誠子「大星とチューしたら強くなった」 (161)

ID:IBXgZWx00の代行

咲さんかわいい

代行ありがとうございますそれじゃあ始めます

決勝前夜

菫「亦野、話があるこっち来い」

誠子「....はい」

ガチャッ

淡「何?二人だけで隠し事?」ピョンッ

照「だめ」ガシッ

淡「えー、ずるーい」

照「どうしてもだめ」

淡「はーい」

淡(隠れて盗み聴きしちゃおう)クスクス

淡「テルー私トイレ」

照「トイレなら仕方ないはやく戻って来る事」

淡「テルー、プリン食べたくない?」

照「食べたい」

淡「なら、ちょっと遅くなるかもかなー?」

照「わかった」

淡「行ってきまーす」

照「行ってらっしゃーい」

ガチャッ

淡「よし、二人を探そう」

淡「いないなー」テクテク

菫「......でだな」

誠子「はい.......」

淡(見付けた)

菫「.......も」

誠子「.........はい、分かってます」

淡(何話してるんだろ?)

菫「そうなると、次またそうなったらお前は一軍から抜けてもらう」

誠子「はい、このチームに弱い者は要らないですもんね....」

淡(え?)

菫「すまない、上の決定だからな」

誠子「いえ、当たり前の事です」

誠子「仮にも白糸台の一軍があんな失点するなんて」

菫「・・・」

誠子「早く、戻りましょうか」

誠子「大星が盗み聴きしに来るかも」

菫「ああ、そうだな早く戻ろう」

淡(どうしよう)ガクガク

淡(取り敢えずコンビニ行かなくちゃ)

淡「た、ただいまー」

尭深「おかえり」ズズズ

照「プリン、プリン」

淡「うん、はいプリン」

照「やっほーう」

菫「コンビニいってたのか?」

淡「うん」

誠子「....」ジー

淡「ど、どうしたの?亦野先輩」

誠子「...いや、大星」

淡「な、何?」

誠子「お前、なんだか元気無いぞ?何かあったか?」

淡「何でもないよ?何言ってんの」

誠子「そうか、それなら良いんだが」

淡(亦野先輩はクビになっちゃうのかもしれないのに私の心配してくれてる)

誠子「悩みがあるなら言ってくれよ」

淡「....うん、ありがとう」

ベット

淡(もし、明日先輩が失点しちゃったら)

淡(先輩がいなくなっちゃうんだ.....)

淡(いっつも優しくしてくれたな)

淡(私が入って来たからかな?)

淡(私が居なければ)

淡(でも、先輩に言ったら笑って私の事励ましてくれるんだろうな)

淡(先輩の方が辛いのに)

淡(いや...だな)

淡(先輩...)

淡「いなくなっちゃ嫌だよぉ....」

菫「よし、締まって行こう」

照「うん」

尭深「はい」

誠子「はいっ」

淡「うん...」

誠子「どうした?やっぱり何かあるのか?」

淡「大丈夫だよ...」

淡「亦野先輩」

誠子「なんだ?」

淡「ありがと」

誠子「なんだよ照れ臭いなあ」

実況「中堅戦終了ー」

ビー

菫「ここまで何とか照の稼いだ点数を守ってはいるが...」

照「ごめん、私がもっと頑張っていれば」

菫「いや、あの辻垣内を相手に三万点稼げれば十分だ」

淡(もう、亦野先輩の番だ)

菫「それにしても今日は淡が静かだな」

誠子「先輩方、淡、行ってきます」

菫「ああ、いって来い」

照「頑張ってね」

淡「・・・」

誠子「ありがとうございます、大星は瞑想中か...それじゃあ」

ガチャッ

淡「あれ?、亦野先輩は?」

菫「もう出たぞ」

淡「そんな、お別れも言わせてくれないなんて」

照「いや、言ってたよ?」

淡「ごめん、いってくる」

ガチャッ

菫「どうしたんだ」

照「さあ?」

ガチャッ

尭深「ただいま」

淡「先輩...先輩」タタタタ

淡「あ、いた」

誠子「」テクテク

淡「先輩っ」ギュッ

誠子「うん?大星かどうした?」

淡「その...あの」

誠子「ああ、応援しに来てくれたのか、ありがとう」ニコッ

淡「そうだけど、でも」

淡(どうしよう、もっとちゃんと伝えたい)

誠子「なんだ?」

淡「も、もう、こうなったら///」チュッ

誠子「は?」

淡「こ、こういう事だから///」

淡「絶対に居なくなっちゃだめだからね///」

ダダダダ

誠子(い、いきなり、チュ、チュー///)

誠子「あれ?なんで居なくなっちゃダメって」ボソッ

誠子(まさか、大星のやつ知ってたのか?)

