鳴上「バレンタインデーか……」(397)

02/01 木
  ~朝~

陽介「うーっす」

鳴上「おはよう」

陽介「相変らずさみーな」

鳴上「ああ」

陽介「気がつきゃもう2月かぁ…」

鳴上「……」

陽介「今年こそは女の子と甘~い一時を過ごしたいぜ」ボソッ

>正月ボケがまだ続いてるのかもしれない

陽介「続いてねーよ!」

陽介「バレンタインだよ!2月っつったらそれしかねーだろ!」

鳴上「ああ、そういえば…」

陽介「そういえばって、男にとっては一大イベントじゃねーか」

完二「うーっス。何の話してるんスか?」

陽介「なぁ完二、2月つったらまず何が思い浮かべる?」

完二「2月っスか?あー、豆まきスかね」

鳴上「歳の数以上に豆食べるよな」

完二「大してうまくないのについつい食べちゃうんスよね~」

陽介「ちげーだろ!?何呑気に豆まきのあるある会話し始めてんの!?違うでしょ!?」

陽介「2月っつったらバレンタインだろ」

完二「ああ?バレンタイン?」

鳴上「チョコが欲しいなら俺が今度作ってやろうか?」

完二「マジっスか!?」

陽介「あ、完二君やっぱソッチ系?」

鳴上「……義理だから」

完二「か、勘違いしてんじゃねぇよ!?べ、別にそんなんじゃねーからな!!」

陽介「ホモは置いといて…」

完二「ホモじゃねーぞ、コラァ!!」

陽介「女の子からチョコ貰いてーじゃん?」

完二「お、俺は別に…」

陽介「俺はほしーんだよ!あまつ恋人になっちゃったりなんかしちゃったりしたい!」

>陽介は必死だ

陽介「つかおまえはどうなんだよ」

陽介「前の学校とかでさ、ぶっちゃけチョコいくつ貰った?正直に言え、怒らないから」

鳴上「5個しか貰ってない」

陽介「しかとか言ってんじゃねー!!」

完二「花村先輩朝からテンションたけーっスね」

鳴上「元気がいいのはいいコトだ」

完二「花村先輩、去年貰えなかったんスか?」

陽介「…貰えたよ」

鳴上「よかったじゃないか」

陽介「ジュネスのパートのおばちゃんからな」

完二「…あー」

鳴上「……」

陽介「…完二は」

完二「あ?」

陽介「おまえは去年いくつ貰ったんだ?」

完二「……まぁ……一個?」

陽介「母親から貰ったのはノーカンだぞ」

完二「……」

鳴上「お母さんを大切にな」

完二「…っス」

陽介「…勝ったな」

完二「てめぇなんかパートのババァからじゃねーか!」

陽介「うるせー!母親からしか貰ってないヤツよりはマシだ!」

完二「んだとコラァ!」

鳴上「……」

>醜い争いは続く……

陽介「口で争っても埒があかん」

完二「ドーカンだぜ」

陽介「きたる2月14日!どちらがより多くチョコを貰えるか勝負だ!」

陽介「負けたやつが勝者に愛家のスペシャル肉丼奢りな」

完二「っしゃ!」

>面倒なコトになってきた…

陽介「悠、おまえは強制参加だから」

鳴上「俺も!?」

02/01 木
 ~お昼休み~

陽介「とりあえず、4個は手堅いと思うんだ」

>何処からその自信が湧いてくるのか

陽介「里中、天城、それとりせちーに直斗。まず間違いないだろ」

