大宮忍「自慰の回数が見える眼鏡?」 (123)

忍「かけて見ると頭の上に数字が浮かぶそうです」

アリス「そんなのどこで手に入れたの……」

忍「どれどれ」カチャ

アリス「ちょ、ちょっとシノ!そんなので見ないでよ!」

忍「……32?」

アリス「……///」カァッ

忍「アリス、これは……」

アリス「えっ、あっ、その……///」



忍「これは、自慰って何ですか?」

アリス「……え?」

忍「アリスは博識ですし何か知ってそうですね?」

忍「知ってることがあったら教えてくれますか?」

アリス(えっとどうしよう……。そんなの私の口から言えるはずないよ)

アリス(とりあえず当たり障りのない説明をしておこう)

アリス「えっとその、自慰っていうのは……」

アリス「self pleasureって言ってね、自分を慰めることだよ」

忍「慰める?」

アリス「そ、そう。ストレス溜まったときとかに、ね」

忍「へー」

忍「じゃあアリスも溜まってたんですね……ストレス」

アリス「う、うん……」

アリス「日本に来る前はシノがいなくて寂しくて、つい何回か……///」

忍「具体的に何をどうするのかイマイチよく分かりませんが、アリスも大変だったんですね」

忍「つまりこれは皆さんどれくらいストレスが溜まってるかが分かるメガネと言うわけですね!」

忍「面白そうですし学校で使ってみましょう」

アリス「それはあんまり良くないと思うよシノ……」

忍「何でですか? 皆さんの健康状態を把握するには便利じゃないですか」

アリス「で、でも……」

忍「アリス」

忍「私はただ、内に溜め込みやすいストレスに皆さんが押しつぶされないよう、サポートしてあげたいだけなんですよ」

アリス「……!」

アリス「他人のことをそんなに思いやれるなんて、さすがシノだよ!」

アリス「うん、それならいいと思うよ!」

忍「はい」

ザワザワ

忍「教室に着きました。さて早速眼鏡を使ってみましょう」スチャ

アリス(勢いでここまで来ちゃったけど、何だかこれはマズい状況な気がする)

アリス(シノがうっかり変なこと言わないよう、私がサポートしないと)

陽子「おっ、しのどうしたんだその眼鏡!」

綾「何だか変な眼鏡ね……」

忍「陽子ちゃん……、ー659?」

忍「マイナスがついてるんですが……これってどういうことなんでしょう、アリス」

アリス「な、なんだろうね」

忍「マイナスということは、陽子ちゃんは全然ストレスを感じてないということでしょうか?」

忍「陽子ちゃん……健康的で大変よろしいですね」

陽子「何かよくわからないけど誉められてる?」

アリス「あ、あはは」

綾「さっきから何の話よ。しの、その変な眼鏡は一体なんなの?」

忍「これは……」

アリス「こ、これはね!」バッ

アリス「かけると皆のストレスが――

忍「自慰の回数が分かる眼鏡です!」ドン

陽子「……え?」

綾「」

アリス「」

シーン……

忍「ですから、自慰の回数が分かる眼鏡です!」ドン

陽子「に、二回も言うなよ……」

忍「どれどれ、綾ちゃんも見てみましょう」カチャ

シノ「……659回? あれ?今度はプラスですね」

シノ「にしても随分回数が多い」

綾「えっ、えっ……///」カアッ

アリス「ちょっと、シノ!」

忍「綾ちゃん、苦労してるんですね」

忍「でも大丈夫です! ストレス解消には自慰すればいいんですよ!」

オナりすぎぃ!!

陽子「ちょっと、しの、何言ってんの……?」

……ザワザワ エッ、ナニナニ? コミチサンガ……?