誠子「.......うん」

誠子「絶対勝つよ」

副将戦

誠子(やっぱり強い...)

誠子(私もここで終わりかな)

誠子(はは、役ただずだったモンな当たり前か)

誠子(ごめんなさい、弘世先輩、宮永先輩、尭深、それと...大星...)

淡『絶対に居なくなっちゃだめだからね』

誠子(・・・)

誠子「そうだよな」ボソッ

あらたそ「?」

誠子(負けられないよな)ゴッ

あらたそ(いきなり雰囲気が変わった!?)

誠子(よしっこの配牌なら)

あらたそ「リーチ」

誠子(ダブリー!?)

のどっち(・・・)

ラーメンマン(ふーむ、なかなかの手と見ました)

誠子(どうする?降りるか?)

誠子(いや、ここまで-だしかもこの配牌を逃したら)

誠子(大星...)

誠子(やるしか...無いな)

タン タン

誠子(ここまでは何とか凌いでこれた)

誠子(だけれど...)

ラーメンマン(ふむ、ここまで一度もピンズを見ていないデスネ)

誠子(最後の山に来たら終わりだ、そこまでに何とかしないと...)

誠子(でもどうやって?)

誠子(私には宮永先輩や大星みたいな豪運は無い)

誠子(それにこっちはただの単騎待ち)

誠子(どうやっても、無理だろ...)

大星「頑張ってー亦野先輩ー」

誠子(いや、私は知っているはずだろ)

誠子(最後の山に行く前に上がる方法を)

あらたそ(これでこの山は終わりか)タンッ

誠子「カンッ」

あらたそ「!?」

ラーメンマン(これは...)

誠子「ツモッ」

のどっち(咲さん...?)

誠子「嶺上解放、四千、六千」

あらたそ(しかも、ドラ全ノリ!?)

すまんやらかした

菫「この感じ淡と似た感じだったな偶然か?」

照「.....誠子にはそうゆう力は感じた事は無かった」

照「でも、心なしか偶然ではない気がする」

菫「....意味が分からん」

尭深「でもこれで誠子ちゃんが±ほぼ0です」

菫「そうだなこれならイケるかもしれない」

淡「亦野先輩―がんばれー」

照(嶺上開花、ほぼ±0)

照「...いやな予感もする」

菫「?」

オーラス

ジャラジャラ

誠子(何とか立て直したがこれでオーラスか)

誠子(点数はまだ-収支)

誠子(ここであがらないと)

誠子(...淡、力を貸してくれ)

あらたそ(何このクソ配牌)

のどっち(降り...ですかね)

ラーメンマン「ぐふっ」

あらたそ「どうかしました?」

ラーメンマン「いえ、なんでも」

あらたそ「?」

ラーメンマン(この雰囲気まさか...)

冷やしたとうか「」コォォォォ

一「どうしようトーカが」

衣(この感じ、さっきは咲、そして今回は...)

純「どうした?」

衣「.....いま戦っている者に魔物がいる」

純「宮永やお前と同レベルのか?」

衣「いやそれは無い....もしかしたら衣たちより強いかもしれないがな」

純「意味がわからねえ」

衣(弱いままで衣たちより強い支配を行っているのか....)

衣「飲まれなければいいが」ボソッ

あらたそ(もう終盤なのにここまでほとんど手が進んでない)タンッ

のどっち(ひどい偶然ですね)タンッ

ラーメンマン「...ポン」

あらたそ「?」

誠子「・・・」

のどっち(聴牌する為でしょうか)

ラーメンマン(もうすぐ海底牌)

あらたそ(私も聴牌しときたい)

ラーメンマン(何があっても海底牌は引いてはいけない)

のどっち(海底牌)カチャッ

のどっち(ゲンブツは無し...なら)タンッ

誠子「...ロンッ」

あらたそ「うっ」ゾワッ

ラーメンマン(やはり)

