【多重クロス】神崎「集え…ライダーの戦いは…始まる…」??「ライダー!?」 (47)

>>1は初SSとなります
なので小学生レベル文章&支離滅裂な展開になるかもしれませんがお許しください
このSSは神崎士郎が13つの世界の中から
ライダー候補を一人ずつ集め、ひとつの世界でライダーによるバトルが展開する多重クロス物です
参戦作品は>>1が独断で勝手に選ばせてもらいますので
そういったやり方やssは受付けないといった方はブラウザバックをクリックしてください
一人生き残ったとしても、神崎士郎が満足しないものになった場合、
もしくは全てのライダーが全滅した場合、リセットされ2周目に突入します
そしてその都度新しい世界から全ライダーを新しく選出し直します
>>1のリアルの諸事情で投下は不定期になることが予想されますのでご了承を
今はまだ全ての登場ライダーは明かせませんが、
進行するにつれわかると思います
ちなみに登場する作品は>>1の中での話題の作品や少年漫画が多いです

長すぎる前置きで申し訳ない…それでは投下します↓

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382931807

※駄文注意

この物語は数多の世界から神崎四郎により選択され

集められた13人の仮面ライダーが自らの望みを叶えるために

最後の1人になるまで殺し合い続ける

願い…そして生き残りを賭けた、誰にも知られることのない

虚像の世界の出来事である…

PM 11:36

???「ゼェゼェ…ハァ…ハァ…!」

真夜中の裏路地で何者かが息を切らしながら疾走していた…

その姿は傍から見たら鎧を纏った、もしくは仮面を被った変質者にしか見えないだろう

しかし、当の本人は真剣そのものだった

なぜなら彼自身の人生、命を賭けた出来事がこのとき既に起きていたからだ

???「ハァハァ…何なんだよ…!なんでこんなことになったんだ!?ゼェゼェ…」

彼は今、最高に後悔していた

なぜあんな得体の知れない男の誘いに乗ってしまったのだろう…

彼は普段の生活の事情で「非日常」に慣れていたせいか、錯覚していたのだ

その男の普段の「非日常」とは一線を画す異質さに気づくべきだったのかもしれない

事の始まりは今から約6時間ほど前だった…

PM 5:47

夕暮れ時、それは何の変哲もない平凡な町をとぼとぼと歩く、

男子高校生の下校風景…とは程遠かった

???「リト~!!」

リト「うわあっ!!?」

少年の名は結城梨斗

以前はサッカーやゲームが好きな平凡で取り立てて異常性はない普通の高校生だった

が、ある出来事から彼の日常は一転したのだ

そう…宇宙からやってきた一人の少女「ララ」の出現によって…

本名ララ・サタリン・デビルーク

デビルーク星という宇宙を牛耳る、戦乱の時代を制して宇宙を統一した巨大星間連合国家の第一皇女である

妹にナナ・アスタ・デビルーク第二皇女、モモ・ベリア・デビルーク第三皇女も存在している

なぜ彼女のような非日常の塊が地球に現れたのか

結城梨斗の住む彩南町の住人以外の普通の一般人なら

絶対に信じたりしないだろう

端的に言ってしまえば「家出」である

ララは王家での婚約者候補との見合いが続く生活に嫌気が差し、

王宮を飛び出して地球を訪れ、結城家に居候することになったのである

そうして結城梨斗とひとつ屋根の下で共同生活を送るうち、彼に惹かれていったのだ

これだけでも十分不可解で理解不能な出来事であるといえるだろう

しかしそれだけでは終わらなかったのだ

