P「朝起きたらやよいが朝食を作ってた」(327)

はい

誰かオナシャス!

P「な、なんでやよいが……?」

やよい「あ!うっうー!おはようございまーす!」

P「あ、ああ。おはよう……えっと、やよい?」

やよい「はい!なんですかぁ?」

P「な、なんでやよいが俺の部屋に……?」

やよい「え……お、覚えてないんですかぁ!?」

P「う、うん」

やよい「私、はじめてだったのに……」

P「は、はじめて!?え?俺なにしたの!?」

みたいな?

弟妹達は犠牲となったのだ…

P「う……もう朝か……
  ……やばい、遅刻ギリギリだ」

やよい「あっ、……おはようございます、プロデューサー」ニコッ

P「おはよう、やよい……やよい?」

やよい「朝ごはん、できてますよ。
    顔洗ってきてくださいね」

P「いや……いや、ちょっと待て」

やよい「?」

P「……なんでやよいが俺の部屋にいるんだ?」

期待していいのか
支援

やよい「……プロデューサー、昨日のことどこまで覚えてますか?」

P「昨日、のこと……昨日……」

やよい「えーっとぉ、……あ、冷めちゃうんで、今は先に朝ごはんにしましょうよー」

P「あ、あぁ……
  ……昨日……昨日……」ブツブツ





やよい「……」

やよい「お口に合いますかぁ……?」

P「うん……うまいよ。ありがとな」

やよい「うっうー! よかったです!」

P「……すまん、どうしても思い出せないんだ、昨日のこと。
  確か社長とたるき亭で呑んでたのは覚えてるんだが……」

やよい「プロデューサーさん」

P「は、はい」

やよい「――――遅刻しちゃいますから、ちょっとだけ、急がないとですよ?」

P「そっ、そうだった!」ガツガツ

高木社長「Pくん。昨日は良かったよ…///」

やよい「ふふっ。わたし、先に洗い物しときますね」

P「あ、あぁ。すまん」

やよい「いえいえー」パタパタ…

P「……やよいはいい子だなぁ」





P「いやいやいやいや、おかしいおかしいおかしい」

P「お、俺も手伝うよ」カチャカチャ

やよい「あ、じゃあお願いしますー」ザザーッ

P「……」キュッキュッ

やよい「……」ザザーッ

P「……」ゴシゴシ

やよい「……」フキフキ





P(ま……まさか……な……?)

やよい「おはようございます、お兄ちゃん!」

P「・・・? スマン、まだ夢の中みたいだ。 もう一度寝るわ」

やよい「!? もう時間ないですよ? 朝ご飯出来てるから起きてください!」バッ

P「ついに俺も妄想と現実の区別がつかなくなったのか・・・」

やよい「もう! 早くしないと遅刻しますよ?」

みたいな感じでオナシャス

上げ

黒井社長「で、射精る!」

高木社長「き、君は、本当に早漏だね!」

黒井社長「ウッ!!」ドピュッ

>>27
つまりPが貧乏一家の長男なの?

やよい「……ふたりだと」

P「はいっ?」ビクッ

やよい「ふたりだと、あっという間ですねー」

P「そ、そうだな。
  ふたりで皿洗ったのなんか、昔やってたバイトの時以来だ」

やよい「へぇー! プロデューサーって、バイトしてたんですね」

P「学生の頃はな」

これ参考にして
http://blog-imgs-18-origin.fc2.com/i/m/a/imasnews765/imas55471.png

やよい「そっかー、バイトしてたのかぁ……」

P「な、なんだ? そんなに変か?」

やよい「いえー、違いますよぉ。
    プロデューサーがバイトしてたって知ってるの、わたしだけかなーって」

P「うーん……そう言えばそうだったかもしれん」

やよい「……うれしいなぁ。
    わたしだけかぁ」ニコニコ

P「お、おう」





P(やっぱりおかしいやっぱりおかしいやっぱりおかしい)

やよい「あっ、プロデューサー!」

P「はいっ!」ビクビクッ

やよい「……」

P「……」

やよい「……急ぎましょっか」

P「そ、そうだな」

P(結局、当たり障りの無い話だけして出社して来たが……)





やよい「うっうー! おはようございますーっ」

伊織「あら、朝から上機嫌じゃないの」

春香「おはよう、やよいちゃん。
   プロデューサーさんと一緒だったの?」

やよい「えっとぉ……」チラッ

P(なぜこっちをチラ見した)

やよい「――――さっき、階段のところで一緒になったんですよねー。
    ね? プロデューサー」ニコッ

P「あ、あぁ、そうだな」

伊織「朝からプロデューサーの顔見てテンション上がるなんて、
   やよいらしいわね、ほんと」

やよい「えへへー」





P(……なんでやよいに気を使われたみたいになってんだ?)