鳴上「そうか?」

陽介「特別捜査本部の仲間だぜ?本命とまではいかなくとも義理は絶対イケるって!」

鳴上「それなら俺と完二も貰えるんじゃないか?」

陽介「問題はそこなんだよなぁ」

陽介「おまえ菜々子ちゃんからチョコ貰うだろ?」

鳴上「…たぶん」

陽介「そこでだ!悠お兄ちゃんにお願いがある」

鳴上「……」

陽介「陽介お兄ちゃんにもチョコをあげるよう、それとなく言っておいてくれないか?」

鳴上「…陽介に?」

陽介「頼む!この際チロルでもいいので!」

鳴上「…ハァ…分かったよ」

陽介「恩に着るぜ!相棒!!」

>面倒なコトになった…

千枝「やっほー。なんか元気ないね、どったの?」

>廊下を歩いていると千枝に声をかけられた

鳴上「大したことじゃない」

千枝「ふーん、ならいいんだケド。あ、それより鳴上君」

鳴上「…?」

千枝「あ、甘いモノって好きかな?お菓子とか…チョコ、とか…?」

鳴上「両方好きだ」

千枝「チョコとケーキだったらどっちが好き?」

鳴上「…ケーキかな」

千枝「ケーキかぁ。頑張って練習しないと…」ブツブツ

鳴上「…?」

千枝「こ、こっちのこと!あ、あはは!それじゃね~!」

>千枝は行ってしまった

ID変わったクマー
>>1だクマー

>一体何だったのだろう…

雪子「鳴上君」

>今度は雪子に呼び止められた

雪子「あのね…うん…」

鳴上「……」

>雪子は俯いてモジモジしている
  具合が悪いかもしれない

雪子「そ、そうじゃないの!実は聞きたいことがあって…」

鳴上「聞きたいこと?」

雪子「2月14日なんだけど、暇かな?」

鳴上「特に予定はない」

雪子「ホント!?」

>雪子はとても嬉しそうだ

雪子「その、もしよかったらなんだけど…」

雪子「2月14日に私と……!」

>キーンコーンカーンコーン…

>昼休みの終わりを告げるチャイムだ
  早く教室に戻らないと…

雪子「……そう、だね」

>雪子と二人で教室に戻った

~放課後・一年生の教室~

りせ「ん~!やっと授業終わったぁ」

直斗「この後はまた先輩を?」

りせ「そ!デートのお誘いに行くの!」

完二「毎回毎回オメーはよぉ。いい加減迷惑じゃねーか?」

りせ「だって先輩ってばチョーイケメンだから、早いとこゲットしないと盗られちゃうもの!」

直斗「…たしかに」

完二「あン?」

直斗「な、なんでもありません…」

りせ「そういえば今月ってバレンタインだよね!」

直斗「忘れてた…」

完二「!」

りせ「完二は一個も貰えなそ~」

完二「っせぇな!!」

りせ「友達のよしみであげてもいいよ」

直斗「その言い方はどうかと。僕も完二君にはお世話になっているので」

完二「お、オレに!?チョコくれんの!!?マジでぇ!!!?」

りせ「え、あ、うん…」

直斗「ひょっとしてチョコは嫌いでしたか?」

完二「き、き、嫌いじゃないぜ!」

直斗「そ、そうですか」

完二(っべ!レーセーに考えたらこれ初チョコじゃねーか!うぉおおお!!)

完二(人生初チョコ!ビビるなオレ!ビビるんじゃねぇ!!)

