まどか「ほむらお姉ちゃん!」(336)

ほむら「鹿目さん…鹿目さんっ…」

まどか「」

ほむら「目を…目を開けてよ…」
ほむら「鹿目さん……!」

まどか「」

ほむら「うっ…うぅ……」

ほむら「なんで…なんでまた……」

まどか「ホムラアア・・・・・・・・・・・・・・・ホムラアアアアアアア・・・・・・・・・・・!!!!!」


ほむら「ぎゃああああああああああああああああ」

ほむら「…でも、本当にそんなことができるのかな」

ほむら「私なんかが…鹿目さんを助けることなんて…」

ほむら「…結局、私はいつも鹿目さんに助けられてばっかりで……」

ほむら「私が鹿目さんを助けたことなんて…」

ほむら「…」フルフル

ほむら「…とにかく、時間を巻き戻さなきゃ」

ほむら「待っててね、鹿目さん…!」

ほむら「……」パチッ

ほむら「今度こそ…って…えっ?」

ほむら「えっ?あれっ?ここ…どこ?」キョロキョロ

ほむら「び、病院じゃない…なんで?何時もなら病院で目が覚めるのに…」

ほむら「ここはどこなの…?こ、公園?」

ほむら「公園だ…見覚えがあるもん、学校の近くの公園だよ」

ほむら「じゃあ、ここは見滝原…なんだよね?」

ほむら「…でも、どうしてこんな」

ほむら「もしかして…魔力が弱って来てるのかもしれない…」

ほむら「どうしよう…やっぱり私が弱いからなの?」

ほむら「私が…もっと強ければ…」ポロポロ

ほむら「っ…」ゴシゴシ

ほむら「ダメだよ…泣いちゃいけないよ…」

ほむら「私が…私が鹿目さんを助けるんだから」

ほむら「……」キッ

ほむら「今は…夕方かな、時間もいつもと違うみたい」

ほむら「日付もわからないし、とりあえずお家に帰ろうかな」

ほむホーム?

ほむら「あれ…私のじゃない?場所も番号も合ってるよ?」

ほむら「え?なんで?なんで私のお家がないの…?」

ガチャ

ほむら「あっ…」

「あれ?君、どうしたの?家になにか用?」

ほむら「えっ?あっ?えっと…その……」

「?」

ほむら「あっ、あのっ!」

「うん」

ほむら「ここの近くに、暁美って人が住んでいませんか?」

「暁美?名字が?」

ほむら「は、はい」

「うーん、知らないなぁ」

ほむら「あっ…」

「ごめんね、ここには長く住んでるけど、暁美さんは知らないわ」

ほむら「…そ、そうですか…失礼しました…」ペコッ

「はーい」

ほむら「……」トボトボ

ほむら「なんで私のお家がないの…?ここは本当に見滝原なの…?」

ほむら「どうしよう…とりあえず、さっきの公園に戻ろう」

公園

ほむら「はぁ…どうしたらいいの?こりじゃあ学校にも行けないよ」

ほむら「鹿目さんを助けなきゃいけないのに…」

ほむら「鹿目さん…」

女の子A「や、やめてよ!あぶないよっ!」

女の子B「だ、だいじょーぶ…あたしが取ってあげるからね」

ほむら「…小学生かな、何をしてるんだろ」

ほむら「木に上ってる?危ないよ…」

A「お、落ちちゃうよ?あぶないからやめてよぉ」

B「だいじょーぶ、だいじょーぶ…うわぁっ」ズルッ

A「さやかちゃんっ!」

ほむら「あっ、危ないっ!」タタッ

B「きゃぁぁぁっ!」

A「さやかちゃん…うわぁぁん」

B「…あれ?」

ほむら「…だ、大丈夫?怪我してない?」

B「は、はい…」

ほむら「よかったぁ」ホッ

ほむら(時間を止められなかったら間に合わなかったよ)

B「あ、あのっ!助けてくれてありがと!」

ほむら「うん、でも危ないから木に上っちゃダメだよ?」

B「…うん」

A「うわぁぁぁん」

ほむら「…あれ?」

ほむら(この子たち…どこかで…?)

ほむら(いや、似てるだけ?)

B「ちょっと、泣かないでよ。あたしは大丈夫だよ」

A「えっ?…あっ、ほんとだ…」

A「うぅ…」ゴシゴシ

A「えへへ、よかった」ニコッ

ほむら(可愛いなぁ)クスッ

ほむら(この子、鹿目さんと似てるよ)

ほむら(鹿目さん…元気かな…?)

B「このお姉ちゃんが助けてくれたんだよ」

A「あ、ありがとうございます…」

ほむら「お友だちが無事でよかったね」

A「うんっ!」

B「お姉ちゃんがいなかったら、あたし…怪我してたよ」

ほむら「どうして木に上ったりなんかしたの?」

A「あっ…それは…」

B「この子の風船が木に引っ掛かっちゃって、あたしが取ろうとしたんだよ」

ほむら「風船?」

B「ほらっ、あそこに」

ほむら「あっ、ほんとだ…」

B「でも、やっぱり危なかったかな…」

A「…うん、もう良いよ。わたし、風船諦めるから…」

B「うーん…取れそうなんだけどなぁ」

A「危ないよぉ」

B「よーし!あと一回だけやってみる!」

A「えっ?」

ほむら「あっ、だ、ダメだよ?危ないから…」

B「でもぉ…」

ほむら「…わ、私が取ってあげるから」

B「ほんとっ?」

ほむら「うん、だから待っててね」

B「やったぁ!」

A「ありがとう、お姉ちゃん」

ほむら「ふふっ」

ほむら(このくらいなら私にだってできるよね?)