誠子「24000」

のどっち「はい」

実況「副将戦終了ー最後に三倍満が飛び出しましたー」

誠子「ふう...お疲れ様でした」

あ・ど・マン「お疲れ様でした」

誠子「・・・」スタスタ

淡「亦野先輩ー」ギュッ

誠子「大星か」

淡「勝ったね、良かったね」

誠子「ああ、大星のおかげだな」

淡「それで、対戦前の事なんだけど///」モジモジ

誠子「その事なんだが」

誠子「大星は私の事が好きなのか?」

淡「え、ちょっそ、それは///」

誠子「違うのか?」

淡「違わない、ずっとだって先輩優しいから」

誠子「ありがとう、私もだ」

淡「それじゃあ」

誠子「ああ」

誠子「なあ、私もいってらっしゃいのキスして良いか?」

誠子「淡」

淡「うん、いいよ」

淡「セイコなら」

誠子「なら」チュッ

淡「えへへ///」

淡「私も絶対勝つから」テッテッテッテ

誠子「ああ、頑張れよ」

誠子「・・・」

誠子「...ふふ」

誠子「これで...私は負けない」

誠子「ただいま戻りました」

菫「ああ、よくやったな」

照「...誠子」

誠子「どうしたんですか?宮永先輩」

照「最後の二つは偶然?」

誠子「・・・」

誠子「そんなわけないじゃないですか」

誠子「だって私は宮永先輩達みたく強くないですよ」

菫「そうだぞ、麻雀なんて全て偶然じゃないか」

照「.....そうだよね」

誠子「はい、そうですよ」

誠子(せっかく手に入れた力を明かす意味も無い)

大将戦

淡「勝つぞー」

咲「・・・」

咲(また、か)ハア

咲(別に良いけどね)

咲(今度戦う事になったら潰せばいいんだし)

咲「だけど」チラッ

淡「うおりゃー」

咲(和ちゃんもやられて私の領域まで荒らされたんだ)

咲(八つ当たりしても仕方ないよね)ニヤッ

照・衣「!?」ゾクッ

実況「大将戦終了ー」

実況「阿知賀が清澄からあがり」

実況「清澄一位、阿知賀二位、臨海三位、白糸台四位で終局です」

ありがとうございました

淡「う.....あ...いやだ...もう」フルフル

誠子「大丈夫か?淡」

淡「セイコー、私のせいで」ポロポロ

誠子「仕方ないよ相手が悪かったんだ」

淡「もう戦いたくない」

誠子「大丈夫だ来年はもう大将じゃなくて違う所にしてもらおう」

淡「うん...」

誠子「淡なら先方でもどこでもやっていけるよ」

淡「うん」

誠子(そして、来年は私が)

咲「ねえ」

穏乃「なんですか?」

咲「なんで最後邪魔したの?別にそっちが逆転するわけでも無かったのに」

穏乃「別に何でもいいでしょ」

咲「いや、だってあの局は流局狙いだったはずだよね」

穏乃「・・・」

咲「アナタも池田みたいな感じなのかと思ったよ」

穏乃「弱い者いじめが好きな人にはわかりませんよ」

咲「なるほどー、白糸台を庇う為か」

咲「優しいねー」

穏乃「...それだけですか?」

咲「うん、それだけ」

穏乃「それじゃあ、最後に私から言わせてください」

咲「なーに?」

穏乃「次に卓を囲む時は絶対に潰す」

咲「....アハッ、他の人を気に掛けないアナタと戦うのか」

咲「楽しみにしてるよ、また大将の卓で会おうね」

咲「じゃっ」

穏乃「・・・」

淡「ごめんね、私のせいで」ションボリ

誠子「いや、淡のせいじゃないよ」ナデナデ

淡「うん、ありがとう」

菫「ああ、仕方ないな」

照(これが、咲の力...)

照(多分、私のせいだろう)

照(もしかしたらお母さんとお父さんのやり方で間違って無かったのかな...)

照(しかも、来年もあるなんて)

照(その時はこの中の誰かが...)