忍「アリスも言ってました。セルフプレッシャーですよ! 自慰でストレス解消すればいいんです!」

忍「なに、今まで659回もやってるんです! できないことはないでしょう!」

……ザワザワ エッホント? ズイブントマァ……

綾「……///」プルプル

陽子「しの、一旦落ちついて――

綾「しののばかぁ!!」バン

タッタッタッ……

陽子「あ、綾!! 待って!」

タッタッタ……

これは陽子が綾を慰めてあげる展開

忍「あれ? どうしたんでしょう綾ちゃん」

忍「教室飛び出して行ってしまいました。陽子ちゃんも」

アリス「今のはまずいよシノ……」

忍「何でですか? 綾ちゃんが辛い思いをしてるのなら、助けてあげないと!」

アリス「今まさに辛い思いをしてると思うよ……」

忍「?」

アリス「とにかく、こっちへ来て!」

ー廊下ー

カレン「Oh、シノとアリスじゃないデスか!」

アリス「カレン」

カレン「さっきアヤヤが凄い勢いで廊下走って行きマシタよ? 後にヨーコも続いて」

カレン「何かあったデス?」

忍「それがですね……」

カレン「って何デスかシノ、その眼鏡!」アハハ

カレン「似合いそうにないデスねー。ちょっと借りるデス」ヒョイ

アリス「あっ、カレン、待って!」

カレン「ダイジョブデス。後でアリスにも貸しマスよ」スチャ

カレン「どうデス? 似合うデス?」

アリス「ああもう勝手に……」

カレン「……what? 何だか変な数字が見えマス」

カレン「シノの頭の上にー32、アリスの頭の上に32とー138。 一体何なんデス?」

アリス「えっ?」

アリス「私の頭に数字が二つ?」

アリス「最初シノが私を見たときには一つしか言ってなかったよね」

忍「そう言われれば、アリスの頭の上にもう一つ数字が浮かんでいたような気も……」

忍「片方の数字に気を取られて今まで忘れてました」

アリス「ふーん……。何で二つも数字があるんだろうね?」

カレン「変な数字が見えるなんて、この眼鏡は一体なんなんデス?」

カレン「それに、さっきのアヤヤとヨーコは一体どうしたんデス?」

アリス「あっ、そうだった!」

アリス「シノ」

忍「はい」

アリス「シノはよく分かってなかったみたいだけど、この眼鏡は……」

忍「はい」

アリス「……の回数が分かる眼鏡なんだよ」

忍「なんですって?」

カレン「Excuse me?」

アリス「だ、だから……ニー……の……」

忍「?」



アリス「オナニーの回数が分かる眼鏡なのっ!!」

?「アリスたんがオナニーって言った!!」

アリス「……///」カァッ

忍「……」

カレン「……」



忍・カレン「オナニーって、何です/デスか?」

アリス「」ガクッ

アリス「ええー……、ホントに知らないんだ……。しかもカレンまで……」

忍「え? アリスがさっき言ってた自慰とはまた違うものなんです……よね?」

アリス「同じだよ……やっぱり知らないんだね……」

忍「あっ、あれっ?」アセアセ

アリス(さっきの事態も、元はといえばシノにしっかり本当のこと教えなかった私のせいでもあるし……)

アリス(ここはちゃんと教えないとダメだよね)

実演はよ!

アリス「あのね、オナ……ニーっていうのは……」

忍「はい」

アリス「一人でする……えっちのことなの」

忍「えっ……それって……///」

アリス「だから……そのことを皆にバラされるのはとっても恥ずかしいことなんだよ」

忍「一人でなんて、どうやるんですか……?」

アリス「それは、その……指を入れたり、つねったり色々……」

アリス「って、そんなこと今はどうでもいいでしょ!! ///」

アリス「とにかく、誰にも見られたくも知られたくもないことを、シノは公然とばらしちゃったんだよ!」

忍「そうだったんですか……」

忍「言葉だとよく分からないのでやって見せてください!」

アリス「アヤには悪いことしちゃったね」

アリス「でもそれは、シノに正確なこと言わなかった私のせいでもあるから……」

アリス「私も一緒に行くよ。今度、アヤにちゃんと謝ろう?」

忍「……そうですね」

忍「そもそも私がこんな眼鏡を使って皆さんのストレスを測ろうとしたのが間違いでした」

忍「ちょっと反省します」

アリス「シノ……」

忍「……そうしたら、朝アリスの頭の上に見えた32って数字は……」

アリス「あっ……」

忍「アリス、私がいなくて寂しくてつい何回か、って言ってましたよね……///」

アリス「……///」カァーッ

忍「そして、カレンが言ってた、私の上に見えたー32って数字……」

アリス「!」

忍「こ、これって……///」

アリス「……そ、そういうことみたいだね///」

問題なんて何もないよ

忍「その、アリスは、私とそういうことしたいのですか……?」

アリス「い、いやっ、それは……そういう気持ちを抑えるためにしたんであって……」

忍「それってつまり、したいということじゃ……」

アリス「うっ……そ、そうかも」

忍「……///」カァッ

アリス「……///」カァッ


「……」


忍「わっ、私たちにはまだ早いですよねっ///」

アリス「そっ、そうだよね! ///」

忍「あは、あはははは」

アリス「ははは」


カレン(なんなんデスか、この茶番は)