ほむら「…よ、よーし」

ほむら「んしょ…んしょっ…」

ほむら「きゃっ?」ズルッ

A「あっ!」

ほむら「いったぁ…っ」

A「お姉ちゃん…」

B「お姉ちゃん、大丈夫?」

ほむら「あはは…うん、大丈夫だよ」

ほむら(カッコ悪いとこ見せちゃったな…)

ほむら「もう一回…」

ほむら「きゃぁ!」ズルッ

B「また落ちちゃった」

ほむら「いやっ?」ズルッ

A「お、お姉ちゃん…」

ほむら「ほむぅ!」ズルッ

B「…大丈夫?」

ほむら「あぅぅ…」

ほむら(もう…なんでこんなことも出来ないの…?)

ほむら(こんなんじゃ…鹿目さんを助けるだなんてとても…)

ほむら(私…魔法少女になっても弱いままだよ…)

A「あ、あの…お姉ちゃん」

ほむら「…なに?」

A「わ、わたし諦めるから…その…もういいよ」

ほむら「……」

ほむら(この子にまで気を使わせて…私は…)

A「ありがとう、お姉ちゃん」

ほむら「…!」

ほむら(ダメだよ!せめてこの子にだけでも…!)

ほむら「…ううん、今度こそ取ってあげるからね」

A「あっ…」

ほむら「今度こそ…!」

B「もうちょっと!もうちょっとだよ!」

ほむら「…えいっ」パシッ

B「やったぁ!取れたよ!」

A「うんっ!ありがとう、お姉ちゃん!」

ほむら「ふふっ、今から降りるね?」

ほむら(よかった…こんな私でも少しは役に立てたんだね)

A「やったよ、さやかちゃん!」

B「よかったね、まどか!」


ほむら「えっ?」

ほむら(まどか…?)

ほむら「あっ!」ズルッ

B「うわっ?」

A「お姉ちゃんっ?」

ほむら「いたた…はい、風船」

A「あ、ありがと…」

B「大丈夫なの?怪我は?」

ほむら「ちょっと擦りむいちゃったかな?」

ほむら(このくらいなら魔法で治せるから大丈夫かな)

ほむら(それよりも…今、まどかとさやかって言わなかった…?)

A「お、お姉ちゃん…わたし、絆創膏持ってるから…その…」

ほむら「…じゃあお願いしちゃおうかな」

A「う、うんっ…だ、大丈夫?」

ほむら「うん、ありがとう…ねえ、お名前聞いてもいいかな?」

ほむら(まさかとは思うけど…)

まどか「いいよ、わたしの名前はまどかだよ」

ほむら「!?」

ほむら(うそ…?本当に…?)

ほむら「か、鹿目…さん…?」

ほむら(鹿目さん…!)

まどか「えっ?そ、そうだけど…なんで名字がわかったの?」

B「あれ?そうだね、なんでだろ」

ほむら「鹿目さんっ!鹿目さんっ!」ギュッ

まどか「あわわっ」

ほむら(そっか…やっぱりこの子が鹿目さんだったんだ!)

B「まどか、もしかしてお姉ちゃんと友達なの?」

まどか「ち、違うよ?」

ほむら「ね、じゃああなたは美樹さん?」

さやか「へっ?う、うん…あたしは美樹さやかだけど…」

さやか「お姉ちゃん、なんであたしとまどかの名字がわかったの?」

ほむら「えっ?あっ…」

まどか「お姉ちゃん…?」

ほむら(うっかりしてた…そうだよね、変だよね?)

ほむら「あっ…えぇと…その…」

さやか「あ!もしかしてお姉ちゃん名前だけで名字が当てられるの?」

ほむら「ん?」

さやか「占いする人が名前だけで名字当てるやつテレビでやってたんだ」

さやか「だからお姉ちゃんもそうなんでしょ?」

まどか「そうなの?凄いなぁ」

ほむら「えっ?あぁ…あはは」

ほむら(参ったなぁ…どうすればいいんだろ…)

ほむら(私、占いなんてできないし…)

ほむら(うーん…)

さやか「このお姉ちゃんは凄い人なんだよ!」

まどか「うん、そうかもね」

ほむら(…嘘じゃなきゃいいよね?)

ほむら「え、えっとね?お姉ちゃんは占い屋さんじゃないよ」

さやか「えぇー?なーんだ、違うのか」

まどか「そ、そうだよね…」

ほむら「で、でもね?お姉ちゃんは魔法が使えるんだよ?」

さやか「えっ?ほんとに?」

まどか「お姉ちゃんは魔法使いさんなの?」

ほむら「そ、そうだよ!」

ほむら(嘘じゃない…よね?)

さやか「ねぇねぇ!どんな魔法が使えるの?」

まどか「見たいなぁ」

ほむら「うーん…それじゃあ、この手を見て?」

まどか「うん」

さやか「うん」

ほむら「今は何もないけど…こうすると…」

ほむら(時間停止)

ほむら「ふぅ…なんだか騙してるみたいでダメかな?」

ほむら「でも、嬉しそうに見てくれてるし…」

ほむら「このお花…一本くらい抜いてもいいよね?」

ほむら「これでよし…」

ほむら(解除)

ほむら「ほら、お花があるでしょ?」

まどか「うわぁ…!」

さやか「わっ!凄い凄い!」

まどか「お姉ちゃんは本物の魔法使いさんなんだね!」

ほむら「う、うん」

さやか「凄いなぁ!もっと見せ…」プルル

さやか「あっ、ママから電話だ。ちょっと待ってて」

まどか「うん」

ほむら「……」

ほむら(鹿目さんも美樹さんも小さくて可愛いなぁ、小学生だもんね)

ほむら(それにしても…なんで数年前に来ちゃったんだろう)

ほむら(何時もはあの一ヶ月間しか時間を巻き戻せなかったのに…)

