兄「あそこにいるのは近所の池沼ちゃんでわ」(412)

兄「久しぶりだなぁ」

妹「あうー?」

兄「あれ、思い出せないかな」

妹「うぁー……」ジロジロ

兄「めっちゃ警戒されてるし」

妹「……ぁうっ!」

兄「閃いたって感じかな?」

妹「にーにーっ……!あはは…きゃっきゃ」

兄「そそ、近所のにーにーだよ」

妹「あうあうあー!」

兄「もう中学生か、時がたつのははやいな」

妹「あぅあー!」

兄「ところで砂場で何作ってるの?」

妹「おぁあー」

兄「お山か、上手上手」

妹「えへへ……」グイグイ

兄「ん?手を引っ張ってどうした」

妹「あうあうあー!」

兄「一緒に遊ぼうってか……うーん」

妹「うぅー……?」

兄「ま、連絡は後でいいか。いいよ、一緒に遊ぼう」

妹「あうー!」

妹「♪」ペタペタ

兄「よーし、水をかけるぞー」ドバババ

妹「あうーっ!あうーっ!」ポカポカ

兄「いたっ!ち、違うよ壊したい訳じゃなくて固くするんだよ」

妹「ぅあー……かぁく?」

兄「こうして水をかけてやるとトンネルが作りやすいから」ザッザッ

妹「うー……?」

兄「ほーら、そっち側まで開通ー」ニョキ

妹「ぉおー!あうあうっ」ニギニギ

兄「はは、握手握手」ニギニギ

妹「♪にーにー!あぅあーっ!」

兄「こうやって遊ぶのも久しぶりだな……」

妹「♪ぅーあー」ペタペタ

兄「妹ちゃん、あんまりM字開脚で座られると……スカートが」

妹「ぁう?」

兄「対面で座ってると見えちゃうからさ、その」

妹「あぅーっ!」ファサッ

兄「うぉっ!黒の下着なんていつのまにそんな大人にっ」

妹「ぶぅまー」

兄「ブーマー?」

妹「ぶ・ぅ・まー」ガバッ

兄「なるほどブルマだったのか……しかし」ゴクッ

妹「ぅあー」ファサッファサッ

兄「た、たくしあげに弱いからやめてくれ」

妹「?」

兄「そろそろ帰ろうか、暗くなってきたし」

妹「あぅー」

兄「手をちゃんと洗ってな」ジャー

妹「あうあうあー」ジャー

兄「制服の汚れはまぁ、仕方ないか……俺も汚れちゃったけど」

妹「にーにー……かえ……ろ……」

兄「暗いし、妹ちゃんの家まで一緒に行くよ」

妹「♪あぅーっ」

兄「忘れ物はないよな、よし」

兄「こんばんはー」ガララ

母「あら兄君、今日はどうしたの?」

兄「はは、ちょっと公園で妹ちゃんと一緒に遊んでまして」

母「……あらあら、そうなの?」

妹「♪おぅあー」コクコク

母「それは良かったねぇ、ちゃんとお礼は言った?」ナデナデ

妹「あぅー」

兄「それじゃ俺はこれで……」

母「あ、待って兄君」

兄「はい?」

母「晩ご飯、一緒にどう?二人きりじゃ寂しいし」

兄「いいんですかっ」

妹「あうあうあー」グイグイ

母「ふふ、妹ちゃんもそうしろって」

兄「ごちそうさまでした」キリッ

妹「あぅー!?」モグモグ

母「は、速いわね……」

兄「あんまり美味しくてつい……」

母「嬉しいこと言ってくれるじゃない」

兄「普段親父か自分の手料理ですからね、次元が違いました」

母「そっかそっか……そこまで喜んで貰えて」

妹「うぅーっ!」ガツガツガツガツ

母「こらっ!お兄ちゃんの真似しちゃダメッ!」

兄「はは……」

母「兄君に会えてはしゃいじゃってるみたい」

妹「あぅっ!にぃにっ」

母「まだサッカーは頑張ってるの?」

兄「えーと。膝を悪くしちゃってやめました」

母「あら……あんなに上手だったのに」

兄「だから、最近暇なんですよ。部活辞めてする事なくて」

母「それで今日妹ちゃんと会ったってわけか」

兄「です」

