ほむら「まどかが笑わなくなってしまったわ」(64)

そういう感じで

ほむら(やはり、巴マミが目の前で死んで、美樹さやかが魔女になって、杏子も……)

ほむら(笑えなくなるのも、当然よね……)

ほむら(……どちらにせよ、私はワルプルギスの夜を倒すまで、再び笑う事は出来ない)

ほむら「でも……まどかが心配だわ」

~放課後~

まどか「…………」

ほむら(まどか……明らかに足取りがふらついているわね)

ほむら(……? 階段登って……どこ行くのかしら、ちょっと様子を見ておかなきゃ)


~屋上~

まどか「…………」

ほむら(……まどか……まさか!)

ほむら「まどか!」

まどか「!」

まどか「…………」

ほむら「こんな所で、何してるの?」

まどか「…………」フルフル

ほむら「……言ったわよね? 自分を粗末にしないで、って……」

まどか「……そういうのじゃ、ないから」

ほむら「ご、ごめんなさい……」

まどか「…………ほっといて」

ほむら「まどか……」

~ほむら自宅~

ほむら(そうよね……誰にだって思いつめることだって……)

ほむら(でも、やっぱり心配だわ。まどかは簡単に死を選ぶような子じゃないと信じてるけれど)

ほむら「…………」

ほむら「……」

~まどか自宅~

知久「まどか、ご飯食べないのかい?」

まどか「いい」

知久「お腹……流石に減ったんじゃないのかい? 弁当だって」

まどか「ごめん」

知久「…………。お腹減ったら、いつでも声かけてくれよ……」

まどか「…………」コクッ

部屋

まどか「…………」

QB「入っていいかい?」

まどか「……」 ガラッ

QB「まどか、どうせ死ぬのなら僕達の力に」

まどか「私は死なない。今は食欲が沸かないだけ」

QB「そうかい。君も強情だね」

まどか「話はそれだけ? だったら今すぐ帰って」

QB「……」スタスタ



まどか「…………」ギリッ

――――

ほむら(まどか……学校来てない……)

ほむら(美樹さやかが魔女になった時以外、ほとんどは学校に来る子だったのに)

ほむら(……様子、見に行ってみようかしら……)

――――

知久「じゃあ、学校に電話するからまどかは寝てて」

まどか「うん……」

まどか(知恵熱って本当にあるんだ……)

まどか(ほむらちゃん、心配してるかな……。……まあ、いいか……)