まどか「お姉ちゃん、お姉ちゃん」

ほむら「うん?」

まどか「お姉ちゃんのお名前は、何て言うの?」

ほむら「…ほむら、私の名前は暁美ほむらだよ」

まどか「あけみほむら…じゃあお姉ちゃんは」

まどか「ほむらお姉ちゃん!」

まどか「なんだね、えへへ」

ほむら「…ふふっ」

ほむら(ほむらお姉ちゃんかぁ、悪くないかもね)

さやか「電話終わったよ」

まどか「さやかちゃん、このお姉ちゃんはね、ほむらお姉ちゃんなんだよ」

さやか「そっか、ほむらお姉ちゃんかぁ」

ほむら(美樹さんまで…すごく新鮮だなぁ)

さやか「ほむらお姉ちゃんは6年生?中学生?」

ほむら「ふふ、お姉ちゃんは中学2年生だよ」

さやか「へぇー、そうなんだぁ」

ほむら「鹿目さんと美樹さんは小学生だよね?」

まどか「うんっ!」

ほむら「学校は楽しい?」

まどか「……」

ほむら「?」

さやか「た、楽しいよ!ねっ、まどか!」

まどか「…うん」

ほむら(何かあったのかな?)

>ほむら「学校は楽しい?」
>まどか「……」
オイどうしたんだ

さやか「ね、ほむらお姉ちゃん」

ほむら「なあに?」

さやか「美樹さんって呼び方、なんだか嫌だなぁ」

ほむら「えっ?」

さやか「さやかちゃんって呼んで!まどかもまどかちゃんってさ」

まどか「うん、まどかちゃんが良いなぁ」

ほむら「あっ…そうだね、わかったよ」

ほむら(…き、緊張するなぁ)

ほむら「……」ドキドキ

ほむら「ま、まどかちゃん。さやかちゃん」

まどか「えへへ、やったぁ」

さやか「うんっ」

ほむら(よかった、ちゃんと言えたよ)

ほむら(同い年の鹿目さんのことも、まどかって呼べれば良いんだけどなぁ)

さやか「ねっ、ほむらお姉ちゃんは明日も遊べる?」

ほむら「えっ?」

さやか「あたしね、ママに帰ってきなさいって言われたから、帰らなきゃいけないんだ」

さやか「だから、明日もお姉ちゃんと遊びたいなって、魔法も見たいし!」

さやか「まどかもそう思うよね?」

まどか「うんっ、ほむらお姉ちゃんと遊びたいよ」

ほむら「うーん…」

ほむら(そもそも、私はこの時間軸で何をすればいいのか分からないし)

ほむら(この子たちと一緒にいるべきなのかな)

ほむら「うん、わかった。明日もここで遊ぼっか」

さやか「やったー!」

まどか「わーい!」

ほむら「ふふっ」ニコッ

さやか「えへへ、それじゃあ帰るね!また明日遊ぼうねー!」

まどか「ばいばい、さやかちゃん」

ほむら「ばいばい」

さやか「ばいばーい!」タタッ

ほむら(美樹さん…あなたとも仲良くしたいな)

ほむら(でも…なかなか仲良くなれなくて…)

まどか「ほむらお姉ちゃん」

ほむら「なあに?どうしたの?」

まどか「まだわたしは大丈夫だから、今から遊ぼうよ!」

ほむら(鹿目さんと一緒に遊ぶ…か)

ほむら「うん、いいよ。何して遊ぼっか?」

まどか「わーい!んっとね…じゃあ魔法使いさんごっこしよっ!」

ほむら「魔法使いさんごっこ?」

まどか「うん、魔法使いさんになってみんなを助けるの!」

ほむら(よく分からないけど、鹿目さんが喜んでくれるならそれで良いかな)

ほむら「いいよ。それじゃ魔法使いさんごっこしようか」

まどか「やったぁ!わたしが魔法使いさんね!」

ほむら「お姉ちゃんは何をすればいいの?」

まどか「あっ…そっか、いつもは悪い人をさやかちゃんがしてくれるけど」

まどか「さやかちゃんがいないし…」

ほむら「うーん…なら、お姉ちゃんが悪い人をやってあげようか?」

まどか「えっ?いいの?」

ほむら「うん、いいよ」ニコッ

まどか「やった!ありがと、お姉ちゃん」

ほむら「ふふっ」

ほむら(でも…何をすればいいのかな?)

ほむら(悪い人…うーん…なんとかやってみるしかないよね)

ほむら「んと…がおーっ、みんなを食べちゃうぞー」

まどか「わたしがみんなを助けるんだから!」

ほむら「えっと…そ、そうはさせないぞー」

まどか「えーいっ!」

ほむら「や、やられたー」パタン

ほむら(ダメだよ…全然わかんないよ…)

ほむら(こんなのじゃ、鹿目さん喜んでくれないよね?)

まどか「えへへ、やっつけたよ!」

ほむら(あれ?これで良かったのかな?)

>まどか「あっ…そっか、いつもは悪い人をさやかちゃんがしてくれるけど」
さやかちゃんやさしい

ほむら「かな…まどかちゃん、今ので良かったかな?」

まどか「うん、ありがとう」ニコッ

ほむら「そう、よかった…」ホッ

まどか「それじゃあ、次はね…んーっと…」

ほむら(どうすればいいか分からないけど、今はこのちっちゃい鹿目さんを楽しませなきゃね)

男の子A「あれ?あそこにいるの鹿目じゃん」

男の子B「今日は美樹と一緒にいないんだ」

男の子C「美樹がいないならちょうどいいや、久々にやろうぜ!」

やめて
男の子Cやめて

A「だな、美樹がいるとウザいからなー、邪魔するから」

B「でも今はいないし、からかうなら今だぜ」

C「鹿目すぐ泣くから面白いんだよなー」

まどか「うーんと…じゃあ次はね?」

ほむら「うん」

A「ほいっと」

まどか「きゃっ?」ポコッ

ほむら「えっ?」

B「ナイスシュート!」

C「やーい!泣き虫ー!」

まどか「あっ…あっ……」

ほむら「…?」ムッ

ほむら(なによこの子たち…)

A「よぉ、今日は美樹がいないから俺たちが遊んでやるよ」

まどか「ひっ…」

B「逃げんなって、仲良くしようぜ」

C「なぁ、泣き虫まどかちゃん」

まどか「いやぁ…」

ほむら(これは…まさか鹿目さん…この子たちにいじめられてるの?)

