苗木「まずはそのふざけた『絶望(幻想)』をぶち壊す!」(9)

あとよろ

四十年勤め上げた會社を退職し早二十年、何やら張り合いの無い日々を送る内、大學生の孫に「退屈しのぎに遣って見たまへ」と勸められた弐チヤンネル。
當初は「こんな電腦掲示板、何たる幼稚加減」と莫迦にしてゐたものの、遣つて見ると存外に面白ひ。
華やかな色彩の髪と目を持つうら若き乙女に「ゆとり乙」と何度と無く罵られるにつけ、食ふや食はずやで慌しく過ぎ去つた學生時代が自ずと思ひ返され、「戰爭さえ無ければ、小生もこのやうな青春が送れたやも知れぬ」と獨りごちることも屡々。
すつかり虜となつた今では、孫の部屋から白銀色の電腦計算機をせしめては書齋に篭もり存分に「祭り」を堪能する毎日を送つている。
「小四女兒遺棄事件」なるスレツドを拜讀した際には、その餘りに不憫な境遇と過酷な運命に落涙し、臺所で葱を刻む家内に「かような理不盡が許されていいものか!」と熱辯を振るって呆れられる始末。年甲斐もない、とはこのことと後で赤面することしきり。
下手の横好きとはいえ「繼續は力なり」の言葉通り、最近ではブラクラの回避やコピペの管理にも慣れ、「好きこそものの上手なれ」を座右の銘として弐ゲツトに勵んでいる。
同年代の友人達が癡呆や重い病に惱まされるなか、老いて尚矍鑠としてオフ會に向かえるのも、ひとえに弐チヤンネルのおかげかと思えば、再三に渡る「半年ROMつてろ」の罵り文句も、何やら「まだまだ死ぬには早いよ」と言われているようで愉快極まりない。
ひとつ間違えれば自らが乗り込んでいた機體と同じ名前を持つコテハンに出會える日を樂しみにしつつ、今日もデスプレヱに向かう。
それでは、弐ゲツト。

思い付いただけだから誰かはょ書いて
オナシャス

上条・苗木「いいぜ」

上条「お前の……その惨めな幻想を!!」

苗木「とてつもなく深く、悲しく、氷のように冷たい絶望を!!」

上条「この右手で!!」

苗木「このダンガンで!!」



上条・苗木「その絶望(幻想)をぶち殺すッッ!!」



こうではないですよね分かってます

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