千早「所持金が500円しか残ってないわ…」 (140)

千早「…ま、何とかなるわよね」

~♪~♪

千早「あら…もうこんな時間だわ」

千早「冷蔵庫は…空ね…」

キュ…ジャー

千早「…」ゴクゴク

千早「…っぷは」

千早「水は出るんだもの、一週間くらい大丈夫よ」

千早「…」

千早(さっき聞いていたCD…とても参考になるわね)

千早(とはいえ夢中になっていろんな音楽関係の資料を買うのは反省しないといけないわ…)

千早(…お給料が振り込まれるのが一週間後…)

千早「…寝ましょう」

千早「……」ペラ

P「お、千早いたのか…おはよう」

千早「おはようございますプロデューサー…一応挨拶はしたのですが…忙しそうだったので…」

P「ああ、気づいてやれなくて悪いな」

千早「いえ…」キュー…

P「……」

千早「……」カァ

P「ちは」

千早「何でもありません」

P「でm」

千早「何でもありま」

春香「おはようございまーす!!」アマミハルカデース

P「おお、春香か、おはよう」

春香「はい!おはようございます!プロデューサーさん!!」

千早「…」ホッ

春香「千早ちゃんもおはよう!」

千早「ええ、おはよう」

春香「小鳥さんもおはようございまーす!」

小鳥「おはよう春香ちゃん、今日も元気ね」

春香「はい!あ、プロデューサーさん!クッキー焼いてきたので食べてみてください」スッ

P「お、旨そうだな…」ヒョイパク

春香「…」ドキドキ

P「…うん美味い!流石だな」

春香「えへへ~よかったぁ」ニコ

春香「千早ちゃんもどうぞ~」

千早「ありがとう、頂くわ」

春香「そうだプロデューサーさん」

P「どうしたー?」

千早「……」サク

千早「美味しい…」

千早「……」サクサクサク

千早「……」…サク

千早「……」サクサク

千早「……」

千早(もう一ついいかしら…?)

千早「……」サク…

千早(…もう一つだけ…)

千早「……」サク

春香「千早ちゃん…?」

千早「え…?あ…」

春香「どうしたの?千早ちゃん、お腹空いてるの?」

千早「ち、違うわ…!春香の作ったクッキーがとても美味しくてつ…い…」カァ

春香「本当!?えへへー、すっごく嬉しいなぁ!!千早ちゃんにそんなに喜んでもらえるなんて」

千早「あ…ぅ」

春香「またたくさん作ってくるからね!」ニコ

千早「…ええ、お願いするわ」ニコ

P「……」

千早「……今日は失敗したわ」ボス

千早「春香のクッキーを一人でたくさん食べてしまうなんて…」

千早「お腹が空いてたからってあんな…」カァ

千早「…」バタバタ

千早(でもおかげで今日は乗り越えれたわ…)

千早「…あと5日」

千早(明日は確か…)ウト

千早(…大丈夫よ)zzZ

アオイートリー♪…

ハイオッケー!イヤーヨカッタヨー

千早(…くっ)

千早「ありがとうございました」

春香「やっぱり千早ちゃんの歌は上手いな~、私も頑張らないと」

千早「…ええ、ありがとう」

P「……」

千早(…今日の歌は納得いかない出来だったわ…)

千早(やっぱりなにか食べないと力がでないのね…)

千早(春香に…いえ…こんなこと言えるわけないわ…自分でまいた種だもの…ましてやプロデューサーになんか…)

千早「……」ゴクゴク

千早(…あと4日…)