ほむら(いじめはダメだよ!)

ほむら「ちょ、ちょっと君たち」

A「ん?なんだよ姉ちゃん?」


B「俺たちは鹿目と遊びたいんだけど」

まどか「うぅっ…」

ほむら「で、でも…嫌がってるでしょ?」

C「そんなことないって、俺たちは友達だもんなー?」

B「ああ!」

ほむら「そんなこと言ったって…」

まどか「さ、さやかちゃん…」

A「今日は美樹がいないから代わりに俺たちが遊んでやるんだってば」

まどか「いやだぁ…」ポロポロ

B「おいおい、まだ何にもしてないのになに泣いてんだよ」

C「そんなんだから泣き虫って言われるんだぜ!」

ほむら「き、君たち…ダメだよ、嫌がってるんだから…」

A「あー!姉ちゃんは関係ないんだからどっか行ってよ!」

C「そーそー、あっち行って」

ほむら「なっ…」

B「ほら、行こうぜ」ガシッ

まどか「いっ、いやっ…離して…」

B「やだねー」

ほむら「こ、こらっ!」

C「うっさいなー」ドンッ

ほむら「きゃっ?」

B「おねーちゃん弱ーい」

C「よし、行こうぜ」

A「なあ、今日はなにする?」

C「そうだな、ドッジボールでもする?」

B「1対3でな!」

A「それじゃドッジボールじゃねーじゃん」

C「ばーか、それがいいんだろ?」

A「たしかに」

まどか「うっ…ぐすっ……」

ほむら「まどかちゃん…」

ほむら(そんな…ワルプルギスどころかたった3人の男の子相手にも)

ほむら(鹿目さんを守ることができないなんて…私は…)

まどか「やだっ…助けて…」

ほむら(なんで私はこんなに弱いの…?)

まどか「ほむらお姉ちゃんっ…」
ほむら「…まどかちゃん」

ほむら(私が弱いのは私から逃げてるから…回りに助けて貰ってばかりだから…?)

ほむら(ダメだよ…ここで逃げたら…私が…)

ほむら(私が鹿目さんを助けるって決めたんだから!)

ほむら「……」スッ

ほむら「待ちなさい!」キッ

まどか「お姉ちゃん…」

A「あれ?まだいたの?」

B「眼鏡かけ忘れてるよー」

C「無視無視、さっさと行こうぜ」

ほむら「待ちなさいって言ってるでしょ?」

C「あーもう、なんだよ?うっさいなー」

ほむら「まどかちゃんが嫌がってるのが分からないの?」

まどか「ぐすっ…」

B「あぁ、こいつすぐ泣くからなぁ」

A「ほんとほんと、泣き虫の世界チャンピオンだもんな」

C「言えてる!」

ほむら「それは君たちがまどかちゃんが嫌がることをしているからでしょ?」

B「はぁ?そんなことないよな、鹿目」

まどか「うぅ…」

B「な!」

まどか「…うん」

ほむら「まどかちゃん…」

A「ほら、鹿目もこう言ってるしさ」

C「だからこれでいいんだよ、姉ちゃんは関係ないから」

ほむら「まどかちゃん、無理はしなくていいんだよ?」

まどか「お姉ちゃんっ…」

B「もぉ!どっか行けよ!」

ほむら「大丈夫、まどかちゃんは私が守るから…!」ダキッ

まどか「あっ…」

A「うわっ、なに抱きついてんの?」

ほむら「だから、まどかちゃんは怖がらなくていいんだよ?」

まどか「ほむら…お姉ちゃん…」

C「おいっ!離れろよ!邪魔だよ邪魔!」

B「一発くらい殴ってもいいよね?」

A「ああ、いいぞ」

まどか「ひっ…お姉ちゃん、危ないよ…」

ほむら「……」

B「邪魔だからどっか行けよ!」ボコッ

ほむら「っ…」

C「邪魔なんだよ邪魔ー!」ボコッ

ほむら「……!」

まどか「お姉ちゃんっ…」

A「なんだよこの人…」

ほむら「…私にならいくらでも殴ればいいじゃない」

B「はぁ?」

ほむら「でも…まどかちゃんを殴るんだったら…!」

C「意味わかんねぇ」

ほむら「そんなの私が許さない…!」キッ

A「うっ…」ビクッ

B「な、なんだよ…」ビクッ

C「や、やるのかー!」ビクッ

ほむら「帰りなさい!」

A「くそ…!」

ほむら「帰りなさいっ!!」

A「…わ、わかったよ。はいはい帰ればいいんだろ帰れば」

B「くそっ、美樹みたいなこと言いやがって…」

C「ふん…つまんねーの」

ほむら「……ふぅ」ホッ

まどか「あっ…」

ほむら「よかったぁ…よかった、ほんとによかった…」

ほむら(なんとか鹿目さんを助けられたよ…)

まどか「ほ、ほむらお姉ちゃんっ…」

ほむら「大丈夫?痛くなかった?」

まどか「…った」

ほむら「えっ?」

まどか「怖かったよぉ…ぐすっ…」

ほむら「まどかちゃん……」

ほむら「……そうだったんだね」

まどか「うん…」グスッ

ほむら(鹿目さんはあの男の子たちに虐められてて…)

ほむら(いつもは美樹さんが守ってくれてたんだ)

ほむら(でも…今日は…)

