京子「相手の心が読める薬?」(207)

理科室

京子「西垣ちゃ~ん、皆の宿題出しにきたよ~」

京子「お~い」

京子「……」

京子「西垣ちゃ~ん?」

京子「西垣センセーイー!」

京子「……いない」

京子「ま、ここにおいときゃいいか」

京子「ん?」

理科準備室

京子「……」

京子「そういや入ったことないな……」

京子「ふむ……」

京子「普段誰も入れてくれないしな~」ガチャ

京子「」

京子「あ……開いてる」

京子「……」

京子「……うし!」

京子「ちょっとだけ覗いてくか!」

理科準備室

京子「うわ~いかにもアヤシイ物ばっか置いてるな~」

京子「ほうほう」ジロジロ

京子「おおう、棚にもヤバそうなの置いてあ……」

京子「ん?」

相手の心が読める薬

京子「なんだこれ?」ヒョイッ

相手の心が読める薬

使用方法は飲み薬と一緒
相手の心が読めるようになる効果がある
効果期間は一粒約8時間

京子「……」

京子「おもしろいもの見つけちゃったかも」

京子「ふふふ」

京子「一粒だけ~っと」

…………

放課後 ごらく部部室

ガララッ

京子「バッビューン歳納京子だよ!」

結衣「遅かったな~京子」(そういや宿題出しに行ってたっけ?)

京子「おおう……」

結衣「ん?どうかした?」(どうしたんだ京子の奴)

京子「いや~なんでも」

結衣「……」ジー(それにしても)

結衣「また変なこと企んでるんじゃないだろうな」(京子は今日もカワイイな)

京子「」ブブッ

結衣「おい、どうしたんだよ?」(京子大丈夫か?)

京子「い、いやなんでもないよ」

京子「さ、さて…ミ、ミラクるんでも読もうかなぁ!」ドサッ

結衣「?」(ふふ、仰向けになった京子もかわいいな)

京子「……」ゾワッ

結衣「まぁいいや」(そういや……)

結衣「……」(部室で二人っきりって久しぶりだな)

結衣「……」(な、なに意識してるんだよ私///)

京子(……)ゾワゾワ

京子(な、なんだこれぇー!!!)

三十分後

京子(とりあえずわかった)

結衣「……」ペラ(このモデルの子かわいいな)

京子(この薬の効果はホントだったんだな)

京子(…………)

京子(それにしても)チラッ

結衣「ん、どうした京子?」(でもやっぱ京子の方がかわいいかな)

京子「べ、別に~///」

結衣「そう?」(今日は京子泊まりにくるのかな……)

京子「……」

京子「あ、今日結衣ん家泊まり行っていい?」

結衣「また唐突だな…」(そういやラムレーズン無くなりかけてたっけ)

結衣「別にいいよ」(また泊まりに来たときのために買っとかなきゃな……)

京子「りょ~かい」

京子「……」(正直ここまで好意抱かれてるとは思ってなかった……)

京子「ヘヘッ」ニヤニヤ

結衣「?」

ガララ

あかり「掃除当番で遅れちゃったよぅ~」(ごめんね~みんな)

ちなつ「結衣せんぱ~い!」(……結衣先輩二人きりがよかった)

結衣「ん、いらっしゃい」(掃除当番だったのか)

京子「いや~二人はブレないな~」フフッ

あかり・ちなつ「?」

あかり「なんか京子ちゃん機嫌いいね」(なにかいい事あったのかな?)

京子「まーな」

ちなつ「また変なこと企んでるんじゃないですか……?」(怪しい……)

京子「失礼な!~私は愛しのちなちゅには変なことしないよ~!」ガバッ

ちなつ「ちょ、離してください京子先輩!」(来たッ…結衣先輩に抱きつくチャンス!)

ちなつ「それが変なことなんですって~!」(結衣先輩カモ~ン!!カモ~ン!!!)

結衣「おいコラ」ベシッ(軽く軽く……)

京子「イテッ」

結衣「ほんとにコイツは……」(……カワイイなぁ)

ちなつ「怖かったです~結衣センパ~イ」ギュッ(自然に自然に……フヘヘ)

結衣「ごめんねちなつちゃん、気にしなくていいから」ナデナデ
(ただやっぱちなつちゃんにちょっかい出しすぎなのはよくないな)

ちなつ「結衣先輩…」ウルウル(結衣先輩結衣先輩結衣先輩///////////////)

京子「oh……」

あかり「ズズッ」(お茶がおいしい)

京子「……」ジー

あかり「なに?京子ちゃん」(なんだろ?)