ララとの生活の中で、彼を付けねらう宇宙の殺し屋(女性)との戦い(?)、

ララの幼馴染であり性転換(?)ができる少年(少女)との出会い、ララとの婚約を座を掴むため宇宙の婚約者たちに狙われる毎日、

扱いの難しい気の強い美少女風紀委員との出会い、ララの妹ナナ・モモとの出会い、リトの思い人である少女との進展…

ララとの出会いから次々と起こる非日常で不可解な出来事

少なくとも第三者から見れば居心地はあまりよろしくないだろう

とにかくリトはこの現状をどうにかしようとしていた…

非日常はもういい、たくさんだ…早く普通の生活に戻りたい…

そううすうす思っていた

しかし、そんな非日常など、これから起こる「非日常」に比べれば

ごくごく幸せで他愛もない日々であるといえるだろう

リト「お、おいっ!いきなり抱きつくなよ///!」

ララ「えっへへ~、よかった!今日はずっと浮かない顔してたから、心配だったよ~」

ララ「やっといつものリトになったね!」

リト「…お、おう」

ララ「よかったよかった~!さっ、早く帰ろうよリト!」

リト「あ、悪い、俺ちょっと買いたい本あるから、先帰っててくれないか?」

ララ「…うん、わかった!」

リト「美柑にはあんまり遅くならないようにするからって言っといて!」

ララ「おっけー!早く帰ってきてね!」

そういうと少女は家に向かい走っていった

リト「いつもの俺…か」

リト(普段の俺ってなんだよ…わかったような口利くなよ…)

リト(どうしてこうなったんだ…俺は普通に春菜ちゃんと恋愛できればそれでよかったのに…)

リト(そりゃ、ララは確かにかわいい…あいつとの生活も悪くはないとは思う)

リト(でもあいつがきてから…!変な奴ばっかり俺の周りに現れる)

リト(最近になって、芽亜とかマスターとか…もっと面倒そうな奴ばかり出てきて…)

リト(もう疲れた…戻りたい…元の平凡な生活に)

リト(でも、もうどうしようもないよな…俺にそんな力ないし)

リト(ララ達に直接帰れって言っても、絶対聞かないだろうし)

リト(ヤミにそんなこと言ったら絶対殺される)

リト(…あきらめるしかないよな)

やるせない思いを抱いたまま、彼は行きつけの本屋に入っていった


リト「お、おいっ!いきなり抱きつくなよ///!」

ララ「えっへへ~、よかった!今日はずっと浮かない顔してたから、心配だったよ~」

ララ「やっといつものリトになったね!」

リト「…お、おう」

ララ「よかったよかった~!さっ、早く帰ろうよリト!」

リト「あ、悪い、俺ちょっと買いたい本あるから、先帰っててくれないか?」

ララ「…うん、わかった!」

リト「美柑にはあんまり遅くならないようにするからって言っといて!」

ララ「おっけー!早く帰ってきてね!」

そういうと少女は家に向かい走っていった

リト「いつもの俺…か」

リト(普段の俺ってなんだよ…わかったような口利くなよ…)

リト(どうしてこうなったんだ…俺は普通に春菜ちゃんと恋愛できればそれでよかったのに…)

リト(そりゃ、ララは確かにかわいい…あいつとの生活も悪くはないとは思う)

リト(でもあいつがきてから…!変な奴ばっかり俺の周りに現れる)

リト(最近になって、芽亜とかマスターとか…もっと面倒そうな奴ばかり出てきて…)

リト(もう疲れた…戻りたい…元の平凡な生活に)

リト(でも、もうどうしようもないよな…俺にそんな力ないし)

リト(ララ達に直接帰れって言っても、絶対聞かないだろうし)

リト(ヤミにそんなこと言ったら絶対殺される)

リト(…あきらめるしかないよな)