菫「おい、照、お前も何か言ってやれ」

照「...ああ、淡はよくやったよ」

菫「これで私達三年は引退か」

照「うん、長かったね」

菫「で、進路は決まったのか?」

照「菫と同じでいいよ」

菫「お前な「それより」

照「私は後輩の育成に集中したい」

菫「.....いきなりどうした?」

照「次は魔物が二人になる、そうなれば」

照「壊される、同席したものなら確実に」

菫「つっ」ゾクッ

照「たぶんそれは、誠子だろうけど」

菫「なぜだ?そんな事分かる事でもないだろ」

照「あの子は今、力を付けたばっかだから」

菫「でも、お前のような力は持ってないって」

照「あれは嘘だよ、確実に」

菫「何でわかるんだ?」

照「鏡で見たから」

菫「ああ、そうか...」

菫「で、どんなの力だったんだ?」

照「魚拓」

菫「は?」

照「元から誠子にはほとんどの魔物に通じるものがあった」

照「それが、開花したのが魚拓のような能力だよ」

菫「それ、無理がないか?」

照「いや、そんな事無い」

菫「そうか、で、どん位強いんだ?」

照「うーん、この能力は手数が多いからね」

照「磨けばそこそこ」

菫「それじゃあ勝てない事もないんじゃないか?」

照「いや、敵が悪いいね、能力である以上それ以上の能力と戦ったら負ける」

菫「そうか」

菫「そういえばなんで、いきなり力が生まれたんだ?」

照「結果的に淡、理由は誰かと繋がったから」

菫「淡?何がどうして」

照「たぶん淡が告白でもしたんじゃない?」

菫「そうか、その鏡怖いな」

照「うん、たまに住所とか電話番号とか見えるよ」

菫「えー、キモッ」

照「ひどいね」

菫「そう言えば結果的に淡って事は他の誰でも良かったのか?」

照「うん、重要なのはトリガーを引く人じゃない」

照「誰が打とうとピストルからは同じ速さでダンガンが出る」

照「だから、淡じゃなくても覚醒はしたと思う」

菫「へー、教えてやらないのか?」

照「....それは淡が可哀想」

菫「何でだ?別に亦野の面倒見の良さなら別に知っても」

照「いや...強い人間と弱い人間は全然違う人間だよ」

照「それこそ人が変わったように」

菫「淡..亦野....」

照「まあ、私達は私達に出来る事をやるだけだよ」

菫「勉強とかな」

照「・・・」

数日後

誠子「ツモ、これで逆転だな」

モブA「くそー、いきなり強くなったなー」

モブB「ほんとだよ」

誠子「ふふん、全国を経験したからな」

淡「セイコー」ギュッ

モブC「あ、あと淡のおかげかな?」ニヤニヤ

誠子「なっ///」

淡「そうだよ、私は誠子に勝利を導く天使なんだよ」

「あははは」

菫「淡もすぐ治ってよかったな」

照「うん、ほんとに」

照「・・・」

菫「そんなに気がかりか?」

照「違うよ、二人の関係が良くやってるなと思ってさ」

菫「そっちか、確かに二人とも仲良くやってるな」

照「それと今のところは二人とも気付いてないみたいだね」

菫「そうだな、見てるだけでこっちが熱くなってしまう」

照「多分休日とかはデートしてたり」

菫「買い物して」

照「カップル割で安くパフェ食べたり」

菫「また甘い物か」

支援

その夜

淡「もしもーし」

誠子『どうしたんだ?』

淡「明日デートしない?せっかくの休日だし」

誠子『ごめん明日も雀荘で練習するつもりだから』

淡「そうなんだ、なら仕方ないよね。頑張ってね」

誠子『ああ、私もっと強くなるから』

淡「うん、じゃあね」

誠子『ああ、おやすみ』

カチッ

淡「......またなの?」

淡「この頃麻雀ばっかり」

ゴロンッ

淡「仕方ないよね、誠子は私の代わりに来年も大将やるんだもん」

淡「仕方ないよね...うん」

淡「でも...それでも」

淡「さびしいよ...私ね...今すっごくさびしいよ...」ジワッ

淡「欲しかったのは私じゃなくて力の方だとか変な事考えちゃうし」ポロポロ

淡「ダメダメ、誠子は私の恋人だもん信じてあげなくちゃ」グシグシ

淡「よーし、明日はオシャレの本を読破するぞー」

照「誠子、この頃強くなったね」

誠子「そうですか?ありがとうございます」

淡「ふふん、セイコはまだまだ強くなってテルーなんて目じゃい位強くなるんだから」

誠子「いや、そんな」

照「楽しみだね」

誠子「ははは、えーと、マジですか?」

照「まあ、誠子のやりたいときで良いよ」

誠子「そうしてくれるとありがたいです」

また数日後

淡「はあー、寒い」

誠子「まったくだよ、寒くていられない」

淡「もう冬だね」

誠子「ああ冬だな」

淡「ねえ、セイコ」

誠子「どうしたんだ?」

淡「セイコって本当に私の事好き?」

誠子「どうしたんだよいきなり」

淡「セイコはただ私のとキスして能力使いたいだけじゃないよね?」

誠子「当たり前だろ」

淡「そう、よかった」ギュッ

誠子(そうだよな....)