亜美「千早お姉ちゃーん!」

真美「あそぼ→YO→」

千早「遊ぶと言ってももうすぐ出るのよ?」

真美「え~い→じゃん!兄ちゃんもまだ来てないし!」

亜美「ちょっとくらい大丈夫だって!!」

千早「もう…しょうがないわね」

真美「やった→!」

亜美「じゃあさ、これやろ→YO」

真美「それを選ぶとはさすが亜美ですな→」

P「こーらお前たち~!そろそろ行くぞー」

真美「あり!?兄ちゃんいつの間に戻ったの?」

亜美「亜美に気づかれないとは…やりおる」

P「戻ったのはさっきだけどな、車出してくるから用意しとけよ」

千早「わかりました、ほら二人とも片付けるわよ」

真美「はーい」

亜美「そういや千早お姉ちゃん行く前にいつも飲んでるゼリーは飲まないの?」

千早「今日はもう済ませてきたのよ」キュゥ

真美「……」

亜美「……」

千早「……」

千早「これは…あの」

真美「……ふーん」

亜美「……千早お姉ちゃんてダイエット中なの?」

千早「ち、ちがっ」

真美「これ以上どこが減るんだろうね…」

亜美「真美、それは言っちゃだめだよ」

千早「くっ…」

P「早くしろー!遅れるぞ!」

亜美「今行くよ→兄ちゃん!」

真美「無理しちゃダメだよ?千早お姉ちゃん」

千早「ええ、わかってるわ」

真美「でも千早お姉ちゃんとお仕事なんて珍しいよね」

P「そうだな、あんまりない組み合わせだよな」

亜美「うん!んっふっふ~今から楽しみですな→!」

真美「ねっ!千早お姉ちゃん!」

千早「そうね」ニコ

P「っとそろそろ着くぞ」

P「後ろから見ているが、あんまり千早やスタッフに迷惑かけるんじゃないぞ」

真美「こんな良い子な真美たちが」

亜美「そんなことするわけないっしょ→」

P「千早、頼むな」

千早「わかりました」

亜美「うあうあー」

真美「全然信用されてないっぽいよ!」

ハイオッケー

P「お疲れさん、思ったより遅くなっちゃったな」

真美「ちかれた→」

亜美「でも楽しかったYO」

真美「ね→!」

P「それはよかった」

千早(…くっ)

P「ほらっ、千早もお疲れ」スッ

千早「あ、ありがとうございます」

真美「あ、ずるーい!真美のは!?」

亜美「亜美のは!?」

P「ちゃんと買ってるから落ち着け」

P「じゃ、送ってくから車に乗り込め」

亜美「ほいさ→」

真美「よろしく頼むよタクシー!」

P「誰がタクシーだ…ったく、ほら千早も乗れ」

千早「はい」


真美「でね→兄ちゃんその時に亜美がね」

亜美「え~それだったら真美だって」

P「全部見てたっての」

千早「……」

P「着いたぞー」

真美「ありがとね兄ちゃん!」

亜美「また明日ね→兄ちゃん!」

P「おお、ちゃんと歯ぁ磨いて寝ろよー」

亜美「わかってるよ→」

真美「じゃあね→!千早お姉ちゃんもおやすみ→!」

千早「おやすみなさい、亜美、真美」

P「あいつらがいないだけで随分静かになったな」

千早「そうですね」

P「じゃあ千早の家に向かうが…その前に」

千早「…?」

P「千早、何か食べたいものあるか?」

千早「はい?」

P「ご飯食べに行こうぜ」

千早「い、いえ…私は別にお腹空いてません…」グキュゥ

P「……」

千早「…これは自分で言ったんです」

P「…誤魔化せてないからな」

千早「くっ…」カァ

P「ったく…お前はともかく俺が腹減ってるんだ、だからどこかで一緒に飯食うの付き合ってくれよ」

千早「…わかりました」

P「じゃ、どこ行く?」

千早「私はどこでも…」

P「はー食った食った、困った時はファミレスにかぎるな」

千早「あの…プロデューサー」

P「ん?」

千早「お金…今度必ず返しますので…」

P「いいっていいって、こんくらい奢らせてくれ!俺から誘ったんだしな」

千早「でも…」

P「ほら、早く乗らないと置いて行っちまうぞ?」

千早「…ありがとうございますプロデューサー」

P「よし到着~っと」

千早「ありがとうございます」

P「おー、あ、千早、ほれっ」っ5,000円

千早「え?う、受け取れません!」

P「お前昨日と今日の仕事、納得いってないだろ?」

千早「……」

P「周りは気付かなかったようだが、いつものお前の歌じゃなかったぞ」

千早「すみま…せん」

P「歌に妥協を許さない千早にしては珍しいと思ったがここ数日あんまり食べてなさそうだったしな」

千早「……」

P「大方、歌の為の資料でも買いあさって金が無くなったんだろ?」

千早「あぅ……」カァ

P「…千早らしいっちゃあ千早らしいが、お前の健康が第一だ」

P「ちゃんと食わないと納得いく歌なんて歌えんぞ?だからほらっ」

千早「……」

P「早く受け取ってくれ…じゃないと傍から見たら援交してるように見えてしまう」

千早「あ、すみません!」

P「よし、じゃあな、ちゃんと食べろよー」

千早「あの、プロデューサー!本当にありがとうございます!」

千早「このお金は後日必ず返します!それから今度何かお礼をさせてください!」

P「構ん構ん!お前が元気にアイドル活動してくれたら充分だ」

千早「いえ…それではこちらの気が済みません」

P「いや…ホントにいいんだが」

千早「何か考えておいてください」

P「う、うーん」

千早「それではプロデューサーありがとうございました」

P「おう、次から気をつけろよ」

千早「重々承知です、それではおやすみなさい」

P「おやすみ…」

P「まいったなぁ」

好きなだけ食え (ボロン

千早(プロデューサーに迷惑かけてしまったわ…)

千早(お礼しないと…本当何がいいのかしら…)

千早(春香にもお礼しなきゃ…)

千早(…ともかくプロデューサーのおかげでもう大丈夫ね)

千早(ありがとうございます…プロデューサー)

千早「ああっこれは散々探して見つからなかった限定CDだわ 」 CD\4500

P「お疲れさん!」

千早「ありがとうございます」

P「最近は調子がいいな」

千早「はい、自分でも納得のいく歌を歌えていると思います」

P「それはよかった」

千早「やはり食事は大事だと再認識しました」

P「だな」

千早「はい、あの、それで…以前からお礼をさせて欲しいと言ってるのですが…」

P「いいって言ってるだろ?ちゃんとお金も(無理やり)返してくれたし、もう貸し借りなしだろ?」

千早「ですが…」

P「その気持ちだけで充分だ」ナデ

千早「……」

P「じゃ、俺は別の現場に行ってくる。気をつけて帰れよ」

千早「…はい」

千早「はぁ…」

春香「ちーはーやーちゃんっ」ギュッ

千早「は、春香?苦しいわ」

春香「あ、ごめん…!」エヘ

千早「もう…」

春香「それで」

千早「…?」

春香「どうしたの?」

千早「…どうもしないわ」

春香「嘘だよー!さっきから千早ちゃん見てたけどずっとため息ついてたよ」

千早「……」

春香「私、千早ちゃんの力になりたいの!何でもいいから話して欲しいな」

千早「…ありがとう春香、実は…」

春香「なるほど…それでプロデューサーさんにお礼がしたいのにプロデューサーさんは断るんだね」

千早「ええ…」

春香「よくわかんないけどリボンをくれたのはそういう理由だったんだぁ」

千早「あの時はたくさん食べちゃったし…助かったから」

春香「えへへ、千早ちゃんの助けになってたのならよかった」ニコ

春香「あ、今はプロデューサーさんの事だったね…うーん」

千早「…どうしたらいいのかしら」

春香「そういえば最近プロデューサーさんとっても忙しそうだよね」

千早「ええ、みんなも仕事が多くなってきたから」

春香「プロデューサーさんちゃんとご飯食べてるのかな?」

千早「そういえば私たちの前では何かを食べてるのを見てないわね」

春香「…それだ!」

千早「…どれ?」

春香「千早ちゃんがプロデューサーさんにご飯を作ってあげるんだよ!」

千早「え!?そ、そんなこと無理よ」

千早「私そんなに料理できないし…まして人に食べてもらうなんて…」

春香「大丈夫!私も手伝うから!ね?」

千早「でも…」

春香「きっとプロデューサーさん喜んでくれるよ!」

千早「…そうかしら」カァ

春香「そうだよ!」

千早「春香…私頑張るわ」

春香「うん!頑張ろう千早ちゃん!」

春香(千早ちゃんかわいい)

千早(それから春香と料理特訓が始まったわ)

春香「千早ちゃん包丁はこうやって…」

千早「こう…?」

千早(最初は全然できなくてくじけそうだったけど…)

春香「千早ちゃん!お砂糖と塩の分量が逆になっちゃってるよ!」

千早「あら…?」

千早(春香のおかげでだいぶ上手くなってきた…)

春香「うん!美味しい!美味しく出来てるよ千早ちゃん!!」

千早「本当?よかったわ!」

春香「これでいつでもお嫁にいけるね!千早ちゃん!!」

千早「な、何言ってるのよ春香!」カァ

春香「えへへ、行かせないけどねー!」ギュウ

千早「こ、こら、春香ったら」

P(亜美たちも送ったし、後は事務処理が少し残ってるだけ)

P(久しぶりに早めに帰れそうだな)