まどか「わたしがね…泣き虫で、弱いから苛められるの…」

まどか「いっつも、さやかちゃんに守ってもらってばっかりで…」
まどか「さやかちゃんがいてくれなかったら…わたし、なんにもできないよ…」

まどか「でも…さやかちゃんに迷惑かけたくないし…」

まどか「だから…わたし、強くなりたいの…泣き虫じゃなくて…みんなを助けられるような…」

ほむら「みんなを助ける…」

まどか「うん、だからね?魔法使いさんごっこをして練習しようって」

まどか「さやかちゃんが言ってくれて…」

ほむら「…そうだったんだね」

まどか「でも…わたし、強くなれないよ…泣いてばっかりで弱虫で…」

まどか「…ぐすっ」

ほむら「うん、わかるよ…その気持ち」

まどか「えっ…?お姉ちゃんも?」

ほむら「うん」

まどか「だから…わたし、強くなりたいの…泣き虫じゃなくて…みんなを助けられるような…」

ほむら「みんなを助ける…」

まどか「うん、だからね?魔法使いさんごっこをして練習しようって」

まどか「さやかちゃんが言ってくれて…」

ほむら「…そうだったんだね」

まどか「でも…わたし、強くなれないよ…泣いてばっかりで弱虫で…」

まどか「…ぐすっ」

ほむら「うん、わかるよ…その気持ち」

まどか「えっ…?お姉ちゃんも?」

ほむら「うん」

まどか「ほんと?」

ほむら「うん、まどかちゃんなら絶対になれるよ」

まどか「でもなんで?わたしは何もできないよ?」

ほむら「…その私の憧れの友達もね、まどかちゃんと同じこと言ってたんだ」

まどか「えっ?」

ほむら「でもね、私にとっては鹿目さんは…」

まどか「…わたし?」

ほむら「あっ…ごめんね?何でもないよ」

ほむら「…私はその人のように強く優しくなりたいんだ」

ほむら「でも…全然なれないや」

まどか「お姉ちゃん…」

ほむら「私は…泣き虫だし、弱いからね」

ほむら「カッコ悪い…ダメな子かな」

まどか「ううん、そんなことないよ」

ほむら「えっ?」

まどか「お姉ちゃんはダメな子なんかじゃないよ?」

ほむら「…なんで?」

まどか「だって、お姉ちゃんはわたしを助けてくれたし」

まどか「たくさん落っこちても、風船もとってくれたもん」

ほむら「あっ…」

まどか「お姉ちゃんはすっごくカッコ良かったよ!」

まどか「すっごく優しかったよ!」

一回分ぬけてない?

ほむら「まどかちゃん…」

まどか「わたし、さやかちゃんみたいな人になりたいなぁって思ってたの」

まどか「それは今も同じなんだけど、お姉ちゃんみたいな人になりたいなぁって」

まどか「そう思ったんだよ」

まどか「わたし、お姉ちゃんみたいなカッコ良くて優しい人になりたい」

ほむら「…ありがとう、まどかちゃん」

まどか「えへへ」

ほむら(…鹿目さんからそんなことを言われるなんてね)

ほむら(嬉しいな)

>>117
>>108のことならあえて書かなかった

ほんとだ、ありがとう

>>112>>114の間

ほむら「うん、私も泣き虫で…なんにもできなくてね」

ほむら「いっちもお父さんやお母さん…そして、大切な友達に助けてもらってばっかりなんだ」

まどか「大切なお友だち?」

ほむら「そうだよ、とっても大切な友達」

ほむら「その人はね、とっても優しくてとっても強いんだよ」

まどか「すごいなぁ…お姉ちゃんのお友だち」

ほむら「うん、ほんとに凄いよ…私の憧れの存在なんだよ」

まどか「わたしもそんな人になりたいな…」

ほむら「なれるよ、絶対に」

いっちも→いっつも

ごめん

まどか「ねぇ、お姉ちゃんは魔法使いさんなんでしょ?」

ほむら「…うん、そうだよ」

まどか「わたしもなれるかな」

ほむら「!?」

ほむら(ダメ!それはダメよ!)

ほむら(鹿目さんは魔法少女になっちゃダメだよ!)

ほむら(なんとか…ここで止めるように説得しないと)

まどか「ほむらお姉ちゃん…?」

ほむら「…ほんとはね、魔法使いじゃなくて魔法少女って言うんだよ」

まどか「まほうしょうじょ?」

ほむら「見てて?」

まどか「うん」

ほむら(変身を解いて…)

まどか「あれれっ?お洋服が変わったよ?」

ほむら「そう、今変身を解いたの」

まどか「変身?」

ほむら「もう一度変身するね?」

まどか「う、うんっ」

ほむら「…ほら」

まどか「わぁ!すごい!ほんとに変身したんだね!」

ほむら「そうだよ」

まどか「それじゃあ、わたしも魔法少女になれたら強くなれるのかな?」

ほむら「……」

ほむら(それが…ダメなんだよ)

まどか「わたしもお姉ちゃんみたいな人になりたいよ!」

ほむら「…まどかちゃん、よく聞いてね?」

まどか「えっ?…うん」

ほむら「魔法少女はね、まどかちゃんもなれるんだよ」

まどか「ほんと?やったぁ!」

ほむら「…でもね?魔法少女になっても強くはなれないんだよ」

まどか「えっ?」

ほむら「たしかに…魔法を使ったりできるし、強くはなれるけど」

ほむら「それは、本当の強さじゃないの」

まどか「?」

ほむら「本当の強さは…魔法少女の力じゃなくてその人が持つ…」

ほむら「なんて言えば良いのかな?とにかく…強さに魔法少女は関係ないんだよ」

まどか「?」

ほむら「あっ、ごめんね?分かりにくいよね…」

まどか「んっと…」

ほむら(なんて言えばいいのかな…?)