やるせない思いを抱いたまま、彼は行きつけの本屋に入っていった


連投スマソ


PM 7:54

リト「…」

本こそ手にしていたものの、彼の意識は本にはなかった

日々の疲労困憊のせいで半ば眠ったように呆然とした状態だった

店長「んんっ!!」

閉店前なので帰宅を促そうと真横に立っていた店長にも気がつかないほどに、彼は疲れていた

リト「…」

店長「お客さん、そろそろ閉店前なので…」

リト「あっ!すいません」

やっと気づき、そそくさと店を出た

リト「読みふけっちゃったな、もうこんな時間か…美柑にどやされる…」

リト「はぁ…」

もはやため息をつくことしか彼にはできなかった

どうにかしたい

早く抜け出したい

そんな思いが彼の中で目まぐるしく巡る

そのとき…

キィィィィィィン…

リト「うっ!!な、なんだ?」

突如、金属音らしき反響音が聞こえ彼に痛みを走らせる

音の出所はわからない

突然の痛みにリトは戸惑う

キィィィィィィン…

リト「いって…!」

リトは苦し紛れにふらふらと歩く

リト「はぁはぁ…いってぇ…なんだよこれ…」

キィィィィィン

なおも反響音は続く

いつのまにか家に向かうはずが、なぜか繁華街の裏路地に無意識に来てしまっていた

リト「…はぁはぁ」ヨロヨロ

キィィィ……ン…

音が止んだ

リト「はぁはぁ、なんだったんだ今の…ていうかここって」

そこは鏡に囲まれた廃屋だった

潰れたミラー専門店か何かだろうか

リト「なんでこんなところに…」

???「結城梨斗」

リト「え!?だ、だれ?」

ささやくような人の声が聞こえ、周りを見渡すが、誰もいない

???「こっちだ…」

振り向くと、鏡にコートを着た男が映っていた

当然、後ろに人がいるのだと思い、また振り返るだろう

リト「え?いない…じゃああれは」

???「俺は神崎士郎…お前にチャンスを与える」

リト「…神崎…士郎?」

          

