八幡「俺の妹が一番可愛い」京介「聞き捨てならねぇ!」小鷹「!?」ガタッ (385)

妹の小町とデート(ここ重要)の途中、茶髪で背が高めの美少女に写真を頼まれ、連れの地味だが整った顔立ちのこれまた背の高い兄ちゃんと

ツーショットを撮ってやった。

小町「かっこいい彼氏さんですねー!お似合いのカップルですよ!」

桐乃「か、かかかか彼氏じゃないですよ!兄です!兄!」

休日に奇特な兄妹もいるもんだなと、自分達のことは棚にあげて考えていると

京介「いやー、すみませんねーせっかくの兄妹水入らずだから、何か記念が欲しくて。・・・もしかして、そちらもご兄妹ですか?」

八幡「え、ええそうですよ妹がどっか連れてけってうるさくて」

若干キョドりながらも兄妹デートの経緯を話していると何となくだがこの地味イケメンに妙なシンパシーと天然ジゴロの匂いを嗅ぎとった

小町「小町が連れ出さないとうちのお兄ちゃんずっと家でごろごろしてるんですよー」

桐乃「うちのも一緒ですねーダメな兄を持つと苦労しますよねー」

小町「ホントそうですよねー小町は楽しいから良いんですけどねー」

何か意気投合してる!けどこっちはこっちで楽しくなってきた。ぼっちライフを送っていた俺が、初対面でここまで会話できたのは初めてだ。

京介「ああ、俺は高坂京介って言います」

八幡「俺は比企谷八幡ですよろしくお願いします」







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俺もこんな挨拶できたのかと一人で感動してると
高坂さんが

京介「何か、こんなに初対面の人と打ち解けたのは初めてですよ。気が合うんでしょうかね?」

八幡「いやー、俺もですよ。友達いないけど高坂さんとだけは自然に話せますね」

京介「・・・友達が・・・いない・・・?」

やべえ、口が滑った。ぼっちこじらせて人との距離を計り損ねた、こんなんドン引きされる・・・

京介「それなら、俺と友達になりましょうよ!」

八幡「え?」

京介「こんなに気が合うのに友達にならないのは損ですよ!よろしくな!比企谷!」

八幡「お、おうよろしく高坂」

こんなにグイグイ友達になろうと来られても全くイヤじゃないのは高坂だけだろうな。生まれて初めてできた友達に心踊らせていると

小町「お兄ちゃん!ゴメンね!桐乃ちゃんと遊びに行くことになったからここで解散ってことでいい?」

桐乃「兄貴、小町ちゃんと色々お話ししたいからここで解散ね」

八幡小鷹「お、おうわかった気を付けてな」

小町桐乃「そんじゃバイバーイ!」

見事な兄と兄の、妹と妹とのハモり具合だった。

八幡「さて、・・・高坂はこれからどうするんだ?」

京介「うーーん。飯でも食うか?」

いや、最初は一人かと思ったんだが、小学生くらいのゴスロリと言うのだろうか?そんな出で立ちの西洋人形のような美ロリと一緒だった

なにこれ誘拐?ヤバくね?てかヤンキーがなんで誘拐してるの?イヤ、違うな誘拐してあの美ロリをここまで連れてきたなら、美ロリは少しは緊張した素振りがあってもおかしくないはずだ。

しかしあの美ロリはヤンキーにべったりといった様子で、犯罪ではなそうだ。

小鳩「あんちゃん!うちハンバーグがええ!」

小鷹「小鳩はハンバーグが好きだな」

と話していた

なん・・・・・だと・・・・・彼らもまた兄妹だったのか。さっきは失礼なことを考えてごめんなさい反省しますのでカツアゲとかは勘弁してください。ヤンキーは川なんとかさんで十分です

京介「仲の良さそうな兄妹だな、うちの妹もあれぐらい可愛いげがあればいいんだがなぁ」

八幡「あの茶髪のべっぴんさんか?あんな美人の妹に多くを求めるとバチが当たるぞ?」

京介「そうはいってもな、長いこといると愚痴のひとつも出てくるさ」

八幡「それにかんしては俺も同感だな」

京介「だろ?まぁ結局妹のワガママをきいちまうのが兄の性なのかもな」

これで、ひとつ分かったことがある、高坂は自覚はなさそうだが重度のシスコンで、妹が可愛くてしかたがないのだ。

それは俺も同じで、やはり小町が可愛くてしかたがない。似た者同士の「友達」なんだ。
そう思うとやはり高坂といるのは凄く楽しい。

しばらく妹の話で盛り上がっていた。


小鷹(あの二人仲良さそうだな。よく見れば二人ともイケメンだし、何年も一緒につるんでたんだろうな。
正直羨ましすぎる。俺も何とかお近づきになりたいが、何を話せばいいのかわからんし・・・)

小鳩「あんちゃん?食べへんの?うちもらっていい?」

小鷹「あ、ああ!いいぞ!どんどん食べろ」

小鳩「ホンマ?あんちゃんありがとう!」

小鷹(あの二人が気になって食事どころじゃない)

八幡「まぁ、妹って可愛いよな」

京介「ああ、結局それが兄の俺たちの原動力なんだよな」

八幡「妹のためなら[ピーーー]る自信があるぜ」

京介「俺もだよ」

小鷹(俺も小鳩のためなら[ピーーー]るぜ)

八幡「小町が一番可愛いがな」

京介「聞き捨てならねえ!」

小鷹「!?」ガタッ

八幡京介「ん?」

小鷹「いや、あの、二人とも妹の話で盛り上がってたから気になって・・・」

八幡京介「あんたもシスコンか!?」

小鷹「え、ええ一応・・・」

八幡「 一応とかそんな生半可な気持ちでシスコン名乗ってんじゃねえ!」

京介「妹のために[ピーーー]るか!?[ピーーー]なきゃシスコンを名乗る資格はねえぞ!!」

小鷹「[ピーーー]ます!俺も小鳩のためなら火の中草の中森の中です!!」

京介八幡「合格ッッッ!!!」

小鷹「ありがとうございます!!」

よくわからないうちにシスコン御一行にヤンキーが加わった

聞けば羽瀬川小鷹はヤンキーでもなんでもなくイギリスと日本のハーフで髪の毛も天然物だそうだ、誤解してたことを詫びたが快く許してくれて、シスコンに悪いやつがいないことを証明してくれた

妹の小鳩ちゃんは恥ずかしそうに俺たちのシスコントークを聞いていたが、羽瀬川が小鳩を大事に思っていることがわかるやいなや。さっきよりもべったりといった様子だ。それにしてもホントに中学二年生なのか?

ゴスロリって以外は人見知りな感じの美ロリってかんじだが。兄にべったりな妹をみて心なごんでいた。

すると

小町「お兄ちゃーん!まだいたの?」

八幡「おう小町、そっちはどうだ?」

京介「桐乃!小町ちゃんと仲良くしてるか?」

桐乃「当然っしょ!同い年でこんな可愛い子がいたなんて知らなかったよ」

桐乃小町「その人達は?」

小鷹「初めまして、羽瀬川小鷹って言います。こっちは妹の小鳩」

小鳩「は、初めまして」

小鷹「すみません、人見知りで・・・小町ちゃんと桐乃ちゃんとひとつしたのの中学二年生にだからよろしく」

すると高坂の妹の桐乃ちゃんが震え出した

京介「お、おい?大丈夫か?」

桐乃「か」

京介八幡小鷹「か?」

桐乃小町「可愛いいいいいいいいいいいい!!」


どうやら二人とも小鳩ちゃんが気に入ったようで
あっというまに打ち解けていた。桐乃ちゃんが少しテンションがヤバかったがまぁ良しとしよう。

連絡先を交換して、その場で解散した。
その時に来週の土曜日また集まることになった

シスコン大集合が決まった翌日、登校日なので支度をしていると小町が部屋に入ってきた

下着姿で

八幡「何てかっこで入ってきてるんだ、服を着なさい服を」

小町「あれれー?お兄ちゃんシスコンだからこういうの喜ぶかと思ったんだけどなーあ、今の小町的にポイント高い」

八幡「それがなきゃ満点だよチクショウ」

それにシスコンはシスコンだが、別に妹に欲情するわけではなく、妹が道を踏み外さないように注意深く生きているだけだ。

時にはクズ発言で妹の気を引き締め、時には本気で怒る。これがおれのシスコン道であり数少ない信念といえるものである。俺は妹の幸せを願うが幸せを見つけるのは妹本人の責任であると考えている。

俺に出来るのは不幸になるであろう要因を取り除くことしかできない、火遊びの怖さをしてしまう前に教育し、説得し、真っ直ぐに生きていけるお膳立てをしているにすぎない。

そこから先の人生は小町が選んでいくしかない。
きっとあいつに相応しいパートナーが待っている。それまで俺が代理で守っているだけだ

ただし、川・・・なんだっけアイツの弟だけは認めん。あいつが小町にプロポーズしようものなら
千葉市の人口が一人減ることになる。早すぎる恋愛は人生を下り坂にするというのが俺の持論
ソースは中学時代の不良グループ

あいつらは何も安定しないうちに家族を作り、周りの人に迷惑を掛けることが多い。人に迷惑を掛けることが悪とは言わんが、迷惑を迷惑だと分かる程度の良識は必要である

やつらにはそれが決定的に欠けている。なので小町にはあんな自覚の無い惨めな人生を送らせたくないのである

小町「お兄ちゃんまたブツブツ言ってる・・・小町的にポイントひくーい」

八幡「うるせえ、お前がどうやったら幸せに生きていけるか考えてんだよ」

小町「自分の心配しなよ・・・そうやって小町のことばっかり考えてお兄ちゃんがダメになったらそれこそ本末転倒だよ?お兄ちゃんが小町の幸を考えてくれてるように小町だってお兄ちゃんの幸せを考えてるんだからね!」

まったくもって俺は自分の愚かさをよりによって妹に気づかされた、小町はきっと俺の幸せも自分の幸せのなかに入っているのだ。

だったら俺はこいつの幸せのために自信を幸せにしなければならないのである。だが、それは卵が先か鶏が先かのような堂々巡りになりかねない。

小町は妹なだけあって俺と考えが似かよう俺は小町が先に、小町は俺が先に幸せになることを望んでいる。

小町が俺から離れるのはもう少しかかりそうだ

そうしているうちに支度が終わり、いつものように小町を後ろに乗せて登校した

放課後
いつものように奉仕部に向かう

八幡「ういーす」

雪ノ下「あら、来たのね引く手あまたくん」

八幡「何それ俺そんな人気者だっけ?」

雪ノ下「小町さんから連絡があったのよ、あなたに友人ができたって。それも二人も」

由比ヶ浜「やっはろー!ゆきのんヒッキー!」

雪ノ下「こんにちは由比ヶ浜さん」

八幡「ういっす」

由比ヶ浜「ねえねえ何の話?」

雪ノ下「比企谷君に友達ができたのよ」

由比ヶ浜「ええええええ!?ヒッキー友達できたの!?あたしとさいちゃん以外に!?」

八幡「え?」

由比ヶ浜「え?じゃないし!出来たの!?友達!!」

近いよ、あと近い。

八幡「友達だったのか?俺と由比ヶ浜って」

ここにきて衝撃の新事実襲来なんですけど。
ちなみに戸塚は友達ではない、何故なら天使だから。材木座?なにそれ木材屋?

由比ヶ浜「友達に決まってんじゃん!!そんな寂しいこと言わないでよ!!」

泣きそうになる由比ヶ浜にどうしたらいいか分からず狼狽えていると。

雪ノ下「私には友人が由比ヶ浜さんしかいないからよく分からないのだけれど、あなたが悪いということだけはわかったわ。謝りなさい比企谷君」

雪ノ下の凄まじい殺気に晒されながら俺はこういった

八幡「あー、その、由比ヶ浜ごめん。俺今の今までぼっちだったから友達の作り方とか分からなかったんだよ。それで・・・」

由比ヶ浜「今回は許すけど二度とそんなこと言わないでよね!分かった!?」

八幡「お、おうよくわかりました」

由比ヶ浜「分かればいいよ、なにせヒッキーだもん。ただ、友達ってことを証明したいからヒッキー今週の土曜日あたしと買い物にいくこと!分かった!?」

八幡「すまん、土曜はさっきはなした友達の・・・」

由比ヶ浜「ならあたしもついていくし!」

八幡「いや、それはちょっと・・・」

ヒッキーの友達がどんな人か気になるし・・・その可愛い女の子とかならイヤだし・・・」

八幡「え?なんだって?」

由比ヶ浜「なんでもないし!とにかく土曜日はあたしも一緒だからね!」


最近耳の調子が悪いんだよ、もっと大きな声で話してくれよ。誰かから貰ったのか?んなわけないわな

小鷹「ヘックション!!」


一方隣人部では・・・

夜空「どうした小鷹?風邪か?それともお前を噂してるやつがいるのかもな」

星奈「小鷹の噂なんてヤンキーがどうとかの下らない噂でしょ」

幸村「あにきの武勲を称えるこえでしょう、あにき、こたびはなんにんほどちまつりにあげたのでしょう」

理科「先輩みたいなヘタレヤンキーは血祭りにできてもすることはないと思うんですけど」

小鷹「俺は誰も血祭りに上げてないしそもそもヤンキーじゃねえ!」

夜空「そんなの知っている、ただ少しからかっただけだ」

星奈「ヘタレは否定しないのね・・・」

小鷹「こないだ、友達ができた時によく分かったからな」

夜空星奈理科「え?友達ができた?」

小鷹「そういえば言ってなかったな、二人も友達が出来たんだ」

夜空星奈理科「えええええええええええええええ!?」

夜空「どういうことだ!?小鷹!!何をしたんだ!?」

星奈「どういうことよ!?友達ってあの友達よね!?」

理科「しかも二人ってどういうことですか!?」

小鷹「落ち着け、たまたま意気投合したんだよ」

夜空「エア友達とかじゃないよな?」

小鷹「それはお前だけだろ・・・」

事情説明・・・

小鷹「とまぁ、こんな感じで友だちになったんだ」

夜空「つまり、変態のシスコンの集まりということだな?」

星奈「あたしたちと負けず劣らず残念な連中ね・・・」

理科「イケメン二人にメチャクチャにされる小鷹先輩・・・ユニバァーーーーーーーーーーーーーース!!!」

小鷹「理科が壊れた!」

夜空「土曜日に集合・・・よし!土曜日は隣人部の活動として小鷹の友達を見学にいくぞ!」

小鷹「さすがにそれは・・・」

夜空「忘れたのか小鷹?友達を作るのがこの隣人部の目的だ!部員であるお前が友達を作ったのだ!参考にしなくてどうする!?」

小鷹「分かったよ、ただ、あの二人に聞くだけ聞いてみるけどダメなら諦めてくれよ?」

夜空「む・・・そのときは諦めてやろう」

隣人部奉仕部と合流決定!


ちなみに主ははがないなら夜空と日向と星奈派です、俺ガイルなら陽乃さんと静先生とめぐめぐが好きで、俺妹ならきりりんとあやせと沙織が好きです

一方ゲーム研究会では・・・

京介「すみません、部長今週土曜日休むんで」

三浦「おう、休むのは構わんがどうしてだ?」

京介「こないだ妹の買い物に付き合ってたら、いいロケーションだとか妹が言い出して、たまたま通りかかった兄妹に写真をお願いしたんですよ。」

黒猫「仲良くツーショットで?」

京介「なんで知ってるんだ?」

黒猫「あの女からメールが来たわ、ご丁寧にあなたたちのラブラブツーショットを添付してね。その時に
撮ってくれた人たちと友だちになったそうね」

京介「すげえ意気投合しちまってな。部長、そういうことなんです」

三浦「別に根を詰める部活じゃないから休むのは構わんぞ」

京介「ありがとうございます」

瀬奈「高坂先輩!その人たちは男性ですか!?友達からハッテンしますよね!?」

京介「しねえよ!!お前のキモい妄想で俺たちの友情を汚すんじゃねえ!!」

黒猫「それより先輩?相手も兄妹と言うところに少し引っ掛かったのだけど?まさか鬼畜シスコンの集まりって訳では無いわよね?」

京介「鬼畜じゃねえよ!シスコンは認めるが妹を持つ兄の苦悩を共有するための集まりだ!」

黒猫「あら?その理屈だと私にも参加資格がありそうね?私も現世では妹という概念に当てはまる存在が二人もいるのだけど。」

京介「それならお前も来るか?友達は多くても損はないぞ?」

黒猫「そうね、私も参加するわ」

京介「決まりだな」

瀬奈「ま、まってください!私も参加したいです!」

京介「お前が?なんでまた」

瀬奈「先輩のホモダチのハッテンを見物するためです!(兄を持つ妹の苦労を共有するためです!!)」

京介「断る!!そんな恐ろしいことを考えるやつの参加は認めん!!」

瀬奈「建前と本音を間違えたー!意地悪しないで下さいよー!絶対についていってやるんだから!」



土曜日

楽しみにしてたシスコン祭りが思いの外大所帯になっていることに驚きながら、奉仕部と小町を連れて、集合場所に向かう。

由比ヶ浜の参加は知ってたが何故か雪ノ下も参加することになった理由を聞いてみたところ

雪ノ下「あの姉がいて、苦労をしなかったとでもおもうのかしら?それに言ってしまえば身内の愚痴の話し場になると思うのだけれど。そうなれば私にも参加資格はあるわよね?」

というごもっともな意見により、参加を受理。

すぐに高坂と羽瀬川にメンバーが増えることを連絡、快諾の返答が出たので隣人部はフルメンバーになった。まあ、あっちはあっちでかなりの人数になるそうなので今更三人増えても何ともないのだろう。

三人に引っ掛かった人は鋭い。探偵にでもなった方がいいんじゃないかね?
そう、平塚先生も参加することになったのだ。
理由は

平塚「そんな大人数で十代半ばの少年少女が集まるのはどうなのだ」

という観点から。

ただし、丁度今日予定してた合コンが無くなったことを俺は知ってる。そのあとすぐに泣いていたことも

誰か貰ってやれよ

そんなこんなしているうちに各自日本が誇るシスコンが連れてきたメンバーとご対面となった

羽瀬川からは元々参加を予定していた小鳩ちゃんを除いて数えても6人増員があり、高坂からは5人増員があったので合計18人のちょっとしたパーティーだ

高坂からの参加者のご厚意で、レンタルルームというものを借り、そこで各自好きなメンバーと語らう形式になった

以外とこの人数の割にはちゃんと交流できていて驚いた

雪ノ下「三日月さんも部長なのね」

夜空「そうだ、雪ノ下も部長だと聞いたが。奉仕部というのはどんな部活なのだ?」

雪ノ下「簡単に言えば・・・」

どうやら羽瀬川の連れてきた人間らしい、雪ノ下にも負けない美貌とハスキーながら色気のある声をしているが不機嫌そうな表情をしていて、近づきづらい印象を受けるが、雪ノ下と打ち解けて何よりだ

由比ヶ浜「可奈子ちゃんアイドルなんだー!すごいね!」

可奈子「可奈子可愛いし当然っしょ。でもお前胸あるなー少し揉ませろよー」

由比ヶ浜「可奈子ちゃんやめてー!」

あいつは高坂が連れてきたアイドルの女の子か?プリキュアメンバーに混ぜても違和感無い見た目をしてるな。桐乃ちゃんもモデルやってるし、芸能界の世間も案外狭いのかもしれないな

平塚「今日もホントは合コンなのにドタキャンされてな・・・アラサーの教師というのが気に入らなかったようだ」

沙織「平塚氏のような素敵な女性を捕まえられぬとは、全くなんという最近の殿方の見る目の無いことか」

幸村「あにきのようなりっぱなにっぽんだんじはさっこんはそうそうみないとききます、なのでこんきよくさがせばいずれはみつかるでありましょう」

平塚「そうか・・・そんなことを言ってくれるのは君達だけだ、例を言うぞ」

沙織「いえいえ、おきになさらず事実をそのまま伝えただけでござるよ」

こっちは高坂と羽瀬川の連れてきたメンバーか、てか先生年下の女の子に慰められていいんですか?

誰か貰ってあげて!心が痛いから!

小町「桐乃ちゃんはツンデレだよね、もっと素直になった方がいいよ」

桐乃「そそそそんなことないし!兄貴なんか大嫌いだし!」

小町「こりゃ真性のツンデレだなー」

桐乃「もー小町ちゃん!違うんだってばー!」

小町「うちのお兄ちゃんは捻デレだから、ときどき不安になるんだよね。だから不安にさせるのは妹としてポイント低いよ?」

桐乃「え・・・やっぱもう少し優しくした方がいいのかな・・・」

小町「そうだよ、孝行したいときに兄は無いものと思った方がいいよ?」

桐乃「・・・・・・」ウーン

小町は相変わらず謎のポイント制で桐乃ちゃんを優しく諭す。

桐乃ちゃんが今悩んでいるのも高坂のことが好きだからなんだろう

俺や高坂、それにあの羽瀬川が重度のシスコンなように、小町も桐乃ちゃんも小鳩ちゃんも重度のブラコンなのだ

ところで捻デレって何なの?

理科「このメンバーでどんなカプ組みたいです?」

瀬奈「断然羽瀬川さんと高坂先輩がヘタレ受けの比企谷さんをオラオラ

なんか腐った二人組の会話が、途中までしかそうしんできてねえ!書き直すぜ



理科「このメンバーでどんなカプ組みたいです?」

瀬奈「断然羽瀬川さんと高坂先輩がヘタレ受けの比企谷さんをオラオラ

ケイト「宗教の戒律なんざ守れるものだけ守ってりゃいいんだよ」

八幡「シスターとしてそれはどうなんですか?」

小鷹「いつもこんな感じなんだよコイツは」

京介「まあまあ、最後まで聞いてみようぜ?」

マリア「ババアはいつも神様の話しかしないのだ」

ケイト「本来宗教ってのは迷える子羊を救うため、各人の思想をひとつにして団結力を作るためのもんなんさ。だけど、個性だとかその人々が持つ良さをダメにしてまで厳守するのはあたし個人の意見にはなるけどそれこそナンセンスなんだよ。戒律がその人を守るのが大事なのであって、人が戒律を厳守するまでの価値はないんさ」

なるほどそういわれると納得だ
実現不可能な理想のために自分を殺すのはアホなことであって、各自自分のできる範囲で自分を高めなさいというのが

この人の神道なのだろう、同じ神を崇めながら、この人は自分の信じているものに揺るぎがない。見る人からから見れば、きっとこの人は破天荒で罰当たりにも見られることもあるだろう。