―視聴覚室―

綾「はぁ……」

綾(ついこんなところまで逃げてきちゃったけどどうしよう)

綾(あんな逃げ方したら、むしろしのの言ったことが本当だって肯定するようなものじゃない)

綾(にしても、どうしてしのは分かったのかしら)

綾(私が度々陽子のことを想って、自分でしてるってこと……)

綾(はぁ……陽子……)

綾(学校の視聴覚室、こんな人気のない暗いところで二人なら……)



綾「……陽子……」クチュ

雌くさそう

ガラッ

綾「!!」ババッ

陽子「あ、綾。ここにいたんだ。探したよー?」

綾「ご、ごめんなさい」

綾「急にあんなこと言われて、ビックリしてつい……」

陽子「ホントビックリだよねー」



陽子「まさか綾が一人でそんなにしてるなんてさ」

綾「えっ……」

クリ?

綾「あ、あれは……」

陽子「しのが適当なこと言ってたって言うの?」

陽子「嘘じゃん」

ガッ

陽子「もうこんなに濡らしちゃってさ」クチュッ

綾「んっ……そ、それは……///」

陽子「どうせまた一人になった隙にやろうとしてたんでしょ?」

陽子「ひどいよ。私といつもあんなにやってるのにさ。それじゃ足りなかったの?」クチュクチュ

綾「ひぁっ……、や、やめて……こんなところで……」

陽子「今ここで一人でしようとしてたくせによく言えるね」クイッ

綾「んんっ!」ビクッ

やってたのか……!

ヌチッ……ヌチッ……

綾「はぁ……はぁ……」

綾「陽子……、私、もう……」

陽子「そう? いつもより早いんだね」

陽子「じゃあやめる」ピタッ

綾「えっ?」

陽子「普段は一人でやってるんでしょ?」

陽子「続きは自分でやってみせなよ。いつもみたいにさ」ニヤニヤ

綾「そんな……」

陽子「じゃないと、もうやってあげないから」フイッ

綾「……」

綾「わ、分かったわよ」

クチュッ……クチュッ……

綾「んっ……はあっ……!」

陽子「ふーん……指そんなに入れちゃうんだ」

綾「はあ……はあっ……!」クチュクチュ

綾(だめっ……こんなはしたない姿陽子に見られてるのに)

綾(いつもより興奮して、指が止まらない……!)

陽子「でも、それだけなの? いつもはどんな想像でやってるの? ほら言ってごらん?」

綾「あっ……私が想像するのは、陽子だけよ……!」クチュクチュ

陽子「つまり?」

綾「陽子と、キスしたり、陽子と、愛し合ったりっ……!」ヌチュヌチュ

綾「ああっ、陽子……!陽子ぉっ……!大好きっ……!」クチュクチュクチュ

あややの熱気がこっちまで伝わってきそう
悪くない

陽子「はいよくできました」ムチュッ

綾「むぐっ」

「んんっ……あっ……はぁっ……」レロレロ

綾「ぷはぁ……」

陽子「私も手伝ってあげるから、このままいっちゃいなよ」ヌチュッ

綾「はぁっ、陽子っ……んっ……あっ……」ヌチッヌチュッ

――――――――――

―――――

――

視聴覚室が雌の匂いでいっぱいになった

――

―――――

――――――――――

綾「んっ……お願い、陽子、そのまま……」クチュクチュ

綾「ああっ、良いわ、陽子……!大好きよ……!」クチュクチュ

綾「陽子『うん、綾。私も大好きだよ。愛してる』」クチュクチュクチュ

綾「ああ、もう私その言葉だけで……イっちゃう!!」クチュクチュクチュクチュ

綾「ふわぁぁぁあああ!」ビクンッ ビクンッ

綾「はぁ……はぁ……」

……シーン……

綾「また、一人でやっちゃった……」フキフキ

「綾ー? そこにいるのー?」

綾「はえっ!?」ビクーン

雌の匂いってサザエとドブを足したようなあれか・・・

>>77
虹の女の子のは良い香りだから!