P(一体何があったのか、社長に聞いてみるか……
  でもそれは同時に地雷っぽい気もする……どうしよう……)





やよい「……あの、プロデューサー」コソッ

P「う、ん?」

やよい「別に、気にしないでいいですよ?
    いつも通りで……」ニコッ





P(そう言われると余計に気になるうううううっうー)

P(やよいは撮影に行った。
  俺は今日はほとんど事務職か電話で打ち合わせだから、
  付いていくことは出来ない。

  そして今は俺一人……)


ガタンッ


P「俺はやっ、やっ、やっちまったのかっ!?
  あの、アイドルとは言えほとんど子供の、いや、あのいたいけなやよいとっ!?」

やよい『いつも通りで……』ニコッ



P(……でも、あの大人びた笑顔……気遣い……)ホワホワ


P「ってちっがーうっ!!
  そう言う問題じゃねぇ!!
  ……うっ、あの笑顔を思い出すと、なんかとてつもない罪悪感がっ……」

P「ダメだ、とてもじゃないが仕事にならん……
  社長に確認してみよう……」ピッピッピッ



Prrrrr、Prrrrr、Prrrrr、……



社長「やぁ、もしもし。昨日はずいぶん呑んでたが、大丈夫かね?」

P(そんなに呑んでたのか俺っ……)

P「あ、あの社長、ひとつ確認したいことが……」

社長『なんだね?』

P「昨日……やよいがいつから一緒にいたか、覚えてますか……?」

社長『あぁ、そのことか。
   ……覚えていないのかね?』

P「いえっ! 大筋は覚えておりますっ!
  ただ、細かい所が曖昧だったもので……ははは……」

社長『ふむ。
   君がだいぶ出来上がってきた頃に、律子くんがたるき亭に来てな……』





P(律子が……はっ!
  なんとなく、うすらぼんやりと思い出してきたぞ……)

律子『遅れてしまってすみません』

社長『ずいぶん長引いたようだね。
   収録は上手くいったかね?』

律子『はい、それは大丈夫なんですが……やよいが終電をのがしてしまって』

やよい『すみません……』

社長『それはいけないな。なら、タクシーを……』



P『ちょっと待てれぅ!!』

P『律子ォ!』ガタンッ

律子『は、はい?』

P『お前最近働き詰めでほとんど休んでないだろ』キリッ

律子『え? えぇ、まぁ』

P『そんなことじゃあ、
  せっかく軌道に乗りかけてきた竜宮小町のプロデュースに差し障る!
  だからお前は帰って寝ろ!!』ビシィッ

律子『い、いや、やよいが……』

P『俺が今から送ってくる! 社長、すみません!』ペコッ

社長『そ、そう言うことなら私は別に構わないが……』

P『やよいっ! 俺と帰るのは嫌かっ?』ガシッ

やよい『ひゃっ……!
    い……嫌じゃないです! プロデューサーがいいです!』

P『だ、そうだ』フフン

律子『なに勝ち誇った顔してんですか』

P(おっ……思い出して来たぁあああっ!)





社長『そう言って君は彼女の手を引いて出て行ったわけだが……
   その後、問題無かったかね?』

P「はいッ、無事任務完了しましたッ!」

社長『ならいいのだが』





P(そ、それで確かその後……)

運転手『どこまで?』

P『えーとぉ……やよいの家まで……うっ!』

やよい『うわっ、しっかりしてください!
    すみません、一回そこのコンビニで停めてもらっていいですかぁ?』

運転手『はい(かわいい子だな……)』

P『おろろろろ……』オロロロ

やよい『プロデューサー……ごめんなさい、わたしのために……』サスサス

P『ううっ……いや、当然のおろろろろ』オロロロ

やよい『……プロデューサー、自分の家の住所って、わかりますか?』サスサス

P『俺んちの……?』

やよい『ここからわたしの家まで遠いですし、
    プロデューサーの家に直接行った方が、早く休めますよね?』

P『うううぅ……俺んちはぁ……いま散らかっててぇ……』

やよい『わたしが掃除してあげますから……ね?』サスサス

P『やよいぃ……』





P(それでやよいと一緒に俺の部屋に……部屋に……!?)