京子「あかりはつまらないな~」

あかり「ええ!?」ガーン(そ、そんな~)

あかり「いきなりヒドいよぉ!」(京子ちゃんひどい!)

京子「いや~ごめんごめん冗談だって」

あかり「もう!」プンスカ(もう!)

あかり「いくら京子ちゃんでも怒るんだからね!」(いくら京子ちゃんでも怒るんだからね!)

京子(あかりはいい子だな……)シミジミ

バン!

綾乃「歳納京子ぉー!!!」(に今日も会いに来ちゃった///)

千歳「失礼します~」(綾乃ちゃん…がんばってや!)

京子「あ、綾乃?」

綾乃「あなたまたプリント出してないでしょ!!!」(プ、プリントを取りにきただけよ///ええ、そ、そうだわ私はそのために来たんだから!!プリントプリントプリントプリントあぁ~///!!!)

千歳「そんなこと言うて本当は歳納さんに会いたいだけちゃうん?」(綾乃ちゃんも素直になればええのに)

綾乃「ち、違うわよー!!!!」(な、な、な、なに言ってるのよ千歳ー!!!なんで私が歳納京子に会いにいかなくちゃいけないのよ!!!そもそも歳納京子がプリントを忘れたのがいけないのよ///ええそうよそうに違いないわ!!!)

京子「……」ジー

綾乃「な、なによ!」(な///なに見てるのよ///とととと、歳納京子がみみてててててる///ああえっとえっとわ、私今日は変じゃないわよね!!変じゃないわよね!!!!ななななんでそんなじっと見るのよ~!!!/////////)

京子「綾乃……は、はいコレ……」

綾乃「は、始めっからちゃんと出しなさいよ」(ななな、なんか引いてる!どどどどうしよう……わ、わたし何かへ、変だったかしら変だったかしら!!ねぇ私ってどこかおかしいの!!)

綾乃「もう、次忘れたら罰金バッキンガムなんだからね!!」(本当は歳納京子と仲良くなりたいだけなのに、なんで素直になれないのよわたし!うぅぅ……)

結衣「ブブッ!」(堪えろ堪えろ私!!ば、罰金バッキンガム……ブブッ!wwwwwwwwwwwww)

京子「……あ、え~と」

京子「綾乃……いつもありがとね」ニコ

綾乃「と///当然のことをしたまでよ!!」ガラッ(ふふふふふふふ//////と、歳納京子にお礼いわれちゃった!ふふふふ///……は!……ち、違うわようれしくもなんともないわよ、うれしくもなんとも……ふふふふふふ///って……ああぁぁー!!!!もう違うわよ!!!!)

千歳「ほな、さいなら~」(やったな!綾乃ちゃん!グッ)

京子「……」

京子(綾乃ほんとにツンデレだったのか……)

京子(嫌われてなかったんだ……よかった)

結衣宅

京子「ただいま~♪」ガチャッ

結衣「いやお前の家じゃないからな」(まったく京子は……)

京子「いいや~結衣の家であり私の家でもあるから無問題!」フンス

結衣「何言ってんだよお前……」(相変わらずだな)

京子「わ~い」ダダダッ

結衣「てか勝手に上がるなよ」(まぁ誰もいないからいいけど)

結衣「……」(誰も……)

京子「……」

京子「おっと」バッ

結衣「……?、何?」(?)

京子「ただいま、は?」

結衣「へ?」(へ?)

京子「た・だ・い・ま!」

結衣「……」(京子……)

京子「……」

結衣「た、ただいま……///」(まったくコイツは///)

京子「おかえり!」ニコ

京子「さ~て部屋でも物色するか~!」ピューン

結衣「おいコラ」

結衣「……」

結衣「まったく」

結衣「……ただいまって言ったの久しぶりだな」フフッ

京子「な~ナモクエの続きやっていい?」

結衣「ん?」(そういや私も今日進めようと……)

京子「……」キラキラ

結衣「はぁ……いいよ」(やめとくか…)

京子「よっしゃ!」

30分後

京子「……」ピコピコ

結衣「……」ジ~(回復アイテム買いすぎだろだろ…)

京子「……」ピコピコ

結衣「……」(次の町すぐだからここで武器買わなくても……)

京子「……」ピコピコ

結衣「……」(違う、道間違えてるってそこじゃなくて右……)

1時間後

京子「…………」

結衣「…………」(そのスキルはいらないとおもうなぁ、もっといいスキルがすぐ出でくるのに……てかスキル振り方間違ってるぞ……)

京子「…………」

結衣「…………」
(火耐性もっと上げないと、ここの敵炎属性が多いんだから、防具も耐性無視で装備してるし、そもそもレベルが……クドクド)

2時間後

京子「……………………」

結衣「……………………」

(もうボス行くのか?…もっとレベル上げてからが……クドクド、いやそれより宝箱取り逃してるし……クドクドクドクド、あ~まだ回復早いよもう少し……クドクドクドクドクドクド)
結衣「………………」
(ほらやられた~そもそも京子はスキルの振り方がヘタなんだよ、バラバラに振っちゃ技習得できないじゃん……クドクドクドクド……装備もレベルも足りてないし……クドクドクドククドクドクド)

京子「うるさいな!お前がやれ~!!」イライラ

結衣「い、いきなり何だよ!?」ビクッ

夕方 結衣宅

結衣「ん?もうこんな時間か」ピコピコ(すこし夢中になりすぎたな……)

京子「……」グ~

結衣「……」(さて、夕飯作らないと)

京子「飯にしようぜ!」

結衣「わかった」(さて何を作るか……)

結衣「なにがいい?」(京子は……)

京子「オムライス」結衣(まぁオムライスだろう)

結衣「わかった」(やっぱりな)

京子「おおう……」

結衣「?」

結衣「……」ジュージュー

京子「……」ピコピコ

結衣「……」(---♪---♪)

京子「ん?」ジー

結衣「……」(お喋りぺちゃくちゃ止まらない♪何年経ってもあの子がいい♪)

京子「」

結衣「……」(好き好き大好き愛してる♪ほんとの中身を見せてよ♪)

結衣「……」(ごゆるりと~にゃにゃにゃにゃー♪ごゆるりと~にゃにゃにゃにゃー♪)

結衣「っと」

京子「」

結衣「できた」(今日もうまくできた)

結衣「京子ー運ぶの手伝ってー」(さてと)

京子「」

結衣「京子?」(ん?)

京子「」

結衣「おい京子!」(なにやってんだ?)

京子「へ?あ、わ、わかった」

京子「……」ソソクサ

京子(なんか違う一面を見てしまった気が……)

京子「ごちそうさま~」

結衣「ん、おそまつさま」

結衣「洗い物するから先に風呂入って」

京子「わかった」

結衣「よっと」ガチャ

結衣「……」ガチャガチャ(ドキドキどきまきときめくの♪ブラウスの中身を見せてよ♪)

京子(またかー!!!)

夜 結衣宅

結衣「……」ピコピコ(あと2レベルはほしいか)

京子「……」

結衣「……」ピコピコ(でも経験地マズくなってきたなぁ…いやでも新しい狩場に行け……)

京子「ふあぁ」

結衣「……」(寝よう)

結衣「もう寝る?」(もうこんな時間か……)

京子「ん~そうする……」ゴソゴソ

結衣「そっち私の布団な」(まぁどっちでもいいけど)

京子「細かい!」

結衣「じゃあ電気消すぞ」(レベル上げは早く寝て明日朝やればいいか)

京子「了解!おやすみっす!」ビシッ

結衣「うん、おやすみ」カチ(おやすみ京子)

衣「……京子」

京子「……」

結衣「もう寝たのか……」(……)

京子「……」

結衣「……」(……)

結衣「……」(京子が家にとまるのもこれでもう何回目だろう……)

京子「……」ピク

結衣「……」(……)

結衣「……」(勢いで一人暮らし始めたけど、すぐホームシックになったっけな……)

京子「……」

結衣「……」(でも京子が泊まりにくるようになって、これはこれでいいかもって思ったりして……)

結衣「……」チラッ

京子「……」スースー(……)

結衣「……」ナデナデ

結衣「……」(でもこういうこともいつかは終わるんだよな……)

結衣「……」(……)

結衣「……」(……私がお前に気があるなんて知ったらコイツはどう思うんだろ……)

結衣「……」(……)

結衣「……」(気持ち悪がるんだろうな……女同士だし)

京子「……」(……)

