだったんだね」



プルルルル

ほむら『今佐倉杏子が接触してるけど、やっぱりダメそう……やるしかないわ。準備はできてる?』

俺『あぁ、いくぜ!』

杏子「……やめろ、さやか……」

さやか「あたしって……」

杏子「さやかぁぁぁっ!」

さやか「ホント……」



カッ

さやか「! なっ、何!?」

杏子(始まったか!)

ドゴォォォォォォォォッ!!



さやか「な、何……あれ……光の、柱……?」

杏子「……魔法だ。天に向かう、魔力の奔流……そ、それも……桁外れの、威力の……」

杏子(さ……さすがにこれほどとは、予想してなかったぞ……俺……)

QB「な、何だいアレは! あんなの……見たことないよ!」

さやか「キュゥべえ、いたの!?」

QB「一体、誰が……いや、あんなことできるのは一人しかいない……」

QB「『天地を揺るがす其の閃光 次元の壁をも打ち崩し』……」

QB「『安息の世を混沌せしめ 終焉の果てへ駆り立てる』……」

マミ「……そう。あれは、俺さんよ」

さやか「……俺、さんが……」

マミ「俺さんね、凄く悩んでたの。美樹さんを治せるってことを信じてもらうには、どうすればいいか」

マミ「それで、出した結論が……自分の力を見せること」

マミ「美樹さんも魔法少女なら、わかるでしょう? あの閃光が、どれほどの威力を持っているか」

マミ「しかも……周りへの被害を考えて、あれでも本気の一割も出してないそうよ」

さやか「お、俺さん……そこまで……」

マミ「そうよ。だって『夢幻塵風(ヘヴン・ブレッザ)』と呼ばれて伝説になるほどの人だもの」

マミ「だから、美樹さん……賭けてみないかしら、あの人に。絶望するのは、その後でも遅くないわ」

さやか「…………」

さやか「マミさんは……なんで平気なんですか? こんな体にされて……」

マミ「平気なわけじゃないわ。今だって、本当は凄く怖い。消えてしまいたいほどに」

マミ「でも……私は、俺さんを信じてるから」

マミ「確かに俺さんとはまだ会って一ヶ月も経ってない、短い付き合いよ」

マミ「でも……あの人は私を励ましてくれて、助けてくれて、一緒に戦ってくれた……」

マミ「私が、一番頼りにしている人なの。だから、私はあの人を信じてる」

マミ「約束してくれたもの。私がピンチの時は、必ず助けてくれるって。だから、今回も助けてくれる」

さやか「…………」

マミ「美樹さん……」

さやか「……信じて……いいんですか? マミさんを……俺さんを」

さやか「あたしを……助けて、くれるんですか?」

マミ「えぇ、必ずよ。あの人は、そういう人だもの……」



QB「わけがわからないよ……わけがわからないよ……」ガタガタ

QB震えすぎwwwwwwwwwwwww

俺「ふぅ、お待たせ」

マミ「あ、俺さん!」

さやか「……俺さん……お願い、します……」

さやか「あたしを……助けて下さい!」

俺「……当たり前さ! だから、二度と絶望なんてするんじゃないぜ、さやか!」

さやか「……はい! あたしも……俺さんを、信じてみます!」

マミ(……一件落着、ね……)

ほむら「お疲れ様。あら、美樹さやかは?」

俺「まどかに謝りに行くってさ。立ち直ったみたいで何よりだよ」

ほむら「そうね……これで、最高の状態でワルプルギスの夜を迎えられる。感謝するわ、俺」

俺「みんなのおかげさ。やっぱり持つべきものは仲間だな」

マミ「俺さん……私、本当に俺さんに会えてよかったです」

俺「い、いきなり何を言い出すんだ、マミ……」

俺さんに嫉妬を覚えた

マミ「もし、俺さんがいなかったら……私は、今も孤独を感じながら戦っていたかもしれません」

マミ「お菓子の魔女に殺されてもいたし……ソウルジェムのことを知ったら、立ち直れませんでした」

マミ「私、ずっとあなたに頼りっぱなしです。あはは、やっぱり私ダメな子ですね」

俺「いいんだよ、頼って。昔から、女の子を守るのは男の務めっていうしな」

俺「まだ中学生なんだ。だから……無理なんかしなくていい。やれることだけやって……あとは、全部俺に任せな」

マミ「……俺さん……」

マミ「これからも……私と一緒に、戦ってくれますか?」

俺「あぁ……一緒に戦おう、マミ!」



ほ・杏(私達、完全蚊帳の外だ……)