ガラッ

陽子「あーいたいた。」

綾「よ、陽子!」

陽子(何か声が聞こえたけど、何やってたんだろう……)ジー

綾「……? ///」フゥ

陽子(なんだか顔が赤いし息も荒い。もしかして泣いてたのかな)

陽子「……全く変なこと言われて災難だったな。ほら、もうすぐ授業始まるしとりあえず帰ろう?」

陽子「しのには私から何か言っといてやるから」

綾「え、ええ」

―廊下―

忍「……///」

アリス「……///」



カレン「……」



カレン「とりあえず、謝りたいのならアヤヤを探しに行きマショウよ」

忍「そ、そうですね」ススッ

アリス「……あっ」

カレン「アヤヤが走って行ったのは向こうの方デス」

忍「分かりました。そっちを探しに行きましょう」

―渡り廊下―

カレン「あっ、あれアヤヤとヨーコじゃないデスか?」

アリス「ホントだ!」

タッタッタッ

陽子「おっ、あれしのとアリスじゃん。それにカレンまで」

綾「……あら」



忍「あ、綾ちゃん……」

陽子「……」

陽子「ちょっとしのー、どういうつもりなんだよ」

陽子「しのが変なこと言ったせいで、綾結構傷ついてるんだよ?」

綾「陽子……」

忍「ごめんなさい!」バッ

綾「……えっ?」

アリス「それが、実はね……」

―――――――

アリス「……というわけで、ちゃんと正しい意味を言わなかった私が悪いの」

アリス「ごめんなさい!」

忍「いえ、悪いのは興味本位で人のプライベートまで知ろうとした私です」

忍「私の方こそ謝るべきです。すみませんでした」

陽子「……だってさ」

綾「……二人してそこまで謝られちゃ怒れないわね」

綾「話を聞いて、しのもアリスも悪意があってやったわけじゃないって分かったし、今回は許してあげるわ」

忍「……本当に?」

綾「ええ」

忍・アリス「」パアッ

アリス「ありがとうアヤー!」ガバッ

綾「いえいえ、これからも仲良くしてね?」

忍「もちろんですよー」

カレン「……仲直りできたみたいでよかったデス」

ふむ

ワイワイ

陽子「仲直りできた記念に、皆で放課後ケーキでも食べに行くかー!」

忍「いいですねそれ! 楽しそうです!」

綾「陽子、それあなたがケーキ食べに行きたいだけじゃないの?」

陽子「ばれたかー」ハハハ

忍「陽子ちゃんらしいですね」アハハ

綾「もう、そもそもまだ学校終わってないのよ? ほら、もうすぐ授業始まっちゃうわ!」

陽子「うおっ、いけないいけない。早く教室戻ろう!」



アリス「……」

スッ

アリス(シノがどこからか手に入れたこの眼鏡)

アリス(とんでもない人の秘密を暴く機能のせいで、これのせいで大変な目にあったけど)

アリス(終わってみればかえって私たちの仲はより良くなった気がする)

アリス(こういうの日本語で『雨降って地固まる』って言うんだっけ?)

アリス(恥ずかしい思いはしたけれど、シノとの距離も一歩縮まったし、悪いことだけじゃなかったかも)

アリス(これがシノとの関係を更に深めるきっかけになるかな……なんて)

アリス(まだ、ちょっと早すぎるよね)



アリス「みんな、待ってよー」タタッ


あーりーふれったひびっのー

すばーらしっさにー

陽子「みんな、急げー」タタッ

アリス(……)

アリス(それにしても、シノってホントに自慰のこと知らなかったのかな……)

アリス(高校生にもなって知らないなんて、ちょっと信じられない)

アリス(……あっ、そうだ)

アリス(この眼鏡で調べれば……)カチャ

アリス(えーっと、シノシノ……)

陽子 -660

綾 660

アリス(あれっ、二人の数字がさっきより増えてる?)