ふぅ…

P「うわぁあああああっ!!
  そっから思い出せなぃいいいいいいい!!」



やよい『いつも通りで……』ニコッ



P「いつもと違う何かがッ!
  非日常がッ! そこにあったと言うのか……ッ!?」



やよい『うれしいなぁ。
    わたしだけかぁ』ニコニコ



P「マイガッ!!」ガンガン

P「はっ! 今にして思えば……!」



やよい『シャワー借りてもいいですか……?』モジモジ



P「何故かそのシーンだけ鮮明に思い出せるうううううううわあああああ!!」

P「もうダメだ……俺は最低だ……ヤリ逃げPだ……
  あの元気で無垢で可愛いやよいになんてことを……」シクシク



やよい『あっ……プロデューサー……怖いです……んぅっ……』



P「!?

  違う、これは記憶じゃなくて妄想だ! た、多分きっとそうだ!!
  や、やばい、もう何がなにやらっ……」

やよいのことだからキスか何かだろう、かわいい

P「はぁっ、はぁっ、……

  ……とにかく、あとでやよいに確認しよう……
  考え得る限り最悪の……まさにワーストコミュニケーションだが……
  やよいの優しさにかまけてそれすらしなかったら、
  それこそやよいに合わせる顔がない……!」ガタッ

休憩

上げ

ガチャッ、



やよい「今日も遅くなっちゃいましたー」

P「やよい、お疲れさま」

やよい「あっ……
    プロデューサーも遅くまでお疲れさまですー」ニコッ



P(もう夜なのに笑顔が眩しいっ)

やよい「みんなは……」

P「もう帰っちゃったよ。
  残ってるのは俺だけだ」

やよい「そう、ですか」

P「あぁ」

やよい「……」

P「……」

P「な、なぁ、やよい」

やよい「なんですか?」

P「……その、昨日のことなんだが……」

やよい「あぁ、もう、別に気にしなくていいって言ったじゃないですかぁ」

P「そ、そう言うわけにはいかんっ」

やよい「……覚えてないんですよね?」

P「あ……あぁ……ほんとにすまん……」

やよい「……」

P「昨日、俺はお前と一緒に部屋に帰って……
  ……それから、……その、何があったのか……」

やよい「……覚えてないなら、それでいいじゃないですか」

P「え?」

やよい「わたしはそれでいいと思いますよ?」

支援

P「いや、だから、そう言うわけには……」

やよい「じゃあ、もし何かあったら、プロデューサーはどうするんですか?」

P「……それは……責任を……」

やよい「責任、って?
    具体的にはどうするんですか?」

P「……」グッ

やよい「ね? いろいろとプロデューサーに迷惑掛けちゃうから、
    この話はなかったことにした方がいいと思うんです、わたし」

P「……」



やよい「それに、みんな――――プロデューサーのこと、大好きですし」ニコッ

やよい「だから、別にわたしは……」

P「……う」

やよい「う?」



P「責任を取って、やよいと真剣に付き合う!
  プロデューサーじゃなくて、男として!」ガターンッ



やよい「!」

やよい「……ほんとですか?」

P「あぁ、ほんとだ!
  いや、もしやよいがよかったらだが……
  ここで体面を気にするほど、俺は腐ってないつもりだぞ!」

やよい「……うれしい」

P「俺は、やよい、お前と――――」





やよい「でも、……ほんとに残念なんですけど、お断りしますね」ニコッ

P「なっ……なんでだ?
  やっぱり、俺なんかじゃ嫌か……?」

やよい「いえいえ! ほんとにうれしいんですよ?
    わたし、プロデューサーのこと大好きですもん」

P「じゃ、じゃあ……」

やよい「でも、これじゃなんだか、無理やりみたいじゃないですかー。
    プロデューサーの弱みを握って……みたいで、わたしはそれが嫌です」

P「……」

やよい「もし、もしもですよ?
    プロデューサーが、春香さんや伊織ちゃんや美希さんを差し置いて、
    どうしてもわたしがいい、わたしが一番って言ってくれるなら……
    それなら、よかったです。