りせ「アンタ、ひょっとして…」

完二「!」

完二「お、オレはビビッってねー!!」ダダ

直斗「…行ってしまいましたね」

りせ「……」

~夜・堂島宅~

鳴上「ただいま」

菜々子「お兄ちゃんおかえりなさい!」

鳴上「お父さんは?」

菜々子「今日も遅くなるって」

鳴上「そっか」

菜々子「ねぇお兄ちゃん」

鳴髪「うん?」

菜々子「2月14日はね、大好きな人にチョコを送る日なんだよ」

鳴上「バレンタインデーか」

菜々子「うん!だからね、菜々子お兄ちゃんにチョコあげる!」

鳴上「楽しみにしてるよ」ナデナデ

菜々子「えへへ♪」

>そういえば陽介に頼み事をされていたような…

菜々子「お兄ちゃん大好き♪」ギュッ

>気のせいだろう

02/03 金
~朝~

直斗「お早うございます」

鳴上「おはよう」

直斗「今日はお一人なんですか?」

鳴上「ああ」

直斗「そうですか…」

鳴上「……」

>直斗はなにやら考えこんでいる…

直斗「今月はバレンタインデーがあります」

鳴上「そうだな」

直斗「日頃の感謝の意味をこめて、先輩に差し上げようと思っているのですが…」

直斗「チョコは嫌いでしょうか?」

鳴上「好きだ」

直斗「!」

鳴上「…?」

直斗「あ、チョコのことですよね!」

>直斗の顔は赤い
  熱でもあるのだろうか

直斗「平気ですから!本当になんでもないんです!」

直斗「では当日はチョコにしましょう」

鳴上「期待してる」

直斗「フフ、ならば期待を裏切るわけにはいきませんね」

>直斗と楽しく話しながら登校した

~昼休み・二年生の教室~

千枝「今月ってさ、バレンタインじゃない?」

雪子「そうだね」

千枝「雪子は誰かにチョコあげないの?」

雪子「鳴上君にあげようかなって思ってる」

千枝「雪子も!?」

雪子「千枝もなの?」

千枝「だ、だって日頃お世話になってるし?我らがリーダーじゃない?」

雪子「……」

千枝「感謝の気持ちをこめてドゾー!って感じでさ!」

千枝「雪子は何あげるの?やっぱりチョコ?」

雪子「うん。どうせなら手作りがいいかなって」

千枝「あたしはケーキにしようと思ってるんだ。チョコマフィン」

雪子「マハンマフィン?」

千枝「チョコマフィン!なんでそうなるの!?だいぶ無理ありますよ!?」

雪子「ご、ごめんね。今旅館の手伝いが忙しくて、疲れてるみたい」

千枝「…大丈夫?」

雪子「ありがと」

千枝「何かあったら言ってよ?」

雪子「うん。千枝もマハンマフィン作り頑張ってね」

千枝「ワザと言ってるよね!?」

~放課後・二年生の教室~

>陽介は用事があると言って先に帰ってしまった
  千枝や雪子も姿も見えない

>……

?「あら?まだ帰らないの?」

>!!

大谷「今日は一人なの?」

鳴上「あ、ああ…」

>大谷花子に声をかけられた

>心なしか彼女の顔は赤い
  いや、きっと夕日のせいだそうに違いない

大谷「もしよかったら……」

鳴上「用事があるから。それじゃ!」

>教室を後にした

大谷「……」

大谷「…イケズ」

~放課後・昇降口~

>大谷は追ってこない
  なんとか逃げられたようだ

>このまま急いで帰ろう

?「だ~れだっ!」

>!?

鳴上「…りせ?」

りせ「せーかーい!」ギュッ

>りせが腕に抱きついてきた

鳴上「お、おい…」

りせ「正解した先輩には、りせと腕を繋ぐ権利を差し上げます!」

鳴上「……」

りせ「も~!もっと嬉しそうにしてよぉ」

>りせは頬膨らませて怒っている
 フグのようでかわいい

りせ「フグみたいって…素直に喜べないよ…」

りせ「先輩」

鳴上「…?」

りせ「今月の14日暇ですか?」

鳴上「とくに予定はない」

りせ「ほんと!?じゃあ放課後一緒にデートしたい!」

鳴上「遊ぶってことか?」

りせ「うん!ダメかな?」

鳴上「いいよ」

りせ「やった♪」

>りせはとても嬉しそうだ

りせ「14日の放課後、ぜーったいに忘れないでね!」

鳴上「分かった」

りせ「~~♪」

>2月14日の放課後、りせと遊ぶ約束をした
  忘れないようにしないと…

>りせと楽しく話しながら下校した

ポロニアンモールでポロリ、アンアンモーレ!

02/05 日
~朝・堂島宅~

>予定もないので暇だ

>久しぶりにベルベットルームに行ってみるのもいいかもしれない

>Pipipipipi!

鳴上「電話?誰からだ?」

>……エビだ

>Pipipipipi!