妹「あぅあぅー」カチャカチャ

兄「ん?」

母「あ、お皿洗ってくれるみたい」

兄「へぇ、偉いですね」

母「できることはさせないとね」

妹「♪あーぅあー……」カチャカチャゴシゴシ

兄「うーん、少し見ない間に大きくなって……お茶頂きます」ズズズ

母「ブラジャーも一緒に買いに行ったしね」ズズ

兄「ぶっ」

母「あはは、兄君は面白いな」
兄「からかわないでくださいよ……」

母「ところで、兄君に聞きたいことがあったんだけど」

兄「なんでしょ」ズズズ

母「こないだ駅前一緒に歩いてた女の子は誰なの?」

兄「ぶっ」

母「汚いなぁ、もう」

兄「あれはまぁ、その」

母「彼女?」

兄「ですね」ズズズ

母「いやー青春だねっ」

兄「あはは……」

母「ずいぶん可愛い子だったじゃなーい」

兄「えーとまぁ、その」

母「うちの娘と同じくらいには可愛いわ」

兄「まぁ否定はしませんが」

妹「ぁうー?」

兄「そいじゃそろそろおいとまします」

妹「うぅ?あぅー!」グイイ

兄「わわわ、ちょっと」

母「くすくす、まだ帰るなって」

兄「あらら……」

妹「にぃにー……あそ…ぼ」

母「普段、一緒に遊んでくれるひと少ないからかしらねぇ」

兄「なんでそんな悲しいこと言うんですか」

母「まぁ事実だし」

妹「ぅあーぅ……」バンッ

兄「トランプ?」

母「何がなんでも帰したくないみたい」

兄「はぁ……じゃもう少しだけ」

母「だって。良かったねっ」

妹「♪あうあうあーぅ!」

チクタクチクタク

兄「やべっ!もうこんな時間」

母「七並べって意外とハマるわねぇ……」

兄「今日はさすがに帰ります」

妹「ぁうー……?」

母「……だって。お兄ちゃんにさよならしよう?」

妹「にぃに……かえ……ぅ……?」

兄「うん。親父が……」

妹「かえ……ぅわ……ぁ……あぁーーーんっ……!あぅ……あっあっ……」

兄「いきなりピークから!?」

母「あらら……よほど寂しいのかしら。ごめんね兄君」

兄「いえ……」

妹「あぁー……ん……ぐすっ……あっあっあぁー……ぅあっ……ひっく」

兄「また来るから、ね」

妹「うぅっ……うっうっ……」

兄「約束するから。明日か明後日にまた遊ぼう」

母「また来てくれるって……だから今日はさよならしないとだめ」

妹「うっ……ひっく……あぅ」

兄「またトランプしような。トランプじゃなくても、なんでもいいから」

妹「あぅー……」

母「さ、落ち着いてるうちに」

兄「は、はい」

母「今日は、ありがとうね」

兄「ただいまー」

父「ぐがーぐがー……」

兄「予想通り居間で寝てやがる……おい起きろ」

父「ん……なんだ遅かったな」

兄「酒臭いなぁ……どんだけ飲んだんだよ」

父「ビールをコップ半分くらい」

兄「少なっ!酒弱すぎだろ」

父「うるさいな、パパの勝手だ」

兄「パパ言うな、気持ち悪い」

兄「飲めないくせに飲むのやめろよな」

父「母さんが死んだ悲しみから立ち直れなくて」

兄「10年ちかくたつのにまだ立ち直れないかこのオッサンは」

父「ところで晩飯は?」

兄「食ってないの?」

父「パパは仕事で疲れてるんだ。お前が飯を作ってくれるまでここを動かん」

兄「この親じゃグレようにもグレられんな……もしかしてそういう作戦か?」

兄「簡単なもんでいいだろ」ジャージャー

父「くんかくんか……香味の出し方が間違ってる。油も選択ミスだな」

兄「」イラッ

父「ところでこんな時間までどこ行ってたんだ?」

兄「はぁ……近所の妹ちゃんのとこだよ。たまたま晩飯ご馳走になったんだ」

父「ラッキースケベはあったか?」