      序章・完


一旦ここまでにします


ほほう

再開します↓

結城梨斗は平然としていた

いや、「そう見える」のだろう

一般常識で考えたら、鏡の「中に」人が存在し、それをはっきり認識できるなんて道理に合わないしありえないだろう

一般人が直面したら発狂するかもしれないレベルだ

だが、彼は冷静だった

確かにいきなり奇妙な音で痛みを伴い、無意識にたどり着いた鏡だらけの廃屋で

鏡の中から話しかけられたら、世界中のどこの誰でも最初は驚き戸惑うだろう

しかし彼はこう考えてみた、

私生活から「宇宙人」という非日常に見舞われている自分にとっては

こんな現象屁でもないだろう、と

そう思い込もうとすることで平静を装うと必死だった

だから傍から見れば冷静に見えるのだ

リト「神崎士郎…ていうのか?」

神崎「ああ…」

リト「あんたは、何者なんだ?」

神崎「それはまだお前が知る必要はない」

神崎「ただ、お前にチャンスをやる、それだけだ」

何なんだろうこの男は

声は不気味なほどに抑揚がなく、冷たい

まるで人間という外見をした機械のような…そんな冷たさだった

リト「チャンスって…?」

神崎「…」スッ

神崎は鏡の中から何かをリトに見せてきた

リト「?」

ポイッ

そしてそれを正確にリトのほうに向かって投げた

リト「えっ、おっと…」キャッチ

手にしたものを見てみると、それは長方形をしたケースのようなものだった

中にはカードが何枚か入っていて、何やらマークが描かれていた

リト「な、なんだよこれ…」

神崎「カードデッキだ」

リト「カードデッキ…」

神崎「俺の誘いに乗るというなら、お前にはそれを使い鏡の世界で戦ってもらう」

リト「え!?どういうことだよそれ?」

リト「鏡の世界って…」

神崎「『ミラーワールド』だ」



神崎は一部のことをすべてリトに説明した

ミラーワールドとは、鏡の中に存在し、左右反転されている以外は現実世界とそっくりだが、

モンスターやミラーワールドの住人以外の生物は存在しない世界のことであり

ミラーワールドに生息するミラーモンスターとの契約によって仮面ライダーという存在になることができる

仮面ライダーになると、ミラーワールドに入り込むことができ、そこでモンスターや他の仮面ライダーを倒すことができる

しかし、仮面ライダーは契約したモンスターに人間の生命、或いは他のモンスターが死亡時に発生する生命エネルギーを与えなければ契約破棄と見なされ

「捕食」されてしまうという

そしてモンスターやライダーにデッキを破壊されてしまえばミラーワールドから出られず消滅、もしくはモンスターに捕食されてしまう

そのためには他のライダーやモンスターを倒して定期的に生命エネルギーを提供することを条件に共に戦うことが必要となる

そして最後に…

仮面ライダーは、他の12人のライダー全員を倒し生き残らなければならない

ただし、生き残れば、その者の望みをどんなことでも叶えることができる…らしい

神崎「…以上が仮面ライダーになった者へのルールだ」

リトは呆然としていた

状況をはっきり飲み込むことが出来なかったのだ

こんなことありえるのか…ララたちのことは成り行きで自然に受け入れてしまっていたが、

今回ばかりはやはり不可解だった

実は誰かが仕組んでいるいたずらじゃないのか、本当に鏡の世界なんて入れるのか、など

さまざまな本音や疑問が頭をめぐっていた

リト「そ、それで…俺にその仮面ライダーになれっていうのか?」

リトはとりあえずかろうじて聞けることを神崎に質問する

神崎「強制ではない…乗る乗らないはおまえの勝手だ

神崎「ただおまえは俺に選ばれた『候補』だ…その素質があるということは忘れるな」

神崎「…どうする」

リト「…今すぐ答えを出さないとダメなんですか?」

神崎「そうだ…あいにくこちらにも時間がない、迅速に決めてもらおう」

リト「…」

リト「確か…勝ち残れば願いをなんでも叶えられるんだよな?」

神崎「ああ」

リト「…なら俺、戦います、願いを叶えるために」

神崎「…お前の望みは何だ」

リト「俺の望みは…『元の平凡な生活にもどること』です」

神崎「…そのためには戦うことだ」

神崎「そのカードデッキを鏡にかざし、変身した瞬間から、お前の戦いは始まる」

神崎「戦え…そして生き残れ…」スッ

そう告げた直後、彼の姿はなくなっていた

リト「…よ、よし!変えてやる!運命を!」

リト「そしてララが来る前みたいに普通の生活をするんだ!」

そう叫ぶと、リトは鏡の前でデッキをかざす

すると、鏡に映った自分の腰にはベルトのようなものが装着された

それは現実にも反映される

リト「へ、へんしん!!」

ぎこちない変身ポーズをとり、デッキをベルトの空いた部分にはめる

その直後、彼の姿は既に変わっていた

頭には二本の角があり、体も基本カラーが茶色の鎧に包まれていた

その姿はまるで牛のように厳ついものであった

神崎「…変身したか」

神崎が再度静かに現れ、つぶやく

神崎「お前はこれから『仮面ライダーインペラー』として戦い続ける」

神崎「最後の一人となるまでな…」

『戦え…』   

戦え…   戦え…   戦え…   戦え…
 
誰もいなくなった廃屋同然の鏡張りの店には

空しく静かに…そう響いていた

記録

【一人目のライダー:結城梨斗/仮面ライダーインペラー】 

【契約モンスター:ギガゼール】

【願い:ララ達のいない世界に改変し、元の生活に戻ること】

     


       第一章「インペラー」・完

PM 8:30

リト「うわぁっ」

ドサッ

リトはミラーワールドに出たが、勢いあまってコケてしまう

ミラーワールドに来たはいいが、そこは元の鏡の店ではなかった

みたところ東京の噴水広場らしいが…

リト「いてて…どこだここ、さっきの店じゃないよな?」

リト「うーん、考えても仕方ないよな…ちょっとそこら辺散策してみよう」

そうつぶやくと、リトはここら一帯を適当に歩いてみる


数分後…

神崎の言うとおり、ミラーワールドには人一人見当たらなかった

夜だからということもあり、一層ひっそりしていて不気味だった

リト「本当に誰もいないんだな」

リト「来てみたはいいけど、ここで一体何すれば…」

ギシャァッ!!