>一向に鳴り止まない
  後が怖いので出ることにした

鳴上「も、もしもし?」

エビ「おっそーい!」

鳴上「!」

エビ「あたしが電話したら3コール以内に出なさいよね!」

鳴上「ごめん…」

エビ「まぁいいわ。で、アンタ今日暇?どうせ暇でしょ」

鳴上「は?」

エビ「また買い物に付き合ってよ」

鳴上「今日は都合が…」

エビ「じゃ駅前に10時でいいわね。こなかったら許さないから」

>そこで電話は切れてしまった

>……

鳴上「行くしかない、か…」

~午前・隣町~

>エビと一緒に隣町まで買い物にやってきた

エビ「やっぱりこっちのが断然いいわ。ジュネスなんて田舎のショッピングモールって感じでダメダメよ」

鳴上「陽介が聞いたら泣くぞ」

エビ「陽介?あー、花村のこと?そういえばアイツって店長の息子なんだっけ」

エビ「もしあたしが花村と結婚したら、ゆくゆくは店長婦人?」

鳴上「いいんじゃないか」

エビ「金銭面では楽できそうね~」

鳴上「……」

エビ「なんてね。もしかして嫉妬した?」

鳴上「ノーコメント」

エビ「照れてんでしょ?かわいいとこあるじゃん!」

>エビはなぜか上機嫌だ

エビ「そうね、まずはあそこのお店に行くわよ」

鳴上「!」

>エビに手を引かれ、あちこちの店を見て回った

~午後・八十稲羽駅~

エビ「欲しい物もたくさん買えたし、今日はいい休日だったわ」

>荷物持ちでひどく疲れた

エビ「疲れた、じゃないわよ。ここは気をきかせて、最高に楽しかったよとか言うところでしょ?」

鳴上「……」

エビ「ほんと気がきかないんだから」

エビ「……ちょっと待ってなさい」

>……

エビ「はい」

>エビの手には缶コーヒーが握られている

エビ「きょ、今日付き合ってくれたお礼…」

>しかし、両手が荷物で塞がって受け取ることができない

エビ「しょうがないわね、アタシが飲ませてあげるわよ」

鳴上「!」

エビ「なに?」

鳴上「後で飲むから」

エビ「そしたら冷めちゃうでしょ。いいから大人しく飲まされなさい!」

>無理矢理飲まされることになった

エビ「いい?いくわよ…」

鳴上「ああ…」

エビ「…ん」

鳴上「ッ!」

エビ「ちょ、どうしたの!?」

鳴上「すごい熱い」

エビ「冷ませってこと?注文多いんだから…」

>文句を言いつつも、エビはコーヒーをフゥフゥしている

エビ「これでいいかな…」ゴクッ

鳴上「…あ」

エビ「な、何よ?一口くらいいいじゃない」

エビ「それより、ほどよく冷ましてあげたわよ。感謝しなさい」

鳴上「どうも」

エビ「口開けなさいよ。また飲ませてあげるから」

>エビの言う通りコーヒーは丁度いい温度だ
  冷えた体が温まる

エビ「…ど、どう?」

鳴上「おいしい」

エビ「あっそ♪」

エビ「…ん、荷物ここまででいい。家すぐそこだから」

鳴上「そうか」

エビ「……」

鳴上「…?」

エビ「今日は付き合ってくれてありがと。嬉しかった」

鳴上「誘うときは前日に言ってくれ」

エビ「いいじゃない!急にアンタと遊びたくなったのよ…」

>エビの顔は赤い

>エビだから……

エビ「ちょっと!何笑ってんのよ!?」

エビ「ほんっと気がきかないんだから…」

鳴上「ごめん」

エビ「…ねぇ、14日なんだけど暇?」

>14日はたしかりせと遊ぶ約束をしていた

エビ「どうせ暇なんでしょ?かわいそうだから、アタシが付き合ってあげるわ」

鳴上「!」

エビ「予定あってもアタシのためにあけなさい!いいわね!?」