QB「わけがわからないよ……わけがわからないよ……」ガタガタ

『避難警報が発令されています、市民の皆さんは避難してください。繰り返します……』



ピンポーン

俺「ん……来たかな」

ガチャッ

マミ「おはようございます、俺さん」

俺「おはよう、マミ。調子はどうだ?」

マミ「ふふ……万全ですよ」

俺「そうか……じゃあ、行こうか」

マミ「はい!」

まどか「あ、マミさん! 俺さん!」

マミ「お待たせ。みんな揃ってるようね」

ほむら「みんなバッチリよ。今回は負ける気がしないわ」

俺「でも……本当に、俺は戦わなくていいのか?」

杏子「ま、これは元はといえばあたし達の問題だからな。俺はまどかを守っててくれよ」

さやか「まずいと思った時だけ、助けてくれればいいですよ」

俺「そうか。じゃあ、俺はまどかと一緒に後ろで……」

QB「やれやれ、君のせいで計画が台無しだよ」

俺「キュゥべえ!」

杏子「てめぇ、よくノコノコ顔出せたもんだな」

QB「僕のことも大体暁美ほむらから聞いただろう。まどかを契約させるのが目的だって」

まどか「…………」

QB「ワルプルギスの夜なら、きっとそこまで追い込んでくれるかと思ったんだけど……どうやら、僕の負けのようだ」

QB「『彼の者は正に唯一無二 その眼前に敵は無し』」

QB「『彼の者は正に災の風 けして立ち向かうことなかれ』」

QB「君を敵に回した時点で、こうなることは決まっていたのかもしれないね」

QB「さ、僕はもう行くよ。結果が見えてる以上、ここにいる意味はないからね」

マミ「どこに行くの?」

QB「この街を離れて、また新たな魔法少女候補を探すとするさ。じゃあね、マミ」

マミ「…………」

マミ「さようなら……キュゥべえ」



まどか「みんな……頑張って!」



さやか「迷惑かけちゃった分、ここで取り返さないとね!」



杏子「あぁ……あたしもな!」



ほむら「今度こそ……勝ってみせる!」



俺「……! 来るぞっ!」



ワルプル「アハハハハハハハハハハハハ!!」

マミ「行くわよ、みんな!」

俺「まどか、俺のそばから離れるなよ」

まどか「はい……でも、みんな押してるように見えます」

俺「実際、押してるよ。このままいけばおそらく勝てるだろう」

俺「みんな、最初会った時よりもずっと動きがいい。強くなったよ」

まどか「ふふ……それはきっと、俺さんのおかげですよ」

俺「どういうことだ? 俺がいるから、負ける心配もなく戦えるってことか?」

まどか「はい。でも……マミさんに限っては、それだけじゃないと思います」

禁書のアレに近しい何かを感じるきめえ

まどか「きっと……俺さんに、カッコいいところを見せたいんですよ」

俺「え? どういうことだ?」

まどか「それは……ふふ、教えてあげません♪」

俺「なんだそりゃ……」



まどか(『戦いは命がけだし、恋する暇もないわ』)

まどか(『億万長者とか、素敵な彼氏とか、何だっていいじゃない』)

まどか(マミさん……きっと、女の子らしい普通の恋に憧れていたんですよね)

まどか(そして……一緒に歩み、戦ってくれる人が現れた。優しくて、強くて、素敵な人が)

まどか(マミさん……もうみんな、気付いてますよ。マミさんの気持ち)

俺「?????」

まどか(……でも、当人だけは気付いてないみたいですけどね……)

これは明らかに狙って痛く書いてるが詠矢は素で痛い
この差は大きい

ワルプル「ア・・・アハ・・・」

ほむら「あと一息よ!」

杏子「マミ! とどめを頼む!」

さやか「マミさん!」

マミ「…………」

マミ「俺さん、一つお願いがあります」

俺「何だ?」

マミ「手を……握っていて、くれませんか?」

くそぉ、俺のまどかが...俺のまどかが...

>>137
俺のまどかなら大丈夫だ、しっかりしろ

俺「……別に構わないが、特に意味があるようには……」

マミ「確かに、威力が増すわけではありません」

マミ「でも……俺さん、あなたに……手を、握っていてほしいんです」

俺「……わかった。ほら……これでいいか?」ギュッ

マミ「……ありがとうございます。これで……何も、怖くない……」

マミ(俺さん……あなたと出会えて、本当によかった……)

ワルプル「ア・・・アハ・・・」

マミ「おやすみなさい……」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

       / ̄ ̄ ̄ ̄\
      /;;::       ::;ヽ
      |;;:: ィ●ァ  ィ●ァ::;;|
      |;;::        ::;;|
      |;;::   c{ っ  ::;;|

       |;;::  __  ::;;;|           ティロフィナーレ!
       ヽ;;::  ー  ::;;/
        \;;::  ::;;/

        /; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
       /;;;,,;;;;;;;;;;;ヽ、;;;|

         |;; ;;;;\;;;;;;;,,,\|
       |;;;;;,,,,,,;;;;\;;;;;;/\                             _( "''''''::::.
      / ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`\  `丶、           ___ ____ ,,,... --‐'''^~   ヽ   ゛゛:ヽ
     /;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ `丶、  `丶_    _/:::::::::....:""""  ・    ・  . \::.   丿
     /;;;;;;;  ;;;;;;;;;; ;;;;,,,,`ヽ、 ̄i>、 ヽ=´   :::::::::::::::::::       ・  ....:::::::彡''ヘ::::/
    /;;;,,       ,,,;;;;;;;;;;;;,,\   `ー´    ̄~\:::::::::::::::::::::::::::::;;;;;,, ---‐'' "^~
   /;;;;;:: ;;;;;;;;;;;;;__;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ;;ヽ、        |:;;  :''^~`\
  /;; ;;;;; ;;;;;/ ̄    ̄ ̄\;;;;;;;;;;;;;;|        ノ;; ,.‐ ;;-.;i|
 /;; ;;;;;;;;/           \;;;;;;; |        /;;; /' ''   ;;;X
..| ,,;;;;;/              |   |        |;;  ;i;;.. ~  ;;|
..|;;,,;;;;;;|              |   |        X~ ;i;;; ;;,. ;;;/
..ヽ  |                |  |         ヽ;;__\_;;/
  ヽ  |              |   |
  ヽ |              |  |
 /  |              |  \
∠──´              `─_`_

『見滝原市を襲った暴風から一ヶ月が経過しました。爪跡は残っているものの、復興は順調に……』



まどか「ねぇ、聞いた? 俺さん、今日から復帰できるって」

さやか「うん。凄かったねー、あの魔法。本当に体が元通りになって……魔法の力だけは残してくれて……」

ほむら「おかげで上條恭介にも告白する決心がついたからね」

さやか「こ、こら転校生! それは照れるからやめろって言ったじゃん!」

杏子「まぁ、あいつがいたら負ける心配が全くなくなるからな。ぶっちゃけあいつ一人でもいいだろ」

さやか「俺さんの復帰はホント嬉しいねー。特に、マミさんにはね」

まどか「そこでさ、ちょっと考えてみたんだけど……」

俺「お待たせ、マミ。久しぶりだな」

マミ「あ、俺さん! 今日からまた、よろしくお願いします!」

俺「あぁ、こちらこそ。他のみんなは?」

マミ「そろそろ来る頃だと思うんですけど……」

プルルルルル

マミ「あら……鹿目さん?」

まどか『もしもし、マミさんですか? 実は私達全員行けなくなりまして、今日は俺さんと二人でお願いします』

マミ「え!? ちょ、ちょっと、どういうこと!?」

まどか『そういうことです。じゃ、頑張って下さいね……色々と♪』

ピッ

俺「マミ、まどかは何て?」

マミ「あっ!? そ、その……みんな、来れなくなったって……」

俺「そうなのか……ならしょうがないな。二人でやるか」

マミ「え!? あ、はい、そうですね……ふ、二人で……」

俺「よし、じゃあ行こうか、マミ」

マミ(……もう、みんなったら……!)

マミ(でも……今日からまた、俺さんと一緒なのね……)

俺は誰と一緒なんだ?

私はずっと一人だった。

頼れる仲間がほしかった。



俺「あれが魔女だな! 行くぞ、マミ!」



魔法少女なんて、いいものじゃない。

女の子らしい、恋もできない。



マミ「はい!」



それでも、あの人は助けてくれた。

みんなみんな、あの人は叶えてくれた。



マミ「俺さん……明日も、明後日も、これからもずっと……一緒に、いてくれますか?」

俺「勿論さ。これからも……ずっと一緒だ!」

マミ「俺さん……」



俺さん……今なら、迷いなく言えます。



俺「よし今だ、マミ!」



あなたがいれば。

もう、何も怖くない。



マミ「ティロ・フィナーレ!」



END

乙乙

おつ

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