八幡「誰かが男になる代わりに、戸塚が女になる、だと」 (47)

神「そうじゃ。選ぶがよい」

八幡「へぇ……なんつー夢見てんだ俺」

神「確かに夢見の中に邪魔したが、本当じゃぞ」

神「さて、男にできるのは、お前の身近にいる女子だけじゃ」

八幡「ちょっと待て。信じられるわけがないだろそんな話。自分でも夢とか言っておいて」

神「それもそうじゃな。では、明日、その戸塚というものが女子の制服を着て来るようにしておこう。そして、誰もそれに違和感をもたんようにも」

八幡「なに……!」

神「では、また明日の夜会おう」


八幡「夢、だよな」

八幡(夢、だよな。なんてアホな夢見たんだと、笑い飛ばせるレベルの)ドキドキ

八幡(この教室の扉を開けたら、ほんとに女子の制服を着た、戸塚が……?)モンモン

「なにあれ」ヒソヒソ

八幡(……いつまでも教室の前にいるわけにはいかないな。注目される)

八幡(よし、開けr)

「おはよ、八幡。どうしたの?」

八幡「」ビクッ

八幡「よ、ようとつk」

戸塚「どうしたの?」

八幡「……お、お前、その制服」

戸塚「制服?どこか汚れてる?」キョロキョロ

八幡(神っているのか……)

八幡「いや。なんでもないんだが。なにかが、いつもと違うと感じたんだが」

戸塚「えー?衣替えはまだだし、別に変わらないと思うよ」

八幡「そうだな。うん。いつもの、戸塚だ……」

戸塚「?変な八幡」


八幡(おいおいおい。マジかよ)

八幡(周りも普通に受け入れているし、これが神の力か)

八幡(つまり、女子の誰かを生け贄にすれば、戸塚の性別まで女に……)

八幡(しかし、貴重な男の娘を女にしていいのか……?)

八幡(戸塚が俺になついているのだって、男同士だからだろ)

八幡(見たところ、戸塚が女子の制服を着ているのは、突然とかではなく、元からそうなっていたようになっている)

八幡(戸塚を女にしたら、俺との関係も……)

神「どうじゃったかな」

八幡「あんたの力は信じよう。だが……」

神「なるほどな。だが安心するがよい」

神「今までの因果での性別は変わるが、基本的に体験したことは違和感がないように置き換わるだけじゃ」

神「そなたがその戸塚と良い関係を築いておるならば、それは継続されるのじゃ」

八幡「マジで神だなあんた」

神「さて、誰を男にする?」

八幡「そうだな……最近親戚に生まれた赤ちゃんを男にするとかは、ありなのか?」

神「ダメじゃ」

八幡「やはり、こういう系のパターンだと、俺の知り合いでも、対象は限られてくるんだな」

神「ものわかりが良くて助かるわい」

八幡「そうだな……」

八幡「しかしいきなり知り合いを男にしたり、女にしらりするのは、さすがに問題があると思う。やり直しはできないのか」

神「良かろう。では、そなたがこれでいいと言うまで好きなだけ試すが良い」

八幡「神様マジ太っ腹」

八幡「さて、誰を男にしてみるか」

八幡「どうせ、やり直しはいくらでもきくんだし」

八幡「まずは>>32あたりで行ってみるか」

神「ああ、そうじゃ、性別が入れ替わったという自覚は本人たちには必要かの」

八幡「自覚がない、ということは、異性だった時の記憶を持ったままの反応が見れるわけか……」

海老さん

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