しかし、これはひとつの立派な神の声の一つなのだ。この人の言葉で救われる人も少なくないはずだ、そう考えると信仰というのも悪くないかもしれないな

京介「自分の信じる道を進む・・・か」

マリア「まあ、こんなん人それぞれ自由なのだ、わたしは神を信じるがお前らはお前らで何を信じていくか決めるがいいのだ!」

ケイト「お前はもう少し礼儀と言葉遣いを叩き込んだ方が良さそうだな?」

マリア「痛いのだ!やめろウンコクソババアーーーーー!ギャーーーーー!!」

確かに口は悪く、生意気ではあるがやはり何千年も洗練された思想を教育されているだけあって、目から鱗が出たようなそんな感覚にさせられる。

こんな気持ち、ぼっちのままでは抱けなかった気持ちだ。神様ってのを信じる気にはなれんが、この巡り合わせだけは神様に感謝しなければいけないな

アーメン

やっちまった・・・星奈をハブっちまったシスコン連合にぶちこむわ

星奈「ねえ、あんた小鷹の友達なのよね?」

八幡「お?おう、そうだよ友達だよ」

星奈「どうやって友だちになったの?」

八幡「ほんとたまたまだよ、アイツも立派なシスコンだからな打ち解けるのに時間が掛からなかった」

星奈「一人っ子ってどうやったら友達ができるのかな?」

京介「そんなもん決まってんだろ?同じものが好きな奴をさがせばいいんだ」

星奈「探した結果が妹なのね・・・」

八幡「少なくとも俺たちはな、なにか好きなものないのか?」

星奈「ギャルゲー!!」

ノータイムでこの返答・・・只者ではないな残念な方向に

京介「それならあそこに茶髪のやつがいるだろ?アイツもその手のゲームが好きだから声をかけてみたらどうだ?」

星奈「ほんと?行ってみるわ!」

八幡「桐乃ちゃんモデルなんだろ?そんなゲームが好きなんだな」

京介「まあな、あいつも最初は隠してたんだが、俺にバレてからはずいぶんオープンになったもんだよ」

八幡「ずいぶんハイブリッドな妹だな・・・」

京介「まあな、そこがまた可愛いのさ」

八幡「俺の妹が一番だぜ」

京介小鷹ケイト「聞き捨てならねえ!」
ガタッ

京介「俺の妹が一番に決まってんだろ?」

小鷹「お前らなにいってんだよ?俺の小鳩は天使だぞ?よって俺の妹が一番だ」

ケイト「悪いけどあたしのマリアは女神だから、申し訳ないけどマリアが一番だね」

八幡「名前が聖母と一緒なだけじゃねえか!それにシスターが聖母そのもの名乗ってんじゃねえ!」

京介「これは・・・」

小鷹「議論の必要ありだな」

八幡「誰の妹が一番か」

八幡京介小鷹ケイト「戦争だ!!!!」

新規投入予定のメンバーは

さきさき

はるのん

めぐめぐ

ステラさん

日向会長

香織姉さん

来栖 彼方

を予定してるぜ

小鳩と黒猫の絡みも送信したんだけどなぁ

黒猫「あなたのその装いは、レイシス・ヴィ・フェリシティ・煌ね」

小鳩「お主のそれはクイーン・オブ・ナイトメアだな?達者であったか」

黒猫「要らぬ心配よ、夜の女王の私が遅れをとることなんて有り得ないわ」

小鳩「それもそうだな」

なんかゴスロリ二人が材木座方面の電波を出しながら盛り上がってる・・・俺も昔はあんな時期があったな。

いかんいかん、思い出したら恥ずかしくなってきたあの二人は見ないようにしよう

>>75
あーしさん、海老名さん、相模(改心)もお願いします。

>>77その人たちはシスコン祭り編の次で出します

頭の中にしか起承転結の構成がないけどぼくがんばる

さて、俺の妹が一番可愛いという証明をするために、一番グッときたエピソードを話そうとしたところ

凄まじい速度できりもみ回転して吹っ飛んでいった








高坂が



桐乃「あああああああんたバカじゃないの!?こんな大勢の前で!!このシスコン!!死ね!!死ね死ね死ね!!」


真っ赤な顔で高坂をレア(半殺し)からウェルダン(九分殺し)まで焼きを入れていく桐乃ちゃん。

やべえ・・・あんなヒートアクションあったな、桐乃ちゃんってモデルでオタクで東城会の四代目だったのか。

俺も天啓を得そうだ

運が悪かったんだよ、高坂は。

>>85こうですか?わかりません

とりあえず高坂が戦闘不能なのでシスコン頂上決戦は中止となった

各自仲良くなった人間と連絡先を交換して全員その場で解散となった。

奉仕部も交友関係が広がったもんだ

奉仕部ブラス小町と帰路に着いていると雪ノ下が

雪ノ下「こんなに楽しい集まりは初めてだったわ、ありがとうシス谷君」

八幡「感謝しつつもシスコンキモいって意思が隠れてないぞ、それに集まりを企画しただけで三日月と仲良くなったのはお前の力じゃねえか」

雪ノ下「それは、そうなのだけどやはり猫の力は偉大ね。猫の話をしたらあっという間に打ち解けたわ」

八幡「そりゃよかった」

雪ノ下「ええ、本当によかったわ」

由比ヶ浜「ヒッキーもあんなにさいちゃん以外で楽しそうなの初めてみたかも」

八幡「当たり前だろ、戸塚は天使だから話してて楽しくないわけ無いだろ?あいつらは俺と同じ穴の狢だ。それもまた天使と話すのと同じくらい楽しいさ」

雪ノ下「同じ穴の狢の諺を正確に使ってるわね」

由比ヶ浜「どういうこと?」

八幡「あいつらは、俺とはどうみても住む世界が違うように見えるが、実際はただのシスコンだったってことだよ」

由比ヶ浜「なるほどー!ゆきのんもヒッキーも頭いいね!!」

八幡「お前があほ

八幡「お前がアホなだけだっつーの」

雪ノ下「同じくよ」

由比ヶ浜「ゆきのんまで!?酷いよ二人ともー!」

平塚「その二人に頭で勝つのは難儀だぞ由比ヶ浜」

小町「これは結衣さん嫁度が低いですね」

由比ヶ浜「みんな酷すぎる!」

こんな感じで奉仕部は解散した

ゲーム研究会サイド


京介「そろそろ許してくれませんかね?桐乃さんあやせさん」

桐乃「絶対だめ、あんな大きな声で宣言しちゃって!黒いのとかでかいのとかはともかく可奈子までいたんだよ!?」

あやせ「お兄さん、桐乃に愛の告白を大勢の前でしたそうですね?」

京介「愛の告白なんざしてねえ!ただ比企谷とか羽瀬川とか高山に俺の妹が一番だ!ってことをわからせたかったんだよ!」

あやせ桐乃「どっちにしろ死ねええええええええええええええええ!!!!!」

一段落


あやせ「それで?お兄さんはどう桐乃に落とし前をつける気ですか?やっぱり男らしく切腹ですか?兄妹は腹を割ることも必要ですよね?」

京介「お前の割らせる腹は死ぬわ!桐乃様あやせ様!命だけは勘弁してください、このとおりです」土下座

桐乃「えーーーーーーーどうしよっかなーーーーー」

あやせ「こればっかりは桐乃の尊厳に関わる問題だよね?やっぱり切腹じゃないかな?」

桐乃「さすがにそれはしないからね」

京介「ありがとうございます!」

桐乃「ただし、条件があるけど」

京介「なんでございましょう?」

桐乃「またあの人たちと集まれる場を作ること!わかった!?」

京介「ははーっ!」

あやせ「桐乃がそういうなら・・・わたしも許してあげます」

京介「ありがとうございます!」

隣人部サイド

夜空「まさかこの私とあんな話せるやつがいるとは思わなかったぞ、小鷹のシスコンに感謝しなければいけないな」

小鷹「そういってもらえるとこっちとしても嬉しいよ」

星奈「シスコンが始まりでなければ完璧なんだけどね」

幸村「わたくしも平塚どののようなもののふになりとうございます」

理科「高坂さんも比企谷さんも普通にハーレム築いてましたよねあれ?」

ケイト「まあまあ、シスコンに悪いやつはいないよ、だから人が集まるんさ」

マリア「ババアはもっとわたしに優しくなるべきなのだ!」

ケイト「マーリーアー!!」

マリア「ギャーーーーーーーー!」

小鳩「あんちゃん、また黒猫のお姉ちゃんと遊びたい!」

小鷹「おう!また遊ぼうな!」

小鳩「うん!」

星奈「あたしはお姉ちゃんって呼んでくれないの!?」

小鳩「や!!」

夜空「また、雪乃と遊びたいな・・・」

小鷹「そうだな、また集まろう」

理科「(やっぱり難聴じゃないなこの人)」

幸村「それにしても、桐乃どののけりはおみごとでした」

小鷹「だな、車に撥ね飛ばされたのかと思ったぜ」

幸村「あにきや平塚どののようなもののふならばたやすいでしょうが、桐乃どのにももののふのちがかよっているのでございましょうな」

小鷹「あんなん俺にもできねえよ・・・」

俺は欺瞞が嫌いだ、唾棄すべきだとまで思う。

そんな俺に友達ができた、高坂京介と羽瀬川小鷹だ。

あいつらは俺と同じものを守り大事にしている人間だ。そんなあいつらにもきっと欺瞞だったり、どこかしらで立場や役所を守るために嘘をつくハズだ

俺はそれを友人として許せるのだろうか?

今はまだわからない、わからないから怖いのだ。嫌われ者に徹してきた俺が誰かに拒絶されたりしたりすることがとてつもないくらい怖いのだ

青春とは嘘ではなく、恐怖ではないだろうか?

失うのが怖いから、嘘をつき、役を演じ、時には自分の主張を押し殺してまで居場所を守るのだ。

円滑に回転するように、一人一人が自分の責任の範疇で自分を殺し続け、それを友情と形容するのだ。

今のところ俺は自然体であいつらと打ち解けられている。好ましい、素晴らしい関係だ。

ただ、これば現状がそうなだけであって、いずれは無理が来るかもしれない。その時に俺はこんなに嫌っている欺瞞を許容してしまうのだろうか?

そうなってしまったら、俺は今まで踏ん張っていた変化を受け入れてしまう。受け入れるということは、今までひたすら自分とだけ向き合ってきた十余年の歳月を否定してしまうのだ。


それで本当にいいのか?わからな、
こんなに答えが出ない問題は初めてかもしれない。

いつもの雪ノ下曰くの「斜め下」の解決はしたくない。徹底的に向き合うしかないのだ。

覚悟を決めろ比企谷八幡。

友達を裏切るな、向き合え、まっすぐにだ。注意深く、丁寧に一つずつ解を出すのだ。
もし、ここまで真剣に考えてあいつらに裏切られたら今度こそ立ち直れなくなってリアルヒッキーだな

笑えない冗談を考えながら奉仕部に向かう

すでに由比ヶ浜と雪ノ下は来ていた。



姉の雪ノ下陽乃と共に

八幡「うぃっす・・・雪ノ下さん」


雪ノ下さんが何故いるのかはわからないが、
下手にリアクションすればそこから面倒なことになるし、しなければしないであの強化蓋骨格でいじられる

苦手な人間に関わるほどストレスの溜まることはないのだ

できるだけ存在に気付いてますけど構わないで下さいねという意思表明をしておく

無駄だろうけど

陽乃「ひゃっはろー比企谷君!お姉ちゃんって読んでくれないの?」ダキツキ

雪ノ下「!・・・抱き付いてこの男に姉と呼ばせるなんて趣味が悪いわね。」

陽乃「そんなこと言って雪乃ちゃんだって比企谷君のこと好きなくせに」

雪ノ下「ふざけないでこんなゾンビをさらに腐らせたような男に好意を抱くわけないじゃない大体好きになる理由なんか一つもないでのだけれど姉さんも焼きが回ったようね比企谷君のせいで腐ったのかしら」

八幡「俺はなにも悪くないのにどうしてこんなに攻撃されてるの?なんで?泣いていい?」

陽乃「泣くならお姉ちゃんがよしよししてあげるからねー♪」

由比ヶ浜「あの!ヒッキー嫌がってるっぽいんで離してあげてください」

陽乃「ガハマちゃんだっけ?照れてるこの顔が嫌そうに見える?」

由比ヶ浜「見えます!ヒッキーも嫌だよね!?」

陽乃「嫌なの比企谷君?」ウルッ

落ち着けこの人は女優だ演技派だ仮面だ何か裏があってこんなことしてるんだ呑まれちゃいけないクールになれ

八幡「こんな訳のわからんことして何が目的なんです?」

陽乃「比企谷君を貰いに来ました」

空気が凍る

雪ノ下「姉さん?言ってる言葉の意味がわからないのだけれど」

由比ヶ浜「ヒッキーが陽乃さんに貰われる?・・・うそ・・・そんな・・・」

八幡「お前らも一々本気にするなよ冗談に決まって(チュッ)

八幡「」

陽乃「冗談じゃないよ?流石に今ので分かった?」

今何をされた?キス?なんで・・・

動けないでいると

陽乃「こないだの文化祭で分かったよ、君は私の好みの人間だよだから雪乃ちゃんから奪いにきたの」

由比ヶ浜雪ノ下「!!」

雪ノ下さんに唐突に告白された

陽乃「今日は帰るね、比企谷君が私を好きになるまで毎日来るからそのつもりでね♪それじゃまたねー」

言いたいことだけ言って陽乃さんは帰っていった


雪ノ下さんが帰ってしばらく動けないでいたが

雪ノ下「さっさと座りなさいマネキン君」

と言ってきたのでなんとか正気に返りいつもの席に座る

とうとう名前に原型がなくなったなと突っ込みたかったが本を読んでいるハズの雪ノ下が明らかにこちらをチラチラ見ている。

というより本を読むのがついでで、俺を見るのが本筋なまである理由は聞きたくないのでスルーの方向で


一方由比ヶ浜は穴が空く勢いで俺をひたすら見つめている

由比ヶ浜「・・・・・・・・・ヒッキーガトラレル・・・・・・・・・ヒッキーガトラレル・・・・・・・・・ヒッキーガトラレル・・・・・・・・・」

と何かブツブツ言っているが、最近耳の調子が悪くて助かった、聞き取っていたら何かフラグが立っていことだろう

俺も健全な男子高校生だ、あんなことされて動揺はしている。それを精一杯隠しているだけだ。
なにかリアクションをすれば雪ノ下さんの思う壺だ

ただではやられんぞ

そう覚悟した

八幡「それよりお前ら

雪ノ下由比ヶ浜「それよりですむの(かしら?)!?」

俺って別に過失とかなかったよな?なんで被告のようなことになってんだよ・・・


八幡「落ち着け、俺がここに来る前に二人とも来てたんだろ?その間に雪ノ下さんが来た筈だろうから、その辺り詳しく教えてくれ」

雪ノ下「仕方ないわねキス谷君は、教えてあげるわ」

八幡「なんだよキス谷って?あんなもん俺から言わせりゃ事故だぞ?」

由比ヶ浜「事故・・・いや、あれは本気だった・・・ボソッ」

雪ノ下「私はいつも通り放課後すぐ部室であなたたちを待っていたわ、すぐに由比ヶ浜さんが来て、比企谷君が来るのを待っていたら姉さんが来たの」

八幡「それで?その時のやり取りを教えてくれ」

雪ノ下「あなたの要求に答えるのは不本意なのだけれど・・・当然姉さんに用件を訪ねたわ、そしたら比企谷君に用があるとか言って話さなかったのよ。用件なら代わりに伝えておくと、由比ヶ浜さんが言ってくれたのだけど本人に直接伝えるってきかなかったのよ」

八幡「で、用事があれだったと・・・」

これを聞く限り本気で雪ノ下さんは告白してきたように思えるが、何せあの雪ノ下さんだ何かある。それを分からんうちに舞い上がるのは三流のすることだ。

何の三流かって?ぼっちのだよ言わせんな恥ずかしい

雪ノ下さんのような高嶺の華が俺みたいなシスコンのただの雑草に目を向けるときは絶対何かあるハズだ。

どっかに鉄砲玉になってこいだとか、誰かを拉致ってリンチしてこいだとか「こい」とは言っても帰るのは数年から数十年間のお勤め後もしくは帰らぬ人になること請け合いだ

そこまでされるともはや魔女だな

怖い怖い

そんなことを考えていると

雪ノ下「恐らく、すごく認めたくない事実なのだけれど、姉さんは本気よ」

由比ヶ浜「うん、何となく分かったあれは確実に本気だったよ」

八幡「鉄砲玉になれとかのたのみごとじゃないのか・・・?」

雪ノ下「あなたはうちの家族をマフィアか何かと勘違いしてないかしら?」

八幡「半分冗談だよ」

由比ヶ浜「半分本気なんだ!?」

八幡「それなら誰か拉致ってリンチしてくる方か」

由比ヶ浜「それも違うし!!」


雪ノ下「友達ができても比企谷君は比企谷君ね・・・」

八幡「あの雪ノ下さんだぞ?言葉尻を額面通りにとれってのか?」

雪ノ下「確かにそれには一理あるわね」

それよりも本気だった場合、厄介なことこの上ないぞ?雪ノ下さんは見た目もさることながら、あの胸だ健全な男の子なら普通に理性がヤバイもちろん俺も健全な男の子だ。

戸塚なら男でも結婚したいけどな



何故なら戸塚は天使だから(キリッ)

ゲーム研究会サイド

俺は今まで妹が嫌いだった、冷めた関係がずいぶん続いた。

しかし、些細なきっかけで妹との関係が良い方向へ進んでいき、今では比企谷たちにカップルと間違われるまでだ。

俺には誰にも話してない秘密がある。

近いうちに比企谷と羽瀬川を呼んで打ち明けるつもりだ。どう転ぶかは知らんが、友達なら何かしら言ってくれるかね?

答えるも答えぬも神のみぞ知る、だ。

奉仕部サイド

来ないことに期待をしていたのに、ほんとうに陽乃さんはきた、しかも逃げられないように俺の普段通るルートで待ち伏せをして。

やっぱり鉄砲玉の依頼じゃないですよね?

陽乃「比企谷君♪迎えにきたよー」

雪ノ下さんは魔女じゃなかった、死神だったのか。じゃないと俺をわざわざ迎えに来ないもんな。そっかー俺死ぬのかー嫌だなー

俺が黙っていると

陽乃「もう!反応してよ!あたしとデートしよっ♪」ダキツキ

やべえ、死神だか魔女なのに、女神に見える!
なんか良い匂いもするのするし、これが魔性の女か!?代償は俺の魂ですね分かります

俺の腐った魂も、肥やしにはなるんだろうか?

そんなことを考えていると


陽乃「反応が無さすぎるわね・・・もしかして具合悪い?大丈夫?結婚する?」

八幡「って!、なにさりげなくとんでもないこといってんですか!?」

陽乃「比企谷君って専業主夫になりたいんでしょ?叶えてあげられるんだけどなー♪」スリスリ

八幡「さっきから胸が当たってます!(俺にはまだ早すぎます)」

陽乃「んー?当ててるって考えないかなー?」
スリスリスリスリ

やべえ!本音と建前を間違えた!でも幸せ!

雪ノ下「な に を し て る の か し ら ?」

死神と雪女が出会った

ホンマ猫カフェは天国やで・・・

被告人 比企谷八幡

原告 雪ノ下雪乃

判決

死刑

こんな判決が下ったので、上告することにする。


八幡「ちょっとまて、なんで俺が被告なんだよ?しかも最大の戦犯の雪ノ下さんはなんで傍聴席にいるんだ!?」

雪ノ下「黙りなさい、破廉恥君。私が死刑と言ったら死刑なのよ」

八幡「横暴すぎんだろ!?破廉恥って、俺はあくまで被害者で・・・

雪ノ下「黙りなさい、すぐに刑を執行するわよ」

八幡「ところで、絞首刑じゃないですよね?」

雪ノ下「ええ、違うわよ?平塚先生があなたをサンドバッグにするのよ。もちろん息絶えるまでね」

八幡「死刑と私刑をかけたとかじゃないよな?」

もしそうなら、羽瀬川並みのセンスだ。

雪ノ下「・・・・・・・・・違うわ」

八幡「今の間は何だ!?絶対掛けてただろ!」

雪ノ下「あなたにかけるのは辛辣な言葉だけよ」

八幡「このタイミングでうまいこといってんじゃねえ!!どうせなら情けをかけてくれ!」

雪ノ下「あらうまいわね、座布団一枚ね。防具がわりに体に巻き付けておくわね」

八幡「死に至るまでの時間が長引いて却って残酷じゃねえか!」

口が災いの元になった





そんな漫才、いや、大喜利だな「大」仰な形式で「喜」んで「利」口な頭脳で俺を追い詰める

山田くんマックスコーヒー持ってきてー

というやり取りをしていると

陽乃「雪乃ちゃんは比企谷君が好きだからそうやって、他の女の子に目が行かないように漫才してるんだよね?」

雪ノ下「そんなわけ

陽乃「あるよね?雪乃ちゃんって結構独占欲強いし、現に比企谷君と雪乃ちゃんだけしか喋ってなかったよね?」

雪ノ下「・・・・・・」

陽乃「やっぱり図星じゃない、そうやって照れ隠しに罵倒してても比企谷君は雪乃ちゃんのモノにならないよ?」

雪ノ下「姉さんに何がわかるというの?」

陽乃「分からないよ?好意を自覚しながら素直に気持ちを伝えられない人間の考えなんか分かってあげる必要はないと思うな」

雪ノ下「姉さん、私に喧嘩を売りにきたのかしら?」

陽乃「買ってくれても良いけど、比企谷君は今よりもっと雪乃ちゃんから気持ちが離れていくだけだよ。それでも良いなら買ってみなさい」

雪ノ下「ーーーーーッ!!」

陽乃「正直、今の雪乃ちゃんは私の敵じゃないな。はっきり言って眼中にないよ」

あの雪ノ下が一切反論できない

誰が見ても雪ノ下の敗北は明らかだ。しかし、間違っても雪ノ下が俺に好意を抱くのは考えられない。

雪ノ下さんの口車に乗せられてるだけだろう

とはいえ雪ノ下さんもやりすぎだ

八幡「雪ノ下さんもういいでしょう、これ以上は悪趣味です」

陽乃「比企谷君、ホントに雪乃ちゃんが君に何の気持ちも持ってないと思ったの?」

八幡「?」

何を言ってるんだこの人は?俺はこいつに二回、友達になろうと勇気を振り絞って、玉砕している。

それってつまり何の気持ちも無いってことじゃないのか?

陽乃「はあ・・・お姉ちゃん流石に呆れたよ、何の気持ちも無い人間を雪乃ちゃんが側に置いておくわけ無いじゃない。確かに、二人の関係は友達ではないしましてや恋人でもないよ?だけどそれがすぐに他人だという結論にしてしまうのは間違いだよ」

八幡「・・・要するにあなたは友達ではありません、だけど、それに近い関係であることは認めます。・・・ってことですか?」

陽乃「そう、その通り。だけど、比企谷君が求めた関係性と雪乃ちゃんが求めた関係性が噛み合ってなかったらどうなるかな?」

八幡「ちょうど今みたいな関係になるってことですか?」

陽乃「さすがだね、大正解。比企谷君の求めている関係は自分のことだし分かるよね?」

八幡「そりゃそうですよ」

陽乃「それなら、雪乃ちゃんが君に求めた関係って何かな?もちろん、縁を切るとか親友になるとか半端だったりゼロな関係じゃないからね」

八幡「そんなの恋・・・・・・あ」

陽乃「大大大大正解!これで比企谷君は私と同じラインに立てたね」

八幡「しかし、それにしてももう少し

雪ノ下「分かったわ!言うわ!洗いざらい!包み隠さずにね!!」

雪ノ下「比企谷君!!」

八幡「はい」

雪ノ下「私はあなたのことが好きよ!そこの忌々しい姉さんの考えている通りよ!あなたのことが大好き!目が死んでいるところも、汚れ役を平気で買うところも!アイデアが斜め下なところも!私の毒舌にも返してくれるところも全部・・・・・・・・・・・・・・・・・・大好きよ」

陽乃「やればできるじゃない、それで?比企谷君は誰を選ぶのかな?」

八幡「いや、あの、そそそその」

陽乃「比企谷君って専業主夫になりたいんだよね?あたしなら養えるんだけどなー」スリスリスリスリスリスリスリスリ

雪ノ下「私の比企谷君から離れなさい姉さん」グイグイ

陽乃「いやーん♪雪乃ちゃんったら急に大胆なんだから♪」スリスリグイグイ

雪乃「は な れ な さ い」グイグイスリスリ

雪ノ下は気付いてないが、まんまと雪ノ下 さんに踊らされたな。

雪ノ下さんは最初から雪ノ下にハッパをかけるつもりだったのだ

雪ノ下さんのことだ、雪ノ下をほっといて俺を落としにかかるのなんざ簡単なことだろう。

しかし、それをしなかった。何故なら正々堂々と恋敵とケリつけたいのだ。

だから雪ノ下に喧嘩を売る体で、あくまで「私は嫌われている妹に嫌がらせをしに来ただけですよ」

という前提を崩さず、巧みに雪ノ下を煽り、本音を吐かせたのだ。

しかし・・・これではまるで俺のやり方だ。

成る程、されてみて初めて分かったがなかなか嫌な気分にさせてくれる

まさかここまで嫌な気分だとは・・・

しかし、俺が元祖のこのやり方。効果は困ったほどにてきめんで、それがさらに複雑な心境を呼ぶ。

この気持ちを教えてくれたのも雪ノ下さんの思惑通りですか?

しかし、嫌な気持ちにも複雑な気持ちにもなるが、俺と雪ノ下はいろんな面で救われた。

俺のやり方は近しい人を傷つけることを諭された

俺のやり方はひねくれていることを揶揄された

俺のやり方は人を救えると太鼓判を貰った

それだけでいい、それだけで学校中から嫌われた甲斐があった。

認められることがここまで嬉しくなるのは想定外だ、。

こんな気持ちにさせて貰っただけでもう十分だ

雪ノ下陽乃さん、本当にありがとうございます



雪ノ下姉妹の戦いから小一時間が経っていた

正確に言えば、決着はついていない。

何故なら勝利条件が俺と付き合うことだからだ

こんなの一日で決められないので保留ということで逃げたが、そのまま両手に花といった状態は続いている。

八幡「あの・・・そろそろ解放して頂けませんかね?」

陽乃雪乃「ダメ」スリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリスリ

八幡「デスヨネー」

大佐、聞こえるか?困ったことになった

二人とも俺を離してくれないのだ。ここで由比ヶ浜や平塚先生が来ると非常にマズイ。何故なら
今まではなんとかかわしてきたが、この場面を由比ヶ浜に見られると渾身のラブ・フィストを喰らうからだ。

なし崩し的に状況が悪化するのは確定的に明らか。これをほっておくのは危険が危ないのだ

やべえ、そんなことを考えてたら頭痛が痛い・・・

打開策を模索していると・・・

由比ヶ浜「やっはろー!」

噂のロンリーウーマンがやって来た

You baby'please gone(良い子だから
どっか行ってくれ)

物憂げな真冬の青空は見上げれば涙がまた溢れそう




由比ヶ浜「それで?これはどういうことかなヒッキー?」ニコニコ

八幡「雪ノ下姉妹に告白されて・・・それでまだ決められないから保留にしたら・・・」ガタガタガタ

由比ヶ浜「したら?」ニコニコ

八幡「コウナリマシタ・・・(怖えええええ、!)」ガタガタガタガタ

由比ヶ浜「ヒッキーは告白されて保留にしたら女の子を侍らせるんだね」ニコニコ

普段侍らせるとかそんな単語分からんアホの子だったのになんなの?しかもすげえ怖いさっきから震えが止まらねえ!

誰か助けて!

めぐり「こんにちはーちょっと依頼したいことがあるんだけど大丈夫・・・ってあれ?陽さん?雪ノ下さんも何で比企谷君に抱きついてるの?」

女神が御光臨なされた!これで助かる!

陽乃雪乃「私の比企谷君だからです(だからだよ)」

めぐり「比企谷君二股かけて・・・」

八幡「断じて!断じて違うんです!保留状態にあるだけです!」

由比ヶ浜「ヒッキー」ニコニコ

八幡「ひゃいっ!?」

やべえ、変な声が出た。

由比ヶ浜「あたしの話ってまだ終わってないから続きいいかな?」ニコニコ

めぐり「(比企谷君モテなさそうだからゆっくり仲良くなるつもりだったのに)ストップ!ほら陽さんも雪ノ下さんも離れてあげて!由比ヶ浜さんも落ち着く!」

さすが現生徒会長、一人一人に的確な指示をしてくれる。

もうこの人に養ってもらいたい

めぐり「比企谷君が素敵なのは分かりますけど、皆さんがっつきすぎです!もっと比企谷君に優しくしないダメですよ!」

雪乃陽乃由比ヶ浜「比企谷君(ヒッキー)が素敵?」

めぐり「(あ、墓穴掘っちゃった)素敵ですよね?文化祭の一番の功労者ですし!」

雪乃「それは」

陽乃「否定しないけど」

由比ヶ浜「もしかして城廻先輩・・・」

めぐり「比企谷君にぞっこんですよ?今日も生徒会の用事にかこつけて比企谷君とデートのつもりだったし」

由比ヶ浜「あたしの方がヒッキー大好きだし!だからヒッキーは渡しません!」

陽乃雪乃「渡さない(のだけれど)よ」

平塚「みんなやっとるかね?」

八幡「あ、平塚先生」

モノホンのロンリーウーマンが来た、新しい恋をプレゼントしてやりたい・・・!


平塚「なんの騒ぎだ?城廻はともかく、陽乃までいるとはただ事じゃないな」

陽乃「静ちゃん、私の彼紹介するね♪なんと比企谷八幡君です!」


八幡「違う!!」

平塚「何だ年上が好きなのか?それなら私と」

めぐり「さすがに生徒と先生はちょっと・・・」

平塚「世間体など婚活を100連敗した頃から捨てておるわ!退かぬ媚びる省みぬ!これが私の結婚道だ!」

それってつまりなりふり構ってられないってことですよね?言わないけど、怖いし

平塚「さて、比企谷どこにデートはどこに行く?そういえば面白いホテルがあってな、ドンキーズジャングルと言うのだが」

それラブホじゃねーか!しかも総武線内の!PTAマジギレするわ!そんな地元でラブホデートする教師と生徒がどこにいるんだ!?

身の危険を感じたのでトイレに撤退

しばらくベストプレイスで休憩する

俺抜きで所有権って決まるもんだっけ?

何で俺の意思も聞かずにあんなんなんだ?

そんなことを考えていると

川崎「比企谷」

本田さんが現れた

八幡「よお本田、スカラシップはとれてるのか?」

川崎「川崎なんだけど」ギロッ

おお、怖い怖い

羽瀬川並みの目力だ、流石は現役のヤンキー。
金なら無いぞ?だから見逃してください。
痛いのも嫌です。

川崎「あんたんとこの妹、最近弟が気にしててね。うちの弟をたぶらかさないようあんたから言っといて」

八幡「は?お前はアホか?お前の弟が小町に色目使ってんだぞ?お前の弟に言っとけ、小町に近づいたら不幸にするってな」

川崎「なるんじゃなくて、するんだな・・・」

八幡「当たり前だ、小町は天使だからな、幸せを運んでくれるのさ。だから俺が守る(キリッ)」

川崎「その良い顔、普段からしときなよその方がタイプだ」

今なんていった?

川崎「スカラシップの時からあんたのことちょくちょく見てたんだよ/////ごくたまにだけど/////」

八幡「お、おう」///

やべえ、これが噂のヤンデレってやつか!?ヤンキーデレでヤンデレ!!けっこう良いかもしんない!!

川崎「そういやさ、あんた相模探してたときにあ、あああたしに愛してるって言ったよね?///」

覚えてねえ・・・しかし相手はヤンキーだ。もし覚えてないって言おうものなら高坂みたいに吹っ飛ぶことになる

それだけは避けたい

ここは話を合わせておくか

八幡「ああ、もちろん冗談だけどな」

川崎「そんなの分かってるけどさ、あれからあんたが気になってしょうがないんだ。」

八幡「え?」

川崎「あんたに・・・・・・惚れたのかもしれない」

!?

どっかの「拓」みたいな「リアクション」で「面食らって」いると・・・


川崎「いきなり付き合ってくれなんて言わないけどさ、スカラシップのお礼になんか奢らせてよ・・・」

マジか?そんなことでフラグが立つのか!?山葉さんちょろすぎねえ!?




八幡「どうしてこうなった」

いつまでも休憩しているわけにはいかないので、とりあえず奉仕部に戻った

鈴木さん同伴で

しかし、俺に好意を寄せてくれている6人が俺を正座させて、さっきから淡々と浮気の愚かさを説いてきているのだ

ひとつ注意しておくなら、俺は誰と付き合うか決めていない。つまりフリーだ、独身だ、一人ぼっちだ。

つまり今のこの状況は明らかにおかしい

雪乃「聞いているのかしら?浮気谷君?そもそもあなたがさっさと私を選べば、こんなことにはならなかったのだけれど」

陽乃「比企谷君?流石にお姉ちゃんも浮気は悲しいな、だから結婚しよ?」

由比ヶ浜「ヒッキーも男の子だもんね、気の迷いは仕方ないけどこんなに好きなのに裏切るなんて反省はしてもらわないといけないよね」ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ

城廻「比企谷君!浮気はダメだよ!私に足りないところがあるなら努力するから捨てないで!」

川崎「良い度胸してんじゃん、こんな堂々と女の気持ちを弄んで。これは教育が必要だね」

平塚「やはりお前に足りないのは私の夫である自覚だな、これはもう子供でも作らないといけないな!よし!今夜は頑張ろうな!」

先生!由比ヶ浜がおかしいです!日本語ができてます!非常事態ですよ非常事態!

あ、もっと先生はもっとおかしかった

救いはないんですか!?

あまりに好き放題言われて頭にきたので、反撃する

八幡「だあーーー!!俺はそもそも誰と付き合うかなんざ決めてねえよ!!よくよく考えたら誰も選ばない選択肢だってあるんだからな!!」

さすがに落ち着くだろう

雪乃「誰も選ばないなんてあり得ないのだけど。あなたは私の実家が建築会社であることを忘れているようね。その気になれば、あなたをアスファルトの一部にすることも可能なのだけれど、それでも選ばないつもりかしら?」

実質強制じゃねえか!もうやだこの部長

陽乃「アスファルトにはしないけど、二度とお外に出られない夫婦生活が待っているだけだからそのつもりでね♪」

強制ヒッキーって監禁だよね?そんな民間終身刑は嫌すぎる!

由比ヶ浜「誰も選ばなかったら毎日毎日好きになるまで手紙と電話とヒッキーの生活を見張らないといけないね」ニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコニコ

ストーカー宣言頂きました。愛が重すぎますよ由比ヶ浜さん

川崎「そりゃ自由だけどさ、そんな不誠実な男にはそれなりに痛い目をみてもらうよ」

こんな時までヤンキーだな隼さんは!やめて!痛いの嫌なんです!!

城廻「誰も選ばないなんて酷すぎます!選んでもらうまで比企谷君のシャツは私がアイロンがけします!」

選択(洗濯)の余地がないってことですね分かります

平塚「子供が生まれたらそんなことも言わんだろう、とにかく布団を敷こう!な!」

な!じゃねえよさっきから子作りしか話題にねえじゃねえか!

埒が明かないので逃げるように帰宅する

帰るとき、すげえプレッシャーを感じたがなんとか帰路につく

さすがに追いかけられなかった

八幡「ただいま」

小町「お帰りお兄ちゃん」

俺の天使の様子がなにかおかしい

八幡「どうした小町?腹でも減ったのか?」

小町「結衣さんたちに告白されたそうだね」

八幡「・・・ああ、そうだよ。」

小町「逃げてきたんだよね?」

八幡「・・・・・・」

なにかおかしい・・・怒るでもなく、なにか
別の気持ちで俺に事実の確認をしている

小町「小町ね、お兄ちゃんが告白されたって聞いて。胸が張り裂けそうだった、あんなにお兄ちゃんの嫁候補だとかいってたのにね」

八幡「お前・・・まさか」

小町「流石一日に六人に言い寄られるだけはあるね、たぶんお兄ちゃんの考えは正しいよ」

八幡「・・・・・・・・・」

小町は俺のことを・・・

小町「小町もいけないことって分かってるからさ、少し時間がほしいな。お兄ちゃんが好きなこの気持ちに、折り合いをつける時間をさ」

八幡「わかった、何でもしてやる」

小町「ポイント高すぎるよ・・・この場合逆効果なんだからね」

八幡「まあ、そうだわな」

小町「ごめんね?こんないけない妹で」

八幡「気にするな、家族だからな」

小町「そうだよね・・・家族なんだよね」

小町の涙に気付いたが、それを拭えなかった

俺は友達と向き合う、この決意は揺らいじゃいない。

だけど恋慕からは?向き合うどころかうやむやにしかねない態度まである。

これもまた丁寧に向き合わなければならん、大事な問題だ。

俺は臆病だ。、大事にし過ぎて大事なものを壊してしまう。このままではダメだ。

今まではぼっちだったから、あの考え方で通っていた。

しかし選択の時は来た、来てしまった。きっとぼっちの思考では一人も幸せにならない。俺には責任がある。

友達が、好きな女の子達がそれを果たすことを望んでいる。

ならば、その期待に応えるのが筋なのではないか?

やるしかねえ

比企谷八幡二度目の覚悟完了である

隣人部

小鷹「相変わらず、残念だな・・・」

夜空「ああ、全くだ」

俺と夜空が呆れているのは理科と星奈の残念っぷりにだ。

星奈はこないだの高坂の妹でエロゲーマーの桐乃ちゃんから借りている妹もののエロゲーに悶絶しているからで

理科は俺と高坂と比企谷の集合写真で妄想を膨らませている。
確かにイケメンなあの二人なら、タイプであれば分からなくもない

理科はかなりの腐女子だ

男からすれば心折れる妄想を、人目憚らず繰り広げているのだ

勘弁してくれよ・・・

幸村は幸村で

「にっぽんだんじ」になるために謎の構えをとり、ひたすら虚空を見つめている
そういうのは父親が最強の生物でもないと出てこねえよ・・・

夜空「あの集まりから残念さに拍車がかかった気がするが・・・」

小鷹「舞い上がっているってことにしておいてやろう」

夜空「小鷹がいうならそうしておこう」

小鷹「お前も友達ができたんだから、もう少し嬉しそうにしたらどうだ?」

夜空「確かに嬉しいが、友達作りは建前で・・・ボソッ」

聞こえている、はっきりと。今までなら俺は聞こえないフリで逃げていた。だから、これからはちゃんと反応してやろうと決意したんだ。

小鷹「建前でもなんでも、せっかくの友達なら大事にしなきゃダメだろ?」

夜空「もちろん!大事に思っている!」

小鷹「ならいいんだ」

そう、こうやって少しずつ変わっていかなきゃな。

理科(あのヘタレの小鷹先輩が・・・難聴じゃない!?)

小鷹「それより、夜空は雪ノ下だっけ?あいつとなにか約束はないのか?」

夜空「ある、今週末営業時間丸々猫カフェに入り浸るのだ」

小鷹「楽しみだろ?」

夜空「当然だ、雪乃に会えるのも、猫に会えるのもな!」

星奈「あたしも休みは桐乃ちゃんと小町ちゃんと遊ぶわ!」

桐乃ちゃんはともかく小町ちゃんってエロゲーマーなのか?

理科「理科は赤城さんと乙女ロードに行ってきます!なんかもう一人ハード♂な趣味のかたがいらっしゃるみたいですし何か海老名さんとか言うかたらしいです」

幸村「わたくしはひらつかどのともののふになるべく、ともにたんれんをしてまいります」

各自友達付き合いに精が出るな

良いことだ









奉仕部

八幡「今まで俺に彼女が出来たことはありません、だけど優劣だけで彼女を選ぶつもりはないです。自分でもわからないんですよ、女の子に、しかも六人に告白されるなんか思いませんでしたから、俺にはまだ時間がまだ必要です」

妹の小町を入れたら7人である

大罪かよ・・・

陽乃「そっかー、比企谷君変なところで真面目なんだねー」

雪乃「なんたって私の比企谷君だもの」

結衣「ゆきのんのでもないし!」

川崎「やっぱり優しいんだね、あんた」

城廻「それなら、チャンスは平等だよね?」

平塚「お前の優しさは自分に厳しすぎたからな、ゆっくり焦らず相手を選ぶと良い」

翌日の奉仕部の部室で今の俺の考えを皆に伝えた。

こうでもしないとこないだのようなことになってしまうからである

以外と皆さん寛容で、少し気が楽になった。
爆発しろとか言われかねないモテっぷりである

こんな美人6人に言い寄られて、少し浮かれているのが現状だ

雪乃「私も恋人と言うものが出来たことがないのだけれど、つまりあなたを振り向かせられたら良いのよね?」

陽乃「当然あたしも猛アタックするから簡単じゃないよ?」

結衣「あたしだって猛アタックしますよ!養うのは何とかするし!」

めぐり「比企谷君ってどんな髪型が好きなのかな?教えてくれたらまた切ってくるね!」

平塚「どうだ?比企谷、今からラーメンでも食べに行かないか?」

なんか早速デートの誘いが来ているんですがそれは・・・

あまりにこっ恥ずかしいので頭を冷やすためにマッ缶を買いに行く。すると材木座に出会った

材木座「八幡ではないか!達者であったか!」

相変わらずうぜえ・・・しかし正直こいつの夢に向かう姿勢は嫌いじゃない
ホントにかっこいいと思ってしまった
こいつも自分と向き合える人間なのだそこは尊敬する

八幡「相変わらずだなお前は」

材木座「みていたぞ八幡!なにやら女子を侍らせていちゃついているようだな!」

八幡「人聞きの悪いこと言うなよ・・・俺自身まだ信じられんからな」

材木座「お前はそれだけのことをしてきたのだ!自分を省みずどうでも良い他人のために粉骨砕心懸命に。駆け抜けてな。」

いつもの電波はどうしたんだ?こいつ

材木座「お前がただの顔の良いチャラい男なら寄って来ないであろう女たちだからな。逃がしてはならぬぞ?」

八幡「わかってるよ、俺には勿体ない位の女の子達だ」

材木座「お主も変わったな、少し前なら勝手に身を引いてまた回りの奴等に顰蹙を買っていたはずなのだが。」

八幡「向き合うって決めたんだ」

材木座「ならばよし!後悔しないようになどとは言わぬ!お主の痛みは我にも分けるがよい!そのくらいでお主への借りは返せぬからな!なんでも言うがよい!それではさらばだ!!」

八幡「待てよ」

材木座「?」

八幡「ありがとうな、材木座」

材木座「べ、別にお主に借りを返すためなんだからね!」ダダダダ!!

アイツもすげえ良いやつだな、ぼっちを自負してきたが。俺は独りじゃない。この事実は涙を流すのに十分だった

八幡が材木座と熱い♂友情を繰り広げている頃


相模「アイツがうちを助けた?」

雪乃「ええ、そうよ本当にわからないの?」

陽乃「ダメだよ雪乃ちゃん、人にはそれぞれレベルってあるんだから。」

めぐり「文化祭のときに、相模さん逃げたよね?なのにどうして相模さんは今の居場所に張り付いていられると思う?」

結衣「ヒッキーはネクラだし、キョドりかたとかキモイけど、無闇に人は傷つけたいしないよ!」

川崎「あんたはアイツに本来堕ちるハズの立場を引き受けてもらえたんだよ、だからそうしてヘラヘラしてられるんだ」

平塚「君のその薄っぺらい考え方は、将来苦労する。もう少し考えを深くした方がいい」

相模「そんなわけないじゃん!あいつは嫌なやつで、だから嫌われたんだ!」

陽乃「いい加減にしな、このうすらバカ!結果を見なよ、バカなあんたが学校中から嫌われてそれで終いだったのを比企谷君が助けたんだよ。わざわざ自分が嫌われるように仕向けてね」

雪乃「信じられないなら葉山君にでも聞いてみればいいわ、同じ答えが帰ってくるだけだけど。彼も比企谷君を認めている一人よ私は好きではないのだけれど」

結衣「ヒッキーはさがみんみたいに外側だけ見ないんだよ!やり方が斜め下なだけで・・・本当に優しい人なんだ!」

めぐり「嫌なことを言われたら嫌なやつなんて、相模さんはお子様だね。」

平塚「甘い言葉だけで生きていける人間はいないぞ、それとも君は今まで本当に甘い言葉だけで育って来たのか?だったら教師として叩き直してやる」

相模「うちは・・・」

雪乃「答えが出たようね、それでいいのよ私達も大人気なかったわ。ごめんなさい」

陽乃「そんなに疑うなら比企谷君と同じクラスなんだし、しばらく比企谷君に目を向けてみたら分かるんじゃないかな?」

川崎「とにかく、あいつに文句があるなら直接言いな。そんな度胸もないのにコソコソしてんじゃないよ」

結衣「全部ホントだからね?」

めぐり「これ以上甘ったれてたら生徒会総出で立場をなくしたげるね」

平塚「あいつにも問題はあるがな、それ以上に君を見過ごせなかった。今日は帰れ」

相模「失礼します・・・」

雪乃「やはり好きな人の陰口は見過ごせないわよね」

陽乃「そうだよねー♪ああいう何もない人間が多すぎてお姉ちゃん困っちゃう」

結衣「さがみんもこれでマシになるよね?」

川崎「アイツは嫌いだ、多少のことでは好きになれないな」

めぐり「大丈夫だよ、いざとなれば潰すから♪」

結衣川崎(怖いなこの人!)

平塚「ああいう生徒は指導のしがいがある、腕がなるよ」

流石に泣きすぎた、そろそろもどらないとダメだよな。待たせるのは申し訳ない。

その時相模が不機嫌そうに階段から降りていくのが見えた。いや、まあ、だからどうしたというほどのこともないが。

奉仕部に戻ろう

八幡「すんません、少しボーッとし過ぎて・・・」

平塚「遅いぞ比企谷」

陽乃「待たせた罰にお姉ちゃんとデートしよう♪」

雪乃「それなら私にも権利があるのだけれど」

結衣「あたしもだし!てか皆待たされたんじゃん!」

めぐり「それより、比企谷君はなんで泣いてたの?もしかして相模さん?潰しとこうか?」

なんで鋭いんだよこの人は!?てか潰すってなに!?怖いんですけど!!

川崎「泣くならあたしの胸をかしてやるのに」///

八幡「これは嬉し泣きって奴ですよ。あと川崎、恥ずかしがるなら言うなよ・・・俺まで恥ずかしいじゃねえか」

もはや公開処刑なまである。

八幡「さっき材木座のやつに、いろいろ励まされたんですよ。あまりに嬉しいこと言ってくれるもんだから、感極まって・・・」

結衣「泣いた?」

八幡「そうです・・・」

雪乃「材木座君も人を感動させられるのね、作家に一歩近づいたじゃない」

八幡「そういえばそうだな、材木座のやつに今度言ってやろう」

泣かされたら泣かし返す

倍返しだ!

奉仕部を切り上げて帰宅することになり、自転車に跨がったところ、雪ノ下が乗ってきた。

雪乃「途中まで一緒に帰りたいのだけれど」///

八幡「そんなかわいく言われたら断れんわ、何処までだ?」///

雪乃「すぐそこまでよ」///

八幡「なんなら送っていくぞ?」///

川崎「させないよ」

そこには俺と同じく自転車を取りに来たXJRさんがいた

雪乃「!!」

川崎「そろそろ抜け駆けするんじゃないかって網を張ってたけど、とうとうかかったね」

雪乃「・・・なんのことかしら?よくわからないのだけれど」

川崎「・・・分からないならいいよ、比企谷、あたしも一緒に帰るから」

八幡「あ、ああ別にいいぞ。」

こうして妙に重い空気で二人と帰った

比企谷家に到着すると

小町「お帰り!お兄ちゃん!」

小町が元気よく出迎えてくれた

どうやらそんなに心配も要らなかったようだ

八幡「ただいま、小町」

これで普通の兄妹に戻そうだ

小町「いつもより遅かったね?また事故に遭ったか心配したんだよ?あ、今の小町的にポイント高ーい!」

八幡「ハイハイ高い高い」

あしらっていると

小町「もうごはんできてるからね!」

そういってリビングに消えていった

俺も後を追う

小町「今日のは自信作なんだよ、カレーだけどね」

八幡「うまそうだな」

小町「なんたって自信作ですから!」

支度を済ませ席に座る

小町八幡「いただきます」

うまい、流石俺の妹の料理である

小町「どう?お兄ちゃん?おいしい?」

八幡「ああ、おいしいよ。いつもすまないねえ」

小町「お兄ちゃん、それは言わない約束だよ」

これこそお約束である

すると小町は真剣な表情をして、俺に切り出した

小町「もう少しだけ待っててね、ちゃんと妹に戻るからね」

八幡「・・・ああ待ってる」

小町「いつもすまないねえ」

八幡「それは言わない約束だろ?」

こうして寝るまで過ごした

翌朝

通学途中

シスコンでヘタレで最近女たらしのどうしようもない僕に

戸塚「やっはろーはちまん!」

天使が舞い降りてきた

八幡「式は和風?洋風のがいいか?」

戸塚「なにいってるのはちまん!?」

こんな可愛い子が女の子なわけがない
この世の心理を垣間見た

戸塚のウェディング姿を超拝みたい!
オランダなら結婚できるし!
HAHAHA!ラテンは最高だぜ!

そんなことを思っていると

戸塚「結婚式なら洋風かな?」

え?マジで?結婚してくれるのか?ご両親に挨拶せねば・・・!

戸塚「一回着てみたいんだよねタキシード♪カッコいいし」

その理屈だと俺がウェディング姿を晒すことになるんだが、天使がいうなら仕方ない!着ちゃう!

戸塚「はちまん?大丈夫?ボーッとして変だよ?」

戸塚が可愛いのがどう考えても悪いけどヤバイ!押し倒したい!

八幡「ご両親に挨拶に行きたいんだが、いつなら都合がいい?」

戸塚「はちまん!?ホントに大丈夫!?何で僕とはちまんが結婚するの!?男どうしだよ!?」

ハッ!いかんいかん正気を失うところだった

天使にそんなつもりがないのは分かっていたのについ暴走してしまった

戸塚のウェディング姿見てえな・・・

教室にラブリーマイエンジェル戸塚と入ると

結衣「ヒッキー!やっはろー!さいちゃんも!」

戸塚と「やっはろー由比ヶ浜さん」

八幡「ういっす、由比ヶ浜」

戸塚との甘い甘い一時を邪魔されて完璧に正気に戻る

いかんいかん・・・断じて俺は海老名さんが喜ぶような本格的♂な性癖はないはずだ

しかし戸塚は別だ、何故なら戸塚は天使だから(キリッ)

トツハチキター!!!

ヒナオチツケシ

ヒキタニ、アイツオトコトイチャツイテルヤッパイヤナヤツ

結衣「ヒッキー、こないだのハニトーとお礼、そろそろしてほしいな」

忘れてませんよ、ただタイミングが見つからなかっただけで


・・・ホントダヨ?

八幡「それなら、今日の放課後とかどうだ?」

結衣「いきなり!?や、あの、別にいいけど」

八幡「借りは返さないとな、材木座も言ってたし」

結衣「最近ちゅうにに優しくなったねヒッキー」

八幡「アイツも確かにウザいかもしれんが以外と男気のあるやつだって、最近判明してな」

ザイハチ・・・ソウイウノモアルノカ!!

ヒナ、ギタイシロシ

戸塚「あんまりかかわりないけどはちまんがいうならそうなんだね!」

戸塚の俺への全幅の信頼ってどこから来てるんだ?天使だから誰でもホイホイついてっちゃうの?だとしたらラブリーマイエンジェル戸塚たん、やはり君は僕が守る(キリッ)

マタイイカオシテルナアイツ///

結衣「ヒッキー・・・さいちゃんがらみになるとすぐかっこよくなるよね」ムクレル

八幡「当然だ、おはようからお休みまで、俺が戸塚の笑顔を守る(キリッ)」

戸塚「そんな、はちまんに悪いよぅ・・・///」

フォーーーーーー!!!!トツサイクライマックスキターーー!!!!

ヒナイイカゲンニシロシ

結衣「かっこよさまで斜め下だなぁ・・・」
アキレル

川崎「やっぱその顔、ずっとしてなよ。すごく好みだし・・・///////」

八幡「よう、川崎おはよう」

川崎「あ、ああおはよう・・・///今日も決まってるよ。そ、そのかっこいいと思う!」

八幡「だから、恥ずかしいなら言うのやめてくんない?俺も恥ずかしいわ」///


最近のCBRさんの自爆技がすげえな、俺も顔から火が出そうだ

戸塚「おはよう、川崎さん」

川崎「ああ、おはよう(これは比企谷がぞっこんになるわ。あたしは、比企谷一筋だけど///)ナース服とか来てみたくない?」

戸塚「いきなりなにいってるの!?」

結衣「ヒッキーのせいでさきさきまで壊れた・・・」ガクゼン

八幡「これで戸塚は天使だということが証明されたな。(キリッ)」

性別を超越して愛される存在、それが戸塚なのである。

書いても書いても戸塚への愛が止まらない。戸塚はやっぱほんまもんの天使やで・・・

またバグってるだけです

かってまだ半年のスマホなのに

オトコノガイイノ?!タダヒトツキガカリニナルノガミソヨ♪コイシタラシイノ?!ホラレルノニコレホドキモチガイイトハ♪オモイモセズウタガウコトナク♪マルデオトコドウシモヨカレト♪ココロニキメフルエルコノムクチャン!
オー!オー!ミッソガツクー!

ヒナウタウナシ

誰だ?サザンのガチホモソング歌ってるやつは?ああ、海老名さんか。ちなみに、俺が好きな曲は飛べないモスキート。何故なら暗い教室の隅で泣いたことがあるから。灯る蝋燭を庇いながら生きるまである

トラウマが甦ったのでまた教室の隅で泣こうかな・・・

それはそうと

八幡「やめろ川崎!」

結衣「ヒッキーが正気に戻った!」

八幡「戸塚にはメイド服に決まってんだろ!」

川崎「!!」

結衣「やっぱ斜め下だ!?」

川崎「・・・明日には仕上げるよ」bグッ

八幡「ああ!楽しみにしてるぜ!」bグッ

戸塚「はちまん!?僕、着るなんていってないんだけど!?」

八幡「戸塚、俺のためにメイド服を着てくれ!」

キャーーーーーーミッソガツクー!!

ヒナミソミソウルサイシ

ヒキタニッテイヤナヤツジャナクテヤバイヤツナンジャ・・・

戸塚「流石にはちまんの頼みでも女の子の格好は嫌だよ・・・」

チクショウ!振られちまった!!

URYYYYYYYYYYYYYY!!!!!シュラバキターーーーーーーー!!!!!

ヒナソロソロオコルヨ

いつか戸塚のメイド姿を拝んでやる!絶対にだ!

昼休み

相模「(おかしい・・・あんなやつがなんであんなに可愛い子達からモテてるのか全くわからない・・・てか男を見る目がないのかも・・・)」

結衣「ヒッキー!イッショニゴハンタベヨ!」

八幡「オレハヒトリデベストプレイスニ・・・」

結衣「ソンナンダカラボッチニナルンデショ!?」

八幡「チガウナユイガハマ、ボッチダカラヒトリシズカナバショヲモトメルンダ」

結衣「アタシガサソッテルカラボッチジャナイシ!イイカラオベントウダス!」

八幡「サワガシイノハニガテナンダガナ・・・」

結衣「ナレチャエバイインダヨ」

八幡「ヘイヘイワカリマシタヨ」

結衣「ソウコナキャ!」

相模「(さっぱりわかんない・・・)」

葉山「やあ、相模さん。」

相模「え!?葉山くん!?どうしたの!?」

葉山「比企谷を見てたみたいだからさ、気付いたのかなって」

相模「・・・文化祭のこと?」

葉山「そうだよ、彼が君を守ったのさ。俺にはできない、彼だけの方法でね。」

相模「きのう似たようなことを言われたんだけど、うちにはさっぱりわかんないよ・・・」

葉山「すぐにわかるものでもないさ、彼にしかできない方法だっていったろ?」

相模「あいつにしかできない・・・」

葉山「・・・コンビニとかでさ、君は万引きをするんだ、もちろんきみはすぐにマークされる。だけど、そんなときに強盗が入ればどうなるかな?」

相模「そんなの強盗が捕まるじゃない・・・」

葉山「だよな、あいつはそんなやり方でしか人を救えないんだ。だけど君の罪も消える訳じゃない。そこのところをよく考えてやってくれ」

相模「そんなバカなやり方でなんの関係もないうちを・・・」

相模「男といちゃつくし、酷いこと言われたけど・・・うちも悪いよね」

相模「バカなやつ・・・だけど助けられたのもホントのことなんだよね・・・」

サガミオリジナルさんのフラグってこんな感じていいんですかね?

渡先生の生々しい人間描写ってやっぱ凄いなぁ(小並感)学年に一人はこんな薄っぺらな人間いましたもんね

人間として薄っぺらいからサガミなのかもしれませんね

ビジュアルは割りと好きだからハーレムに採用しますけどね☆ミ

こんなボロクソ言ってますけど、私も人格がそうとう歪んでいるので目糞鼻糞ですが

放課後

八幡「ところで由比ヶ浜よ、ハニトーのお礼のことなんだけど」

結衣「どこ連れてってくれるの?」

八幡「俺はどこでも構わんが、他の5人になんて誤魔化せばいいんだ?」

結衣「う・・・すっかり忘れてた」

八幡「無責任にOKしちまって悪いが、こればっかりはどうにもならんぞ」

川崎「あんたたちあたしが見えてないの?」

げぇっ!関羽!じゃなかった、川崎が不機嫌そうに俺たちを睨んでいた。

八幡「こないだおごってもらったお礼に、約束してたんだよ」

結衣「そ、そうだよ!待っても来ないから催促したんだよ!」

最近の由比ヶ浜の国語力の向上はおかしい、アホの子のはずなのにめきめきとボキャブラリーを上げている。

突っ込めないのが少し寂しい

川崎「ふーん、今このタイミングで催促ね・・・」

川崎がなにか言いたげな表情で何故か俺を睨む。

川崎「それならあたしはスカラシップのお礼がしたいから、いつ行けるのか教えなよ」

八幡「基本暇だから、今日以外ならいいぞ?」

川崎「それなら明日、あんたにお礼をするから、文句ないね?」

八幡「おう、問題ないぞ」

川崎「それならいいよ、他の連中にはあたしがうまいこと言っとくからいっといで」

なんか知らんが助かった、ありがとう川崎、愛してるぜ

っていかんいかん、これであいつとフラグが建ったんだったな。

思考に気を付けなさいうんぬんかんぬんってやつだ

それより由比ヶ浜とお礼の見通しがついたので
行かないとな

八幡「せっかくあいつが作ってくれたチャンスだ、行くぞ」

結衣「///うん行こっかヒッキー」

俺たちはお茶をすることになった

そうはいっても高級なフレンチとかではない

少し洒落た喫茶店を小町といったことがあるのでそこにする。

コーヒーがうまいし、小町も紅茶がうまいと誉めていたのでちょうどいいだろう

二人で店に入りメニューを見る

俺はコーヒーを、由比ヶ浜は紅茶を注文

もちろん茶請けのケーキも忘れない。

せっかくのお礼だからな、奮発してやる。


頼んだ品を待つ間、気になったことがいくつかあったので聞いてみる。

八幡「なあ、由比ヶ浜。」

結衣「なあに?ヒッキー?」

八幡「最近、えらく日本語が達者だけどなんかあったのか?」

結衣「なんかあたしが外国人みたいな質問だ!?」

八幡「Wear from?」

結衣「どこからも来てないし!日本人だし!」

驚いた、英語も達者なようだ。

結衣「勉強を頑張ってるんだよ」

八幡「そうなのか?」

結衣「そうだよ、ヒッキーと同じ大学に入るんだ。」

八幡「どうしてまたそんな・・・」

結衣「あたしだけちゃんと告白してないから言うね?・・・比企谷八幡君、あたしはあなたのことが好きです。誰にも取られたくありません。だからあなたを逃がさないために同じ大学を狙うことにしました。ペットのサブレを助けてもらったときから大好きです、離れたくありません。」

八幡「・・・」

結衣「これが・・・あたしの気持ち。もっと早くにコクってたらこんなことにはならなかったのにね、あたしはやっぱバカだから・・・」

八幡「バカが自分にバカって言ったからって、バカは治らんぞ?それに、お前がアホの子なのは最初から知ってたさ。だから今さらお前がバカだからって何とも思わんわ。」

結衣「ヒッキーバカバカ言い過ぎ!ひどいよ!」

八幡「酷いのはお前の成績だ」

結衣「そんなの知ってるし!だけど頑張るもん!」

八幡「その気持ちは嬉しいぞ、ありがとな///」

結衣「どういたしまして///」

八幡「しかし、あの由比ヶ浜が勉強かー」

結衣「あたしだってやるときはやるし!徹底抗戦だし!」

八幡「自分のバカさとか?」

結衣「またバカって言ったし!」

そんなこんなのやり取りの後、コーヒーと紅茶とケーキがやって来た。

それに舌鼓をうちつつ、お礼は終わった。

帰るとき

結衣「こんどはあたしがお礼するから!」

八幡「なにいってんだ?お礼にお礼をしたらいたちごっこで・・・」

結衣「それでいいの!」

八幡「・・・そっか」

結衣「だからその次はまたヒッキーがお礼してね!」///

八幡「分かったよ」

流石にこの言葉の意図に気づかないほど鈍感じゃない
可愛いとこあるじゃねえか、思わずときめいちまったよ

明るいうちに帰るか「家族」が待ってることだしな

比企谷家

小町「お兄ちゃんがちゃんとしたデートするなんてねー小町驚いたよ」

八幡「安心しろ、お前より俺の方が驚いてる。」

今になって膝が笑うまである

小町「しかも、明日は大志くんのお姉さんとねぇ。お兄ちゃん刺されるよ?」

八幡「おいやめろ、想像しちゃうだろうが。」

さされるのは後ろ指だけで十分です。

小町「でもやっぱり、まだ少し心にクるね。」

こいつまだ・・・

小町「少しだからね!少し!小町ブラコンだし!」

強がりやがって、だがここで小町に手を差しのべるわけにはいかない。
差しのべるのは小町の決意を台無しにしてしまう。
突き放すのもまた愛情なのだ。

八幡「それより、あいつに何おごってもらおっかなー」

小町「うわー出たよ、ヒモ発言」

八幡「専業主婦だ、そこは間違ってはいけない(キリッ)」

ヒモと専業主婦には、マリアナ海溝程の深い深い差があるのだ

小町「まあ、お礼だっていうなら、そこそこぐらいのものは期待してもいいんじゃない?」

八幡「だろ?なにがいいかなー」

小町「ごみいちゃんだなー」

川崎への期待に胸を膨らませつつ、眠りについた。

小町「まだ未練があるなぁ・・・、初恋だもんね。だけど、お兄ちゃんには心配かけらんないしね、いい妹の演技を続けなくちゃ。女は女優でナンボ!・・・・・・好きだよお兄ちゃん。」


翌朝、いつもの通学路で

相模「ヒキタニ、その、おはよう」

あり得ない人物が、俺に挨拶をしてきた。

なぜこいつが俺に挨拶なんざするんだ!?

何?イタリアのマフィアみたく暗殺する前に顔見知りになるってやつか!?八幡死んじゃう!?

相模「いろいろ、考えたんだけどさ。」

八幡「あ?あ、ああ」

相模「あんたはうちをなんで助けたの?」

八幡「は?」

相模「だから!あたしが逃げたとき!どうしてあんな吊し上げるみたいな真似をしてまでうちをたすけたの!?」

こいつ、今さらなんでそんなことを?

八幡「助けたわけじゃねえよ、たまたま結果がそうなっただけだ」

相模「うそだ!!」

八幡「ほんとの・・・

相模「もし本当ならあんたは誰も寄り付いてない!だけど!結衣ちゃんも!王子も!川崎さんも!会長も!雪ノ下さんだって!あんたの味方だった!」

相模「教えてよ・・・なんでそんなことができるの?」

八幡「・・・・・・俺はぼっちだ、だから、そのぼっちのポジションは譲りたくない、それだけだ」

相模「・・・プッ!ハハハハハ!そんな理由でうちを助けたんだ」

八幡「ああ、そうだ」

相模「それが全部じゃないよね?」

八幡「さあな、忘れちまったわ」

相模「忘れたんならいいよ、思い出すまでちょっかいかけてやるんだから」

八幡「え?」

相模「あんたみたいな変なやつ、あったことないし、珍しいから観察させてよ」

八幡「・・・お前も充分変だぞ」

相模「誰かさんのせいだっての」

八幡「ずいぶん残念な奴に影響されちまったもんだな」

相模「ホントにね」

八幡「じゃあ、俺先行くから。」

相模「待ってよヒキタニ!」

八幡「んだよ?」

相模「ありがとね」

八幡「礼はスイス銀行に振り込んでおいてくれ」

相模「?なにいってんの?」

通じなかったか・・・まあしゃあない

八幡「今度こそ先行くわ」

相模「変なやつ(でも、いいやつだ)」

学校の玄関

めぐり「比企谷君」

八幡「!はい、なんですか?」

気配無かったんですけど!?

めぐり「さっき、相模さんと話してたけど、虐められたの?やっぱり潰す?」

だから潰すってなに!?天使に見えて悪魔なの!?こええよ!!

八幡「見てたんですか、単に相模に文化祭の時の礼を言われただけですよ。」

めぐり「ほんとにそれだけ?」

八幡「・・・そういえば、なんか俺を観察するとか言われましたね」

めぐり「そっかー、お礼言われたんだね。で、観察すると。」ゴゴゴゴゴ

なんか禍々しいオーラが出てますよ!?どこぞのメルエムみたいな!!

めぐり「ちょっと手品してくるね♪」ゴゴゴゴゴ

八幡「ま、待ってください!手品ってなんですか!?」

めぐり「種も仕掛けもなく、学校から行方不明者が出る手品だよ♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

それって殺しですよね!?ゾルディック家的な意味の!!


八幡「ストップ!その手品は危険すぎます!!
城廻先輩が心配なので中止の方向で!!」

めぐり「やだなあ、私が暗さ・・・手品を失敗するわけないよ♪」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

今暗殺って言おうとしたよね!?

八幡「そ、そうだ城廻先輩!先輩とまだお話したいんで!だから俺の目の前から消えないでください!」

めぐり「比企谷君って結構甘えん坊さんなんだね///////そういうことならいいよ//////もっとお話ししよ♪」

助かった!(相模の命が)

こんなに怖い人だったのか城廻先輩・・・
でも可愛い!不思議!

余鈴まで世間話で命を繋いだ(相模の)

城廻先輩に手品という名の死亡遊戯を披露しないという確約をとり教室に入る

相模「おはよ!先行ったんじゃなかったの?」

八幡「城廻先輩と命の重さについて語ってたんだよ」

お前の命の重さのことだけどな!

相模「相変わらず変なやつ」

むしろ、文化祭のことよりも、今朝の今朝の死亡遊戯のことを感謝してもらいたいのにえらいいわれようだ。

結衣「やっはろー!ヒッキー!さがみんも!」

こいつはなんで、ナチュラルに俺と相模のセットに挨拶ができるの?

エー!?ナンデサガミサンアンナヤツニハナシカケテルノ!?ユイガハマサントカワサキサンハトモカクダケド

ほれみろ言わんこっちゃない、立場を悪くするだけなのにな。てか、由比ヶ浜と川崎が俺を好きなのしってんのか?他のやつら!?だとしたら俺最低な奴じゃん!!そう思われてるじゃん!あ、そんなの大分前からだわ、今さら屁でもねえな、グスン

八幡「観察するんじゃなかったのかよ?」

相模「観察してんじゃん、あんたしかみえないよ?」

なにその大人の口説き文句?君の瞳に乾杯とかいうの?腐ってるよ?俺の瞳
君の瞳は完敗とかならわかるけど

八幡「今のこのやり取りは観察じゃなくて干渉だぞ。」

相模「でも、ちょっかいかけるって言ったし、一石二鳥じゃん」

八幡「お前あれだろ、洗濯の時に洗剤と柔軟剤一緒に入れるタイプだろ」

相模「なんでしってんの?」

八幡「一石二鳥とか好きな奴は割りとそういうことをするんだよ。」

ソースは特にない

川崎「あんたあたしの比企谷にちょっかい掛けるなんて、いい度胸じゃん。」

さりげなく所有物扱いされてね?

結衣「さきさきのでもないし!」ムー!

川崎「で?喧嘩したいなら体育館裏にでも付き合いな」

やっぱりヤンキーですねCBXさん。川崎総本部毘沙門天とか名乗ってみたら?

相模「ちょっかいって、うちは、ヒキタニと楽しく話してだけだし!」

川崎「そうなのか?比企谷、由比ヶ浜も」

比企谷「ああ、別に嫌な思いはしてねえよ」

結衣「それよりさきさき?ヒッキーはさきさきのじゃないからね!?」

川崎「そうかい、誤解して悪かったよ。けどヒキタニじゃなくてヒキガヤだ今度呼び間違えたら・・・」

八幡「間違えたら?」

結衣「スルーサレター!」ウガーーーー!

川崎「あたしが、ちゃんと比企谷の名前が分かるようになるまで気合い入れるから」

誰だよ?こんなヤンキーをうちの学校に入れた奴は?今はブルーハーツのトレイントレインよりもハイロウズの日曜日よりの使者の時代だぞ?
それでもブルーハーツの人にやさしくは忘れてないけない、温故知新とはこの事である。

相模「わかったよ、比企谷ね」

川崎「分かればいいんだよ」

八幡「それより相模、観察っていっても特別なことはしてねえぞ?部活が特殊なぐらいだ」

川崎「バカ・・・」

結衣「ヒッキー!」

相模「それなら比企谷の部活も観察するだけだし!」
なんか面倒なことになった気がする

雪乃「それで?これはどういうことなのかしら?」

八幡「なんか、ついてくるって聞かなくて・・・」

陽乃「それで連れてきちゃったんだ?」

めぐり「比企谷君♪やっぱり手品したほうがいいかな?」ゴゴゴゴゴ

相模「!?」ガタガタガタガタガタ!!

八幡「それだけは勘弁してください!」

雪乃陽乃「?」

城廻先輩の恐ろしさを知っているのは俺だけなのか?いや、相模も本能的にヤバイのが分かってるな。

川崎「まあ、すぐ飽きそうだし、いいんじゃない?(なんか城廻先輩が師範みたいなプレッシャーだ・・・歴戦の兵というか、気当たりが達人のそれだ)」

雪乃陽乃「それもそう(ね)だね」

めぐり「・・・・・・・・・フフフフフフフ・・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

オーラが今朝よりヤバイ!俺が七三眼鏡の色男なら禿げてたかもしんない!

相模「文化祭のことは本当にすみません!比企谷君に助けてもらったことにようやく気付いたんです!」

八幡「誠意は、行動でしか示せませんよね?だから、時間が欲しいみたいなんです」

相模「人手がいるならうちを使ってください!」

雪乃「・・・分かりました、参加を認めます。」

陽乃「雪乃ちゃん、太っ腹だねー♪やっぱ彼のお陰かな?」

雪乃「ええ、そうよ。」

結衣「とりあえず、よろしくねさがみん!」

相模「みなさん!よろしくお願いします!」

仮入部者が一名増えました

さて、川崎との約束も果たさないとな

比企谷「そんじゃ、川崎と約束があるんで」

川崎「ああ、そうだったね(覚えてくれたんだ///しかも誤魔化さず男らしい///)」

雪乃陽乃「待ちなさい」

めぐり「逃がしませんよ?」

八幡「あー・・・こいつに貸しがあるもんで、それを返してもらうだけですよ」

雪乃「それってどう考えても二人でデートになるわよね?」

陽乃「お姉ちゃんとはデートしたくないの?」

めぐり「ひどいよ比企谷君!」

相模「約束なら仕方ないよね、うち新入りだし」

八幡「・・・借りたら返すのは大事なことですよ、川崎はそれをきっちり守ろうとしてるんです。それをじゃまするのはどうなんですかね?」

雪乃陽乃めぐり「・・・・・・」

八幡「俺とあそびたいなら、ちゃんと別に時間をつくるんで、今日は川崎と行きますから」

川崎「すみません、そういうことなんで」

川崎が俺を連れていった先は

川崎家だった




八幡「お邪魔します・・・」

川崎「いらっしゃい」

まさか、いきなり川崎のうちに入ることになるとは思わなかった。

かなり緊張してる

川崎「ああ、それと、今日誰もいないから」

八幡「!?」

それって、つまりそういうこと?

期待していいの?

いかんいかん、紳士になれ八幡。川崎は硬派だ、ヤンキーだ。DQNとはひと味違う。

川崎「とりあえず、あたしの手料理であんたにアタックするから」///

こいつ、最近全くツンがないよな?こんなに可愛いのか。ヤンキーデレ、恐るべし!

八幡「楽しみだよ」///

川崎「普通の家庭料理だけどね、女たらしのあんたでもこういうのは効くかなって」///

家庭料理が効くのではない、こういう風に、俺のために作るというのが効くのである。

だからさっきからドキドキしっぱなしである

八幡「お、おう///そういうの好きだぜ」

川崎「好きって///まあ、とにかくちょっと待ってな」///

しかし、手持ち無沙汰だ。待ち時間なにしよう?

本でも読むか

本を読むこと一時間半、ついに川崎が料理を持ってきた

すげえ、本格的な家庭料理だ。

川崎「お待たせ、遅くなってすまないね」

とんでもねえ・・・待ってたんだ

白米から始まり、味噌汁、鰈の煮付け、ぶり大根、肉じゃが、唐揚げ、ゴマドレッシングがかけてあるサラダ

かなり豪勢だ

八幡「こんなの家庭料理じゃないわ!お店で出してるレベルよ!」

川崎「だったら食えばいいだろ!」///

おお、コマンドーが通じるとはやるな。


皆さん
家庭料理がお好き?結構。

では俺の話を聞けばもっと好きになりますよ!

さぁどうぞ、日本人の心。白米です。ああ仰らないで。炊きたてが一番!でもパンなんて見かけだけで腹持ちは悪いし、ほっとけばすぐ固くなるわ、ロクなことがない。

味噌汁もたっぷりありますよ、どんな和食にも大丈夫。どうぞ、プロポーズでも出汁にしてください。

いい主菜でしょう、余裕の貫禄だ、一味違いますよ。

八幡「一番気に入ってるのは」

川崎「なんです?」

八幡「・・・手作りなことだ。」

川崎「/////いいから食べるよ」

八幡川崎「いただきます」

八幡「これは、うまい」

川崎「そうかい?口に合ってよかったよ」

八幡「毎日食いたいくらいだぜ」

川崎「!!あんた、言葉の意味分かってるかい?」///////

八幡「ハッ!ス、スマン///////」

川崎「いいよ////本気にしても」/////

八幡「それは待ってくれ」/////

俺、最近おかしい、八幡おかしい!
これはあれか?高坂のジゴロがうつったか?

川崎「そ、そうだ!比企谷!」

八幡「は、はい何でしょう!?」

川崎「折角だし、泊まっていきなよ//////」

やっぱそういうこと?

いや、いかん!付き合ってもないのに手を出すなんぞ!

八幡「・・・しかし、

川崎「決定ね!!」

八幡「あー、俺シスコンだから、小町とゲームしないと・・・

川崎「今日は休め」ギロッ!

メイトリクスさんに逆らえず、お泊まりすることになった


風呂には川崎が先に、俺は待機中である。

なんだ、この緊張感!
落ち着かねえ!

悶々としていると、覗きたくなるが、それをこらえる。やべえ、目覚めそう。
何にとは言わないけど

健全な男子高校生のリビドーと闘っていると

川崎「またせたね、入りなよ」

川崎が出てきた

やべえ、髪をおろすとまた違った良さがあるな。なんつーか色っぽい。
さっきから心拍数がヤバイ!

とにかく、風呂でこの気持ちを水に流そう!

脱衣所で服を脱ぐと

川崎の黒のレースの下着が無造作に洗濯篭に置いてあった

八幡「/////////無防備過ぎんだろ・・・////////」

小町のと川崎のではこうも違うものなのか
俺って下着フェチなのかもしんない!

手に取りたい欲望を何とか押さえ風呂にはいった。

カポーン

なんか疲れた・・・飯もうまいし、文句無しなんだが、どうも緊張して仕方ない。

まさか泊まりがけとは思わなかったし

体洗ってさっさと出よ

八幡「あがったぞ」

川崎「それじゃ、寝るとこ案内するから」/////

なんで赤らむ?

「沙紀のへや」

八幡「」

沙紀「ここで寝なよ////」

八幡「まて川崎!!お前の部屋だよな!?」

沙紀「仕方ないでしょ?部屋余ってないし////」

八幡「い

沙紀「もう寝るよ!比企谷!」/////

押しきられて同じ部屋で寝ることになっちまった

沙紀「部屋、狭いから布団も隣り合わせね」////

確信犯だろ!こいつ!

もしくは俺をイ○ンポと思ってるかだ!

八幡「さすがにマズイだろ・・・」////

沙紀「あたしが良いっていってんじゃん」////

八幡「・・・どうなっても知らんぞ」////

沙紀「////おやすみ、比企谷」////

川崎って、こんな積極的なのか・・・なんか新鮮でいいな。姉御肌って感じで。

沙紀「あんたさ」

八幡「なんだ?」

沙紀「あたしがあんたのこと好きかもしんないって言ったよね?」

八幡「ああ」

沙紀「本気で好きだから」

八幡「・・・」

沙紀「正直、あんたのこと好きになるとは思わなかったけど、惚れちゃったんだから全力でアタックするから、覚悟しとくんだね」////

八幡「いつも言ってるけど、恥ずかしくなるなら言うなよ」////

沙紀「ダメだ、あんたみたいな女たらし、これぐらいしとかないと」

八幡「女たらしの自覚はねえよ、たまたまだ」

沙紀「それならもっと質が悪いからね、もっとアタックしないとな」

八幡「お手柔らかに頼みますよ」

沙紀「ダメだ。・・・・・・あんたに忘れられるのが、一番怖いんだ。どうでもいい奴なんて思われたくない。だからアタックするんだ・・・」

八幡「どうでもいいなら今日の誘いは断ってたわ、俺も、その、お前のことが気になってる」
////
沙紀「好きになるまで手加減しないよ」

ちょっと前までぼっちだったはずなのに、今やリア充になったもんだな。

変化も、悪いことばっかじゃないのは分かってる、向き合うのは大切だ。覚悟したのに逃げそうになるのはダメだな。

雪ノ下のように真正面から向き合うえるのは時間がかかりそうだ

書きながら愛着が湧いてきて、もう戸塚とめぐめぐへの愛が臨界点

他は最高潮

はまちの真のヒロインは八幡、なぜなら一番攻略難易度が高いから。

戸塚は天使、なぜならそれこそが愛だから

相模ですら書いてて愛着が湧くんだから、作家さんはすげえわ

ちゃんとプリンも鬼畜も出すからゆっくり待ってください!オナシャス!なんでもしますから!

沙紀「それでさ」

八幡「なんですか?」

嫌な予感がするので敬語です

沙紀「好きになってもらうまで、アタックするとは言ったんだけどさ。あんた、女から迫られるのは嫌いかい?」///////////

八幡「な、ななななななななな!?」///////////

DJオズマではありません、比企谷八幡です

何いってんのこの子!?俺はお前のアゲアゲEvery騎士でもなんでもないよ!?
純情ースンジョンーの方だよ!?
もしかしなくてもあれな意味だろ!?
ONE NIGHT CARNIVAL 的な意味の迫るだよね!?
俺がE.YO.NE!!
とか言うと思ったの!?

八幡「あ、あ、あ、あ、あ」

壊れたレコードでもこうはならないであろう一文字ずつしか、喉から出てこない!
八幡ピンチ!貞操の


沙希「とりあえず、押し倒すから」

ドサッ

しまった!マウントを取られちまった

沙希「好きだよ、八幡」チュッ・・・

人生二度目のキスも

無理矢理だった

沙希「八幡・・・!八幡・・・!」クチュ・・・グポ・・・レロ・・・チュウ・・・ペロ・・・

八幡「ンー!ンー!ンー!ンー!ンー!」ジタバタ

舌まで入れてきやがった!
抵抗するが

沙希「ン・・・クチュ・・・グポ・・・レロ・・・チュウ・・・ペロ・・・レロ・・・グポ・・・」ギューッ!

こいつは、俺より有利な体勢にあるため押さえ付けられる!

グッ!

八幡「落ち着け川崎、こんなの間違ってる」

何とか顔だけでも離せたが

沙希「何が正しいなんて事はないんだよ、これがあたし達の正解さ」グイッ!

チュッ・・・!クチュ・・・グポ・・・レロ・・・ペロ・・・チュウ・・・

八幡「フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!フーッ!」クググググググ!

抵抗しても無駄のようだ

沙希「抵抗しても無駄だよ、今日あんたは、あたしと結ばれるんだ」チュッ・・・クチュ・・・グポ・・・レロ・・・グポ・・・

八幡「ン・・・ン・・・ン・・・ン・・・ン・・・」

快楽を貪ることしか考えられない

それでも、俺は

八幡「うっ・・・ううっ・・・グスッ」

沙希「!?プハッ。比企谷!?どうしたんだ!?」

八幡「お、俺は・・・グスッ・・・お前とこんな初体験は・・・グズッ嫌だよ・・・」



沙希「・・・あたしはなんてことを!すまない!比企谷!」

八幡「グスッ・・・分かってくれたならいい・・・グスッ」


しばらく経って

沙希「比企谷!さっきは本当にすまない!・・・あぁでもしないと比企谷が取られるんじゃないかと思って」

八幡「それにしてもやりすぎだ。」

沙希「ほんとにすまない・・・・・・」

八幡「・・・・・・・・・もう、いいよ」

沙希「ありがとう!比企谷。・・・やっぱり優しいんだね。惚れ直したよ」///

二徹だったからいま起きた

八幡「////俺も理性がヤバかったんだからな」

沙希「泊まり掛けで、他に誰もいないのに手を出さないあんたも悪いよ」

八幡「すまんが、それが俺なんだ。なにより、俺には誰かに好かれるという事態自体に免疫がない。」

沙希「これから、嫌でも免疫は出来てくよ。あたしが、いくらでもあんたにアタックするんだから。」

八幡「///大胆なやつだな」

沙希「あたしも雪の下とかいなけりゃ、もっとゆっくり距離を縮めてたさ。そうもしてられなかっただけでね」

八幡「川崎・・・」

沙希「さっさと寝るよ、ほら、こっち来な。あんたが甘えたなのは分かってるよ」

誰が、と思ったが。確かにこういう甘える状況も悪くない。てかすげえいい!

孤独に愛され、孤独を愛して生きてきたが、こういう誰かといる状況もいいものだ

どっかの哲学者様は
孤独とは、天才の通う学校である

とか言ってたがぶっちゃけ、寂しかったのかもしれない

今は寂しくない

川崎に抱き締められながら、人の暖かさを噛み締めながら眠りについた

翌朝
遅い時間に寝たにも関わらず、頭は冴えていた
いつも起きる時間より早めに起きたくらいだ
だけど川崎がいない
どこいったんだ?と思っていたら、川崎が戻ってきた
沙希「朝御飯、出来てるよ」
マジか、ごちそうになっていいんですかね?一応聞く
八幡「いいのか?そんな朝までわざわざ」
沙希「いいんだよ、あたしもあんたと食べたいし」
八幡「それなら、ご相伴に預かりますか。」
沙希「ああ、是非そうしてくれ」

居間で出された食事は
ご飯に味噌汁、それに卵焼きと焼き魚という、実に朝食らしいものだった

八幡沙希「いただきます」

八幡「昨日食べたから分かるが、料理上手なんだな」

沙希「そりゃね、あたしも女だから、花嫁修行の一環さ」

八幡「そうなのか」

沙希「もっとも、今は旦那を養うことにもなるかもね」

八幡「ブッ!」ゲホッゲホッ

沙希「あんたをモノにするためなら構わないよ」

すげえこといってんなこいつ!

八幡「さすがに炊事選択はするわ」

沙希「それなら安心だ、金の管理は二人でしような」

ちょっとまて、なんで結婚前提なんだ!?

八幡「まあ、その辺はおいおい決めよう」

沙希「意気地無しめ」ギロッ

八幡「すみません・・・」

こええよ、すげえ目力だよ、歌舞伎だよ

沙希「やっぱ昨日最後までしてりゃよかったよ」

八幡「/////お前、そんなこと

沙希「あんたが女々しいからあたしがしっかりしなきゃいけないんだよ」

八幡「ホントスミマセン・・・」

沙希「そんなところも、好きだよ/////」

八幡「/////////旨いな」

沙希「自信作だからね////」

新婚か!なんだこの空気!?甘すぎて砂糖吐くわ!

甘い(空気が)朝食を終え、片付けを済ませ、登校をする。
時間をずらして登校をするよう、提案をしたが、
沙希「知らないよ、勝手に出たら鉄拳制裁だから」
物理交渉によって一緒に登校するはめになった

沙希「なんかいいじゃん、こういうの」

八幡「俺はなんか後がこええよ」

沙希「大丈夫、あたしが守ってやるから」
さすが姉御肌、頼りになるが、自分が情けなくなる
八幡「まあ、いいもんだよなこういうのも」

そんなに時間も掛からず、学校のまであと少し





雪乃「どうして、あなたたちが一緒に登校をしているのかしら?」

満面の笑みで、怒りを表す雪ノ下がいた

八幡「お、お、おはよう雪ノ下」

沙希「おはよう」

雪乃「ええ、おはよう。それで?どうして、あなた達は一緒に登校をしているのかしら?」

沙希「あたしのうちに比企谷が泊まったからだけど?なにか悪い?」

八幡「おい

沙希雪乃「あんた(比企谷君)はだまってて」

八幡「」

やべえ、修羅場だ、こんなん俺にはどうもできん。

雪乃「それで?私は比企谷君の臆病さを知っているのだけれど。あなたが彼を無理矢理泊めたのよね?」

沙希「ああ、そうさ。」

雪乃「ズルい真似をするのね」

沙希「あんた達は強敵だからね、手段は選ばないつもりだよ」

雪乃「あなたも強敵よ、それなら私も手段を選ばなくても文句はないわよね?」

沙希「ああ、構わないさ。」

雪乃「それならいいわ、比企谷君、川崎さん、行きましょう。遅刻するわ」

沙希「そうだね」

八幡「あ、ああ」

気まずいまま教室まで、向かうことになった




八幡「はあ・・・」

思わずため息が出てしまう。
あんな緊張感のあるやりとり、八幡嫌だ

結衣「ヒッキー!やっはろー!」

相模「おはよう!比企谷!」

能天気な二人が来て少しは気が楽になった。

相模「それで?どうして川崎さんと登校してたん?」

結衣「!?ちょっとヒッキーどういうこと!?」

相模はニヤニヤしてやがる、こいつ!

八幡「その、なんだ、川崎んちに泊まったから・・・だけど」

相模結衣「」

由比ヶ浜も相模も予想以上の返答にフリーズしているようだ

昼休みベストプレイス

結衣「お泊まりってどういうことかな?」

八幡「川崎に飯をご馳走になってな、そこから泊まることになったんだ」

相模「あんた男が好きなんじゃないの?」

八幡「ちがう!俺が好きな男は戸塚だけだ!」

結衣「冗談とかいいから!何で!?どうして泊まっちゃうの!?」

八幡「・・・そんなの、誘われたら嬉しいからだよ。」

相模「あんた、またなんか隠してない?」

結衣「?」

八幡「・・・」

相模「なんか、引っ掛かるんだよね。泊まったって事実で、その前後何があったか隠そうとしてるよね?」

結衣「それってヒッキーはもうさきさきと・・・」

八幡「それはなかった」

結衣「・・・ふうん、だったら、許せるかな?」

相模「うちが言いたいのはアッチの話じゃなくて、川崎さんに強引に泊まるよう言われたのかどうかだよ」

八幡「・・・・・・」

相模「多分、正解だね」

結衣「ヒッキーだから、強引にって分かるな・・・よし!あたしも次からは強引に誘うよ!」

八幡「・・・」

何か取り返しのつかない、そんな進みかたをしている気がする。


???「比企谷君・・・それなら私も強めに誘うからね。陽さんにも言っとこう、平等だしね。」

八幡「!!」

相模「!?」ガタガタガタガタガタガタ!

結衣「え!?二人ともどうしたの!?さがみんなんか震えてるし!」

八幡「分からんが、なにか恐ろしいことが始まる気がする」

相模「なんか、めちゃ恐い・・・」

結衣「第六感?」

八幡「お前が正しい日本語を使うことに、違和感を覚える現象の方がこええよ」

結衣「またバカにされたー!!」ウガー!!

飯を残り時間で平らげて、時間が経つのを待った

放課後 奉仕部

めぐり「比企谷君!今日は私と遊ぼう!」

挨拶をする間もなく、城廻先輩はブッ込んできた。

雪乃「私も比企谷君との時間が欲しいのだけれど。」

八幡「早い者勝ちって観点なら、城廻先輩が断トツだが」

雪乃「・・・すごく、不本意なのだけれど敗けを認めざるを得ないわね」

雪ノ下の物分かりがよすぎて怖い!

結衣「チャンスを待つのみだよ!ゆきのん!」

こいつはバカだから分かるが、なんだ?この違和感?

めぐり「ということで、私と遊ぼう!いいよね?比企谷君?」

八幡「俺は文句ありませんが・・・」

めぐり「よし!それじゃあ私についてきて!」

部室に数分といないうちに、城廻先輩と出掛けることになった。



十数分後

陽乃「ひゃっはろー!比企谷君!お姉ちゃんとデートしよ!」

雪乃「比企谷君なら、城廻先輩が連れていったわよ」

結衣「すごい早業でしたよ!3・4分ぐらいで出ちゃったし」

陽乃「・・・・・・ふーん、めぐりのやつあたしを出し抜いちゃうんだ」

雪乃「比企谷君に、早い者勝ちって言われて、負けを認めるしかなかったのよ」

陽乃「そういうこと、ね。それならあたしももっと早く来ればよかったのね」

結衣「そういえば、こんなことが・・・」

お泊まりデート説明・・・

陽乃「ずるいよ、そんなの」

雪乃「川崎さんも、私たちに正攻法だけで勝てないからと言っていたわ」

陽乃「それなら、あたしもいいこと思い付いちゃったな」

結衣雪乃「(嫌な予感しかしない!)」

陽乃「早く明日にならないかなー♪」

千葉市内 ゲームセンター

めぐり「こういうとこ、行ってみたかったんだー♪」

八幡「どんなゲームに興味があるんですか?」

意外と、賑やかな場所が好きなんだな
先輩、かわいいな。

めぐり「いろいろあるけど、とりあえずレースしよう!」

めぐり先輩の選んだ機種は、頭文字D

オワコン気味ではあるが、レースゲームの定番である

めぐり「負けちゃったー、比企谷上手だね!」

レースの結果、俺の圧勝だった。
やったことないならこんなもんだろう

八幡「それで?次はなんにします?」

めぐり「格闘ゲーム!面白そうなのあったんだけど」

そんな先輩が選んだのは、鉄拳タッグトーナメント2、これも定番である

勝負中・・・

八幡「ま、負けた・・・」

あり得ねえ、勝ったのは1ラウンドだけで、あとは、ひたすらパーフェクト負けだった

めぐり「こういうゲームは得意みたいだね私♪」

八幡「みたいって、もしかしてやったことないんですか?」

めぐり「うん!だから、すごく楽しいんだ♪」

マジか、すげえセンスだぞそれ!?

八幡「と、とにかく次は何がいいです?」

気を取り直して、負けた現実から逃げる

めぐり「プリクラ?っていうの撮ってみたい!」

八幡「OH・・・」

そんなリア充御用達マシーン、恥ずかしいわ!

めぐり「嫌かな・・・比企谷君」ウルッ

八幡「そんなことないです!俺も撮りたいです!」

八幡のバカ!もう知らない!開き直って、撮ることにする

めぐり「フレームを選べば良いんだね、ならこれかな」

ノータイムでハートのフレームを選びおった!

めぐり「言われたポーズをとればいいみたいだね」

八幡「やったことないんで、俺に期待しないでください」

ウデヲクンデー!

めぐり「比企谷君♪////」ギューッ!

比企谷八幡、男冥利に尽きるであります!

ハイ!チーズ!パシャッ!

めぐり「あと二回、撮るみたいだね」

ツギハー!ホッペニチューシテー!

八幡「!?」

めぐり「比企谷君♪」チュッ!

ハイ!チーズ!パシャッ!

めぐり「次で最後だね」

八幡「そうみたいですね////」

サイゴハー!マウストゥマウスー!

八幡「さすがにそれは

めぐり「・・・八幡・・・///」チュッ・・・

ハイ!チーズ!パシャッ!




ガタン!

めぐり「撮れてる撮れてる♪私の携帯に貼っとくね♪」

そういって、先輩が貼ったのは、マウストゥマウスの1枚だった。

めぐり「比企谷君も貼っといてね!」

半ば強制的に携帯に貼ることになった

めぐり「次は何しよっかなー♪」

ほんとに楽しそうにしてるから、こちらも楽しくなってくる

八幡「なんでも良いですよ」

めぐり「ほんと!?それなら、あのぬいぐるみ欲しいな」

先輩の視線の先には、巨大な狸みたいな人形が鎮座している

あれをとるのは骨だが、ここで取らなきゃ男じゃない!

すぐにクレーンゲームに向かった

苦節四千五百円

ついに巨大狸を仕留めた!

八幡「思ったより手強かった・・・」

めぐり「すごいよ!比企谷君!」

城廻先輩の笑顔を勝ち取ることができたなら、安いもんですよ

八幡「今日の記念に、受け取ってください」

めぐり「・・・ほんとにいいの?」

八幡「そのために、とったんですから。受け取ってもらわなきゃ困りますよ」

めぐり「そういうこといって・・・だから比企谷君のこと好きなんだよ」////

八幡「なっ!/////」

最近、フラグというフラグを全部こなしている気がするんだが。

めぐり「答えはまだ出さなくてもいいよ、ただ、私は君が好きなことだけは覚えておいて欲しいな」

八幡「すみません、ほんとヘタレで・・・」

めぐり「いいんだよ、それも含めて好きになったんだから」

まっすぐに俺を見つめて先輩は言った

めぐり「今日は帰ろっか?」

八幡「そうしましょうか」

すでに辺りは暗くなってる

めぐり「比企谷君って、どんな人がタイプなのかな?」

変える道すがら、質問される。

八幡「俺は人を好きになったことはありますが、特にこれと言った好みは無いですね。強いて言えば、好きになった人がタイプです」

めぐり「それなら、私を好きになってもらえたら私がタイプになるね!」

八幡「その通りです、ですけど、俺は手強いですよ?なにせぼっちだったんですから」

めぐり「そんなの関係ないよ♪わたしもしつこい自信あるから!」

八幡「・・・・・・」

すっぽんみたいだな

という言葉を飲み込む

めぐり「やっと、本気になれる人を見つけたんだもん。しつこくもなるよ」

八幡「俺がいうのもなんですが、男の趣味はあまりよくないですね」

めぐり「どう思ってもらってもいいけど、比企谷君は素敵な男の子だよ」

ここまで言われて、俺はまだ踏み出せない。
向き合うと決めたのに、過去が俺を縛り付ける

こんなんじゃ、なにも変わらない、変われない

俺は・・・

めぐり「いいんだよ」

考えを読まれたことには驚かず、こんな弱い俺を肯定してくれたことに驚く。

めぐり「私ね、どんな答えでも、どんな時間が掛かってもいいから、私を選ばなくても、比企谷君が幸せになる答えなら文句はないよ」

八幡「・・・・・・強いんですね、先輩は」

めぐり「すっぽんですから♪」

そっちも読まれてたのか・・・色々すげえ先輩に好かれたもんだ。

めぐり「でも、やっぱり私を選んで欲しいのがほんとのところなんだけどね。私は比企谷君の幸せを先に考えちゃうから、それ以上望むとバチが当たるかもね」

八幡「・・・・・・俺は、恵まれてますね。」

めぐり「どんどん甘えていいからね♪」


めぐり「そういえば、比企谷君川崎さんのおうちに泊まったらしいけど、ホントに何もなかったのかな?」

八幡「え、あ、は、はい!特になにもありませんでしたでございます!」

言えない!ディープなキスをしたとか、押し倒されたとか言えない!

めぐり「・・・そっかー♪そんなことまでしたんだねー♪」

サトラレかなのか!?俺!?考えが読まれてる!

めぐり「比企谷君分かりやすいからね♪女の勘でちょちょいのぱー!だよ♪」ゴゴゴゴ

だめだこりゃ、八幡死ぬかもしんない

めぐり「比企谷君」

八幡「はい・・・なんでしょう?」

めぐり「私は無理矢理押し倒したりはしないけど、比企谷君がしたいこと、今ここでしてもいいよ・・・」////

八幡「・・・つまり、俺から何かしろと・・・」///

言いながら気付いた

この人は川崎にされたのと同じことを、俺にして欲しいのだ。

八幡「えっと・・・しなかったらどうなりますか?」

めぐり「・・・・・・フフフフフフ♪・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

何を言うでもなく、満面の天使の笑顔だが、これは最後通知だ。やらなきゃ殺られる!覚悟を決めるしかない!

八幡「それじゃ、目を閉じてください」

めぐり「ん・・・」

顔を近づける

3センチ

2センチ

1センチ

そして

チュッ!



俺が、先輩に、キスをした




めぐり「八幡・・・」ギュッ・・・

川崎と同じことならディープにしなければならない

八幡「先輩・・・」クチッ・・・クチュ・・・グポ・・・レロ・・・

めぐり「・・・」ギューッ!

しばらく、といっても数分程度ではあるが。

俺は、先輩から顔を離した

めぐり「あ・・・」

先輩は寂しそうに俺を見つめている

八幡「川崎とはここまでなんで、これ以上はまだ誰ともしたくないです」

めぐり「そっか・・・じゃあ、もっとわたしも頑張るからね」

そこからは、二人とも無言で帰った

先輩を送って、数十時間ぶりに帰宅する

八幡「ただいま」

小町「おかえり、お兄ちゃん」

小町の様子が少しおかしい

小町「話、あるから」

短く、だが思い様子で俺に伝える。

小町に促されるまま、リビングに向かった
内容は薄々分かっている。最近の俺のことだ

小町「お兄ちゃんは、どうして誰も選ばないのかな」

八幡「・・・・・・今までのトラウマと、人を好きになるということを忘れているからだろうな」

現段階での自己分析結果を伝える

小町「そんなんじゃ、小町は元の妹には戻れないよ・・・」

八幡「お前には、苦労を掛ける・・・ずっとそうだ。」

小町「そんな今さらのことなんかよりも!小町は!誰も選ばないなら!小町を選んで欲しいの!」

八幡「お前・・・そこまで」

小町「一番近くでお兄ちゃんを見てた!ずっと!小町のお兄ちゃんだった!だけど、いつの間にか一人の男としてみてて、そこから小町は戻れないんだよ・・・」グスッ・・・グスッ・・・

小町は俺の妹だ。だから、受け入れることはできない。それでも、答えを出さない俺に、期待をしてしまったんだろう。

誰も選ばないならもしかして

そんな期待が小町を蝕んでいたのだ。

「もしかして俺のこと?」

こんな甘い期待を、小町もしてしまったんだ。

かけ間違えたボタンは直せばいい。

しかし、かけ間違えた時間があまりにも長すぎた。

こんな場合どうすればいいのか、ヒキペディアにも載っていない

八幡「・・・・・・」

無言で小町の嗚咽を、小町が気の済むまで見つめていた

答えの出ないまま、部屋に戻る

すると、着信があることに気がつく

高坂からだった

掛け直す

数コール後に高坂は出た

京介「ああ、比企谷か久しぶりだな」

俺はこんな能天気なやつによく救われる

八幡「電話寄越したのはお前じゃねえか」

京介「ははっ!そうだったな」

せっかくなので、高坂に近況をところどころ暈しながら報告した

京介「比企谷!てめえ!なにそんなにモテてんだよ!?爆発しやがれ!!」

どやされた。電話を切りたい衝動を押さえ、高坂に本題を切り出す

小町のことを説明中

八幡「ってわけなんだが、お前と羽瀬川には是非相談したくてな、羽瀬川も呼んで、三人でまた集まらないか?」

京介「・・・・・・そうだな、俺も真剣な相談があるんだ。これはお前と羽瀬川には言っておきたくてな」

比企谷「ままならんものよのう・・・」

京介「ははっ!どこの侍だよお前」

比企谷「俺から羽瀬川に連絡するから、また日時はメールで送るからよろしくな」

京介「おう!よろしくな!」

ツーツーツー・・・

さて、羽瀬川に電話しねえとな

プルルルル・・・

小鷹「ああ、久しぶりだな比企谷」

八幡「ああ、久しぶりだ」

小鷹「それで?なんか用件あるんだろ?」

八幡「実はな・・・」

洗いざらい説明中

小鷹「さすが、色男はモテ方が違うな。光源氏かよ?」


八幡「茶化すなよ・・・」

小鷹「すまん、内容が内容だけについ、な」

八幡「まあ、そうなるわな」

小鷹「それより、高坂には連絡したのか?」

八幡「その点は抜かりねえよ、お前の都合も吟味しなきゃならんからな。で?いつならいけるんだ?」

小鷹「お前らぐらいしか友達がいないからな、いつでもいいぜ」

さりげなく、寂しいことを言われたがスルーしとこう。それが、武士の情けだ

八幡「高坂とはそこら辺煮詰めてないから本決まりではないが、今週末なんかどうだ?」

小鷹「俺はいいぞ」

八幡「それなら、高坂に伝えとくから、それでいいようならメールしとくわ」

小鷹「ああ!楽しみにしとくよ」

八幡「楽しみっておまえな・・・」

小鷹「友達と会うなら楽しみにしなきゃ失礼だろ?」

一理ある

八幡「そうだな、そんじゃまたな」

小鷹「ああ、またな!」

ツーツーツー・・・


どうやら高坂も問題ないようだ

羽瀬川に予定変更無しとメールする。

場所はとある喫茶店に決まった

曲がりなりにも、友達と会うのは楽しみである

内容があれだが

明日も学校だし、寝るか

翌朝

登校風景に似つかわしくない黒塗りの高級車が、こちらに近づいてくる。

車の窓が開き

陽乃「ひゃっはろー!比企谷君!ちょっと良いかなー!?」

仕方ないので停まる

車から雪ノ下さんが降りてきて

陽乃「そろそろあたしの番かなって♪」

デートがローテーションになっていることに驚きつつ、返す

八幡「今日は予定ありませんからいいですよ」

陽乃「・・・素直だね?お姉ちゃん驚いちゃったよ♪そんな比企谷君も好きだなー♪」

この人も、根はいい人なのが最近分かったのでこちらも態度を改めただけである


八幡「それより、どこに付き合えばいいんですかね」

年上の、しかも大学生のお姉さんの行きたいとこなんざ分からんので、聞いておく

陽乃「んー・・・とりあえず、迎えにいくから、そのときに決めよー!」

八幡「俺もなにか候補を考えておきますね」

陽乃「うん!楽しみにしてるね!」

雪ノ下さんはまた車に乗って行った

雪乃「おはよう、タラシヤ君」

久しぶりに名前をもじられて、少し懐かしい感覚に陥りつつ

八幡「タラシヤって誰だよ?そんなジゴロそうなやつ、見当たらないんですがね?」

皮肉混じりに返すと

雪乃「・・・」ニコッ

つ手鏡

鏡で俺を写しやがる

八幡「参ったよ、降参だ。」

雪乃「姉さんが男とあんな心から楽しそうにしてるなんて、あなたにだけよ?」

八幡「そんな光栄なことなのかね?」

雪乃「ええ、そうよ?なんたって私の恋敵で姉だもの、分かるわよ」

もしかしてこいつ

八幡「なあ、お前もシスコンだったりしないか?」

雪乃「いきなりなにを言い出すのかしらこの男は大体あんな外面だけで二十面相が作れる人なんか好きでもなんでもないのだけれどどうしてそんなことを思い浮かぶのかしら」

捲し立てる癖が出てる、よって雪ノ下もシスコン!これはいいネタが入ったぜ

校内 雪ノ下と別れたあと

静「やあ、比企谷元気しとるかね」

八幡「先生」

静「教師と生徒では色々まずいからな、手短に話そう。私とデートしてくれ」

ド直球投げてきた!

八幡「今日は先約があるんで、来週内なら構いません。」

静「・・・最近この手の話になれてきたな」

八幡「1day1こんなことしてたらそりゃなれますよ」

静「違いない」カラカラ

八幡「平塚先生は、大人ですから何かしらいいお店を期待してますよ」

静「おいおい、丸投げは感心せんな」

八幡「まだまだ未熟者ですから」

静「幸村みたいなことを言うな?」

幸村って確か羽瀬川のとこの、日本男児を目指す女の子だったな。

八幡「弟子が出来たみたいですね」

静「そうなんだよ、私は武士でもなんでもないのだが、幸村のやつになつかれてな」

平塚先生も、格闘技をやっているからそのからみでなのだろう。

八幡「もう一人、居ましたよね?」

静「ああ、沙織だな、眼鏡をとるととんでもない美人が出てきて、しばらく固まってしまったよ」

あの、高坂より背の高いオタルックにそんなポテンシャルが!

八幡「まあ、とにかく誘ってもらったんだから、候補は考えておきますよ」

静「ああ、私も考えておくよ」

八幡「それじゃ失礼します」

静「ああ」

教室に向かおう

教室

結衣「やっはろー!ヒッキー!」

みなみ「おはよう!比企谷!」

川崎「おはよう、比企谷」

戸塚「やっはろー!はちまん!」

葉山「おはよう、比企谷」

四人目までは分かるが、何故葉山まで?

ハヤトツハチキター!

ヒナオチツケシ

八幡「なんかようか葉山?」

葉山「少し聞きたいことがある、悪いけど昼休み数分もらえないか?」

八幡「・・・そんくらいなら構わねえよ、場所は俺がいつも飯食ってる場所でいいか?」

葉山「構わない」

なんだってこいつが俺に呼び出しかけるのかわからんが、昼休みを待つことにする

八幡「それで?さっさと済ませてくれ」

葉山「比企谷、お前は変わったよ」

八幡「そんなことを言うために呼んだのか?」

葉山「すまない、本題に入ろう」

八幡「・・・」

葉山「俺はお前が嫌いだ」

こいつは喧嘩を売りに俺を呼んだのか?

八幡「だったらなんだ?リンチでもするか?」

葉山「そんなことはしない、ただお前の立場を変えてやる」

八幡「!」

こいつ、どういうつもりだ?

八幡「意味がよく分からないな」

葉山「君は、功績とは逆の立場を歩んでいる。それを正しい方向に戻すだけさ」

八幡「俺みたいな嫌われ者にそんな価値はないだろうが」

葉山「あるんだよ、少なくとも俺が今の立場にいることよりはな」

日陰者に脚光を浴びせたところで、なんにもならないのに何故それが通るつもりなんだ?

八幡「ナンセンスだな」

葉山「そうでもないさ、結衣をはじめ、戸塚君、川崎さん、相模さん、雪ノ下さん、陽乃さん城廻会長まで、君を認めているんだ。これはとんでもないことだよ」

こいつ、最近のことを一通り分かってやがる。

その上で俺を掻き乱すことが出来ると、そう確信して突っ込んで来やがった。

厄介なやつに目をつけられた



葉山「さっき言ったお前が嫌いだって言葉、語弊があるんだ。お前を認めてるが、やり方が斜め下過ぎる。それをよしとしている今のお前が気に入らないだけなんだ」

八幡「・・・最近、好意というものに触れすぎて、斜め下ってのを思い付いても使わないようにしてるんだ」

葉山「それなら

八幡「だがな、だからといって、俺の選んだ俺の道を。何にも出来なかったお前が否定するんじゃねえよ」

葉山「ッ!」

八幡「お前は多分本当に良い奴だ、何も身動きが取れないぐらいに。俺が言うのもなんだが、半端者なんだよ。お前は」

葉山「・・・」

八幡「お前の優しさは、何も生まない。生まないからって、人の道に、もっともらしい茶々入れてんじゃねえよ」

葉山「だったら!俺はどうすればいいんだ!?」

八幡「そんなの、俺は知らん。斜め下でも俺は何かしらを何とかしてきた。そろそろ爽やかなツラを剥がすのも手なんじゃないのか?」

葉山「・・・・・・やっぱり、お前が嫌いだよ」

八幡「俺を好きでいいのは友達だけだ。」

葉山「・・・悔しいが、完敗だよ。何一つ、変えられない俺の完敗だ」

八幡「腹減ってるから、もういくぜ」

負け続けてきた俺が、とうとう勝利した。

こんなに後味が悪いなら、勝たなきゃよかった。

葉山の悔し泣きを背に、俺は不味くなった飯を食いに教室に戻った

不味い昼飯を平らげ、由比ヶ浜と相模と話していたら昼休みが過ぎた。

葉山が戻ってこない

さすがに言い過ぎた、とは思わない。

あいつはあいつの考えで俺に負けを認めたのだ

その事に関してはかける言葉なんぞない

三浦が葉山が戻ってこないのを気にかけている。

結衣「そういえばヒッキー、隼人くんとなに話してたの?」

三浦「!」

タイミングの悪い奴だ、三浦になんか言われちまう

八幡「大した内容じゃねえよ、ただ意見交換をしてだけだ」

嘘ではない

結衣「隼人くんもヒッキーも頭良いから難しそうだね!」

こじれた、とかややこしくなったって意味なら難しいな。実に

相模「具体的にはどんなの感じの?」

こいつは核心を突くのが好きだな、恐ろしい奴だ。隠し事をすればするほどがんじがらめになりそうだ。

八幡「俺の普段のあり方について、ってのが殆どだな。」

相模「あんた、結衣ちゃんと川崎さんと王子とうちぐらいとしか話し相手いないもんね。」

これでも増えたってのに、カースト上位組は大層なもんである

八幡「薄っぺらい偽物は好かんのでな」

相模「!・・・そうかもね」

さすがに大人しくなったか

三浦「ヒキオ」

想定内だ

八幡「なんだよ?」

三浦「隼人知んない?」

八幡「知らん、途中で別れたからな」

実際、葉山の行方は知らない。まだ泣いてるとかじゃなきゃいいが。

三浦「あっそ、邪魔して悪かったね」

葉山が早退したのを知ったのは、授業の時に先生から聞いてからだった。

放課後 校門前

雪ノ下さんとの待ち合わせのため、待機している。

程なく、雪ノ下さんが来た。

陽乃「ひゃっはろー♪あたしより先に来るなんてえらいえらい♪」ナデナデスリスリ

八幡「////人目のつくところでそんなことしないでください」グイ

陽乃「比企谷君ったら冷たい!あたしとは遊びだったのね!?」

オイ・・・アイツアンナビジンヲモテアソンデルゾ!

ヒソヒソ・・・アイツ、ブンカサイデオナジガクネンノオンナノコニボロクソイッテタヤツジャネーカ!

まずい、あらぬ誤解を招いてる!

八幡「とにかく、行きますよ雪ノ下さん!」グイッ!

陽乃「駄目」ピタッ

何をいってるんだこの人は!?

陽乃「そろそろ名前で呼んでよ八幡」

今はとにかく、この場から離れたい!

八幡「後で・・・

陽乃「・・・///」ミツメル

赤くなりながらその視線は反則だろ

八幡「///・・・行きますよ、陽乃さん」クイッ

陽乃「嬉しいな、名前で呼んでくれて」///

とうとう一つラインを越えてしまった・・・まあ、もうすでに大人のキスはしちまったんだが。それでももう少し、時間を掛けて名前を呼ぶつもりだったのに。相変わらず陽乃さんには敵わない。
この人に俺が、主導権を握ることがこの先あるのだろうか?

陽乃さんを学校付近からひっぺがして、少し離れた場所まで歩いていたところで手を離していないことに気づく。

八幡「あっ///すみませ

陽乃「・・・///」ウデクミスリスリ

離してくれない!さっきから柔らかい感触がさ、ヤバイんだけど。

それにいつもとキャラ違いすぎだろ・・・黙って抱きついてきてるのは演技じゃないですよね?

八幡「その、どこいきましょうか?」///

陽乃「////・・・・・・・・・遊園地」ボソッ

八幡「今からですか?」

陽乃「せっかくだから、デートっぽいし」///

八幡「・・・行きましょうか、は、陽乃さん」///

陽乃「うん!」

遊園地に夕方からいくことになった





午後五時半 遊園地

陽乃さんの突発的なデートコースのチョイスで、遊園地に来た。
せっかくなので楽しみたい、時間は少ないのでさっさと何乗るか決めよう。
八幡「何乗りましょうか?」
陽乃「うーん・・・いきなりジェットコースターいっちゃおう!」
八幡「いいですね、それにしましょう」
平日の黄昏時、以外と並ぶことなく乗ることができた。
八幡陽乃乗車中
キャー!キャー!
八幡「・・・思ったよりすごいですねあれ」
陽乃「だねー♪でもまだまだ平気だよ!」
さっきより元気いいな
途中で降りたくなるが、一定の場所まで来ると開き直れる。これが俺流ジェットコースターの楽しみ方である。
八幡「次はなににしましょう?」
陽乃「八幡が決めて?」
それなら気になってたのがある
八幡「それなら、あれにしましょう。」
ゴーカートである

陽乃「八幡も男の子だね♪行ってみよー!」
八幡陽乃レース中
八幡「速いですね、陽乃さん」
陽乃「お姉ちゃんに勝とうなんか、まだ早いよー?」
ぶっちぎられた・・・排気量違うんじゃねえのか?
なわけねえよな
八幡「次は、陽乃さん決めて下さい」
陽乃「それならあれかな?」
お化け屋敷
ゾンビならここにいますよ?比企谷八幡っていうゾンビが

八幡「まあ、行ってみましょう。」

陽乃八幡お化け屋敷探索中

ヨカッタノカイホイホイツイテキテ?

キャー!

ギャー!ウワー!ヤメテソコハ・・・アッー!

すげえ怖かった・・・なんだあの青いツナギをきたいい男は?なにか大事なものを奪われる覚悟を植え付けられたぞ・・・

八幡「意外と怖かったですね・・・」ブルブル

陽乃「えー?そんなことないけどなー」ブルブル

震えてますよ、とか言わない

と思ったけど言ってみる

八幡「震えてますよ?大丈夫ですか?」

陽乃「寒いだけだもん!」

怖すぎて寒気が走ったんですね分かります

八幡「・・・」

ファサッ

陽乃「八幡・・・///」

八幡「寒いんでしょう?着ててください。」

陽乃「ありがと♪クンクン・・・八幡の匂いがするね♪」

八幡「/////嗅がないで下さいよ!」
すげえ恥ずかしいんだぞ?
陽乃「♪」クンクンクンクンスリスリスリスリ
聞いちゃいねえ・・・
八幡「もういい時間だし、あれいきますよ」


観覧車

陽乃「わかってるね八幡!」

締め括りにはいいだろう、好評だし。

観覧車内

陽乃「今日は楽しかったよ!また行こうね!」

八幡「ええ、俺も楽しかったですよ、陽乃さんが楽しんでくれて良かったです。」

陽乃「・・・」

八幡「・・・」

気まずい沈黙ではない、二人とも目をそらさない。

陽乃さんが近づいて・・・

チュッ・・・

俺にキスをした

陽乃「////嫌そうじゃないね♪」

八幡「////嬉しいですよ」

陽乃「ライバルは多いけど、今だけは独り占めできるから」////

仮面を外した陽乃さんはすごく可愛いな。

ドキドキして仕方ない

八幡「俺みたいなヘタれでホントにいいんですか?」

陽乃「・・・勇気のある男の子だよ、八幡は」

陽乃「雪乃ちゃんとくっつけてあげたかったんだけど、どうしてもあたしが欲しくなっちゃった。最低な姉だよあたしは」

自嘲気味に笑う陽乃さんがほっとけなくて、儚げで。

ギュッ!

陽乃「八幡・・・ありがとう」

気が付いたら抱き締めていた

八幡「ちゃんと、答えを出しますから、少しだけ待っててください!」

陽乃「ありがとう・・・ごめんね・・・グスッ」

泣いた陽乃さんが愛しくて、抱き締たまま離せない。

鉄仮面の下の素顔は、なんのことはない普通のか弱い女の子だった。それがわかって、ほっとける野郎はいねえ。

陽乃さんを抱き締めたまま、観覧車から降りた。

帰宅中

帰りの電車でさすがに泣き止んだ陽乃さんは、いつもの仮面をしていない。

陽乃「あたし、あんな泣いたの久し振り」

八幡「どっかで泣いとかないと心が疲れますよ」

俺も材木座に泣かされたし、心に折り合いを付けるために泣くのも必要なことなのだろう。

八幡「それに、貴重な場面が見られて、こっちは得した気分ですよ」

陽乃「なかなか言うようになったね?」

八幡「・・・陽乃さんもちゃんと女の子だったのが分かりましたから」

陽乃「////なんか恥ずかしいな・・・」

八幡「弱味を見せるのは恥じゃないですよ、弱いところを認めて、そこからどう立ち回るかを決めれば良いんじゃないですかね?」

弱点の無い生き物は皆無だ、弱さは、時に深刻な傷を作る。

しかし、作るなら作るで、俺のように認めてしまえばいいのだ。

陽乃「・・・強くなったね、八幡。」

八幡「弱いですよ?弱いから、怖いから答えが出ないんです」

陽乃「そんなこと言えるのは、きっと強いからだよ。ライオンは求めていた勇気をすでに持ってたみたいにね」

八幡「小悪党には過ぎた評価ですよ」

陽乃「あ、根に持ってるー♪」ツンツン

俺は弱い、きっと孤独がまた襲ってきたら、もう押しつぶされるだろう。

でも、これは誰でもそうなのだ。俺は強がっていただけで、多分嫌っていた連中に憧れていたのだ。

陽乃「あたしも、八幡にはあまり強がらないでいるね?」

八幡「良いですよ、年上だから甘えたらいけないなんて、そんなことはいいませんよ」

陽乃「ありがとう・・・」

八幡「どういたしまして」

人生を真っ当に生きる上で、必要なことは多い。俺に友達が出来て、俺を好きな女の子がいて。

人の心に触れ、恐れていた変化を受け入れる。
一大決心ではあったがこれで良かったと胸を張れる。

次に必要なものは分かっている。

しかし、時間を掛けないといけない問題だ。何せ羽瀬川に言われたように、光源氏もかくやという状況であるからだ。

材木座に言われたように、後悔の無い選択は無理そうだ。

悩みは等しく人々にある。

高坂も悩みごとがあるらしい、力になってやりたい。なにせ友達だからな。

きっと助けて助けられてを繰り返して生きていかなければ、人は生きていけない。

こんな考えを俺が持つことになるとは、友達ってすげえよ。

八幡「陽乃さん」

陽乃「どしたの?送り狼する?」

八幡「////しません!・・・単に俺を頼ってくれてもいいですからねっていいたかったんですよ」

陽乃「!そんなこと言ったらもっと八幡が好きになるじゃない」////

八幡「陽乃さんが壊れるとこなんざ見たくないですからね」

大事な人が壊れるところが見たい奴はいないだろう。これが俺の本心である。

それから陽乃さんを送って帰るまで、二人とも
無言だった。

自宅

明日は羽瀬川と高坂と集合になっている。

あいつらはどんな話を持ってくるだろう?
高坂の悩みが気になる、羽瀬川のやつと考えてやろう。

高坂にも羽瀬川にも友達らしいことはしてやれてないからな、友達甲斐ってやつを見せてやるぜ。

コンコン

小町「お兄ちゃん?いる?」

八幡「おう、入れよ」

兄貴としても頑張らねえとな。

ガチャッ

小町「お兄ちゃん、聞きたいことがあるんだけど・・・」

八幡「なんだ?」

小町「・・・・・・あのね?桐乃ちゃん、京介さんと付き合うことになったんだって」



は?

高坂京介と高坂桐乃が付き合うってことか?

八幡「・・・小町よ、お前が俺に抱いている気持ちは知ってるが、高坂をだしにするような真似は・・・

小町「ホントなの!ホントに・・・恋人なんだって・・・」

そういって小町が渡してきたものは携帯電話

メールの受信フォルダを開いている

to桐乃ちゃん☆

題 報告することがあります

私高坂桐乃は、兄である高坂京介と正式にお付き合いすることとなりました。
祝福されるつもりはありません、だけど小町ちゃんには知っておいて欲しかったのでメールしました。
小町ちゃんも頑張ってね

こう書かれていた。

八幡「・・・疑ってすまなかった、本当みたいだな」

驚きすぎて視界が一瞬狭くなっちまった、息を呑むってこのことなのか。

小町「多分、小町と桐乃ちゃんがあんなに打ち解けたのって、二人ともお兄ちゃんが男として好きだったからだと思う。」

納得できる部分が多々あるな。

八幡「それで?返信したのか?」

小町「ううんまだだよ」

八幡「・・・明日、高坂と羽瀬川で集まるんだ。その結果次第で俺は高坂と友達をやめることになるかもしれん。だから、返信はまだするな、分かったな?」

高坂よ兄貴失格だぞ、駆けつけ一杯ぶん殴ってやる。

思えば、最初のシスコン祭りから桐乃ちゃんは高坂への気持ちが突き抜けている節があった。

つまり、俺や小町が高坂達と出会う前からどちらかが恋心を持っていたに違いない。

もしくは両想いだったかだ

高い確率で後者だが。

小町「小町、こんな気持ちになることをお兄ちゃんに押し付けようとしたんだね・・・」

友達の道を踏み外す瞬間をみた、小町の感想だ。

そして俺のな

八幡「それで?お前は、友達にこんな気持ちを味あわせてまで俺が欲しいか!?」

小町「・・・桐乃ちゃんの気持ちは分かるけど、友達をこんな気持ちにさせるならお兄ちゃんとどうのこうのとは思えないよ」

八幡「・・・八幡的にポイント高いぞ」ナデナデ

小町「フフフ」

久し振りに「兄妹」として会話が出来ている

八幡「とにかく、明日になってからだな」

小町「そうだね」

小町八幡「おやすみ」

バタン

道を外れた兄妹を正す、兄貴は兄貴の

妹は妹の戦いだ

「友達」だからな、憎まれても元に戻してやるぜ

翌日

羽瀬川と高坂を一時間前から待つ

当然あいつらはこないもんかと思っていたが、羽瀬川がほぼ同じタイミングで待ち合わせの喫茶店に到着していた

小鷹「・・・早いな、比企谷」

八幡「まあな、・・・しってんだろ?高坂のこと」

小鷹「俺は高坂からメールもらってな、いくら桐乃でも小町ちゃんにあのメールを送れても小鳩には送れなかったみたいだな。」

小鳩ちゃんみたいな女の子にあんなメール送ったら小町に怒らせるわ!

八幡「お前はどう思う?」

一応こいつも鬼畜道に堕ちてないか確認する

小鷹「当然あいつを止めてやりたい!俺の人生の貴重な友達だからな。」

鬼畜では無いが、根本的な部分で悲しいのでこの件が片付いたらそっちを何とかしてやろう。

八幡「まあ、あいつの言い分を聞いてからだな」

小鷹「そうだな」

約束の十五分前、高坂は来た。


京介「よう、比企谷!羽瀬川!」

能天気過ぎて、拳銃が手元にあれば頭にブチ込んでたな。

銃社会じゃなくてよかったな高坂よ

八幡「・・・本題に入るぞ」

小鷹「・・・そうしたほうがいいな」

京介「・・・そうだな」

とりあえず、事実確認だ

八幡「お前は、本当に実の妹と付き合うのか?」

京介「ああ、そうだ」

八幡「・・・事の重大さは分かってるよな?」

京介「腹は括ってるよ」

小鷹「分かってねえよ、桐乃ちゃんを止めるのがお前の役目だ括るところがおかしいぞ?」

羽瀬川の言う通りだ

八幡「はっきり言うが、祝福は絶対にしねえ。何故なら明らかに常軌を逸した関係を結んでるからだ。事の重大さを理解してなお、妹とくっつく時点でお前はどうかしている。ましてや、友達に触れて回るなんざ自殺行為だ。」

羽瀬川「・・・お前から、桐乃ちゃんに告白したのか?」

羽瀬川はかなり良い質問をした
妹の桐乃ちゃんが告白したのであれば、こいつはシスコンを拗らせただけの馬鹿野郎だが

もし、こいつから告白したのであればとんでもない鬼畜野郎だ。

京介「俺からだ、誰に告白されても、すべて断って妹に告白したよ。」

淀みなくこの鬼畜は言葉を出す

小鷹「お前は兄貴だろ!?」

八幡「落ち着け、羽瀬川。ただまあ言いたいことは俺も同じだ、どうして兄貴として動かない?お前から道を踏み外させた?」

京介「好きだからだ、気づいちまって、そこから勢いであいつに告白したよ。そしたらOK貰えたんだ」

こいつは能天気なやつだが、ここまでくると病気を疑うな。

八幡「お前のやってることは、誰からも受け入れられない、何より生きていけない。駆け落ちでもして、桐乃ちゃんを苦しめる。」

京介「分かってんだよそんなことは!」

八幡「てめえ!」

掴みかかる寸前で

京介「大嫌いなはずの妹に頼られて!色々となんとかしてきたがな!俺は多分最初から桐乃をこんな形で愛してたんだよ!仕方ねえじゃねえか!」

小鷹「仕方ないで済むわけ無いだろ!」

八幡「・・・分かってんだろが!?お前らがくっつくだけで不幸になる人間がたくさんいるんだぞ!てめえは恩のある人間や親しいにん下?全員に唾吐いてまわってんだ!!お前の普段の交遊関係は知らん!!だがな!!俺はお前の友達だ!!戻れるうちに戻って欲しいんだよ!!」

こんな怒鳴ったのは生まれて初めてかもしれない

八幡「・・・グズッお前が・・・間違いを選んで身を滅ぼすとこなんざ・・・グスッ見たくねえよ・・・」

羽瀬川「・・・ウッ・・・ウッ・・・」

羽瀬川も同じ気持ちなのだろう、俺は怒鳴りながら、羽瀬川は黙りながら涙が止まらない。

京介「・・・ズッ・・・ズッ・・・本当に良い友達だよお前らは、ズッ・・・ごめんな・・・ズッ」

泣きながら気付いたが、こいつも桐乃ちゃんとの関係を気に病んでる可能性がある。

よくよく考えて、あんなメールを普通は寄越さないはずだ。だが、小町経由ではあるが当然俺に伝わるのは分かってないわけがない。

八幡「・・・お前は馬鹿野郎だ、受け入れられないのは折り込み済みなんだろ?」

京介「バレたか、そりゃそうだろ?お前らに強く言ってほしかったんだよ。同じシスコン仲間だからな」

八幡「お前のシスコンは洒落にならんぞアホ」

小鷹「俺より残念なやつだよ、お前は。」

小鷹八幡「・・・高坂京介、桐乃ちゃんと別れろ」

京介「・・・こればっかりは桐乃と話し合う必要がある。時間をくれ」




三作品ともアニメしか見てないから再現できてるのかわからんぜよ

小鷹「時間ったって、お前が別れるように言えば済む話じゃないか。」

八幡「禍根をなるべくなくしたいんだろ」

小鷹「そりゃ必要だな」

京介「比企谷の言う通りだ、何せ俺はシスコンだからな」キリッ

八幡小鷹「(半分病気だろ)」

八幡「まあ、その点は今小町がお前のためにやってくれてるがな」

小鷹京介「え?」

八幡「桐乃ちゃんの恋人報告メールが来た段階で、小町と俺は普通の兄妹に戻れたからな。昨日小町と話しあったんだよ。俺は高坂を、小町は桐乃ちゃんを説得するってな。」

京介「なにからなにまですまん!」

八幡「本当は羽瀬川兄妹にも協力して欲しかったが、小鳩ちゃんはこの手の話はやめといた方がいいかとおもってな。だから羽瀬川小鷹だけ話し合いの場にいるって訳だ」

小鷹「・・・デキる男だなお前」

八幡「とりあえず、俺と羽瀬川の仕事は終いだ。あとは小町次第だろうな。うまくいけばわだかまりなく高坂さんとこの御兄妹はただの仲睦まじい家族って感じだ」

京介「・・・そんなことまでやってくれたんだな」

八幡「その、なんだ、・・・友達だからな///」

小鷹「赤らむなよ・・・理科が見てたら暴走するぞ?」

京介「俺のとこにもそんな奴がいてな、頼むから燃料は与えないでくれ。」

八幡「安心しろ、俺のとこにもいるぞ」

小鷹「どこにでもいるんだな・・・」

京介「勘弁してほしいぜ」

八幡「まったくだ」

アイツラマジノキチクダゼ

オマエガイウンジャネエ!

ソウダコノキチクヤロウ!

スミマセンハンセイシテマスンデソノアダナダケハカンベンシテクダサイ

高坂京介はひとまず決着が着いた、小町よ、そっちは頼むぜ。

小町「それで?桐乃ちゃんは京介さんと別れたくないと、そういうつもりなんだね?」

桐乃「当たり前じゃん!あたしが何年アイツのこと待ってたと思ってんの!?」

小町「年数は関係ないよ、今のこの状況の重大さは分かってるのかな?」

桐乃「わかってるし!それでもアイツが好きなの!離れたくなんかない!」

小町「・・・言いたくないけど、桐乃ちゃんは多分京介さんに捨てられるよ。」

桐乃「はあ!?小町ちゃんに何が分かるって言うの!?」

小町「分かるよ、小町もブラコンだし」

桐乃「だったらほっとい

小町「友達が間違えたら怒るに決まってるよ!」

小町「今の桐乃ちゃんは最低だよ?ダメなものはダメ、これで聞き分けられないなんか話にならないよ」

桐乃「あたしは!どうしてもアイツと居たいの!モデルだって、陸上だって、オタク趣味だって全部アイツの居ない穴を埋めるものだったの!」

小町「小町たちみたいな妹は、お兄ちゃんを不幸にしちゃうんだよ。一緒に居られたら幸せなんて、いつかそんな幸せは壊れるよ。」

桐乃「そんなの・・・」

小町「小町がお兄ちゃんを諦めきったのって、桐乃ちゃんのお陰なんだよね。」

桐乃「どういうこと?」

小町「まわりの人をあんな気持ちにさせるのは小町的にポイント低いんだよね。」

桐乃「!!・・・あたし、自分のことばっかりだった」

小町「まあ、小町の方はお兄ちゃんにそういう目で見られてなかったのもあるけどね」

桐乃「八幡さんは攻略難易度かなり高そうだよね」

小町「ホント、何回ヤキモキしたことか分かんないよ。でも、あのごみいちゃんも最近やっと歩み寄ることを覚えて、小町的にも安心だよ。」

桐乃「・・・京介とは別れない」

小町「!まだそんなこと

桐乃「聞いて?あたしが学校を卒業するまで、ってのがあたしの考え。ゴメン!いきなり別れるのだけは耐えられないの!」

小町「うーん・・・こればっかりはお兄ちゃんたちに聞かないと・・・」

桐乃「あたしが何とかするから!」

小町「小町はひとまず許すって感じだけど、あとは責任持たないよ?」

桐乃「それでいいから!ありがとう小町ちゃん!」

とりあえずお兄ちゃん、小町も出来るだけ頑張ったよ。

小鷹さんと頑張ってね

小町と八幡合流

京介「卒業まで?」

桐乃「そ、アンタと付き合うのはそれでおしまい!だから、もう少しだけ付き合って欲しいんだけど」

八幡「祝福はしないぞ」

小鷹「俺も同じ考えだ」

京介「そりゃそうなるよな・・・」

八幡「だが、桐乃ちゃんの卒業までそんなに時間無いしな。この鬼畜野郎と短い間乳繰り合うだけなら見逃さんこともない。」

小鷹「あだ名って友達っぽくて良いな!」

京介「良くねえよ!?あだ名鬼畜野郎って酷いにも程があんだろ!?」

八幡「羽瀬川が残念なやつ呼ばわりされてる理由が分かったよ・・・」

桐乃「あの」

八幡「?」

桐乃「名前で呼んであげてください!」

八幡「・・・まあ、鬼畜野郎ってあだ名よりはマシだよな。・・・京介」

京介「!おう!八幡!」

八幡「小鷹も、いてくれて助かった、ありがとな」

小鷹「あ、ああ!こっちこそ!ありがとう八幡!」

小町「お兄ちゃんがデレた!」

桐乃「ホントに、皆さんには感謝してもしきれません!ありがとうございます!」

京介「俺からも礼を言わせてくれ、小町ちゃん、八幡、小鷹、ありがとう」

小鷹「ああ、気にするな」

八幡「いっとくが付き合ってる間桐乃ちゃんに手を出したら鬼畜野郎って呼ぶからな」

京介「手を出さないんでそれは勘弁してください!」

小鷹「はははは!八幡には頭が上がらないみたいだな?」

京介「お前にもだよ、小鷹」

ひとまず、このお騒がせ兄妹の乱は収まったな。斜め下のやり方もしなくてすんだし、中々上出来だと思う。

京介と桐乃ちゃんの騒動の翌日、俺と小鷹と京介でまた集まっていた。

八幡「なあ京介よ」

京介「なんだよ?八幡」

八幡「短い時間を俺たちに使って良いのか?」

小鷹「そうだぞ?桐乃ちゃんとのことは卒業まで見逃すって話だからな、出来るだけ一緒に居たいんじゃないのか?」

京介「それも重要なことだがな、お前らといる時間ってのもそれはそれは重要なんだよ。」

コイツやっぱ天然ジゴロだ、ここまではっきり言われると照れもしねえ。なのに心打たれる。
俺には真似できんな。

八幡「お前はいいかも知らんが、桐乃ちゃんはどうなんだよ」

京介「あいつはあいつで小町ちゃんと小鳩ちゃんと遊びたいって言っててな、積もる話もあるんだろう」

小鷹「小鳩も桐乃ちゃんと小町ちゃんと遊ぶのを楽しみにしててな、こっちとしても助かるよ」

八幡「小鳩ちゃんはあの一件はハブっちまう形になったからな、長いこと会ってない友達に会えるのは楽しみだろうな。」

小鷹「そうなんだよ、あれは仕方ないことだからな。今回はそれを気にせず遊ばせられるからな。楽しんでもらいたいよ」

京介「こっちはこっちで楽しもうぜ!」

八幡「ああ、そうだな」

小鷹「賛成だ!」

ここらで小鷹のことで気になった質問をブッ込むか

八幡「ところで小鷹」

小鷹「どうした?」

八幡「お前、本当に学校で友達居ないのか?」

小鷹「あ、ああ、居ないんだよこれが」

京介「やっぱ見た目で人が寄らないとかか?」

小鷹「・・・最近、俺が数人血祭りにあげたって噂が流れててな?一層クラスメイトの距離が離れてるよ。」

八幡「酷いな・・・」

京介「だが、小鷹はなにもしてねえんだろ?」

八幡「実際、笑いのセンス以外は小鷹も高スペックだからな。やろうと思えば血祭りに出来るところが信憑性を増してるんだろうな。」

小鷹「狂犬かなにかだと思われてるってのが現状の隣人部と生徒会以外の評価だな。ってかおい!笑いのセンスあるだろ!?俺!?」

予想以上にミッション系の学校は、見た目のみでの判断に重きを置いているようだ。笑いのセンスは恐らく共通の認識で残念だが。

京介「笑いのセンスはともかく、狂犬呼ばわりは酷いな・・・」

小鷹「京介まで!?そんなに笑いのセンスないのか!?」

こいつの笑いのセンスへの執着ってなんなんだ?

八幡「・・・でも実際、隣人部の連中とは友達なんじゃないのか?」

京介「だよな、あれは普通に友達だぜ?」

小鷹「!!」

八幡「?どうした小鷹」

小鷹「あいつらは・・・部活仲間だよ」

何いってんだこいつは、友達だろうに。

八幡「そんなに部活仲間ってとこにこだわるってのが何か引っ掛かるんだが。」

小鷹「恐いんだよ、友達の居なかった、そんな俺の唯一の居場所がなくなりそうで」

京介「あの女の子達に告白されとたかか?」

小鷹「鋭いな京介は、星奈に告白されたよ。しかも隣人部全員集合の状況でな」

八幡「・・・部活の人間関係にヒビを入れたくないってか」

小鷹「そうなんだ!現状のままで、何とか部活を続けていきたいんだ!・・・向き合うって決めたんだけどな、結局ビビってこの有り様だよ。」

こいつは少し前の俺だ、何も変わらない、そんな決意をしてしまっている。
変化の先輩として掛ける言葉を吟味する。

とりあえず、羽瀬川に掛ける言葉をより的確にしてやりたいので告白された状況を聞いておく。

八幡「告白されたあと、どうしたんだ?」

小鷹「え?なんだって?って言って逃げた」

京介「え?なんだって?」

言わなくてもわかると思うが、京介は聞こえなかったのではなく、信じられん逃げ方だから聞き直したのだ。

実際、京介がこう聞かなかったら俺が聞いていた。

八幡「お前、受け狙いなのか?」

京介「俺でもそんな鬼じゃねえよ・・・」

そりゃそうだ、女の子から告白するってだけで大変なのに、聞こえないフリで逃げられたら堪ったもんじゃねえだろ。

柏崎よ、心中お察しします。

小鷹「今の今までそんなことなかったからな、怖くて逃げたんだよ。」

京介「はぁ・・・」

俺も京介も呆れて言葉が出ねえ

ヘタレもここまで来ると犯罪だな

罪な男って意味で

京介「お前が逃げるからって、あの柏崎ってやつの気持ちは変わらんだろうが?」

八幡「告白させないように立ち回ってきた俺も、とうとう告白されたときはもう少し前向きだったぞ?」

小鷹「返す言葉もございません・・・」

本気で自己嫌悪に陥っているな、何とかしてやりたいが。

八幡「小鷹よ、他のメンバーにはまだ告白されてないよな?」

小鷹「告白事態はな、だけど夜空が俺の家に忍び込んで、・・・その、アレしてて・・・」

・・・とんでもないことを聞いちまった

アレってほぼほぼ性的な何かだろうな。

三日月恐るべし・・・残念な方向で

京介「・・・えー・・・」

京介のライフが減ってきている!

八幡「お前、逃げるならもう少しプランとか覚悟をしろよ・・・自己嫌悪に状況の改善効果は皆無だぞ。」

小鷹「なんとかしたいんだがな・・・」

がんじがらめ、もしくは詰んでいる状況下。

葉山のような八方美人気質からなるこの四面楚歌。

策もあるにはあるが、小鷹自体をどうにかしねえとまた繰り返すぞこりゃ。

かくなる上は・・・

八幡「小鷹」

小鷹「どうした?」

八幡「お前には奉仕部を手伝ってもらう」

小鷹「え!?」

京介「なに考えてんだ?八幡」

八幡「できれば京介にも頼みたい、二人ともいけそうか?」

小鷹は強制だが、京介は任意だ。

ただ、京介がいてくれたほうが俺のアイデアは光る。なので出来ればやって欲しいが・・・。

京介「二人に頭が上がらねえし、何よりお前らだからな。手伝わせてくれ。」

八幡「ありがとう京介」

小鷹「ちょ、ちょっと待ってくれ!どういうことなんだ!?」

八幡「今は説明しない、だが小鷹、悪いようにはならないことだけは保証する。」

小鷹「・・・話が見えないが、八幡がいうならわかったよ。」

藁にもすがる思いだろうからな
真剣に何とかしてやるぜ。

ちなみに原作でも桐乃と京介別れたけど、その後原作者がいろんなとこの公式で京介と桐乃はまたくっついて、幸せになるって言い回ってるやで

>>311

それマジ?

話に組み込むわ
多分二スレいくかも

ひとしきり二人と遊び、来週からの奉仕部の活動の説明をして、雪ノ下の許可をとり、俺たちは解散した。

今回の俺のアイデアは少し、手間がかかる。

ちょうど平塚先生と来週おデートという神憑り的なタイミングの良さ、これがなければ閃かなかった。

さらに京介まで助っ人をしてくれたのだ

負ける気がしない

一番働くのは小鷹だが、当事者は働かせてナンボだろう。

翌日

奉仕部

小鷹「皆さん、お久しぶりです。羽瀬川小鷹です、今日からしばらくお世話になりますんでどうぞよろしくお願いします。」

京介「高坂京介だ、久しぶり。俺も奉仕部で世話になるんでよろしくな!」

雪乃「比企谷君から話は聞いているわ、こちらこそよろしく。」

結衣「えっと、二人ともよろしくね!」

まあ、見知った顔の挨拶はこんなもんか。あとは先生が来れば比企谷八幡の暗躍がスタートするのだが

静「比企谷、呼ばれたはいいが約束を忘れてないな?」

おデートのことだな

八幡「忘れてませんよ、ただこの二人を紹介しときたくて。」

京介「お世話になります、先生!高坂京介です!」

小鷹「羽瀬川小鷹です!お世話になります!」

ガラガラ!

陽乃「ひゃっはろー八幡!遊びに来たよ!」

想定内だが、名前で呼ばれると・・・

雪乃結衣「比企谷君?(ヒッキー?)」

面倒なことになる

ガミガミガミガミガミ!

京介「なあ小鷹」

小鷹「なんだ?」

京介「八幡のやつ、何しに俺らを呼んだのか分からんのだが。」

小鷹「・・・だな」

少し不審がられてはいるが、俺の計画に全く綻びはない。

むしろ、陽乃さんのお陰でさらに追い風が吹きそうだ。

八幡「雪ノ下、由比ヶ浜、ちょっと」チョイチョイ

雪乃結衣「?」

八幡「(実は、小鷹のやつがこうこうこうでな?・・・)」

雪乃結衣「(なるほど)」

八幡「(こういう切り口で改善策があるから・・・)」

雪乃結衣「(ふんふん)」

八幡「(・・・そんな感じでしばらくよろしく頼むわ)」

雪乃「・・・わかったわ」

結衣「うーん、了解!」

八幡「陽乃さん、ちょっと」チョイチョイ

陽乃「?」

八幡「(かくかくしかじか)」

陽乃「(八幡にしては随分と真っ直ぐな案だね?)」

八幡「(そりゃそうですよ、小鷹の為なんですから、自分であればもう少し雑な作戦になるでしょうね)」

陽乃「(・・・お姉ちゃんからアドバイス)」

願ったり叶ったりだ

八幡「(是非、聞かせてください。)」

陽乃「(八幡の案は適材適所に配置できてるし、一見問題は少なさそうだけどまだ不安かな?)」

八幡「(具体的にはどの辺が?)」

陽乃「(もう少し、演技力がいるかな?仮面で良いからさ。)」

八幡「(そういうことですか、それなら友達のためなんでお安いご用ですよ。しかも相手はトチってもなんの痛みのない他人ですし。)」

陽乃「(仮面は疲れるよー?)」

八幡「覚悟の上です」

これで必要なものは揃えたか

八幡「最後に平塚先生」チョイチョイ

静「?」

八幡「(実は、小鷹のことで先生に相談が・・・)」

静「(!・・・それは酷いな・・・)」

八幡「(でしょう?なので先生とのデートはひとまず置いといてこれを片付けたいんですが)」

静「(協力しないわけないだろ、それならさっさと行くぞ。)」

予想より計画のペースが早い、好ましい状況だ。

俺と先生でクロニカ学園へ向かう

クロニカ学園

静「着いたぞ、アポは取ってある、とりあえず挨拶からだな。」

こういうときの先生の大人な部分って惹かれるものがあるな。

本人には言わないけど

八幡「そんじゃ、職員室に行く前に・・・」キリッ!

静「!!////な、な、なんだ?良い顔して///」ドキドキ

これぞ陽乃さん直伝!

仮面ヒッキー!

説明しよう!仮面ヒッキーとは、死んだ瞳を強制的に輝かせて一時的に魅力を大幅にアップさせる、非常に疲れるけど超有効な技なのだ!

静「///まあ、お前の作戦だと見た目も重要だしな///」

先生が、乙女もかくやというときめきっぷり。

効果の程は見てとれた、大人もある程度の相手なら通用するだろう。

仮面ヒッキーを装着したまま職員室へ向かう

モブ教員「隣人部?」

静「ええ、御校の生徒と弊校の生徒との部活同士の交流がございまして、それでお立ち寄りさせて頂いております。」

モブ教員「・・・確かに、隣人部はありますな。・・・分かりました、案内いたしましょう。ただ、気難しい生徒が多くてね・・・部室の前までと言うことになりますが」

よしよし、第一段階クリアだな。

八幡「お手数お掛けします」キリッ

モブ「!これはこれはよく出来た生徒さんですな、先生もお若いのに大したものだ。」

静「若いだなんてそんな・・・///」テレテレ

照れるところはそこじゃないですよ?

まあ、仮面ヒッキーの威力も上等、それが分かったのは良いことだ。

隣人部に向かうことにする

隣人部

コンコン

星奈「はい?誰?」

ガチャ

星奈「あんた、この間の」

八幡「柏崎だけか?」

星奈「あんた、何しにきたのよ?」

八幡「友達を助けに来た、お前らもな」キリッ

星奈「・・・全部知ってるって顔ね?」

八幡「当たり前だ、お前ら隣人部の手助けに来た」

星奈「どういうことよ?」

八幡「そろそろ大っぴらにいうが、小鷹のヘタレは隣人部のせいだ。」

星奈「あんた、喧嘩売りに来たの?」

八幡「違うな、手助けだ。」

星奈「・・・聞くだけ聞いてあげるわよ」

八幡「柏崎よ、今の小鷹に何回想いの丈をぶつけても逃げられるのは分かるよな?」

星奈「痛いほどね」

八幡「だったら、小鷹自体を少し変えてやる必要がある。ここまではOK?」

星奈「・・・」

何も言わないが、小鷹が言うには切れ者らしいからな。伝わってるだろう。

八幡「居場所が他にないから、壊すわけにはいかないからあのアホは逃げやがったんだ。逆説的に言えば、環境次第では逃げずに向き合わせられるってことになる。分かるな?」

星奈「半分位はね」

なるほど、確かに切れ者だ。これから俺が言うことにも見当がついてるな。

八幡「小鷹の野郎、何人か血祭りに上げたそうだな?」

星奈「そんなことあいつはしてない!!」

小鷹に相当お熱だな

これくらい思われてないとやりがいがないからな。

八幡「知ってるよ。だけど、クロニカ学園の大多数が事実と認識してしまっている以上、お前のその声が嘘になっちまう。民主主義の嫌なとこだよな。」

星奈「・・・」

心当たりがあるみたいだな、こいつもトラウマを抱えて生きてるやつなのか。

俄然やる気の出ることだ


八幡「だからな、小鷹の周囲の評価をぶっ壊すんだ」

星奈「・・・なるほどね」

八幡「驚かんな?」

星奈「半分くらいは予想通りだからね」

八幡「残り半分は?」

星奈「期待、かな?あたしたちには出来なくても。あんたなら出来そうだしね。」

八幡「お前にも手伝ってもらうがな」

星奈「もちろん、協力は惜しまないわよ」

八幡「だったら、お前の知っている範囲で影響力のある人間を教えてくれ。」

夜空「日高日向だ」

星奈「夜空・・・」

こいつ・・・///小鷹の家でアレしてたんだよな?
三日月の名誉のために忘れてやろう

八幡「それで?何者なんだよ?その日高ってのは」

夜空「この学校の生徒会長で、・・・・・・私の姉だ。」

八幡「!!!」

星奈「ちょっと!!そんな話聞いてないわよ!!」

夜空「言ってないからな、もちろん小鷹にもだ。」

にべもなく言ってのけたが、すげえ重大な話なんじゃないのか?

八幡「どこにいけば日高会長に会えるんだ?」

夜空「○○に行けば会えるはずだ」

八幡「分かった、○○だな。ありがとう、行ってくるわ。」

次は生徒会長に会いに行く

日向「なるほどな、小鷹のやつ逃げ場所に生徒会を利用してたのか。」

八幡「ええ、そういうことみたいです。とは言えアイツの孤独な環境は、言ってしまえば殆どの人間に責任があると俺はおもっています。」

日向「言い返せんな。あいつが来たときも私の支持率が上がっただけであいつの評価は上がらなかった。歯痒いものだな」

八幡「だから俺が来たんですよ、バカみたいに見た目でしか人を判断できないやつらには、判断材料を増やしてやりゃあ良いんです。」

日向「どうやってだ?」

八幡「会長さんが広告塔になるんですよ」

葉山隼人、いけ好かないが影響力ある人物である。

俺のような鋼の心をもったぼっちには烏合の衆の流す下らない噂もどこ吹く風だが、小鷹はぼっちを受け入れきれない。だったら葉山隼人のような、日高日向のような人物が口を効くのが
もっとも効果的である。

カリスマとは、少数が多数を上回ることのできる貴重な才能だ。

なので、その才能の持ち主を利用するのが今回の作戦だ。

本来、仮面ヒッキーでうまいこと取り入るつもりだったが、小鷹が生徒会長に気に入られているようで、順調に話が進んでいる。

仮面ヒッキーは念のため発動しているが

日向「・・・大体は承知した、だが、その仮面は外せ、不愉快だ。」

バレてる!さすがカリスマの持ち主だ。

八幡「すみません、知らない人間には警戒から入るもので。」

日向「随分と荒んだ素顔だな」

八幡「つい最近まで寂しい人生だったもので。」

日向「そ、そうか・・・大変だな・・・」

同情とドン引きを一緒に出来るとは器用な人だな、だからカリスマなのかね?

日向「ところで、広告塔とは何をすればいいのだ?」

八幡「・・・後日、高坂京介っていう能天気なやつが来ますんで、そいつと仮面をつけた俺と人目のつくところで小鷹のポジティブキャンペーンをします。」

日向「良いアイデアだ、君が考えたのか?」

八幡「そうです」

日向「はっはっはっ!友人のためならそこまでできるのか!尊敬するよ!」

あいつはナリがあんなだから、俺とは違う孤独を味わって生きている。
俺にはそれが許せない、弱いくせに孤独で、優しくて、それゆえ残酷な今の羽瀬川小鷹を
変えてやりたいんだ。

見苦しくてカッコ悪くて、その癖天の邪鬼で、寂しがり屋のあいつがほっとけるかよ。

まあ、そっちはそっちで大変だろうが。
頑張れよ、由比ヶ浜はすげえアホだぞ。

日高会長にメインの作戦を伝えて、奉仕部に戻る。

静「待っていたよ、どうだった?」

八幡「今のとこ順調ですが、一通り生徒を拝んで奉仕部に戻りたいですね。」

組織というものにも癖がある、言わば動物の毛並みのようなものだ。

毛並み次第でキャンペーンのアプローチを変えなきゃならない。

ちょくちょく通る生徒を仮面ヒッキーで観察する

・・・・・・・・・・・・

八幡「まあ、大体掴めましたかね。戻りましょう、先生。」

静「随分と大物感が出てきたな?」

八幡「からかわないでくださいよ、必要な場面で必要な行動をとるだけです」

静「今のお前なら働いてもやっていけそうだがな?」カラカラ

働きたくないでござる!

八幡「・・・まあ、最悪は専業主夫も出来ないでしょうね。不景気だし。」

静「私なら養えるぞ?」///

赤らむなよ、可愛いなチクショウ。

奉仕部に戻ることにする

???「すみません、小鷹様の御友人の方ですか?」

誰かはわからんが、話は聞いた方が良さそうだな。



夜空「あいつは、やってくれるのだろうか?」

星奈「他に頼れる人もいないしね、応援するしかないわよ。」

理科「理科的にはやってくれそうですけどね、頭のいい人みたいですし。」

幸村「ゆうじんであるあにきのためにさくをねる、ちしょうとよぶにふさわしいおかたのようでございますな」

星奈「知将かどうかはともかく、小鷹の友達なら、あたしたちも信じてあげるべきよ。」

夜空「私も、小鷹に想いを伝えたいからな。負けんぞ、肉。」

星奈「あたしだって!」

理科「(痴女にモテるのかな?小鷹先輩)」

幸村「こんどからひきがやどののことはおじきとおよびいたすことにします」

八幡「ステラさんと仰いましたね?あなたの意図が掴めないんですが。」

ステラ「意図も何も、そのまんまの意味ですよ。小鷹さまのプロデュースを取り止めて頂きたいのです。」

明らかな妨害の表明、少し戸惑いながらも。
柏崎の家令だというこのねえちゃんに驚いていた。

八幡「・・・だから、何故止めなきゃならんのかを聞いてるんですがね?」

顔色の変化に乏しい人物のようだが、何を考えているか皆目見当がつかん。めんどくさいねえちゃんだな。

ステラ「説明して差し上げましょう。小鷹様と星奈様・・・いえ、妹の星奈の為に他なりません。」

は?
柏崎の姉貴が妹に仕えてるってことなのか?
だとしたら雪ノ下一族よりややこしい相関図だなおい。ブルジョワはこれだから困る。

八幡「そちらの家庭の事情は知ったこっちゃないです、それより何故小鷹のためなんですか?」

ステラ「星奈は小鷹様を好いています。しかし、比企谷様のなさろうとしていることは、星奈から小鷹様を奪いかねないのです。」

そりゃ一理ある、小鷹を取り巻く女性事情に向き合わせるのが最終的な狙い目だからな。誰を選ぶか、三日月かも知らんし、志熊かも知らん、もしかしたら楠?いや、高山かもな。だからなんだ、このまま全員フラれちまった方がいいのか?

八幡「小鷹が誰も選ばないなら、俺の計画の方がまだ望みがあるでしょうが?」

ステラ「私は小鷹様を人間として信頼しておりますが、男性としては信頼しておりません。友人ができても、星奈の告白を小鷹様は逃げました。信用はする方が難しいのです。ご理解頂きたい。」

八幡「・・・このままズルズル小鷹のヘタレを引き摺らせる方がしんどいでしょうに」

ステラ「既成事実、という手がございます。」

このねえちゃんメチャクチャだなおい

八幡「金があって、才能も美貌も兼ね備えていて、何不自由なく生きてきたお嬢様が既成事実なんて発情期丸出しのハンティングなんざ、それこそお家が認めないんじゃないですか?」

ステラ「妹と私は腹違いでございます。」

うわあ・・・納得しちまったよ

八幡「正々堂々・・・俺が言うのもなんですが、フェアにやりあうもんじゃないんですか?」

ステラ「大人の階段を登ることはフェアであることなど有り得ません。蹴落としあいなのです。」

無表情でエグいこと言うなよ・・・

八幡「小鷹を信用しなくても、柏崎の方を信用してやればいいでしょう」

ステラ「・・・成績が良くても、頭が切れても。結局は残念な妹ですので。」

ひでえ姉貴だな

八幡「あんた、アホだろ」

ステラ「私も残念なのでしょうね」

八幡「それは置いといても、だ。柏崎が選ばれなかったとして、あいつの人生に一つほろ苦い思い出が増えるだけだろうが。それともなにか?あいつの一生を、姉貴のあんたが失敗しないよう面倒見続けるのか?ナンセンスだぞ?現にあんな高飛車な奴、友達いなくて当たり前だ。自分を神か何かだと思い込んでる時点でやべえよ。当たって砕けて、それを繰り返すから人は成長するんだろうが?」

・・・まあ、俺も最近までぼっちだったしブーメランなんですが。

ステラ「しかし

八幡「しかしもかかしもねえよ、本当に妹の為にやってやれることは他にある。断言してやるよ、あんたのそれはただの過保護だ、ないほうがマシなタイプのな。妹離れしといた方がいいぜ?妹のためにな。」

ステラ「私は・・・」

八幡「そういうリアクションってさ、もう答えが出てるときにするんだぜ。俺はもう行くわ。」

スタンド使いがスタンド使いに引かれあうように、シスコン同士引かれあうのは仕方のないことなのかもしれない。

惚れた腫れたの領分に兄弟姉妹がしゃしゃり出るのは、野暮ってもんだ。
小粋な八幡マジ江戸っ子、なんならぼっちだったし傾奇者かも知んない。

八幡「今度こそ戻りましょう先生。」

静「・・・そうだな」

平塚先生にいじられながら奉仕部に戻った

奉仕部

結衣「うーん、こう?」

小鷹「ちがーーーーう!何で微塵切りを包丁二本でしようとするんだ!?切れ目を入れろ切れ目を!」

ジャア、コウカナ?

ダカラ!ホウチョウハイッポン!

京介「すげえ苦戦してるな・・・」

雪乃「ええ、そうみたいね。由比ヶ浜さんの料理センスは壊滅的だから、羽瀬川君がああなるのも分かるわ。」

京介「あんたも苦労してんだな・・・」

雪乃「ええ、料理に関しては特にね。」

京介「・・・なあ」

雪乃「なにかしら?」

京介「八幡に名前で呼ばれたくないか?」

雪乃「!!確かに、呼んでほしいのだけれど」

京介「だろ?だったらさ、俺と小鷹がお前を名前で呼べばあいつも釣られるぜ?」

雪乃「盲点だったわ、すぐ私を名前で呼んで頂戴」

京介「おう!雪乃!」

雪乃「由比ヶ浜さんもよ」

京介「頑張れよ!結衣!小鷹!」

結衣「何で名前呼びだし!?」

京介「結衣よ、八幡に名前で呼ばれたくはないか?」

結衣「!!呼ばれたい」

京介「だろ?だからあいつをつるために俺と小鷹から二人を名前で呼んじまうんだよ!」

結衣「じゃあ、あたしも京介と小鷹って呼ぶね?」

京介「おう!そうしてくれ!」

小鷹「こういうことだけは思い付くんだな・・・」

京介「八幡もそろそろ戻ってくるだろうしな?ドッキリだよ」カラカラ

雪乃「八幡・・・八幡・・・」////
結衣「八幡・・・八幡・・・」////

小鷹京介「(面白いなこいつら)」

ガラガラ!

八幡「もどったぞー」
静「同じくだ」
雪乃結衣「お帰りなさい、八幡!」////

何で名前呼びなのこいつら?恥ずかしいなら呼ぶの止めてくんない?俺も恥ずかしいわ!

八幡「お、お、おう、ただいま・・・」

雪乃「それは、誰に対してのただいまの挨拶なのかしら?分からないのだけれど。」
結衣「ヒッキー!お帰り!ほら!お帰り!」

八幡「(助けてくれよ、二人とも)」チラッ

小鷹京介「bグッ!」ニヤニヤニヤニヤニヤニヤ

こいつらが元凶か!

八幡「ただいま、・・・結衣、雪乃」////

結衣雪乃「!お帰り(なさい)!八幡」////

静「コホン!八幡・・・今日私は君の運転手だったわけだが、なにか労いの言葉はないのかね?」

八幡「・・・先生

静「静!」

八幡「静、さん。今日はありがとうございました、明日もよろしくお願いします。」

静「・・・まあ、及第点か。明日も頑張ろうな!」

雪乃結衣「ムー・・・」グヌヌヌ

八幡「はい、お願いします。」

京介「(なあ、小鷹。)」

小鷹「(ああ、八幡。女教師まで守備範囲みたいだな)」

京介「(なんか羨ましいんだけど)」

小鷹「(おい、お前桐乃ちゃんにしばかれるぞ?)」

八幡「そうだ京介、明日お前も着いてきてくれ。作戦は移動中伝えるから。」

京介「あ、ああ分かったよ。明日また奉仕部に来たらいいよな?」

八幡「そういうことだ、よろしくな。」

雪乃「それじゃあ、今日は解散ということにしましょう。」

全員撤収、明日作戦を決行する。

おおよそ不純物を取り除いたはず

小鷹よ、学校でも友達できるといいな。
隣人部以外で。

京介「なるほどな、そんなこと考えてやがったのかよ。」

静「少し前まで、こいつは自分を犠牲に、問題を片付けてきたからな。すごい進歩だよ」カラカラ

八幡「お前の、その能天気さは実にありがたい。だから来てもらってんだ」

京介「誉められてる気がしねえよ!」

八幡「まあ聞けよ、能天気ってのもある種の才能だ。俺はお前のそんなところに何回か救われてるからな。あながちバカには出来んのだわ。」

京介「自覚はねえんだがなぁ」

八幡「それより京介、あっちの会長さんは結構な切れ者だからな、下手に能天気過ぎるとツッコミがキツそうだぞ?」

そうしているうちに小鷹の母校に着いた

日向「君が高坂京介だな、今日はよろしくな!」

京介「こちらこそ!小鷹のためにわざわざすんません!」

二人とも気っ風のいい人物なので打ち解けるのは早かった。

八幡「目立つ場所ってのはここが一番ですか?」キリッ!

京介「目が死んでない八幡ってカッコいいな!」

照れるからやめてくれ

日向会長と京介、仮面をつけた俺でとりあえず小鷹の話から入る

日向「君たちも小鷹のことをしっていたのか!」

八幡「ええ、そうですよあいつとは親友ですから!」キリッ

京介「あの髪で最初はヤンキーだと思ってたんですがね?母親がイギリス人だそうで、天然であの髪らしいですよ!」

八幡「おい、あんな良いやつがヤンキーなわけねえだろ。」

日向「まあ、そうだろうなぁ!」カラカラ

ナンダナンダ?ヒナタカイチョウト・・・ダレダアイツラ?

カッコイイ・・・ヒソヒソ・・・ワタシセノタカイホウコノミノタイプカモ
ワタシハチュウゼイノホウカナ

良い感じに人を惹き付けている、京介も会長さんも素で人を惹き付けるものを持っているからな。俺は仮面をかぶるしかないんだよ。

八幡「ただ、小鷹のやつ、何人か血祭りにあげたって噂が流れてるんですが・・・」

日高「そんなわけないだろう!!そもそもそんなことしたらすぐに停学だ!!誰だ?そんなバカな噂を流した奴は?」

小鷹のぼっちの原因とはシンプルだ、狂犬呼ばわりされているならその噂をただしてやりゃあいい。

ヒソヒソ・・・ソウイヤソウダヨナ、テイガクニナラナイワケナイヨナ
コダカッテダレ?
ホラ、ニネンノキンパツノ・・・
アア、アノヤンキーノ・・・
デモヤンキージャナイッテ・・・

効果は上々、しばらく話してりゃ一週間もしないうちに小鷹は怖がられることはないだろう

八幡「見た目だけで判断するような浅い人間にはなりたくないよな」

京介「そりゃ、見た目も肝心だがな。もっとほかにも目をやるところはあるだろうな」

日向「小鷹のやつはよく見た目で損している話を聞く、君たちみたいな人間ばかりだと小鷹ももっと楽しく学校生活を送ることが出来るんだがなぁ。」

ハセガワッテ、コワクナイノカ?
カイチョウトアノフタリノハナシダトソウミタイダケド
ハセガワッテヒトハハーフナンダロ?ソレナラキンパツモシカタナイヨナ?

もう一押しか

八幡「そういや、もう一人金髪のやついましたよね?」

京介「柏崎だっけ?たしかに、小鷹がヤンキーならあいつもヤンキーになっちまうよな?」

葵「小鷹君はちょいワルってだけでヤンキーなんかじゃないですよ!」

誰だ?こいつ?

日向「ああ、葵じゃないか!いやなに、この二人は小鷹の友人だそうだ」

八幡「初めまして、比企谷八幡と申します。」キリッ

京介「高坂京介だ、初めまして、よろしくな!」

日向「・・・」ジロジロ

人にガン見されるのはなれてないんだが

日向「小鷹君の友達・・・」キラキラ

葵「すごい!二人とも偏差値高いとこ通ってるんですね!さすが小鷹君の友達!」キラキラ
京介「俺は中の上位だが、八幡・・・こいつは上の方だぜ?」

葵「優秀なんですね!二人とも!」キラキラ

そんな輝いた目で見つめられるとなんか俺が情けなくなる

八幡「優秀ってんなら柏崎が一番だろ?」

京介「そうみたいだな」

夜空「まったく、成績だけでみるのは間違っているぞ!」

八幡「おお、三日月すまんな、小鷹はまだうちの部活で借りてるわ。」

三日月「それで?順調なのか?」ジロッ

日向「!ああ、順調だよ」

姉妹の確執は後にしてくれよ

八幡「それより、小鷹のやつあんな料理旨いんだな!感動したぜ?」

京介「マジでうめえもんな」カラカラ

由比ヶ浜の調理指導という大役を小鷹に一任しているが。なかなかどうしてあの由比ヶ浜ですら上達の兆しが見えているそうだ。

小鷹は地獄を見ているが、まあ奉仕部の問題を解決してもらってもバチは当たらんしな、頑張ってもらう。

日向「なんにせよ小鷹がヤンキーなんぞあり得ない、これは保証しよう!」

八幡「でしょうね、小鳩ちゃんなんか良い子に育ってるし。」

京介「基本的に父親で母親で兄貴だからな、小鳩ちゃんも小鷹にベッタリだもんな」

夜空「あいつはシスコンだからな、基本的に誰にでも優しいやつなんだ。」クスクス

オイ、アノミカヅキガワラッテルゾ!
アリエネエ・・・
ウソデショ・・・

おい三日月、お前の評価は変える段取り組んでねえぞ?

八幡「良いやつだよな」

京介「ああ、良いやつだ。」

夜空「だろ?」クスクス

日向「知ってるよ」クスクス

葵「あんないい人他に知りません!」キラキラ

この葵ってやつ小鷹好きすぎだろ

八幡「なあ三日月」

夜空「夜空だ」

八幡「・・・なあ夜空、あいつの友達でやっていてくれるか?」

京介「俺からも頼むよ、夜空!」

夜空「断る」

八幡「おい、夜空」

夜空「私はあいつが好きだからな、彼女、としてあいつといたいのだ!」////

キャー!ミカヅキサンダイタン!!
スゲエ・・・アノミカヅキニココマデイワセルトハ!


良い度胸だなこいつ

京介「それはあいつに直接言ってやれ」

夜空「そのつもりだ!」

日向「良い顔をしているな夜空」

夜空「うるさい!あいつのせいだ・・・」

葵「頑張ってください!」

八幡「そろそろ良い時間なんで帰りますわ」

京介「お時間とらせてすんません!それじゃあ!」

夜空「ありがとう、八幡、京介」

八幡「気にすんな、友達のためだからな」

京介「同じくだ!」

これで大分小鷹を取り巻く環境も変わるだろう
誰を選ぶかは小鷹次第だが、柏崎のやつも手強そうだし、夜空も頑張れよ!

静「戻ったか、ご苦労だった。二人とも。」

八幡「静さん、助かりました。成功だと思います。本当にありがとうございました。」

京介「ありがとうございました!」

静「気にするな、奉仕部の活動の範疇だ」カラカラ

何かを成し遂げたあとは心地よい、人の噂も七十五日、それまでにあいつの本来のキャラならきっとうまくやっていくだろう。

由比ヶ浜の相手、大変だっただろ?小鷹よ。



翌日クロニカ学園

小鷹「(登校してみたものの相変わらずクラスでは浮いてるんだが)」

クラスメイト「なあ」

小鷹「え!?俺!?」

クラスメイト「ああ、そうだよ」

小鷹「なんか用か?(狂犬扱いのはずなんだが?)」

クラスメイト「なんか、誤解があったみたいでな。すまなかった。」

小鷹「俺がヤンキー扱いってやつか?」

クラスメイト「そうだ、どうも違うって噂が流れててな。その金髪もハーフだからなんだって?」

小鷹「!!そうだよ母親がな、イギリス人なんだよ。(これが八幡の作戦ってやつか?)」

クラス「マジか!?かっけー!!」

ガヤガヤ

ドシタ?

ハセガワッテハーフラシイゾ?

ソウナノカ!?

クラスメイト2345「それってほんとなの!?」

小鷹「ほんとうだよ(こんなにも人の見る目って変わるのか・・・八幡恐るべしだな。)」



奉仕部

雪乃「それで?小鷹くんはうまくやれてるのかしら?」

八幡「知らん、お膳立てはしてやった。あとは小鷹しだいだな。」ソワソワ

結衣「ヒッキー、キョドってるし。友達が心配だもんね」ニヤニヤ

南「なんか、悪役みたいだね」ゲラゲラ

結衣の調理指導はただのついで、本格的なあいつの大仕事は、環境が変わったことに甘えないことにある。

調子づく奴ではないとは思っているが、心配で仕方ない。

八幡「そういや、雪乃って夜空のやつと猫カフェに入り浸るって話どうなったんだ?」

雪乃「行ってきたわよ、あそこは天国ね。間違いないわ。」

うちにはカマクラがいるから浮気はよくないな、うん。

南「なんで二人とも名前で呼びあってんの?」

八幡「・・・別にいいだろ」

南「なんか寂しいから、これからはうちも八幡ってよぶし。あんたは南って呼んでね!」

八幡「いや

南「み・な・み!!」

八幡「南・・・」///

南「それでいいよ!」ニコッ!

こいつってこんなやつだったのか、悪い奴ではないのだが。

結衣「ふん!」ムー!

雪乃「・・・」ムスッ

この二人の前でそういう取り決めは勘弁してもらいたい

雪乃「今日はここら辺にしましょう」

雪乃の一言で、奉仕部は解散となった。

そろそろ静先生の約束を果たさねば

職員室

八幡「先生、あの件なんですが」

静「覚えてくれたのか、嬉しいよ。一度帰宅しておいてくれ、仕事が少し溜まってるんだ。」

仕事が溜まったのは俺のせいだ、責任を感じてしまう。

八幡「すみません、俺のせいで。」

静「気にするな、教育者として小鷹の件は協力しないわけにはいかんからな。」カラカラ

八幡「そうはいっても・・・」

静「いいんだよ、そう何度もこういうことがあるわけじゃないだろう?」

八幡「・・・そりゃそうですけど」

静「そんなに気に病むならこのあとの約束の時はもう少しシャキッとしておいてくれ。それでチャラだ。」カラカラ

やはり大人というのか、静先生に巧いこと普段の生活態度をたしなめられた。

それでチャラならシャキッとしておこう、それが誠意というものだ。

八幡「分かりました、それじゃあまた後で、一旦失礼します。」

自宅に戻ることにする

自宅

小町「お兄ちゃん、なんかシャキッとしてない?」

八幡「静さんとの約束だからな、小鷹の件で世話になったお礼だよ。」

小町「目が死んでないお兄ちゃんって、小町的に違和感もの凄いんだけど」

えらい言われようだが、日高会長にも荒んだ素顔とか言われたし、小町の言葉には納得できる。

八幡「そういうな、慣れるだろすぐ」

小町「ポイント高いけど、うーーーーん・・・。」

ウワサノロンリーウーマン♪you baby is gone♪モノウゲナマフユノアーオゾーラ♪ミアーゲレーバ ナーーミダガ-マタアフレソウ♪

この歌の出だしのように、幸せは音もなく風と共に去っていくのだろう。

青春の灯は消えて今は誰も愛さないというわけにはいかない。

って、そんなこと考えてる場合じゃねえ、着信だった。

from静先生

題 いま会いにいきます

八幡、支度は済んでますか?先生は車で八幡を迎えにいきます。とりあえず、おすすめのラーメンを食べたら行きたいところがあるので付き合ってください。

メールにはこう書かれていた

行きたいところがラブのつくホテルじゃなきゃいいんだが

とりあえず返信しねえと

静先生

Re 楽しみです

条例に引っ掛からない範囲であれば、どこでもなんでも付き合います。

送信っと

静さんとは年の差があるからな、犯罪はまずいだろう。健全にいかねば、先生から無職になっちまう。

程なくして、先生が来た。

静「待たせたな、八幡。」

一度着替えて来たのか、ライダースジャケットにジーパン、ミドルブーツといった出で立ちで、なんかすげえカッコいい。

軽口の一つでも叩いてやろう

八幡「武装戦線にでもいそうですね、いや、千葉なんで総武戦線か。」

平塚「そ、そんなにダサいか!?」ウルウル

いや、カッコいいってば。

八幡「ダサいわけないです、カッコいいです。なので安心してください」

涙目の静さんは可愛かった・・・思わず貰うとこだった。

静「ならいい、紛らわしいことをいうな」ウルウル

八幡「って、それよりオススメのラーメン屋ってどこなんですか?」

静「ああそうだったな、車ですぐだ。乗るといい。」

小町「いってらっしゃーい、兄をよろしくお願いします。」ニヤニヤ

静「任せろ!八幡は私が幸せにする!」

すげえ気合いだなおい

静さんのおすすめのラーメン屋へ向かうことにする

静「着いたぞ」

連れられたのは普通のラーメン屋だった

店の外観だけで味は判断できないものだが、なんというか想像とは違っていた。

八幡「なにが旨い店なんですか?」

静「何回か来ているがハズレがなく、なんでもうまいぞ。」

今日は寒いので味噌の気分だが、問題無さそうだ。

ガラガラ

ヘイラッシャイ!

静「二人だ」

ニメイサマゴアンナイ!

元気あるという風でもない、態度悪いわけでもない、極めて普通だ。

案内された席に座る

静「私の奢りだ、好きなものを食べたまえ。」

八幡「さすがに悪いですよ、たかるつもりはないです。」

静「いいんだ、君に友人ができた記念のようなものと思えばいいさ。」カラカラ

八幡「・・・ありがとうございます」

静「それに、まだ行くところもあるしな」

それがどこか気になる!

貞操の危機でなさすがにないのだろうが、不安を感じずにはいられない。

注文したラーメンは割りと早くきた

感想からいうなら、すげえうまかった。

八幡「ごちそうさまです」

静「気にするな」

うまいラーメンを平らげたあと、先生の行きたい場所とやらへ向かうことにする。


静「ここに来たかったのだ」

いろいろ不安ではあったが、なんの変哲もないカラオケに着いた。

受付を済ませ、部屋へ案内される。

静「ここへはいつも一人で来るからな、誰かと来たかったのだ。」

もう静さんでいいかな?俺がもらったほうがいいかな?

八幡「まあ、俺なら予定さえ合えば付き合いますよ。」

静「ほんとうか!?」

三十路とは思えん食い付きのよさ、ほんとうに俺がもらうことになるのかも分からん。

八幡「音楽のレパートリーは片寄ってますが」

静「そんなの構わん!一人だとフリータイムが長いんだよ・・・」

それならフリータイムにするなよ・・・

静「私から歌おう」

静さんが入れた曲はピンクスパイダー

時代を感じるとか言わない、怖いもん。

キミハウーソノーイトハリメグラシ-チイサナセカイー

・・・・・・

静「ピンクスパイダー!翼が欲しい!」

普通に歌がうまい、シャウトもマジパねえ。

八幡「前衛的な歌ですよね」

静「こういう曲もアリだと思ってな」

八幡「それじゃ、次俺ですね。」

飛べないモスキートを入れる

カナシイウーワーサーデートーベナイモスキートイタミヲサケルタメーーーー!!

イノチヲツナグ♪アカイカワノミズ♪エニナルビダンハドーコフークカーゼーーーー♪

・・・・・・・・・

八幡「暗い教室の♪隅で彼は泣いてる♪重い十字架を♪生きるために抱いてる♪あらぬ良識で♪大人達は逃げてる♪遠い世界のようだけど♪feeling blue♪」

静「考えさせられる曲だったな」

八幡「好きなんですよ、この曲。」

体験談だとかいえねえ!

静「次は私だな」

かなり盛り上がりながら夜は更けていく

延長の是非を聞かれたが、時間が時間なので切り上げることにする。

もう夜十時だ、健全な若者がいていい時間ではない。

千葉のシンデレラボーイの期限は条例の十時なのだ。

・・・被るのは灰ではなく泥なのだが

静「今日は楽しかったな」

八幡「ええ、盛り上がりましたね。」

静「君があんなに歌が達者だとは知らなかったよ」

八幡「先生こそ」

お互い笑いあう、心地いい雰囲気で俺の家の方向・・・ではない・・・?

八幡「ところで、どこに向かってるんですか?」

静「私の家だ」

おいおいマジかよ!?

八幡「さすがにマズイでしょう」

静「なんだ?私の家でマズイようなことでもするのか?」

八幡「この時間に教師の家に生徒がいるのは非常にマズイですよね」

静「・・・どうも聞いた話だと川崎の家には泊まったらしいが、私のうちには泊まれないのか?」

八幡「・・・わかりました、先生は大人ですから、きっと世間体が俺を守ってくれるでしょうね。」

牽制は欠かさない

静「・・・世間体の前に男と女だがな」ボソッ

聞き取れなかったが、本能の警告アラームがなっている。しかし、ハンドルと主導権を握られている俺はどうすることもできない。

比較的空いた道路は、あっという間に静さんの家へとたどり着いてしまった。

静「さあ、入りたまえ。」

八幡「お邪魔しました」

静「帰ろうとするな」

バレた、諦めてお邪魔する

八幡「結構綺麗にしてるんですね。」

静「君を部屋に入れるつもりだったからな、片付けたのだよ。」

なんか静さんの計画通りに事が運んでそうだな。

八幡「どうします?もう寝ます?」

静「寝る前に風呂に入った方が良いだろう、待ってろ、タオルと適当に着替えを用意する。」

八幡「静さんが先じゃないんですか?」

静「君で構わない、風呂場はそこだ、着替えはすぐもって行くからもう入るといい。」

静さんに促されるまま風呂へと向かう

すでに湯は張ってあったので、掛け湯をして浴槽に入る。

八幡「ふう・・・」

とくに何事もないので拍子抜けだが、こういうのも悪くない。

静「着替えはここに置いておくぞ」

八幡「ありがとうございます」

ガチャ!

静「背中を流してやろう」スッポンポン

全裸の静さんが入ってきた

八幡「ちょっ・・・なにしてんですか!」

静「気にするな、もともとこういうつもりだったのだ」カラカラ

でけえ、どこがとは言わないけどでけえ。

八幡「さすがにマズイですって!」

静「まあまあ」

強引に浴槽に入ってくる先生を止められなかった。

八幡「・・・」///

静「狭いな」

八幡「俺出ます」

静「大丈夫だ、問題ない。」

八幡「大丈夫じゃない、問題だ。」

ガシッ

動くに動けない状況になってしまった

結局出られずに静さんと風呂で向かい合っている。

八幡「////」

静「////」

先にバラしておこう、ビンビンである。

もちろん、ナニが。
静さんはひたすらそれを見つめている。

なにこの羞恥プレイ?

静「その、こういうものなのだな。」////

変なスイッチ入ってるよこの人!

八幡「いや、こういうこと他にもあったでしょ」

静「ないな」

え?

静「・・・私は今も乙女だ、だから初めて見るのだ/////」

八幡 静「・・・////」

恥ずかしいわ気まずいわでえらいことになってやがる。世間的に見ればエロイ事になってやがるのか。

当事者からすればてんやわんやである。

八幡「そろそろ上がりましょう!」

静「まあ待ちたまえ、体を洗おうじゃないか。」

この状況で体を洗うのは・・・

八幡「背中流しますね」ゴシゴシ

静「ああ、頼む。」

綺麗な体してるな。こう、うなじとか・・・って、いかんいかん、こういうのはマズイからな。無心で背中を流そう。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月07日 (土) 07:24:00   ID: UcKOWPPK

ネーデルラントはラテン民族じゃないですよ?

2 :  SS好きの774さん   2013年12月12日 (木) 03:19:42   ID: l41KqGY3

続き書けや!

3 :  SS好きの774さん   2014年01月14日 (火) 00:21:49   ID: TJFZ99Vd

続き!

4 :  SS好きの774さん   2014年06月25日 (水) 10:16:22   ID: UCIiyZCP

続き見たいよ。ぬく

5 :  SS好きの774さん   2014年08月28日 (木) 20:12:02   ID: KVDhQPrb

はよ

6 :  SS好きの774さん   2014年11月07日 (金) 00:32:37   ID: ekHXt3Zv

気になる!

7 :  SS好きの774さん   2014年12月03日 (水) 13:08:28   ID: EAdWWSNw

俺はまってるぜ!!

8 :  SS好きの774さん   2015年03月25日 (水) 18:01:20   ID: 25DKdE03

とても面白いです。更新待ってます!

9 :  SS好きの774さん   2015年05月02日 (土) 15:23:06   ID: ewhvQmh0

楽しかった!!

10 :  SS好きの774さん   2016年01月08日 (金) 05:43:52   ID: 8qHHcvr9

君の人生と同じでこんな中途半端なものを書くなんて産まれてきた事を親に土下座してきなよ

11 :  SS好きの774さん   2016年03月31日 (木) 22:15:57   ID: mgaBLeNH

不!完!全!燃!焼! 帰ってこいよ!3年たとうがまってやっから‼

12 :  SS好きの774さん   2016年05月21日 (土) 00:06:46   ID: 97nMZ-sh

またエタってしまったか…

13 :  怠惰先輩   2016年08月11日 (木) 18:45:09   ID: 9HJZH570

続きか続編期待してる。
3年経ってるけどもちろん書くよねぇ?(ゲス顏)

14 :  SS好きの774さん   2017年03月01日 (水) 20:24:19   ID: Az2jV_Mz

死ねばいいのにクソビッチ

15 :  不幸少年   2017年03月06日 (月) 00:28:49   ID: 700J-fYg

更新まだっすかー?

16 :  SS好きの774さん   2017年11月12日 (日) 09:56:54   ID: 33tNq5tb

おっきくしてから何年がたつんだろう。「はがない」も「俺妹」も完結してしまったねぇ………(´・ω・`)

17 :  SS好きの774さん   2017年11月26日 (日) 09:36:38   ID: bHgTwM7g

この人、本当に尊敬する
アニメしか観ておらずここまで面白くクロスオーバーが書けている
しかも3つ
んでさらに当時のアニメの部分からオリジナルを付け足しつつも原作にはなかった色んな問題の解決方法が取り上げられてて、すげぇと思う
これだけの作業は大変でしたでしょうが、出来れば続きが見てみたいものです
最高のクライマックスを期待し待っております。

18 :  SS好きの774さん   2018年04月01日 (日) 01:00:19   ID: JQofRhl3

4年と少し経ちますが、更新してくださる事を期待しています。

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