    だから今回は、……お断りします。ごめんなさい。
    でも、うれしかったですよ」ニコッ

P「やよい……いや、俺の方こそ、……ほんとに、いろいろごめんな……」

やよい「だからぁ、気にしないでくださいってば。
    だって――――



    ――――何もなかったですもん。プロデューサーと」





P「……は?」

やよい「わたしはただプロデューサーの部屋に泊めてもらっただけで、
    あ、シャワーは浴びさせてもらいましたけどぉ、
    でもプロデューサーすぐ寝ちゃって、
    だから私もベッドの端っこを貸してもらって、
    なんだかわたしもすぐ寝ちゃって、それだけですよー」

P「……」プルプル

やよい「それでわたしが先に起きたから、
    お礼として朝ごはんを食べてもらってぇ。
    だけどすごく焦ってるプロデューサー見てるとなんか楽しくて……
    だからちょっとからかっちゃいましたー。
    えっと……安心しましたか?」



P「こっ……こっ……こらぁあああああああああっ!!」ドタバタ

やよい「ひゃあーっ」バタバタ

P「まったく!
  けしからんまったく!」

やよい「ご、ごめんなさいです」

P「俺がどれだけ真剣に悩んだと……」ブツブツ

やよい「……ありがとうございます」

P「ん? 何がありがとうなんだ?」

やよい「だって、わたしと……そうなってた可能性が、
    プロデューサーのなかでもあったってことですよね?」

P「そ、それはだな……はっ!
  もう乗せられないぞ!!」

やよい「なーんだぁ」

P「反省しろっ!!」

やよい「はぁーい。えへへ……」

P「やれやれ……」クター

P「じゃあ、気を付けて帰れよ」

やよい「今日は送ってくれないんですか?」

P「ばっ……バカ、ほんとに怒るぞ!」

やよい「冗談ですってばぁ。
    プロデューサーも、気を付けて帰ってくださいねー」

P「あぁ……また明日な」

やよい「はーい」フリフリ

やよい「……」クルッ



P「……」フリフリ



やよい(わわっ、まだ見送ってくれてたんだ)フリフリフリー






やよい(いつかプロデューサーがほんとにわたしのことを好きになってくれるまで、
    昨日のほんとのことは誰にも内緒にします。
    ……えへへ、ごめんねプロデューサー!)ニコッ

