カイジ「あれ………もしかしてこれって………数学Ⅰ………?」(239)

試験開始50分………!


カイジ………!


ここで致命的なミスに気づく………!

カイジ(バカな………!どうして………どうしてこんな単純なことに………俺は………!)


溢れだす涙………!


だが………!


今は一刻の猶予もない………!


現状把握が先………!


泣いてる暇などない………!

カイジ「次の英語頑張ればいいな・・・この数学落としても大丈夫次頑張れば良い」

試験管「次頑張れば良い、そんな考えじゃ這い上がれ無いこの試験・・・今を頑張るんだ。今を頑張れない者に未来は来ない・・・くくく」

カイジ(どうする………!どうする………!今からⅠ・Aのマークに移る時間なんてない………!一体どうすれば………!)


駆け巡る脳内物質………!


光よりも早く………!


カイジは………!


この状況を打破すべく………!


あるはずもない答えを探し続ける………!


そして………!


閃く………!

ピーン!(閃いた)


カイジ「あ………もしかして………」


カイジ………!


閃く………!


閃いてしまう………!


通常ならありえないこと………!


いや………!


本来やってはならない悪魔の所業に………!

(4回1だけは 絶対にない・・・! 当てる・・・!今度こそ・・・!)

この男の思考
試験では こういう考えが一番危ない
まさに地獄に直結する道

1 1 1と来たから
もう1がない などという読みは
まさに泥沼

                       _
                   /)/ノ,>    す  嵌
                   | lン.)っ   で   っ
                   |/ .〈/    に.  て
                      l   )    泥.  い
                   |iii||||||    中  る
                     |iii||||||        :
                    |ii||||||||      首.  :
                ┌|ii|||||||||      ま   :
       、~"イイ__   /iiii|||||||||||     で   :
      ゝ:::::::::::レヘ .|__「iii|||||||||||||      :   :
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カイジ(あ………ああ………!)


あまりの非常識さに震えるカイジ………!


そう………!


これは諸刃の剣………!


ひとつ間違えば己自信すら殺しかねない悪魔の剣………!

カイジ(できる………!いや………もしかしたら全ての教科に応用できるかも………)


カイジ………!


戦慄………!


あろうことかこの状況だけでなく………!


センター試験すら攻略しかねない己の閃きに………!

カイジ(しかし問題がひとつ………)


そう………!


この戦略………!


実を結べばその効果は大きい………!


だが………!


最初にして最後………!


たったひとつの難関を乗り越えなければならない………!

カイジ(………試験監か)


そう………!


その難関とは監視者………!


三人の監視カメラの存在………!


彼らの死角をつかなければならない………!


それは至難………!


まさに至難………!

カイジ(机にあるのは鉛筆………消しゴム………受験票………これだけ………これで何とかするしかない………!)


カイジ………!


ついに悪魔の所業へ………!


自らを化身に変えて………!


自らの未来のため………!


カイジ………!


ついに動き出す………!

さて困ったな

カイジ(当たってくれ!)


シュッ!


試験監a「痛!」


試験監b「うお!」


試験監c「うごっ!」


カイジ(よし!)

カイジ………!


あろうことか………!


卓上にある全ての物を試験監にぶつける………!


鉛筆………!


消しゴム………!


受験票………!


三人への同時攻撃………!

試験監a「な、なんだ?」


試験監b「何かが当たった?」


試験監c「一体何が?」


カイジ………!


試験監たちが動揺したスキに………!


彼らの監視の目をかいくぐり………!


教壇へ駆ける………!


とんだ反則技………!

カイジ………!


教壇へ駆ける………!


それは忍のような身のこなし………!


訓練された暗殺者かのよう………!

そして………!


一気に引き返す………!


カイジ………!


教壇にたどり着いたと思ったら………!


すぐさま自分の席へ………!


猛ダッシュ………!


全力疾走………!

カイジ「はぁ………!はぁ………!………よし!」


カイジが動き出してから椅子につくまでの時間………!


なんと1秒弱………!


教壇までは5mはあるであろう距離を往復で………!


人間の常識を遥かに越える速さで駆け抜けた………!

カイジ「よし………これで………」


カイジが教壇で手にしたもの………!


それは腕時計………!


試験監の腕時計………!


まがい物のロレックス………!


悪趣味………!


不潔………!


最低の………!


パチモンのロレックス………!

カイジ「へへ………これで………」


そう………!


カイジに秘策とは………!


腕時計への細工………!


試験時間を管理する時計に………!


ペーパー用紙に細工などという甘い考えではない………!