兄「投げるぞ」シュッ

父「包丁は投げて遊べなんてパパは教えてない!」

父「じゃ頂こうかな」

兄「味わって食えよ」

父「……」ジーッ

兄「なんだよ」

父「いや……しゃべり方といい顔といい、母さんに似てきたなぁと」

兄「はぁ?」

父「髪をもう少し伸ばしてみたらどうだ?」

兄「それ以上喋ったら家出するからな」

父「軽い冗談じゃないか……うんうまい」モグモグ

兄「はぁ……」

兄「ん?池沼ちゃん!」

妹「いっしょにあそぶのれすwwwwww」

兄「…」

妹「いっしょにあそぶのれすwwwwwwあうあーwwwwww」

兄「…」

父「もるもっこwwwwwwまんじゅあわーwwwwwwぱしへろんだすwwwwwww」

兄「あうあうあーwwwwwwww」

父「あそこのお宅はあれだろ、未亡人がいる」

兄「なんか違う気がするけど違わないな」

父「パパと状況が逆だったな、確か」

兄「まぁ、そうかな」

父「娘さんはお前と同じ年くらいだろ」

兄「向こうは中学、俺は高校生」

父「たいして変わらないじゃないか」

兄「まぁ、親父くらいの年齢になればそうだろうけど」

父「ごちそうさん」

兄「はいよ。たまには自分で作れ」

父「よーしパパまた飲んじゃうぞー」プシ

兄「全然つらそうじゃないな」

父「酒を飲みながらドラクエをやるのが今のパパの一番の楽しみなんだ」ピコピコ

兄「あーうざっ。もう部屋に行くからな」

父「ちょwムドー強すぎwwww」

兄「しかも6かい」

兄「あーなんか終わりがうっとおしい1日だったな……」

兄「悪い奴じゃないんだけどな……いまだに掴めない親父だ」

兄「……」

兄「しかし……」

兄「はは、妹ちゃん可愛かったな」

兄「あんなに泣かれるなんて思わなかった」

兄「必要にされてる感じがして嬉しかったなぁ」

兄「……また、遊びに行ってあげなきゃな」

父「パパもとっても兄を必要としてるよ」

兄「出てけ」

父「ケ、ケータイ置いてったから持ってきてやったんだよ」

兄「あそう……」

父「じゃあパパはムドー討伐で忙しいから」ガチャ

兄「オヤジゲーマーめ……そのうち老眼と近眼ダブルで苦しむぞ」

兄「……あ」

兄「女さんに連絡忘れてたな」ピピ

兄「っと、メールが来てたか」
兄「なになに……」

兄「『わかれましょう』……ほぅほぅ」

兄「…………なんと」

~翌日放課後~

女「だから、お互いにもっといい人いるんじゃないかとか……」

兄「……」

女「お互いの考えが少しずつだけどズレてきたっていうか」

兄「……」

女「受験勉強も来年にむけて頑張っていかなきゃいけないし」

兄「……」

女「部活も引退まで頑張りたいし、兄くんと今までどおり続けてく自信が無いっていうか」

兄「なんかブレまくってない?」

女「そ、そんなことないよっ」

兄「うんでも、言いたいことはわかった」

女「ほんとに?じゃあ……」

兄「別れよっか」

女「うん……ごめんね」

兄「いいよ、どっちかが無理だって思ったらそこまでだし」

女「……」

兄「ただ、ひとつだけ聞きたいことがあるんだけど」

女「な、なに?」

兄「さっき色々もっともらしい理由をいっぱい並べてくれたけど……」

女「う、うん」

兄「多分、ほんとうは違う理由なんじゃないかなぁと」

女「」ドキッ

兄「ほんとは、サッカーやめたらただのつまんない人にしか見えなくなった……とか」

女「そ、そんなこと……」

兄「それはそれでいい。どのみち俺に問題があるわけだし」

女「……」

兄「ただ……だからって」

女「な、ななななにっ!?」

兄「いや、何でもないや……」

女「ほっ……」

兄「じゃ、今までありがと」

女「う、うん」

兄「元気でね」

女「学校で毎日会うでしょ」

兄「まぁそうだけどさ」

女「ありがと、兄くんと付き合えて楽しかった」

兄「そりゃ良かった」

女「じゃあ、これから友達ね。ばいばい」タタタッ

兄「……」

兄「……」テクテク

兄友「見てたぜアボーイ」

兄「それ最悪だから。見るなよ」

兄友「なんで言ってやんねーんだよ。あいつ今サッカー部の……」

兄「言ってそのあとどうすんだよ」

兄友「ひっぱたくとか」

兄「無いわー」

兄友「二股ってやつじゃん」

兄「こっちが事後処理になっただけだろ」

兄友「この底抜けのチキン野郎ッ!」バキッ

兄「壁殴って楽しいのか?」

兄友「いたた……」

兄「さ、帰ろ」

兄友「おいおいおいマジで?」

兄「何がだよっさっきから」

兄友「お前彼女寝とられて悔しくないわけ?」

兄「……」

兄友「せめて相手をがっつりシメろよ。部活の後輩だろ?」

兄「や、ケンカしたことないし……」

兄友「俺が声かけたら人数集まるぜー最低いますぐ二人は」

兄「ほほう。ちなみに誰?」

兄友「えっと、俺とお前」

兄「お前友達少ないからなぁ……」

兄「まぁ、昨日は色々教えてくれてありがとう。パニクって電話して悪かった」

兄友「……ほんとはもっと前に言いたかったんだけどな。噂になってたし」

兄「なんで教えてくれなかったの?」

兄友「や、知りたくないだろうと」

兄「……」

兄友「怒った?」

兄「いや、結構いい奴だと思った」

兄友「やっぱり人が良すぎね?お前」

兄「さー、帰って寝るか」

兄友「ヤケ酒なら付き合うぜー」

兄「家系で酒弱いからいいや」

妹「あぅーあー!」

兄「また公園で遊んでたんだ」

妹「にーにー!にー!あうあうあー♪」

兄「滑り台はスカートのすそを押さえなきゃ駄目だぞ、ほら」

妹「あぉ……ぼ……あ……そぼ」グイグイ

兄「はいはい、ちょっと待ってて」

妹「あうー」

兄「よーし、今日は砂の城に挑戦しよう」

妹「♪」

兄「……」カリカリカリ←砂を削っている

妹「あぅー!」ズドドド

兄「あっ崩れた」

妹「おあー……」シュン

兄「そこは城攻めにあって壊された設定にしよう」

妹「あぅー?」

兄「ちょっと難しかったか……まぁいいや」

妹「あうあうっ」

兄「……っ」カリカリカリ

妹「……?」

妹「にぃにー……?」

兄「……っ……」カリカリカリ

妹「……?にぃ…あぅー……」

兄「うっ……ひっく……うぅうっ」

妹「ど……した……にぃにぃ……?」

兄「何でもない……よ……うっ」

妹「あうぁー……なかぁない……でぇ」

兄「分か……ってる……っ」

妹「あうあー……」スッ

兄「ハンカチか……ありがとう……うぅうううっ!!」

妹「にぃにー……ぅあー……なかなぁ……い」ナデ

兄「はー……」

妹「……」ジト

兄「も、もう大丈夫。すっきりしたよ……」

妹「……あぅあー……?」

兄「何で泣いてたかって?」

妹「あぅ」コク

兄「なんつうか彼女にフラれたと言えばそれまでなんだけど……」

妹「ぅうー?」

兄「あれだ、さよならしてきたの。だから悲しかったわけ」

妹「さおぁら……あぅあぅあーっ」

兄「さよならは嫌なもんだなぁ。見に染みてわかった」

妹「さおぁら……きら…ぁい……うぁーっ」

兄「だから、俺たちはさよならしないでいような」

妹「あぅーっ!あぅあぅっ♪」コクコクコク

兄「ここに棒をさして大砲に模してみよう」

妹「あぅっ」サクッ