――――この日の撮影を境に、高槻やよいは爆発的な人気を得ることになる。

ある雑誌の表紙を飾った、純粋で、可愛く、元気で、
しかしどこか儚げで、透明で、不思議な艶のある笑顔で手を振るその少女は、きっと――――








【おわり】

【エピローグ】



春香「なんだか最近のやよいって……」

美希「明らかに雰囲気変わったの」

伊織「一体何があったのかしら?」



やよい「ねぇ、プロデューサー、一口いかがですか?」

P「お、いいのか? やよいの弁当だろう?」

やよい「だってプロデューサー、お昼まだでしょう?
    はい、どーぞ」スッ

P「……スッ、って言われてもな」

やよい「あーん、です」ニコッ

P「う……まぁいいか。あーん」パクッ

やよい「どうですか?」

P「うん、うまいよ」モグモグ

やよい「えへへ……よかったですー」ニコニコ

美希「ぐぬぬなの。あれくらい美希だってやるのにー」

春香「何というか……不思議と大人っぽい?」

伊織「そうね、今までもお姉ちゃんっぽいところはあったけど……
   急になんか大人っぽくなったわ」

美希「……もしかして」

春香・伊織「?」

美希「やよい、ハニーと……」ボソッ

春香「えぇっ」ガタッ

伊織「ぶっ」ガタタッ

春香「いくらなんでもそれは……」アセアセ

伊織「そっ、そうよ!
   なに適当言ってんのよ!」

美希「じゃあ……二人とも、それ以外になにか思い付くの?」





やよい「プロデューサー、ちゃんとご飯は食べてくださいね?」

P「あぁ、わかってるよ。ありがとう」





春香・伊織「「……」」

乙でした 次回作にも期待します

続いてた 続きはよせい

美希「こうなったら、ハニーに直接確かめてくるの!」

伊織「ちょっ、なに言ってんのよバカ!」ガシッ

春香「それはいくらなんでもまずいよ美希!」バッ

美希「離してなのーっ! これは美希とハニーの問題でもあるんだからっ!」





やよい「じゃあ、わたしレッスン行ってきますね」

P「おう。頑張って来い」

P「ふぅ……なにか食べるか」



美希「ハニー!!」

春香「あわわっ」

伊織「し、知らないわよどうなっても!」

P「ん? どうしたんだ三人とも」

美希「ハニー……やよいとなにかあったの?」

P「ぶふっ」ブフッ

P「なっ、なにかってなんだよ?」

美希「なにかはなにかなの」ジーッ

春香「……」

伊織「……」

P「なにも無いぞ、別に!」

美希「じゃあ、ハニーは最近のやよいを見てどう思うの?」

P「どうって……調子よく頑張ってるなーとは思うけど」

美希「それだけなの?」

P「いや、それだけって言っても」

美希「ハニーなら私達がなにか変わったら細かいことでもすぐ気付くはずなの。
   やよいがなんで急に人気になったのかもわかるはずなの」

春香「……私も気になります、アイドルとして」

伊織「そ、そうよ、アイドルとして上を目指すからには、知っておきたいわ!」

P「う、うぅ、そうは言ってもな……」

テレビ『……と言うわけで、ゲストの高槻やよいちゃんなんですが、』



P「!」

春香「あ、やよいが映ってる」

伊織「こないだの収録のやつね」

美希「ほら、ハニーよく見てなの!」グイッ

P「わ、わかったって……」

司会『やよいちゃんは最近お仕事増えて大変だと思うけど、
   どうかな、恋愛とかについてちょっと聞きたいな』

やよい『恋愛ですかー? うーん……

    ……私、まだ考え方とかが子供っぽいから、
    もっと成長して、相手の人のことも考えられるようにならないと、
    恋しても、それって恋じゃなくて憧れ?になっちゃうと思うんですよねー』

やよい『だから、今はお仕事頑張りながら、自分と向き合って、
    一歩ずつ進んで、大人に近づいて行きたいって思います』ニコッ

司会『お、おぉ……十分立派な大人な考え方だと思うけどねぇ、それ……
   えっと、じゃあ次の質問は……』



春香「すごい拍手ですね」

伊織「とても前までのやよいとは思えないわ」

美希「……」

美希「……で、どうなの? ハニー」

P「いや、あの……確かに、やよいは急にいい意味で大人びてきたと思うよ。
  それが表情とか仕草にも出てて、いつもの元気なやよいとも共存してるから、
  特に魅力的に見えるようになったんじゃないか?」

美希「それはその通りだと思うの。
   ……問題は、ハニーがやよいになにをしたかなの!」ドンッ

社長「すばらしいじゃないか君」

P「だ、だからなにもしてないって!」

美希「ウソなの!
   なにもしてないのにやよいがいきなりあんなに変わるわけないの!」

P「いや、……そうだ!
  別に俺じゃなくても、誰か他に好きな人が出来たとか」

美希・春香・伊織「!」

P「それでいろいろ思うところがあって、……とかじゃないか?」

美希「ハニーがロリコンだったら許さないの」

春香「まぁそれなら……」

伊織「確かに、筋は通るわね……」

美希「……かもしれないの」

P「だ、だろ?
  もしなにかあったんだとしたら、きっとそうだよ。
  さぁ、お前たちもそろそろ午後の仕事の準備するんだ」

P(ふ、ふぅー……やれやれ、妙なところで鋭いから困る。

  ……しかし、こないだのは何もなかったとすると、
  ほんとにやよいには好きな人ができたりしたわけか?
  やよいに好きな人……)



ズキッ



P(……まてまてまて、『ズキッ』ってなんだよ『ズキッ』って!!
  ちっ、違う、これは断じてうわぁああああああっ!!)