ほむら「と…とにかく、魔法少女になっても本当の意味で強くはなれないの」

ほむら「本当の強さは…自分で見つけるものなんじゃないかな」

まどか「?」

ほむら「…あはは、ごめんね。自分でも何言ってるのかよくわかんないや」

まどか「お姉ちゃん」

ほむら「ん?」

まどか「お姉ちゃんの大切なお友だちは魔法少女なの?」

ほむら「…うん、そうだね」

まどか「じゃあ、やっぱり魔法少女になれば強くなれるのかな」

ほむら「…ううん、それは違うよ」

まどか「えっ?」

ほむら「私が憧れたのは魔法少女の強さじゃなくてね」

ほむら「性格…優しさかな」

まどか「性格?」

ほむら「私は、あの人の優しさに助けられてきたんだよ」

ほむら「だから私も、鹿目さんのような優しさと強さが欲しいって思ったんだ」

ほむら「魔法少女としてじゃなくて、一人の人間としてね」

まどか「うーん…?」

ほむら「…あっ、まただ。ごめんね?何度も変な話しちゃって」

ほむら「とにかく、まどかちゃんは魔法少女になっちゃだめなんだよ」

ほむら「まどかちゃんは、ありのままの…まどかちゃんでいれば良いの」

まどか「えぇと…このままで良いの?」

ほむら「うん、まどかちゃんはそれで良いんだよ」

まどか「このままのわたしで、お姉ちゃんみたいに強くなれるのかな?」

ほむら「なれるよ!」

まどか「ほんと?絶対に?」

ほむら「うん!まどかちゃんなら…まどかちゃんだから絶対になれるよ!」

まどか「えへへ…よく分かんなかったけど、わたしも強くなれるんだね」

ほむら「うん」

まどか「じゃあ、約束しようよ!」

ほむら「約束?」

まどか「うん、いつかわたしもお姉ちゃんみたいな人に…」

まどか「お姉ちゃんの憧れのお友だちのような人になれるよう頑張るから」

まどか「わたしがそんな人になれた時にね」

まどか「…その時はまた一緒に遊ぼうよ!」

ほむら「…うん、わかった。約束するね」

まどか「えへへ、指切りげんまん」

ほむら「嘘ついたら針千本飲ーます」

まどか「指切った!」

ほむら「ふふっ」

まどか「約束だよ?絶対だよ?」

ほむら「うん、約束だもんね」

まどか「えへへ」

ほむら(鹿目さん…)

まどか「あっ…でも、明日も遊んでほしいな」

ほむら「大丈夫、さやかちゃんとも約束したもんね」

まどか「…うん、そうだね!」プルル

まどか「あっ…パパから電話だ」

ほむら(私も…ならなきゃね、鹿目さんみたいな優しくて強い人間に)

ほむら(そして…絶対に鹿目さんを助けてみせる)

ほむら(それから、ずっと仲良くしていたいな)

ほむら(鹿目さん…!)

まどか「パパがもう帰ってきなさいって」

ほむら「そっか、じゃあ今日はここまでだね」

まどか「うん…」

ほむら「ふふっ、また明日ここで遊ぼうね」

まどか「うんっ!」

ほむら「それじゃあ、気を付けて帰ってね」

まどか「ばいばい、ほむらお姉ちゃん!」タタッ

ほむら「ばいばい」

ほむら(ちっちゃくても、鹿目さんは鹿目さんなんだね)

まどか「お姉ちゃーん!」

ほむら「あれ?どうしたの?」

まどか「あのね、パパとママに新しいお友だちができたって自慢したいの!」

ほむら「それって私のことかな?」

まどか「うんっ!だからね、写真撮ってパパとママに見せたいんだ」

ほむら「そっか、うんいいよ。写真撮ろっか」

まどか「わーい、ありがとうお姉ちゃん!」

ほむら「ふふっ」

カシャッ

まどか「ありがとう、大切にするね!」

ほむら「うん!」

ほむら「それじゃあ、またね。気を付けて帰ってね」

まどか「はーい、ばいばーい!」

ほむら「ばいばい」

ほむら「まどかちゃん、可愛かったな」

ほむら「言いたいことを上手く言えなかったけど…伝わったかな」

ほむら「とにかく、魔法少女にならないでそのままの鹿目さんでいて欲しいんだけどな…」

ほむら「私…話すの苦手だよね…これもなおさなきゃ」

ほむら「うーん、これはどうすればいいのかな」

ほむら「私のお家は東京にあるはずだよね…行けなくはないけど」

ほむら「遠いし、それにこの年の私がいるはずだからお家には帰れないな」

ほむら「どうしよう…」

ほむら(そもそも、どうすれば時間を…ワルプルギスの後じゃないと巻き戻せないし…)

ほむら(どうすれば…)ウトウト

ほむら「ん…」

ほむら「……すやすや」

翌日

まどか「ほむらお姉ちゃん!」

さやか「遊びに来たよ!ってあれ…」

まどか「お姉ちゃん…?」

さやか「うーん…まだいないね、学校かな」

まどか「待ってようよ」

さやか「もちろん!」


さやか「もうすぐ夜だよ?」

まどか「ほむらお姉ちゃん…」

さやか「きっと今日は忙しかったんだよ、また明日来よう?」

まどか「…うん」

一ヶ月後

まどか「…」

さやか「まどか…もう諦めようよ」

さやか「…忙しくなったんだよ!魔法使いだしさ!」

まどか「…魔法少女だもんね」

さやか「きっと、ほむらお姉ちゃんはさ…まどかの為に来たんじゃないのかな」

まどか「えっ?」

さやか「あの日からまどか、頑張ってるもんね」

さやか「あのバカ男子に何されても泣かなくなったしさ」

まどか「…お姉ちゃんと約束したもん」

さやか「うん、約束だもんね」

さやか「それから、魔法使いごっこもしなくなったね、それも約束?」

まどか「うん、魔法少女にならないで強くなるって約束したの」

さやか「あはは、そっか。じゃあこれからも頑張らないとね」

まどか「うん、強くなれたらまた遊んでくれるって行ったもん!」

まどか「約束…したもん……」グスッ

さやか「まどか…ほら、強くなるんでしょ?くよくよしたらダメだよ」

まどか「うん…!」ゴシゴシ

さやか「ん、じゃあ今日は帰ろっか」

まどか「うん」

まどか(待っててね、ほむらお姉ちゃん…!)

まどか(わたし…絶対にたいに強い女の子になってみせるから!)

数年後

和子「それから、今日は転校生を紹介します」

さやか「そっちが先かよ!」

まどか(転校生かぁ…良い子だといいなぁ)

和子「暁美さん」

ほむら「…」スタスタ

さやか「ん?」

まどか「!?」

ほむら(あの後公園で眠っちゃったみたいで、目が覚めたらいつもの病院だったんだ)

ほむら(あれは…夢だったのかな)

ほむら(…たとえ、夢だったとしても私は……)

ほむら(鹿目さん…!)

そっちが先かよ→そっちが後かよ!

さやか「…あれ?いや、まさかね」

まどか「…」

まどか(この…転校生って…)

ほむら「暁美ほむらです、よろしくお願いします」

さやか「!!」

まどか「ほむら…お姉ちゃん…!」ガタッ

ほむら「えっ?」

和子「鹿目さん?」

ザワザワ

まどか「えっ?あっ…すみません」

ほむら(今のは…聞き間違いだよね…?)

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   ,  ⌒ 人,  彡 ,  '"゙   ミ,彡,彡,, . .,'
 ミ 从 ''," ⌒ヽ  从 ''"  人 ) ,,彡,彡ミ彡,.
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休み時間

さやか「…ねぇ、まどか」

まどか「うん…!」

ほむら「……」

ほむら(今度こそ…鹿目さんを…)

まどか「あ、暁美さん!」

ほむら「…はい」

ほむら(やっぱり暁美さん…か)


まどか「お薬飲まないといけないんだよね?」

ほむら「うん」


まどか「私、保健委員だから連れていってあげるね!」

ほむら「…お願いします」

まどか「……」テクテク

ほむら「……」テクテク

ほむら(いつもと変わらない展開、やっぱりあれは夢だったんだね)

まどか「…」ピタッ

ほむら「あれ?」

ほむら「あの…急に立ち止まってどうしたの?」

まどか「……」

ほむら「鹿目さん…?」

まどか「…なんで、私の名字がわかったの?」

ほむら「あっ…えぇと…そ、それは…」

まどか「もしかして、占い師さん?」

ほむら「えっ?」

まどか「それとも魔法使いさんかな?」

ほむら「!?」

まどか「昔ね、私とお友だちになってくれた魔法使いさんがいたんだ」

ほむら「あの…」

まどか「あっ、でも正確には魔法少女って言ってたかな」

ほむら「……まさか」

まどか「私ね、その人とまた会えるようにずっと頑張って…きたんだよ…」グスッ

まどか「ほむら…お姉ちゃんっ…!」

ほむら「かな……まどか…ちゃん…?」

ほむら(うそ…?)

まどか「ねえ、ほむらお姉ちゃんなんだよね?そうなんだよね…?」

ほむら「…うん」

まどか「ずっと…ずっと待ってたんだよ?」

ほむら「あれから何年も…?」

ほむら(会ったのはたった数時間だったのに…)

まどか「うん…だって約束したんだもん」

ほむら「…覚えててくれたんだ」

VIPからきたやつはここ読め
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まどか「もちろんだよっ…やっと…やっと会えた…」ポロポロ

まどか「うぅっ…」ゴシゴシ

まどか「えへへ、あらから泣かないよう頑張ってきたんだけどな」

ほむら「まどかちゃん…」

まどか「ほむらお姉ちゃん…ううん、ほむらちゃんだね」

まどか「私ね、ほむらちゃんの憧れのお友だちみたいになれたかは分からないけど」

まどか「ずっとずっと、頑張ったんだよ」



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ほむら「あっ…美樹さん!」

さやか「えぇ?なんで美樹さん?もしかして、あたしのことは…」

ほむら「ごめんね。さやかちゃん、だもんね」

さやか「おぉ!やっぱり覚えててくれたんだ!」

ほむら「ふふっ」

さやか「やったね!」

まどか「えへへ」

さやか「でも凄いねほんと。まさか何年も前にあった人が転校生だなんてね」

さやか「もしかして、年取らないの?」

ほむら「えっ?いや…そう言う訳じゃないんだけど」

さやか「ふぅーん?まっ、いっか」

>>227の前

まどか「だから…あの約束、守ってくれるよね?」

ほむら「うん…だって指切りしたもんね」

まどか「えへへ…うんっ!」

まどか「ほむらちゃんっ!」ギュッ

ほむら「あっ…まどかちゃん…!」ニコッ

ほむら(私なんかを何年も待っててくれたなんて…鹿目さん)

ほむら(ううん、まどかちゃん…ありがとう)

さやか「…まさかほんとにあの時の……」

さやか「よくわかんないけど、奇跡も魔法もあるんだね」

さやか「おーい!」

まどか「えへへ…ほむらちゃん」

ほむら「まどかちゃん…」

さやか「あの日からずっと、まどかはほむらの事ばっか話してたんだよ」

ほむら「そうなんだ、ありがとう」

まどか「えへっ」

さやか「あの数時間で何があったかは話してくれなくてさぁ」

まどか「内緒だよっ」

さやか「あはは、わかってるってば」

まどか「だって―」

さやか「いや―」

ほむら「……」ニコニコ

ほむら(原因は分からないけど…あの時のまどかちゃんとさやかちゃんの2人に)

ほむら(また会えたんだね…私にとっては最近の出来事だけど)

ほむら(2人にとっては何年も前の出来事なんだよね)

ほむら(こんな私のために…嬉しいな)

ほむら(私…今度こそは助けることができる気がするよ)

ほむら(ううん、絶対に助けてみせる!)

ほむら「…ねえ、まどかちゃん、さやかちゃん」

まどか「なに?何でも言って!」
さやか「うん何でも言ってくれたまえ!」


ほむら「私と約束してほしいんだ」

まどか「約束?」

ほむら「うん」

さやか「いいけど、どんな約束?」

ほむら「あなた達を守らせて…そして戦いが終わったら、みんなで思いっきり遊ぼうよ」

ほむら「たくさん…いっぱい、いっぱい遊ぼう!」

さやか「…なんか事情があるみたいだね、わかった!」

まどか「うん、約束するよ!でも、ちょっと良いかな?」

ほむら「えっ?」

まどか「私…守られてばっかりは嫌なんだ…だから…」

まどか「私もほむらちゃんを守りたいんだ、もう…弱虫じゃないから」

ほむら「…うん、わかったよ。辛いことがあったら助けて貰っても良いかな?」

まどか「うんっ!」

さやか「よし!あたしも乗った!」

ほむら「まどかちゃん…さやかちゃん…」

まどか「えへへ、それじゃ指切りしよっか」

さやか「指切りかぁ、懐かしいね。うん、いいよ」

ほむら「ありがとう」

まどか「指切りげんまん」

さやか「嘘ついたら針千本飲ーます」

ほむら「指切った」

ほむら(今度こそ…絶対に勝ってみせる)

ほむら(絶対に…約束を守ってみせる!)

ほむら(私も強くならなきゃ!)

そして

まどか「お待たせ、ほむらちゃん!」

ほむら「ふふっ、まだ待ち合わせ時間の30分前だよ?」

まどか「えへへ、早く遊びたかったから」

ほむら「そっか、私も同じだよ」

まどか「ほむらちゃんは何時から待ってたの?」

ほむら「…今から30分前」

まどか「えー?なら私も早く来れば良かったなぁ」

ほむら「いや、私が早く来すぎただけだから」

まどか「いくらなんでも早すぎだよー」

ほむら「だって…楽しみだったから……」

まどか「そっか、ありがと。えへへ」

ほむら「でも、さやかちゃんはまだ来ないね」

まどか「だってまだ30分あるもん」

ほむら「ふふ、それもそうだぬ」

まどか「あれ?さやかちゃんからメールだ」

そうだぬ→そうだね

ほむら「どうしたの?」

まどか「んっとね…マミさんと杏子ちゃんに誘われちゃったから」

まどか「まどかはほむらと2人仲良く遊びな!…だって」

ほむら「なら、今日は2人っきりだね!」

まどか「うん!えへへ…あれ?」

まどか「PS 一線越えちゃいけないよー」

ほむら「ちょ…///」

まどか「も、もうっ!さやかちゃんったら!///」

まどか「…ね、ねえ。お願いがあるんだけど、いいかな??」

ほむら「うん、いいよ」

まどか「ほら、これ見てよ」

ほむら「これは…」

まどか「あの時撮った写真だよ、ずっとアルバムに入れてたんだ」

ほむら「そうなんだ、ちょっと照れるな…」

まどか「私の宝物なんだ!えへっ」

ほむら「そう、宝物なんだね。ありがとう嬉しいなぁ」

まどか「うんっ!それでね、新しい宝物が欲しくなったんだ」

ほむら「新しい宝物?」

まどか「そう、新しいほむらちゃんとの写真!」

ほむら「まどかちゃん…!」

まどか「えへへ、いいでしょ?」

ほむら「そっか、うんいいよ。写真撮ろっか」

まどか「わーい、ありがとうほむらちゃん!」

カシャッ

まどか「ありがとう、大切にするね!」

ほむら「うん!」

ほむら「ねえ、まどかちゃん」

まどか「なあに?」

ほむら「わ、私も宝物が欲しいな…なんて…」

まどか「宝物?いいよ、お金もたくさん持ってきたから」

まどか「何でもプレゼントできるから、遠慮しないでね!」

ほむら「ありがとう、でもお金はいらないよ」

まどか「えっ?じゃあ何なの?」

ほむら「えっと…そ、その…」

まどか「うん」

ほむら「わ、私の…私の最高の友達になってください!」

まどか「……!」

ほむら「その…さやかちゃんには敵わないけど…でも…でもっ…」

ほむら「今だけでいいから…私の…その…最高の友達になってください!」

まどか「ほむらちゃん…」

ほむら「…ダメかな?」

まどか「…ちょっと、ダメ…かな」

ほむら「……そっか」シュン

まどか「えへへ、今だけでいいからってところがダメかな」

ほむら「えっ?」

まどか「さやかちゃんは私の親友だよ?でもね…」

まどか「ほむらちゃんはもう、私の最高の友達だよ!」

ほむら「まどか…ちゃん…!」

まどか「えへへ、だからね。良いよ、なってあげる」

まどか「私、ほむらちゃんの宝物になるよ!」

ほむら「…ありがとう!」

まどか「その代わり、ほむらちゃんも私の宝物になってくれたら」

まどか「それはとっても嬉しいなって!」

ほむら「うん、なる!まどかちゃんの宝物になるよ!」

まどか「えへへ、やったぁ!」

ほむら「えへへ」

まどか「ほむらちゃん」

ほむら「なあに?」

まどか「もう私たちは最高の友達だよ」

まどか「これからも」

まどか「いつまでも」

まどか「ずっと」

ほむら「…うん」

2人「ずっとね」

おわり

マミと杏子待ってた人ごめん
今回はこの3人でやりたかった

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