>エビは帰ってしまった

>14日、エビに一方的に約束をされた
  このままでは取り返しのつかないことになるかもしれない…

このスレはフィレモンによって監視されています

?/? ?
~???~

千枝「…て…起きてよ、鳴上君」

鳴上「う…」

雪子「やっと起きたね、寝ぼすけさん」

りせ「おはよ先輩♪」

直斗「…おはようございます」

鳴上「なっ!?どうしてここに!?」

エビ「アンタが呼んだんじゃない。忘れたの?」

鳴上「俺が……」

>そういえばそんな気もする…

千枝「今日はバレンタインデーだよ?」

エビ「アンタのために特性のチョコを作ってきてあげたわ」

りせ「絶対気に入ってくれるよ!」

直斗「恥ずかしいですが、先輩が喜んでくれるなら僕は…」

>しかし、肝心のチョコは見当たらない

雪子「目の前にあるじゃない」

鳴上「目の前?」

>気がつけば千枝たちはいつの間にか水着姿になっている
  全員黒い水着を着ているが、もしかして…

直斗「これ、チョコで出来てるんです」

鳴上「!」

雪子「どうかな?」

>生肉よりはマシかもしれない

エビ「はぁ?何ワケわかんないこと言ってんのよ。それより早く…しなさいよ…」

千枝「とけてビチョビチョになっちゃうよ」

直斗「僕は、あの、一番最後でもいいです…」

>チョコはドンドンとけてゆく

>このまま食べずに見ているのもいいかもしれない

雪子「お願い…早く…」

千枝「あたしの食べて…」

マーガレット「待ちなさい」

鳴上「!」

マガレ「あなたが食べたいのはそんなものじゃないでしょう?」

マガレ「大人のチョコ、食べてみたくはない?」

鳴上「……」ゴクリ

りせ「な、何よ!いきなり出てきて何様のつもり!?」

マガレ「子供には関係のない話よ」

千枝「そりゃあなたから見たら子供かもしれないけど」

雪子「鳴上君を思う気持ちは負けないもの!」

直斗「同感です!」

エビ「ま、一番はアタシだけどね」

りせ「私よ!!」

>喧嘩を始めてしまった
  そっとしておこう……

エビ「そもそもアンタが悪いのよ!」

鳴上「俺!?」

千枝「そうだよ!いつもいつも思わせぶりな態度とってさぁ!」

雪子「鳴上君は誰が一番好きなの?」

直斗「先輩……」

りせ「私でしょ!?ね、ね!?」

マガレ「答えは分かっているけど、もし万が一に私が期待しているものと違ったら…ふ、ふふ…」

>ただならぬ殺気を感じる…

「「「誰が好きなの!?」」」

02/07 火
~朝・堂島宅~

鳴上「うわぁあ!!」

>目が覚めるとあたりには誰もいない
  どうやら夢を見ていたようだ…

>バレンタインデーまで後一週間
  慎重に行動しなくては…

菜々子「お兄ちゃん?」

>菜々子が自室にやってきた

鳴上「おはよう」

菜々子「叫び声が聞こえたけど、大丈夫?」

鳴上「平気だよ」

菜々子「何かあったのかと思って心配しちゃった」

>菜々子の純真な優しさが伝わってくる…

鳴上「菜々子は優しいな」

菜々子「そ、そお?嬉しいけど、ちょっと恥ずかしいな」モジモジ

>そしてかわいいな……

さっきから尻穴からアギダインがいっぱい出てやばい
俺の尻穴がやばい。だから休憩します☆

>>178
たっちゃん「てめこのクソ氏ねゴルァ!」バキッ

フィレモン「ぐふっ」

痔じゃねーよ
たしかにちょっと血が出てるけどそれは切れてるだけで痔じゃねぇし
マジそーゆー勘違い迷惑なんですけど^^;