結衣「……」(私と一緒に寝たりしてるのも友達だから……)

結衣「……」(私の家に泊まりにくるのも信頼できる友達だから……)

結衣「……」グス(……)

結衣「……」ポロポロ(嫌だなぁ……)

京子「……」(……結衣)

結衣「……」(━けどわた━は……)

結衣「……」(私は京子に━っての大切な『友達』で居て━らな━と)

結衣「……」(私の人慮がりで京子を傷つ━るこ━なんてできな━━ら……)

結衣「……」チラ(……)

結衣「……」(……)

結衣「……」(……でも)

結衣「……」(……で━)

結衣「……」(今だ━はもっと近く━━させて━れ)

結衣「京子…」ギュッ

京子「……」

結衣「……」(大す━━……)



京子「……」(私は……)


チュンチュン

結衣「……ん」

結衣「もう朝か……」チラッ

8:00

結衣「」サアー

結衣「きょ、京子……おい!起きろって!!」ユサユサ

京子「ん……あと十分~…」

結衣「起きろおおおぉぉぉぉ!!!」バサッ

結衣「ぜぇぜぇ……」ダダダッ

京子「結衣早いって~」ハァハァ

結衣「お前が全然……起きないからだろ!!」

京子「朝は弱い……んだって~」ハァハァ

結衣「知る……か!」ゼェゼェ

結衣「校舎が見えてきた……なんとか間に合う……か?」ゼェゼェ

京子「……」ピクッ

京子「……」ダッ

結衣「お、おい京子……?」

京子「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!」ピューン

結衣「……」

結衣「おい!待てって!」

ごらく部部室前

京子「……」

結衣「おい……」ハァハァ

結衣「京子……急にどうしたんだよ」ゼエゼエ

結衣「早く教室に行かないと……」

京子「……」

京子「結衣……」

結衣「…なんだよ」

京子「……」

京子「……」スゥー

京子『私と付き合ってくれー!!!』

結衣「……」

結衣「…………は?」

京子「……」

結衣「え、えっと……」

結衣「え?え?……」

京子「だ~か~ら~告白したんだって!」

結衣「告白って?……私に?」

京子「そう」

結衣「……」

結衣「……ぇ」

結衣「で、でも女同士だぞ」

京子「関係ない」

結衣「お……お前はそれでいいのか」

京子「むしろ結衣以外ありえないって♪」

結衣「……」

京子「……」

衣「きょ……京子」

京子「ヘヘヘ」ニカッ

結衣「……」グス

京子「え?」

結衣「グス……エグッ……」ポロポロ

京子「あれ?、え?……そんなに嫌だった!?」オロオロ

結衣「ち……ちげーよ……バカ」ポロポロ

京子「結衣……」

結衣「グスッ……」

結衣「……」

結衣「…」

結衣「私も……」

結衣「私も京子のことが大好きだ!」

京子「うん!」

京子「結衣……」

京子「ずっと」

京子「これからも」

京子「ずーっと一緒にいような!!」

結衣「……」ゴシゴシ

結衣「……ああ!当たり前だバカ!」グス

キーンコーンカーンコーン~

京子・結衣「……」

京子・結衣「あ……」

京子・結衣「……」チラ

京子・結衣「…………」

結衣「急ぐぞ京子!」ダッ

京子「うわ~!!また綾乃に怒鳴られる~!」ビュ~ン

理科準備室

西垣「……」ガサガサ

りせ「……」ゴソゴソ

西垣「ふぅ~」

西垣「いや~ほんとゴミが増えたな」

りせ「……」

西垣「うんうん、お前がいないとすぐこれだ」

りせ「……っ……」

西垣「し、しかたないだろ、ただでさえゴミの分別は面倒なんだから」

西垣「それになかなか物が捨てられなくてな」

りせ「……」

西垣「わかったわかった必要無い物は捨てるって」

西垣「はぁ~」

西垣「ん?……このビンは」ヒョイ

『相手の心が読める薬』

西垣「……また懐かしい物を、アイツに会ったばっかの頃はコレに世話になったっけな」

西垣「……」

西垣「もうこれは必要ないな」ポイバサ

りせ「……」

西垣「え、だからちゃんと分別しろって?」

りせ「…………」

西垣「わ、わかった、わかったからからそんなに怒らないでくれぇ!!~……」

おわり

夜遅くまで御付き合いいただきありがこうございました

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