兄「あと、城の周りは水で埋めて池にしよう。本物もそんな感じだし」

妹「あーうーっ」ジャバババ

兄「となると橋をかけないと……平たい木は落ちてないかな?」

ドドドド

妹「あーうっ!」

兄「アッー!地盤が緩かったか!?」

母「あんたたち楽しそうね……」

兄「あ、おばさんこんばんわ」

妹「あぅーあっ」

母「遅いから何してるかと思えば」

兄「ちょっと中世のフランスの城を再現しようかと」

妹「♪あぅ」

母「私には生コン流した後にしか見えないけど」

兄「さっきまではいい感じだったんですが」

母「ふふ、今日も一緒に遊んでくれたのね。ありがと」

兄「どっちかと言うと遊んでもらったと言うか……」

母「晩ご飯、食べてく?」

兄「あ、ぜひ」

妹「うーあーっ」

こ、これは、あのあうあう妹の続編なのか?
だとしたら超期待

近所の池沼っ子と再会の巻 終了

>>114
kwsk

>>116
 妹「ほんとに今日もするの?」

 妹「あうあうあー…」

二連作だから続けて読んでみ

兄「だから、飯食ってきただけだって」

父「口答えする気か」

兄「そう返されるとどうしようもないぞ……」

父「自分だけ美味しいものを食べて、パパは餓死すればいいとでも思ってるのか!」

兄「いや、食い物あるだろ」

父「うるさいバカ!」

兄「うっぜーこいつ」

父「パパは仕事で疲れてるんだぞっ」

兄「それ嫌われる父親の台詞ワースト1だから覚えといたほうがいいよ」

兄「ちゃんと作ったろ、メシ」

父「今作ったんじゃないか。食べたい時に食べれなくて何が飽食の時代だっ」

兄「頭がおかしくなりそうだから話切り上げていい?」

父「許さん」

兄「勘弁してくれよ」

父「明日は休みだな?パパも休みだ」

兄「だから何」

父「夜はパパの食べたいものを作ってくれ。一緒に食材を買いに行こう」

兄「なんかなー……そこはかとなくキモいんだよ、親父との会話が」

父「イカの塩辛の旨さは子供にはわからないさ」

兄「とにかく明日一緒に行けばいいんだろ」

父「ひゃっほう」

兄「今からでもキャラ作り替えたい」

いや、もう女は出てこなくていい。カスだから

~翌日~

父「ジャスコだジャスコだ」

兄「なんかジャスコはやめてイオンに統一するって」

父「マジで!?」

兄「いや、そんなにショックをうけられてもな」

父「イオンだとなんだか小綺麗で入りにくいじゃないか」

兄「ジャスコが好きなのか?」

父「ジャスコはパパの子供の頃のお出かけの花形だったんだ」

兄「時代は変わるんだよ、ディズニーランドだってどんどん新しい映画のアトラクション入れたり」

父「パパは花やしき派だから興味ない」

兄「なんだって休みの日に親父とジャスコに……ちくしょう」

妹「あぅーっ!!」

兄「あれ、妹ちゃん」

父「む?」

母「あら兄くんじゃない」

兄「こんにちは、お出かけですか?」

母「くすくす、レレレの人みたい。兄くんは?買い物?」

兄「ちょっと晩飯の食材を買いに」

母「私たちもよ……あら」

父「どうも……兄の父です。いつもお世話になっております」キリッ

母「い、いいえこちらこそ」

兄「ちょ」

父「愚息ですが、今後とも何卒ひとつ」ペコリ

母「まぁ……さすが兄君のお父さんねぇ。紳士だわぁ」

兄「えーと……まぁいいか」

妹「あう?」

兄「気にしなくていいよ」

母「……あーあ、でも疲れたから喫茶店で少し休みたいわね」

父「パパも!パパも行きたい」

母「え?」

兄「え」

妹「あうあうあー?」

父「はは、不肖の息子が常々私のことを『パパ』と呼ぶものですからつい」

母「まぁ……ぷぷっ!子供なのねぇ兄くんっあはははっ」

妹「♪きゃっきゃっ!ぱーぱっぱーぱっ」

兄「う、訴えるぞクソ親父ぃっ!」

母「何よいいじゃないパパッ……あはっあははは……お、お腹が……」

妹「♪ぱーぱぱーぱ」

父「フフ……」

兄「うぁあああああ」

母「よ、よろしければ一緒に……ププ」

父「ご同行しましょう」

~喫茶店~

母「アールグレイにしようかしら」

父「私はアメリカンで」

兄「妹ちゃんはいちごミルク?」

妹「あぅあぅっ」

兄「俺は……なんにしようかな」

父「水ならエコだぞ」

兄「ざけんな。コーラにする」
母「じゃ、呼ぶわね」ピンポーン

妹「♪」

兄「いつもここに来るんですか?」ズズ

母「時々ね。ほら、デパートはこの子が喜ぶの」

妹「あぅあーっ」ズズズズ

父「子供はジャスコが好きですからね」

兄「好きなのはアンタだろ」

母「ふふ、私もジャスコ好きなんですよ。チープな感じが」

父「ジャ、ジャスコはチープじゃありませんっ」

母「え?」

兄「あ」

妹「あうあう?」ズズズ

父「こほん、失礼」ズズ

母「あ、あはは……」

妹「あぅーー……?」

兄「か、買い物は終わったんですか?」

母「そうね、夕飯は鍋にしようかと思って。簡単でいいでしょ?」

父「いえ、鍋は複雑です。食材を入れる順番、ダシ、タレ、無限の組み合わせが考えられます。フランスではワインと主菜の組み合わせに頭を悩ませますが鍋はそれ以上に」

兄「おい、ひいてるから少しだまれ……」

母「あ、あははははは……」

母「えーと、そちらは買い物は……?」

兄「夕飯の買い物なんだけど、まだなんですよ」

母「あら、じゃあお父さんと二人で家でどう?」

父「是非もなし」

兄「なんで偉そうなんだ。てかサブならサブらしくしてろ」

父「サブキャラでも前に出る時は前に出るっ」

母「くすくす、鍋博士のお父さんもいらっしゃることだし」

妹「あうっ!あぅあー!」

母「妹ちゃんも喜ぶし、ね?」
兄「はぁ……」

母「ちなみにお父さんは鍋は何が好きなのかしら」

父「湯豆腐ですね」キリッ

兄「うわ、味気ねぇ」

母「じゃ、今夜は湯豆腐で。さ行きましょう」

兄「え?いいの?マジで?」

妹「にぃにーっ!」ギュ

兄「わわわ……引っ張らないで」

父「何してる、行くぞ」

~その夜~

父「……ぐー……パパもう飲めない……」

母「乾杯の一杯で潰れちゃったわね……」

兄「これでようやく静かになります」

母「いつもこうなの?」

兄「まぁ……飲めないけど飲みたがるんですよ」

母「ふぅん、あの人と同じね……?」

兄「え?」

母「何でもない。さ、食べましょ」グツグツ

兄「親父のリクエストなのに親父がリタイアとは」

母「あはは、少し残しといてあげましょうね」

妹「あぅあぅあーっ!」バクバクバク

兄「ごちそうさまです」

妹「あぅっ!?」

母「だめよ、ゆっくり食べないと消化に悪いから」

兄「はは、注意します」

母「それにほら、まだたくさんあるから」ドボドボドボ

兄「豆腐買いすぎじゃないですか?」

母「一応メイン食材だし」

妹「にぃにー」ツンツン

兄「ん?」

妹「あーーぅ」

兄「あ、あーーん……」

母「ひゅーひゅー」

兄「ちょっと、食べてる時にからかうのやめてください」

母「なんで?」

兄「リアクションとれないから」

母「細かいわねぇ、芸人じゃあるまいし」

妹「えへへ、あーーぅ」ツンツン

兄「あ、あーん」モグモグ

母「すっかりそれ気に入ったみたいね」

兄「ゲップ」

母「お腹いっぱい?」

兄「豆腐7丁も食えばそりゃ」

妹「あぅー…きゃっきゃっ」ツンツク

兄「うぷっ……お腹つつくのやめて」

母「今片付けてお茶入れるわね」

いやいや、どういう展開になるか予想が付かなくなってきた
続けたまへ

兄「くぅ…だれだよハートの8とめてるの」

母「フッフフ……」

妹「あぅあぅ……」

兄「くそーパスで」

妹「あぅっ!」パシッ

兄「あ、あがり?くそぉ」

母「私もっ」パシィッ

兄「えー……」

妹「あぅーあ♪」シャシャシャ

兄「ま、まだやるの?」

母「いいじゃない、泊まっていくんでしょう?」

兄「え」

兄「泊まっていくってそんな」

母「だって、お父さん向こうで死んでるし」

兄「それは……うーん」

妹「あぅー」キラキラ

母「妹ちゃんもそうして欲しいって」

兄「そんなキラキラした目で見られても」

母「客間があるから大丈夫。それとも妹ちゃんと寝たい?」

兄「いや、あのですね」

母「ふふ、冗談冗だ……」

プルルルル

兄「電話なってますよ」

母「はいはい、誰かしら……もしもし」

妹「……」キラキラ

兄「……」

妹「……」キラキラ

兄「何だよ、泊まっていったほうがいいの?」

妹「あぅーっ!」

兄「でもな……まぁ特に問題ないか」

妹「♪あうあうあー」

母「いや、でも私夜勤は……はい娘が……」

兄「何の電話だろうな、お母さん」

妹「ぅあー……?」

母「でも……はい……はい」

兄「なんだか難しい話でもしてるのかな?」

妹「あぅっ!」シャシャシャ

兄「トランプやって待ってるか……お母さーん!二人でトランプやってますからー!」

母「……っ!あ、大丈夫です。今日行けます。はい……だから休んで下さい……いいえ……」ガチャ

兄「ババは……これかっ」

妹「あぅあっ」

兄「のぉっ!」

母「じゃ兄くん、私行くからあとよろしくねっ」

兄「話が見えないんですけど」

母「ちょっとね、急な勤務交代」

兄「は?」

妹「ぅおぁーー……?」

母「妹ちゃん、お母さん急に仕事に行かなきゃいけなくなっちゃったの」

妹「う……あぅーー……」

母「だからね、朝までお兄ちゃんと二人で留守番してて」

妹「あう?あぅあーっ!」

兄「えっえっ」

母「病院の仕事ってね、穴を開けられないのよ」

兄「か、看護婦さん?」

母「そそ」


兄「か、看護婦さん?」

母「そそ」

俺「ご同行します」

母「普段はこの子のこともあるし、夜勤はしないんだけど」

妹「うあーう」

母「今日は兄くん(とお父さん)がいるからねっ」

兄「いや、そんな」

母「お風呂とか布団とか妹ちゃんにまかせるね」

妹「あぅっ!」

兄「ちょ、ま」

母「じゃ行くから、鍵閉めてね!朝10時には帰ってくるから」ガチャバタン

兄「あ……」

妹「……にぃにー」

兄「ま、マジか……」

ううん、デュフ男なんだろうけど、前のあうあう妹との関連性があるのか
ないのか

デュフ男だと思うけどイマイチ確信が持てない


保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

男「敵なんかいないから! とにかく気にせずに校舎に入ろう!」

女「了解しました」

男「はあ……」

友「男……」

男「な、なんですか?」

友「そ、その子、誰?」

男「あ、友」

カチャ

女「手をあげなさい」

友「へ?」

男「うげっ!?」

ご、誤爆った……恥ずかしい……。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom