唯「5億年ボタン?」(189)

唯「早くムギちゃんのケーキ食べたいなー」

バタン

唯「あれ、まだ誰も来てないじゃん…」

唯「ん?」

唯「机の上に何か…」

唯「これは…ボタン?」






唯「一緒に手紙が…何何」

このボタンを押すと一瞬で100万円もらえます。ただし5億年間何もしないで別の空間で過ごしてもらいます。5億年たったらこちらに戻ってきて100万円が貰えます。

唯「えええ!!一瞬で100万円?」

唯「…欲しいけど5億年か」

唯「どうしよ…」

唯「………」

唯「………」

唯「…押してみよっかな」

唯「本当に5億年間過ごすことなんてないよね…」

唯「それで一瞬で100万円貰えるなら…」

唯「…押しちゃえ!」

ポチ

唯「……!!」

唯「きゃあああああ」

――――
―――
――

唯「……ん」

唯「はっ!?」

唯「ここは…」

唯「そうだ変な私ボタン押して…」

唯「…ま、まさか本当に5億年過ごさなくちゃいけないの?」

唯「う、嘘だよ、ははは…5億年なんて過ごせるわけ」

唯「………」

唯「………」

唯「…私本当に5億年間過ごさなきゃいけないんだなきっと」

唯は後悔し覚悟を決めていた

唯「とりあえず暇だしテキトウに歩いてみようかな」

唯「………」

―――

唯「…はあはあ」

唯「どんなに歩いても同じ景色だよ…」

唯「こんなとこで長時間過ごすなんて…」

唯「もってたギー太で練習してよ・・・」


5億年後・・・(記憶消去)


唯「あれ、なにしてたんだっけ」

唯「100万円が落ちてるぅ!何買おうかなぁ!!」

こうして、記憶を失ったが5億年訓練した伝説のギターリストが誕生した。おわり。

唯「駄目だ…歩くのなんてやめよう」

唯「…とりあえず暇潰す方法考えなきゃ」

唯「エアギタ―でもしよっかな」

唯「ジャジャーン!ジャジャシャン!」

唯はこの何もない空間で試行錯誤して暇を潰していく5億年という途方もない時間を過ごすために

そして半年後

唯「………」

唯は動かずただじっとして横になっていた

唯(…どれくらい経ったんだろう)

唯(また皆に会えるのかな)

そして?年後

唯「………」

唯はもう何も考えていない。もぬけのカラだ

唯(………どれくらい経ったんだろう)

唯(…………)

唯(………?)

唯(………何か聞こえ…)

?「……ュ-ィ!」

唯「!!?」

唯「…確かに誰かの声が!」

?「唯!やっぱり唯だ!」

唯「み、澪ちゃん!!?」

澪「唯…会いたかったああああ!!」

唯「澪ちゃあああん」
澪「ううう、唯もあの変なボタン押しちゃったのか?」

唯「うん、じゃあ澪ちゃんも!?」

澪「うん…そしたらこんなとこに来ちゃって…」

唯「何だったんだろうあのボタン…」

澪「私も分からない。部室行ったらあって…んで押すだけで100万円貰えるって書いてたから…」

唯「そうなんだよね…それで私も…」

唯「…あ!澪ちゃんがいるってことは律ちゃんとかもいるかな?」
澪「分からない…でも律の性格なら多分押すと思う」

唯「だよね…」

唯「探してみよっか」

澪「そうだな」

唯「律ちゃーん、ムギちゃーん、あずにゃーん、いるー?」

澪「律ー、ムギー、梓ー!」

唯「律ちゃ……ん!?」

唯「ねえ澪ちゃんあっち見て!人がいる!」

澪「え!?ほ、本当だ!」

唯「行ってみよう澪ちゃん!

澪「あぁ!」

律「あぁ………あああ………ああう」

紬「し、しっかりして律ちゃん!」

梓「しっかりしてください律先輩」

律「わ、わしゃあ、もう駄目じゃ…」

梓「こんな時にふざけないでください!」

律「きゃは!バレた!?」

紬「律ちゃんてば…」

?「おーい律ちゃん、ムギちゃん、あずにゃーん!」

律紬梓「ん?」

唯「律ちゃん!ムギちゃん!あずにゃん!」

律「唯!?澪!?」

澪「み、皆やっぱりいたのか!」

紬「二人もあのボタンを?」

唯「うん…」

梓「やっぱり…何なんですか、あのふざけたボタンは」

律「お前も押してるじゃねーかよ」

唯「でも良かったよ!このままずっと5億年経つまで皆と会えないかと思ったよ…」

澪「本当に…本当に…良かったぁ…うぅ」

唯「私ね、こっち来てから100年近くは過ごしてたんだ…」

律「うええ!?マジ?5億年過ごすってマジだったのかよ…」

紬「わたしはまだ1ヶ月も経ってないと思う」

梓「私もそのくらいです」

澪「私は1年くらいかな…」

唯「…私が一番最初に来たんだね」

律「つーかさ、これからどうするよ?5億年だぜ5億年?」

澪「考えただけど頭痛くなってくるな…」

唯「楽器あれば曲作ったり出来るんだけどね…」

律「だよなーこんな何もないとこで5億年も過ごしてたら気が狂っちまう」

澪「でもまだ皆いるから…これ一人だったら…」

梓「ですよね」

紬「…ねえ思ったんだけど、この空間て何なのかしら?」

唯律澪梓「え?」

紬「え、ええとね私たちボタン押したらこの空間に転送されたじゃない?だから単純にこの空間は何なのかなーて」

律「ん~確かにそうだな」

澪「この空間は実在してる空間なのか?」

梓「不思議ですね…」

紬「ねえ…上のあそこ見てみて」

唯律澪梓「ん?」

紬「あれ星じゃないかしら?」

唯「え?…ほ、本当だ星じゃないあれ?」

澪「確かに小さく光ってるな」

律「ん、星?つーことは…」

梓「現実にある場所なんですかね!?」

紬「かもしれない…でもやっぱり何も分からないわ」

唯「うーん…」

律「とりあえずさ難しいことは置いといて暇だし雑談しながらテキトウにずっと歩いてみようぜ」

澪「そうだな律の言う通り何かしないと気が滅入りそうだ」

梓「そうですね、何か分かるかもしれないですし、賛成です!」

唯「そだね!じゃああっち行ってみよー!」
律澪紬梓

数百年、数千年は何とかこれで時間を潰せた。そしてここに来てから2万7468年の月日が過ぎた

梓「………」

律「あははははは」

唯「ねえねえあずにゃんムギちゃんと一緒にケーキ食べてるんだ来なよ」

梓「………」

澪「ブツブツブツブツ」

紬「唯ちゃーん美味しい紅茶とケーキの準備出来たわよー」

唯「はーい今行くよー!」

律「あははははここならずっとドラム叩いてられんじゃん!あははは」

梓「…皆さん、皆さんしっかりしてくださいよお!!!」

唯「私は普通だよあずにゃん?はい、あ~ん?」

梓「…うぅ、やめてくださいよ唯先輩!ケーキなんかありません!」

唯「…?ムギちゃーん、あずにゃんが変なこと言ってるー」

紬「あらあら別にいいじゃない私たちだけで食べましょ」

唯「そだねー」

澪「ブツブツブツブツここは○※■ブツブツブツブツ」

律「あははははドラム最高!あはははは」

梓「…皆おかしく…私たちこれからの時間どうしたら…」

9856万3481年後

唯「………」

律「………」

澪「……ブツ…ブツ」

紬「………」

梓「………」

唯「……あ!?」

律「………?」

紬「………」

澪「………は」

梓「……どうかしました……唯先輩…」

唯「……あそこに……人」

律「……んな…け」

澪「………」

紬「……どこ…」

梓「…どうせ…幻覚でも……え!!?」

唯「…あ、あれ絶対人だよ!皆行ってみよう!」

律「…ほ、本当か?」
澪「………人」

紬「……人なの?」

梓「…と、とにかく行ってみましょう皆さん!」

唯「はあはあ…」

律「だ、誰だ?」

澪「……あ」

紬「さ、さささわ子先生?」

梓「さわ子先生ですよあれ!せんせーい!」

さわ子「ん?」

唯「さ、さわちゃん先生だ!さわちゃん先生だよ!」

さわ子「あ、あなたたち…」

律「さわちゃんもボタン押したのか!?」

さわ子「……」

律「な、何で黙るんだよ?」

さわ子「あなたたち押したのね、あのボタン」

唯「さ、さわちゃん!ここはどこであのボタンは何なの!?」

さわ子「…ここは地球から大分離れてるけど実在する場所よ」

紬「や、やっぱりそうなんですね?」

さわ子「…でも地球はずーと昔になくなったわ」

唯律紬澪梓「え!?」
さわ子「ここは未来ってことよ、そして地球の時間の流れとはくらべものにならないくらい遅い」

澪「…み、未来とか地球がなくなったとか私たちボタン押しただけで」

唯「そーだよさわちゃん!あのボタンはタイムマシンか何かなの?」

さわ子「表向きでは簡単に大金を手に入れられる代物だけど裏ではそうね」

梓「何で先生はボタンを押したんですか?お金ですか?」

さわ子「私はお金が目的じゃないわ。ここにいると年をとらないでしょ?永遠の若さを感じられるから」

律「い、いやそれでも5億はなげーって」

さわ子「あなたたちもどう?地球の時間よりずっと長く一緒にいられるわよ」

唯「…さわちゃん、それはないよ」

さわ子「え?何でよ?」

律「私たちにはやっぱ楽器がないとさ」

紬「それにやっぱり限られた時間の方が大切に出来ます」

梓「私も皆さんと同意見です!」

澪「そうだな改めて地球にいた時間の方が良かったって気づいたよな」

さわ子「……そう」

律「皆…あと何年かかるか分からないけど何とか乗り越えようぜ!!」

唯澪紬梓「おおー!」

そして何とか5人は5億年間を過ごした。そして

―――

唯「はっ!!!」

ガチャ

唯「あ!ひゃ、100万円だ!本当に出てきた!」

律「ん…」

ガチャ

律「う、うひょ―本当に100万だ!よっしゃああああ!」

澪「本当に一瞬で100万が…」

紬「凄いわねこれ…」

梓「でも何か大事なこと忘れてるような…」
唯「ねえねえもう一回押してみようよ!」

律「おしっ!じゃあ私が先に!せーの!」



おわり

いや―ssは疲れますな

読んでくれた人どうもです

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