それは天に背く行為………!


発想のコペルニクス的大転換………!


カイジ………!


時を操るという荒業にでた………!

カイジ(よし………!よし………!いける………!)


迫る試験終了の合図………!


カイジは………!


ロレックスへの細工に急ぐ………!

カイジ(出来た………!)


カイジ………!


ついに完了………!


時の操作………!


セット完了………!


試験終了まで残り2日………!


ついに………!


悪魔の所業を成し遂げる………!

カイジ(よし………これで余裕をもってⅠ・Aに臨める………さてと………あ………ああ!)


カイジ………!


ここで気づく………!


作戦の隙間………!


全てを台無しにしかねない欠陥に………!


ツメがあまいとはまさにこのこと………!

カイジ(時計を戻さなくちゃならない………)


そう………!


最後の砦………!


あの驚異の動き………!


教壇までの筋肉番付を再びやらなければならない………!

カイジ(だけど………もう………)


そう………!


いまのカイジの机………!


あるのは解答用紙だけ………!


これはいくらなんでも投げられない………!


犯罪を犯したのは自分だと試験監に教えるようなもの………!


カイジ………!


動けない………!

カイジ(なら………これしかないのか………)


カイジ………!


苦汁の選択………!


己を捨てたその行為に………!


自ら人の道を踏み外す………!

カイジ(おらぁ………!)


試験監a「おわぁ!」


試験監b「なんだ!」


試験監c「ふ、服!?」


そう………!


カイジ………!


あろうことか………!


着ていた衣類を投げつける………!


再び三人への同時攻撃………!

カイジ(いまだ………!)


三人が動揺している僅かな時間………!


己の衣類すら犠牲にしたこの数秒………!


カイジ………!


再び教壇へ一直線………!

無駄のない動き………!


美しさすらある走り………!


カイジ………!


ついに時計を教壇に戻し………!


自分の席に帰ってきた………!


奇跡の生還………!


この間わずか1秒弱………!

カイジ(はぁ………!はぁ………!よし………!よし………!これで………!)


カイジ………!


至福の笑み………!


それはあたかも大学合格を決めた受験生のよう………!


このセンター試験の真っ只中………!


他の受験生が必死に解答にもがく中………!


パンツ1枚………!


至福の男………!

カイジ(へへ………これでもう………思い残すことは………)


カイジ………!


これまでに2度も………!


人の限界を越えた動き………!


あろうことか………!


それを1日の内にやってしまう………!


まさに偉業………!

カイジ………!


試験中にも関わらず寝てしまう………!


緊張………!


疲労………!


安堵………!


この3つが一気に押し寄せ………!


カイジを眠りの世界へと誘った………!


パンツ1枚………!


微笑みながら寝る男………!


それがカイジ………!

            ____
         __,,/  _, ----`ヽ  :.
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       / /   i      \   \\ :.
     :. ,'./       i  ヽ:.   ヽ:.:.. ヽ.ヽ
      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
     :. |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
    :. |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV :.  な…
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{     なんなんですか?
      :. |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :.   ここ、どこですか?
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ     なんであたし
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.   貼られたんですか?
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
     ヽ! )人    : : :人      : : : / \! :.
      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
       :.  \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',

       :.     / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : :|
          / `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : : : : : :l

そして………!


カイジ………!


勝ち得た2日という時間で………!


心身の疲れを癒す………!


まさに功績………!


悪魔の取引………!


だが………!


しかあああああああし………!

ゴン


清掃員「おい」


カイジ「ん………」


清掃員「おい、起きろ」


カイジ「………んあ?」


清掃員「いつまで寝てるつもりだ」


カイジ「…………?」


清掃員「早く帰ってくれ、掃除の邪魔だ」


カイジ「え………あれ………試験は………?」


清掃員「試験?ああ、昨日終わったよ」

カイジ「え………」


カイジ………!


寝過ごす………!


あろうことか3日寝てしまう………!


パンツ1枚………!


この寒い季節に………!


まさに快挙………!


圧倒的快挙………!

カイジ「試験中に寝てしまうとは俺もまだまだあまい………まあいいか………俺でもやればできるって分かったし………次の1年必死に勉強して良い大学に入ろう………あ、東大とか行けちゃったりしてな………それで偉いとこに就職して………」


これが始まり………!


カイジの堕落人生の第1歩………!


典型的な浪人生の思考………!


スレ主すら例外ではない………!


明日のセンター試験………!


こんなことしてる場合じゃない………!


ーおわりー

>>202
お休み、あまり緊張しえ気張らないようにね

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