リト「ひっ!!な、なんだ!?」

すいません、紛らわしいことにならないように
これから変身後のキャラ表記は『ライダー(中の人)』で進行します
では

突如、鋭い奇怪な叫び声のようなものが鳴り響いた

ミラーモンスターの叫びだろう

インペラー(リト)「あ、ミラーモンスターか!」

インペラー(リト)「怖いけど、と、とりあえず声のした方に行ってみよう」


ディスパイダー「ギシャァ…」

インペラー(リト)「うわ…グロい…あれがモンスターか…?」

インペラー(リト)「どうしよう」

インペラー(リト)は物陰に隠れながら、モンスターの異形に怖気づいていた

無理もないだろう、初見であんな異形な怪物を一目見てしまえば誰でも怯えるのは必至だ

しかし、彼は今、仮面ライダーだ

目の前に現れた敵は倒さなければならない

それにここで敵を倒さなければ、いつかこちらがやられてしまうのも時間の問題だ

そう悟ったインペラー(リト)は覚悟を決め、モンスターに近づく

インペラー(リト)「よし、倒してやる!…た、確か、右足のここに…」

インペラー(リト)は右足についているバイザーにカードを差し込む

カチッ

 『SPINVENT』

音声が鳴ると、右腕に巨大なドリルが装着される

インペラー(リト)「うおっ!?すげぇ…!」

インペラー(リト)「よーし……おい!!」

ディスパイダー「ギッ!?」

インペラー(リト)「お、おまえっ!人を食うんだろ!?なら俺も獲物だろ!か、か、かかってこいよ!」

インペラー(リト)は怯えながらもディスパイダーを挑発し、都合のいい場所までおびき寄せようとする

ディスパイダー「ギギギッ!シャアッ!」

狙い通り、ディスパイダーは誘いに乗り、インペラー(リト)に襲い掛かる

インペラー(リト)「よ、よし、こっちだ!」タタタッ

しかし、彼は今、仮面ライダーだ

目の前に現れた敵は倒さなければならない

それにここで敵を倒さなければ、いつかこちらがやられてしまうのも時間の問題だ

そう悟ったインペラー(リト)は覚悟を決め、モンスターに近づく

インペラー(リト)「よし、倒してやる!…た、確か、右足のここに…」

インペラー(リト)は右足についているバイザーにカードを差し込む

カチッ

 『SPINVENT』

音声が鳴ると、右腕に巨大なドリルが装着される

インペラー(リト)「うおっ!?すげぇ…!」

インペラー(リト)「よーし……おい!!」

ディスパイダー「ギッ!?」

インペラー(リト)「お、おまえっ!人を食うんだろ!?なら俺も獲物だろ!か、か、かかってこいよ!」

インペラー(リト)は怯えながらもディスパイダーを挑発し、都合のいい場所までおびき寄せようとする

ディスパイダー「ギギギッ!シャアッ!」

狙い通り、ディスパイダーは誘いに乗り、インペラー(リト)に襲い掛かる

インペラー(リト)「よ、よし、こっちだ!」タタタッ

~~路地裏~~

インペラー(リト)「ハァハァ…ここなら…!」

インペラー(リト)はディスパイダーが動きにくい狭い場所に移動した

思惑通り、一匹のディスパイダーは路地裏まで彼を追ってきた

しかも複数の仲間を連れて…

インペラー(リト)「げっ!!仲間連れてきやがった!」

インペラー(リト)は焦った

まさか仲間を引き連れてくるとは考えもしなかったからだ

普通はそう考えるのが妥当だが、この時のリトはそんな余裕はなかった

インペラー(リト)「あわわわ…」

ディスパイダーたち「ギシャァァァ!」

インペラー(リト)「うわあああっ!」

インペラー(リト)にディスパイダーの集団は襲い掛かる

   『FINALVENT』

ディスパイダー「ギシ!?」

モンスターたちが襲いかかろうとしたその瞬間、ファイナルベント発動のバイザー音声が鳴り響いた

彼はほんの数コンマの間に、とっさにファイナルベントのカードを引き当て、バイザーに差し込んだのだ

インペラー(リト)「!え!?」

ゾロゾロゾロ…

唐突に謎のモンスターの軍団がどこからともなく現れる

彼のファイナルベント「ドライブディバイダー」によってギガゼールが同種のモンスター集団を呼び寄せたのだ

ゼール系モンスター達「シャアァァ…」ゾロゾロ

大量のレイヨウ型モンスターが次々に現れる

インペラー(リト)「え?え??こ、こいつら味方なのかっ…!?」

突然の出来事に戸惑うインペラー(リト)であったが、成り行きに任せるうちにディスパイダーは残り一体になっていた

あっという間のことだった

ほんの数十秒でディスパイダーたちはインペラー(リト)の従えるモンスターたちに倒されていたのだ

そして残りはたった一体…ギガゼールたちはなぜかこの一体を攻撃する様子はない

リトがこれを逃すチャンスはなかった

インペラー(リト)「モンスターはあと一体だ…これなら俺だけでも勝てる!」

インペラー(リト)「はああああっ!」

インペラー(リト)は勝利の確信をしたのか、自身に満ち溢れたオーラでディスパイダーに駆け寄る

跳躍力を生かして高くジャンプし、そのまま蹴りの体制に入る

インペラー(リト)「うぉぉぉぉぉぉ!!とりゃあああああっっ!!!」ドガッドガッ!

ディスパイダー「ぎゃっ!」

二段蹴りを食らい、ディスパイダーは断末魔を上げながら爆発する

インペラー(リト)「はぁはぁ…や、やったぜ…!」

インペラー(リト)「俺が…モンスターを倒した…今まで平凡な人間だった俺が…怪物を」

インペラー(リト)「は…はは…ははははっ!あはははははっ!!やったぜ~!!」

インペラー(リト)「この力なら、ライダーバトルに勝ち残れるかもしれないぞっ!」

インペラー(リト)「元の生活に帰れるぜ!!やっほ~!!」

インペラー(リト)はデビュー戦でモンスターを倒し、すっかり有頂天になっている

普段の無力な自分の力とは一変した強力な力に満足感を得たというのもあるが、

この弾けたような喜び様は、願いが叶うかもしれない…非日常から開放されるかもしれないという希望を確信したからだろう

幸いここはミラーワールドだ、周りに人は誰一人として存在しないし、見られもしない

いつも現実世界で抑制されていた本気の喜びがミラーワールドという閉鎖空間で大いにぶちまけられる

リトは本気で喜んでいた…数分後までは。



???「…ようやく見つけたぜ」   



                 

                   『FINALVENT』




インペラー(リト)「…へ?」

無機質なバイザー音声が路地裏に冷たく鳴り響く

      


         第二章「デビュー戦≒つかの間の喜び」・完

ライダーバトル=殺し合い、これに気が付いたときリトはどうなるんだろな…

PM 10:56

インペラー(リト)「…へ?」

      

        
            『FINALVENT』




???「うぉりゃぁぁぁぁ!」

突如としてバイザーの機械音が近く鳴り響く

しかし、それはインペラー(リト)のものではなかった

インペラー(リト)「ぐわあああああああああっ!!」

何者かによるファイナルベントによりインペラーは吹き飛ばされ、電柱に叩きつけられる

インペラー(リト)「ぐはっ…!」ドサッ

地面に打ち付けられ、苦しそうに呻く

インペラー(リト)「う!ぐぁぁっ…!ハァハァッハァハァッ…か、仮面ライダー!?」

威力が強かったらしく、かなりのダメージを負い、インペラー(リト)の息遣いは荒くなっていた

???「おーすげー、テメー今のでまだ立てんのかよ」

禍々しいオーラを放ったそのライダーはインペラーに近づく

インペラー(リト)「ハァハァハァ…!お、お、お前誰だよっ!?誰なんだよ!!?」ヨロヨロ

???「あぁ?俺様か?えー…なんだったっけ…確か神崎とかゆーヤローは…」

王蛇(?)「仮面ライダー王蛇…とかいってたっけか」

インペラー(リト)「ゼェゼェ…王…蛇…!?」

よろめきながらもインペラーはどうにか立ち上がるが、謎の仮面ライダー王蛇は徐々に近づく

インペラー(リト)「ゼェゼェ…不意打ちなんて汚ねぇぞ…!!」

インペラー(リト)は後退りしながらも王蛇を罵る

王蛇(?)「何言ってやがんだバーカ!ヒキョーは俺様の専売特許なんだヨ!!周りをよーく見ないテメーが悪ぃんだよ♪」

理不尽な台詞を喜々としながら平気で吐く王蛇

声色からして、仮面の下の素顔は不気味なほど満面の笑みを浮かべていることが想像できる


インペラー(リト)「ふ、ふざけんなよっ!!?あっ!!ぐっ…!ハァハァ…」

王蛇は苦しむインペラー(リト)など気にもせず容赦なく近づく

王蛇(?)「往生際のわりーヤローだな」

王蛇(?)「おめーにはな~んの恨みもねぇ、すれ違いに肩パンしてきたわけでもなし、ガン付けてきた訳でもねー」

王蛇(?)「だが、そんな君でも犠牲にならなければいけないときがくるのだ!そう…」



王蛇(?)「『世界征服』という、俺様の偉大なる夢のための尊い犠牲になぁ…ヒヒヒヒヒ!」



インペラー(リト)「ひっ!!」

悪魔だ…こいつはとんでもない悪魔だ…

インペラー(リト)は、その一瞬で本能的に彼を危険対象として自動認識したのだ

インペラー(リト)(世界征服!?何言ってるんだこいつは!?)

インペラー(リト)(逃げなきゃっ!)

インペラー(リト)(逃げないと…殺される!!)