アリス(……見なかったことにしておこう)

アリス(それより、シノは……)

忍 -32

アリス(うん、やっぱりプラスの数字はない)

アリス(ホントにシノって自慰のこと知らないんだ)ホッ

アリス(……このマイナスの数字って、その人でしちゃった数なんだよね///)

アリス(私が32と-138、シノが-32だからきっとそうだ)

アリス(私の数字がカレンの言っていた通りなら)



アリス(……って、あれ?)

アリス(そういえば、カレンがさっきからいないような……)クルッ

カレン「……」

アリス「わっ!」ビクッ

アリス「 ……カレン、さっきからずっとそこにいたの?」

カレン「ハイ」

アリス「黙って後ろに立ってたからビックリしたよー。珍しく物静かだね」

カレン「ハイ」

アリス「早く行かないと授業遅刻しちゃうよ……って」



アリス「……えっ?」

カレン 138 -58



アリス「……あれ? うそ……」

カレン「……見マシタか?」

アリス「カレン、自慰って何か知らなかったはずじゃ……」

カレン「見ちゃいマシタね?」ザッ

アリス「しかも、この数字……」

アリス「一体どういう……」



カレン「……仕方ありマセンね」

カレン「こういうことデス」ガシッ

チュッ

アリス「!!」

ジュル……ムチュッ……レロレロ……

アリス「むぐっ!?」

レロレロ……ジュルッ……

アリス「んー! んー!」バンバン

カレン……

カラスちゃんは…

カレン「ぷはっ」

アリス「はぁ……はぁ……」

アリス「い、いきなり何するの!?」

カレン「アリスがいけないんデスよ」

カレン「Masturbationの回数が分かる眼鏡なんて持ってくるから」

カレン「ずっと秘密にしてるつもりだったのに……」

アリス「ど、どうして……?」

カレン「どうしてって、まだ分からないデスか?」



カレン「私、アリスのことずっと好きだったデスよ?」

アリス「!!」

>>111
帰ったら酒飲んでオナニーばっかりしてそう

アリス「うそ……?」

カレン「本当デス」

カレン「じゃないとわざわざ友達一人追いかけてこんな遠い国まで来ないデスよ」

アリス「……」



カレン「アリス」

カレン「ずっと好きデシタ」

カレン「私と付き合ってクダサイ」



アリス「……」

アリス「カレン、本気で言ってるの……?」

カレン「私が今、冗談を言ってるように見えマスか?」

アリス「……それが本気だったとして、いきなり言われても、ハイって言えるわけないよ」

アリス「カレンは大切な友達だけど、そういう目で見たことなかったし、」

アリス「私は今、ほ、他に気になってる人がいるし……」

カレン「……」

アリス「だから、カレンとは付き合えない」

アリス「ごめんね」



カレン「……」

カレン「そう、デスよね」

カレン「分かってマシタよ。アリスが好きなのはシノだってこと」

アリス「……///」

カレン「小さい頃は、ずっと一番の友達だって言い合ってたのに……」

カレン「シノがホームステイしたあの日から、アリスはずっとシノのことに夢中デシタよね」

カレン「私のことも全然構ってくれないし、寂しかったデス」

アリス「そ、それは悪かったよ……」

カレン「そのときにようやく気づきマシタ」

カレン「私の憧れのアリスは自分だけのものじゃないってこと」

カレン「あなたを失いたくない、私だけを見ていて欲しい……そう思うようになって」

カレン「それが憧れというより恋心に近いものだということを自覚したのも同じ頃デス」

アリス「……」

カレン「それからは、アリスに追いつこうと私必死になりマシタ」

カレン「パパに先生を頼み込んで、日本語の勉強も頑張ったデス」

カレン「アリスが日本に留学したと聞いたときも、すぐにアリスを追って日本に来マシタ」

カレン「……けれど、そこで仲睦まじい二人の様子を直に見て」

カレン「その間に私の入る余地はないと感じマシタ」

カレン「私の初恋は始まる前に終わったのデス」

カレン「それ以来、私の想いはずっと胸に秘めておこうと思っていたのに……」

カレン「まさかその秘密を暴く眼鏡があるとは予想外デシタよ」

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