P「ただいま戻りました」

春香「お帰りなさいプロデューサーさん!」

P「春香?どうして春香がまだ事務所にいるんだ?」

春香「千早ちゃんもいますよ!プロデューサーさん」

千早「プロデューサー、お帰りなさい」

P「ああ、ただいま…ってどうしたんだお前たち、もう今日は仕事ないだろ?」

春香「はい!私はもうすぐ帰りますよープロデューサーさん!」

春香「ただちょっと千早ちゃんがプロデューサーさんに用があるんです」

P「千早が?」

春香「ほらっ千早ちゃん」

千早「え、ええ」

P「…?」

千早「プロデューサー、今日はもうお仕事終わりですか?」

P「ん、ああ少し事務処理をしたら今日はあがれるよ」

千早「よかった」

P「何かあるのか?」

千早「あの…プロデューサー、今日のご飯…一緒に食べませんか?」

P「ん?ああいいぞ!どこか行きたいとこがあるのか?」

千早「いえ…私の家に…」

P「へ?」

春香「千早ちゃんがディナーを作ってくれてるんですよ!プロデューサーさん!」

千早「ダメ…でしょうか?」

P「いや…ダメというか」

春香「せっかく千早ちゃんが作ってくれたんですよ?」

P「しかし…ううむ」

千早「わ、私がプロデューサーと食べたいんです、だから付き合ってください!」

P「」

春香「ち、千早ちゃん…大胆…!」

千早「は、春香!?ち、違うわこれはあの、お礼というか…その…」カァア

P「…くく」

春香「プロデューサーさん?」

P「はははは、お礼か、なら仕方ないな」

P「せっかく作ってくれたんだし無駄にするわけにいかないしな」

P「わかった、ご馳走になるよ千早、悪いな」

P「じゃあぱぱっと終わらせるから待っててくれ」

千早「はい…!」

春香「んっふふ~!じゃあ千早ちゃん頑張ってね!」

小鳥(私もいるんですが…いえなんでもないです)

P「おじゃましまーす」

千早「ど、どうぞ」

P「お、さすが千早だな片付いてるな」

千早「あ、あんまり見ないでください!」

P「悪い悪い」

千早「あの、温めますので少し待っててください」

P「ああ頼む」

千早「はい」

千早「どうぞ」コト

P「お、さんきゅ」

P「じゃあいただきます」

千早「はい」

P「あーん…」モグモグ

千早「…」ドキドキ

P「うん、美味い!」

千早「本当ですか?」

P「ああ!こんな美味いの久しぶりに食べたよ!」

千早「よかった…」

P「最近忙しくてまともに飯食えてなかったからな」

千早「プロデューサー…」

P「ははっ、この間千早にちゃんと飯食えって言ったばっかなのにな」

P「ま、俺が食う時間がないほど忙しいってのはいいことなんだし」

P「全く食えてない訳じゃないから贅沢は言えないな」

千早「あの、プロデューサー」

P「どうした千早?」

千早「もしプロデューサーがよろしければ、またご飯食べに来てくれませんか?」

P「え?」

千早「春香のおかげでだいぶ上達しましたし」

千早「食事の大切さは先の件で痛いほど理解しました」

千早「だから最近ちゃんと自炊もするようになったんです」

P「…」

千早「それに春香が言ってたんです…自分の作ったものを美味しいって食べてもらえるのはすっごく嬉しいことだって」

千早「…本当にその通りでした」

千早「私もっと料理上手くなるよう頑張ります!だから…」

P「すまない…それは出来ない」

千早「そう…ですか」

P「千早はアイドルだからな、プロデューサーとはいえ男の俺が何度もお邪魔するわけにはいかない」

P「時間があれば仕事終わりにどこかに食いに行くのとかは出来るから」

千早「……」

P「でも…ま、忙しすぎて食う時間がなくて本当に腹が減って死にそうになった時は、頼むな」

千早「…はい…!」ニコ

P「んじゃ冷めないうちに食べてしまおう!ほら千早も食べろ、美味いぞ?」

千早「もう、プロデューサーったら」

千早(それから何度かプロデューサーにご飯を作ってあげることができ…)

春香「えー千早ちゃんなんでお弁当作ってあげないのー!?」

千早「は、春香…そんなこと」

春香「作ってあげたら絶対喜ぶって!」

千早「恥ずかしいし…」カァ

千早「それにきっと迷惑だわ…」

春香「そんなことないよー!!」

千早「でも…」

春香「うーん…じゃあ一緒にお菓子作ってプロデューサーさんにあげちゃおうよ!」

千早「…それくらいなら」

春香「よしじゃあ決まりー!」

千早(…所持金が500円になったのは反省しないといけないけど)

春香「ほらっ!プロデューサーさん!!クッキーですよ!クッキー!」

P「お、さんきゅ、春香」

千早(そのおかげで春香とプロデューサーとの距離が縮まった…)

春香「今回は千早ちゃんも一緒に作ったんですよ!」

P「そうか…ん、相変わらず美味い!」

千早(今はこの距離がとても…心地いい)

春香「当然ですよ!私と千早ちゃんの愛情がたーっぷり詰まってるんですから!」

P「はは、そうなのか千早?」

千早「え、あ…はい」カァ

千早「だから、ちゃんと…味わって食べてくださいね?」

おわり

自己管理が少し苦手な千早が好きです

じゃ、出掛けるので終わります

チャオ☆

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