インペラー(リト)「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!」ダダダダッ

インペラー(リト)は叫び声をあげながら逃げ出す

王蛇(?)「そーゆーことだ!実に納得のいく理由だべ?わかってくれたか…あれ?」

ポツーン…











王蛇(?)「あんの野郎…この俺様の見事な演説を聴かずに逃げやがるとは…不届きな!」

王蛇(?)「待てコラぁぁぁ!!!俺様の野望の礎になりやがれ~~~!!!」ダダダダッ


PM 11:36

インペラー(リト)「ゼェゼェ…ハァ…ハァ…!」

インペラー(リト)「ハァハァ…何なんだよ…!なんでこんなことになったんだ!?ゼェゼェ…」

インペラー(リト)は必至に走っていた

消されたくないという人間的な本能から生まれる火事場の馬鹿力というやつだろうか…

このとき、普段から殺し屋などから掻い潜ってきたその足の速さは更に拍車がかかっていた…だが…

インペラー(リト)「くそ!鏡がねーっ!!」


相当走ってきたはずなのに、ここまで不思議と体が入りそうな鏡らしきものは見つからなかった

全速力で走っているのに脱出する手口がなければ本末転倒、ジリ貧でいずれは捕まってしまう

しかも不幸にもあの王蛇も足が異常に速かった

王蛇(?)「おらおらおらぁっ!いつまでも逃げられると思ってんじゃねーぞ!」ダダダダダダ

インペラー(リト)「ビクッ!は、はええ…!!」ダダダダ

恐ろしく速い

だが、リトも元の世界では運動神経はかなり良い方だ

特に瞬発力は際立っている

日夜殺し屋から逃れているため、自然と脚力が鍛えられていたためだ

足の速さで負けてはいないはずだ

インペラー(リト)「負・け・る・かぁ~~~~~~!!」ダダダダダダッ!