~放課後・二年生の教室~

>陽介はそそくさと帰ってしまった
  聞くところによるとジュネスのバイトに精を出しているらしい

千枝「……」

雪子「……」

>二人から意味ありげな視線を感じる

>……
  そっとしておこう…

千枝「な、鳴上君!」

鳴上「!」

雪子「…ちっ」

千枝「あのさ、ちょっといいかな?」

鳴上「なに?」

千枝「じ、実はね、今マフィン作りにハマってるの!それでね、よかったら味見してもらいたいなー、なんて…」

鳴上「俺でよかったら」

千枝「ほんと!?ありがとう!」

雪子「私もいいかな?」

千枝「雪子?」

雪子「チョコレート作ってきたんだけど、うまく出来たか味見してほしいの」

>なぜ自分で味見をしないのか

雪子「あなたに食べてほしくって…」

千枝「あ、あたしも!」

鳴上「……」

千枝「ちょっと自信ないけど…」

雪子「私は自信あります」

千枝「なっ!?」

雪子「自分でもうまくできたと思うの」

>……

>千枝のマフィンはなぜか紫色をしている

千枝「色々隠し味いれたから。あ、愛は大さじ3杯は入ってるよ!」

>色々ってなんだ…

>雪子のチョコはかわいらしいハート型だ
  謎のカレー臭がすること意外はフツーのチョコに見える

雪子「いっぱいそれっぽいの入れたから」

>それっぽいのってなんだ

千枝「肝心なのは味だよ!」

雪子「千枝、いいこと言った!」

千枝「さぁグイグイっといっちゃって!」

雪子「遠慮しなくていいよ」


>食べたら大変なことになる気がする
  主に胃が…

>……

鳴上「うっ!」

千枝「ど、どうしたの?」

鳴上「急にお腹の具合が…」

雪子「…痔?」

鳴上「違う!」

千枝「大丈夫?」

鳴上「また明日!!」

雪子「…あ」

千枝「逃げられちゃった」

千枝「やっぱ見た目がよろしくなかったかなぁ」

雪子「千枝のマフィン、すごい色だもんね…」

千枝「雪子のだってカレーの臭いがすごいじゃん」

雪子「だってカレーチョコだし」

千枝「そ、そうなんだ…」

雪子「これ、どうしよっか」

千枝「…二人で味見してみる?」

雪子「そうだね」

雪子「いただきます」

千枝「召し上がれ」

雪子「……」モグモグ

千枝「ど、どう?」

雪子「ぷ!くくく!あははは!!」

千枝「なぜツボに!?」

雪子「み、見た目変なのに、あ、味はフツー!あははは!」

千枝「うぅ…」

雪子「あははは!」

雪子「笑ってごめんね」

千枝「もういいよ。次はあたしが食べる番だからね」

雪子「うん」

千枝「ほいじゃ、いただきまーす」モグモグ

雪子「どう?どう?」

千枝「チョコの甘さとカレー臭が口いっぱいに広がって…」

雪子「うん…」

千枝「混ぜるな危険って感じ、かな…」

雪子「おいしい?」

千枝「まずいっつってんの!!」

雪子「……」

千枝「……」

雪子「料理って難しいね」

千枝「うん」

雪子「……」

千枝「…バレンタインまでに間に合うかなぁ」

雪子「……ぷっ!」

千枝「…………」

マーガレットさんって化粧濃いおばちゃんじゃん
僕はやっぱりエリザベスちゃん!!

マーガレットさん最初正直微妙だったけどコミュ進めてたらめっちゃ可愛いことに気づいた

>>292
プークスクス……

またID変わったわ
そろそろ〆るぜ。尻穴が痛いから

02/14 火
~朝・堂島宅~

>ついにこの日を迎えてしまった
  放課後、りせとエビと遊ぶ約束をしている

>このままではまずい…

菜々子「お兄ちゃん!」

鳴上「菜々子?」

菜々子「これ!」

>かわいらしくラッピングされた箱にチョコが入っている

菜々子「バレンタインだから。大好きなお兄ちゃんにあげるね!」

>一口食べてみる

>素直においしい
  菜々子の一途な思いが伝わってくる

菜々子「おいしい?」

鳴上「今まで食べた中で一番おいしいチョコだよ」

菜々子「ほんと!?やったぁ!」

>菜々子はピョンピョン飛び跳ねて喜んでいる

鳴上「……よし」

~放課後・二年生の教室~

千枝「いた?」

雪子「ううん、何処にもいない」

千枝「せっかくうまくマフィン作れたのに…」

りせ「先輩!」

千枝「りせちゃん…」

雪子「どうしたの?」

りせ「さっき先輩から今日は用事があるからってメールきて。放課後約束してたのに」

千枝(いつの間にそんな約束を…)

直斗「半径5km以内にはいないことは確かです」

雪子「直斗君も鳴上君と約束したの?」

直斗「ええ、まぁ」

りせ「でも、どうして半径5km以内にはいないって分かるのよ?」

直斗「先輩の制服に仕込んだ発信機の反応がないからです」

雪子(発信機ってほんとにあるんだぁ…)

千枝「プライバシーの侵害だよ!だいたいそんなものいつ仕掛けたの!?」

直斗「こないだお家にお邪魔したときに…」

りせ「先輩のうちにあがったの!?」

直斗「こないだ雨が降った日にちょっとありまして…」

千枝「ちょっとって…お家に上がっただけだよね…?」

直斗「……///」

りせ「あ、赤くなってんじゃないわよ!!」

エビ「ちょっといい?」

雪子「海老原さん?」

エビ「あいつ知らない?」

雪子「あいつって、もしかして鳴上君のこと?」

エビ「そうよ。今日約束してたのに、急に用事ができたってメールきて」

りせ「私と同じ…」

エビ「あんたたちなら何か知ってると思ったんだけど、知らないみたいね」

直斗「僕たちも今先輩を探しているんです」

エビ「ふーん」

エビ「ま、見つかっても一緒に過ごすのはアタシだけど」

りせ「な、なによそれ!私だって先輩と遊ぶ約束したんだもん!」

エビ「あんたの勘違いじゃない?いるのよねー、勝手に約束した気になって浮かれるオンナ」

りせ「な、な、なんですってー!?」

直斗「久慈川さん、落ち着いて…」

りせ「勘違いしてんのはあんたじゃないの!?」

エビ「はぁ!?あ、アタシはちゃんと約束したわよ!絶対行くって言われたし!」

りせ「大方夢でも見たんでしょ」

エビ「あんた後輩のクセに生意気なのよ!」

りせ「恋に後輩も先輩も関係ないんだから!」

~放課後・ベルベットルーム~

マガレ「ようこそ、ベルベットルームへ。主は只今席を外しております」

マガレ「それとも、私に会いにきてくれたのかしら?」

>そんなところだ

マガレ「ふふ、嬉しいわ」

>ここにいれば今日一日はひとまず安全だろう

マガレ「2月14日…今日はバレンタインだったわね…」

鳴上「よく知ってるな」

マガレ「そうね、以前の私だったら外のことなんて気にもとめなかったのだけれど…」

マガレ「あなたの影響かしら、ふふ」

鳴上「……」

マガレ「これ、なんだか分かる?」

>チョコレートだ…

マガレ「あなたが来るんじゃないかと思って特別に用意しておいたの」

マガレ「さ、こっちにいらっしゃいな」

マガレ「特性チョコのお味はいかが?」

鳴上「おいしい」

マガレ「気にもらえて嬉しいわ」

マガレ「それから、もう一つとっておきのモノを用意してあるの」

鳴上「…?」

マガレ「きっと喜んでくれると思うわ」

マガレ「チョコのように、甘く切ない時間を過ごしましょう…」

>……

>マーガレットと長い時間一緒に過ごした

ベルベットルームって精神だけトリップするのか
商店街からいけるとこは体ごとワープすんのかと思ってたわ

02/15 水
~朝~

陽介「うーっす」

鳴上「おはよう」

陽介「昨日何処行ってたんだ?みんな探してたぞ」

鳴上「ちょっと」

陽介「まぁいいけどよ。それよりチョコだ。おまえいくつ?」

>菜々子とマーガレットから貰ったから二つだ

陽介「マジかよ!?おまえなら10個以上貰ってると思ったんだけどな」

鳴上「陽介はいくつ貰ったんだ?」

陽介「俺は4個」

鳴上「パートのおばちゃんから?」

陽介「ちげーよ。里中や天城たち。パートのおばちゃんはクマにゾッコン」

陽介「もらえる様に点数稼ぎにバイトやりまくったけど、あのマダムキラーには勝てねぇわ」

鳴上「そうか…」

陽介「そういや里中たちは完二にもチョコあげてたな」

鳴上「そうなのか?」

陽介「つーわけで、完二と俺は引き分け。まさかのまさかの悠の一人負けだ」

陽介「放課後残ってればおまえもチョコ貰えたのに」

鳴上「……」

陽介「とにかく、スペシャル肉丼ゴチんなります」

鳴上「しょうがない」

完二「うーっす」

陽介「よう!」

鳴上「おはよう」

完二「花村先輩機嫌いいっスね。なんかあったんスか?」

陽介「今こいつの負けが決定したとこなんだ」

完二「あー、チョコの?」

鳴上「完二はいくつもらえたんだ?」

完二「オレは6個っス」

陽介「6だぁ!?」

鳴上「里中と天城とりせと直斗と……」

陽介「お母さんとおばあちゃん?」

完二「ばっ!ち、ちげーよ!」

陽介「じゃあ誰から貰ったんだよ?」

完二「アミぐるみ作ったガキから…お礼だっつって…」

陽介「なんだ、子供か」

完二「チョコはチョコだろーがよ!」

陽介「まさか完二に負けるとは思わなかったぜ」

鳴上「ああ」

完二「先輩までひどいっスよー」

陽介「一位完二、二位俺でビリが悠か」

完二「なんか意外っスね」

陽介「逆の順位のがまだ納得がいくな」

完二「オレはビリ前提かよ」

鳴上「勝負は勝負だ。今度スペシャル肉丼奢るよ」

陽介「おう!楽しみにしてるぜ!」

完二「ゴチんなりまっス!!」

千枝「あー!」

鳴上「!」

千枝「昨日何処行ってたのさー!」

雪子「すごく心配したんだよ」

鳴上「あ、ああ…」

千枝「一日遅れちゃったけど、これ」

雪子「私からも」

鳴上「ありがとう」

りせ「せーんぱーい!」

りせ「昨日約束してたのにどうして帰っちゃったの!?すっごく寂しかったんだよ!」

鳴上「ご、ごめん」

直斗「一体何処で何をしていのたです?」

千枝(直斗君いつの間に…)

直斗「まさか僕たち意外の女性と一緒だった、なんてことはありませんよね?」

りせ「そうなの!?」

鳴上「えーっと…」

エビ「あんたたち、こんなトコで何してんの?」

>エビまできた…

エビ「あ!アンタ昨日何処ほっつき歩いてたの!?アタシとデートの約束したじゃない!」

鳴上「…ごめん」

りせ「また妄想が始まった」

エビ「も、妄想じゃないわよ!ガキはすっこんでなさい!」

りせ「ガキって、一つしか離れてないじゃない!あんたなんか精神年齢がガキよ!」

エビ「なによ!」

りせ「そっちこそなんなの!?」

>喧嘩を始めてしまった
  そっとしておこう…

エビ「そもそもアンタが悪いのよ!」

鳴上「俺!?」

千枝「そうだよ!いつもいつも思わせぶりな態度とってさぁ!」

雪子「鳴上君は誰が一番好きなの?」

直斗「先輩……」

りせ「私でしょ!?ね、ね!?」

>ただならぬ殺気を感じる…

「「「誰が好きなの!?」」」

完二「……」

陽介「……」

完二「オレら、一応勝ったんスよね」

陽介「ああ」

完二「先輩が貰ってるチョコってオレらが貰ったものより、すげー手が込んでないっスか?」

陽介「……」

完二「義理とかそーゆーんじゃなくて、なんつーか…」

陽介「やめろ。それ以上言うな」

完二「先にガッコ行きますか」

陽介「だな」

完二「……」

陽介「サボって愛家行くってのもいいかもな」

完二「晴れてっから、スペシャル肉丼ないっスよ」

陽介「俺の心ん中は今どしゃぶりなんだよ、ちくしょう」

完二「……行くなら…付き合うっス」

陽介「…サンキューな」

完二「…うっス」

おしまい!

保守と支援ありがサンキュークマ☆

14話はいつもと比べて3割増しぐらいで番町がイケメンになってたのが気になった

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