誠子「なあ、淡、私と付き合ってて楽しいか?」

淡「うーん、楽しくは無いかな?」

誠子「え?楽しくないの?」

淡「うん、休日とか全然遊んでくれないし」

誠子「.....ごめん」

淡「でも、私はセイコが好きだよ?」

誠子「なんで?」

淡「だって、誠子は優しいもん」

誠子「......そうか、ありがとう」ナデナデ

淡「えへへへへへ」ニコニコ

誠子「そうだ、明後日一緒にどっか遊びに行こうか」

淡「いいの?やったー」

誠子「どこか行きたいところある?」

淡「私ね、色々雑誌読んだから面白そうなとこいっぱい知ってるよ」

誠子「そうか、それは楽しみだな」

淡「すっごい可愛い服で行くからね」

誠子「でも、あんまり寒い恰好では来るなよ?」

淡「.....やっぱりセイコは優しいね」ボソッ

誠子「どうした?」

淡「いや、セイコの事悩殺してやろうと思ってね」

誠子「いや、殺しちゃダメだろ」

次の日

菫「次の月曜日に来年の選抜を行う」

ザワザワ

え? この時期に? しかも来週って

尭深「すいません、どういう事ですか?」

ザワザワ

一軍にも知らされてないのか? 全軍含めて?

菫「簡単に説明したら、来年照が抜けるから、そのかわり全チームから強い奴らを集めようって事になったんだ」

誠子「・・・」

淡「いきなりだね」

誠子「すみません」

菫「.....どうした?亦野」

誠子「それは宮永先輩とも戦うんですか?」

淡「え?」

淡「どうしたの?いきなり」

菫「何でだ?」

誠子「いえ、ただ聞きたかっただけです」

菫「......ああ、むしろほとんど決めるのは照だ」

照「ピース」

誠子「....ありがとうございます」

淡「セイコ...」

菫「詳しくは今から配るプリントに書いてある、それじゃあ、解散」

ガヤガヤ ガヤガヤ

テクテク テクテク

淡「凄い事になったね」

誠子「ああ」

淡「それより、明日の事なんだけどさ」

誠子「ああ」

淡「話聞いてる?」

誠子「なあ、淡」

淡「?、どうしたの?」

誠子「私、宮永先輩に勝てるかな?」

淡「......分かんない」

誠子「そうか」

テクテク テクテク

淡「明日の服どうしようかなー?」フンフン

淡「思いっきり可愛い服着て」

淡(そういえば、明日が初めてのデートだったな)

淡「よしっ頑張るぞ」

prrrr

淡「あ、セイコからだ」

淡「もしもーしセイコ?」

誠子『ああ、そうだよ』

淡「明日のデートだけどね」

誠子『その事なんだけどさ』

誠子『明日のデートは無しにもらいたいんだけど」

淡「え?」

誠子『月曜に選抜あるだろ?そのために練習したいんだ』

淡「ふーん.....そうなんだ」

誠子『ごめんな、いきなり』

淡「いや...大丈夫だよ」

誠子『それじゃあ、淡も練習しろよ?レギュラーとられちゃうぞ?』

淡「うん、わかた....」

誠子『それじゃあ』

淡「うん、バイバイ」

カチッ

淡「・・・」

淡「....ふぇ」プルプル

淡「ふぇ」プルプル

淡「ふぇーーーん...うぇーん」ポロポロ

淡「ばかー...セイコのばかー...」ポロポロ

淡「嫌い、もう嫌いだ」グスッグスッ

淡「何で、何で」グスッグスッ

淡「セイコは私の事なんて好きじゃないんだ」グスグス

淡「いらない、こんな物いらない」雑誌バサア

淡「はあ...はあ...」

淡「セイコの馬鹿...」

月曜日

誠子「今日が決戦だ」

誠子「よしっ」

誠子(今までずっと頑張って来たもんな)