王蛇(?)「うぉっ!なんだあのヤロー結構はえーじゃねーか!」

追う方、追われる方、ともに全速力だった

王蛇である人物も、元の世界ではかなりの足の自信があったのだろう

その速さはリトと互角以上に渡り合っているほどの恐ろしいものだ

インペラー(リト)「おおおおおおおおっ!!」ダダダダ

王蛇(?)「うらららららららららぁ!!」ダダダダッ



サーッ…


インペラー(リト)「!?」

突然リトの腕が砂のように散り始めた

リトは思い出した…このミラーワールドではライダーは長居することはできない

制限時間を過ぎたら消滅してしまうということを

インペラー(リト)「や、やばい!早くガラスかなんか見つけないと!」

インペラー(リト)「あ!?あった!」

駐車場でいくつか車が留めてあった

そのフロントガラスにリトは全速力で飛び込む

王蛇(?)「ちっ!逃がしたか…」ハァハァ

王蛇はその場で立ち止まる

例えこの車の窓ガラスに飛び込んで後を追おうとしても、リトの元にはたどり着けない

元々住む世界が違うからだ

王蛇(?)「クッソ~…あともうちょいだったのによ~」ドサッ

サーッ…

王蛇(?)「時間切れか…」

王蛇(?)「しゃーねーな…そろそろ俺も帰るか…」

そう気だるげにつぶやくと、リト同様彼も車の窓ガラスからミラーワールドを脱出する




???「ふぅ、獲物取り逃がした挙句に走りすぎたぜ…」

???「お~い三橋!」

三橋「んあ?なんだ伊藤か」

伊藤「なんだとはなんだよ、お前どこ行ってたんだよ」

三橋「ションベンだよションベン」

伊藤「長すぎだろ」

三橋「天下に名だたる正義の伊藤ちゃんがこまけーことを気にするなヨ、長便なんてよくあることだろーが」

伊藤「う、まあそうかもな」

三橋「んで、これからお前ンちで夕飯食うって話だけどヨ」

伊藤「してねーぞそんな話!」

三橋「とぼけんなよ、さっきその話したばっかじゃねぇか」

伊藤「い~や!してない!!断じてしてないぞ!また俺をだまそーったってそーはいかねー!」

三橋「記憶力わりーなおめーは、だから河童って呼ばれんだよ」

伊藤「河童とそれは関係ねーだろが!」

三橋「なぁ~いいだろ~イトーちゃ~~ん、俺達ダチじゃねーか~」

三橋「メシのひとつやふたつ、お前の家なら大したことじゃねーだろ~?」

三橋「それともなにか?チミはビンボーで食費もままならない不自由な家庭生活を送る可哀相な親友の俺の頼みを無碍にするっつーのか!?」

伊藤「うっ…(出たよ…こいつの脅しはどうにも逆らえねー…)」

伊藤「わ、わかったよ」

三橋「おお!マジか?!さすが俺の心のマブダチ・伊藤真司くんだ!!心が広い!!」

伊藤「調子いいやっちゃな~」

王蛇(?)「しゃーねーな…そろそろ俺も帰るか…」

そう気だるげにつぶやくと、リト同様彼も車の窓ガラスからミラーワールドを脱出する




???「ふぅ、獲物取り逃がした挙句に走りすぎたぜ…」

???「お~い三橋!」

三橋「んあ?なんだ伊藤か」

伊藤「なんだとはなんだよ、お前どこ行ってたんだよ」

三橋「ションベンだよションベン」

伊藤「長すぎだろ」

三橋「天下に名だたる正義の伊藤ちゃんがこまけーことを気にするなヨ、長便なんてよくあることだろーが」

伊藤「う、まあそうかもな」

三橋「んで、これからお前ンちで夕飯食うって話だけどヨ」

伊藤「してねーぞそんな話!」

三橋「とぼけんなよ、さっきその話したばっかじゃねぇか」

伊藤「い~や!してない!!断じてしてないぞ!また俺をだまそーったってそーはいかねー!」

三橋「記憶力わりーなおめーは、だから河童って呼ばれんだよ」

伊藤「河童とそれは関係ねーだろが!」

三橋「なぁ~いいだろ~イトーちゃ~~ん、俺達ダチじゃねーか~」

三橋「メシのひとつやふたつ、お前の家なら大したことじゃねーだろ~?」

三橋「それともなにか?チミはビンボーで食費もままならない不自由な家庭生活を送る可哀相な親友の俺の頼みを無碍にするっつーのか!?」

伊藤「うっ…(出たよ…こいつの脅しはどうにも逆らえねー…)」

伊藤「わ、わかったよ」

三橋「おお!マジか?!さすが俺の心のマブダチ・伊藤真司くんだ!!心が広い!!」

伊藤「調子いいやっちゃな~」

三橋「ふふふふ、楽しみだぜ~金持ちのディナーは豪勢なんだろな~~~」

三橋「ひひひ………あ」

伊藤「ん?どーした三橋、急に立ち止まって」

三橋「………」

伊藤「………」

三橋「あーーーーーーっ!!何やってんだ俺は~!」

三橋「あんな馬鹿みてぇに鬼ごっこしなくても、カード使えば一発であのヤロー捕まえられたじゃねーか!」

三橋「あああああこの三橋様としたことがとんだ失態だぁぁぁぁ!」ドンドンドン

伊藤「はぁ!?何言ってんだおめー!?って壁に頭打ち付けんな!!死ぬぞ!?」

三橋「うるせー!!」ドカ!

伊藤「いてっ!」

ギャーギャー



???「ライダーでありながらカードを活用しないで追いかけっこなんて…とんだ大馬鹿がいたものね」

神崎「偉そうなことを言っている暇があるなら戦ったらどうだ」

???「言われなくてもわかっているわ、神崎士郎」

???「まずは、あの二人から潰す…」

神崎「…あまり時間に猶予があるとは思わない方がいい」

神崎「もう12人のライダーは全て契約した」

神崎「生き残るためには12人全員を倒せ…」

???「……わかっているわ」

神崎「急いだほうがいい…お前の望みを叶えるためにもな」

神崎「暁美ほむら」

ほむら「…そんな小言を言うために私の前に現れたのかしら」

神崎「…戦え」スッ…

ほむら「……まどか…待っててね…

ほむら「生き残って、必ずあなたを…救うから」



         
              第三章「王蛇」・完

今日はここまでにします
リトと王蛇のくだりがgdgd感半端なかったですね
反省します…
>>1の腐れ脳フルで活用したため、もう目がフルボッコ状態でやばいです…
それではまた後日

乙。期待してる。

あと、クロスの本ネタを教えてほしいな。ググればすむけど一々調べるのも面倒だし

ミラーワールドって入ってきた鏡からじゃないと出れない気がしたが

他所のスレ荒らすような奴がSS書くなよ

13 名前: ミラーワールドの住人 ◆T8yo9q1ON20S [sage ] 投稿日: 2013/10/31(木) 20:55:07.35 ID:R4GJR9+y0
とある厨きもいな

>>44
ss書く書かないは本人の自由だろ荒らしとか関係なく

まだ?

まだー?

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