ピンポーン



~~

まどか「…………」zzz

コンコン キィ……

知久「……まどか、寝てるみたいだから、ちょっと待っててくれるかな?」

ほむら「ここで待っててもいいですか?」

知久「風邪移るかも――」

ほむら「大丈夫です」

~~~

まどか「……(目、覚めたから水でも)……」ムクッ

ほむら「まどか」

まどか「」

まどか「ほ、……ほむら、ちゃん? なんで」

ほむら「……心配で、つい」

まどか「…………」

まどか「ほむらちゃん、私……どうしたらいいんだろ……」

ほむら「そうね……。もうすぐワルプルギスの夜が来る」

ほむら「それまでに、避難所に行けるように養生して――」

まどか「……そうじゃない、……ほむらちゃんは、一人で平気なの?」

ほむら「十分よ。佐倉杏子の手だって本当は必要なかった」

まどか「それも違う……!」

ほむら「え?」

まどか「私は……ほむらちゃんが笑っている所を見たことがない……」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん、色んなこと知ってるけどさ……」

まどか「どれくらい、一人で戦ってきたの?」

ほむら「私の心配をする前に、自分の心配を――」

まどか「それはこっちのセリッ……ゴホッ!」

ほむら「…………」

まどか「……キュゥべえは私に才能があるって言ってくれた」

まどか「私は……ほむらちゃんだけ笑えなくなるような事はおかしいと思うの」

ほむら「まどか、私はあなたが魔法少女にならない事が一番だと思ってる」

まどか「そんなのって、ないよ」

まどか「何も出来ない私が、何もしてない私だって、こんな気持ちになってるの」

まどか「私だけ救われたって、ほむらちゃんも私も笑顔には戻れないと思う」

まどか「ほむらちゃんがどうしてここまで私を守ろうとしてくれるのかは解らないけど……」

まどか「私も、今まで助けてくれた分を返したい!」

ほむら「いいえ、違うわ……それは、今私がやってることなのよ……」

まどか「それは、どういうこと?」

ほむら「……私は、まどかとは違う時間を生きてるのよ」

――――

まどか「……そう、だったんだ……」

ほむら「…………だから、まどかは何も出来ない私に生きる意味を与えてくれたの」

ほむら「それだけで十分。だからお願い、私にあなたを守らせて」

まどか「……本当に、ほむらちゃんはそれで幸せなの?」

ほむら「ええ。今となっては、それがたった一つの未来への希望なの」

まどか「…………」



―震災当日―

詢子「まどか、大丈夫か?」

まどか「うん……」

知久「もうすぐ着くから、頑張って」


まどか(……結局、熱引かなかったな……)

まどか(あの時は、何も言えなかったけど……、……)

まどか(何も言わずに契約しちゃうのって、裏切りになるのかな……)


ほむら(準備は整えた……後は、ワルプルギスの夜の具現化を待つだけね)

ほむら(まどか……風邪は治らなかったみたいだけど、ちゃんと避難所に行けてるかしら)

ほむら(……お互い笑顔に戻れない、か……)




ほむら「……来る!」



ほむら「…………」


まどか「…………」

グラッ

詢子「まどか、大丈夫か? 気持ち悪くなったらすぐに言えよ」

まどか「うん……」

まどか(ほむらちゃん、戦ってるんだな……)

まどか「ここ暑いから、ちょっと涼しい所行ってくるね」

知久「一人で大丈夫かい?」

まどか「ちょっと階段とこ出るだけ。平気」



まどか「キュゥべえ。居るんでしょ?」

QB「君の方から僕を呼ぶということは、覚悟が決まった、ってことかい?」

まどか「そうだよ……」

QB「数多の平行世界を束ね、因果の特異点となった君ならどんな途方も無い望みだろうと叶えられるだろう」

まどか「……確かに、魔法少女としての才能があればあるほど良いんだろうけどさ」

まどか「そんな大きな力を使う程の望みには、ならないと思う」

QB「そうかい? せっかくの魔力係数がもったいないんじゃないかな」

まどか「……いいや、でもこれは、今までのほむらちゃんの繰り返してきた事を無駄にしないために」

まどか「絶対に、私が大きな力を持っていなきゃ達成できない事だと思うから」

QB「どんな望みなんだい?」

まどか「私は――」

まどか「ほむらちゃんがやり直す前に、魔法少女になる前に」

まどか「私はこの記憶と力を持ったまま、やり直せるよね?」

QB「……確かに、そのくらい造作もないだろう。そんな願いでいいのかい?」

まどか「キュゥべえはさ、人が単一固体の生き死にに拘る事が理解できないって言ってたよね」

まどか「私達――魔法少女が家畜と同じで、ずっと昔から、何人もの魔法少女が生まれたから今の世界があるって」

まどか「……今だって、世界中のどこかで誰かが飢えて死んだり、戦争で死んだり」

まどか「それを知らずに、私達は生きてて――――」



ほむら(足が……抜けない……!)

ほむら(どうしてなの……何度やっても。あいつに勝てない……ッ!)

ほむら「…………」


ほむら(繰り返せば、それだけまどかの因果が増える……)

ほむら「ぐっ……ぅ、ううっ……」



パリン


まどか「ほむらちゃんだって、そうだった」

まどか「ほむらちゃんは、ずっと私の為にあんなに頑張ってくれて、なのに……」

グラグラッ

QB「……どうやら、暁美ほむらは時間切れみたいだね」

まどか「…………こんな結末になるんだったら、私は世界よりもほむらちゃんの笑顔を守りたい!」

QB「じゃあ、いいんだね?」

まどか「お願い」

――――

さやか「おはよう、まどか!」

仁美「おはようございます」

まどか「……! あ、ああ、…………」

まどか「おはよう!」

――――

まどか(……クラスに、まだほむらちゃんの席がない……ソウルジェムは、ある)

まどか「……あれっ、上条くん!?」

さやか「え、どしたのまどか?」

まどか「え、あ、いや……」

まどか(……そっか、上条くんが入院する前……か。……ほむらちゃんが来るまで遠いなぁ……)

ちょwwwwwwwwwwwww家にネズミ出たdながちょっとまって


まどか(――結局、これは罠だったのかもしれない。

私は、確かに莫大な力を持っていて、記憶に頼らなくても上条くんを事故から救えて)
さやかちゃんも仁美ちゃんも現状維持で、キュゥべえとは関わらずに済んだ――

でも……力がありすぎて、マミさんは私と関わる事のないままグリーフシード不足になっていた
あの人は実力があったとはいえ、人の為に使い魔も狩っていた。
私は譲るべきだったのに、目先の事しか考えていなかったから結局大切な人を失った。

すまん

ねずみで心折れたwwwwww寝るwwwwwwwwwwwww

よしじゃあ後ちょっとでオチだから携帯から書く
ネズミパソコン回りに出てたんだよ……逃げざるを得なかった

まどか(……ほむらちゃんも、結局保健室に連れていって、それきり――

ほむらちゃんとは仲良く出来たら、って思ってたけど……
今ならほむらちゃんが笑わなかった理由が、よく解るよ。
魔法少女に関わって欲しくないから、近寄らなかったんだね。
今までほむらちゃんが頑張ってきたことを、確かに糧にはしたけれど――

気持ちは、無駄にしてしまったような気がする。

さやかちゃんとほむらちゃんはあんまり仲良くなかったみたいだったから
仁美ちゃんにお願いして、ほむらちゃんの支えになってもらってるけど……

コンプレックスを抱えて、それても愛憎笑いをしてるほむらちゃんは、
私の望んだほむらちゃんじゃないような気がした)



まどか「あーあ。力がありすぎると出会いまで失っちゃうんだね」

QB「よく解らないけれど、確かに君は生まれたての魔女を
殆ど魔力を使わずに高速で仕留め続けている……神技だよね」

まどか「そりゃあ、見滝原で誰も魔女の食い物にならないわけだ」

QB「魔女退治があるから契約した子も居るのに、
これじゃあ僕の存在意義は君の使い魔みたいなものじゃないか」

まどか「それでいいんだよ。私の願いは身近な人を助けること」

まどか「それは魔法少女にさせない、誰も魔女に殺されない……
それが私の存在意義。でもこれはキュゥべえが叶えてくれたから出来ること」

QB「いつか、見滝原から魔女が居なくなるかもしれないね」

まどか「そうなったら、どこに行こうかなあ……」

QB「とりあえず、今は孵化しそうな魔女の所へ行くのが先だろう?」

まどか「……そうだね。急ごう!」


終わり

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