誠子「そういえば、淡はどうなったかな?」

誠子「まあ、いつもの場所で待っててくれるだろ」

待ち合わせ場所

誠子「来ないな、いつもは私より先に来てるのに」

誠子「・・・」

キーンコーンカーン

誠子「予鈴...」

誠子「何かに巻き込まれてなきゃいいけど」

放課後

誠子「昼も来なかったな」テクテク

誠子「なんだ?部室が騒がしい」

ガヤガヤ ガヤガヤ

誠子「ごめんどうしたんだ?」

モブ「あれ?誠子もまだ聞いてなかったんだ?」

誠子「え?何の事?」

モブ「淡ちゃん今日休んだでしょ?、だから今日これなかったって事で来年のレギュラーはもう無しだって」

誠子「は?」

誠子「なんで?淡が休んだんだ?」

モブ「誠子知らないの?無断欠勤だって」

誠子「無断欠勤?」

モブ「うん、連絡入ってなかったから」

誠子「なんで、どうして?」

誠子「まさか、昨日の?」

モブ「もうすぐはじまるよ」

誠子「ごめん、私帰る」

モブ「は?なんで?」

誠子「無断欠勤」

モブ「はぁ」

タッタッタッタ

誠子「はぁ...はぁ...」pppppp

誠子(つながるか?)

電源が入っていないか

誠子「くそっ」

誠子(ごめん、ごめん)

誠子「ごめんな、淡」

タッタッタッタ

淡「...グス.....グス....」

淡「....嫌い....嫌い....」

「淡ー」

淡「え?セイコ?」

淡「一体どこから?」

「いるかー、おーい」ドンドン

淡「窓?」

「こうなったら」ドンドンドン

淡「ちょっダメダメ」ガラッ

誠子「うわっと」マエノメリ

淡「危ない」ガシッ

淡「どうして?今選抜が」

誠子「そんな事どうでも良いんだよ」

淡「だって誠子このために頑張ってたじゃん」

誠子「そんな事より淡が大切だよ」

淡「あ、ありがとう///」

誠子「こんなに目が腫れて、髪もボサボサ」

淡「...デートに来てくれなったじゃん」

誠子「.....ごめん」

淡「それで?何しに来たの?」

誠子「いや、何が?」

淡「私の事連れ戻しにきたの?」

誠子「いや?ちがうよ」

淡「それじゃあ、何?」

誠子「そのー、ひじょー言いづらい事なのですが」

淡「な、なに?」

誠子「これからデートしない?」

淡「はい?」

誠子「もう、戻っても仕方ないしさ」

淡「・・・」

誠子「前の事もあるじゃん?」

淡「・・・」

誠子「...だめ?」

淡「そのかわり、ちゃんとエスコートしてね」

誠子「......ああ、任せろっ」ニッ

誠子「それじゃあ」

淡「ま、まって、一回お風呂入って来るから」

誠子「うん、分かった」

トトトトト

淡「うおー」

誠子(......これで、よかったんだよな)

誠子「.....ああ、私は淡が好きなんだ」

淡「ふんふふーん♪」

誠子「おいおい、どんだけご機嫌なんだよ」

淡「だって初めてだよ?」

誠子「そういえば、そうだったな」

淡「セイコ」

誠子「ん?どうした?」

淡「大好き」ニッ

誠子「な///」

淡「えへへ///」

誠子「わ、私も好きだよ///」

淡「両思いだね」

誠子「ああ」

誠子「それじゃあ、行こうか」

淡「うん」

キャッキャッキャ

照「あれ?見付けたらひっぱたいて連れ戻すんじゃなかったの?」

菫「そんな事出来るかあんなの見せられて」

照「そうだよねー」

照「そう言えば、選抜は明日いつになるの?」

菫「今日はもう無理だろ」

照「ねえ、菫」

菫「なんだ?」

照「今日は寝かせないぜ」キリッ

菫「そうか、やっと勉強する気になったか」

照「いや、そう言うわけじゃ」

「いやあああ」

次の日

淡「それにしてもよかったね」

誠子「ああ、運が良かったとしか思えないな」

淡「まさか選抜が今日になってたなんて」

誠子「まあ、元一軍が二人も居ないとな」

淡「う、そう言われると罪悪感が」

次、誠子ーお前だぞー

誠子「あ、はいー今行きます」

淡「で、今日もいってらっしゃいのチューするの?」

誠子「いや、今日はいいや」

誠子「そのかわり」

誠子「おかえりなさいのチューはしてくれよ///」

淡「うん///」

カンッ

次の年

咲(何?この力)

穏乃(尋常じゃない)

淡(帰ったらキスするって言うのに涙でクシャクシャの顔なんて見せられないからね)

末原(留年はするし魔物の戦いには巻き込まれるしメゲルワー)


もいっこカンッ

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