やよい「え? 好きな人、ですか?」

P「あ、あぁ。
  今日放送されてた番組のやよいのインタビュー見てて、ちょっと気になってな」

やよい「……ふぅーん。
    気になりますか?」

P「そりゃあ……アイドルのことだし……」

やよい「あー。そんな言い方するプロデューサーには教えませんよー」プイッ

P「お、おい……」

P「悪かったよ……個人的に気になるから、教えてくれないか?」

やよい「えへへ。しょうがないなー。
    あのですね……いますよ、好きな人」

P「そ、そ、そうか。
  道理で最近大人びてきたわけだ、うん」

やよい「ほんとですか?
    私、大人っぽくなってますか?」

P「うん、間違いないぞ、うん」

やよい「……」

P「そうかー、いるんだな、ちゃんと。
  いやー、よかったよかった、うんうん……」

やよい「……プロデューサー」

P「な、なんだ?」

やよい「いいんですか? わたしに好きな人がいても」

P「それは……仕事に差し障りがないなら、別に……」

やよい「あ、じゃあ平気ですね。
    いつもその人に応援してもらってますから。
    わたし、そのおかげで頑張れちゃうんですよー」

P「へ、へぇー、それはいいな、うん、それはいいことだぞ」

やよい「その人は優しくてー、かっこよくてー、
    頑張ってるわたしよりもっと頑張ってくれててー、……」

P「す、すごいなーそれは、いい人じゃないか。
  そんな人なら、安心だな、うん」

やよい「そうなんですよー。
    わたし、その人といると、とっても安心した気分になるんです」

P「その人、プロデューサーの素質あるんじゃないかな、なんて、ははは……」





P(逃げてぇ……
  なんか今すぐ逃げてぇ……)ズキズキ

やよい「あっ、プロデューサーもそう思いますか?
    わたしもずっとそう思ってたんですよー。
    きっと、その人とだったらずっと一緒にやっていけるって」

P「だ、……だったら、いっそその人がだな……
  やよいをプロデュースしたら、いいんじゃないか……?」

やよい「……じゃあ、そうしちゃおっかな」

P「……っ」ズキッ

やよい「頼んでみようかなー、その人に。
    わたしのプロデュース、お願いします、って」

P「……」

やよい「今から」

P「いっ、今からっ!?」ガタッ

P(おいおいおい!
  こ、これは引き留めるべきだよな!?
  いや、しかし、やよいが本当にその人が好きなら、いや、
  しかし765プロとして、いや、やよいのプロデューサーとして、
  いやいや、いやいやいや、

  ……違うだろっ!
  ここはそんなのとは関係無く、引き留めなきゃダメだろ!)

P「や、やよい!」

やよい「……はい?」

P「お、お前のプロデューサーは、俺だぞっ!
  これからもずっと、やめる気なんかないからなっ!」



やよい「……プロデューサー?」



P「あぁ、頼まれたってやめてやるもんか!
  絶対お前をトップアイドルにするまで、俺はお前のプロデューサーだからな!!」

P「だから……他のやつに、プロデューサー頼むとか、やめてくれよ……」

やよい「……えっとぉ……」

P「……」



やよい「じゃあ……これからも、ずっと私のプロデュース、してくださいね?
    私の大好きなプロデューサーさん」ニコッ

P「……え?」

やよい「えへへ、トップアイドルまではまだまだ長いですよー!」ギュッ

P「えっ、ちょ、……えっ」

やよい「わたしのプロデューサーは、ずっとプロデューサーに決まってますよー。
    ……ね?」チュッ

P「なっ、おまっ……!」




やよい「二回目、ですよっ!」




【終わり】

うーむ
次こそは美希が主人公のを書こうと思ってたのにな。

まぁいいや。
俺は寝る。

>>1よ お疲れ様でした

うおおおおおおおおおおおおおマジでありがとう乙

やよいかわいいよおおおおおおおおおおおおおおお

やよいさんに責められるのもありだな

それにしてもやっぱりキスだったか、かわいい

はやく美希が余命宣告されるの書いて

【エピローグ2】



P(……あの一件以来、やよいの人気は更にすごい勢いで上昇している。
  やよい自身も楽しんで仕事に打ち込めてるようだし、
  プ……プロデューサーとして、そこは嬉しい限りなのだが)



美希「……」ムスッ



P(最近、美希の機嫌が死ぬほど悪い)

P「あの……美希、次の仕事なんだが……」

美希「つーんなの」ツーン

P「うぅ……」

美希「……」

P「……頼むよ、聞いてくれよ美希。
  なにか気に入らないところがあるなら、謝るからさ……」

美希「……じゃあ、――――」



ガチャッ



やよい「ただいま戻りましたぁー」

P「お、おぉ、やよい、お疲れさま」

やよい「うっうー! プロデューサーもお疲れさまですー。
    ちょっとだけ戻って来ちゃいました」

美希「……」

P「どうした、なにか忘れ物か?」

やよい「えーっと、まぁ忘れ物と言えば忘れ物なんですけどねー。
    んー……でも、もういいです」

P「え? 大丈夫なのか? 時間があるなら、一緒に探しても」

やよい「今日はプロデューサーの顔、まだ見てなかったなーって。
    それだけですよっ。じゃ、行ってきまーす!」



……バタン

P「な、なんだやよいのやつ、ははは……は……」




美希「……」ゴゴゴゴゴ




P(うわぁあああああああああああっ!!
  こんな美希見たことないっ!?)

このやよいはもう大人ですね、結婚しよう

美希「……ねぇ、ハニー」

P「はっ、はいっ」

美希「勘違いしてるみたいだから、ひとつ言っておくの」

P「か……勘違い?」

美希「そうなの。
   ハニーの早とちりなの」

美希「別にミキ、ハニーに怒ったりしてるわけじゃないの。
   だから、ハニーが謝ることなんて何もないの」

P「そ、そうなのか?
  だったらなんでそんなに……」

美希「ミキは自分に怒ってるの。
   お仕事がうまく行って、ハニーともあんな笑顔で話せて、
   ……そんなやよいに、ちょっと嫉妬しそうになってる、
   そんな自分がやなの。
   こんなの、ミキじゃないの……」

P「……」

美希「前は『誰か他に好きな人が』なんて言ってたけど、
   このままじゃ……ハニーがやよいのハニーになっちゃうのは、
   誰がどう見たって明らかなの」

P「い、いや、俺はちゃんと、プロデューサーとしてだな」

美希「……ハニーのバカ。
   やっぱりハニーはミキのこともやよいのことも全然わかってないの」





P(うぅ……正直、言い返せない……)

美希「……とにかく、謝るならミキの方なの。
   わがまま言ってごめんなさい。ちゃんと真面目にお仕事頑張るから」

P「そ、そうか。そうしてくれるとありがたいが」

美希「……」

P「……どうした?」

美希「――――うん。
   美希ももっと、大人になろうって思っただけなの」

P「美希……」

美希「ハニー、ひとつだけ……ひとつだけお願いしてもいい?」

P「うん、なんだ?
  俺に出来ることだったら、なんでも言ってくれ」

美希「……ミキのこと、ずっと見ててくれる?
   やよいみたいに、すぐにお仕事上手くできなくても……
   ミキのこと、見捨てないでくれる?」

P「な、なに言ってるんだ!
  当たり前じゃないか。
  そんな心配、全然しなくていいんだぞ」

美希「……そっか。
   じゃあ、安心してお仕事頑張れるの。
   応援しててね、ハニー!」

P「任せてくれ。
  美希だって、すぐにやよいに負けないぐらいのアイドルになれるさ。
  ……いや、する! 俺がそうするぞ!」

美希「ハニー……ありがとうなの」

P「さぁ、そろそろ次の仕事だ。
  早速だが、俺がついて行くからな」

美希「うんっ!
   あ、でもその前に、ちょっとお手洗行ってきていい?」

P「おう。俺は準備してるぞ」

美希「待っててなのー」

……バタン、



美希「……っ! けほっ、けほっ……こほっ、けほっ……!」


……ポタ……ポタ……


美希(……もう、ミキにはあんまり時間がないの。
   ハニー、ミキの残り、全部ハニーにあげるからね。
   一緒に頑張ってくれるよね……?)

美希「……けほっ……」ポタタッ……



……ジャァーッ



美希「――――負けないの」グイッ








【(後日に)続く】

前のスレでも言ったんだが、>>273が書きたいと思ってたんだよ。
せっかくだから、やよいにも頑張ってもらおうかなと。

ってなわけで、【プロローグ】完。

美希「わふーなの」

P「なんだそれ?」

律子「!!!」ガタッ

美希「わふー」ニヤニヤ

こういう話が読みたいんだよ俺は

美希のは後日別のスレで書く。
問題は携帯じゃスレ立てれんってことなんだが、……まぁなんとかなるだろう。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom